貴方「奴隷たちに救済を」【安価スレ】【2スレ目】

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211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/08(日) 04:04:40.86 ID:UTuRwxJn0
まあ、憑いてんだろうなって
212 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/08(日) 04:08:16.36 ID:/K3p9hZa0
>>210コピペ修正忘れですね…。マイナス補正は全部消失します。

またファンブル…。直下コンマ判定です。

1:貴方、アイン、カエデのうち一名死亡
2〜4:三名のうち一名が負傷(大)
5〜8:味方の支援により回避成功
9、0:特殊判定(貴方の剣補正で範囲拡大)

本日はこれで終了です。次回は月曜日の夕方とかにできたらな、と…。再開できるか微妙ですが…。

夕食抜きだと流石にきついですね。頭も痛いですし…。

貴方はこれからどうなるのやら…。一週目でリタイヤは悲しすぎますよ(フラグ)。遅くまでありがとうございました。
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/08(日) 04:20:23.76 ID:npf4wLUBo

マイナスがあろうとも成功率8割なら勝つはずだし失敗後の救済もあるんだから負けは無いだろうと思ったら……
そして怒り補正がプラスでよかった

スジャータが死んでなかったらぬるいとか言ってたかもしれないけど
214 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/11(水) 18:56:49.58 ID:XOJEZ/BQO
すみません。唐突ですが、19:30頃から再開します。

それと補足ですが、スジャータが生き返る可能性はあります。あくまでも可能性ですが。
215 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/11(水) 20:26:36.79 ID:jGF5t7AZ0
すみません…。渋滞にぶち当たっていました…。今から再開します。
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/11(水) 20:27:47.71 ID:SGBQD5Ado
はーい
217 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/11(水) 20:53:21.18 ID:jGF5t7AZ0
判定:6 回避成功


貴方は地面を蹴り、暗殺者へと接近する。

近づくほど、剣を覆う靄が濃く、多くなる。

危険を感じた暗殺者はナイフを投擲し、距離を取る。

対して、貴方は迫りくるナイフを意に介さず、速度を上げた。

全身にナイフが刺さるが、一向に止まる気配を感じない貴方に、暗殺者は違和感を覚える。

そして、すぐにその違和感は的中した。

全身のナイフを靄が包み、数秒して剣へと戻る。

すると、そこにあったはずのナイフが、傷が、跡形もなく消えていた。

「っ!」

貴方に気を取られていた暗殺者は、偶然認識できたアインの射撃を体を逸らしてギリギリ回避する。

そのまま、逸らした勢いを活かして貴方へと回し蹴りをし、腰のホルスターから針を取り出す。

一撃でも当てれば。

そう思った暗殺者の意識を汲み取ったのか、貴方は回し蹴りを右肘で相殺しながら後退する。

キメラを抑えているカエデは、一連の攻防を見て恐怖を感じた。

今の行動は、いつもの貴方ならまず行わない。

被弾覚悟の接近よりも、防御を優先する。

そして、剣を覆う黒い靄。

『それ』からは、得体の知れない禍々しさが溢れている。

自分の勘違いなのかもしれない、と前向きに考えようとするが、眼に映ったものが、それを許さない。

あの剣は、貴方の一族が代々受け継いできたもの。

つまり、一族の宝、とも言えるものだ。

だが、それほどの代物が、ここまでの禍々しさを放つのか。

今のカエデには、貴方の持つ剣が触れてはならない、禁忌そのものにしか見えなかった。


直下コンマ判定

1:ファンブル(無補正の値のみ該当)
1〜4:失敗
5〜8:成功
9:クリティカル
0:特殊判定(無補正の値のみ該当)

未完成:+3
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/11(水) 21:01:00.12 ID:OST9kCRqo
自動回復?
219 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/11(水) 21:17:15.13 ID:jGF5t7AZ0
判定:5 成功


「アイン、下がっていろ」

貴方は剣に手を翳し、告げる。

突然の指示に困惑しながらも、アインは従い後ろへと下がる。

眼が見えなくても、いや、見えないからこそ、貴方の負の感情をアインは鋭敏に感じ取った。

今の貴方は危険だ。

そう思っても、アインは口には出せない。

出してはいけない。

彼の気持ちは、痛いほど分かっているつもりだ。

純粋な家族ではない自分でも、お嬢様の死はどうしようもない辛い。

今も、胸が張り裂けそうなほどだ。

家族である貴方なら、自分よりももっと辛い思いをしているはずだ。

だから、言うことができない。

貴方が手を翳した刹那、剣から夥しい量の靄が溢れ、剣を包む。

そして、その靄は圧縮され、飽和状態となる。

「これが、貴様たちの蛮行に対する報いだ」

貴方はただ一度だけ、薙いだ。

同時に、飽和状態に到達していた靄が解き放たれ、眼前の暗殺者たちを包む。

あまりにも疾い『それ』に反応できなかった暗殺者たちは、その場から動けなかった。

靄が全身を包み、大きな黒い球体となる。

「終わりだ」

貴方が指を鳴らすと、靄は高速で剣へと回帰する。

先ほどまで暗殺者たちがいた場所には、塵だけが残されていた。


直下コンマ判定

1:ファンブル(無補正の値のみ該当)
1〜4:失敗
5〜8:成功
9:クリティカル
0:特殊判定(無補正の値のみ該当)

未完成:+3
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/11(水) 21:17:36.04 ID:SGBQD5Ado
せいや
221 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/11(水) 21:42:53.04 ID:jGF5t7AZ0
判定:7 成功 規定回数成功したので、戦闘に勝利しました。


