提督「女になれる薬……だと?」

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251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/09(日) 12:57:01.12 ID:T/o9+xrv0
あのお方が興味を示すのは駆逐だけだから・・・
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/09(日) 13:08:39.82 ID:eORfwLm5o
>>251
ageんなks
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/10(月) 18:33:45.16 ID:jtmTgRlfO
>>243
数が多いって言うけど安価募らず今まで通り自分が書きたいキャラ選出して書いていけば良くね?
持ってない、揃ってないから除外は仕方ないとしても単体とか需要無さそうとかいう理由で除外するのは不適切じゃないか?と思う
あと海外艦の存在もお忘れなく
254 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/10(月) 21:12:57.30 ID:cr+daB3M0
>>253
>>1は初春型嫁提督を焚きつけてるんだゾ
ダチョウ倶楽部みたいなもんだゾ
255 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 15:33:17.56 ID:pbhki7yC0
お久しぶりです! とりあえず睦月型の話までは書き貯めできたので投下していきますね〜
256 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 15:36:15.11 ID:pbhki7yC0
―――翌日―――

幼女提督「……ん、もうあさか」


???「おはようございます提督!今日は駆逐艦寮を訪室する予定ですので、頑張ってくださいね」


幼女提督「くちくかんりょーか……あかし、くちくかんのこがなんにんいるとおもってるんだ?」


幼女提督「からだはよーじょでもこころはおっさんのままなんだぞ?さすがにあれだけのかずをあいてするのはむりなきがするんだが……」


???「提督ならそう言われると思って事前に対策はしてあります。……それと、提督?まだ寝ぼけていらっしゃるのですか?私は明石じゃありませんよ」
257 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 15:37:31.04 ID:pbhki7yC0
幼女提督「……そういえば、声違うな……でも凄く聞き覚えがあるのだが……」チラッ


大淀「提督……でいいのですよね?おはようございます!現時刻マルロクマルマル、朝ご飯の支度は出来ているので、そろそろ起きてください」ニコッ


幼女提督「おぉ!おーよど!なんだかすごくひさびさだな!!」ガバッ


大淀「提督、お久しぶりです。目が覚めたみたいですね、では今日のスケジュールをお話ししたいので、着替えてごはんを食べましょう」


幼女提督「む、そうだな」ゴソゴソ

258 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 15:39:53.82 ID:pbhki7yC0
大淀「着替えはずっと呂500の服を借りている訳にもいかないので、他の駆逐艦の子のものを借りてきました。それを着てください」


幼女提督「あぁ、すまんな。それで、だれのものだ?……正直、潮や浜風のを持ってこられてもサイズが……」ゴソゴソ


大淀「それなら大丈夫かと。……持ってきたのは、島風の制服ですから」


幼女提督「なっ、なんだとぉーーー!?!?!?」ビクッ


大淀「……というのは、冗談で朝潮型のものです。これで完全に目が覚めましたか?では、私はごはんの準備をするので失礼します」テクテク


幼女提督「おっ、おーよどめ……わたしをおどろかせおって……まぁ、おかげでめはたしかにさめたがな……」ヌギヌギ

259 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 15:41:51.71 ID:pbhki7yC0

幼女提督(うむ……朝潮型の制服なら、着やすいし問題ないか……)


幼女提督(……いや、そもそも女児用の制服を着ている時点で駄目だろ私。あー…、朝から何が悲しくてこんなことを……)


幼女提督「……ん、ぶじきがえられたな。おおよどーきがえおわったぞ〜!」


大淀「提督、こちらも朝食の支度終わりました。どうぞこちらへ」ササッ


幼女提督「おぉ!ごはんにさけにみそしる……う〜ん、ちゃんとしたごはんをたべるのはなんだかひさびさだな……」

260 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 15:43:02.28 ID:pbhki7yC0
大淀「……提督、ちなみに明石の時は朝何を食べていらしたのですか?」


幼女提督「かろ〇ーめいと」


大淀「明石……あなたって人は……」ゲンナリ


幼女提督「くまののときもさんどいっちだったし、ぱんだとなんかくったきがしなかったんだよな〜…、あっ、いただいてるぞ」モグモグ


幼女提督「……ん?そういえばさいしょのときにたべたおおいのかれーはおいしかったな……あのときはわたしがわたしじゃなかったが……」モグモグ


大淀「……はぁ、提督?ごはんを食べながら喋るのは行儀が悪いので、やめた方がよろしいかと」
261 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 15:44:43.07 ID:pbhki7yC0
幼女提督「あ、あぁすまんな……それにしてもおーよどはわたしがこのからだになっていてもたいどがかわらんな」


大淀「提督、それはこども扱いしてほしいということですか?」


幼女提督「いや、そのままでいいってことだ……おーよどもわかっていってるだろ?」ジトーッ


大淀「ふふっ、それに気づくようなら提督も本調子に戻ってきたようですね」


幼女提督「まぁな……ふぅごちそうさま。うまかったぞ」
262 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 15:46:30.86 ID:pbhki7yC0
大淀「はい、おそまつさまです。では、今日のスケジュールについて話させていただいてよろしいでしょうか?」


幼女提督「あぁ、かまわないが……そのまえにひとつきいてもいいか?」


大淀「はい、なんでしょうか?」



幼女提督「……あかしどこいったの?」



大淀「それはですね……気になりますか?」


幼女提督「……いや、やっぱりきくのはやめておく」


幼女提督(大淀の事だから、たぶん今回の件について私より容赦ない罰を与えそうだしなぁ……)


幼女提督(いったい何をさせる気だろう……給料、ネジ、開発資材のカットは当然としてさらに何か……考えるだけでも恐ろしいな……)ブルッ
263 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 15:48:14.50 ID:pbhki7yC0

大淀「そうですか、それは残念です。……ちなみに明石には1か月間任務以外での開発および改修は自分で遠征で手に入れた開発資材を使わなければいけない刑にしました」


幼女提督「いや、きかないっていったよね!?というかだからあかしあさからいないの!?」

幼女提督「えんせーでかいはつしざいってそうぞういじょーにあつまらないぞ!?おにかよ!?!?」


大淀「……というのも冗談です。それでは本題に入らせていただいていいでしょうか?」


幼女提督「じょ、じょーだんかそうか……はぁ、もうすきにしてくれ……」ゲンナリ


幼女提督(本当に大淀にだけは敵わないな……)


大淀「はい、了解しました。では提督、本日のスケジュールですが……」

――――――――――――――――――――
264 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 15:50:05.64 ID:pbhki7yC0

大淀「……以上が本日のスケジュールになります。何かご確認されることはありますか?」


幼女提督「いや、だいじょーぶだ。くちくかんのむつきがただいいちごーしつのこがごぜん」


幼女提督「あかつきがただいいちごーしつのこがごごと、わけてほうしつするということでいいんだな?」
265 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 15:51:28.42 ID:pbhki7yC0
ちなみに説明すると、うちの鎮守府では察しの通り艦種ごとに寮が分かれていて、基本2人1部屋。駆逐艦は人数が多いので、4人で1部屋になっている。

睦月型の1号室は睦月、如月、弥生、卯月の4人部屋になっている。…まぁ、分かりやすく旧暦順になっているので覚えているだけなのだが。

暁型はそもそも4人しかいないので単純に暁、響、電、雷の4人になっている。以上説明終わり。



大淀「はい、その通りです!では、そろそろ時間ですので、ご健闘お祈りしていますね」


提督「えっ?もーいくのか?まだハチマルマルマルなんだが……」

266 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 15:53:01.10 ID:pbhki7yC0

