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【ハンター×ハンター】逆風のヨークシンオークション その2【安価】
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4 :
◆1WEjI0bkj6
[sage saga]:2017/02/07(火) 19:46:48.17 ID:PguieTie0
詳細ルール
1、このssでは、行動の種類によっては、コンマ一桁で成功判定を行いますが、目標値を設定した上で
下方ロールを行います。
基本的には、その行動に関係するステータスを目標値としますが、相手のステータスや状況により
プラス、マイナスの補正が付きます。
コンマ一桁が0だった場合、アクシデントとして無条件で失敗。普通の失敗よりも重大な結果となります。
コンマ一桁が1だった場合、大成功となります。普通の成功よりも良い結果が得られます。
なお、目標値がマイナスの場合、自動的に失敗。10以上だった場合、自動的に成功します。
2、攻撃力や防御力など、ダメージ判定に関わる数値は、いくつかのステータスを計算式に当てはめて求めます。
全て、書く事は出来ませんが、肉弾攻撃力を例に上げてみます。
肉弾攻撃力=【肉体】+(【練度】×【オーラ】×【強化系適正】)÷3 (小数点以下四捨五入)
主人公の場合ですと、5+(4×5×100%)÷3=12 となります。
肉弾防御力も同じです。
【強化系適正】は六性図から求め、変化系の場合80%。具現化系の場合60%です。
HPなどの形で、数値化はしませんが、相手の攻撃力と、自分の防御力の差で軽傷か大怪我かなどのコンマ判定に補正がかかります。
3、上記の計算式はあくまで基本で、武器の有無や、硬の使用(カウンターを食らうと、大怪我のリスクはありますが)で
補正がかかります。
4、今回の主人公の場合、基本の四大行に加え、応用技は硬、堅、凝、流、隠、周が使えます。
5 :
◆1WEjI0bkj6
[sage saga]:2017/02/07(火) 19:59:30.07 ID:PguieTie0
『あらすじ』
ノストラード組のネオン護衛団に加入した、主人公ヴォルト。
護衛団はオークションに参加するネオンと共に、ヨークシンシティへと出発する
その道中ネオンが書いた不吉な予言を受け、ヴォルト、トチーノ、イワレンコフは代理で9月1日の裏競売に参加することになった。
予言の通り裏競売の会場、セメタリービルは幻影旅団に襲撃されるも、護衛団の三人は辛くも生き延びる。
しかし、脱出作戦時に使用したヴォルトの能力により、トチーノは9月2日の夜まで行動不能になってしまった。
マフィアンコミュニティーは全系列の組織に対し、旅団捕縛の命令を出す。
ダルツォルネの判断により、ネオン護衛団も旅団を追うことになるが、その先で見たのは圧倒的な力で武装マフィアを蹂躙する
旅団戦闘員、ウヴォーギンの姿であった。
6 :
◆1WEjI0bkj6
[sage saga]:2017/02/07(火) 20:12:00.57 ID:PguieTie0
ウヴォーギンの想像を遥かに超える戦闘力に、怖気づく護衛団メンバー。
そんな彼らの元に、現れたのは十老頭直属の実行部隊『陰獣』の四人。
彼らは、セメタリービルの生き残りであるヴォルトの情報により、残りのメンバーと合流してから旅団に当たることにした。
ついに集まった十人の陰獣が、同時に旅団を襲撃する。
始めは数的有利もあり『陰獣』優勢で事を進めるが、次第に押され始め、ついには陰獣の内八人は死亡。残り二人も撤退を余儀なくされる。
しかし生き残りの一人、梟は旅団の操作系能力者シャルナークの身柄の確保に成功。
蚯蚓も、護衛団の力を借りて、ほぼ無傷のままヨークシンシティへと帰還した。
また『陰獣』のメンバーの一人、特質系能力者 憎蠅が自身の命と引き換えにウヴォーギンを貧血状態へと追い込むことに成功。
護衛団は、その機を活かしクラピカの能力でウヴォーギンを捕獲する。
7 :
◆1WEjI0bkj6
[sage saga]:2017/02/07(火) 20:28:58.52 ID:PguieTie0
ダルツォルネが所有する隠れ家の一つで、ウヴォーギンを尋問する護衛団。
直接的な拷問は効果がないと判断し、ヴェーゼの能力『180分の恋奴隷(インスタントラヴァー)』を用いてウヴォーギンを操作する。
ウヴォーギンから、旅団のメンバーの能力、ヨークシンに来ている人数などの情報を引き出すことに成功したが、問題が一つ。
旅団のメンバー達は、自分達の切り札については秘匿しており、各自の能力の一部しか知ることが出来なかった。
用が済み、コミュニティーにウヴォーギンを引き渡そうと、蚯蚓が捜索班に電話するが、既に捜索班は旅団に入れ替わっていた。
幸い蚯蚓が、その事を察知した為、別の住所を教えることで一先ずの危機は回避する。
ウヴォーギンの話から、護衛対象であるネオンにも旅団の目が向きつつある事を知ったダルツォルネは、ネオンの安全を優先し
ホテルへと戻ることにした。
ウヴォーギンの身柄については、電話での引渡しは危険と判断し、ヴォルト、ヴェーゼ、バショウ、イワレンコフ、クラピカ、蚯蚓らが
直接セメタリービルに赴き、身柄を引き渡すことに。
だが、その道中、不運にも蚯蚓が告げた住所に行く途中の幻影旅団と遭遇。
カーチェイスの末、引渡し班の乗る車は壊され、ヨークシン中央公園に、たどり着いたところで停車する。
未だヴェーゼの能力の支配下にあるウヴォーギンに、旅団を引き止めさせ、引渡し班は全員無事に逃げ延びたが
能力が切れた時を恐れ、ウヴォーギンに足止め後の自害を命じたことで旅団との確執は決定的になってしまった。
8 :
◆1WEjI0bkj6
[sage saga]:2017/02/07(火) 20:48:48.37 ID:PguieTie0
ダルツォルネが新たに借りたホテルへと帰還した、引渡し班。
