【安価】普者「勇者補正が無くなった?」

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/16(日) 22:04:43.02 ID:g0AoWmylO

このssは下記ss(未完)の完全安価ver.となりますが、オリジナルを見る必要は一切ありません(IF世界であるため設定も異なる箇所が多くなるはずです)
週一度程度で進めていければと思います


普者「勇者補正が無くなった…?」
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1454855095/752-851


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1492347883
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/16(日) 22:06:03.28 ID:g0AoWmylO

【東国・始まりの街】


勇者「えっ、ちょっと待って。何言ってるか全くわからないんだけど」

女神「はあ、おつむが頼りないですね。これも勇者補正が無いからでしょうか」

勇者「いや、そんなこと言われても……」

女神「簡潔に言えば、魔王を討伐するにあたって殆どと言っていいほど都合の良い事は起こらなくなるって事です」

勇者「都合の良い事……?」

女神「はい。お馬鹿な貴方のために具体例を出して教えましょう。仮に貴方が複数の魔物に囲まれたとします」

勇者「ほうほう」

女神「絶体絶命ですよね?」

勇者「やばいね」

女神「しかしそんな時!どこからともなく助っ人が登場!共闘し! ピンチを切り抜けられるのです!」しゅぴーんっ

勇者「お、おう……急にテンション上げてくるね……」

女神「貴方のために気分を出してあげたんですよ、うるさいですね」

勇者「……ごめんなさい?」

女神「これだから脳たりんな人間は……話を戻します。補正がある場合は運命的なアレコレでピンチを突破!」

勇者「おおー」

女神「しかし補正が無い場合だと……」

勇者「無い場合だと?」



女神「死にます」


勇者「あ、はい……」



女神「だいたい死にます。仮に生き延たとしても満身創痍の中、更に敵の増援が来る事になるでしょう」

勇者「それはやばい……」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/16(日) 22:09:25.67 ID:g0AoWmylO


女神「じゃあ、そういう事なので」

勇者「え?」



女神「魔王を倒してくださいね」ぐっ


勇者「無理でしょッ!?」



女神「なんでですか?」

勇者「さっきの話聞いた後に魔王倒してとか無茶振り過ぎだよ!」

女神「そんなの私に言われましても」

勇者「あなた女神でしょ!?」

女神「女神だからって何でも出来ると思わないでください。 消し飛ばしますよ?」

勇者「えぇ……」


女神「一応、勇者に選ばれたことで身体能力はかなり上がってますしいけますよ」

勇者「本当に……?」

女神「ただ都合の良い展開が無くなるだけですよ。よく分からないけど初めから仲間がみんな貴方のことが大好きになるとか、戦闘不能でも助けが入って助かるとか、いきなり剣の才能や魔法の才能が開花なんてドラマチックなことがなくなるだけです」

普者「むしろ今までの勇者はそんなに楽だったの……?」

女神「とにかく、サクッとお願いします」

勇者「じゃあ補正とやらも付けてよ……」

女神「無理です」

勇者「どうして……」

女神「私も貴方に意地悪をしたい訳では無いんですよ。何故か貴方には勇者補正がかからないんです」

勇者「それって女神様の力不足とかじゃ……?」

女神「は?」ぎろっ

勇者「ごめんなさい!」


女神「そうですね、この際ですから勇者と言う肩書も剥奪しておきましょう」

勇者「何で!?」

女神「補正が無い勇者なんてクリームの入ってないシュークリームみたいなものですから」

勇者「えぇ……」

女神「こんなダシのとり終わった鶏ガラみたいな存在を勇者って名乗らせたら恥ですしね」

勇者「ひ、ひどい……じゃあ何と名乗れば……?」

女神「そうですねぇ、勇ましくないので『普者』とかどうでしょう?」

勇者「ふしゃ?なんだかダサい名前ですね…」

女神「じゃあ『凡人』で」



普者「僕は普者です……」

女神「決まりですね」

4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/16(日) 22:13:34.64 ID:g0AoWmylO


普者「はぁ……もう帰っていいかな?」

女神「帰る?何処にですか?」

普者「何処にって、自宅に」

女神「無いですよ」

普者「え?」

女神「見に行きましょうか」

普者「う、うん……」


・・・


普者「家がない……跡形も無く、木材もレンガのカケラもない……」

女神「ええ」

普者「だ、誰がこんな事を……!!」


女神「私です」??

普者「アンタかよ!!」??

女神「綺麗さっぱりですね」

??普者「な、なんで…」

??女神「帰る場所があると魔王討伐に行かないでしょう?」??

普者「そ、それは……」

??女神「コミットメントデバイスですよ。さて、後戻り出来なくなりましたし行くしかないですねぇ」

??普者「ひ、卑怯者!」??

女神「はあ? 存在ごと消しますよ?」?

