【艦これ】禍福は絡み合う触手の如し 〜鎮守府水着の乱〜

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89 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2017/06/21(水) 00:45:20.23 ID:WeYLuC320

「……しかし。それにしても今回はやけに念入りだな」

休府日のことを加味しても、今月後半の戦闘における追撃回数や敵艦の撃破数が著しい増加を見せている。それも五日前ぐらいから。
何かあっただろうか?

「あ、司令。ここにいましたか」
「お、ホントだ。おーい、しれーかーん!」

考えながら歩いていると、正面から誰かの声が聞こえてきた。

「ん? ……ああ、霧島と青葉か」

手元の書類から目を上げると、廊下の向こうから霧島と青葉が早足にやってくるのが見えた。

青葉は相変わらず首からカメラを提げており、霧島は片手に書類らしきものと小さなクーラーボックスのようなものを肩から提げていた。
クーラーボックス? 何故に?

90 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2017/06/21(水) 00:47:06.49 ID:WeYLuC320

「どもです司令っ」

「見つかってよかった。探しましたよ司令」

「探したって、どうかしたのか?」

「はい。実は三日後の休府日に第一訓練場を使用する許可を頂きたくて」

「訓練場? なんでまたそんな日に?」

「詳しくはこちらの方を」

そう言って霧島は手にしていた書類を丁寧に差し出してきた。
どうやら申請書らしいそれを受け取り、俺は目を向けた。

「えーと……使用申請場所と、使用申請日。使用目的は、イベント…………"第一回 ドキッ!? 艦娘まみれの鎮守府水着大会! ズドンもあるよ"?……何だこの頭の悪そうなタイトルは」

91 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2017/06/21(水) 00:48:19.06 ID:WeYLuC320

「ひどーい! せっかく青葉が頭を捻って考えたのに!」

「お前が? ……そうか、なるほど。納得だ」

「一体何に納得したんですかぁ!?」

「いや別に。で、何だこれは?」

「端的に言いますと、水着コンテストですね」

「水着…………ん? そういや霧島、榛名と大和の水着対決はどうなったんだ?」

あれからまるで音沙汰がなかったからすっかり忘れていた。
あいつらのことだからお流れになることはないだろうと思っていたのだが。

「ですから、これがそうです」

「は? いやこれがって、一対一の対決にしてはやけに規模が大きいようだが?」

「ええ。実は――」

92 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2017/06/21(水) 00:49:08.13 ID:WeYLuC320

それからかくかくしかじかと、霧島があれからの事の顛末を聞かせてくれた。
要約するとつまり――

・あの二人の対決で公平かつ盛り上がれる競技の選別が難しい。しかも規模と時間と手間もすごいことになりそう。

・それなら対決内容をあえて水着審査のみにし、参加人数を少し増やせばそこそこ盛り上がるのでは?

・そんな話をしてたら参加希望がぞろぞろと。ならば乗るしかない。このビッグウェーブに。

・今に至る。

――といったところ。

……ちょっと待てや。

93 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2017/06/21(水) 00:50:21.94 ID:WeYLuC320

「いやいやおかしいだろ? 規模が大きくなるのを最初避けてたのに結局こうなったら本末転倒もいいとこじゃないか」

「司令、そこは発想の逆転というやつです。規模が大きくなる? それならいっそ大きくなっちゃってもいいさ、と。幸い今月は休府日のある日でしたから、開催をその日にすれば問題ありませんでしたし」

「ええぇぇ……いや待て、これそもそも榛名と大和の一騎打ちが元だったんだろ? こんな大事にしたらあまり意味が――」

「そこは大丈夫ですぅ! 榛名さんと大和さんには審査のトリを飾っていただくので、対決の意味合いも薄れません!」

「当然他の方の水着も素晴らしい仕上がりが予想されるでしょうが……まあ、あの二人ならそれに喰われない良い勝負ができるでしょうと判断いたしました」

「それに規模を大きくしても他の娘が協力してくれますし!」

「普通に二人の水着見て勝敗決めるだけじゃ駄目だったのか?」

「「それだけじゃつまらないじゃないですか」」

94 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2017/06/21(水) 00:51:20.56 ID:WeYLuC320

ああ……まーたこれだよ。お祭り好きここに極まれり、だ。
そしてようやく理解した。連中、このためにいつも以上に海域攻略に精を出してたってわけか。

まったくこいつらは…………まあ、楽しそうにしているようだし。別にいいか。

「分かった、許可する。申請書にはあとで判を押しておこう。ああ、あと言うまでもないとは思うが、くれぐれも仕事に支障のないようにな」

「心得ております司令。ありがとうございます」

「司令官、ありがとうございますぅ! よーし、これで心置きなく準備が進められます!」

「ええ、そうね」

ワイワイキャッキャッとはしゃぐ二人。年頃の見た目に似つかわしい様子が微笑ましい。

惜しむらくは、俺はそんな彼女らが当日楽しんでいる様を見ることできないことだ。
95 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2017/06/21(水) 00:52:21.79 ID:WeYLuC320

そう、俺はその日町でのんびり過ごすともう決めているのである。
こんなあからさまに色々激しそうな催しなんて見てたら心が休まる気がまるでしない。
しかも規模が規模なだけに丸一日つぶれてしまうだろう。せっかくの休日なのに。

榛名と大和の水着姿を見損ねるのは些か残念ではあるが、致し方ない。またいつか機会があったら見せてもらおう。

「俺は当日見に行けないから無茶はあまりしてくれるなよ? 問題が起きてもすぐに対応できないからな」

そう言い残して、俺は「それじゃ」と声をかけてその場を後にしようとした。

「「はい?」」

すると、霧島と青葉は間の抜けたような声を漏らした。

96 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2017/06/21(水) 00:53:53.75 ID:WeYLuC320

「え? 司令官今何て言いました?」

「ん? 問題が起きてもすぐに対応できない――」

「いえ、その前です前」

「当日見に行けないから無茶するな?」

「「は?」」

「は?」

「「え?」」

「え?」

「あの、司令官? まさか来ないつもりですか?」

「ああ。その日はちょっと別件があってな。残念だとは思うが」

「ちょっと司令、榛名達の水着を見て下さるのではなかったのですか? 困ります。司令はいらっしゃるものと思って審査員をやってもらうつもりでしたのに」

「そんなこと言われても俺だって困るわ。確かに構わんとは言ったが、それは榛名と大和の二人だけの場合だ。まさか休府日まで使って参加者何十人もの規模になるとは微塵も思ってなかったよ。ほどほどにしろと言ったはずだろうが」

