魔法少女育成計画(安価)

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23 : ◆VNa0kGlr2A [saga]:2017/04/03(月) 23:49:07.88 ID:FstI8Sy+0
リップル「分かった……」

ラ・ピュセル「……仕方ない
        リップルが行くなら私も行こう」

トップ「それじゃ出発するか
     3人くらいなら平気だろ!」

3人でラピッドスワローへ乗り、鉄塔を後にした



セイレン「戻ってきたみたい……」

ダークネス「魔女か?」

空を見上げると、飛行するトップスピードの姿があった
高度を下げながら接近してくる

トップ「連れてきたぜ!
    丁度一緒に見つけたんだよ」

ダークネス「助力に同意してくれたのか?」

トップ「ああ!」

リップル「…………」

ラ・ピュセル「…………」



1 ラ・ピュセルに話しかける(発言内容)
2 リップルに話しかける(発言内容)

↓2
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/04(火) 00:00:00.18 ID:TLhiqFQDO
25 : ◆VNa0kGlr2A [saga]:2017/04/04(火) 02:00:23.34 ID:SJaF7emH0
ここまでです
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/04(火) 03:25:36.06 ID:F4RnMHi10
1 ふん……連絡にも応じぬ腑抜けが助力とは、厳しい戦いになるかもしれぬ
これでは雪白の仇はおろか、一矢報いることもできるかどうか疑わしい
27 : ◆VNa0kGlr2A [saga]:2017/04/06(木) 01:33:05.50 ID:9u7yRQyJ0
ダークネス「しかし…… 一方は我が呼出しても応じずにいた腑抜よ
        然して期待はできそうにない」
        
ダークネス「雪白の仇はおろか、一矢報いることもできるかどうか疑わしい」

ラ・ピュセル「……腑抜けだと?」

ダークネス「音楽家を恐れて潜んでいたのではないか」

ラ・ピュセル「傷を癒し、魔法のアイテムを手に入れた
        クラムベリーと戦うためだ」

鉄球に槍、薙刀に似た武器
透明外套と元気が出る薬

それらを四次元袋から取出して見せた

ウィンター「ラークラークの槍だな
       どうして君が持っている?」

ラ・ピュセル「入院中に襲われたよ
        アイテムを譲るという約束を破った後だ」

ラ・ピュセル「怪我をしていると思って油断したんだろう
         そのときに殺して奪った」

ウィンター「……そうか
       自業自得だな」
28 : ◆VNa0kGlr2A [saga]:2017/04/06(木) 01:43:51.27 ID:9u7yRQyJ0
ラ・ピュセル「他の武器や道具もラークラークが持っていたものだ
        どうやって集めたのかは分からない」

セイレン「武器と透明外套はユナエルちゃんのだよね……」

ダークネス「……うむ」

鉄球と元気が出る薬はシャイニーのものだったが、この場にそれを知る者はいない

ラ・ピュセル「私が腑抜だというならお前はなんだ?
         自分で戦う力もなく、他人任せにしているだろう」



1 沈黙
2 反論する(発言内容)
3 その他

↓2
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/06(木) 06:53:19.99 ID:KIynrpxu0
2 一人で闘うには私自身が弱すぎるからこうしてわざわざほとんど単独行動のお前らを集めたんだろという旨の反論
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/06(木) 11:22:06.18 ID:NlXfoUPi0
2 音楽家に傷一つ付けれなかった無能の身でその発言、片腹痛い
自分で戦う力とやらを見せてもらいたいところだ
死に急いでおきながら何もできず、雪白にように間抜けな死に方をするのが目に見える
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/06(木) 17:25:51.99 ID:UoKWUsVWo

確実に勝てるために動いているだけ
今のあなたは死に急いでいるだけ
32 : ◆VNa0kGlr2A [saga]:2017/04/06(木) 20:16:06.68 ID:zB7Ibc5e0
ダークネス「音楽家に傷一つつけられぬ無能でいながら、その戯言とは片腹痛い
        是非、戦う力とやらを拝見したいものだ」

ダークネス「雪白のように無惨な死を遂げるであろうがな」

ラ・ピュセル「……スノーホワイトを侮辱するな
        死にたいのか?」

ダークネス「…………」

トップ「なに喧嘩してんだよ! やめろって!」

ウィンター「協力するために集まったのだろう
       争っていてどうするつもりだ」

ダークネス「戦う意志を失失っていないかと危惧したのだ
        どうやら杞憂であったらしい」

ダークネス「音楽家の討伐という目的は汝と我に共通している
        改めて手を組まぬか?」



ラ・ピュセルは

1 承諾
2 拒否
3 その他

↓2
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/06(木) 20:36:01.25 ID:NlXfoUPi0
六発くらいネヴァーエンドを殴ってから承諾
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/06(木) 20:41:33.86 ID:6A6ulDSQ0
35 : ◆VNa0kGlr2A [saga]:2017/04/06(木) 21:13:47.15 ID:zB7Ibc5e0
ラ・ピュセル「返事をする前にやっておくことがある」

