提督「女になれる薬……だと?」

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309 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 18:10:35.58 ID:pbhki7yC0
幼女提督「てんないほーそーしてもらうしかないのか……?いや、しかしわたしにもぷらいどというものが……」ブツブツ



???「お嬢ちゃん、もしかして迷子かい?」



幼女提督「ふぇ?……おにーさんだれ?」クルッ

幼女提督(いや本当に誰だよお前、一般人か?)



青年「え〜っと、誰というほどの人間でもないんだけどね……」


青年「お嬢ちゃんが一人でキョロキョロしてるから迷子かと思って声かけたのだけれど……」



幼女提督(怪しくは……ないか。見たところ好青年そうだし、ここは素直に助けてもらうか)


幼女提督「うん、じつはまいごなの?おともt……おねえちゃんといっしょにきたけどはぐれちゃって……」

310 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 18:11:32.30 ID:pbhki7yC0
青年「それは大変だね?お兄さんが一緒に探してあげるよ!さぁ、こっちに来て?」手グイッ


幼女提督「いっ、いたっ!おにーさんいたいよ!!」アセアセ


青年「でも急がないと、こうしている間にもお姉さんは遠くに行っちゃうかもしれないよ?それに……」




青年「……もっと痛い思いしてくなければ、いいからついてこい、ガキが」ボソッ




幼女提督「……っ!?!?」ビクッ


青年「……どうしたの?さぁ、行こうか??」グイッ


幼女提督「……」スタスタ


幼女提督(あっ、これ選択肢ミスったかもしれない……今は手も繋がれてるし、おとなしく従うか……)




皐月「芽依〜〜〜!!どこいったんだい〜〜〜!!!!……おっかいしなぁ、さっきまでそこにいたのに……ってあれ?」



青年「……」ニヤニヤ


幼女提督「……」テクテク



皐月「芽依……?」テクテク

――――――――――――――――――――
311 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 18:12:38.22 ID:pbhki7yC0
幼女提督(人気のない通路に連れ込まれてしまった……)テクテク


青年「……ふぅ、ここでいいか」キョロキョロ


青年「……で?お嬢ちゃん、名前なんていうの?」ギロッ


幼女提督「……っ!!……めい……です」


青年「へぇ?かわいい名前だね?」ニヤニヤ


幼女提督(……下種が)


青年「今からちょーっと顔の怖いおじさんたちがくるけど、泣いちゃだめだよ?……もっとひどい目に遭うからね?」ニコッ


幼女提督「……」コクッ


幼女提督(少女の誘拐……いや、人身売買か?)


幼女提督(何にせよ、早くここから抜け出さないとな……ん?)キョロキョロ
312 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 18:13:46.38 ID:pbhki7yC0
皐月「……」テクテク


幼女提督(さっ、皐月ーーー!?くっ、来るな!!外じゃ艤装の展開は禁止されているし、危険すぎるっ!!)


幼女提督(早く逃げろっ!!)←ジェスチャーで伝えようとしている


青年「……あ?さっきから何やって……」チラッ


皐月「……」


青年「……ちっ、面倒くせぇな」スクッ


青年「お嬢ちゃん、こんなところに何か用かい?おじさんは今から大事なしg 皐月「……かえせ」プルプル



青年「……あ?」ポカン



皐月「そこにいる子はボクの妹だ!だから早く返せって言ってるんだ!!」


幼女提督(ばかっ!!刺激するような発言を……っ!)
313 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 18:15:44.65 ID:pbhki7yC0
青年「……へぇ?君が芽依ちゃんの?……あんまり似てないけど、まぁいいや」テクテク


皐月「……っ!!ボクも捕まえる気かい?……残念だけどボクは艦娘だよ?キミぐらい……」


青年「知ってるぜ、艦娘っていうのは外では原則艤装の展開は禁止されてるんだろぉ?」ニヤニヤ


皐月「……でも、それは原則だ。ボクは妹のためならそのくらい……」


青年「へぇ?かっこいいねぇ?でも……」ニヤニヤ




青年「キミが規則を破ったって知ったら、キミの上司である提督はどうなるだろうねぇ?」ニヤニヤ




皐月「……っ!?」ビクッ


皐月「しっ、司令官は関係ないじゃないk…… 青年「いやぁ、大いにあるぜ?自分の部下である艦娘が市街地で艤装を展開したとなったらその最終的な責任は提督が負うんだよ」


青年「そうなると、良くて懲戒免職。悪ければ……死刑かもなぁ?」ニヤニヤ


幼女提督(そっ、そんな訳あるか!?こんな状況ならせめて憲兵に小言を言われて終わりだぞ!?こんなやつのいうことなんて信じるな!皐月!!)チラッ



皐月「……」


皐月「分かった、ボクは艤装は使わないよ」


幼女提督(皐月っ!?!?)
314 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 18:17:06.23 ID:pbhki7yC0
青年「理解の早い子は好きだぜ?分かったらとっとと… 皐月「だから!!」


皐月「だから、ボクが代わりになる!!だから芽依のことは離してくれないかい?」


幼女提督(ばかっ!?何言ってるんだあいつ!?!?)


青年「へぇ……ずいぶんと妹思いなこった……まぁ、こっちとしちゃあ好都合だ」ニヤッ


青年「それじゃあこれをつけろ。そうすればこいつは解放してやる」ヒュッ 手錠


皐月「……」ガチャ


皐月「……これでいいかい?じゃあ早く」


青年「……とでもいうと思ったかバーカ!!!」ヒュ


皐月「……えっ?」ドゴォ!


青年「所詮艦娘っていっても中身は子供だな、蹴っただけでよく飛びやがる!」ヒャッヒャッヒャ


幼女提督「さつきっ!?!?」ダッ


皐月「うっ……芽依……駄目じゃないか……ちゃんとお姉ちゃんってつけなきゃ……」ボロッ
315 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 18:18:11.56 ID:pbhki7yC0

幼女提督「そんなこといってるばあいじゃないだろ!?だいじょーぶか!?」アセアセ


青年「ひゃっはっは、姉妹愛とは泣かせるねぇ!? …ちなみにその手錠は特性でね、それをしている間は艤装の展開ができねぇ」


青年「これ以上痛い思いをしたくなければおとなしくしていた方が身のためだぜぇ?」ゲラゲラ




幼女提督「……」スクッ


皐月「芽依……?」ボロッ




青年「あぁ……?てめぇ、話し聞いてなかったのか?」ギロッ


幼女提督「……てめぇこそよくもうちのさつきにてをだしてくれたじゃねぇか」


皐月「芽依……駄目……だよ……うっ」

皐月(意識が……くそっ……)バタッ

316 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 18:19:15.46 ID:pbhki7yC0
青年「……てめぇらさっきからガキの分際で……」ユラッ


幼女提督(……くる)サッ


青年「舐めた口きいてんじゃねぇぞ!!」ブンッ


幼女提督(思った通り。右足の蹴り、それも大振り)


幼女提督(来ることが分かっていれば、避けるのは容易い。かがんで……)スッ


青年「……あ?」スカッ


幼女提督(続いて軸足に思いっきり蹴りをいれるっ!)ゲシッ


青年「うぉ!?」ガクン


幼女提督(軸足のバランスを失えば、倒れるのは必然。後は……)ユラァ…


青年「ってて、てめぇガキの分際で……」チラッ


幼女提督「……」ブゥン


幼女提督(鼻めがけて思いっきり蹴る!!)ガスッ


青年「っがああぁぁぁあがああああああ!?!?!?!?」ジタバタ
317 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 18:20:22.93 ID:pbhki7yC0
幼女提督(とりあえずは成功か、後は反撃されると厄介だ。目をつぶしt……) 

ガシッ ???「おい、遊びはそこまでだ」ブゥン


幼女提督(……っ!?まさか仲間かっ!?)スッ


男「……避けたか、少しはやるようだな」


男2「うわっ、あいつこんな子供にやられてんのかよ!?ださっwww」


男3「……」



幼女提督(なっ!?3人もいるのかよ!?!?)


