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【ラブライブ】千歌「テニスをしよう!!」【サンシャイン】
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27 :
全知全能の神未来を知る金髪王子様の須賀京太郎様
[二次元美少女達は金髪王子様の須賀京太郎様の嫁]:2017/03/22(水) 17:45:29.10 ID:U7QQlHW30
リンクカードを燃やされて某ジャッワの顔芸ミタイニ成る藤木遊作щ(゚Д゚щ)カモーン
28 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/03/22(水) 17:49:45.44 ID:TW/StDNuO
チーム1
ダイヤ「さ! 勝ちますわよ!」
曜「ヨーソロー!!」
鞠莉「Of course!!」
ルビィ「う、うゅ……」
チーム2
果南「ふふっ、負けないよ!」
善子「このヨハネがチームにいる限り、敗北なんて言葉はあり得ないわ」ダテン
花丸「善子ちゃんは今日も元気ずら」
梨子「……うぅぅ、個性強いわよ。このチーム……」
解説席
千歌「うぅぅぅ、こんなのあんまりだよぉ……」
29 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/03/22(水) 17:56:14.65 ID:TW/StDNuO
曜「千歌ちゃん、げ、元気出して!」
梨子「そうよ! ほら、解説ってとっても大事な役割なのよ?」
曜「うんうん! それに一番動画に映るよ!!」
千歌「……でも、試合できないじゃん」
ようりこ「「うっ……」」
果南「流石にあれは可哀想だね」
ダイヤ「厳正なくじ引きの結果ですからね」
花丸「リーダーなのに……」
ルビィ「…………」
ルビィ「……千歌ちゃん、る、ルビィ、変わろうか?」
千歌「ほんと!?」バッ
ルビィ「ピギィッ!?」ビクッ
ルビィ「……う、うん」
鞠莉「んー? ちかっち」
千歌「ほえ? なんですか、鞠莉さん?」
鞠莉「ちょっとこっちに……」
千歌「?」
ーー10分後ーー
千歌「解説がんばります!!」
ルビィ「えぇ!?」
曜「……なにしたんですか?」
鞠莉「フフフッ、Secret!」
30 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/03/22(水) 17:58:28.84 ID:TW/StDNuO
ダイヤ「なにやら騒がしくなりましたが……」
果南「うん」
花丸「それでは!」
ルビィ「試合はじめルビィ!」
「「よろしくお願いします!」」
ーーーーーー
31 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/03/22(水) 18:03:57.89 ID:TW/StDNuO
ーーーーーー
千歌「さぁ! 始まりました!」
千歌「Aqours内対抗テニス大会!」
千歌「解説はこの、高海千歌がお送りします!」
千歌「そして、ゲストはこの二人!」
曜「いきなりテンション高いなぁ」
果南「ま、解説で納得してくれたから、よしとしようよ」
千歌「チーム1からは曜ちゃん、チーム2からは果南ちゃんが駆けつけてくれました!」
曜「ヨーソロー!」
果南「よろしくね、二人とも」
千歌「ゲストの紹介も終わったところで、選手を紹介します!」
千歌「第1試合、シングルス2で戦うのはこの二人だぁぁ!!」
32 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/03/22(水) 18:06:39.43 ID:TW/StDNuO
「さ♪ はじめましょ♪」
「は、はい……」
「んー? 緊張してるのかしら?」
「っ」
「そんなことじゃ」
鞠莉「このマリーには勝てないわよ!」バンッ
「っ、どこまで通じるかは分からないですけど……」
「私だって……」
梨子「負けませんっ」バンッ
33 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/03/22(水) 18:07:52.17 ID:TW/StDNuO
ーーーーーー
シングルス2
小原鞠莉 vs 桜内梨子
試合開始
ーーーーーー
34 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/03/22(水) 18:09:20.65 ID:TW/StDNuO
一旦ここまで。
続きは8時頃書くかもしれません。
遂にサンシャインでもテニヌ始めてしまった……。
35 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/03/22(水) 20:00:25.55 ID:TW/StDNuO
『1セットマッチ』
『サービス 鞠莉』
鞠莉「さ、いくわよ、リリー♪」ターンターン
梨子「はいっ」
鞠莉「せーのっ!」スッ
鞠莉「ほっ!」パァァン
梨子「っ、やっ!」パァァン
鞠莉「フフッ♪ ちゃーんと返せたわね♪」
鞠莉「じゃ、コレ!」パァァン
梨子「っ!?」ダッ
ーー パァァァン ーー
鞠莉「まずは1point♪」
『鞠莉 15 - 0 梨子』
36 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/03/22(水) 20:07:11.72 ID:TW/StDNuO
ーーーーーー
曜「まずは、鞠莉ちゃん、先制かぁ」
千歌「梨子ちゃんも普通にできるんだね!」
曜「うん! それにしても……」
果南「……鞠莉のやつ、余裕がありそうだね」
ーーーーーー
鞠莉「シャイニー♪」パァァン
梨子「うっ」
『鞠莉 30 - 0 梨子』
37 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/03/22(水) 20:15:43.64 ID:TW/StDNuO
鞠莉「リリー?」ターンターン
梨子「な、なんですか」
鞠莉「フフッ」
梨子「だ、だから、なんですか!」
鞠莉「早くマリーに本気を出させてーー」スッ
鞠莉「ーーよっ!」パァァァン
梨子「私だってーー」スッ
梨子「やっ!」パァァァン
鞠莉「フフッ♪」スッ
鞠莉「ハッ!!」パァァン
梨子「っ、まだっ」シャァァ
鞠莉「good! よくとったわね!」
鞠莉「でも、これで!」スッ
ーー パァァァン ーー
『鞠莉 40 - 0 梨子』
38 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/03/22(水) 20:34:59.30 ID:TW/StDNuO
鞠莉「ふっふっふっ、まったく相手にならないわね」
梨子「……っ、悔しいけど、そう、みたいです」
鞠莉「あら、リリーは聞き分けがいいのね」
梨子「……はい。力の差は歴然ですから」
鞠莉「降参する?」フフッ
梨子「……いえ」
鞠莉「じゃあーー」
梨子「でも、意外でした」
鞠莉「What's?」
梨子「鞠莉さんのテニス、堅実なんですね」ニコリ
鞠莉「……」
梨子「もっと私なんかじゃ返せない球を打ってくるのを予想してたんですけど……。そういうこともないんですね」ニコリ
鞠莉「…………ふっ」
梨子「……鞠莉さん?」
鞠莉「ふっふっふっ! オーケー、オーケー!」
鞠莉「見せてあげるわ!!」
鞠莉「マリーの本気のテニス!!」
39 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/03/22(水) 20:42:04.25 ID:TW/StDNuO
ーーーーーー
千歌「梨子ちゃんが挑発!?」
果南「お、成功成功」
曜「……そういえば、チーム2のオーダーは果南ちゃんが決めたんだっけ?」
果南「そ。まぁ、向こうのオーダー……というか、鞠莉が最初に出てくることは分かってたからね」
千歌「ほへ? なんで?」
果南「いや、だって、鞠莉目立ちたがり屋だし」
曜「あー」
果南「ま、だから、梨子ちゃんを鞠莉に当てたんだよ。普段から大人しい梨子ちゃんに煽られたら、鞠莉も余裕を失うかなぁ、ってね」
千歌「な、なるほど」
曜「案外策士だね、果南ちゃん」
果南「勿論、それ以外にも理由はあるんだけどね」
千歌「?」
曜「でも……そっか。なら、果南ちゃんの作戦は成功ってこと?」
果南「…………」
果南「……どうかな」
ーーーーーー
40 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/03/22(水) 20:56:12.79 ID:TW/StDNuO
鞠莉「いくわよ、梨子!」ターンターン
梨子「はい!」
鞠莉「ふっ」スッ
鞠莉「はっ!!」パァァァン
梨子「球速が、上がってる!?」ダッ
梨子「っ、それに……球威も!?」グッ
梨子「でも!」シャァァァァ
ーー パァァァン ーー
「返したずら!」
「いいわよ! リリー!!」
梨子(……球威も球速も上がった)
梨子(でも、コースが少し甘くなってる)
梨子(これなら……!)