ドア バタ-ン! 島風「おっそーーーーい!!!」


大淀「島風、執務室でも工廠でも入るときにはノックをしてくださいね?」


島風「げぇ!?大淀さんどうしてここに……」


大淀「明石がちょっと用事があるとのことだったので朝は私が代わりに芽依ちゃんの面倒を見ていたの」


島風「そっ、そうだったんだ……」


大淀「とはいえ、少し遅れてしまったことは事実ですし今回は大目に見ます。ていt……芽依ちゃん?島風が案内してくれるからついていって?ね?」ニコッ
267 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 15:54:52.26 ID:pbhki7yC0
幼女提督「う、うん。わかった」

幼女提督(さすがに人前だと子供扱いするのか……さすが大淀隙が無い)


島風「あなたが芽依ちゃん?私、島風。よろしくね?」ニコッ


幼女提督「よっ、よろしくね」


島風「睦月ちゃんたちのところに案内するからついてきてね?こっちだよ」手引き


幼女提督「ありがと……」テクテク ドア ガチャ





大淀「……いってらっしゃい、ていとく」ボソッ


――――――――――――――――――――
268 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 15:56:34.57 ID:pbhki7yC0
―――廊下―――

島風「大丈夫?早くない?」手引き テクテク


幼女提督「う、うん。だいじょーぶだよ」オドオド


幼女提督(……意外だな、島風のことだから『どっちが先に部屋に着くか競争しようだよ!』とか言うと思ったが…)チラッ


島風「〜〜〜♪♪」テクテク


幼女提督(こうして自分に歩幅を合わせて歩くことができるなんてな……)チラッ


島風「……?どうしたの芽依ちゃん?何か用?」キョトン

269 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 15:58:21.66 ID:pbhki7yC0
幼女提督「ふぇ!?……い、いやえ〜っと……」オドオド


幼女提督「そ、そう!なんてしまかぜがむかえにきたの?むつきとかがくるとおもってたけど……」


島風「ん〜っとね、睦月ちゃんは迎えにいく予定だったけど、今日寝坊しちゃったみたいで、代わりに私が暇だったし迎えに行くことになったの」


幼女提督「へぇ〜、そーなんだ」


幼女提督(睦月のやつ、おそらく楽しみで前日に寝られなかったとかそういう理由だろうな……弥生と卯月が着任するときもそんな感じだったし)

270 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 16:00:14.21 ID:pbhki7yC0

島風「……ねぇ、芽依ちゃん」


幼女提督「ん、なーにしまかぜ?」チラッ


島風「……やっぱり、睦月ちゃんが迎えに来てくれた方が嬉しかった?」


幼女提督「えっ……?」


島風「私ね、一人っ子だから私よりちっちゃい子の扱い方とか分からないし……」


幼女提督「う、ううん!そんなことないよ!しまかぜ、いますごくおねえちゃんらしいよ!!」


島風「……本当?」


幼女提督「ほんとだよ!だってわたしのためにほはばをあわせてくれたり、きにかけてくれたんでしょ??」


幼女提督「そういうのって、すっごくおねえちゃんらしいとおもうな!」にぱー
271 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 16:01:39.86 ID:pbhki7yC0
島風「そう……かな?そうだよね!!ありがとう、芽依ちゃん!!」ニコッ ナデナデ


幼女提督(島風、私は割と自己中心的な性格だと思っていたが、思ったよりも協調性があるんだな……)


幼女提督(……今度新しく着任する駆逐艦の子がいたら島風と同じ部屋にしてやるか)ウンウン


島風「なんだか私にも妹ができたみたいでうれしいなぁ……今度連装砲ちゃんにも自慢してあげよっと!!」ニコニコ


島風「……あっ、芽依ちゃん着いたよー!!ここが睦月ちゃんたちのお部屋!!」


幼女提督「あっ、ほんとだ。あんないしてくれてありがとねしまかぜ!」ニコッ


島風「いいのいいの♪じゃあ私はお仕事があるから行くね?ばいばい、芽依ちゃん!」バッ シュタタタタ


幼女提督「ばいばい!……やっぱりしまかぜはっやーい」

――――――――――――――――――――
272 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 16:03:15.82 ID:pbhki7yC0
幼女提督(さて、じゃあ部屋に入るとするかな)


コンコン 幼女提督「あのー…、て…じゃなくてめいです!はいってもいいですか?」


???「にゃ!?ど、どうぞはいってくださいにゃしぃ!!」


幼女提督(この喋り方は睦月か……なんかずいぶん緊張してないか?)


ガチャ 幼女提督「しつれいしまーす」


睦月「おっ、お初にお目にかかりまするっ!!睦月っていいます!!今日はよろしくお願いします!!」ビシッ 敬礼
273 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 16:04:07.51 ID:pbhki7yC0

如月「む、睦月ちゃん?司令官の姪だからってそんなにかしこまる必要ないと思うわよ?」アセアセ


如月「あっ、それと初めまして。如月と申します。司令官に似てかわいらしいですわね♪ふふっ♪」ニコッ


幼女提督「むつきにきさらぎ、よろしくね!」ニコッ


幼女提督(睦月……緊張しすぎてキャラが大渋滞してるぞ……)
274 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 16:06:11.14 ID:pbhki7yC0

睦月「で、でも如月ちゃん!『あの』提督の姪だよ!?も、もし失礼なことがあったら……」ガタガタ


如月「もうっ!睦月ちゃんったら!!司令官は睦月ちゃんが思っているような人じゃないわよ?」


幼女提督(えっ?何?私睦月には嫌われてたの!?)ガーン


幼女提督「わ、わt……おじさんになにかされたの……?」オソルオソル


睦月「ひっ!?……おっ、お願いだから提督には黙っててね?」


幼女提督「う、うん。わかった……」


幼女提督(まぁ私が本人なんだがな)

275 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 16:11:06.10 ID:pbhki7yC0
幼女提督(それにしても私が睦月に特別何かした記憶は全くないんだがな……)


幼女提督(大規模作戦の前に多少遠征で酷使させてしまっているかもしれんが、なのも睦月に限った話じゃないし……)ウーン…


如月「はぁ……大体睦月ちゃんの勘違いだと思うのだけれど……」


睦月「ちっ、違うにゃ!!提督は睦月の事絶対嫌いってるにゃ!!」


幼女提督(いや嫌ってない嫌ってない)首ブンブン


睦月「そう……はじめにそれを感じたのは睦月が着任したことだったにゃしぃ……」


如月「語りだしたわね……」


幼女提督「かたりだしたね……」

――――――――――――――――――――
276 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 16:12:10.25 ID:pbhki7yC0

―――睦月が着任した頃―――

    〜睦月サイド〜


睦月(こっ、ここが如月ちゃんのいる鎮守府!!おっきいな〜)キョロキョロ


如月「睦月ちゃん?ここが私たちの司令官……つまり提督の部屋よ?」


睦月「こっ、ここが……」ドキドキ


如月「ふふっ、緊張しなくても大丈夫よ?司令官は優しくて、とっても素敵な人だから♪」ニコッ


如月「着任の挨拶を済ませたら部屋を案内するわね?じゃあ私はここで待ってるから、行ってらっしゃい♪」ニコニコ
277 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 16:13:13.42 ID:pbhki7yC0
睦月「う、うん!睦月、頑張るぞー!」テクテク


睦月「……スゥ」 ドア コンコン


提督『……誰だ?用があるなら入ってもいいぞ?』


睦月「はっ、はい失礼します!」ガチャ



提督「……ん?誰だお前?」ギロッ



睦月「ひぃ!?」

睦月(きっ、如月ちゃん!?話しが違うにゃしぃ!?!?)ガタガタ


睦月「むっ、睦月型1番艦の睦月です!……って睦月が一番艦だから睦月型なのは当たり前ですにゃ……あはは……」
278 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 16:14:34.74 ID:pbhki7yC0
提督「……っく……そ、そうだな」プルプル


