姫神「はい。はっぴー。ばれんたいん。」上条「カカオ100%超苦ェエ!!」

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317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/19(水) 01:31:23.16 ID:Gge0i70N0

姫神「はい。おはし。」

上条「さんきゅな」

姫神「それじゃ。」

上条「ん。」


上条姫神「「いただきます。」」


上条「むぐむぐ。美味ッ!!やっぱ姫神料理上手いな!」

姫神「ありがとう。たんとお食べ。」

上条「…生姜焼き美味ッ!?…後でレシピ教えてもらえないか?」

姫神「いいよ。」クスクス



318 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/19(水) 01:35:22.53 ID:Gge0i70N0

上条「むぐむぐ!むぐむぐむぐむぐ!」

姫神「…」ズズ...

姫神(お味噌汁。少し辛かったかもしれない。)チラッ

上条「合わせ味噌…か?ウチは普段赤だし派だから新鮮だな」ズズズズズズズ

姫神(良かった。問題無さそう。)

姫神(そして上条くんは赤だし派か。今後は赤だしにしよう。)

姫神「…静か。」

上条「まぁ2人だしなー」モグモグモグモグ

姫神(…2人きり。)


姫神(2人きり。か。そう。2人きり。なんとか。距離を縮めたい。)

姫神「…」

姫神(こういう時。どうしたらいいんだろう。)

姫神(やっぱり普通に会話して食べるだけでいいのかな。)



319 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/19(水) 01:41:17.19 ID:Gge0i70N0

姫神「そういえば。今度席替えするって。」

上条「へぇーそうなのか?」

姫神「うん。上条くんはその時居なかったから知らないと思うけど。」

上条「あー…俺もずっと忙しかったからなぁ」モグモグ

姫神「…」

上条「次の席は窓側の1番後ろがいいなぁ」

姫神「そう?」

上条「サボれるだろ。前の席の奴が体デカけりゃ隠れるしな」

姫神「でも教卓からだと後ろの席ほど良く見えるらしいよ。」

上条「え、…じゃあ逆に1番前…とか?」

姫神「それは。普通によく見えると思う。」

上条「ですよねー」

姫神「これからも。忙しくなるの?」

上条「さあなぁ」モグモグ

姫神「…無理。しないでね。」

上条「上条さんもしたくはないんですけどね…」ムッチャムッチャ

姫神「何があるの?」

上条「いろいろ。」

姫神「…そう。」


320 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/19(水) 01:43:56.94 ID:Gge0i70N0


姫神「…あ。上条くん明日掃除当番。忘れないでね」

上条「なんかその単語を聞くのめちゃくちゃ久しぶりな気がする…」

姫神「君。ほとんどしたことないもんね。」

上条「学校…ちゃんと行かなきゃなぁ」

姫神「うん。学校は行かなきゃだめだよ。」

姫神「せっかく。行けるんだから。」

上条「だよなぁ…」

321 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/19(水) 01:46:04.33 ID:Gge0i70N0

姫神「あ…ごはんつぶ。ここに付いてるよ」ツンツン

上条「え?どこだ?」

姫神「ん。ここ。」ヒョイ

上条「お、ありがと」

姫神「…」つ。

姫神「てい。」つ

上条「むぐ?」

姫神「はい。上条くんの口に返す。」

姫神「一生懸命作ったから。ちゃんと残さず食べて欲しい。」

上条「んぐ。」

上条「…」



上条(ちょっと姫神の指をしゃぶっちまった///)


322 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/19(水) 01:47:09.87 ID:Gge0i70N0

姫神「…お茶。いる?」

上条「ん。ああ…ありがと」

姫神「はい。熱いかもしれないから気をつけて。」

上条「ああ…あちちっ!?」

姫神「もう。今言ったばかり。」

上条「わ、悪い…」

姫神「濡れた?おしぼりならあるけど…」

上条「いや大丈夫大丈夫。おしぼりは要らない」

姫神「そう?」

姫神(…私もお茶飲もう)



上条姫神「「ふーっ…」」



          まったり。



323 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/19(水) 01:51:20.83 ID:Gge0i70N0


姫神(こういうシチュエーションに憧れていたけど…なんだか。普通。)

姫神(全くドキドキしてないわけでもないのだけど。)

姫神(まぁ。普通にごはん食べて会話してるだし。)

姫神「…」チルチル

姫神(こういう時。本当はどうしたら良かったのかな。)

姫神(勢いだけ。ノープランで来たけど。)

姫神「…」

姫神(まぁ。いいか。)ズズ

姫神(のどか。それに…”気持ち”は良いかもしれない。)

姫神(それから…)



姫神「…なんだか。とても暖かい。」

上条「?」


324 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/19(水) 01:53:11.16 ID:Gge0i70N0


姫神「私にもこの気持ちがよく。わからないけど。」

姫神「けど…君が私の作ったお弁当を『美味しい美味しい』って食べてくれて。」

姫神「少し話して。一緒に居るだけで。なんだか心が…ぽかぽかする。」

上条「…」

姫神「ずっと昔に。小さい頃に…あの山村で暮らしてた時に。こんな感じの気持ちになった事がある気がする。」

姫神「あまり…思い出せないけど。」

上条「…」

325 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/19(水) 01:55:20.44 ID:Gge0i70N0


姫神「…上条くんは。不思議な人だね。」

上条「?」

姫神「私が望むモノを。私が忘れてしまったモノを。」

姫神「私が諦めてしまったモノを。私にくれるから。」

上条「俺何もしてないって。大袈裟だろ」ハハ

姫神「ううん。そんなことはない。私は…君に。現に今も救われている。」

姫神「…私。もうあなたがそばにいてくれるだけでいい。」

姫神「君のその無自覚な暖かさが。…心地が。いい。」



姫神「…すき…。」

上条「えっ」

326 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/19(水) 01:56:24.35 ID:Gge0i70N0



姫神「きっと。君には私のこの感情はわからなくて。伝わらないのだろうとは思う。」

姫神「うん…好き。」



姫神「私。君といるこの時間が。好き…って。思う。」ニコッ...

上条「」

327 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/19(水) 01:57:38.85 ID:Gge0i70N0


姫神「…。」

姫神「あっ…!?////」カァ…!

