【ハンター×ハンター】逆風のヨークシンオークション その2【安価】

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/10(金) 23:26:22.39 ID:JtC3nAJDO
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/10(金) 23:35:56.34 ID:IY96rxJz0
63 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/11(土) 20:52:09.42 ID:0Q83L82G0
ssを再開します。
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/11(土) 20:56:19.04 ID:Z/OrlMAZO
来た来た!
65 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/11(土) 21:00:23.90 ID:0Q83L82G0
先程のは、恐らく何らかの念能力が働いたと見ていいだろう。

とりあえず、相手の能力を何も掴めていない現状では、ただ攻撃を繰り返すだけでは効果は薄いかも知れない。

なにか、工夫をして攻撃をクリーンヒットさせられる隙をつくる?

例えば、バショウに合図をして能力を使ってもらうとか・・・。

一応、試合開始前に簡単なハンドサインは打ち合わせておいたから、単純な意思疎通は可能だ。

また、相手の精孔を閉じることで先程の能力も封じることがができるかも知れない。

ヴォルトはどうする?
66 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/11(土) 21:00:50.36 ID:0Q83L82G0
21:20まで会議時間とします。
67 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/11(土) 21:20:03.77 ID:0Q83L82G0
>>↓1 ヴォルトはどうする?
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/11(土) 21:20:52.55 ID:Xtkhd78h0
バショウに念能力で攻撃してもらい、攻撃を受けるジンジャーの様子を凝で見る
69 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/11(土) 21:38:55.38 ID:0Q83L82G0
ヴォルトは、後手でハンドサインをし、バショウに攻撃を頼む。

「ふーん、また彼が何かする気かい? だけどさ、それまで君は立っていられるかなっ!!」

ジンジャーは、バショウに構わず真っ直ぐにヴォルトに向かう。

恐らく、先程の煙幕からバショウの能力を、攻撃力は大したことが無いと予想したのだろう。

それに、いちいち反応して隙を作るよりは、三人の中で最も戦闘力の高いであろうヴォルトに集中するのは妥当な判断だ。

ジンジャーは、またパンチを繰り出そうとしているが、ヴォルトも唯それを待つだけではない。

相手の攻撃に合わせる形で、ハイキックを放った。

【攻撃の命中】コンマ判定を行います。
『依存ステータス』
ヴォルトの技術 9

『補正項目』
ジンジャーの技術 -2
相互攻撃 +1

目標値 8 >>↓1 コンマ一桁


【回避】コンマ判定を行います。
『依存ステータス』
ヴォルトの技術 9

『補正項目』
ジンジャーの技術 -2
相互攻撃 -1

目標値 6 >>↓1 コンマ十桁
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/11(土) 21:39:38.84 ID:z0xCzojV0
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/11(土) 21:40:40.21 ID:MNz19aFbo
どうなるかな
72 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/11(土) 21:47:07.69 ID:0Q83L82G0
【攻撃の命中】
目標値 8 
 出目 4 成功

【回避】
目標値 6
 出目 8 失敗



【敵のダメージ】コンマ判定を行います。
『依存ステータス』
ジンジャーの肉体 7

『依存ステータス』
攻防力差 0
ダメージ相殺 +1
??? ?

基準値 8 >>↓1 コンマ一桁


【自分のダメージ】コンマ判定を行います。
『依存ステータス』
ヴォルトの肉体 4

『依存ステータス』
攻防力差 0
ダメージ相殺 +1

基準値 5 >>↓1 コンマ十桁
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/11(土) 21:48:42.17 ID:MNz19aFbo
耐えろー
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/11(土) 21:49:12.61 ID:7kcA96vwo
75 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/11(土) 22:16:14.85 ID:0Q83L82G0
【敵のダメージ】
基準値 8
 出目 7 軽傷→補正によりワンランクダウン→無傷

【自分のダメージ】
基準値 5
 出目 1 軽傷→クリティカルによりワンランクダウン→無傷

二人の攻撃は、ほぼ同時に相手に到達した。

だが、また先程の攻撃を押し戻す感触をヴォルトは感じる。

ジンジャーは、またしても無傷のまま、ふわりと飛ぶように距離を取る。

だがヴォルトも、念による腕のガードが間に合った為、ダメージはほぼ無い。

そして、違和感を感じた瞬間、凝を発動し相手の能力の正体を掴むことが出来た。

念の放出だ。

相手の攻撃に合わせ、念を放出し、攻撃の威力を殺すと共に放出の反動で自分も距離を取る。

特に意識した様子も無かったので、攻撃されると自動的に発動する能力かも知れない。

だとするならば、押し戻しにくい攻撃ならば効果がある?

