【ハイパーダンガンロンパ】安価でキャラ作るR【コロシアイ天体観測】

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260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/17(月) 00:16:04.13 ID:QFGtsrAH0
2
261 : ◆EN4Brd.ncA [saga]:2017/04/17(月) 00:21:34.67 ID:p361ftfH0
というわけで今回ここまでです。お疲れ様でした。
次回は17日、今日の18時頃でお願いします。

では何かあればお気軽にどうぞ。
イベントアイテムとかも考え中……。
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/17(月) 00:23:14.16 ID:4Aua5fDA0
乙ー
263 : ◆EN4Brd.ncA [saga]:2017/04/17(月) 17:22:42.55 ID:1YKwQUISO
AA
叫本溶子→倉科明日香(蒼の彼方のフォーリズム)
加賀美文吾→能美征二(アクセル・ワールド)

ちょっとズレて19時30分〜20時頃更新予定
よろしくお願いします
264 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/17(月) 18:05:26.80 ID:Cih7XtlDO
はい
265 : ◆EN4Brd.ncA [saga]:2017/04/17(月) 20:10:11.81 ID:PDGWW19P0


あの子、どうしたんだろう? 具合が悪いんだったら見て見ぬふりもできないし……。

綴「ねぇ、大丈夫? 具合が悪いんだったら……」

安良木「ぐー……ぐー……」

……寝てる?

綴「あのー……もしかして寝てる? いや、もしかしなくても寝てる?」

肩を揺らして呼びかけること数度。ようやくその女の子は目を覚ましてくれた。

安良木「ん、んん……? あれ!? もしかして寝ちゃってた!?」

綴「うん……気持ちよさそうにグッスリとね」

安良木「って、誰ですか!? はっ! もしかしてここの職員さんですか!?」

綴「ちょ、落ち着いて! 私はここの職員じゃないから!」

安良木「あ、本当ですか? す、すいません。早とちりでしたね」

本当にね……。

安良木「うーん……でも、そうなると職員さん見当たらないんだよね。気づいたらこんな施設の中で寝ちゃってたし……」

綴「待って。それじゃあ貴女も希望ヶ峰学園の……?」

安良木「そ、そうだけど……え? それじゃあ貴女も?」

綴「うん。『超高校級の記者』の綴文佳。希望ヶ峰学園の新入生だったんだけど……気づいたら個室みたいなところで寝てたの。それで今はこの施設の中を調べている最中」

安良木「そ、そうだったんだ……」

すると彼女は少しだけ暗い顔をして、すぐに元の表情に戻る。


安良木「あたしは安良木優希! 『超高校級のナース』ってことで入学予定だったの! よろしくね!」
266 : ◆EN4Brd.ncA [saga]:2017/04/17(月) 20:14:10.74 ID:1YKwQUISO
        /   /          、       ヽ
       /    /        r  /\\       ヽ
       ,'    /        /  /  \ヽ    、   ヽ
      ,'     /       /  /    ヽ',   ヽ   ',
      l     l /      /  /      ヽフ  ヽ
      |    リ     / /           }フ  |  |
      | -=彡     /<       __ ヽ    l  |
      |   ノ  _/    ヽ    /     ヽ  乂 ノ
      ∨ ─=彡 /テ示 ヾ     ィ テ示 ミヾメ廴_>
.       |  /⌒ | イ {:::(リ:::}      {::::(リ::} ノ lヘヽ l     『超高校級のナース』
.       |  | 〔 |   ゞこ ノ       ゝ:こノ  /)ノ  l          安良木 優希
       l │ \∧                 //  ノ
       l │            !       /イ   /
.      ,' |    ゝ      、_ _ ,     / /  ∧
         |     ヽ              .l /  / ∧
     .ノ  ', ∧   ヽ >        ィ  ノノ  /  ∧
..   / ̄ ̄ ( ',    ヽ 八 >  <ノ  }/   リ ̄ ̄ ̄\
.   /     ヽ  ',    ヽ.  \  /   /   ,'       ヽ
  /    r--  \      ヽ  /! fヽ   /    /        ヽ
      r'⌒ヽノ  \     ヽ⌒∩⌒ヽ /   / .r─ッ⌒ヽ    |
  |    /   '⌒ヽ  \     !/|ノ\ У   /r—⌒    \   l
  |  /  /   ⌒ヽ     | / |  /    / f   \ \  ヽ  |
  |       ./  / )    │/ | |    { { ヽ
267 : ◆EN4Brd.ncA [saga]:2017/04/17(月) 20:24:22.64 ID:PDGWW19P0


そうやって自己紹介をしてくれる安良木さんは元気ハツラツといった言葉が似合うほどに明るい笑顔を向けてくれた。

綴「……具合悪いのかなって思ったんだけど、いらない心配だったみたいね。それにしてもナース……」

安良木「あ! もしかして信用してない!?」

綴「いやいや、そういうことじゃなくって!」

安良木「本当に……?」

どうしてそこでいらない疑いを向けてくるのか……!

安良木「まあいいけど。それにしても記者さんかぁ……あっ! もしかして芸能人とかにも面識があったり?」

綴「取材先によっては確かに会ったりもするけど、職業柄芸能人は記者を嫌う人もいるんじゃないかな」

綴「私の書く記事が万人に受け入れられるとは思ってないし……ゴシップ記事とかになれば書かれた記事の本人は少なくともその記事を書いた人間を嫌うでしょう」

安良木「あー……そういうことね」

綴「まあ、出会ったことのない芸能人も居るには居るけど」

実際、さっき出会った叫本さんは初対面であった。
彼女には変な噂もないし、記者としての興味が向けられなかったんだろう。


↓2
1 そういう安良木さんも芸能人と出会ったりはしないの?
2 ちなみにあっちに居る人も同じ『超高校級』の生徒なんだけど
3 自由安価
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/17(月) 20:31:28.92 ID:1HNLXpdi0
2
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/17(月) 20:32:30.62 ID:p7/NieVxo
270 : ◆EN4Brd.ncA [saga]:2017/04/17(月) 20:44:18.80 ID:PDGWW19P0


綴「ちなみにあっちに居る人も同じ『超高校級』の生徒なんだけど」

安良木「あっちって――メイドさん!?」

安良木「つ、つまり……『超高校級のメイド』とかそういうの?」

綴「六文院奉さん。肩書きは『超高校級のメイド』らしいわ」


安良木『自動販売機……そういえばお金が無いと買えないですね』

安良木『今の手持ちのお金は……あら、財布はどこに……?』

やっぱりお金持ってないのか――って、あれ?


綴「そういえば、荷物とかってどこにいったのかしら……」

安良木「あ、そういえばあたしの携帯が無いの思い出した!」

安良木「携帯無くすのキツイんだけどなぁ……」

綴「確かに私の携帯もどこかに消えてるし……」

教師に没収された? いや、希望ヶ峰学園は携帯の持ち込みは禁止ではなかったはずだし……。

安良木「もー! 早く先生出てきてよねー!」

綴「…………」

学園側の仕業なら手荷物の没収はしないだろうし、そうなるとこれは……。


【info】
・安良木優希との関係が【知人】になりました
・安良木優希との絆のカケラを一つ入手しました
・総入手数【6個】
271 : ◆EN4Brd.ncA [saga]:2017/04/17(月) 20:51:58.88 ID:PDGWW19P0


須崎「おい」

不意に、もう一人の男の子の方が話しかけてきた。

綴「何?」

須崎「ちょっと聞きたいんだけど。お前らも『超高校級』の生徒なんだよな? あっちのメイドも含めて」

安良木「そうだけど? っていうか、そもそも誰よ?」

須崎「…………」

あ、何かイラっとしてそう……。

綴「私達が希望ヶ峰学園の生徒だって知ってるってことは、こっちの話を盗み聞きしてたってことよね?」

綴「なら、先に自己紹介してくれる?」

須崎「別に盗み聞きしたつもりはないっつーか、むしろそっちの声が大きくて聞こえただけっつーか……」

ため息混じりに彼はそう言って自己紹介をしてくれた。


須崎「須崎弦次。『超高校級の番長』だ」
272 : ◆EN4Brd.ncA [saga]:2017/04/17(月) 20:55:44.10 ID:1YKwQUISO
:::从:::::::::!:::i::/::::::///ト、::::/!:!:://:::!|::∨::i::!:::!::::i!:K:::::::::
/::://::::::|:::r::::::://:/:::::::X::i!:|//:::::レ::::};:::|::}::|::::i!:::::ト:::::::
//:::://Ni:::/:::テイ:;イ::::::|!イ::::://:::ソ !ノ//:::::|!:::::|::\
:ノ!::::;シ::::::X:::::/メ<レ !::;イ|::::レ;イ::::||....}//|:|::::}::::::|:::トミ
. ,クイ:::/ヘ/====|:{::|:/|:N::iメ:/::;イム彡kyi:::/::::::|:::|
 ∧:::::::::/:/ヾ天竺入|{ :}:/::k/,イ天竺テア:レ:::/!:/):{、
 |/ノ{:|}/:/|~¨戈乂   "|/_ノ .|!.戈狂彳::::::/ノ!:!/ヾ、     『超高校級の番長』
.,イ  k!X:i/!               彡:::/イ! };            須崎 弦次
   |{ Y::ヘ       |!       ./:::::}
      V、ヘ             .,.イ/|:|X!
       ヾ::ヘ    ____   ./::/{!
        .|{〉:\       /.:.:::::|k、
     ,。<  !:.:.:.>。  ,. <:.:::::。イ  !
  ,ヘ " \ /}:.:.:.:.:.:.:.:¨:.:.:.:.::|:、 \   i、
--"  \  .\:ノj:.:..:.:..:..:..:...:...:..i:.:.\ \  ゙ト.、
===三≧、 :/:.:!.........:...:...:..:..::i!:.:.:.:/\ 、 i ヾ:、
//三/ |ニ∨:!:.:.!........:..:r−−}:.:.:/三/ 〉..\! }≧。
 :|三十 i/\!`  .....:|   :i/三/ /| \|  ニ三
273 : ◆EN4Brd.ncA [saga]:2017/04/17(月) 21:04:26.37 ID:PDGWW19P0