青年「クソがっ……すいません男さん、本当はこのガキ2人で売る予定だったんですが……」チラッ




青年「そっちのガキはあげますんで、こっちのガキは俺にヤらせてください」ギロッ




幼女提督「……っ!?」ビクッ
318 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 18:21:24.35 ID:pbhki7yC0
男「……あまり派手にやりすぎるなよ?」


男「……おい、そっちの金髪の方の子どもを連れていけ」


男2「了解www」


男3「……」コクッ


幼女提督(皐月っ!?……くそっ、私がもとの姿だったら……!!)プルプル


幼女提督「……いや、そんなのはかんけいない!!さつき、いまたすけてやるからまってろ!!」ダッ




青年「くそガキぃ!!てめぇの相手は俺だっつうの……っ!」ドカッ 



幼女提督「がぁっ!?」バタン


幼女提督(くそっ……皐月……)


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
319 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 18:23:03.91 ID:pbhki7yC0
―――〇オンモール内 喫茶店―――

幼女提督「……ということがくちくかんのこたちにあったりしないだろうか?」真剣な目


如月「……ショッピング中にそんなことを考えていたのかしら?」



時刻はお昼前、だだっ広いイオ〇の中を見ているうちに疲れてしまった私は、皐月にお願いして少し休憩することにした。

それを見た如月は、一緒に休憩を申し出てくれた。おそらく、気を使わせてしまったかもしれない。


だが、それよりも……


幼女提督「だってそうだろ!?こんな広いところでまいごになってこえをかけられたらついていっちゃうだろ!?」クワッ


如月「……あのねぇ、いくら私たちの見た目が子どもだからって、そこまで子ども扱いしなくていいのよ?」ハァ


如月「艦娘は艤装を展開しなくたって普通の人よりも身体能力は高いし、心配いらないわ」


幼女提督「でっ、でもまんがいちということがだな!」オロオロ

320 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 18:24:09.89 ID:pbhki7yC0
如月(本当にこの人は心配しょうね……)ハァ


如月(今は他人の心配よりも自分の心配をしてほしいわ……)




皐月「ごめーん!芽依、如月!」タッタッタ

睦月「いろいろ迷っちゃったにゃー!」タッタッタ




如月「……ほら?ちゃんと戻ってきたでしょう『芽依ちゃん』?」


幼女提督「あっ、ああ……じゃなくて……う、うん、そうだね!」ニコッ


幼女提督(おっと、如月の前だからつい普段と同じ喋り方になってしまっていたか……危ない危ない)




皐月「ちゃんと芽依の服も買ったから後で着てね!……ところで何話してたんだい?」


睦月「何なに、なんの話ー?」


如月「実は芽依ちゃんがね……皐月ちゃんたちがちゃんと帰ってきてくれるか心配だって話をしていたのよっ、ふふっ♪」

321 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 18:25:04.97 ID:pbhki7yC0
幼女提督「ふぇ!?きさらぎなんでいっちゃうのー!?」アタフタ


皐月「ボクのことを心配してくれていたのかい?かわいいねっ!!」ギュッ


睦月「睦月、感激ですぅー!!」ギュッ



如月「あらあら……なっ、なら私も……///」



幼女提督(まっ、またこの流れかー!?)ジタバタ


幼女提督(も、もうお前らの心配なんてしてやらないからなー!?)ジタバタ


――――――――――――――――――――
322 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 18:26:28.89 ID:pbhki7yC0
―――帰り・鎮守府内―――

睦月「今日は半日だったけど楽しかったにゃ♪」ニコッ


皐月「ボクも楽しかったよ!また遊びに来てね♪」ニコッ


如月「ふふっ、そうね♪『また』遊びましょ?」ニコニコ


幼女提督「(『また』の発音が一人だけ違うぞ、如月……)うん!じゃあまたね!!」手振り



幼女提督「……ふぅ、つかれた」


幼女提督(これで午前の訪室は終わりか……次はマルヒトマルマルからだからまだ少し時間があるな、どこかで休んでおこう……)ゲンナリ
323 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 18:28:10.51 ID:pbhki7yC0

ちなみに、あんな話しをしていたら帰り道で若い男集団に如月がナンパされていたが、『今、急いでいますのでどいてくださいませんか?』と笑顔でいいながら余裕で男の手首を捻り上げていた。ぅゎょぅι゛ょっょぃ。


幼女提督(駆逐艦の子たちは思ったよりたくましいみたいだな……そりゃあ私の体力が持たないもの無理ない……)ゲンナリ


幼女提督(……とりあえず適当な部屋に入ってベット借りるか……多分ここら辺の子たちは遠征に行ってて今の時間はいないだろ……)ガチャ




暁「……っ!!貴方が芽依ちゃんね!!暁よ、よろしくっ!!」パアァ


響「約束の時間よりまだ早いけれど……悪い気はしないね。響だ。よろしく」フッ


雷「わぁ〜!!本当に司令官にそっくりね!!雷よ、何かあったらいつでも頼ってよね♪」ニコッ


電「いっ、電なのです!司令官さんにはいつもお世話になっているのです!!」ペコリ





幼女提督「」


幼女提督「すいません、へやまちがえました」バタン



暁・響・雷・電「「「「ええぇぇぇえぇぇええ〜〜〜〜〜!?!?!?」」」」

――――――――――――――――――――
324 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 18:29:04.48 ID:pbhki7yC0
とりあえず今日はここまでです!また書き貯めができたら投下しますね〜
325 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/12(水) 18:51:33.10 ID:a5anPlN6o
ビビったわ…
乙でした
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/12(水) 18:54:21.49 ID:Z7oAyeQ3o
乙です
皐月成分は貴重だから接種しなくては
327 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/12(水) 18:55:26.09 ID:dkpjwUBAo

やたら都合のいい設定や手錠が出てくると思ったらwwww
328 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/12(水) 18:55:31.70 ID:eBLJ3NKfo


如月かわいい
329 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/12(水) 23:28:25.91 ID:0/wq2NV80

安心したけど薄い本にありそう()
330 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/14(金) 15:16:48.21 ID:L0xbTse50
続きできたので投下していきますね〜
331 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/14(金) 15:18:07.80 ID:L0xbTse50
暁「まったく、何も間違えてないわよ!司令官みたいな冗談はやめてよね!」プンスカ


