姫神「はい。はっぴー。ばれんたいん。」上条「カカオ100%超苦ェエ!!」

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17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/10(金) 21:11:08.97 ID:fQqlppkjO


〜休み時間〜



姫神「…」ツイツイ

姫神(ガトーショコラのホールとか良さそう。)

姫神「…」

姫神(でも。重い女とも思われそう)

姫神(というか。もしこれを渡すとしたら学校に持ってくまでも大変そうだし。『ハイどうぞ』と渡せるシロモノじゃないし。)

姫神(間違いなく騒がれる。)

姫神(もし持ち物調査とか入ったら隠せなそうだし。)

姫神(上条くんも。その場で食べるのも持って帰るのも大変になる。)


18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/10(金) 21:12:05.35 ID:fQqlppkjO

姫神(…もう少し手軽そうなのを。)ツイツイツイ

姫神(じゃあ。チョコマカロンとか。)

姫神「…」ン-

姫神(あまり。パッとしない。)

姫神(どうせ渡すなら。もう少し可愛いめのが。)

姫神「…」ツイツイツイ 

姫神(むぅ。これは大きいからダメだけど。チョコクグロフとか。ラムレーズンとイチゴのタルト系のとか可愛い。)

姫神(むぅ…迷う。どれも良さそう。)

姫神(…はっ!)キュピ-ン!





姫神(バレンタイン当日に約束して。上条くんの家か…いや。私の家に招待して。そこで渡すプラス一緒に食べるとかは…!?)


19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/10(金) 21:12:11.94 ID:OjGzjxiqo
姫神は禁書キャラの中で二番目に可愛いと思っている
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/10(金) 21:12:59.51 ID:fQqlppkjO

姫神(そう。それがいい。そうしたら多少手の込んだ大きな物でも渡せるし。今までのお礼とかも言える)

姫神(それに上条くんと居たい…)

姫神「…」

姫神(あれ?)

姫神(上条くんを。私の家に招待する…?)

姫神「…」

姫神「…//////」ボッ

姫神(ふぁああ…!?なんだか。急にすごくドキドキしてきた…!?////)ドッドッドッドッドッドッ




姫神(…うう。そう。そうだった。)




21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/10(金) 21:14:41.01 ID:fQqlppkjO

姫神(私。あの日助けてもらって。それからずっとクラスで一緒に居て)

姫神(気づけば。ずっと目で追ってた。)

姫神(…はい。白状する。私は。上条くんの事が好き。…異性として。)

姫神(できれば。彼女になりたい。)

姫神「…///」

姫神(落ち着け。私。まだ約束をとりつけたわけでもない。///)



姫神(でも。もし。…もし。OKしてもらえたら…?)





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22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/10(金) 21:15:25.89 ID:fQqlppkjO


〜姫神宅〜


姫神『どう?美味しい?』

上条(イケメン度+20%)『ああ。すげー美味い。弁当もそうだったけど姫神って料理上手いよな』モッサモッサ

姫神『そ。そんな事ない///』テレテレ

上条『バレンタインチョコありがとな』

姫神『美味しく食べてくれれば。それでいい。///』

上条(イケメン度+35%)『俺ばっか食ってちゃダメだよな。ほれあーん』

姫神『あ。…あー…///』

上条『ぷっ、口開けてる姫神ってなんか可愛いな』

姫神『!?///…そう?///』ムグ

上条『なあ…』

上条『俺の嫁に…いやまずは彼女か。』

上条(イケメン度+48%)『俺の彼女になってくんない?俺、姫神の料理が毎日食いたい』

姫神『ーーー!?///』

上条『あと…秋沙…今は…お前も…食べたいかな』スッ...

姫神『え!?///いや。それは。まだ付き合っても。ないのに。…ちょっと。早い///』

姫神『それにそんなの。上条くんのキャラじゃない…///上条くんは。もっと鈍感でヘタレな。』

上条『じゃあ、もうそんな汚名は今日で返上するよ』

上条(イケメン度+55%)『秋沙…好きだ』クイッ...

姫神(あごクイッ!?いつの間にそんなテクを!?)

上条『秋沙…』

姫神『〜っ///////』


23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/10(金) 21:15:58.12 ID:fQqlppkjO


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姫神(なんて事に!!!!なんて事になったら!!!!どうしようか!!!!!!///)



24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/10(金) 21:16:28.36 ID:fQqlppkjO


姫神「ふぉおあおおお。/////」





吹寄「…ねぇ、姫神さんさっきからどうしたのかしら?」ヒソヒソ

白カチューシャ「あーなんだかさっきから涎をちょっと垂らしながら顔真っ赤にしてイヤンイヤンしてますなぁー」ヒソヒソ

吹寄「ほっといてあげるべきかしら?」

白カチューシャ「でしょうともでしょうとも」

25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/10(金) 21:18:47.22 ID:fQqlppkjO

姫神(よ。よし。今ので!今の作戦で行こう!!////)

姫神(バレンタインに。上条くんに告る!!///)

姫神(そう。人生は一度きり。後悔しないように。)

姫神(大丈夫。上条くんを狙う場合。凶悪なライバルがたくさんいるし。)

姫神(例えば。『地獄の底から連れ出してやる!』的なセリフを吐いた子が居たりとか)

姫神(非道な実験から命を助けた子とか。)

姫神(結構頻繁に会って共闘もたくさんしてきてラブコメもたくさんしてきて正ヒロインな子とか)

姫神(祖国のためになるからと言いよってくる小悪魔な子とか)

姫神(代わりに復讐してあげたような形になった子とか)

姫神(おしぼり渡してきたり飛行機とか船とか操縦できてたまに正妻感とヤンデレ出してくる人とか)