綴「須崎くんね。こっちの名前は……名乗る必要はない?」

須崎「ああ。それよりも聞きたいことがあるからな」

須崎「お前らも入学式に参加しようとしたら気絶して、気づいたらここで寝ていたんだよな?」

綴「そうだけど」

須崎「……で、手荷物全てを没収されていると」

安良木「ええ、そうよ?」

須崎「……オレ達、何かの事件に巻き込まれている可能性はないか?」

前髪の間から見える彼の瞳は鋭く、真剣なものだった。

安良木「じ、事件って。そんなことあるわけ」

須崎「学園側がしたことなら手荷物の没収はする必要ないはずだ。いいや、そもそも入学式からここで目覚めるまでの記憶が曖昧なのもおかしい」

須崎「そもそももし学園が原因なら先公の一人や二人出てきてもいいだろ。もっと言うなら……この施設、オレ達以外の人間が見当たらない」

安良木「か、考えすぎでしょ……」

安良木「綴さんもそう思うよね?」

突然の言葉に戸惑うように安良木さんが言う。


↓2
1 可能性はゼロじゃないかもしれない
2 さすがに須崎くんの考えすぎよ
3 自由安価
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/17(月) 21:05:53.09 ID:p7/NieVxo
275 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/17(月) 21:06:02.96 ID:Cih7XtlDO
276 : ◆EN4Brd.ncA [saga]:2017/04/17(月) 21:14:41.53 ID:PDGWW19P0


綴「……可能性はゼロじゃないかもしれない」

綴「確かに私達以外の人間と出会わないのはおかしいし……荷物の没収もやり過ぎだわ」

安良木「そ、そんな……」

須崎「へぇ。てっきりアンタも否定派だと思ってたんだけどな」

綴「記者やってると色々な可能性を考慮しないといけないから」

綴「それよりも、わざわざそんなことを言って何が目的なの? 無駄に怯えさせるなんて感心しないけど?」

須崎「アホ。もしそういう状況だったらお前らは変なことするなって話だ」

須崎「オレらを拉致した犯人が凶暴だったら、女は危ないだろ」

……ああ、そういうこと。

綴「つまり守ってくれるってこと? それはありがたいけど……別に頼んでもないわよ」

安良木「っていうか、そういうことならそう言えばいいのに。無駄に警戒して損しちゃったわ」

須崎「おい。無駄に警戒ってどういうことだよ」

安良木「だって須崎君ってヤンキーっぽいし」

綴「結果はそのヤンキーをまとめる番長だったんだけどね」

六文院「綴さん、お待たせしました」

そこに六文院さんがジュースを一本持って帰ってきた。

綴「あれ? お金、あったの?」

六文院「いえ、そうじゃなくって……」

六文院「適当に叩いたら出てきました」

……随分とワイルドなメイドもいたものね……。


【info】
・須崎弦次との関係が【知人】になりました
・須崎弦次との絆のカケラを一つ入手しました
・総入手数【7個】


↓2
1 売店
2 休憩所
3 倉庫
4 食堂
5 ロビー
277 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/17(月) 21:15:45.98 ID:zInu7Rki0
278 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/17(月) 21:18:07.50 ID:p7/NieVxo
279 : ◆EN4Brd.ncA [saga]:2017/04/17(月) 21:30:22.50 ID:PDGWW19P0


【売店】

休憩所の隣にある売店に訪れた私達。
私の手にはさっき六文院さんからもらったジュースの缶が。

綴「別にお金が無いんだったらそれでもよかったのに」

六文院「それはダメです。メイトとして一度言ったことは遂行するべきだと思っていますので」

綴「だからってお金も払わずっていうのはどうかと思うけど?」

六文院「……先生と会ったらお支払いするつもりですから」

そんなことを話しながら売店の中を見渡す。
やっぱりここにも先に二人の生徒が来ていた。


藍原「へぇ……結構品揃え豊富やね」

藍原「あ! 化粧品とかもあるやん! こっちは……何やこれ、どっかの鍵?」

コンビニのような内装の売店。その奥の方の棚を見ながら呟く女の人。


炉歩田「これは違う……」

炉歩田「……これも違う……」

もう一人は何か小さくパックされた物を手当たり次第に触っているようだった。
……一瞬男か女か迷ったけど、スカート履いてるし女の子……よね?


↓2
1 京都弁を話す女の子
2 一心不乱に物色している女の子
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/17(月) 21:33:15.42 ID:uYW7/PnuO
2
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/17(月) 21:33:26.49 ID:p7/NieVxo
282 : ◆EN4Brd.ncA [saga]:2017/04/17(月) 21:50:36.85 ID:PDGWW19P0


綴「ねぇ、ちょっといいかしら」

藍原「あら、誰かと思えば……」

藍原「何か用事ですかぁ?」

綴「今、この施設の中を調べながら他の人が居たら話を聞いて回ってるんだけど……」

藍原「ああ、そういうことですか」

六文院「『超高校級のメイド』六文院奉です。こちらの方は『超高校級の記者』の綴文佳さん」

綴「希望ヶ峰学園の新入生の予定だったんだけど……気づいたらこの中で寝ちゃってたみたいで」

藍原「ならウチと同じやね。ウチも全く同じやわ」

ってことは……彼女も同じ『超高校級』の生徒ってことね。

藍原「おっと。まずは自己紹介せえへんといかんね」


藍原「藍原舞。『超高校級の舞妓』で一応知られてるわ。よろしゅう頼むで」
283 : ◆EN4Brd.ncA [saga]:2017/04/17(月) 21:54:56.87 ID:1YKwQUISO
                            -—‐-  <⌒\/⌒〉
                       /⌒〉   ´      -=  =`丶〈_xく
                〈⌒\/  /: : : /                 \ハ
               \__人_/: : : /: : . . .              刈
                 /⌒Yミー: :/: : : : :/: : : : . . . . . . . . . . . : : :ハ
                   /: : : :|: : : : |: : : : /: : : : : :|: : : : : : :ハ: : : : : : :.
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                 |: : : : :|: : : : |: : : : |:.:|: : : :| L..ハ__jLリ-┬く:|
                 |: : : : :|: : : : |: : : : |: 厂 ̄___      7戒^|: : :|i
                 |i : : : :|: : : : |: : : : |/<广7戒⌒    弋ツ |: : 八     『超高校級の舞妓』
               八: : : :|: :.:/^|: : : : |   弋ツ      , 、、〈: : |\〉          藍原 舞
                  厶イ: : : :|: 八い : : : |   、、、           |: :.|
                  |.: : : :|: : : Ν : : 八             仏 |
                    И: : :∨: : : |: : : : 〈丶       <_) /|: :.:/リ
                     |/\:.〉: : 八: : : : ∨ }〕iト    _,. イ|: :从/
                     )ト:.〈\\: : :.|//\    八丿|/
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                        /         \//⌒\/〉    ハ
                   /          〈/|⌒トミ>    | ',
                _/        /     〔八 ∨〕    ∨  \
                   〈         | /   ___) 'ヘ V(___/∨  .〉
                 ∨ヽ      У /::::::::::::::::≫--≪:::::::::::::::∨ イ
                   </)〉⌒ _,ノ|/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∨ |
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284 : ◆EN4Brd.ncA [saga]:2017/04/17(月) 22:05:35.33 ID:PDGWW19P0


藍原舞。それは京都では知らない人はいないと言われているくらいの有名人だ。

幼い頃から舞妓としての道を進み、その舞妓としての成果は他の人よりも何倍も凄く……高校生ながら彼女の元で舞妓としての勉強をしたいという人間が多く居るとのこと。

老若男女問わず多くのファンが居て、京都に観光しに訪れた人は彼女が目当てという人も多いらしい。実際に彼女との写真を載せている一般人のブログもたくさん見てきた。

綴「……てっきりいつも着物を着てるかと思ってたんだけど」

藍原「そんなのただの偏見やわ。確かにウチは舞妓やし、舞妓としての自分は嫌いじゃないけど……プライベートくらいは普通の服着るで?」

藍原「仕事着は仕事着。普段着は普段着ってことや。もっとも、そっちのメイドはんは例外みたいやけど」

六文院「ええ。私は常にメイドで居たいと思っていますので」

藍原「そんで、なんやったっけ。この施設がどういう場所なのかって話やったっけ?」

綴「ええ、そんなところ」

藍原「って言われても、ウチもようわからへんわ。一応ある程度はウチも調べてるけど、これだって手がかりはまだ見つかってへん」

藍原「この売店だって目新しい物は無かったしな。……変な鍵は見つかったけど」


↓2
1 変な鍵って?
2 地元で有名になるのってどういう気分なの?
3 自由安価
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/17(月) 22:06:42.13 ID:p7/NieVxo
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/17(月) 22:17:40.03 ID:CaasuqwSO

 ギャハッハッ
  ズレてる!ズレてる!

