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【安価】世莉架「安価でタクを楽しませちゃうよ」【CHAOS;CHILD】
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102 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/02/27(月) 01:15:47.80 ID:TAJ+tY2/0
〜ウッドベリーズ〜
結衣「これが生フローズンヨーグルトかあ」キラキラ
世莉架「味はどれにする?」
結衣「私はサンふじ――りんごにする!」
うき「わ、私は桃で……」
世莉架「じゃあ私はいちごにしようかな!」
世莉架「タクたちはどうするの?」キョトン
拓留「そ、そうだな……僕はギリシャヨーグルトにしよう」
結人「(面倒くさいから)僕も」
世莉架「お願いしまーす」
世莉架「ん〜〜〜〜!」
世莉架「おいしい!」
拓留「第一声がそれかよ。もう少し気の利いたコメントをだな……」
世莉架「う?」
拓留「いや、なんでもない」
結衣「リンゴの新鮮なシャリシャリ感がもう〜〜〜」
結衣「シャーベットみたいな食感とすごくあう!」
うき「桃もおいしいですよっ」
結人「うまいね」キリッ
拓留「ああ、まったくだ」キリッ
世莉架「タクだって気の利いたコメントでてないじゃん」プッ
世莉架「それだけおいしかったのかな?」
世莉架(それならうれしいけどねっ)
世莉架「さて、もう遅いしかえろっか〜」
拓留「ああ、そうだな」
世莉架(今日はすっごく楽しかった!)
103 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/02/27(月) 01:20:22.74 ID:TAJ+tY2/0
〜世莉架の家〜
世莉架「ただいま〜(誰もいないけど)」
世莉架「おおっ、ベッド発見!」
世莉架「とりゃっ」ボスッ
世莉架「〜〜〜〜///!」ゴロゴロ
世莉架「すっごく疲れたけどその分楽しかったなあ」
世莉架「タク……」
世莉架(ヘタレちゃったのは悲しいけど、でも一緒に過ごせたな……)
世莉架(明日はどうしよう)
世莉架(久々に計画練ってみようかな!)
世莉架(というわけで安価です!)
どこで
>>104
だれと
>>105
なにをするか
>>106
科学シリーズからゲスト出演するキャラ(5名まで)
>>107
104 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/27(月) 01:44:50.15 ID:MZI1tOsRo
久野里さんのアパート
105 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/27(月) 01:52:26.49 ID:Hqm/olMj0
有村
香月
106 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/27(月) 02:16:19.85 ID:nZp4TyWBO
生渋谷にうずを聴きながらパーティ
107 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/27(月) 02:20:12.57 ID:44uFflUuO
助手 セナしゃん
108 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/27(月) 02:34:52.63 ID:piJBnV7wO
尊敬する先輩に猫被りまくってる現場を見られ、ドヤ顔で担いでた物干し竿をオリジナルの持ち主に見られ…羞恥プレイかな?
109 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/27(月) 18:32:44.29 ID:/pqd1f8u0
久野里さん・・・
まあこんな格好してるぐらいだし平気か
http://i.imgur.com/vTBpDN5.jpg
110 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/02/28(火) 20:08:58.01 ID:Zo0vNhD50
世莉架「ねえタクっ」
拓留「ん? どうした尾上」
世莉架「渋谷にうずってあるでしょ?」
世莉架「あの声やってるケイさんの正体、私知ってるよ!」
拓留「なにっ?!」
拓留(いや、情強であるこの僕が知らない情報を尾上が知っているだと……)ガクッ
世莉架「知りたい? ねえねえ知りたい?」ニヤニヤ
拓留「ぐっ……!」
世莉架「私は別に教えなくてもいいんだけどね? まあタクは知りたいかなーって」
世莉架「あ、そっか! タクは情強()だからもう知ってるんだよね!」
拓留「ぐぬぬぬぬ」
拓留「――さい」
世莉架「う?」
拓留「教えてください……」
世莉架「素直でよろしいっ」ナデナデ
拓留(なんという屈辱だ……)
世莉架「なんとね〜あのケイさんの中の人――正体はずばり久野里澪さんなのでしたー!」
拓留「な、なんだってー!」
拓留「……ともかく、それは聞き捨てならんな」
世莉架「でねでね、私考えたんだけど」
世莉架「もうこの際だから久野里さんちに押しかけて生渋谷にうず付きのパーティーでもどうかなって」
拓留「僕たちはともかく久野差とさんが怒るだろう」
世莉架「大丈夫だってー」
拓留「その自信はどこからくるんだよ……」
世莉架(そのうちわかるよ♪)
世莉架「とにかく、雛ちゃんと華ちゃんに声かけてあるし、決定事項だからね!」
拓留「わかったよ」
世莉架「えへへ」
111 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/02/28(火) 20:46:22.70 ID:Zo0vNhD50
〜久野里家(ボロアパート)〜
久野里「はあ……」
久野里「一人、だな」
久野里「……」
久野里 グスン
コンコン
久野里「!」
紅莉栖「ハロー。来たわよー開けてちょうだい」
久野里「Chris!?!」ガバッ
久野里「Welcome to my……」ガチャ
紅莉栖「ああ、英語はいいわよ。日本人同士なんだし、日本語で仲良くやりましょ」
久野里「あ、はい」
久野里「とりあえず……あがって、どうぞ」
紅莉栖「†悔い改めて†」
久野里「!!」
紅莉栖「あ、いやこれは違うのよ! まったく日本語っていうのは難しいわねー!」アセアセ
久野里「でもなんでまたこんなとこに」
紅莉栖「今日本に来ていてね、5年前に秋葉原でいろいろあったんだけど、そのときの連中のところに顔出してるのよ」
紅莉栖「あなたのことも向こうでは聞いていたから、一度ちゃんとお話してみたいと思っていたの」
久野里「私と、ですか」
紅莉栖「だってあなたほど優秀な人が借り出される事件があるだなんて、こういってはなんだけど、私としては興味深いの」
久野里「あなたに比べれば私の知能なんて劣るなんてものじゃないですよ」
久野里「私は秀才かもしれませんが、あなたは天才ですし」
久野里「憧れでも、ありますから」
紅莉栖「ふふっ、嬉しいこと言ってくれるじゃない」
112 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/02/28(火) 20:52:12.77 ID:Zo0vNhD50
〜アパート付近〜
世莉架「あっ、見えてきた。あそこが久野里さんの住まいだよ」
拓留「お、おお……」
有村「これは……」
香月「ん……」
有村「まれに見るボロアパートっすね」
拓留「オブラートに包めよ」
世莉架「あはは、確かに女の子が住むところじゃないかもしれないね」
拓留「お前もなあ」
香月「んっ」
???「なんだお前たちは、アパートの前に立ちふさがれては迷惑だ」
世莉架「あっ、ごめんなさい」
有村(感じ悪ぅ)
世莉架「私たち、その――久野里澪さんの家に用があって」
???「なんだと?」
有村「あのーいきなりなんですけど、誰ですか?」
???「ああ、私は――」
113 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/28(火) 20:56:05.59 ID:8NVA+lEVo
このクリミオはチルコラ世界線と別かな?
