神谷奈緒「家の鍵忘れた」P「どうした?」

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341 : ◆/QeoqpZXlJn8 [saga]:2017/04/22(土) 23:06:30.17 ID:ccU7bPqa0

〇神谷邸 自室

奈緒「はは、は……」

奈緒「なんだ、今日も加蓮と遊びに出てたんだ……アタシが誘ってもこないくせに……」

奈緒(そういえば、まだガーベラの花握りっぱなしだったっけ……)

奈緒「こいつも、摘んできた意味なかったなー……部屋にでも飾っておくかな、そのまま捨てちゃったら可哀そうだし」

奈緒「……はぁ」

奈緒「アタシなんかより、可愛くて、たくさん甘えてくる女の子の方が好みなのかよ……あ、アタシだってそのくらいで、できるし……」

342 : ◆/QeoqpZXlJn8 [saga]:2017/04/22(土) 23:07:15.00 ID:ccU7bPqa0

奈緒「ね、ねえ……一緒にお散歩に行きたいなーって、だめ?」キュピピーン、ギャルルルーン
343 : ◆/QeoqpZXlJn8 [saga]:2017/04/22(土) 23:08:08.59 ID:ccU7bPqa0

奈緒「ないな、これは永久封印だ……つーか、何やってんだよアタシ……」

奈緒「はぁ……もう、プロデューサーさんの、バカ……」
344 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/23(日) 00:02:30.46 ID:LreXS+rLo
奈緒もかわいいよ……
345 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/23(日) 00:15:19.93 ID:A3rq4h7bo
奈緒は不器用だな、これは立ち位置が逆転しそう
可愛いな
346 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/23(日) 00:21:07.63 ID:mhcaVF4Go
頑張れ奈緒、諦めるな
347 : ◆/QeoqpZXlJn8 [saga]:2017/04/23(日) 23:16:10.02 ID:s2wq/BdN0

〇さらに数日後 事務所

奈緒「今日のレコーディングの仕事は上手くいったから、ちょっと早めに終わったな」

奈緒「本当は直帰してもいいんだけど……少しくらい事務所に寄るかな」

奈緒「ちょっとくらい、褒めてくれたりとか……いや!別に褒めてほしいとかじゃないぞ!うん!」

奈緒「って、誰に言い訳してんだろ……それに事務所に着いちゃったし」

奈緒「お疲れ様でーす」ガチャ

348 : ◆/QeoqpZXlJn8 [saga]:2017/04/23(日) 23:16:45.52 ID:s2wq/BdN0

P「いや〜、いずれ片付けなきゃとは思ってたんだけど時間がなくて……」

凛「最初から、出したものは元の場所に戻しておけば、こんなにデスクが汚くなることなんてないじゃん」

P「うぐぐ……次からは気を付けることにするよ……」

凛「そんなこと言っちゃって……いいよ、プロデューサーも忙しいみたいだし、汚れてきたなって思ったら私が定期的に片づけることにする」

P「ほ、本当か!?ありがとう、凛!!」

凛「でも、私が片づけるからって何もしないのもダメだからね」

P「えぇ……なんでさ……」
349 : ◆/QeoqpZXlJn8 [saga]:2017/04/23(日) 23:17:22.99 ID:s2wq/BdN0

凛「こういうのは、少しづつでも自分で意識していかなきゃダメなんだよ、私が片づけてあげるのは忙しい時期だけだから」

P「そ、そんなぁ……わ、わかったよ……」

凛「うん、わかればよろしい……そうだ、喉乾いてない?コーヒー入れてこようか?」

P「おう、凛の入れたコーヒーは美味しいからなー、頼むよ」

凛「もう、調子いいこと言っちゃってさ……じゃあ淹れてくるからちょっと待ってて」スタスタ
350 : ◆/QeoqpZXlJn8 [saga]:2017/04/23(日) 23:18:26.05 ID:s2wq/BdN0

P「さてと、デスクも凛のおかげできれいになったし、仕事の続きでも……っと」

奈緒「……、……!」ビクッ

P「なんだ奈緒来てたのか、今日は直帰のはずだったけど、どうした?」

奈緒「あ、ああ、いやその……わ、忘れ物をしちゃってさ……もう見つかったし気にしないで!そ、それじゃ!」

ガチャ、バタン

P「どうしたんだ、奈緒……」

P(ただの忘れ物じゃないんだろうけど……表情も暗いし……)

凛「コーヒー、入ったよ……どうしたの?」

P「いや、なんでもないよ」

P(奈緒……)
351 : ◆/QeoqpZXlJn8 [saga]:2017/04/23(日) 23:19:20.68 ID:s2wq/BdN0

〇さらに数日後 再び事務所

奈緒(よしっ、今日こそは頑張るぞ!)

奈緒(いつもより、ちょっとかわいい感じの服を着て、髪型だって、普段より念入りにセットしたし……大丈夫だよな)

奈緒「なんで普通に事務所行くだけなのに、こんなに本気になってんだろ」

奈緒「でも、最近あんまり話せてないし……今日はたくさん話せたらいいな……」
352 : ◆/QeoqpZXlJn8 [saga]:2017/04/23(日) 23:20:27.70 ID:s2wq/BdN0

奈緒「お、おはようございます」ガチャ

ちひろ「あら、おはよう奈緒ちゃん、今日は早いんですね」

奈緒「あ……おはようちひろさん」シュン

ちひろ(あからさまに元気がなくなったような……き、気のせいよね)

