【ハンター×ハンター】逆風のヨークシンオークション その2【安価】

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304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/27(月) 23:37:32.67 ID:7TDAozlR0
1
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/27(月) 23:41:29.37 ID:rCHNHrAt0
1
306 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/27(月) 23:51:58.19 ID:F6kvsB1i0
ここは、逃げの一手ね。

とりあえず店内階段から下へ逃げてみるしかないか。

追手の三人の内、念能力者ではない二人は警棒を取り出している。

あれは多分、触れた相手を電撃で気絶させるスタンガン警棒。

銃やナイフを使わないのは、ここで殺すのは目立つので、動きを封じ人気のないところに連れ込んで始末するためか・・・
又は、ブロンズを楽に殺してやる気が無く、見せしめの為に拷問するためかのどちらかだろう。

ヴォルトは、牽制の為に針を手元に移動させた。

サダソ・・・一見隙だらけに見えるけれどあれはわざと誘っているのだろう。

下手な攻撃をすれば、その一瞬の隙を突かれて命取りになるかもしれない。

ヴォルトの背中を嫌な汗が伝った。

【萎縮】コンマ判定を行います。
『依存ステータス』
精神 6

『補正項目』
先入観 -1

目標値 5
>>↓1 コンマ一桁
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/27(月) 23:54:05.75 ID:sCJk0SFm0
ほい
308 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/27(月) 23:58:44.34 ID:F6kvsB1i0
【萎縮】
目標値 5
 出目 5 成功
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/28(火) 00:07:08.88 ID:eOGuGhph0
やったな
310 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/28(火) 00:11:52.41 ID:ZE12d/aK0
悩んでいても仕方ないか。

ヴォルトは後ろに手を回し、手で逃げるタイミングをカウントダウンしていく。

三、二、一、今だ!

ヴォルトは、踵を返すと同時に針をサダソに向けて投擲する。

牽制の一撃なので特に精孔は狙っていない。

代わりに服の上からでも比較的わかりやすい、右肩にある激痛の走るツボに向けて放った。


【攻撃の命中】コンマ判定を行います。
『依存ステータス』
技術 9

『補正項目』
サダソの技術 0
投擲 -2
精密攻撃 -2

目標値 5 >>↓1コンマ一桁
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/28(火) 00:14:25.00 ID:eOGuGhph0
ほい
312 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/28(火) 00:15:47.70 ID:eOGuGhph0
...ゴメン
313 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/28(火) 00:17:30.20 ID:ZE12d/aK0
【攻撃の命中】
目標値 5
 出目 0 大失敗!
314 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/28(火) 00:48:08.06 ID:ZE12d/aK0
やはり完全には緊張が解けていなかったのだろうか。

ヴォルトの投げた針は、思い描いた軌道から上に逸れサダソの顔へと向かっていった。

目的とは違うが、針はこのまま行くとサダソの右目に突き刺さる。

だがサダソは、全く動じた様子は見せない。

顔に笑みを浮かべたまま、ほんの数センチ後ろにのけぞる。

(まさか・・・)