97 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2017/06/21(水) 00:55:58.42 ID:WeYLuC320

「で、でも司令官っ、水着ですよ? あの娘やあの娘の可愛い水着やエロい水着が見たくないんですかぁ!?」

「正直休みを使ってまで見たいとは」

「それでも男ですかぁ!?」

だって、可愛らしいのは割と普段から変わらんだろうし。中大破したら水着よりもっと扇情的な格好になってたし。今更な感が。

「そもそも別件とは一体何なのですか? 外出されるのですか?」

「あー…………」

外で本読んだりしてのんびり過ごすんだよと正直に告げようとして、思い留まる。
そんなこと言おうものなら、こいつらときたら「そんなのいつでもできるでしょう?」とか「そんなことよりこっち来てくださいよ!」とか言い出しかねない。いや絶対言う。

98 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2017/06/21(水) 00:57:09.15 ID:WeYLuC320

「……実は、久しぶりに実家に帰ろうかと思ってな」

嘘だ。
面倒くさいのであまり帰りたいとは思っていない。

「ご実家、ですか?」

「そう。去年の年末は帰れなかったからな。この機にちょっと、と思ったわけだ。親も寂しがっているかもしれんしな」

勿論嘘だ。
あの両親は俺が帰省しても「あら来たの」と淡白な反応しかしてこない。
挙句これ幸いと家の大掃除を手伝わせるまである。人類の守護者たる鎮守府の提督も実家ではただの労働力なのだ。

「へーそうですかー……」

「………………」

「そういうわけだ。すまんが審査員は他を当たってくれ」

そして俺は今度こそ「それじゃ」とその場を後に――


「まったく、駄目ですよ司令? 嘘をついては」


――しようとしたら、霧島にそんなことを言われてしまった。

99 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2017/06/21(水) 00:58:48.91 ID:WeYLuC320
今回はこれで

今年もそろそろ水着の季節が……来る
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/21(水) 01:18:54.18 ID:xJACWctwo
乙乙
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/21(水) 08:21:21.91 ID:JC47hsjSO
勝手な案で休みを潰す艦娘の屑
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/22(木) 06:57:32.07 ID:IZOxSWl60
女社会において男に人権はないのだ。
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/25(日) 01:48:13.06 ID:QwDlxB8Qo
おつかーレ
104 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2017/07/10(月) 21:14:15.18 ID:YXJSUbuJ0
ではいきます
提督の苦難編その二
105 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2017/07/10(月) 21:16:10.74 ID:YXJSUbuJ0

「…………嘘、だと?」

「はい。司令は次の休府日、実家に帰るつもりなどないのでしょう?」

「おいおい何を根拠に――」

「カワカド書店の二階……」

「……!?」

ぼそりと青葉が聞き流せない単語を呟いた。

「司令官、あそこの店主さんと仲がよろしいみたいですねぇ…………そこで休日を過ごされるんですか?」

バレている。俺が行きつけの書店の個室を借りて休日を過ごそうとしていることが完全にバレている。

俺の憩いのシークレットプレイスが割れていることには今更驚かないが、どうしてその日に俺がそこへ向かうと知っている? 誰にも話していないはずなのに――

106 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2017/07/10(月) 21:17:43.07 ID:YXJSUbuJ0

「とぼけても無駄ですからね? 大淀さんから話は伺っておりますので」

――って、そうだったー大淀には少し前に話してあったんだったー。
まさかそこから漏れるとは。クソぅ、あいつなら大丈夫だと思って話したのに。

「それで……どうされます?」

どこか勝ち誇ったような顔の霧島。
この問いはつまり、俺に予定通りの休日を過ごすのか、それとも考えなおして水着コンテストに審査員として参加するのかを聞いているのだろう。
それと同時に、"前者を選べばどうなるかわかってんだろな?"と暗に言っている――ような気がする。

具体的には、休みを満喫中の俺のもとに刺客を差し向けて妨害してくるといったところか。
何それ怖い。ヤクザだよこいつら。

107 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2017/07/10(月) 21:20:25.44 ID:YXJSUbuJ0

――と、まあ。そんな扱いを度々受けている身としては"ああ、またか"という心境になるわけで。
そして、この後の流れも概ね決まってくる。大体俺が折れて事が進むのだ。

だが――

「ハァ……まったく。仕方ない奴らだな、お前たちは」

「それでは……」

「ああ。お前たちの希望通り、俺も参加してやるよ――――とでも言うと思ったか馬鹿共が!!」

「「ええぇぇぇ!?」」

驚きを隠せない二人。
そうそう、その顔が見たかった。

108 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2017/07/10(月) 21:21:57.17 ID:YXJSUbuJ0

「あまり俺をナメないでもらおうか! 毎度毎度お前らに流されるままだと思うなよ? 阻めるものならやってみろチクショーめが!」

「うわっ、何かやけっぱちですよこの人! もーいいじゃないですか。休日ゆっくり過ごすなんていつでもできますよ?」

「それがいつもできてねーから言ってんだろうがよぉ青葉ぁ! 毎回毎回非番の日にまで誰かしらが絡みに来るせいで自分の事ができやしない。それに俺知ってんだからな! その内の三割くらいにお前が関わってることを!」

「ギク……! い、いやいやでも、それは司令官がみんなに愛されてる証拠で――」

「俺のことを愛しているなら、たまには気ぃ遣って平穏な休みを寄越せと言わせてもらおうか!」

「分かりました。そういうことでしたら、司令の休府日の次の非番の日には誰も司令の邪魔をさせないようにいたします、というのはいかがですか?」

「残念ながら霧島よ、それはそれであてにならん。"そんなこと知ったこっちゃねーぜヒャッハー!"と俺のところに来る奴がこの鎮守府に何人いると思っている?」

お前のところの長女とかな。

109 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2017/07/10(月) 21:23:23.28 ID:YXJSUbuJ0

「それにさっきも言っただろう。毎度毎度お前らに流されるままだと思うなよ、と。ここらで一度抗っておかないと、お前たちは際限なく調子に乗るからな」

「えーそんなぁ!? 行きましょうよーしれいかーん」

「嫌でい。今度という今度は折れんぞ」

わーわー煩い青葉を前に腕組みしてふんぞり返ってみせる。
俺の心はテコでも動かんという鋼の意思表示である。徹甲弾でも貫けぬと知るがいい。

「なるほど。それではどうしてもコンテストには来ていただけないと?」

「まあ、そうなるな」

「……そうですか。残念です」

そう言って霧島は溜め息を一つ。気落ちしたように肩を落とした。どうやら引き下がってくれるようだ。
おやおや、今日はやけに素直じゃないか――
110 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2017/07/10(月) 21:24:45.70 ID:YXJSUbuJ0

「本当に残念です…………できればこれは使いたくなかったのですが……」

――と思っていたら、霧島が肩にかけていたクーラーボックスに手を伸ばしているのが見えた。

何だ? 秘密兵器でも出すか?
悪いが比叡のクッキーとかでもなければ俺の決意は揺るがない――

「実はこんなこともあろうかと、比叡お姉さまにクッキーを――」

瞬間、俺は駆けだした。
霧島に背を向け、脇目も振らず、初速から最速を絞り出す。火事場の馬鹿力とはまさにこれと言わんばかりの全力だ。
今の俺は島風すらも凌駕する――

「残念! ここは通しませんよー」

――しかしまわりこまれてしまった!

