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晶葉「出来たぞ助手! 森久保クローン製造マシーンだ!」
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102 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/04/21(金) 12:14:52.89 ID:rhjy8baG0
スポーン
?「……」スタッ
P「お。今度のは珍しい格好してるな。着流しか」
乃々「うぅ……ちょ、ちょっと胸元開けすぎだと思うんですけど……」
晶葉「ああ、今にも見えそうで……なっ、ノーブラだと……」
ツカツカツカ
?「あ、あのー……どうも、スリ久保なんですけど……」
スリ久保「……」ジー
P「ん、何だ? 俺の顔じっと見て」
スリ久保「えっと、その……カ、カッコイイなぁって」モジモジ
スリ久保「あなた、遠くから見てもそうでしたけど、近くで見るともっともっとカッコイイなぁって。だ、だからジッ見ちゃったんですけど……」
P「お、おいおい。何だよいきなり」
スリ久保「それに凄く頭も良さそうだし……優しそう……顔から人柄が滲み出てます……」
P「なんだよ……て、照れるな……」ポリポリ
乃々「……プロデューサーさん」ジトー
スリ久保「……」ジー
乃々「え? な、何ですか? もりくぼの顔に何かついてるんですか?」
スリ久保「あの……オリ久保さんって、凄く可愛いですね。くるくるヘアーがキューティクルで、ファッションも凄く可愛いし……」
スリ久保「服とかどこで買ってるんですか? スリ久保にも是非教えて欲しいんですけど」
乃々「じ、自分に褒められても……あ、あんまり嬉しくないんですけど……」
乃々「あぅ……」テレテレ
103 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/04/21(金) 12:16:43.59 ID:rhjy8baG0
晶葉「……」
晶葉(な、なんて見え見えのお世辞なんだ……)
スリ久保「あ、晶葉さんも眼鏡が似合ってますね。その……眼鏡だけじゃなくて、雰囲気も隠しきれない知性が感じられて……こう、天才のオーラが……ジーニアスって感じでムンムン来てるんですけど……」
晶葉(私も色んな人間に会ってきたが、こんなに世辞が下手な人間を初めてみたぞ)
スリ久保「白衣も真っ白で清潔感があって……こう、晶葉さんに着られる為に、生まれたような、そんな……」
晶葉(ゴマスリばかりしてくるから……スリ久保か?)
スリ久保「スリ久保、皆さんに会えて、本当に嬉しいんですけど……」
スリ久保「あの……もし、よかったらなんですけど……親交の証に、ハグとかしてもいいですか?」
P「え? ああ……いいんじゃないか? なあ?」
乃々「えっと……もりくぼは別に」
スリ久保「ありがとうございます……! で、では失礼して……」
ギュッ
ギュッ
ギュッ
スリ久保「……ありがとうございました。ではスリ久保、ちょっと用事があるのでこれで」ススッ
バタン
P「……いい奴だったな。人を見る目がある。特に男のな」
乃々「はい。くるくるヘアー好きに悪い人はいないですから……あの人はきっといい人です」
晶葉(あんなゴマスリでここまで心を許すとは……この2人の将来が心配になってきたぞ)
104 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/21(金) 12:18:56.14 ID:W4Vw8Xu7o
スリ……あっ
105 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/04/21(金) 12:19:59.28 ID:rhjy8baG0
乃々「……」
乃々「……あ、あれ?」
P「どうしたんだ乃々?」
乃々「い、いや……その……何か変な感じが」モゾモゾ
乃々「体に何か違和感が……」モソモソ
乃々「……」サワサワ
乃々「えっ……!? あ、嘘……」
乃々「〜〜〜〜〜〜っ!!」カァァァ
晶葉「どうしたんだ乃々?」
乃々「そ、その……」ゴニョゴニョ
晶葉「なにぃ? 着けていた筈の下着がなくなっただと?」
乃々「わざわざ小声で言った意味がないんですけど……!」カァァ
P「なに? 乃々お前、ノーパンなの?」
乃々「うぅ……」モジモジ
106 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/04/21(金) 12:25:21.66 ID:rhjy8baG0
乃々「さ、さっきまでちゃんと穿いてたんですけど……」モジモジ
P「下着が消えたってことか?」
乃々「……」ジトー
乃々「あ、あのプロデューサーさん。もりくぼの下着……か、返して欲しいんですけど……」
P「アァン? 何お前、俺を疑ってるのか?」
乃々「だ、だってもりくぼの下着欲しがる人なんて、プロデューサーさんくらいしかいないし……」モジモジ
晶葉「実際、さっき売久保からも、下着を購入してたしな」
乃々「や、やっぱり……!」
P「やっぱりじゃねーよ! いくら俺でも、履いてる下着を抜き取るなんてできねーし!」
P「あれか? 俺をゾルディック家の人間とでも思ってんのか? ああ?」
P「いいよ。疑うならボディチェックだろうとなんだろうと……あれ?」
P「……」サワサワ
P「俺の下着もない。めっちゃスースーする」
晶葉「乃々に続き、Pもだと……?」
晶葉「これは一体……」
P「おい乃々。俺のボクサーパンツ返せよ。ぴにゃこら太のやつ。誕生日に穂乃香からもらったお気に入りの」
乃々「も、もりくぼ、そんなの盗ってないんですけど……! り、凛さんじゃないんですから……」
乃々「それよりもりくぼのパンツとブラジャーを……!」
P「だから盗ってねーよ!」
晶葉「おい、喧嘩をするな! むぅ……一体何が……」
ウィーン
?「あ、あの……私……は、犯人知ってるよ?」
107 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/04/21(金) 12:27:25.74 ID:rhjy8baG0
晶葉「む、小梅か」
小梅「う、うん……お、お邪魔します」
カエセヨ! タッタイチマイノオキニイリナンダ!
モ、モリクボノダッテ オキニイリダッタンデスケド
小梅「け、喧嘩しちゃ……だめだよ……!」オロオロ
晶葉「ほっておけ。それで犯人とは? どうして今来たばかりの小梅がそれを知っている」
小梅「あ、えっとね。一部始終をあの子が……見てたから」
小梅「あの子、最近……Pさんのストーカーするのが趣味だから……一部始終ずっと見てたって」
小梅「ね? あはは……あの子、照れちゃって可愛い」
晶葉「……そ、そうか」
晶葉(一体誰と話しているんだ……)
小梅「それでね。あの……さっき私と擦れ違った……スリ久保ちゃん? その子が下着を盗ったって。あの子は……そう言ってる、よ?」
小梅「抱きついた瞬間に、凄い速さでスリ盗ったって」
小梅「あ、あの子じゃなきゃ見逃すくらいの凄い速さだったって……!」グッ
晶葉「……」カタカタ
晶葉「む、本当だな。この部屋の監視カメラを確認してみたが、ほんの一瞬、奴が手を懐に入れる場面が映っている」
小梅「ね?」
晶葉「あ、ああ……」
晶葉(小梅の言う『あの子』とやらは分からないが……なるほど)
晶葉(ゴマスリではなくスリが得意な森久保乃々か。どうりでゴマスリが下手だったわけだ)
晶葉(さて後はこの真相を2人に伝えるだけだが……)
P「分かった。分かった分かったわ。せめて、せめて大胸筋矯正サポーターだけは返してくれ。愛海に貰ったあれ、つけてないと気持ち悪くて落ち着かないんだ」
乃々「うぅ……も、もりくぼだって、ブラを返して欲しいんですけど……。その……こ、擦れちゃって痛いんです……」
晶葉(面倒だから後でいいか)
108 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/04/21(金) 12:27:59.76 ID:rhjy8baG0
晶葉「しかし監視カメラにも殆ど映らない速度で……元が森久保乃々とは思えない、身体能力だな……ん?」グイグイ
晶葉「どうした小梅?」
小梅「あ、あのね……あの子が『晶葉ちゃんも同じように下着を盗られたはずなのに、スリ久保ちゃんの手に晶葉ちゃんの下着はなかった』って不思議がってるの。……どうして?」
晶葉「ん? ああ、元々履いてなかったからな……あっ」
小梅「えっと……趣味?」
晶葉「ち、違う違う! 誤解しないでくれ。これはあくまで健康法の一環だ!」ワタワタ
晶葉「以前試してから、かなり体調が整ってな。だ、だからその、なんだ……断じて趣味ではない!」
晶葉「健康法だ。そこを勘違いしないでくれ」
小梅「う、うん」
晶葉「ただPには言わないで欲しい。……この歳でこんな健康法にハマってると知られたら、その……恥ずかしいからな」ポリポリ
小梅「え、えへへ……りょーかい。2人だけの……秘密だね」ニコ
109 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/04/21(金) 12:36:09.03 ID:rhjy8baG0
スポーン
?「……」ササッ
?「……」キビキビ
ガタガタガタ
P「スーツを着た乃々か」
晶葉「随分と忙しそうに動いているな。何だ……壇を作っているのか?」
?「……よし」
カンカンカン
?「あ、あの……み、みなさんお待たせしました……!」
競久保「本日のオークションを仕切らせてもらう……せ、競久保なんですけど……よろしくお願いします」ペコリ
競久保「では、第72回、森久保オークションを開催するんですけど……!」カンカンカン
ザワザワ
ザワザワ
ザワザワ
乃々「な、なんかいっぱい集まってきたんですけど……」
晶葉「ふむ、オークションか。興味深いな」
110 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/04/21(金) 12:37:49.88 ID:rhjy8baG0
競久保「で、では早速最初の商品なんですけど……」
競久保「いきなり本日の目玉商品……」スッ
ザワザワ
競久保「先ほど仕入れたばかりの、脱ぎたてホヤホヤ、男物のブラジャーとボクサーパンツです……!」
ザワザワ……!
ザワザワ……!
P「あっ、俺の下着セット!」
晶葉「どうやらスリ盗られた後に、何らかのルートを通って流れてきたようだな」
P「くっそ、ふざけんなよアイツら……!」
乃々「お、落ち着いてくださいプロデューサーさん……」
P「ブラジャーじゃなくて大胸筋矯正サポーターだっつーの!」
乃々「え……そこなんですか?」
カンカンカン
競久保「えー……では、最低落札価格の100円から始めさせて頂きます……」
『1000円!』
『1200円なんですけど……』
『ウホホウホ!』
『2000円!』
晶葉「す、凄い人気だな……」
P「人気なのは嬉しいけど、複雑な気分だ。アレお気に入りだったのに。落札されたら、そいつに交渉して返してもらおうかな」
カンカンカン!
乃々「あ……落札されたみたいなんですけど……」
競久保「は、はい落札です……! 今回の目玉商品、プロデューサーさんのブラジャーは蒼久保さんに。ボクサーパンツは紅久保さんに落札されました……!」カンカン
蒼久保「……ふーん」スッ
紅久保「……うふふ」スッ
競久保「あ、あの……見ない顔ですね? あれ? それ……お面……」
タッタッタ
競久保「い、行っちゃったんですけど……。えー……あーはい。じゃあ次のオークションに移ります」
P「くそっ、さっきの2人は……もういないか。返してもらおうと思ったんだけど……」
乃々「あ、あの……さ、さっきの2人って……」
晶葉「ああ。まあ……そうだろうな。Pは気づいていないが」
111 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/04/21(金) 12:39:44.38 ID:rhjy8baG0
競久保「では続きまして……オリ久保さんの下着が商品となります。では開始……!」カンカンカン
乃々「あ……も、もりくぼの……」
シーン
P「誰も挙手しないな」
晶葉「まあ、ほぼ自分と同じ存在が履いてた下着だからな」
P「仕方ない。俺が落札してやるか。あー仕方ない仕方ない」ゴソゴソ
P「うっ、財布の中身が……殆ど無い。そうか、売久保買ったからか」
P「なあ乃々。金貸してくれないか?」
乃々「も、もりくぼだってさっきカリ久保さんに貸したからお金ないんですけど……」
乃々「そもそも、お金持ってたら、自分で落札するんですけど……」
P「晶葉」
晶葉「すまない。この装置を作るので、今月のお小遣いは全て使い切った」
P「くそ……仕方ない。残った1200円を全部使って、落札する……! 今だ! パワーを1200円にッ!」ハイ
競久保「はい、そちらの方、1200円」
競久保「他にありませんか?」
P「決まれ決まれ決まれ……!」
?「あ、あの……2000円……フヒヒ」スッ
P「な……!?」
競久保「はい2000円。他にありませんか? はい……では、そちらのお方に2000円で落札なんですけど……」
カンカンカン
?「や、やった……ら、落札できた……!」
112 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/04/21(金) 12:41:43.98 ID:rhjy8baG0
P「くそ! 落札したのはどこの誰だ! 俺の物になるはずだったのに!」
乃々「いや、もりくぼのなんですけど……」
?「あ、あれ? どうかしたのか?」
P「この声……輝子か!」
輝子「あ、P……ど、どうだ? これ、私が落札したんだぞ……フヒヒ」ドヤァ
P「ああ、知ってるよ。ていうかどういうつもりだ? 乃々の下着なんて落札して……も、もしかして、ソッチのケがあるのか?」
輝子「……? そっち……の毛? い、いや……多分、まだ、だと思うけど……あ、あんまり分かんなくて」カァァ
輝子「え、えっとPが知りたいなら……は、恥ずかしいけど、親友同士だし、見せても……いいぞ?」
P「何か勘違いしてるな。それだよそれ。乃々の下着なんてどうするつもりなんだ?」
輝子「へ? こ、これか?」
輝子「こ、これはアレだ。この間、更衣室でボノノさんがこの下着を着けてるの見て、す、凄く可愛かったから……しょ、正直わ、私も欲しかったんだ」
輝子「ど、どこで買ったか聞くのも何か恥ずかしいし……でも、よ、よかった。まさかこんな所でオークションがあって、ボノノさんの下着が出品されてるなんて……フヒヒ」
輝子「こ、これ……た、大切にする……」ギュッ
113 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/04/21(金) 12:43:45.76 ID:rhjy8baG0
晶葉「いいのか乃々? 今なら返してもらえるかもしれないぞ?」
乃々「……」
乃々「べ、別に……大切にしてくれるなら……それなら、それで」
乃々「もりくぼのお下がりなんかで喜んでもらえるなら……別にいいんですけど」
晶葉「そうか」
乃々「と、ところで晶葉さん。もしよかったら、その……下着の予備なんかを持ってたら、貸して欲しいんですけど……」
乃々「スースーして、これ以上、むーりぃ……」
晶葉「その内慣れるから安心しろ」
114 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/04/21(金) 12:44:11.37 ID:rhjy8baG0
スポーン
?「……」スタッ
?「……なーむぅ」
P(!?)