どれほどの剣戟を結んだのだろう。

数えるのが億劫になるほど、キメラの拳とカエデの刀がぶつかり合った。

強者同士の戦いは、一瞬の隙を見せれば終わる。

それを自覚していた両者は、付け入る隙を見せないように、注意を払いながら攻防を繰り返していた。

だが、その見せないようにしていた隙が、一瞬だけ姿を現した。

未完成故か、キメラの腕に亀裂が走る。

それと同時に、キメラの動きが少しだけ鈍る。

カエデの顔に笑顔が浮かべられる――。

――この一騎打ち、私の勝利だ。

袈裟斬り、右薙ぎ、突き、と続けざまに放たれる鋭い斬撃は、いとも容易くキメラの肉を裂く。

突き刺したまま独楽のように一回転し、体から刀を抜き、キメラの懐から上に向かって、飛び上がりながらの一閃。

出雲流抜刀術飛龍裂き″。

腹部から頭部まで、二つに分かたれたキメラは、音を立てて倒れ伏す。

父から教わった殺すための剣術は今、愛する主君を護るために使われた。

カエデの一撃を以て、暗殺者たちによる襲撃は終わりを迎えた。

彼らの心に、深い傷痕を残して。
222 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/11(水) 22:36:06.80 ID:jGF5t7AZ0
カエデの一撃を見届けたのと同時に、貴方は糸が切れたように倒れる。

間一髪、アインが前から押し上げる形で止めるが、アインも怪我の所為で、上手く体態勢を維持できない。

「ぐ…ぅっ…」

よろけて、アインは貴方を離してしまう。

地面に頭が当たる前に、まるで小石でも拾い上げるようにカエデは貴方を抱き上げる。

「…スジャータ嬢を屋敷まで運ぶぞ」

「…っ。…はい…」

スジャータの体に触れる。

既に冷え切ってしまったスジャータの体を感じて、アインの眼から涙が零れる。

もっと、私が強ければ。

私の眼さえ、見えていたなら。

どうしようもない自責の念にアインの心が押し潰されていく。

カエデは言葉を掛けることなく、スジャータも抱えて屋敷へと飛ぶ。

下手な慰めは、却って逆効果になる。

それを理解していたからだ。

激痛で鈍くなった体に喝を入れて、アインも後に続く。

カエデは、先ほどの戦闘を思い返す。

あの時の貴方は異常だった。

あれほどの力を振るっている自分に、一切の疑問を持っていなかったのだ。

言い方が悪いが、貴方はそこまで強くない。

強くないから、私やアリサが護衛に就いているのだから。

あの時の貴方は、本当に貴方だったのだろうか。

もしや――。

――これ以上の詮索は無意味だ。

真実がどうであれ、あの力があったからこその勝利だ。

その代償があまりにも大きすぎたのだが。

スジャータの胸に穿たれた穴を見て思う。

もしかすると、アルヴァなら、フェニックスの力なら、きっと。

カエデは、貴方から叱責される覚悟をして、アインへと告げる。

その被害者になる、とも言えるアルヴァに、申し訳ない、という気持ちを持ちながら。
223 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/11(水) 23:09:03.97 ID:jGF5t7AZ0
屋敷に到着するや否や、すぐさまスジャータの亡骸をベッドに安置し、アインへと例のことを頼む。

「心苦しいかもしれないが…。スジャータ嬢を救いたいなら…それしか…」

アインは頷く。

「覚悟の上です。こうなってしまったのは、全て私の責任ですから」

「いや…。寧ろ私の…」

「私の責任です」

はっきりと言い放つアインに、カエデは口を紡ぐしかなかった。

「カエデ様も早く城内へ。間に合わなかったら元も子もありませんよ」

「…すまない」

カエデは、今もなお眠る貴方を抱え、城へと最高速度で走る。

アインは決意を固め、呟く。

「…こちらも手早く終わらせますか」

お嬢様の魂が還ってしまう前に、と心の中で付け加えながら。

扉を開けると、目の前にはアルヴァがいた。

アインには分からなかったが、覚悟を決めた目をしている。

「…アインさん、話は全部聞きました」

「スジャータさんのために、ご主人様のために、命を懸けてくれてありがとうございます」

アルヴァは深々と頭を下げ、お辞儀をする。

「…私は奴隷ですから。主人のためならば当然のことです」

「そう…ですか…」

奴隷、という単語を聞き、アルヴァは苦虫を噛み潰したような顔をする。

流石に、その感情の機微を感じ取れないほど鈍いアインではなかった。

「…すみません。嫌な思いをさせてしまいましたか」

アルヴァは首を振り、答える。

「ううん、大丈夫」

そして、碧眼が焔のように紅く輝き、尾羽根から火の粉が漏れ出る。

アルヴァは数回深呼吸をしてから、それを力いっぱい引っ張り、引き千切った。

「っ!ぐぅぅぅぅ〜〜〜!」

かつて尾羽根が生えていた場所からは、先ほどよりも激しく火の粉が噴き出し、血が滴っていた。

「大丈夫ですか!?」

痛々しい呻き声を上げて蹲るアルヴァにアインは近づく。

「私は…大丈夫…だから…。早く…使っ…て…」

手渡された尾羽根は温かく、そして力強い鼓動を感じる。

「…了解!」

アインはスジャータの胸の穴のすぐ下に、アルヴァの尾羽根を突き刺した――。

――今一度、命の灯をその身にお与えください。

この世界に、神様がいるのなら。


直下コンマが5以上で蘇生成功となります。
224 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/11(水) 23:13:03.53 ID:OST9kCRqo
0が10なら
225 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/11(水) 23:19:26.63 ID:jGF5t7AZ0
※アルヴァの尾羽根は残り一本です。使用しますか?(再生不可なので、もう一度使ったら二度と復活チャレンジはできません)