111 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2017/07/10(月) 21:26:06.49 ID:YXJSUbuJ0

「青葉そこどけぇ! 俺の命に関わる!」

「んー気持ちは痛いほど分かるんですがねぇ……」

「駄目ですよ青葉さん。しっかり足止めしてください」

「おま、ふざけろ霧島ぁ! それは流石に洒落にならんぞ!?」

「当然です。洒落ではなく本気ですから。私には実行委員長としてコンテストを絶対に成功にさせるという責任と義務があります。そのためには司令の参加が必要不可欠なのです。手段は選んでいられません」

「でもそれ俺が死んだら元も子もないやつぅ!」

「ええ、ですから…………分かっていただけますね?」

112 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2017/07/10(月) 21:26:58.83 ID:YXJSUbuJ0

満面の笑みであった。龍田のそれと近しいものを感じる。
"これを口に捻じ込まれたくなければ……分かってんな?"という、この上なく容赦のない脅迫っぷり。テロリストかよこいつら。秘密兵器どころか決戦兵器まで持ち出してきやがって。

……ああ、まったく。本当にこればかりはどうしようもない。命は惜しい。要求を飲むしかない。



――なーんて、こいつらは考えるているのだろうな。



113 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2017/07/10(月) 21:28:24.65 ID:YXJSUbuJ0

「…………ク、ククククク、フフフフフ。フハハハハハッ!!」

「えっと、司令……?」

「何て見事な三段笑い……恐怖のあまり気でも違ったんでしょうか?」

「いやいや違うよ。つくづく俺もナメられたもんだなぁと……あまりにも滑稽で可笑しくてなぁ。つい」

「? それはどういう意味でしょうか?」

やれやれ、やはり分かっていないようだ。
俺はおもむろに廊下の窓際へと歩み寄り、手近にあった窓を一つ開け放った。

「ま、まさか飛び降りるつもりですかぁ!?」

「おやめください司令っ! ここ三階ですよ!?」

的外れも甚だしい。誰がそんなことをするものか。

114 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2017/07/10(月) 21:29:19.32 ID:YXJSUbuJ0


「まったくお前らは――――詰めが甘いんだよぉっ!」


そう高らかに言い放ち、俺は勢いよく振り返りながら懐から"それ"を取り出した。

それは、ボタンが二つ付いているだけの、手の平サイズの小さな何の変哲もないただのリモコンである。

「そ、それはっ!?」

「まさか……っ!?」

しかし、俺の手に握られたそれの意味するところを知り、霧島と青葉の目が見開かれる。

「そのまさかだ――見るがいい、これが俺の力だ! 来いっ、護衛特務艦・神通ぅ!!」

雄叫びと共に、俺は頭上に高々と突き上げたリモコンのボタンの一つを押した。

115 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2017/07/10(月) 21:31:44.16 ID:YXJSUbuJ0


突然だがここで説明しよう!
"護衛特務艦"とは、この鎮守府の最高指揮官である提督を護衛する、いわばセキュリティポリスの任を担う艦娘のことである!
提督は自分の身に危険が迫っていると判断した時、または執務を妨害する障害が目の前に現れたと判断した時に、任意でこれを呼び出すことができるのだ!

通常、出撃前・演習・訓練等以外で艦娘の地上での艤装の装着は禁止されており、艤装を装備していない艦娘の基礎体力は見た目相応の一般人と変わらぬレベルにまで抑えられる。
しかし、護衛特務艦に指定されている艦娘は例外として艤装の一部の常時着用が許可されているのだ!

一部着用のため、出力は通常着用時の三分の一程度だが、それでも護衛としては十二分な能力を地上でも発揮できるのだ!

現在、護衛特務艦に指定されているのは機動力に優れた川内型軽巡の三人。
朝05:00から夕方17:00までの担当は神通、それ以降から翌日の05:00までの担当は川内、二人とも鎮守府にいない場合は那珂が補欠として担当している。(なおこの三人がいない時は秘書艦が臨時でこの任を帯びる)

そして彼女達は鎮守府のどこにいようが、どんな状況であろうが、提督のコールがかかってから三十秒以内に提督の元へと全速で駆けつけ、正義と力の執行者となるのである!


116 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2017/07/10(月) 21:33:40.79 ID:YXJSUbuJ0

「恐れ慄け! たとえ戦艦と重巡だろうが、艤装のないお前達に神通は止められんぞ! 覚悟するがいい!」

「"これが俺の力だ!"とか言って、結局他力本願じゃないですかぁ!」

「知った事か! さあ、あいつにみっちり絞られるがいい! フハハハハハ――!」

何だか自分でもキャラがおかしくなっているような気がするが、まあいい。これで俺だってやるときはやるのだぞという意思を示せただろう。

初めて神通を呼んだとき、執務室の窓ガラスをぶち破って来たことを踏まえて、念のため窓から突っ込んできても大丈夫なように窓も開けておいた。
急いで来るのはわかるが、毎回ガラスを破られるのは勘弁してほしいからな。
……川内みたいに天井裏突き破って来られたらどうしようもないが。

さてさてさーて、そろそろ来る頃だろう。


――と、思っていたのだが。

117 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2017/07/10(月) 21:34:49.42 ID:YXJSUbuJ0

「………………」

「………………」

「………………」

「………………あれ?」

来ない。それどころか近づいてくる気配すらない。
おかしい。神通ならもう姿を見せてもいい頃合いなはずなのに。

どうした、何故来ない? さっき食堂で見かけたからいないことはないだろうし、出撃も今日はなかったはず。トイレか?
まさか、このコールスイッチが壊れていたりとか? もう一回試すか――

「残念ながら司令、神通さんなら来ませんよ」

さらっと、とんでもないことを言われた。

118 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2017/07/10(月) 21:39:27.56 ID:YXJSUbuJ0
今回はここまで

