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【ガルパン】アンチョビ「2人暮らし」
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272 :
◆bL5b7ovQmQ
:2017/11/12(日) 12:58:58.54 ID:PhIGMDnD0
明日更新します
273 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/12(日) 17:08:38.37 ID:LQuyr9LOo
待ってた
274 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2017/11/12(日) 22:51:09.36 ID:PhIGMDnD0
ペパロニ「やっぱあれッスよね〜」
アンチョビ「?」
ペパロニ「早起きすると時間たっぷりあるじゃないスかぁ」
アンチョビ「そりゃ普段昼頃起きてるやつからしたらそうだろうな」
ペパロニ「朝ごはん食べ終わって片付けまでしてもまだ9時前ッス」
アンチョビ「それがどうした?」
ペパロニ「こっから寝るまでなにすりゃいいんスかね」ポケー
アンチョビ「そんなこと知るわけないだろ....」
ペパロニ「暇ッス」
アンチョビ「この部屋に居候し始めてから何回聞いたことやら....」
ペパロニ「姐さんの部屋に大したもの置いてないのが悪いんスよ〜」ブーブー
アンチョビ「お前が勝手に来たんだろ!?」
アンチョビ「第一な、私の部屋じゃなくても人んちに何日もいたら飽きるわ!」
ペパロニ「そんなもんスかねぇ〜」ゴロン
275 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2017/11/12(日) 22:51:42.11 ID:PhIGMDnD0
アンチョビ「というか、お前ここに来てどのくらいたつっけ?」
ペパロニ「ん〜....」
ペパロニ「....」
ペパロニ「....わかんないッス」
アンチョビ「ったく....」
アンチョビ「確か、夏休みが始まったころだったよな?」
ペパロニ「そうッス」
アンチョビ「そろそろ盆前で8月始めからだと....」
アンチョビ「もう2週間近くなるじゃないか!?」
ペパロニ「楽しい時間は早く過ぎるって本当なんスねぇ〜」
アンチョビ「いやそれはそうなんだが....」
アンチョビ「お前、帰らなくていいのか?」
ペパロニ「....」
276 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2017/11/12(日) 22:52:17.49 ID:PhIGMDnD0
ペパロニ「もしかして、私が邪魔だから帰れって言ってるんスか?」
ペパロニ「すみませ〜ん、私バカなんでハッキリ言ってもらわないとわかんないんスよぉ〜」
ペパロニ「察するとか無理なんで〜」
アンチョビ「伝わってるな」
ペパロニ「....」
ペパロニ「....やっぱり迷惑ッスか」シュン
アンチョビ「....」
アンチョビ「別に、そんなことはないけどな」フフッ
ペパロニ「....」
ペパロニ「....本当に?」ショボン
アンチョビ「....」
277 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2017/11/12(日) 22:52:46.81 ID:PhIGMDnD0
アンチョビ「....はぁ」
アンチョビ「あのな、本当に迷惑なら初日の段階で追い出してるんだ」
ペパロニ「....でも」
アンチョビ「それに」
アンチョビ「私も1人暮らしには飽き飽きしてたんだ」
アンチョビ「このくらい騒がしいくらいがちょうどいいのかもしれないな」ニコ
ペパロニ「姐さん....」
アンチョビ「後輩1人置けないほど私の心は狭くないぞ」ニコニコ
ペパロニ「....」
278 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2017/11/12(日) 22:53:17.40 ID:PhIGMDnD0
ペパロニ「....」ピッ
『後輩1人置けないほど私の心は狭くないぞ』
アンチョビ「んなっ....////」
ペパロニ「着ボイスにするッス」ニヤニヤ
アンチョビ「お前っ、人がせっかく気ぃ使ってやったのに....!」ピキピキ
ペパロニ「まあまあ、姐さんには本当感謝してるんスよ!」
ペパロニ「メールとかが届くたびにこの声を聞いて姐さんへの愛を深めるッス!」ニヤニヤ
アンチョビ「消せ」
ペパロニ「てへぺろ☆」
アンチョビ「....」
アンチョビ「消せっ!!!」バシッ
ペパロニ「お、スマホの奪い合いッスね!いい暇つぶしになりそうッス!」キャッキャッ
アンチョビ「だぁ〜〜〜〜!!!!」バシバシ
279 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2017/11/12(日) 22:54:50.75 ID:PhIGMDnD0
アンチョビ「....」ハァハァ
ペパロニ「....」ハァハァ
アンチョビ「なあ、なんで私たち朝からプロレスしてんだ?」
ペパロニ「さあ?」
アンチョビ「お前のせいだろ!」バシィ
ペパロニ「いや〜暇だったんで!」ペカー
アンチョビ「頼むから私まで巻き込まないでくれ....」
ペパロニ「朝から爽やかな汗かいていいじゃないッスか」
ペパロニ「これぞ青春ッス!」
アンチョビ「青春に謝れ」
アンチョビ「あーもうお前のせいで汗かいたわ、タオルいるか?」
ペパロニ「あ、お願いします」
アンチョビ「っこらせ」
テクテク
ペパロニ「....」
ペパロニ「....やっぱり姐さんには敵わないッス」ニコニコ
280 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2017/11/12(日) 22:56:18.34 ID:PhIGMDnD0
本日はここまでです
遅くなってしまし本当に申し訳ないです、すみません!