114 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/02/28(火) 21:03:23.27 ID:Zo0vNhD50
セナ「蒼井セナだ」
セナ「私もここに用があるんでな」
世莉架「あっ、そうだったんですか〜」
世莉架(なんちゃって。牧瀬紅莉栖と蒼井セナがココに来るよう仕向けたのは私なのでした)
世莉架(思考誘導って便利だなあ)
世莉架(楽しいパーティーにしなくちゃね)
世莉架「せっかくだから一緒に入りませんか?」
セナ「まあ、それもそうだな」
有村(話が通じるぶん久野里さんよりマシか)
拓留(さっきから僕が全然しゃべれてないのは僕がコミュ障だからじゃないぞ……)
世莉架「とりあえずドアノックしてみようかな」
コン、コンコン、コン
拓留(だからそのリズムやめろよ!)
世莉架「すみませーん、久野里さーん」ガチャッ
有村「挨拶しながら容赦なくあけるとか……」
セナ(なんなんだこいつらは)
久野里「お、お前ッ、せっかくいいところだったのにいきなり入ってくるやつがあるか!」キィッ
世莉架「わわっ、ごめんなさい」
有村「いいところ?」
久野里「なんでもないっ!」
紅莉栖「あ、この前取材に来てた――」
拓留「あっ」
紅莉栖「もしかしてあなたもパーティーに呼ばれていたのかしら?」
久野里「パーティー? なんですそれは」
紅莉栖「? 私はあなたの家でパーティーがあるって言うから来たのよ。言うまでもないと思っていたけど」
久野里「??」
世莉架「とりあえず、お邪魔します?」
久野里「お邪魔するな! 本当に邪魔だ!」
セナ「そういう態度はないんじゃないのか?」
久野里「! あなたは、」
セナ「とりあえずあげてくれてもいいだろう」
久野里「くっ……もう勝手にしろ!」
世莉架「えへへ、お邪魔します♪」
ゾロゾロ
久野里(なんでこんな狭いところに7人もいるんだ!)
115 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/02/28(火) 21:05:54.29 ID:Zo0vNhD50
久野里「渋谷にうずを聞きながらパーティー……」
紅莉栖「楽しみねえ」
セナ「ふっ、同じレベルの話が出来る人間がいて今日は楽しくなりそうだ」
紅莉栖「にしてもあなたネットラジオなんてやっていたのね。意外だわ」
久野里「忘れてください……」
セナ「そうだ、そういえば
>>116
」
116 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/28(火) 21:57:23.02 ID:X8GhhdiCO
お前、見えるのか?
117 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/28(火) 23:02:15.86 ID:YQUs+eBD0
まあCC症候群者だしね
確認しちゃうよね
118 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/28(火) 23:04:04.25 ID:0UFCYRhXO
またガッツポーズしてるよこの人は…(一般人視点)
119 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/01(水) 00:02:42.54 ID:/zYVEQaco
紅莉栖さんが岡部と同じ人種かという目でセナしゃんを見るのか……セナしゃんの心が折れなければいいけど
120 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/01(水) 16:06:10.11 ID:wNJ8WudF0
心は既に壊れてるからセーフ
121 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/01(水) 22:07:22.58 ID:29NaYfSk0
セナ「そうだ、そういえばお前――見えるのか?」
久野里「見える、とは――」
久野里(ま、まさかこれのことか!?)
セナ(アレは私のディソードに良く似ている……どういうことだ?)
久野里「これは、単なる物干し竿だ。もともとは開発途中のデバイスだったが、今となっては価値がない」
セナ「そんなことが……」
セナ(人工の――ディソード?)
セナ「エラーを自ら作り出そうというのか」
紅莉栖(さっきから聞いてるとこの人も岡部よりの人間なんじゃないかしらって思えてくるわね)
紅莉栖(違うのは学力くらいか)
紅莉栖(そう思うと少し可愛いかも)
紅莉栖(って! それだと私があのバカを可愛いと思ってるみたいじゃない! 今のは撤回よ!)
久野里「はあ……(今日はすごく疲れる日だ)」
世莉架「やったー! 私が大富豪だねっ! 雛ちゃん大貧民〜」
有村「やられたー! くっ、いつかあなたをこの地獄に引き摺り下ろしてあげるわよ、せり」
香月「んっ」
拓留(僕たちは安定の平民だ)
拓留(なに、僕に限って楽しんでいるなんて事はない。尾上に合わせてあげているだけだ)
拓留(うん、そうだ)
世莉架「やーい、ざまー、べろべろー」
拓留「子供か!!」
久野里「うるさいぞお前たち!」
ギャー ギャー
紅莉栖「まったくどっちがうるさいんだかわからないわね」フフフ
セナ(この光景を見ていると、私が高校生だった頃を思い出すな)
セナ(拓巳――元気にしているか)
セナ(私は、元気だ)
122 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/01(水) 22:08:43.22 ID:29NaYfSk0
紅莉栖「そろそろ退屈してきたわね」
紅莉栖「
>>123
でもしましょ」
紅莉栖「あっ――安価使えるのはねらーだからとかじゃないからな!」
123 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/01(水) 22:13:03.77 ID:PLUEL4xVO
エンスー2
124 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/01(水) 22:14:33.38 ID:OrpUcl7co
生放送に使うPC占拠するとかなんという暴挙ww
125 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/02(木) 21:57:48.49 ID:iszYFEnp0
紅莉栖「エンスー2でもしましょ」
香月「ん!!」フリフリ
紅莉栖「あら、どうしたのあなた」
拓留「そいつはエンスー2プレイヤーなんですよ。学園の部室でもやるくらいの筋金入りのプレイヤーです」
紅莉栖「そうなのね」
香月「んっ」グッ
世莉架「PCはそれでいいんじゃない?」
久野里「おいお前たち!! 人の家のものを勝手にいじるな。第一そのパソコンがないと放送ができないんだぞ」
紅莉栖「いいじゃない、放送の5分前にはやめるわ、ね? いいでしょ?」ウワメヅカイ
久野里(うっ……)
久野里「か、勝手にしてください!!」フンッ
紅莉栖「それじゃあ勝手にしましょうか♪ ありがとね」
紅莉栖「えっと、あなたの名前は……」
香月「んっ」クイクイ
紅莉栖「えっ? 耳打ち?」スッ
香月「私の名前は、香月華――かも」ボソッ
紅莉栖「? 華、でいいのかしら?」
香月 コクコク
紅莉栖「OK.それじゃあはじめましょうか」
香月 ニコッ
セナ(はあ、私は
>>126
でもしてるか)
126 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/02(木) 22:02:15.41 ID:CVrkGJtFo
買ってきたガリガリくんを食べながら物干し竿にツッコむ
127 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/02(木) 23:03:15.51 ID:soOrXVGS0
ガリガリ君じゃなくてガルガリ君じゃなかったっけ?