例えば針での攻撃なら、形状的に圧力による影響を受けにくいので、通るかも知れない。
76 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/11(土) 22:20:36.80 ID:0Q83L82G0
その時。

回避の勢いを利用して、ヴォルトから十五メートル程距離を置いたジンジャーの右腕から直径二十センチメートル程の念弾が放出された

(そんな距離から・・・、当たるわけないっての)

ヴォルトは素早く横に飛び退く。

「!?」

だが、念弾は軌道を変えるとヴォルトを正確に追尾してきた。

(やば、体が空中に浮いて・・・)


【幸運】コンマ判定を行います。
『依存ステータス』
幸運 4

『補正項目』
作戦 +1

目標値 5 >>↓1 コンマ一桁
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/11(土) 22:22:11.81 ID:MJHEaAtV0
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/11(土) 22:22:12.47 ID:7kcA96vwo
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/11(土) 22:29:35.06 ID:MNz19aFbo
ヴォルト、戦闘はやっぱ結構強いよなぁ
80 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/11(土) 22:35:59.95 ID:0Q83L82G0
【幸運】
目標値 5
 出目 1 大成功!

『夏の日に オレの拳が 火を吹くぜ』

バショウの声が聞こえたかと思うと、ヴォルトの斜め後ろから、火球が飛び出してきた。

その火球は、念弾を飲み込み拡散しながらもジンジャーに向かっていく。

「はっ、こんな攻撃が通じるとでも?」

やはり、念弾と相殺され殆ど威力が殺されていたのだろう。

炎は、ジンジャーの腕のひと振りで簡単に蹴散らされてしまった。

・・・だがジンジャーも、技を放ったバショウでさえ予想していなかったことが起こる。

炎の一部が小さく爆ぜ、生じた火花が、ジンジャーの目に入ったのだ。

「うぐっ!?」

ジンジャーは慌てて目をこすっている。

攻撃を当てる絶好のチャンスだ。

ヴォルトはどうする? 
81 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/11(土) 22:36:35.44 ID:0Q83L82G0
23:00まで会議時間とします。
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/11(土) 22:45:21.87 ID:yPSVNwND0
針でいいよね
83 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/11(土) 22:47:03.68 ID:0Q83L82G0
針の場合は、部位も同時にお願いします。
補足がありましたので、会議時間を23:05まで延長します。
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/11(土) 22:49:35.25 ID:MNz19aFbo
うーん、やっぱ戦闘によく使う腕かなぁ。
右腕から念弾出してたから、そっちが利き手かな?
右腕の方がいいかも。
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/11(土) 22:50:38.77 ID:Xtkhd78h0
>いずれかの四肢の精孔を閉じると、その部位はオーラを練ることが出来ず、堅も硬も不可能になります。
>また、その部位を使うタイプの発も封じることが出来ます(一度に閉じられる精孔は一つなので、一部分ですが)。
>胴体には3つの精孔があり、一つ閉じると【オーラ】が三分の一ずつ減少していきます。

一応前スレより抜粋
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/11(土) 22:58:48.72 ID:MNz19aFbo
ふむふむ
胴体に刺してオーラを減らせば、念の放出の威力を減らしてダメージ通るようになるかもね
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/11(土) 23:01:34.18 ID:yPSVNwND0
胴体に一票
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/11(土) 23:04:56.60 ID:Xtkhd78h0
戦闘慣れしてるジンジャーの事だから利き腕封じたところで心許ないし
やっぱり胴体に刺して攻撃と防御両方低下させるのが安牌かな
89 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/11(土) 23:05:29.07 ID:0Q83L82G0
>>↓1 ヴォルトはどうする?
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/11(土) 23:07:28.96 ID:Xtkhd78h0
ジンジャーの胴体に針を刺し、精孔を閉じる
91 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/11(土) 23:17:36.85 ID:0Q83L82G0
やるなら、ここしかない。

ヴォルトは、袖から長い針を出すと、ジンジャーへと走る。

狙いは胴体。

ジンジャーに攻撃を通す為には、高い攻防力と、念の放出による防御の二重の障壁を突破しなければならない。

その為には、相手のオーラの絶対量を減らすのが効果的だ。

ヴォルトは、目にオーラを集め、ジンジャーの精孔に狙いを定めた。


【精孔の封印】コンマ判定を行います。
『依存ステータス』
技術 9

『補正項目』
ジンジャーの技術 -2
精密攻撃 -2
動揺 +2

目標値7 >>↓1 コンマ一桁 
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/11(土) 23:18:05.89 ID:2gZKflMDO
そい
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/11(土) 23:18:38.13 ID:2gZKflMDO
すまん……すまん……
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/11(土) 23:33:09.39 ID:zGnhIo900
しゃーない
95 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/11(土) 23:46:29.74 ID:0Q83L82G0
ジンジャーの大まかな気配だけを頼りに、直感で放ったカウンター。

