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モバP「火事から始まる同棲生活」
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117 :
◆TDuorh6/aM
[saga]:2017/05/07(日) 16:54:05.72 ID:uGv6vZ2MO
ザーッ
P「ふぅ…」
ちひろ「あ、おはようございます」
P「おはよう…おお、いい匂いだ」
ちひろ「えっへん、どうです?このザ・ジャパニーズ朝食!」
P「実に日本人!味噌汁と白米が食欲をそそる!」
ちひろ「朝からうるさいですよ?」
P「えぇ…あ、朝食ありがとな」
ちひろ「最後に纏めて徴収しますから。ではでは」
ちひろ・P「いただきます」
118 :
◆TDuorh6/aM
[saga]:2017/05/07(日) 16:55:04.33 ID:uGv6vZ2MO
P「…うまい、朝ご飯って美味しいし」
ちひろ「私の料理スキルを褒めて下さいよ…」
P「上手いな、料理…美味い、料理…」
ちひろ「朝から疲れてませんか?」
P「なんか、こう…朝起きる度に実感するんだよ。色々と」
ちひろ「…そんな貴方にスタドリをどうぞ」
P「でもお高いんでしょう?」
ちひろ「今なら三本分の値段で二本目をプレゼント!」
P「五割り増しじゃねぇか!」
ちひろ「あ、食器洗うのはお願いしますね?」
P「もちろん、用意して貰ってるんだから片付けはするさ」
119 :
◆TDuorh6/aM
[saga]:2017/05/07(日) 16:55:31.66 ID:uGv6vZ2MO
ちひろ「さて、それじゃ私は先に行きますね?鍵は持ってますか?」
P「昨日合鍵借りてそのままだ」
ちひろ「なら大丈夫です。それでは…いってきます」
P「行ってらっしゃい」
バタンッ
P「…さっさと食器洗って俺も出るか」
120 :
◆TDuorh6/aM
[saga]:2017/05/07(日) 16:56:03.97 ID:uGv6vZ2MO
〜事務所〜
P「おはようございまーす」
フレデリカ「おはろーぽんじゅー?プロデューサー」
ちひろ「おはようございます。今日のログインボーナスはこちら!真っ白な書類です!」
P「白って、いいよな…」
ありす「何を現実逃避しているんですか。赤こそ至高です」
奏「ふふっ…まだまだ子供ね。至高は…蒼、よ」
文香「私は、文字であれば何色でも…」
周子「しゅーこちゃんはハーゲンダッツはバニラが好きかなー」
フレデリカ「フレちゃんはフランス名物ミラノ風バニラ!」
周子「ミラノってフランスなん?」
フレデリカ「うーん、じゃあヨーロピアン!」
121 :
◆TDuorh6/aM
[saga]:2017/05/07(日) 16:56:42.57 ID:uGv6vZ2MO
奏「あら…プロデューサーさん、香水でも使ってるの?」
P「ん?いや使ってないけど?携帯リセッシュならあるけど」
文香「…確かに、普段とは違う香りがします…」
P「あれ?なんだろ?朝ご飯食べたからかな」
ちひろ「きちんと毎日食べて下さい」
ありす「立派な大人になれませんよ」
周子「暗にプロデューサーは立派じゃないって言われとるやん」
フレデリカ「りっぱは諦めてパリになろー?」
P「パリになる、とは」
文香「…この香りは…」
ちひろ「…あ、私書類出しに行ってきますね」
P「行ってらっしゃーい」
バタンッ
122 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/07(日) 18:20:12.43 ID:n0WYcpiRo
生きとったんかワレ!?
123 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/07(日) 18:43:59.58 ID:HfXIbZsDO
もう死ぬなよ
124 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/07(日) 21:39:38.34 ID:5X6UuR7ro
ゴールデンウィーク終わっても頑張れよお!
125 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/07(日) 22:47:21.26 ID:Z5ucW5FA0
楽しみにしてるからなぁ!?
126 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/07(日) 23:33:57.20 ID:2PjwVtlMO
ちょうどきてた!やったぜ!
127 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/08(月) 10:08:58.81 ID:1MJQi4sjo
おつん
128 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/27(土) 07:31:16.71 ID:WwvS/3J20
マジで火事ネタは呪われてるな
129 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/19(月) 00:26:59.55 ID:hngloY1DO
星
130 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/07(金) 11:56:49.27 ID:t+zzzSy5O
もっかあた燃やしたろか
131 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/12(水) 16:09:42.52 ID:chg5SG4c0
あ
132 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/07/24(月) 00:21:38.77 ID:GcdOFnQjO
へ
133 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/25(火) 04:13:05.65 ID:VheAerqQO
>>1
の新しい衣食住の住が未だに見付からないのか?
それとも保険おりなかったか?
134 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/04(金) 10:40:39.03 ID:Mx4QU0+To
違うのはかいてるぞ
135 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/04(金) 12:13:40.79 ID:kPAqW0Ofo
何をかいてるの?
恥?マス?