乃々(!?)
晶葉(!?)
スタスタスタ
?「失礼。拙僧、剃久保と申す者なんですけど……」ペコリ
剃久保「ここの主は何処に?」
晶葉「あ、ああ……わ、私だが」
剃久保「では今夜、屋根を貸していただけないでしょうか。1晩だけで構わないんですけど……」
晶葉「う、うむ。好きにしてくれ」
剃久保「感謝するんですけど。あなたに仏のお恵みを……」スッ
スタスタスタ
115 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/04/21(金) 12:44:53.81 ID:rhjy8baG0
P(坊主だ……乃々が坊主になってる……髪が……)
乃々(……も、もりくぼのくるくるヘアーはどこに……)
晶葉(ある意味、今までで一番インパクトがあるな)
楓(僧ですね、ふふっ)
剃久保「〜〜〜〜〜〜」ポンポンポン
P(うわ、お経だ……乃々がお経を唱えてる……)
ザワザワザワ
乃々(ま、周りに、もりくぼのコピーさん達が集まってきたんですけど……)
剃久保「――」ペラペラペラ
晶葉(集まってきた森久保コピーたちに相手に説法を始めたぞ)
P(何だこの光景)
楓(乃々ちゃん、アイドルが嫌になって家出してお坊さんになっちゃったんですって)
楓(それを言うなら家出じゃなくて出家やないかーい……うふふ)
P(楓さん、直接脳内にダジャレ囁くの止めてくれません?)
116 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/21(金) 13:49:59.70 ID:uCF6zh45O
楓さんは可愛いなぁ
117 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/21(金) 13:59:23.86 ID:PSzy7rKBo
去久保と高垣さんの熱い戦いはまだか
118 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/21(金) 20:43:02.37 ID:CQXwK7K5O
除夜マスかな?
119 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/22(土) 10:08:52.40 ID:e3GUs2UE0
Pも剃久保と一部似てる箇所が…(頭部を凝視しつつ)
120 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/22(土) 19:52:50.90 ID:gxoOeDb0o
それはパッションPなんだよなぁ…
121 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/23(日) 01:22:27.15 ID:ktdOXIWL0
ブサイクホモハゲのハイブリッドPかな
122 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/23(日) 02:33:37.05 ID:3Vx5O16sO
森久保Pだと大抵インディヴィやアンデスPだから間違いなくそうなるな
123 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/04/23(日) 10:10:20.95 ID:kXGuQe5I0
ガタガタガタ
P「何か入り口で引っ掛かってるな? あれ……コタツか?」
ガタガタ……スポーン
晶葉「出てきたな」
?「……」
P「動かないなこのコタツ。おーい」コンコン
?「……はい」ニュッ
乃々(コタツから首だけ……)
P(こたつカウンターで低レベルクリアに貢献しそう)
?「えっと……だり久保に何か用でも?」
晶葉「いや、用はないのだが……」
だり久保「だったらだり久保、コタツの中に失礼するんですけど……はぁ、喋るのだるい……」モソモソ
だり久保「何もかもだるいんですけど……このままコタツの中で生を終えたい……」
だり久保「あうぅ……こんな事考えるのすら、だるい……無です。無心になってだらけるんですけど……だーりぃ……」スポン
P「どうしようも無いのが出てきたな」
乃々「だ、駄目人間過ぎてみてられないんですけど……」
124 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/04/23(日) 10:15:41.79 ID:kXGuQe5I0
シュイーン
ウサちゃんロボ「ウササ!」キュラキュラキュラ
晶葉「ん? ああ、掃除用のウサちゃんロボか。お疲れ様」
杏「おっすおっすお疲れー」キュラキュラキュラ
晶葉「……おい。杏よ。前も言ったが、ウサちゃんロボをタクシー代わりに使うのはやめろ」ハァ
杏「えー、きらりが仕事でいないから仕方ないじゃん。それに杏軽いから大丈夫だよ」スタッ
杏「運んでくれてありがと。ばいばい」フリフリ
ウサちゃんロボ「ウササー」フリフリ
P「それでどうした杏こんな所に」
杏「プロデューサーに用事が……って、何この部屋? 乃々と同じ顔した女の子……いや、女の子じゃないのもいるか。何コレ……」
杏「あ、いや、いい。説明とかいいよ。面倒そうなことに巻き込まれたくないし」
杏「それよりもこっちの用事だよ」
杏「ねぇ……プロデューサー……れ、例のやつ……持ってない? 今日の分、もう無くなっちゃって……」モジモジ
P「なに? もう無くなったのか?」
杏「うん。だ、だからさ……ほら、ちょーだい?」
杏「ねぇ、お願い。もう杏、アレがないと駄目な体になっちゃった。プロデューサーのせいなんだからね?」
杏「ほら早く……ねぇねぇ」グイグイ
P「仕方ないな。ほら、何個だ? 何個欲しいんだ? 3個か? イヤしんぼめ!」スッ
杏「わーい。……んー、おいひぃー!」コロコロ
乃々(あ、飴の話だったんですか……よかったんですけど……)
晶葉(ああ。私も会話を録音して、早苗に伝えるところだった)
杏「ほんと、この飴ちゃん美味しいよねー。ねえ、どうせすぐ食べちゃうんだから、最初からいっぱい持たせてよ」
杏「それかどこで売ってるかでもいいからさー」
P「駄目だ。この飴はお前を仕事に来させるための餌、つまり杏のやる気を爆発的に高める餌なのよ」フフ
杏「ちぇー」
125 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/23(日) 10:17:15.16 ID:2PdYUuhIo
何年前だっけ>爆発的に高める栄養剤(エサ)
126 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/04/23(日) 10:17:52.02 ID:kXGuQe5I0
杏「ん? おお、コタツあるじゃーん! ラッキー!」モゾモゾ
杏「さっきまで事務所のコタツに入ってたんだけどさぁ、年少組が帰ってきて五月蝿かったから逃げてきたんだよね。はぁー気持ちいい〜」ヌクヌク
P「へぇ、小さい子達に譲ってあげたのか。偉い偉い」ナデナデ
杏「いや、だから逃げてきたんだって。撫でるな撫でるな」ブンブン
乃々(そう言ってる口元がニヤけてるんですけど……)ジー
杏「はぁー……やっぱり冬はコタツだよねぇ――いたっ!?」
杏「か、噛まれた……! 何かに足噛まれたぁ!」ゴソゴソ
杏「え? なになに? 中に何かいるの?」バックステップ
P「ああ、いるぞ。主がな」
モソモソ
だり久保「こ、このコタツはだり久保の領地なんですけど……」ピョコン
だり久保「な、なんびとたりとも、この中に侵入するのを許可しないんですけど……」
杏「むっ。ケチ臭いなぁ。ちょっと温まるくらいいいじゃん」
だり久保「それはむーりぃ……ど、どうしてもコタツに入りたければ、このだり久保を倒すことなんですけど……」
だり久保「でもこのコタツはだり久保のホームグラウンドであり最後の領地……あ、あなたみたいな子供に負けるなんてありえないんですけど……ふふふ……」
だり久保「……はぁ、喋りすぎて疲れた。ではさようなら……」モソモソ
杏「……」
杏「ふーん。じゃあ倒したら、このコタツ杏の物ってことだよね」
杏「へー、ほー……よし」キリッ
P(この眼……杏が珍しくやる気を出すときの眼だ……! 最後に見たのは、この間開催された、全員参加の大規模ライブの時……!)
P(杏の眼が言っている。『別に倒してしまっても構わないんでしょ?』。ひ、久しぶりに杏の本気が見られるぞ……!)
杏「じゃ、失礼しまーす」モソモソ
127 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/04/23(日) 10:18:53.28 ID:kXGuQe5I0
「うわ、侵入者なんですけど……!」
「で、であえーであえー」
「あ、だり久保1人だったんですけど……」
「ええいっ、この中でだり久保に勝負を挑むなんて、無謀なんですけど……か、返り討ちにしてやるんですけど……!」
「えい、えい……う、うわぁ……こ、このようじょつよい……」
「あ、やめてやめて……そこばっかり狙うのやめて欲しいんですけど……あうぅ」
ガタガタガタ
ガタガタガタ
P「コタツが凄い揺れてるな」
晶葉「ああ。中で凄まじい攻防が行われているのだろう。一体どちらが勝つのか……」
乃々「ど、どう聞いても一方的なんですけど……」
128 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/04/23(日) 10:22:44.18 ID:kXGuQe5I0
ニュッ
だり久保「あうぅ……つ、強いんですけど……こ、このままじゃ負けちゃうぅ……」ガタガタ
だり久保「お、お願いです……オ、オリ久保さん……同じ顔に免じて、だりくぼに力を貸して欲しいんですけど……このとーりぃ……」
乃々「え? あ、えっと……はい……」モソモソ
「さ、さあ仕切り直しなんですけど……!」
「愛と友情のツープラトン……食らうといいんですけど……!」
「ふ、二人に勝てるわけないんですけど」
「あ、甘いんですけど……そっちは本体なんですけど……!」
「み、身代わりにするなんて酷い……あうぅ……」
「あいたぁ! ど、どこ狙ってるんですかぁ……へたっぴ……!」
「しゃ、射線上に入るなって言ったんですけど……」
ガタガタガタ
ガタガタガタ
ガタガタ……シーン
P「静かになったな」
晶葉「ああ。勝負は決したようだ。勝者は――」
スポーン
スポーン
乃々「……あうぅ」ベシャリ
だり久保「……ま、負けたんですけど……」ベシャリ
P「まあ、こうなるな」
杏「というわけで、このコタツは杏が戴いたー、ふははー」ニュッ
だり久保「うぅ……だり久保の最後の領地が……」トボトボ
P「杏」
杏「分かってるってば。どうせもう少しで杏、レッスンに行かないといけないし、それまでの間だけだよ」
杏「はぁ……極楽極楽」
129 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/04/23(日) 10:25:52.68 ID:kXGuQe5I0
スポーン
?「……」バサァ
P「何だあの服……」
晶葉「海賊、か? 左目に星のメイク……地球儀を持っているぞ」
?「えっと……あ、あのどうも。地理☆久保なんですけど……」
地理☆久保「あ、あなたのハートに……レボリューション☆……!」ビシッ
乃々「!?」
地理☆久保「じゃあ、あの……ショートコントします」
地理☆久保「コント――ライブ後」
地理☆久保「『本田さん、どうしました?』」
地理☆久保「『なんで……』」
地理☆久保「『え?』」
地理☆久保「『お客さん、めちゃくちゃ少ないじゃん!』」
地理☆久保「少ないじゃん……少ないじゃん……」
地理☆久保「少ないじゃん――アゼルバイジャン! ソ、ソーレ☆!」ダダダダ
地理☆久保「こ、ここ……! アゼルバイジャンなんですけど……」ピタッ
P「本当だ……凄い」
晶葉「ああ、確かにアゼルバイジャンだ……。何て卓越した地球儀の使い方……」
乃々「……」カァァ
地理☆久保「じゃ、じゃあ続きまして、ショートコント『残していこうか、私達の――』」
乃々「死にます」
地理☆久保「えっ」
乃々「こ、これ以上続けるなら、もりくぼ自害して死にます」カァァ
乃々「自分のこんな姿を見るくらいなら、舌噛み切って死ぬんですけど……本気なんですけど……!」
地理☆久保「えぇ……こんな展開ファンタスティックなんですけど……」
晶葉(もう少し見たかったんだが)
P(とりあえずムービーで保存したし、後でみんなに見せてやろう)
130 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/04/23(日) 10:27:27.36 ID:kXGuQe5I0
スポーン
?「……」
P「お。麦わら帽子に釣竿……釣り吉○平みたいなファッションだな」
乃々「ボーイッシュな格好は……もりくぼ的に、あんまり似合わないと思うんですけど……」
P「いや、アレはアレでありだ」スタスタ
P「えっと……釣久保でいいのか?」
釣久保「シッ……!」
釣久保「静かにしてほしいんですけど……魚が逃げます」
晶葉「ここ室内なんだが」
釣久保「……」スタスタ
P「何だ? 洗面台に向かって行ったぞ」
釣久保「……釣久保の釣力(チョーラ)がビリビリ感じます。ここなんですけど」スッ
P「洗面台の前で、釣竿を構えたけど……何をする気だ?」
キリキリキリ
乃々「……あ、あの、洗面台の排水溝に釣り糸をたらしてるように見えるんですけど」
晶葉「奇遇だな。私にもそう見える」
釣久保「……」
P「すげえ真剣な表情だな。渾身のポエムを書き殴ってる時の乃々みたいだ」
乃々「え……もりくぼ、あんな顔してるんですか? て、ていうか、もりくぼ……ポエムはお家でしか書かないんですけど、どうして……」
晶葉「見ろ! 糸が震えてるぞ!?」
グググ
釣久保「……っ、あうぅ……」キリキリキリ
釣久保「ふっ……うぅ……うぅぅ……!」キリキリキリ
釣久保「くっ――フィッシュなんですけど……!」グイッ
ザバア
?「はれ〜♪」ビタン
七海「わーい、釣られちゃったのれす〜♪」ビタンビタン
P「な、七海が釣れた……!」
晶葉「い、いや……いくら小柄でも、洗面台の排水溝をくぐり抜けることは物理的に不可能なはず……!」
乃々「そ、そもそも洗面台から七海さんが釣れる時点でおかしいと思うんですけど……」
釣久保「……」
釣久保「……海へお帰り」スッ
七海「リリースリリース〜♪」
キュポン
P「また排水溝に飲まれて行ったぞ。七海、水着だったよな? 確か今は水着グラビアの撮影だったはず……北海道で」
P「……」
P「釣りって凄い、俺は素直にそう思った」
乃々「ああ……釣久保さん、次はおトイレに向かって……」
晶葉「よし、次の森久保コピーに行こう。トイレから現れる同僚なんて見たくないからな」
フギャー!