↓1〜3で多数決です。
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/11(水) 23:23:48.56 ID:OST9kCRqo
使おう
無事かどうかわからないアーバンは仕方ない
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/11(水) 23:32:41.09 ID:6kWrGN2DO
使わない
正直スジャータよくわからん
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/11(水) 23:33:43.24 ID:j8UAF7bQ0
使用しない
229 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/12(木) 00:12:03.06 ID:2IroYXSM0
突き刺した羽根は光となり、傷口に吸い込まれていく。

光が消えると、そこにあった穴は塞がっていた。

しかし、スジャータの肌は未だに蒼白いままだ。

「もう一本…!」

アルヴァはもう一つの尾羽根に手を伸ばすが、それはアインに阻止された。

「なんで!?まだ助かるかもしれないのに…!」

アインは涙ながらに返答する。

「それは…本当に必要な時のために残してください…!」

「何本抜いたっては生えてく…あれ…?」

どんなにアルヴァが集中しても、羽根は生えてこない。

たしかに傷は塞がっている。

だが、それだけだ。

すぐ治るものだと思っていたが故に、そのショックは計り知れなかった。

「どう…し…て…?」

「もし何度も採取できるのなら…多少は市場で出回っているはずでしょう…!」

そう、何度も採取できるなら、そこまで目の色を変えて乱獲することはないのだ。

尋常じゃない生命力を持ったフェニックスなら、数匹ストックしておけば無限に生産できるのだから。

しかし、その生態上フェニックスは、非常に個体数が少ない。

ただでさえ長命なのに、転生することで寿命をリセットできるからだ。

「これは罰です…。あまりにも非力だった私への…」

「もう…アルヴァ様が傷ついてほしくはないのです…」

「うぅ…うっ…。うわぁぁぁぁぁん…」

先週まで親しくしていた相手の死。

それは、アルヴァの心に一生残る傷痕だった。
230 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/12(木) 00:27:58.80 ID:2IroYXSM0
城に到着したカエデは、すぐさまソファーにくつろいでいるリゼルのところへと向かった。

「んぁ…。遅かったじゃねぇか」

下卑た笑みを浮かべてこちらを見据えるリゼル。

拳を握りしめるカエデだが、何とか理性で押しとどめる。

「まぁ、まだアーバンも追撃部隊も戻ってきてないからゆっくりしとけよ」

貴方はずいぶんグッスリ眠ってんなぁ?と笑いながら小馬鹿にするような物言いをするリゼルへと、殺意が芽生えてくる。

(耐えろ…。でないと、今までの苦労が、犠牲が水泡に帰してしまう…)

ここまで来たのに、癇癪を起こしてしまっては意味が無い。

逸る気持ちを抑えて、精神を鎮めるために瞑想を始める。

沈黙が漂う。

手で宝石を弄るリゼルと、眼を閉じて瞑想をしているカエデ。

お互いに行動には出さないが、水面下では激しい攻防が繰り広げられている。

そして、それは唐突に終わりを迎えた。

「ほっ、報告!」

「っ!」

伝令兵が焦った様子でこちらへと走ってきた。

何やら重要な情報が送られてきたのだろう。

「おうおう焦んなって。まずは落ち着いて正確に話すんだぞ」

「はっ、はい」

勝利を確信しているのか、リゼルの笑みは一層極悪さを増した。
231 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/12(木) 00:30:20.21 ID:2IroYXSM0
今日の更新はこれで終了です。次回は来週の火曜日辺りになるかと思います。状況が変わりましたら、順次報告をしていきます。

直下コンマで追撃部隊の、↓2コンマでアーバンの判定をします。どちらとも4以上なら成功です。

突然の再開でしたが、お付き合いいただきありがとうございました。
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/12(木) 00:31:33.92 ID:jQfBA1sno

主人公がこの場に居るのに勝利を確信……?
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/12(木) 10:15:39.89 ID:UWGnHByQ0
早くも失敗
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/12(木) 18:59:46.32 ID:jQfBA1sno
主人公の命令が遅かったということなのか
アリサ差し向けても跳ね除けるような戦力がリゼルにはあるということなのか

リゼルとアーバンの配下についてはほぼ出てきてないからな
235 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/17(火) 15:25:31.32 ID:zYuVNGSHO
更新は明日の夜に開始する予定です。

>>232、この状況で伝令兵が焦っていたので奇襲が成功した、とリゼルが判断したためです(勝利を確信したことについて)

貴方の武器の特性は、感情の変化に応じた性質付与(エンチャント)です。今回は負の感情だったので、攻撃的なエンチャントになりました。

貴方の使用時のエンチャントは負の場合が分解、再構築の性質を持つ靄の生成と使役、正の場合が複数の対象に再生効果(リジェネ)を付与する靄の生成と使役です。

この武器の特性は所有者によって変化します。また、使用時は所有者の性格をコピーした武器の内部データに切り替えられます。なので、本人は自覚していません。

このスレではコンティニューは行いません。死んだらその時点で次のキャラにバトンタッチです。ご了承ください。

追撃部隊の被害状況を直下コンマで判定します。

1:アリサ、主導者両名死亡、部隊全滅
2、3:どちらかが重傷を負い捕縛or死亡、部隊壊滅
4、5:両名負傷、部隊半壊
6〜0:アリサらの仕込んだブラフ
236 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/17(火) 15:30:47.02 ID:pnHSPIu10
死ぬなーっアリサ!
237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/17(火) 17:21:27.58 ID:+IxJe1e8O
死んでもいいよ
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/17(火) 20:17:36.79 ID:t891BKJXo
重傷を負ったのがアリサだったなら敵が生かしておく理由は無いな
主導者が重症ならアリサが治癒魔法を使えるはず
239 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/18(水) 21:44:01.14 ID:FwFOWZC20
お待たせしました。今から再開しますが、もう一度直下コンマで判定を行います。一の位が1〜3で死亡、4〜9で捕縛です。