睦月(ひぃ!?肩がぷるぷる震えてるにゃしぃ!?!?絶対怒ってるにゃ!?)ガタガタ


睦月「むっ、睦月はこれで失礼しまs…… 提督「あっ、ちょっと待ってくれ」ゴソゴソ


睦月「まっ、まだ何か……?」ガタガタ


提督「部屋に戻ったらこれを書いて提出してくれ……」サッ
279 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 16:17:18.13 ID:pbhki7yC0
睦月「……?はい、では失礼します」ガチャ



睦月(こっ、怖かったにゃしぃ〜〜〜!?!?)ガタガタガタ


如月「あら、睦月ちゃん終わった?……ってどうしたの?」キョトン


睦月「てっ、提督に嫌われているみたいにゃ……すごく怖かった……」ガタガタ


如月「えぇ!?い、いや司令官さんはそんな意味もなく嫌ったりしないと思うのだけれど……」


如月「……睦月ちゃん、その紙はどうしたの?」


睦月「およ?そういえばさっきこれを書いて出してくれって……」ペラッ



   解体希望届



睦月「」


如月「む、睦月ちゃん?どうしたのそんな燃え尽きた顔して……?」オロオロ

280 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 16:18:59.48 ID:pbhki7yC0

睦月「……如月ちゃん、今までありがとね……睦月のこと……忘れないでね……」フラッ フラッ


如月「睦月ちゃん!?いったい何があったの!?ちょっと……睦月ちゃーーーん!!!」


――――――――――――――――――――

睦月「……っていうことがあったにゃ……」ドヨーン


幼女提督(えぇ!?そんなことあったか!?)ガビーン


幼女提督(……いや、そういえばそんなことがあったような……確かあの時私は……)

――――――――――――――――――――
281 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 16:20:21.01 ID:pbhki7yC0
―――睦月が着任した頃―――

   〜提督サイド〜


提督(あー…、最近寝る暇がなくてつらいなー…)ウトウト


コンコン


提督「……っ!?」ビクッ


提督(はっ!?危うく寝るところだった……)ドキドキ


提督「…ゴホン……誰だ?用があるなら入ってもいいぞ?」


睦月「はっ、はい失礼します!」ガチャ


提督(……?見ない顔だよな?新しく着任した子か??)ジーッ


提督「〜〜ん?(やっぱり知らない子だよな……?)誰だお前?」くまの濃い目で見ながら
282 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 16:21:29.92 ID:pbhki7yC0

睦月「むっ、睦月型1番艦の睦月です!……って睦月が一番艦だから睦月型なのは当たり前ですにゃ……あはは……」


提督(そ、そりゃあそうだよな……っぷっくっく……だめだ……深夜明けのテンションでこんなくだらないことで笑……っく、笑うな、笑うんじゃない……!)プルプル


提督「……っく……そ、そうだな」プルプル


提督(……そういえばさっきからなんかガタガタ震えてるな?緊張してるのか?)

283 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 16:25:00.66 ID:pbhki7yC0
睦月「むっ、睦月はこれで失礼しまs…… 提督「あっ、ちょっと待ってくれ」ゴソゴソ


睦月「まっ、まだ何か……?」ガタガタ


提督(新しく入った子には着任証明書かいてもらわなきゃな……え〜っと確かここの引き出しだったっけ?)ウトウト


提督「部屋に戻ったらこれを書いて提出してくれ……」サッ


睦月「……?はい、では失礼します」ガチャ


提督「……ふぁぁあ……ねむっ……やっぱ一回仮眠しておくかー……って、ん?」


提督(この引き出しデイリー任務関連の引き出しだったか……間違えて違う書類渡してしまったな……まぁ本人が気づくだろ……)

――――――――――――――――――――

幼女提督(そっ、そういえばそんなことあったなーーーー!?!?!?)ダラダラ


幼女提督(あの時間違えて渡した書類解体関連の書類だったのか!?!?そりゃびっくりするわな!?)ダラダラ
284 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 16:26:08.57 ID:pbhki7yC0

如月「……もう、司令官はあの時疲れていたからきっと間違えたのよ、って前から言ってるじゃない?」


幼女提督「そ、そうだよー、おじさんはそんなことしないよー…」ダラダラ


睦月「そうかにゃー…」


幼女提督「……むつきは、おじさんのこときらいなの?」


睦月「嫌い……」ボソッ


幼女提督「……っ!!」ビクッ


睦月「……っていうほどじゃないけど」


幼女提督「……」ホッ


睦月「なんだか、話しかけ辛いにゃしぃ……」ズーン


如月「睦月ちゃん……」
285 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 16:26:55.22 ID:pbhki7yC0
すいません、ちょっち席外します
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/12(水) 17:12:03.20 ID:eBLJ3NKfo
大淀の安心感がすごい
287 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 17:20:08.37 ID:pbhki7yC0
戻りました 再開しますね〜
288 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 17:21:38.91 ID:pbhki7yC0
幼女提督「『むつきへ、いつもえんせーありがとう。おまえにはほんとうにせわになっている』」


睦月「……」


如月「……」


幼女提督「『しかし、えんせーほーこくにくるときに、ときどきむつきにさけられているよーにかんじることがある』」


睦月「……っ!?」ビクッ


如月「……」


幼女提督「『もし、わたしがなにかしてしまったのならあやまろう。だが、これだけはいわせてほしい』」
289 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 17:22:16.26 ID:pbhki7yC0


幼女提督「『むつき、いまのおまえはこのちんじゅふにとってかけがえのないそんざいだ。そんなおまえのことはほこりにおもっているし、たいせつにおもっている』」


幼女提督「『だから、いいたいことがあったらいつでもいってほしいし、いやなことがあったらすぐにいってほしい。わたしはにぶいほうだからちょくせついってもらえるとたすかる』……って言ってたよ!」にぱー

290 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 17:23:44.97 ID:pbhki7yC0

睦月「てっ、提督は、睦月のこと、嫌いだった訳じゃないの……?」


如月「だからそうだって言ったでしょ睦月ちゃん……それにしても、司令官の言葉よく覚えてられたわね芽依ちゃん?ありがとね♪」ニコッ


幼女提督「ふぇ!?う、うん!きおくりょくにはじしんがあるの!!あはは…」


睦月「もっ、もしかして、睦月は提督に対して悪いことしてたかもしれないにゃ……」


睦月「今更なんて顔で会えばいいのかにゃ……?」ズーン

291 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 17:25:33.79 ID:pbhki7yC0
如月「睦月ちゃん?『司令官も』素直に話してくれたんだから、睦月ちゃんも司令官が帰ったら素直に気持ちを伝えればいいのよ」提督チラッ


幼女提督「……っ!?」ビクッ


幼女提督(い、今『司令官も』っていったか!?……いや、言葉のあやだよなきっと、うん……)


睦月「そう……だよね!ありがとう如月ちゃん!睦月、提督がかえって来たらちゃんと謝って仲直りするね!」ニコッ


如月「ふふっ♪その時は私も一緒に行くわ♪」

292 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 17:26:35.49 ID:pbhki7yC0

睦月「そっか……嫌われてた訳じゃなかったんだ……よかった……」ボソッ


睦月「な、なんか安心したらおトイレに行きたくなってきちゃった/// ちょっと行ってくるね!」タッタッタ ドア ガチャ


如月「睦月ちゃん、転ばないよう気を付けるのよ〜」



如月「……」クルッ


幼女提督「……っ!?」ビクッ




如月「ふふっ、さっきは睦月ちゃんのフォローしてくれてありがとね?し・れ・い・か・ん・?」ニコォ


幼女提督(やっ、やっぱりバレてたーーーーー!?!?!?)ガーン

293 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 17:27:53.77 ID:pbhki7yC0
幼女提督「や、やだなぁきさらぎ。わたしは……」アセアセ


如月「あら?まだ演技を続けるのかしらぁ?」ニコォ


幼女提督「う゛っ!?……よくきがついたな、きさらぎ」ハァ…


如月「ふふっ、今日の司令官は素直ね?それにとっても可愛いわ♪」ニコニコ


幼女提督「それをいうな……ちなみになんできがついたんだ?」


如月「まぁ、さっきまでは半信半疑だったのだけれど……」


幼女提督(しまった!?鎌かけられてたのか!?)