姫神(しまった。つい安らぎ過ぎて思った事全部吐露してしまった。)

姫神(やらかした…まだ早い。たぶん上条くん『お、おう…』になってる。)

姫神(い。いや。まだ。今のならまだ誤魔化せる!)

姫神(それより。上条くんの反応を冷静に見なきゃ。)

姫神(もし『へーそう?』ホジホジとかなら『じょーだぁーん。』で済む。)

姫神(『ないわーうわー』とかなら…それは…元より脈が。無かったって事…)

姫神(その時は…諦めようと。思う。)

姫神(いくら私だって。ここまでがんばってその結果なら。心が折れる。)

姫神(よし…上条くんの反応を…見る!)

姫神(カミサマ。どうか。せめて。)

姫神(『へーそう?』ぐらいで!)バッ!


328 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/19(水) 01:58:10.51 ID:Gge0i70N0






















上条//「/(//°///ω//°//)//」//

姫神「」ビクッ


329 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/19(水) 01:59:52.92 ID:Gge0i70N0

上条「え、えと…////」

上条「そ、そう…か///」

上条「俺も…その、姫神にそう思われて、嬉しいっていうか…」

姫神「」

上条「あ、あはは…//////」

上条「…その、俺も姫神と一緒…だな、うん///」

上条「俺も…姫神とのこういう時間は、好きだな…///」

姫神「」

上条「つーか、さっきの笑った顔がすげー綺麗で、って、」

上条「ぁ?はは…あ、あっれー!!俺、何言ってんだろうな?!うわっ!なんか恥ずかしっ///」

姫神「」

上条「…忘れてくれ!!///」

姫神「」



姫神(よ。予想以上ッ!!!!)



330 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/19(水) 02:01:58.56 ID:Gge0i70N0

姫神(ど。どうしよう!こ。このまま…何か。)



キーンコーンカーンコーン…




上条「あ…」

姫神「あ。鐘。鳴った…。」

上条「…」

姫神「…」

上条「やっべっ!?これもう授業開始の時間の知らせじゃん!」ガタッ

姫神「…」


331 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/19(水) 02:02:24.36 ID:Gge0i70N0

姫神「ねぇ。上条くん。」

上条「どうした?早く行かねぇと!」




姫神「このまま。…サボらない?」

上条「…え?」

332 : ◆3rfPz4lVbmKs :2017/04/19(水) 02:06:04.31 ID:Gge0i70N0
眠いからここまで。『こういう表現がしたい!おっ!あるやんけ!』と顔文字でイイ感じのがあっても文字化け率半端なくて悔しみ。

次回、『保健室でサボタージュ。そして。』

333 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/19(水) 15:19:58.95 ID:uGamRwx70
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/19(水) 22:15:07.67 ID:vFCYnjwmo
乙ー
こういうのが欲しかったんだよ!
335 : ◆3rfPz4lVbmKs :2017/04/25(火) 22:59:25.13 ID:ik/qM1Bc0


姫神「その。なんとなく。…もう少しだけ。上条くんと2人で居たい。」モジ

上条「えっと、」

姫神「…ごめん。わがままだった。忘れて。」

上条「…」

姫神「遅れた言い訳。考えた方がいい。何にしようか。」



上条「いや、いいよ。2人でサボっちまおうぜ」

姫神「!」


336 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/25(火) 23:01:00.32 ID:ik/qM1Bc0

姫神「でも」

上条「いいって。」

姫神「私が言い出しておいて。なんだけど。」

姫神「上条くんはただでさえ単位危ないのに」

上条「なーに、1回くらい大丈夫大丈夫。それにさ、」

姫神「?」

上条「俺も…」

姫神「…俺も?」



上条「俺も、もう少し姫神と一緒に居たいし…」フイッ

姫神「!」

姫神「…///」




姫神「…ありがとう。///」ニコッ

337 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/25(火) 23:01:46.82 ID:ik/qM1Bc0

・・・・・。



上条「…土御門にFUKIDASIで『俺たちサボるから先生に何とか説明しといて』って頼んだらさ、」テクテク

姫神「うん。」テクテク

上条「何か妙に自信満々に『任せるぜよ!!安心してサボれ!!』って返ってきた」

姫神「…逆に。不安。」




上条「で、どこでサボタージュするんだ?」

姫神「それはもちろん。定番のところ。」



338 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/25(火) 23:03:51.32 ID:ik/qM1Bc0


〜その頃の教室〜



小萌「あれ?姫神ちゃんと上条ちゃんがいないのです」

土御門「先生ーカミやん達なら保健室に行ってるぜい」

小萌「え?お腹でも壊したですかー?誰か理由とか聞いてないですか?」

土御門「あ、先生。オレ二人から理由聞いてるぜよ!」

小萌「え?ホントです?教えてもらえますか?」

土御門「ええと、ちょっと耳貸して貰いたいぜよ」

小萌「はいはい」

土御門「その…内密にお願いしたいんですが、」ヒソヒソ

土御門「『土御門…腹痛いから保健室行くって事にしておいてくれないか…?今日は俺、教室に居たくないんだ…』」

土御門「『姫神も腹痛いって事にしといてくれないか?…俺のせいで姫神も何かされる標的になっちゃうかもしれないし』」



土御門「…って、カミやんが言ってたんだぜい…」

小萌「」



339 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/25(火) 23:05:35.96 ID:ik/qM1Bc0


小萌「あわ、あわわわわ…!まさか先生のクラスにイジメが?!そんな、」

土御門「先生…、どうか、今日だけはカミやん達をそっとしておいてやって欲しい」

土御門「下手に事を荒立てるのも良くない時ってあるし、オレからも頼みたいんだ」

小萌「…土御門ちゃんは何か事情を知ってるのですね?」

土御門「…」コクン…!

小萌「…わかりました。今回はそっとしておきます。」

小萌「でも、もし耐えられなくなったら…その時は遠慮なく先生を頼って欲しいのです」

小萌「上条ちゃんにもそう伝えてもらえますか?土御門ちゃん」

土御門「了解ですたい」


340 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/25(火) 23:09:19.19 ID:ik/qM1Bc0




土御門(ごめんなさいにゃー小萌先生。オレって嘘つきなんだぜい?)