ちなみに、コール一回につき、川内は夜戦三回権、神通は一日秘書艦権、那珂はライブ開催一回権が与えられるそうな
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/10(月) 22:05:46.58 ID:YmUBosoQo

買収されちゃったか
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/11(火) 09:13:46.54 ID:ksIMYnsDO
川内型はもう三人とも新しい水着買っちゃったんだよ
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/11(火) 18:55:24.03 ID:Srvq3E/Go
乙なの
122 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2017/08/05(土) 12:55:39.70 ID:Xt6djFGV0
こっちもいくデース
123 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2017/08/05(土) 12:57:10.27 ID:Xt6djFGV0

「…………何、だと……?」

「私達が彼女達のことを失念するわけがないじゃないですか。既に対処済みですよ」

「対処済みって……まさかお前ら、神通にそれを……!」

あいつにそのバイオ兵器を食わせたというのか……!? 目的のためなら同僚すら犠牲にするとはなんて非道な――

「あ、いえ。取引きを持ちかけたら協力を承諾してくれました」

「はあぁぁぁ!?」

「青葉さんが激写した秘蔵写真数枚を差し上げることを条件に、この時間帯の司令からのコールを無視してくれるようお願いいたしました」

「あ、神通さんを責めちゃダメですよ? 最後までとっても悩んでましたし、青葉たちが若干ゴリ押したところもありましたから。まあでも、あの娘も女の子だった、ってことで!」
124 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2017/08/05(土) 12:58:21.52 ID:Xt6djFGV0

「馬鹿な、あの神通が悪に屈しただと……!? 一体どんな写真を条件にすればそんなことが罷り通るんだ……」

「そりゃモチロン司令官の――ゲフンゲフン。いえ何でもないです」

「待ておい今何つった――」

「そういうわけで司令、そろそろ観念してください」

「――ってクソっ、それどころじゃないか……!」

神通があてにならないと分かった以上いつまでもここには居られない。自力でなんとか突破しなくては。
しかし突破した後は? こいつらが簡単に諦めるとは思えないし、仮に逃げ切ったとしてどこに逃げ込めばいい? 大淀や神通のこともあるから他にも協力者がいるかもしれない。逃げた先がそれでは完全に詰んでしまう。あ、お腹すいた。いやそうじゃなくて、そもそも……って、ああもう面倒だ。こうなったら窓から飛び降りてやる。3階? 知るか。最悪足が逝くだけだ。命に比べれば軽い――

125 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2017/08/05(土) 12:59:13.40 ID:Xt6djFGV0

「とりゃあ! 隙ありです!」

「ぬおっ!? しまった……! ええい離せぃ!」

「わわっと! ちょっと、じっとしてて下さいっ!」

ぐだぐだと考えているうちに背後から青葉に羽交い絞めにされてしまった。
迂闊ッ、考えるより前に動くべきだった……!
しかもこいつ意外と力が強い。艤装はなくとも流石は重巡というべきか。
あと俺の背中に決して小さくない膨らみが当たっている。お前いいのかそれ?

「ナイスです青葉さん。そのまましっかり捕まえていてください」

「りょーかいです!」

「りょーかいですじゃねぇこの馬鹿!」

126 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2017/08/05(土) 13:00:57.05 ID:Xt6djFGV0

ジタバタする俺と青葉に向かって、霧島がゆらりと動く。
霧島はしゃがんで小脇に抱えていたクーラーボックスを静かに床に置き、留め金を外し、フタを開け放つ。
するとボックスの中からは白いもやが溢れ出した。
湯気?――いや違う、あれは冷気だ。

「いやいや待て待て、なんでクッキー入れてるボックスから冷気が漏れてくるんだ。おかしいだろ」

「お気づきになられましたか。実はこのクッキー、常温だと急激に昇華してしまうので、致し方なくこのように保存してあるのですよ」

「それ生物が口にしていいモノの最低条件すら満たしてねぇじゃねーか!」

昇華ってあれだろ? 固体が液体の過程すっ飛ばして気体になることだろ? そんなのドライアイスぐらいでしか見たことないぞ。絶対クッキーがやっちゃいけない状態変化だぞ?
127 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2017/08/05(土) 13:01:52.73 ID:Xt6djFGV0

「まあまあ、とりあえずご覧になってください」

そう言って霧島は氷か何かが敷き詰められているボックスの中から取っ手のついた円筒形の金属製ケースを取り出した。
次いで取り出したケースのフタを取り外し、備え付けのピンセットの先をその中に突っ込んだ。


そして霧島がピンセットで挟んだそれを取り出すと――――空間に穴が開いた。


…………いやいやいやいやおかしいおかしい。

あまりの光景に自分の頭か目がおかしくなったのかと疑ったが、よーくよーく目を凝らすと、その正体がわかった。

128 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2017/08/05(土) 13:03:37.53 ID:Xt6djFGV0

それはただの黒い物体なのだ。それもただ普通に黒いだけではなく、一切の光沢がなく物体表面の凹凸すらも判別できないほどの真っ黒さ。
あまりに黒すぎるため、ピンセットで摘まれたそれが存在する空間だけぽっかりと穴が開いたように錯覚してしまったのだ。
そう、それはさながらブラックホールのように。

しかも霧島の言った通り、どんどん気化していくせいか空間を侵食するように闇色のもやがそれから立ち昇っている。

そういえば聞いたことがある。
ベンタブラックとかいう、ほぼ全ての光を吸収するという超黒物質なるものが存在するという話を……。

「司令。これが比叡お姉さまがお作りになられた……チョコクッキーです」

129 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2017/08/05(土) 13:05:34.22 ID:Xt6djFGV0

なるほど、チョコクッキーならぬ超黒ッキーというわけか。
こやつめ、なかなかうまいことを言いおる。ハハハハハ………………笑えない。


そうだな。もう正直、改めて言うまでもないとは思うが――これ食べ物じゃないよ。


嗚呼、比叡。お前はどこにいても俺の平穏を妨げるというのか――――


「さ、司令。どうされますか?」

「こんなの食べたら、司令官消滅しちゃいますよ?」

前方には笑顔でダークマターを突き出す霧島。

背後には自分の胸を押し潰さんばかりに抱きついてまで俺を拘束する青葉。

そして、逃げ場も逃げる手段も最早思いつかない俺。


眼前に迫る死の瘴気に、俺は――――

130 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2017/08/05(土) 13:07:20.54 ID:Xt6djFGV0