294 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 17:29:37.81 ID:pbhki7yC0
如月「だって今の提督ぐらいの年の女の子が普通、そんな手紙みたいな言葉を暗記できる訳ないじゃない?」


如月「それに……」


幼女提督「それに……?」キョトン




如月「わたしの大好きな司令官は、そんな大事な言葉を他人に任せる訳ないですから♪」ニコッ




幼女提督「……っ/// ……そ、そうだな。たしかにそのとーりだ」


幼女提督「それで……このことだが……」


如月「黙っててほしい……でしょ?大丈夫、如月こうみえて口は固いですから、うふふ♪」
295 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 17:36:33.93 ID:pbhki7yC0
ドア ガチャ 睦月「睦月、戻りましたー!それと……」チラッ


皐月「ちょうど遠征から帰投したから寄らせてもらうよ!」ニコッ


如月「あら?弥生ちゃんと卯月ちゃんは一緒じゃないの?」


皐月「弥生と卯月ならまた遠征に行っちゃったよ」


如月「あらそうなの……残念ね(申し訳ないけど、卯月ちゃんがいないのは好都合かもしれないわね……)」ホッ


幼女提督「みんないっしょのほーがたのしそーだからね(卯月……あいつに知られたら翌日には鎮守府全体に広まりそうだしな……申し訳ないが来なくてよかった……)」ホッ

――――――――――――――――――――

―――北方鼠輸送作戦―――

卯月「……へっ、へっくしょん!……っぴょん」ズズー


弥生「卯月、風邪?」


卯月「うぅー…、きっと誰かがうーちゃんは可愛いって噂してるぴょん!」


弥生「それはない、と思う」
296 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 17:38:45.54 ID:pbhki7yC0
――――――――――――――――――――

皐月「……?二人して同じような顔しちゃってどうしたんだい?」キョトン


如月「い、いえなんでもないわー」目逸らし


幼女提督「そっ、それよりおねーちゃんはなんていうなまえなの?(意外と鋭いな、皐月)」アセアセ


皐月「ボクの名前は皐月っていうんだ!キミは……確か芽依ちゃんだよね?」


幼女提督「はい!めいっていいます!よろしくおねがいしますね!」ニコッ


皐月「こっ、これは……かわいいねっ!!うん、すごくかわいいよ!!」ギュッ


幼女提督「ふぇ!?ど、どうもです……」アタフタ


皐月「そうやって慌ててる姿もかわいいねっ!!今日からボクの妹にならないかい?」ギュー ナデナデ
297 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 17:39:49.15 ID:pbhki7yC0
如月「さっ、皐月ちゃん?あんまり初対面の子に抱き着くのは……」オロオロ


睦月「あー!皐月ずるいにゃ!!睦月もーーー!!!」ギュ


如月「!?む、睦月ちゃんまで!?」


幼女提督「……」 ←されるがまま


皐月「どうしたんだい如月?如月も撫でてあげればいいじゃないか?」


睦月「こうやって抱き着いてるとあったかいにゃ……」

298 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 17:43:15.58 ID:pbhki7yC0
如月「えっ!?い、いや私はそんな……」チラッ


幼女提督「……」 ←もみくちゃ


如月(わ、私だってできることなら混ざりたいわよ!!でも司令官に急に抱き着くなんてそんな……///)カアァ


睦月「……?如月ちゃん?」キョトン


皐月「もしかして、恥ずかしがっているのかい?……意外だね?」


如月「えっ、いや、そんなことないわよ!!」アセアセ


如月(わ、私だってーーー!!!)ダッ



幼女提督「えっ、きさらぎちょt……」
299 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 17:44:53.17 ID:pbhki7yC0
如月「……って、あら?」ツルッ


幼女提督(あっ、これやばい押しつぶさr) 



ドーーーン!! ←如月が提督を押し倒す形でこける



幼女提督(う゛……おもっ……ていうか息できな……なにか柔らかいものがあたって……る゛!?!?)


如月「」チュー


幼女提督「」


如月「……はっ///ご、ごめんなさい、だだだ、大丈夫???」バッ アセアセ


幼女提督「う、うん、だいじょーぶ……」


如月「そっ、そう///ならよかった……///」チラッチラッ


幼女提督「……」


幼女提督(今のはノーカンだよな……?)




睦月「皐月ちゃん、如月ちゃんは何で赤くなってるにゃ?」


皐月「さぁ……?」


――――――――――――――――――――
300 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 17:58:57.63 ID:pbhki7yC0

その後、如月が小声で『初めてをあげちゃった///』とか『もうこれは責任とってもらうしかないわよね///』とか言っていたが、私は一切聞こえていないぞ


……聞こえていないが、元に戻ったらしばらく如月の遠征多めに入れておくか。…いや念のためにね?


――――――――――――――――――――
301 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 17:59:56.73 ID:pbhki7yC0
皐月「ところでさ、芽依ちゃん?」クルッ


幼女提督「ん?なんでしょーか?」


皐月「ボクと芽依ちゃんって名前が一緒だよね」


幼女提督「うっ、うんそうだね」


幼女提督(Mayと皐月で、だよな。……なんか某ジブリ映画を思い出すな)


皐月「なんだかボクに新しい妹ができたみたいでうれしいな〜♪ ねぇ、試しに『皐月お姉ちゃん』って呼んでみてよ!」ワクワク


幼女提督「ふぇ!?う、うんわかった……」オドオド

302 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 18:01:04.06 ID:pbhki7yC0

皐月「……ごくり」



幼女提督「さ、さつきおねーちゃん……」ウルウル 上目遣い



皐月「かっ……」プルプル


皐月「かわいいねっ!!!やっぱりすごくかわいいよ芽依ちゃん!!」ギュッ


皐月「今日からボクのことは『皐月おねえちゃん』って呼ぶんだよ!!分かったかい?」ギュ−


幼女提督「えっ、でも…… 皐月「芽依、妹はお姉ちゃんの言うことを聞くものさ。わかったかい?」ニコッ


幼女提督「う、うんわかった……」


幼女提督(すっかりお姉ちゃん気分だな皐月のやつめ……)

303 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 18:02:33.76 ID:pbhki7yC0

睦月「皐月ちゃん!準備できたよ〜!!」


如月「こっちも準備できたわ〜、うふっ♪」




皐月「分かったよ〜!……じゃあ行こうか、芽依」手繋ぎ


幼女提督「……ふぇ?いくってどこかおでかけするの?」


皐月「近所に商業施設?っていうのが開いたんだ。ちょうどそこで買い物する予定だったんだ」


皐月「芽依ちゃんも一緒に行こっ!お姉ちゃんが服を選んであげるよ!!」ニコッ


幼女提督(あぁ、そういや鎮守府の近くにイ〇ンできたんだったな……ここ襲われたらどうするつもりだよ全く……)


幼女提督「で、でもわたしおかねもってないし……」オドオド
304 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 18:04:11.48 ID:pbhki7yC0
皐月「お金なら心配しないで!お姉ちゃんが全部出してあげるからさっ!!」ニコッ