時刻は、9月2日の午前2時を過ぎていた。
ダルツォルネは、これ以上ヨークシンシティにネオンを留まらせることは危険と判断。
ノストラード組組長、ライト・ノストラードに連絡した結果、9月3日の昼過ぎにライト自らヨークシンシティに来てネオンを説得することになった。
それまで、ネオンを護衛するべく、護衛団達は作戦を練る。
多くの者が、ホテルから外に出ず引きこもることを提案したが、旅団の動向を全く掴めないまま、完全に受身に徹することに抵抗を覚えた
ダルツォルネの発案により、ヴォルト、ヴェーゼ、バショウの三人が、外に出て旅団の情報を集めることに。
朝八時まで仮眠をとり、セメタリービルへと赴く。
コミュニティーの幹部ベンゼルに旅団についての情報を聞いたところ、コミュニティー側でも全く情報が掴めておらず
しびれを切らしたコミュニティーは、裏格闘技の関係者達に指名手配をかけるらしいとベンゼルから聞く。
ベンゼルが今、任されているのは少しでも旅団捕縛の可能性を上げるため、裏格闘技会場に呼ぶ実力者探し。
ダルツォルネから情報班のリーダーを任されていたヴォルトは、三人だけで旅団を捜索するよりも、コミュニティーの作戦を手伝い
見返りに情報を流してもらったほうが効率がいいと判断。
もし予想以上の実力者なら、護衛団の助っ人を頼みたいという思惑もあり、ベンゼルに実力者探しの手伝いを申し出る。
その結果、情報班に任されたのは二人。
一人は裏格闘技興行で昨日から20連勝しているという超新星。
もう一人は去年のオークション期間中、たった一人で十億ジェニーの損害を与えたという泥棒に決まった。
9 :
◆1WEjI0bkj6
[sage saga]:2017/02/07(火) 21:00:22.74 ID:PguieTie0
最初の目標は、裏格闘技興行の超新星に決まる。
情報班が向かった先で開催されていたのは、命の取り合いが日常茶飯事の、残虐非道の格闘技興行"ダークネスファイト"。
2日の第一試合の挑戦者は、ハンターとしての基準では強者とは言え無いものの、れっきとした念能力者の殺し屋リベロ・シューター。
相手は情報班の目当て、9月1日に突如として現れ、一日にしてチャンピオンの座を奪い取ったという、蝶の仮面をつけた青年。
『エンペラー・ザ・パピヨン』だった。
結果は、チャンピオンによる完勝。
客を盛り上げるためのパフォーマンスまで盛り込み、圧倒的な実力を見せつけた。
『エンペラー・ザ・パピヨン』の戦闘能力は、少なくとも優秀な武闘派ハンターに匹敵すると判断した護衛団は
彼をスカウトするべく控え室へと向かっていく。
10 :
◆1WEjI0bkj6
[sage saga]:2017/02/07(火) 21:01:21.66 ID:PguieTie0
あらすじは、終了しました。
本編の再開は、明日の夜です。
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/07(火) 21:28:48.69 ID:x7oCTkPP0
了解です
スレ立て乙
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/07(火) 23:08:30.49 ID:Au5uV/A50
乙
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/07(火) 23:26:42.16 ID:7bKiRPEI0
乙
14 :
◆1WEjI0bkj6
[saga]:2017/02/08(水) 20:22:14.21 ID:HH9/nZuP0
ssを再開します。
15 :
◆1WEjI0bkj6
[saga]:2017/02/08(水) 20:33:44.63 ID:HH9/nZuP0
狭い通路を進み、チャンピオンの控え室へと向かう。
選手達が待機する区域は、本来立ち入り禁止だが、係員にチップを握らせコミュニティーの名を出すことで一時的な許可を得た。
「聞いた話によると・・・ここか」
チャンピオンの部屋ということで、豪華な部屋を予想していたヴォルトだったが、扉を見る限り特に変わったところの無い普通の部屋のようだ。
「じゃ、最初の予定通り、可能ならばノストラード組への協力を依頼。ダメでも、今日の五時、闘技場には来てもらうってことで」
薄い木製の扉をノックする。
「・・・どうぞ」
数秒遅れて返ってきた声に従い、ヴォルト達は扉を開けた。
16 :
◆1WEjI0bkj6
[saga]:2017/02/08(水) 21:10:24.91 ID:HH9/nZuP0
打ちっぱなしのコンクリートが囲む殺風景な部屋。
部屋のほぼ中央に置かれたソファの上に、その男はいた。
歳は二十代前半だろうか。
肩まで伸びた細い黒髪に、薄い唇。
マスクをしていた時は良くわからなかったが、若干細いものの、一見温和そうな瞳をしている。
だが、薄いシャツの上から見て取れる肉体は、優男風の顔とは異なり、肉食獣を思わせるような獰猛な筋肉に覆われていた。
何より、その瞳の奥にある、押さえ込まれた闘気。
ヴォルトは目の前の男が、命懸けの戦いを生業とする者であることを感じた。
「チャンピオンさん。 少し話があるんだけど今いいかな?」
「ふーん、話、ね。 当ててあげようか? 多分、マフィアンコミュニティーへの勧誘でしょ」
「えっ!?」
今の私達は、街に溶け込むために、一般人風の格好をしておりマフィアの関係者だと悟られる要素はないはずだけど・・・。
もしかして、さっきの係員に聞いたのかな?
「あはは、その顔を見ると図星か。 マフィアンコミュニティーからってのは結構当てずっぽうで言ったんだけどね。
これでもそれなりに有名人だからさ。 僕のところに来るのは、僕を倒して名をあげようって奴か、僕を自分達の組織に勧誘しようって人が殆ど。
君達は、特に殺気立ってなかったから後者だと思ってね。 こんな闇格闘場に来るってことはマフィアの可能性が高いってのは推測だね」
有名人?