ナ、ナンデスカコレハー!?
131 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/04/23(日) 10:28:09.14 ID:kXGuQe5I0
グゥ〜
乃々「あ、あうぅ……」
P「何だ乃々。腹が減ったのか?」
乃々「うぅ……きょ、今日は朝ご飯を食べてないので……」
晶葉「それはいかんな。正常な成長には十分な栄養が必須だ。しっかり栄養を取らないと、杏のような体型になってしまうぞ」
P(いや、晶葉の体型も大概だろ……)
P「次の森久保一族を見たら、飯にするか」
スポーン
シーン
晶葉「……ふむ。また誰も出てこないな」
P「俺が確認してくるよ」スタスタスタ
P「んー、洗濯機の中は……誰もいないか。ん? 何だコレ……チラシ?」
132 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/04/23(日) 10:32:11.03 ID:kXGuQe5I0
P「どれどれ」
『まごころデリバリー森久保――1周年記念感謝祭のお知らせ』
『あなたに愛を届けます。今なら1周年記念で半額になってるんですけど』
『電話番号はコチラ』
P「デリバリー? デリバリーピザか?」
P「ちょうどいいや。昼飯頼むか」
ピポパポパ
プルルル
ガチャ
?『は、はい……あの、森久保デリバリーの……電話受付、デリバリー、会計、事務担当のデリ久保なんですけど……』
P「ワンオペ過ぎじゃね?」
P「まあいいや。えっと今からデリバリーしてほしいんだけど。場所は――って所」
デリ久保『えっと……はい。大丈夫なんですけど……』
P「で、メニューは……」
デリ久保『あ、ウチのお店、メニューはないんですけど……』
デリ久保『お客様の顔を見て、何が欲しいのか……それを見抜いて奉仕するのも仕事なんですけど……』
P「奉仕?」
デリ久保『じゃあ今から行きます。えっと料金なんですけど……今は感謝記念で普段の半額になってるんですけど』
デリ久保『もろもろ込みで……90分1万円になります……』
P「えっ」
デリ久保『あ……初めてのお客さんですよね? 初めての人にはオプションが無料になってるんですけど……』
デリ久保『コスチュームがセーラー服、エプロン、チャイナドレスの3つから選べるんですけど』
P「あ、じゃあエプロンで……って待った!」
デリ久保『承りました。では……後ほどなんですけど……』ガチャン
ツーツーツー
P「90分1万円……オプション……コスチューム……デリバリー……」
P「……」
P「あっ」
133 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/04/23(日) 10:33:14.71 ID:kXGuQe5I0
スタスタスタ
晶葉「何だP。電話か? ん……デリバリー? 何だピザでも頼んだのか?」
P「あ、晶葉。その、今すぐこの部屋を俺1人だけに……!」
ピンポーン
モリクボデリバリーナンデスケドー
P「はっや!?」
ドッドッドッド
デリ久保「お、お届けに来たんですけど……」キキー
晶葉「おい原付のまま部屋に入ってくるな!」
デリ久保「ご、ごめんなさい……。えっと……あ、あれ? 人がいっぱい……」
P「さっきの注文なんだけどちょっと勘違いで……!」
デリ久保「複数相手はあんまり経験ないんですけど……でも、頑張ります、はい……」ヌギヌギ
P「待て! 脱ぐな! せ、せめて部屋を暗く……!」
デリ久保(エプロン)「暗かったらお料理できないんですけど……」
P「ん? 料理?」
デリ久保「はい……えっと、愛を込めた手作り料理を目の前で……というのが、森久保デリバリーのモットーなんですけど……」
晶葉「ほー、最近はそんなデリバリーがあるのか」
デリ久保「じゃ、じゃあ、そろそろお料理を始めるんですけど……」
トントントン
ジャージャージャー
グツグツグツ
乃々「うぅ……も、もりくぼと比べ物にならないほど、お料理が上手いんですけど……」
P「……」
乃々「あ、あの……やっぱりプロデューサーさんも結婚するなら、お料理が出来る方が……」
P「……」
乃々「プ、プロデューサーさん?」
P「……値段設定が紛らわしいんだよ」ボソッ
134 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/23(日) 10:33:29.50 ID:geJS1gVto
早苗サーン、コノ人デース
135 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/23(日) 10:42:22.21 ID:xuek/5L5o
あ、これ知ってる
何日分もおかず作ってくやつだ
136 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/23(日) 11:05:14.50 ID:VxMWNHon0
早苗さんは熟女系お風呂屋のベテラン嬢的雰囲気があr(肉片にされる音)
137 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/25(火) 00:14:07.51 ID:WJjpxNqwO
何が欲しいのか見抜いて、と云うことはこれ衣装によってサービス違ったんじゃ…
138 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/29(土) 14:51:10.60 ID:KQw2SRbbo
今日辺り来る予感
139 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/01(月) 22:50:37.26 ID:9FR4kLw5o
まだかな…
140 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/03(水) 10:37:53.75 ID:ydbDgXpw0
スポーン
?「こ、ここは……?」
?「ま、まさか……!」ギュィィィィィン
P「お、普通の森久保に見えるな。……手がドリルだけど」
晶葉「ああ、ドリル以外は普通の森久保乃々に見えるな」
乃々「ド、ドリ久保乃々……でいいんでしょうか? あ、ち、近づいて来たんですけど……」
タッタッタ
ドリ久保「あ、あの……も、もしかしてアナタ……森久保乃々さんですか?」
乃々「え? は、はい……も、もりくぼはもりくぼですけど……」
ドリ久保「やっぱりいいいい!」ギュイィィィィン
ドリ久保「生森久保乃々なんですけど!」ギュオォォオン
ドリ久保「あ、あのあの……ファンなんですけど! よ、よかったら握手してほしいんですけど!」ギュィィィィン
乃々「え、いや……も、もりくぼの手がミンチより酷いことになりそうなので、お断りします……」
ドリ久保「……そ、そうですか。残念なんですけど……」シュン
141 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/03(水) 10:47:59.29 ID:ydbDgXpw0
ドリ久保「でもアイドルになる夢を叶えるなんて凄いんですけど……本当に尊敬するんですけど……」キラキラ
乃々「い、いや別に夢とかじゃ……プロデューサーさんに引っ張られて色々やってたら、いつの間にかアイドルやってただけですし……」
ドリ久保「テレビで見てから、ずっと応援してたんですけど……まさか本物に会えるなんて……」
ドリ久保「か、感動で涙が出ちゃうんですけど……!」ギュゥゥゥン
晶葉(どうやら感情とドリルの動きが連動しているらしいな)
晶葉(しかし……ずっと応援していた、だと?)
晶葉(彼女は森久保乃々のコピー……この瞬間に生まれたはず……)
ドリ久保「いつかドリ久保も森久保さんみたいに夢を叶えるんですけど……!」キラキラ
乃々(うぅ……視線が眩しい……落ち着かないんですけど……)ソワソワ
乃々「夢って……な、何かあるんですか?」
ドリ久保「はい。こう……大きくて、とにかくビッグで……凄い、皆が驚くようなことをしたいんですけど……!」キラキラ
ドリ久保「クリエイティブでセンシティブな……それでいてファンタスティックかつエキセントリックな……センショーナルな夢ですけど!」
P(仕事探せって言われて言い訳するヒモ男みたいな発言だな……)
乃々「あ、あの……もりくぼが言うのもなんですけど……もっと具体的な夢を持ったほうが……」
ドリ久保「大丈夫ですけど! どんな夢だろうと諦めなければ夢は必ず叶うって……ドリ久保は信じてるから!」ギュオォォォン
P(夢見がちな性格だな)
楓(ドリルを持ったドリーマー……うふふ)
142 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/03(水) 10:54:32.05 ID:ydbDgXpw0
スポーン
?「へぐっ」ズコー
?「あうぅ……痛いんですけど……ナリ」
P「風呂桶にゴム鞠みたいな大きさの乃々の顔が乗ってる変な生き物が出て来た……何アレ……」
晶葉「ドラ○もんみたいだな」
乃々「何で体はあんなにコミカルなのに、顔はリアルなんですか……」
ペタペタペタ
ナリ久保「あっ、キテレツ! 会いたかったナリ〜」
晶葉「断じて違う」
ナリ久保「あ、こっちは豚ゴリラ!」
P「どうも時子様の豚です」
ゴリ久保「ウホホ!」
ナリ久保「みよちゃんはどこナリ?」
美世(誰か呼びました?)
ナリ久保「あっ! この匂いは……コロッケナリ! わーい!」
テテテー
ムシャムシャムシャ
乃々(ひぇぇ……得体の知れない生き物がコロッケを貪り食べてるんですけど……こ、怖い……)
乃々(新作眼鏡の無料配布にやってきた春菜さんが、勉三さんとか呼ばれて困惑してるんですけど……)
乃々(突然乱入してきた珠美さんとチャンバラを……ひぇぇ……)
菜々(キテレツ大百科の最終回は感動しましたね……も、勿論菜々は再放送で見たんですけどね! キャハっ☆!)
143 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/03(水) 11:04:22.27 ID:ydbDgXpw0
スポーン
?「……」ズゥゥゥゥン
?「……」
P「バイクだな」
晶葉「ああ、どこからどう見てもバイクだ。詳しくは知らないが……中型バイクか?」
乃々「あうぅ……とうとう無機物が出て来ちゃったんですけど……もりくぼの遺伝子とは一体……」
P「フリルでデコってるところが乃々っぽいぞ」
P「バイクだから……バイ久保か?」
乃々「も、もりくぼはノーマルなんですけど……」
晶葉「……ふむ、どうやら違うようだ」カチャカチャ
乃々「ち、違うってなんですか……た、たしかに他のアイドルの皆さんを見て、かわいいと思うことはありますけど、それはそういう意味ではなくて……」ワタワタ
晶葉「違うそうじゃない。名前だ名前。ここに書いてある。平仮名で『にりくぼ』とな」
P「にりくぼ? 二輪久保? ……少し苦しく無いか?」
晶葉「私に言われても困る」
晶葉「ついでに軽く調べてはみたが、特にこれといって変哲のない、ただのバイクだ」
P「そうか……何か残念だな」
P(コイツが喋ったら乃々を乗せて、ノノの旅ごっこができたのに……)
晶葉「強いて言うなら、所々に使われている金属に見覚えがないくらいだな。何かのレアメタルか?」コンコン
晶葉「ここは……給油口?」カパ
晶葉(何か書いてあるな。『素敵なポエムを入れてくれたら、頑張って働きます』だと?)
晶葉(ポエムが燃料……)
晶葉(は? 科学に喧嘩を売ってるのか?)
P「レアメタル……謎の金属で出来たバイク……」
P「なあ乃々。ちょっとこのバイクと合体してみないか?」
乃々「体が真っ二つになるからむーりぃ……」
144 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/04(木) 14:15:01.06 ID:ZGl5FejeO
森久保は下っ端なのか
145 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/04(木) 22:12:38.97 ID:hBlt2c60o
ノノの旅ごっことか色んな世界巡りそう
146 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/05(金) 15:28:46.42 ID:J0o2rq+DO
にりくぼ(アイドル。空を飛ばないものだけを指す)
147 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/05(金) 16:18:50.92 ID:embH6YDJ0
スポーン
?「……」
スタスタ
?「あ、あの……どうも、ぬり久保です」モジモジ
P(普通だ)ジー
晶葉(ああ、見た目は普通の森久保だな)ジー
乃々(特に変わったところはないんですけど……)ジー
ぬり久保「え、えへへ……そ、そんなに見られると照れるんですけど……」モジモジ
ぬり久保「……ハァ……ハァ……」
P「どうした? なんか息が荒くないか? それに何か顔も赤いような……」
ぬり久保「べ、別に普通ですけど……普通普通……ぬ、ぬり久保は普通の女の子ですから……ハァハァ」モジモジ
P「いや、でも汗もかいてるぞ? 熱でもあるんじゃないか? ちょっとデコくっ付けるぞ?」ピタァ
ぬり久保「はぅ……!」ビクンビクン
乃々(おでこくっ付けあってお熱はかるなんて……しょ、少女漫画みたいなんですけど……!)
乃々(……いいなぁ)
乃々(そ、それにしても、ぬり久保さん、凄い汗……)
ぬり久保「こ、こんなに近くでぬり久保見られて……ハァハァ……み、見られて……」モジモジドロドロ
乃々(んん? な、なんか……あれ? 服が……あれれ?)ゴシゴシ
ドロォ
乃々(服が……溶け……てる?)
ぬり久保「ハァハァ……」ダラダラ
乃々(あ、あの服……よ、よく見たら……か、体に描いてるだけ……!)
乃々「ひぃぃぃっ!」
乃々「へ、変態なんですけど! へ、変態! 変態がここにいるんですけど!」
P「ど、どうした乃々?」
乃々「い、いいからその人から離れてください……!」グイグイ
ぬり久保「あっ……も、もっと見て欲しいんですけど……もっともっと……ありのままの姿を見せたいんですけど……」ハァハァ
乃々「お、おまわりさーん! ち、痴女が……痴女がここにぃ……!」
ぬり久保「け、警察は困るんですけど……おさらばなんですけど……!」ダダッ
ガチャン
晶葉「なんだったんだ一体……」
乃々「あうぅ……自分の体じゃないとはいえ……プロデューサーさんに……見られちゃったんですけど……」カァァ
148 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/05(金) 19:09:41.32 ID:PsWcNAdP0
変態だー!
149 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/05(金) 19:30:40.54 ID:hYyaO3cgO
なにをいまさら
150 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/06(土) 00:10:32.58 ID:bY6hUp3jO
晶葉ですら気付かない迷彩...
こいつ出来るっ...!