128 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/03(金) 14:38:00.32 ID:d/Hz59zY0
セナ(買ってきたガルガリ君でも食べながらあのディソードらしきものについて追求してみるか)
セナ「久野里、澪――といったか」
久野里「? そうだが」
セナ(口の利き方がなっていないな……まあ気にしないでおこう)
セナ「さっきから気になっていたんだが、お前の持っている物干し竿に興味がある」
久野里「!」
セナ「とても見覚えがあるんだ」
セナ「いや、その言い方は正しくない――か」
セナ「ディソードを知っているか?」
久野里「……知っていたらどうする」
セナ「どうもしない。質問に答えろ」
久野里「知って……
>>129
」
安価選択肢
>>129
@知っている
A知らない
Bそんなことより表で出ろ
129 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/03(金) 15:04:06.59 ID:yV8sScWcO
3
この二人が喧嘩しても久野里さんが勝ってる姿しか想像できないのは何故だろう
130 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/03(金) 16:45:22.71 ID:yy+KjQic0
だってすぐチャンバラごっこするんだもん
131 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/04(土) 18:27:44.64 ID:uOxUEUJS0
久野里「知って……いや、それ以上はなす必要はない」
セナ「何?」
久野里「表へ出ろ」
セナ「……そうか」
セナ「わかった」
〜アパート前〜
セナ「お前が私のことをどう思おうと勝手だが、外に呼び出して何をする気だ?」
久野里「――お前にはカオスチャイルド症候群者が見る剣が見えるのか?」
セナ「ああ。私はギガロマニアックスだ」
セナ「だがカオスチャイルド症候群者と私――厳密に言えば私たちの間には違いがある」
セナ「症候群者の場合にはその能力――つまりエラーを生み出す能力が中途半端な形で現れるが」
セナ「私や他の本物のギガロマニアックスは完全な形で妄想を具現化できる」
セナ「人一人を生み出すことさえもな」
久野里「くっ……委員会が真に狙っているのはこれか!」
セナ「私一人をどうしたところで情強はさして変わらないと思うぞ」
セナ「委員会、と言ったな。それは300人委員会のことか?」
久野里「!」
セナ「そのようだな」
セナ「西條拓巳を知っているか」
久野里「6年前の渋谷でニュージェネの犯人に仕立て上げられた男だな」
セナ「そうだ」
セナ「あいつは今委員会に近い立場にある。かつて最強のギガロマニアックスだった男だ」
久野里「なに!」
セナ「私とあいつにはつながりがある。私がお前の思うところについて知っていることは多くはないが少なくもない」
セナ「碧朋学園。あれは学校などではないだろう」
久野里「ああ――あそこは収容施設だ」
セナ「エラーに迷える羊か」
セナ「あそこには委員会の人間がいる。それも低くない序列の人間が」
久野里「それは誰だ!! 教えろ!!」
セナ「教える義理はない」
久野里「貴様ァッ!!」ダッ
セナ つディソード
久野里「」ガクッ
セナ「お前は今聞いた話を忘れる」
セナ「生きるのに知ってはならない情報だからな」
セナ「数分後には目が覚めてきれいさっぱり忘れているだろう」
セナ「……」
セナ「さて、こいつを抱えて戻るか」
132 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/04(土) 18:32:36.33 ID:uOxUEUJS0
1時間後
久野里「ぅぅ……」ムク
セナ「よほど疲れていたのか。眠ってしまっていたぞ」
久野里「? そうか――すまない」
紅莉栖「あ。あと10分くらいで日付変更ね」
久野里「! 放送の準備があるからゲームは――」
紅莉栖「5分前まであと5分だから! ね?」
久野里「――ぐっ。わかりました」
香月「ん! ん!!」
紅莉栖「け、ケツァルコアトルス!? きたわね」
久野里「はぁ」
世莉架「zzz」
有村「zzz」
久野里「勝手に押しかけてこいつらは寝るのか……くそ、なんて自由なやつらだ」
拓留「す、すみません」
久野里「ふん」
久野里(仕方ない、今日の放送の内容でも考えるか)
久野里(今日の放送は
>>133
をメインにしよう)
133 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/04(土) 18:50:32.76 ID:82TIw5UuO
ニュージェネ事件と西條拓巳
134 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/05(日) 13:28:34.54 ID:6dYBYQrmO
世莉架さん達がフリーダムすぎて笑う
135 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/05(日) 18:13:02.72 ID:6mSOGQB/0
久野里(そうだな)
久野里「今日の放送はニュージェネ事件と西條拓巳についてメインにとりあげよう」ボソッ
拓留(西條……拓巳……だと?)
セナ(記憶が残っている? そんなはずは――偶然か)
紅莉栖「あら、そろそろ放送かしらね。華、一旦休戦としましょ」
香月「ん」
久野里(一旦ってまだつづけるの?)
久野里「おほん。それでは準備するから、機材には触らないようにしてくれ」
136 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/05(日) 18:23:02.45 ID:6mSOGQB/0
久野里「午前0時になりました。こんばんわ。ケイさんです。」
紅莉栖「へぇ、ああやって放送してるのね」ヒソヒソ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
久野里「今回は、ニュージェネ事件と西條拓巳をメインに進行しようと思います」
久野里「6年前――渋谷を襲った大災害、通称渋谷地震は都市機能を大きく低下させ人々を混乱させました。被害者の数も甚大であったのは皆さんも記憶していることと思います」
久野里「さて、そのような状況下で、皆さんは覚えているでしょうか。――西條拓巳という男を」
久野里「この男はニュージェネ事件の犯人として晒されるも無実が証明された人物です」
セナ(懐かしいな……)
久野里「しかし、考えると妙ではないでしょうか。なぜあのような猟奇的殺人事件の犯人に仕立てたげられたのか……冤罪が判明したという点もなにやらひっかかるものがあります」
久野里「一説によると、あの一連の事件にはとある大企業が関与していたという情報もあります」
セナ(希グループか……)
久野里「西條拓巳の通う学園――翠明学園は、希グループという大企業の傘下にありました」
久野里「この奇妙な一致をどのように捕らえるかは、リスナーの皆さんにお任せします」
久野里「それでは本日はこの辺で、さようなら」
セナ「……」
137 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/05(日) 18:27:50.91 ID:6mSOGQB/0
世莉架「ふわぁぁぁぁ……あれ? タクは?」
拓留「ここだよ」
世莉架「あっれー? 私、寝ちゃってたんだ〜」
拓留「自由だな、尾上は」
世莉架「ここは久野里さんの家でいいんだよね?」
拓留「ああ」
世莉架「あれ? でも他にもいろんな人がいたような」
拓留「牧瀬さんと蒼井さんはもう帰ったよ。香月も牧瀬さんに送られてな」
世莉架「そうだったんだ〜」
世莉架「ねえタク、今日は楽しかった? ごめんね、私寝ちゃってたけど」
拓留「まあ、楽しかったんじゃないか? ニュージェネ事件に対するケイさんの意見を聞いて僕もいろいろ考えさせられたし」ニコッ
世莉架「そっか〜よかった」
有村「zzzzzz」
久野里「お前らいつまで居座る気だ……! この金髪に限ってはまだ寝ているぞ!」
拓留「すみません。有村は僕が担いでいくので」
世莉架「タクにそんな筋力があったとは知らなかったなあ(羨ましいなあ)」
拓留「ば、バカにするなよ……」
138 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/05(日) 18:29:43.24 ID:6mSOGQB/0
世莉架「またしても喜んでもらえた♪ よかったあ」
世莉架「明日は何しようかな」
何をするか
>>139
誰と
>>140
飛び入り参加キャラ(科学シリーズ)
>>141
139 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/05(日) 18:48:00.70 ID:krYQP69A0
ポケモンGO
140 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/05(日) 18:53:03.17 ID:DaleBtaJ0
香月
結衣
結人
うき
141 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/05(日) 18:53:13.75 ID:AxAKzp8FO
綯さん
まゆしぃ
142 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/05(日) 20:05:39.64 ID:fiSd6j8eo
まだ続けるの?って思わず心の中で呟いちゃった久野里さんかわいい
143 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/06(月) 10:07:36.46 ID:VzKzLSjDO
そういえばカオチャは2015年の話だから綯さんは16歳になるのか
144 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/06(月) 19:00:25.36 ID:S9pLJzbo0
世莉架「ねえタク! 一緒にポケモンGOやろうよ!」
世莉架「華ちゃんと青葉寮の子たちにも声かけたからさっ」
拓留「僕は遠慮するよ。あんなのは情弱のやることだ」
拓留「一席ぶってやろう……ポケモンGOをプレイしていることによる交通事故の発生件数は――」
世莉架(うわぁ始まっちゃった!)