読んでいる人もほとんでいないとは思いますが時間がかかっても一応完結させますのでご安心ください
281 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/13(月) 08:53:37.32 ID:JWa4TzCtO
乙乙
282 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/11/13(月) 18:14:11.62 ID:CXpYOfvgo
読んでるぞ
283 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2017/11/13(月) 23:00:25.91 ID:bZUEZqM60
アンチョビ「暇暇言ってるけどさ」
ペパロニ「はい?」
アンチョビ「どっかいくか?」
ペパロニ「今からッスか?」
アンチョビ「まあ、そうなるな」
ペパロニ「確かに....」チラ
ペパロニ「まだ昼前ッスね〜」
アンチョビ「そうだろ?」
アンチョビ「時間もあるしそこそこの遠出も出来るんじゃないか?」
ペパロニ「まあ私らこの2週間かなりインドア寄りな生活してますからね〜」
アンチョビ「一日中部屋でだらけてるお前と一応戦車道しに行ってる私を一緒にしないでくれるか」
284 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2017/11/13(月) 23:01:03.70 ID:bZUEZqM60
ペパロニ「戦車道って言ってもどうせおやつ食べてる時間がほとんどなんでしょ〜?」
アンチョビ「あのなあ、そんなのはアンツィオくらいだ!」
ペパロニ「えぇっ!?」
ペパロニ「じゃあ姐さんいっつも朝行って昼過ぎに帰ってくるまでずっと戦車ッスかぁ!?」
アンチョビ「当たり前だ!!!」
ペパロニ「えーそんなの戦車道とは言わないッスよ〜、拷問ッス拷問!」ブーブー
アンチョビ「お前は戦車道を何だと思ってるんだ....」
ペパロニ「私も一応戦車道は引退したじゃないッスか」
アンチョビ「全国大会も終わったしな」
ペパロニ「そうなんスけど」
アンチョビ「?」
285 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2017/11/13(月) 23:01:35.29 ID:bZUEZqM60
ペパロニ「戦車道中は毎日おやつ食べてたせいで」
ペパロニ「未だに3時になるとお腹が鳴っちゃうんスよね〜」
アンチョビ「お前はパブロフの犬か....」
ペパロニ「なんスかそれ?」
アンチョビ「あー、うーん....」
アンチョビ「説明してもどうせ理解できないだろうから結論だけ言うと」
アンチョビ「お前は犬と同レベルってことだ」
ペパロニ「酷いッス!!!」
アンチョビ「お手」
ペパロニ「わん!」ペシッ
アンチョビ「いい子だ」ナデナデ
ペパロニ「わんわん////」テレ
286 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2017/11/13(月) 23:02:04.03 ID:bZUEZqM60
アンチョビ「話が逸れたな」
ペパロニ「今さらッスか」
アンチョビ「で、どうする?」
アンチョビ「お前がどうしても暇で暇で死んでしまいそうって言うならどっか行ってもいいが」
ペパロニ「もしそうならここ来て何日か後には死んでるんじゃないッスかね?」
アンチョビ「それはそうかもしれない」
ペパロニ「まーでもたまにはいいかもしれないッスねー」
アンチョビ「まあな」
アンチョビ「どっか行きたいとことかあるか?」
ペパロニ「行きたいところっていっても私この辺のことほとんど知らないッス」
アンチョビ「そりゃそうだな....」
287 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2017/11/13(月) 23:03:05.01 ID:bZUEZqM60
アンチョビ「うーん、この辺だとコンビニ、公園、カラオケ、寂れた喫茶店くらいか....?」
ペパロニ「うぇ〜まともなとこがない!」
アンチョビ「さっきも言ったが電車でもバスでも乗ればどこでも行けるぞ?」
アンチョビ「徒歩圏内の惨状は私も十分わかってるから初めから選択肢に入れてないんだ」
ペパロニ「あーそういうことッスか!」
ペパロニ「うーん....」
ペパロニ「....」
ペパロニ「じゃあ公園で!」ペカー
アンチョビ「数十秒前の記憶すらないのか!?」アゼン
ペパロニ「いやいや違うんスよ!」
ペパロニ「数十秒前から気が変わったんス!」ペカー
アンチョビ「どっちでも大差ないなそれ」
ペパロニ「そッスか?」ペカー
288 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2017/11/13(月) 23:03:42.91 ID:bZUEZqM60
アンチョビ「とりあえず行くか」
ペパロニ「あ、ちょっと待ってください」スック
テクテク
ガラガラ
アンチョビ「外出るのになんで窓開けるんだよ」
ペパロニ「....」スッ
ペパロニ「....」サワサワ
アンチョビ「(何もないところを手のひらで掴むような動きをしている....?)」
ペパロニ「....なるほど」
アンチョビ「?」
ペパロニ「姐さん」
アンチョビ「なんだ?というより何してんだ?」
ペパロニ「....」
289 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2017/11/13(月) 23:04:09.90 ID:bZUEZqM60
ペパロニ「....外は相当」
ペパロニ「....暑いみたいッス」ゴクリ
アンチョビ「んなことわかってるわ!!!」
アンチョビ「そんなことやるために時間使いやがって....」
ペパロニ「これは時間との戦いになりそうッスよ....」ゴクリ
アンチョビ「お前が言うな!!!」
アンチョビ「あと喉鳴らすの無駄に上手いのが腹立つ!」
ペパロニ「もって数十分ってとこッスかね....」ゴクリ
アンチョビ「はいはいバカなことしてないで早く行くぞ〜」ガチャリ
ペパロニ「あ〜待ってくださいよ〜!!!」タッタッ
290 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2017/11/13(月) 23:05:23.61 ID:bZUEZqM60
本日はここまでです
余裕のあるうちにラストスパートまで進めたいところです
291 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2017/11/20(月) 01:00:50.98 ID:2glRwQ3f0
テクテク
アンチョビ「それで?」
テクテク
ペパロニ「?」
アンチョビ「公園で何するんだ?」
テクテク
ペパロニ「....」ピタ
ペパロニ「私ももう大人になっちゃったんで」
ペパロニ「ここらで一度」
ペパロニ「童心に帰ってみようと思って」
アンチョビ「お前がいつ大人になったんだ?」
ペパロニ「なぁんでそういうこと言うんスかぁ!」プンスカ
アンチョビ「端的に事実を述べただけなんだが」
292 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2017/11/20(月) 01:01:23.09 ID:2glRwQ3f0
アンチョビ「だいたいお前なんて全国の女子高生の中でもかなり童心持ってるほうだろ?」
アンチョビ「軽く平均以上だ!!!」ビシィ
ペパロニ「そうッスかねえ....」
アンチョビ「どうせ滑り台で遊びたくなったとかだろ」
ペパロニ「姐さん、それはないッス」
アンチョビ「おっと失礼、さすがに言い過ぎたか」
ペパロニ「私が遊びたいのは砂場ッス!」ペカー
アンチョビ「全身から童心溢れてるぞ」
ペパロニ「ってのは冗談でー」
アンチョビ「普段の行いが行いだから分かりづらいわ!」ペシ
ペパロニ「あ、ちょっと買うものあるんでコンビニ寄ってもいいスか?」
アンチョビ「ん、いいけど」
293 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2017/11/20(月) 01:02:13.02 ID:2glRwQ3f0
ウィーン
アリガトヤシター
ペパロニ「さ、行きましょ」
アンチョビ「なーんでそんなの買ってんだよ」