ヴォルトの予感は的中した。

サダソの目へと吸い込まれようとしていた針は、彼に突き刺さることなく、彼の目尻の横、指一本にも満たない距離を掠め飛んで行った。

「なあんだ。 少し驚いたけど、特に何でもなかったみたいだね」


・・・これは本気でやばい相手ねぇ。 

普通、余程の訓練を受けたものでも、自分の目に針が迫っていれば僅かなリアクションは示す。

これは、躱せる躱せないという判断の前に、人間としての生物的な本能が反応するからだ。

ただ、このサダソという男は、その僅かな反応さえも見せなかった。

まるで、私の針など危険と認識するまでもない、と言うかのように自然かつ最小限の動きで躱して見せたのだ。

一体どれだけの修羅場をくぐればそこまでの境地に到達できるのだろう。

ヴォルトの背筋に走る悪寒は、先ほどよりも強くなっていた。



サダソは笑みを浮かべながら考える。

(さっき、あの子の手に一瞬オーラが集まった気がしたけど、まあ気のせいか、その後は何もなかったし。
驚いて思わず後ろにのけぞってしまうとは、オレも修業が足りないな。
まさか、闘士を辞めた後、こんな仕事に就くとは少し前までの自分では予想もつかなかったが・・・。
だけど、どんな修羅場だろうと大したことはないと感じるよ、あのキルアという本当の死神を見た後ではね)
315 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/02/28(火) 00:48:36.13 ID:ZE12d/aK0
今日はここまでにします。
316 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/28(火) 00:51:20.80 ID:eOGuGhph0
乙 
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/28(火) 00:54:17.35 ID:0iVCkPIn0
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/28(火) 01:40:51.84 ID:Go7AAy+N0
319 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/03/06(月) 22:38:44.28 ID:6i7vyz++0
ssを再開します。
320 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/06(月) 22:46:52.64 ID:Caib5aF50
ラジャー
321 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/06(月) 23:08:05.74 ID:Z7jS9Zd90
やったー!
322 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/03/06(月) 23:13:41.12 ID:6i7vyz++0
ビルの西側にある階段の前にはサダソが控えている。

勝てない、そう判断したヴォルトは、メンバーと共に東側の階段へと向かっていた。

距離は八十メートル程しか離れていないが、家具のフロアということもあり、大きな荷物を持ち移動する人が多いので
それが妨げとなり、スピードは出せない。

心臓の鼓動は、自分でも感じることができるほど激しくなっていたが、遅々とした移動しか出来ないことに誰もが焦っていた。

「ん? ちょっと今・・・、そうか! 今、最初に登録した追手の一人の視界から、残りの念能力者の居場所が分かりました。
 二階に、二人一緒にいるみたいですね」

二階?

追手が上と下から挟み撃ちにしてくるという予想が合っていればサダソは上の階から来た可能性が高い、かな。

今なら上の階が手薄に・・・、って何を考えているの私は。

このビルの、上の階に移動したところで出口から遠ざかるだけだ。

とりあえず、今は少しでも情報が欲しい。 混雑しているフロアを可能な限り早く移動しながらヴォルトはブロンズに尋ねる。

「その念能力者たちって詳しいことはわかる?」

「恰好は普通ですね。 二十代前半って感じの若い女の二人組です。 多分、接し方からして普段から組んで仕事をしているんじゃないかな。
 なんか話しています、読唇術で読んでみますね・・・、『ターゲットは四階にいるの? やっぱりね、あのアナウンスは、胡散臭いと思っていたんだ』

 『仲間がいたんですね。 あんなコソ泥に命を危険にさらしてまで助けてくれる人間がいるとは・・・。 とはいえ、あの念の基本も出来ていない
  雑魚から逃げ出したんでしょう? 大したことはないんじゃないかしら?』

 『まあね・・・、あんな役立たずをありがたがっているようじゃ金刃会も程度が知れる。 ああ、ごめんごめん、あんたらの前でいうことじゃなかった。
  とりあえず、頂いた金の分の仕事はするよ。 行くよ、蛞蝓(ナメクジ)』

 『その呼び名はもうやめてほしいんですけど』」

蛞蝓? なんかそんな感じの名前は聞いたことが・・・。

【追加情報】コンマ判定を行います。
『依存ステータス』
幸運 4

『補正項目』
なし

目標値 4
>>↓1 コンマ一桁

323 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/06(月) 23:15:06.94 ID:qXUFdy/P0
324 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/03/06(月) 23:17:29.34 ID:6i7vyz++0
【追加情報】
目標値 4
 出目 4 成功
325 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/03/06(月) 23:41:43.22 ID:6i7vyz++0
「あ、ちょっと待ってください・・・、よし、移った。
 すいません、読唇の続きをします。 今は二人組の内一人しか見えませんが。
 『しかし、金刃会に依頼をしたっていう金持ちも微妙に間が抜けているというか。 
  普通に考えて、盗まれるのが中身だけとは限らないって思わなかったのかな。
  あのコソ泥が、分かってやったとは思えないし・・・』