ダークネス「うぐっ!」

ラ・ピュセルの拳が腹部に命中し、痛みで膝をつく
更に顔を殴られ、地面に倒れこんだ

アリス「…………」

トップ「喧嘩はやめろっていったじゃねえか!」

アリスがラ・ピュセルへ襲いかかろうとしたが、トップスピードが止めに入る

ラ・ピュセル「スノーホワイトを侮辱したことの罰だ
        手加減はしておいた」

ダークネス「……全力であればこうして生きてはおらぬな」

ウィンター「仲が悪いようだが、その気持ちは抑えておけ
       周囲に迷惑だ」

ラ・ピュセル「……他の魔法少女と組むことに異論はない
        ネヴァーエンドがいることには目を瞑ろう」
36 : ◆VNa0kGlr2A [saga]:2017/04/06(木) 21:37:25.27 ID:zB7Ibc5e0
ダークネス「音楽家を除く全ての魔法少女が揃った
        次はどのように戦うかという策だ……」

ウィンター「この人数がいるのに策が必要なのか」

リップル「……一斉に襲えばいい」

トップ「それで終わっちまうんじゃね?
     いくら強いっていってもさ」

ダークネス「容易な相手ではない
        騎士とアリスが立向かったが、相手にならぬ程の強者だ」

ラ・ピュセル「……だから魔法のアイテムが必要だった」

ダークネス「しかし、妖精が用意したものだ
        音楽家に対して有効かどうか……」

リップル「……透明外套を使って隠れる」

セイレン「近づいたら音で気づかれちゃうと思う……」

ダークネス「聴覚が優れている者には通じぬのだ
        セイレンが実証している」
37 : ◆VNa0kGlr2A [saga]:2017/04/06(木) 22:04:24.32 ID:zB7Ibc5e0
ウィンター「透明外套は役に立たない……
        残りは薬と武器か」

ダークネス「槍はラークラークの所有物といっていたな
        どのような力がある?」

ウィンター「触れたものを霧に変える魔法だ
       槍が離れると元に戻る」

ウィンタープリズンが壁を生成し、槍で突いてみせる
壁を貫通した後に手元へ戻すと、壁は元通りになった

ダークネス「本来の持主でなくとも使用できるのだな」

ウィンター「そのようだが、力が制限されている
       直接触れた部分にしか効果がないらしい」

ウィンター「ラークラークは周囲一帯を霧で覆うこともできたのだが」

ダークネス「視界を封じる用途か
        音楽家でなければ有用であったかもしれぬ」
38 : ◆VNa0kGlr2A [saga]:2017/04/06(木) 22:21:04.46 ID:zB7Ibc5e0
ダークネス「この刺々しい鉄球は出所が分からぬな
        妖精が用意した武具の一つか?」

ウィンター「そうかもしれないな」



その後、それぞれが使用できる魔法について確認を行った
セイレンがクラムベリーの魔法を持っていることも説明する

トップ「セイレンは戦えるのか?
     強い魔法なら攻撃に使えるよな」

セイレン「…………」



1 戦わせないことに決めてある
2 その他

↓2
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/06(木) 22:35:24.27 ID:NlXfoUPi0
セイレンに少し離れてもらい、こっそり他の全員にセイレンの謀殺を提案する
どうせ戦わないのなら殺害し、ネヴァーエンドの魔法の使用制限が解除されれば戦略の幅が広がる
……という話を聴覚の優れているセイレンが遠くから聞いていれば、怯えて自ら戦うと言い出すかもしれない
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/06(木) 22:35:27.88 ID:KIynrpxu0
1
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/06(木) 22:36:26.69 ID:UoKWUsVWo
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/06(木) 23:52:30.06 ID:zB7Ibc5e0
ダークネス「セイレンは遠ざけておく
        戦いに向く性分ではない」

セイレン「ごめんなさい……」

トップ「気にすんなって
     俺も戦えなんていわれても無理だし」

ダークネス「汝には仕事を頼むことがあるかもしれぬ」

トップ「できる範囲のことで頼むぜ」

ダークネス「うむ」




ダークネス「本日は解散としよう
        音楽家と戦う策は明日迄に考えておく」

魔法少女たちが去り、ネヴァーエンドとアリスが残った

アリス「作戦は思いつきましたか?」

ダークネス「思案しているところだ
        愚策であってはならぬからな」
43 : ◆VNa0kGlr2A [saga]:2017/04/06(木) 23:57:25.49 ID:zB7Ibc5e0
ここまでです
44 : ◆VNa0kGlr2A [saga]:2017/04/11(火) 02:57:17.13 ID:0zTufmG30
アリス「私にはできないことです
     他の魔法少女たちにも」

ダークネス「皆の身命が懸かっていることだ
       このような役目、我以外には務まるまい」

ダークネス「先刻伝えた通り、策は明日に伝える」

アリス「はい」




アリスと別れ、帰宅した
今夜の内にクラムベリーと戦う方法を考えなくてはいけない

アリスの言葉通り、これは自分にしかできないだろう
N市に知力で自分を上回る魔法少女はいない

客観的に考えた上の事実だ
45 : ◆VNa0kGlr2A [saga]:2017/04/11(火) 03:01:48.34 ID:0zTufmG30
ダークネス(囲めば終わるという相手ではない
       確実に討てる策が必要になる)

ダークネス(音楽家を我らの指定した場へ召喚する
       これが起点だ)

呼出せばクラムベリーはどこにでも現れるだろう
現在改装中のホテルプリーステスへ呼出すことにする

ダークネス(音楽家の動きを制限する
       次に)