鞠莉「ーー」フワッ
梨子「え?」
「ポールに向かって、打った?」
「アウトずら!」
鞠莉「いいえ、違うわ♪」
鞠莉「これはMiracle Shot」
ーー カンッ ーー
梨子「ポールに当たって……え?」
ーー ツツツツツーッ ーー
梨子「ネットの上を!?」ダッ
ーー トンッ ーー
梨子「な、なに、これ……?」
鞠莉「驚いたかしら?」フフンッ
梨子「……この技、動画で見た……」
鞠莉「そ♪」
鞠莉「『妙技・綱渡り』」
鞠莉「Excitingなショットでしょ♪」
『鞠莉 @ - 0 梨子』
41 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/03/22(水) 21:05:08.97 ID:TW/StDNuO
ーーーーーー
果南「いや、なにさ、あれ……」
千歌「す、すごい! すごいよ!」
果南「千歌?」
曜「果南ちゃん、もしかして、動画見なかったの?」
果南「ええと、うん」
千歌「あれ、A-RISEのツバサさんが使ってた『妙技・綱渡り』だよ!!」
曜「まぁ、元は神奈川のスクールアイドルの技だって言ってたけどね」
果南「それにしたって、なんであんなショットを……」
曜「試合前の鞠莉ちゃん曰くーー」
「動画見て、1番ビビビッてきたshotを練習してきたわ!」
「え?」
「勿論、コーチを呼んだわ! これやりたいから教えて、って!」
曜「ーーだって」
果南「……これだから金持ちは……」ハァァ
千歌「ねぇねぇ、曜ちゃん!」
曜「ん? なに、千歌ちゃん?」
千歌「鞠莉さんは他にどんなショットを打てるの?」
曜「えと、確か他にも『妙技』があったはずだけど……」
千歌「!!」
果南「…………」
果南「……梨子ちゃん、大丈夫かな」
ーーーーーー
42 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/03/22(水) 21:06:07.81 ID:TW/StDNuO
本日はここまで。
また少しの間お付き合いください。
43 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/22(水) 21:16:23.99 ID:M9k/ooCy0
乙
セイントスノーダブルスもいつか見たい
44 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/23(木) 22:41:18.19 ID:RpRhrLy4O
乙
やっぱり来たな
楽しみにしてる
45 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/26(日) 01:05:12.78 ID:bnRxKaHSO
テニヌの人かと思ったらテニヌの人だった
46 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/03/26(日) 16:05:33.67 ID:DgvF221HO
本日夜更新予定です。
47 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/03/26(日) 20:12:14.04 ID:LdvSvNcqO
ーーーーーー
鞠莉「や♪」
ーー カンッ ーー
梨子「っ、また!?」ダッ
ーー ツツツツツーッ ーー
梨子「くっ!」バッ
ーー トンッ ーー
『鞠莉 30 - 0 梨子』
鞠莉「『妙技・綱渡り』」
鞠莉「ふふんっ! ぜっこーちょーデスネ!」ドヤッ
梨子「……うぅぅぅ」
48 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/03/26(日) 20:22:34.40 ID:LdvSvNcqO
梨子「まだ……」ターンターン
鞠莉「Come on♪」
梨子「ふっ」スッ
梨子「はぁっ!」パァァァン
鞠莉「そんな普通のサーブじゃーー」スッ
梨子「!!」ダッ
鞠莉「ーー返せないわよ?」
ーー カンッ ーー
「また!?」
「だめずら……止められ」
梨子「ううんっ! 止めるわっ」
「追いついた!!」
「動き出しが早かったようですわね」
「これならーー」
鞠莉「フフッ、very sweetよ?」
鞠莉「リリー♪」
梨子「え?」
ーー ポーーーーーン ーー
ーー トンッ ーー
梨子「『綱渡り』じゃ……ない?」
鞠莉「そう。ワタシが今、『綱渡り』を打つなんていつ言ったかしら?」
梨子「っ、じゃあ、これも……?」
鞠莉「そ♪ Miracle Shotその2!」
鞠莉「『妙技・鉄柱当て』!」ニッ
『鞠莉 40 - 0 梨子』
49 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/03/26(日) 20:34:31.67 ID:LdvSvNcqO
梨子「二つ目の『妙技』……」
鞠莉「フフッ、降参する?」
梨子「っ、しないです!」
鞠莉「そう? じゃあ、次打ってきて?」
梨子「っ」ターンターン
梨子「やっ!」パァァン
鞠莉「いいサーブね!」パァァン
梨子「っ」
梨子(鞠莉さんはきっと今、油断してる)
梨子(だから、仕掛けるならっ!)
梨子「……今よ!」ダッ
「リリーが前に出た!?」
「サーブ&ボレーですか」
「ここで!?」
鞠莉「Wow!」
梨子「これで!」グッ
梨子「やぁぁっ!!」パァァァン
50 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/03/26(日) 20:37:55.03 ID:LdvSvNcqO
「角度をつけて、返したずら!」
「決まるわ!」
「決まりましたわね。流石の鞠莉さんでも『妙技』は使えないでしょうから」
「うゆ……」
鞠莉「くっ! それは、予想外デス」ダッ
梨子(決まっーー)
鞠莉「けど」フフッ
ーー カンッ ーー
梨子「なっ!?」
ーー ツツツツツーッ ーー
ーー トンッ ーー
梨子「そん、な……」
鞠莉「残念ね、梨子」
梨子「完全に油断してたのに……」
鞠莉「えぇ、確かにね」
梨子「なら!」
鞠莉「でも、ワタシの『妙技』は破れないわよ? だってーー」
鞠莉「マリーは強いもの♪」
『鞠莉 A - 0 梨子』
51 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/03/26(日) 20:48:58.49 ID:LdvSvNcqO
ーーーーーー
ーー カンッ ーー
鞠莉「『妙技・鉄柱当て』!」
ーー ポーーーーーン ーー
梨子「はあっ、はっ……」
『鞠莉 15 - 0 梨子』
ーー カンッ ーー
鞠莉「『妙技・綱渡り』!」
ーー ツツツツツーッ ーー
梨子「っ、はあっ、ふはっ……」
『鞠莉 30 - 0 梨子』
ーー カンッ ーー
鞠莉「One more♪ 『妙技・綱渡り』」
ーー ツツツツツーッ ーー
梨子「っ、は……はっ……」
『鞠莉 40 - 0 梨子』
ーー カンッ ーー
鞠莉「今度は『妙技・鉄柱当て』♪」
ーー ポーーーーーン ーー
梨子「っ…………はっ……」
『鞠莉 B - 0 梨子』
ーーーーーー
52 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/03/26(日) 20:57:09.91 ID:LdvSvNcqO
ーーーーーー
千歌「……も、もう止めよ?」
千歌「ねぇ、曜ちゃん!」
曜「う、うん……そうだね。これ以上は……」
千歌「うぅぅぅ、見てられないよ……」
曜「それじゃあ、各チームの代表に言ってこよう! 私はダイヤさんに伝えてくる!」ダッ
千歌「うん。千歌は果南ちゃんとーー」
果南「………………」
千歌「果南、ちゃん?」
果南「…………千歌」
千歌「な、なに?」
果南「梨子ちゃん、呼んでもらっていいかな?」
千歌「え……?」
果南「だから、梨子ちゃんを呼んでほしいんだよ」
千歌「…………果南ちゃん、もしかしてーー」
千歌「続けるつもりなの……?」
果南「…………うん」
53 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/03/26(日) 21:30:40.25 ID:LdvSvNcqO
千歌「っ、なんで!?」
果南「なんでって……まだ梨子ちゃんは試合できるからさ」
千歌「み、見ればわかるじゃん! 梨子ちゃんはもう……!」
梨子「……千歌、ちゃん?」
千歌「っ、梨子ちゃんっ!」
梨子「どうしたの……? そんな怖い顔して……」
千歌「そ、それは……その……」ウツムキ
果南「…………」
果南「…………ね、梨子ちゃん」
梨子「……っ、果南さん」
果南「…………このまま『あれ』を使わないつもり?」
梨子「そ、それは……でも……」
千歌「え、え? 『あれ』って……?」
果南「……確かに梨子ちゃんが使うの嫌がるのは分かる。梨子ちゃんは優しいからね」
梨子「…………」
果南「でも、使わないのは……本気を出さないのは、鞠莉に失礼だよ」
梨子「で、でもっ!!」
果南「…………」
梨子「…………っ」
54 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/03/26(日) 21:38:12.09 ID:LdvSvNcqO