ちひろ「今日の奈緒ちゃん、可愛い服着てますね、髪型もいつものシニヨンじゃなくておろしてて……なんだか新鮮です」

奈緒「あ、ありがとうちひろさん」ソワソワ

ちひろ(なんだかソワソワし始めたし……)

奈緒「……、……」キョロキョロ

ちひろ(落ち着きなく辺りを見回して……ははーん、そういうことですか……)
353 : ◆/QeoqpZXlJn8 [saga]:2017/04/23(日) 23:21:05.86 ID:s2wq/BdN0

ちひろ「奈緒ちゃん、プロデューサーさんなら会議室にいますよ……」

奈緒「ほ、本当か!?」ガタッ

ちひろ「……ただ凛ちゃんも一緒で、今後の方向性についてのミーティングを……ってあれ?奈緒ちゃん?」


ちひろ「もう、行っちゃったのかしら……」
354 : ◆/QeoqpZXlJn8 [saga]:2017/04/23(日) 23:22:01.15 ID:s2wq/BdN0

〇会議室

奈緒「会議室に来たのはいいけど……今になってすごく緊張してきた」ドキドキ
 
奈緒「あ、アタシ変じゃないよな?髪はねたりとか、してないよな?」ドキドキ

奈緒「し、深呼吸して……すぅ、はぁー……よ、よし!行くぞ!」

355 : ◆/QeoqpZXlJn8 [saga]:2017/04/23(日) 23:22:28.66 ID:s2wq/BdN0

?「……私は……のほうで……が、いいと思うんだ」

P「だったら……のときは……にするべきだ……」

356 : ◆/QeoqpZXlJn8 [saga]:2017/04/23(日) 23:23:37.64 ID:s2wq/BdN0

奈緒(あれ、プロデューサーさん以外の人の声が聞こえる)

奈緒(誰なんだろう……ドアの隙間から覗けないかな?)

カチャ……

奈緒(う〜ん……あまりよく見えないけど……)

奈緒(髪の長くて……あれは……)

奈緒「凛だ……」ボソッ

奈緒(あんなに、肩がくっつくくらいに寄り添って並んで……)

奈緒「なにやってんだよ……アタシも、プロデューサーさんも、凛も……」

奈緒「やっぱり、アタシじゃダメなのかよ……」

奈緒「ちょっと時間早いけど、レッスンルーム鍵空いてるかな……」

357 : ◆/QeoqpZXlJn8 [sage saga]:2017/04/23(日) 23:26:16.94 ID:s2wq/BdN0
とりあえずここまで
なんだか書いてて胸が痛くなってきた
次回は少しプロデューサーさんに頑張ってもらう予定
358 : ◆/QeoqpZXlJn8 [saga]:2017/04/24(月) 19:06:05.81 ID:R45eoceB0

〇神谷邸 奈緒自室

奈緒(凛や加蓮との宣戦布告からもう2週間が経った)

奈緒(日に日に、プロデューサーさんと凛、加蓮の仲が良くなっていって)

奈緒(逆にアタシは、日を追うごとにプロデューサーさんを避けるようになった)

奈緒(本当は二人みたいに、いっぱい話とかして、一緒に出掛けたりもしたい)

奈緒(だけどそう思うたびに、恥ずかしがりな自分自身が邪魔をする)

奈緒(素直になれないアタシが嫌いで……きっとプロデューサーさんも可愛げがないって思ってるんじゃないのかな、なんて考えると……)

奈緒(不安だ……)
359 : ◆/QeoqpZXlJn8 [saga]:2017/04/24(月) 19:08:08.06 ID:R45eoceB0

〇某マンション P宅

P(2週間ほど前からだろうか、担当アイドルである凛と加蓮が積極的になったのは)

P(よく甘えてくるようになったし、一緒にコーヒーを飲んだり……デートごっこに付き合ったり、ただ二人で話したりするようにもなった……)

P(凛や加蓮と一緒にいるとなんだかんだ言って楽しいのも事実だし、二人とも可愛いから、男として悪い気もしない……正直、今の二人に結構好意を持っていたりもする)

P(だけど……なんでだろう……)

P(一緒にいる機会の多くなった二人よりも、どうして奈緒のことがすごく気になるんだ……?)
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/24(月) 21:15:24.61 ID:OzEHzb/lO
近づきすぎるより少し距離おくのも効果的ね
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/24(月) 22:28:00.97 ID:TnPeBjcRo
自然とお互い距離を置いて好意が増幅するカップル(夫婦)の鏡
R-18やヤンデレ版があるならどうなることか
362 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/25(火) 07:05:50.63 ID:lPcX2vFLo
>>361
決まってるじゃないですか
そりゃあもう愛し合うんですよ
363 : ◆/QeoqpZXlJn8 [saga]:2017/04/25(火) 19:49:39.84 ID:iyBdjbVTO


〇事務所

ちひろ「最近、奈緒ちゃんの元気がありませんよね……」

P「ええ、俺もそこは気になってました」

ちひろ「プロデューサーさんは何か聞いてないんですか?『悩みがある』とか、『誰かと喧嘩した』とか……」

P「うーん……そういった感じの話は聞きませんし……何より、俺の勘違いだったらいいんですけど、奈緒が俺のこと避けてる気がするんですよね……」

ちひろ(凛ちゃんや加蓮ちゃんの、プロデューサーさんに対するアピールに嫉妬してるのかしら?)