151 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/06(土) 00:13:46.04 ID:JWBUNp8Eo
にりくぼ、バイクマンみたいな変形するかとばかり
152 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/10(水) 11:07:46.24 ID:92Lk67Yz0
スポーン
?「……」
晶葉「む、オレンジ色の胴着を着た乃々か。ははは、驚くほど似合ってない格好だな」
P(うわ……あの格好、見覚えありすぎるわ。つーか漫画持ってる)
乃々(も、もりくぼも……日曜日の朝のアニメで見たんですけど……)
P(間違いなく、亀○流の胴着だ)
乃々(よ、よく見ると……○の中に森って書いてあるんですけど……森仙流……?)
?「オ、オッス……オラ、練り久保……ど、どうも……いっちょ自己紹介でもしてみます……」ペコリ
練り久保「えっと……しゅ、趣味は色々練ったり捏ねたりすることなんですけど……」
練り久保「うどん生地とかパン生地とか……こねこねするのが好きなんです……」
P(見た目に反して家庭的な趣味だな)
練り久保「あ、あと……作戦とか練ったり、駄々捏ねたりするのも好き……」
P(そうでもなかった)
練り久保「森仙人様のところで、森仙流の技を学んでました……」
P「あれか? ぱふぱふを要求されたりしたのか?」
練り久保「いえ……森仙人様は……ばぶばぶが好きで……修行のあとによく求められました……」モジモジ
P(ばぶばぶ……興味深いな)
153 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/10(水) 11:08:19.99 ID:92Lk67Yz0
練り久保「えっと、じゃあ自己紹介はこれくらいにして……」
練り久保「あ、あの……いきなりでとても失礼だと思うんですけど……」
練り久保「その一身上の都合で……非常に言いにくいんですけど……」
P「……一体なんだ?」
練り久保「――今から、ここを破壊しつくすんですけど」ギロリ
晶乃P「……!?」
154 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/10(水) 11:08:57.67 ID:92Lk67Yz0
練り久保「ハァァァァ……!」シュインシュインシュイン
晶葉「な、何だ一体……か、髪が金色に……!?」
練り久保「世界中の森久保よ……オラに力を貸して欲しいんですけど……!」バッ
ゴゴゴゴゴ
練り久保「ふ、ふふふ……集まってきたんですけど……森久保力が……森久保玉がどんどん大きく……」
ゴゴゴゴゴ
P「練り久保の頭上にエネルギーの塊が……!」
晶葉「森久保力だと? そんなわけの分からない力でここを破壊する? ふん、この研究室の強度は核シェルター並みだ。やれるものならやってみるがいいさ」ウデグミ
?「ところがギッチョンなのでしてー」ヌッ
155 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/10(水) 11:09:28.91 ID:92Lk67Yz0
P「芳乃か?」
P(コタツから首だけ出す芳乃は可愛いなぁ)
芳乃「悪い気の流れを感じたので、来てみればまさかこのようなことになっていようとはー」モゾモゾ
芳乃「よいしょ……んしょ……」モゾモゾ
芳乃「むぅ……で、出られないのでしてー」ジタバタ
芳乃「……そなたー」
P「はいはい」グッストン
芳乃「感謝するのでしてー」ペコリ
芳乃「では改めまして……このままだと、この研究室は一片の欠片も残さず消滅することになるのでしてー」
晶葉「なに? どういうことだ?」
芳乃「周りを見てみるのでしてー」
P「え?」キョロキョロ
156 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/10(水) 11:13:39.58 ID:92Lk67Yz0
蟻久保「うぅ……急に力が抜けていくんですけど……は、働けない……」
ゴリ久保「ウホ……ウホホ……ウッウー……ウッウワー……」
だり久保「……か、体がだるくて力が出ない……元からだけど……」
地理☆久保「力が入らない……入らない……はえらない……はえられお……シエラレオネ! ココ!」
デリ久保「くっ……お米が炊けたのに、おにぎりを握る力が……」
蹴久保「……っ……っ」ゲシ ゲシ
P「うわ……何か全体的にぐったりしてる……」
乃々「あうぅ……も、もりくぼも何だか、フラフラするんですけど……」
芳乃「どうやらあの金髪の乃々が、森久保乃々達から力を強制的に徴収しているようでしてー」
芳乃「わたくしが感じるに、恐ろしいほどの力があの光に凝縮されているようでー」
芳乃「あの光はよくない光でして、恐らく彼女の言う通り、この部屋くらいは簡単に消し飛んでしまうかとー」
P「マジでか」
芳乃「でしてー。下手をすればこの部屋だけでなく、事務所全体も……更に一番最寄のミスタード〇ナツすら木っ端微塵にー」
P「そりゃマズイな。法子が死ぬ」
晶葉「隣にはみちるがお気に入りのパン屋もあったな。つまりみちるも死ぬ」
乃々「そ、それどころじゃないんですけど……そ、そもそも芳乃さんの言うことって信じられるんですか……?」
P「ああ、芳乃だからな」
晶葉「そうだな。芳乃が言うならどれだけ荒唐無稽な事だろうと必ず起こるはずだ」
芳乃「心地よい信頼でしてー」テレテレ
157 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/10(水) 11:24:17.69 ID:92Lk67Yz0
乃々「ひぇぇ……ど、どうしましょう……こ、このままじゃもりくぼたち、死んじゃうんですけど……」ワタワタ
P「そうだな……とりあえず仕事の引継ぎ準備でもするか」
晶葉「私は今までの研究成果をネットにアップロードしておこう」カタカタ
乃々「ふ、二人とも潔すぎだと思うんですけど……!?」
晶葉「科学に魂を売った時点で、いつか何らかの実験で死ぬだろうと覚悟していたからな。それが今日だっただけだ」
P「俺も。プロデューサーになるって決めた時点で、まともな死に方できると思ってなかったし」
晶葉P「はははっ」アクシュ
乃々「ひ、ひぇぇ……」ガタガタ
乃々「い、嫌なんですけど……! も、もりくぼはまだまだ死にたくないんですけど……!」
乃々「も、森久保には叶えたい夢があるんです……」
乃々「アイドルして貰ったお金がそこそこ貯まったらこっそり引退して、普通の女の子になって……そ、それから何だかんだでプ……運命の人と再会して……ち、小さな家を買ってプロ……旦那様と男の子と女の子の4人で慎ましく平凡に暮らす夢があるんですけど……!」
乃々「テレビに映ってる皆さんを見てたら旦那様が『やっぱりまだアイドルに未練があったんじゃないか?』って聞いてきて、もりくぼは『……も、もりくぼ……今はあなただけのアイドルで十分なんですけど……』って言い返して『おいおい。もう……もりくぼじゃないだろ?』『あうぅ……いつもの癖で……』『ほら、俺だけのアイドル。こっちにこいで』『も、もう少しで子供達が帰ってくるんですけど……』『大丈夫だ。「お○がいシンデレラ」くらいの時間で済むから、な?』『そ、それ絶対嘘なんですけど……「約束」くらい長いに決まってるんですけど……』それから……」ポワポワ
芳乃「しっかりするのでしてー、現実逃避するのはまだまだ早いのでしてー」テシテシ
乃々「は……!?」
乃々「あうぅ……よ、芳乃さん……た、助けて欲しいんですけど……」
芳乃「そのつもりで来たのでしてー。そなた達と会い、幾多の縁を結んだこの場を壊されるのは困るゆえー」ニコリ
158 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/10(水) 11:24:47.01 ID:92Lk67Yz0
練り久保「何をしようと無駄なんですけど……この森久保玉はもう、練り久保にすら止めることはできないんですけど……」
練り久保「練り久保をどうにかしようとも、勝手に発動するのがこの技……森仙流に伝わる禁断の奥義なんですけど……」
P「あんなこと言ってるけど芳乃」
芳乃「大丈夫でしてー。そなたのことはわたくしが守りますゆえ、後でしっかりとナデナデしてくだせー」ニコリ
P「ヨシノチャーン……」
芳乃「ではまず準備を……これはいいところに炊飯ジャーがありましてー」スッ
芳乃「マイ茶碗に装うのでしてー」ペタペタ
晶葉(炊きたての米を一体何に使う気だ?)
芳乃「よいしょー」ペタリ
乃々(練り久保さんの目の前に正座を……)
芳乃「ではいたきますー」パン
芳乃「はむはむ」モグモグ
晶葉「米を……食べてる……!?」
乃々「あうぅ……もりくぼの人生、ここで終わりなんですね……」
P「いや諦めるのはまだ早いぞ。芳乃のやることだ。必ず何か意味がある」
芳乃「はむはむ、ほーほー」ヒョイ
芳乃「……はむ。これはなかなかー、しつこく、それでいてピリっとしてお米に合うのでしてー」
晶葉(なんだ……何も無い場所を箸で摘んで、それを口に運んでいる?)
芳乃「食が進むのでしてー」モクモク
P「……ん? 森久保玉が……どんどん小さくなってないか?」
晶葉「確かに。芳乃の箸が進むたびにどんどん……まさか、食べているのか? あのよくわからない森久保力を!?」
芳乃「でしてー。珍味よりですが中々の美味なのでしてー」モクモク
練り久保「あ、あれれ……う、うぅ……も、森久保玉が……」
シュゥゥゥ……ポン
P「消え……た」
芳乃「ごちそうさまでしてー」ケプッ
乃々「た、助かったんですけど……」ヘナヘナ
晶葉「ああ、間一髪だったな」フゥ
練り久保「そ、そんな……練り久保の極秘任務が……失敗……あわわ……」
P「さて練り久保とやら。どうしてこんなことをした! 言え!!」ユサユサ
159 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/10(水) 11:25:23.26 ID:92Lk67Yz0
練り久保「だ、だってだって……こうしないと……いぢめるからって……」
晶葉「なに? どういう意味だ?」
練り久保「で、ですから……ここを破壊しないと……練り久保のこと、いっぱいいぢめるって手紙が……」
P「は? 手紙? え……待て待て。家とかあんの? コピーなのに? つーかどこに住んで……えぇ?」
晶葉「待て助手。そこはいい。……今はいい」
晶葉「手紙の差出人は?」
練り久保「差出人は……あ、あれ? 書いてあったんですけど、お、覚えてない……あれあれ?」
晶葉「……」
P「晶葉? どうしたんだ?」
晶葉「いや……すまない。ちょっと考えることがあってな。だがデータが足りない。あと少しで何かが……」
P「……? まあ、いいか。とりあえず悪いことした子には罰を与えなければならない」
練り久保「ひっ……ご、ごめんなさいごめんなさい……!」
P「いや、ここを破壊しようとしたんだ。許さない。おい蟻久保ォ!」
蟻久保「お仕事ですか?」
P「ああ、この罪人を……調教べ、んんっ……時子様の部屋に連れて行ってくれ」
蟻久保「了解したんですけど……」ビシッ
練り久保「ひぇぇぇ……」ズルズル
芳乃「一件落着なのでしてー。そなたー」
P「あ、そうだった。ありがとうな芳乃」ナデナデ
芳乃「いえいえー、いつだってわたくしはそなたの味方なのでしてー」ナデラレ
芳乃「……むふー。堪能したのでしてー。では劇の練習中ですので、名残惜しいですがこれでー」フリフリ
乃々「こ、このご恩は一生忘れないんですけど……」ペコリ
160 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/10(水) 11:27:10.91 ID:92Lk67Yz0
P「しかし驚いたな……まさか、乃々のコピーの癖に、あんな大それたことをするなんて……もぐもぐ」
晶葉「ああ、私も予想していなかった。森久保乃々に『暴力』や『破壊』といったものは無縁だと思っていたんだが……まさかあんな事を仕出かす固体が現れるとは……むぐむぐ」
乃々「もりくぼ暴力とか物を壊したりするの……むーりぃ……なんですけど……はむはむ」
晶葉(さっきの練り久保は森久保乃々の中に極僅かに存在する『悪』の遺伝子が発現したのか……それとも……)ウムム
ペタペタ
デリ久保「あの……おにぎりのおかわり……いりますか……?」
P「ああ、貰うよ。しかしこのおにぎり美味いな。それに巻かれたこの海苔が滅茶苦茶合うわ」モグモグ
P「この海苔はどうしたんだ?」
デリ久保「えっと、その海苔は……この人がさっきから……」
海苔久保「あ、どうも海苔久保です。……海苔久保の海苔……美味しいですか……?」ペリペリ
P(何かデリ久保の隣に眉がめっちゃ太い乃々がいる……)
P(で、その眉を剥がしておにぎりに巻いてるんですけど……)
P「……まあ、美味いからいいか」
海苔久保「い、いくらでも再生するので……好きなだけ食べていいんですけど……」
海苔久保「あ、よかったら……海苔の佃煮も……どうぞ……」ニュー
P「右手から海苔の佃煮を産み出している……だと……」
P「ダ・カーポの主人公みたいな特技だな」
バン!
