安価有り 提督「アンケートの結果、あと1週間で提督を辞めないといけなくなった」

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1 : ◆mk4yhLh75o [saga]:2017/04/08(土) 16:34:12.38 ID:UOsitbZx0

注意:筆者は艦これについては知識がほぼ皆無です。
よってウィキペディア様を順次頼りながら書いていく形をとります。更新頻度は需要次第で決めます。
勿論恋愛過多ですが、鬱展開等もお気をつけて下さい。確実にありますので。

同時進行で違うスレ書いてますがちゃんとやりますのでお構いなく。
では、宜しくお願い致します

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1491636852
2 : ◆mk4yhLh75o [saga]:2017/04/08(土) 16:36:10.89 ID:UOsitbZx0

 この鎮守府に着任してから約1年と半月。齢18にして何も分からないまま放り出された俺。最初は何をすればいいか分からず、ただがむしゃらにやって来ただけだった。経験なんてものは皆無。何故自分が選ばれたのかは、未だに謎だ。

 艦娘とも、どうやって接したら良いのか、分からない。

 ただ無慈悲に命令を与えてしまってはいないか? 体調はどうだ? 傷ついていないか? 痛くはないのか? これは唯の打算的な俺自身のエゴじゃないのか?

 そうやって思い悩んできた。

 それでも今は上手くやれていると思う。正しかったなんて保証はない。でも時は艦娘と俺の間にあった溝を埋めてくれて、今では彼女達とは心が通じ合っている気がするんだ。


 
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/08(土) 16:38:39.06 ID:yRtHpREh0
知らねぇくせになんでわざわざ艦これで書こうとしたんだ
4 : ◆mk4yhLh75o [saga]:2017/04/08(土) 16:47:01.06 ID:UOsitbZx0


ーーなあ、??? 俺は

 嫌われる事が本当に嫌だったから。陰口なんて聞いた日には耐えられるか分からない。

 そんな俺は、この仕事が怖かったんだ。だって俺みたいな平々凡々な一般人が、大勢の艦娘達を束ねようとしたんだ。タダでさえ、まとめ役っていうのは、一部に憎悪を向けられやすい。

 ーーだから、何度もいうけど、怖かったんだ。

 でも、それでも俺は信じて続けて来たんだ。俺自身と、彼女達を。

 そう。いつだって辞めることは出来た。届けを出せば良いだけなのだから。こんなの無理だって、叫んでサインを書いて提出するだけ。簡単な話だろう?

 
5 : ◆mk4yhLh75o [saga]:2017/04/08(土) 16:48:04.98 ID:UOsitbZx0


 でも、そうしなかった。だってこの娘達を見捨てることなんて出来なかったから。……いや、違うか。俺は好きだったんだ。いつの間にか好きになっていたんだ。この仕事が。ここのみんなと過ごす日々が何よりも。

「なぁ???、俺は……」

「ーーーー?」

 唇は幾度も、言葉を紡ごうとしては躊躇い、舌先でそれを湿らせるだけにとどまっていた。

「いや、なんでもない」


 
6 : ◆mk4yhLh75o [saga]:2017/04/08(土) 16:53:40.61 ID:UOsitbZx0

 大きな声で言ってやれ、笑いながら言ってやれ、辛気臭い顔をするな、下を向くな、べそをかくな、胸を張れ。

 ーーさあ、早く言わないと。

 ーー俺はあと1週間で、この鎮守府の提督を、辞めなければならない

 言わなければならない事を、言えなくて。喉の奥から込み上がる何かが、目頭を熱くして、くちゃくちゃになりそうだったから。秘書艦である。<<9の背中を見つめながら、俺は書類を片していた。



 
7 : ◆UjqPv5u8qM [saga]:2017/04/08(土) 16:54:48.68 ID:UOsitbZx0

>>3さん、
知らないの書くの、好きなんですよ。想像力も鍛えられますし。気に食わなかったらすみません。


 
8 : ◆UjqPv5u8qM [saga]:2017/04/08(土) 16:58:19.48 ID:UOsitbZx0
文中で分かりにくいかもしれないので、補足します。