世莉架(どうしよう……このままだとタクがやってくれない……)
世莉架(タクをやる気にさせる一言をお願い!
>>145
さん!)
145 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/06(月) 19:05:34.01 ID:iWpS4poLO
実際に一度もやらずにネットの情報だけ見て知ったつもりになって批判するのは情弱じゃないの?
146 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/06(月) 20:25:28.08 ID:UfyED7XSo
クリティカルヒットですわ
147 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/06(月) 22:38:08.68 ID:VfaAYPEOo
世莉架からこんな正論もらったら拓留立ち直れないんじゃないかとちょっと心配してしまう
148 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/09(木) 11:00:58.21 ID:FifiKfmW0
世莉架「でもタク」
世莉架「実際に一度もやらずにネットの情報だけ見て知ったつもりになって批判するのは情弱じゃないの?」
拓留「……」
拓留「……」
拓留「……」
拓留 ダッ
世莉架「ああっ! 逃げた!!」
149 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/09(木) 11:06:06.80 ID:FifiKfmW0
世莉架(そうだ! 今回のことには結衣ちゃんたちを誘ってるから、思考誘導で青葉寮に向かってもらおう!)
世莉架(そうすれば逃げられないよね)エヘヘ
〜青葉寮〜
拓留「はあっ……はあっ……あれ、何で僕はここに来たんだろう」
拓留「のどが渇いたな」
拓留「マウンテンビューはないかもしれないけど、お茶ぐらいはあるか」
結衣「あっ! 拓留兄ぃ! 帰ってたんだ!」
拓留「あ、結衣」
結人「おかえりなさい、拓留兄ぃ」
うき「お、おかえりなさい」
結衣「世莉架さんから話は聞いてるよ? もう、ダメダメだなぁ拓留兄ぃは」
拓留「お前何言って――」
結衣「正座!」
拓留「?」
結衣「せ・い・ざ――拓留兄ぃは正座の意味もわからないのかな?」
拓留「そ、それくらい知ってるさ」
結衣「じゃあわかるでしょ? ほら正座して?」
拓留(なんで来栖の強い部分を受け継いでるんだこいつは)
150 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/09(木) 11:12:02.14 ID:FifiKfmW0
拓留 セイザ
結衣 ガミガミ
拓留(中学2年生に説教されるとはな)
拓留(く……今回ばかりは認めざるをえないか――はぁ)
結衣「聞いてるの?! 拓留兄ぃ」
拓留「はいっ」
結衣「もう……」
世莉架「おじゃましまーす」ガチャ
結衣「あっ、世莉架さん!」
世莉架「こんにちは。あ、タクいるじゃん」
拓留「尾上……!」
世莉架「もういいから、今日は皆であそぼ? ね?」
拓留「わ、わかったよ」
結衣「まったく拓留兄ぃは
>>151
」
151 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/09(木) 12:01:35.86 ID:JkBS0GZmO
私がいないと本当にダメなんだから
152 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/09(木) 20:34:42.80 ID:FifiKfmW0
結衣「拓留兄ぃは私がいないと本当にダメなんだから」
拓留「?」
世莉架「えっ」
結衣「そんなしょうがない拓留兄ぃのために今日は私が一緒にいてあげる! ね?」
拓留「な、なんだよ……中学生にかまってもらうほど僕は――」
結衣「その中学生に説教されてたのは誰?」
拓留「……僕、です」
結衣「素直でよろしいっ。じゃ、行こ? 拓留兄ぃ」ガシッ
拓留「お、おい――腕に抱きつくなよ、窮屈だから」
結衣「まあまあそう言わずに、ね」
チョ、イタイッテ ユイ
世莉架「」
結人「せ、世莉架――さん?」
うき「あの、その……」
世莉架「私たちも行こっか」
うき・結人「はい」
153 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/09(木) 20:43:31.45 ID:FifiKfmW0
拓留「あ、そういえばまだポケモンGOをダウンロードしてなかったな」
拓留(厳密にはインストールも)
結衣「あっ、拓留兄ぃはそれやんなくていいよ」
拓留「どういうことだ?」
結衣「私のスマホに入れてあるから、一緒にやろうよ」
拓留「……」
結衣「どうしたの拓留兄ぃ」
拓留「いや、その――恥ずかしい、だろ、それ」
結衣「はぁ……拓留兄ぃは高校2年生にもなってそんなことを恥ずかしがってるの? だから彼女できないんだよ?」
拓留「なっ――僕はリア充だぞ。彼女の一人や二人……」
結衣「そういう反応こそが裏付けてるよ。ていうか二人以上いたらどんびきだよ拓留兄ぃ」
拓留「むっ……」
結衣「まぁ、拓留兄ぃに彼女ができなくても、私が面倒見てあげるから、それでいいでしょ?」
拓留「なんだよそれ」
結衣「乃々姉ぇにいろいろ教わってこれでも結構女子力高いんだよ? あ、あと主婦力も」
結衣「学校の勉強だってがんばれば将来的に拓留兄ぃを養うことだって可能だし」
結衣「そのときは青葉寮から一緒に出て賃貸に住んで、マイホームを夢見るの」
結衣「よくない? これ」
拓留「は、はは……楽しそうだな」
結衣「でしょ? えへへ」
拓留「結衣……」
154 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/09(木) 20:51:55.65 ID:FifiKfmW0
拓留(結衣ってこんなに可愛かったか?)
拓留(僕が青葉寮にいない間に、いろいろ変わってるな――人もモノも)
結衣「あっ、プリン発見!」
結衣「ほらほら見て! 可愛いねプリン」ギュウ
拓留(ま、また僕の腕に抱きついて――)
結衣「どうしたの拓留兄ぃ。ぼーっとして」キョトン
拓留「な、なんでもない」
結衣「捕まえちゃおーっと」ポチッ
拓留(結衣――いい匂いだ)
拓留(もっと嗅いでいたい……)スンスン
結衣「うわぁっ! ちょっと拓留兄ぃなにしてんの」
拓留「!! ご、ごめん!! いい匂いだったからつい」
結衣「いい匂いって――もう変なこと言っちゃだめなんだからね///」
結衣「鼻息でバレバレだよ。気づかれないようにしなよ、もう」
拓留(気づかれなければいいのか?)