 『ああ、分かってるって。 殺すのは、あれを取り戻してから、だろ。
  とりあえず、西側の階段は、封鎖したって話だから、アタシ達は北と東を見張っていればいいか、あいつを見つけたらすぐ呼べよ』
 
 ・・・、今話していた女は北の方の階段へ行ったみたいです。 もう一人は東へ」

移った?

どういうことか気になるがとりあえず保留しておこう。

・・・まずいなあ。

ブロンズの顔は相手に完全に割れているみたいだし、階段も封鎖されてしまった。

三階で一旦、階段から降りて、西へ行ってみるって手もあるが、多分サダソならそんな小細工は通じないだろう。

しかも、二人組の会話からして、未熟だがもう一人念能力者がいる可能性も出てきた。

その雑魚の念能力者っていうのはまさかサダソのことではないだろうし・・・。

後ろを振り返るがとりあえず追手は来ていない。

どうやら金刃会は、ネズミを追い詰めるように徐々に包囲網を狭めていくつもりのようだ。

ここは、少し状況を整理して、作戦を練った方がいいわね。


ヴォルトはどうする?
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/06(月) 23:43:09.65 ID:Caib5aF50
陰獣かな?...打撃は通用しそうに無い...?二人一緒なら連携する能力かもしれないが...
327 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/03/06(月) 23:43:58.60 ID:6i7vyz++0
生き残る術を探してください。
メンバーに確認したいことなどがあれば、会話も可能です。
00:25まで会議時間とします。
328 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/06(月) 23:48:53.23 ID:Z7jS9Zd90
ナメクジって何の能力持ちだっけ? ファンブックとかなら出てる?
かなり追い詰められてるな… 屋上まで逃げてバショウにクッションを具現化してもらうって飛び降りるとかはだめかな?
329 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/03/06(月) 23:51:49.41 ID:6i7vyz++0
>>328さん
蛞蝓(ナメクジ)は、本スレのオリジナルキャラです。
陰獣とのつながりは・・・不明です。
330 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/06(月) 23:53:14.27 ID:Caib5aF50
蚯蚓に連絡して知ってたら蛞蝓の能力を教えてもらうとか...?エレベーターの扉を破壊してワイヤーを伝って下まで脱出...
というのもワイヤーが有るか解らないし(サダソの能力で破壊出来るかは知らないけど)どうするかな
331 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/06(月) 23:55:24.65 ID:D3OzMb5p0
4Fの時点で結構な高さあるだろうし、何よりバショウは火や煙関係しか使えないから飛び降りるのは得策じゃないと思うね
また煙幕でも張ってジンジャーあたりに不意打ち叩き込んでもらって取りあえずこのフロアは突破できないかな
332 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/06(月) 23:55:33.31 ID:J0wG1YCrO
陰獣っぽいのとぶつかるのもちょっとな……
でも狙撃とかありうるのを考えると屋外に出るのもアレだし
333 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/07(火) 00:05:01.12 ID:aeJdVPVO0
家具...カーテンとか有るのかな?エレベーターの扉を上回る大きさの家具にカーテンで作ったロープをくくりつけて
エレベーター内を移動して1〜2Fに行く?B1でも良いけど
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/07(火) 00:17:05.21 ID:aeJdVPVO0
とりあえず質問、4Fにカーテンって有る?
335 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/03/07(火) 00:18:36.55 ID:KAmh524Z0
>>334さん。
家具フロアですので、カーテンはあります。
336 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/07(火) 00:23:46.13 ID:/K4Y3rCd0
じゃあ>>333で1Fに降りるか
337 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/07(火) 00:24:03.70 ID:aeJdVPVO0
有るのか...まあワイヤーが無いときの予備見たいなものだけど。サダソは西階段周りから動かないだろうし
多少時間有るかも。蚯蚓に質問したりカーテン用意する時間に成りそうだし
338 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/03/07(火) 00:25:31.36 ID:KAmh524Z0
>>↓1 ヴォルトはどうする?
339 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/03/07(火) 00:26:09.78 ID:Xwtkw0mN0
333で
340 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/07(火) 00:27:18.30 ID:aeJdVPVO0
蚯蚓に連絡して蛞蝓の能力と蛞蝓に親しい者に聞いてみながらカーテンと扉を上回る大きさの家具を用意
341 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/03/07(火) 00:42:01.02 ID:KAmh524Z0
「そうだ、エレベーターのシャフトの中を移動するのはどう? カーテンでロープを作ってさ」