ちひろ「でも、それにしてはダメージを受けすぎな気がします……」ボソッ

P「今度のTV収録の後、ちょっと奈緒本人に聞いてみることにします……それで、できる限り力になってあげれたらなと……」

ちひろ「そういうことなら、プロデューサーさんに奈緒ちゃんのことお願いしますね」

ちひろ(私が行くよりも、プロデューサーさんが行ってくれた方が奈緒ちゃんも喜ぶと思いますし……それに、この問題はプロデューサーさんにしか解決出来ないですから)
364 : ◆/QeoqpZXlJn8 [saga]:2017/04/25(火) 22:32:40.74 ID:/j+RMAM00

〇事務所 

P「やっぱり天気予報の通り、雨になちゃったな……」

凛「収録は室内なんだし、問題はないよ」

加蓮「そうそう、それに今日はプロデューサーさんが送迎してくれるんだよね?」

P「おう、そのつもりだよ、流石にこの雨の中歩いて行けとは言えないさ」

加蓮「だったら、私たちの収録も見ていってほしいな」
365 : ◆/QeoqpZXlJn8 [saga]:2017/04/25(火) 22:33:31.22 ID:/j+RMAM00

P「そうだな……確かに急ぎの仕事はないし、久しぶりに収録風景でも見てやるか」

凛「だったら、いつもより気合入れないとね」

P「そんな力まなくてもいいよ、いつも通り頼む」

奈緒「……そろそろ時間じゃないのか?アタシ、先に車に乗ってるからな……」

P「お、おう……じゃあ俺たちも行くか」

凛「そうだね、ちひろさん行ってきます」

加蓮「行ってきまーす」

ガチャ、バタン
366 : ◆/QeoqpZXlJn8 [saga]:2017/04/26(水) 23:11:57.65 ID:y+CMnX9j0

〇TVスタジオ

『鮮やかな色纏う波紋は 風受けて飛び立った
 キラキラとひかる まぶしい空へと―――』

スタッフ1「はい、オッケーです!収録、お疲れさまでした!」

スタッフ2「セットの片づけ急げよー!」


P「三人ともお疲れ様、すごくよかったぞ!」

凛「そんなの当たり前、だってプロデューサーが育てたアイドルだよ?」

加蓮「そうそう……それにしても、やっぱり三人で歌うステージってすごく楽しいね」
367 : ◆/QeoqpZXlJn8 [saga]:2017/04/26(水) 23:12:28.29 ID:y+CMnX9j0

奈緒「……うん、そうだな」

P「ステージを楽しめるってことは、それだけお前たちが成長したってことだ……っとそういえば、お前たちはまだステージ衣装のままだったな」

P「俺は今日の収録に協力してくれた関係者の人たちへ挨拶に行こうと思ってるから、その間に着替えて帰る準備しておいてくれ」

凛 奈緒 加蓮「はーい」

P「あ、それと奈緒、後で大事な話あるから時間空けておいてくれよな」

奈緒「……わかった」
368 : ◆/QeoqpZXlJn8 [saga]:2017/04/26(水) 23:12:53.34 ID:y+CMnX9j0

〇TVスタジオ 楽屋

凛「ふぅ……やっぱり全国放送用の収録ともなると、少し緊張するね」

加蓮「なに言ってるの、いつもより調子よかったじゃん、動きがキレキレですごくかっこよかったよ」

凛「そんなことないよ、ダンスだったら私より奈緒の方が上手かったし」

加蓮「だってさ、奈緒は今日の収録どうだった?」

奈緒「……、……」
369 : ◆/QeoqpZXlJn8 [saga]:2017/04/26(水) 23:13:24.99 ID:y+CMnX9j0

加蓮「奈緒?どうしたの?」

奈緒「……へ?あ、いや別に何でもないぞ!」

凛「?変な奈緒……ってあれ、奈緒の衣装のリボン、一つ足りなくない、かな?」

奈緒「え!?ほ、本当だ……スタジオの方で落としてきちゃったのかな?」

加蓮「今ならスタッフさんとかも残ってると思うから、見てきたら?」

奈緒「うん、そうするよ」
370 : ◆/QeoqpZXlJn8 [saga]:2017/04/26(水) 23:14:19.60 ID:y+CMnX9j0

〇TVスタジオ

奈緒(……プロデューサーさん、大事な話あるって言ってたけど、なんなんだろう?)

奈緒「あ、あったあった……やっぱりスタジオで落としてたのか、リボン」

奈緒「今度からは落とさないよう、気を付けないとな……っと」

奈緒(あそこにいるのは……今日の収録のスタッフさんだ、一応挨拶とかした方がいいのかな?でも、なんか話してるっぽいし、邪魔するのも……)

371 : ◆/QeoqpZXlJn8 [saga]:2017/04/26(水) 23:15:10.85 ID:y+CMnX9j0

スタッフ1「やっぱ生で見るアイドルはすごいよな!見たか、あの渋谷凛と北条加蓮の笑顔!」

スタッフ2「それには同感、ってお前、神谷奈緒ちゃんはどうなのさ?」

スタッフ1「いやあれは……ぶっちゃけいらないだろ」

スタッフ2「まあな、確かに俺がプロデューサーだったら使ってないな」

スタッフ1「ってことは、今神谷奈緒の担当プロデューサーも結構苦労してるんじゃないのか?」

スタッフ2「それは言えてるな、取り柄のないアイドルのお守とか苦痛以外の何物でもないしな」
372 : ◆/QeoqpZXlJn8 [saga]:2017/04/26(水) 23:15:47.22 ID:y+CMnX9j0

奈緒「……、……」

奈緒(ああ、そうだったんだ……プロデューサーさんはもうアタシのことなんて……)

奈緒(これっぽっちも……好きじゃないんだ……)