梨子「…………わたし、は……」
果南「…………はぁ」
果南「鞠莉は、さ」
梨子「え……?」
果南「すぐ調子に乗るんだ。回りの様子なんて見えなくなって……勝負事なら尚更ね」
果南「しかも、勝負勘とか強いから、勝ちまくるんだよ」
果南「昔からそう。それで、ダイヤとか私を負けさせてさ」
果南「ダイヤが泣くこともあったかな」
果南「それでーー」
果南「ーーいつも後悔する」
梨子「……後悔?」
果南「うん。自分が調子に乗ったせいで、私たちに嫌な思いさせたんじゃないか、って」
果南「フフッ、なら、初めから熱くならなければいいのに……ま、無理な話か」
梨子「…………」
果南「とにかく、私が何を言いたいかっていうとね」
果南「鞠莉にそんな思いさせたくないんだ」
果南「だから、梨子ちゃん……」
果南「鞠莉を倒しちゃって」ニカッ
梨子「………………」
ーーーーーー
55 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/03/26(日) 22:02:23.95 ID:LdvSvNcqO
『チェンジサービス』
『サービス 梨子』
梨子「…………」ターンターン
鞠莉「あら、続けるのね♪」
梨子「うん」
鞠莉「じゃあ、あと1game付き合ってもらうわよ?」
梨子「……っ」スッ
梨子「やっ!」パァァン
梨子「っ」ダッ
「!? また!?」
「さーぶ&ぼれーずら!」
「奇襲のつもり、でしょうけど……」
鞠莉「さっきも言ったでしょ? Sweetだって♪」パァァン
「リリーの足元に!?」
「梨子ちゃん!!」
梨子「ふっ」ポンッ
ーー フワッ ーー
56 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/03/26(日) 22:12:42.91 ID:LdvSvNcqO
鞠莉「Drop Shot!?」ダッ
「さっきのは布石だったの!?」
「本命はこっちということですか!?」
「決まーー」
鞠莉「ーーらないわよ!」ベシッ
ーー ポーーーーーン ーー
鞠莉「……っ、ロブが!?」グッ
「チャンスずら!」
「リリー!! 決めて!!」
梨子「っ」グッ
鞠莉「スマッシュっーー」
梨子「っ」スッ
鞠莉「ーーじゃ、ない!?」
梨子「やぁぁぁっ!!!」パァァァァァン
鞠莉(What's!? ここで、ドライブボレー!?)
鞠莉(このままじゃ、当たるわっ……ラケットでっ!)
梨子「ごめんね、鞠莉さん」
ーー ギュルルルル ーー
鞠莉「ボールが、ホップしーー」
ーー ベシンッ ーー
鞠莉「Ouch!!」
57 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/03/26(日) 22:16:56.66 ID:LdvSvNcqO
「ぅゅっ……おでこに……」
「痛そうですわね……」
鞠莉「うぅぅ……痛いわよ、梨子」イタタ
梨子「っ、ご、ごめんなさい……手、貸します」スッ
鞠莉「Thank You!!」グッ
梨子「……う、ううん」ウツムキ
鞠莉「って、あら?」
鞠莉「ねぇ、梨子?」
鞠莉「なんで、貴女の髪の色、Greenなの?」
ーーーーーー
58 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/03/26(日) 22:23:19.59 ID:LdvSvNcqO
ーーーーーー
千歌「ね、ねぇ、果南ちゃん」
曜「鞠莉ちゃん、なに言ってるの?」
千歌「梨子ちゃんの髪の色が、緑……?」
曜「いつも通り、だよね?」
果南「…………」
果南「……うん」
果南「鞠莉のおでこに当たったでしょ?」
果南「『あれ』が梨子ちゃんの『技』だよ」
千歌「……ちょくせつこーげき?」
果南「いや、そうじゃなくて」
果南「私も一回、練習したときにやられたんだけどさ」
果南「今から10分間」
果南「鞠莉の色覚は狂う」
果南「それが梨子ちゃんの『技』」
果南「『』」
59 :
◆6cZRMaO/G6
[>>58ミス]:2017/03/26(日) 22:30:00.57 ID:LdvSvNcqO
ーーーーーー
千歌「ね、ねぇ、果南ちゃん」
曜「鞠莉ちゃん、なに言ってるの?」
千歌「梨子ちゃんの髪の色が、緑……?」
曜「いつも通り、だよね?」
果南「…………うん」
果南「でも、鞠莉には緑に見えてる、みたいだね」
曜「どういうこと……?」
果南「さっき、鞠莉のおでこに当たったでしょ?」
千歌「うん! 痛そうだったよねぇ」
果南「……そ。あれが梨子ちゃんの技だよ」
千歌「…………ちょくせつこーげき?」
果南「いや、そうじゃなくて」
果南「私も一回、練習したときにやられたんだけどさ」
果南「詳しいことは分からないんだけどね。梨子ちゃんの技は『それ』を認知するところをピンポイントで麻痺させるんだ」
曜「『それ』って……?」
千歌「……なんのこと?」
果南「…………」
果南「今から大体10分間」
果南「鞠莉の『色覚』は狂う」
果南「それが梨子ちゃんの『技』」
果南「『知覚の侵略者』」
ーーーーーー
60 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/03/26(日) 22:31:22.11 ID:LdvSvNcqO
今日はここまで。
また次回。
61 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/27(月) 18:53:18.76 ID:0oIsI76WO
梨子が認知系の能力持ちなのか
美術部設定か?
62 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/04/02(日) 10:31:48.18 ID:E47Z9ezPO
少し更新。
63 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/04/02(日) 10:38:38.67 ID:E47Z9ezPO
梨子「…………」ターンターン
鞠莉「…………」
鞠莉(『知覚の侵略者』、ね)
鞠莉(…………)
鞠莉(なるほど。たしかにワタシの『色覚』が狂ってるみたい)
ーー パァァァン ーー
「鞠莉さん!」
鞠莉「っ!?」
鞠莉「っ、はぁっ!」ベチッ
「打ち損じよ! リリー!」
梨子「うんっーー」ダッ
梨子「やっ!!」パァァァン
『鞠莉 0 - 30 梨子』
64 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/04/02(日) 10:43:49.70 ID:E47Z9ezPO
梨子「やった!」グッ
「鞠莉さんが打ち損じ……?」
「ど、どうしちゃったんだろう……」
鞠莉「…………」
鞠莉(考え事をしてたから……っていうのは簡単だけど)
鞠莉(……それだけじゃないわ)
鞠莉(色が違う)
鞠莉(梨子のhair、コートの白線)
鞠莉(それに……ネットのcolor)
鞠莉(それが少しずつ変わっていて……)
鞠莉(返せない、訳じゃない。だけど……)
鞠莉「チョーシ狂うわね」
65 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/04/02(日) 10:49:38.86 ID:E47Z9ezPO
梨子「次、行きます!」ターンターン
梨子「ーー」スッ
梨子「やっ!!」パァァァン
鞠莉「っ」グッ
鞠莉「はあっ!」パァァァン
「今度は返したわ!」
「梨子さん!」
梨子「うん!」スッ
ーー ポンッ ーー
鞠莉「なっ!?」
「ドロップショット!」
「鞠莉さん! 走るんです!!」
鞠莉「わかってるっ!」ダッ
鞠莉(ここならーー)
ーー カンッ ーー
鞠莉「『妙技・鉄ーーえっ?」
ーー ポーーーン ーー
「浅いですわ!?」
「な、なんで……?」
鞠莉「What's!?」
梨子「はぁぁぁぁーー」ピョーン
梨子「ーーやぁっ!!」ベシィィィィン
『鞠莉 0 - 40 梨子』
66 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/04/02(日) 10:55:56.48 ID:E47Z9ezPO
ーーーーーー
千歌「鞠莉さんの動き、変だよね?」
曜「うん。果南ちゃん、あれは……」
果南「うん」
果南「鞠莉の技は確かに強い」
果南「鉄柱に当てる、ネットの上を転がる。どっちも神業だっていってもいいよ」
果南「だから、かなり繊細なコントロールが必要になるはず」
曜「それを乱されてる」
果南「そういうこと」
千歌「でもさ、そんなにちがうの……?」
果南「……普通の人からすれば、きっとそうでもないよ。それに、色が違うのなんて慣れればどうってことはないからね」
千歌「じゃあーー」
ーーーーーー
67 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/04/02(日) 11:04:51.74 ID:E47Z9ezPO
鞠莉(えぇ、慣れたわ)
鞠莉(違和感はあるけどね)
鞠莉(それでもーー)
鞠莉「返すわよ! リリー!」グッ
梨子「…………」
ーー ポーーーーーン ーー
「リリー!?」
「ろ、ろぶ……?」
「梨子さんはなにを……?」
鞠莉(打ってこいってこと……?)