∧_∧      ミ
   o/⌒(;´∀`)つ
   と_)_つノ ☆
       バンバン

∧_∧
   o/⌒(゚Д゚ )つ
   と_)_つノ


∧_∧
   o/⌒( ゚д゚ )つ
   と_)_つノ
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/17(月) 22:18:40.82 ID:Cih7XtlDO
288 : ◆EN4Brd.ncA [saga]:2017/04/17(月) 22:20:24.16 ID:PDGWW19P0
※安価把握。少し離脱します。23時頃に少しだけ再開予定
289 : ◆EN4Brd.ncA [saga]:2017/04/17(月) 23:15:12.39 ID:8Sxv94pJ0


綴「変な鍵って?」

藍原「これや。愛の鍵とかいう名前みたいやけど、勝手に持ち出されないようにケースに入れられて固定されてる」

六文院「随分と大げさな保管の仕方ですね。まるで展示物のようです」

綴「実際に展示物なだけとかは――なさそうか。下に値札があるし」

……って、これ値札というには単位がちょっとおかしいけど……。

綴「絆のカケラって何?」

藍原「知らへんわ」

六文院「私も聞き覚えがありません」

藍原「それよりも、この鍵がどこの扉のものか気になるわ。ロビーの奥の方と個室棟の方に開かない扉があったから、そのどっちかやと思うんやけど……」

綴「そうなの?」

藍原「適当に歩いてたら見つけたんや。それと、ここで見取り図も見つけたで」

そうやって藍原さんに渡された見取り図にはまだ見ていない場所もあるようだった。
行っていないのは食堂にロビーに講堂に倉庫に……。

藍原「この講堂が入れんかった場所や。個室棟の方は……見取り図を見た感じじゃどういう場所かもわからへん」

藍原「なにせハテナとしか書かれてへんのや。おかしな見取り図やで」

綴「うーん……」

藍原「まあそういうわけやから、ウチはもう少しここ調べとるわ。何かわかったら教えてーな」

六文院「ええで」

綴「どうして六文院さんまで関西弁に……」

六文院「関西の方出身みたいなので、こちらも関西弁の方がよろしいかなと」

藍原「別にそこに気を遣わんでもええんやけど……」


【info】
・藍原舞との関係が【知人】になりました
・藍原舞との絆のカケラを一つ入手しました
・総入手数【8個】
290 : ◆EN4Brd.ncA [saga]:2017/04/17(月) 23:32:44.73 ID:8Sxv94pJ0


次はあっちの子に話しかけてみよう。
……まだ何か物色をしているみたいだけど、急に話しかけて大丈夫かな?

六文院「ちょっとよろしいですか?」

炉歩田「ふぉあ!?」ガラガラガッシャーン!

綴「ちょっと!?」

後ろから六文院さんが話しかけたのがよほど驚いたのか、彼女はそんな声を出して商品と思わしき物を床にぶちまける。

六文院「し、失礼しました」

炉歩田「あ、ごめんなさい! こちらこそ、驚き過ぎちゃって」

綴「大丈夫だから。こっちこそごめんなさい」

そうして床に散らばった商品を回収していく……。


…………。


綴「これで全部ね」

六文院「それで、貴女はこんなところで何を?」

炉歩田「ちょ、ちょっと珍しいおもちゃがあったのでつい……」

綴「おもちゃ? でもここにあるのってお菓子とかそういうのじゃ」

適当に一つ手に取ると、そこには『ランダムで玩具が一つ付属しています』という煽り文句が。

綴「そういうことか」

炉歩田「こういうおもちゃって結構しっかりと作られている物もあって。そういうのを探すのも楽しいんですよ」

六文院「これをお菓子ではなくおもちゃと認識しているんですね」

綴「そんなこと言わないでよ。……ええっと、ところで貴女は……」

すると彼女は私が何を言いたいのか理解したらしく、慌てて口を開く。


炉歩田「炉歩田願九です。世間では『超高校級のおもちゃ屋』なんて言われてます」
291 : ◆EN4Brd.ncA [saga]:2017/04/17(月) 23:36:04.50 ID:1YKwQUISO
                   ,.. '^         `丶、
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.            / /    r{j   ! |    l Vl、   l    ! 1
         .' /' ./  /'{|   1lL_  、l. ヾV、 、.l   .|  .!
    |    .j /.! !  .j1__!  ヾ `^'ヽ'  _,.`ヽj'}   j  ,ト- 、
     /1    .l7 1 .{j/  _,.^ニk、    '二。.、_  j   l  .j゙^ヽ/
   ,ノ ヽ   {j | ` | ./゙j_;人1    ´/_人.:゙ト, !   .l゚ヽノ} 〈     『超高校級のおもちゃ屋』
‐=く   >=—|  !∧ヽヾヽr'フ      ヽヘ,r'フ .' / j'^ /.}__ ノ           炉歩田 願九
    ヽ ./      {  1 .ト、 `"   、      ̄ //  .レ7 ハ/
     ∨     1  ヽN ´´´        ´´` /イ  .l/ r|
     |        1   ! '、     、 ノ      , j  | / j
.             i,  1 //ヽ、_       .ィ'7 {    し! |
            ヽ、 V/i   .j^rv、.‐'^ _l,j {   / .! 1
                  `Y^.}   7 リ..7ーl'^.. ../  ヽィ'}  1 1
                ./_,ノ   jイ ノ o.ハ.. .7   /-L  {  l
              ,r '^ { /   ./└'>rrj<ヘ,.{   .l /^ ̄`ヾ:
            /.. l.. ..V _.ノ':r':´../...V..\V  ,/リ.. .. ../ . ヘ
             /.. ..l.. .. >Oリニ.ヽイ/.o.jl'ト、ノ.`く}L,_ノ.. .j. /.. .. ..!
            .'.. .. .{..,r'゚/.. .. ..//. ..‖l!.. .. .. ..ヘノ^V././.. .. .. 1
           ノ.. .. .ノ ,r'.. .. . ../‖...‖..{! . .. .. . .l1.`ヾ/.. .. .. .. ハ
         /.. .. ./ ./... .. .. /'.jl..o.jj'.. .|1.. .. .. .. l}   1.. .. .. .. .i^1
         r'゙.. .. ./ ‖.. .. . ‖ !!.. ..l}.. . {1.. .. .. .‖  }.. .. .. .. .. ..ヽ、
       ヽ.. .. ..{   {.\.. . {j.. ||.. ..||.. .. l,j.. ,..'7/   /.. .. .._;.rァ .. ノ
       入..r、ヽ  V..ヽ .. .. .!|.. ..!}.. .. ../.. .. ./  人.. /.. ヽ../ '、
       //j..丶、..\ヽ,...ヽ_.._.j1.. .!|.. .. .j.. ..,ノ   _,ノ V.. .. .. .. 1  ヽ
      .// 7.. .. .. .. j rヘT    ̄ ̄`¨¨^/rヘ ´ ̄l   1.. .. .. .. 1ヽ. ヽ
292 : ◆EN4Brd.ncA [saga]:2017/04/17(月) 23:43:38.57 ID:Iu9kLeUa0


綴「私は綴文佳。『超高校級の記者』って言われてる」

六文院「『超高校級のメイド』の六文院奉です。炉歩田さん、以後お見知りおきを」

実際に目の前に立ってすぐにさっきの考えを取り払うことになった。
ああ、間違いなく女の子だ。なんて失礼なことを考えていたのか……。

炉歩田「あれ? っていうことはお二人も希望ヶ峰学園に?」

綴「そのはずだったんだけどね……」

六文院「気付けばこんな場所に居たというわけです。炉歩田さんもですか?」

炉歩田「はい……」

綴「ここには私達みたいな人が集められているみたい。まだ確信を持っては言えないけど、今のところ出会った人達は全員が『超高校級』だったから」

炉歩田「ということは、新入生が集められている?」

綴「そう考えられるってこと」

そこにどういった意図があるかはわからないけど……。

炉歩田「そうだったんですか……」

綴「まあ、あまり悲観的に考える必要はないかもね。一応希望ヶ峰学園の関係施設かもしれないって証拠もあるから」

六文院「どちらにせよ、今の状況を正確には把握しきれていないということです」


↓2
1 女の子でこういうおもちゃが好きって珍しいよね
2 ここに来るまでに他の人とは会った?
3 自由安価
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/17(月) 23:47:42.39 ID:p7/NieVxo
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/17(月) 23:48:01.05 ID:SoQ5DeBho
3 人におもちゃにされたい派、人をおもちゃにしたい派?
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/17(月) 23:48:46.31 ID:4Aua5fDA0
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/17(月) 23:48:55.19 ID:Cih7XtlDO
297 : ◆EN4Brd.ncA [saga]:2017/04/17(月) 23:58:25.15 ID:5CjQ1J0u0
本日ここまでです。
次回は未定ですがどうせ近いうちにやる。

AAは
安良木優希→桐山唯(ココロコネクト)
須崎弦次→里見蓮太郎(ブラック・ブレット)
藍原舞→飯島ゆん(NEWGAME!!)
炉歩田願九→乃木園子(結城友奈は勇者である 〜鷲尾須美の章〜)

それでは何かあればお気軽にどうぞ。
質問意見感想支援絵その他もろもろ大還元です。
お疲れ様でした。


※ディバゲで狛枝出ない 
298 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/18(火) 00:17:03.34 ID:Y8DfgOaA0
乙ー
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/18(火) 22:55:05.76 ID:hxXCjROq0
オリロンパwiki
http://seesaawiki.jp/orironpa/

掲示板
http://jbbs.shitaraba.net/otaku/17143/
300 : ◆EN4Brd.ncA [saga]:2017/04/19(水) 19:31:50.44 ID:tybnyP0lO
21時頃に再開予定です。よろしくお願いします。
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/19(水) 19:32:46.23 ID:Wbce1b+jo
はい
302 : ◆EN4Brd.ncA [saga]:2017/04/19(水) 21:00:26.87 ID:2im4WFgs0


綴「ところで……一つ聞きたいんだけど」

炉歩田「はい?」

綴「炉歩田さんって人のことおもちゃにするタイプ?」

炉歩田「えっ?」

六文院「……セクハラですか?」

綴「あ、いや! そうじゃなくって!」

しまった! この言い方じゃただの変態だ……!

綴「ほら、おもちゃ好きの人って私や他の人と違って童心とかを大事にしてそうだし」

綴「それなら……子供の時みたいな性格のままなのかな、って……」

六文院「綴さんの中では子供イコール他人をおもちゃにするということなんですか?」

六文院「……大変な人生を歩んできたみたいですね」

また言葉間違えた!? というか六文院さんの視線が妙に痛い……!!

炉歩田「そ、それはただの偏見じゃないですか……?」

綴「ごもっともです……」

六文院「もしかしたら綴さんは昔、他人をおもちゃにして生きてきた可能性も……」

六文院「はっ! むしろ記者という生き方も見方を変えればそういうことになるのでは……!?」

綴「ちょっと! 私が言えた義理じゃないけどその言葉も偏見だと思う!」

炉歩田「と、とにかく! 自分の場合は特にそういうのはないと思います!」

炉歩田「で、でも将来的にはおもちゃにされても……」

この人何言ってるの……!?