十の位が奇数だと対象はアリサ、偶数だと主導者となります。なお、どちらかで0が出たらブラフに強制変更となります。
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/18(水) 21:51:36.99 ID:CZH0yQPEo
5割で救済
241 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/18(水) 22:41:03.53 ID:FwFOWZC20
「緊急の報告は二つあります!」

カエデはペンを取り、メモを残そうとする。

どうするか、の判断は主人である貴方がしなければならないが、現在も眠り続けている。

情報を現物として残しておかなければ、後々困るのだ。

「一つ目の報告は、アーバン様が城への移動中に襲撃されました!」

やはりか、とカエデは歯噛みする。

リゼルが、襲撃するにはもってこいの、千載一遇のチャンスを逃すはずがない。

「クハハッ!あのアーバンが襲撃されるたぁとんでもねぇな!」

「…で、生きてんのか?アーバンは」

「それが…その…」

まさか、とカエデは冷や汗を掻く。

どちらか一人の特級貴族が死んでしまえば、リゼルの抑止力が無くなってしまう。

今でさえ好き放題させてるようなものなのに、これ以上過激になったらこの国にいられなくなる。

「んだよ。随分あっさりと死ぬのな。あれだけヤバそうなやつだったのに」

「だ・れ・が、死んだんですか?クソリゼル」

「…マジかよ」

城壁の窓から、アーバンの顔がひょっこりと姿を見せている。

「お勤めご苦労様」

「いや、マスターの役に立てたのなら光栄だ」

アーバンを優しく降ろし、傍で鎌に手を添える悪魔。

片方の角が折れているが、過去の戦闘での負傷なのだろうか。

しかし、彼女には見覚えがある。

どこで会ったのか記憶を辿ってみるが、なかなか思い出せない。

「クス、港で会った以来だな。カエデ…殿?」

「港…あっ」

そうだ、彼女は港で資金不足で泣く泣く諦めた悪魔の奴隷だ。

まさかアーバン卿に買われていたとは、と驚く。

「酷いこととかされてないか?大丈夫か?」

アーバンは普段はいい人だが、実は腹黒なことで特級貴族の中では結構有名だ。

女性をすぐ口説く癖もあるし心配でならない。

「いや、寧ろ愛してもらってる。異端である私すらも受け入れるほどの寛容さには感服するよ」

「女性なら皆受け入れますよ」

ダブルピースをするアーバン卿が可愛く見えた自分を殴りたく思ったカエデだった。

しかし、異端とはどういうことなのだろうな。

そんな疑問が残っていた。
242 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/18(水) 23:01:06.83 ID:FwFOWZC20
アーバンが眠っている貴方のところへと歩み寄る。

「こんな状況でよく眠れますね」

「…おそらく、武器の能力を行使したのが原因だ」

あれほどの力を秘めているとは夢にも思わなかったが、とカエデは呟く。

「…アレを使ったんですね。道理で…」

アーバンは貴方の頭に優しく手を添える。

本性を知っているカエデ、リゼルには想像できなかったことだ。

「ゆっくり休んでてください。あとは僕がどうにかしますから」

「それで、もう一つの報告は何ですか?」

「…追撃部隊が同じく何者かに襲撃され壊滅。生存者は4名です」

メモを取る手が止まる。

今、彼が何を言ったのかが理解できない。

「アリサが護衛をしていたんだぞ!?」

咄嗟に、伝令兵の胸ぐらを掴み上げる。

「じっ実際に4人しか帰ってこなかったんですよ!」

「何をふざけたことを…!あのアリサが…!」

「カエデさん。落ち着いて」

「これが落ち着いていられるか!」

カエデは激昂する。

彼女にとって、アリサは妹、のような存在だった。

そして、ライバルのような存在でもあった。

そんな彼女が敗北したことを、信じたくはなかった。

「…4名の生存者の内訳は?」

冷静にアーバンは問う。

「追撃部隊所属の兵が3名、それと主導者が…」

「…参ったなぁ。リゼル、何か知っていることはありますか?」

大笑いをしながら、リゼルは答える。

「ああ、知ってるよ!たまたま、貴方のメイドのアリサが俺のところに売られたんだよ」

アーバンは舌打ちをする。

これは非常に不味い。

最悪の状況に、貴方たちは追いやられていた。
243 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/18(水) 23:38:00.58 ID:FwFOWZC20
「…こればかりは僕だけで判断しては駄目ですね」