それは、命中こそしなかったものの、ヴォルトに回避行動を取らせ攻撃を断念させるには十分だった。

火花により、滲んでいた視界を取り戻したジンジャーは、一段目を細める。

「やれやれ。 これは教訓だね。 相手を見縊って手を抜いたりすると思わぬ危機に陥るっていう。
 ・・・さて、グダグダやるのは性にあわないし、一気に決着を付けようか」

ジンジャーは、ゆっくりと目を瞑り・・・それを一気に見開く。

同時に、その肉体からは大量のオーラが放出された。

十メートル程離れているヴォルトにも、物理的な圧力すら伴ってオーラが吹き付けてくる。

(これは、ただの練とは違う。 多分さっきの放出系の防御技と同じような・・・来る!)

ジンジャーの体が一瞬で霞んだようになる。

ヴォルトでさえ、かろうじて姿を捉えるのがやっとの速度。

強力な圧力と共に、ジンジャーはヴォルトに一直線で近づいてきた。

【回避】コンマ判定を行います。
『依存ステータス』
技術 9

『補正項目』
ジンジャーの技術 -2
高速移動     -2

目標値 5 >>↓1コンマ一桁
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/11(土) 23:46:50.92 ID:4hbum1A/0
97 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/12(日) 00:08:15.66 ID:jolsIVNi0
【回避】
目標値 5
 出目 2 成功


身を捻って攻撃を躱したヴォルトの横。

ごう、と風圧さえ感じる距離をジンジャーの拳が掠めていく。

冗談じゃない。 あんな攻撃を一撃でも喰らえば、即戦闘不能の危険が高い。

だけど、あんな無茶苦茶なオーラの使い方がいつまで続く?

体中から大量のオーラを放出させて、瞬間的に強大な推力を作り出している。

しかし、それはほぼ自爆に近い。

ジンジャーのオーラ量から推測して、高速移動が出来るのは後4、5回程度。

それで力を使い果たしてしまうはずだ。

ただ問題はそれまで、生き残れるかなんだけど・・・。

「ひっ」

まるで交通事故のような音が響き、ヴェーゼが吹き飛ぶ。

地面を、幾度か転がったあと、ヴェーゼは白い光に包まれて消えた。

・・・ぺぺの情報によると、敗北条件を満たすと自動的に外部に転送されるはずだ。

一撃で気絶したのか。

ジンジャー程の実力者なら力加減を間違えて殺してはいないはずだ。

ヴォルトは、一旦距離をとりバショウの近くに立った。


現在生き残っているのはヴォルトとバショウ。

ジンジャーは本当に短期決戦を決意したようだ。

まあ、この試合はこちらの実力さえ分かればいい。

これで、全員倒されればそれまで、生き残れば合格ってことかもしれないけど・・・。

このまま躱し続けるほかない?

それとも、何か手を打つべき?
98 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/12(日) 00:09:07.98 ID:jolsIVNi0
0:35まで会議時間とします。
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/12(日) 00:24:33.96 ID:HgB7H49l0
またバショウに妨害なりしてもらってどうにか背面や側面から針刺せないか?
相手がオーラ放出し続けてるといっても躱し続けるのは難しい気がする
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/12(日) 00:29:55.96 ID:iC5g6sY60
バショウに針刺して火力を上げて、中距離からガンガン攻撃してもらうのは?
近づいてきたらヴォルトがカウンターで対処で
101 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/12(日) 00:35:28.72 ID:jolsIVNi0
ヴォルトはどうする? 
>>↓1
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/12(日) 00:40:21.44 ID:HgB7H49l0
>>100
103 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/12(日) 00:43:40.74 ID:jolsIVNi0
今日はここまでとします。
次回は、月曜日の夜の予定です。
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/12(日) 00:47:54.45 ID:HgB7H49l0
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/12(日) 09:07:52.72 ID:ludiR0IxO
乙乙
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/12(日) 10:54:19.50 ID:O69EAXSqo
乙乙乙
107 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/13(月) 20:41:49.00 ID:eYvIdl+j0
ssを再開します。
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 20:52:46.97 ID:3ucNSDkM0
来たか
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 20:54:22.05 ID:9K/SQDS00
了解
110 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/13(月) 20:57:45.16 ID:eYvIdl+j0
そうだ、バショウの精孔も開放して・・・、いや今は無理だ。