奈緒「……、……」グスッ
373 : ◆/QeoqpZXlJn8 [saga]:2017/04/26(水) 23:16:28.65 ID:y+CMnX9j0

〇TVスタジオ 楽屋

P「お前ら、帰る準備はできてるか?」ガチャ

凛「遅かったね……ってプロデューサーじゃん」

P「どうした……奈緒がいないけど?」

加蓮「さっき、スタジオに衣装のリボン落としたからって探しに行ったきり戻ってこないの」

P「……俺、ちょっと探してくるよ、凛と加蓮は楽屋で奈緒に電話してみてくれ」

凛「わかった」

加蓮「うん、電話してみるよ」
374 : ◆/QeoqpZXlJn8 [saga]:2017/04/26(水) 23:17:00.76 ID:y+CMnX9j0

P「ダメだ、どこにもいないぞ……」

凛「こっちもダメ、電話の電源入ってないみたい」

加蓮「ね、ねえ私たちどうしたらいいの?」

P「……とりあえずお前たちは事務所に戻れ、ちひろさんに迎え頼むから」

凛「プロデューサーは、どうするの?」

P「もしかしたら、奈緒がスタジオの外に出ちゃってるかもしれないからな、周辺を探してみる」

加蓮「雨も降ってるし、気を付けてねプロデューサーさん」

P「おう、絶対奈緒を見つけて戻るから」

375 : ◆/QeoqpZXlJn8 [sage saga]:2017/04/26(水) 23:47:55.81 ID:y+CMnX9j0
次回から後半戦に入っていきたいと思ってます
376 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/26(水) 23:57:40.28 ID:phKcZpsAo
乙、奈緒のメンタルがズタボロに
Pと奈緒の立ち位置が入れ替わるのか…R-18や病むと狂いそう
377 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/27(木) 00:21:44.00 ID:vZYKJzxio
スタッフは地獄行きですわ
378 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/27(木) 00:53:22.84 ID:JZNOURkgO
スタッフはおれが葬ったから安心しろ奈緒
379 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/27(木) 22:21:23.42 ID:QZdXPpdm0
TPで奈緒がいらないとか、このスタッフはセンスないからTV局やめた方がいいわ。どっかのFテレビみたいなgm番組連発しそう。
380 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/27(木) 23:51:04.02 ID:vZYKJzxio
枕強請りまくる上役、平然と演者を貶す下っ端、糞しか居ないな
381 : ◆/QeoqpZXlJn8 [saga]:2017/04/27(木) 23:54:01.19 ID:BqOw9C7C0

――――――TVスタジオ周辺

P「いない……いったいどこに行ったんだ?」


――――――事務所周辺

P「ここもダメか……くそっ、さっきより雨が強くなってきた、早く見つけないと!」


――――――散歩で通った道

P「ここじゃない……!」


――――――某喫茶店周辺

P「ここでもない……!」
382 : ◆/QeoqpZXlJn8 [saga]:2017/04/27(木) 23:55:07.92 ID:BqOw9C7C0



P「いったいどこにいるんだ……」

P「あと、探してない場所で心当たりがあるのは……」

P(焦るな、落ち着け……落ち着いて考えれば何か解決策が思い浮かぶはずだ……)

P「……もしかして、あそこかもしれない」

P(だけど確証が持てない……凛に電話してみるか)

ポパピプペー

凛「どうしたのプロデューサー?」

P「少し聞きたいことがあってな、もしかして奈緒の荷物とか預かってないか?」

凛「あ、それなら預かってるよ……奈緒は着替えてからすぐにいなくなっちゃったから、荷物は楽屋に置きっぱなしでさ、見つかるまでは私が預かっていようかなって」

P「わかった、ありがとうな」

凛「……まだ、見つからないの?」

P「ああ、まだ見つかってない……だけど、なんとなく確証が持てたから、そこにあたってみようと思う」

凛「うん、わかった、奈緒のこと頼むよ」

P「おう」
383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/28(金) 15:11:15.39 ID:Pqt4K8cFO
ジャ○ラッ○のせいで歌詞とか一部でも使ったらアウトじゃ…
384 : ◆/QeoqpZXlJn8 [saga]:2017/04/28(金) 23:22:18.74 ID:c6TGD2IW0

〇神谷邸前

P「奈緒……やっと見つけたぞ」

奈緒「あ……プロデューサーさん……」

P「楽屋に荷物と一緒に鍵忘れてたからさ、もしかしたら締め出されてないかなって思ったけど……案の定だったか」

奈緒「……、……」

P「ほんと、結構探したんだからな……って、傘も差さずに出てったからびしょ濡れじゃないか」

奈緒「……なんで、追いかけてきたんだよ」
385 : ◆/QeoqpZXlJn8 [saga]:2017/04/28(金) 23:23:46.55 ID:c6TGD2IW0

P「なんで、って……」

奈緒「アタシ、プロデューサーさんのこと避けて嫌な思いさせて……今日だってスタジオから勝手にいなくなくなって迷惑かけてさ……」

奈緒「アタシみたいな嫌な奴、なんで追いかけてきたんだよ……」

P「……奈緒……」

P「……どうしてだろうな、自分でもよくわかんないけど奈緒がいなくなったって聞いたらいてもたってもいられなくてさ」

P「それに俺は奈緒のパートナーだから……できるだけ支えてやりたいなって思って」

P「あとさ、なんか勘違いしてるみたいだから言うけど、俺は奈緒のことはこれっぽっちも嫌ってなんかいないぞ」
386 : ◆/QeoqpZXlJn8 [saga]:2017/04/28(金) 23:26:13.50 ID:c6TGD2IW0