六文院「結構相性が良さそうですねお二人」

綴「他人事みたいに……」

あまり考えもなく余計なことを言うのはやめておこう……。
炉歩田さんが相手だったからまだよかったけど、相手によってはおかしなことになりそうだし……。


【info】
・炉歩田願九との関係が【知人】になりました
・炉歩田願九との絆のカケラを一つ入手しました
・総入手数【】
303 : ◆EN4Brd.ncA [saga]:2017/04/19(水) 21:02:20.33 ID:2im4WFgs0
ミス

【info】
・炉歩田願九との関係が【知人】になりました
・炉歩田願九との絆のカケラを一つ入手しました
・総入手数【9個】


↓2
1 食堂
2 ロビー
3 倉庫
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/19(水) 21:02:50.49 ID:Wbce1b+jo
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/19(水) 21:03:11.38 ID:rvx7Ty5DO
306 : ◆EN4Brd.ncA [saga]:2017/04/19(水) 21:14:18.48 ID:2im4WFgs0


【倉庫】

六文院「ここは倉庫でしょうか。色々と保管されてますね」

綴「確かに、多種多様な物が保管されているけど……」

望遠鏡の予備はもちろんのこと、何に使うのかわからないロープやら何やら……。
面積に対して数は少ないけど、種類だけで見れば本当にたくさんの物がある。

綴「ここにも……先客が二人か」

六文院「どちらも高校生には見えない人ですが……」

綴「まあ、身長は別にね?」

六文院さんの言うとおり、今この場には私達の他にも二人の生徒が居た。


小鳥遊「色々ありますね……」

小鳥遊「こういう場所を見ると秘密のアイテムが無いか探すのが悪い癖です! 何か無いでしょうか……」

じっくりと中を調べている男の子。身長が小さく、パッと見では中学生くらいに見えなくもない。


弓乃「…………」ピョン! ピョン!

弓乃「……無理ですか」

もう一人は壁際にある棚でジャンプしている女の子。
こちらも身長の小ささが災いして全くと言っていいほど届いていない。


↓2
1 倉庫の中を調べている男の子
2 壁際でジャンプしている女の子
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/19(水) 21:16:15.42 ID:rvx7Ty5DO
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/19(水) 21:17:00.15 ID:kWvbsbkF0
2
309 : ◆EN4Brd.ncA [saga]:2017/04/19(水) 21:31:04.70 ID:2im4WFgs0


綴「どうかした? その上に何かあるの?」

見るに耐えず私がそう言うと、女の子は大した反応を見せることなく振り向いた。

弓乃「……あの通気口が気になったので」

綴「通気口?」

六文院「確かにありますね。あれがどうかしましたか?」

弓乃「あそこからなら外へ出れるかと思ったんです」

通気口なら最終的には外へ繋がっている、かもしれない。
それはわかるけど……。

綴「無理じゃないかな。あのサイズだとヌイグルミくらいの小ささじゃないと通れなさそうだし」

弓乃「……そうですか」

僅かに肩を落とす女の子。表情はあまり変わってないけど、落ち込んでいるのがすぐにわかった。

弓乃「ところで、あなた達は?」

綴「あ、ごめんね。私は綴文佳、『超高校級の記者』って言われてる」

六文院「六文院奉。『超高校級のメイド』です」

弓乃「『超高校級』……」

その単語を繰り返した後で彼女は頭を下げる。


弓乃「弓乃桃子。『超高校級の木彫り職人』です」
310 : ◆EN4Brd.ncA [saga]:2017/04/19(水) 21:33:17.73 ID:2im4WFgso

                __
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    /: : : : : : : l_:_: : :/l: : : : : : : l: :l、: : : : _: l : : : : :、
     .: : : : : : : :l\_>' l l: : : : : : l: :l \:/ 〉l: : : : : :l
   i ,l: : : : : : : l : /  ̄ll: : : : : : l: :l ̄ ヽ-': :l: : : : : :l
   :/l: : : : : : : l/    ヾl: : l: : : lヾl    \l: : : : : :l
   .i l: : : : : : : l  x=ニ=x-ヾ:l: : : l x‐==ニx-、l: : : : : :l
   :   、: : : : : : l<´f゚ 示勿`  ̄ヾ'  f゚ 示勿 ;>: : : : : l     『超高校級の木彫り職人』
   i   、:l: : : : :l  弋 しtノ       弋 しtノ .l: : : : : :l             弓乃 桃子
   .    l: : : : :l、  ¨¨¨          ¨¨¨  l: : : : : :l
    .   l : : : : l、_       '        /l: : : :l : l
     .  l: : : : : l: :、      _ _       / l: : : :l: : l
      \l: : : : l: l : l: . _           _. . : : l: : : :l: : l
      .l: : : : :l: l: :l: : l l: , 、  _  l: :l: : l: /: : : /: /:、
      .l : : : : l: l: :l: : l: :,l     l: :l: : l//: : :/: l: lヾ
      .lハ: : : :lヾ‐于´      ≧〉ヾ/l: : :/: /llヾ
        .-‐ヾ: :ヽヾ \‐--、ll , - /  /:_/‐- 、
      /    `ヾ ヽ \__.ll_/    /      ヽ
      /  、   \    /ll \  /       l
     /     ヽl    ヽ ´ rflト、 ヽ '    l     l
     /__     l      //llヽ、      l    .l
     \l` ‐-、 l       l//llヾ'i、      l _ -‐ 〉
      l    l       ,'/ ll ヽ l      l'´   l´
      l    ’       ,'  .ll  l       l    l
      l    ’     rf'  ll  l     ノ    l
311 : ◆EN4Brd.ncA [saga]:2017/04/19(水) 21:45:10.25 ID:2im4WFgs0


弓乃「よろしくお願いします」

弓乃桃子……この名前もどこかで……。

綴「あ! 木彫り職人の弓乃桃子って、もしかして……!」

思い出した。弓乃桃子といえば、職人の世界に突然現れた新星の名前だ。
木彫りという一点に特化し、あらゆる物を造り上げた女子高生。コンクールで賞を総ナメし、彼女が造り上げた作品はその土地の名産にもなっているくらいだ。
その作品の魅力はもちろん、彼女自身も奇異の目で見られることも多く何かと苦労が耐えない人間だと聞いたことはあったけど……まさかこんな人だとは。

弓乃「他にどの弓乃桃子がいるかは知りませんが、おそらくその弓乃桃子で間違いないと思います」

六文院「なるほど。あなたの作品は私もいくつか拝見したことがあります」

六文院「素晴らしい作品でした」

弓乃「どうも」

ペコリと頭を下げる弓乃さん。
……それよりも六文院さんは弓乃さんのことは知っていたんだ。それは確かに有名な人ではあるけど、叫本さんとかを知らないで彼女を知っているのはどういうことなのか……。


↓2
1 写真とかでしか見たことないから、実際に会ったらなんていうか……
2 弓乃さんは他の人達と話はした?
3 自由安価

※一時離脱します。22時くらいに再開予定
312 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/19(水) 21:45:57.46 ID:rvx7Ty5DO
313 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/19(水) 21:46:09.01 ID:Wbce1b+jo
314 : ◆EN4Brd.ncA [saga]:2017/04/19(水) 22:17:08.98 ID:2im4WFgs0


綴「写真とかでしか見たことないから、実際に会ったらなんていうか……」

弓乃「……小さいと?」

僅かに瞳が細くなる。
しまった……もしかして気にしていたのかな?

六文院「ですが、確かにやや小さめの身長ではあります。食事はきちんと摂っていますか?」

弓乃「一応は。でも……ちょっと、色々とありまして」

そうして明らかに話題を誤魔化す弓乃さん。

綴「ご、ごめん。言いにくいことだったら別に無理して言わなくても……」

弓乃「ごめんなさい」

六文院「もしよろしければ後で食事を用意しますので、ご一緒にいかがですか?」

弓乃「食事……」

弓乃「では、オムライスが食べたいです」

六文院「わかりました。綴さんは?」

綴「わ、私は別に。六文院さんに任せるね」

それにしても……今の弓乃さん、ちょっと気になったかな……。


【info】
・弓乃桃子との関係が【知人】になりました
・弓乃桃子との絆のカケラを一つ入手しました
・総入手数【10個】
315 : ◆EN4Brd.ncA [saga]:2017/04/19(水) 22:23:36.87 ID:2im4WFgs0


小鳥遊「あの! ちょっといいですか!」

倉庫を出て行く弓乃さんを見送ると、不意に後ろから話しかけられる。

綴「ん?」

六文院「構いませんが、どうしましたか?」

小鳥遊「えっと、あなた達もここを調べていたみたいですけど……」

小鳥遊「何か気になる場所とか物は無かったですか?」

綴「気になる場所とか物か……」

弓乃さんが見つけた通気口が気になるところではあるけど、あの大きさだと私達は入れないだろうし……。

綴「ごめんなさい、見つかってないの」

小鳥遊「そうですか……」

そうして肩を落とす男の子。
身長は弓乃さんとほぼ同じくらいで、彼もまた年下に見えるくらいだけど……。

小鳥遊「あ! ごめんなさい、自己紹介もせずに急に……!」


小鳥遊「小鳥遊遊戯! 一応ネットとかでは『超高校級のゲーム作家』って言われてます! よろしくお願いします!」
316 : ◆EN4Brd.ncA [saga]:2017/04/19(水) 22:26:49.35 ID:2im4WFgso
                _________

          /      /     |     \
         /         /   /  |      \
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        .′  i          |   :i     i{   |   :. ヽ
        i |  |     i     /|  /| 、  .j{   |   } }
        | |  |     |   /__|_,/ 1  \ 八 ! :! │ j }
        | |  |     |´ ̄/  .|/  | !  ./\┼-、 | | }
        | |.:|: :j :|    | ./f示示゙  リ /  ___|∨}  | |〃
        |   |: :j :|    |イ{::rし/|   | /斗ャ云ミァ!. 八//     『超高校級のゲーム作家』
        |   | /∨}    l.  V⌒ソ    ″ |rJ/} / }/{彡'             小鳥遊 遊戯
        |八ノ { j  、 リ  :.:.:.:.:         ヒ^ソ  /ヘ、{
       /ィ ゝ.,_ \            ` :.:.:.:. /::|
.      / j{ | :j {ヽ              ハj|
.        从.:| :j {            -=    ノ
         jノ从从____≧=-        ´
           __/ニニニニニニ=-「  --
          /´ ̄ `ヾ二二ニ{
            /      \ニ={\__
.           /_____    \====y'、
       /      `ヽ    \ ★}\
317 : ◆EN4Brd.ncA [saga]:2017/04/19(水) 22:34:08.10 ID:2im4WFgs0


綴「よろしく。私は綴文佳で、『超高校級の記者』」

綴「こっちは六文院奉さん。『超高校級のメイド』」

六文院「よろしくお願いします」

小鳥遊「メイドさんですか! あまり実物を見る機会がないので、なんだか嬉しいです!」

そうして喜ぶ小鳥遊くん。
……彼は今の現状を正しく認識しているんだろうか?