土御門(安心しろカミやん。本気で心配してくれる人に嘘をつく罪悪感はオレが背負ってやる)

土御門(さぁ気兼ねなくサボタージュするがいいぜぃ!)




青髪「なーなー土御門くん、カミやんはどうしたん?」

土御門「なーにちょっとした野暮用だぜぃ」

青髪「そーなん?まぁ何もないならええんやけど」

吹寄「姫神さんは?」

土御門「体調崩して保健室だ。そっとしといてあげた方がいいですたい」

吹寄「そう?」

吹寄(後でお見舞い行こうかしら?)





341 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/25(火) 23:09:58.98 ID:ik/qM1Bc0


〜保健室〜


姫神「…保健室の先生。居ない。」

上条「お、メモ置いてあるぜ」

姫神「なんて?」

上条「『ちょっと所用があって出ています。緊急時にはこの番号に掛けてください。』」

姫神「そう。好都合だね。」

上条「だなー」

342 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/25(火) 23:12:02.61 ID:ik/qM1Bc0

姫神「あ。取り替えたばかりのベッド発見。」

姫神「とう。」ピョイン

ばふー。

上条「お、いいなーベッドにダイブ」

姫神「ふふ。ふかふか。気持ちいい。」バフバフ

姫神「上条くんもやる?」

上条「やるやる!」ピョイン



上条「姫神の隣にダーイブ!」

ばふー!

姫神「ひゃっ?!」




上条「うあー!もふもふ!ふかふか!」

姫神「ふふ。おふとん。最高だね。」

上条「なー」


343 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/25(火) 23:14:05.75 ID:ik/qM1Bc0

姫神「ふふ。皆が授業を受けてる最中に保健室で優雅にサボる…なんという愉悦。」

上条「いつもと違う理由で授業受けないのも新鮮だなー」ハハ

姫神「…ん。上条くん。お腹見えてる。ヘソチラしてる。」

上条「え?…あ、ホントだ」

姫神「…」ぢー

上条「どうした?」

姫神「上条くん…ホントに男の子かって疑いたくなるぐらいウエスト細いね。」

上条「そうか?別に普通だろ」

姫神「男の子にしては。華奢だと思う。」

上条「そんなもんか?」

姫神「うん。ほら…」


ぎゅ。


上条「おうっ!?///」

姫神「ほら。私が君の腰に抱きついても手の平が肘に着く。」




344 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/25(火) 23:16:43.08 ID:ik/qM1Bc0


姫神「ん…」スリ

上条「わひゃっ!?そ、そこくすぐったっ!!?///」

姫神「…」ニヤ-

姫神「えい。えいえい。」スリスリスリスリ。

上条「あひっ!?あはははははは!?」

姫神「まいったか。まいったかー。」コスコスコスコス

上条「姫神の鼻の頭がッ…?!うははははは!?」

姫神「まいったと言えー。」シュリシュリシュリシュリ

上条「うひゃひゃひゃひゃひゃ!!」

姫神「ん。おへそぺろぺろ。」ペロペロ

上条「ふひゃうっ!?///」

上条「ぬわー!わかった!まいった!まいったって!こーさん!!」

姫神「やった。勝った。」クスクス

上条「く、くそぅ!卑怯だぞ!」


345 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/25(火) 23:19:35.79 ID:ik/qM1Bc0

姫神「そう?じゃあ平等に。」

上条「?」

姫神「はい。」マクリ

上条(姫神さんが自ら制服を捲りあげてヘソチラ?!うっわ、やだなんかエッロ!!)

姫神「さぁ。抱きついてフガフガするといい。」

上条「ぐ、」

姫神「遠慮する事ない。どうぞ?」

上条「え、えーと、」

姫神「…」



姫神「えい。」ぎゅ。

上条「ほまっ!?」

346 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/25(火) 23:34:42.21 ID:ik/qM1Bc0


上条(うぉあああ!?///肌が!肌スッべスベ!!)

上条(姫神の形のいいヘソが上条さんの目の前に?!!///)

姫神「ん…っ」

上条(す、少しくらい…!少しくらいなら舐めても、)

上条(だって俺のも舐められたし!ね!こんな機会も滅多に)


コツコツコツ…

姫神「!」

347 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/25(火) 23:37:16.92 ID:nlXHQwjM0
カミやんうまらしいぃ〜。舐めちゃえよ。舐めちゃえよ
・・・俺は浦上ちゃんとイチャイチャしてヘソ舐めたい(ドヤ
348 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/25(火) 23:38:17.49 ID:ik/qM1Bc0


姫神「人が。来る!」ガバッ

上条「わぷっ!?」

姫神「早く私と。毛布の中に。」グイグイ

上条「ちょっ!」

姫神「…だめ。これだと毛布が膨らみすぎててバレる。」

姫神「上条くん。もっと。私に密着して。私を強く抱きしめて。」

上条「いやでも」

姫神「バレちゃうから。」

上条「なぁ、別にバレても問題無、」

姫神「マズイから。」




上条「えっと…こ、こう…か?///」モゾモゾ

姫神「まだだめ。見つかっちゃう。もっと。もっとくっついて。」ニヤ





349 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/25(火) 23:44:47.16 ID:ik/qM1Bc0


上条(ああああああああああ!!!あったかい!!柔らかい!いい匂い!!!)

姫神「んっ…ふっ…///」ムギュ~

上条(うぁあああ!!けど、けど…!)


上条(ブラが顔に当たって硬くて痛いぃ!!!)

姫神「…///」


上条(ガッガッって!金具!!痛い!金具痛い!!)

上条(ぐあああ!!ちくしょうブラジャーなんてこの世から無くなっちまえ!!不幸だぁあああ!!!)

350 : ◆3rfPz4lVbmKs :2017/04/26(水) 00:10:03.86 ID:W6HaoDqz0



ガラッ。


去鳴「あれっ?」

姫神「…」




去鳴「ねぇねぇそこの黒髪さん。上条当麻知らね?」

姫神「知らない。…あなたは?」

去鳴「部外者。ここの生徒の上里翔流の義妹っしょ」

姫神「そう。」

上条(んん!?サロメの声!?なんであいつがここに!?)