奈緒「朝倉○一は手から海苔なんて出せないから!」
P「うわ、びっくりした。奈緒、お前大きな声でツッコミ入れながら入ってくるなよ……」
奈緒「い、いや部屋の前を歩いてたら、Pさんの意味不明な呟きが聞こえてきたから……つい……」ポリポリ
奈緒「って何だこの部屋!? の、乃々が……いっぱい……!?」
奈緒「七人の菜々さんってレベルじゃないぞ!?」
161 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/10(水) 11:27:54.18 ID:92Lk67Yz0
スポーン
?「……」ズゥゥゥゥウン
?「……」ミシミシミシ
?「……」メキメキメキ
パラパラパラ……
晶葉「こ、これはまた……想定外の物が……」
乃々「ひぇぇ……凄い……10mくらいあるんですけど……」
P「デカァァァァァいッ! 説明不要!! 」
晶葉「いや、いるだろう。まあアレだな」
?「……」ゴゴゴゴゴ
晶葉「ロボだな。どこからどう見ても。乃々をメカメカしくしたロボ……いや、まさかこんな物まで出てくるとは……本当に想定外だ」
P「バイクに続いて、無機物第二弾か……森久保の遺伝子とは一体……」
162 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/10(水) 11:28:34.00 ID:92Lk67Yz0
?「……」シーン
晶葉「大きすぎて部屋の天井に頭が当たっているが……ふむ、全く動く気配が見られないな」
P「調べてみようぜ!」ワクワク
乃々「な、なんでそんなに楽しそうなんですか?」ビクビク
P「いやお前、だってロボだぞ? 男の子なら誰だって憧れるだろ?」
P「今だから言うけど、俺の小学生の頃の夢『機動兵器のパイロット』だからな。勿論試作型の」
晶葉「かく言う私も、かなり興奮している。ふふふ……まさか巨大ロボを目にする日が来るとは……」ニヤニヤ
ツカツカツカ
晶葉「……ふむ」サワサワ
晶葉「ほうほう」コンコン
P「どうだ晶葉?」
晶葉「軽く調べてみたが、やはり動く様子はないな。気になるのは……このロボもまた、未知の金属で構成されているようだ」
晶葉「そして……どうも中に空洞がある。人が1人乗れるくらいのな」
P「それは、つまり……」
晶葉「ああ。人が乗ることを前提としたロボというわけだ」ニヤリ
163 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/10(水) 11:29:41.88 ID:92Lk67Yz0
P「うおおおおおお! クロスファァァァイトッ!!」
P「俺を! 俺を乗せてくれぇぇぇぇぇ!」ガンガン
晶葉「……ふむ、やはり動かないな」
P「乗りたいよおおお! 乗らせてよおおおお!」ガンガン
P「初陣で3機も撃墜して、連邦の白いホニャララとか言われてぇぇぇぇ!」ジタバタ
乃々「うわぁ……プロデューサーさんが子供みたいに駄々を……正直ひくんですけど……」
乃々「だ、大体ロボットなんてどこがいいんですか? もりくぼには……全然分からないんですけど……」ツカツカ
乃々「こんなの……ただの大きい機械だと思うんですけど……」スッ
?「……!」キュピイイイン
乃々「へ?」
晶葉「なんだ? 急に動き始めたぞ……!?」
?「――森久保因子保持者を観測」
?「――搭乗シークエンスに移ります」プシュウゥゥゥ
P「コクピットが……開いた!? 乃々、お前何を!?」
乃々「あ、あわわ……も、もりくぼ何もしてないんですけど……」
乃々「……ひぃぃ!? な、何ですかこれ……も、もりくぼの右手に……変な模様が……」
晶葉「これは……アルファベットの『M』か?」
晶葉「そうか。そういうことか……」
晶葉「何故私はPに何の反応もしなかったのか分かったぞ。コクピット内のモニターを見るんだ」
P「え? こ、これは……モニターにも乃々と同じ『M』の文字が……」
晶葉「どうやらこのロボは森久保乃々専用のロボらしい。恐らくはこのモニターに乃々の右手を押し付けると起動するんだろう」
P「つまり俺は乗れないってことか……チクショウ!」
P「だが……まあいい。それなら仕方がない。さあ乃々! 乗るんだ!」
P「そして見せてくれ! このロボが華麗に動く様を!」
晶葉「……まあ、私としても是非このロボが動いているところを見てみたいが……無理だろうな」
P「え?」
晶葉「肝心の本人がアレだ」スッ
乃々「あ、あわわ……何か急に動いたんですけど……大きい物が急に動くと、もりくぼ心臓がドキドキして……むーりぃ……」ガタガタ
晶葉「あっという間に机の下に隠れてしまった」
P「くっ……猫に小判ならぬ、乃々に機動兵器か……」
164 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/10(水) 11:30:55.96 ID:92Lk67Yz0
P「折角のロボットなのに、動くところが見られないなんて……生殺しもいいところだな」
P「しかしロボットの乃々か……ロボ久保か?」
晶葉「いや、メカ久保かもしれん」
奈緒「――バリ久保だな」
P「奈緒? え……名前とか書いてあったのか?」
奈緒「いや名前っていうか……どこからどう見てもバリってるじゃん」
P「……?」
晶葉「……?」
奈緒「い、いやいや! 見れば分かるだろ? 作画といい、ポーズといい……え!? マジでわかんないの!?」
P「すまん奈緒。正直、奈緒が何を言ってるかサッパリ分からん」
奈緒「……」
奈緒「……そっか。Pさん達には分からないか……この領域(レベル)の話は」ムスゥ
奈緒「アレだ。Pさんは今度の休み、あたしの部屋でロボットアニメの鑑賞会だからな!」
P「え、何で!?」
奈緒(それにしても……)
奈緒(このロボ。見た感じの雰囲気といい、微妙な貧弱さといい……明らかに他のメカが……)
165 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/10(水) 11:31:36.18 ID:92Lk67Yz0
スポーン
?「……あぅぅ」
晶葉「……何だ、今度の乃々は普通だな」ハァ
P「露骨にがっかりするなよ晶葉」ハァ
乃々「そういうプロデューサーさんも……目に見えてがっかりしてるんですけど……」
?「えぇ……何でビリ久保いきなりがっかりされてるか、分からないんですけど……」
ビリ久保「なんか期待に添えなくて……ご、ごめんなさい……」ペコリ
P「あっ、いやこっちこそすまん。お前が悪いわけじゃないんだ。ただロボの後だから……」ツカツカ
P「で、お前は一体どんな乃々で――」スッ
ビリ久保「あっ、ビリ久保に触ると……!」
166 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/10(水) 11:32:33.67 ID:92Lk67Yz0
バチッ
P「いたっ!」
ビリ久保「ビリっと来ちゃうんですけど……」
ビリ久保「ごめんなさい……」
晶葉「ほう……帯電体質か」
ビリ久保「この季節は特にビリビリが抑えられなくて……」
P「お、凄いな。下敷き頭の上に翳すと昆布みたいになるぞ」ペラペラ
ビリ久保「あ、あうぅ……や、やめてほしいんですけど……やーめーてー……」イヤイヤ
晶葉「まあ、とりあえずキミはこの辺りの機械には絶対触れないでくれ。なにせ精密機械が多いからな」
晶葉「絶対にな! いいか? フリじゃないぞ? 絶対に触るな。触って機械をオシャカにしたら、キミを幽閉して永遠にこの研究室の動力源にしてやる」
ビリ久保「は、はい……!」ブンブン
奈緒「……」
奈緒「あ、あのさ……このコイン持ってくれない?」
ビリ久保「へ?」
奈緒「コインをさ、こう指で弾いて……」
P「何やってるんだ奈緒?」
奈緒「へ!? い、いや何でもないよ!? リアルレールガン見てみたいとか思ってねえよ!?」
167 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/10(水) 11:33:37.09 ID:92Lk67Yz0
ブルルルル
奈緒「ん? 凛からのLINEか」
奈緒「Pさん、あたしそろそろ行くよ。凛たちに呼ばれてるから」
P「そうか。奈緒(みたいなツッコミ役)がいなくなると、寂しいな」
奈緒「ば、ばかっ! そ、そういうこと言うなよ……もう」カァァ
奈緒「じゃあもう行くから! ……それにしても凛からの『お宝ゲット。今、加蓮と卯月、未央と一緒にお楽しみ中』ってどういう意味だろ」
バタン
P「さて次はどんな乃々が出てくるのやら」
P「……!」
P「俺凄いことに気づいたんだけど。あのさ、もしかして乃々が出てくる順番って50音順なんじゃないか!?」
晶葉「え? 今気づいたのか?」
P「え? う、うん。ていうか晶葉は気づいてたのか?」
晶葉「まあ、そうだな。いやPもてっきり気づいていたとばかり」
P「乃々は?」
乃々「結構前に……気づいてたんですけど……」
P「……そうか。気づいてなかったのは俺だけか」
168 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/10(水) 11:35:42.96 ID:92Lk67Yz0
P「次は『ふ』だな。よーし予想しちゃうぞ俺!」
乃々(相変わらずプロデューサーさんは切り替えが早いんですけど……でも、そういうところ、もりくぼ的には結構いい感じ……)
P「うーん、フリフリの服を着たフリ久保とか?」
晶葉「智香のように応援するのが特技なフリ久保かもしれんな。……こう、ポンポンをフリフリと」フリフリ
楓(ふり……不倫……センテンススプリング乃々……ふふっ)
P「脳内でネタ潰しやんの止めてくれません?」
乃々「自由を愛するフリー久保、だったり……」
晶葉「さて、答え合わせだ」
スポーン
169 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/10(水) 11:36:31.44 ID:92Lk67Yz0
?「……」ベチャッ
?「……っ……っ」ピッチピッチ
?「……っ……っ」パクパク
?「……」ピクピク
?「……」グッタリ
晶葉「……なるほど。そう来たか」
P「魚だな。どこからどう見ても」
釣久保「……銀白色の腹部、黄色の縦帯……間違いなくイカ……じゃなくてブリなんですけど……」スッ
P「なん……だと……」
乃々「とうとう魚類のもりくぼまで……」
乃々「もう何が何だか分からないんですけど……」
鰤久保「……」パク パク
乃々「……死んだような目が……もりくぼそっくりですね……ふふふ……」ハイライトオフ
晶葉「とりあえず虫の息な彼女……彼女か? とにかく水槽に運ぼう」
P「よっこいしょ……と。うわ臭っ。生臭っ!」カカエアゲ
P(しかしこう、ブリを抱えていると……あの名作ゲームの某CGを思い出すな)
170 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/10(水) 11:37:11.85 ID:92Lk67Yz0
鰤久保「……」スイー
P「おお元気に泳いでるな。しかしこんなデカイ水槽、どうしてここにあるんだ?」
晶葉「ああ。水中活動用に作ったウサちゃんロボの活動試験にな」
晶葉「あとはまあ……私が泳ぎの練習に使ったり。内緒だぞ?」
鰤久保「……」スイースイー
鰤久保「……」パクパク
P「しかし流石に魚相手だと何言ってるか分からんな。……乃々、分かるか?」
乃々「あの、取り合えずもりくぼにふるの止めてほしいんですけど……」
乃々「分かるはずない……と言いたいところなんですけど」
乃々「このもりくぼそっくりな目を見ていたら……何を言いたいか伝わってくる気がするんですけど……」
乃々「鰤久保は……このままこの水槽の中でひっそり生を終えたいんですけど……」
乃々「誰にも邪魔されず干渉されず1人で……貝のように生きて行きたい……そう言ってる気がします」
P「魚が貝て」
鰤久保「……」パクパク パクパクパク
乃々「ふふふ……鰤久保さんも、その通りって言ってるんですけど……」
晶葉「む、そういえば」ゴソゴソ
晶葉「文香が残していったモールス信号をまとめたノートに……あったぞ! 魚が発するモールス信号のページだ!」
P「でかした!」
171 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/10(水) 11:38:49.89 ID:92Lk67Yz0
晶葉「では早速――」
晶葉「んんっ」
晶葉「『あのぉ……鰤久保を助けてくれぇ……ありがとうございますぅ」』
晶葉「『あの……すっごく逞しい腕に抱かれてぇ……鰤久保……あなたのことを……えへへぇ』」
晶葉「『好きになっちゃったんですけどぉ……は、恥ずかしいよぉ……! もぉ……てれてれ』」
P「……」
乃々「……」
晶葉「おいやめろ。そんな目で私を見るな。こう言っているんだ! この舌っ足らずで媚びるような口調で喋っているんだ!」
P「す、すまん。そうだったな」
乃々「あうぅ……凄いぶりっ子なんですけど……流石のもりくぼもイラくぼなんですけど……」
晶葉「『あのぉ……もし、よかったらぁ……生殖を前提にぃ……お付き合いしください! キャッ、言っちゃったぁ! はぅぅ……顔が熱いんですけどぉ……恥ずかしくて照り焼きになっちゃう……!』」
鰤久保「……っ///」パクパク
P「こっち見んな」
楓(ぶりっ子の鰤……ふふっ)
172 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/10(水) 11:41:18.11 ID:92Lk67Yz0
スポーン
?「……」パタパタパタ
P「またデカイのが……」
晶葉「ヘリか。洗濯機からヘリが押し出される光景は中々にシュールだな」
乃々「もう、もりくぼの要素なんてどこにも……あ、よく見たら森久保の顔が描かれてるんですけど……」
亜季(いわゆるノーズアートでありますな!)
亜季(ちなみにあのヘリの種類は攻撃ヘリコプター『AH-64 アパッチ』であります。名前の由来はアメリカの先住民に由来してるであります)
亜季(映画でいえば、ニコラス・ケイジ主演の『アパッチ』が有名でありますな)
亜季(戦闘ヘリを見ていると脳内にワルキューレの騎行が流れるのは、あるあるネタでありますな!)
亜季(以上! 説明終了!)
P(ありがとう亜季)
P(何で亜季が当たり前のようにテレパシー使ってるか分からんけど……まあ、亜季はサバゲーやってるからな)
173 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/10(水) 11:43:40.42 ID:92Lk67Yz0
ヘリ久保「……」パタパタパタ
ヘリ久保「……」ズゥン
晶葉「どうやら今度は人が乗っているらしい。誰か降りてくるぞ」
斬久保「……あ、マズイですねぇ。退避退避……」コソコソ
塗久保「か、隠れないと……」コソコソ
P(何だ? 一部の森久保が隠れ始めたぞ)
ガチャ
?「……こ、ここは?」
P「おっ、警察官の乃々か。ポリ久保に間違いないな。……しかしすげえミニスカ」
ポリ久保「……!? あなた達は……。ここは……まさか……信じられないんですけど……」
晶葉(何だ? Pと私の顔を見て、随分と驚いた顔をしているな)
ポリ久保「……んんっ、失礼。えっと……私の名前はポリ久保なんですけど……」
ポリ久保「現在、護送中に脱走した凶悪犯を追っている途中なんですけど……」
乃々「ひっ……きょ、凶悪犯ですか……?」
ポリ久保「ええ、この顔写真を見てください」
ポリ久保「こちらの犯人の名前は『斬久保乃々』。夜中におもちゃの刀を持って徘徊して、たくさんの住人をびっくりさせた極悪人です」
ポリ久保「こっちは『塗久保乃々』。は、裸の……裸の上に服の絵を描いて徘徊し、たくさんの住民を恥ずかしがらせたハレンチ極悪人です」
ポリ久保「他に借りた物を全然返さない『借久保乃々』、人の脛を蹴って痛がらせる『蹴久保乃々』、人が大切な物を盗って行っちゃう『スリ久保乃々』、全然働かない『だり久保乃々』……いずれも森久保界を恐怖のどん底に陥れたA級犯罪者達なんですけど……」
P「極……悪……?」
晶葉「あー……まあ見たが、殆どが外に出て行ったぞ」
ポリ久保「な、なんですって……!? は、早く追いかけないと……」
ポリ久保「あんな人たちが野に放たれたら、この世界は滅びてしまうんですけど……!」
P「多分大丈夫だろ。元が乃々だし」
ポリ久保「……そ、そうだ。この人に見覚えは……?」
P(白衣を着た乃々?)