ペパロニ「姐さ〜ん」チッチッチ
ペパロニ「網とカゴないとセミ獲れないッスよ!」
アンチョビ「なんで虫取りすることになってるのかを聞いてるんだ!!!」
ペパロニ「真夏の昼間に公園ですることっていったらそれくらいしかないッス」
アンチョビ「お前なあ....」
アンチョビ「いい大人が平日の真昼間から虫取りってそれ通報されても文句言えないぞ?」
ペパロニ「やっぱり私大人なんじゃないッスかぁ〜!」ニヤニヤ
アンチョビ「言葉の綾だ!!!」
294 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2017/11/20(月) 01:02:42.81 ID:2glRwQ3f0
ペパロニ「まあ大丈夫ッスよ、私ならまだ中学生でも通るッス!」フフン
プルンッ
アンチョビ「....」
アンチョビ「どこにそんな育ち切った中学生がい・る・ん・だ!!!」ペシペシペシペシ
ペパロニ「あっ、ちょっ!!!ひゃめてください!!!くふっ、くすぐったいッス!!!!」プルプルプルプル
アンチョビ「知らん!!!」
295 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2017/11/20(月) 01:03:12.04 ID:2glRwQ3f0
本日はここまでです
296 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/12/17(日) 00:43:10.05 ID:ED9/muBH0
ほ
297 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2018/01/16(火) 01:27:21.78 ID:bMNZk8Ke0
〜公園〜
ペパロニ「じゃ、私セミ捕まえてくるッス!」
ペパロニ「姐さんもどうすか?」
アンチョビ「いや私はいい」
ペパロニ「そんな遠慮しないで〜」グイグイ
アンチョビ「お前はいいかもしれないけど私はこのあたりに知り合いがいる可能性があるんだよ....」
ペパロニ「何か問題でもあるんスか?」ポケー
アンチョビ「お前はそういうやつだったな....」
アンチョビ「まあそういうことだから私は適当な日陰にでも座っとく」
ペパロニ「残念ッス....」
ペパロニ「あ、荷物お願いしていいスか?」ポケー
アンチョビ「(本当に残念って思ってるのかこいつ)」
ペパロニ「よっしゃー!!!」ダダダダダダ
アンチョビ「....」
298 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2018/01/16(火) 01:27:48.73 ID:bMNZk8Ke0
アンチョビ「....元気だなあ」ボー
アンチョビ「荷物も全部置いていったし本当に女子高生か?」
アンチョビ「ってもスマホと財布くらいなんだが....」
ペパロニ「そりゃ!!!」バシィ
ジジジジッ
ペパロニ「んん早い!!!」
アンチョビ「部屋の中で暑い暑い言ってんのになんで真昼の外であんなに動き回れるんだ....」
アンチョビ「こっちは日陰に座ってるだけで汗ばんでるってのに....」パタパタ
プルルルルル
アンチョビ「ん?」ガサゴソ
プルルルルル
アンチョビ「あ、ペパロニのか」
アンチョビ「おーいペパロニい!」
シーン
アンチョビ「あいつどこ行った!?さっきまでそこら辺にいたのに!」
プルルルルル
アンチョビ「どーしよ....」チラ
299 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2018/01/16(火) 01:28:46.41 ID:bMNZk8Ke0
アンチョビ「ってこれ....」
アンチョビ「....」
アンチョビ「だったらいいか」ピッ
アンチョビ「あーもしもし?」
???『やっと出た!!!!!!』
???『何日経っても出ないからどこかで行き倒れてるんじゃないかと思ったのよ!!!!!』
???『なんでずっと出なかったの!!!!!もしかして私が怖くて』
アンチョビ「すまん、ペパロニじゃなくて私だ」
カルパッチョ『....』
カルパッチョ『姐さん!?!?!?!??!?!?』
アンチョビ「久しぶりだな」
カルパッチョ『お久しぶりです姐さん!!!元気にしてますか?』
アンチョビ「ああ、苦労が減ったから高校生の頃より元気かもしれない」ニヤニヤ
カルパッチョ『そうかもしれませんね....』
300 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2018/01/16(火) 01:29:16.73 ID:bMNZk8Ke0
アンチョビ「お前はどうだ?」
カルパッチョ『同じ立ち位置にいた姐さんなら分かりますよね?』
アンチョビ「ん?今のドゥーチェはペパロニのはずだが〜?」スットボケ
カルパッチョ『もう!姐さんは意地悪です!』プンスカ
アンチョビ「それで、どうしたんだ?」
カルパッチョ『どうしたも何も!あの子私からの着信に何日も出てないんです!』
アンチョビ「(あいつまだ出てなかったのか....)」
カルパッチョ『でもまあ姐さんのところにいるならひとまず安心です』ホッ
カルパッチョ『あの子のことだからたぶん何の連絡もなかったんですよね?』
アンチョビ「まあな....」
カルパッチョ『ほんっとうにすみません姐さん!!!』
アンチョビ「いやいや、私も久しぶりににぎやかな生活が出来て楽しいんだ」
カルパッチョ『それならいいんですけど....』
301 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2018/01/16(火) 01:29:58.55 ID:bMNZk8Ke0
アンチョビ「戦車道の方は大丈夫なのか?」
カルパッチョ『はい、一応私たちは引退してますし』
カルパッチョ『そもそもあの子は練習にいてもいなくてもあまり....』
アンチョビ「....お前も苦労してるな」
カルパッチョ『ありがとうございます』
アンチョビ「いやいや」
アンチョビ「まあそういうことならあいつがここに長居してるのも特に問題はないんだな」
カルパッチョ『問題....』
カルパッチョ『....』
アンチョビ「?」
アンチョビ「カルパッチョ?」
302 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2018/01/16(火) 01:30:32.02 ID:bMNZk8Ke0
カルパッチョ『あの、姐さん』
アンチョビ「?」
カルパッチョ『ご迷惑でなければ、私もそちらに行ってもいいですか?』
アンチョビ「お前も!?いや別に構わないが....」
アンチョビ「狭いぞ?」
カルパッチョ『いえ、そんなに長居するつもりもないんです!』
カルパッチョ『駄目、ですか?』
アンチョビ「狭さを我慢してくれるなら全然いいぞ?」
カルパッチョ『ありがとうございます』
アンチョビ「にしても突然どうした?」
カルパッチョ『....』
アンチョビ「まさかあいつを連れ戻しに来るのか?」
カルパッチョ『....いえ、そういうわけではないんです』
カルパッチョ『ただ、あの子と話しておきたいことがあって....』
アンチョビ「....」
303 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2018/01/16(火) 01:30:59.88 ID:bMNZk8Ke0
アンチョビ「....わかった、それでいつ来るんだ?」
カルパッチョ『明日の昼ごろには着けると思います』
アンチョビ「了解了解」
カルパッチョ『あ、ペパロニには秘密にしておいてください』
アンチョビ「なんでだ?」
カルパッチョ『お説教の前に逃げられたら困るので♪』ウフフ
アンチョビ「あー....了解」
カルパッチョ『それじゃあ失礼します』
アンチョビ「おー」ピッ
アンチョビ「....」
アンチョビ「....まあ自業自得だな」
ダダダダダダ
304 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2018/01/16(火) 01:31:41.44 ID:bMNZk8Ke0
ペパロニ「姐さん姐さん姐さんっ!!!!!」ダダダダダダ
ペパロニ「セミッス!!!!」
アンチョビ「どこ行ってたんだよお前うわあああああああああああ!!!!!!」ポイッ!