綴「ねぇ、小鳥遊くんは今の状況……」

小鳥遊「今の状況って、このレクリエーションのことですか?」

レクリエーション……?

小鳥遊「いやー、いきなりこんなところに運ばれたのは驚いちゃいましたけど。希望ヶ峰学園がすることなら納得かもしれないです」

小鳥遊「これも僕らの才能を育成するための方法なんですかね? よくわかんないですけど」

ダメだ……やっぱりそういう風に見てる……。

綴「ねぇ、小鳥遊くん……」

思わず口を挟もうとするけど、彼の表情を見て思いとどまる。

……これだけ楽しそうに笑っているんだ。まだ確証もないのに怯えさせるのは良くないかもしれない。

小鳥遊「はい?」


↓2
1 最近関わったゲームはどういうのがあるの?
2 希望ヶ峰学園に入学するのが決まった時、どう思った?
3 自由安価
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/19(水) 22:36:30.19 ID:Wbce1b+jo
319 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/19(水) 22:43:49.18 ID:kWvbsbkF0
1
320 : ◆EN4Brd.ncA [saga]:2017/04/19(水) 22:54:40.66 ID:2im4WFgs0


綴「最近関わったゲームはどういうのがあるの?」

小鳥遊「うーん……基本的には原作のあるゲームの派生系、というのが多いですね」

小鳥遊「あとは一応オリジナルもいくつか……」

小鳥遊「最近で言うなら山奥の村で起こるミステリーのゲームだったり、ゲームの世界に閉じ込められてそこから脱出するってゲームとか!」

綴「ゲームの中でゲームをするの?」

六文院「ミステリーゲームの方は少し興味ありますけどね」

小鳥遊「あ、これは原作のあるゲームです。オリジナルは……まあ、色々と」

やっぱり自分が関わったゲームの話をするのは恥ずかしいんだろうか。でもどうせ最後のスタッフロールには載るんだしそこまで気にしなくても……。

小鳥遊「ジャンルは別に限定しませんよ! RPGだったり推理ゲームだったり格闘ゲームだったり育成ゲームだったりノベルゲームだったり」

綴「わ、わかった! わかったから少し落ち着いて!!」

六文院「興味のある分野になると饒舌になるようですね。もっとも、それが超高校級故なんでしょうけど」

小鳥遊「す、すいません……」

大人しそうに見えて、興味のある分野になると饒舌になる。
それは打ち込めるものがあるという証拠だし、決して悪いことではないと思うけど……。


【info】
・小鳥遊遊戯との関係が【知人】になりました
・小鳥遊遊戯との絆のカケラを一つ入手しました
・総入手数【11個】


↓2
1 ロビー
2 食堂
321 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/19(水) 22:57:49.46 ID:0Xbi2gpsO
2
322 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/19(水) 23:00:10.57 ID:rvx7Ty5DO
323 : ◆EN4Brd.ncA [saga]:2017/04/19(水) 23:08:39.79 ID:2im4WFgs0


【食堂】

綴「……これまで調べた場所のほとんどに言えることだけど。ちょっと豪華というか、凄い内装してると思うの」

六文院「一流ホテル、とまではいかないにしてもこれほどの設備があるとは……お金の使い方を間違っているんじゃないでしょうか」

テーブルと椅子はかなりの数があり、その奥に見える厨房も見た限りですでにかなりの豪華っぷりが分かる。
六文院さんの言うとおり、ここにお金をかけるのなら望遠鏡とかにお金をかければいいのにと思わなくもない。

そんな食堂の広さと裏腹に、今この場にいるのは私達を除いて二人。


福田「いやー、結構歩いたから疲れてもうたわ」

福田「ちょっと休憩や休憩! もう足パンパンやで!」

少し高めの背と茶髪が印象的な関西弁の男の子。
あの人もテレビで見たことあるけど……。


兵藤「食堂の広さもそうですが、食器や道具の数も豊富みたいですね」

兵藤「この無人の施設にどうしてこれだけの物が……しかも手入れも行き届いているようですし」

もうひとりは厨房の方で何かを調べているようだった。
眼鏡が印象的な知的美人、といった感じにも見える。何をしているんだろう?


↓2
1 関西弁の男の子
2 厨房を調べている眼鏡の女の子
324 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/19(水) 23:09:26.56 ID:Wbce1b+jo
325 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/19(水) 23:11:34.57 ID:rvx7Ty5DO
326 : ◆EN4Brd.ncA [saga]:2017/04/19(水) 23:16:24.75 ID:2im4WFgs0
それじゃあ本日ここまでです。短くてごめんなさい、もう少し速く書けれたらなと思う……。
本日AA
弓乃桃子→美遊(プリズマ☆イリヤ)
小鳥遊遊戯→みーくん(がっこうぐらし!)

それでは何かあればどうぞ。
林間学校の方と合わせて答えられるものには答えていきます。質問等じゃなくても何でも嬉しい。

次回は明日か明後日を予定。
ではお疲れ様でした。


※明日はFE買ってきます
327 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/19(水) 23:24:11.13 ID:L0IvzfspO
乙、一瞬小鳥遊って女だっけ?と思ってしまった
328 : ◆EN4Brd.ncA [sage]:2017/04/19(水) 23:54:10.76 ID:2im4WFgso
>>327
みーくんは中性的な顔立ちのキャラなのでショタ系キャラの代理AAでもいけるかなと思いました

しかしそう考えると女キャラのAAが多いのなこっち……
329 : ◆EN4Brd.ncA [saga]:2017/04/21(金) 16:47:32.92 ID:1LukF6cnO
今日の20時頃に再開予定
自己紹介終了が目標
330 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/21(金) 16:54:08.81 ID:sVSpPM61o
はい
331 : ◆EN4Brd.ncA [saga]:2017/04/21(金) 20:00:18.31 ID:5VUeWC/40
兵藤「……あら。どうかしましたか? 何か物珍しげにしてますけど」

厨房に入った私達を見て眼鏡の女の子が背を向けたまま話しかけてくる。

綴「あ、いや。別にそういうつもりはなかったけど」

六文院「そちらはこんなところで何を? お腹が空いたのなら私が何か作りましょうか?」

兵藤「それには及びません。ただ調べていただけなので」

言いながら彼女はこちらを振り向く。

ガラガラガッシャーン!!


綴「…………」

六文院「…………」

兵藤「…………」

フライパンや鍋を落としながら……。

兵藤「……調べ物をしていただけなので」

綴「いや、クールに決めてるところを悪いけど落とした物は片付けないと……」

六文院「手伝います」

兵藤「……すいません」

……。
…………。
………………。

綴「それで、私達は希望ヶ峰学園の新入生なんだけど……」

六文院「もしかしてあなたもでしょうか?」

落ちた物を片付けながら自己紹介を済ませた私達が問いかける。

兵藤「そうですね。一応、そうなりますか」

するとその女の子は眼鏡の奥の瞳を細め、言った。


兵藤「兵藤織枝。『超高校級のチェスプレイヤー』として活動しています。どうぞお見知りおきを」
332 : ◆EN4Brd.ncA [saga]:2017/04/21(金) 20:11:10.03 ID:1LukF6cnO
                        __       -= 冖 =- _
                   __ ヘ -=       =-/           `ヽ
                    _//               亠    =-
             r‐=ァ'  /                       \
              _{ ア_ /  /              \      :,
              / 7   /  /                、       :,
          { ./、                    |       i
           乂i! ` ー |  |          │       | |      .i!
           √i!     |  |       |  |   |    | | |  i|  i!
          { i! \_│  |       |  |   |    | | |  i|  i!
           乂i! \  │  |    i| i|  |   |    | | /-‐ /   !
              i:、  ー |  |   /:i| ./-─| 冖|ー  / | レ   /.i| .∧|
               乂 、 ィ│  | V iレ  ィ斗=、!  / ./  ィ升=くレ     『超高校級のチェスプレイヤー』
             乂 {i!│ / 〉'´〉ゞ=【{¨灯 う 、  ̄〉}≠ {v:ソ / i】 、               兵藤 織枝
                 〉:、| ./ / /´〉、.气 乂zソ    フ   `ー-:イヽ \
              / ::: |/ / / ./ /  ` ──‐ '     〉 /| │ |〈ヽ.!
                /::::::r:l / / ./ /                  / .| | | i} l
            / ::::::刈  i i| i|、           _   / | ,!    │ |
           ./::::::::::{i::|      i|: \       ´  /| レ      |
             ./ :::::::::::{i ::.      、   ≧       /〉:、!          |
             ゝ-=ァ彳::::::::.      }`ー──‐ i≧=":‐' :::i}!   丶./   /
              ./ ̄¨''ー-::.     !:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::リ:\     ./、
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333 : ◆EN4Brd.ncA [saga]:2017/04/21(金) 20:23:05.45 ID:0xqEVw9O0


兵藤織枝。彼女はチェスの日本大会で優勝し、世界でも多くの実力者を負かしている有名な選手。
とはいえ彼女はちょっと特殊な経歴で、日本で優勝してから世界で有名になったわけではなく――世界で有名になってから日本で優勝したのだ。

ある日、外国で開催されたチェスの大会。当然地元の人間が大半であったのだが、その大会に彼女が飛び入り参加したことが始まりであったらしい。
その時は優勝こそしなかったものの、唯一の日本人として破格の活躍と成績を残し。彼女の名前が広まるきっかけとなったとのこと。

兵藤「……なんでしょうか。何か理不尽な視線を受けている気がするのですが」

綴「いや、気のせいだと思う。うん」

見た目ではイメージ通りの人だったけど、さっきの一面を見るとわからなくなる。ドジっ子と評価を下すのはまだ早いだろうけど……。

六文院「チェスですか。私もある程度はしたことがありますが……なかなかにルールが複雑で」

六文院「何かコツみたいなのはあるんでしょうか?」

兵藤「素人にコツを教えてもすぐに呑み込めるかどうか……とにかくまずは練習あるのみだと思います」

綴「あれ、六文院さんもチェスやったことあるんだ?」

六文院「メイドというものは色々と知識が必要になる場合もありますので」

それは主人がチェス好きだったから、とかそういうのだろうか……?