136 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/04(金) 13:14:03.81 ID:r5vD3kTfo
なんつーか、火事ネタは危険だね厄いね…
137 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/06(日) 23:48:47.84 ID:Ml+KriBBo
スレにまで飛び火するからな
138 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/10/09(月) 02:31:34.37 ID:mt3xVOZyO
まつぞ
139 :
◆TDuorh6/aM
[saga]:2017/10/09(月) 17:26:07.52 ID:ARqk/aeWO
文香「……なるほど、そういう事でしたか」
周子「なんかあったん?」
P「文香、桔◯屋、信玄餅」ぼそっ
文香「もう一声」
P「……ラ◯ュレ、マカロン」ぼそっ
文香「……なんでもありません。プロデューサーさんが、以前私が使っていたシャンプーを使っていたので、少し驚いただけです……」
唯「えー、文香ちゃんズルーい!」
ありす「銘柄はなんですか?」
フレデリカ「ボジョレーかなー?」
奏「ふふっ、私が当ててあげるわ。もし当たったら……そうね、ご褒美に」
P「ん、もうこんな時間じゃん。ちょっと出てくるわ」
唯「……奏ちゃん!後で唯とスイーツ食べにいこ!」
140 :
◆TDuorh6/aM
[saga]:2017/10/09(月) 17:26:41.57 ID:ARqk/aeWO
〜夜〜
P「と、言うことがありましたとさ」
ちひろ「成る程……まぁ、文香ちゃんは口が堅いですし大丈夫でしょう」
P「バレて俺たちが困るわけじゃないっちゃないけど、心配はかけたくないからな」
ちひろ「そうですね。もう少し気を払うべきだったかもしれません」
P「女性って匂いに敏感なんだなぁ……」
ちひろ「それはもちろん、自身にも気を使っている部分ですから」
P「とは言えまぁ、うまく誤魔化しといてくれた……のかな?」
ちひろ「ずっと同じ香りでは時間の問題のような気もしますが」
P「俺も自分用のシャンプー用意すべきなのかな」
ちひろ「まぁ男性向けのものを購入すべきかもしれませんが……少し勿体無くありませんか?」
P「まぁ確かに、既に有る物を買うってのはな……」
ちひろ「……」
141 :
◆TDuorh6/aM
[saga]:2017/10/09(月) 17:27:15.39 ID:ARqk/aeWO
P「さて、そろそろ寝ますか」
ちひろ「そうですね。明日は?」
P「午前中に少し用事が。だから事務所には寄らず直で向かう予定かな」
ちひろ「朝ごはんはどうしますか?」
P「……朝ごはん、良いよね……」
ちひろ「はい、作っておきますから。早起きして手伝ってくれても良いんですよ?」
P「起きられたらな」
ちひろ「フライパンと寸胴鍋、どっちの方が痛いと思いますか?」
P「きちんと早めに目覚ましセットします」
ちひろ「よろしい。それでは」
P・ちひろ「おやすみなさい」
142 :
◆TDuorh6/aM
[saga]:2017/10/09(月) 17:27:44.20 ID:ARqk/aeWO
ピピピッ、ピッ!
P(……起きた)
P(当たり前だが、俺の家じゃない)
P(でもなんだか、一瞬だけど)
P(なんとなく、安心してしまった)
P(台所の方からいい香りがする)
P(こんな朝を連日迎えられる日がくるなんてな……)
P「……ん?いい香りがするってもう朝食作ってるのか?!」
143 :
◆TDuorh6/aM
[saga]:2017/10/09(月) 17:28:32.24 ID:ARqk/aeWO
ちひろ「おそようございます」
P「……お、おはよう!早起きは気分がいいな!」
ちひろ「そうですね、人が朝ごはんを作っている間の睡眠なんて身分も良いですね」
P「ごめんなさい」
ちひろ「冗談ですよ。昨晩炊飯器のタイマーをセットしておくの忘れてしまって、早めに起きたついでに作り始めただけです」
P「とは言えすまないな、何もかもやって貰っちゃって。起こしてくれて良かったのに」
ちひろ「……そ、そうですね!起こしても良かったんですが、なんとなく悪い気がしたので!」
P「……?」
ちひろ「あ、食器並べて貰えますか?」
P「らじゃー」
144 :
◆TDuorh6/aM
[saga]:2017/10/09(月) 17:29:09.31 ID:ARqk/aeWO
ちひろ「それでは」
P・ちひろ「いただきます!」
P「……朝食、なぁ」
ちひろ「普段は食べないんでしたよね?」
P「いや食べるときはあるけどさ。さっきも思ったけど、朝食を誰かと囲めるって幸せだよな、って」
ちひろ「うーん……部分点ですね」
P「正解は?」
ちひろ「越◯製菓って事にしておきます。自分で気づけたら大正解ですね」
P「難しいなぁ……ん、味噌汁美味い」
ちひろ「千川印の特性お味噌汁です。高くつきますよ?」
P「出世払いでお願いするよ」
ちひろ「来世払いになりませんか、それ?」
P「酷くない?」
145 :
◆TDuorh6/aM
[saga]:2017/10/09(月) 17:29:38.91 ID:ARqk/aeWO
ちひろ「そろそろ、私は事務所に向かいますから」
P「洗い物は任せろ。あと洗濯物干したら俺も出掛けてくる」
ちひろ「私の下着で変な事しないで下さいね?」
P「ウルトラマンの真似とか?」
ちひろ「本気で軽蔑されたいのならどうぞ」
P「いや冗談ですマジですみません」
ちひろ「分かってますって。行ってきます、鍵お願いしますね」
P「あいよ、閉めとく。行ってらっしゃーい」
バタン
146 :
◆TDuorh6/aM
[saga]:2017/10/09(月) 17:30:35.97 ID:ARqk/aeWO
P(洗濯物、か……)
P(……馴染み過ぎでは?)