夜が明ける頃、ある策を考えついた

ダークネス(この策を用いれば、音楽家を討てるのではないか)

これには2名の魔法少女、3種類の道具が必要だ
残りの魔法少女は援護に回ることになる
46 : ◆VNa0kGlr2A [saga]:2017/04/11(火) 03:13:00.82 ID:0zTufmG30
クラムベリーを打倒するため必要なものを当てるという安価です
最初にどちらへの回答をするか選択してください



1 2名の魔法少女
2 3種類の道具
3 両方

↓2
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/11(火) 04:59:58.59 ID:IlB8nEZv0
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/11(火) 07:02:15.34 ID:VtVsXm7DO
49 : ◆VNa0kGlr2A [saga]:2017/04/11(火) 16:10:11.86 ID:BZOtoiRU0
魔法のアイテム
誰でも使用できるもの



『四次元袋』
1人で持ち上げることができる大きさ、重さであればどんなものでも入れておけるよ
入れておける数は無限大だよ

『透明外套』
羽織った人が誰からも見えなくなるよ
匂いもなくなるから犬にも見つからないよ

『ルーラ』
薙刀に似た武器だよ
魔法少女の力で振るっても簡単には壊れないんだ

『元気が出る薬』
テンションマックスになる薬だよ
怪我が治ったりはしないから注意してね
9錠残っているよ



魔法少女固有のアイテム
本来の持主以外も使用できますが力は弱くなる



『魔法の鉄球』
星型の鉄球に棒がついた武器だよ
頭を殴った相手を気絶させるよ

『魔法の槍』
槍に触れたものを霧に変えるよ
槍を離すと元に戻るよ

『ラピッドスワロー』
とても速く空を飛べるよ

『魔法の剣』
自分が持てる範囲で大きさを変えられるよ
50 : ◆VNa0kGlr2A [saga]:2017/04/11(火) 16:17:00.26 ID:BZOtoiRU0
この中から3種類選択してください
正解が2通りあります



正解か正解に近いものがない場合は回答の中からランダムに決定します
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/11(火) 18:26:15.99 ID:X3oguNqP0
鉄球、槍、ラピッドスワロー
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/11(火) 18:26:54.63 ID:IlB8nEZv0
『四次元袋』 『透明外套』 『ルーラ』

元気が出る薬がやはり9錠か
ラピュカスの野郎、話しに来たラークラークを不意打ちで一方的に殺害したかもしれない
襲撃時にラークラークがもう1錠飲んでないと何故使わなかったということになる
復讐のためと言ってアイテム全強奪でもしたかな
シャイニーが1錠飲んでいたという証拠がないから追及できないけど
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/11(火) 18:37:11.13 ID:X3oguNqP0
四次元袋、魔法の鉄球、ラピッドスワロー
四次元袋って一人で持てる大きさと重さなら何でも入るんだから魔法少女によっては入れる人がいたりして
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/11(火) 19:30:35.40 ID:IlB8nEZv0
『四次元袋』 『魔法の剣』 『ラピッドスワロー』でもいいや
55 : ◆VNa0kGlr2A [saga]:2017/04/13(木) 23:40:48.34 ID:zBzobLQc0
他に回答がなければ正解に近い>>51で次回から進めます
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/13(木) 23:57:00.17 ID:OUs6b/vF0
槍、ラピッドスワロー、元気が出る薬
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/14(金) 00:05:15.56 ID:JqIOYYJy0
魔法の槍、ラピッドスワロー、四次元袋
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/14(金) 00:42:56.69 ID:Cjbq3Y8b0
魔法の槍、ラピッドスワロー、透明外套

鉄球は使える感じしないし、槍とラピッドスワローは確定ってとこか
用途が思いつかねー
音速超えてるから、耳に頼ってたら攻撃の対処遅れるとかそんなんかな
59 : ◆VNa0kGlr2A [saga]:2017/04/15(土) 18:42:18.27 ID:+rBUd9470
ダークネス(騎士が手にした魔導具は有用
      忍と魔女の魔法を合わせれば音楽家にも通用する)

ダークネス(騎士は自らの手でと望むであろうが……)

ラ・ピュセルはクラムベリーへの復讐心で動いている
ラークラークを殺害したというが、気にする様子はない

ダークネス(音楽家を討つにはこの策が最善なのだ
      騎士の心を慮る余地はない)



ダークネス(音楽家の次は妖精を滅すれば全てが終わる
      その後は……)

生き残れたとして、その後はどうするのか
魔法少女として活動を続けていくのか

それとも、魔法の力を使用せずに生きるのか



1 今は考えない
2 その他

↓3
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/15(土) 19:03:04.51 ID:6TjqG5NGo
魔法少女として活動を続けていく
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/15(土) 19:49:52.11 ID:J0TyMYeQ0
悪い魔法使いとしてロールプレイを続けていく
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/15(土) 19:52:42.03 ID:e25IZEEDO
魔法少女引退する
63 : ◆VNa0kGlr2A [saga]:2017/04/15(土) 20:54:02.17 ID:+rBUd9470
危険な魔法少女がクラムベリーの他にも存在するかもしれない
再び危険に晒される可能性がある