幼女提督「そっ、そんなのわるいよぉ!」オドオド


皐月「大丈夫、大丈夫!ボクはこう見えてもお仕事してるからお金は持っているんだ!!」


皐月「芽依はうちの制服借りてるみたいだし、お姉ちゃんが新しい服買ってあげるからさ!!」キラキラ


幼女提督(ぐっ!?そこまで言われたらさすがに断れんな……お金は後で芽依から聞いたってことにして皐月にそれとなく返せばいいか……)ハァ…


幼女提督「……わかった!ありがとう、さつき!」
305 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 18:04:45.09 ID:pbhki7yC0

皐月「もー、芽依ったら……さっき言ったばかりだろう?さつき……?」


幼女提督「……さつきおねーちゃん」


皐月「そう!やっぱり芽依はかわいいねっ!!」ニコッ


幼女提督「……」



睦月「皐月ちゃーん?行くよー?」



皐月「あっ、ごめんごめん!……芽依、一緒に行こうか?」サッ 手差し出す


幼女提督「……うんっ!!」ニコッ 手握る


――――――――――――――――――――
306 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 18:05:41.13 ID:pbhki7yC0
睦月「皐月ちゃんすっかり芽依ちゃんにメロメロにゃしぃ……なんだか羨ましいにゃ……」ズーン


如月「あら?睦月ちゃんには私がいるでしょ?」ニコッ


如月「私も今度から『むつきおねーちゃん』って呼んでみようかしら……?うふっ♪」ニコッ


睦月「きっ、如月ちゃんそれはなんだか恥ずかしいよぉ///」アセアセ


如月「ふふっ、冗談よ♪」ニコッ


睦月「もぉ〜〜〜!!如月ちゃんってば〜〜〜!!」プクー

――――――――――――――――――――
307 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 18:07:59.69 ID:pbhki7yC0


―――イオ〇モール 横須賀鎮守府店―――


皐月「ここかぁー!思っていたよりもずいぶんと大きいねっ!


如月「これでお洋服も選びたい放題ねっ♪さっ、行きましょうか?」ニコッ スタスタ


睦月「如月ちゃん待ってよぉ〜!」スタスタ



幼女提督「……でっかい」ホエー


幼女提督(いやまじででかいな!?鎮守府と同じ……いやそれよりでかいか?)


皐月「芽依?……広いところだからお姉ちゃんとはぐれたら危ないからね?しっかりボクの手を握っててね?」ギュッ


幼女提督「そんなー…、さつきおねーちゃんしんぱいしすぎだよー!」ニコッ


幼女提督(いくら広いとはいえ、ここは鎮守府の管轄内。つまり私の庭みたいなものだ、こんな姿とはいえ迷子になるわけがない!」フフン


幼女提督(この姿とはいえ、さすがに迷子の店内放送は勘弁してほしいからな……)


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
308 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 18:09:33.05 ID:pbhki7yC0
―――店内―――

幼女提督「……」テクテク


幼女提督「……」キョロキョロ


幼女提督「……」テクテク


幼女提督「……」テクテク ピタッ


幼女提督「……」





幼女提督(まっ、迷ったーー!?!?さっきまで必死に『全く、皐月のやつ迷子か?』とか思ってたけど、これ完全に自分が迷子だわ!?)ガビーン

309 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 18:10:35.58 ID:pbhki7yC0
幼女提督「てんないほーそーしてもらうしかないのか……?いや、しかしわたしにもぷらいどというものが……」ブツブツ



???「お嬢ちゃん、もしかして迷子かい?」



幼女提督「ふぇ?……おにーさんだれ?」クルッ

幼女提督(いや本当に誰だよお前、一般人か?)



青年「え〜っと、誰というほどの人間でもないんだけどね……」


青年「お嬢ちゃんが一人でキョロキョロしてるから迷子かと思って声かけたのだけれど……」



幼女提督(怪しくは……ないか。見たところ好青年そうだし、ここは素直に助けてもらうか)


幼女提督「うん、じつはまいごなの?おともt……おねえちゃんといっしょにきたけどはぐれちゃって……」

310 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 18:11:32.30 ID:pbhki7yC0
青年「それは大変だね?お兄さんが一緒に探してあげるよ!さぁ、こっちに来て?」手グイッ


幼女提督「いっ、いたっ!おにーさんいたいよ!!」アセアセ


青年「でも急がないと、こうしている間にもお姉さんは遠くに行っちゃうかもしれないよ?それに……」




青年「……もっと痛い思いしてくなければ、いいからついてこい、ガキが」ボソッ




幼女提督「……っ!?!?」ビクッ


青年「……どうしたの?さぁ、行こうか??」グイッ


幼女提督「……」スタスタ


幼女提督(あっ、これ選択肢ミスったかもしれない……今は手も繋がれてるし、おとなしく従うか……)




皐月「芽依〜〜〜!!どこいったんだい〜〜〜!!!!……おっかいしなぁ、さっきまでそこにいたのに……ってあれ?」



青年「……」ニヤニヤ


幼女提督「……」テクテク



皐月「芽依……?」テクテク

――――――――――――――――――――
311 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 18:12:38.22 ID:pbhki7yC0
幼女提督(人気のない通路に連れ込まれてしまった……)テクテク


青年「……ふぅ、ここでいいか」キョロキョロ


青年「……で?お嬢ちゃん、名前なんていうの?」ギロッ


幼女提督「……っ!!……めい……です」


青年「へぇ?かわいい名前だね?」ニヤニヤ


幼女提督(……下種が)


青年「今からちょーっと顔の怖いおじさんたちがくるけど、泣いちゃだめだよ?……もっとひどい目に遭うからね?」ニコッ


幼女提督「……」コクッ


幼女提督(少女の誘拐……いや、人身売買か?)


幼女提督(何にせよ、早くここから抜け出さないとな……ん?)キョロキョロ
312 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 18:13:46.38 ID:pbhki7yC0
皐月「……」テクテク


幼女提督(さっ、皐月ーーー!?くっ、来るな!!外じゃ艤装の展開は禁止されているし、危険すぎるっ!!)


幼女提督(早く逃げろっ!!)←ジェスチャーで伝えようとしている


青年「……あ?さっきから何やって……」チラッ


皐月「……」


青年「……ちっ、面倒くせぇな」スクッ


青年「お嬢ちゃん、こんなところに何か用かい?おじさんは今から大事なしg 皐月「……かえせ」プルプル



青年「……あ?」ポカン



皐月「そこにいる子はボクの妹だ!だから早く返せって言ってるんだ!!」


幼女提督(ばかっ!!刺激するような発言を……っ!)
313 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 18:15:44.65 ID:pbhki7yC0
青年「……へぇ?君が芽依ちゃんの?……あんまり似てないけど、まぁいいや」テクテク


皐月「……っ!!ボクも捕まえる気かい?……残念だけどボクは艦娘だよ?キミぐらい……」


青年「知ってるぜ、艦娘っていうのは外では原則艤装の展開は禁止されてるんだろぉ?」ニヤニヤ


皐月「……でも、それは原則だ。ボクは妹のためならそのくらい……」


青年「へぇ?かっこいいねぇ?でも……」ニヤニヤ




青年「キミが規則を破ったって知ったら、キミの上司である提督はどうなるだろうねぇ?」ニヤニヤ




皐月「……っ!?」ビクッ


皐月「しっ、司令官は関係ないじゃないk…… 青年「いやぁ、大いにあるぜ?自分の部下である艦娘が市街地で艤装を展開したとなったらその最終的な責任は提督が負うんだよ」


青年「そうなると、良くて懲戒免職。悪ければ……死刑かもなぁ?」ニヤニヤ


幼女提督(そっ、そんな訳あるか!?こんな状況ならせめて憲兵に小言を言われて終わりだぞ!?こんなやつのいうことなんて信じるな!皐月!!)チラッ



皐月「……」


皐月「分かった、ボクは艤装は使わないよ」


幼女提督(皐月っ!?!?)
314 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 18:17:06.23 ID:pbhki7yC0
青年「理解の早い子は好きだぜ?分かったらとっとと… 皐月「だから!!」


皐月「だから、ボクが代わりになる!!だから芽依のことは離してくれないかい?」


幼女提督(ばかっ!?何言ってるんだあいつ!?!?)