姫神(一緒に走る列車から飛び降りた子とか)

姫神(前々から直々色んな事件とかで関わってたから気になり出しちゃった先輩とか)

姫神(隠れお兄ちゃん属性持ちの幼女とか)

姫神(その子の事だけ記憶できなくなってて毎度知らない子扱いだけど昔惚れられたとか)

姫神(今言った子の方へ行ってしまったが故に運命が食い違って救われなかったけど惚れてた子とか)

姫神(実は時を自在に操るような能力を持っていて何億年も一緒に居て。お互いがこの世で唯一の真の理解者になった子とか)

姫神(居たりするかもしれない。)


姫神(まさかとは。まさかとは思うけど。上条くんなら。あり得る)

26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/10(金) 21:19:24.24 ID:fQqlppkjO

姫神(そしてそんなにたくさん凶悪なライバルがいるなら。負けても仕方ない)

姫神(私のような。大人しくて影が薄い個性が薄い子では)

姫神(だから。当たって砕けるつもりでやればダメージだって少なーーー)

姫神「…」

姫神「…」




姫神(……違う。)グッ



27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/10(金) 21:20:17.86 ID:fQqlppkjO

姫神(違う。そうじゃない。)

姫神(ダメ。そんな考えでは。…ダメ。)

姫神(上条くんが。この先の未来を。私ではない誰かと一緒に歩いて行くのは。…嫌。)

姫神(確かに。私は影が薄いかもしれない。)



姫神( ”でも”。 私だって。)



28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/10(金) 21:21:51.56 ID:fQqlppkjO

姫神(そう。私だって。上条くんに助けてもらった。2回も。小さな事を挙げたらもうちょっとある。)

姫神(確かに。私は上条くんとあまり話せてなかったりする。”でも”。)

姫神(私だって。体操服を濡らされて下着透けたの見られたり。上条くんとお弁当一緒に食べたり。ブラのホック外されるというハプニングとそれの照れ隠しぱんちラブコメしたりしてる!)

姫神(確かに。私は他の子に比べれば個性が薄いかもしれない。)

姫神(”でも”。私だって…かなり…その。お。重い過去を背負っている!)

姫神(上条くんみたいな人でなければ重すぎて胃もたれするレベルの過去!)

姫神(そう。負けていない。少なくとも恐らくは上条くんに深く関わらずに助けられてその場っきりだった子たちに比べれば!)

姫神(私は同じ学校で同じクラス!同い年!アドバンテージはそこそこある!)



29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/10(金) 21:22:29.83 ID:fQqlppkjO

姫神(それに。勝算が全く無いわけではない。)

姫神(恐らく今まで色んな女の子と関わって。助けて。惚れられたりしたであろうにも関わらず。)

姫神(彼は未だに彼女無し。)

姫神(そして作る素振りも無い。つまり。まだチャンスはあるという事。)

姫神(アドバンテージの差イコール勝利ではない。)

姫神(キャラの濃さイコールヒロインというわけでもないように)

姫神(強者イコール勝利者ではないように。)

姫神(やったか。やらなかったか。ただ。それだけ!)


姫神(最初から負けるつもりで挑むのでは。勝てる戦も。…勝てない!)


30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/10(金) 21:23:35.80 ID:fQqlppkjO


神◯(兄)『戦え…!戦え…!』キィイン..キィイン..

姫神(戦わなければ生き残れない!)



エ◯ン『戦え!戦うんだよ!』ミカサァ!

姫神(勝てなきゃ…死ぬ…勝てば生きる…戦わなければ勝てない…!)



ケン◯チ『思えばボクはいつもそうだった…』

姫神(一度くらい。逃げずに戦ってみるか!)



姫神(でも…正直。やっぱり。少し。恐い。)



31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/10(金) 21:24:29.08 ID:fQqlppkjO

大◯『お前に”勇気”はないのか?』

姫神(…すみません。)

大◯『もう一度聞きたい。お前に、”勇気”はあるか?』

姫神(…勇気…あ〜〜〜〜あっ ある………かもしれません)



『 勇気は、あるか? 』



姫神(勇気…勇気は…あります!!!大藪さんが。くれました!!)

姫神(よし。)

姫神(最近学校以外ではあまりにも人や事件と関わらなすぎて暇だから読んだり観たりした少年マンガやドラマ達よ。私に力を!)


32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/10(金) 21:25:31.48 ID:fQqlppkjO




姫神(…そうと決まれば。チョコの作戦とは別で。今日からバレンタインまでに積極的に関わる!)



33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/10(金) 21:26:07.26 ID:fQqlppkjO



姫神「ふぉおおお…!。」メラメラメラメラ




吹寄「ねぇ、なんかさっきから姫神さんが燃えてない?」ヒソヒソ

白カチューシャ「あーね、あーいうのが、”青春”ってヤツなんじゃないっかなー」ヒソヒソ



34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/10(金) 21:28:21.30 ID:fQqlppkjO


〜廊下〜


姫神「…よし」

姫神(上条くんは…)

姫神(あっ。いた…ん?)