P(いやまぁ同棲してるんだから仕方のない事だし当たり前の事だけど)
P(とりあえず干すか)
P(ここは5階だけど、一応女性物の下着は内側の見づらいところに……)
P(……本当に、同棲してるんだな……)
P(人生何があるか分かったもんじゃない)
P(洗濯物めっちゃいい匂いだなとか変態的な事を考えたりもしてない)
147 :
◆TDuorh6/aM
[saga]:2017/10/09(月) 17:31:10.93 ID:ARqk/aeWO
P(それから数日後)
P「はい、ありがとうございます!今後ともよろしくお願いします!」
バタンッ
P(思ったよりはやく用事が終わったなぁ)
P(不動産寄ってくか)
P(そうだ、新しいアパートなりマンションを見つけないと)
P(ずっとちひろの家にお世話になってる訳にもいかない)
P(……思い出したく無かったなぁ……)
P(……はぁ)
148 :
◆TDuorh6/aM
[saga]:2017/10/09(月) 17:31:42.70 ID:ARqk/aeWO
P(……んー、良さげなアパートは……)
P(どうせなら、そこそこ事務所から近いほうが……)
P(……事務所さ、都会過ぎない?近くの家賃エグいわ)
P(貯金も保険もあるが、そのあと家具や生活雑貨も買うとなると……)
P(難しいな。ゆっくり考えよう)
P(……俺はいつまで、ちひろに甘えてるんだ?)
周子「あれ?Pさん何してんの?」
P「新しいアパートを探してるんだよ」
フレデリカ「お引っ越しー?パリなんてどーお?!」
P「パリか……悪くないな……」
149 :
◆TDuorh6/aM
[saga]:2017/10/09(月) 17:32:54.35 ID:ARqk/aeWO
P「……ひ、人違いじゃないでしょうか?私の職業は戦場カメラマンですが……」
フレデリカ「文香ちゃん今日レッスンサボってたよー?」
P「おいおい注意されるの俺なんだから……あ」
周子「もちろん嘘だけどね。そもそも今日あたし達休みだし」
P「……何が望みだ」
周子「いや話しかけただけやん」
フレデリカ「そこの喫茶店で一緒にお茶しよー?」
P「うぃっす」
150 :
◆TDuorh6/aM
[saga]:2017/10/09(月) 17:33:31.45 ID:ARqk/aeWO
〜喫茶店〜
周子「それで、Pさん引っ越すん?」
P「あぁ。ちょうどアパートの契約2年経つし、そろそろ事務所に近いとこにでも引っ越そうかなって」
フレデリカ「本当に丁度2年だからかなー?」
周子「……どっちかなー、心配させない為か後ろ暗い事があるか……」
フレデリカ「……まーどっちでもいっか!」
P「そうしてくれるとありがたいかな」
フレデリカ「フレちゃんちに住むー?」
P「俺まだプロデューサー業続けてたいから……」
周子「しゅーこちゃんちは?」
P「同上の理由により辞退させていただきます」
151 :
◆TDuorh6/aM
[saga]:2017/10/09(月) 17:34:08.63 ID:ARqk/aeWO
フレデリカ「ところでプロデューサーって自炊してるのー?」
P「基本は冷凍食品だったよ。そうだな……たまには自分で作るか」
P(いつもはちひろが用意しておいてくれたり一緒に作ったりだし、今日くらいは俺が夕飯準備しておくか)
周子「何作れるん?」
P「カップ麺」
フレデリカ「お湯沸かせるんだ!すごいじゃーん!」
P「いや一人暮らしだったし多少は自炊出来るから、やめて褒めないで心が痛い」
周子「1人でお湯沸かすなんて危ないよーPさん」
P「マジかよ俺風呂入れないじゃん」
152 :
◆TDuorh6/aM
[saga]:2017/10/09(月) 17:34:49.59 ID:ARqk/aeWO
P「ところで2人は何してたんだ?」
周子「ふつーにお買い物。なんか良さげな服ないかなーって」
フレデリカ「プロデューサーも一緒にショッピングするー?」
P「いや、悪いけど遠慮しとくよ。買って帰らなきゃいけないものあるし」
フレデリカ「アタシ達が見繕ってあげよっか?」
周子「完璧なコーディネートをしよう。成果はこちらが保証する」
P「いや服とかじゃないから。んじゃ、支払いはここに置いとくわ」
フレデリカ「またねープロデューサー!」
カランカランッ
153 :
◆TDuorh6/aM
[saga]:2017/10/09(月) 17:35:41.78 ID:ARqk/aeWO
周子「どっちだと思う?フレちゃん反応的にあたりついてそうだけど」
フレデリカ「アタシ的には前者がナイスなんだけどねー。まぁどっちもなんじゃないかなー?」
周子「なるほどねー。んじゃ変な詮索はやめとこっか」
フレデリカ「むむむーん……頭を白紙に戻す!」
周子「あーせっかく考えた一発ギャグがーん」
フレデリカ「それじゃーまた一緒に考えよっか!コンビ組んで一攫千金狙おー!風はアタシ達に向かって吹いてる!」
周子「風が吹けば?」
フレデリカ「桶屋が木から落ちる!」
周子「世の中って理不尽だねー」
154 :
◆TDuorh6/aM
[saga]:2017/10/09(月) 17:36:22.48 ID:ARqk/aeWO
〜夜〜
ガチャ
ちひろ「ただいま戻りましたー」
P「ん、おかえり。夕飯作ってるぞー」