普者「ひっ……」


女神「さて、私たちは人間界東端の東国、かたや魔王は人間界西端から更に西に進んだいわゆる魔界であぐらをかいています。長旅になりそうですね」

普者「あ、そうだ! 勇者を選び直すって事は出来ないの!?」

女神「はあ……出来るのならとっくにしてますよ、出来ないから困ってるんです」やれやれ

普者「ああ、うん……」

女神「貴方が死ねば新たに選ぶ事は出来ますが、貴方も死ぬのは嫌でしょう?」

普者「それはもちろん……」

女神「そんなわけで頑張ってください。根性とやらがあれば何とかなりますよ、多分、根性論で何とかなるなら苦労はしませんけどね」

普者「もうなんなの……」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/16(日) 22:15:21.66 ID:g0AoWmylO

女神「……そうは言うものの、流石にこのままでは頼りありませんね」


女神の『神の誓約』!


女神「戦ったり困難を克服するたびにその成長が能力として体化します。等価交換ですよ。本来は勇者補正で対価なしに得られる特権ですが……」


普者「お、おお……!」


女神「300日以内に魔王を倒せなかった場合は貴方には消えてもらって別の者を勇者にします」

普者「ちょっ!?」


女神「ひーひー頑張って強くなって魔王を倒してくださいね。四天王と七魔気を付けてください。一騎当千のバケモノたちです」


普者「300日って……1年もないよ!」

女神「歴代の勇者たちはどんなに長くても一月もかかりませんでしたよ」

普者「それは勇者補正があったからだよね!?」

女神「それはそうですがないものを言ったって仕方ないでしょう」はぁ…

普者「なんだこれ……お告げで勇者に選ばれたと思ったら……」

女神「最近の若者はすぐに文句ばかり言うから困ったものです……分かりました、私もついていきます」

普者「本当ですか!?」

女神「ただし戦闘には参加しません。ただの監視です」

普者「なんで……!? 戦ってよ!?」

女神「神があまり因果を操作するのは望ましくないんですよ」

普者「そ、そうなの……」

女神「なので……よっと」ぽふっ

女神「この姿でついていく事にします」ぱたぱた

普者「おぉ……妖精みたいですね」

女神「妖精になってますから。女神にとっては人から妖精に変わるくらい容易いものです」ふふんっ
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/16(日) 22:19:06.70 ID:g0AoWmylO

女神「ああそれと、私が女神だって事は他の人には内密でお願いします」

普者「そうなの?」

女神「もしも暴露した時は、知った相手と貴方を消さなければいけません」

普者「気を付けるよ……」ぶるっ

女神「真に仲間に足ると私が判断した者には私が伝えます。ただし、バラしたものには漏れなく300日の呪いがかかりますから、貴方の責任が重くなりますね」

普者「ぅぇ……」


女神「……長時間飛ぶのは疲れますから、少し肩を借りますよ」ぽふっ

普者「可愛い」

女神「当たり前じゃないですか。女神ですよ?」

普者「ああ、うん……」




女神「さてと……魔王討伐に行きますよ。れっつごーです、ふーくん」

普者「ふーくん……普者だからか……」




(ストーリー終了の条件)
・魔王を倒す(ノーマルエンド)
・普者の死亡(デッドエンド)
・300日の経過(デッドエンド)
・現段階で女神に2回反逆的な行動を取る(デッドエンド)
・???
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/04/16(日) 22:23:32.66 ID:g0AoWmylO

・残り300日
所持金:500G
ーーーーーーーー


女神「さて、さっそく旅に出ますか? それとも何かやり残したことでも?」


普者「えーと……仲間がいた方がいいよね?」


女神「この街で有能な仲間が見つかるとは思えませんがね。それに仲間を雇うのにも費用がかかります」


普者「あ、そうなの?」


女神「貴方の生活費等は私が記帳してあげましょう。食事や生活費を除いた仲間を雇ったり武器を買ったり移動したりするのに必要なお金……これを所持金と呼びましょうか……は現在500G。これは貴方の全財産を売り払って得たお金です」


普者「さらりととんでもないこと言うね!?」


女神「生きるか死ぬかの旅ですからね。これでも多少は色をつけました」


普者「……そうなの?」


女神「ええ。さて、相場を言えば、傭兵ギルドで最低のEランクを雇うとすれば国境を越える、または1イベントごとに50Gですね。使い捨て同然の駒にそれだけの金を払う価値があるかは分かりませんが」


普者「イベント……?」


女神「貴方の預かり知らぬ単位です」


普者「ああ、うん……」


女神「さて、仲間を雇うにも条件があることが分かった上で意思決定をどうぞ。ちなみに今のふーくんは人間にしてはそこそこ強いとは思いますよ?」


普者「そ、そうなの……?」

女神「そもそも国を超えるにもお金はかかるものですから、そのあたりも考えてくださいね」

普者「う、うん」



安価↓

1.東国を出る
2.東国内でやることがある(具体的に)
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/16(日) 22:26:37.50 ID:3n2ojnwf0
2いっそのこと自分の身体を対価にして(身売り的なの)お金か屈強な戦士を仲間に勧誘する
124.45 KB Speed:0   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)