「今回の説得は少し手こずりましたねぇ。まさかあんなに抵抗するとは……根回しはしておくものですねぇ」

「悪い気はいたしますが、仕方ありません。今回のイベントは司令がいなくては成り立ちませんから」

「んーでも口約束で大丈夫ですかね? 一応参加表明を一筆書かせておいた方が良くありませんか?」

「そこは大丈夫でしょう。司令はたとえ口約束でも、それを違えたりはしませんから。それはあなたも知ってるでしょう?」

「……そうでしたね。司令官ってば、あんな風に無理矢理何か頼んだ時は嫌そうな顔を隠しもしないし、隙あらば愚痴を垂れ流したりしますけど、一度引き受けたことをすっぽかしたり、途中で投げ出したりしないでなんだかんだで最後までちゃんと付き合ってくれますもんね」

「ええ。そして私達はそれに甘えてしまっている、と。フフフ、司令からすればたまったものではないでしょうね」

「アハハ、そうですねぇ」

131 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2017/08/05(土) 13:08:21.52 ID:Xt6djFGV0

「………………」

「………………」

「…………あてにならない、と司令はおっしゃっていましたが。司令が次の非番の日をゆっくり過ごせるよう、みんなにきちんと言い含めておきましょうか」

「あ、青葉も手伝いますよ。禁を破った人は恥ずかしい秘密を号外で暴露しちゃいます!」

「フフ、ありがとう………………ところで話は変わるのだけど、例の写真……私にもいただけないかしら?」

「えーあれですかぁ? かーなーりのレアものですよぉ?」

「そこをなんとか――」

「そうですねぇ――」



132 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2017/08/05(土) 13:09:57.01 ID:Xt6djFGV0
今回はここまで

やべぇよ今年の夏があと一月くらいで終わりそう
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/05(土) 16:02:50.17 ID:EjDKi1rAo
ヒエーwww
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/06(日) 00:26:43.98 ID:RODqBAbk0
ワロタwwwwwwww
135 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2017/08/31(木) 22:16:47.45 ID:SUBhEGNs0
こちらも生存報告を
夏が終わりそうですが、知ったこっちゃねーと水着大会を書くつもりです
懲りずに待っていただければ幸いです
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/31(木) 22:43:18.15 ID:ISBoW353o
ほいな
137 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2017/09/29(金) 22:29:47.76 ID:UaRkS2rS0
あい、すんません。こちらはまだかかります。
首を長くしてお待ちください。
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/30(土) 00:52:25.46 ID:KIzr2C0Eo
うい
139 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2017/10/27(金) 00:49:19.50 ID:gdEuBoJK0
はい
少しだけですが許して下せえ
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/27(金) 00:51:32.77 ID:vspFwo2Ro
許す
141 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2017/10/27(金) 00:53:13.91 ID:gdEuBoJK0


"水着コンテストの審査員として提督の参加が正式に決定"

その報せはその日のうちに鎮守府中に拡散した。
発端を考えれば"まあ、そうなるな"という今更な一報であったが、その各所への影響力は小さなものではなかった。

例えばそう――




142 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2017/10/27(金) 00:54:22.95 ID:gdEuBoJK0

「く、くぅまぁのぉぉぉぉっ!!」

「もう、なんですの? 騒がしいですわよ鈴谷」

「コ、コンテストっ、提督来るって、マ、マジなの!?」

「マジも何も、もともとそういう流れの話だったでしょうに。今更そんなに驚くようなことかしら?」

「鈴谷そんなの聞いてないし!? てっきり身内でワイワイするものだとばかり……」

「提督も身内ですわよ」

「そーいうことじゃなくてっ! ああもうっ。ど、どうしよう、水着どうしよう〜!」

「どうしようって、あなた今年も新しい水着買ってたありませんの」

「ムリムリムリムリ! あんな恥ずいの提督の前で着れるわけないじゃん!」

143 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2017/10/27(金) 00:55:25.87 ID:gdEuBoJK0

「自分で選んでおいて恥ずいって……それなら、また新しいのを買いに行ったらよろしいのではなくて?」

「それができないから困ってんの! 鈴谷、コンテストの日まで出撃とか演習とかで町に出られる余裕ないんだよぉ……あ、そ、そうだ! 熊野は? 熊野は町行ける余裕あるっ!?」

「お生憎様。わたくしもそのような余裕はありませんわ。なので、わたくしが代わりに買いにいくのは無理ですわよ」

「そんなぁ〜……八方塞がりぃ〜」

「諦めて今ある水着で出なさいな。いいじゃありませんの。あなたの普段のイメージ通りで似合ってましたわよ? あの水着」

144 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2017/10/27(金) 00:56:50.02 ID:gdEuBoJK0

「ぜーったい無理っ! みんなには見せられても提督にだけはみせられないからっ!」

「ほーんとメンドくさいですわね。だったらもういっそ出なければよろしいのにと言いたいところですが、そういうわけにもいかないのですわよね、どうせ…………ハァ、仕方ありませんわね。わたくしのを貸してあげますわ」

「や、それは無理っしょ。熊野のじゃサイズ合わないし。胸とか」

「……ム〜カ〜つ〜き〜ましたわ〜……一捻りで黙らせてやりますわ!」

「え、何? 熊n――」

「とぉぉぉおおおう!!」

「ちょぉっ!?――――」


145 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2017/10/27(金) 00:58:53.83 ID:gdEuBoJK0



「あははは……あの二人も大変そうだね。三隈もたしかコンテスト出るんだよね? 水着の方は大丈夫かい?」

「ええ。私、これにしようと思うのですけど……どうかしら? もがみん」

「へぇー、どれどれ――え"。そ、それ?」

「少し色が派手かなとも思ったのですけど、たまにはこういうのもいいかなって」

「色が派手な以前にちょっと露出が多そうなんだけど……」

「? 何を言っているの? もがみん。水着なんだから普段より露出が多いのは当たり前でしょう?」

「そ、そういうことじゃなくてだね……」

「ちなみにお揃いの水着、もがみんの分も用意してあるの。これを着て一緒にコンテストに出ましょう?」

「いやいやいや、ボクはいいよ! 水着で大勢の前に出るとかちょっと恥ずかしいし!」

「あら? そうなの? もがみんったら意外に恥ずかしがりやさんなのね」

(むしろ君にはもっと恥じらいを持ってほしいよ三隈……)

146 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2017/10/27(金) 01:02:17.99 ID:gdEuBoJK0