目覚しい戦績を挙げたとは言え、この闘技場に来てまだ二日目なら、関係者以外にはそこまで名は通っていないはず。
とすれば、他のところで何か功績を挙げたのだろうか。
「まあ、あなたの推測は大体合ってるかな。 ところで、あなた有名人なの? いや、この闘技場で昨日20連勝したってのは聞いたけど」
「はあっ? それだけしか知らないで来たのかい?」
「そうだけど・・・」
ヴェーゼとバショウにも目をやるが、二人は無言で首を振る。
誰も心当たりが無いようだ。
チャンピオンは大きくため息をついた。
「確かにマスクはしてたけどさあ・・・。 僕の華麗さは誤魔化せないから、そろそろ気づかれるかなと思ってたんだけどな・・・。
まあいい、改めて名乗ろう。僕の名は!! 天空闘技場、246階フロアマスター。 "極彩蜂"との異名を持つ格闘家、ジンジャー・カロンさ!」
17 :
◆1WEjI0bkj6
[saga]:2017/02/08(水) 21:39:31.24 ID:HH9/nZuP0
・・・以前として、誰もピンと来たものはいないらしい。
私も、天空闘技場の試合は何度か見たことはあるけど・・・。
微妙な反応しかできない、ヴォルトとバショウだが、ヴェーゼが口を開いた。
「天空闘技場のフロアマスター、か。 あそこの200階闘士は念能力者って言っても、そこまでレベル高くないのよね。
肝心のフロアマスターも、せこい戦略を使って雑魚を狩りながら登りつめた奴も多いし」
「ちょっ、ヴェーゼ」
私達が空気を読んで黙っていたのに、コイツは、多分言ってはいけないことを全部言ってしまった。
だが、ジンジャーの方を見ると、特に気分を害した素振りも見せず微笑んでいた。
「ま、そうなんだよね。 フロアマスターと言っても強者は一部で、基本的には雑魚ばっかり。
僕は、偶然無傷で念能力に目覚めた上に、念の基礎を知ってる奴に指導を受けられた分ツイてたんだ。
まあ、あの欲張りジジイに、200階に来るまでに貯めた金を殆ど払わされたけど。 絶対いい死に方しないな、あのクソ野郎は」
地雷を踏まなかったことに、ほっとする。
すぐに本題に入るより、彼の情報をもう少し聞いたほうがいいかな?
「そ、それでフロアマスターがこんな所で何やってたの?」
プロハンター達からは、若干軽く見られているフロアマスターだが、一般的にはトップクラスのネームバリューを持っている。
スポンサーを募集するなり、道場を開くなりすれば、こんな興行に参加せずとも簡単に大金を儲けられそうだけど。
「ん? ああ、金だよ金。 同じフロアマスターの中には、その名声だけで食ってる奴も多いけど、僕は若いうちから隠居みたいな生き方
するのは御免だからね。 でも、僕がフロアマスターって分かれば、誰も戦ってくれないから、顔は隠してるんだ。 経験上、そろそろ
バレる頃だけどね」
「そうなんだ・・・。 じゃあ、いい話があるんだけど。 実は「待った」」
話の途中で、ジンジャーはストップをかける。
先程までの、軽い表情とは打って変わり、真剣な眼差しをしていた。
「僕は、マフィアには加入しない。 いくら積まれようとね」
18 :
◆1WEjI0bkj6
[saga]:2017/02/08(水) 21:40:01.27 ID:HH9/nZuP0
20分ほど休憩します。
19 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/08(水) 21:53:35.99 ID:Jn+iS38WO
一旦乙
しかし、ここで天空闘技場が絡んでくるとは……
運が良かったらゴンたちの話も聞けるかも……?
20 :
◆1WEjI0bkj6
[sage saga]:2017/02/08(水) 22:02:53.04 ID:HH9/nZuP0
ssを再開します。
21 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/08(水) 22:05:53.88 ID:Jn+iS38WO
待ってました!
22 :
◆1WEjI0bkj6
[saga]:2017/02/08(水) 22:26:56.71 ID:HH9/nZuP0
「なにか理由があるのか?」
真剣な表情のジンジャーにバショウが尋ねる。
「理由だって? はっ、知れたことさ。そこのキミ、僕は誰だ!?」
彼の指の先には、ヴォルトがいた。
「へっ、私? えーと、天空闘技場のフロアマスター、ジンジャー・カロン・・・で合ってるよね?」
「そう、天空闘技場トップクラスの闘技者、フロアマスターの中でも随一の強さを持つ者だ。
天空闘技場の観客は年間延べ十億人。 そのうち、リピーターもいるから、実質三億人位として・・・。
フロアマスターの中でもひときわ異彩を放つ僕のファンは、控えめに見ても彼らの二割には及ぶだろう。
ということは、僕には六千万人のファンがいる計算になる」
何を言ってるのだろうか、この人は。
六千万人のファンって・・・、闘技場に来る人の十人に二人が自分目当てで来ているという推測のどこが控えめなのだろうか。
「そんな僕が、マフィアなんかに入ったらどうなる? 僕を応援してくれているファン達のイメージをぶち壊すことになるだろう。
僕は、フロアマスターの中でも善玉で通っているし、そういう事体は避けたいんだ」
「なるほど、ねぇ」
まあ、六千万人は言い過ぎとして、確かに有名闘士がマフィアに加入というのは、イメージ的にはよくないだろう。
だけど・・・。
「じゃあ、お金も儲けることが出来て、イメージアップにもなる話があるって言ったらどうする?」
ヴォルトは、コミュニティーが旅団を追っており、多額の懸賞金をかけること。
自分たちが旅団に追われており、護衛団と行動すれば旅団と接触できる可能性が高いことを話していった。
23 :
◆1WEjI0bkj6
[saga]:2017/02/08(水) 22:49:35.16 ID:HH9/nZuP0
「なるほどね。 確かに、幻影旅団はA級賞金首。それを捕まえる為には、一時的にマフィアと協力したとしても問題は少ない、か」
幻影旅団の捕獲、という言葉に琴線が触れた様子のジンジャーにヴォルトは畳み掛ける。
「でしょ、それにノストラード組からも別途で報酬も出すと思うよ。 いや、そう説得して見せるからさ、協力してよ」
「旅団を捕獲した際の報酬金の配分は? 僕としては、捕獲に僕が関わっていれば最低、六億。 貢献の度合いで、取り分アップでいいよ」