幼女提督「あはは……ごめんなさい」

幼女提督(ここ暁型の部屋だったかー…、時刻は……ヒトフタサンマル。あぁ…私の貴重な仮眠時間が……)ハァ…


響「気にしなくていいよ……暁は君が来るのを楽しみにしていたからね。昨日の夜も眠れなくてトイr……」


暁「わー!?響!?べっ、別に昨日はいつもと変わらなかったじゃない!?ぐっすり寝てたわよ、ぐっすり!!」アタフタ


幼女提督(暁、お前まだ一人でトイレに行けないのか……)
332 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/14(金) 15:19:14.59 ID:L0xbTse50
雷「それよりも芽依ちゃん、もしかして少し疲れてる?」


電「そういえば何だか少し疲れた顔をしているのです。……そういうところも司令官さんにそっくりなのです!」


幼女提督(今そんなに疲れた顔しているのか……いやまぁ確かにそうだが)

幼女提督「う、うんそうなの。ちょっとさっきむつきたちとあそんでて……はぁ……」


雷「人と話しているときにその深々としたため息……本当に司令官にそっくりね!」


電「そっ、そんなところまで似なくてもいいと思うのです……」
333 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/14(金) 15:20:13.40 ID:L0xbTse50
幼女提督「ふぇ……?いまためいきついてた?」キョトン


暁「これは司令官と一緒で重症ね……」ジーッ


響「そうだね……」哀れみの目


雷「……ため息って遺伝するのかしら?」キョトン


電「そっ、それはないと思うのです!」アタフタ



幼女提督(せっかく楽しみにしてくれていたのに、気分を盛り下げてしまったな……)


幼女提督「ごっ、ごめんね?」アタフタ

334 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/14(金) 15:21:33.58 ID:L0xbTse50
雷「そうだわ!疲れているのならお風呂に入ればいいじゃない!!」パアァ


暁「あっ、それいいわね!ナイスよ、雷!!」


響「Хорошо!さすが雷!」


電「賛成なのです!」



幼女提督「ふぇ?おふろ?……いやいや!?それはちょっとどうかとおもうなぁ!!」アタフタ


幼女提督(もしバレたら憲兵さんの出番間違いなしだよ!?)
335 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/14(金) 15:22:09.44 ID:L0xbTse50
雷「大丈夫よ!!この時間なら赤城さんとかお風呂が長い人たちも入ってないわ!!」キラキラ


暁「そうと決まったら支度しましょ!!」ワクワク


響「暁、タオルを忘れないようにね?」サッサ


電「頭洗ってあげるのです!!」ニコッ



幼女提督「」


幼女提督(どうしてこうなった……)ハァ…

――――――――――――――――――――
336 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/14(金) 15:23:16.36 ID:L0xbTse50
―――大型入浴場―――

カポーーーン


暁「やっぱりお風呂は気持ちいわねー…れでぃーとしてのびぼーが磨かれるわぁ……」グダー


響「暁、そんな顔してたらレディーが台無しだよ……ふう…」グダー


雷「そうねぇ……」グダー


電「なのです……」グダー


幼女提督「……」チャプン


幼女提督(結局風呂に入ってしまった……)ゲンナリ
337 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/14(金) 15:25:23.35 ID:L0xbTse50
幼女提督(確かに風呂は気持ちいが……いや今何も考えるまい。他に入っている子もいないみたいだし私もゆっくりするか……)グダー



暁「……」ジーッ


幼女提督「……?」チラッ


暁「……私より大きい」ボソッ


幼女提督「ふぇ?なにかいった?」キョトン


暁「べっ、別に何も言ってないわよ!」アセアセ


暁「……」←無言で自分の胸を見つめる


幼女提督(……あぁなるほどそういうことか)

338 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/14(金) 15:27:02.79 ID:L0xbTse50

幼女提督「……むね……か」


幼女提督「……」


幼女提督「……」キョロキョロ


幼女提督「……」ソーッ




電「あの、芽依ちゃ…… 幼女提督「ふぇえぇぇえ!?!?な、なに!?なにもしてないよ!?」バシャア! アタフタ


電「!?ど、どうしたのです!?大丈夫でなのですか!?」アタフタ
339 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/14(金) 15:28:47.14 ID:L0xbTse50
幼女提督「う、うんだいじょーぶ。なにもよこしまなきもちなんてない。うん、だんじょーぶ……」


電「……?」キョトン


幼女提督「そっ、それよりなにかようでしょうか?」アセアセ


電「そうなのです!じっ、実は噂で聞いた話なのですが……」 





電「胸を揉むと大きくなるって聞いたのですが、本当なのでしょうか……?」





幼女提督「ぶーーーーっ!?!?!?」バシャーン!




電「めっ、芽依ちゃん!?さっきから大丈夫なのですか!?!?」アセアセ


幼女提督「うっ、うん、だいじょーぶ……めいはれいせいだよ……」

340 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/14(金) 15:30:50.87 ID:L0xbTse50
幼女提督「それでそのはなしだけど……ざんねんながらうそだよ」


電「えっ!?そうなのです!?」ガーン


幼女提督「うん……おじさんがりゅーじょーがまいにち、ためしているらしいって……」


電「そ、それだけだとまだ……そうとは言えないの……です……」目逸らし


幼女提督「……いいの、むりにふぉろーしなくても……」


幼女提督(子供は正直だな……残酷なほどに……)

――――――――――――――――――――
341 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/14(金) 15:31:43.52 ID:L0xbTse50
―――脱衣所―――

雷「ふーっ!さっぱりしたわねー!!」ゴシゴシ


響「その通りだね」ゴシゴシ


暁「……」ゴシゴシ チラッ 


電「……」ゴシゴシ チラッ


響「……?どうしたんだい二人して自分の胸を見つめて?」


暁「……なんでも(年下に負けた……)」ドヨーン

電「……ないのです(もう成長は望めないのです……)」ドヨーン


響「……?」キョトン


――――――――――――――――――――
342 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/14(金) 15:33:17.06 ID:L0xbTse50
暁「さぁ!これで疲れも取れたでしょ?遊ぶわよーーー!!!」バッ


幼女提督「うん、おかげでらくになったかな?」ニコッ


幼女提督(さすが子供の体だな、疲れてもすぐに回復するなんて……ちょっとだけこの体が羨ましいな)


響「それで、何をするのか決めているのかい?」


暁「う〜ん……そうねぇ……」


幼女提督(そういえば暁たちは非番の時なにして遊んでるのか知らないな……雷なんかはたまに執務室に手伝いにくるが……)


幼女提督(いい機会だからちょっと聞いてみるか)


幼女提督「……ふだんあかつきたちはなにしてあそんでるの?」


暁「えっ、普段?」キョトン

343 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/14(金) 15:34:37.57 ID:L0xbTse50
暁「う〜ん、そうねぇ……暁は間宮に行ったり、吹雪ちゃんや白露ちゃんと遊ぶことが多いかしら?」