ペパロニ「あーなんてことするんスか!」パシッ
アンチョビ「お、お前っ!なんだこの虫かご!!!」
ペパロニ「なんだって....さっき買ったやつッスよ姐さん!」
アンチョビ「中身のこと言ってるんだ私は!!!」
アンチョビ「セミ詰め込みすぎだろバカ!!!!!」
ペパロニ「いやーコツ掴んだら案外簡単に捕まえられたんスよぉ〜」エヘヘ
アンチョビ「気持ち悪いし気の毒だから早く逃がせええええええ!!!!!」
ペパロニ「え〜姐さん冷たいッス....」パカ
バサバサバサバサバサバサ
アンチョビ「(うん、こいつはコッテリ絞られて当然だな!)」
305 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2018/01/16(火) 01:33:03.91 ID:bMNZk8Ke0
本日はここまでです
長期間放置して申し訳ありませんでした
完結までもうしばらくお付き合いいただければ幸いです
306 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/16(火) 01:52:43.33 ID:P3NjPuyPo
なんであんなにセミ捕ってたんだろうな・・・
307 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/01/19(金) 02:31:02.01 ID:fiqfWP1bO
良い
308 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/02/18(日) 22:18:12.84 ID:FsEZSHJW0
ほ
309 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2018/03/17(土) 22:11:31.39 ID:ffHd3CmT0
ペパロニ「いやー楽しかったすね〜」
アンチョビ「こっちはトラウマになりそうだ....」
ペパロニ「姐さんともあろうお方が随分軟弱なこと言うんすねえ」
アンチョビ「セミで破裂しそうな虫かごなんて見たら誰でもそう言うわ!」
ペパロニ「私はむしろワクワクするッス!」ペカー
アンチョビ「うん、お前はやっぱおかしい!」
ペパロニ「失礼ッスね〜」
ペパロニ「姐さんカギ〜」
アンチョビ「はいはい」ガサゴソ
アンチョビ「ん」スッ
ペパロニ「どうもッス〜」ガチャリ
310 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2018/03/17(土) 22:12:09.88 ID:ffHd3CmT0
ガチャガチャ
ペパロニ「ん〜?」
アンチョビ「何やってんだ?早く開けてくれ〜」
ペパロニ「?」ガチャリ
ペパロニ「....」クイ
ペパロニ「あ、開いた」
アンチョビ「どうした?」
ペパロニ「いや、最初カギ開けたはずなのに開いてなくて」
ペパロニ「もっかい回したら開いたんスよ」
アンチョビ「....」
ペパロニ「不思議なこともあるもんッスね〜」ヘラヘラ
アンチョビ「....」ガシッ
311 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2018/03/17(土) 22:12:40.65 ID:ffHd3CmT0
アンチョビ「....ぉぃ」グイグイ
ペパロニ「あれ、入んないんスか?」
アンチョビ「....」
アンチョビ「私は部屋を出るときカギを締めた、ちゃんと確認もした」
ペパロニ「エライッス!」
アンチョビ「それでお前がさっきカギを回したら締まった」
ペパロニ「そうッス!」
アンチョビ「これがどういうことかわかるか?」
ペパロニ「超常現象!」
アンチョビ「....」
アンチョビ「私らが外に出てる間に誰かがカギを開けて部屋に入った可能性があるってことだ....!」
ペパロニ「....」
ペパロニ「あ、なるほど〜!」
ペパロニ「....」
312 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2018/03/17(土) 22:13:17.63 ID:ffHd3CmT0
ペパロニ「あれ、それって結構マズくないッスか?」
アンチョビ「....」
アンチョビ「....かなりマズい」
ペパロニ「....本当にカギ締めたんスよね?」
アンチョビ「....お前も見てただろ?」
ペパロニ「....」
ペパロニ「私、見てくるッス」
アンチョビ「は、はぁ!?お前、変質者とかだったらどうするんだよ!」
ペパロニ「....」
ペパロニ「姐さんを危険な目に遭わせるわけにはいかないッスからっ....」ダッ
アンチョビ「いや警察呼べよ!!!」
313 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2018/03/17(土) 22:13:56.30 ID:ffHd3CmT0
ガチャリ
カルパッチョ「お帰りなさい、ペパロニ♪」
ペパロニ「」
ペパロニ「....」
ペパロニ「....」ダッ
アンチョビ「あイテ!」
アンチョビ「ってカルパッチョ!?明日来るって言ってたじゃないか!!」
カルパッチョ「お邪魔してます姐さん♪」
アンチョビ「お前、来るなら普通に来てくれよ....」
カルパッチョ「姐さんの退屈な大学生活にもたまには刺激が必要じゃないかと思いまして」
アンチョビ「間に合ってる」
アンチョビ「こいつのおかげでここ何週間かは色んな意味で刺激的だ」
カルパッチョ「あら、良かったわねペパロニ?」
314 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2018/03/17(土) 22:14:25.33 ID:ffHd3CmT0
ペパロニ「ね、姐さん知ってたんすかぁ!?」
アンチョビ「いや今ここにいるとは知らなかったけど」
ペパロニ「来ることは知ってたんすね!?」
アンチョビ「ま、まあな」
ペパロニ「酷いッス!裏切りッス!」
カルパッチョ「あなたも私を裏切ってたと思うんだけど?」ニッコリ
ペパロニ「」
アンチョビ「自業自得なんだからたっぷり説教されろ」
ペパロニ「姐さんまでぇ〜....」
315 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2018/03/17(土) 22:22:41.73 ID:ffHd3CmT0
カポーーーーン
カルパッチョ「....」ギュウ
ペパロニ「....」ギュウ
アンチョビ「....」ギュウ
アンチョビ「....なあ」
アンチョビ「3人で入るのは無理がないか....」
カルパッチョ「CV33にも乗れましたし大丈夫だと思ったんですけど....」
ペパロニ「姐さ〜ん風呂の時くらいウィッグ取ってくださいよ〜」
アンチョビ「地・毛・だ!!!」
ペパロニ「そ〜だったんすかぁ〜!」
カルパッチョ「あなた、わざと言ってるでしょ」
ペパロニ「へ?」ポケー
アンチョビ「そんな顔されると冗談なのか本気なのかわからんぞ....」
カルパッチョ「この子に限ってはありえますからね....」
ペパロニ「私のことバカにしすぎッスよ!?」
316 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2018/03/17(土) 22:29:18.33 ID:ffHd3CmT0
生きてます
317 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/17(土) 22:55:37.64 ID:OTL01Ebmo
よかった
318 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/04/17(火) 21:27:03.52 ID:vd9lWhss0
ほ
319 :
◆bL5b7ovQmQ
:2018/05/17(木) 19:15:08.38 ID:5pQx1APD0
土曜日に更新します