アーバンは貴方の体を揺するが、反応は無い。

「…仕方ない。この魔法は苦手なんですけどね」

手に淡い光が集まり、貴方の頭を包み込む。

「ザメハ…っと」

光が消え、数秒後に貴方は目を覚ました。

「う…。…っ!?」

目を覚ますと同時に、貴方は跳ね起きる。

「主人、もう戦闘は終わったぞ」

「終わ…えっ…?」

貴方の顔に困惑の色が見える。

「落ち着いて聞いてほしい」

「…アリサが、リゼル卿に捕縛された」

「…は…?」

貴方の顔が青ざめる。

そして――。

「…っ!リゼルゥゥゥゥ!」

――貴方は剣を取ってリゼルへと襲い掛かった。

「抑えて!」

甲高い金属音が辺りに響く。

アーバンが、貴方の剣を受け止めたのだ。

「このままじゃ全て台無しですよ!アリサさんだって!」

「ぐ…うぁ…」

ペタン、と貴方は尻餅をつき、リゼルの方を見る。

「あー…。アリサを返してほしいなら、俺が出す条件は一つだ」

「お前ら全員、全ての財産を俺に譲渡してこの国から消えろ」

「それが飲めないなら、アリサは俺が有効活用してやるよ」

それは、死の宣告。

家族を大切にする貴方の心を利用した、傲慢な心を反映させた提案だった。

「…まぁ、こう来ますよね。普通」

諦めたように、一息つくアーバン。

「貴方に委ねますよ。貴方の家族のことですから、ね」

アーバンは微笑み、全ての運命を貴方に、託した。
244 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/18(水) 23:39:24.95 ID:FwFOWZC20
この提案を受け入れるかどうか、を↓1〜5で多数決を取ります。どちらかの選択肢を選ぶと、その時点でこの周は終了となります。
245 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/18(水) 23:42:29.67 ID:FwFOWZC20
すみません、補足です。片方の選択肢が続行へと、もう片方の選択肢が終了へと進む、という意味です。

このレスは安価下でお願いします。
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/18(水) 23:42:52.79 ID:CZH0yQPEo
さよならアリサ
後で生き返って
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/19(木) 01:24:05.72 ID:BqhgM0pO0
受け入れる
248 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/19(木) 02:13:39.30 ID:fXQIyghR0
時間が厳しいので一回終了します。安価の募集は引き続き行います。次回更新は今週の金曜日の昼を予定しております。

お疲れ様でした。
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/19(木) 03:53:46.48 ID:QbbQ6YgjO
受け入れる
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/19(木) 05:41:04.66 ID:M0B90F0GO
受け入れない
251 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/19(木) 08:29:53.27 ID:f0tEmJcTo
自分で最後?
受け入れる
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/19(木) 19:34:39.75 ID:VZaSF/3Io
自分を慕っていると言ってくれて絶対に死なせないと約束した女をキメラに改造させるのが正解か
その女の失敗を拭うために女と共に見た夢も財産もおぞましい悪党に渡して尻尾を巻くのが正解か
後者になったが外国でゼロからスタート?
253 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/20(金) 14:55:07.24 ID:/x98I9kg0
>>252、純粋なハッピーエンドは、この状況に追い込まれた時点で残念ながら消滅しています。

お待たせしました。今から再開します。二週目のキャラも、この後作成する予定です。
254 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/20(金) 15:19:13.92 ID:/x98I9kg0
どうするべきなのか、働かない思考を必死に働かせる。

目的を達成するのなら、アリサを諦めるべきなのだろう。

しかし、貴方はアリサと約束した。

『絶対に死なせない』と。

そして、貴方は選択した。

家族をまた喪うくらいなら、この国が滅んでしまう方がいい、と。

「…分かった。全ての資産を、権限を、リゼルに譲渡することを約束しよう」

その言葉を聞いたリゼルは、不愉快なまでに清々しい笑顔を見せる。

「そうかそうか!家族のためなら何でもする貴方らしい判断だ!」

貴方は唇を噛み、必死に耐える。

叶えたかった理想は今、泡沫へと消えた。

何かが壊れた音が、心なしか聞こえてきた気がした。

「んじゃ、後でアリサは送るよ。ああ、心配すんな。何も弄っちゃあいない」

どうなるか分からねえから怖いしな、とリゼルは付け加える。

「…すまん、アーバン。お前まで巻き添えにしてしまった」

利益を求めて、合理的な行動をするアーバンが付いてくれた。

それは、貴方に付く方が未来がある、と判断されたわけだ。

その期待を裏切ってしまったこと、それが一番悔しかった。

「過ぎたことを悔やんでも仕方ないでしょう」

あっけらかんと言うアーバン。

「それに、僕は後悔していませんよ」

貴方と共に進もうとしたことが嬉しかったですから。

アーバンの最後の一言に、救われた気がした。
255 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/20(金) 15:52:24.07 ID:/x98I9kg0
屋敷への帰路の途中、アーバンが一切れの紙を手渡す。

アーバンはウィンクを一回して、従者に抱きかかえられ飛び立つ。

紙には、一言だけ書かれていた。

『3年後にあの場所で』とだけ。

何も変えられなかったことに対する無力感に苛まれながら、その紙を折り畳む。

「これからどうすればいいんだろうな…」

貴方が漏らした言葉を、カエデは聞き逃さなかった。

「私には分からん。が、主人が望むことを私は支えるだけさ」

好きにすればいい、とカエデは言っているのだろう。

それでも、どうすればいいのかが貴方には分からない。

屋敷の門にもたれかかるユウがいた。

しかし、どんな顔を向ければいいのだろうか。

悪霊でありながら、高潔に生き、共に戦った彼に。

何かを察したのか、ユウは口を開く。

「貴殿はよくやったよ。だから、そんな顔をしないでくれ」

「一瞬とはいえ、いい夢を見させてもらった。なら、私は後悔しない」

槍を心臓へと突き立てるユウ。

貴方は、それを見ることしかできなかった。

「所詮、私は悪霊だ。消えるのが道理だろう」

その言葉を最後に、目の前のオークが動くことは無かった。

心が軋み、悲鳴を上げる。

自ら命を絶った仲間を止めることが、止めようとすることすらできなかった、己の愚かしさに対して。
256 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/20(金) 16:10:25.70 ID:/x98I9kg0
屋敷に入ると、玄関で待っていたアルヴァが泣いていた。