「う、うん。 私達の最優先事項はボスの護衛だから。 それに組の方でも、ノストラード組が旅団の捕縛に貢献したって名声が一番大事みたい
だし、報酬に関しては大丈夫だと思うよ」
「・・・悪くは無い話だね」
「ホント!?」
ジンジャーは頷くが、それから少し目を細めた。
「ああ、だけど一つ問題がある。 君達・・・護衛団だったかな。 護衛団が僕と組むならば、足手纏いになられては困るということ。
勿論これは最低限の話で、出来れば旅団と戦う場合、戦力になるのが理想だね。
折角組むのに、結局僕一人のほうが動きやすい、なんて事態になったら困るんだ」
話終えた後、ジンジャーは携帯に何やら打ち込む。
どうやら、メールをだったようで、すぐに返信メールの着信音が鳴る。
返信を確認するとジンジャーは席を立ち、出口のドアを開けた。
「僕について来てくれ。 護衛団の代表として、君達の実力を確かめさせて欲しい」
三人はジンジャーに続いて、薄暗い通路を歩いて行った。
24 :
◆1WEjI0bkj6
[saga]:2017/02/08(水) 23:30:15.99 ID:HH9/nZuP0
ジンジャーがたどり着いたのは、ある一室の前。
他の部屋よりも、高級そうな木製のドアをジンジャーはノックも無しに開けた。
中には四十歳程の、顎鬚を生やした大柄の男がいた。
「ダイナソー・ぺぺ。 メールは見てくれたよね?」
「おお、勿論だ。 で、その三人が例の?」
「ああ。 君達にも紹介するよ。 彼はダイナソー・ぺぺ、天空闘技場の元スタッフだ。 その時はぺぺって名乗ってたけどね。
生まれついての格闘好きで、1年前に天空闘技場を辞めてからは、こんな怪しい興行の司会をやってるんだ。
偶然ヨークシンに来たから、彼に連絡したら、ダークネスファイトへの参加を誘われたってわけさ」
へえ、マイクパフォーマンスの時、知り合って一日にしては互いに砕けた様子で話していたけど、こういうわけがあったのかぁ。
「ぺぺ、頼む」
「任せな。 正直、この能力は結構疲れるんだが、アンタと念能力者三人の試合が見れるなら安いもんだ」
そう言ってぺぺが、両手を胸の前で向かい合わせにすると、両手の間に四枚の紙切れのようなものが出現した。
「へえ、あんたも念能力者ってわけか」
「ああ、水見式ってのをやってみたが、どうやら特質系ってヤツらしい。 特に訓練などした覚えがないが
二十歳位の時使えるようになったんだ。まずは、この"チケット"をそれぞれ持ってくれ」
得体の知れない能力の産物、ヴォルトは少し躊躇うが、ジンジャーがあっさりとそれを手に持ったことで、意を決しチケットを
受け取った。
「よし、全員に渡ったな。 じゃあ、この能力の条件を満たすために説明をさせてもらう。 アンタらを傷つけるタイプの能力
じゃないから気楽に聞いててくれ。 オレの能力は『再起可能な闘技場(リサイクル・コロシアム)』って呼んでる。
そのチケットを持ったものが、この能力を理解した上で練を行い『入場』と発音すると能力が発動。 チケットの所有者を
特殊な空間に連れて行く。 その空間内で、いくら傷を負ったとしても、外に出れば状態が全て元に戻るから幾らでも怪我をしていい。
但し、死亡した場合は例外的に、外に出ても元には戻らないから気をつけてくれ」
なるほどね、念能力者しか中に入れない、というのはネックだけど、その能力で作られた空間内なら、後のことを気にせず戦えるというわけか。
「聞いたね、三人とも。 僕が君達に協力する条件は簡単。『再起可能な闘技場(リサイクル・コロシアム)』の内部で、僕に勝つことだ。
流石に、一対一で勝てというのは要求が高すぎるから三対一でいいよ。 ルールは・・・、ダークネスファイトと同じにしようか。
降参の宣言があるか、意識を失うことで敗北とする。 但し、今回は相手を殺すのは控えるってことで。 それで良かったら、練をしながら
『入場』と宣言してくれ」
「・・・バショウ、ヴェーゼ。 この話が本当なら、負けてもリスクは無い。 行こう」
ヴォルトはチケットを手に持ち、練をする。
「入場」
目の前が、白い光に包まれた。
25 :
◆1WEjI0bkj6
[saga]:2017/02/08(水) 23:30:58.39 ID:HH9/nZuP0
今日はここまでにします。
次回は金曜日の夜の予定です。
26 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/08(水) 23:39:39.77 ID:Jn+iS38WO
乙
ここは一つ、戦闘コンマを成功させてパピヨンを味方につけたいところ
27 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/08(水) 23:51:02.12 ID:9EDWHAG40
乙
28 :
◆1WEjI0bkj6
[saga]:2017/02/10(金) 20:22:46.49 ID:mVbtZJWG0
ssを再開します。
29 :
◆1WEjI0bkj6
[saga]:2017/02/10(金) 20:45:04.37 ID:mVbtZJWG0
次の瞬間、ヴォルトは草原の上に立っていた。
上空には、雲一つない青空が広がっているが、太陽はどこにもない。
念能力で作られた空間だからだろう。
周りを見ると、ヴェーゼとバショウ。そしてジンジャーにぺぺも、全員いた。
「よし、全員入れたようだな。 ここの広さは、五十×五十メートル。
四人で戦うなら十分な広さだろ」
そう言われると、ここは一見どこまでも続く草原のようだが、ヴォルト達を四方から囲む半透明の壁のようなものがある。
「早速始めるのか?」
「いや。 まずは、ウォーミングアップの時間を十分程取ろうか。 僕は前にもここに来たことがあるけど、彼らは初めてだからね。
このフィールドの感触を確かめたり、連携の相談でもするといい」
ジンジャーは、フィールドの角の方へ歩いていくと、軽くシャドウボクシングを始めた。
ジンジャーの言葉に従い、ヴォルト達も反対の角へ向かう。
「にしても、作戦・・・か。 オレは具現化系だから肉弾戦は得意じゃねえんだよなぁ。 まあ、そこらの腕自慢程度には余裕で勝てるが
アイツには通じそうもねえ」
「私も似たようなものよ。 いえ、肉体能力で劣る分、バショウよりも弱いと思う」
「そっかぁ。 まあ、出来れば正面戦闘は避けたいよね。 なにか、いい方法は無いかな」
ヴォルトはどうする?