320 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2018/05/19(土) 21:35:53.80 ID:UWjW/PE00
カルパッチョ「....」モグモグ
カルパッチョ「....」モグモグ
カルパッチョ「....」
カルパッチョ「....腕は落ちていないみたいね」ニヤリ
ペパロニ「へっへー!まあな!」
アンチョビ「数年ぶりの再会みたいな雰囲気醸し出してるなお前ら」
カルパッチョ「実際は2週間くらいです」
アンチョビ「だよなぁ」
カルパッチョ「....でも」
ペパロニ「?」
321 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/05/19(土) 21:36:42.06 ID:UWjW/PE00
カルパッチョ「今まで2年以上ずっと一緒だったから」
カルパッチョ「少し寂しかったんです....」グスン
ペパロニ「カ、カルパッチョ....」
カルパッチョ「ま、久しぶりに姐さんに会えたから別にいいですけど」ケロッ
ペパロニ「んなっ....」
カルパッチョ「色々放り出して突然失踪したのは許してないのよ?」ニッコリ
ペパロニ「ひぇ....」
アンチョビ「まあまあ、その話はもういいじゃないか」アセアセ
ペパロニ「姐さん!」
322 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2018/05/19(土) 21:38:14.82 ID:UWjW/PE00
アンチョビ「こいつにしては長く持った方だろ?」
カルパッチョ「それは、確かに....」
ペパロニ「長く持った方ってなんすか!?」
アンチョビ「え?アホの割には辛抱したなってことだぞ?」
カルパッチョ「この調子だから大丈夫だったんじゃないですか?」
ペパロニ「2人とも酷いッス!」
ペパロニ「そもそも私は戦車道のことで来たんじゃ....」ボソ
アンチョビ「わかってるよ、お前はそんなやつじゃないよな」
カルパッチョ「....」
323 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2018/05/19(土) 21:38:50.25 ID:UWjW/PE00
アンチョビ「せっかく久しぶりに3人そろったんだし何か楽しいことでもするか!」
カルパッチョ「そうですね!」
ペパロニ「あ!私やりたいことあるッス!」
アンチョビ「おーなんだペパロニ!」
ペパロニ「ここの棚の奥に隠してある....」ガサゴソ
カルパッチョ「?」
アンチョビ「んんっ!?」
ペパロニ「姐さんとっておきの恋愛小説鑑賞会がしたいッス!」
アンチョビ「お、お前ぇ!なんでそれを知ってるんだぁ!!!」
ペパロニ「いやー偶然って怖いッスねぇ....」
アンチョビ「嘘つけ!あんな込み入ったところ偶然見るわけないだろ!!!」
324 :
◆bL5b7ovQmQ
:2018/05/19(土) 21:39:25.08 ID:UWjW/PE00
カルパッチョ「うわっ....///これ結構....///」
アンチョビ「読むなぁ!!!」ガバッ
カルパッチョ「きゃっ!」
ピュー
ペパロニ「おりゃ」パシッ
ペパロニ「んーどれどれ〜....」ペラペラ
アンチョビ「あ゛〜〜!!!」
ペパロニ「....」
ペパロニ「///」ポッ
アンチョビ「頬を赤らめるな!!!」
ペパロニ「....」
ペパロニ「....」スッ
アンチョビ「バツが悪そうに差し出すな!!!」
カルパッチョ「ペパロニには刺激が強すぎたのね....」
325 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2018/05/19(土) 21:40:06.89 ID:UWjW/PE00
アンチョビ「さすがに3人で寝ると....」
ペパロニ「狭いッスね....」
カルパッチョ「すみません....」
アンチョビ「まあこのギュウギュウ感もたまには、な?」ニコ
ペパロニ「思い出しますねえ」
カルパッチョ「あの時のこと?」
ペパロニ「あぁ」
アンチョビ「どの時だ?」
326 :
◆bL5b7ovQmQ
:2018/05/19(土) 21:40:34.85 ID:UWjW/PE00
ペパロニ「ギュウギュウといえば大学選抜戦の後の移動ッス」
アンチョビ「あーあったなぁ」
カルパッチョ「思い出すってほど昔でもないんですけどね....」
ペパロニ「姐さんが卒業して、私たちも進級して、全国大会に出て、負けて....」
カルパッチョ「あっという間に過ぎちゃって....」
アンチョビ「凄く昔のことみたいだな....」
3人「....」
327 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2018/05/19(土) 21:41:00.35 ID:UWjW/PE00
ペパロニ「しかし....」
ペパロニ「まさか姐さんがあんなの読んでたとは....」
アンチョビ「この流れで!?」
アンチョビ「というか!あ、あのくらい普通だろ!」
カルパッチョ「大学生では普通なんですか?」
ペパロニ「教科書ッスか?」
アンチョビ「教科書じゃないけど....」
ペパロニ「思い出したらなんか熱くなってきたッス....///」
アンチョビ「そこまででもなかっただろ....」
カルパッチョ「....」
ペパロニ「....」
アンチョビ「なんか言ってくれ....」
アンチョビ「よし!もう寝よう!おやすみ!」
ペパロニ「強引ッスねぇ〜」
カルパッチョ「ふふっ」クスリ
328 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2018/05/19(土) 21:42:40.51 ID:UWjW/PE00
カルパッチョ「なんだか....」
カルパッチョ「懐かしいですね....」クスクス
アンチョビ「....」
アンチョビ「....あぁ」ニコニコ
ペパロニ「....」
ペパロニ「そうッスね....」ニコニコ
329 :
◆bL5b7ovQmQ
:2018/05/19(土) 21:45:46.82 ID:UWjW/PE00
アンチョビ「....ん」パチ
アンチョビ「....トイレ」
330 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2018/05/19(土) 21:48:57.09 ID:UWjW/PE00
ジャー
アンチョビ「....」
カルパッチョ「姐さん」
アンチョビ「うぉ!?」
アンチョビ「お、お前、いきなり脅かすなよ....」
カルパッチョ「あ、すみません、そんなつもりじゃなかったんですけど....」
アンチョビ「いや、こっちこそ起こしちゃったか?ごめんな」
カルパッチョ「いえ....」
カルパッチョ「....」
アンチョビ「?」
カルパッチョ「姐さん、少し、話しませんか」
アンチョビ「....」
アンチョビ「フフッ」
アンチョビ「実はな、とっておきの紅茶があるんだ」
カルパッチョ「夏の真夜中にですか?」
アンチョビ「あぁ」ニヤリ
331 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2018/05/19(土) 21:50:13.40 ID:UWjW/PE00
これを書き始めて2度目の夏が来そうです、本当にすみません
もう終盤ですのでどうかもうしばらく
332 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/05/19(土) 22:00:16.52 ID:giLLNEJ0o
おつ
333 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/03(火) 01:39:57.38 ID:TRwUNidq0
ほ
334 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/09(月) 02:01:52.17 ID:GQx5KnYa0
夏、真夜中、紅茶...