351 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/26(水) 00:12:12.33 ID:46OOISEf0

去鳴「いやー私はちょっとお兄ちゃんの顔見に来ただけなんだけどね?」

去鳴「お兄ちゃんに『保健室に行った上条当麻に何があったか確認してこい』って言われちゃってさー」

姫神「そう。」

去鳴「ンなモン自分で行けって思うっしょ?照れくさいのかなんなのか知らないけど」

姫神「そう。」

去鳴「で?行先とか知らない?」ジロッ

姫神「うん。知らない。」


むぎゅぅうう。


上条(いだだだだだだだだ!!!ちくしょうなんで姫神ブラジャーなんかしてるんだよ!ノーブラでいいだろ!寝る時はノーブラなんだから今だってノーブラで良かっただろ!)

上条(ぐああああああ!!!声出るっっ!声出ちゃうぅうう!!!)



352 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/26(水) 00:13:00.79 ID:46OOISEf0

去鳴「トイレでも行ってるんかねー」

姫神「…」

姫神(この人。危なそうな目をしてる。)

姫神(…今度は。私が上条くんを守らないと。)ギュッ



上条(おっ、やった!!金具の所から俺の顔がズレて姫神の谷間に収まった!)

上条(ホッ。やっと痛みから解放された…)



上条(あー…やーらかーい…)


353 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/26(水) 00:19:44.47 ID:46OOISEf0

去鳴「んー…五分くらいここで待たせてもらうわ」ガタッ

姫神「…できれば。部屋から出て欲しい。私も調子悪いから」

姫神「あまり人にいて欲しくない。」

去鳴「えー」

上条(そーだそーだ!かーえーれ!かーえーれ!)

上条「…」

上条(あれ?でもこのままだったら)

姫神「…」


むにゅーんっ。



上条(俺、姫神にパフパフしてもらってる状態で居れるのか?)


354 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/26(水) 00:22:18.40 ID:46OOISEf0

上条「…」

去鳴「んー」

姫神「…」

去鳴「どうしよっかなー」

上条(かーえーれ!かーえーれ!)



上条(ゆっくりしていってからかーえーれ!)

上条(あと10分くらいしてからかーえーれ!)

上条(姫神の胸の谷間のしっとり感を俺が堪能してからかーえーれ!)

355 : ◆3rfPz4lVbmKs :2017/04/26(水) 00:23:47.97 ID:46OOISEf0
今回はここまでっしょ
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/26(水) 15:05:12.15 ID:/BqnRIsQo
この状態で慌てないとか姫神のメンタルが強すぎる
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/26(水) 16:07:46.82 ID:IzUTbi8To
ノーブラでいいとか。上条くん。ハレンチ。
358 : ◆3rfPz4lVbmKs :2017/04/29(土) 05:49:35.15 ID:pWIuChYG0

去鳴「…」

姫神「…なに?」

去鳴「んー?」

去鳴「妙にあんたが被ってる毛布もっこりしてるなーって」ニヤニヤ

姫神「そう。」

去鳴「やー普通に寝てたらそんなに膨らまないっしょ?なーに隠してんのかなーって」

姫神「別に。ゲームしてただけ。プレイしてる所や画面を見られるのは。恥ずかしいし。」

去鳴「へー?」ニヤニヤ

去鳴「じゃーさ、顔真っ赤だけどなんで?」

姫神「元々。こういう体質。」

去鳴「ほーん?」ニヤニヤ

上条(あれ…?これなんかひょっとしてバレてる…?)ドキドキ


359 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/29(土) 05:52:30.42 ID:pWIuChYG0


去鳴「んじゃさ、あんたの胸がありそうな所とは別の位置で毛布が凄い上下してるのはなんで?」

姫神「私の肺が。そこにあるから」

去鳴「凄いね?あんた肺がお腹にあんの?」ケラケラ

上条(姫神さん言い訳苦しい!さすがにそれは苦しい!)

360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/29(土) 05:53:54.04 ID:pWIuChYG0



姫神「…なに?何が言いたいの。」

去鳴「やーわかるっしょ?」ニヤニヤ

去鳴「『誰を匿ってんのかなー?』っしょ」ニヤニヤ


上条(バ、バレてるぅう!!)


361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/29(土) 05:54:32.28 ID:pWIuChYG0

姫神「…」

去鳴「その毛布。ちょっと捲ってみてよ」

姫神「や」フルフル

去鳴「あそー。んじゃ…」









去鳴「無理矢理そぉおおおおい!!!」バサー!

姫神「らめぇええ!!」

上条(う、うわぁああ!っていうか今姫神が『らめぇえ』って!?『らめぇえ』って言ったぞオイッ!?)


362 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/29(土) 05:56:34.38 ID:pWIuChYG0


去鳴「…ぷ。やっぱり居たんじゃん」クスクス

姫神「…/////」

上条「あ、あははは…おいっすー…久しぶりー…」ハハ

去鳴「ま、思ったより元気そうで何より」

去鳴「まあ?鎖骨まで上の制服捲り上げた女の子に密着して胸元スハスハぱふぱふまでしてるほど元気とは思わなかったけど」プクク

上条「いや!ち、違うんだ!これは!」

去鳴「えー?何が違うの?」ニシシ

上条「あー…えっと、とりあえず上条さんスハスハはしてないぞ!」ビシッ

去鳴「どうでもいいし弁解ポイントそこじゃなくね?つーかいい加減おっぱいから頭どけて喋れよ」

姫神「(//´∩ω∩`///)」プルプルプル

363 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/29(土) 05:58:11.50 ID:pWIuChYG0


姫神(うう。見られた。こんな状態を。恥ずかしい。恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい。/////)

去鳴「んじゃ私はお兄ちゃんにこの事伝えてくるんでー」

上条「うぉい!やめて!姫神が可哀想だろ!俺も恥ずかしいし!」バッ

去鳴「えー?でもぉー?私もお兄ちゃんに報告しなきゃだしー?」

上条「つーかそれもおかしな話だろ!あの上里が俺の様子が気になるってどういう風の吹き回しだよ」

上条「大体何で俺達が保健室行ったのも知って、」

去鳴「さあ?なんか『あのグラサンが言っていたイジメというのは本当なのか?心配だな…あいつはぼくのベストフレンドになるかもしれないし…』とかなんとか…」

上条「ベストフレンド!?え待ってひょっとして昨日のアレでそんなに友情感じちゃったのアイツ!?」

上条「つーかグラサン!?わーいすっごい心当たりあるぜあんちきしょう!先生に何を言ったんだあの野郎ォーッ!!?」


去鳴「昨日のアレ?」

上条「…」
364 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/29(土) 06:00:59.04 ID:pWIuChYG0