精孔を開く為には、五秒程度の時間が必要だけど、今ジンジャーの前でそんなことしたら、確実にやられる。

ちらりとバショウを伺ってみるが、彼も神経を研ぎ澄ますことに精一杯で、俳句を詠む余裕など無いようだ。

まずは、どうにかして隙を作らなくては。

ヴォルトは、先程のジンジャーが能力を使う様子を思い出し、あることに気がついた。

(速さに気を取られてたけど、さっきの突進、あまりに直線的過ぎたような気がする。 もし、あの速度で普段通りの動きが可能なら
攻撃を外す。 ということは、ジンジャー自身もあの速度に適応しきれていない?)

だとすれば、カウンター。

それも、精孔を狙うのが有効かも知れない。


四肢の精孔を閉じることが出来れば、高速移動中のバランスを崩して転倒させることができるかも。

あの速度で、思い通りの体勢を取るには、微妙なバランス取りが必要なはずだ。

そんな状況で、どれか一つの四肢を封じれば、高速移動は困難になる。


ただ、胴体の精孔を閉じることでも、ジンジャーの速度を低下させることはできそう。

そうなったら、高速移動を辞めて普通のバトルスタイルに戻して来るでしょうけど、その場合はオーラが低下してる分
ダメージが通る確率が高くなる。

ただ、どちらにせよ、あの攻撃にカウンター合わせるのは危険。

逆にやられる可能性も多いにある。


どこの精孔を狙おうか。>>↓1
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 20:59:35.45 ID:3ucNSDkM0
胴体
112 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/13(月) 21:07:53.85 ID:eYvIdl+j0
決めた。

狙うのは、胴体。 次の攻撃に合わせて攻撃を仕掛けよう。

ジンジャーが、呼吸を整え、前傾姿勢をとる。

そして、全身からオーラが吹き出し・・・来た!

【精孔の封印】コンマ判定を行います。
『依存ステータス』
技術 9

『補正項目』
精密攻撃 -2
ジンジャーの技術 -2

目標値 5 >>↓1コンマ一桁

【回避】コンマ判定を行います。
『依存ステータス』
技術 9

『補正項目』
高速移動 -2
ジンジャーの技術 -2

目標値 5 >>↓1コンマ十桁
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 21:09:46.25 ID:Qxt+ZLRD0
通れ
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 21:11:03.80 ID:3ucNSDkM0
よっしゃ
115 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/13(月) 21:11:32.88 ID:eYvIdl+j0
【精孔の封印】
目標値 5
 出目 5 成功

【回避】
目標値 5 
 出目 2 成功
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 21:32:51.65 ID:9K/SQDS00
上手いこといった、技術9は伊達じゃないな
117 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/13(月) 21:34:04.36 ID:eYvIdl+j0
ジンジャーの全力の加速に、ヴォルトは、針を手にして踏み込む。

一瞬の交錯の後、ヴォルトの体は吹き飛び、芝生の上を転がった。

「ヴォルト!」

バショウが叫ぶが、ヴォルトは地面に手をつき素早く起き上がった。

その顔には会心の笑みが浮かんでいる。

「君、一体何をした? 僕のオーラを、減らした、のか?」

「ふふ、さーねぇい。 でも、これで形成逆転かな。 そんな状態で無理に高速移動をしても、オーラを無駄遣いするだけだよ」

「・・・ま、その通りかもね。 僕のこの能力【流星少年(ロケットマン)】に完璧にカウンターを合わせたのは、君が初めてだよ。
 今の僕のオーラは、放出で消費した分と、君に減らされた分を考慮すると半分くらいかな」

「なに? わざわざ、自分に不利な情報を教えてくれるなんて。 リアルすぎてブラフでもなさそうだし、もしかして観念したの?」

「まさか、勝負は最後まで分からないよ。 君は、筋力は大したことない癖に、ちょこまかとすばしっこいから、ムカつくし、絶対負けてあげない。
 まあ、この情報は僕の予想を上回ったご褒美さ」