幼女提督(間宮はともかく、吹雪や白露と遊んでいるのは意外だな……長女つながりか?)ホウホウ


暁「……そういえば響は休みの日はなにしてるの?」チラッ


響「そうだな……自分でボルシチを作って食べたり、ウォッカを飲んだり……かな?」


響「後は……そうだね、五十鈴と一緒に甘いものを食べに行くこともあるかな」


幼女提督「いすずとなかいいの?」


響「私に限ったことではないが、ちょくちょく遠征で一緒になるからね。駆逐艦の子は大体仲がいいかな」


幼女提督「そーなんだ……」


幼女提督(どちらにしても食べてばかりだな響……)

344 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/14(金) 15:36:14.53 ID:L0xbTse50
響「雷や電は何してるんだい?」クルッ


雷「そうねぇ……雷は司令官のお手伝いをすることもあるけど……」


雷「司令官がいない時は祥鳳さんに料理を教えてもらったりしているわね!後、霞ちゃんや曙ちゃんと遊ぶことも多いかも」


幼女提督「えっ!?かすみとあけぼのと!?いかずちが!?!?」ビクッ


雷「えっ、そんなに驚くこと??」キョトン


電「かなり意外なのです……」


幼女提督「う、うんいがい……」


雷「そう?霞ちゃんと曙ちゃんとは司令官の話しですごく盛り上がるのよ!!」


幼女提督「そっ、そうなんだ……」


幼女提督(まじか……ていうか曙も霞も休日に何してるか想像つかなかったけど、雷と遊んでたのか……)


幼女提督(それに話が合うって……えっ何?それって悪口じゃないよね?ねぇ!?)
345 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/14(金) 15:38:53.40 ID:L0xbTse50
電「最後は電の番なのです!……といっても暁ちゃんたちとそんない変わらないのですが……」


電「間宮に行ったり、買い物に行ったり……後は初雪ちゃんや潮ちゃんとゲームをしたりするのです」


幼女提督「そうなんだー」


幼女提督(それは何となく理解できるな。何となく3人とも気が弱いし、そのつながりか)


暁「……そう考えると暁たちの休みが全員合うのってかなり久々よね〜」


響「そうだね……何か月ぶり?」


雷「2か月ぶりぐらいじゃない?ほら、前に雪合戦したじゃない!」


電「そういえばそうだったのです!響ちゃん強かったのです……」


響「ふっ、雪の扱いには慣れてるからね」


暁「もーっ、来年は絶対負けないんだからねっ!!」


   暁・響・雷・電 ワーワーキャーキャー

――――――――――――――――――――
346 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/14(金) 15:39:59.65 ID:L0xbTse50
幼女提督(うちは遠征でも出撃でも割とバラバラにして行かせるからなー…、それでもそんなに休みあってなかったのか……)


幼女提督(今度から月に一回は休みが被るようにしてやるか……)


幼女提督(それにしても久々に一緒の休みなのに私がいてはなんだか悪いな……)


幼女提督「あっ、あの!」


暁「だーかーら、あの時はっ……って芽依ちゃん?どうかした?」キョトン
347 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/14(金) 15:41:41.94 ID:L0xbTse50
幼女提督「せっかくみんないっしょのやすみならじゃましちゃわるいし……」


幼女提督「めいはひとりでもあそべるから…… 暁「それは違うわ」




幼女提督「……えっ?」キョトン




暁「せっかく一緒『だから』芽依ちゃんも一緒に遊ぶの!!もー、分かってないわね!!」プンスカ


響「暁の言うとおりだよ、誰も芽依の事を邪魔なんて思う人はいないよ」フッ


雷「そうよっ!その変な気の使い方も司令官にそっくりね……そういう時はね、私たちに頼っていいのよ?」ニコッ


電「むしろ暁ちゃんたちも芽依ちゃんも一緒で電はとっても嬉しいのです!」ニコッ




幼女提督「み、みんな……ありがとね!」ニコッ


幼女提督(そうか……そういえばこういうやつらだったな暁たちは)フッ


348 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/14(金) 15:43:17.04 ID:L0xbTse50
暁「それに、さっきの話で何をするか思いついたわ!!」


暁「今は春だから花見よ、みんなでお花見をしましょう!!」ニコッ


響「Хорошо、そいつはいいね」


雷「いいわね!じゃあ私はお弁当の準備をしなくちゃ!電は場所取りお願い!!」


電「わ、分かったのです!!」


幼女提督「うん、いいね!!」ニコッ


幼女提督「みんなではなみしよっか!!」にぱー

――――――――――――――――――――
349 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/14(金) 15:45:38.23 ID:L0xbTse50

幼女提督「……っていうことがあったんだ」


大淀「そうですか、それでお花見は楽しめましたか?」


幼女提督「あぁ、いかずちはしょーほーのところでりょーりべんきょーしているだけあって、おべんとーうまかったぞ」


幼女提督「そのあと、おちてくるさくらのはなびらを1ぷんかんになんまいキャッチできるかっていうはなしになってな……」


幼女提督「……てきとうにやったつもりだったがわたしがあっしょうしてしまって」


幼女提督「あかつきにらいねんリベンジするからぜったいにくるようにいわれてしまった……」

350 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/14(金) 15:49:06.41 ID:L0xbTse50
時刻はフタヒトマルマル、花見が終わり時間まで遊んだ私はいつも通り工廠へ戻った。


帰り際暁が泣きそうな顔をしていたが、来年もまた来るからといったら、すっかり笑顔を取り戻していた。……我ながら無理な約束をしてしまったものだ。


そして今は夕食を終え、大淀に今日の報告をしている訳だが……


幼女提督「……おーよど」


大淀「はい、何でしょう?」


幼女提督「このこーけーは、じょーしがぶかにほうこくするというよりも……」



幼女提督「はたからみればかんぜんにこどもがおやにきょうあったことをたのしそうにはなしているようにみえるんじゃないか……?」




大淀「あら、気づいていらしたんですか?」ニコッ


幼女提督「やっぱりそうだよな!?くそっ、くつじょくだ!!もういい、わたしはねるっ!!」プンスカ
351 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/14(金) 15:51:32.35 ID:L0xbTse50
大淀「提督、もう休まれるのですか?……といっても今の体だとちょうどいいのかも知れませんね……?」


幼女提督「……」 ←毛布に包まる


大淀「……提督?」


幼女提督「……スゥ……スゥ…」


大淀「もう寝てしまわれたのですか……?」


幼女提督「……」


大淀「……」


大淀「私はお母さんじゃなくって、仕事が終わった夫の話を聞く妻のようだと思いましたよ、提督?」ボソッ


幼女提督「……」


大淀「……反応がないということは本当に寝てしまったのですね」



大淀「提督、今日も一日お疲れ様でした、おやすみなさい……」


――――――――――――――――――――
352 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/14(金) 15:55:01.81 ID:L0xbTse50
駆逐艦編はここまでです!