155 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/09(木) 20:53:37.59 ID:FifiKfmW0
結衣(久しぶりに拓留兄ぃと二人きりだけど、全然変わってないなあ)
結衣(子供っぽいところは特に。これじゃあどっちが年上かわかんないよ)
結衣(そういうところも可愛いけど)
結衣(よし、拓留兄ぃに
>>156
してみよっと)
156 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/09(木) 22:24:33.24 ID:5fiDbvIOO
腕をギューッとして甘えてみる
157 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/10(金) 15:36:54.88 ID:PNQv4LT00
結衣(私は妹だもん。甘えたっていいよね)
結衣「ねえ拓留兄ぃ――ううん、お兄ちゃん」ギュゥゥ
拓留「?!?!」
結衣「結衣お腹空いちゃった」
結衣「だから、お兄ちゃんとお茶しながら休憩したいなぁ」ウワメヅカイ
拓留「え、ええと、その――」
結衣「だ め ?」ウルウル
拓留「だめ……ってことないぞ、うん、そうしよう」
結衣「やった! お兄ちゃん大好き!」
拓留(あっかーん!!)
拓留(お兄ちゃん呼びは、あっかーん!!!!)
158 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/10(金) 15:42:21.46 ID:PNQv4LT00
拓留(もしかして……結衣は僕のことが――)
拓留(ためしに
>>159
してみよう)
159 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/10(金) 15:59:21.61 ID:c40PUXIlO
壁ドンからの顎クイ
160 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/10(金) 17:32:42.96 ID:tCt2Xe7SO
これはいかん
おっけいさんがおっけいの暗黒面に落ちてしまう
161 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/10(金) 18:03:06.54 ID:fsELCIjHo
子供相手に灰おっけいになる可能性が微レ存…?
162 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/10(金) 18:06:18.42 ID:PNQv4LT00
拓留(よし……! 壁ドンからの顎クイだ!)
拓留「結衣ッ」
結衣「ん? どうしたの拓留兄――」
ドンッ
拓留「結衣……」
結衣「た、拓留兄ぃ/// どうしたのいきなり壁ドンなんてっ」プイッ
拓留「こっち、むけよ」
結衣「はうっ」クイッ
拓留「……」
結衣「……///」
拓留「……」ジィーッ
結衣「そ、そんなに見つめないで……///」
拓留(キス――していいよな、もう)
チュ
結衣「〜〜〜〜〜〜??!??!?!」
結衣「ぷはあっ、ちょ、ちょっと拓留兄ぃ!!」バシン
拓留「あ痛てっ」
結衣「私のファーストキスが……」
拓留「ご、ごめん!! いやだったよな」
結衣「ん――ううん、嫌……ではないよ」
拓留「そう、なのか?」
結衣「うん。でも――」
チュッ
結衣「不意打ちはダメなんだからね//// もうっ」
拓留 ポカーン
結衣「か、帰ろっか。拓留兄ぃ」
拓留「そ、そうだな……」
スタスタ
結衣「……」
拓留「? なんで歩かないんだよ、結衣」
結衣「やっぱ足りない」
拓留「え?」
結衣「拓留兄ぃ――覚悟っ!!」ダダダダッ
結衣「えいっ」ピョン
チュウッ
結衣「んんんん〜〜〜〜!」ギュウウウ
拓留(キスからのハグって!! というか結衣の力が結構強い……)
結衣「拓留兄ぃ!」
拓留「は、はい!!」
結衣「今日は楽しかったよ!! だからね、最後にギュってして!!」
拓留「――ああ」ギュッ
結衣「ふふっ」ギュウウ
拓留(結衣が泣いているように見えたのは、気のせいだったのだろうか)
163 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/10(金) 18:13:44.48 ID:PNQv4LT00
〜青葉寮〜
世莉架「あ、おかえり〜」ポー
拓留「た、ただいま……」
結衣「ただいまっ」
拓留「尾上、なんだか意気消沈してないか?」
結人「うん、なんか言いだしっぺなのに終日こんな感じだったよ」
結人「結局その辺をちょっと散歩するだけで帰ってきちゃった」
うき「そ、それで、世莉架さんずっとこんな感じなんです」
世莉架「(・д・)……」ポー
拓留「そ、そうなのか」
結衣「……」
うき「世莉架さん、どうしちゃんたんですか? 元気出してくださいっ」
世莉架「(・д・)プー」
世莉架「タクっ」
拓留「な、なんだ?」
世莉架「今日は楽しかった?」
拓留「ま、まあ、そうかもな」
世莉架「そっかぁ、それならよかったぁ」
世莉架「じゃ、おやすみ、タク」スタスタ
拓留「おやすみって、まだ夕方だぞ」
うき「あ、帰っちゃいました」
結人「僕たちが何か怒らせるようなことしたのかな?」
うき「そうじゃないといいんですけどね」
164 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/03/10(金) 18:17:28.10 ID:PNQv4LT00
結衣「ね、ねえ、拓留兄ぃ」
拓留「どうした?」
結衣「今日はうちに泊まっていくの?」
拓留「どうしようか……」
バタフライ効果による世界線分岐発動
安価
>>165
から
>>169
までの多数決で、二者一択の選択肢。
青葉寮に泊まる OR キャンピングカーに帰る
結果によりルートが分岐します。
165 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/10(金) 18:18:35.62 ID:ZjihTBy90
青葉寮に泊まる
166 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/10(金) 19:09:18.57 ID:TcWxVIw6o
帰る
167 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/10(金) 19:11:14.23 ID:QBv1ClHmo
帰る
168 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/03/10(金) 19:12:36.75 ID:J2INldrMO
泊まる
まさかルート分岐で殺人鬼になったりしないよな……?