30 :
◆1WEjI0bkj6
[saga]:2017/02/10(金) 20:48:51.47 ID:mVbtZJWG0
会議時間は21:30までとします。
補足ですが、『再起可能な闘技場(リサイクル・コロシアム)』の中で起きたことは、死亡という例外を除き、外に出れば全て元通りと
なります。
ヴォルトの精孔を開閉する技や、ヴェーゼの操作も、外に出れば使われる前に戻ります。
31 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/10(金) 20:53:59.85 ID:5pAcMvMs0
ペペの能力って、ヴォルトが精孔を開いた後の反動ダメージもリセットされんのかな?
中〜遠距離攻撃のできるバショウに時間稼ぎしてもらってる間に精孔開いて
開放ヴォルトで接近戦して、どうにか隙作ってからヴェーゼに止め刺してもらう、とか
32 :
◆1WEjI0bkj6
[saga]:2017/02/10(金) 20:58:16.08 ID:mVbtZJWG0
勿論、反動もリセットされます。
33 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/10(金) 21:04:21.22 ID:T41qL0eI0
最初はお互いに様子見から入るだろうし、バショウの能力で煙幕を張れば精孔を開ける時間くらいは余裕で稼げそう
あとは誰に刺すかなんだよなぁ…
34 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/10(金) 21:23:26.17 ID:BjEllUYG0
ヴォルトはこのメンバーの中で肉弾戦の強さはどのくらい?
35 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/10(金) 21:28:37.71 ID:T41qL0eI0
>>34
バショウの戦闘能力がどれくらいか分からんが多分ヴォルトのほうが技巧で勝ってる
36 :
◆1WEjI0bkj6
[saga]:2017/02/10(金) 21:30:44.75 ID:mVbtZJWG0
ヴォルトはどうする?
>>↓1
37 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/10(金) 21:31:02.38 ID:5pAcMvMs0
バショウに煙幕etcで時間稼ぎをさせ
精孔を開いたヴォルトが肉弾戦でジンジャーを制圧し
ヴェーゼが恋奴隷で行動不能にさせる
38 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/02/10(金) 21:31:10.96 ID:XKwBMQfYO
ていうか、ヴォルトなら、特に作戦立てなくても正面からの1対1なら、大抵の敵には勝てると思う。避けるのを優先して隙あらば針を指す感じで。これまでそういう状況にならなかったけど、そういうので生きる能力だと思ってる。
39 :
◆1WEjI0bkj6
[saga]:2017/02/10(金) 21:51:18.25 ID:mVbtZJWG0
「そうだ、ぺぺはここを出たら肉体は全て元通りになるって言ってたよね。 ・・・だったら、私がやってみるよ。 バショウはまた、煙で
時間稼ぎして」
「それって、ウヴォーギンに使った能力か? 自分にも使えるんだったら、確かにジンジャーにも届くかもな」
普段はリスクが高すぎて、なかなか自分には使えない能力だけど・・・、この状況なら私自身に使うのが最も効果的だろう。
「私が何とかして、ジンジャーの動きを止めてみるから、もし隙ができたらヴェーゼの能力を使って」
「わかったわ。 ただ、さっきも言ったとおり、私が奴の攻撃を一発でもまともに受ければ無事では済まないでしょうから
決定的な隙ができなければ、動けないと思って」
「了解、これで決まりだね」
作戦会議は、3分程度で終わった。
残りの時間は、ジンジャーと同じく軽く準備運動をして、ついに十分が過ぎた。
ジンジャーが向こう側から、話しかけて来る。
「もう準備はいいよね。 ぺぺ、開始の合図を」
「よし来た! 双方、準備はいいか!? 制限時間無制限、どちらかの陣営が全員敗北した時点で終了とする。
では用意・・・・始めェ!!」
40 :
◆1WEjI0bkj6
[saga]:2017/02/10(金) 21:59:08.51 ID:mVbtZJWG0
『白昼に 彩煙立ち込む 大花火』
バショウの能力の発動と同時に、周囲の地面から色取りどりの煙が出てきて、ヴォルト達を覆う。
それを合図に、ヴォルトは自分の精孔を開きにかかった。
『妨害行動』コンマ判定を行います。
『依存ステータス』
ジンジャーの精神 5
10-5=5
『補正項目』
警戒 +1
目標値 6
>>↓1 コンマ一桁
41 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/10(金) 22:00:15.63 ID:q8XfsCXbo
はい
42 :
◆1WEjI0bkj6
[saga]:2017/02/10(金) 22:02:03.55 ID:mVbtZJWG0
『妨害行動』
目標値 6
出目 3 成功
43 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/10(金) 22:08:43.29 ID:T41qL0eI0
よしよし
44 :
◆1WEjI0bkj6
[saga]:2017/02/10(金) 22:13:04.55 ID:mVbtZJWG0
ジンジャーは、開幕と同時に突進の体勢をとり・・・突然発生した煙に動きを止めた。
(煙、か。 毒を含んでいたりするのか? いや、それだと自分たちもただでは済まないから違うか、煙の中に飛び込んで来た僕にカウンターで
攻撃しようとしてる?)
具現化系は、その能力によっては、自分を一瞬で無効化しうることをジンジャーは経験から知っていた。
だが、悩んだのは数秒。
(ま、いいか)
どんな、罠だろうと正面から食い破ればいい。
幸い、この空間内では多少怪我を負っても、外に出れば元通り。
ならば、悩みすぎず自分の直感を信じるだけ。
ジンジャーの足元の地面が爆ぜ、一陣の風となり煙へと突入していく。
瞬く間に縮まる彼我の距離。
その時、ジンジャーの瞳は、煙の中から飛び出てきた小柄な影を捉えた。
45 :
◆1WEjI0bkj6
[saga]:2017/02/10(金) 22:19:05.36 ID:mVbtZJWG0
なんとか、開放には成功した。
だが、その直後。
急速に自分達に近づいてくる気配を察知し、煙幕から飛び出す。
その先には、予想通りジンジャーがいた。
ジンジャーは僅かにたじろぐが、そこは歴戦の闘士。
突進の勢いをそのままにヴォルトに強烈な右ストレートを繰り出してきた。
【回避】コンマ判定を行います。
『依存ステータス』
技術 -2
『補正項目』
緊急対応 +1
目標値 8
>>↓1 コンマ一桁
46 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/10(金) 22:19:34.65 ID:EXsQM0aeo
避けろぉ!