P「いや、見てないな」
ポリ久保「そうですか……この人は森久保界で指名手配中のS級犯罪者なんですけど……。見つけたら、ポリ久保に連絡を是非……」
ポリ久保「あ……これ、ポリ久保の連絡先なんですけど……。えっと……べ、別に特に用がなくても……かけてもいいんですけど……」モジモジ
ポリ久保「じゃ、じゃあこれで……!」タタッ
174 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/10(水) 11:44:27.58 ID:92Lk67Yz0
P「ポリ久保のアドレスを……登録っと」ポチポチ
乃々「……プロデューサーさん、随分と嬉しそうなんですけど」ジトー
P「そりゃ可愛い女の子に連絡先教えられたら嬉しいだろ」
乃々「……///」
晶葉「何故キミが照れる」
P「さて次からマ行か。……マリ久保、世界で最も有名な配管工の格好した髭が生えた乃々に1票」
晶葉「私は鞠だと予想する。もしくはマリモか」
乃々「せ、聖母(マリア)様みたいに神々しいもりくぼ……とか?」
スポーン
P「さて正解は……」
?「……」フワァ
?「……」スタ
乃々「ウエディングドレスを……着てるんですけど……」
175 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/10(水) 11:46:03.40 ID:92Lk67Yz0
タッタッタ
晶葉「ドレスの端を摘み上げて、走ってきたぞ」
P「アニマス8話で見た」
?「はぁ……ふぅ……」ゼーゼー
?「あ、あのあの……わ、私……マリ久保っていうんですけど……」
マリ久保「あ、あなたのお名前は……?」
P「俺? 俺はPだけど」
マリ久保「Pさん……Pさん……いい名前なんですけど……えへへ」
マリ久保「あの……Pさん……いきなりですけど、マリ久保と……け、結婚してほしいんですけど……!///」
乃々「!?」
晶葉「なるほど。結婚(マリッジ)か。だからウエディングドレスを……ふむ」
乃々「れ、冷静に考察してる場合じゃないんですけど……! プロデューサーさんがいきなりプロポーズされちゃったんですけど……!」
乃々「あ、あのあの! ……会ったばっかりでいきなり結婚を申し込むのはちょっとやめた方がいいと……もりくぼ思うんですけど……」
マリ久保「ううん。これはマリ久保の体質なんです……初めて会った男の人にプロポーズを申し込まなきゃならない……そういう運命なんですけど……」
P「雛の刷り込みみたいだな」
マリ久保「で、でも……よかったんですけど……優しそうだし、カッコイイし……初めて見た男の人がPさんで……よかった……」ポッ
乃々「か、考え直してください……見た目はそれなりにカッコイイし……や、優しそうに見えるし、実際優しいときは優しいですけど、基本的にこの人、もりくぼの困った顔を見るのが趣味な変態さんなんですよ……!」
P「変態て。まあ趣味に関しては否定しないけども」
マリ久保「えへへ……マリ久保にも遂に運命の相手が……」
マリ久保「あのあの……子供は何人くらいほしいですか……マリ久保は女の子と男の子1人ずつで、あとは子犬を1匹飼って小さくて可愛らしいお家に住みたいんですけど……」ポワポワ
乃々「そ、それもりくぼの! もりくぼの密かな夢なんですけど……!」
乃々「と、とにかく、プロデューサーさん……早く断らないと大変なことになるんですけど……!」グイグイ
P「……結婚……人妻……人妻系アイドル……ウチにはまだいないタイプのアイドル……」ブツブツ
晶葉「これは駄目だな。Pが『アイドルの方向性を検討するモード』に入ってしまった。こうなったら、何を言おうが無駄だ」
マリ久保「じゃ、じゃあ……マリ久保はPさんがプロポーズの答えを出してくれるまで、部屋の隅でジッとしてるんですけど……」
スタスタスタ
ストン
マリ久保「えへへ……」ジー
晶葉「部屋の隅からウエディングドレス姿の少女が熱っぽい視線を向けてくる……滅多にない光景だな」
乃々「あうぅ……だ、大丈夫……プロデューサーさんは絶対に断るんですけど……」
乃々「断ってくれないと……もりくぼ……いーやぁー」ナミダメ
176 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/10(水) 11:50:31.11 ID:92Lk67Yz0
スポーン
P「ん? 何も出てこないな」
晶葉「そうだな。機械の中に残っているのか? どれどれ……」
ガチャ
シーン
晶葉「中にもいないな」
P「どこに行ったんだ? いや、それとも機械の故障で生まれなかったとか」
晶葉「5秒待て」カタカタカタ
晶葉「……妙だな。モニターを確認してみたが、やはり新たな森久保コピーは生まれている」
乃々「で、でも……どこにもいないんですけど……」キョロキョロ
晶葉「ああ。これは一体……」
P「うーん、謎だ」
177 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/10(水) 11:51:13.44 ID:92Lk67Yz0
バーン
都「謎と聞いて!」ドドーン
都「アイドル探偵! 安斎都! 参上! ババーン!」
P「おお都か」
都「安心して下さいPさん! 私が来た!」
都「うーん、匂いますよ……謎の匂いがプンプン……」
ワイワイ
ガヤガヤ
ウホウホ
都「何か乃々ちゃんがわんさかいるーーー!?」
都「こ、これは事件です! ずばり犯人はこの中にいる!」
晶葉「私だ」
都「解☆決!」ヨコピース!
P「うん都。この増殖した乃々については別に構わないんだ。実はな――」
178 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/10(水) 11:52:24.15 ID:92Lk67Yz0
カクカクシカジカ モリモリクボクボ
都「な、なるほど……現れたはずのコピーが影も形もない、と」
都「任せてください! レッスンが始まるまでの……33分間で見事この謎を解き明かして見せましょう!」
都「ではまずは現場検証です! この探偵七つ道具――虫眼鏡を取り出して、と」
都「現場に残ったわずかな痕跡を……」ジー
乃々「あ、あのあんまりかがむと、下着が……」
P「見えそうで見えないな」
都「ええ、そうです。謎というのはは見えそうで見えないもの。ですがそれを見つけるのが探偵!」
P「ほう……あ、マジで見えそう」
乃々「エッチなのはいけないと思うんですけど……」バッ
晶葉「ああ。私の研究室でハレンチな真似は困る」バッ
P「くっ、2人がかりなんて卑怯だぞ……!」
179 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/10(水) 11:54:43.37 ID:92Lk67Yz0
都「ほんの少し……小さな痕跡を……髪の毛1本でも……」ジー
都「……あれ?」
都「……」ジー
都「あ、あの皆さん」クルリ
P「オオオオオオ!」サッサッ
乃々「は、速い……!」バッバッ
晶葉「だ、だがこちらは2人だ! 2人に勝てるわけないだろう!」バッバッ
P「くっ、こうなったらエナンザムを……!」
都「……何をしてるんですか? カバディですか?」
都「そんなことより! あのー……見つけちゃました」
P「なに? 消えたコピーの痕跡をか?」
都「いえ、痕跡というか……そのものです」
都「ここ。ここ虫眼鏡で覗いてみてください」
P「ん?」ジー
P「何か……小さな物が動いてる? 小さい……虫か? いや、違うな。虫はもっとカサカサって動くもんな」ジー
ココナンデスケドー
ココニイルンデスケドー
P「……あ、これ乃々か。滅茶苦茶小さい乃々がいる」
晶葉「なに? どれどれ……ほ、本当だ」
乃々「お米より小さいんですけど……」
ミリクボデスケドー
ハジメマシテナンデスケドー
P「何か○ップとデールみたいな小さな声が……ミリ久保か」
晶葉「とりあえず確保して、分かりやすい場所に居てもらうか。このままだといずれ踏み潰してしまう」
P「そうだな……って、おい乃々。あんまり顔近づけるな。か、髪の毛が鼻にかかって……」
P「へ、へ――ぶりっつぇん!」クシュン
キャー!!
ハリケーンナンデスケドー!!!
P「あっ」
都「……」
晶葉「……」
乃々「……」
P「コ、コンタクトレンズを探すときの要領だ。大丈夫、必ず見つかる」
P「だ、大丈夫だって! 砂漠に落ちたゴマを探すより遥かに簡単だから!」
P「だから……その……」
P「すまぬ……本当に……すまぬ……」
180 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/10(水) 11:56:56.43 ID:92Lk67Yz0
P「いやぁ、見つかってよかったな!」
乃々「大変でした……」グッタリ
晶葉「まさか事務所の外まで飛ばされるとは……」
P「ミリ久保を探す為に晶葉が発明したミニマムライトで俺たちも小さくなって……」
乃々「大冒険でした……」
晶葉「私は危うくみちるに食べられるところだった」
P「俺なんて雫の胸の間に落ちてさ……南極のクレバスに落ちた人の気持ちが少しだけわかったよ……」
乃々「もりくぼはなんか、アリさんとお友達になったんですけど……」
ゴリ久保「ウホ? ウホホ?」ボリボリ
晶葉「とりあえずミリ久保はゴリ久保の体に住み着くことにしたようだな」
P「ノミかよ」
181 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/10(水) 11:57:36.56 ID:92Lk67Yz0
あ、ここから新しい部分になります。
182 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/10(水) 11:58:31.02 ID:/zHOUZVAO
さぁ未知久保ゾーンの始まりだ
183 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/10(水) 12:06:35.42 ID:92Lk67Yz0
スポーン
?「……」
P「お、次の森久保だ。俺が挨拶してこよう」
P「やあ! あなたは何の森久保なの?」
?「……」
?「あなたに名乗るのとか、むーりぃー」
?「ていうか、顔見られるのもむーりぃー」
?「同じ空気吸うのもむーりぃー」
?「同じ世界で生きているのもむーりぃー」
?「むりむーりぃー……無理無理無理……無理だから嫌なんです、無理無理……」
P「……」
P「何だいつもの森久保か」
乃々「わ、わたしあんなに無理無理言ってないんですけど」
晶葉「なるほど無理久保か。言動といい、見た目といい、オリジナルの森久保乃々とそう変わらないな」
P「いや、待てよ。よく見ると……乃々の代名詞である困り眉の角度が……オリジナルより3度ほど違う。より困ってる感じがする!」
晶葉「ほう……見ろ助手。これは私が発明した何でも計れる測定器『ハッカレール』だ」
晶葉「この装置で森久保乃々から常に放たれている特殊な力――無理力(略して無力)を計ってみたんだが……何と、オリジナルより250mkbも高い!」
P「すげえ! あと単位が乳首の略っぽい!」
無理久保「何か勝手に計られるのとかむーりぃー」
無理久保「何かもう、無理って言うのもむーりぃー」
無理久保「無理無理無理……MURYYYYYYYYYYYY!!!!」
晶葉「なっ!? 270……280……300mkbだとッ!?」
晶葉「見ろ助手! 324! 324まで上昇したぞ!」
P「おお!」
晶葉「まあ、だから何だって話だが」
P「そうだな。まあ騒ぐほどでもないな」
184 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/10(水) 12:14:00.83 ID:92Lk67Yz0
晶葉「次はメリ久保か」
P「メリケンサックを装備してるか、それとも常に体の一部が壁にめり込んでるか……」
乃々「ど、どっちも無理なんですけど……もりくぼ的にはもこもこふわふわしたメリー(羊)久保とか……いいと思います……」
シャンシャンシャン シャンシャンシャン
P「装置の中からどこかで聞いた音が……」
晶葉「この音は……12月になったら街のあちらこちらで聞こえてくるあの……鈴の音……!」
乃々「もりくぼ的にあの時期はあんまり外を出歩きたくないんですけど……カップルがイチャイチャしてて、見てるだけで恥ずかしくなります……」
スポーン
?「しゃんしゃんしゃん、しゃ、しゃんしゃんしゃん……ふぅ」
?「め、めり〜……くりすます……なんですけど」ノソノソ
メリ久保「よ、よい子のみんなにメリ久保サンタがプレゼントを届けに来たんですけどー」
P「今夏だぞ」
メリ久保「メ、メリ久保、こう見えても慌てんぼうなので……えへへ」
メリ久保「どうも……は、初めまして、メリ久保です」
乃々「あわわ……ミ、ミニスカート過ぎるんですけど……!」
晶葉「ああ、かなりミニだな。そして付髭。……どうしたいんだ?」
185 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/10(水) 12:15:08.88 ID:92Lk67Yz0
メリ久保「まあまあ、プレゼントどうぞ」スッ
P「え? いいのか? 俺もう大人なんだけど」
メリ久保「森久保界では大人も子供もおねーさんも、みんなプレゼントがもらえるんです。あ、どうぞ」スッ
晶葉「む、どうも。こ、この年になってクリスマスプレゼントをもらうのも何だか恥ずかしいな」
P「どれどれ? 本か。タイトルは……『飴玉みたいで、でもずっと溶けない私の甘い心』」
P「ほうほう……ポエム集だなこれ」
メリ久保「え、えへへ……恥ずかしながら自作です」
乃々「ひいいい!? 何て物を配ってるんですか……!? 遠まわしな自殺行為ですか……!?」ガクガク
メリ久保「プ、プレゼントは全部自前なので……お金がかからない物になるとこれが一番……えへへ」
乃々「はわわ……し、しかも内容も全部もりくぼが考えそうなポエムばっかり……!」ペラペラ
P「流石コピーだな」
乃々「こ、こんな物を全世界に……あわわ……あわわわ……むーりぃー」バタン
晶葉「気絶したぞ」
P「自分のゴリラを見ても大丈夫だったのに……」
186 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/10(水) 12:19:04.18 ID:92Lk67Yz0
メリ久保「この事務所には……いっぱい良い子がいるみたいですね……」
メリ久保「今からクリスマスが楽しみなんですけど……ふふふ……」
?「そういうわけには行きませんよ〜」
メリ久保「だ、誰ですか!?」
シュイーン
イヴ「ここでのサンタリング(サンタ行為)はダメで〜す」
イヴ「この事務所は私の縄張りですから〜。後から来たサンタさんには悪いですけど〜」
ブリッツェン「ブモオオ!」
P「イヴ! あとブリッツェン!」
晶葉(今サラッと縄張りとか言わなかったか?)