169 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/10(金) 20:09:20.51 ID:i288c0ykO
泊まる
170 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/10(金) 20:30:20.57 ID:PNQv4LT00
世界線変動率1.031415%
――分岐。
拓留「今日は、青葉寮に泊まっていくよ」
結衣「本当っ?!」パァァ
うき「ふふ、結衣ちゃん嬉しそう」
結人「拓留兄ぃとここで過ごすなんて久しぶりだなぁ」
拓留「ははは、そうだな」
結衣「もうすぐしたら乃々姉ぇも帰ってくるから、今日はお料理がんばっちゃうね!」
拓留「ああ、楽しみにしてるよ」
拓留(尾上――大丈夫かな)
拓留「……」
拓留(まあ、あいつなら大丈夫だろう)
171 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/10(金) 20:31:11.31 ID:PNQv4LT00
日常パートは終了です。
ここからはストーリーメインに書いていくので安価も抑えていきます。
がんばって書きます。
172 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/10(金) 20:33:53.07 ID:0Tt52IVKO
乙です
どうなるか非常に楽しみ
173 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/10(金) 20:34:40.81 ID:PNQv4LT00
来栖「ただいま――って拓留!? どうしてここに!」
拓留「どうしてっていうことはないだろう。ここは僕の家なんだから」
拓留「な? 乃々」
来栖「あなた今名前で……」
拓留「どうしたんだ?」
来栖「い、いえ……なんでも、ないの」ポロポロ
拓留「おい! どうして泣くんだよ……心配するだろ」
来栖「本当に、なんでも……ないの」
来栖「よかった……拓留が帰ってきてくれて」
拓留「ああ、僕は帰ってきたよ」サスサス
拓留(そうだ。これでいいんだ)
拓留(青葉寮が僕の家で――)
拓留(ここに住んでる人たちが僕の家族だ)
拓留(僕はもとあった日常に戻っただけなんだ)
拓留(――それだけだ)
174 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/10(金) 20:39:06.85 ID:PNQv4LT00
数日後
拓留(僕はリア充を気取るのも情強と言い張るのもやめた)
拓留(ごく普通の日常が良いと思えたんだ)
拓留(新聞部の記事も校内のゴシップに的を絞って大衆化した)
拓留(おかげで新聞部の人気も出た)
拓留(楽しい。毎日が楽しい)
拓留(一つ気になることは――尾上がここ数日学校に来ていない)
拓留(和久井先生の話では、尾上は今音信不通だとか)
拓留(本来なら僕も首を突っ込むところなんだけど)
拓留(余計な詮索はしないことにした)
拓留(今は日常を大切にしたいから)
拓留(僕は――情弱で非リアな、一般人だから)
175 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/10(金) 20:40:15.65 ID:PNQv4LT00
ちょっと前に安価で飛び入り参加キャラ募ってたのでどっかでだします。
176 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/10(金) 20:47:04.47 ID:QBv1ClHmo
世莉架さん……
177 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/10(金) 20:48:15.78 ID:PNQv4LT00
日曜日
拓留「乃々! 今日は出かけてくる!」
来栖「あら、拓留。もしかして……また妙な事件を追っているんじゃないでしょうね」
拓留「違うって。僕はそういうのにかかわるのはやめたんだ。黒歴史なんだよ」
来栖「ふふふ。ようやくわかってくれたのかしら。私は嬉しいわ」
拓留「なんだよ、もう。とりあえず行ってくる!」
来栖「気をつけていってらっしゃい!」
結衣「おはよ……って拓留兄ぃこんな早くにどこいくの?」
拓留「ちょっと、秋葉原にな」
結衣「ええっ!? 拓留兄ぃオタクさんになっちゃったの?!」
拓留「悪いかよ」
結衣「いや、悪くはないけど……まあ、趣味を否定してちゃ喧嘩になっちゃうもんね」ボソボソ
拓留「?」
結衣「ううん、こっちの話。気をつけてね」
拓留「ああ」
結衣「あっ、その……」
拓留「っと――なんだ?」
結衣「今日の夜も……お願い、ね」
拓留「あ、ああ。あれか」
結衣「拓留兄ぃとじゃないとだめなの」
拓留「はあ……なんでここにきて一人で眠れないんだよ。結人だって一人で寝てるじゃないか」
結衣「なんでも! とにかく、ね///」
拓留「わかったよ。今度こそ行ってきます」ガチャ
拓留(あれ以来――結衣が妙に僕にべったりになった気がする。結構な頻度で一緒に寝るようせがまれる)
拓留(結衣の体も結構成長をはじめてるから……僕としてはどうしていいのかわからない)
拓留(これも、今までと違う日常の点だ)
拓留(尾上と結衣――なにをきっかけにかはわからないけど、今までとどこかちがっている)
拓留(でも僕は気にしないことにした)
178 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/10(金) 20:51:53.65 ID:PNQv4LT00
〜山手線車内〜
ガタンゴトン
拓留(秋葉原に行くのはとあるところに行くのが目的だ)
拓留(――『未来ガジェット研究所』)
拓留(この前の取材以来、あそこの人たちとは仲良くさせてもらっている)
拓留(橋田さんは変態だけどコンピュータの知識がすごい)
拓留(紅莉栖さんは理論に関して右に出るものはいない)
拓留(まゆりさんは可愛い)
拓留(岡部さんは……うん、なんというか、うん)
拓留(だけど一緒にいて飽きない人たちだ)
拓留(彼らのおかげで、平凡な日常にスパイスが効いてる)
179 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/10(金) 21:32:27.31 ID:PNQv4LT00
〜未来ガジェット研究所〜
拓留「こんにちは」
まゆり「あっ、タッくんだ〜トゥットゥルー♪」
岡部「おお! 宮代よ! よく来たな」
紅莉栖「あら、いらっしゃい。コーヒー淹れるわね」
拓留「今日はお三方なんですね」
岡部「いかにも。マイフェイバリットアームは現在出張中でな」
拓留(橋田さんのことか)
拓留(この未来ガジェット研究所は数年前に法人化されていて、今では橋田さんや紅莉栖さんを戦力に利益をあげているらしい)
岡部「そうだ宮代、新たな未来ガジェットを俺は開発したのだ!!」
岡部「その名も
>>180
!!
>>181
することが可能だ!!」
180 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/10(金) 21:50:14.60 ID:yVl7kG7nO
電話レンジ(真)
181 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/10(金) 22:49:00.22 ID:ZjihTBy90
携帯電話で遠隔操作
182 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/11(土) 19:10:19.29 ID:RG3MxoWR0
岡部「その名も電話レンジ(真)!! 携帯電話で遠隔操作することが可能だ!!」
ダル「ちょ、それ昔作った電話レンジ(仮)のまんまじゃん。というかあれはオカリンが自分から破棄した件について」
紅莉栖「まーたガラクタ作りおってからに。こいつは」
岡部「が、ガラクタなどではない!! 遠隔操作ができるという手軽さは大事だ!」
拓留「はは……」
岡部(タイムマシンでないだけマシだ――とは言うまい)
岡部(この世界線ではラウンダーに終われることも、誰かが死ぬこともない)
ダル「そういえば宮代氏は今度大学受験なん?」
拓留「あ、はい。そうです。理系で受験しようと考えています」
ダル「なつかしいお……。正直僕とオカリンは勉強あんまり得意ではなかったお。でもまあ仲良く東京電機大学にいったわけで」
岡部「スーパーハカーでありマイフェイバリットアームのダルが違う進路など考えられなかったからなあ!」
ダル「オカリンは変わらないお。まあ、僕たちも学歴とか気にする人間じゃないから後悔はしてないけどね。宮代氏は頭いいほうだと思うしもっと上目指せると思われ」
拓留「はは……浪人覚悟でがんばります」
紅莉栖「わからなかったらなんでも聞いてね」
ダル「うは、これは百人力!」
拓留「ありがとうございます」
まゆり「タッくんも大学生か〜。大学生になってもラボには顔出してね〜」
岡部「うむ。まゆりの言うとおりだ。なにせ宮代はラボメンナンバー010だからな!」
拓留「はい」
拓留(ここの人たちは良い人ばかりだ)
拓留(僕が望んでいたのはこういう人の輪なのかもしれない)
183 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/11(土) 19:12:08.33 ID:RG3MxoWR0
>>182
の冒頭に
ダル「ひー。今日は早めに仕事終わったお」ガチャ
を追加でお願いします。
184 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/11(土) 19:20:17.28 ID:RG3MxoWR0
〜青葉寮〜
夜
拓留「ふぁぁ……熱力学が苦手だな、僕は」
拓留「そろそろ寝るか……」
コンコン
拓留「はい」
結衣「拓留兄ぃ?」ガチャ
拓留「あ、結衣か」
結衣「うん。そろそろ拓留兄ぃ寝る頃かなって思って」
拓留「ああ、そうだよ(なんでわかったんだろう)」
結衣「迷惑じゃなかったらさ、今日もお願いしたいな……」
拓留「一緒に寝るのか?」
結衣「うん」
拓留「まあ、いいけど」
拓留(ちょっと悲しそうな顔で言われるから断れるわけがない)
結衣「んんっ。拓留兄ぃの体あったかーい」サスサス
拓留「お、おい。やめろって」
結衣「え、だめー?」
拓留「ダメって言うか……その――」
拓留「ああ、もう! 結衣はもう少し――自分の体の形を理解したほうがいい……」
結衣「?」
結衣「あ、もしかして興奮したの?」
拓留「……」
結衣「拓留兄ぃってばエッチなんだ」
拓留「……うるさい」
結衣「いいよ――私のこと襲っても」
拓留「え、え?!」
結衣「って、拓留兄ぃには無理か。チキンだもんね」
拓留「ば、バカにするなよ! 僕だって――」
結衣「僕だって、何?」
拓留「……」
結衣「ふふ、おやすみ、拓留兄ぃ」
拓留「ったく」
結衣「襲っていいっていうのは本当だからね」ミミウチ
拓留「!」
結衣「zzzzzz」スゥスゥ
拓留「……」
拓留「結衣か……」
185 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/11(土) 19:21:51.47 ID:RG3MxoWR0
<●> <●>
186 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/11(土) 19:27:18.57 ID:RG3MxoWR0
拓留「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!!!!」ガバァッ
拓留「はあっ……はあっ……」
拓留(な、なんだ今の!!)