奈緒「ほ、本当か……?」

P「こんなとこで嘘ついてどうするんだよ……というか正直、俺が奈緒に嫌われてるのかと思ったよ、避けられたりしてさ」

奈緒「はぁ……なんなんだよ、もう……こんだけ悩んだって言うのに、実際はこれっぽっちも嫌われてなかったってことかよ……」

奈緒「結局、アタシのひとり相撲……クシュン!」

P「大丈夫か?結構雨に打たれたからな……風邪ひく前にどこかで着替えないとな」

奈緒「……でも、どこで着替えるんだよ……アタシ、家の鍵楽屋に置いたまま、忘れちゃったんだけど……」

P「そうだった……」

奈緒「な、なあ……プロデューサーさんの家は、だめか?」
387 : ◆/QeoqpZXlJn8 [sage saga]:2017/04/28(金) 23:28:18.18 ID:c6TGD2IW0
とりあえずここまで
次回からは積極的になった奈緒ちゃんでも書こうかなと
388 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/28(金) 23:33:59.78 ID:aza0QUZTo

Pから奈緒への告白か、これで両思いになれるかな
389 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/28(金) 23:38:48.74 ID:kRNM70BQO
プロデューサーさん4Pですよ4P
390 : ◆/QeoqpZXlJn8 [saga]:2017/04/29(土) 23:05:38.20 ID:w5TCgJ4h0

〇某マンション P宅 バスルーム

奈緒「ふぅ……やっぱりお風呂はあったかいなー」ジャバ

奈緒「雨で冷えてたから尚更かもしんないけど……ん、んー、体がほぐれるよ」

奈緒(それにしても……)

奈緒「プロデューサーさんに嫌われてなくて、ほんとよかったな……」バシャバシャ

奈緒「だけど油断もできないよな……」
391 : ◆/QeoqpZXlJn8 [saga]:2017/04/29(土) 23:06:53.13 ID:w5TCgJ4h0

奈緒「だって、プロデューサーさんはアタシのこと『嫌ってない』って言ってくれたけど『好き』だって言ってもらえたわけじゃないし……」

奈緒「それに明日からはまた普通の日常に戻っちゃうから……そうしたら凛と加蓮に、プロデューサーさん付きっきりになっちゃうよな……」

奈緒「そんなの嫌だ……」

奈緒「……だったら、今日頑張るしかない、よな……」

奈緒「うぅ……ちょっと恥ずかしくなってきた……」


P<オーイ、キガエオイテオクカラナー


奈緒「お、おう……!」ビクッ

奈緒「……せ、積極的に攻めの姿勢で……頑張れアタシ!」
392 : ◆/QeoqpZXlJn8 [saga]:2017/04/30(日) 21:25:35.78 ID:fpRXPeLA0

〇某マンション P宅

P「……とりあえず、奈緒が風呂入ってる間に色々と電話しなきゃ」

P「まずはちひろさんからだな……」

pipipi

ちひろ「はい、もしもし」

P「あ、俺です……無事奈緒を見つけることができました」

ちひろ「それは良かったです、でもすごい雨でしたけど、大丈夫でしたか?」

P「そのことなんですが……奈緒は傘もってなくて結構雨に打たれちゃったみたいなので、俺の家で風呂に入れてます」

ちひろ「……襲うつもりですか?」
393 : ◆/QeoqpZXlJn8 [saga]:2017/04/30(日) 21:26:56.86 ID:fpRXPeLA0

P「んな!?なに言っちゃってるんですか!?」

ちひろ「冗談です、ふふっ……それじゃあ、今日はもう事務所に戻らなくてもいいですよ、プロデューサーさんも、奈緒ちゃんも」

P「ほ、本当ですか!でも事務仕事とかが残ってますし……」

ちひろ「全部私が引き受けますよ、それと親御さんへの連絡も私がやっておきますから」

P「なんだかすみません……」

ちひろ「同じ事務所の仲間ですからね……でも、一つ条件があります」

P「なんですか?」

ちひろ「奈緒ちゃんに『頑張ってね』って伝えておいてください」

ガチャッ、ツー、ツー

P「ちひろさんには頭が上がらないなぁ……それにしても奈緒に『頑張って』ってどういう意味なんだろ?」
394 : ◆/QeoqpZXlJn8 [saga]:2017/04/30(日) 21:32:18.22 ID:fpRXPeLA0

奈緒「ぷ、プロデューサーさん、お風呂あがったよ」

P「おう、どうだった?ゆっくりあったまれたか?」

奈緒「うん、十分あったまれたよ……だけどさ、着替えってもう少しマシなのなかったのかよ……」

奈緒(中には下着代わりのダボダボのTシャツとトランクス、外には、同じくダボダボのスウェット……プロデューサーさんの匂いがして、なんだか恥ずかしい///)

奈緒「……しかも、スースーする……」

P「少しは我慢してくれよな、女物の服とか、俺持ってなくてさ……」

奈緒「わ、わかってるよ、我慢するって……そうだ、事務所にはもう戻らなくてもいいのか?」

P「ああ、そのことなんだが……もう事務所には戻らなくてもいいってちひろさんが言ってたぞ、あと奈緒に『頑張って』とも……なあ、『頑張って』ってどういう意味だか分かるか?」

奈緒(もしかして、ちひろさんアタシの思いを知ってて……今度事務所行ったときに感謝しなくちゃな)

奈緒「……今日中に教えてやるよ」

P「?今じゃダメなのか」

奈緒「ダメだ、心の準備とかあるから……」

奈緒「と、とりあえずいい時間だし、ご飯作ってやるよ」
395 : ◆/QeoqpZXlJn8 [saga]:2017/05/01(月) 22:28:09.89 ID:Y5T/1YXK0