187 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/10(水) 12:34:07.15 ID:92Lk67Yz0
メリ久保「うぅ……まさか他にサンタが居るなんて……」
イヴ「そういうわけで〜お引き取り下さいね〜、同じ事務所にサンタは2人もいらないですから〜♪」
メリ久保「で、でもだからって、はいそうですかと退けないんですけど……!」
メリ久保「メリ久保はここでサンタをするって決めたんです! サンタの世界に早いもの勝ちなんてルールはありません!」
イヴ「むむっ、確かに……サンタの世界では2人のサンタが被ってしまった時、より優れたサンタがサンタをするという決まりですからね〜」
イヴ「でもメリ久保さん? あなたにはサンタとして決定的に欠けている物があります〜」
メリ久保「えっ」
イヴ「私にあって、あなたに無いもの。それはずばり――相棒です!」
ブリッツェン「ブモオオッ♪」
イヴ「相棒もいないあなたが私に勝てますか〜?」
メリ久保「た、確かに……!」
メリ久保「あうぅ……な、何とかしないと……」キョロキョロ
メリ久保「あっ!」
ゴリ久保「ウホ?」
188 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/10(水) 12:40:00.25 ID:92Lk67Yz0
メリ久保「そ、そこの黒くて大きい人……ちょ、ちょっとこっちに……」
ゴリ久保「ウホホ」ノッシノッシ
メリ久保「あ、あの、かくかくしかじかで……メリ久保に力を貸してほしいんですけど」
ゴリ久保「ウホホ……」
ゴリ久保「ウホ!」ドン
メリ久保「あ、ありがとうございます!」
メリ久保「しょ、紹介します。私の相棒の……ゴリッツェンです!
ゴリッツェン「ウホオオオ!」
イヴ「ぐむむ……や、やりますねぇ。あっという間に相棒を見つけるとは……サンタとして大切な、臨機応変に対応する能力を備えてますね〜」
メリ久保「ふっふっふ……」
イヴ「でもこの事務所は譲りませんよ〜」
メリ久保「メリ久保だって退く気はないんですけど……!」
189 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/10(水) 12:49:35.29 ID:92Lk67Yz0
イヴ「だったらここはサンタとして対決して、より上手くサンタを出来た方が晴れてこの事務所のサンタとして君臨するということでいいですか〜?」
P(君臨って言ったか今?)
メリ久保「の、望むところですっ!」
イヴ「じゃあ、えっと〜……私がこの家、桃華ちゃんの家に行って、桃華ちゃんの枕元にプレゼントを置いてくるので〜」
メリ久保「メリ久保がこっち、村上巴ちゃんの家に行けばいいんですね」
イブ「はい〜。どっちが早くそして正確にサンタをこなせるか……勝負ですっ!」グッ
メリ久保「ま、負けないんですけど……!」
イブ久保「じゃあ早速行きますよ〜。ブリッツェン!」
ブリッツェン「ブモオオオン!」パカラパカラッ
メリ久保「こっちも行きますよゴリッツェン!」
ゴリッツェン「ウホオオン!!!」ノッシノッシ
シュイーン
P「……」
晶葉「……」
P「今年のクリスマスにサンタは来ないかもな」
晶葉「そうなる可能性が高いな」
190 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/10(水) 19:25:20.32 ID:qzCB5wYXO
次はモか…オリジナルが増えるのかそれとも出てこないで次になるのか
191 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/10(水) 19:37:19.63 ID:IxjfG10A0
乙乙
○○○○○○な×××でもいんじゃない
192 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/10(水) 19:50:36.83 ID:xARDhGB/O
え?なに?ダブルゼータ?
193 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/10(水) 21:47:44.81 ID:K5hCWWXSO
師匠顔負けの揉みテクを持つのが来たりするんだろうか
194 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/10(水) 23:28:11.33 ID:qyS8notUo
>あとは子犬を1匹飼って
最近出たSRのせいか幸子に脳内変換されちまった
195 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/12(金) 03:14:03.36 ID:9RneofQSO
揉まれるのが好きな森久保かでかい桃が出てきて中から…な森久保か…
196 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/12(金) 10:05:42.75 ID:7pIxIf3DO
名前がもり久保であることは確定だし……
197 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/16(火) 06:24:56.11 ID:2Gob/53d0
P「さて、次は……もり久保か。晶葉はどう思う?」
晶葉「無人島生活が得意そうな銛久保はどうだ?」
P「『とったんですけどー』が口癖のか。俺的にはボンキュッボンな盛久保とかアリだと思う」
乃々「……」ペタペタ
乃々「ま、まだ成長期ですし……これからですし……」
P(あと公園大好きな守久保とか……守護い面白そう……)
晶葉「さて、来るぞ」
198 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/16(火) 06:29:06.89 ID:2Gob/53d0
シーン
P「何も飛び出てこないな。ちょっと見て来るわ」
P「どれどれ……」
ガチャ
P「……何だこれ」
晶葉「どうした助手。何が入ってた?」
P「た、種ぇ……」
晶葉「は?」
P「いや、ほら。何かの種が入ってた」スッ
晶葉「確かに、何らかの植物の種だな。ふむ」ジロジロ
晶葉「特にこれといって変わったところはないが……」
晶葉「とりあえず埋めてみるか」
199 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/16(火) 06:34:46.67 ID:2Gob/53d0
晶葉「確か植木鉢がここに……」ゴソゴソ
晶葉「よし、あったぞ。助手、その種をここに植えるんだ」
P「植え植え」ペタペタ
晶葉「乃々は水を」
乃々「よ、よいしょっと……」ジャー
晶葉「……」
P「……」
乃々「……」
P「何も起こらないな。つーか何の種か分からないけど、そんなに早く芽が出たりしないんじゃないか?」
晶葉「普通はそうだが、あの機械から現れた以上、何か特別な種のはずだ」
ニョキ
乃々「……! な、何か出てきたんですけど……!」
ニョキニョキ
P「うわ、マジでもう芽が出た。つーか凄い勢いで育ってる。……ト〇ロみたい」
200 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/16(火) 06:41:13.39 ID:2Gob/53d0
ニョキニョキ
ニョキニョキニョキ
ニョキニョキニョキニョキ
P「あ、あっという間に……」
晶葉「木が生えたな」
?「……」
乃々「き、木の幹にもりくぼの顔が……」
P「アレだな。小学校の演劇とかでよくある木の役みたいだな」
?「……」
P「おーい。もり久保……でいいのか?」
?「……」
晶葉「喋らないな。真顔で宙を見つめているから、何だ、その……かなり怖いな」
P「予想してたのと全然違ったな。これ、本当にもり久保なのか? 木じゃん。木久保じゃん」
201 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/16(火) 06:49:56.96 ID:2Gob/53d0
木久保「……」ポトッ
乃々「あ、枝から何か落としたんですけど……」
乃々「種?」
ズブブ
ポン
ニョキニョキ
晶葉「た、種が床から芽を出したぞ!」
ニョキニョキニョキ
ニョキニョキニョキ
木久保「……」
木久保「……」
P「増えたな」
乃々「あ、また種が……」
ズブブ
ポン
ニョキニョキ
木久保「……」
木久保「……」
木久保「……」
晶葉「ま、また増えた……」
P「これ以上は増えないみたいだな。しかし木の仮装をした真顔の乃々が3本……怖い。子供が見たらトラウマになるぞ」
乃々「で、でも何だか……この人たちの近くにいると落ち着くんですけど……」ハフゥ
晶葉「マイナスイオンでも出てるのか? 私は何も感じないが」
P「俺も感じないけど……他の森久保たちもかなりリラックスしてるな」
202 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/16(火) 06:58:01.91 ID:2Gob/53d0
P「でもこの木のどの辺がもり……は!?」ピコーン
晶葉「どうした助手?」
P「そうか! 木が3本……来るぞ晶葉ッ!」
晶葉「だから何だ」
P「いや、だからさ……木が3本じゃん。木が3本で森じゃん? ……木久保が3体で森久保ってことじゃないか?」
乃々「えぇ……」
晶葉「助手……」
P「そんな目で俺を見るなよ! 下らないと思うけどそうだろ!?」
楓(乃々ちゃんがもりもり生えて、森になった……うーん、微妙。プロデューサーさん20点です♪)
P「まさかの駄目出し!?」
203 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/16(火) 08:20:21.84 ID:w44vhaoSO
これは予想の斜めをいったな…
204 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/16(火) 10:30:31.32 ID:G8A6eMiNo
晶葉、マイナスイオンのリラックス効果を信じてるのか……
205 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/16(火) 11:14:36.39 ID:frS6d54co
フィトンチッドとか一応森林浴にも効果はあると聞いたことはあるがマイナスイオンって…
206 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/17(水) 22:39:25.28 ID:mZYuVL0Xo
もしかしたら池袋博士はマイナスイオンについて、現在の科学では読み解けない知識を持っているのかも知れない…
207 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/18(木) 12:22:24.59 ID:PB/uduXs0
晶葉「さて次は定石通りだと、やり久保か」
晶葉「ふむ。槍を持った武闘派な森久保か?」
乃々「やーりぃ! が口癖のスポーツ少女……いや自分で言っててなんですけど、これはちょっとないかも……」
晶葉「助手はどう思う?」
P「……」
乃々「ど、どうしたんですかプロデューサーさん。むずかしい顔してますけど……」
P「いや……」
P(まさか……な。ないない)
208 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/18(木) 12:23:37.70 ID:PB/uduXs0
スポーン
?「……」スタッ
晶葉「学校の制服を着ているな。それ以外は特に変わったところは……む、だらしないな。制服を着崩しすぎだ。胸のボタンが空いてるし、スカートもずいぶん短い」
乃々「ふ、太ももがあんなに……あ」
乃々「ひぇぇっ」
晶葉「どうした乃々」
乃々「ピ、ピアス……あんなにいっぱい……ひいぃ……!」ガタガタ
晶葉「……いや、乃々も空けてるだろう」
乃々「1つ空けるだけで痛くて怖くて大変だったのに、あんないっぱい考えただけでむーりぃ……!」ガタガタ
?「あ、あのー」ツカツカ
P「ん、俺か?」
209 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/18(木) 12:29:09.74 ID:PB/uduXs0
?「ど、どうも……ヤリ久保ですけど……」
ヤリ久保「えっと」スッ
P(指を3本立てて何を……)
ヤリ久保「――ホ別でこれくらいなんですけど……どうです?」
P「うおおおおい!」
晶葉「なに? ホ別? どういう意味だ?」
乃々「わ、分からないです……」フルフル
P「知らなくていいよ! つーかお前! 自分をもっと大切にしろよ! 3万て! PS4も買えんぞ!?」
晶葉「中古品なら買えるんじゃないか?」
P「中古とか言うな!」クワッ
晶葉「えぇ……何で怒られたんだ私……」
210 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/18(木) 12:41:53.13 ID:PB/uduXs0
ヤリ久保「あ、あの違うんですけど……3万円じゃなくて3千円なんですけど……3万円なんて、そんな大金おこがましくてむーりぃ……!」ブンブン
P「中学生のお小遣いかよ!」
ヤリ久保「ひぃっ、ご、ごめんなさい……! 2000円でいいですから、怒鳴らないで……!」ビクビク
ヤリ久保「オ、オプションも無料にしますからぁ……!」ビクビク
ヤリ久保「お、終わった後にパンツもプレゼントするんですけど……!」
乃々「あ、あの、さっきから何の話をしてるんですか? も、もりくぼさっぱり分からないんですけど……ホ別? オプション?」
ヤリ久保「へ? えっと、ホ別っていうのは、ホテル別――」
P(いかん! このままじゃ乃々と晶葉が汚される!)
211 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/05/18(木) 12:54:04.08 ID:PB/uduXs0
P「――あやめ!」
あやめ「ニンニン!」ヌッ
ヤリ久保「ひっ、影からニンジャが……!」
あやめ「てぇい!」ドスッ
ヤリ久保「うっ……」ガクッ
P「よくやったあやめ。そのまま部屋の端に転がしといてくれ」
あやめ「了解ですっ!」
あやめ「ところで結局ホ別とはどういう意味なんですかP殿?」
晶葉「そうだ、気になるじゃないか」
P「アイドルは知らなくていい事だ」
P(そうだ。世の中には知らなくていい事がたくさんあるんだ)
P(そういう物からアイドル達を守るのも俺の仕事なんだ)
楓(巴ちゃんにエンコーさせて、エンコを詰められる……なんちゃって)
P(おいアイドルおい)
212 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/18(木) 13:04:13.85 ID:gD5EyZppo
6代目調子乗り過ぎだろwww
213 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/18(木) 14:36:24.23 ID:wGFFwMDb0
それはエンコじゃ済まないだろ蟹風呂コースだろw
214 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/18(木) 14:37:48.91 ID:L9y2BwD50
次はゆり久保か…
215 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/18(木) 22:23:10.77 ID:b80wyni2O
ゐり久保の可能性
216 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/19(金) 17:48:48.31 ID:fouL07tXO
百合なのかな…キマシ
217 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/30(火) 08:17:00.15 ID:KAKaMiUPO
五月終わるぞまだか
218 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/30(火) 13:57:44.28 ID:ZmwKkiK1o
ゆ以降はまた次のスレってことだろ
219 :
◆qvf.IClkDc
[sage]:2017/05/31(水) 17:54:51.91 ID:YKNGB07A0
お待たせしてしまい申し訳ありません。
引っ越しの準備やらで少し忙しいので、もう少しだけお待ちください。
220 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/01(木) 23:03:00.39 ID:5dx32l9k0
おk
待ってる
221 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/01(木) 23:28:06.73 ID:DtCOb3Bzo
少し待ったぞさぁ書いてくれ
222 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/10(土) 02:56:23.45 ID:XHPnWwgNo
あとどれくらい待てばいい?