ヴォルトの発言に、メンバーは面食らったような表情をした。

「おいおい、それは流石に無理だぜ。 今からカーテンを裂いてロープを作るまでには、かなり時間がかかるし、目立ちすぎだ。
 出来ても、人の体重を支えられるとは限らないしな。・・・まあ、とはいえシャフト内を移動するのは案外いい作戦かもしれねえ。
 まさか、追手もこんな方法で移動するとは考えないだろう」

ヴォルト達は、ちょうど近くにあったエレベーターを見る。

付近に店員もいないし、今なら試みることが出来るかもしれない。

エレベーターは修理が終わるまで停止しているので、ドアは無理やりこじ開けるしかないだろう。

「ちょっと、ドアを開けて中を見てみるわ」

ヴォルトは、中央で開くタイプのスライドドアの隙間に手をかけ力を込めた。

【アラーム】コンマ判定を行います。
『依存ステータス』
幸運 4

『補正項目』
なし

目標値 4 >>↓1コンマ一桁
342 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/07(火) 00:45:10.23 ID:I3xILtXu0
や!
343 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/07(火) 00:46:54.25 ID:aeJdVPVO0
ワイヤー残ってたかな?良かった
344 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/03/07(火) 00:47:44.09 ID:KAmh524Z0
【アラーム】
目標値 4
 出目 3 成功
345 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/03/07(火) 01:11:26.74 ID:KAmh524Z0
ヴォルトはドアを、人一人頭が入るくらいにこじ開けた。

ドアの向こうには、人が乗るかごはなく、それを吊るすワイヤーロープが上下に伸びていた。

携帯電話のライトを使ってシャフトの下を照らすと、二十メートル程下にかごらしき構造物が見える。

恐らく、かごはいま一階に止まっているのだろう。

だとすれば、このワイヤーロープを辿れば、3階と2階には移動できるかな。

ヴォルトは、自分を隠すように周りに立っている他のメンバーに、内部を覗いてみるように促した。

全員がシャフト内部がどうなっているかを理解する。

それを確認した後ヴォルトは、ドアに手を当て、今度は閉じた。

少し覗いただけだし、そこまで騒ぎにはならなかったが、あまりドアを開けたままにしていると怪しまれそうだから。

「なるほどね。 まあ、僕ならここを伝って他の階に移動するのは難しくないけど、全員が短時間で移動するのは難しいんじゃないか?」

「私も一人だけなら、なんとかなりそうだけど・・・」

ヴェーゼはちらりとブロンズを見た。

「オ、オレは無理っすよ、こんなところ降りるなんて! そんな運動神経も良くないですし、もし落ちたらケガじゃすみませんよ」

確かに、身体能力は一般人と比べても高いとは言えなさそうなブロンズでは、ここを降りるのは無理だろう。

誰かが背負ったまま、降りればもしかしたら可能かもしれないが、ブロンズが途中で恐怖で暴れだしたりしたら、彼もろとも下へ落下してしまう。

いや、暴れなくてもうまくいくかどうか・・・。

ここを移動できるのは、基本的にはヴォルト達、ノストラード組やジンジャーのみ。

それも一度に、大勢の移動は無理そうだ。

「そろそろやばいですよ。 視界を覗く限り、あの蛞蝓って呼ばれてた女の方が、そわそわしている感じです。
 今は二階にいますが、しびれを切らして四階に上ってくるのも時間の問題だと思います。」