鞠莉(梨子らしくない、けど……)チラッ
梨子「…………」
鞠莉「ジョートウっ!!」
ーー バッ ーー
ーー グニャリ ーー
68 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/04/02(日) 11:08:57.38 ID:E47Z9ezPO
鞠莉「っ」
ーー トンッ ーー
「あ、あれ……?」
「な、なんで、打たなかったんですの?」
「絶好のスマッシュチャンスだったのに……?」
「ず、ずら?」
鞠莉「打たなかった……んじゃないわ」
梨子「…………」
「……打てなかった、ってところかな?」
「ね? 梨子ちゃん」
梨子「はい」
梨子「今の、鞠莉さんにはきっとボールが水色に見えてます」
梨子「……この『色』と」ユビサシ
梨子「ロブを追って、見上げた『空の色』と同じ色に」
『鞠莉 B - @ 梨子』
69 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/04/02(日) 22:15:35.11 ID:E47Z9ezPO
今日はここまで。
もう少し更新できるかと思ったのですが……。
次回更新まで暫しお待ちください。
70 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/07(金) 20:42:09.08 ID:FzVkW/AwO
まだかな
71 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/04/09(日) 20:46:53.16 ID:IWastb5UO
少しだけ更新します。
お待たせして申し訳ないです。
72 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/04/09(日) 20:55:21.41 ID:IWastb5UO
『サービスチェンジ』
『サービス 梨子』
梨子「いきます」ターンターン
鞠莉「っ」スッ
梨子「やぁっ!」パァァァン
鞠莉(さっきのはぐーぜんよ!)
鞠莉(ネットは赤色に見えるけど……っ!)
鞠莉「今度は返せるわ!」
梨子「…………」
梨子「緑」ボソッ
鞠莉「えっ?」
ーー グニャリ ーー
鞠莉「なっ!? 色がッ!?」
鞠莉「っ」ブンッ
『鞠莉 0 - 15 梨子』
鞠莉「また、途中で色が変わって……」
梨子「今度はボールが緑に見えましたか?」
鞠莉「……そうね。コートと同じcolorだった」
梨子「…………」
鞠莉「フフッ」
鞠莉「おもしろいじゃないッ!!」
73 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/04/09(日) 21:06:41.14 ID:IWastb5UO
梨子「次、いきますね」ターンターン
鞠莉「えぇっ!」
梨子「ーーーーっ」スッ
梨子「はっ!」パァァァン
鞠莉(……また変わってる)
鞠莉(ただ、ボールはgreenのままで、コートがyellow)
鞠莉(いつもと逆、ってわけね!)
鞠莉(これならーーっ)グッ
鞠莉「はあっ!!」パァァァン
「今度は返しましたわ!」
「う、うん……」
鞠莉「さぁ、Come on! 梨子!」
梨子「……」スッ
ーー ポーーーーーン ーー
「ロブ……ってことは!」
鞠莉「ボールは水色!」キョロキョロ
鞠莉(よく見なさい! マリー!)
鞠莉(梨子はcolorを変えただけ)
鞠莉(ボールが消えるわけじゃない。なら、よく見さえすればーー)
鞠莉「っ、見えたわ!!」バッ
鞠莉「はぁぁっ!!」ベシィィィィン
74 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/04/09(日) 21:11:56.03 ID:IWastb5UO
「鞠莉さん、返したずら!」
「リリー! とって!」
梨子「…………っ、うん!」ポスッ
ーー トンッ ーー
鞠莉「前にっ!?」ダッ
「決まる!?」
鞠莉「まだよっ!!!」パァァァン
「あれも拾うの!?」
「ず、すごい……」
梨子「っ、私もっ!」グッ
梨子「やっ!」パァァン
「梨子さんのショット……!」
「少し浅い……」
梨子「っ」
鞠莉「甘いわっ! これでーー」
ーー グニャリ ーー
鞠莉「ま、また!?」フラッ
ーー パァァァン ーー
『鞠莉 0 - 30 梨子』
75 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/04/09(日) 21:21:04.37 ID:IWastb5UO
ーーーーーー
曜「鞠莉ちゃん、かなりやりずらそう……」
果南「まぁ、慣れた頃にまた色が変わるから。見てる方はなんともないけど、やってる方は辛かったよ」
曜「そうなんだ……。あはは、梨子ちゃんと当たらなくてよかったかも」
千歌「あ! そういえば、果南ちゃんは梨子ちゃんと試合したんだっけ?」
果南「うーん、試合ってほどのものじゃないけど、一応」
千歌「どっちが勝ったの?」
曜「おぉ、核心を突くね、千歌ちゃん」
果南「…………」
果南「…………さぁ」
千歌「えぇ!! なんではぐらかすのさ!」
果南「ま、見てれば分かるんじゃないかな」
曜「見てればって?」
果南「梨子ちゃんがどのくらい強いのかは、たぶん見ていれば分かるよ」
千歌「それって……?」
76 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/04/09(日) 21:26:21.33 ID:IWastb5UO
果南「本人が聞いたら、調子に乗るから言わないけど」
果南「鞠莉は強い」
果南「たぶん、色が変わることにも慣れ始めたと思うよ」
果南「変わり目に当たっちゃうと、返すのは難しそうだけどね」
曜「確かに、さっきもよろけてた!」
果南「うん。けど、少なくとも水色には対応できてたわけだし」
千歌「あ! そっか!」
果南「パターンさえ分かってしまえば、って感じじゃないかな」
ーー パァァァン ーー
果南「その証拠に、ほら」
曜「「え?」」
ーーーーーー
77 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/04/09(日) 21:29:41.66 ID:IWastb5UO
『鞠莉 15 - 40 梨子』
梨子「っ、はぁっ……」
鞠莉「フフフッ、返したわよ、梨子!」ビシッ
梨子「はっ、はぁ……はい……っ」
鞠莉「だいぶ息、上がってるわね?」フフッ
梨子「はぁ……はっ……」
鞠莉「…………」
鞠莉「ふーむ」
鞠莉「もしかして、梨子も消耗激しいんじゃない?」
梨子「っ」
78 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/04/09(日) 21:34:27.70 ID:IWastb5UO
梨子「そ、そんなこと……っ」
鞠莉「よく考えたら、自分が見てる『色』とワタシに見せてる『色』」
鞠莉「2つも考えながら、playしてるわけだものね」
梨子「うっ……」
鞠莉「あら〜? その顔は……ズボシ?」
梨子「そ、そんなことないですっ!」
鞠莉「必死になってるのも、とってもアヤシイわヨ♪」
梨子「っ」
鞠莉「さ、早くサーブを打って!」
鞠莉「続き、やりましょ♪」
79 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/04/09(日) 21:40:41.44 ID:IWastb5UO
梨子「……っ」ターンターン
鞠莉「フフッ」
梨子「まだ、私はーー」スッ
梨子「ーーできるっ!」パァァァン
鞠莉「ボールはred、コートはgreen……」
鞠莉「そして、梨子は……」
鞠莉「Blueな表情ね♪」パァァァン
「くっ、打ち返したわッ」
「余裕ずら……!」
梨子「はっ、そんなことないです……っ!」スッ
梨子「はあっ!」パァァン
鞠莉「そう?」
鞠莉「無理はキンモツよ?」
鞠莉「Strokeも、こんなにっ!」
鞠莉「カヨワイもの!」スッ
梨子「っ、しまっーー」
ーー カンッ ーー
鞠莉「『妙技・綱渡り』!」
ーー ツツツツツーッ ーー
ーー トンッ ーー
『鞠莉 30 - 40 梨子』