去鳴「ねぇー昨日のアレってなによ?」

上条(お兄ちゃんLOVEなコイツに『Dカップおっぱいの揉み心地を実際に確認』云々の話したらめちゃくちゃキレそうだよな…)

上条「…お兄さんに…聞きなさい…?」ニッコリ

去鳴「何そのよくわかんない言い方。控えめに言ってキモいっしょ」

上条「うっせ。いいから帰れよ『上条さんはちょっと風邪気味だっただけ』って報告してくれよ」

去鳴「いやいやいや…『アイツ女の子とイチャラブ保健室デートこきたかったから仮病サボりやったみたいっすわー』って言っとくから」

上条「やめてくださいお願いしますッッ!」

去鳴「いやーさすがお兄ちゃんのライバル。おモテになりますなぁー?」ヒッヒッヒッ

上条「別にモテてるわけじゃねぇよ!」

上条「これだって姫神が気を利かしてくれたってだけで!」

上条「姫神は別に俺の事が好きとかそういうんじゃないからな!?」



姫神「…」
365 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/29(土) 06:03:59.91 ID:pWIuChYG0

去鳴「…あのさぁ?」

上条「なんだよ」

去鳴「それ本気で言ってっかはわっかんねーけど」

去鳴「フッツーに考えてね?男でも女でもさ、好きでもない人間に体触られるの許すのってありえねーっしょ?」

去鳴「許すとしたらさ、とんでもなくビッチか本当に心を許してる人間か、何らかのサービス受けるためとかのどれかなわけっしょ?」

上条「そりゃあ、まぁ…?」

姫神「…」

去鳴「もうちょいその子の気持ち汲んであげたら?」

姫神「…」

上条「余計なお世話だっての!」

366 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/29(土) 06:05:46.06 ID:pWIuChYG0


去鳴「あそ。んじゃ私は用済んだから帰るんでー」

去鳴「まっ。お兄ちゃんには『特に問題なし』って言っといてあげるよ」スタスタ…

上条「…さんきゅな」














去鳴「但し『半裸の女の子に組みついてそのカラダ堪能してました』って言葉も付け加えてなぁ(笑)!!」ダッ

上条「まさに外道ぉおお!!!?」



<「アハハハハハハハハハハ!!!」パタタタタタタタタタタ…


上条「クソっ!待っ…ああっ!もう見えねー!!」



367 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/29(土) 06:13:01.58 ID:pWIuChYG0

姫神「…」

上条「…あー、」

姫神「…」

上条「えっと、助けようとしてくれてありがとな」

姫神「…うん。」

上条「…どうすっかな」

姫神「…」

上条「寝たりとかするか?」

姫神「…うん。そうだね。」

上条「…」

368 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/29(土) 06:23:54.40 ID:pWIuChYG0




上条「…で、」






上条「なんで俺たち一緒のベッドで寝てるんでせうか」

姫神「…」

369 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/29(土) 06:27:42.25 ID:pWIuChYG0


姫神「…私の気持ち。わかって欲しいから?」

上条「なんで疑問形なんだ…」

姫神「…」モソモソ

上条「ん?」

姫神「ちょっとあっち向いて。私に背中向けて。」

上条「え?」

姫神「いいから。」

上条(なんか昨日今日と姫神と一緒に寝てるからか、これが当たり前のように感じてきましたよ上条さんは)


370 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/29(土) 06:52:25.52 ID:pWIuChYG0


姫神「…」ピト

上条(背中にくっつかれた)

姫神「…」スリ

上条「…」

姫神「…」

姫神「えい。」ツン

上条「わひゃっ!?」

姫神「…」

上条「な、なんだよ!」

姫神「…」

姫神「…当ててみて。」

上条「? 何を?」

姫神「今から君の背中に指で字を書くから。」

上条「また唐突だな…わかった」

姫神「…私の気持ち。書くから」

上条「…」

姫神「出来れば。気づいて欲しい。」

上条(…仲良くしたい、とかか…?)



姫神「…」ツツー

上条「うっひゃぁぅうんっ!?」ビクンッ


371 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/29(土) 06:59:26.93 ID:pWIuChYG0


姫神「…」ツツー

上条「…っ!…ッ!…」ピクンッ!ピクンッ

姫神(好)

上条「うひっ…くくっ…!?」

姫神(き…)

上条「…っくぁっ、あっふ!」

姫神(。)

上条「ごめんちょっと待って!?くすぐったすぎて何もわかんないから!」

姫神「…そう。」

372 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/04/29(土) 07:00:44.47 ID:pWIuChYG0



姫神「…」

姫神「じゃあ…」ギューッ

上条(抱きしめられた)

姫神「これでも。わからない?」ギュ...

姫神「…そろそろ。察して欲しいな。」ポソッ

上条「〜っ////」

373 : ◆3rfPz4lVbmKs :2017/04/29(土) 07:01:13.08 ID:pWIuChYG0
時間切れ。今回はここまで。
374 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/29(土) 10:29:53.51 ID:6xLCArdB0
375 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/30(日) 23:36:35.82 ID:eFak09V80
乙でした!!
376 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/01(月) 21:56:40.55 ID:0Sjj/vZh0
乙です
上姫SSと言えば
上条「もてた」が良いよね
377 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/03(水) 18:12:36.19 ID:qvNL5v5J0
乙なんだよ!!
378 : ◆3rfPz4lVbmKs :2017/05/05(金) 02:00:10.36 ID:TDnB/gfSO

終わりがけに言おっかなーとは思ってたけど個人的に上条「モテた」は上姫の金字塔だと思う。>>1も一時期はリアルタイムで追ってた。

あれいいよねー。>>1のSSよりアレ読んだ方が面白いよマジで。皆読め。


379 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/05(金) 02:01:12.46 ID:TDnB/gfSO



上条(姫神の…気持ち…?)