仲間の連携と、ヴォルトの決断、そして幸運により、ついにヴォルト達はジンジャーを追い詰めた。

だが、ジンジャーの筋力はヴォルトよりも数段上。

高速移動を失っても、ダメージを軽減する念能力は生きてるだろうし、未だ油断は出来ない。

ここは、一気に勝負の流れを引き寄せたいところだけど・・・。

ヴォルトはどうする?
118 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/13(月) 21:34:36.11 ID:eYvIdl+j0
22:00まで会議時間とします。
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 21:45:25.89 ID:Qxt+ZLRD0
硬を使えば一発は叩き込めるだろうけどカウンター喰らったら痛いしなぁ…
それかまたバショウに攻撃してもらって、それを相殺してる瞬間に別方向からぶん殴るか
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 21:47:33.06 ID:3ucNSDkM0
とりあえず、もう一本くらい針通したいけど警戒してるから無理そうだな
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 21:47:50.64 ID:9K/SQDS00
バショウとヴォルトで攻め立てるか?高速移動は封じたし防御の出力もある程度落ちただろうから
消耗させる感じで
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 21:49:00.79 ID:3ucNSDkM0
死にはしないんだし、ごり押しでもういいと思う
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 21:52:54.61 ID:Qxt+ZLRD0
でも長引いたら長引いたでキツい
ヴォルトの開放時間が切れる前にジンジャーがオーラを空にしてくれるとも考えづらい
124 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/13(月) 21:55:52.64 ID:eYvIdl+j0
今、ヴォルトが精孔を開放してから7分程度経過。
残り時間は7〜8分ほどです。
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 21:56:53.11 ID:9K/SQDS00
じゃあ>>119二行目で良いか、ある程度此方は攻撃しやすいし
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 21:57:32.43 ID:3ucNSDkM0
それでいいか
127 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/13(月) 22:00:05.73 ID:eYvIdl+j0
>>↓1 ヴォルトはどうする?
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 22:00:26.93 ID:Qxt+ZLRD0
>>119の2行目
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 22:00:58.52 ID:3ucNSDkM0
さて、どうなるか
130 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/13(月) 22:09:41.02 ID:eYvIdl+j0
大丈夫、焦ることはない。

相手の切り札を封じた上、人数も二対一でこちらが有利。

確実に攻めて行けばいい。

ヴォルトはバショウに、攻撃のハンドサインを送る。

「おっと、その手はもう食わない。 止めさせてもらうよ!」

ジンジャーが向かってくるが、ヴォルトも黙っているわけがない。

「邪魔はさせない」

とりあえず、ジンジャーの攻撃をいなそう。

【妨害】コンマ判定を行います。
『依存ステータス』
技術 9

『補正項目』
ジンジャーの技術 -2

目標値 7 >>↓1コンマ一桁
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 22:10:21.77 ID:xjM2F0uuo
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 22:12:51.52 ID:Y1H2kzeC0
技術が超一流だから安心感があるな
133 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/13(月) 22:13:06.97 ID:eYvIdl+j0
【妨害】
目標値 7 
出目 7 成功
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 22:14:02.48 ID:3ucNSDkM0
よしよし
135 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/13(月) 22:26:28.09 ID:eYvIdl+j0
ジンジャーの攻撃の勢いをいなし体勢を崩させることに成功した。

攻撃が失敗したと判断したジンジャーは、崩れた体勢を狙って加えられる追撃を警戒し、距離を取る。

しかし、ヴォルトが時間を稼いだおかげでバショウの俳句も完成した。

『とくとみよ オレの俳句は 爆発だ』

バショウは、俳句が書かれた札に念を纏わせ、ジンジャーに投げつける。

「ちぃっ」

着地した瞬間を狙われ、回避は出来ないと判断したジンジャーは念を纏わせた拳で、正面から札を殴った。

札が小規模な爆発を起こし、爆音が響く。

多分倒せてはいないだろうけど、閃光と爆音、煙で隙は十分に作れたはずだ。

ヴォルトは、右手にオーラを集中させると、ジンジャーに飛びかかった。

【攻撃の命中】コンマ判定を行います。
『依存ステータス』
技術 9

『補正項目』
ジンジャーの技術 -2
怯み +2
視界不良 -1

目標値 8 >>↓1 コンマ一桁
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 22:27:25.14 ID:dY7tMRCmo
あい
137 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/13(月) 22:34:23.95 ID:eYvIdl+j0
【攻撃の命中】
目標値 8
 出目 4 成功


【敵のダメージ】コンマ判定を行います。
『依存ステータス』
ジンジャーの肉体 7

『補正項目』
攻防力差 -3
防御困難 -2
放出防御 ?