80 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/04/09(日) 21:45:04.25 ID:IWastb5UO
梨子「っ、まだ……です」ターンターン
鞠莉「そう?」
梨子「ーーっ!」スッ
梨子「やあっ!」シャァァァ
鞠莉「……うーん? もうサーブにも力がないわよ?」
鞠莉「フラットが、スライスになっちゃってる」グッ
鞠莉「はっ!!」パァァァン
梨子「っ、やっ!」パァァァン
鞠莉「フフッ」
鞠莉「シャイニー!!」パァァァン
梨子「っ、はっ……」
「リリー!」
「梨子さんっ」
梨子「!」グッ
梨子「やっ」シャァァァ
81 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/04/09(日) 21:51:49.67 ID:IWastb5UO
ーーーーーー
果南「鞠莉の『妙技』が息を吹き返しはじめた、か」
曜「色に慣れたってこと?」
果南「たぶん、そうだろうね」
千歌「ほえぇ」
果南「梨子ちゃんの『色覚』は完全じゃない」
果南「何の色になるかは、梨子ちゃんがコントロールできないんだ」
曜「え? でも、ボールを消したりしてたよね?」
果南「あれは、その色になるのに合わせてたんだと思う。水色になる時にロブを出して、緑になりそうな時にサーブを打つって感じにさ」
千歌「えぇ!? それってかなり難しいよね!?」
果南「そうだね」
曜「あ! だからなんだ。梨子ちゃんがあんなに疲れてるのって……」
果南「うん。その通り」
82 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/04/09(日) 21:55:34.30 ID:IWastb5UO
果南「…………」
千歌「果南ちゃん」
果南「ん? なに?」
千歌「やっぱり、果南ちゃんがそこまで詳しく知ってるってことはさ、梨子ちゃんとの試合は……」
果南「…………」
千歌「果南ちゃんの勝ちだったんでしょ?」
果南「…………」
曜「果南ちゃん……?」
果南「…………」
千歌「ねぇ、果南ちゃん!」
果南「…………千歌」
千歌「! なに?」
果南「…………静かに見てよう」
千歌「え……?」
果南「そろそろ、終わるよ」
ーーーーーー
83 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/04/09(日) 22:01:16.36 ID:IWastb5UO
ーー カンッ ーー
梨子「っ、今度は……!?」
鞠莉「『妙技・鉄柱当て』!」
ーー ポーーーーーン ーー
ーー トンッ ーー
『鞠莉 40 - 40 梨子』
梨子「もう、完全に……」
鞠莉「Yes! 梨子の『色覚の侵略者』コーリャクしたわ!!」
梨子「そう、ですか……」ウツムキ
鞠莉「うーん。あと2pointだし、もうひとつ『妙技』見せちゃおっかな♪」
「えぇ!?」
「まだ、あるずら!?」
「そ、そんなの卑怯よ!!」
鞠莉「善子?」
「ヨハネ!」
鞠莉「ショーブの世界に卑怯なんて言葉はないのデース!!」ビシッ
「うっ」
鞠莉「そうよね! 梨子!」
梨子「……っ、はい」
84 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/04/09(日) 22:07:04.71 ID:IWastb5UO
梨子「…………」ターンターン
鞠莉「フフッ」
梨子「っ」スッ
梨子「やっ!」シャァァァ
「またスライス!」
「もう力が……」
「……?」
「お、おねえちゃん……?」
鞠莉「スライスとトップスピン」
鞠莉「交互に打って、体力を温存するつもり?」
鞠莉「でも、体力温存なんて、もう心配しなくてもーー」
鞠莉「ーーいいわっ!」パァァァン
梨子「……っ」
鞠莉「あと2pointで楽になるから!」
梨子「…………」スッ
梨子「…………ごめん、なさい」パァァァン
鞠莉「フフッ、なんで謝るの?」
鞠莉「そんな必要はーー」グッ
ーー カランッ ーー
鞠莉「え……?」
85 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/04/09(日) 22:16:11.81 ID:IWastb5UO
鞠莉「What's……?」
梨子「…………」
鞠莉「な、なに? なんで、力が……入らない……?」
梨子「…………」
「なんで、鞠莉さん、ラケットを……?」
「ず、ずら……?」
「こ、これは……まさかっ!?」
「トップスピンとスライス」
「ほぼ同じ回転数のショットを交互に打ち続けることで、一瞬腕が硬直する」
梨子「『スポット』」
梨子「そういうんだそうです」
鞠莉「り、りこ? 『色』を狂わせるのがあなたのテニスじゃ……」
梨子「……いいえ」ブンブン
鞠莉「でも、『色覚の侵略者』って、果南が……」
梨子「……鞠莉さん、それ違うんです」
鞠莉「……え?」
梨子「間違ってるんです。私は『色覚の侵略者』じゃなくて……」
梨子「『知覚の侵略者』」
梨子「『色』だけじゃなくて『触覚』も狂わせることが出来るんです」
鞠莉「なっ!?」
梨子「それに……『音』も」
「ま、まだ上があるの!?」
「『音』まで……?」
梨子「鞠莉さん」
梨子「『侵略』させてもらいますね……?」
鞠莉「ッ」ゾワッ
86 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/04/09(日) 22:19:41.55 ID:IWastb5UO
ーーーーーー
果南「ねぇ、千歌」
果南「さっき、私と梨子ちゃん、どっちが勝ったか聞いたよね?」
果南「……うん。わかったかな?」
果南「梨子ちゃんの勝ちだった」
果南「鞠莉は強い」
果南「その鞠莉が1番手で出てくるのは予想がついてた」
果南「だから、梨子ちゃんを当てたんだよ」
果南「チーム2の中では一番強い梨子ちゃんをね」
ーーーーーー
87 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/04/09(日) 22:23:36.64 ID:IWastb5UO
ーーーーーー
『鞠莉 B - D 梨子』
『勝者 桜内梨子』
ーーーーーー
88 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/04/09(日) 22:24:54.35 ID:IWastb5UO
本日はここまで。
更新が遅くなりがちですが、お付き合いいただけると幸いです。
89 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/04/13(木) 00:25:40.49 ID:T3GtQFpnO
スクフェスもテニス編だったな
いやこっちはテニヌか
90 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/04/16(日) 09:43:58.33 ID:ugMguQs8O
本日更新予定です。
91 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/04/16(日) 20:03:39.35 ID:NefOYmRpO
ーーーーーー
梨子「ごめんなさい! ごめんなさい!」
鞠莉「す、ストップ! もういいわよっ」アセアセ
梨子「で、でも……」
鞠莉「確かに、まだ目はチカチカしてるし、腕もなんだか違和感あるけど」
鞠莉「全力で戦って、負けた」
鞠莉「それが今はキモチイイのよ」ニコリ
鞠莉「だ・か・ら!」ビシッ
鞠莉「謝るのはNothingよ!」
梨子「うぅ……」
鞠莉「…………ね?」
梨子「はい……」
千歌「むぅ……」
鞠莉「Sorry! ちかっち!」
千歌「なんだかソガイカン……」
梨子「ち、千歌ちゃん……?」
千歌「いいよね、みんなは……。テニスしてもっと仲良くなってさぁ……」
梨子「あわわっ」アセアセ
鞠莉「スネちかっちになってるわね」
千歌「どーせ、わたしは外れですよぉ、だ」イジイジ
梨子「ど、どうしよう……っ」
鞠莉「……フム!」
鞠莉「ちかっち〜、ちょっと」クイクイ
千歌「……?」
ーーーーーー
千歌「さぁ! 次の対戦はダブルス!」
千歌「戦うのはこの二組だよっ!!」
梨子「……鞠莉さん、なにを?」
鞠莉「フフフッ、ちょっとね♪」