あっ...(さっし)
335 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/07/20(金) 00:04:44.46 ID:AEMKZhTT0
アンチョビ「....」フーフー
カルパッチョ「....」フーフー
カルパッチョ「....」クピ
カルパッチョ「....」
カルパッチョ「熱帯夜に飲むものじゃないですね」
アンチョビ「私もそう思う」クスクス
カルパッチョ「じゃあなんで飲ませたんですか!」
アンチョビ「....なんとなくリラックスすると思ってな」
カルパッチョ「....」
アンチョビ「ペパロニのことなんだろ?」
カルパッチョ「....」
カルパッチョ「やっぱり、わかりますよね」
アンチョビ「まー何か理由がないとこんな強引なことするやつでもないだろ、お前は」
カルパッチョ「....さすが姐さんです」
336 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2018/07/20(金) 00:05:41.03 ID:AEMKZhTT0
アンチョビ「それに」
アンチョビ「ペパロニとも長く一緒にいたからな」
アンチョビ「あいつの調子がなんとなく奮ってないような気はしてたんだ」
アンチョビ「奮ってなくても十分すぎるくらいなんだが....」
カルパッチョ「....」
アンチョビ「ま、その程度だ」
アンチョビ「内容までは私にもわからないからよろしく!」
カルパッチョ「....」
337 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2018/07/20(金) 00:06:09.23 ID:AEMKZhTT0
カルパッチョ「私が直接聞いたわけじゃないのであくまで推測なんですけど」
カルパッチョ「あの子、進路のことについて悩んでると思うんです」
アンチョビ「....」
アンチョビ「進路ぉ!?」
アンチョビ「それは高校を卒業できるのかって話か?」
カルパッチョ「姐さん!今は真面目な話をしてるんですよ!茶化さないでください!」
アンチョビ「あ、すまんすまん」ペコ
アンチョビ「いや、それにしてもだな」
アンチョビ「あいつがそんなことで悩んでる姿が想像できないというかなんというか....」
カルパッチョ「私も最初はそう思ってたんですけど....」
カルパッチョ「姐さんが卒業して私たちが進級した頃から、あの子ちょっと変わったんです」
アンチョビ「というと?」
338 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2018/07/20(金) 00:06:50.61 ID:AEMKZhTT0
カルパッチョ「試験前に図書館で勉強してました」
アンチョビ「!?!?!??!?!?!?!?!?!?!?
カルパッチョ「ガリ勉ってほどじゃないですよもちろん」
カルパッチョ「でも今までから考えるとありえないじゃないですか!」
アンチョビ「天変地異の前触れだろ」
カルパッチョ「私もそう思って、聞いてみたことがあったんです」
カルパッチョ「『突然勉強なんてして、あなた進学するつもりなの?』って」
アンチョビ「ふむふむ」
カルパッチョ「そしたら」
ペパロニ『うちにそんな余裕ねえよ!』
カルパッチョ「って言われて」
アンチョビ「....」
アンチョビ「(そういえば前そんなこと言ってたな....)」
339 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2018/07/20(金) 00:07:40.53 ID:AEMKZhTT0
カルパッチョ「そのあと『じゃあなんで勉強してるのよ』って聞いたんですけど」
カルパッチョ「ちょっと黙ったと思ったらすぐにはぐらかされちゃいました」
アンチョビ「なるほどなぁ....」
カルパッチョ「それからは私もそのことを聞かないようにしたんです」
アンチョビ「どうして?」
カルパッチョ「....だって」
カルパッチョ「無理やり笑顔を作るペパロニなんて、私は見たくなかったので」
アンチョビ「....」
アンチョビ「私も同感だな」
カルパッチョ「....」
340 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2018/07/20(金) 00:09:33.65 ID:AEMKZhTT0
カルパッチョ「....すみません」
アンチョビ「なんで謝るんだよ?」
カルパッチョ「だって、姐さんはもうとっくに卒業していて」
カルパッチョ「関係ないはずのに」ウル
カルパッチョ「私の力不足のせいでっ....悩みを押し付けてしまってっ....」ポロポロ
アンチョビ「....」
アンチョビ「私はさ、お前がそんなになるまで思い詰めてしまったことのほうが辛いし悲しい」
カルパッチョ「....」ポロ
カルパッチョ「っ....」フキ
カルパッチョ「すみません....」
アンチョビ「....」
341 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2018/07/20(金) 00:10:41.37 ID:AEMKZhTT0
アンチョビ「謝るくらいならこれ飲んでくれ、暑いから飲みたくない」スッ
カルパッチョ「なんで淹れたんですか!?」
アンチョビ「や、悩み相談には雰囲気も大事かなって」アハハ
カルパッチョ「ふふっ」クスリ
アンチョビ「ふっ」クス
アンチョビ「話してくれてありがとう、カルパッチョ」
カルパッチョ「い、いえ、むしろ私の方がお礼を言うべきです」
アンチョビ「よし!」
アンチョビ「あとは私に任せてくれ」
カルパッチョ「....はい」
カルパッチョ「あの子のこと、よろしくお願いします」ペコリ
アンチョビ「....いいコンビになったな」ニコニコ
カルパッチョ「....」
カルパッチョ「嬉しいです」ニコ
342 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2018/07/20(金) 00:12:29.60 ID:AEMKZhTT0
アンチョビ「まだたっぷりお湯はあるからな」ニコニコ
カルパッチョ「そんなに飲んだら汗だくになっちゃいます!」
アンチョビ「紅茶なんて送ってきたやつが悪い」
カルパッチョ「失礼ですよダージリンさんに」
アンチョビ「よくわかったな」
カルパッチョ「わからないほうがどうかしてます」
アンチョビ「確かに」
343 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2018/07/20(金) 00:13:34.31 ID:AEMKZhTT0
遅くなってしまい申し訳ありません
次回、クライマックスです
344 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/07/20(金) 16:03:07.14 ID:1dLZ10zpO
乙乙
345 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/08/19(日) 00:46:02.13 ID:OvZ2E6/50
ほしゅ
346 :
◆bL5b7ovQmQ
:2018/10/16(火) 01:43:56.01 ID:hqZE6Hwq0
近日中に更新します
347 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/10/19(金) 18:38:31.04 ID:VFhLhIQDO
復活してるー
348 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2018/11/16(金) 01:52:55.61 ID:8okXY1a0O
ほ
349 :
◆bL5b7ovQmQ
[sage saga]:2018/12/19(水) 10:55:06.09 ID:xOa7qd590
今度こそ近日中に更新します
350 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/02/16(土) 17:12:09.07 ID:3VBZ0qsT0