青年「へぇ……ずいぶんと妹思いなこった……まぁ、こっちとしちゃあ好都合だ」ニヤッ


青年「それじゃあこれをつけろ。そうすればこいつは解放してやる」ヒュッ 手錠


皐月「……」ガチャ


皐月「……これでいいかい?じゃあ早く」


青年「……とでもいうと思ったかバーカ!!!」ヒュ


皐月「……えっ?」ドゴォ!


青年「所詮艦娘っていっても中身は子供だな、蹴っただけでよく飛びやがる!」ヒャッヒャッヒャ


幼女提督「さつきっ!?!?」ダッ


皐月「うっ……芽依……駄目じゃないか……ちゃんとお姉ちゃんってつけなきゃ……」ボロッ
315 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 18:18:11.56 ID:pbhki7yC0

幼女提督「そんなこといってるばあいじゃないだろ!?だいじょーぶか!?」アセアセ


青年「ひゃっはっは、姉妹愛とは泣かせるねぇ!? …ちなみにその手錠は特性でね、それをしている間は艤装の展開ができねぇ」


青年「これ以上痛い思いをしたくなければおとなしくしていた方が身のためだぜぇ?」ゲラゲラ




幼女提督「……」スクッ


皐月「芽依……?」ボロッ




青年「あぁ……?てめぇ、話し聞いてなかったのか?」ギロッ


幼女提督「……てめぇこそよくもうちのさつきにてをだしてくれたじゃねぇか」


皐月「芽依……駄目……だよ……うっ」

皐月(意識が……くそっ……)バタッ

316 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 18:19:15.46 ID:pbhki7yC0
青年「……てめぇらさっきからガキの分際で……」ユラッ


幼女提督(……くる)サッ


青年「舐めた口きいてんじゃねぇぞ!!」ブンッ


幼女提督(思った通り。右足の蹴り、それも大振り)


幼女提督(来ることが分かっていれば、避けるのは容易い。かがんで……)スッ


青年「……あ?」スカッ


幼女提督(続いて軸足に思いっきり蹴りをいれるっ!)ゲシッ


青年「うぉ!?」ガクン


幼女提督(軸足のバランスを失えば、倒れるのは必然。後は……)ユラァ…


青年「ってて、てめぇガキの分際で……」チラッ


幼女提督「……」ブゥン


幼女提督(鼻めがけて思いっきり蹴る!!)ガスッ


青年「っがああぁぁぁあがああああああ!?!?!?!?」ジタバタ
317 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 18:20:22.93 ID:pbhki7yC0
幼女提督(とりあえずは成功か、後は反撃されると厄介だ。目をつぶしt……) 

ガシッ ???「おい、遊びはそこまでだ」ブゥン


幼女提督(……っ!?まさか仲間かっ!?)スッ


男「……避けたか、少しはやるようだな」


男2「うわっ、あいつこんな子供にやられてんのかよ!?ださっwww」


男3「……」



幼女提督(なっ!?3人もいるのかよ!?!?)


青年「クソがっ……すいません男さん、本当はこのガキ2人で売る予定だったんですが……」チラッ




青年「そっちのガキはあげますんで、こっちのガキは俺にヤらせてください」ギロッ




幼女提督「……っ!?」ビクッ
318 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 18:21:24.35 ID:pbhki7yC0
男「……あまり派手にやりすぎるなよ?」


男「……おい、そっちの金髪の方の子どもを連れていけ」


男2「了解www」


男3「……」コクッ


幼女提督(皐月っ!?……くそっ、私がもとの姿だったら……!!)プルプル


幼女提督「……いや、そんなのはかんけいない!!さつき、いまたすけてやるからまってろ!!」ダッ




青年「くそガキぃ!!てめぇの相手は俺だっつうの……っ!」ドカッ 



幼女提督「がぁっ!?」バタン


幼女提督(くそっ……皐月……)


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
319 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 18:23:03.91 ID:pbhki7yC0
―――〇オンモール内 喫茶店―――

幼女提督「……ということがくちくかんのこたちにあったりしないだろうか?」真剣な目


如月「……ショッピング中にそんなことを考えていたのかしら?」



時刻はお昼前、だだっ広いイオ〇の中を見ているうちに疲れてしまった私は、皐月にお願いして少し休憩することにした。

それを見た如月は、一緒に休憩を申し出てくれた。おそらく、気を使わせてしまったかもしれない。


だが、それよりも……


幼女提督「だってそうだろ!?こんな広いところでまいごになってこえをかけられたらついていっちゃうだろ!?」クワッ


如月「……あのねぇ、いくら私たちの見た目が子どもだからって、そこまで子ども扱いしなくていいのよ?」ハァ


如月「艦娘は艤装を展開しなくたって普通の人よりも身体能力は高いし、心配いらないわ」


幼女提督「でっ、でもまんがいちということがだな!」オロオロ

320 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 18:24:09.89 ID:pbhki7yC0
如月(本当にこの人は心配しょうね……)ハァ


如月(今は他人の心配よりも自分の心配をしてほしいわ……)




皐月「ごめーん!芽依、如月!」タッタッタ

睦月「いろいろ迷っちゃったにゃー!」タッタッタ




如月「……ほら?ちゃんと戻ってきたでしょう『芽依ちゃん』?」


幼女提督「あっ、ああ……じゃなくて……う、うん、そうだね!」ニコッ


幼女提督(おっと、如月の前だからつい普段と同じ喋り方になってしまっていたか……危ない危ない)




皐月「ちゃんと芽依の服も買ったから後で着てね!……ところで何話してたんだい?」


睦月「何なに、なんの話ー?」


如月「実は芽依ちゃんがね……皐月ちゃんたちがちゃんと帰ってきてくれるか心配だって話をしていたのよっ、ふふっ♪」

321 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 18:25:04.97 ID:pbhki7yC0
幼女提督「ふぇ!?きさらぎなんでいっちゃうのー!?」アタフタ


皐月「ボクのことを心配してくれていたのかい?かわいいねっ!!」ギュッ


睦月「睦月、感激ですぅー!!」ギュッ



如月「あらあら……なっ、なら私も……///」



幼女提督(まっ、またこの流れかー!?)ジタバタ


幼女提督(も、もうお前らの心配なんてしてやらないからなー!?)ジタバタ


――――――――――――――――――――
322 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 18:26:28.89 ID:pbhki7yC0
―――帰り・鎮守府内―――

睦月「今日は半日だったけど楽しかったにゃ♪」ニコッ


皐月「ボクも楽しかったよ!また遊びに来てね♪」ニコッ


如月「ふふっ、そうね♪『また』遊びましょ?」ニコニコ


幼女提督「(『また』の発音が一人だけ違うぞ、如月……)うん!じゃあまたね!!」手振り



幼女提督「……ふぅ、つかれた」


幼女提督(これで午前の訪室は終わりか……次はマルヒトマルマルからだからまだ少し時間があるな、どこかで休んでおこう……)ゲンナリ
323 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 18:28:10.51 ID:pbhki7yC0