拓留(視線――だけどとんでもないプレッシャーだった)
拓留(どこから見られているかもわからない)
拓留(どこからでも見られているように感じた)
拓留「ヒィッ…… ヒィッ……」
拓留(過呼吸気味になってる。やばい、やばい)
結衣「た、拓留兄ぃ?」ボケー
拓留「あ、ごめん。起こしちゃったよな」
結衣「ううん。いいよ。拓留兄ぃいやな夢でも見たの?」
拓留「夢――ならいいんだけど」
結衣「?」
拓留「いや、心配しないでくれ」
結衣「拓留兄ぃ」
拓留「どうしたんだ」
結衣「私の胸に顔埋めて」
拓留「と、突然どうしたんだよ」
結衣「拓留兄ぃは疲れてるんだよ」
結衣「だからギュってしてあげる」
結衣「おいで」
拓留「……」
拓留 ポスッ
結衣「よしよし」ナデナデ
拓留(結衣の胸……膨らみがある。もう結構成長しているのかもしれない)
拓留(やわらかい。このままこうしていたい)
拓留(……)
拓留「zzzzzz」
187 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/11(土) 19:37:49.80 ID:RG3MxoWR0
翌日
〜碧朋学園・新聞部部室〜
有村「はぁ、今日はヒマっすねぇ」
拓留「有村はそもそも新聞部の部員じゃないだろう」
有村「こまけぇこたぁいいんだよ、ってね。まあいいじゃないですか宮代先輩」
有村「それより、せり――どうしちゃったんでしょうかね」
拓留「尾上のことか?」
有村「はい。あんな元気な子が突然音信普通って絶対おかしいと思うんですけど」
拓留「まあ、確かにな」
有村「なんか、あんまり気にしてなさそうですね、先輩」
拓留「え?」
有村「私、せりと先輩は付き合ってるものだと思ってましたから」
有村「もしそうだったらその反応はいくらなんでも冷たすぎっすから」
拓留「僕と尾上は――」
――付き合ってないよ。
有村「そうすかー残念だなー良い子だと思うんすけどね」
拓留「まるで僕がダメな子みたいだな」
有村「あれ、気づいてないんすか?」
拓留「お前な……」
拓留「あ、そういえばさ」
拓留「自分が誰かに見られてるんじゃないかって思うことってあるか?」
有村「いやーどうですかね」
有村「私には人の嘘がわかるだけなんで――見られているかどうかってことに気を配ったことはないかもしれないです」
拓留「そうか」
有村「先輩はそういうことあるんですね?」
拓留「ああ、昨日あった」
有村「失礼かもしれないっすけど、統合失調症とか疑ってみてもいいんじゃないんすかね」
拓留「確かにここ最近どこかで精神的に疲弊してる感じがする」
有村「あんまり無理しないでくださいよ」
拓留「ああ、わかった」
有村「今日って華もいないですけど――他の部員はどうしたんすか?」
拓留「伊藤はファンタズムの新しいCD買いに行って、香月は課題が終わらなくて居残り。来栖は生徒会の打ち上げだな」
拓留(尾上は行方不明――とは言わない)
有村「じゃあ私たちふたりきりっすね」
拓留「み、妙なこと言うなよ」
有村「あれ〜? もしかしてビビッてたり?!」
拓留「ぐっ……」
有村「もう、可愛いっすなあ宮代先輩は」
有村「あ、それじゃあこれから二人で行きません? カフェLAX」
拓留「そうだな。今日は暇だしな」
有村「それじゃれっつご〜」
188 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/11(土) 19:49:21.81 ID:RG3MxoWR0
〜カフェLAX〜
エリン「おぬしらか。今日は二人かえ?」
有村「そうでーっす!」
拓留「ああ、そうだ」
エリン「ふむ。今日はあの元気っ娘はおらんようじゃな」
拓留「まあ、ちょっとありまして」
エリン「ほほ〜う。これは痴情のもつれか――」
拓留「違います」
エリン「つまらんのぅ」
エリン「今日は空いておる。好きなところに座るがいいわ」
拓留「ったく。あの店員は相変わらずだな」
有村「私は結構好きですけどね。可愛いじゃないですか!」
拓留「そうだな」
有村「あー、どうでもよさげっすか」
拓留「ああ、今となっては僕の中では力士シールくらいどうでもいい」
有村「? 変な例えっすね」
拓留「そうか? 力士シールくらいは知ってるだろう」
有村「また『一席ぶつ』とかなにかですか? 最近やってなかったのに」
拓留「あれは黒歴史なんだよ。いや、ていうか本当に知らないのか? 力士シール」
有村「しつこいですよ先輩。そんなもの知りませんって」
拓留(どういうことだ)
拓留「そ、それじゃあ、ニュージェネレーションの狂気の再来って知ってるよな?」
有村「ニュージェネって……六年前の猟奇的なアレっすか」
拓留「いや、今年もあっただろ。その再来とかで大騒ぎになったって。前の僕ならすぐ飛びつくような――」
有村「いつもの妄想っすか? 宮代先輩は変なところで頭が回ってるんですね」
拓留「……」
拓留(なにかがおかしい)
拓留(有村の口ぶりは、そんなものは見たことも聞いたこともないというようなものだった)
拓留(ニュージェネ狂気の再来と力士シールは、誰だって知っているはずなのに……)
拓留(ためしにスマホで調べてみたら、ニュージェネに関しては六年前の事件しか出てこず――)
拓留(力士シールにいたっては検索ヒット件数0件だった)
189 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/11(土) 19:50:33.90 ID:RG3MxoWR0
有村「あ、そうそう。先輩、
>>190
って知ってますか?」
190 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/11(土) 20:02:36.57 ID:JXYlAizV0
東日本大震災
191 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/11(土) 20:03:10.67 ID:TGnwCINW0
ジョン・タイター
192 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/11(土) 20:04:22.93 ID:TGnwCINW0
そうか今日だな
黙祷なかったなそういや
193 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/11(土) 20:04:51.42 ID:j3lPMy55o
君島レポート
194 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 18:39:08.21 ID:Q/VBKqUd0
有村「東日本大震災って知ってますか?」
拓留「あ、ああ……2011年のな」
有村「そうです。阪神淡路大震災以来久しぶりに震度7を観測したっていう」
拓留「待て待て待て!! その後に渋谷地震があっただろう?!」
有村「はえ?」
有村「もしかして……新しい妄想ですか?」
拓留「何を言って……2009年に僕たちは渋谷で被災した――そうだろう?」
有村「もう私、宮代先輩が何を言っているのかわからなくなってきました」
有村「いいですか? 私たちが小学生のときに渋谷で大地震なんて起きてません」
拓留「な……」
拓留(一体――どうなってるんだ)
拓留(力士シールは存在せず、渋谷地震やニュージェネ狂気の再来も起きていないなんて)
拓留(夢でも見てるみたいだ)
拓留(ためしにアレについても聞いてみるか)
拓留「それじゃあ、一応聞くけどさ」
拓留「カオスチャイルド症候群って知ってるか?」
195 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 19:45:39.32 ID:Q/VBKqUd0
夜
〜青葉寮〜
拓留「電磁気は面白いな……見えない世界にロマンを感じるよ」
拓留「ふぅ」
拓留「……」
拓留(結局、有村に期待した答えは一切返ってこなかった)
拓留(カオスチャイルド症候群という言葉すらこの世界にはない)
拓留(僕の生きてきた世界は幻だっていうのか?)