そっか・・・。 念能力者ではない追手も私たちを探してるだろうし、このまま隠れていられる時間は少ない気がする。

この後は、どうしようかな。

ヴォルトはどうする?
346 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/03/07(火) 01:12:34.97 ID:KAmh524Z0
もう一時過ぎになりましたので、今日はこれで終わりにします。
次回が始まるまでを、会議時間とします。
347 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/07(火) 01:14:21.04 ID:/K4Y3rCd0
348 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/07(火) 01:26:31.78 ID:aeJdVPVO0
乙 ブロンズ...キスで言うこと聞いて貰うか?別に意識が無くなる訳じゃ無いんだし少なくともビビらない
ようにはなるでしょ
349 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/07(火) 07:20:41.53 ID:I3xILtXu0
キスで言うこと聞いてもらうのよさそう それならすぐ降りれるだろ
350 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/07(火) 15:26:48.77 ID:aeJdVPVO0
やっぱり報知器鳴らしてどさくさ紛れで逃げるかな?此方はエレベーターシャフト内を移動して
ショートカット、相手は人混みで妨害される。ついでに2Fで男性服(パーカーとか顔を隠せるもの)を
調達して入り口辺りで見張ってるのを人混みに紛れつつ退散...
351 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/07(火) 17:16:38.60 ID:/K4Y3rCd0
キス使っても別に身体能力上がる訳じゃないからなぁ…
352 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/07(火) 17:19:40.82 ID:aeJdVPVO0
誰かが背負ったままなら可能かもって書いてあるし暴れさせなきゃ良いんじゃね
353 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/07(火) 22:15:55.67 ID:RkkE/VTg0
前スレHTML依頼出しといたほうがいいよ
354 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/03/07(火) 22:27:29.81 ID:KAmh524Z0
ssを再開します。

>>353さん
2月7日に依頼スレのpart48に依頼はいたしました。
まだHTML化はされてませんが・・・。
355 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/03/07(火) 22:29:10.34 ID:KAmh524Z0
ヴォルトはどうする? 
>>↓1 
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/07(火) 22:36:12.24 ID:aeJdVPVO0
ヴェーゼの能力でブロンズを大人しくさせて誰かに背負わせながら下ろす、ただし今までのように
見た内容はヤバい時以外伝えさせる。
後、報知器を鳴らして撹乱する提案をする
357 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/03/07(火) 22:39:46.41 ID:KAmh524Z0
降りる場合、何階に降りるかを決定します。
一階は不可能ですので、三階か二階から選択してください。
>>↓1 
358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/07(火) 22:49:40.90 ID:/K4Y3rCd0
3階
359 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/03/07(火) 23:12:30.98 ID:KAmh524Z0
「う、うーん。 とりあえず、エレベーターを降りて三階まで行ってみる? 階段よりは見つかる可能性も低いと思うし・・・」

「は、はぁ? さっき無理だって言ったじゃないですか! こんな高いところ・・・」

当然の如く、ブロンズは提案を拒否する。

「いや、そこは誰かに背負って貰えばいいじゃない? 怖いならヴェーゼの能力で操作するって方法も」

「操作ぁ? それって念で僕を操るってことですか? そういう能力がある人がいるって聞いたことはありますけど。
 絶対無理です! そんなこと・・・、他の方法を考えてくださいよ」