上条(それって…それって…)






上条(『上条くん。私と。えっちな事シよ?///』って事か!?///)ドーン





380 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/05(金) 02:02:36.52 ID:TDnB/gfSO


上条(あー!だから昨日からやたらと!あーハイハイ!)

上条(姫神は欲求不満だったって事か!)グッ

上条(いやいやいや!ダメダメ!いけまてん!!そんなのダメだからな!)

上条(上条さんそんなの許しませんから!そういうのは付き合ってからだから!)

上条(よし!ここはビシッと説教を…!)クルッ




姫神「////」ウルウル

上条「」


381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/05(金) 02:04:58.44 ID:TDnB/gfSO


上条(今の今まで頭にあった下卑た考えが吹き飛んだ。)

上条(…別に姫神は泣いてるわけじゃない。)

上条(よく、『本当に女の子が恋愛感情的好意をもってる相手を見る時は目が潤む』って聞くけど)

上条(…”これ”がそうなのか?)

姫神「…上条くん…。」

上条「姫…神…?」

姫神「…」スッ...

上条(姫神が目を閉じて、軽く唇を突き出した。)




382 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/05(金) 02:06:10.48 ID:TDnB/gfSO


上条(これって…つまり、その、)ドッドッドッ..

上条(”そういう事”なのか?)ドッドッドッドッ..

上条(俺の思い上がった勘違いじゃない…のか?)ドッドッドッドッ

上条(”これ”がそうなのか?)ドッドッドッドッドッドッ

上条(シて…いいのか?)ドッドッドッドッドッドッドッドッドッ




上条(いや、むしろ『そうしなきゃいけない時』なのか?)




383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/05(金) 02:07:00.34 ID:TDnB/gfSO





上条「姫が、」




携帯<『”イケナイ子”とみんな指を指す♪』



上条「…」

姫神「…」



384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/05(金) 02:07:54.45 ID:TDnB/gfSO




携帯<『手の鳴る方へ♪ねぇ明日は♪どちらー…?♪』

携帯<『じーかーんが-♪こーどーおーをー止めーるー♪』




上条(…なんか興が削がれたな)

姫神「…」








上条「…出ないのか?」

姫神「うん。」
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/05(金) 02:08:26.93 ID:TDnB/gfSO


携帯<『お願ー…』ブツッ....



姫神「今は。誰との関わりよりも。上条くんの言葉の方が。重いから」

上条「…」

姫神「君が今。私に何を言おうとしたか。…聞かせてほしい。」

上条「…」

386 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/05(金) 02:09:19.30 ID:TDnB/gfSO


上条「なあ、姫神。」

姫神「うん。」

上条「俺の恥ずかしい勘違いとか、驕りとかなのかもしれないんだけどさ、」

姫神「うん」

上条「ひょっとして、ひょっとして、なんだけどさ、」

上条「俺に…好意を持ってくれてる…のか?」

上条「その…友達、以上の」

姫神「…」
387 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/05(金) 02:20:49.78 ID:TDnB/gfSO



姫神「…」

上条「…」



姫神(ああ。やってしまった。)



姫神(本当はまだ。隠しておくつもりだったのに。)

姫神(つい。感情的になってしまった。)

姫神(だって。まだ上条くんはきっと私を恋愛対象として。見てくれてない。)

姫神(今告白しても。撃沈する事は見えていたのに。)

姫神(だって。きっと。私ばかりが一方的に盛り上がってしまっていただけなのに。)

姫神(でも。どうしても。今伝えたくなってしまった。)

姫神(わかって欲しくなってしまった。)



姫神(私が。君を好きだという事。)




388 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/05(金) 02:25:08.45 ID:TDnB/gfSO


上条「その…」ソッ

姫神「え?」

上条「…」ガバッ

姫神(…覆い被さられた。)

上条「その、ごめn」

姫神「ーーーーーーーっ。」














トントントントン。ガラッ。

吹寄「姫神さーん?大丈夫?電話応答なかーって、のんじょこりゅぅぁあああああああああああああああああ上条当麻貴様ぁあああああああああ!!!?」
389 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [ saga]:2017/05/05(金) 02:26:19.17 ID:TDnB/gfSO


上条「う、うわぁああ!?ノックぐらいしろよ!!」

吹寄「したわよ!!この腐れ強姦魔!!!」

上条「濡れ衣だ!!!上条さんまだ何もシてませんのことよ!?!!」

吹寄「まだ!!?まだって言ったか貴様!!?」

上条「あ、やっ、違っ!言葉の綾だよ!!」

吹寄「だー!いいから!貴様は姫神さんの上から!!どきなさいよ!!!」



ギャーギャー


姫神「…」

390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/05(金) 02:36:19.21 ID:TDnB/gfSO


姫神「…」

姫神(…やっぱり。か。)シュン...

姫神(きっと。あの後に続く言葉は。『姫神をそういう目で見れない』とか。)

姫神(良くて。『抱かせて』ムラムラ)

姫神(その類いの事だったと。思う。)

姫神「…」プルプル



姫神(…泣きたい。)



391 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/05(金) 02:39:11.74 ID:0fqVt9O+O


吹寄「大体貴様は!」

上条「だから違うって!」


姫神「…私。もう体調良くなったから。戻るね。」

姫神(本当は。むしろ悪くなったのだけど。)

姫神(…居たくない。今。ここには。)

姫神(逃げたい。消えたい。死にたい。)トボトボ

吹寄「あ、姫神さん。今日はもう授業無いわよ?」

上条「え?なんでだよ」

吹寄「なんか今日最後の授業担当の災誤先生が謎の金髪アロハシャツグラサンに襲撃されたって」

上条「…」

姫神「…」

上条「…アイツだよね?俺のよく知ってるアイツだよね?」

392 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [ saga]:2017/05/05(金) 03:12:03.72 ID:YD1ie7rGO