上条「お前旅に出たんじゃなかったのかよ」テクテク

上里「よく考えたらとりあえず高校くらいは普通に卒業しておかないとヤバイなって考え直しただけだよ」テクテク



姫神(誰だろう。また私と関わらない新キャラだろうか。)


35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/10(金) 21:30:29.61 ID:fQqlppkjO


上条「まぁとにかくこっちの世界に戻ってこれてよかったな」

上里「…まぁ、きみにも感謝はしてるよ。色々と」

上条「感謝”は”ってなんだよ。感謝”は”って」

上条「俺、お前の為にお前のハーレム軍団から逃げつつ”新天地”に行ったお前をこっちに引き戻したんだけど?」

上里「だから、感謝はしてるって言ってるだろ。それにぼくは『彼女らを頼む』とは確かに言ったが『ぼくを助けてくれ』なんて一言も頼んだ覚えはない」

上条「お前なぁ、じゃあ助けなきゃ良かったか?木原唯一やあの子らを根本的になんとかするにはお前を救うしかなかったってのに」

上里「そんな事はないだろ?きみは今まで助けてきた子達全員に根本的な解決をしてきたのか?」

上里「そこまで言われるくらいなら助けてもらわずに次善の救いで良かったね」



上条「ああん?」ピキピキ

上里「おお?」ピキピキ



姫神(は。入り込めない…!)

36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/10(金) 21:31:28.96 ID:fQqlppkjO


姫神(どうしようか。てっきり土御門くん達とバカな話をしてると思ってたのに!)

姫神(なぜ。何故よりにもよって一念発起した直後にこの空気なの。)


上里「もっぺんボコボコにしてやろうか?」

上条「もっぺんボコボコに仕返してやろうか?」


姫神(こんな一触即発な空気では。割って入る事も上条くんを呼び出して甘い空気に持って行く事もできない。)


37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [ saga]:2017/02/10(金) 21:33:01.10 ID:fQqlppkjO

姫神(…仕方ない。ここはひとまず戦略的撤退。時間をおいて。)



上里「今度は殺す…!『新たな天地を望むか?』!」

上条「いいぜ、お前が俺に勝てるって思ってるなら…まずはふざけたお前をブチ殺す!」



上条上里「「うぉおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」」



姫神「だ。だめぇっ!」

姫神(あっ。声出ちゃった)


38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/10(金) 21:33:43.94 ID:fQqlppkjO

上里「えっ!?」ピタッ

上条「アレ?ひめがオッフ!?」バキャッ!

上里「あ、ごめん拳が当たった」

上条「いっだー…」

上里「ごめん。大丈夫か」

姫神(良かった。とりあえず喧嘩を止める事には成功した。)フゥ

39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/10(金) 21:35:13.40 ID:fQqlppkjO

上里「この子は?」

上条「クラスメイトだよ」

姫神「…」




姫神(ふふ…クラスメイト…そう。今の私。上条くんにとってはただのクラスメイト…)

姫神(友達ですらないと?ふふ。わかってた…)

姫神(…どうしよう。早速ちょっとくじけそう。)プルプル


40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/10(金) 21:36:03.81 ID:fQqlppkjO

上里「それで?そのクラスメイトさんは何の用?それとも実は上条当麻が囲ってる子で、『彼を傷つけないで』かな?」

上条「はぁ?姫神に失礼な事言うなよ!」

姫神「上条くん…!」

姫神(ちなみに。別に。囲ってくれて…いい。あなただけのものにしてくれていい。)

上条「姫神とは友だ…」

姫神(ふ。そう…でも”まだ。”友達。というか良かった。とりあえずクラスメイト以上だった。)

上条「…」

姫神「…?」

上条「…知り合いだ!」

姫神「待って。何故今ランクダウンしたの」


41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/10(金) 21:38:08.71 ID:fQqlppkjO

上条「え?いやよく考えたら俺、姫神の連絡先教えてもらってる仲じゃなかったし、」

上条「姫神と個人的にどっか行って遊んだ事とかないから友達って言っちゃいけないかもなって思って」

姫神「そんな事ない。友達。私とあなたは友達でいい。イッツマイフレンド。」

上条「そうか?」

姫神「むぅ」プクゥ

上里「…」

上里「そうか。それで?その ”友達” が何の用かな」キリッ

姫神(あ。この人ほんとはいい人だ)

上条「知り合いだって言ってんだろ」

姫神(うん。上条くんはちょっと黙ろうか)


42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/10(金) 21:39:48.45 ID:fQqlppkjO
 
上里「きみ、悪いけどどっか行ってくれないか。巻き添え食わせたくないからさ」

姫神「…」

姫神「ケンカしないで。上条くんを傷つけないでほしい…彼は。友達だから」

上里「…」

上条「姫神!気持ちは嬉しいけど下がってろって!コイツ結構やばい奴だから!」

姫神「…」

上里「…ふん」

上里「じゃあ何か面白い話してみろよ。面白かったら何もせず帰る」

姫神「え。」

上里「さ、どうぞ?」

姫神(こ。この外道…!)

43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/10(金) 21:41:23.74 ID:fQqlppkjO

姫神(訂正する。彼はいい人ではない。鬼。)

姫神(もし私に面白い話ができるなら。とっくに上条くんや吹寄さん達以外の人達とだって仲良くなれている。)

姫神(人を楽しませる話題の引き出しなんて無い私にとって一番無理難題なお題をフってきた。彼は人でなし。人間じゃない。)

姫神(鬼。悪魔。変な右手。)

姫神(…でも。負けない。)キッ

上里「早くしてくれるかな。無いなら…」

姫神「…」グッ

44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/10(金) 21:41:50.11 ID:fQqlppkjO




姫神(戦うって。決めた。)



45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/10(金) 21:42:49.32 ID:fQqlppkjO




姫神「…『時速60kmで移動する時の手に感じる感触はDカップのおっぱいを揉んだ時の感触とほぼ同じ』」


姫神「実はこの俗説。つい最近。科学的に証明されたらしい。…知ってた?」キリッ





上条「…」

上里「…」

姫神「」



姫神(空気が。死んだ。)



46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/10(金) 21:43:23.56 ID:fQqlppkjO


姫神(違う。どうしてこうなった。何故。もっと他にあったはず。私。どうして。私。)

姫神(これが。普段喋らない人が頑張った結果に起こる大火傷というモノなの?)ウルウル


上条「…」チラツ

上里「…」チラッ

上条「…」ジ-

上里「…」フルフル


姫神(なにか。私にはよくわからないアイコンタクトしてる。何?何なの?そのやりとりの内訳はなんなの?)