ちひろ「ありがとうございま……」
P「っと、ここで中火か……」
ちひろ「ってちょっとちょっと!1人で火を使うなんで危ないですよ!」
P「子供か俺は」
ちひろ「失礼しました。それ、火って言うんですよ」
P「バカにしすぎだろ……元一人暮らしをなめるな料理くらい俺だってアッチィ!」
ちひろ「あーほら……水で冷やして下さい」
155 :
◆TDuorh6/aM
[saga]:2017/10/09(月) 17:36:58.34 ID:ARqk/aeWO
ちひろ「それで、どうして急に夕飯を?」
P「いやほら、俺流石にちひろに甘え過ぎな気がしてさ」
ちひろ「気を使わなくても大丈夫ですって」
P「それでそっちに気を使わせ過ぎるのもさ」
ちひろ「私が貴方に気を使ってると思ってるんですか?」
P「酷い……とまぁ冗談は置いといてさ。住ませて貰ってるんだから夕飯くらい作ろうかなって」
ちひろ「私の楽しみを奪うつもりですね?」
P「料理好きなの?」
ちひろ「嫌いじゃありませんが……まぁ、今日くらいは素直に感謝してあげましょう」
P「素直じゃないなぁ」
ちひろ「素直な反応していいんですか?」
P「ごめんなさい」
156 :
◆TDuorh6/aM
[saga]:2017/10/09(月) 17:37:58.44 ID:ARqk/aeWO
ちひろ「とまぁそれは置いといて。夕飯、ありがとうございます」
P「家に帰ってくると食事が用意してあるってさ、俺すごく嬉しかったから。恩返しとして、ね」
ちひろ「それはまぁ、そうですね。自分で用意しなくていいのは楽だと思います」
P「だよなー、冷凍食品でも惣菜でもなく出来たての料理が並んでるんだ」
ちひろ「いや、私は以前から自炊していましたが」
P「それ程俺は感謝してるって事だよ」
ちひろ「でしたら、その必要はないですよ」
P「……え?」
ちひろ「私の帰りが遅くなる時はとてもありがたいですが、今日みたいな普通の時間に帰って来れる日は用意しておいて下さらなくて大丈夫ですから」
P(……自分で作った方が美味いし安上がりだからだろうか……)
P「……分かったよ。変な気を回して悪かったな」
157 :
◆TDuorh6/aM
[saga]:2017/10/09(月) 17:38:35.12 ID:ARqk/aeWO
P「……そろそろ寝るかな」
ちひろ「あれ、早くありませんか?明日お休みですよね?」
P「ちょっと見に行きたいものがあってな」
ちひろ「……新しいアパートですか?」
P「そのつもり。いつまでも甘えっぱなしってのも悪いし」
ちひろ「……そうですか。では、おやすみなさい」
P「おやすみなさい」
バタンッ
158 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/09(月) 19:38:32.12 ID:HakVk4oDO
マジか
続き来てた
159 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/10(火) 01:17:23.37 ID:DKgN8AA1o
きてたか乙
Pさんもっとちっひの言葉をよく考えて
160 :
◆TDuorh6/aM
[saga]:2017/10/10(火) 18:55:43.92 ID:1qgbEtXiO
P(翌日起きて、さっさと着替える)
P(朝食は……めんどうだし抜いていいだろう)
P(一瞬まだ寝てるちひろの分を作っておこうかと思ったが、昨日のやり取りを思い出してやめた)
P(……それにしても)
P(朝食を食べないの、久し振りな気がする)
P(健康的な生活に慣れると、元の生活に戻すのに苦労しそうだ)
161 :
◆TDuorh6/aM
[saga]:2017/10/10(火) 18:56:18.46 ID:1qgbEtXiO
P「ここかこの駅周辺で、出来ればこのくらいの家賃のーー」
P(高い……何故都会はこんなに高いんだ)
P(とは言えまぁ、だからと行って新しいアパート探しを放棄する訳にもいかない)
P(とりあえず候補を何箇所か決め、後日見学に行く事にした)
P(そろそろ本腰入れて決めないといけないからな)
P(……久し振りに、前のアパートがどうなったのか見に言ってみるか)
162 :
◆TDuorh6/aM
[saga]:2017/10/10(火) 18:56:55.95 ID:1qgbEtXiO
P「……まぁ、まだ完成はしてないよな」
P(以前住んでたアパートは、まだコンクリートの下地しかなかった)
P(まだ二週間くらいしか経ってないし、当たり前か)
P(俺は、ここから事務所に行ってたんだよな)
P(毎朝起きて、事務所行って仕事して、帰ってシャワー浴びて寝て)
P(大して思い入れなんて無かった)
P(だから、今俺の目が潤んでいたとしてもそれは欠伸のせいだ)
P(ずっとその場にいると息苦しくなりそうで、俺はその場を後にした)
P(はやく新しいアパートみつけて、そっちに慣れよう)
163 :
◆TDuorh6/aM
[saga]:2017/10/10(火) 18:57:37.35 ID:1qgbEtXiO
ガチャ
P「ただいま戻りましたー」
P「……あれ?出掛けてるのか?」
P(部屋にちひろは居なかった)