ペパロニ「ん....」ムニャ
アンチョビ「お は よ う」ニッコリ
ペパロニ「ちかいッスよ姐さん....」ムニャムニャ
アンチョビ「今すぐ着替えろ」
ペパロニ「あさごはんは....」
アンチョビ「弁当を作っておいた!」
ペパロニ「用意周到ッスね、どこに行くんスか?」
アンチョビ「ヒミツだ」ニヤニヤ
ペパロニ「ほほう....それは楽しみッス....」ニヤニヤ
351 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/02/16(土) 17:12:39.37 ID:3VBZ0qsT0
ペパロニ「あれ、そういえばカルパッチョは?」
アンチョビ「まだ寝てるし置いていこう」
ペパロニ「えーだったらなんで私は無理やり起こしたんスかぁ〜」
アンチョビ「お前はずっとここでぐうたらしてるんだからいいだろ!」
アンチョビ「こいつはお前のために長旅して来たんだぞ?」
ペパロニ「それもそうッスね!」ペカー
カルパッチョ「(ほっ)」
アンチョビ「じゃあ行くか!」
ペパロニ「はーい!」
カルパッチョ「....」
カルパッチョ「(姐さん、よろしくお願いします....)」
352 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/02/16(土) 17:13:34.37 ID:3VBZ0qsT0
〜戦車庫〜
ペパロニ「ここって?」
アンチョビ「私の今のホーム、大学の戦車庫だ!」
ペパロニ「知ってるッス」
ペパロニ「てか前来ましたし」
アンチョビ「そういえばそうだったな....」
アンチョビ「(恥ずかしくて記憶から消してた)」
ペパロニ「今日は誰もいないんスねぇ」
アンチョビ「休みだからな」
アンチョビ「自主練をしようにも戦車は1人じゃ動かせないし」
ペパロニ「改めて考えると面倒な乗り物ッスね〜」ポケー
アンチョビ「乗り物ってか兵器だしなぁ」
353 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/02/16(土) 17:14:14.09 ID:3VBZ0qsT0
アンチョビ「....」
アンチョビ「まあでも私は」
アンチョビ「その面倒臭さすら愛おしく感じてしまうくらいに」
アンチョビ「戦車バカなのかもしれないな」フフ
ペパロニ「....」
アンチョビ「お前はどうだ?」
ペパロニ「私ッスか?」
アンチョビ「戦車道好きか?」
ペパロニ「そりゃあ好きっすよ〜、当り前じゃないッスか〜」
アンチョビ「だから迷ってるのか?」
ペパロニ「え?」
354 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/02/16(土) 17:14:42.18 ID:3VBZ0qsT0
アンチョビ「お前、本当は大学に行って戦車道続けたいんじゃないのか?」
ペパロニ「....」
ペパロニ「そんなことは....」
ペパロニ「....ないッス」
アンチョビ「....」
アンチョビ「ペパロニ、私は別に問い詰めてるわけじゃない」
アンチョビ「ただ私は、お前の先輩....」
アンチョビ「いや、姐さんとして」
アンチョビ「お前にそんな顔をさせたくないんだ」ニコ
ペパロニ「....」
アンチョビ「他の誰にも話さなくていい」
アンチョビ「ただ私にだけは」
アンチョビ「頼ってくれないか?」ニコ
ペパロニ「姐さん....」
ペパロニ「....」
355 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/02/16(土) 17:15:18.67 ID:3VBZ0qsT0
ペパロニ「....姐さんには敵わないッス」エヘヘ
アンチョビ「私はドゥーチェ」
アンチョビ「ドゥーチェ・アンチョビだからな!」
ペパロニ「....」
ペパロニ「私は元々戦車道なんて聞いたこともなかったし、それをやるつもりでアンツィオに来たわけでもなかったッス」
ペパロニ「姐さんに出会って、よく分からないまま始めて」
アンチョビ「最終的には私の鉄板ナポリタンに釣られたんだったか」
ペパロニ「いやあれは死ぬほど美味かったッスけど!一番の理由じゃないッスよ!?」
アンチョビ「冗談冗談」アハハ
ペパロニ「あの時姐さんに戦車道を教えてもらって、楽しそうだなって思ったッス」
356 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/02/16(土) 17:16:45.45 ID:3VBZ0qsT0
ペパロニ「実際、私ものすっごく楽しかったんスよ」
アンチョビ「そりゃあよかった」
ペパロニ「でもそれって、姐さんがいるからなのかなって」
ペパロニ「ちょっと思ってたッス」
アンチョビ「....」
ペパロニ「実際は違いました」
ペパロニ「姐さんが引退して、私がドゥーチェになってから」
ペパロニ「寂しい気持ちはあっても」
ペパロニ「楽しくなくなる、なんてことは全くなかったッス」
アンチョビ「....」
アンチョビ「それだけお前の中では、戦車道の存在が大きなもの、大切なものになったのかもしれないな」
ペパロニ「....そうかもしれないッス」
357 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/02/16(土) 17:17:31.07 ID:3VBZ0qsT0
ペパロニ「始めたときはなんとなくだったし、その先のことなんて考えもしなかったんスけど」
ペパロニ「いざ自分の引退が近くなってくると」
ペパロニ「急に焦りっていうか....」
ペパロニ「これで終わりでいいのか?」
ペパロニ「みたいなこと考えるようになっちゃって....」
アンチョビ「終わらせないってことはつまり?」
ペパロニ「大学に行って続ける、しかないッス」
アンチョビ「まー高卒でプロに入るほど有名な選手ではないからな」
ペパロニ「だから言わなかったんスよ!」
アンチョビ「すまんすまん」アハハ
358 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/02/16(土) 17:18:05.60 ID:3VBZ0qsT0
ペパロニ「でも現実的なことを考えたら」
ペパロニ「私を大学に入れて戦車道を続けさせる余裕は、たぶんうちにはなくて」
ペパロニ「それでも無理を言ってやらせてもらう覚悟ややる気が私にあるのかも」
ペパロニ「....正直、よくわかんないんス」
アンチョビ「....」
ペパロニ「だから一旦家から離れてそのことを考えたり」
ペパロニ「姐さんに大学生活のこと色々聞いたりして」
ペパロニ「自分の気持ちに整理をつけようと思って来たッス」
アンチョビ「....」
ペパロニ「気が付いたら姐さんに甘えて、迷惑をいっぱいかけちゃって」
ペパロニ「....巻き込んじゃってすみません」ペコ
アンチョビ「お前の迷惑は今まで通り過ぎてもう慣れたから別にいい」
ペパロニ「酷いッスよぉ」ニコ
359 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/02/16(土) 17:18:48.29 ID:3VBZ0qsT0
アンチョビ「....」
アンチョビ「それで、結論は出たのか?」
ペパロニ「....」
ペパロニ「迷いが大きくなったッス」
アンチョビ「だろうな....」
アンチョビ「....」
アンチョビ「私はお前の最後の大会を見てたんだが」
ペパロニ「?」
アンチョビ「実はな、かなり驚いたんだよ」
ペパロニ「アンツィオのあまりの弱さにッスか?」ペカー
アンチョビ「お前の成長に」
ペパロニ「えぇっ!?」
360 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/02/16(土) 17:19:23.53 ID:3VBZ0qsT0
アンチョビ「確かにアンツィオはあっさり負けた」
アンチョビ「でもな、お前がしっかり隊長やってるのはすぐに分かった」
ペパロニ「そ、そうッスか....///」
アンチョビ「私がいないと何もできないし、いても余計なことをするお前はもういなくて」