↓2
1 兵藤さんはこの施設のことで何か気付いたことはある?
2 それにしても、希望ヶ峰学園の新入生の多くがここに居るみたいだけど……
3 自由安価
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/21(金) 20:24:59.23 ID:sVSpPM61o
335 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/21(金) 20:25:35.45 ID:Q++lKEMDO
336 : ◆EN4Brd.ncA [saga]:2017/04/21(金) 20:43:18.10 ID:2G9t//9A0


綴「それにしても、希望ヶ峰学園の新入生の多くがここに居るみたいだけど……」

兵藤「みたいですね。私や綴さん達の他にも、あちらに座っている人や……」

兵藤「ここに来る前にも何人か見かけはしましたが、その全員が名だたる有名な人ばかりでした」

六文院「兵藤さんはどうお考えですか?」

兵藤「人質……」

え?

兵藤「私達全員を人質にして、身代金を要求するつもりかもしれません」

綴「それは」

兵藤「一般人でもこれだけの人数を集めればそれなりの金額にはなるでしょう。それが『超高校級』の生徒ともなれば……」

六文院「考えるのも嫌になるくらいの金額になりそうではありますね」

兵藤「とは言ったものの、これまでの間で私達をここに連れてきた人間が出てこないのを見るとそれも考えにくいでしょうね。現状を説明もせずに人質を野放しにすることにメリットなんて無いでしょうから。いくら入口や窓が封鎖されているとはいえ」

綴「ちょ、ちょっと待って! 入口が封鎖されているって……?」

兵藤「まだロビーは調べてないんですか? あそこにある入口が封鎖されていましたよ。無理にこじ開けることなんて不可能でしょうね」

窓も入口も、全てが封鎖されている?
そうなると……本当に、もしかして……。


【info】
・兵藤織枝との関係が【知人】になりました
・兵藤織枝との絆のカケラを一つ入手しました
・総入手数【12個】
337 : ◆EN4Brd.ncA [saga]:2017/04/21(金) 20:51:18.40 ID:2G9t//9A0


福田「なあ、そこのお二人さん。ちょっと聞きたいんやけど」

兵藤さんが食堂から出て行くのを見送ると、もう一人の男の子が声をかけてきた。
ややチャラ男という言葉が似合う風貌。この印象的な見た目は忘れることはない。

綴「……福田真古都、だよね? タレントとしてテレビに出ている」

福田「おっ、さすがにオレのことは知ってるみたいやな」

福田「ちゅーか、そういうお前はマスコミ……というか記者の類いやな? そっちのメイドはんは知らへんけど」

六文院「お知り合いですか?」

福田「アホ言え。互いに一方的に知ってるだけや」

綴「記者と芸能人は切っても切れない関係にあるから……いろんな意味で」

とはいえ私は福田くんの記事を書こうとしたことはないはずだから、あっちが私を知っているとは思っていなかったけど。

福田「ふーん……」

そんな福田くんはやがて視線を私と六文院さんの全身に向ける。

綴「……何?」

福田「いや、別に。それよりもお前らの名前知りたいんやけど」

六文院「失礼しました。『超高校級のメイド』の六文院奉です」

綴「『超高校級の記者』の綴文佳」

福田「文佳ちゃんに奉ちゃんか」


福田「改めて名乗るけど、オレは福田真古都。『超高校級のタレント』って言われとる」
338 : ◆EN4Brd.ncA [saga]:2017/04/21(金) 20:53:36.92 ID:1LukF6cnO
                       ___
                    __ /::::::::::::::::::.丶lヽ
                   /´/::::::::::::::::::::::::::::/ ',
                  f:::′:::::::::l`ヽ::::::::/   }
                 /:::::::::::\ーl   ̄   l/',ノ_‐ニ7
                 `ヽー- _ - 、 __/_ ‐、" / ./7
                `寸_/::〈 {ー〉、l / ´l\ ヽ マ l l     『超高校級のタレント』
                 <_/::', ー,     、{iソ ノl l 、        福田 真古都
                  ∠_:::::::〉ー          ', ヽl`ヽ〉
                   ノノ/l l    _  _r‐'
                   __ /   丶   `ノ
           r─- __ /\      ≧. _/
         / ̄`ヽ\ : : : :∨:::fl    /ヽ
         /     ', ∨ : : l:::/:l\ _ ノl:::/ }
        __l_ ノ  .i ∨ : :l//:.、[] -l/ 、ム、_
        {/     ム ∨( )l::\::ヘ  /::}:.l : : :l、
       /      /ノ  ∨:/::::::::\}//::::l : : l }
        /       /    ∨.、::::::::::〔〕::::::::::l( )/ /
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      /     ',/      l |:::::::::::::::l::/:::://. /
- _   /   ̄`丶}      l |::::::::::::::ノ:::_ノ//l /
ニニ- 廴     \      l |:.、::::::::{:::::::::// l/
 ̄-ニニム     `ヽ    l |::::\::::〉::::::′.l′
     ̄ 丶   /  ̄ `丶.  l |::::::::::./_ ノl | .l
        \/   / ̄、  、ヘ:::::::(:::::::::、 l、l 、- 、
         \ /    ',  } l:::::::ハ::::::::.、ヘ/ ヘヘ
          / `ーl     , //:::::::::::}::::::::::.、 マニムヘ
            /\  l    ',/::::::::/丶::::::/マ マニムヘ
339 : ◆EN4Brd.ncA [saga]:2017/04/21(金) 21:01:53.36 ID:2G9t//9A0


福田「ま、よろしく頼むわ。色々と」

福田「偶然にも同じ希望ヶ峰の生徒みたいやしな」

……偶然、か。あまり現状を把握していないようだけど……。

六文院「ところで福田さんはこんなところで何を?」

福田「歩き回るの疲れたから休憩がてらあっちの女の子観察してたんやけど……」

福田「綺麗どころがわんさかおるようやね。こりゃあこっから先の学園生活バラ色になりそうや」

六文院「そういうのは同じ男の子同士で話すべきだと思いますけど」

福田「そりゃそうやな」

綴「…………」

なんて能天気な人なんだろうか。この施設のことだとか、そういうのを調べるつもりはないのかと言いたくなる。

福田「ん? どないしたんや?」

綴「別に」

それとさっきから視線が別のところに行ったり来たりしてるのが気になるけど……。


↓2
1 芸能界での評判通りの人みたいね
2 もう少し緊張感を持つことはできないの?
3 自由安価

※お風呂入ってきます。20〜30分で再開予定
340 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/21(金) 21:02:30.61 ID:Q++lKEMDO
341 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/21(金) 21:04:18.28 ID:sVSpPM61o
342 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/21(金) 21:04:52.63 ID:hH/tfxwA0
343 : ◆EN4Brd.ncA [saga]:2017/04/21(金) 21:28:46.47 ID:uvEnBLmf0


綴「芸能界での評判通りの人みたいね」

六文院「と言いますと?」

福田「さぞイケメンだのカッコイイだの言われとるんやろ――」

綴「下心を隠さずに同業者の女性に対していやらしい視線を送ったり、失礼なことをしたり。同性の人からはそれなりに支持を得てるけど、異性の人からは賛否両論」

綴「グラビアアイドルを見れば胸元に視線を送り、ミニスカートの女性を見れば足元に視線を送るのが福田真古都の常だって」

福田「待てい! さすがにそこまでの常識外れじゃないぞオレは!」

綴「……多少盛りはしたけど、概ねそんな感じでしょ」

福田「否定はしない」

嘘でも否定してよね……。

六文院「つまり、理性よりも本能が大半を占めているということですね?」

福田「奉ちゃん、静かな顔して毒吐くのやめてくれへん?」

綴「同じ芸能界ってことだから、もしかしたら叫本さんも知らずに被害にあっているかも……」

福田「溶子ちゃんなら少し前に会ったけど、その時が初対面やで!?」

綴「あ、そうなんだ」

何はともあれ、だいぶ変態寄りの人であることは間違いない。
クラスメイトになるのだとしたら、付き合い方は考えないと……。


【info】
・福田真古都との関係が【知人】になりました
・福田真古都との絆のカケラを一つ入手しました
・総入手数【13個】
344 : ◆EN4Brd.ncA [saga]:2017/04/21(金) 21:30:16.33 ID:uvEnBLmf0
【ロビー】

六文院「ここはロビーのようですね。なかなか広いです」

綴「相変わらず大人は誰もいないみたいだけど……」

というかここって天体観測をするところだと思ってたけど……こういうロビーは普通あるものなのかしら?