P(あっちも休みだった筈だが、まぁ何も予定無いって事もないだろう)
P(冷蔵庫を開いたところで、昨日のやり取りを思い出す)
P(……まぁご飯くらいは多めに炊いておこうか)
P(そのくらいだったら迷惑にはならないだろう)
164 :
◆TDuorh6/aM
[saga]:2017/10/10(火) 18:58:06.86 ID:1qgbEtXiO
P「いただきます」
P(白米、納豆、電子レンジであっためたソーセージ)
P(……ま、まぁ俺1人が食べられればいいから、うん)
P(あいつがいるならそこそこマトモなもの作るから)
P(……1人で家で食べる夕飯って、こんなに虚無だっただろうか)
P(やけに時計の針の音と食器の鳴る音が大きく聞こえる)
P「テレビ、何かつけるか」
P(ここから二日はしばらく雨らしい。火事は起こりにくそうだな)
ポツ、ポツ
P「ってうわ!もう降ってきてんじゃん洗濯物洗濯物!」
165 :
◆TDuorh6/aM
[saga]:2017/10/10(火) 18:58:40.31 ID:1qgbEtXiO
P「……セーフ、部屋干しすればすぐ乾くレベル」
P(急いで洗濯物を取り込んだところで、俺は気付いた)
P(ちひろ、傘持って行ってただろうか)
P(家の傘は減ってないし、確かあまり天気予報見ないって言ってたような……)
P(折り畳み傘……持ってなさそうだな)
P(ま、まぁ流石にコンビニで買うか)
P(……)
ピッ、プルルルル、プルルルル、ピッ
P「……出ないな。まぁ大丈夫だろ」
P「シャワー浴びて寝るか」
166 :
◆TDuorh6/aM
[saga]:2017/10/10(火) 18:59:12.14 ID:1qgbEtXiO
ガチャガチャ、ギィーー
P「……ん、帰ってきたのか」
P「おかえりなさーい!」
P「……?」
P「おーい……っ!」
ちひろ「……ぁ……すみません、帰るの遅くなってしまって……」
P(びっちゃびちゃだ……駅出てから雨降られたな)
P「取り敢えずはやく風呂は入れ!ちょうど沸かしておいたから!」
167 :
◆TDuorh6/aM
[saga]:2017/10/10(火) 18:59:41.90 ID:1qgbEtXiO
P(ちひろが風呂に入ってる間に、インスタントのスープを作る)
P(生姜も摩り下ろしていれとくか)
P(風邪、引いてないといいんだけどな……)
ギィィー
ちひろ「すみません、ご迷惑おかけして……」
P「気にするな、お互い様だろ」
ちひろ「それで、ですね……」
P「なんだー?」
ちひろ「……バスタオル一枚なので、絶対に振り返らないで下さいね」
P「……神に誓って」
ちひろ「突然神は死んだとか言い出さないで下さいよ?」
P「元気そうだな。さっさと服着ろ」
168 :
◆TDuorh6/aM
[saga]:2017/10/10(火) 19:00:22.22 ID:1qgbEtXiO
ちひろ「すみません、駅出た後に降られちゃって。ふぅー……あったかい……」
P「確か駅からここまで地味に距離あるしコンビニ無いんだよな」
ちひろ「そうなんですよね……引っ越しも検討に入れましょう」
P「あ、冷蔵庫の生姜無くなったから明日買ってくる」
ちひろ「……生姜、塊が結構入ってますね……」
P「やさしさの塊だよ」
ちひろ「もう……気を使わなくていいって、昨日……ゴホッ!」
P「使ったのはおろし金くらいだから。今日はさっさと寝とけ、洗濯物やっとくから」
169 :
◆TDuorh6/aM
[saga]:2017/10/10(火) 19:00:59.31 ID:1qgbEtXiO
〜翌日〜
P「……ちひろ」
ちひろ「はい」
P「この体温計、何℃って表示されてる?」
ちひろ「……36℃後半強より少し高めですね……」
P「37.8℃だよ。寝ろ」
ちひろ「いえ……今日は仕事がありますから。このくらいなら……」
P「事務所で倒れたら大変だろ。それにこれ以上体調崩したら……!」
ちひろ「大丈夫ですって……事務仕事くらい」
P「俺が心配だから言ってるんだよ!分かったら連絡いれてさっさと寝ろ!」
P(……なんで俺はこんなにムキになってるんだろう)
ちひろ「……ふふっ、分かりました。お願いしますね?」
170 :
◆TDuorh6/aM
[saga]:2017/10/10(火) 19:01:36.85 ID:1qgbEtXiO
〜事務所〜
P「ってわけで、体調崩したらしいからちひろさんは今日は休みだ」
凛「一人暮らしで体調崩すって、色々と大変そうだよね。お大事にって連絡いれとこっか」
文香「療養中にオススメの本を……」
奈緒「文香、その大量の本どっから持ってきたんだ……?」
ありす「差し入れに、元気の出るパスタを」
唯「た、体調悪い時に甘いものってしんどいよね〜!」
P「まぁだからと言ってレッスンが休みになるわけじゃないからな」
文香「……?!」
加蓮「……?!」
奏「はいはい、みんな行くわよ」
171 :
◆TDuorh6/aM
[saga]:2017/10/10(火) 19:02:20.01 ID:1qgbEtXiO
P「……」カタカタカタカタ
P(風邪 食事 手軽 検索)
P「……色々あるなぁ」
文香「……私は、このタマゴ粥が気になります……」