睦月型に比べてちょっと内容が薄くなってしまいました……orz

埋め合わせって訳じゃないですが、ちょっとしたおまけを書いたので続けて投下しますね
353 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/14(金) 15:56:21.43 ID:L0xbTse50
おまけ1

―――3日目の明石はどこに?―――


明石「………う〜ん」


明石(提督のために元に戻る薬作っていますが……)


明石「なかなかうまくいきませんねぇ……」ハァ…


明石「集中して作業したいから大淀に代わってもらったのにー…」ドヨーン


明石「……いけないいけない、集中しないと」
354 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/14(金) 15:57:24.38 ID:L0xbTse50
コンコン ???「明石?ここにいると聞いたんだが……」


明石「……?はい、いますよー!いまちょっと手が離せないので入ってきてもらっていいですか?」


???「そうか、では入るぞ?」ガチャ


明石「あっ、長門秘書官でしたか」


長門「あぁ、とりあえず執務が一段落ついたのでな、立ち寄らせてもらった」


長門「それで、実際のところ後どのくらいかかりそうなんだ?」
355 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/14(金) 15:59:23.23 ID:L0xbTse50
明石「う〜ん……正直な話、全然先が見えませんねー…明日できるかもしれないし、一週間後かもしれません……」ズーン


明石「……もしかしたらできn 長門「明石!」


明石「はっ、はい!?」ビクッ


長門「……焦る気持ちは分かるが、そう思い詰めるな」


長門「明石ならできる!少なくとも私は信じているぞ?」ニコッ


明石「な、な゛がとひしょがん……」グスッ


356 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/14(金) 16:00:37.32 ID:L0xbTse50
長門「そんな顔をするな。根を詰めすぎるのはよくないぞ。少し気分転換でもしたらどうだ?」


明石「は、はい!ありがとうございます!」ゴシゴシ


長門「……私が見る前に直ってしまっても困るからな」ボソッ


明石「えっ?何か言いました?」キョトン


長門「い、いやただの独り言だ、気にするな」アセアセ


長門「いいか明石、ゆっくり。ゆっくりでいいんだぞ?分かったな?」


明石「はい!長門秘書官本当にありがとうございました!!」ニコッ


長門「ふっ、私は当然の事をしたまでだ」


長門「では私は執務がまだ残っているのでな、失礼する」


長門(これで私の番まで時間は稼げたか……)バタン

――――――――――――――――――――
おまけ1終了
357 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/14(金) 16:02:02.25 ID:L0xbTse50

おまけ2

―――北上と父性―――

阿武隈「えーっ!?北上さん、あの後あたしが遠征に行ってる間にあの子に会ったんですかー!?」


北上「……阿武隈じゃん、どうしたのさ急に」


阿武隈「ずるいです北上さんだけー!!それにあの子が可哀そうです!!」


北上「可哀そうって……それにさぁ、さっきからあの子って言ってるけど、名前でちゃんと呼んであげてよね」


阿武隈「えっ、名前あるんですか?」キョトン
358 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/14(金) 16:04:08.06 ID:L0xbTse50

北上「芽依ちゃん」


阿武隈「……」


北上「……何さ?」ギロッ


阿武隈「それって北上さんがつけたんですか?」


北上「そうだけど、何?悪い?」イラッ


阿武隈「……北上さんが子供の面倒を見るだけじゃなくって名前まで付けてあげるなんて……」


阿武隈「まるでお父さんみたいですねっ!」ニコッ


北上「……なっ!?///何言ってるのさ!?」カアァ


阿武隈「あれ、もしかして照れちゃってます?そういうところ可愛いですねっ!!」ニコッ



ガチャ 大井「あら、阿武隈来てたの?」チラッ



阿武隈「あっ、大井さん!お邪魔してます!!!」


北上「……本当に邪魔だよ」ボソッ


阿武隈「大井さんも聞いて下さい!北上さんってば……」

――――――――――――――――――――
359 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/14(金) 16:05:18.98 ID:L0xbTse50
大井「……へぇ、たまには良いこと言うじゃない阿武隈!!」パアァ


北上「ちょ、ちょっと大井っちまで何言ってるのさー!」アセアセ


阿武隈「あっ、大井さんは分かってくれます?」


大井「えぇ!!だって北上さんがお父さんということは……私はその奥さんって事じゃない!!」ニコッ


阿武隈「えっ……そうとはかぎらn 大井「な・に・か・?」ニコォ 


阿武隈「い、いや何も言ってないです……」


大井「そうよね♪……北上さんと私の子供……どうりで可愛い訳だわぁ〜♪」ニコニコ


北上「提督の姪だけどね〜」

360 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/14(金) 16:07:31.48 ID:L0xbTse50
大井「でもお父さんとお母さんが分からないって言ったましたし、いっそのこと私たちが引き取って本当に……」ハァハァ


阿武隈「大井さん、目が怖いです……」


北上「……」


阿武隈「北上さん、大井さんに何か言って下さいよ〜!」


大井「北上さんも賛成よねっ!?」クルッ




北上「いや、芽依なら大丈夫だよ」


361 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/14(金) 16:08:43.47 ID:L0xbTse50
大井「えっ……?」


北上「芽依はさ、うざいし泣き虫だけど、提督に似て強いところがあるからさ」


北上「……だから私たちが何かしなくて……も……」チラッ


阿武隈「……」ジーッ

大井「……」ジーッ



北上「なっ、何さ!?」



阿武隈「……北上さん、本当にお父さんみたいです」


大井「芽依ちゃんのことを真剣に考えてる北上さん……素敵……」ウットリ



北上「……っ!!///もうっ!!阿武隈も大井っちも知らないっ!///」スタスタ


阿武隈「あっ、ちょっと待って欲しいんですけどー!!」スタスタ


大井「北上さん!私は北上さんの教育方針に賛成よ!!」キラキラ


――――――――――――――――――――
おまけ2終了
362 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/14(金) 16:10:23.82 ID:L0xbTse50
おまけ3


―――無自覚な恋―――



熊野「〜〜〜♪♪」ルンルン


鈴谷「……」スタスタ


熊野「〜〜〜♪♪」ルンルン


鈴谷「……あの、熊野?」


熊野「なんですの?」チラッ


鈴谷「そんなにくっ付かれると歩きにくいってゆーか……」


熊野「あら、失礼しますたわ♪」パッ

363 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/14(金) 16:12:02.85 ID:L0xbTse50
鈴谷「……熊野ってさ、この前から随分雰囲気が変わったよね」


熊野「そうですの?わたくしは前からこんな感じだったと思いますが……」キョトン


鈴谷「いやいやいや!?そんなことないっしょ!?」



熊野「でもこうして鈴谷とくっ付いていると何だか安心しますわ……」


熊野「何だか胸がぽかぽかするといいますか、顔が熱くなるといいますか……」


熊野「とにかく、すっごく気分がいいですわ♪」ニコッ



鈴谷「そっ、そうなんだ……」

364 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/14(金) 16:13:35.29 ID:L0xbTse50
熊野「……そういえば、近くにイ〇ンが出来たらしいのですけど、よければ後で付き合ってくださいます?」


鈴谷「あっ、それちょうど鈴谷も気になってたところじゃん!!いいじゃん、行こ行こ♪」


熊野「ふふっ、ありがとうございますわ♪……その時はわたくしに似合う洋服も選んで欲しいのですが…」チラッ


鈴谷「服?いいよ、鈴谷が選んであげるっ!!」ニコッ


熊野「……っ!!/// あっ、ありがとうございますわ///」カアァ


鈴谷「じゃあ今度なんて言わないで今行こうよ!善は急げっていうじゃん?」手握り


熊野「すっ、鈴谷!?/// わたくしは今でなくても……って行きますから、手を離してくださいまし〜!?///」タッタッタ


――――――――――――――――――――
365 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/14(金) 16:14:57.93 ID:L0xbTse50
―――鈴谷と熊野の後ろを歩いていたとねちく―――

利根「……筑摩よ」


筑摩「……どうかしましたか、姉さん」


利根「間宮に行こうと思っていたが、やっぱりやめようと思うのじゃが……」


筑摩「奇遇ですね姉さん、私も胸やけがしてしまって……」


利根「そうじゃの、しばらく甘いものはいいのじゃ……」チラッ


筑摩「はい、そうですね……」チラッ





鈴谷『ちょ、ちょっと熊野くすぐったいって///』


熊野『さっきのお返しですわっ♪///』





利根「……春じゃのう」


筑摩「……春ですね」

――――――――――――――――――――
366 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/14(金) 16:17:05.29 ID:L0xbTse50
↑おまけ3終了です!