47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/10(金) 21:44:04.54 ID:fQqlppkjO

上里「…」ジ-

上条「…」フルフル

上里「…」クイッ

上条「…」コクン

姫神「?」

上里「…」タップタップ

上条「…」カチカチカチ

姫神「…?二人とも。いきなり携帯出して何をしてるの」

上里「ネットリテラシーって言葉があるだろう」タップタップ

上条「この情報化社会では人の言ったことを鵜呑みにするのは危険だからな」カチカチカチ

姫神「そう。」

上条「…!…本当らしいな」

上里「…ああ」

上里「だが…」

上条「ああ、わかってる」



上里上条「「実際にちゃんと検証しなきゃな」」

姫神「」

48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/10(金) 21:45:07.23 ID:fQqlppkjO

上条「検索かけて、そのトップサイトを見ただけで物事を知った気になるのは愚かだ」キリッ

上条「そして例え教科書に出ていて、科学的な数値が書かれている実験であってもーーー」

上里「実際にそれを実証し、体感してみなければ真に識ったとは言えない」キリッ

上里「…ぼくはぼくでリアルの感触と風の感触を確かめる」

上里「ぼくの勢力内にDカップが居たかは忘れたが…まぁ近い子は居たはずだし」

上里「トラック野郎の出洞(デボラ)に頼んで乗せてもらって風の方もしっかり感じて確かめるよ」キリッ

上条「じゃあ俺も適当に揉ませてくれる奴探すわ」キリッ

上里「きみの健闘を祈る」

上条「お前もな」



ピシッガシッグッグッ。



姫神(何その謎の友情)



49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/10(金) 21:45:37.01 ID:fQqlppkjO

上里「それじゃあぼくはこれで。…ああ、あと姫神さん」

姫神「…何?」

上里「面白いかどうかは微妙だけど…希望を感じさせてくれる話だった」キリッ 

姫神「そう。(死んでしまえば良いのに)」シロイメ

上里「彼女を大事にしろよ。…上条」

上条「ああ、言われずともな!」

50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/10(金) 21:46:15.09 ID:fQqlppkjO

姫神「…」

姫神(結果としてはケンカ止められたけど。なんだろう。この虚無感。)

上条「さってと。俺も揉ませてくれる奴探さないとな」

姫神「えっ」

上条「えっ?」


上条「そういえば姫神、」ジ-

姫神「…」

上条「…Dでは、ないよな…ブツブツちょっとちいさ、いや、」ゲフン

姫神(うん。どうせ私は。Cカップ。)

上条「いや何でもない!…助けてくれてありがとな!」

姫神「どういたしまして。その前の発言と胸への視線がなければ素直に言えたのに」ヒュッ....!



51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/10(金) 21:47:14.95 ID:fQqlppkjO








          腹
          パ
          ン。




52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/10(金) 21:48:30.34 ID:fQqlppkjO


上条「ぐぉおおお…!出るっ…!出ちゃうぅぅ!!?出ちゃいけない何かが口から出るぅぅうう!!」ゴロゴロゴロ

姫神「私は。ちょっと怒ってる。上条くんはデリカシーなさすぎ」シュッ!シュッ!

上条「えっと、どれの事ですか」

姫神「…”知り合い”とか。…胸の事。」

上条「ゴメンって!姫神!あれは冗談だったんだ!」

姫神「そう?」ジト

上条「あいつが俺に何か仕掛けて来る時のターゲット候補に姫神がならないようにって!」

上条「胸は…その、なんかゴメン姫神」

姫神「…”さん”を付けろよ。デコ助野郎。私は上条くんにとっては”ただの知り合い”なのだから」

上条「うわーお!?姫神さんから聞いたことない辛辣な単語がーー!?」



53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/10(金) 21:49:40.19 ID:fQqlppkjO

姫神「上条くん。私。怒ってる。」

上条「ハイ…すみませんでした…」セイザ

姫神「じゃあ。償いに何か奢って。それでチャラにする。」

上条「あー…ハイ。わかりました」

姫神「胸の事と。知り合いだって言った事。だから。2つ」

上条「うぇええ!?ウチも苦しいんで、あ、あんまり高いのは勘弁してくれよ姫神さんや!?」

姫神「君の態度次第だよ。上条さんや。」フフ

上条「イエッサー!了解しましたであります!姫神隊長!」ビシッ 



姫神「…そのテンションはちょっと鬱陶しいからやめて」

上条「ごめん」
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/10(金) 21:49:46.58 ID:Di81wDm90
姫神可愛いヤッター!
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/10(金) 21:51:45.17 ID:fQqlppkjO





・・・・・・・。




56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/10(金) 21:52:22.60 ID:yuOKIVCAo
姫神ホント好き
白カチューシャちゃんも出て来て嬉しい
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/10(金) 21:53:22.68 ID:fQqlppkjO

〜教室〜




吹寄「ねぇ、姫神さん知らない?」

土御門「ちっ」

青髪「ちっ」

吹寄「何舌打ちしてんのよ」

青髪「姫神さんならカミやんと一緒に帰ったで」

吹寄「…」

吹寄「ええっ!?」

土御門「カミやんの野郎…!先輩もタメも後輩も固めやがって!くぅうう!!」

青髪「あぁあああ!!明日みんなでリンチや!なぁ土御門くん!」

土御門「おおともよ!」

吹寄「珍しいわね?何か用でもあったのかしら」

土御門「カミやんとデート紛いの事しにいくらしいですたい」チッ

吹寄「え?…ついに姫神さんまであいつの毒牙に…」



58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/10(金) 21:54:40.31 ID:fQqlppkjO