吹寄「保健室に貴様と姫神さんの様子見に行こうとしてたら『邪魔しちゃダメぜよ!』って言葉が聞こえて次の瞬間に」

上条「いやもうアイツだよね?」

吹寄「ビリビリってスタンガンやられて吹矢で1日動けなくなる痺れ薬撃たれたって」

上条「何してんのシスコン軍曹」

吹寄「何者なのかしらね?謎の金髪アロハシャツグラサン」

上条「いやもう該当者はこの世で1人だろ」

吹寄「言っとくけど土御門なら私達と教室に居たわよ?」

上条「えっ」

姫神「…謎だね。それは。」

393 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/05(金) 03:14:11.42 ID:YD1ie7rGO


吹寄「けど何故か教室の土御門は『御坂さん御坂さんハァハァ…うっ』ってずっと言ってたのよね」

上条「…たぶんそいつアラスカの人じゃないかな」

吹寄「は?何言ってるの貴様は?」

上条「いや…」

吹寄「?」

姫神「?」

上条「なんでもないです…」

394 : ◆3rfPz4lVbmKs :2017/05/05(金) 03:15:03.89 ID:YD1ie7rGO
今回はここまで。
395 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/05(金) 05:05:20.26 ID:Ou0NDp72o
アステカ…
396 : ◆3rfPz4lVbmKs :2017/05/14(日) 01:10:33.72 ID:a3sm+qT70

訂正

×アラスカ
○アステカ


エツァリ「やれやれ。致命的な表記ミスとは何をトチ狂ってるんでしょうね…全く」シコシコシコシコ

エツァリ「普通間違えます?うっ」

397 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [ saga]:2017/05/14(日) 01:15:41.45 ID:a3sm+qT70


姫神「…」

姫神(…今日はもう帰ろう…授業はもう無いのだし。)

姫神(ふふ…帰ったら。おふとんで。泥のように眠る。)

姫神(嫌な事は全部忘れて。静謐な時間の中で心の安寧と平穏を享受する。)

姫神「…」

姫神(あ。しまった。忘れてた。)


姫神(今日。図書室で借りてた本の返却期限だった。)


398 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/14(日) 01:25:27.75 ID:a3sm+qT70


姫神(うう。面倒くさい。電子書籍やネットからのダウンロードだったら楽なのに。)

姫神(でも。やっぱり本は読むなら紙に限るし。)

姫神(どれだけ便利でも本は紙じゃないと読んだ気がしない。これだけは譲れない。)

姫神(…返した後に他に何か借りようかな…)

姫神(はっ。いけない。レンタルDVD屋さんでも起きる無限ループが。)

姫神(借りる→返す→返したついでにチラ見→見たい→借りる→以下エンドレスというレンタル輪廻は。)

399 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/14(日) 01:26:21.30 ID:a3sm+qT70


姫神「私。もう行くね。図書室に本返しに行かなきゃいけないから。」

吹寄「えっ?ああ…また明日ね姫神さん」

姫神「うん。」スタスタ…




吹寄「…どうする?」

上条「え?」




吹寄「ほら…私も貴様ももう用事も無いんだし、一緒に帰ろうっていうか」

上条「えっ」

姫神(えっ)ピタッ


400 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/14(日) 01:28:31.75 ID:a3sm+qT70


吹寄「何よ。別にいいでしょ?貴様は全然学校来ないし。たまにはこーゆうのも」

上条「あー…、ああ。そうだな」

吹寄「帰りに買い食いとかさ…」

上条「いや俺金ないし」

吹寄「はぁ?貴様はいい加減貯金するとか、稼ぐってことを覚えなさいよ」

吹寄「…まぁ、今日ぐらいなら奢ってやっても」


姫神「」


401 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/14(日) 01:34:56.70 ID:a3sm+qT70

上条「あ、いやでも悪いしさ、」

吹寄「なーにを気をつかってんのよ。あんまり奢られる機会も無いんでしょ?」

上条「あ、いや、そのだな、」


姫神「…」オロオロオロオロ


吹寄「…? 何か隠してるわね?」

上条「イエベツニ」

吹寄「ならなんで片言になってんのよ」

上条「キノセイダヨ!」b

吹寄「ちょっと気になるじゃないのよ!言いなさい!」


姫神「…」ソワソワソワソワ


吹寄「…まさか、姫神さんと昨日何かあったからさっきも」

上条「ッ!?」ドッキーン



姫神「〜っ。」

姫神「…!」ダッ




がしっ。



上条「──────へ?」

姫神「…上条くんも。来て。」グイッ


402 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/14(日) 01:40:28.56 ID:a3sm+qT70

上条「え?あっ?おいっ!?嘘だろアレッ姫神さんチカラつよっ、なんで俺、アッ────」

姫神「ごめん。吹寄さん。」

吹寄「へ?」

姫神「上条くんは。私と用事があるから。」ニッコリ

吹寄「えっ、ああ…うん…」



ずるずるずる…



吹寄「」ポカーン



吹寄「姫神さんってあんな風だったっけ?」






403 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/14(日) 01:41:03.39 ID:a3sm+qT70


〜図書室〜



姫神「それじゃ。私は本を返却してくるから。本でも読んでてほしい。」

上条「い、いえっさー!」ビシッ

姫神「ん。」コクン



404 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/14(日) 01:43:46.91 ID:a3sm+qT70


姫神(…やってしまった。)

姫神(つい。また感情的になってしまった。)

姫神(吹寄さんに上条くんが盗られるんじゃないかと思ったら。思わず。)

姫神(…ううん。盗られるなら盗られるでもいい。)

姫神(でも。)チラッ


上条「はー…なんだなんだよなんですか挿絵無しで文字ばっかの本しか無いのかよ…マンガないかな」キョロキョロ


姫神(…ちゃんと。決着はつけなければ。)ウン

姫神(なあなあにしない。もやもやを抱えたまま今後を生きるのは辛い。)



姫神(怖いけど。辛いけど。…聞こう。ちゃんと。彼の口から。)



上条「おっ…なんだコレ楽しそう」

上条「テキトーに2巻と…あと10巻読むか」ペラッ




405 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/14(日) 01:47:45.04 ID:a3sm+qT70

メガネ君「あっ返却ですか?」

姫神「? 何故君がここで図書委員を?」

メガネ君「今日は図書委員が風邪でして。それでピンチヒッターとして僕がいるわけです」

姫神「そう。それじゃ。これとこれを…」

メガネ君「はい。承知しました」

姫神「…」チラッ

メガネ君「どうしました?」

姫神「…それ。新刊?」

メガネ君「ええ。なるべく新しいモノも読めるように手配してるんですよ。図書室の存在意義とか需要がなくなっちゃいますし」

姫神「…借りたい。手続きをお願いしたい。」

メガネ君「はは、承知しました。」

姫神(結局このレンタル輪廻からの解脱はできなかった。)