47 :
◆1WEjI0bkj6
[saga]:2017/02/10(金) 22:22:13.62 ID:mVbtZJWG0
【回避】
目標値 8
出目 5 成功
48 :
◆1WEjI0bkj6
[saga]:2017/02/10(金) 22:26:31.61 ID:mVbtZJWG0
急な直面にも対応し、素早く攻撃を合わせたジンジャーだったが、流石に精度は落ちてしまっていた。
ヴォルトは、ストレートを回避しつつ素早くジンジャーの右に回り込んだ。
ヴォルトはどうする?
22:37まで会議とします。
49 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/10(金) 22:29:11.40 ID:EXsQM0aeo
ここまで来たら力押ししかないんじゃないか?
50 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/10(金) 22:30:54.08 ID:5pAcMvMs0
素直に接近戦するか、それとも針で精孔を閉じるか
51 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/02/10(金) 22:35:38.94 ID:QRqk+B5Y0
普通に接近戦して、隙あらば針さす。で、いいんじゃないかな
52 :
◆1WEjI0bkj6
[saga]:2017/02/10(金) 22:37:08.58 ID:mVbtZJWG0
ヴォルトはどうする?
>>↓1
53 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/10(金) 22:37:59.57 ID:EXsQM0aeo
>>51
で
54 :
◆1WEjI0bkj6
[saga]:2017/02/10(金) 22:50:50.47 ID:mVbtZJWG0
ヴォルトは、服をはためかせ空中へと跳躍する。
瞬時に、身を翻しジンジャーの頭部を目掛け、回し蹴りを放った。
【攻撃の命中】
『依存ステータス』
技術 9
『補正項目』
-2
目標値 7
>>↓1コンマ一桁
55 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/10(金) 22:53:56.44 ID:BjEllUYG0
あ
56 :
◆1WEjI0bkj6
[saga]:2017/02/10(金) 22:59:36.27 ID:mVbtZJWG0
ジンジャーは、ヴォルトの攻撃に回避行動を取ることができない。
ヴォルトの蹴りがジンジャーに突き刺さる。
【敵のダメージ】
『依存ステータス』
ジンジャーの肉体 7
『補正項目』
攻防力差 0
??? ?
基準値 7
※このスレではダメージ判定は初めてなので説明をします。
ダメージ判定の際は、基準値を設定し、出目との差でダメージ量を求めます。
目標値の時とは異なり、数字が高いほど良い結果が出ます。
なお0は、出目10として扱います。
>>↓1 コンマ一桁
57 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/02/10(金) 23:00:18.63 ID:QRqk+B5Y0
あ
58 :
◆1WEjI0bkj6
[saga]:2017/02/10(金) 23:03:28.53 ID:mVbtZJWG0
【敵のダメージ】
基準値 7
出目 3 軽傷→補正によりワンランクダウン→無傷
59 :
◆1WEjI0bkj6
[saga]:2017/02/10(金) 23:10:30.57 ID:mVbtZJWG0
ヴォルトの蹴りが顔面に突き刺さろうとした瞬間。
ジンジャーの体が、まるで吹き飛ぶようにヴォルトの蹴りから逃れた。
「ふふ、見かけによらず結構やるじゃないか。
だけど、僕に傷をつける程ではないようだね」
どういうことだろう。
先程、ジンジャーの体に接触する直前、攻撃を押し戻すような力を感じた。
そして、先程の不自然な回避行動。
明らかに筋肉に依るものではない。
(これは・・・思ったよりも、厄介な相手みたい)
ヴォルトは、この先の激戦を予感し、ごくりと喉を鳴らした。
60 :
◆1WEjI0bkj6
[saga]:2017/02/10(金) 23:11:07.73 ID:mVbtZJWG0
今日はここまでにします。
次回は明日の夜の予定です。
61 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/10(金) 23:26:22.39 ID:JtC3nAJDO
乙
62 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/10(金) 23:35:56.34 ID:IY96rxJz0
乙
63 :
◆1WEjI0bkj6
[saga]:2017/02/11(土) 20:52:09.42 ID:0Q83L82G0
ssを再開します。
64 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/11(土) 20:56:19.04 ID:Z/OrlMAZO
来た来た!
65 :
◆1WEjI0bkj6
[saga]:2017/02/11(土) 21:00:23.90 ID:0Q83L82G0
先程のは、恐らく何らかの念能力が働いたと見ていいだろう。
とりあえず、相手の能力を何も掴めていない現状では、ただ攻撃を繰り返すだけでは効果は薄いかも知れない。
なにか、工夫をして攻撃をクリーンヒットさせられる隙をつくる?
例えば、バショウに合図をして能力を使ってもらうとか・・・。
一応、試合開始前に簡単なハンドサインは打ち合わせておいたから、単純な意思疎通は可能だ。
また、相手の精孔を閉じることで先程の能力も封じることがができるかも知れない。
ヴォルトはどうする?
66 :
◆1WEjI0bkj6
[saga]:2017/02/11(土) 21:00:50.36 ID:0Q83L82G0
21:20まで会議時間とします。
67 :
◆1WEjI0bkj6
[saga]:2017/02/11(土) 21:20:03.77 ID:0Q83L82G0
>>↓1 ヴォルトはどうする?