また思いついたらちょくちょく挟んでいこうかと思います。

では残り少ないですが↓の中から安価下3でお願いします!


4.戦艦寮

6.正規空母寮
367 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/14(金) 16:17:25.74 ID:mq22kLPwo
6だな…4は最後だろ
368 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/14(金) 16:21:21.84 ID:GYxAaVmSo
6
369 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/14(金) 16:23:28.55 ID:47sSWC8bO
6
370 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/14(金) 16:29:32.71 ID:L0xbTse50
おぉレス早くて助かります!

正規空母で了解しました!書けたら投下するので、またしばらくお待ちくださいね〜
371 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/14(金) 16:30:26.02 ID:ZVYlHPl5o
全て長門が悪い
372 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/14(金) 17:17:07.17 ID:hdzV5sE9o
熊野の失礼しますたわでワロタ
373 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/14(金) 20:12:05.81 ID:34PIlnFQO
まさかのネラー
374 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/14(金) 20:21:27.77 ID:0BebjYAkO
乙なのです
375 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/15(土) 00:37:06.07 ID:QzzU9YA0O
やっぱりながもんじゃあないか
376 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/15(土) 00:48:03.02 ID:IyuXKMfN0
ながもんはラスボス
377 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/15(土) 16:52:36.82 ID:8e0bMAcbO
いや待て、もしかしたら駆逐コンなながもんから、真の母性愛に目覚めてくれるかも知れん
378 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/15(土) 20:53:07.84 ID:3n8DW6e4O
芽依は私の母になってくれたかも知れない人だ!
379 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/17(月) 05:55:50.53 ID:fIbGBM/oO
そこは娘であってほしかった
380 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/19(水) 09:49:18.89 ID:vPQThRyf0
お久しぶりです!

本当は正規空母編と戦艦編まとめて投下しようと思ってたのですが

時間かかってしまったので、とりあえず正規空母編だけできたので投下しますね。


それと >>362 ×「失礼しますた」
      
      〇「失礼しました」 です!本当に失礼しますた……
381 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/19(水) 09:50:07.53 ID:vPQThRyf0

提督『……ん?ここはどこだ……?』キョロキョロ


さっきまで工廠で寝ていたはずなんだが……見たところ辺り一面草原が広がっている。


それに、自分の姿が元に戻っている。明石が私が寝ている間に薬を飲ませたとは考えにくいしな……これは


提督『夢……か』ボソッ

382 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/19(水) 09:51:03.18 ID:vPQThRyf0
???『わぁ!おじさんだー!』テクテク


提督『おじさん……?』クルッ


芽依『あなたがてーとくさん?わたしはめいっていうの!!』ニコッ


提督『……やっぱり夢か、それにしても端からみると確かに可愛らしい姿をしているな』


芽依『もー、ゆめじゃないってばー!』プンスカ
383 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/19(水) 09:52:49.34 ID:vPQThRyf0
芽依『ここは、あなたのこころのなかなの』


提督『私の心の中……?』キョトン


芽依『そう、このそーげんはあなたのこころ。そして、わたしはここでうまれたの』


提督『私の別の人格……というやつか?』


芽依『そう、ぷらいどのたかいあなたはこどものすがたじゃうけいれられないいたみがあるから』


芽依『そのいたみをみないよーにするためにわたしはいるの』ニコッ


提督『……自分の一部にいうのも変だが、すまないな』
384 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/19(水) 09:54:02.83 ID:vPQThRyf0
芽依『いいの、あなたがいなければそもそもわたしもうまれてこなかったし』


芽依『きたかみたちにもあえて、とってもたのしかったよ!』にぱー


提督『それで何か用なのか?楽しかったなんてまるで別れみたいな……』


芽依『うん、おわかれをいいにきたの』


提督『……えっ?』
385 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/19(水) 09:55:00.78 ID:vPQThRyf0
提督『いなくなると思うって……お前はそれでいいのか?』


芽依『いいの…そうするしかないし……』グスッ


芽依『いちおーもどるまでになにかあったらまたでてくるかもしれないけど、ほんとうにあとすこししかいられないから』


芽依『さいごにおれいをいいたかったの!ありがとね、おじさん!!』にぱー


提督『ちょ、ちょっと待てよ!!おい!!!』

――――――――――――――――――――
386 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/19(水) 09:57:01.06 ID:vPQThRyf0
幼女提督「めいっ!!!」ガバッ


――ゴツン!!


幼女提督「〜〜〜っ!!!」涙目

幼女提督(痛っっったーーー!?!?!?頭になにかぶつかった!?!?!?)ジタバタ



大淀「〜〜〜っ!!!」←頭を押さえてうずくまってる



幼女提督「あー…痛かった……って大淀?どうしたそんなところで?」ポカーン



大淀「『どうしたそんなところで?』……じゃないですよ、提督!!」キッ



幼女提督「ひぃ!?」ビクッ
387 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/19(水) 09:58:09.35 ID:We5H4U6PO
この優しさと包容力⋯
やはり芽依は私の母になってくれたかも知れない人だな
388 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/19(水) 09:58:32.75 ID:vPQThRyf0
大淀「提督がうなされているので様子を見ていたらいきなり頭突きをしてくるなんて……」


大淀「まさか起きていて、狙ってた訳じゃないですよねぇ?」ニコォ


幼女提督「い、いやそんなことないぞ!?」アセアセ


幼女提督(やっ、やばい殺られるっ!!!)