引退することが賢明なのではないか

ダークネス(妖精によれば、魔法少女でなくなることは死を意味する)

それが事実であれば、力を使用せずに生きることが限度だ

ダークネス(今となっては疑わしい話だ
        魔法少女を逃さぬための偽りと考えられる)

真偽を確かめる方法はない
ファヴ以外の『魔法の国』を知る者と接触しなくては

ダークネス(皆があの妖精のようではないことを願おう)



リップル「……さっきの話は本当?
      アイテムを奪ったって」

ラ・ピュセル「ああ、皆に話した通りだ」

リップル「…………」



リップルは

1 詳しいことを聞く
2 それ以上は聞かない
3 その他

↓2
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/15(土) 20:58:28.67 ID:6TjqG5NGo
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/15(土) 21:07:11.75 ID:w/0wDc/h0
1
66 : ◆VNa0kGlr2A [saga]:2017/04/15(土) 22:21:15.97 ID:+rBUd9470
リップル「……どうしてそうなったの?」

ラ・ピュセル「私はラークラークから『元気が出る薬』をもらう約束をしていた
        代わりにクラムベリーを殺して、魔法少女の人数を8人にすると」

リップル「…………」

ラ・ピュセル「でも、約束した場所に薬はなかった
         その夜に襲われたというだけのことだ」

ラ・ピュセル「薬を渡すといって呼出し、隠れて尾行する
        きっと罠だったんだろう」

リップル「見えない相手と戦ったの……」

ラ・ピュセル「私は傷を早く治すため、誰かが近くにいなければ常に変身していた
        あいつはそのことをを知らない」

ラ・ピュセル「扉が開いた後、微かな足音で誰かがいることは分かった
        長く伸ばした剣で居場所を確かめる」

ラ・ピュセル「それから捕まえて、アイテムを奪った後で殺した」

リップル「……ラ・ピュセルが弱くないことは分かった
      クラムベリーはそんなに強いの?」
67 : ◆VNa0kGlr2A [saga]:2017/04/15(土) 23:34:00.16 ID:+rBUd9470
ラ・ピュセル「……恐ろしく強い
        全く歯が立たなくて一方的にやられたよ」

リップル「どんなに強くても…… クラムベリーは殺す……
      スノーホワイトの仇は必ず討つ」

ラ・ピュセル「私も同じ気持ちだ」



翌日、魔法少女たちが集まった

ダークネス「話の前に、魔法の端末を預かっておく」

ウィンター「なんのために?」

ダークネス「妖精に知られては厄介であろう
        場所を移して保管するのだ」

ウィンター「そういうことか…… 分かった」



全員から魔法の端末を集め、セイレンへと渡す

ダークネス「汝が離れていれば、妖精は我らに干渉できぬ
        戦いの代わりに端末を預かる役目を任せよう」

セイレン「うん…… 任せて」
68 : ◆VNa0kGlr2A [saga]:2017/04/15(土) 23:35:32.12 ID:+rBUd9470
ここまでです
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/16(日) 00:29:51.89 ID:Q1IwUka60
(結局正解は何だったのか)
70 : ◆VNa0kGlr2A [saga]:2017/04/16(日) 21:40:07.85 ID:YBGGcvqM0
>>66
>>56が正解です
71 : ◆VNa0kGlr2A [saga]:2017/04/18(火) 19:42:15.95 ID:zPGujgqV0
集めた端末を持ち、セイレンが去っていった



トップ「これで盗み聞きされねーってわけか」

ダークネス「慎重に動かねばなるまい」

トップ「あれ? でも端末がないとクラムベリーを呼べないんじゃね?」

ダークネス「電文を送るようセイレンに伝えてある
        その以前に戦いの用意を終えるのだ」

リップル「……なにをするの?」

ダークネス「先に戦場へ向かうとしよう
        その後に策を伝える」

ウィンター「場所はホテルプリーステスに決めたのか?」

ダークネス「うむ」

トップ「街の中で戦うつもりかよ!」

ウィンター「改装中だから宿泊客はいない
       夜なら作業員も帰宅しているとは思うが」
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/18(火) 20:00:29.66 ID:gWEZxyoX0
待ってた
73 : ◆VNa0kGlr2A [saga]:2017/04/18(火) 20:42:47.85 ID:zPGujgqV0
ダークネス「音楽家と戦うために都合がよいのだ
        物的に損害が生じることはは已むを得まい」

ラ・ピュセル「……どこで戦っても周囲への影響は出る
         根拠があって選んだのであれば口は出さない」

ダークネス「無論だ」

リップル「……行くなら早くしないと」

トップ「俺が運んでやるよ!
     3回くらいに分けても走るより速いと思うぜ」



ホテルプリーステスに到着した
屋上から階段を降り、最上階の部屋へと入る

工事は既に終わっており、内装の作業を行っているようだった

トップ「でかい部屋だな!」

アリス「戦うのはここですか?」

ダークネス「……違う
        他の部屋だ」

ラ・ピュセル「そんなことまで決めているのか?」
74 : ◆VNa0kGlr2A [saga]:2017/04/18(火) 22:24:31.15 ID:zPGujgqV0
ダークネス「戦いに必要となるものが欠けている
        策と共に話そう」