〇某マンション P宅

奈緒「〜〜♪」

トントン、ジュー

P(エプロン着て、料理してくれる人がいるって……なんだか見てて安心するな)

P(誰かが料理作ってくれるって状況が、社会人になってから全然なかったからな……人知れず孤独感とかあったのかもしれない)

P(それに、奈緒だから……そう感じるのかもな……)

P「……って何考えてんだ、俺……」ボソッ

P携帯<メールダヨ、メールダヨ

P「ん?誰からだろ……差出人はちひろさんか」
396 : ◆/QeoqpZXlJn8 [saga]:2017/05/01(月) 22:28:48.27 ID:Y5T/1YXK0

P「えーっと……『親御さんからの許可もいただきました、22:00時までに責任をもって自宅に届けてくれればいいそうです』か……」

P「あと3時間くらいは大丈夫かな……」

P(少し短いな……なんて……)

奈緒「おーい、プロデューサーさんもう少しでご飯できるぞ」

P「わかった」
397 : ◆/QeoqpZXlJn8 [saga]:2017/05/01(月) 22:30:13.55 ID:Y5T/1YXK0

P「す、すごい、上達してる……それにこれは」

奈緒「卵焼き、だけど……どうだ?ちゃんと作れてるだろ?」

P「おう、きれいに焼けてるな……それじゃあ食べるか」

P奈緒「「いただきます」」

P「まずは、もちろん卵焼きからだな」モグモグ

奈緒「ち、ちょっと甘めに味付けしたんだけど……」ドキドキ

P「おいしくできてるな、上出来だ」
398 : ◆/QeoqpZXlJn8 [saga]:2017/05/01(月) 22:31:03.83 ID:Y5T/1YXK0

奈緒「本当か!?よかったぁ……前回はできなかったからさ、次は絶対に成功させようって練習したんだよ」

P「練習の成果、ちゃんと発揮できてると思うぞ……おいしくて箸がどんどん進むよ」モグモグ

P「おかわり、貰えるか?」

奈緒「その、おかわりなんだけどさ……あんまり材料とか冷蔵庫になかったから、今盛り付けてある分しかないんだよ」

奈緒「だ、だから、その……アタシの!食べて、いいからさ……」

P「そ、そうか?じゃあ、いただくぞ?」

奈緒「あ、ち、ちょっと待って……スーハー……よしっ」
399 : ◆/QeoqpZXlJn8 [saga]:2017/05/01(月) 22:31:59.27 ID:Y5T/1YXK0

奈緒「ぷ、プロデューサーさん……はい、あーん……///」

400 : ◆/QeoqpZXlJn8 [saga]:2017/05/01(月) 22:33:16.37 ID:Y5T/1YXK0

P「」

奈緒「は、早く食べてくれよ、アタシ恥ずかしいんだからさ///」

P「お、おう……あ、あーん」

パクッ

P「……、……」モグモグ

奈緒「あ、あわ……///」プシュー

P「……、……」ゴクリンコ

奈緒「うぅ……お、おいしい?」

P「……奈緒、おかわり」

奈緒「……ッ!し、知らない、もう自分で食べろバカッ!///」
401 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/01(月) 22:49:57.71 ID:b4O6IjWgo
奈緒は可愛いな
凛、加連を超える破壊力あるな
402 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/01(月) 23:45:34.15 ID:zY7W8dz10
はっ!?初めからじっくり読んでたら追いついてしまった…
奈緒Pなんで物凄く読んでて楽しいです
これはいいSSを見つけたぜ…
403 : ◆/QeoqpZXlJn8 [saga]:2017/05/02(火) 23:05:02.89 ID:1YqRAEsY0



P(奈緒に夕食を作ってもらったので、食後の皿洗いくらいは俺がやることにした)

P「よし、これが最後の一枚っと……」ジャー、キュッ

P「これで全部きれいになったな……そういえば今何時だろ?」

時計<20:00ダヨー

P(あと1時間30分くらいか……何しようかな?)
404 : ◆/QeoqpZXlJn8 [saga]:2017/05/02(火) 23:06:04.63 ID:1YqRAEsY0

P(そんなことを考えながら、奈緒が待っているリビングへ足を踏み入れた時だった)

P「あれ?奈緒、どこだ?」

プツン、シーン

P(突然部屋の電気が全部消え、暗闇で辺りは何も見えなくなった)

P(停電かな?なんて思いながらポケットから携帯電話を取り出そうと手を伸ばし……)
405 : ◆/QeoqpZXlJn8 [saga]:2017/05/02(火) 23:07:36.96 ID:1YqRAEsY0

スタスタ、ギュッ

P(誰かに……いや、奈緒に抱き着かれた)

奈緒「……、……」ギュッ

P「どうした?いきなり電気なんか消して……」

奈緒「……、……」

P「……話しにくいことか?」

奈緒「……、……」コクン

P「だったら急かさないから、話したくなったら言ってくれ、俺ちゃんと聞くからさ……」

奈緒「うん……、……」
406 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/02(火) 23:28:41.51 ID:UhHyTavu0
続き、続きを恵んでください…
407 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/03(水) 01:39:58.55 ID:Xlvws/P2o
これは高度な焦らしプレイですね
408 : ◆/QeoqpZXlJn8 [sage saga]:2017/05/03(水) 10:29:36.44 ID:i3RtYgj5O
くそう、寝落ちしてしまった……
GWなんで多分残業ないと思うので、今日は早めに投下したいです
409 : ◆/QeoqpZXlJn8 [saga]:2017/05/03(水) 23:03:56.88 ID:CaVZoybt0