P「タマゴ粥なぁ、栄養も取れて良いかもな」
文香「……」
P「……なんでいるの?」
文香「ところで、プロデューサーさん……私としては、それより此方のレストランの方が……」
P「いや、別にみんなに作ってあげようとしてた訳じゃ」
文香「誰に。作ってあげるつもりだったのか……他のアイドル達と予想を立てるのも楽しいかもしれません……」
P「ちょっとこれから出費多そうだから、色々落ち着いたらな」
172 :
◆TDuorh6/aM
[saga]:2017/10/10(火) 19:02:51.02 ID:1qgbEtXiO
文香「ところで、プロデューサーさん……」
P「ん、なんだ?」
文香「折り畳み傘と言うものをご存知でしょうか?」
P「いや、それくらい知ってるけど。何かあったのか?」
文香「……いえ、少し……なんでもありません。失礼しました……」
フレデリカ「あーいたいた文香ちゃん!レッスンサボっちゃダメだよー?」
P「そうだおい、文香。お前レッスン」
フレデリカ「意地悪な文香ちゃんはカフェに連行しちゃおーう!」
P「いやだからレッスン行けって」
173 :
◆TDuorh6/aM
[saga]:2017/10/10(火) 19:03:39.12 ID:1qgbEtXiO
P「さて、卵と生姜買ってくか」
P(スーパーでカートを押しながら食品売り場を巡る)
P(ん、うどんも悪くないな。豆腐もいいかもしれない)
P(取り敢えず消化に良さそうなものを……)
P(そういえば)
P(人の為に食材を選ぶの、初めてかもしれない)
P(雨の中、買い物袋片手に歩く道はなんとなく楽しかった)
174 :
◆TDuorh6/aM
[saga]:2017/10/10(火) 19:04:24.15 ID:1qgbEtXiO
ガチャ
P「ただいまー」
P「……寝てるかな?」
ちひろ「……あ……」
P「お、起きてたか。体調は……うわっ!」
ちひろ「……おかえり、なさい……」ギュゥ
P(……な、なんで俺はいきなり抱きつかれてるんだ?!)
ちひろ「1日中1人で……そんなの、慣れてた筈なのに……ちょっと、しんどかったです……」
P「……ただいま、ちひろ。タマゴ粥作るから座って待ってろ」
175 :
◆TDuorh6/aM
[saga]:2017/10/10(火) 19:06:03.48 ID:1qgbEtXiO
P「……よーし、もうすぐ出来るぞ」
ちひろ「消えたいです」
P「安心しろ、代わりに火を消しとくから」
ちひろ「……あぁぁぁぁぁぁぁぁ……!!」
P「思い出すな暴れるな足バタつかせるな!熱上がるだろ!」
ちひろ「いえ、全然気にしてませんから?熱も多少下がってはいますし?」
P「ぶり返すぞー」
ちひろ「いえ、そのですね……こう、熱のせいと言いますか……そう、プロデューサーさんのせいです!」
P「はいはいタマゴ粥出来たぞ。熱いから気をつけろよ」
ちひろ「ありがとうございます……勿体無いですね……」
P「何が?」
ちひろ「せっかく一緒にいるのに、一緒に料理出来ないなんて……」
P「……成る程な」
ちひろ「独り言ですから。気にしないで下さい」
P「一人暮らし長いと、誰かと一緒に料理するなんて超レアだもんな」
ちひろ「張り倒しますよ」
P「独り言だよ、気にするな。俺も……」
ちひろ「俺も……?」
P「あ、昨日鞄も濡れちゃってたけど中身大丈夫だったか?」
ちひろ「あ、はい。少し濡れちゃってますが、また同じものを……」
176 :
◆TDuorh6/aM
[saga]:2017/10/10(火) 19:06:46.85 ID:1qgbEtXiO
P「同じもの……?」
ちひろ「……バレてしまっては仕方ありませんね……」
P「俺まだ何も言ってない」
ちひろ「じゃん!物件情報です!」
P「……まさか、俺の為に……」
ちひろ「いえ、そろそろ契約して2年経つので私も事務所の近くに引っ越そうかと」
P「期待と喜びを返せ!!」
P(このままこのマンションに折半で同棲、なんて都合が良すぎるよな)
ちひろ「半分冗談です。あなた向きのアパートも探しておきましたから」
P「あ、ありがとな……うわ安っ?!この広さとこの立地条件で?!」
ちひろ「ふふんっ、出来る女は違うんです」
P「とは言え一人暮らしするには部屋多くて掃除大変そうだな……」
ちひろ「お掃除ロボット買ってみたらどうですか?」
P「割と前向きに検討するよ」
177 :
◆TDuorh6/aM
[saga]:2017/10/10(火) 19:07:50.53 ID:1qgbEtXiO
P「……なぁ、ちひろ。本当に色々ありがとな」
ちひろ「困った時はお互い様……と言うことに今はしておきましょう」
P「今は?」
ちひろ「今言って、熱のせいにされたらたまったものじゃありませんから」
P「……熱のせい、な……あ、風邪薬も一応買ってきたから飲んどけよ」
ちひろ「ですから……これからの私の発言は、全部熱のせいです」
P「そう言えば下がってきたんじゃなかったっけ?」
ちひろ「雰囲気って言葉知ってます?」
P「ごめん」
ちひろ「始めは、まぁ本当に見ていられなかったから、って思いが強かったです」
P「多分そうとう上の空だったんだろうな、俺」
ちひろ「貸しを作っておこうなんて思っていませんでしたよ?」
P「なんで今言ったのそれ」