幼女提督(誰か助けてくれ!?誰か……だれ……)スゥ…


大淀「提督?そんな急に寝たふりしても無駄ですよ?」ゴゴゴッ


幼女提督「……」


幼女提督「あっ、おーよどだ!はじめまして!」ニコッ


大淀「……はい?」ピタッ
389 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/19(水) 09:59:51.74 ID:vPQThRyf0
幼女提督「それにしてもこんなにはやくでばんがくるなんて……まぁわたしはおそとにでれてうれしいけどねっ!」ニコニコ クルクル


大淀「……」シコウチュウ


大淀「……もしかして、芽依さんですか?」


幼女提督「うん、めいだよ!きたかみにつけてもらったの!!」ニコニコ


大淀「そうですか……私は、知っていたみたいですけど大淀といいます。よろしくね、芽依ちゃん」


大淀(まさかすこーし怒っただけで芽依ちゃんが出てきてしまうなんて……本当にすこーーしですけどね)
390 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/19(水) 10:01:17.96 ID:vPQThRyf0
芽依「うん!!よろしくおーよど!!」にぱー


大淀「」


大淀「はっ!?私としたことが……」


大淀(提督のもう一つの人格……噂には聞いていましたがなんて笑顔の破壊力なんでしょう……)


幼女提督「……?おーよど?だいじょーぶ??」ウルウル 上目遣い


大淀「え、えぇ大丈夫ですよ……」


大淀(若干の涙目に上目遣い……計算されているようなあざとさですね……さすが提督の一部です)

391 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/19(水) 10:02:23.04 ID:vPQThRyf0
幼女提督「……ねぇ、おーよど。もうおこってないの……?」


大淀「へ……?……あぁ、そうでしたね私はさっきまで怒っていたのでしたね……」ゲンナリ


大淀「流石にもう怒る気力は失せましたよ。安心してください」ニコッ


幼女提督「……そっか」


幼女提督「じゃあもうやくめはおしまいだね」寂しそうな笑顔


大淀「えっ……?」



幼女提督「……」スゥ


幼女提督「お、おーよど?わたしもわるかったとはおもっているが、おまえにもひがあってだな……」オロオロ


大淀「……今度は提督ですか」ハァ…
392 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/19(水) 10:03:20.64 ID:vPQThRyf0
幼女提督「……は?いや、さっきからわたしはわたしだが……というかおこってない?」オソルオソル


大淀「もう怒ってませんよ……さっき提督の中の芽依ちゃんが出てきてしまって、すっかり毒気を抜かれてしまいました……」


幼女提督「そ、そうか……めいが……」


幼女提督「……」


大淀「……提督、どうかしましたか?」


幼女提督「いや、さっきねているときにゆめ?にめいがでてきてしゃべったんだ」


大淀「はぁ……?夢の話ですか?」ジトーッ


幼女提督「まぁ、さいごまできけって」


幼女提督「そこでだな……」
393 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/19(水) 10:04:31.68 ID:vPQThRyf0
―――夢の中での出来事説明中―――

大淀「……なるほど、大体分かりました」


幼女提督「さすがにはなしがはやいなおーよどは、それで……どーおもう?」


大淀「芽依ちゃんという人格が消える……という話ですか?それは十分あり得ると思います。というか消えてもらわないと困ります」


幼女提督「なっ!?そっ、そんないいかたしなくても……」


大淀「……いいですか提督、芽依ちゃんの人格が残ったらまた提督が強いストレスを感じた時に現れるんですよ?」


大淀「もし大本営に作戦失敗の報告に行っている時にストレスで芽依ちゃんが出てきて『ふえぇ……さくせんしっぱいしちゃったよぉ……』とか言ったらどうするんです?」
394 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/19(水) 10:05:46.66 ID:vPQThRyf0
幼女提督「う゛っ!?……それは、痛々しいな」ズーン


大淀「そうでしょう?提督のためにも、芽依ちゃんの人格が消えるなら、それに越したことはありません」


大淀「それに芽依ちゃん本人もそれでいいって言ったんですよ?」


幼女提督「まぁ、それはそうなんだが……」


大淀「はぁ……提督がお優しいのは前からですけれども、自分の別人格にまで優しくする必要はないのでは?」


幼女提督「それは……すまん」


幼女提督(なんだか最近謝ってばっかりだな……」


大淀「そもそも提督は……ってこれ以上いっても仕方ないですね」


大淀「提督、今日は正規空母寮へ行く予定になっていますので、早く支度してください。では私はこれで失礼します」テクテク ドア バタン


幼女提督「……あぁ、わかった」


幼女提督(私はいったい……どうすれば……)

――――――――――――――――――――
395 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/19(水) 10:07:02.15 ID:vPQThRyf0
―――マルキュウマルマル―――

幼女提督「それで、きょーはだれのところにいくんだ?」


大淀「赤城と翔鶴ですね」


幼女提督「そうか……」


大淀「はい、そうです」


幼女提督「……」


大淀「……」



コンコン ???「大淀さん?入ってもいいでしょうか?」


大淀「はい、大丈夫です」


赤城「失礼します、航空母艦、赤城です!芽依ちゃんの迎えに来ました」

396 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/19(水) 10:08:05.25 ID:vPQThRyf0
大淀「流石赤城、定刻通りですね。では芽依ちゃん、いってらっしゃい」


幼女提督「……う、うんわかった」


大淀「……」


幼女提督「……」スタスタ


赤城「……?では、行きますね」


大淀「はい、ではいってらっしゃいませ」


赤城「芽依ちゃん、行きましょうか?」手握り


幼女提督「……うん」大淀チラッ


大淀「……」


幼女提督「……」


赤城「……では、失礼します」ドア ガチャ



―――バタン


大淀「……」

――――――――――――――――――――
397 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/19(水) 10:09:11.86 ID:vPQThRyf0
赤城「……」テクテク 手引き


幼女提督「……」テクテク 手引かれ


赤城「……大淀と何かあったの?」チラッ


幼女提督「ふぇ!?……べ、べつになにもないよ?」目逸らし


赤城「ふふっ、提督と一緒で嘘がつけないのね、芽依ちゃんは♪」ニコッ


幼女提督「あうぅ……」


赤城「どうしたの?喧嘩でもした?」


幼女提督「いや、けんかはしてない……とおもう」


赤城「じゃあどうしたの?」


幼女提督「……わからないの」


赤城「分からない?」キョトン
398 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/19(水) 10:10:30.49 ID:vPQThRyf0
幼女提督「……もしもだよ?」チラッ


幼女提督「もしも、あかぎがぎそーをつかえなくなって……」


赤城「あら、それは大変ね」


幼女提督「みんなといっしょにたたかえなくなっちゃうとして」


赤城「……」


幼女提督「ぎそーをつかえるようにするほうほーはあるの、でも……」


赤城「でも?」


幼女提督「ぎそーをつかえないあいだ、じぶんをたすけてくれたひと……ちょくせつはあったことはないんだけど……」


赤城「あら?例え話じゃなかったの?」ニコッ


幼女提督「そっ、そう!たとえばのはなしだからね!」アセアセ


幼女提督「じぶんはもとにもどるかわりに、そのたすけてくれたひとに、にどとあえなくなるとしたら」


幼女提督「あかぎならどーする?」クルッ
399 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/19(水) 10:11:48.71 ID:vPQThRyf0
赤城「……そうねぇ」ウーン


幼女提督「……」


赤城「……難しい質問だけれど、やっぱり私なら元に戻ることを選ぶかしら。みんなに迷惑はかけられないもの」


幼女提督「そっ、そうだよね。はやくもどらないとみんなにめーわくだもんね……」ズーン


赤城「でも……」


幼女提督「……?」チラッ


赤城「そうなる前に、他の方法で戻ることができないか必死で探すかな。……こんな答えじゃずるいかしら?」ニコッ


幼女提督「……っ!!いっ、いいとおもう!!」パァ


赤城「そう、参考になったのならよかったわ♪……あっ、あそこが私の部屋よ」スタスタ


幼女提督「うん、ありがとねあかぎ!」ニコッ

――――――――――――――――――――
400 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/19(水) 10:15:15.39 ID:vPQThRyf0
―――赤城・加賀の部屋―――