アンチョビ「ドゥーチェ・ペパロニになれたんだなって思ったんだ」
ペパロニ「....」
アンチョビ「お前の事情とか悩みとかぜ〜んぶ抜きにした私の気持ちを言うならば」
アンチョビ「成長したお前には是非とも戦車道を続けて欲しい」
ペパロニ「....」
361 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/02/16(土) 17:20:04.44 ID:3VBZ0qsT0
アンチョビ「最近勉強してるんだろ?」
ペパロニ「な!?どこでそれを!」
アンチョビ「でもな、聞いてる限りそんな勉強じゃ足りないぞ!」
ペパロニ「?」
アンチョビ「もし本気で戦車道を続けたいなら」
アンチョビ「死ぬ気で勉強して勉強して勉強して」
アンチョビ「うちの大学の特待生になるんだ!!!!」
アンチョビ「これが前ドゥーチェとして活躍した優秀な私が考えた」
アンチョビ「全ての事情を円満に解決できるスマートでベストな作戦だ」
ペパロニ「」
362 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/02/16(土) 17:20:44.70 ID:3VBZ0qsT0
ペパロニ「姐さん、本気で言ってるんスか?」
アンチョビ「あぁ」コクリ
ペパロニ「私バカなんスよ!」
アンチョビ「当然」
ペパロニ「もう3年の夏ッス!!」
アンチョビ「知ってる」
ペパロニ「だったら!!!」
アンチョビ「ペパロニ」
363 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/02/16(土) 17:21:12.55 ID:3VBZ0qsT0
アンチョビ「ウジウジ独りで悩んで」
アンチョビ「後ろ向きなことばっかり言って」
アンチョビ「あれこれ言い訳ばっかり並べて」
アンチョビ「それでもお前はアンツィオの生徒か!!!」
ペパロニ「....」
アンチョビ「....」
アンチョビ「ノリと勢いはどこに行ったんだ?」ニッコリ
ペパロニ「ノリと勢い....」
364 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/02/16(土) 17:21:58.42 ID:3VBZ0qsT0
アンチョビ「....私がお前に教えられるのはここまでだ」
ペパロニ「姐さん....」
アンチョビ「てことで」
アンチョビ「カルパッチョ〜」
カルパッチョ「はいこれ」ドスン
ペパロニ「うぇっ!?お前いたのかよ!」
ペパロニ「ってこれは?」
アンチョビ「お前の荷物だ」
アンチョビ「もうここで悩む必要はないだろ」
カルパッチョ「用事は済んだでしょう?」
ペパロニ「えぇ....」
365 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/02/16(土) 17:22:48.98 ID:3VBZ0qsT0
アンチョビ「ペパロニ」
ペパロニ「なんスか?」
アンチョビ「色々厄介なことも多かったけど」
アンチョビ「なかなか悪くなかったぞ」
アンチョビ「2人暮らし」
ペパロニ「姐さん!!!」
ペパロニ「私も、すっっっっっっごく楽しかったッス!!!!」ニカッ
アンチョビ「まだ分からないだろうが」
アンチョビ「お前の気持ちが、進む先が決まった時には教えてくれ」
ペパロニ「すぐに教えるッス!」
366 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/02/16(土) 17:23:16.67 ID:3VBZ0qsT0
アンチョビ「カルパッチョ、ペパロニを頼む」
カルパッチョ「この子のお世話には慣れてますから」
アンチョビ「まーペパロニを心配して追いかけてくるくらいだからな〜」ニヤニヤ
カルパッチョ「ちょ、ちょっと姐さん!?」アセアセ
ペパロニ「カルパッチョぉ〜、お前結構可愛いとこあるじゃね〜か〜」ニヤニヤ
カルパッチョ「....帰ったら覚えてなさい」
ペパロニ「じょ、冗談だよ冗談!」
367 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/02/16(土) 17:24:34.05 ID:3VBZ0qsT0
アンチョビ「私は、お前がどんな道を選んでも絶対に応援する」
ペパロニ「....はい」
アンチョビ「ただやると決めたなら」
アンチョビ「全力のノリと勢いをお見舞いしてやれ!」
ペパロニ「ふっ....」
ペパロニ「....私を誰だと思ってるんスかぁ〜?」
ペパロニ「ドゥーチェ・ペパロニッスよ!!!」
アンチョビ「言うじゃないか」ニヤリ
ペパロニ「....」
ペパロニ「....」ギュッ
アンチョビ「んぉっ、い、いきなり抱き着くな!」
ペパロニ「....姐さん」
ペパロニ「本当にありがとうございました」ギューッ
アンチョビ「....」ニコ
アンチョビ「頑張れ」ポンポン
ペパロニ「はい!」ニカッ
368 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/02/16(土) 17:25:13.86 ID:3VBZ0qsT0
アンチョビ「って言っていい感じで別れたのが半年以上前....」
アンチョビ「あいつの進路どうなったんだ!?」
アンチョビ「ペパロニどころかカルパッチョからも一切連絡来ないんだが!?」
アンチョビ「私気持ちが決まったら連絡しろって言ったよな!?」
アンチョビ「もう3月も半ばなのに未だに連絡ないってどうなってるんだよ!!!」
アンチョビ「でもあんなこと言った手前こっちから聞くわけにもいかないし....」
アンチョビ「....」
アンチョビ「あーなんでこんなことに!!!」ジタバタ
369 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/02/16(土) 17:25:58.09 ID:3VBZ0qsT0
ピンポーン
アンチョビ「なんだこんな時に」ガチャリ
ペパロニ「あ、姐さん久しぶりッス!」
アンチョビ「」
アンチョビ「おおおおおおお前な!!!!!なんであれ以降何も言ってこないんだよ!」
アンチョビ「てかいきなり来るな!!!!!!もっとメールとか電話とか段階を踏んでから来いよ!!!!!」
ペパロニ「いやだって姐さんが」
ペパロニ「『お前の気持ちが、進む先が決まった時には教えてくれ』」
ペパロニ「って言ってたんで」
ペパロニ「決まってすぐ教えに来たんスよ?」
アンチョビ「あれはそういう意味じゃなくでだな....」
370 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/02/16(土) 17:26:41.32 ID:3VBZ0qsT0
アンチョビ「ん?」
アンチョビ「今なんて」
ペパロニ「とりあえず荷物入れちゃっていいッスか?」ペカー
アンチョビ「?」
ペパロニ「オッケー出たんでお願いしまーす!」
アンチョビ「!!?!?!?!!?!?!?!?!?!?!?!?!!!?」
アンチョビ「なんで引っ越し業者が大荷物持って入ってくるんだ!!!?!?!?!?!?」
ペパロニ「あ、私姐さんの大学入れたんでここ住んでいいスか?」
アンチョビ「!!!!!?!?!!?!?!!?!?!?!?!?!??!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?」
アンチョビ「そういう大事なことはもっと早くに言え!!!!!」
ペパロニ「私たちの2人暮らし第2章はまだ始まったばかりッス!!!」
アンチョビ「勝手に始めるなぁ〜!!!!!!」
【完】
371 :
◆bL5b7ovQmQ
[saga]:2019/02/16(土) 17:28:38.22 ID:3VBZ0qsT0
最後までお付き合いいただきありがとうございました
とんでもない時間がかかってしまいましたが、なんとか考えていた通りの結末を書くことが出来て本当によかったです
過去作ともども、これからもよろしくお願いします
このSSが読者の方の人生の糧に少しでもなれば幸いです
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