68 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/11(土) 21:20:52.55 ID:Xtkhd78h0
バショウに念能力で攻撃してもらい、攻撃を受けるジンジャーの様子を凝で見る
69 :
◆1WEjI0bkj6
[saga]:2017/02/11(土) 21:38:55.38 ID:0Q83L82G0
ヴォルトは、後手でハンドサインをし、バショウに攻撃を頼む。
「ふーん、また彼が何かする気かい? だけどさ、それまで君は立っていられるかなっ!!」
ジンジャーは、バショウに構わず真っ直ぐにヴォルトに向かう。
恐らく、先程の煙幕からバショウの能力を、攻撃力は大したことが無いと予想したのだろう。
それに、いちいち反応して隙を作るよりは、三人の中で最も戦闘力の高いであろうヴォルトに集中するのは妥当な判断だ。
ジンジャーは、またパンチを繰り出そうとしているが、ヴォルトも唯それを待つだけではない。
相手の攻撃に合わせる形で、ハイキックを放った。
【攻撃の命中】コンマ判定を行います。
『依存ステータス』
ヴォルトの技術 9
『補正項目』
ジンジャーの技術 -2
相互攻撃 +1
目標値 8 >>↓1 コンマ一桁
【回避】コンマ判定を行います。
『依存ステータス』
ヴォルトの技術 9
『補正項目』
ジンジャーの技術 -2
相互攻撃 -1
目標値 6 >>↓1 コンマ十桁
70 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/11(土) 21:39:38.84 ID:z0xCzojV0
あ
71 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/11(土) 21:40:40.21 ID:MNz19aFbo
どうなるかな
72 :
◆1WEjI0bkj6
[saga]:2017/02/11(土) 21:47:07.69 ID:0Q83L82G0
【攻撃の命中】
目標値 8
出目 4 成功
【回避】
目標値 6
出目 8 失敗
【敵のダメージ】コンマ判定を行います。
『依存ステータス』
ジンジャーの肉体 7
『依存ステータス』
攻防力差 0
ダメージ相殺 +1
??? ?
基準値 8 >>↓1 コンマ一桁
【自分のダメージ】コンマ判定を行います。
『依存ステータス』
ヴォルトの肉体 4
『依存ステータス』
攻防力差 0
ダメージ相殺 +1
基準値 5 >>↓1 コンマ十桁
73 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/11(土) 21:48:42.17 ID:MNz19aFbo
耐えろー
74 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/11(土) 21:49:12.61 ID:7kcA96vwo
よ
75 :
◆1WEjI0bkj6
[saga]:2017/02/11(土) 22:16:14.85 ID:0Q83L82G0
【敵のダメージ】
基準値 8
出目 7 軽傷→補正によりワンランクダウン→無傷
【自分のダメージ】
基準値 5
出目 1 軽傷→クリティカルによりワンランクダウン→無傷
二人の攻撃は、ほぼ同時に相手に到達した。
だが、また先程の攻撃を押し戻す感触をヴォルトは感じる。
ジンジャーは、またしても無傷のまま、ふわりと飛ぶように距離を取る。
だがヴォルトも、念による腕のガードが間に合った為、ダメージはほぼ無い。
そして、違和感を感じた瞬間、凝を発動し相手の能力の正体を掴むことが出来た。
念の放出だ。
相手の攻撃に合わせ、念を放出し、攻撃の威力を殺すと共に放出の反動で自分も距離を取る。
特に意識した様子も無かったので、攻撃されると自動的に発動する能力かも知れない。
だとするならば、押し戻しにくい攻撃ならば効果がある?
例えば針での攻撃なら、形状的に圧力による影響を受けにくいので、通るかも知れない。
76 :
◆1WEjI0bkj6
[saga]:2017/02/11(土) 22:20:36.80 ID:0Q83L82G0
その時。
回避の勢いを利用して、ヴォルトから十五メートル程距離を置いたジンジャーの右腕から直径二十センチメートル程の念弾が放出された
(そんな距離から・・・、当たるわけないっての)
ヴォルトは素早く横に飛び退く。
「!?」
だが、念弾は軌道を変えるとヴォルトを正確に追尾してきた。
(やば、体が空中に浮いて・・・)
【幸運】コンマ判定を行います。
『依存ステータス』
幸運 4
『補正項目』
作戦 +1
目標値 5 >>↓1 コンマ一桁
77 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/11(土) 22:22:11.81 ID:MJHEaAtV0
あ
78 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/11(土) 22:22:12.47 ID:7kcA96vwo
よ
79 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/11(土) 22:29:35.06 ID:MNz19aFbo
ヴォルト、戦闘はやっぱ結構強いよなぁ
80 :
◆1WEjI0bkj6
[saga]:2017/02/11(土) 22:35:59.95 ID:0Q83L82G0
【幸運】
目標値 5
出目 1 大成功!
『夏の日に オレの拳が 火を吹くぜ』
バショウの声が聞こえたかと思うと、ヴォルトの斜め後ろから、火球が飛び出してきた。
その火球は、念弾を飲み込み拡散しながらもジンジャーに向かっていく。
「はっ、こんな攻撃が通じるとでも?」
やはり、念弾と相殺され殆ど威力が殺されていたのだろう。
炎は、ジンジャーの腕のひと振りで簡単に蹴散らされてしまった。
・・・だがジンジャーも、技を放ったバショウでさえ予想していなかったことが起こる。
炎の一部が小さく爆ぜ、生じた火花が、ジンジャーの目に入ったのだ。
「うぐっ!?」
ジンジャーは慌てて目をこすっている。
攻撃を当てる絶好のチャンスだ。
ヴォルトはどうする?
81 :
◆1WEjI0bkj6
[saga]:2017/02/11(土) 22:36:35.44 ID:0Q83L82G0
23:00まで会議時間とします。
82 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/02/11(土) 22:45:21.87 ID:yPSVNwND0
針でいいよね
83 :
◆1WEjI0bkj6
[saga]:2017/02/11(土) 22:47:03.68 ID:0Q83L82G0
針の場合は、部位も同時にお願いします。
補足がありましたので、会議時間を23:05まで延長します。
84 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/11(土) 22:49:35.25 ID:MNz19aFbo
うーん、やっぱ戦闘によく使う腕かなぁ。
右腕から念弾出してたから、そっちが利き手かな?
