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日向「神蝕……?」
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◆XksB4AwhxU
[saga]:2017/05/08(月) 11:13:32.46 ID:3h/q+p2e0
桑田 「あ……」
食堂のテレビに映った野球選手が、ホームランを打った瞬間。
オレは短い悲鳴を上げてその場にぶっ倒れた。
______________
「ネームプレート、よし。返り血防止のシーツ、よし。ドアの鍵、よし。
あとは桑田くんを待つだけですね」
「なーんか怪しいなあ……あの流れだったらフツー苗木じゃね?
でも二人っきりってトコはやっぱ、期待しちゃうよなあ」
「でも、あの手紙に引っかかってくれるでしょうか。
自分で言うのもなんですけど、かなり怪しいのに」
「あれだ、吊り橋効果ってやつを期待したってバチは当たんねーだろ、うん。ぶっちゃけ不安だしな、オレも」
「……大丈夫。きっと桑田くんは来てくれます。だって、桑田くんと私は」
「ま、舞園ちゃんに限って変なことはねーだろ!だってオレと舞園ちゃんは」
――ともだちだから!
【保健室】
桑田 「……」
桑田 「……あれ?」パチッ
シャアッ
罪木 「よかった…!あ、あのぉ…何があったか、覚えてますか……?」
桑田 「オレ、たしか……食堂で」
罪木 「はい…食堂で倒れた桑田さんを、大和田さんが運んできたんです」
起き上がって見ると、外はもう真っ暗だった。
オレのせいで夕飯を食いそこねたらしい罪木先輩は、おにぎりをかじってる。
桑田 「大和田が…?」
特に理由のない暴力はこの働きでチャラにしてやっか。やさしーなオレ。
罪木 「はい…すっごく心配してました。"オレがまた八つ当たっちまったんだ"……って。
あ、お部屋まで付き添いましょうかぁ?」
桑田 「いや、一人で歩けるんでへーきっす」ガラッ
罪木 「そうですかぁ…でも、具合が悪くなったらすぐに言ってくださいねぇ……
私は超高校級の保健委員ですから…お注射でも点滴でも……手術だって……」モジモジ
桑田 「は、はあ…」(この人まだ絶望なんじゃねーの?)
なんか危険な匂いがする。保健室はなるべく行かないようにしとこう。
今日は大安吉日だったはずなのに、不運の連続だ。
電子生徒手帳を見ると、菜摘から『おだいじにー』とメールが来てた。
桑田 「……ん?」
個室のドアの前に、クリアファイルが置かれてる。
堅っ苦しい字と分かりやすい図は、気絶してる間にあった午後の授業の内容らしい。
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