「まあ、確かにそれは、やめておいた方がいいと思うぜ。 さっきは何とか騒ぎにならずに済んだが、シャフトの中を五人も通ろうとすれば
 どうやったって目立つ。 もし全員降りてない内に、襲撃されれば戦力が分散される危険もあるしな・・・。 あくまでエレベーターは
 最後の手段だろ? ブロンズの話だと、蛞蝓とやらは二階にいるみたいだし、まだしも階段で降りたほうがいい」

どうやら、私の提案は反対の意見の方が多いようだ。

ブロンズも私達を頼っているとはいえ、流石にほぼ初対面の相手に生殺与奪権を握られるのはキツイかぁ。

余程のお人好しならともかく、ブロンズも悪党。 簡単に人を信頼するほど単純じゃないってことね。

だからといって無理矢理、操作なんかしたら後に禍根が残る。

これから危険な仕事を、してもらいたいというのに信頼関係をぶち壊すのはまずい。

「いい案だと思ったんだけどなぁ。 ・・・ダメ?」

【提案】コンマ判定を行います。
『依存ステータス』
魅力 4

『補正項目』
ブロンズからの信頼 -2
現在の状況 -1

目標値 1 >>↓1 コンマ一桁


360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/07(火) 23:14:36.86 ID:ZGDF8aNG0
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/07(火) 23:15:47.59 ID:aeJdVPVO0
じゃあ階段で行くか、しゃーないな
362 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/07(火) 23:16:22.14 ID:/K4Y3rCd0
ま、そりゃそうなるか
363 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/07(火) 23:18:20.54 ID:aeJdVPVO0
そういえばエレベーターが一階で止まってても上の蓋を外せば1Fに...エレベーターの扉が開いてたら怪しいし
やっぱダメだわ 安価下
364 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/03/07(火) 23:21:05.81 ID:KAmh524Z0
【提案】
目標値 1
 出目 6 失敗

ヴォルトの提案は見送りとなってしまった・・・。

やっぱり危険すぎる作戦は、賛同されにくいかな。

「あれ?」

その時、ブロンズが声を上げた。


【状況の悪化】コンマ判定を行います。
『依存ステータス』
幸運 4

『補正項目』
なし

目標値 4  >>↓1コンマ一桁
365 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/07(火) 23:23:27.73 ID:/K4Y3rCd0
どうだ
366 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/03/07(火) 23:25:12.47 ID:KAmh524Z0
【状況の悪化】
目標値 4
 出目 3 成功
367 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/03/07(火) 23:36:05.31 ID:KAmh524Z0
「どうかしたのかい? ブロンズ」

「いや、何でもなかったみたいです。 蛞蝓が階段に近づいていくように見えたんですけど、まだ二階で待ち伏せを続行するみたいですね」

ブロンズの言葉に一同は安堵の息を吐きだしたが、今この時もヴォルト達の捜索は続いているはずだ。 決していい状況とは言えない。

今こそリーダーとしての判断力が求められる時ね。

一応、皆にも意見を聞いておこう。

「皆は、これからどうすればいいと思う?」

【メンバーの意見】
『依存ステータス』
幸運 4

『補正項目』
メンバーの知力 0
現在の情報 +1

目標値 5 >>↓1コンマ一桁
368 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/07(火) 23:38:46.07 ID:RkkE/VTg0
>>354そうだったかい悪いね
369 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/03/07(火) 23:41:25.45 ID:KAmh524Z0
【メンバーの意見】
目標値 5
 出目 7 失敗

>>368さん
御心配していただきありがとうございました。
370 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/03/07(火) 23:47:57.50 ID:KAmh524Z0
「うーん、さっきも言ったが階段から降りるのがいいだろうな」