六文院「ですが、やっぱり他の生徒さんもいるようです」

綴「私は生徒よりも先生とかに会いたい気分……」

ここに居る人間もやっぱり二人だった。


氷河「へー……結構広い場所だな」

氷河「天文台には来たことないが、こういう場所もあるんだな。意外かもしれない」

ロビーの内装を眺め興味深そうに呟く男の子。
後ろ姿しか見えないけど、それだけで結構カッコイイことが見てわかる。


淀「ふむ……これである程度の場所は調べ終えましたが、やはり気になるところがありますね……」

淀「そもそもどうして僕はこんなところに? 道中の記憶は曖昧ですし、謎はまだ山積みです……」

もう一人はソファーに腰掛け、足を組んで考え事をしているようだった。
話しかけるのを躊躇うくらいの集中力を感じられるけど……スルーするわけにもいかない。


↓2
1 ロビーの内装を眺める男の子
2 ソファーで考え事をしている男の子
345 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/21(金) 21:31:47.76 ID:sVSpPM61o
346 : ◆EN4Brd.ncA [saga]:2017/04/21(金) 21:55:14.60 ID:uvEnBLmf0
綴「ねぇ、ちょっといい?」

氷河「お? なんだ、俺に何か用事か?」

私が声をかけると、その男の子は嫌な顔一つせず答えてくれた。
爽やかな雰囲気と整った顔立ち。世間の女の子の評価は間違いなくイケメンという部類になるだろう。
……っていうか、この人……。

綴「あ、もしかして……氷河翼さん?」

氷河「そうだけど。いやー、やっぱり俺くらいにもなれば知らない人間はいないって感じか。嬉しいね」

物凄く自信満々に言う彼だけど、それだけの実力と実績があるのだから仕方ない。
彼――氷河翼は現役高校生ながらフィギュアスケートという種目で様々な選手に勝ち、今では次期オリンピック候補を問われれば一番最初に彼の名前が挙がるくらいだ。
彼の人生を振り返る、なんて題名でテレビ特集を組まれることも何回かあったらしい。もっともその全てを尽く蹴っているのでテレビ業界の人間からは賛否両論ではあるのだけど。

六文院「……?」

綴「やっぱり知らないんだ……」

隣の六文院さんが首を傾げているのを見て私は思わずそう呟いてしまう。
……さすがに氷河翼を知らないのは世間知らず過ぎるんじゃ……。

氷河「で? 俺に用事って?」

綴「あー……えっと。今、この施設のことを調べてるところなんだけど……」

綴「氷河くんは……希望ヶ峰学園の新入生として入学予定、だった?」

氷河「ああ。もちろん」

綴「私達もなの。私は綴文佳、『超高校級の記者』」

綴「こっちは六文院奉さんで、『超高校級のメイド』として入学予定だったんだけど……」

六文院「入学式に向かうところで気絶して、気付けばこの施設の中に……」

氷河「そういうことか……いや、実は俺もなんだ」

やっぱり……。

氷河「おっと。とりあえず、改めて自己紹介だけしておくな」


氷河「氷河翼。『超高校級のフィギュアスケーター』だ。よろしく」
347 : ◆EN4Brd.ncA [saga]:2017/04/21(金) 21:57:18.17 ID:1LukF6cnO
           ,  - ー - 、
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   ! .i: : !: :_,,i,-ー- メ、:/ r"/ __i! i!: : : i: :リ
   ! .!: : !: : i ___,!:/  " " ̄ `'''!: : イ: : !     『超高校級のフィギュアスケーター』
   ,j !: : ',: ::}"  ̄ ` !/.:::!         i!: :/ヾ"                    氷河 翼
     .l!: ヾ !{       、      i,/ ノ
     !\:ゞi',             /,,,,イi
       ヾゝ     __,,,,,    /::i i!
        ヘ'へ   ` - - "   イ;:::! '"
          ',i>,,      / i;;::.!
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348 : ◆EN4Brd.ncA [saga]:2017/04/21(金) 21:58:24.57 ID:uvEnBLmf0
六文院「……??」

やっぱり名前を聞いても聞き覚えがないみたい……。

氷河「それにしても、俺やあんたらも気絶してこの施設で目覚めてってのはおかしいな」

綴「誰かの悪意があってこの状況なのか、それとも別の要因なのかは知らないけど……」

綴「記憶が曖昧っていうのは、気になるところね」

六文院「ただの一時的な記憶障害とかならまだいいんですけど……」

氷河「まあ、意図的に記憶を奪うなんてことはできないだろうから……俺らの記憶についてはたまたまそうなったってのが正しいだろうけど」

氷河「問題はこの場にいる三人全員の記憶が曖昧になっていることだな」

綴「いや、この場の三人だけじゃない。ここに来るまでに会った他の人達も同じみたいだったの」

氷河「なるほど……そういうことか……」


↓2
1 さすがに偶然、ではないかもしれないわ
2 何か気付いたことがあるの?
3 自由安価
349 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/21(金) 22:00:54.01 ID:sVSpPM61o
350 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/21(金) 22:01:21.91 ID:Q++lKEMDO
351 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/21(金) 22:01:40.75 ID:5hAJOXDq0
2
352 : ◆EN4Brd.ncA [saga]:2017/04/21(金) 22:12:38.51 ID:xSA/1fOl0


綴「さすがに、偶然ではないかもしれないわ」

氷河「へぇ?」

綴「だって、記憶喪失――ではないにせよ、それに近い症状が複数人に同時に表れるなんておかしいでしょ」

綴「もう十人以上と話をしたけど、その全員が揃ってここに来るまでの記憶が曖昧だって言ってるんだから」

一人や二人なら偶然で片付けられる話だけど、それが十人以上となれば話は別。
誰かの意図があってこんなことになっているのは間違いないはずだ。

六文院「それなら、私達の記憶障害も意図的に起こったということになりますが」

氷河「そんなファンタジーみたいなことできるヤツはさすがにいないんじゃないか? それこそ『超高校級の精神学者』とかそういうヤツがいたら別だろうけど……そんなヤツいなかったろ?」

綴「それはそうだけど……」

綴「……後頭部を殴ったとか?」

氷河「記憶障害が起きるほどの衝撃なら誰か一人くらい傷を負ってるはずだろ」

綴「うっ」

全くの正論だ……。

氷河「まあなんだ。綴や六文院みたいなのがいるってことを知れてまだ助かったよ」

氷河「希望ヶ峰学園のイベントとか思ってるヤツも結構いたからさ」

綴「それを責めることはできないけどね……」

いくら話し合っても結論は出てこない。
誰か事情を知っている人が出てくれば解決なんだけど……。


【info】
・氷河翼との関係が【知人】になりました
・氷河翼との絆のカケラを一つ入手しました
・総入手数【14個】
353 : ◆EN4Brd.ncA [saga]:2017/04/21(金) 22:13:33.04 ID:xSA/1fOl0
綴「あの、ちょっといい?」

淀「……はい?」

私の声に気付いたその人は顔だけを上げてこちらを見る。
前髪の隙間から見える瞳はやや鋭く、見る人全ての奥底を透視するようであった。

六文院「何か考え事をしているようでしたが、何を考えていたのですか?」

淀「今の状況と、この施設について色々とね」

淀「それよりもあなた達は? 職員ではなさそうですが、もしかして同じ『超高校級』の生徒で?」

綴「そうだけど……その言い方だと、そっちもそうみたいね?」

淀「ええ。一応、その予定でした」

六文院「では同じ新入生として自己紹介をしておきましょう。私は六文院奉、『超高校級のメイド』です」

綴「私は綴文佳で、『超高校級の記者』で入学予定だったの」

淀「なるほど。ではこちらも自己紹介をしないと失礼に値しますね」


淀「淀結城。入学時の肩書きは『超高校級のハッカー』でした」
354 : ◆EN4Brd.ncA [saga]:2017/04/21(金) 22:15:05.08 ID:1LukF6cnO
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  Y.:.:.ゝ.:.ヘ.:.:..iゝヘイゝ丿 ゙ ゙  .>.:.:.:.:ヾゞ_,.is!'''/ラヘ.:.:.:/.:.:.:.:.:.:/     『超高校級のハッカー』
  .|.:.:.:/ヘ.:.:∨ヘ .~""' ̄    ./,-'入ゝ´ ┘=人ノ.ノ! /.:.:.:.:∧./             淀 結城
  .|.:.:.:|∨\ゝ,.ヘ       ,y'"  iゝ..゙`      yノ.:., -'".| i
  .|.:.:.i∨ヘ:;:ヘ"'、"'          .!ミ      ./, -'".;/ |/
   i.:.:.iヘ.:.:i,゙"'、 `         .:;:;y      , -'"./ ./  リ
  ヘ.:.:i .ヘ !ゝ ゝ           ゙        /-'"
   ∨ .ヘ.! ヘ ゝ、                /
       .ゝ .ヘ |"'、     ._,..-  ー    /.i
        ノ.ヘi :;:;"'、           /i  i
        フ"'''- .._:;:;"'、      , -'"/ ヘ i
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────〆          "'''゙゚´:;:;   /、
355 : ◆EN4Brd.ncA [saga]:2017/04/21(金) 22:18:23.73 ID:EABBreJh0
淀「よろしくお願いします」

淀結城……聞いたことはない名前だけど……。

淀「聞いたことのない名前だな、と言いたげですね。でもそれも仕方ないことかもしれません」

淀「ハッカーを名乗る以上、少なくともその活動でリアルネームがバレては三流以下なので」

六文院「ですが、こうして名乗っていますよね?」

淀「僕がやっているのは正義のための行いですから。もっとも、それが役に立っているかはわかりませんけど」

正義のため……。

淀「一応、こう見えても警察には頼られてはいるんですけどね。サイバー犯罪とかがあった場合に臨時で手助けしたり」

綴「へぇ……」

淀「数年前に話題になった巨大電子犯罪グループの『オシリス』はご存知ですか? 今はすっかり話を聞かなくなり、壊滅したのではと噂も出回っているんですけど」

綴「多くの有名企業のネットデータをハッキングして従業員の個人情報とか企業の秘密を流出させたっていう話だよね?」

淀「あれを再起不能にまで追い込んだのは一応僕なんですよ。まあ、警察の他の人達と協力しての結果なので僕一人の成果ではないんですけど」

綴「ええっ!?」

六文院「その名前なら知っています。各地の企業を標的にし、総合で尋常じゃないほどの損害を与えた極悪組織ですよね?」

その組織を壊滅させたのが淀くん……?