「北上さん本気ですか!?」

「もちろんだよ大井っち。最初は見てるだけにしようかと思ったけどさー、提督が審査員ってことなら出ないわけにはいかないよねー。ここでやらなきゃ女が廃るってもんだよ」

「もうっ負けず嫌いも大概にしてくださいっ。北上さんの水着姿なんて見せたら、提督の理性が吹っ飛んでしまうに決まってます! きっとその後、北上さんが人気のないところに行ったところを見計らって…………危険過ぎますっ!」

「むしろ望むところなんだけどなー。そんな提督も見てみたいし」

「ダメですっ。考え直してください」

「えー別にいいじゃないさー。お祭りは楽しんでなんぼだよ? なんだったら大井っちも出てみれば?」

「な、なんで私が。北上さんや姉さん達の前ならともかく、他の人の前なんて……特に、提督とか」

147 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2017/10/27(金) 01:03:55.30 ID:gdEuBoJK0

「大井っちスタイルいいからねー。水着なんて着て見せたら提督喜ぶんじゃない? 目の保養になって」

「………………」

「まあ出ないんだったらそれでもいいけどさ。私にとってはライバルが一人減るわけだし」

「……わかりました。私も出ます」

「およ? いきなりどういう風の吹き回し?」

「別に、考え直しただけです。確かに、せっかくのイベント事ですし、楽しまないと損ですからね。北上さんが出られるなら私も出てみようかなと……少し思っただけです」

「ふーん、そっかー。ま、そーいうことにしておきましょうかね」

「……ちょっと北上さん、なんでニヤニヤしてるんですか?」

「べっつにー何でもないよー。にひひ」

148 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2017/10/27(金) 01:05:39.68 ID:gdEuBoJK0



「――と、いうわけらしいニャ」

「なので木曽も出るクマよ」

「はぁ!? なんでそうなる!? 何が"なので"だよ!?」

「だって艦隊に三人しかいない雷巡のうち二人がコンテストに出るクマよ?」

「だったら残りのもう一人も出た方が何となくスッキリするニャ。仲間はずれはよくないニャ」

「何だよその理屈!? お、俺は嫌だからな!?」

「残念ながら拒否権はないクマ。長女命令クマ」

「姉妹の結束を見せつけるためにも、木曽にも頑張ってもらうニャ」

149 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2017/10/27(金) 01:07:50.72 ID:gdEuBoJK0

「なっ!? クッ…………だ、だったら、姉さん達も出るんだよな!? 姉妹の結束とか言うんだったら、当然出るんだよな!?」

「うんうん出る出る、出るクマよ」

「多摩たちも頑張るニャ。だから安心するニャ」

「そ、そうかよ…………うぅぅ……あ、あんな格好で、人前とか……俺なんかが」

「だーいじょうぶクマ。木曽もあの二人にも見劣りしないイイもの持ってるクマ。自信持つクマ」

「提督も驚くこと請け合いニャ。お姉ちゃんたちが保証するニャ。心配いらないニャ」

「…………わかったよ。それなら、頑張って、みる」


((フッ……計画通りクマ・ニャ))


150 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2017/10/27(金) 01:09:22.97 ID:gdEuBoJK0
今回はここまで

もう少しで本戦にいけそう
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/27(金) 01:35:06.74 ID:yEVuJ3zGo
乙です
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/27(金) 04:12:29.69 ID:jRe5mt0ao
おつ
次も待ってるで
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/27(金) 08:36:30.57 ID:/qMScH1SO
木曾
154 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2017/11/24(金) 08:43:58.95 ID:0QK9Srlf0
さてさてこちらはいくでやんす

決戦(?)前編その二
155 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2017/11/24(金) 08:45:51.27 ID:0QK9Srlf0



「ねえ漣、コンテストの水着どうするの?」

「んー、今年のでいいんじゃね? ってなってる。結局ここの四人内でしか着て見せてないわけだし」

「そっか。じゃあアタシもそれでいいかな。潮はどう?」

「私もそうするつもりだよ。新しいの買うのも何だかもったいないし」

「そいつぁ聞き捨てならねえぜ潮殿! 妥協はいかんぜ妥協は! チミはむしろもっと肌を出していかなければ。特にこの凶悪な潮っぱいを強調する感じで!」

「ふわぁぁぁっ!? 漣ちゃんっ!? も、揉まないでぇぇっ」

「うーむ……やはりこの重量感、戦艦や空母のおねえさま方にも引けはとらないと思うのじゃが……どう思うね、朧くん?」

「やめてあげなよ漣。そういうの、無理強いはよくないと思うよ」

156 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2017/11/24(金) 08:48:23.78 ID:0QK9Srlf0

「ちぇーもったいないのに〜〜…………ところで、先程からROM専なぼのやんは水着どうすんの?」

「どうするも何も、私出ないから関係ないわよ」

「なんですと!? 正気かぼのやんっ!?」

「正気だからよ。何が水着コンテストよ、馬鹿馬鹿しい」

「えー……せっかくぼのやんの分もエントリーしといたのにー」

「ハァ!? なに勝手なことしてんのよアンタぁっ!」

「フフフ、我ら七駆は一蓮托生。おはようからおやすみまで、コンテストだって一緒なのさ」

「わけわかんないこと言ってんじゃないわよ! 私は出ないからねっ」

「曙ちゃん……やっぱり、コンテスト出るのはイヤ?」

「い、イヤっていうか……だ、大体潮、アンタが一番こういうの苦手なはずでしょ!? なんでノリノリなのよ!?」

157 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2017/11/24(金) 08:50:37.61 ID:0QK9Srlf0

「えっと、その……たまにはこういうのも良いかな、って思って……」

「ハァ? 何よそれ……」

「チッチッチッ、わーかってないなぁ、ぼのやんは」

「どういう意味よ」

「"水着を見られるのは恥ずかしい"でもそれ以上に"提督はこの水着どう思ってくれるんだろう?"……そんな乙女心を抱いた潮は大人の階段を登り始めたのだよ」

「そ、そうなのかな?」

「そ う な ん で す。まあ? 恥ずかしくて未だに提督の前で水着になれないお子様な誰かさんには縁のない話でしょうな」

「なっ!? だ、誰がお子様よ! 私別に恥ずかしくなんてないしっ」

「おっや〜? 誰もぼのやんのこととは言ってないぞよ〜?」

「くっ……!?」

158 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2017/11/24(金) 08:52:13.73 ID:0QK9Srlf0

「ハア……仕方ありませんな。それならぼのやんのエントリーはキャンセルしてきてあげましょう。せいぜい漣たちが大人の階段を駆け上がっていくのを観客席で指を咥えて見ておるがいいよ」