土御門「いや毒牙にっつーなら転校して来る前からだぜぃ?」

青髪「へ?そうなん?」

吹寄「え?何それ」

土御門「あー、…いや、オレが言う事じゃあないから今度機会があったら姫神に聞いてくれ」

吹寄「ふぅん?」




吹寄「あんたって何でも知ってるわね」

土御門「何でもは知らないぜぃ?知ってる事だけだ」


59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/10(金) 21:57:13.93 ID:fQqlppkjO


〜帰り道〜


上条「それで?何がいいんだ?お菓子とかおにぎりとか?」テクテク

姫神「んん…と」

姫神「…考え中。」

姫神(このまま何とか上条くんと距離を縮められる何かがないだろうか。)ムムゥ

上条「あー、ならさ、」

姫神「?」

上条「今日予定空いてたらこのままどっか遊びに行かないか?」

姫神「…えっ?」ポカン...

上条「あっ、嫌なら別にだな!」


姫神(な。なんという僥倖…!まさかチャンスが向こうから来るとは。)


60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/10(金) 22:27:11.80 ID:aUm7n6Zf0
姫神さんは去年、ヤンデレと髪を操る能力を手に入れたからなぁ……
61 : ◆3rfPz4lVbmKs :2017/02/10(金) 22:31:35.38 ID:7Bh2iKKv0

姫神「…嫌じゃ。無い。///」フイッ

上条「ですよねーッ!じゃあ別のにするか!あーチクショウ!」

姫神「むぅ」

姫神「…」キュ

上条「え?急に上条さんの服の裾をつまんでどうしたんでせうか」

姫神「聞いて?」

上条「あっ、ハイ」



姫神「…イヤじゃ。ないよ?」

上条「っ///」ドキ

62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/10(金) 22:35:11.83 ID:7Bh2iKKv0

上条「…そっ、そっか!あー良かった!俺ちょっと聞き間違えて」

姫神「私も今日ちょうど。上条くんとどこかへ行きたかった。」ニコッ..

上条「…おっ、おう…//」

姫神「楽しいところ。…連れてってくれる?」ニコ..

上条「おう!任せろ!」

姫神「…なんだかデート。みたいだね。」ポソッ

上条「えっ、…あ、ああ…かもな?」


姫神(しまった。上条くんからの私への好感度がまだ低いのにデートという単語は出したらまずかったかもしれない)

63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/10(金) 22:37:07.07 ID:7Bh2iKKv0

姫神「私。デートなんてした事ないからわからないけど」

上条「そんな事言うなら俺だってそうだよ」

姫神「そう?上条くんはいつも違う女の子と一緒にいるから色々と経験あるのかと思った。」クス..

上条「いやいやいや…」

上条「…」

上条(あ、いや、あるか?アリサとのアレとかインデックスとのプールのアレとか御坂とのアレ…はデートって言えるか?)

上条(でもあれは何て言うか元気付けるためとか、単に遊びに行っただけとか、デートのフリだったわけだし)

上条(デートっぽいけど…厳密にはデートでは、ない…のか?デートの定義にも寄るけど)

上条(なんだっけ、両者ともプライベートで遊びに行く認識とか、何か用意してるとか、両者か片方が好意を抱いていて告白も考えてる時とかだったっけ)

上条(でもそんな定義なんて割と人によるよな?何が正解かはわからないけど)

上条「…」

上条「した事ないです」

姫神「そう?その割には随分考えてたみたいだけど。」

上条「無いです」

64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/10(金) 22:39:05.51 ID:7Bh2iKKv0


姫神「ほんとに?」プッ

上条「ああ」



上条(たぶん。記憶失う前の俺がしてたら話は別かもしれないけど)


65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/10(金) 22:39:37.11 ID:7Bh2iKKv0

姫神「…じゃあ。」



姫神「じゃあ。私が上条くんの初めての相手になりたい。」

上条「」


66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/10(金) 22:43:43.46 ID:7Bh2iKKv0


姫神「私とデートしてほしい。上条くん。」

上条(あっ、そうだよな!デートのって事だよな!?あーびっくりした!!上条さん一瞬アレかと思っちゃいましたよ!)



姫神「…いい?」ウワメヅカイ

上条「も、もちろん!」





上条(うぉおおおお!!マジか?!上条さん人生初?の正式なデート来たぁあああ!!!)

姫神(やった。その場のノリでいきなりデートに漕ぎ着けられるとは。すごい戦果。)


67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/10(金) 22:46:02.58 ID:7Bh2iKKv0


上条(とは言ったものの)



上条(デートって、どこ行けばいいんだ!?)



上条(ぶっちゃけ本当にちゃんとしたデートなんてした事がない上条さんにはよくわかりません!)

上条(とゆーか、レベル0だし居候一匹と二人いるしバイトしてない上条さんはガチお金無いのでゲーセンですらキッツイですハイ!)

上条(でも姫神さんたぶんコレどっかで美味いもん食ったりとかレジャー施設行くとか期待してますよね!)チラッ

姫神「?」ニコッ?

上条(あ、カワイイ…じゃなくて!)

上条(誰か助けてくれ!つーか教えてくれ!俺みたいな他の金無い貧乏学生達はみんなどんなデートしてるんですかー!?)