赤城「さっ、着いたわ。入って♪」ドア ガチャ


幼女提督「お、おじゃましまーす……」テクテク


翔鶴「あら、あなたが芽依ちゃん?私は翔鶴よ。よろしくね♪」ニコッ


幼女提督「よ、よろしくおねがいします……」オドオド


赤城「立ってるのも何だから、適当に座って?」


翔鶴「あら、じゃあ私の隣はどう?」ポンポン


幼女提督「じゃあ、そこで……」スッ チョコン


翔鶴「ふふっ、可愛いわね♪昔の瑞鶴みたい♪」ニコニコ


赤城「それじゃあ私は何か飲み物持ってくるわね?ちょっと待ってて」ドア ガチャ


翔鶴「あっ、赤城さんありがとうございます!」

401 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/19(水) 10:16:33.78 ID:vPQThRyf0
幼女提督「……」キョロキョロ


翔鶴「では私たちはお話して待っていましょうか、芽依ちゃん?」ニコッ


幼女提督「ふぇ!?あ、はい!!」ビクッ


翔鶴「……もしかして、緊張してるの?」


幼女提督「そ、そういうわけじゃないけど……」オドオド


翔鶴「……それじゃあ悩み事?」


幼女提督「……っ!?」ビクッ


翔鶴「図星?」
402 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/19(水) 10:18:01.83 ID:vPQThRyf0
幼女提督「……わたしってそんなにわかりやすいのかなぁ?」ハァ…


翔鶴「そうですね……あなたの叔父さんぐらい分かりやすいですね♪ふふっ♪」ニコッ


幼女提督(つまり分かりやすいんだな……)ズーン


翔鶴「よかったら話してみない?楽になるわよ?」ニコニコ


幼女提督(……さすがに正規空母組はしっかりしているな、私のことなどお見通しか)フッ


幼女提督「じつは、さっきあかぎにもはなしたんだけれど……」

403 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/19(水) 10:20:00.79 ID:vPQThRyf0
―――さっきと同じ説明中―――

翔鶴「うーん……難しい質問ね……」


幼女提督「やっぱりしょーかくももどるほうをえらぶ?」


翔鶴「私は……赤城さんみたいに即決はできないかな?確かに戻った方がいいのでしょうけど……」




ガチャ 赤城「ごめんなさい、お茶もらう時、間宮さんに一緒にお饅頭ももらったの!!一緒に食べましょう?」ニコッ ←山盛りの饅頭抱えて





翔鶴「わわっ、そんなに頂けるのですか!?ありがとうございます♪」


幼女提督「あ、ありがとう……」


幼女提督(いやいやそんなに食べる気なのかお前ら!?まだ昼前だぞ!?)
404 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/19(水) 10:20:51.41 ID:vPQThRyf0

翔鶴「あっ、でも芽依ちゃんもいますけど足りますかね?」


赤城「もうすぐお昼になるし大丈夫よ♪」


幼女提督「!?」ビクッ


幼女提督(足りるに決まってるだろ!?おまらえいつもそんなに食べてたのか!?!?)


翔鶴「そうもそうですね♪ではいただきましょうか?」ニコッ


赤城「はい、そうですね♪ほら芽依ちゃん、遠慮しないでたくさん食べてね♪」ニコッ


幼女提督「は、はい……」ゲンナリ

――――――――――――――――――――
405 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/19(水) 10:26:15.15 ID:vPQThRyf0
幼女提督「そういえば、かがとずいかくはどこいったの?」モグモグ


赤城「二人とも金剛さんたちとアルフォンシーノ方面に行ったわ。まだ任務が終わってないみたいで」モグモグ


翔鶴「本当は私と赤城さんが行く予定だったのだけれど、大淀さんが『加賀と瑞鶴が残るのはちょっと……』って言って、代わったの」モグモグ


幼女提督「あっ……そうなんだ」モグモグ


幼女提督(それは……大淀の心遣いに感謝だな)お茶ズズー


翔鶴「それでさっきの話だけれど……」モグモグ


幼女提督「うん」モグモグ


翔鶴「私は、やっぱり戻らない方を選ぶかも知れないですね」お茶ズズー

406 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/19(水) 10:27:21.47 ID:vPQThRyf0
幼女提督「えっ?そうなの?」


赤城「あら、それさっきの『例え話』?翔鶴はそっちを選ぶのね。何だが意外だわ」お茶ズズー


翔鶴「えぇ、私も最初悩んだのですけど……やっぱり自分が助けられていると分かっているのにその助けてくれた子だけ見捨てて元に戻る訳にはいかないもの」


幼女提督「じゃ、じゃあおしごとはどーするの?」アセアセ


翔鶴「芽依ちゃん、私はね、皆さんを守るために一緒に戦っているの」


翔鶴「それなのに、戦うことで守れなくなってしまうものがあるとしたら、私は戦えないです」


赤城「なるほど……そういう考え方もあるのね」


幼女提督「そ、そっかぁ……」


翔鶴「あら、余計悩ませてしまいましたか?」クスッ


幼女提督「ふぇ!?い、いやそんなことないよ!ありがとね!」アセアセ
407 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/19(水) 10:28:57.55 ID:vPQThRyf0
赤城「それにしても面白い質問ね」


翔鶴「他の子たちに聞いても面白いかも知れないですね。瑞鶴なら何て言うかしら……」


赤城「ふふっ、そうね♪……でも提督に質問したらきっと答えられないんじゃないかしら?」


幼女提督「!?」ドキッ


翔鶴「あっ、それ分かります!提督は優しいですからね……」


赤城「そうそう、普段は合理主義というか結構冷静なのに」


赤城「こういうどっちか一方が犠牲にならなくちゃいけない問題になると、途端に慌てちゃって……」クスッ


翔鶴「提督なら『私にはどっちかなんて選べん!!その子も救うし、元に戻る!!』とか言いそうですよね♪」フフッ


赤城「そうねぇ♪あの人、ああ見えて本当に欲張りなんだから♪」フフッ


幼女提督(お前たちに欲張りとか言われたくないぞ……)饅頭見ながら


幼女提督(でも……おかげでやるべきことは見えてきたな)


幼女提督「わたしらしく……か」ボソッ

――――――――――――――――――――
408 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/19(水) 10:29:49.82 ID:vPQThRyf0
―――フタサンマルマル・昼食後―――

赤城「お昼美味しかったわね♪」ニコッ


翔鶴「はい、そうですね♪」ニコッ


幼女提督「そ、そうだね……うっぷ……」


幼女提督(食べ過ぎた……こいつらに合わせていたら胃がもたないな……)


翔鶴「芽依ちゃん?お腹が苦しそうですけれど、大丈夫ですか?」チラッ


幼女提督「ちょ、ちょっとだいじょーぶじゃないかも……うっぷ……」


赤城「……少しお部屋で休みますか?」チラッ


幼女提督「おっ、おことばにあまえていいでしょうか……」ウップ


赤城「遠慮しないで、じゃあ行きましょう?」


幼女提督「うん……」

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