「っ!……上等じゃない。そこまで言うなら私も出てやるわよ!」

「曙、別に無理しなくてもいいよ?」

「無理とかしてないし! クソ提督の前で水着になるなんて……よ、余裕だし」

「ほほう、そうかい……では出場ということで問題ないですな?」

「の、望むところよ」

「わあっ。曙ちゃん、一緒に頑張ろうね」

「べ、別に、頑張るとかないし……」


(やっぱチョれーな、ぼのやん)(毎度毎度清々しいまでのチョロさだね……)


159 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2017/11/24(金) 08:57:41.26 ID:0QK9Srlf0



「ねぇねぇ翔鶴姉っ、出てみようよ!」

「イ、イヤよ瑞鶴っ、大勢の見てる前であんな格好になるなんて……それに提督もいらっしゃるらしいし……」

「だからいいんじゃない! あのムッツリの面の皮を公衆の面前で剥ぎ取ってやるのよ。大丈夫! 翔鶴姉ならできるって! 改二改装してから翔鶴姉色々スゴくなってるから! もう"ボーンッ"ってなってるから!」

「それどういう意味よ!?」

「とりあえず、面積小さめのビキニとかパンチがあっていいと思うんだよね――」


「呆れた。聞くに堪えないわね五航戦」


「っ!? 加賀さん……!」

「自分は矢面に立たないどころか、姉ばかりに無理を押し付けようとする……程度が知れるというものよ」

160 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2017/11/24(金) 08:59:13.95 ID:0QK9Srlf0

「か、加賀さんには関係ないでしょ!」

「そうね。実は内心怖気づいていたあなたが姉に頼ろうがどうしようが、私には関係のない話だったわ。ごめんなさいね」

「くっ…………〜〜〜〜ぅぅううう上等じゃない! そこまで言うなら私だって出てやるわよ! 攻めっ攻めな水着であの朴念仁を爆撃してやるわ!」

「ず、瑞鶴? あまり自棄になっては――」

「翔鶴姉っ、止めないで! 意地があんのよ女にはぁ!」

「ええぇぇ……」

「そう。それならせいぜい頑張りなさい。その様を赤城さん達と一緒に見物させてもらうわ」

「え? もしかして加賀さん出ないの?」

「ええ。生憎、見世物になるのは好きではないの。そういうのはあなた達に任せるわ」

161 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2017/11/24(金) 09:00:42.98 ID:0QK9Srlf0

「へーそーなんだー。なるほどーそっかー……ふぅ〜ん」

「……何? その顔は」

「いーえー別にー? 私に何やら言う割には加賀さんは出場しないんだなぁ、って。ま、それもしょうがないのかなぁーなんて思っただけでーす」

「何が言いたいのかしら?」

「大したことじゃないですよ? ただ、あの一航戦の加賀さんでも女の魅力を競うのには自信がおありではないようなので、水着コンテストなんて出たくても出られないんだろうなって。でもまーまーどーぞお気になさらず。加賀さんはいつも通り観客席でモグモグしてればいいんじゃないですかね?」

「……頭にきました。いいでしょう、その挑発、のってあげます」

162 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2017/11/24(金) 09:01:58.58 ID:0QK9Srlf0

「ほーう? それはつまり?」

「私もコンテストに出ると言っているのよ。あなた達に格の違いを教えてあげる」

「フッ、望むところよ」

「あ、あの瑞鶴? そういうことなら私は別に出なくても……いいわよね?」

「何言ってるの翔鶴姉」「何を言っているのかしら」

「いつもネチネチうるさい加賀さんを一緒に見返してやろうよ!」

「五航戦二人でかかってきなさい。ちょうどいいハンデだわ」

「ええぇぇ、そんなぁ……」


163 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2017/11/24(金) 09:04:30.32 ID:0QK9Srlf0
今回はここまで。筆が遅くて誠に申し訳ない
それでもあえて一言

秋月型の水着がヤバめで俺のがヤバい
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/24(金) 12:12:51.94 ID:3vOZtK2k0
乙!
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/11/24(金) 22:59:32.73 ID:1JiU1GxYo
おつ!
166 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2017/12/23(土) 22:54:07.85 ID:6nkcquTZ0
こちらもぬるりと投稿
167 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2017/12/23(土) 22:55:17.37 ID:6nkcquTZ0


「ハァ…………なあ、本当に私も出なきゃ駄目なのか?」

「当たり前でしょ。私達で表彰台を独占すると言ったじゃない。ドイツ艦隊が優秀なのは戦闘だけではないことを知らしめるのよ」

「その自信は一体どこから来るんだ……」

「ダイジョーブです! グラーフさん美人でスタイルいいですから、きっと表彰台に上がれるはずです!」

「まあ一番上に立つのはこの私だから、あなたは二位か三位になってもらうのだけど」

「僕も応援するよグラーフ。頑張ってね。もちろんビスマルクとオイゲンもね」

「……まぁ、頑張って」

「あ、ああ。ありが、とう?…………ん? レーベとマックスは出ないのか?」

「うん。マックスが出ないって言うから、僕も今回はいいかなって」

「…………」

168 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2017/12/23(土) 22:56:38.12 ID:6nkcquTZ0

「ビスマルク? こう言ってるが、この二人は出さなくていいのか?」

「何言ってるのよグラーフ。表彰台独占するなら三人で十分でしょう? 本人達が出たがらないなら別にそれで構わないわ。子供相手に無理強いなんてしたくないし」

「そこは常識的なんだな……」




「ねぇマックス、本当にいいのかい?」

「何が?」

「コンテスト、出なくていいのかなって」

「いいわよ別に。ああいうの、出るのも見るのも苦手だから。ビスマルク達には悪いけど、当日は近くの対潜哨戒でもして時間を潰すことにするわ。他にすることも特にないし」

169 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2017/12/23(土) 22:57:51.32 ID:6nkcquTZ0