クラムベリーと戦う計画の説明を開始した



ファヴ『メッセージが届いたぽん』

クラムベリー「誰からでしょう」

ファヴ『ネヴァーエンドの端末から送信されているけれど
     実際に操作したのはセイレンぽん』

ファヴ『生き残った魔法少女たちがマスターと戦うつもりぽん』

クラムベリー「全員ですか?」

ファヴ『ネヴァーエンドがファヴとマスターのことに気づいて
     他の魔法少女に話したぽん』

クラムベリー「ウィンタープリズンとリップルもやる気になってくれましたか」

ファヴ『そうらしいぽん
     ホテルプリーステスへの呼出しぽん』

ファヴ『どう戦うつもりかは分からないぽん』

クラムベリー「知ったからといってどうなるものでもないでしょう
         私のすることは変わりませんよ」

クラムベリー「戦って相手を倒すのみです」
75 : ◆VNa0kGlr2A [saga]:2017/04/19(水) 00:02:30.16 ID:3JHDL00N0
クラムベリーがホテルプリーステスに到着した
立入禁止の表示を無視し、建物内へ侵入する

クラムベリー(最上階でしたね)

エレベーターが稼動しているようだが、階段を使うことにした
罠があった場合に対処しやすいのはこちらの方だ



最上階まで後2階と近づいたところで階段がなくなっている
この先は専用のエレベーターを使用するらしい

他に上る方法がないのでは仕方ない
エレベーターへ乗り、扉を閉めた



エレベーターが最上階へ到着し、扉が開く
そこは廊下でなく、部屋の中だった

最上階は全体がスイートルームになっている
ここはその中にある一室だ

呼吸音で魔法少女の居場所を察知し、クラムベリーが歩き出した
76 : ◆VNa0kGlr2A [saga]:2017/04/19(水) 00:05:02.03 ID:3JHDL00N0
ここまでです
77 : ◆VNa0kGlr2A [saga]:2017/04/22(土) 20:16:41.67 ID:wmd7pZUr0
隣の部屋へ入ると、アリスが待伏せていた
棒のついた鉄球を手に突進してくる

クラムベリーも前進し、掲げた前腕で防御する
鉄球ではなくアリスの腕を受止め、頭突きで鼻を潰した

それでも武器を離してはいない
しかし、それを再び振り上げるよりもクラムベリーの方が速い

追撃しようとアリスに迫るが、それを阻むように壁が出現する
ウィンタープリズンの魔法だ

生成されたのは床材と同じ>>79の壁である



1 木
2 石
3 その他

↓2
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/22(土) 20:17:35.45 ID:WbqylJFwo
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/22(土) 20:17:57.97 ID:e8N0yikDO
80 : ◆VNa0kGlr2A [saga]:2017/04/22(土) 20:49:39.28 ID:wmd7pZUr0
木の壁が生成された
高さが2mに幅は1m、30cmの厚さがある

クラムベリーは壁を意に介さず、拳で殴りつけた
容易に壁を貫いたが、後退したアリスには届かない

腕を引き抜き、木の壁を蹴りで破壊した
木とはいえ、魔法の力で強化されている壁だ

それでも、クラムベリーの攻撃を受け止めるには強度が足りない

クラムベリー「場所が悪いですね
         木の壁では脆すぎる」

ウィンター「石や鉄ならお前の攻撃を止められるのか?」

クラムベリー「いいえ」

再び木の壁が出現し、クラムベリーの視界を遮る
その奥にも次々と壁が生成されていく

室内では壁を避けて通ったり飛越える隙間が少ない
仕方なく、壁を破壊しながら進む
81 : ◆VNa0kGlr2A [saga]:2017/04/22(土) 21:21:15.23 ID:wmd7pZUr0
その先には広い部屋があった
大きな窓があり、夜のN市を見下ろせる

部屋ではアリスとウィンタープリズン、ラ・ピュセルが待ち構えていた
クラムベリーを閉じこめるように入口に壁が出現する

クラムベリー「逃げたりはしませんよ
         戦うのは3人だけですか?」

ラ・ピュセル「……不足だというつもりか」

クラムベリー「そんなことはありません
         ですが、全員で戦うものかと思いましたから」

ラ・ピュセル「戦わない魔法少女は連れてきていない」

クラムベリー「確かに邪魔でしかありませんね」

ラ・ピュセル「……スノーホワイトの仇を討つ
         お前はここで死ぬ」

クラムベリー「私に敵うと思っているのですか?」

ラ・ピュセル「>>83
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/22(土) 22:50:11.93 ID:KPNb5SAk0
3人を相手にしてそんな冗談が言えるとは、見た目通り頭がお花畑のようだな
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/22(土) 23:28:02.32 ID:J0DBFUYZ0
84 : ◆VNa0kGlr2A [saga]:2017/04/23(日) 00:36:55.60 ID:EvGIaBn90
ラ・ピュセル「3人を相手にしてそんな冗談がいえるとは
        見た目通り頭がお花畑のようだな」

クラムベリー「2度敗れておきながら
         こうして挑んでくることは」

ラ・ピュセル「……以前の私とは違う」

そうでなくてはいけない
ラ・ピュセルを戦う気にさせるため、スノーホワイトを殺したのだ

クラムベリー「楽しませてください」

ラ・ピュセルとクラムベリーが話している間、アリスとウィンタープリズンが動いていた
クラムベリーを囲む位置に立っている



最初に動いたのは



1 クラムベリー
2 ラ・ピュセル
3 アリス

85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/23(日) 00:39:22.21 ID:cb8YlZZDO
86 : ◆VNa0kGlr2A [saga]:2017/04/23(日) 00:46:54.74 ID:EvGIaBn90
相手は