「ごめんなさい…。スジャータさんを生き返らせられなかった…」

泣きじゃくるアルヴァを見た時点で、結果は分かっていた。

だが、言葉で表された時の辛さは一際大きかった。

「悪いのはアルヴァじゃない。弱かった俺なんだ…」

アルヴァを抱きしめながら言う。

その言葉を皮切りに、アルヴァは更に多くの涙を流す。

「ご主人様は悪くないよぉ…。悪いのは…敵なんだから…」

アルヴァが泣き止むまで、ただひたすらに待つ。

そして、泣き止んだ後のアルヴァに伝える。

この国を出ないといけないから、荷物をまとめてきてくれ、と。

アルヴァの返事は力なく、よろめきながら部屋へと戻っていった。

「カエデも…荷物をまとめてくるんだ…」

「…了解。皆にも伝えてくる」

貴方の気持ちを汲み取ったのか、瞬時に姿を消すカエデ。

その思いやりが、心底有難く思えた。

「うぐっ…。うああぁぁぁぁぁあ!」

そして、涙ながらに叫んだ。

自分の無力さを、愚かさを恨み、声が枯れるまで。
257 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/20(金) 17:00:01.16 ID:+LRRVtDp0
全ての準備を終え、他の人を全員壁外へと移動させ、アリサが来るのを待つ。

数分後、目の前に小さな魔法陣が展開される。

「…ごめんなさい。命令、果たせませんでした」

「いや…。生きているだけで充分だ…!」

アリサが本当に生きていたことに安堵し、涙をまた流す。

「死ぬわけにはいきませんよ…。まだ、貴方と共に進まないといけませんから」

ハンカチで貴方の涙を拭い、微笑むアリサ。

合流を果たし、壁外に出ると簡単な隊列を組んだ皆がいた。

戦闘が可能な人を馬車の周辺に、非戦闘員を馬車の中に、カエデを最前列に配置した隊列だ。

「…私を待ってたみたいですね。すみません」

「気にするなアリサ。私たちは気にしてはいない」

淡々と返すカエデだが、声色から喜んでいるのが分かる。

馬車を進めて、近くの国を目指す。

特に宛てもなく、色々な国を放浪する中で、一報が入る。

『ハイランディアが滅んだ』と。

当然のことだろう、と貴方は思った。

ハイランディアの政界の腐敗は酷かった。

アーバンの手腕と貴方の外交戦略が無ければ、あっという間に内乱によって滅んでいただろう。

また、政治家であった貴方の祖父『ギムレット』が病死したのも大きな要因だ。

短期で複数の為政者を失ったことが、ハイランディア滅亡のきっかけであったのだ。

貴方は思う。

今までの自分たちの行いに意味はあったのか、と。

自分が奪った命は、スジャータの犠牲は、何になったのか、と。

祖父は何を思い、奴隷制度の維持をしていたのだろうか、と――。

――もう、答えは分からない。

だが、ハイランディアは変わった。

滅亡という、国として最悪な形に変わってしまった。

「リゼル…。お前は何を求めていたんだ…」

伝書鳩から渡された手紙を焼き、呟く。

彼が何を求めていたのか――。

――何も分からず仕舞いで、ハイランディアは終わりを迎えた。


第一周目 Normal End 滅びゆく祖国、残りし疑問
258 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/20(金) 17:17:55.23 ID:+LRRVtDp0
これで一周目は終わりです。17:30からキャラの設定を始めていきます。

キャラ設定の順番:性別(安価)→職業(コンマ判定後安価)→性格(二つ安価)→戦闘力(コンマ)→目的(安価(無くても可))

→仲間について(戦闘力まで同じ流れ)→終了(貴族なら奴隷についての設定)

コンマ判定(職業)は以下の通りです。

1:奴隷から逃げ出したor解放されたばかり
2:スラムで生きる人たち
3:貧しい一般人
4:普通の一般人
5:裕福な一般人
6:辺境の貴族
7:普通の貴族
8:高位の貴族
9:最高位の貴族(一周目貴方)
0:王様

備考…0以外ではハンターや旅人といった職業が任意で選べます。というより、0以外は自由です。

入れることができなかった設定

・ユウと主導者は兄弟(ないし兄妹)。
・ユウは孤児
・ユウが騎士道を目指した理由はギムレットに出会ったから
・ギムレットは元々奴隷制度の廃止をする気が満々だった
・ギムレット自身が、自分を貴方の成長のために利用していた
・貴方の母親も元奴隷
・貴方の一族が奴隷制度を制定した
・カエデは胎児の時に妹を吸収してしまった(故に魔法が使えない)
259 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/20(金) 17:19:21.94 ID:+LRRVtDp0
もう一つ備考を。貴族には奴隷が一人ボーナスで提供されますが、これはコンマ判定の方です。安価で貴族にする必要はありません。
260 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/20(金) 17:29:57.83 ID:+LRRVtDp0
それでは、キャラ設定を行います。性別を↓2にお願いします。
261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 17:30:29.35 ID:SrXr2vaDO
女性
262 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 17:30:34.63 ID:GdkrwVD5o
263 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 17:30:36.78 ID:emupH1ImO
女でやってみよう
264 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/20(金) 17:32:05.35 ID:+LRRVtDp0
二周目は女性のようですね。次は職業です。直下コンマでお願いします。その後に具体的なものを安価で取ります。
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 17:33:14.52 ID:emupH1ImO
266 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/20(金) 17:34:10.49 ID:+LRRVtDp0
どうやらスラムを拠点として生きているみたいですね。職業を↓2にお願いします。
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 17:34:47.30 ID:F8qCAw1fo
大道芸人
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 17:34:52.88 ID:skfPeJ11O
物乞い
269 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/20(金) 17:37:11.13 ID:+LRRVtDp0
貴女は物乞いをして今まで生きてきたようです。次に、性格についての安価を取ります。↓2、3です
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 17:37:56.84 ID:gSDmeG0co
気弱だが心優しい
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 17:37:58.15 ID:SrXr2vaDO
内気で引っ込み思案
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 17:44:23.74 ID:e4oEdUj50
純粋無垢
273 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/20(金) 17:48:18.63 ID:+LRRVtDp0
内気で引っ込み思案ですが、純粋無垢な女性ですか。スラム住みにしては珍しいですね。直下コンマで戦闘力を判定します。
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 17:52:04.47 ID:QSOqLLU4o
275 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/20(金) 17:57:06.76 ID:+LRRVtDp0
一個中隊と同等の戦闘力を持っているみたいです。そんな彼女の目的はいったい何なのでしょうか。↓2でお願いします。
276 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 18:01:35.11 ID:QSOqLLU4o
ksk
277 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 18:09:09.94 ID:SrXr2vaDO
かつて自分の命を助けてくれた人を探して恩返ししたい
278 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/20(金) 18:17:09.73 ID:+LRRVtDp0
恩返しですか。いい子ですね。恩人がどういう人なのかは後で軽く設定します。

