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永琳「あなただれ?」薬売り「ただの……薬売りですよ」
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126 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/04/02(日) 00:35:17.84 ID:mE9UJqmQo
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1205767.png
永琳「開けなさい鈴仙――――一体どうしたと言うのです!」
うどんげ「いや! こないで! 来るな! 開けるなァーーーーーーーッ!」
【拒】
てゐ「うるっさいなも〜、どーしちゃったのさアイツ」
薬売り「さぁねえ……何か恐ろしい物でも、見たんじゃないですかね」
帰ってくるなり玉兎は自室へと一目散に駆け込み、鍵を掛け、自室を師匠すらも通さぬ堅牢な城へと変貌せしめた。
傍から見れば異様にしか思えぬ所業の真相は、この場では薬売りのみが知っている……と、言いたい所だが。
実の所、当の薬売りすらも存ぜぬのだ。
「あたしじゃない」――――その言葉だけが、最後に聞いた唯一の言葉であった故。
てゐ「――――はぁ!? 妹紅に会いに行っただぁ!?」
薬売り「あの姉弟子様が、きっとそうだと……」
てゐ「いやいやいや……何故に妹紅? アイツ関係なくない?」
薬売り「曰く……藤原妹紅が姫君を強く恨んでおいでだとか……」
てゐ「あーなるほどだからこっそり二人で…………って、いやいやいやいや!」
てゐ「そういう捉え方、する!? すごいわうどんげ、とっても斬新だわ!」
薬売りも薄々感づいていたのだろうか、妖兎の降りなす怒涛の反論に、どこか納得した面持ちであった。
先に伝えられた藤原妹紅の詳細。
げに恐ろしき存在であると、玉兎はあれほど強く言い張っておったにも関わらず……
この妖兎の言い分は、天地がひっくり返った程に別物であるのは、はてさて一体どういうわけであろうか。
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