メイド「私の嫌いな貴方様」

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97 : ◆TEm9zd/GaE [sage saga]:2018/11/02(金) 09:33:05.56 ID:rlpAyYI4O
ギャル「こうやって、お昼休みのわずかな時間も、彼女とイチャイチャしたいと思うのはいけないことかね?」


女「――――っ!!!」


ぞぞけが私の腕を全力疾走した。
たまらず振りほどこうとするががっちりと組まれていえままならない。


ふざけんなよ!!

そんな思いを隠さず睨んだ。
間違ってもここで大声を出してはいけない。クラスの人たちに気づかれたら終わる。

――あ、あの人先輩と付き合ってるんだって、しかも女の

――え、それってレズってやつ? ないわぁ〜

――しかも演劇部の先輩だから劇で良い役斡旋してもらってるんだって、屑くね?

――クズクズ。


なんてこと言われるに違いない。
我慢。騒ぎ立ててはいけない。断固として我慢だ。

だというのにこの女は。


ギャル「へぇ、ほどかないんだ。もしかしてまんざらでもない感じ?」


あぁっ? いまなんつった、こいつ。

言うに事欠いてまんざらじゃないだぁ?
たしかに私はお姉ちゃんが好きで、レズビアンかもしれない。
だが相手が誰だっていい訳じゃない。てめぇじゃ役者不足もはなはだしいわ!

思わず怒鳴りそうになる。
というかもう怒鳴り散らそうと思った。心のうちをマーライオンのように吐き散らかしてやろうと。げろげろに、それはもうげろげろに。


お嬢様「ええっ!!?」


だが、しかしそれは驚きのあまり椅子を倒す勢いで立ち上がったお嬢様に遮られた。

何事か。
クラス中の注目が集まった。
私は息を吐く。今朝から溜めに溜めたため息をだった。




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