次に、仲間がいるかの判定を行います。まずは人数です直下コンマで判定します。

1〜3:孤独に生きてきた
4〜6:一人の仲間or家族がいる
7〜9:二人の仲間or家族が以下略
0:四人のなk以下略
279 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 18:29:20.05 ID:QSOqLLU4o
a
280 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/20(金) 18:37:55.90 ID:+LRRVtDp0
一人、仲間か家族がいるみたいですね。↓2に、どういう関係の人なのかをお願いします。
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 18:43:52.34 ID:QSOqLLU4o
スラム仲間の義兄
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 19:18:34.29 ID:VybKmjSlo
近くの教会の神父
283 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/20(金) 19:30:39.16 ID:+LRRVtDp0
教会の神父と仲がいいのですね。次は性格です。↓1、2にお願いします。
284 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 19:37:17.51 ID:3gh/zPhno
喧嘩っ早い
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 19:48:00.29 ID:uzn5dHLBo
切り替えが早い
286 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/20(金) 19:51:16.58 ID:+LRRVtDp0
神父とは思えない性格ですね(喧嘩っ早いところとか)。次に、神父さんの戦闘力を直下コンマで判定します。

その次に、神父さんの名前を決める予定です。
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 19:51:42.79 ID:VybKmjSlo
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 19:52:26.88 ID:uzn5dHLBo
喧嘩っ早くて許されるコンマじゃねぇ
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 19:52:56.28 ID:uzn5dHLBo
ごめんなさい名前はアンデルセン
290 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/20(金) 19:55:34.52 ID:+LRRVtDp0
>>289、今から決める予定なので大丈夫ですよ。しかし…この神父がキレたら町が消し飛びますよ…。

次に名前です。↓2でお願いします。
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 19:56:58.08 ID:uzn5dHLBo
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 20:04:32.49 ID:VybKmjSlo
グラウス
293 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/20(金) 20:09:54.07 ID:+LRRVtDp0
次に、舞台の設定です。場所の特徴を↓2にお願いします。名前を付けても大丈夫ですよ。あと少しで終わる予定です。
294 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/20(金) 20:11:55.10 ID:+LRRVtDp0
いなさそうなのでkskしておきます。
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 20:12:10.15 ID:dSHs4Z2HO
かつてのハイランディア
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 20:12:21.32 ID:SrXr2vaDO
海沿いにある交通や流通で栄えた町
297 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/20(金) 20:14:56.87 ID:+LRRVtDp0
昔のハイランディアですか…。度合を簡単に判定します。直下コンマが1に近いほど建国当時、9に近いほど貴方が生きていた時代となります。

場所はレステル…貴方と同じ場所にしますか?それとも、別の場所を新たに出しますか?↓2に意見をお書きください。
298 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 20:15:53.57 ID:SrXr2vaDO
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 20:16:28.10 ID:uzn5dHLBo
同じ場所

実権を持とうとしたリゼルが国を滅ぼしたのか
実権を持ったリゼルを討とうとしたアーバンが国を滅ぼしたのか
他国が攻めてきたのか
300 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/20(金) 20:27:49.36 ID:+LRRVtDp0
>299、貴方たちが姿を消して腐敗が進み、優秀だった兵士が流出してレジスタンスを形成、他国と共に内乱を起こして滅亡…という形です。

それに従い、リゼルの一族とリゼル傘下の上級貴族は処刑、アイリスは統治権を再度授与されて、再建に奮起しました。

ですが、ハイランディアは滅亡してしまったので、アイリスの影響はレステル内に止まっています。

レステルですね。了解しました。最後に、恩人の特徴を↓1、2にお願いします。
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 20:30:47.29 ID:9soeUey3O
口調は厳しいが実は物凄いお人好し(要はツンデレ)
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 20:33:14.38 ID:VybKmjSlo
男性とも女性ともとれる中性的な外見
303 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/20(金) 20:34:20.34 ID:+LRRVtDp0
あ、一つ忘れていたことがありました…。貴女、グラウス、恩人の年齢を安価で取ります。恩人は無くても大丈夫です。

↓1〜3で募集します。順番は上記の通りです。それでは、プロローグの作成へと入っていきます。
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 20:35:07.26 ID:uzn5dHLBo
15
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 20:36:31.57 ID:SrXr2vaDO
40
306 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/20(金) 20:37:05.07 ID:9soeUey3O
20代に見える
307 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/20(金) 20:55:27.06 ID:+LRRVtDp0
一人の少女が、産声を上げた。