「せっかくの休みなのにマメだねマックス……それじゃあ僕も一緒にそっちに行こうかな」

「レーベ、別に私に気を遣わなくていいわよ。コンテスト見に行きたいならそっちに行っても――」

「いいんだ。それよりもマックスを一人で哨戒に行かせる方が気になるよ。鎮守府近海とは言っても、もしものことがあるかもしれないからね。ダメかい?」

「ふぅん……まぁ、好きにしたらいいわ。あなたも物好きね」

「うん、そうだね。でもそうなると少し勿体ないよね。せっかく水着買ったのに、結局今年の夏は一度も着れず仕舞いになりそうだ」

「仕方ないわよ。任務と遠征続きで海水浴なんて気にもなれなかったし。まさか水着で出撃するわけにもいかなかったし」

「水着で出撃してる人もいたけどね…………うん? そうだ! こういうのはどうかなマックス――」


170 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2017/12/23(土) 22:59:29.54 ID:6nkcquTZ0
この度はここまで
短くてすまない。いやほんと
来年も懲りずに待っていただければ幸いです
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/23(土) 23:28:33.68 ID:GjQmAIs5O
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/24(日) 13:39:45.62 ID:LFMCu6fTo
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/24(日) 21:48:55.12 ID:bPDHtyDNo
おつ
まっとるから続きよろしくな
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/12/24(日) 23:14:28.54 ID:/fNFg3GEo
おつでおまー
175 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2018/01/22(月) 23:23:41.81 ID:soQitIhI0
レッツゴーコンゴー
176 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2018/01/22(月) 23:24:54.32 ID:soQitIhI0



「ナイ……ナイ……どこにもNothingネ〜!! ガァーーーッ!!」

「あわわわわ、お姉さま少し落ち着いて……!」

「ああ……こんなに散らかして。もう、あとで片づけるの手伝ってくださいね、お姉さま。それで、何が無いんですか?」

「ワタシのSwimwearがナイんだヨ!」

「水着ですか? ここにあるじゃないですか」

「それはこの前着てテイトクに受けが悪かったやつネ。探してるのは別のSwimwearネ!」

「別の? もしかして、"アレ"ですか?」

「That's right! こんな日のために用意しておいたあのSexy Dynamiteな必殺のSwimwearネ!使うなら今しかない!――と、思ってたのに、それがどこにもナイんだヨ〜!」

177 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2018/01/22(月) 23:27:21.82 ID:soQitIhI0

「なるほど……そういうことでしたか」

「Yes! だから霧島も探すの手伝ってくれると助かるネ。それにしても、ホントにどこにいったかな……比叡、そっち見つかりましたカ?」

「ご、ごめんなさいっ、こっちも見つかってないです……」

「むぅ、ソウデスカー……ン? もしかしてアッチだったかな……? ワタシちょっとアッチ探してくるネー!」

「あ、はいー」




「…………よろしいのですか? お姉さま」

「え? な、何が?」

「金剛お姉さまの探している水着、比叡お姉さまが持っておられるのでしょう?」

「ウグッ!? ナ、ナンノコトカナー……」

「とぼけなくても結構ですよ。昨日それらしいものを持って何やらゴソゴソしてたのをお見かけしてましたので。違いましたか?」
178 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2018/01/22(月) 23:29:12.40 ID:soQitIhI0

「あぅ、見られてたかぁ〜……ハァァァ〜……」

「らしくありませんね。金剛お姉さまを困らせるようなことをなさるなんて。何か訳がおありなのですか?」

「……聞いても怒らない?」

「怒りませんよ。まあ、内容によってはどうだか分かりませんが」

「ぅ〜〜……あの、その……」

「はい」

「……あの水着、結構露出とかすごいでしょ?」

「そうですね。私にはとても着れそうにないデザインでした」

「でね、あれを着たお姉さまを……司令には見せたくないなって、思っちゃって……」

「はあ、なるほど。恋敵にあの姿の金剛お姉さまを見せたくない、と。聞いてみればなんてことはない、いつもの比叡お姉さまらしい理由ですね」

179 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2018/01/22(月) 23:37:18.98 ID:soQitIhI0

「うん。それにね……」

「それに?」

「……あの水着姿を見たら、司令もきっとお姉さまに夢中になっちゃうだろうから……それも、なんか嫌だなって」

「………………」

(頬赤らめて指先ツンツンさせて……金剛お姉さまや榛名が乙女チックなのは言わずもがなといった感じでしたが、比叡お姉さまもなかなかどうして…………これは私もうかうかしていられませんかね)

「金剛お姉さまの水着姿を司令に見られるのも、司令が金剛お姉さまの水着姿を見るのもイヤ、と」

「うん…………」

「ハァ……分かりました。そういうことでしたら、私は何も見てないし何も聞いてないことにしますね」

「霧島……ありがとう。あと、ゴメンね」

180 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2018/01/22(月) 23:39:58.16 ID:soQitIhI0

「いえいえ。後日間宮で何か奢って下さればそれで。でも、そうなると……少しマズいですかね」

「え。な、何が?」

「私の計算によりますと、そろそろ金剛お姉さまが――」


「ア"アァァァァ、ゼンっゼン見つからないネーー!! こうなったらLast Resortネ! 潜水艦の娘達からスクミズを借りてきマース! 戦艦の身体に潜水艦のスクミズ……フフッ。このUnbalanceさが醸し出すAbnormalなFetishismでテイトクを虜にするデース!」


「――とまあ、あんなことを言い出すかなと」

「ちょおぉぉっ!? お姉さまぁぁっ!?」

「離すデース比叡! もうこれしかナイんだからーっ!」

「お姉さま気を確かにっ! いくらお姉さまでもそれは流石に見ててキツいと思いますっ」

「なっ!? それどーいう意味ネ比叡!?」

「ヒエェェェ!? ご、ごめんなさいぃぃぃ!」




「ハァ……やれやれですね。そういえば、榛名はどこ行ったのかしら?」


181 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2018/01/22(月) 23:44:56.34 ID:soQitIhI0
今回はここまで


2万近くあった鋼材全部消費しても出なかったのに、余ったGP消費のために砲撃演習やったら金剛改二がポロッと出たときは脳汁ドバドバでしたわ
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/01/23(火) 01:41:17.92 ID:UbnfVkWA0
おつんこ
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/05(月) 12:30:00.73 ID:afWj9DTro
乙カレー
184 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2018/02/20(火) 20:56:16.87 ID:HJzTTr/v0
こっちはもうしばらく待って欲しい。あと少しっ、あと少しだから!
かるーくレイテでも攻略しながら待っててくだせぇ

185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/02/21(水) 00:34:59.34 ID:Ogxzciazo
うい
186 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2018/03/19(月) 23:32:15.17 ID:hLBQDeno0
あと二・三日待って!
もう少しっ、もう少しだからぁっ!
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2018/03/20(火) 22:25:42.30 ID:0qdQGrUJo
う、うい
188 : ◆KFFL7SRdLI [saga]:2018/03/25(日) 22:41:23.60 ID:qy3Zo8l10
二・三日って言ったじゃないっ、このクズ!

……はい、すいません。お待たせしました。コンテスト前日編最後です
これが終わったらようやく本筋でさぁ

ちょっと真面目テイストでお送りします
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