1 ラ・ピュセル(前方)
2 アリス(後方)
3 ウィンタープリズン(後方)

87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/23(日) 00:47:59.36 ID:wIS+54gP0
1
88 : ◆VNa0kGlr2A [saga]:2017/04/23(日) 01:29:54.07 ID:EvGIaBn90
クラムベリーが動き出す
ラ・ピュセルが反応し、武器を突き出す

避けながら前進し、懐に入った
顔を狙って繰り出した拳をラ・ピュセルが避ける

そこでクラムベリーが攻撃の手を止め、後退した
反撃を回避するためだ

ラ・ピュセルの片手に短剣が握られている
魔法の剣を小さくして隠し持っていたらしい

クラムベリー「確かに、以前よりも強くなっているようです
         私の攻撃を避けるとは」

元気が出る薬の効果で反射神経が強化されていた
本来なら避けられない速度の攻撃にも反応できる



ラ・ピュセルが飲んだ薬の量は



↓のコンマ

0〜1 1錠
2〜3 2錠
4〜5 3錠
6〜7 4錠
8〜9 5錠

89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/23(日) 01:33:00.06 ID:FBabzrpx0
ダメ。ゼッタイ。
90 : ◆VNa0kGlr2A [saga]:2017/04/23(日) 01:45:30.83 ID:EvGIaBn90
ラ・ピュセルは元気が出る薬を4錠飲んでいる
身体に毒という説明があったが、気にしてはいられない

薬の約半分を1人で使用した
アリスとウィンタープリズンは1錠ずつだ

クラムベリー「ところで、あなたたちは戦わないのですか?」

背後のアリスとウィンタープリズンへ問いかける

アリス「はい」

ウィンター「ラ・ピュセルの希望だ
       自分が戦いたいというのでな」

クラムベリー「そうですか」

それなら2人は後にしてもいい
ラ・ピュセルの相手をすることにしよう
91 : ◆VNa0kGlr2A [saga]:2017/04/23(日) 01:50:37.50 ID:EvGIaBn90
ここまでです
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/23(日) 12:19:49.04 ID:kmTyZ+g60
93 : ◆VNa0kGlr2A [saga]:2017/04/24(月) 21:33:46.56 ID:dVWFbkW+0
左手にルーラ、右手に魔法の剣を構えた
魔法の剣は普段の半分以下、短剣のような長さに変えてある

速度を重視した結果だ
ルーラは防御のために使用し、剣で攻撃を行う

自分はクラムベリーの攻撃に反応できている
薬を使用したことによるものだ

この効力は30分持続する
その前に戦いは終わるだろう



右手を素早く振り、突きや斬撃を繰り出す
だが、そのどれもが空を切る

ラ・ピュセル(どうして当たらない!)

薬を飲んだからといって、戦闘の技術や経験は変わらない
訓練すら行ったことのないラ・ピュセルではクラムベリーの足元にも及ばない
94 : ◆VNa0kGlr2A [saga]:2017/04/24(月) 21:43:09.55 ID:dVWFbkW+0
ラ・ピュセルたち3人の役目は、クラムベリーをこの部屋に数分間足止めしておくことだ
クラムベリーを倒すことではない

本来ならば、アリスが中心になって戦うことが望ましい
傷を負っても再生することができるためだ

しかし、本人の強い希望からラ・ピュセルが戦うこととなった

ラ・ピュセル(くそっ!)

傷を負ってはいないが、こちらの攻撃も相手に当たらない
そのことに苛立ちを感じ始めていた



ラ・ピュセルは



1 怒りに任せてクラムベリーと戦い始める
2 冷静になろうとする
3 その他

↓3
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/24(月) 21:44:09.13 ID:JZC0IJlwo
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/24(月) 21:48:11.11 ID:0KvDKiDDO
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/24(月) 21:48:29.50 ID:6ayE+fsuo
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/24(月) 22:01:36.81 ID:g9KA/AAv0
来てたか
99 : ◆VNa0kGlr2A [saga]:2017/04/24(月) 22:40:46.59 ID:dVWFbkW+0
ウィンター(なにを焦っている……)

アリス「…………」

ラ・ピュセルの攻撃が段々と大振りになっていく

クラムベリー(隙が出てきましたね)

ラ・ピュセル(くっ……)

焦りは命取りになる
冷静にならなくてはいけない

クラムベリーには敵わないことを認め、足止めに徹する
そうすることが必要だ

ラ・ピュセル(……落ち着くんだ)



クラムベリーが最上階の部屋に到着し、ウィンタープリズンと遭遇した頃
部屋に設置しておいた無線機が破壊音を拾った

それは屋上の無線機を通じてネヴァーエンドに伝わる
戦いが始まったことを確認し、金属缶の蓋を開けた

中に入っていた燃料を撒き、火を放つ

ダークネス(音楽家よ、貴様は追立てられた獣だ
        狩人の手にかかる定めである)
100 : ◆VNa0kGlr2A [saga]:2017/04/24(月) 23:48:02.12 ID:dVWFbkW+0
トップ「合図が出たぜ!」