基準値 2  >>↓1コンマ一桁

尚、ジンジャーのオーラが半分になっているため、数字が奇数なら軽減成功。偶数なら失敗とします。
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 22:35:38.09 ID:xjM2F0uuo
139 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/13(月) 22:37:36.31 ID:eYvIdl+j0
【敵のダメージ】
基準値 2
 出目 9 致命傷!→軽減成功→重傷  

140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 22:38:42.77 ID:3ucNSDkM0
やったか?
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 22:49:34.87 ID:9K/SQDS00
ダメージ判定今までで一番良い出目だったな、フランクリンの時にも出てればなあ...
142 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/13(月) 22:49:37.25 ID:eYvIdl+j0
爆発により怯み、とっさに防御出来なかったジンジャーにヴォルトの拳はまともに突き刺さった。

ジンジャーの弱体化と、ヴォルトの強化。 それに、バショウの援護が加わった
頭部への、渾身の一撃は、大きく脳を揺らし、ジンジャーの意識を刈り取る。

数分だが、当事者たちには数時間に感じられる程の熱戦を勝ち抜いたのは、ヴォルト達、護衛団だった。

ジンジャーの体が、白い光に包まれ消えた。

ヴォルトとバショウの体も、徐々に白い光が覆っていく。

「いや、スッゲーよあんたら。 三対一とは言え、ジンジャーを倒しちまうなんて!
 その強さなら、ジンジャーもあんたらと組むメリットを認めざるを得ないと思うぜ」

「ありがとよ、ぺぺ。 ところでヴォルト、かなりいい一撃が入ったみたいだが、まさか死んじまったなんてことは無いよな?」

「あはは。 流石にそれは本末転倒もいい所よ。 でも、ここだけの話、予想以上のクリーンヒットだったから少し焦ったんだけどね。
 でも、ジンジャーの防御の能力が発動して、いい感じに威力を弱めてくれたの」

「へへ、結構危なかったんじゃねえか」

やがて、ヴォルトとバショウは全身を光に包まれ、元の世界へと帰還した。
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 22:51:10.41 ID:Qxt+ZLRD0
あれ?これもしかして0だったらジンジャー死んでた?
144 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/13(月) 22:51:12.75 ID:eYvIdl+j0
今日はここで終わりにします。
次回は、水曜日の夜の予定です。
次回からは、泥棒編に入りますが、ジンジャー編とは異なり、頭脳戦が決め手になると思います。
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 22:52:37.46 ID:Qxt+ZLRD0
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 22:57:38.44 ID:NG/W0DjJo
乙乙
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 22:59:56.49 ID:UBxIeVQ9o

相変わらずコンマ神に愛されてるスレだな
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 23:05:27.38 ID:9K/SQDS00
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 23:05:46.10 ID:3ucNSDkM0
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 23:10:03.30 ID:Y1H2kzeC0

選択肢や安価内容で仲間になるか決まる感じか
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/14(火) 22:59:54.94 ID:pcX1oOt4O
乙乙
コンマがかなり良い感じだったな
152 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/15(水) 20:33:23.83 ID:ETo2VNER0
ssを再開します。
153 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/15(水) 20:50:35.79 ID:ETo2VNER0
「ん・・・」

不意に、変わった視界に少し目を細める。

ヴォルトは、元の殺風景な部屋の中にいた。

「帰って来たか」

「!?」

背後からかけられた声に振り向くとそこにはジンジャーがいた。

周りを見てみると、最初に退場したヴェーゼ、ジンジャー、そしてバショウとぺぺもいる。。

「ジンジャー、これで私たちの提案を受けてくれるよね」

「まあ、仕方ないね。 少なくとも足でまといにはならない程度の実力は持ってるようだし、一時的にだが組むとしよう」

それを聞いて護衛団の中に、安堵が広がる。

「ねえ、ヴォルト。 話も纏まったことだし一度リーダーに話を通しておいたら?」

「そうだね」

ヴォルトは、携帯を取り出すとダルツォルネへと繋がる番号を入力した。

「あ、もしもしリーダーですか? 実は・・・」

ダルツォルネとの話は、十分ほどで纏まった。

「事前に決めた条件は全てOKだってさ。 あなたへの取り分と報酬は問題なく払えるよ、ジンジャー」

「そうか、ならよかった」

「うっし、じゃあ次の対象の所に行こうぜ、今から出発すれば着く頃にはちょうどいい時間になるだろ」

「ああ、行きの車の途中で君たちの事情も聞かせてくれ。 よく考えたら、どうして君達が旅団に追われているのか、現在置かれている
 状況はどうなっているのかは、殆ど知らないしな」

「ええ、もちろん。 ぺぺも、じゃあね」

「おう、今度時間があれば、うちの興行のゲストとして飛び入り参加でもしてくれよ」

「はは、考えとく」

情報班と、新たな協力者ジンジャーはビルの地下を出て次の目的地。

とある盗品商の元へと、向かった。
154 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/15(水) 21:20:56.43 ID:ETo2VNER0
――ヨークシンシティ内の、某ビルの一室。