右腕の方がいいかも。
85 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/11(土) 22:50:38.77 ID:Xtkhd78h0
>いずれかの四肢の精孔を閉じると、その部位はオーラを練ることが出来ず、堅も硬も不可能になります。
>また、その部位を使うタイプの発も封じることが出来ます(一度に閉じられる精孔は一つなので、一部分ですが)。
>胴体には3つの精孔があり、一つ閉じると【オーラ】が三分の一ずつ減少していきます。
一応前スレより抜粋
86 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/11(土) 22:58:48.72 ID:MNz19aFbo
ふむふむ
胴体に刺してオーラを減らせば、念の放出の威力を減らしてダメージ通るようになるかもね
87 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/11(土) 23:01:34.18 ID:yPSVNwND0
胴体に一票
88 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/11(土) 23:04:56.60 ID:Xtkhd78h0
戦闘慣れしてるジンジャーの事だから利き腕封じたところで心許ないし
やっぱり胴体に刺して攻撃と防御両方低下させるのが安牌かな
89 :
◆1WEjI0bkj6
[saga]:2017/02/11(土) 23:05:29.07 ID:0Q83L82G0
>>↓1 ヴォルトはどうする?
90 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/11(土) 23:07:28.96 ID:Xtkhd78h0
ジンジャーの胴体に針を刺し、精孔を閉じる
91 :
◆1WEjI0bkj6
[saga]:2017/02/11(土) 23:17:36.85 ID:0Q83L82G0
やるなら、ここしかない。
ヴォルトは、袖から長い針を出すと、ジンジャーへと走る。
狙いは胴体。
ジンジャーに攻撃を通す為には、高い攻防力と、念の放出による防御の二重の障壁を突破しなければならない。
その為には、相手のオーラの絶対量を減らすのが効果的だ。
ヴォルトは、目にオーラを集め、ジンジャーの精孔に狙いを定めた。
【精孔の封印】コンマ判定を行います。
『依存ステータス』
技術 9
『補正項目』
ジンジャーの技術 -2
精密攻撃 -2
動揺 +2
目標値7 >>↓1 コンマ一桁
92 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/11(土) 23:18:05.89 ID:2gZKflMDO
そい
93 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/11(土) 23:18:38.13 ID:2gZKflMDO
すまん……すまん……
94 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/11(土) 23:33:09.39 ID:zGnhIo900
しゃーない
95 :
◆1WEjI0bkj6
[saga]:2017/02/11(土) 23:46:29.74 ID:0Q83L82G0
ジンジャーの大まかな気配だけを頼りに、直感で放ったカウンター。
それは、命中こそしなかったものの、ヴォルトに回避行動を取らせ攻撃を断念させるには十分だった。
火花により、滲んでいた視界を取り戻したジンジャーは、一段目を細める。
「やれやれ。 これは教訓だね。 相手を見縊って手を抜いたりすると思わぬ危機に陥るっていう。
・・・さて、グダグダやるのは性にあわないし、一気に決着を付けようか」
ジンジャーは、ゆっくりと目を瞑り・・・それを一気に見開く。
同時に、その肉体からは大量のオーラが放出された。
十メートル程離れているヴォルトにも、物理的な圧力すら伴ってオーラが吹き付けてくる。
(これは、ただの練とは違う。 多分さっきの放出系の防御技と同じような・・・来る!)
ジンジャーの体が一瞬で霞んだようになる。
ヴォルトでさえ、かろうじて姿を捉えるのがやっとの速度。
強力な圧力と共に、ジンジャーはヴォルトに一直線で近づいてきた。
【回避】コンマ判定を行います。
『依存ステータス』
技術 9
『補正項目』
ジンジャーの技術 -2
高速移動 -2
目標値 5 >>↓1コンマ一桁
96 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/11(土) 23:46:50.92 ID:4hbum1A/0
や
97 :
◆1WEjI0bkj6
[saga]:2017/02/12(日) 00:08:15.66 ID:jolsIVNi0
【回避】
目標値 5
出目 2 成功
身を捻って攻撃を躱したヴォルトの横。
ごう、と風圧さえ感じる距離をジンジャーの拳が掠めていく。
冗談じゃない。 あんな攻撃を一撃でも喰らえば、即戦闘不能の危険が高い。
だけど、あんな無茶苦茶なオーラの使い方がいつまで続く?
体中から大量のオーラを放出させて、瞬間的に強大な推力を作り出している。
しかし、それはほぼ自爆に近い。
ジンジャーのオーラ量から推測して、高速移動が出来るのは後4、5回程度。
それで力を使い果たしてしまうはずだ。
ただ問題はそれまで、生き残れるかなんだけど・・・。
「ひっ」
まるで交通事故のような音が響き、ヴェーゼが吹き飛ぶ。
地面を、幾度か転がったあと、ヴェーゼは白い光に包まれて消えた。
・・・ぺぺの情報によると、敗北条件を満たすと自動的に外部に転送されるはずだ。
一撃で気絶したのか。
ジンジャー程の実力者なら力加減を間違えて殺してはいないはずだ。
ヴォルトは、一旦距離をとりバショウの近くに立った。
現在生き残っているのはヴォルトとバショウ。
ジンジャーは本当に短期決戦を決意したようだ。
まあ、この試合はこちらの実力さえ分かればいい。
これで、全員倒されればそれまで、生き残れば合格ってことかもしれないけど・・・。
このまま躱し続けるほかない?
それとも、何か手を打つべき?
98 :
◆1WEjI0bkj6
[saga]:2017/02/12(日) 00:09:07.98 ID:jolsIVNi0
0:35まで会議時間とします。
99 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/12(日) 00:24:33.96 ID:HgB7H49l0
またバショウに妨害なりしてもらってどうにか背面や側面から針刺せないか?
相手がオーラ放出し続けてるといっても躱し続けるのは難しい気がする
100 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/12(日) 00:29:55.96 ID:iC5g6sY60
バショウに針刺して火力を上げて、中距離からガンガン攻撃してもらうのは?
近づいてきたらヴォルトがカウンターで対処で
101 :
◆1WEjI0bkj6
[saga]:2017/02/12(日) 00:35:28.72 ID:jolsIVNi0
ヴォルトはどうする?
>>↓1
102 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/12(日) 00:40:21.44 ID:HgB7H49l0
>>100
で
103 :
◆1WEjI0bkj6
[saga]:2017/02/12(日) 00:43:40.74 ID:jolsIVNi0
今日はここまでとします。
次回は、月曜日の夜の予定です。
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