奈緒「……アタシ、恥ずかしがりだからさ」

奈緒「今まで、プロデューサーさんが取ってきたお仕事に文句つけることとかあったよな……」

P「それでも、最後にはきっちり仕事してくれただろ……それで十分だよ」

奈緒「ありがと、そう言ってくれると助かる……」

奈緒「でもアタシは……そんな、自分の恥ずかしがりなところが嫌いなんだ」

P「……、……」
410 : ◆/QeoqpZXlJn8 [saga]:2017/05/03(水) 23:04:28.94 ID:CaVZoybt0

奈緒「最近だって、凛や加蓮がプロデューサーさんと一緒にいるのを見て、楽しそうにしているところを見てさ……正直、すごく羨ましく思ってたんだ」

奈緒「アタシも、プロデューサーさんと仲良くお話したりとかしたかった……だけど恥ずかしくて、大事なところでへたれちゃって……」

奈緒「そうしたら、プロデューサーさんはどんどん凛と加蓮と仲良くなっちゃってさ……」

P「それは……」

奈緒「いいんだ、別にプロデューサーさんを責めたいわけじゃないから……それに元はと言えばアタシが恥ずかしがりだったのが悪いんだし」
411 : ◆/QeoqpZXlJn8 [saga]:2017/05/03(水) 23:05:02.55 ID:CaVZoybt0

奈緒「今だって、部屋の電気消してないと、こんなこと言えないだろうしさ……」

P「奈緒……」

奈緒「あーあ……今日、本当はこんな話するつもりじゃなかったんだけどな……」

奈緒「だけど、ここは事務所じゃないんだ……プロデューサーさんの家で、アタシとプロデューサーさんしかいない」

奈緒「きっとこんな機会、もう二度とないのかもしれない……だから、聞いてほしいんだ」

P「……わかった」
412 : ◆/QeoqpZXlJn8 [saga]:2017/05/03(水) 23:05:47.20 ID:CaVZoybt0

奈緒「……プロデューサーさんが、アタシのこと好きなのか、嫌いなのかはよくわかんない」

奈緒「だけどアタシは、アタシは……」

奈緒「プロデューサーさんのこと……あなたのことが、す、好きなんだ……」

P「……、……」

奈緒「好きになっちゃったんだよ……アタシのことからかってばかりで!仕事はできるくせに私生活はだらしないくて!……だけどアタシたちのことを一番に考えてくれる、そんな人のことが」

奈緒「アタシは、好きになっちゃったんだよ!」
413 : ◆/QeoqpZXlJn8 [saga]:2017/05/03(水) 23:58:25.27 ID:CaVZoybt0

P「……、……」

P(ああ、なんだそんな事だったのか……)

P(どうして、奈緒に避けられたときにずっと気になったのか……ようやくわかった)

奈緒「なんだよ……何とか言ってくれよ」

P(俺も、奈緒のことが好きなんだ)

P「なあ、俺からも言わせてもらってもいいか?」

奈緒「お、おう……」
414 : ◆/QeoqpZXlJn8 [saga]:2017/05/03(水) 23:58:50.14 ID:CaVZoybt0

P「俺も、奈緒のことが好きだ」
415 : ◆/QeoqpZXlJn8 [saga]:2017/05/04(木) 00:01:32.20 ID:vo1xia8p0

奈緒「……、……」

P「奈緒?」

奈緒「……本当、なのか?」

P「……ああ、本当に、本気で奈緒が好きだ」

奈緒「……、……」ギュッ

P「どうした?」

奈緒「これで、アタシたちって両想い、になれたのか?」

P「そうだと思うぞ」

P(青白い月明かりが、俺と奈緒を照らし出す)

P(奈緒は頬を朱に染め、涙でうるませた瞳を俺に向けていた)

奈緒「……だったら、両想いになれた……プロデューサーさんがアタシを好きだって言う、証をくれよ……」

P「……わかった」

P(そう言って、俺は奈緒の肩を抱き……)

奈緒「んっ……///」

P(キスをした)
416 : ◆/QeoqpZXlJn8 [sage saga]:2017/05/04(木) 00:02:40.74 ID:vo1xia8p0
何だかんだやってたら、結局こんな時間か……
次からはエビローグに入っていこうと思ってます
417 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/04(木) 01:01:35.28 ID:MpqrWpp60
俺も奈緒ちゃんとキスしたいんだけど、出来ない。
バグ?修正はよ。
418 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/04(木) 01:34:37.74 ID:7qj02MVko
これは蒼と死が黙ってないですね...
419 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/04(木) 08:49:31.96 ID:1Y/8vN/fO
えんだああああああああああああああああああ
420 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/04(木) 09:41:57.41 ID:E8b/eVp4o
蒼と死と言うパワーワード
ところで畜生村さんは何をしてるのか
421 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/04(木) 10:44:55.90 ID:vcx1W7q60
紅と苺が沈黙を保っているのも怖い
422 : ◆/QeoqpZXlJn8 [sage saga]:2017/05/04(木) 23:18:48.25 ID:vo1xia8p0
すみません、諸事情で今日は投下できません……
明日頑張ろうと思います
423 : ◆/QeoqpZXlJn8 [sage saga]:2017/05/05(金) 22:27:57.30 ID:biSHLKmZO
とりあえず落ち着いたので投下していきます
424 : ◆/QeoqpZXlJn8 [saga]:2017/05/05(金) 22:28:56.32 ID:biSHLKmZO

〇神谷邸 奈緒自室 帰宅後

奈緒(キスの後は、特に何もしなかった)