92 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/04/16(日) 20:14:24.02 ID:NefOYmRpO
「いくわよ……って」
「う、うゅ……」ビクビク
「…………不安?」
「…………ぅん」
「大丈夫よ。わたくしがついていますわ」
「…………」
「それに、貴女はーーーー」ボソッ
「え?」
「さぁ! いきますわよ!」
ダイヤ「ルビィ!」
ルビィ「っ、ぅん! おねえちゃんっ」
「…………うぅぅぅ、恥ずかしいずら……///」
「恥ずかしい? なに言ってるのよ!」
「だって、普通のてにすうぇあならともかく、こんな……はぁぁぁ」
「ちょっと!! なに!? 嫌なの!?」
「うん」
「即答!? せっかくカッコよくコーディネートしてあげたのに!」
「…………だって、てにすするのに、堕天使ファッションはないずら」
「その方が調子出るの!」
「なら、自分だけで着ればいいのに……」
「もうっ! ウダウダ言ってないで、合わせなさいよ!」
善子「†ヨハネ降臨†」
花丸「……ずらえる……降臨ずら……///」
93 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/04/16(日) 20:17:21.89 ID:NefOYmRpO
ーーーーーー
ダブルス1
黒澤ルビィ 国木田花丸
黒澤ダイヤ vs 津島善子
試合開始
ーーーーーー
94 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/04/16(日) 20:27:55.60 ID:NefOYmRpO
『1セットマッチ』
『サービス 善子』
善子「さぁ、我が堕天使サーブを受けてみなさい!」ターンターン
ダイヤ「ふぅ……来なさい」スッ
ルビィ「はなまるちゃん、はなまるちゃん」コソッ
花丸「どうしたの? ルビィちゃん?」コソッ
ルビィ「その服、すごいね!」
花丸「うっ/// まるは着たくなかったんだけど、善子ちゃんがこれじゃないと嫌だって言うから……」
ルビィ「そっかぁ、暑くない?」
花丸「うーん、それは大丈夫だよ。なんだか通気性はいいみたいだから」
ルビィ「そうなんだぁ」
花丸「動きづらいとは思うけど……」
ーー パァァァン ーー
花丸「あっ」
ルビィ「え?」
『よしまる 15 - 0 ダイルビ』
花丸「もう始まっちゃってたね」
ルビィ「ぅ、ぅゅ……おねえちゃんに怒られる……」
花丸「じゃあ、集中しよっか」
ルビィ「ぅん!」
95 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/04/16(日) 20:37:18.25 ID:NefOYmRpO
ダイヤ「ルビィ」
ルビィ「ご、ごめんなさい……」
ダイヤ「はぁぁ、まったく花丸さんと話していたんですの?」
ルビィ「う、ぅん……」
ダイヤ「集中なさい。ボールが当たってしまったら危ないのですから」
ルビィ「ぅ、ぅん……」スッ
善子「さぁ! ルビィ!」ターンターン
善子「堕天使サーブーー」
善子「ーー食らいなさい!」パァァァン
ルビィ「っ、だてんし……」ビクッ
ダイヤ「ルビィ!」
ダイヤ「善子さんがなにか言っていますが、ただのサービスですわ! 返せます!」
ルビィ「ぅん!」
ルビィ「えいっ!」ベシッ
善子「くっ、返されたわ!」ダッ
善子「でも、これならどうっ!」グッ
善子「漆黒の軌跡を辿りなさい!」パァァァン
ダイヤ「ルビィ、前へ!」
ルビィ「っ」ダッ
ダイヤ「それもーー」グッ
ダイヤ「ただのストロークですわ!!」パァァァン
善子「……えぇ、そうよ」
善子「ふっ」ポスッ
ーー トンッ ーー
『よしまる 30 - 0 ダイルビ』
96 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/04/16(日) 20:44:42.33 ID:NefOYmRpO
ダイヤ「っ、また……」
ルビィ「ご、ごめん、おねえちゃん。ルビィがとれば……」
ダイヤ「いいえ。あれはわたくしのミスよ。気にしないで」ナデナデ
ルビィ「ぅぅゅ……」
ダイヤ(……とは言いましたが)
ダイヤ(ミスをした感覚はありませんでした)
ダイヤ(点を取られてしまったことが正直不思議で……)
ダイヤ(単純に善子さんが巧いだけ。ならいいのですが……)チラッ
花丸「ふぅ」
善子「フフン! ヨハネたちの魔法に手も足も出ないようね!」
花丸「普通のどろっぷしょっとずら」
善子「気分の問題なの!」
花丸「ねぇ、善子ちゃん?」
善子「ヨハネよっ!」
花丸「次は……」
善子「……えぇ」
善子「…………分かってるわ」
97 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/04/16(日) 21:18:48.45 ID:NefOYmRpO
かなり短いですが今日はここまで。
次回からテニヌスタート。
98 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/22(土) 11:55:29.03 ID:6yDhn6SSO
侵略梨子娘
99 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/04/23(日) 21:14:14.35 ID:nwSgLQsOO
善子「……」ターンターン
ダイヤ「ルビィ、行きますわよ?」ボソッ
ルビィ「うゅ」コクッ
花丸「…………」ジーッ
善子「堕天使ーー」スッ
善子「ーーサーブ!!」パァァァン
ルビィ「っ、おねえちゃ」
ダイヤ「ええ! 甘い、ですわ」
ダイヤ「はぁっ!!」パァァァン
「まるの横を!」
「巧い! ダイヤさん、さすが!」
花丸「……」チラッ
善子「……」コクッ
善子「そっちこそーー」ダッ
ダイヤ「追いついたんですの!?」
善子「ーー甘いわよ!!」パァァァン
ダイヤ「予想外ッ……ですが!」
ルビィ「っ」ダッ
ダイヤ「ルビィ! 今ですわ!」
ルビィ「うんっ」グッ
「ルビィちゃん、ポーチに出たよ!」
「いいタイミング。流石はダイヤだね」
ルビィ(おねえちゃんのおかげだ)
ルビィ(ルビィでもこのタイミングでポーチに出ればーー)
ルビィ「やぁぁーー」
花丸「……」スッ
ルビィ「……っ、ぅゅ!」
ーー スカッ ーー
ルビィ「あ、あれ……?」
『よしまる 40 - 0 ダイルビ』
100 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/04/23(日) 21:22:32.55 ID:nwSgLQsOO
ルビィ「……あれ? えっ?」
ダイヤ「ルビィ!」
ルビィ「っ」ビクッ
ダイヤ「…………」
ルビィ「お、おねえちゃ……」
ルビィ「ごめんなさいっ」
ルビィ「ルビィのせいで、せっかくのチャンスが……」
ダイヤ「……いいえ、構いません。ミスは誰にでもありますから」
ルビィ「ぅ、ぅん……」シュン
ダイヤ「……」ナデナデ
ダイヤ(ミス)
ダイヤ(それ自体は問題ではありません。ルビィにも言いましたが、誰にでもあることですわ)
ダイヤ(ただ、ミスの仕方がおかしい)
ダイヤ(ポーチに出るタイミングも、そこからの動きもほぼ完璧でした)
ダイヤ(けれど、当たらなかった)
ダイヤ「…………一体……?」
善子「ナイスよ、ずら丸!」
花丸「うん! 善子ちゃん」ニコリ
善子「だから、ヨハネ!!」
101 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/04/23(日) 21:36:28.15 ID:nwSgLQsOO
善子「さ、まずはとるわよ!」
花丸「ずら!」
ダイヤ「ルビィ」ボソッ
ルビィ「っ、な、なに……?」
ダイヤ「ルビィがリターンを返したら、わたくしが前に出ますわ」
ルビィ「それって……」
ダイヤ「……いえ、様子見です」
ルビィ「…………わかった」
善子「堕天使サーブ!!」パァァァン
ダイヤ「ルビィ!」
ルビィ「うんっ」グッ
ルビィ「えいっ」ポーーーン
花丸「ずら!?」
「ロブ!?」
「まるの上を抜いてーー」
ダイヤ「行きますわよ!!」ダッ
「ダイヤが前に出た!」
「!! ってことは!」
善子「くっ」パァァァン
「甘い球! ダイヤさん!」
ダイヤ(『アレ』を期待してくださった曜さんには申し訳ないですが、今は違いますわ)