68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/10(金) 22:47:26.97 ID:7Bh2iKKv0


上条(よし、こっそりググって…)

姫神「上条くん?」

上条「うぇ↑えいっす↑!?」

姫神「ぷっ。何?その返事。」クスクス

上条「え?あ、いや!何でもない!何でもないです!ハイ!」


69 : ◆3rfPz4lVbmKs :2017/02/10(金) 22:50:16.03 ID:7Bh2iKKv0
今回はここまで。バレンタイン終わるまでに終わるかは知らねーけど。

上条×姫神で検索かけると意外とけっこう神作や良作が出るのよね。良いよね。あーいうの書きたい。

70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/10(金) 22:52:07.22 ID:OjGzjxiqo
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/10(金) 22:56:37.99 ID:aUm7n6Zf0

ネタで「愛している人のものならウンコだろうが鼻汁だろうが平気、気にするのは変」とかいう姫神さんが見たい(適当)
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage ]:2017/02/11(土) 00:56:11.13 ID:nCb26tGv0
>>60 一昨年にはカンテレとBT-42自走砲を操る能力も手に入れられましたよね
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/11(土) 01:04:54.79 ID:E8PTZnTBO
すごく無粋なことかもしれないけど、カカオ100%のチョコレートはチョコじゃなくてカカオそのものだと思うよ
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/11(土) 01:18:09.85 ID:v5/CR1vko
姫神ちゃん可愛いので期待
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/11(土) 02:34:14.60 ID:7vutYtP80
時期が良かったせいかもしれないけど、姫神が能登さんなのは豪華すぎ。アニメが2008年にしてよかったねレベル
声質的には合っているけど、時期によっては新人が担当していただろう……
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/11(土) 09:37:06.24 ID:dcxa2WMsO
乙!
77 : ◆3rfPz4lVbmKs :2017/02/14(火) 21:07:53.74 ID:SnMqnM5E0


上条「あーちょっと待ってくれよ?いい感じの所調べるからさ」

姫神「うん。いいよ」

上条(どうすっかなー)カチカチ

姫神「…。」

上条(カラオケ…で、濁すか?)

上条(さ、3000円くらいならなんとか、)

姫神「…」

78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/14(火) 21:09:02.98 ID:SnMqnM5E0

姫神(クラスでの上条くんを普段見てる限りでは。家計のやりくりが大変そう。)

姫神(普通に暮らしていればレベル0の奨学金でも問題は特に無いはずだけど。何か趣味に使ってるのかもしれない)

姫神(ここは。私からお金のかからない所を選ぶべきか)


上条「あー、なぁ、姫神は『こんな感じの所に行きたい』とかってあるか?」

姫神「…じゃあ。」



姫神「公園。公園がいい」





79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/14(火) 21:12:05.58 ID:SnMqnM5E0

〜公園〜


上条「公園の前を通る、とか突っきるとかならよくあるけど目的地が公園ってのは中々ないよな」

姫神「うん。そうかも。」

上条「けどなんで公園なんだ?」

姫神「それは私がいい子だから。大金持ちではない上条くんに気を遣ってあげた。」

上条「自分でいい子って言うか」

姫神「冗談。それに…ふふ。私も。実はあまりお金ないから。」

上条「そっか」

姫神「あと。一度でいいから公園で遊んでみたかった。」

上条「?」

80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/14(火) 21:12:17.69 ID:2Kn0zuhFo
ナルトの懐具合を気遣ってラーメン屋に行きたいって言うヒナタを思い出した
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/14(火) 21:14:48.84 ID:SnMqnM5E0


姫神「…私の生まれ故郷は小さな山村だったから。ド田舎過ぎて公園がなかった」

上条「ああ…なるほど」

姫神「こっちに来てからも。友達はいなかったし。能力の究明が最優先だったから。」

上条「あー」

姫神「…その後は。三沢塾で監禁されてたし。」フイッ

上条「あー…」

姫神「だから。一度公園で遊んでみたかった。」

上条「そっか」


82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/14(火) 21:16:44.89 ID:SnMqnM5E0

上条(…あれ?そういや俺も記憶を失ってるわけだから公園で遊んだ事はない…のか?)

上条「…あのさ、俺も公園で遊んだ事なかったかも」

姫神「え?」

上条「いやまぁ、憶えてないっていうか?記憶にないなら初めてと一緒だろ?」

姫神「…なるほど。」

83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/14(火) 21:18:05.26 ID:SnMqnM5E0



姫神「じゃあ…一緒に。初めての公園デビュー。してくれる?」ニコッ

上条「ああ、もちろん」



84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/14(火) 21:21:01.28 ID:SnMqnM5E0

〜ブランコ〜


姫神「まずは憧れの。ブランコ」

上条「憧れなのか?」

姫神「公園の遊具といえば。やっぱりブランコ。メジャー」

上条「そういうもんか…っしょっと」

姫神「…」ストン

姫神「…」

上条「? 漕がないのか?」

姫神「…迂闊。私はやった事ないからブランコ漕げなかった。」

上条「あーそっか。じゃあ俺が後ろから押してやるよ」

姫神「ありがとう」

85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/14(火) 21:25:21.19 ID:SnMqnM5E0


キィコ。キィコ。キィコ。


上条「どーですかー姫神さんやー」

姫神「うん。風がとても気持ちいい。」

上条「…」キュピ-ン!

上条「ヘーイ!」ド-ン

姫神「うきゃっ!?」

ブゥウンッ!ブゥウンッ!ブゥウンッ!