・・・。



406 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/14(日) 01:55:52.69 ID:a3sm+qT70


姫神(終わった。)


姫神「上条く…」



上条「クッソ泣ける…ムスビ…なんでお前、お前そこでさぁ…気づけよ!よく効くビタミン剤の罠に!」グスッグスッ

姫神「…」



上条「つーかゲンのお母さんエr」

姫神「…上条くん。お待たせ。終わった。」

上条「…」ババッ

上条「おう。いやー面白いよなファーブル昆虫記!特に8巻のサソリの飼育されてる所のこのリアルな挿絵がさ?」キリッ




姫神「そう。そうやってマンガをページで挟んで隠すやり方は本を傷めてしまうからやめておいてほしい。」

上条「おうっ!?」

407 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/14(日) 01:58:18.64 ID:a3sm+qT70


上条「と、ところで姫神は何を借りてたんだ?」アセッアセッ

姫神「…H.Gウェルズの『タイムマシン』とか。東野圭吾の『容疑者Xの献身』とか。」

上条「……タイム、」



上条「ああ、[たぬき]か!」ポンッ

姫神「違う。」


408 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [ saga]:2017/05/14(日) 01:58:58.71 ID:a3sm+qT70
×たぬきか
○ドラえもんか!
409 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/14(日) 02:01:06.28 ID:a3sm+qT70

姫神「この本の作者のH.Gウェルズは。この『タイムマシン』という作品によって。世界で初めて『時間を移動する機械』…即ち”タイムマシン”という概念と言葉をSF小説というジャンルで作った」

姫神「ちなみにこの作品は映画化もしてる。」

上条「へー…」

姫神「本屋にはなかったし。久しぶりに読みたくなったから借りた。図書室なら合法的に無料で読めるし。」

上条「へっ、漫画しか読まない上条さんには別世界の話に聞こえてくるぜ!」

姫神「なぜ。誇らしげ。」

上条「どんな内容なんだ?」

姫神「簡単に言うと。タイムトラベラーと呼ばれる主人公が『遥か未来の人類はどうなっているか?』を確認しにいくお話。」

上条「遥か未来…」

姫神「そう。そこではイーロイ人とモーロック人という二種類の人類が存在していて…」

上条「へぇ…」


・・・・。


410 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/14(日) 02:02:42.99 ID:a3sm+qT70

上条「面白そうだし、映画なら観たいな」

姫神「そう?でも映画は原作とだいぶ違うよ。」

上条「へぇ?そうなのか」

姫神「うん。」

上条「じゃあ今度一緒に家でDVDでも観ないか?」

姫神「えっ。」

上条「いやほら、原作との違いを知ってる姫神さん居たらレクチャーしてもらえるだろ?」

姫神「…うん。」

上条「えっ、ごめんあんまり気が進まなかったか?」

姫神「ううん。違う。」フルフル



411 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/14(日) 02:03:39.65 ID:a3sm+qT70


姫神(上条くん。さっきのこと。何も無かったみたいに私と話してる。)

姫神(ひょっとして。これは優しい断り方をしてくれてるって事なのかな。)チラッ

上条「?」

姫神(『明言は避けるけど、察して?』みたいな。)

姫神(気になる…。けど。)チラッ チラッ

上条「…」



姫神(うう…このまま。このままの方がいい気がしてきた)


412 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/14(日) 02:05:57.80 ID:a3sm+qT70


姫神(そう。このまま。友達のまま。)

姫神(誰も傷つかずに。気まずくならない。このまま。友達のままで。)

姫神(別に。バレンタインには普通にチョコあげればいい。)

姫神(今まで通りに接すればいい。)

姫神(たまに話すくらいでいい。)

姫神(遠くから見てればいい。)

姫神(将来。上条くんが。私の知らない誰かと結ばれていくのを見てれば────)



上条『ん』チュー

??『んっ』チュー


姫神「…」





姫神「………ソレハ…イヤ。」ポソッ

上条「?」

413 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/14(日) 02:21:17.02 ID:a3sm+qT70

上条「今何か言ったか?」

姫神「ううん。…なんでもない。」

上条「…」

メガネ君「あっ、すみません御二方。」

上条「ん?」

姫神「?」

メガネ君「申し訳ないんですが僕今から呼び出しがありまして。」

メガネ君「お願いできそうな人が御二方しかいなくて。図書室の鍵、閉めた後に職員室に返しておいてもらえますか?」

姫神(あ。ホントだ。図書室私たちだけだ。)

姫神「うん。いいよ。」

メガネ君「ホントすみません。緊急だそうで!それじゃ!」


たたたた…。



姫神「…」

上条「…」




414 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/14(日) 02:33:19.58 ID:a3sm+qT70


姫神「…あ。無理矢理付き合わせてごめんね。もう…帰ろっか。」ガタッ

上条「…」ガタ


姫神(ああ。聞けない。私の意気地無し。)

姫神(私の勇気。いつの間にか実家に帰ってた。)

姫神(けど…もういいよね?私。昨日からずっと頑張った。)

姫神(もう。これで精一杯。)

姫神(感情をコントロールして。人に好意を持ってもらう事がこんなに難しいだなんて知らなかった。)

姫神(逃げたい。超逃げたい。)

姫神(『いろいろと失敗してしまった。これ以上の成果が望めそうもない。』)

姫神(うん。言い訳はこれにしよう─────)



上条「なあ姫神」

姫神「…なに?」





415 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/14(日) 02:44:19.49 ID:a3sm+qT70




上条「さっきの続きなんだけど」

姫神「…」ビクッ



416 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/05/14(日) 03:16:32.82 ID:a3sm+qT70

>>398

×姫神(借りる→返す→返したついでにチラ見→見たい→借りる→以下エンドレスというレンタル輪廻は。)

○姫神(借りる→返す→返したついでにチラ見→見たい→借りる→以下エンドレスというレンタル輪廻が!)


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