奈緒(と言うより、アタシの帰る時間になっちゃったから出来なかった)

奈緒「でもそうか……アタシとプロデューサーさんはもう、両思いなんだもんな……」

奈緒(ふと、プロデューサーさんの告白を思い出す)
425 : ◆/QeoqpZXlJn8 [saga]:2017/05/05(金) 22:29:23.06 ID:biSHLKmZO

――――――

P「本気で、奈緒が好きだ」

――――――
426 : ◆/QeoqpZXlJn8 [saga]:2017/05/05(金) 22:29:53.94 ID:biSHLKmZO

奈緒(思い出して、プロデューサーさんのことを考えて……なんだか胸が切なくなる)

奈緒(くちびるに指を当てて、感触を感じて……)

奈緒「あ、アタシ……キス、しちゃったんだよな」

奈緒「し、しかもファーストキスだし!///」

奈緒「もう、なんで今頃恥ずかしさが襲ってくるんだぁ!!///」ゴロゴロ

奈緒「あー!あーあー!!」ジタバタ

奈緒「だ、だけど、これでプロデューサーさんはアタシのか、彼氏になった訳だよな……」

奈緒「だったら、凛とか加蓮も大人しく……」
427 : ◆/QeoqpZXlJn8 [saga]:2017/05/05(金) 22:30:49.86 ID:biSHLKmZO

―――――
凛「ふーん……ふーーーーーーん……」ゴゴゴ……
―――――

奈緒「大人しく……」

―――――
加蓮「また体調悪くなっちゃったー、なーんて……ふふっ、なに慌ててるの?」
―――――

奈緒「大人しくなるような気がしない……」

奈緒「でもっ!アタシ、プロデューサーさんの彼女なんだから!」

奈緒「そうと決まれば、頑張れアタシ!」

428 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/06(土) 15:29:46.42 ID:8sUqhkAj0
これで終わり?
429 : ◆/QeoqpZXlJn8 [sage saga]:2017/05/06(土) 17:30:55.66 ID:ZmWm+mXAO
まだ続きます
430 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/06(土) 18:17:21.42 ID:E/oNYP1ro
卯月やまゆもPを落としてそうだな
加連と凛のオーラにめげない奈緒がんば
431 : ◆/QeoqpZXlJn8 [saga]:2017/05/06(土) 22:26:43.90 ID:rnUxjDaXO

〇某マンション P宅 翌朝

目覚まし時計<pipipi!!

P「ふぁ〜あ……もう朝か……」

――――――
奈緒「プロデューサーさんのこと……あなたのことが、す、好きなんだ……」
――――――

P「あぁ、くそう……あん時の奈緒すげー可愛かったな……」

P「本当はこんな目覚まし時計じゃなくて奈緒のモーニングコールとかだったら良かったのに……」

インターホン<ピンポーン!
432 : ◆/QeoqpZXlJn8 [saga]:2017/05/06(土) 22:27:11.18 ID:rnUxjDaXO

P「ん?誰だろこんな朝早くから……はーい、今開けますよー!」

ガチャッ


奈緒「おはよーっす、プロデューサーさん!も、モーニングコールに来てやったぞ!」


P「」

奈緒「な、何か言ってよ、もう!せっかく早起きしてきてやったんだからさ!」

P「お、おうすまん……こんな都合よく奈緒に会えるなんて、てっきりまだ夢の中にいるのかと思ってさ」
433 : ◆/QeoqpZXlJn8 [saga]:2017/05/06(土) 22:27:45.76 ID:rnUxjDaXO

奈緒「へ?都合よくって、何がだ?」

P「いやー、毎朝奈緒がモーニングコールで愛を囁いてくれたらーなんて考えてたんだよ」(棒読み)

奈緒「……、……」

P「まあ、やってくれたらいいなーくらいの考えだから……」

奈緒「……アタシが、愛を囁いたら、プロデューサーさんは嬉しい、のか?」

P「え?」

奈緒「どうなんだよ?」

P「そりゃあ、まあ……嬉しいと思うぞ」

奈緒「じ、じゃあ……やる」

P(そう言った奈緒は、おもむろに俺の顔を優しく引き寄せて囁いた)
434 : ◆/QeoqpZXlJn8 [saga]:2017/05/06(土) 22:28:46.05 ID:rnUxjDaXO

奈緒「起きて、もう朝だぞ……?お、起きないとち、チューしちゃうんだから///」
435 : ◆/QeoqpZXlJn8 [saga]:2017/05/06(土) 22:29:14.00 ID:rnUxjDaXO


P「」

奈緒「う、うぅぅ……ど、どうだった?///」

P「……なあ、奈緒」

奈緒「な、なんだ……んむっ!///」

奈緒「ぷはっ……ぷ、プロデューサーさん、今あたしにチューしただろ!?」

P「さあ、立ち話もなんだし部屋に入ってくれよ」

奈緒「ああ!はぐらかすなよ!」

P(やべぇ、もう少しで襲うところだった……)
436 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/07(日) 00:39:45.57 ID:7Yzf0qJIo
奈緒がPの既成事実作れば…勝利者だな
奈緒のモーニングコールとか良いよな
437 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/07(日) 02:34:57.48 ID:Z5ucW5FA0
ちょっと壁が足りないんだけど、業者まだ?
438 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/07(日) 02:52:07.99 ID:lKcCBQPro
>>437
つ壁
439 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/07(日) 14:04:07.49 ID:KNd3k4Wbo
つ真壁
440 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/07(日) 15:00:32.23 ID:3R346hHYO
藍子でいいか
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