下2で秘書艦を教えて下さい。だれでもオッケーです。



 
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/08(土) 17:00:03.00 ID:0o/cxO6fO
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/08(土) 17:00:17.91 ID:cyQGZ2OE0
榛名
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/08(土) 17:00:43.71 ID:fSpdZjwD0
浦風
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/08(土) 17:05:55.68 ID:97JoHOJh0
荒らしの匂いを感じるか…一応期待
13 : ◆mk4yhLh75o [saga]:2017/04/08(土) 17:22:33.10 ID:UOsitbZx0


 事の始まりは三日前だ。
 大本営との相互的な定期連絡の一部に、気になる文面があった。

 それは鎮守府内でアンケート調査をし、現提督に対する評価を記述させる。というものだった。
 なんだか不穏な雰囲気を醸し出す“それ”に対して、大本営から補足の電話が入る。

大本営「このアンケートは非常に重要な意味を持っている。5段階評価だ。提督ともあろう者が艦娘に最低評価を付けられるような事があってはならない」

 ーー確かに、そうだよな。俺の指示で、全てが決まると言ったって過言じゃない。彼女達も、信頼出来ない人間の指示なんて聞くのはごめんだろう。


 
14 : ◆mk4yhLh75o [saga]:2017/04/08(土) 17:24:06.28 ID:UOsitbZx0



「はい、分かります。なにせ、命がかかっていますから。当然です」

大本営「……事と場合によっては君に厳しい処罰が下る事もあるということを、理解しておいてくれ。1を付けられるような事は、くれぐれもないようにな」

 当然ながら結果次第で俺に処分が下る事は、艦娘達はおろか、秘書艦の榛名にも内密だった。それは、俺が決めた事だった。

 ーーそれだとアンケートにならないと思ったから。

「……これが、ダメだったのかもしれない」



 
15 : ◆mk4yhLh75o [saga]:2017/04/08(土) 17:35:01.03 ID:UOsitbZx0


 かもしれないっていうのは、俺の願望だろうか。悪ふざけだって信じたかった、俺の。

大本営「君のアンケート結果なのだが、1を付けた艦娘がいる様だね。……君はまだ若い。つまづくこともあるだろうが、挫けずに別の道を模索してくれ」

 ーーえ、今なんて? 別の、道? は? 嘘だろ。

「ちょっと待ってくださ」


 ッガチャリと電話が切れたのがつい1時間前の事だった。
どうやら資料によると、あのアンケートにあった1の評価のせいで、俺はあと1週間でこの鎮守府の提督の任を降りなければならないんだ。



 
16 : ◆mk4yhLh75o [saga]:2017/04/08(土) 17:51:28.31 ID:UOsitbZx0



「なぁ榛名、俺さ。……俺」

「提督!? どうかなされましたか!? 先程からずっと何か思い詰めたような顔をされていて……」

 ああ、そっか。やっぱりそんな顔しちゃってたのか。澄ました感じで掃き掃除してたのは、そんな俺に気を使ってくれてたのかな……。

「お、れ、…ゃめなぃと、ぃけなくなっ……て……」

 ーーあれ。声が掠れて、震えて。うまく喋れな……。

「提督、落ち着いて下さい! 榛名は何処かへ行ったりはしません! いつまでもあなたのお側にいます。 ゆっくり、ゆっくりでいいんです」

 女の子に背中なんかさすられて、俺、情けなさすぎるだろ……。
 荒くなった呼吸を整えようとするたび、情けない嗚咽が漏れる。そんな惨めな俺を、汚れるのも厭わず、胸で受け止めてくれる彼女に、俺は唇を噛む。