ちひろ「でも、ずっと一人暮らししてたからかもしれませんけど……誰かと部屋で食卓を囲んだり、一緒に料理を作ったり、朝送ってもらったり、夜出迎えて貰ったり……そんな事が嬉しくて」
P「うん、俺もだ」
ちひろ「ふと思ったんです。このままなぁなぁにして、ずっと一緒に過ごす時間が続けば良いのに、と……」
P「うん、俺もだ」
ちひろ「でも、ここは貴方の家ではありませんから。今でもたまに、心の何処かで寂しいと感じた事もあるはずです」
P「……」
ちひろ「そんな貴方に自分は何も言わず、ただ居心地が良いだけの暮らしをする私が許せなくて……なのに、貴方がアパートを探しに行くと行った日、とても悲しくて……」
P「……」
178 :
◆TDuorh6/aM
[saga]:2017/10/10(火) 19:08:23.75 ID:1qgbEtXiO
ちひろ「貴方は、やっぱりきちんと自分の居場所を作るべきなんです。じゃないと、いつまで経っても前の家の事が胸の中に残るままで……そして、それはきっとこの家じゃありません」
P「……ありがとう、ちひろ」
ちひろ「恩返し、期待してます。出来る限り早めにお願いしますね」
P「あぁ」
ちひろ「と言うわけで、明日貴方にはアパート見学に行ってきてもらいます」
P「はやっ?!」
ちひろ「善は急げ、ですよ。午後は空いてますよね?」
P「了解。んじゃ、そっちは早く寝て体調治せよ」
179 :
◆TDuorh6/aM
[saga]:2017/10/10(火) 19:09:08.00 ID:1qgbEtXiO
P(それから、事はトントン拍子に進んだ)
P(ちひろが勧めてくれたアパートはかなりの新築で)
P(事務所まで電車と徒歩併せて30分とかなり近く、近くにスーパーもコンビニもある)
P(日当たり良し、部屋数は一人暮らしには多過ぎるくらいで、なんか契約すると家具まで付いてくるらしい)
P(……それでこのお値段?どっから見つけてきたんだろう)
P(曰く付きではないと思うが、だとすると尚更怖いので聞かない事にする。ちひろを信じろ)
P(契約をして、四日後にはもう住居可能になった)
P(そして……)
180 :
◆TDuorh6/aM
[saga]:2017/10/10(火) 19:10:00.94 ID:1qgbEtXiO
P「改めて、本当に色々ありがとな」
ちひろ「もっと感謝してくれていいんですよ?」
P「ビール飲む?」
ちひろ「せっかくの引越し祝いなんですし、もう少し豪勢にいきませんか?」
P「ビール美味しいだろ、発泡酒だけど。あとまだ明日だから」
ちひろ「それにしても……私の家で良かったんですか?」
P「最後……にはしたくないけど、まぁプチ同棲生活のラストは此処がいいかなって」
ちひろ「どうですか?新しい住居が決まった気持ちは」
P「まぁ、悪くないかな。なんと言うか……心の突っ掛かりが取れた気分です」
ちひろ「私はそうなった事がありませんから分かりませんけど……きっと、自分で思ってる以上に辛かったと思いますよ」
P「そんな悩みを解決してくれるのがビール!」
ちひろ「知ってますか?アルコールって燃えるんですよ」
P「えぐい角度のブラックジョークだな!」
181 :
◆TDuorh6/aM
[saga]:2017/10/10(火) 19:11:25.65 ID:1qgbEtXiO
P「……これから、行ってらっしゃいもお帰りなさいも聞けないんだな」
ちひろ「どうでしょう?貴方次第かもしれませんよ」
P「なにそのほん怖みたいなセリフ」
ちひろ「ところで、本当にあの家でいいんですよね?後悔してませんか?」
P「あぁ、条件はこれ以上ない程良かったよ。明日の夜には家具も届くらしい」
ちひろ「そう言えば……私からも、ひとつ」
P「なんだ?」
ちひろ「こちらこそ、ありがとうございました。これまでと、これからに」
P「なんかいいな、そういうの」
ちひろ「ささ、ビール無くなってますよ」
P「っと、ありがとう」
182 :
◆TDuorh6/aM
[saga]:2017/10/10(火) 19:12:05.86 ID:1qgbEtXiO
ーーチュン、チュン
P「……朝か」
ちひろ「おはようございます」
P「さて、朝ごはん食べたら新しい家向かうかな」
ちひろ「それじゃ、一緒に作りませんか?」
P「そうだな。それが良い」
183 :
◆TDuorh6/aM
[saga]:2017/10/10(火) 19:13:15.34 ID:1qgbEtXiO
P「さて、そろそろ出るか」
ちひろ「挨拶はどれにしますか?」
P「うーん、そうだな……」
ちひろ「あ、あと鍵返して貰います」
P「あ、そうだった。完全に忘れてたわ」
ちひろ「危なかったです……困りますよ」
P「よし、それじゃ……長い間、お邪魔しました」
ちひろ「二度と来ることはないと思いますよ!」
P「酷っ!」
P(こうして、俺とちひろの同棲生活は幕を下ろした)
184 :
◆TDuorh6/aM
[saga]:2017/10/10(火) 19:14:10.21 ID:1qgbEtXiO
P(……筈だったのだが)
P「……え、なんでだ?」
P(業者の人達が家具を俺の部屋に運んでくれている。それはおかしくないが……)
P(……なんで、引越し業者なんだ?)