ワンルームの狭い部屋の中で、一人の女がソファに座り本を読んでいる。

若くはなく、その顔には幾らかの皺が刻まれている。

ただ、彼女の纏う雰囲気、その所作の滑らかさは年を感じさせず
初対面の者には、三十代後半にも五十代近くにも見られた。

本当の年齢を知る者は彼女しか・・・、いや、彼女も本当の意味で正確な年齢は知らなかった。

彼女は、ノックの音に顔を上げた。

この時間の訪問客には、心当たりがあった。

「開いてますよ、ゲンドーさん」

「お邪魔します」

入ってきたのは、中年の男性。

一般人風に変装をしているが、その警戒心に満ちた目の配り方は、マフィアという彼の正体を現している。

「電話でもお話したかと思いますが、受けてくれますでしょうか?」

「断る理由なんかありませんよ。 いつもの通り報酬が頂けるなら受けます。 一応、確認したのは幻影旅団に流星街出身者が多いから?
 ターゲットの、団長もそうみたいね」

「ええ、流星街の内部の社会については、我々も詳しくは知りませんからね。 流星街との摩擦は避けたいというのは、上層部の考えにも
 あるでしょうが、幾らなんでも、こんな状況で引くつもりは無いようです。 メンツが丸つぶれになりますし、旅団の方も多分やる気ですから」

「まあ、そうでしょう。 マフィアっていうのは恐れられ嫌われてこそ、ですものね」

「ただ、あなたも流星街出身と聞いてますので、もしかしたら今回の依頼は断られるかも知れないと思っていました」

女は、軽く口角を上げ首を振る。

「問題ないわ。 私は、今そこまで流星街と縁があるわけでもないし・・・、確かに流星街は自分達を脅かそうとするものは
 何を犠牲にしてでも排除しようとする。 例えば、例の冤罪事件の報復みたいにね」

ゲンドーの頭の中に、流星街の恐ろしさを象徴する事件、冤罪で不当に三年間拘束された男の為に、三十一人の住民が自爆により報復したことが
浮かぶ。

「でも、その報復は、男が流星街出身ということで、正当な裁判を受けられなかったことに対するものみたい。 幻影旅団の件に関しても
 マフィアを襲撃した幻影旅団に対する、コミュニティー側の報復の範囲なら、旅団が自分で招いたって事で流星街は出てこないでしょう。
 見せしめの為に、旅団に関係のある流星街関係者を殺そうとまですると分からないけど」

「コミュニティーも流石にそこまではしないでしょう。 旅団を始末すれば、この件は終わりになると思いますよ」

「ならよかった。 さて、そろそろお仕事をしましょうか」
155 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/15(水) 21:55:29.90 ID:ETo2VNER0
「名前はクロロ・ルシルフル、ね。 間違いない?」