結衣「拓留兄ぃ」ギィッ
拓留「あ、結衣」
結衣「もう寝る?」
拓留「そう……だな」
拓留(なんで毎日タイミングがちょうどいいんだろう)
拓留(ちょうど良すぎる)
結衣「いい、でしょ?」
拓留「あ、ああ……」
結衣「んっ……」ギュゥゥ
拓留「結衣、暑い」
結衣「えぇ」
拓留「この部屋暖房つけてるんだよ」
結衣「きればいいじゃん」プクー
拓留「そもそもここは一人部屋なんだよ……」
結衣「私が暖房代わりになってあげるから、ね?」スリスリ
拓留「……」
結衣「ねえ」
結衣「胸とか、触ってみる?」
拓留「なっ! お前何言って――」
結衣「拓留兄ぃは童貞さんだから、まだ知らないんじゃない?」
拓留(一度、尾上が僕のとこに泊まりにきたことがあったな……)
拓留(あのときはどうだったっけ)
拓留は童貞か否か
>>196
196 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/03/12(日) 19:47:44.29 ID:juoya6seO
童貞
197 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 20:35:41.65 ID:Q/VBKqUd0
拓留(結局一線は越えてないんだよな……)
結衣「あ……もしかして怒ってる?」
拓留「別に」
結衣「よかった」
結衣「ねえ。拓留兄ぃは童貞捨てたいと思うの?」
拓留「結衣、お前今日ちょっとおかしいんじゃないのか?」
結衣「質問に質問で返さないで」
拓留「……」
結衣「私じゃ、ダメかな」
結衣「私は、いいよ。拓留兄ぃなら」
結衣「拓留兄ぃは家族だけど、血は繋がってないし」
結衣「私知ってるんだよ、そういうの、近親相姦にはならないんだよね」
結衣「ねえ、答えてよ」
結衣「ねえ」
拓留「……」
……
…………
……………………
198 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 20:37:12.92 ID:Q/VBKqUd0
<●><●>
199 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 20:43:09.59 ID:Q/VBKqUd0
拓留「ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!!!!」ガバァッ
拓留「はぁっ……はぁっ……」
拓留「ふぅっ……」
拓留(まただ。また前身を隈なくにらまれたような感覚)
拓留(どこから見られているのかわからない)
拓留(どこからでも見られているみたいだ)
結衣「拓留兄ぃ……」ウーン
拓留「はは、ごめんな。また、起こしちゃったよな」
結衣「拓留兄ぃ、――……ほらぁ、こっちにおいでぇ」ムニャムニャ
拓留「なんだ、寝ぼけてるだけか」
拓留(この悪夢のような体験、続いてるな……)
拓留(思い出しただけで――)
<●><●>
拓留「うぅっ!!」グラッ
<○><○>
拓留「ぅぁっ……」
<◎><◎>
拓留「あsdfghjkl……」
拓留「かはっ……、だめだ……またこの感覚」
拓留「僕、死ぬんじゃないだろうな……」
200 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 20:46:19.69 ID:Q/VBKqUd0
結衣「拓留兄ぃ……私は拓留兄ぃのこといっつも見てるよぉ……」ムニャムニャ
拓留「ははは、……正体が結衣だったらいいのにな」
拓留(結衣は今僕のそばで寝ている)
拓留(あのあと――僕はなし崩し的に結衣を抱いてしまった)
拓留(避妊もしていない)
拓留(すごく、まずいかもしれない)
拓留(でもそれが不思議とどうでもいいと思えてしまった)
拓留(そう、どうでも――)
拓留「zzzzzz」
……。
201 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/12(日) 20:57:37.94 ID:Q/VBKqUd0
〜碧朋学園〜
伊藤「え? 2009年の秋ごろはどこでなにしてたかって?」
拓留「ああ。なにかこう、変わったことと言うか……やばいな――っていうことあったか?」
伊藤「事件とか災害的な?」
拓留「ずばりそうだ」
伊藤「うーむ。……いや、悪いな宮代。俺の小学生時代はいたって平和だった」
拓留「そうか」
伊藤「あ、女子のスカートめくりならしてたかもな! ははは」
世莉架「あっ、もうー真ちゃんてばエッチ〜」
拓留「尾上!?!?!」
伊藤「?! って、どうしたよ宮代。尾上はたしか、行方不明なんだろ?」
拓留「えっ? 今たしかに尾上の声が……」
伊藤「してねえって。お前いくら尾上のこと好きだからってそれは病的だぜ」
拓留「そんなんじゃなくて――」
拓留「ゴホン……幼馴染を心配するのは、ダメなことか?」
伊藤「そりゃあ、ダメなんてことはないけどな。っていうか、幼馴染? 尾上はお前の幼馴染なのか?」
拓留「そうだよ。言ってなかったか?」
伊藤「いや、聞いたことないな」
拓留(僕の記憶だと伊藤は把握してた気がする……確信はないけど)
拓留(またひとつ、世界との齟齬を感じているみたいだ)
拓留(尾上――)
拓留(そういえば、尾上とはいつからの付き合いだったっけ)
拓留(……)
拓留(思い出せない……おかしいな。確かに尾上は僕の幼馴染で――)
拓留(僕に幼馴染なんていたか?)
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