ダイヤ(これは様子見。わたくしならばーー)
ダイヤ「見極めます!」
ダイヤ「っ、はぁぁぁ!!」グッ
花丸「…………」スッ
ダイヤ「え?」
ーー ベシッ ーー
ーー ポスッ ーー
『よしまる @ - 0 ダイルビ』
102 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/04/23(日) 21:48:52.79 ID:nwSgLQsOO
ダイヤ「……ネ、ネット……?」
ルビィ「おねえちゃ……」
ダイヤ「す、すみません。ルビィ……」
ルビィ「ううん……でも」
ダイヤ「えぇ。これ、ですか」
ルビィ「ぅ、ぅん」
ダイヤ「一瞬。ですが、確かに」
ダイヤ「打とうとした瞬間、意識が『ずらされ』た」
ダイヤ「ボールから彼女に」チラッ
花丸「っ、ずらぁ」
善子「フフッ、どうやら気づいたようね。ズラエルの真の力に!」
花丸「そ、そんなんじゃ……っ///」
ルビィ「し、しんの力……しゅごい……」
ダイヤ「…………一体、花丸さんは何を……?」
善子「教えてあげるわ!! ズラエルの真の力、それはーー」
花丸「『視線誘導』」
花丸「まるはね」
花丸「ルビィちゃんとダイヤさんの意識を、少しだけまるの方に向けることができるんだ」
花丸「ほんとに、少しだけ、だけど」
善子「そう、これこそーー」
善子「†『蠱惑の魔眼』†」
花丸「よ、よしこちゃん、その名前はちょっと……///」
善子「†『蠱惑の魔眼』†」キリッ
花丸「う、ぅぅぅぅ……///」
ーーーーーー
103 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/04/26(水) 17:49:19.12 ID:iliJqAe+O
少しだけ更新。
104 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/04/26(水) 17:57:54.67 ID:iliJqAe+O
ーーーーーー
千歌「つまり、どーいうこと?」ハテ
梨子「わ、私に聞かれても……」
鞠莉「フム……ねぇ、ちかっち?」
千歌「? なんですか、鞠莉さん?」
鞠莉「今からワタシ、何かするけど梨子のことだけ見ててね」
千歌「へ? あっ、うん」
梨子「え……?」
千歌「ジーッ……」
梨子「な、なんなの……っ?」
千歌「ジーッ…………」
梨子「ちょっ、ちょっと、千歌ちゃーー」
鞠莉「はぁぁぁッ!!!」ブンッ
千歌「わぁっ!?」ヒョイッ
鞠莉「……ね?」
梨子「い、いやいやいやいや! いきなりなにしてるんですか! 木刀なんてどこから!?」
千歌「…………なるほど」
梨子「って、千歌ちゃん!?」
千歌「フッフッフッ、理解したよ!」
梨子「さっきので!?」
千歌「…………それは、殺気とさっきをかけてーー」
梨子「ないから!」
105 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/04/26(水) 18:01:37.84 ID:iliJqAe+O
梨子「結局、なんだったの!」
鞠莉「つまり、こういうこと」
鞠莉「本来なら、ボールを見てなきゃいけない場面で、花丸を見ちゃうのよ」
鞠莉「だから、missが多くなる」
鞠莉「ダイヤがあんなeasyなmissをやらかすんだもの」
鞠莉「なかなかじゃない?」
鞠莉「あの『蠱惑の魔眼』っていうのも♪」
ーーーーーー
106 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/04/26(水) 18:09:38.32 ID:iliJqAe+O
『チェンジサービス』
『サービス ダイヤ』
ダイヤ「…………」ターンターン
善子「さぁ! 来てみなさい!」
ダイヤ「はあっ!!」パァァァン
善子「いくわよ! ずら丸!」
花丸「うんっ」ダッ
「このタイミングでポーチについた!?」
「それじゃあ、サイドががら空きだよ」
善子「ほっ!」パァァァン
ルビィ「おねえちゃっ!」
ダイヤ「わかってる!!」グッ
ダイヤ(『蠱惑の魔眼』……)
ダイヤ(ふざけた名前ですが、確かに厄介ですわね)
ダイヤ(見まいとすればするほどーー)
花丸「……」スッ
ダイヤ「っ!?」ベシッ
ルビィ「!」
ーー ポーーーン ーー
ダイヤ「ルビィ、下がっーー」
善子「ずら丸! スマッシュ!」
花丸「わかってるーー」グッ
花丸「ーーずらぁぁっ!」ベシィィィン
ーー パァァァァン ーー
『よしまる 15 - 0 ダイルビ』
107 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/04/26(水) 18:13:08.18 ID:iliJqAe+O
ルビィ「おねえちゃ……」
ダイヤ「……大丈夫よ」
ルビィ「……ぅん」
ダイヤ「…………」ターンターン
ダイヤ「っ」スッ
花丸「……」スッ
ダイヤ「っ!?」ベシッ
ーー ポスッ ーー
『フォルト』
ダイヤ「っ」
ルビィ「おねえちゃん……」
ダイヤ「…………」ターンターン
ダイヤ「はあっ!」ベシッ
ーー ポスッ ーー
『ダブルフォルト』
『よしまる 30 - 0 ダイルビ』
108 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/04/26(水) 18:19:57.84 ID:iliJqAe+O
ーーーーーー
鞠莉「巧い、わね」
梨子「はい。ダイヤさんがサーブをする直前に技を使ってる……」
千歌「それでサーブが入らないの!?」
梨子「……うん」コクッ
千歌「それじゃ、このままだと……?」
鞠莉「いえ、それはないわ」
千歌「鞠莉さん?」
鞠莉「あの技、たぶんそこまでポンポン使える技じゃないわよ?」
千歌「そうなの?」
梨子「……いや、私に聞かれても……。まぁ、でも、そうかもしれないですね。私の『知覚の侵略者』と同じで相手が慣れてしまったら、そこまでだし」
鞠莉「そ」
千歌「でも、たくさん使ってますよ?」
鞠莉「そうね。だから、善子と花丸の目的はーー」
ーーーーーー
109 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/04/26(水) 18:52:16.09 ID:iliJqAe+O
ダイヤ「…………」ターンターン
ダイヤ(そう)
ダイヤ(お二人の目的は恐らく短期決戦)
ダイヤ(本当にわたくしとは相性が悪いですわ……)
ダイヤ「はあっ!」パァァァン
「今度は入った!」
「まるの『蠱惑の魔眼』を見極めたの?」
善子「違うわ! 使わなかっただけよ!」グッ
善子「やっ!」パァァァン
善子「だってーー」ダッ
ルビィ「よしこちゃんも前にでた!」
ダイヤ「ルビィ! 気を付けなさい!」
善子「いくわよ! ずら丸!」
花丸「うんっ!」
ダイヤ(どちらへ打つ?)
ダイヤ(善子さんが前に出たということは恐らく善子さんが仕掛けてくるはず!)
ダイヤ(ならーー)
花丸「……ずらっ」スッ
ダイヤ「はあっ!!」パァァァァン
「まるの横を!」
「巧い! これなら!」
ダイヤ(視線誘導をされても、これなら抜ける!)
ダイヤ(って、あら……善子さんはどこに……?)
善子「これなら……」
善子「と、思ったでしょう?」クスッ
ーー トンッ ーー
110 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/04/26(水) 18:58:02.99 ID:iliJqAe+O
ダイヤ「は……?」
ルビィ「……な、なんで……?」
ダイヤ「わたくしは……貴女の反対側、花丸さんの横を抜いたはずなのに……」
ダイヤ「なぜ、貴女がそこにいるんですの!?」
ダイヤ「善子さんッ!!」
善子「クックックッ」
善子「一体何が起きたのか分からないようね」
善子「これはヨハネとズラエルの複合魔術」
善子「†『黒の羽衣』†」ドヤッ
善子「ヨハネは闇に溶け込み、何処にでも現れるのよ!!」ドヤッ
善子「さぁ! 畏れ戦くといいわ!」
『よしまる 40 - 0 ダイルビ』
111 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/04/26(水) 19:05:50.22 ID:iliJqAe+O
ダイヤ「くっ」ターンターン
ダイヤ(何処にでも現れる?)