P(そして……)
P(……なんで、ちひろの家の家具が俺のアパートに運び込まれているんだ?)
ちひろ「こんばんは、プロデューサーさん。朝ぶりですね」
P「こんばんは、いい天気だな」
ちひろ「月が綺麗ですね」
P「曇ってるけどな」
185 :
◆TDuorh6/aM
[saga]:2017/10/10(火) 19:15:06.35 ID:1qgbEtXiO
P「……なぁ、このアパートが家具付きだった理由って……」
ちひろ「私の家のから運んでくるからです」
P「やたら安いのは?」
ちひろ「私と折半だからです」
P「不動産屋の人はそんな事……」
ちひろ「契約書には必ずきちんと目を通しましょう。どんな小さな文字で書いてあるか、はたまた縦読みになっているか分かりませんよ」
P「こう、法律や決まり的には……」
ちひろ「私と貴方はそれぞれですが合意の元契約してますし、最悪……ほら、ね?」
P「怖……前の家は?」
ちひろ「もうすぐ引き払います。言いませんでしたっけ?私も引越しを考えている、と」
P「……マジか」
ちひろ「まぁまぁ、掃除ロボット購入代が浮いたと思えば」
P「そんなふうに考えちゃっていいのかよ」
ちひろ「契約、取り消しますか?……と、この状況で尋ねるのも卑怯ですから、貴方をきちんと納得させます」
186 :
◆TDuorh6/aM
[saga]:2017/10/10(火) 19:16:23.71 ID:1qgbEtXiO
ちひろ「……これからも、私と一緒に暮らしてくれませんか?」
P「こちらこそ、喜んで」
187 :
◆TDuorh6/aM
[saga]:2017/10/10(火) 19:18:12.69 ID:1qgbEtXiO
〜事務所〜
凛「へー、プロデューサー引っ越したんだ」
奈緒「それもかなり広いって噂だぞ」
P「噂って……誰だ流したの。俺言ってないのに……怖」
奏「秘密っていうのは、いつか解き明かされるものよ……」
文香「引越し……パーティ……プロデューサーさん、空いてる日はありますか?」
フレデリカ「いいねー、レッツホームパーティ!フレちゃんがアメリカで暮らしてた頃は毎日開いてたよー。アメリカ住んだ事無いけど!」
188 :
◆TDuorh6/aM
[saga]:2017/10/10(火) 19:18:56.46 ID:1qgbEtXiO
アナスタシア「スパスィーバ!アーニャ、パーティ大好きです!」
ありす「腕によりを掛けて、たくさん作らないといけませんね」
周子「あたし蕎麦おねがーい」
唯「唯はチョコフォンデュとかしたいなぁ〜プロデューサーちゃん!」
P「まぁ空いてる日はあるし、パーティ出来るくらいの部屋数も……って、ダメだダメだ!アイドル家に呼ぶとかバカ過ぎるだろ!」
P(そもそもちひろと同棲してるの秘密だから)
ちひろ「……ふふっ、良いですね。私も参加希望出していいですか?」
P「えっ、あ、あの」
P(そんなこんなで再開された同棲生活は、まぁなかなか楽しくなりそうで)
189 :
◆TDuorh6/aM
[saga]:2017/10/10(火) 19:19:29.54 ID:1qgbEtXiO
P「そ、それじゃ、ちょっと出掛けてきます!」
ちひろ「行ってらっしゃい、プロデューサーさん!」
P「行ってきます!」
P(このやり取りを今まで以上に増やしていけると思うと、とても嬉しかった)
190 :
◆TDuorh6/aM
[saga]:2017/10/10(火) 19:20:00.46 ID:1qgbEtXiO
以上です
時間がかかって申し訳ありませんでした
お付き合い、ありがとうございました
191 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/10(火) 19:27:20.63 ID:19k6mWnBO
乙!
192 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/10(火) 19:29:38.46 ID:fWQZONKM0
よかった
193 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/10(火) 19:33:28.62 ID:p8/q+2qk0
おつ
ちひろかわいい
194 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/10(火) 19:46:56.81 ID:xJRXYT4g0
やっぱりちひろさんは鬼や悪魔なんかじゃないんだなって
195 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/10(火) 21:08:20.38 ID:p3k+tBV7o
ちっひかわいい!
196 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/10(火) 21:12:27.20 ID:gt8+I+81o
ちひろ可愛いな
Pの火事シリーズでまともに完結してるな
197 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/10(火) 21:51:55.76 ID:cDAQ0mTR0
オトナ同士だからこそのもどかしさってたまんねえな
しかもお互い、まだ好きとも付き合おうとも言ってないとか
198 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/10(火) 22:40:10.75 ID:u6KHnZnfo
やち天
オツカーレ
199 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/10(火) 23:47:25.14 ID:9loaZxECo
乙!
200 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/12(木) 00:52:18.96 ID:o9FRJVNSO
P(まだ寝てるちひろを思い出して……抜いていいだろう)
201 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/10/13(金) 16:41:36.44 ID:S6zM2WV+o
ちひ天
202 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/10/22(日) 15:48:13.25 ID:UOW3xK4A0
1生きてたんか…よくぞ……
乙乙!
SSによくある得体のしれないちひろさんじゃなく、
生活描写を通して普通に年相応女子を感じさせるちっひ良いな
203 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/20(月) 07:57:19.44 ID:jQDeLQfKo
やち天
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