スラム故か、父親が誰だかは不明だ。

しかし、母親は貴女を愛し、精一杯育てた。

貧しいため、満足な食事もできなかったが、楽しい毎日が続いていた――。

――それは、雨降る夜に終わりを迎えた。

「抵抗するんじゃねぇよ。あの女みたいに殺しちまうじゃねぇか」

「ひぃ…」

男――人攫い――の右後ろには、全身を槍で貫かれた母親が。

雷の鳴る夜、恐怖に泣く貴女を抱きしめ、眠りにつこうとする母親。

寝床に入る直前に、開きっぱなしの玄関から突然入ってきた男。

愛する娘を護るために、包丁を構え突進をする母親。

しかし、簡単にそれを往なされ、床から突き出た無数の槍によって、命を絶たれた。

母親が殺され、悲鳴を上げることすらできずに、俵のように抱きかかえられる貴女――。

――刹那、閃光が見えた。

放り出され、壁に当たる直前に『何か』が貴女を受け止める。

『何か』の中から見えるのは、翡翠に輝く宝石。

それが瞳だと気付くのに、時間は掛からなかった。

「邪魔するのか?なら、お前もここで死ね」

男の手に小さな魔法陣が展開される。

それに対して、『何か』は冷淡に吐き捨てる。

「戯言を。ゴミ一つ、我が焔で消し去ってやろう」

空間が引き裂かれ、炎が裂け目から漏れ出す。
308 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/20(金) 21:16:13.30 ID:+LRRVtDp0
凄まじい爆発が貴女の家を消し飛ばす。

「ちぃっ!ノーモーションで爆破かよ!」

爆風に身を任せ、ダメージを抑えた男を見据え、『何か』は両手を合わせて、念じる。

しかし、攻撃させまいと黒い槍が、鳥のように舞い『何か』を襲う。

「万物は燃え、塵芥と化す」

『何か』の1m前で槍は燃え尽き、塵となって地面へと落ちる。

「世界は燃え、虚無と解ける」

世界が隔絶され、炎で包まれる。

――では、汝は燃え尽きた果てに何へと変容する?

その一言と同時に、炎の中から『何か』の眼と同じ翡翠色の輝きが瞬く。

凄い、と『何か』に抱き着いている貴女は思う。

「少女、貴様は目を閉じろ」

『何か』は優しく語り掛ける。

「ここからは少々醜いからな」

言葉に従い、貴女は目を閉じる。

「っんだよコレ…。異空間か…?」

男は滝のように流れる汗を拭い、槍を手に構える。

「答えは無し、か。では、試してみようか」

『何か』は男へ手を翳し、握りしめる。

――天照らすは救済の焔――。

――汝の魂にも今、救済を与えてやろう――。

槍を構えていた男の皮膚が裂け、炎が噴き出す。

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!やめ゛ろッ!やめでぐれぇ゛ッ!」

悲鳴ともいえない声を上げ、男は懇願する。

しかし、『何か』は無慈悲にそれを拒み、もう一つ念じた。

――神よ、この愚者に那由他を超える時の裁きを与え給え――。

そして、男の形をした何かが消えた。
309 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/20(金) 21:31:45.94 ID:+LRRVtDp0
周りを包む炎は消え、元の風景が映される。

それと同時に、雨がまた降りだした。

貴女が目を開けようとする。

だが、それを察知した『何か』は首に手刀を当て、意識を奪う。

すまんな、と一言だけ呟きながら。

ぐったりと倒れる貴女を抱え、近くの教会を目指し、走った。

教会の扉を開こうとすると、体が硬直した。

「泥棒はイケないんだぜ。お嬢さん」

貴様は教会の主か。

『何か』が問いかけると、『おうよ』と軽い返事が返ってくる。

「では、一つ頼み事がある」

『何か』は貴女を教会の主へと手渡し、顔を露出させる。

「あれ、この嬢ちゃんは…」

教会の主は驚いたような表情をし、『何か』を睨む。

「人攫いか?お前さんは。なら、ここで神罰をくれてやらぁ」

「待て、我はそんな輩ではない」

彼女を救ったまでだ、と吐き捨て、『何か』は炎に包まれる。

そして、炎が消えた場所には何も残ってはいなかった。

「なんだったんだ?いったい…。ありゃ」

貴女の手に握られている紙切れを取り出し、読む。

すると、教会の主は大笑いする。

「ハッハハハハハ!いいぜ!神父グラウスの名に懸けて引き受けようじゃねぇか!」

そこに記されていたのは――。

――この少女はもう孤独だ。傍にいてやるがいい――。
310 : ◆rOVqyGu.Qw [saga]:2017/10/20(金) 21:46:18.07 ID:+LRRVtDp0
家族を喪い、グラウスの手助けを受けながら十年、生きてきた。

毎日、大通りで物乞いをし、僅かな金で食材を買い、腹を満たす。

偶に暴漢に襲われかけたが、どこからかやってきたグラウスに助けられる。

そんな毎日を過ごしてきた貴女は、あの日のことを思い出す――。

――あの人は今、どこにいるのかな――。

――私を救ってくれた恩返しをしたいのに――。

コンコン。

存在しない扉をノックする音が聞こえる。

貴女は笑顔を浮かべ、玄関の前へと移動する。

「よっ」

そこには、大量のおつまみを両手に抱えたグラウスがいた。

「あっグ、グラウスさん…。いらっしゃいませ…」

グラウスはふくれっ面をして、貴女へと言う。

「おいおい、そんなビビられちゃ、おじさん悲しいぜ」

「ご、ごめんなさい」

グラウスは貴女の頭を撫で、一言喋る。

「まっ、いつものことだから別に気にしてないさ」

「今日は面白いもんがあってな、『イカノシオカラ』ってのがあったんだぜ!」

デンッ、と机に小さな容器を置き、笑顔を見せるグラウス。

そんなグラウスを見て、貴女は思う。

――この人は変わらないなぁ。だけど、そこがいい、のかな――。

そして、何度も貴女の頭をワシワシと撫でては笑うグラウスだった。
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