 
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/08(土) 17:58:27.08 ID:W1GpPlaTO
【ダンガンロンパ】安価でオリロンパ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1490669022/
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/08(土) 18:00:52.28 ID:Yj8J2wE10
知らないことをわざわざ言う時点でダサいし荒れるから。黙って書けばいいじゃん。自己主張激しすぎ。
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/08(土) 18:03:24.69 ID:vn2RDZOhO
糞スレ
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/08(土) 18:09:11.87 ID:fSpdZjwD0
色々叩かれるやろうけど構わんと続けたらええねんで
21 : ◆mk4yhLh75o [saga]:2017/04/08(土) 18:10:09.79 ID:UOsitbZx0



「榛名。俺、辞めないといけなくなったんだ。提督を」

「ーーーーえ?」

 榛名が頓狂な声を上げる。悩みを聞き入れようと身構えていた彼女でさえも、これは予想できなかったようだ。

「この前のアンケートあっただろ? あれ実はさ、最低評価付けられると。そういう処罰が下るものだったんだ。黙っててごめん」

 身体を密着させているから、分かる。ふるふると榛名の身体が、震えていることが。

「そ、それで最低評価を付けた艦娘がいるっていうんですか!? それで提督が辞めないといけなくなるんですか!? そんなのおかしいですよ! 榛名は認めたくありません! いえ、認めません!」


 
22 : ◆mk4yhLh75o [saga]:2017/04/08(土) 18:11:29.35 ID:UOsitbZx0


 落ち着きを取り戻した俺が、改めて彼女に向き直る。

 ーー本当に、ありがとうな。

 こんな風に自分のことで、一生懸命怒ったり泣いたりしてくれる人がいるなんて。
 先程とは立場が逆転して、見つめ合う榛名は顔を真っ赤に腫らして、ボロボロと涙を浮かべている。
 そんな彼女に、俺は、出来る限りの笑顔で、話す。

「でも、しょうがないんだ。実際1を付けた艦娘が、いるんだからさ」

「おかしいですよそんなのっ! それが1番あり得ないんです! 1を付けた艦娘は、面白がっただけか、ただのイタズラですよ! 提督が辞めないといけないなんて、知るはずがありません! だって榛名は……みんなは、本当は提督の事が大好きだからっ!」



 
23 : ◆mk4yhLh75o [saga]:2017/04/08(土) 18:29:38.09 ID:UOsitbZx0



 綺麗な顔を涙と鼻水でぐしゃぐしゃにしながらも、彼女はハッキリとそう言った。

 ーーわかってる榛名。俺だって、大好きとはいかないまでも、そう信じているんだ。

 ガチャッ!

「ーーーーッ!?」

 抱き返そうと俺が手を伸ばたところで、部屋の扉が、乱暴に開け放たれる。

???「へぇー、最低評価を付けられるぐらいだから、どんなクズなのかと思いましたが。秘書艦には慕われているようですね」

「……お、お前は?」

 それは、俺と同じような軍服を纏った長身の男だった。手には黒いペンとメモ帳を携帯しており、眼鏡の奥ではキツネの様な細い双眸を覗かせている。


 
24 : ◆mk4yhLh75o [saga]:2017/04/08(土) 18:35:00.07 ID:UOsitbZx0


調査員「私は大本営からの調査員ですよ。貴方のこれからの1週間を監視させて頂きます。さらに、艦娘からの貴方への評価を、直に聞いて回るとしましょう」

「で、出て行ってください! それ以上提督に失礼な口を聞くなら、榛名は容赦しませんよ!」

榛名のその言葉に、調査員と名乗った彼は首を振る。

調査員「これは、最後のチャンスなんですよ? 良いんですか?」

 ーー最後の、チャンス?


 俺は、賭けるしかないのか。


→俺が提督を辞職しないといけなくなるまで、後、6日間。



 
25 : ◆mk4yhLh75o [saga]:2017/04/08(土) 18:38:15.29 ID:UOsitbZx0

>>18さん、知らないことはダサい事ではないと思います。知らないことを誇る為ではなく、知らないから幻滅してしまう様な書き方を取ってしまうかもしれない。あくまで読者様への配慮として書いたつもりなのですが。
少なくともウィキペディアで一生懸命調べるつもりではありますし、知らないことを盾にする訳ではありません。
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