上条「ヘーイヘーイ!」

姫神「や。やめて。これ。は。」

上条「もうちょっと強く押そうか?」

86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/14(火) 21:27:01.33 ID:SnMqnM5E0

姫神「やっ!ダメ!止めて止めて!」

上条「ごめんごめん」

姫神「ふぅ…もう。…怒るよ?」ジト

上条「ごめんごめん」

姫神「見て。…ブランコは最初ぐらいの。…そう。このぐらいのスピードでいい。」

上条「りょうかーい」



キィコ。キィコ。キィコ。



87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/14(火) 21:32:02.56 ID:SnMqnM5E0

姫神「ふぅ。ありがとう。もういい。」

上条「どういたしまして」

姫神「…あ。忘れていた。もう1つ協力してほしい事がある」

上条「協力?」

姫神「1つのブランコに二人乗るやつ。一人が座って。もう一人が立ち漕ぎするやつ」

姫神「一度でいいからやってみたかった。」

上条「あーハイハイ、アレね。了解」






88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/14(火) 21:36:32.29 ID:SnMqnM5E0

キィコ…キィコ…キィコ…キィコ…


上条「どうだー…っ、姫神ー…っ」

姫神「うん。手に持った鎖から上条くんの力強い躍動感が伝わってくる」

上条「特筆するとこそこ?!」

上条「あー、怖く…っないかっ?」

姫神「うん。このくらいでいい。…景色がいい。」

上条「そりゃ良かっ…たっと!」

姫神「…ねぇ。」

上条「んー?」

姫神「昔私が見た時の。公園で遊んでた子達は皆。こういう景色を見てたんだね」

上条「かもっ…なっ」




姫神「ちょっと。楽しい。」ニヘ-

上条「俺…もっ!」
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/14(火) 21:43:56.24 ID:SnMqnM5E0

〜滑り台〜


姫神「次は滑り台。」

上条「よーし、じゃあ俺から滑っ、」

姫神「気をつけて。上条くんは不注意でよくコケるから」

上条「いやさすがに大丈夫だって!」

姫神「そう?」

上条「いくら不幸な上条さんでもそんなぁああああぁああああ

姫神「あっ。コケた」


ゴロゴロゴロゴロゴロゴロ!!




上条「ごはーっ!!?」ズシャァアア!!

姫神「おお…すごい。なんという。予定調和。」






90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/14(火) 21:49:32.39 ID:SnMqnM5E0


姫神「…大丈夫?ケガ。してない?」

上条「あー、はは。なんとかな」

姫神「そう。良かった」

姫神「上条くんは。将来芸人さんでもやっていけそうだね。」ニコッ...!

上条「いやそれはちょっと」

姫神「でも。コケかたも面白かったよ?」

上条「やらないからな?」


91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/14(火) 21:55:35.71 ID:SnMqnM5E0

上条「上条さんは滑り台は滑らない方がいいかもしれないなぁ。転ぶし」

姫神「そう?だったら。」





上条姫神「…」





上条姫神「…」

上条姫神「…くっついて一緒に滑ろうって?///」



92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/14(火) 21:59:06.31 ID:SnMqnM5E0


上条姫神「そう。こうやって密着して滑れば。安全。」

上条姫神「…上条さんはなんかすごい気恥ずかしいんですが」

上条姫神「それに…その、あったかいっていうか、柔らかいっていうか、」

上条姫神「ふふ。ドキドキ…する?」

上条姫神「…はい」

上条姫神「そう。なら大成功。」

上条姫神「大成功?」

上条姫神「うん。これはデート。公園デートだから。上条くんをドキドキさせるのは作戦の1つ。」クス  

上条姫神「だから。遠慮なく私との密着でドキドキして欲しい。」

上条姫神「…///」


93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/14(火) 22:06:13.99 ID:SnMqnM5E0

上条姫神「け、けどコレ上手く滑れるか?やっぱり離れた方が」

上条姫神「ん。大丈夫。」

上条姫神「じゃ、いくぞー」

上条姫神「ん。」


上条姫神「「それっ!」」


ザザザザ!




どしゃーん。


あー。









94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/14(火) 22:27:52.03 ID:SnMqnM5E0

上条「やっぱりダメじゃねぇか!台無しだよ!結局俺また土まみれだよ!」

姫神「どんまい。」b

上条「どんまいじゃねーよ!しかも姫神汚れてねーし!」

姫神「それは上条くんがクッションになって庇ってくれたから。でなければ私も土まみれだった。ありがとう。」

上条「…まぁ、姫神が汚れなくてよかったけどさ」

姫神「きゃー。上条くんかっこいーナイトみたーい(棒)」

上条「思ってないよね!心こもってなさすぎだし!」

姫神「うん。今のはリップサービス。」

上条「ちくしょう!」

姫神「…ごめん。今のは照れ隠し。ちゃんと本心も言おう。」

上条「え?おう」




95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/14(火) 22:35:20.23 ID:SnMqnM5E0



姫神「咄嗟だったのに。私のことキチンと守ってくれたから」

姫神「その。…ちょっと嬉しい」モジモジ

姫神「…ありがとう。やっぱり上条くんは。かっこいい。」ニコッ

上条「」






姫神「うん。やっぱり私はーーーー君のそういうところが。」





96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/14(火) 22:44:17.64 ID:SnMqnM5E0

姫神「…」

上条「…」

上条「…?」

姫神「…ごめん。最後のは忘れて欲しい。」

上条「なんだよ、気になるだろ」

姫神「だめ。秘密。教えない。」

上条「えーなんでだよ。悪口ですか?さうなんですか?」

姫神「さうではないけど。…それか。察してくれると嬉しいかな。」

97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/14(火) 22:49:37.47 ID:SnMqnM5E0




上条「…?」

姫神「…にぶちんめ。」プクゥ


98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/14(火) 23:11:14.27 ID:SnMqnM5E0