リップル「いわれなくても見えてる……」

空で待機していたリップルとトップスピードが屋上の火に気づいた
1錠ずつ元気が出る薬を飲む

更にリップルは透明外套を着て、槍を手にした

トップ「マジで見えなくなっちまうんだな」

リップル「……早く行って」

トップ「おう! 落ちないように気をつけろよ!」

2人の乗るラピッドスワローがホテルプリーステスへと加速を開始した



クラムベリー「よく頑張りますね
         元気が出る薬を飲んだのだと思いますが」

ラ・ピュセル「…………」

クラムベリー「薬に頼っても私に攻撃を当てることができていない
         薬が切れれば終わりです」

クラムベリー「それでもまだ続けますか?」

ラ・ピュセル「>>102
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/24(月) 23:58:18.74 ID:g9KA/AAv0
安価下
セリフ考えるのって難しいなあ
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/24(月) 23:59:36.27 ID:7b5gqPu70
参りました
どうか自分の命だけは助けてください(嘘)
103 : ◆VNa0kGlr2A [saga]:2017/04/25(火) 00:35:36.45 ID:349GQdK60
ラ・ピュセル「参りました
        どうか自分の命だけは助けてください」

ラ・ピュセル「そんなことをいえば満足か?」

クラムベリー「いいえ
         死ぬまで戦ってもらいたいものです」

ラ・ピュセル「そうだろう
        意味のないことを聞くな」

クラムベリー「あなたをここで殺すのは惜しいと思いまして」

ラ・ピュセル「…………」

クラムベリー「他の魔法少女を……」

言葉を止め、怪訝な様子を見せる

クラムベリー「……この音は」

ホテルプリーステスの防音設備は既に工事が完了している
だが、クラムベリーには外部の音が聞こえていた

ラピッドスワローが高速で飛行する音だ



クラムベリーは



1 部屋の中に留まる
2 外に出ようとする

↓3まで多数決
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/25(火) 00:39:25.66 ID:tLhLpK4Q0
105 : ◆VNa0kGlr2A [saga]:2017/04/25(火) 02:00:16.67 ID:349GQdK60
ここまでです



この結果で結末が変わります
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/25(火) 07:03:08.19 ID:VZMlWUqDO
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/25(火) 07:24:08.38 ID:eOSczmWy0
2
108 : ◆VNa0kGlr2A [saga]:2017/04/25(火) 19:00:49.39 ID:ickxUnaH0
クラムベリーは音がホテルへ近づいていることを察知した
窓へ向かって歩き出す

音の聞こえていない3人には、行動の意図が分からない
だが、その方角からトップスピードとリップルが来ることは知っている

窓の向こうにバルコニーがある
そこへ行かれては2人の接近に気づかれてしまう

ラ・ピュセル「……どこへ行く」

クラムベリー「なにかがこちらへ飛んでくるようです
         正体を確かめておこうかと」

クラムベリー「見当はついていますがね」

ラ・ピュセル(なんだと?)

クラムベリー「先に始末してしまいましょう」

その言葉で理解した
トップスピードたちの接近に気づかれている

ラ・ピュセル「ウィンタープリズン! アリス!」

ウィンター「分かっている!」

アリス「はい……」

クラムベリーを止めようと3人が動き出した
109 : ◆VNa0kGlr2A [saga]:2017/04/25(火) 19:40:17.80 ID:ickxUnaH0
クラムベリー「少し待っていてください
         あなたたちの相手はまた後で」

各々がクラムベリーへ攻撃を繰り出そうとする瞬間
猛烈な頭痛と眩暈に襲われた

堪らず床へ倒れこむ

ラ・ピュセル「くっ……」

ウィンター「うぐ……」

アリス「…………」

前後不覚に陥り、意識が朦朧としている
立ち上がることができない

ラ・ピュセル「なにをした……」

クラムベリー「魔法ですよ」

強力な音波を浴びせられた結果だ

ラ・ピュセル(馬鹿な……)

音による攻撃を受けたことに疑問を抱く
クラムベリーの魔法はセイレンが持っているのではないか
110 : ◆VNa0kGlr2A [saga]:2017/04/25(火) 20:05:42.25 ID:ickxUnaH0
確かに、音を操る魔法は失っている
しかし、代わりにセイレンの魔法を使用できる

歌を破壊音波として発し、敵を攻撃したのだ
自身は耳を塞ぎ、被害を少なくしていた

クラムベリー(威力はそれなりにありますが、不便ですね)

本来の魔法であれば、敵のみに音が届くようにできる

ラ・ピュセルとクラムベリーは動けずにいる
アリスもすぐには回復できない

クラムベリーが窓を開け、バルコニーへ出た



上空のリップルとトップスピードがクラムベリーに気づいた

トップ「どうなってんだ!?
     クラムベリーが外に出てきやがった!」

室内で足止めしておくという話だった
予定と違う

リップル「……このまま行って」

トップ「おう! 今更止まれねえしな!」

更に加速しながらラピッドスワローが突き進んでいく
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/25(火) 20:12:35.17 ID:eOSczmWy0
気づかせることまで織り込み済みの作戦かと・・・
112 : ◆VNa0kGlr2A [saga]:2017/04/25(火) 20:18:28.77 ID:ickxUnaH0
リップル(……スノーホワイトの仇
      私が仕留める)