ちなみに、あんな話しをしていたら帰り道で若い男集団に如月がナンパされていたが、『今、急いでいますのでどいてくださいませんか?』と笑顔でいいながら余裕で男の手首を捻り上げていた。ぅゎょぅι゛ょっょぃ。


幼女提督(駆逐艦の子たちは思ったよりたくましいみたいだな……そりゃあ私の体力が持たないもの無理ない……)ゲンナリ


幼女提督(……とりあえず適当な部屋に入ってベット借りるか……多分ここら辺の子たちは遠征に行ってて今の時間はいないだろ……)ガチャ




暁「……っ!!貴方が芽依ちゃんね!!暁よ、よろしくっ!!」パアァ


響「約束の時間よりまだ早いけれど……悪い気はしないね。響だ。よろしく」フッ


雷「わぁ〜!!本当に司令官にそっくりね!!雷よ、何かあったらいつでも頼ってよね♪」ニコッ


電「いっ、電なのです!司令官さんにはいつもお世話になっているのです!!」ペコリ





幼女提督「」


幼女提督「すいません、へやまちがえました」バタン



暁・響・雷・電「「「「ええぇぇぇえぇぇええ〜〜〜〜〜!?!?!?」」」」

――――――――――――――――――――
324 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/12(水) 18:29:04.48 ID:pbhki7yC0
とりあえず今日はここまでです!また書き貯めができたら投下しますね〜
325 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/12(水) 18:51:33.10 ID:a5anPlN6o
ビビったわ…
乙でした
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/12(水) 18:54:21.49 ID:Z7oAyeQ3o
乙です
皐月成分は貴重だから接種しなくては
327 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/12(水) 18:55:26.09 ID:dkpjwUBAo

やたら都合のいい設定や手錠が出てくると思ったらwwww
328 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/12(水) 18:55:31.70 ID:eBLJ3NKfo


如月かわいい
329 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/12(水) 23:28:25.91 ID:0/wq2NV80

安心したけど薄い本にありそう()
330 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/14(金) 15:16:48.21 ID:L0xbTse50
続きできたので投下していきますね〜
331 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/14(金) 15:18:07.80 ID:L0xbTse50
暁「まったく、何も間違えてないわよ!司令官みたいな冗談はやめてよね!」プンスカ


幼女提督「あはは……ごめんなさい」

幼女提督(ここ暁型の部屋だったかー…、時刻は……ヒトフタサンマル。あぁ…私の貴重な仮眠時間が……)ハァ…


響「気にしなくていいよ……暁は君が来るのを楽しみにしていたからね。昨日の夜も眠れなくてトイr……」


暁「わー!?響!?べっ、別に昨日はいつもと変わらなかったじゃない!?ぐっすり寝てたわよ、ぐっすり!!」アタフタ


幼女提督(暁、お前まだ一人でトイレに行けないのか……)
332 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/14(金) 15:19:14.59 ID:L0xbTse50
雷「それよりも芽依ちゃん、もしかして少し疲れてる?」


電「そういえば何だか少し疲れた顔をしているのです。……そういうところも司令官さんにそっくりなのです!」


幼女提督(今そんなに疲れた顔しているのか……いやまぁ確かにそうだが)

幼女提督「う、うんそうなの。ちょっとさっきむつきたちとあそんでて……はぁ……」


雷「人と話しているときにその深々としたため息……本当に司令官にそっくりね!」


電「そっ、そんなところまで似なくてもいいと思うのです……」
333 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/14(金) 15:20:13.40 ID:L0xbTse50
幼女提督「ふぇ……?いまためいきついてた?」キョトン


暁「これは司令官と一緒で重症ね……」ジーッ


響「そうだね……」哀れみの目


雷「……ため息って遺伝するのかしら?」キョトン


電「そっ、それはないと思うのです!」アタフタ



幼女提督(せっかく楽しみにしてくれていたのに、気分を盛り下げてしまったな……)


幼女提督「ごっ、ごめんね?」アタフタ

334 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/14(金) 15:21:33.58 ID:L0xbTse50
雷「そうだわ!疲れているのならお風呂に入ればいいじゃない!!」パアァ


暁「あっ、それいいわね!ナイスよ、雷!!」


響「Хорошо!さすが雷!」


電「賛成なのです!」



幼女提督「ふぇ?おふろ?……いやいや!?それはちょっとどうかとおもうなぁ!!」アタフタ


幼女提督(もしバレたら憲兵さんの出番間違いなしだよ!?)
335 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/14(金) 15:22:09.44 ID:L0xbTse50
雷「大丈夫よ!!この時間なら赤城さんとかお風呂が長い人たちも入ってないわ!!」キラキラ


暁「そうと決まったら支度しましょ!!」ワクワク


響「暁、タオルを忘れないようにね?」サッサ


電「頭洗ってあげるのです!!」ニコッ



幼女提督「」


幼女提督(どうしてこうなった……)ハァ…

――――――――――――――――――――
336 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/14(金) 15:23:16.36 ID:L0xbTse50
―――大型入浴場―――

カポーーーン


暁「やっぱりお風呂は気持ちいわねー…れでぃーとしてのびぼーが磨かれるわぁ……」グダー


響「暁、そんな顔してたらレディーが台無しだよ……ふう…」グダー


雷「そうねぇ……」グダー


電「なのです……」グダー


幼女提督「……」チャプン


幼女提督(結局風呂に入ってしまった……)ゲンナリ
337 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/14(金) 15:25:23.35 ID:L0xbTse50
幼女提督(確かに風呂は気持ちいが……いや今何も考えるまい。他に入っている子もいないみたいだし私もゆっくりするか……)グダー



暁「……」ジーッ


幼女提督「……?」チラッ


暁「……私より大きい」ボソッ


幼女提督「ふぇ?なにかいった?」キョトン


暁「べっ、別に何も言ってないわよ!」アセアセ


暁「……」←無言で自分の胸を見つめる


幼女提督(……あぁなるほどそういうことか)

338 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/14(金) 15:27:02.79 ID:L0xbTse50

幼女提督「……むね……か」


幼女提督「……」


幼女提督「……」キョロキョロ


幼女提督「……」ソーッ




電「あの、芽依ちゃ…… 幼女提督「ふぇえぇぇえ!?!?な、なに!?なにもしてないよ!?」バシャア! アタフタ


電「!?ど、どうしたのです!?大丈夫でなのですか!?」アタフタ
339 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/14(金) 15:28:47.14 ID:L0xbTse50
幼女提督「う、うんだいじょーぶ。なにもよこしまなきもちなんてない。うん、だんじょーぶ……」


電「……?」キョトン


幼女提督「そっ、それよりなにかようでしょうか?」アセアセ


電「そうなのです!じっ、実は噂で聞いた話なのですが……」 





電「胸を揉むと大きくなるって聞いたのですが、本当なのでしょうか……?」





幼女提督「ぶーーーーっ!?!?!?」バシャーン!