「こちらが確保している古参の旅団員から引き出した情報です、偽装など出来ない方法でね」

「つまり、そのクロロが昔から偽名を使っていない限りは大丈夫ってことか。 写真はあるの?」

「その名前で検索してみたら引っかかりましたよ。 天空闘技場の二百階闘士の中に、同姓同名がいました。
 団員に確認させた所本人に間違いないようです」

ゲンドーは懐から一枚の写真を取り出す。

それを女は手に取って眺めた。

「少し、ブレてるわね」

「すいません。 素人が撮ったものしか用意できなくて」

「そう・・・。まあ、このくらいなら何とかなります。 そして、最後に一番大事なこと、ターゲットの発の内容は?」

それを聞き、ゲンドーは少し不安そうな表情になった。

「あの、団員も詳しくは知らないようでして、ただ他人の発を盗むことができるようです」

「それだけ情報があれば何とかなるわ。 じゃ、始めようかしら」

女がクロロの写真の上に手をかざす。

その格好で静止したまま、三分間程が立っただろうか。

女はゆっくりと顔を上げ言った。

「終わったわ。 この男はもう【気まぐれな条件(ムーディー・ブレス)】の影響下に入った」

「ありがとうございます、報酬はいつもどおり現金で。 私はこれで失礼します」

「まって、ゲンドーさん」

報酬を置いて帰りかけたゲンドーに、女から一枚の紙が渡される。

「私、この能力の制約があるから、能力が発動している一週間はこの部屋を出られないのよ。 一週間分の食料を買ってきてくれない?
たまたま買いそびれちゃって」

「では、後ほど部下に」

「だめ、この部屋の場所を知る人は最小限にしておきたいの」

「・・・わかりました」

ビルを後にし、ゲンドーは食料品店へ向かった。

(しかし、あの女の用心深さは凄いな、所在地を徹底的に隠すのもそうだが、自分の名前さえ、ごく近しい人間しか知らないって話だ。
その性格と能力から、付いたあだ名が『禁じ屋』、か。 まあ、おつかい位は甘んじて引き受けてやるさ。 これでまた一つ旅団を
追い詰めたんだからな)
156 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/15(水) 21:56:00.31 ID:ETo2VNER0
20分ほど休憩します。
157 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/15(水) 21:58:42.69 ID:ETo2VNER0
一応、職業の説明を載せておきます。
【ネオンのボディーガード】
利点・・・序盤から、強力な念能力者の仲間たちを有しています。クラピカを始めとする念能力者たちの協力を早い内から得られるのは大きなメリットです。
     成り上がりのノストラード組ですが、マフィア社会での影響力は決して低くはないのでマフィア社会のバックアップが得られます。
     ただし、目的は自由には選べません。
     この職業の主目的は、ネオンとライト・ノストラードの護衛。小目的として、幻影旅団の討伐や盗品の奪還などが状況に応じ発生します。
欠点・・・欠点はネオン・ノストラード。この一言です。ネオンの機嫌を損ねると、原作以上に突拍子もないことをしでかす可能性があります。
     また、クラピカが仲間に入っている時点で、幻影旅団との衝突は避けられないでしょう。ネオン及びライト・ノストラードの死亡。
または、ネオンの念能力がクロロに奪われるとゲームオーバーです。  
158 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/15(水) 22:16:14.93 ID:ETo2VNER0
ssを再開します。
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/15(水) 22:56:12.95 ID:4zMgY4LE0
了解
160 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/15(水) 23:09:46.77 ID:ETo2VNER0
「ブロット宝石店、ここだね」

ベンゼルに聞いた情報によると、この店は表向き普通の宝石店を装っているが、裏では盗品の取り扱いもやっているらしい。

そして、私たちの目的の泥棒もここに来る。

「どうするんだい? 例の男が来るまでここで待っているつもりじゃないよね?」

「いや、コミュニティーの息が掛かってるみたいだから、その名前を出せば協力してくれるでしょ。 まずは中に入りましょう」

情報班と、ジンジャーが店の中に入ると、初老の店主が出迎えた。

少し太った男で丸顔に、にこやかな笑顔を浮かべている。

ヴォルトはカウンターに近づき、ベンゼルから聞いた合言葉を言った。

「サファイアと真珠のネックレスが欲しいの。 鎖はプラチナ製でね」

それを聞いた店主の笑顔が、僅かに質の違うものになる。

「そちらでしたら店頭には並べておりません。奥の方へどうぞ」

通された応接室で、ヴォルト達は自分達の目的を話した。

「そうでしたか。 ですがコミュニティーの方とはいえ、取引相手を売るようなことは・・・」

「そこは安心して。 コミュニティーの名誉に誓って、危害は加えないと約束する」

「うーむ・・・。 まあ、約束して頂けるなら信じましょう」

コミュニティーも、結構役に立つものだ。

ノストラード組単独で動いている場合はもっと交渉は難航しただろう。

「彼は後一時間ほどで来ると思います。 それまでここでお待ちに、――失礼、電話が来ました」

店主は、携帯電話を手に取り、耳に当てる。

「もしもし、こちらブロット宝石店ですが・・・、えっ、ブロンズ様ですか? はい、はい。 確かに今コミュニティーの方が――。
 代わります。」

店主は、おずおずと此方に電話を差し出す。

「あの、先程話した彼、ブロンズ様が、皆様方のリーダーである、黒い髪をした、小柄の女性・・・恐らくあなたに代わってくれと」

「えっ!」

店主の会話を聞く限り、店主が話す前からブロンズという男は、こちらの存在を知っていたよう思える。

いや、それどころか会話の内容も知られていたと言うこと?

「あの、店主さん。 この部屋って、盗聴器とか隠しカメラは大丈夫なの?」

「それは勿論。 ここは取引に使う部屋ですから、そこは特に念入りにチェックしてます。 窓も作らないようにして、外部からの覗き見も
 防いでおりますよ・・・でも、少し不安になりましたな。 金属探知機を取ってきて調べてみます」

「そっか・・・、とりあえず電話を貸して」

店主は電話をヴォルトに渡した後、金属探知機を取りに部屋を出て行った。
154.29 KB Speed:0.1   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)