眼下のクラムベリーを睨み、魔法の槍を強く握りしめた



クラムベリー(体当たりでもするつもりでしょうか)

トップスピードが一直線に飛んでくる
室内の3人と同様、クラムベリーが魔法を使えないと考えているのかもしれない

クラムベリー(私には通じませんよ)

魔法で撃ち落すため、口を開いた



クラムベリーが放った魔法は



↓のコンマ

0〜1 ラピッドスワローの風防に弾かれた
2〜4 ラピッドスワローの風防を破壊した
5〜7 ラピッドスワローの風防を貫いた
8〜9 ???
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/25(火) 20:26:28.44 ID:tLhLpK4Q0
ノーヘル二人乗り取締
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/25(火) 20:35:05.08 ID:eOSczmWy0
なんと不吉なコンマ
115 : ◆VNa0kGlr2A [saga]:2017/04/25(火) 21:26:48.69 ID:ickxUnaH0
歌を破壊音波として放つ
指向性を持たせているため、自身の被害を気にする必要はない

室内で使用した全方位への音波を遥かに上回る威力だ



トップ「うおっ!?」

衝撃に襲われ、ラピッドスワローが激しく揺れる
クラムベリーの放った魔法を受け、風防が破壊されていた

猛烈な風に襲われるが、トップスピードは止まらない
更に接近してくる

クラムベリー(次は防げませんよ)

続けて魔法を放とうとした瞬間
左から飛来した魔法の槍がクラムベリーを貫いた
116 : ◆VNa0kGlr2A [saga]:2017/04/25(火) 22:24:15.65 ID:ickxUnaH0
リップルの魔法は投げたものを必ず命中させる
標的とは別方向に投げたとしても、軌道が変化し命中するようになっている

ラピッドスワローの速度が乗った状態で真横へ槍を投げる
それは弧を描き、視界の外からクラムベリーを貫いたのだ

クラムベリーはリップルの存在に気づいておらず、体当たり以外の攻撃を考慮していなかった
聴力が優れているとはいえ、ラピッドスワローに乗った状態では心音や呼吸音までは聞こえない

室内で破壊音波を発したときの影響もある
槍の飛ぶ音が聞こえていれば、防げていたかもしれない

手摺で身体を支え、膝をつかないように耐えた



あいつの動きが止まっている
自分も思うように動けないが、今しかない

取落した剣を手探りで拾った

小さくしてあったそれを大きく変化させる

ラ・ピュセル(死ね)

巨大化した刃を水平にして構え、全力で突きを繰り出す
剣はクラムベリーを両断し、勢いのまま地上へ落ちていった
117 : ◆VNa0kGlr2A [saga]:2017/04/25(火) 22:30:26.68 ID:ickxUnaH0
ここまでです
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/25(火) 23:42:12.56 ID:eOSczmWy0
よしよし
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/27(木) 14:56:07.77 ID:IHFg8uLM0
やったか!?
120 : ◆VNa0kGlr2A [saga]:2017/04/28(金) 23:29:33.78 ID:LJWsS5gj0
ダークネス「っ!」

耳元で轟音が響き、耳鳴りに襲われる
無線機に接続されているヘッドフォンからの音だ

音は数秒で止まったが、耳に痛みが残っている

ダークネス(この音は……)

無線機が壊れたのか、室内の音が聞こえない

ダークネス(音楽家がセイレンの魔法を用いたのか)

まるで爆発が起こったように感じた
間近でこの音を浴びせられたらどうなるか

恐らく無事では済まない
3名の様子が気がかりだが、確かめる術はない

戦いの終わりを待つしかないのだ



それから間もなく、こちらへ向かって飛行するトップスピードの姿を目にする
そして、先程よりも大きな爆発音が耳に届いた
121 : ◆VNa0kGlr2A [saga]:2017/04/28(金) 23:58:49.99 ID:LJWsS5gj0
クラムベリーの遺体が地面へと落下した
槍で貫かれた上に両断され、大量の血が流れ出している

その傍らに魔法の端末がある
管理者用に作られたものだ

その中では、クラムベリーを失ったファヴが思案していた



新しいマスターと組まなくてはいけない

しかし、生き残った魔法少女は自分とクラムベリーの関係を知っている
ネヴァーエンドが入知恵をしたせいだ

最初にあいつを排除しよう
それから戦いを続けさせ、生き残った魔法少女をマスターにする

そう決めると、魔法少女たちがやって来るのを待った
122 : ◆VNa0kGlr2A [saga]:2017/04/29(土) 00:13:39.21 ID:tapNtFgA0
トップ「おーい!」

頭上から声をかけられ、顔を上げる
トップスピードとリップルの姿があった

屋上へ降下してくる

リップル「仕留めた……」

ダークネス「……真なのか」

トップ「予定とは違ったけどな
     危うくやられるところだったわ」

リップル「…………」

ダークネス「よくやってくれた
        下へ降りるとしよう」



屋上の火を消し、部屋へ入った
倒れていたウィンタープリズンとラ・ピュセルをアリスの魔法で回復させる

ホテルプリーステスをを後にした
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