電「めっ、芽依ちゃん!?さっきから大丈夫なのですか!?!?」アセアセ


幼女提督「うっ、うん、だいじょーぶ……めいはれいせいだよ……」

340 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/14(金) 15:30:50.87 ID:L0xbTse50
幼女提督「それでそのはなしだけど……ざんねんながらうそだよ」


電「えっ!?そうなのです!?」ガーン


幼女提督「うん……おじさんがりゅーじょーがまいにち、ためしているらしいって……」


電「そ、それだけだとまだ……そうとは言えないの……です……」目逸らし


幼女提督「……いいの、むりにふぉろーしなくても……」


幼女提督(子供は正直だな……残酷なほどに……)

――――――――――――――――――――
341 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/14(金) 15:31:43.52 ID:L0xbTse50
―――脱衣所―――

雷「ふーっ!さっぱりしたわねー!!」ゴシゴシ


響「その通りだね」ゴシゴシ


暁「……」ゴシゴシ チラッ 


電「……」ゴシゴシ チラッ


響「……?どうしたんだい二人して自分の胸を見つめて?」


暁「……なんでも(年下に負けた……)」ドヨーン

電「……ないのです(もう成長は望めないのです……)」ドヨーン


響「……?」キョトン


――――――――――――――――――――
342 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/14(金) 15:33:17.06 ID:L0xbTse50
暁「さぁ!これで疲れも取れたでしょ?遊ぶわよーーー!!!」バッ


幼女提督「うん、おかげでらくになったかな?」ニコッ


幼女提督(さすが子供の体だな、疲れてもすぐに回復するなんて……ちょっとだけこの体が羨ましいな)


響「それで、何をするのか決めているのかい?」


暁「う〜ん……そうねぇ……」


幼女提督(そういえば暁たちは非番の時なにして遊んでるのか知らないな……雷なんかはたまに執務室に手伝いにくるが……)


幼女提督(いい機会だからちょっと聞いてみるか)


幼女提督「……ふだんあかつきたちはなにしてあそんでるの?」


暁「えっ、普段?」キョトン

343 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/14(金) 15:34:37.57 ID:L0xbTse50
暁「う〜ん、そうねぇ……暁は間宮に行ったり、吹雪ちゃんや白露ちゃんと遊ぶことが多いかしら?」


幼女提督(間宮はともかく、吹雪や白露と遊んでいるのは意外だな……長女つながりか?)ホウホウ


暁「……そういえば響は休みの日はなにしてるの?」チラッ


響「そうだな……自分でボルシチを作って食べたり、ウォッカを飲んだり……かな?」


響「後は……そうだね、五十鈴と一緒に甘いものを食べに行くこともあるかな」


幼女提督「いすずとなかいいの?」


響「私に限ったことではないが、ちょくちょく遠征で一緒になるからね。駆逐艦の子は大体仲がいいかな」


幼女提督「そーなんだ……」


幼女提督(どちらにしても食べてばかりだな響……)

344 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/14(金) 15:36:14.53 ID:L0xbTse50
響「雷や電は何してるんだい?」クルッ


雷「そうねぇ……雷は司令官のお手伝いをすることもあるけど……」


雷「司令官がいない時は祥鳳さんに料理を教えてもらったりしているわね!後、霞ちゃんや曙ちゃんと遊ぶことも多いかも」


幼女提督「えっ!?かすみとあけぼのと!?いかずちが!?!?」ビクッ


雷「えっ、そんなに驚くこと??」キョトン


電「かなり意外なのです……」


幼女提督「う、うんいがい……」


雷「そう?霞ちゃんと曙ちゃんとは司令官の話しですごく盛り上がるのよ!!」


幼女提督「そっ、そうなんだ……」


幼女提督(まじか……ていうか曙も霞も休日に何してるか想像つかなかったけど、雷と遊んでたのか……)


幼女提督(それに話が合うって……えっ何?それって悪口じゃないよね?ねぇ!?)
345 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/14(金) 15:38:53.40 ID:L0xbTse50
電「最後は電の番なのです!……といっても暁ちゃんたちとそんない変わらないのですが……」


電「間宮に行ったり、買い物に行ったり……後は初雪ちゃんや潮ちゃんとゲームをしたりするのです」


幼女提督「そうなんだー」


幼女提督(それは何となく理解できるな。何となく3人とも気が弱いし、そのつながりか)


暁「……そう考えると暁たちの休みが全員合うのってかなり久々よね〜」


響「そうだね……何か月ぶり?」


雷「2か月ぶりぐらいじゃない?ほら、前に雪合戦したじゃない!」


電「そういえばそうだったのです!響ちゃん強かったのです……」


響「ふっ、雪の扱いには慣れてるからね」


暁「もーっ、来年は絶対負けないんだからねっ!!」


   暁・響・雷・電 ワーワーキャーキャー

――――――――――――――――――――
346 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/14(金) 15:39:59.65 ID:L0xbTse50
幼女提督(うちは遠征でも出撃でも割とバラバラにして行かせるからなー…、それでもそんなに休みあってなかったのか……)


幼女提督(今度から月に一回は休みが被るようにしてやるか……)


幼女提督(それにしても久々に一緒の休みなのに私がいてはなんだか悪いな……)


幼女提督「あっ、あの!」


暁「だーかーら、あの時はっ……って芽依ちゃん?どうかした?」キョトン
347 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/14(金) 15:41:41.94 ID:L0xbTse50
幼女提督「せっかくみんないっしょのやすみならじゃましちゃわるいし……」


幼女提督「めいはひとりでもあそべるから…… 暁「それは違うわ」




幼女提督「……えっ?」キョトン




暁「せっかく一緒『だから』芽依ちゃんも一緒に遊ぶの!!もー、分かってないわね!!」プンスカ


響「暁の言うとおりだよ、誰も芽依の事を邪魔なんて思う人はいないよ」フッ


雷「そうよっ!その変な気の使い方も司令官にそっくりね……そういう時はね、私たちに頼っていいのよ?」ニコッ


電「むしろ暁ちゃんたちも芽依ちゃんも一緒で電はとっても嬉しいのです!」ニコッ




幼女提督「み、みんな……ありがとね!」ニコッ


幼女提督(そうか……そういえばこういうやつらだったな暁たちは)フッ


348 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/14(金) 15:43:17.04 ID:L0xbTse50
暁「それに、さっきの話で何をするか思いついたわ!!」


暁「今は春だから花見よ、みんなでお花見をしましょう!!」ニコッ


響「Хорошо、そいつはいいね」


雷「いいわね!じゃあ私はお弁当の準備をしなくちゃ!電は場所取りお願い!!」


電「わ、分かったのです!!」


幼女提督「うん、いいね!!」ニコッ


幼女提督「みんなではなみしよっか!!」にぱー

――――――――――――――――――――
349 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/14(金) 15:45:38.23 ID:L0xbTse50

幼女提督「……っていうことがあったんだ」


大淀「そうですか、それでお花見は楽しめましたか?」


幼女提督「あぁ、いかずちはしょーほーのところでりょーりべんきょーしているだけあって、おべんとーうまかったぞ」


幼女提督「そのあと、おちてくるさくらのはなびらを1ぷんかんになんまいキャッチできるかっていうはなしになってな……」


幼女提督「……てきとうにやったつもりだったがわたしがあっしょうしてしまって」


幼女提督「あかつきにらいねんリベンジするからぜったいにくるようにいわれてしまった……」

350 : ◆qjT3UIXo9. [saga]:2017/04/14(金) 15:49:06.41 ID:L0xbTse50
時刻はフタヒトマルマル、花見が終わり時間まで遊んだ私はいつも通り工廠へ戻った。


帰り際暁が泣きそうな顔をしていたが、来年もまた来るからといったら、すっかり笑顔を取り戻していた。……我ながら無理な約束をしてしまったものだ。


そして今は夕食を終え、大淀に今日の報告をしている訳だが……


幼女提督「……おーよど」


大淀「はい、何でしょう?」


幼女提督「このこーけーは、じょーしがぶかにほうこくするというよりも……」



幼女提督「はたからみればかんぜんにこどもがおやにきょうあったことをたのしそうにはなしているようにみえるんじゃないか……?」




大淀「あら、気づいていらしたんですか?」ニコッ


幼女提督「やっぱりそうだよな!?くそっ、くつじょくだ!!もういい、わたしはねるっ!!」プンスカ
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