〜公園の遊具の…あの、なんかグルグル回るヤツ〜



姫神「これは。レア遊具。」

上条「そうなのか?」

姫神「今のご時世だと『危ないから』とか怪我やトラブルが多いからって事でなくなりつつある遊具。」

上条「へー」

姫神「名称には諸説あるけど。『グローブジャングル』と呼ばれる事が多いそう。」

上条「へぇー」

姫神「よいしょ」ヒョイ

姫神「…」ジ-

上条「…ああ、はいはい。回して欲しいのな」

姫神「そう。私の気持ちをわかってくれて嬉しい」

99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/14(火) 23:17:16.93 ID:SnMqnM5E0


上条「そーれ」グルグル

姫神「おお…」

上条「よっと!」

姫神「これは。すごい。」

上条「ははっ!楽しそうで何より!」



カミやん携帯<〜♪


上条「ん?っでどぅうわあっ!?」ズジャァアアアアア!!!!

姫神「…なるほど。これは危険。」

上条「うう…不幸だ」

100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/15(水) 09:28:08.89 ID:no9MO3Yf0
ボスキャラに襲われたりトラブルに巻き込まれたりするのが常な上やんの人生からしたら、なんて健全で安全なデートなんだろう(涙)
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/15(水) 09:43:24.16 ID:fF17U3rXo
平凡な幸せが欲しいなら姫神一択
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/16(木) 13:59:51.99 ID:uPd1ACF+O
やはり姫神メインのssはいい雰囲気だ、癒される
というわけで続きはよ
103 : ◆3rfPz4lVbmKs :2017/02/19(日) 23:38:09.34 ID:JrHdTrIw0

姫神「大丈夫?」

上条「あ、ああ…」

姫神「あ。血。でてるよ」

姫神「…私。絆創膏持ってる。止血してあげる」つ

上条「ん?まあこんくらい全然大丈夫だって」

姫神「でも…結構。広範囲に擦りむいてる。」

上条「いやいや!入院常連の上条さんを舐めんなよ?」

姫神「すごく。エグい擦りむきで痛そう。」ズイ

上条「あー…じゃあ、頼んでいいか?」

姫神「うん。」ニコ



104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/19(日) 23:38:25.98 ID:j7sjMOf4o
待ってた
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/19(日) 23:39:00.30 ID:JrHdTrIw0


姫神「…」ペタペタ

姫神「入院常連って事は。君はまた私の時みたいな事ばかりしてるんだね。」

上条「まあなぁ…この前なんてまた右腕千切れたし」

姫神「右腕?」

上条「右腕」

姫神「また?」

上条「また。」


106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/19(日) 23:48:19.61 ID:JrHdTrIw0

姫神「…アウレオルスと対峙した時も上条くんって右腕取れてなかった?」

上条「あー…そういえば取れてたな」

姫神「『そういえば』で済ましていい怪我じゃないと思う。」

上条「俺の右腕って結構ポンポン取れるんだよな…大体は何事も無かったかのように元に戻ってるけど」

姫神「…ひょっとして。上条くんってナメック星の方の血を引いてるの?」

上条「引いてねーよ…ちょっと疑わしいけども」

姫神「けど。普通。人間の腕は再生しない。千切れたら千切れっぱなし」

姫神「やっぱり。デ◯デさんあたりの」

上条「引いてないって!…たぶん」

107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [ saga]:2017/02/19(日) 23:51:59.06 ID:JrHdTrIw0

姫神「安心してほしい。例え上条くんが魔貫光殺砲を撃てても。実は頭に触角が生えていても気にしない。悪口も言わない」

上条「違うから!ピッコ◯さんとかじゃないから!」

姫神「え?じゃあ。まさか。…炊飯器の方の…」

上条「大魔王の方でもねーよ!」


108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/19(日) 23:53:40.32 ID:JrHdTrIw0

姫神「ふぅ。終わった。」

上条「さんきゅな」

姫神「うん。気をつけてね。君はただてさえ危ないところへ行くから」

上条「気をつけはしてるんだけどなぁ」

姫神「あ。そういえば。携帯に連絡か何かがあったんじゃないの?」

上条「おっと、」

上条「えーっと、」

109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/19(日) 23:58:08.84 ID:JrHdTrIw0


To とうま
From インデックス


人間、私だ。今日は何故か唐突に食いたくなったからピザをとった。私達は今日は飯はいらん。お前も勝手に食え(^ω^)


オティヌスより



110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/20(月) 00:02:11.37 ID:msrGuxYw0


上条「ねぇ…それ、俺の金だよね…?俺が必死に倹約節約してるのにお前ら」グスッグスッ

姫神「どうしたの。上条くん。目からも血が出てる」


111 : saga :2017/02/20(月) 00:06:14.65 ID:msrGuxYw0

上条「ん?ウチにいる神様がな?『我に供物を捧げよ』ってな具合ですよチクショウ!」

姫神「そう。牛でも要求されたの?」

上条「いんや。ピザ要求された。…何枚かは考えたくないですがね!」

姫神「随分。フランクな神様。」

上条「いつの間に顔文字使うこと覚えやがって…」
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/20(月) 00:36:56.26 ID:msrGuxYw0
いつの間に×

いつの間にか○
113 : ◆3rfPz4lVbmKs :2017/02/20(月) 00:51:50.25 ID:msrGuxYw0
短いけど今回はここまで
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/20(月) 10:18:12.38 ID:8GZNAFqAO
オティヌスェェ
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/20(月) 10:39:13.70 ID:qQjCnWfvO

今晩は姫神にお世話になるしかないね
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/20(月) 10:52:28.42 ID:Y9KxSd5W0
「私達」って事はインデさんの分もか…相当な量と額だろうな
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