223 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/12(月) 14:19:48.09 ID:2T1+I6t5O
一週間は待ったぞ、まだなのか?
224 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/15(木) 09:23:51.16 ID:yO/fiHfqO
二週間以上待ったがまだか?まさかまたエタらせるとかないよな?
225 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/19(月) 21:41:43.48 ID:XeD9XpQko
あと少しじゃないか
きっちり終わらせてくれよ
226 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/20(火) 19:00:17.65 ID:LJJSquQfO
むーりっりーむーりっりー
227 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/25(日) 13:34:45.62 ID:FCSlrLODO
あと少しじゃないか
228 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/26(月) 08:19:05.66 ID:AeC7s32uO
もうすぐ一ヶ月だぞ、さすがに引っ越しのは終わってるだろ
229 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/02(日) 04:13:47.58 ID:bp4OBP2qo
書いてくれよ
230 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/03(月) 11:49:42.13 ID:3XLGMZxVo
書けよ[
ピーーー
]ぞ
231 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/05(水) 08:21:06.26 ID:YnS8i6NcO
一ヶ月以上待ってるんだから生存報告の1つや2つ
232 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/06(木) 00:04:36.03 ID:ELimsVKqo
まあ一回落とす時点でお察し
233 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/06(木) 02:36:35.14 ID:lzaJqrLiO
今回も中途半端で投げる気満々かよ解散だな
234 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/06(木) 12:04:22.79 ID:bFm4+1eA0
はい終了。なんのために戻ってきたのかね?
235 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/07/08(土) 13:13:34.17 ID:4I+HZOSX0
はい戻ってきました。おまたせしていまい申し訳ありません。
のんびり付き合ってください。
236 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/07/08(土) 13:14:50.67 ID:4I+HZOSX0
晶葉「次はゆり久保か」
乃々「えっと、百合の花みたいに華憐で優雅な……お嬢様っぽい……うぅ、自分で言っときながら想像できないんですけど……」
晶葉「森久保の例もあるし、そのまま植物の百合の花で出て来るかもしれんな」
P「……」
晶葉「助手はどう思う……ってどうしたそんな神妙な顔をして」
P「へ? あ、いや別に……」
P(……)
P(ゆり……百合かぁ……ゴクリ……)
由里子(ゆり……ユーリ……ユーリ久保!!!on ICE……つまり、生えてる乃々ちゃんなんだじぇ! プロデューサーとユーリ久保、男と男の娘……何も起きないはずはなく……)
P(おいやめろ)
237 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/07/08(土) 13:17:44.03 ID:4I+HZOSX0
スポーン
?「……」スッ
?「……」スタスタ
晶葉「ふむ。一見すると普通の乃々だな」
乃々「でも……歩き方にすっごく品があるんですけど……見惚れちゃいます……」
?「……」キョロキョロ
?「……」ハァ
晶葉「周りの乃々達を見て、溜息を吐いているな」
?「……!?」クワッ
?「……」タッタッタ
?「そ、そこのあなた」
晶葉「む? 私か?」
?「ええ、そこの白衣を着た可愛らしいあなたですけど。私の名前は百合久保、あなたは?」
晶葉「あ、ああ……池袋晶葉だ」
P「俺はモバP。こいつはもりくぼ、見ての通り小動物っぽい女の子だ」
乃々「ど、どうも……もりくぼです」
百合久保「……」チラッ
百合久保「そう……晶葉ちゃん。ふふふ……見た目通り、可愛らしいお名前なんですけど」
百合久保「本当に可愛らしい……うふふ……」
P「俺ら無視されてね?」
乃々「晶葉さんしか目に入ってないみたいなんですけど……」
238 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/07/08(土) 13:19:01.01 ID:4I+HZOSX0
百合久保「体も小さくて、小動物みたい……肌もすごくキレイ……」
晶葉「そ、そうか……う、うん、ちょっと顔が近いな」
百合久保「ふふ、ふふふ……」
百合久保「ああ、本当に……可愛い。ねえ……晶葉ちゃん、私の妹になりませんか……」
晶葉「は?」
百合久保「お姉さまって。試しに呼んでみてほしいんですけど。その小さくてプルプルした唇で、百合久保のことを……ねぇ、呼んで……さあ……」ハァハァ
晶葉「ちょっ、顔が近っ、おい!」
百合久保「嫌がる顔も可愛い……うふふ……」サワサワ
晶葉「だから近いと……ひっ!? ちょっ、どこを触ってる!? は、白衣に手を入れるなぁ!」
百合久保「羞恥に悶えるその顔……たまらないんですけど……」ハァハァ
百合久保「はぁはぁ……」
百合久保「タマ姉たまんねえ!」クワッ
晶葉「オイこいつ何かヤバイぞ!」
晶葉「おい助手! た、助けてくれ!」ジタバタ
239 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/07/08(土) 13:19:42.68 ID:4I+HZOSX0
P「やっぱり……百合は……最高やな!」パシャパシャ
晶葉「撮るな! の、乃々!」
乃々「は、はわわ……恥ずかしくて見てられないんですけどぉ……」
晶葉「つ、使えない……ひゃっ!? や、やめっ、やめろ! 変なところを触るなぁ!」
百合久保「うふふ……変なところってとこですかぁ?」
百合久保「も、もう我慢できなくなってきたんですけど」ハァハァ
百合久保「さ、晶葉ちゃん。行きましょう」
晶葉「ど、どこへ連れていく気だ?」
百合久保「うふふ……2人っきりになれる場所ですよ。私と晶葉ちゃん、2人だけの空間。何の不純物もない、乙女だけの楽園」
百合久保「最初は怖いと思うけど、すぐによくなるんですけど……」
晶葉「い、いやだ……」
百合久保「さあ……蜜月満ちる乙女の園――私達だけの花園にいざ!」
240 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/07/08(土) 13:23:56.44 ID:4I+HZOSX0
バーン
茜「誰か今花園って言いました!!??」
百合久保「び、びっくりした……え、ええ今、私が言ったんですけど」
茜「やっぱり!!!」
百合久保「えっと……そこの元気なあなたも私たちの花園に興味が?」
茜「大好きです!!!!」
百合久保「あらそう……うふふ。なら一緒に行きましょうか。あなたみたいな元気な女の子がしおらしく甘えて来るのもまた乙なもの……」
百合久保「両手に花……最高……」ウットリ
百合久保「さあ、子猫ちゃん、私のところへいらっしゃい」オイデオイデ
茜「はい!!!」
茜「ボンバー!!!!」ダダッ
ズムッ
百合久保「うごぉ!!?」メリッ
百合久保「うぐ、うぐぐ……おぐ」ズサッ
茜「まさか乃々ちゃんもラグビーに興味があるとは思ってませんでした!! でも同じ趣味の子がいて、とてもうれしいです!!!」
茜「さ、行きましょう!!!」ガシッ
百合久保「ちょ、ちょっと待って……ど、どこへ……」
茜「花園ですよ花園!! ちょうど今日試合がありますからね!!! 今から走っていけば間に合います!!!」
百合久保「え、ラグビー……走って……え……?」
茜「ここからだと4時間くらいですね!!! いい運動になります!!!」
百合久保「は? いや、花園っていうのはね、こう、女の子だけの閉じた世界のことで……」
茜「さあ花園目指して、いざボンバーッ!!!!」ダダッ
百合久保「だ、誰か助けっ」
百合久保「ああああああああああ!?」ズサササササ
バターン
P「うーん、相変わらず茜は元気だなぁ。夜の収録までには……間に合うか」
晶葉「……」
P「いや、晶葉。大変だったな。大丈夫か? 白衣が乱れて凄いことになってるぞ? ……あれ? お前、なんか下着が無いような……」
晶葉「……」
P「そ、そんなに睨むなよ。しょ、しょうがないじゃないか! 百合の花が! 百合の花が目の前に咲き乱れたら傍観するしかないだろ!? 俺みたいな男が割り込むのは無粋ってもんだろ!?」
晶葉「……」ジトー
晶葉「この間、アイドルがオッサンに見える薬を発明したんだが」
晶葉「……」
P「したんだが何!? こえーよ! ごめんって!」
241 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/07/08(土) 13:24:26.70 ID:4I+HZOSX0
スポーン
?「……」ズゥゥクン
P「……」
晶葉「……」
乃々「……」
P(装置から現れた乃々を見て、俺たちは絶句していた)
?「……」ズゥゥゥゥン
P(それは森久保と言うには、あまりに大き過ぎた)
?「……ふぅ、ふぅ」ノッシノッシ
P(大きく、分厚く、重く)
P(そして太過ぎた)
?「ひぃ、ふぅ……はぁはぁ」ノシノシ
P(それは正に――)
?「ど、どうも。ごっつぁんですけど……寄り久保です」
P(力士だった)
242 :
◆qvf.IClkDc
[saga]:2017/07/08(土) 13:25:00.93 ID:4I+HZOSX0
晶葉(RIKISHIだ……相撲レスラーだ……)
P(ああ、凄まじい厚力を持った体だな。体はプロの力士レベルなのに、顔だけは普通の乃々だから、アンバランスさがパネエ)
乃々「……」
P「なあ、乃々。乃々? き、気絶している……!」
晶葉「無理もあるまい。だってアレだぞ? 自分と同じ顔してるのに、体がアレだぞ?」
寄り久保「アレでごめんなさい……」
P「いや、お前は悪くないんだけど。個人的に興味があるから、ちょっと自己紹介とかしてくれ」
寄り久保「へ? え、えっと……寄り久保です。得意技は寄り切り、好きな食べ物は寄せ鍋なんですけど」
晶葉(ちゃんこじゃないのか……)
P「しかし凄い体だな。もりくぼの身でよくぞそこまで練り上げたな」
寄り久保「あ、いや。これ……」カチッ
カシュー
カシンカシン
パカッ
寄り久保「スーツなんですけど……」スタッ
P(力士の中からビキニを着た汗まみれの乃々が出てきた)
寄り久保「これ、博士に作ってもらったんです……」
晶葉「パワードスーツの様なものか……どんな発想だ」
P「……」
P「昔、し〇ちゃんの映画でこんなの見たな」
243 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/08(土) 13:43:48.25 ID:IMag+TARo
来てた
244 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/08(土) 17:12:15.98 ID:jpEJq5nhO
ら…ラリ久保?薬(お菓子)キメてるのかな?
245 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/08(土) 17:37:00.57 ID:j6qMrK29O
森久保は少女漫画好きだし
当然百合に対しても興味あるだろうな(偏見)
246 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/08(土) 17:56:38.50 ID:Ee8uvZreo
少女漫画で百合メインのものはあんまり無いんですよ
247 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/08(土) 18:44:13.13 ID:bDBeCP+GO
この先控えるロリくぼに期待が膨らむ
248 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/09(日) 03:26:59.55 ID:8hCGECc9o
待ってた
249 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/09(日) 05:02:32.10 ID:Ensxbadho
※次の更新はまたも1ヶ月後になります
250 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/22(土) 20:11:51.27 ID:TGVmLw+No
マジで1ヶ月後になりそうじゃん
251 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/09(水) 08:07:59.77 ID:/H7bBZkVO
一ヶ月以上経過したがまた投げるのかな?
252 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/09(水) 09:54:00.93 ID:ZOCD7ITwo
1回落とした奴はまたやるから仕方ない
253 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/10(木) 06:31:04.86 ID:0/VKbrVA0
このまま落とすか完結させるかどっちだ作者は?
254 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/15(火) 23:03:06.64 ID:YchaQC9DO
落ちても再開する可能性がある方だということで
255 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/11(月) 00:24:59.84 ID:tkqX2IuDO
あり
256 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/11(月) 10:26:36.43 ID:YY9TnBUqO
二ヶ月以上もまた経ったか…
本当こいつやる気ねーのな
257 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/13(水) 21:19:03.65 ID:kksxtaZzo
1回目の内容除いたら罵倒レスのが多いという情けなさ
258 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/25(月) 11:54:24.19 ID:zONYv/Rr0
落とすな
259 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/09/30(土) 20:14:57.11 ID:O191QRHFo
落とさせない
260 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/01(日) 13:33:44.14 ID:pynCdsppo
書けよオラ
261 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/13(金) 04:39:23.51 ID:92/mpqgiO
こいつ今度は落とさないように最後までがんばる発言してなかったか?
やっぱ一度でも落としたやつは信用ないな
262 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/13(金) 07:34:28.38 ID:kweg4gROo
ここまで罵倒
これからも書くまで罵倒
263 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/13(金) 10:23:32.49 ID:WrUqyVsNo
それ以外何がでるというのだ
264 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/08(水) 00:50:42.16 ID:KZXKSuPBo
4ヶ月経つね
265 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/26(日) 18:31:49.09 ID:cKxwAb0Bo
まだー?
266 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/04(月) 05:04:55.81 ID:C7F9wxLpo
5ヶ月経ったわ
ある意味すげえな
267 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/04(月) 09:39:19.46 ID:EGmQc3kLo
2ヶ月ルールって無くなったのか?
268 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/23(土) 13:11:34.97 ID:TcIvN4AA0
>>267
とっくの昔に運営は仕事してない
奇跡的に終了報告されたら削除はしてるみたいだが
269 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/08(木) 22:11:22.89 ID:2hmAnuEgO
もう7ヶ月で半年以上も経ったのかすごいな
こんだけ長く経ってても削除されないし
>>1
が来る気配が欠片もないし
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クオリティの高いサービスを貴方に
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