淀「僕はあくまで手助けをしただけなんですが、今ではすっかり『超高校級のハッカー』なんて大層な肩書きで祭り上げられて……悪い気はしないですけど、少し複雑ではありますね」


↓2
1 でも、それが淀くんのしたことなら胸を張るべきじゃない?
2 この施設で気になるところはあった?
3 自由安価
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/21(金) 22:18:59.04 ID:sVSpPM61o
2
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/21(金) 22:22:15.49 ID:F3fvDBb10
1
358 : ◆EN4Brd.ncA [saga]:2017/04/21(金) 22:32:54.33 ID:XkO4E0ly0


綴「でも、それが淀くんのしたことなら胸を張るべきじゃない?」

淀「はは……知り合いと同じことを言いますね?」

六文院「知り合い?」

淀「はい。警察の方で、何回か相談にも乗ってもらった人なんですけど」

淀「その人と全く同じことを言いましたよ、今の綴さん」

綴「そうなんだ……でも、それなら少しは胸を張る気になれるんじゃない?」

私だけならともかく、知り合いの人にも言われたのなら。

淀「そうですね……そうしたいのは山々なんですけれど」

六文院「まだ何かあるようですね……」

淀「自己評価と周囲からの評価に差があると、僕自身に対するプレッシャーが少し……ね」

淀「謙虚は美徳と捉えられることもありますが、自分に自信が無いと言えば欠点にもなりますから」

自己評価と、周囲からの評価。
それに悩んでいるというわけか……。

綴「…………」

私はどうだろう?
『超高校級の記者』と呼ばれるだけの実績と自信があるか?

どうなんだろうか……。


【info】
・淀結城との関係が【知人】になりました
・淀結城との絆のカケラを一つ入手しました
・総入手数【15個】
359 : ◆EN4Brd.ncA [saga]:2017/04/21(金) 22:38:58.11 ID:XkO4E0ly0


ピンポンパンポーン!


綴「この音……」

六文院「アナウンスでしょうか?」


「希望ヶ峰学園の新入生のオマエラ、お待たせしました! ロビー奥にある講堂へ集まってください!」

「そこで状況を把握できずこの中を歩きっぱなしのオマエラにボクが説明をしてあげましょう!」

「色々とね……うぷぷぷぷ……」


……何、今のアナウンス。
先生かと思ったけど、もしかしなくても違う……?

淀「講堂ですか。さっき調べたときは鍵が閉まってましたけど……」

氷河「お。開いてるぜ」

氷河「それにしても、今のアナウンスがあったってことは俺達以外にも人はいるみたいだな。いやー、よかったよかった」

淀「……何事もなければいいんですが」

氷河くんと淀くんが講堂へ向かう。

綴「行くしかない、か」

六文院「ここで立ち止まったままじゃ事態は進展しないですからね」

そうして私と六文院さんも続くように講堂へと足を踏み入れた……。
360 : ◆EN4Brd.ncA [saga]:2017/04/21(金) 22:45:21.40 ID:XkO4E0ly0
今回終わり。

AA
兵藤織枝→セイバー(Fate/staynight)
福田真古都→沢渡シンゴ(遊戯王アークファイブ)
氷河翼→棗恭介(リトルバスターズ!)
淀結城→安室透(名探偵コナン)

次回か次々回でプロローグ終わり予定
何かあれば是非どうぞ。提案でも意見でも気になるキャラでも何でも嬉しいです
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/21(金) 22:52:44.83 ID:hH/tfxwA0
乙ー。
362 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/22(土) 00:02:32.27 ID:cSnaetUh0
乙です。福田さんはネオ・ニュー福田さんになるんだろうか…
363 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/11(木) 02:16:42.89 ID:0PB6Xgx0O
はいエタった
書けもしないのに複数スレ立ててんじゃねえよカス
364 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/18(日) 10:30:41.19 ID:bxKiiV0r0
期待を込めて
365 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/18(日) 10:32:18.52 ID:bxKiiV0r0


愛知県七瀬町立旭中学校3年5組生徒名簿

男子 女子
1番 飯田一穂(いいだ・かずほ) 相田翔子(あいだ・しょうこ)
2番 宇井哲太(うい・てつた) 青田郁(あおた・いく)
3番 雨城風馬(うじょう・ふうま) 江藤千乃(えとう・ちの)
4番 小野真(おの・まこと) 木田美由(きだ・みゆう)
5番 風上暁(かざかみ・あきら) 栗原美恵(くりはら・みえ)
6番 神奈川勇介(かながわ・ゆうすけ) 栗原萌(くりはら・もえ)
7番 久野翔平(くの・しょうへい) 紺野さつき(こんの・さつき)
8番 佐古誠吾(さこ・せいご) 笹島友美恵(ささしま・ゆみえ)
9番 新海楓(しんかい・かえで) 五月奈々(さつき・なな)
10番 外村篤志(そとむら・あつし) 進藤仁依奈(しんどう・にいな)
11番 津多田信夫(つただ・のぶお) 鈴木真穂(すずき・まほ)
12番 中野光(なかの・ひかり) 瀬川茜(せがわ・あかね)
13番 葉月千(はづき・せん) 司詩(つかさ・うた)
14番 深町純次(ふかまち・じゅんじ) 橋原栞(はしはら・しおり)
15番 深山清実(ふかやま・きよさね) 間宮沙和子(まみや・さわこ)
16番 三ツ葉祐輔(みつは・ゆうすけ) 鞠村織姫(まりむら・おりひめ)
17番 大和大輝(やまと・だいき) 渡辺瑠璃(わたなべ・るり)
18番 吉見結渡(よしみ・ゆいと)
担任 大石沙希(おおいし・さき)
366 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/22(土) 15:20:15.10 ID:H6wsbFaL0
綴ロンパ
367 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/22(土) 20:18:24.26 ID:H6wsbFaL0
小金井はらから @inazumanext
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1h

オリバト連載中ですが基本的にぼけっとしながら書いてるので「やべっ、こいつの支給武器について触れてなかった!」、「やべっ、予告編の台詞言わせんの忘れた!」、「やべっ、こいつセーラー服じゃなくて学ランじゃん!」など、結構ポカミスやらかして修正してることが多いです。もっと頑張れよ自分。
368 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/24(月) 05:28:06.50 ID:2K0qtn8S0
小金井はらから @inazumanext
?
1h

オリバト連載中ですが基本的にぼけっとしながら書いてるので「やべっ、こいつの支給武器について触れてなかった!」、「やべっ、予告編の台詞言わせんの忘れた!」、「やべっ、こいつセーラー服じゃなくて学ランじゃん!」など、結構ポカミスやらかして修正してることが多いです。もっと頑張れよ自分。
369 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/24(月) 05:28:42.02 ID:2K0qtn8S0

この世界には、才能の『ある』者と、『ない』者が居る。

若くして、政府に認められる程の才能を持つ者は【超高校級】と呼ばれこの国の《希望》と称され、期待される。でも、そんな【超高校級】の誰しもがこの国の《希望》に成れる訳では無い。

才能次第で、希望に成れるかどうかなんて変わってしまう。

私も、ある【才能】を持っている。でも……‥…‥
私はきっと《希望》にはなれないだろう。




      だって 私はーーーーー


370 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/24(月) 05:30:10.15 ID:2K0qtn8S0
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371 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/07/24(月) 05:31:17.95 ID:2K0qtn8S0

「やあオマエラ、やっと来たね!」

 俺達の目の前に広がった空間は、なんとも悪趣味だった。

「ようこそっ!ここが学級裁判場だよっ!オマエラの為に、丹精込めて造り上げました!ゆっくりしていってね!」
「どこかで聞いたようなネタやめろよ」

 部屋の中央に円状に並べられた、十六個の証言台。モノクマはそれらを見下ろせる高い位置で、まるで王様のようにふんぞり返っている。その後ろには巨大なモニターが設置されていて、そこにはモノクマの憎たらしい顔がでかでかと表示されていた。

「まあ、本当にゆっくりされても困るけどね!これからオマエラには、事件についてじっくりと議論してもらわなきゃいけないんだからさ!ほらほら、さっさと席に着いた!ちゃんと名前も確認するんだよ!」

 促され、それぞれ証言台へ向かう。柵の前に小さく名前が彫り込まれているから、これが席を示す名札代わりなのだろう。台の内側に回ると、同じように自分の立ち位置に立った他のみんなの顔がよく見える。よく見える、が。

「………ねえ。あれ、何」
「ん?なになに?気付いてくれた?気付いてくれた?」
「うっとうしいわよこの白黒グマ!で、なんなのよあの悪趣味な遺影は」

 草場さんのいるはずだった、空白の証言台。そこには、彼女の身長ぐらいの支柱が立っている。その頂点には遺影が飾られており、その上から赤いインクかなにかでバツ印が描かれていた。

「悪趣味なんてひどいなぁ!ほらだってさ、死んだからって仲間外れにするなんてかわいそうでしょ?生死を飛び越える友情………、うぷぷぷぷ、美しいよねぇ!」
「お前が言うな」

 本当に悪趣味なやつだ。

「まあ、前置きはこのくらいにして、そろそろ学級裁判を始めましょう!オマエラにはこれから、『超高校級のクラッカー』草場潤子さんを殺したクロが誰かを議論してもらいます!正しいクロを指摘できれば、クロだけがおしおき。だけど、もし間違った人物をクロとした場合は………。クロ以外の全員がおしおきされ、みんなを欺いたクロだけが晴れて卒業となります!それじゃオマエラ、グッドラック!」
372 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/09(水) 10:38:48.81 ID:nUGZioHB0
あげ
373 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/08/09(水) 10:39:17.57 ID:nUGZioHB0
黎冥学園生徒会
374 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/09/24(日) 13:13:58.43 ID:xyvfusDk0
あげ
375 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/09(木) 00:15:01.09 ID:VsewN6fu0
あげ
376 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/11/16(木) 16:52:17.69 ID:gUFShhOM0
あげ
377 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2018/01/20(土) 07:35:58.31 ID:ZwNafUQ10
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