ダイヤ(そんな馬鹿なことあるはずがーー)
ダイヤ「ーーないですわ!」パァァァァン
「強烈なサーブ!」
花丸「ず、ずらっ!?」ビクッ
善子「ずら丸!」
花丸「っ、うん! 善子ちゃん!」
善子「だから、ヨハーー」
花丸「すぅぅ……大丈夫!」グッ
花丸「やあっ!」ベシッ
ーー ポーーーン ーー
ダイヤ「っ、チャンスです! ルビィ!」
ルビィ「ピギィッ……っ、ぅん!」グッ
花丸「ずらぁぁ!」
ルビィ「ピギィッ!?」スカッ
ダイヤ「くっ、ここで!?」ダッ
ダイヤ「っ、はあっ!」ベシッ
善子「フフッ、ダメじゃない」
善子「そこはヨハネのテリトリーよ」ダテン
ダイヤ「ま、また……!?」
善子「はあっ!!」ベシィィィン
ーー パァァァァン ーー
112 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/04/26(水) 19:11:35.40 ID:iliJqAe+O
善子「よしっ!」
花丸「やったずらぁぁ♪ 善子ちゃーん!」モギュッ
善子「むぐっ!? ちょ、ちょっと離れなさいよ!」
花丸「よかった、よかったよぉ……まる、足手まといになったらって怖くてぇぇ……」グスッ
善子「……っ、そんなこと!」
花丸「ずら……?」ズビッ
善子「っ、なんでもない///」プイッ
花丸「?」
善子「〜〜っ、とにかく!」
善子「決めるわよ、ズラエル!」ニカッ
花丸「うん! 善子ちゃん!」ニコリ
113 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/04/26(水) 19:20:09.94 ID:iliJqAe+O
ダイヤ「また……ですか」
ルビィ「ご、ごめんなさいっ……おねえちゃ……」
ダイヤ「いえ、わたくしもまた……打たされましたから」
ルビィ「ぅゅ……」シュン
ダイヤ「…………」
ダイヤ(ボールから花丸さんへ誘導して)
ダイヤ(その隙に、善子さんが移動する)
ダイヤ(『黒の羽衣』……といいましたか。恐らくそんなカラクリでしょう)
ダイヤ(しかし、意識すればするほどに、逆効果ですわ)
ダイヤ「わたくしも、まだ……ですし……」ボソッ
ルビィ「おねえちゃん……」
ダイヤ「…………」
ルビィ「…………ねぇ、おねえちゃん。ルビィたち、このままじゃっ……」
ダイヤ「えぇ、負けるわ」
ルビィ「ぅんっ」ビクッ
ダイヤ「…………」
ダイヤ(そう。このままでは負ける)
ダイヤ(……わたくしたちには後がない)
ダイヤ(………………分かっていますわ)
ダイヤ(ならば、やることはひとつ)
ダイヤ「ルビィ」
ルビィ「……な、なに?」
ダイヤ「わたくしはこれから攻めることを止めますわ」
ルビィ「っ、じゃ、じゃあっ!」
ダイヤ「えぇ」
ダイヤ「貴女がすべてを決めなさい」
『よしまる A - 0 ダイルビ』
114 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/04/26(水) 19:20:43.01 ID:iliJqAe+O
本日はここまで。
115 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/04/26(水) 22:49:20.29 ID:tkGNFycj0
最近更新多くて嬉しい
乙です
116 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/26(水) 22:50:26.84 ID:tkGNFycj0
sage忘れすいません…
117 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/27(木) 13:33:59.98 ID:6w3V8zl/O
ルビィ覚醒?
前作赤髪の人と同じ末路をたどりそうで恐い
118 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/29(土) 09:41:46.66 ID:pj9StAgSO
擬音と化したダテンすき
119 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/02(火) 20:06:44.61 ID:scNA2U97O
まだかな
120 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/05/06(土) 14:25:20.42 ID:ba+s/sLhO
期間が空きましたが、本日更新します。
121 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/05/06(土) 21:22:09.95 ID:ba+s/sLhO
更新します。
122 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/05/06(土) 21:30:49.97 ID:ba+s/sLhO
『チェンジサービス』
『サービス 花丸』
花丸「いくよ、善子ちゃん」ターンターン
善子「えぇ……って、ヨハネ!!」
花丸「ずらっ!」パァァン
ダイヤ「っ、はぁっ!」パァァン
善子「ここは、私が! ずら丸は前に出なさい!」
花丸「うん!」ダッ
善子「やあっ!!」パァァン
「花丸ちゃんが前に出た!」
「また『蠱惑の魔眼』!? それとも『黒の羽衣』!?」
善子「さぁ! ダイヤさんはどう動く……って、え?」
ダイヤ「…………」ジッ
花丸「動か、ない……?」
ルビィ「ぅゅ……る、ルビィだってっ!」ダッ
花丸「ルビィちゃん!?」
善子「っ、ずら丸!」
花丸「う、うんっ」スッ
ルビィ「ピギィィィっ!!」パァァァァン
123 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/05/06(土) 21:35:50.36 ID:ba+s/sLhO
善子「くっ!」
善子(動揺して、ずら丸の『蠱惑の魔眼』が遅れたわ)
善子(こっちも反応が遅れたから……でもっ!)
善子「っ、返すわ!」ベシッ
「返した!」
「なかなかいい反応だね」
花丸「ご、ごめん、善子ちゃんっ」
善子「大丈夫! それよりーー」
花丸「うん、わかってる」スッ
善子(今度は確実にっ!!)
ルビィ「やっ!!」パァァァン
善子「っ、また!?」
ーー ポスッ ーー
ルビィ「あっ……うゅ……」
花丸「ね、ねっと、ずら……」
善子「……ふぅ」
『よしまる 15 - 0 ダイルビ』
124 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/05/06(土) 21:43:26.42 ID:ba+s/sLhO
花丸「いくよ、ルビィちゃん」ターンターン
ルビィ「う、うんっ」
花丸「っ」スッ
花丸「やっ!」パァァァン
ルビィ「っ、えいっ!」パァァァン
花丸「善子ちゃん!」
善子「分かってる!」ダッ
善子「はっ!!」パァァァン
「打球がダイヤさんの方に!」
「……って、ダイヤ……?」
ダイヤ「…………」ジッ
ルビィ「っ」ダッ
善子「な!?」
ルビィ「ピギッ!」ベシッ
ーー ポーーーン ーー
花丸「だ、ダイヤさん?」
ダイヤ「…………」ジッ
善子「っ、なんで、それをーー」ダッ
善子「ーールビィがとるのよ!」ベシィィィン
ーー パァァァァン ーー
ルビィ「っ、ピギィ!?」スカッ
『よしまる 30 - 0 ダイルビ』
125 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/05/06(土) 21:48:52.00 ID:ba+s/sLhO
ルビィ「ピギッ!?」
ーー パァァァァン ーー
『よしまる 40 - 0 ダイルビ』
ーーーーーー
梨子「一体、どういうこと?」
千歌「ダイヤさんが勝負を捨てた……?」
鞠莉「……なわけないわよね」
梨子「うん。そんなことするようには思えないです」コクリ
鞠莉「ルビィ一人だけにとらせてるのも、変よ」
千歌「……うーん? ダイヤさん、なにをしようとしてるんだろう……?」
ーーーーーー
126 :
◆6cZRMaO/G6
:2017/05/06(土) 21:55:13.05 ID:ba+s/sLhO
善子「なに考えているのよ……」
花丸「う、うん。ルビィちゃんだけに打たせるなんて、ダイヤさんなんか変ずら」
善子「…………」チラッ
ルビィ「……はっ、ぅゅ……」
ダイヤ「…………っ、ルビィ」
ルビィ「っ、はぁ……はぁ……な、なに、おねえちゃ……?」
ダイヤ「っ、や、やはりわたくしもーー」
ルビィ「ぅ、うぅん……だいじょうぶ……」
ダイヤ「……ルビィ」
ルビィ「……っ、だって、おねえちゃんが……ぅゅ……ルビィにまかせてくれた、から」ハァハァ
ダイヤ「………………」
ルビィ「えへへ……」ニコリ
ルビィ「がんばルビィ、だもんっ♪」
ダイヤ「……………………」
ダイヤ「…………えぇ、あなたなら……大丈夫ですわ」
ダイヤ「だから……任せましたわよ」
ルビィ「うんっ」
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