「そうだね、一つの階段に張り付いているのは、一人の念能力者だろう? 弱い奴なら、短時間で突破してその内に逃げられるかもしれない」

「まあ、サダソは論外として・・・、蛞蝓って奴と、もう一人の追手のどちらかになるでしょうね」

強行突破、か。

リスクは大きいが、能力者を三人同時に相手取るよりは確かにマシだ。

「階段、かぁ。 もし人込みに紛れて脱出するなら非常ベルを押して店内の客を全員外に向かわせれば、それに紛れて逃げやすくなるかもね」

意見はある程度出揃ったが、最終的な判断はリーダーのヴォルトに求められる。


ヴォルトはどうする?
371 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/03/07(火) 23:48:49.56 ID:KAmh524Z0
00:30まで会議時間とします。
今日は、この安価を取った後、終了する予定です。
372 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/08(水) 00:02:49.28 ID:lh0mGQfo0
まぁ…もう普通に正面突破でいいよな?
373 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/08(水) 00:04:28.89 ID:pUn3eZ+K0
もうここまで、来たなら正面突破でいいんじゃないかな
どうせ、金刃会も公には動けないんだから
374 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/08(水) 00:05:56.53 ID:n9LGzh3D0
蛞蝓って名前から陰獣だろうし多分外見とか能力が蛞蝓みたいなヌルヌルだしたりだったら
念弾とかバショウの炎とか位しか可能性が...手間取ってる間に他のが来たらヤバそうだし
最後の一人にかけてみるかな...
375 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/08(水) 00:27:09.77 ID:nG6dPfd8o
口プロレス状態だし考えるだけ無駄無駄
376 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/03/08(水) 00:30:34.99 ID:rUIXNPLf0
ヴォルトはどうする?
>>↓1
377 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/08(水) 00:32:39.84 ID:lh0mGQfo0
非常ベルを押して、蛞蝓と呼ばれた女じゃない方が見張っている階段から正面突破
378 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/03/08(水) 00:38:05.18 ID:rUIXNPLf0
今日はこれで終了します。
379 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/08(水) 00:38:54.98 ID:lh0mGQfo0
380 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/08(水) 00:39:33.64 ID:n9LGzh3D0
381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/08(水) 00:45:38.72 ID:pUn3eZ+K0
乙ー
382 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/03/08(水) 13:27:14.40 ID:rUIXNPLf0
ssを再開します。
早い時間なので、スローテンポで行こうと思います。
383 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/03/08(水) 13:40:20.00 ID:rUIXNPLf0
北の階段へと、ヴォルト達は向かう。

出来るだけ人込みに紛れて移動するため、降りる前に、火災報知ベルを押すことに決まった。

「じゃ、行く前にだけど。 この階段の先で待ってる女の特徴を話してくれる?」

「ええ、水色のワンピースに、黒縁の眼鏡、あとピンクの花飾りのついた白い鞄を持ってましたね」

「それならまあ、結構分かりやすいかな」

さて、どのようにして降りたものか・・・。

考えられる方法は、二通り。

一つ目は、近接戦闘を得意とするヴォルトとジンジャーが先行して、追手の念能力者を見つけ次第、気絶させる。
その隙に、ブロンズと共に階段から逃げる作戦。

もう一つは、ヴォルト達全員で顔の割れているジンジャーを隠すように並び、追手に気づかれないことにかける作戦。

どちらがいいだろうか?

>>↓1
384 : ◆1WEjI0bkj6 [saga saga]:2017/03/08(水) 13:58:28.43 ID:rUIXNPLf0
流石に、時間が早すぎたみたいです。
今回は、終了いたします。
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/08(水) 15:13:21.60 ID:n9LGzh3D0
蛞蝓が仮に防御的な能力だとすると此方は攻撃とかの蛞蝓に足りない能力を持っている...?
どうにも蛞蝓との相性は良さそうだし蛞蝓ごと巻き込む攻撃だとか...? 安価下
386 : ◆1WEjI0bkj6 [sage]:2017/03/08(水) 15:29:50.09 ID:rUIXNPLf0
書き忘れました。
安価下です。
387 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/08(水) 15:59:32.54 ID:lh0mGQfo0
ヴォルトとジンジャーが先行して、追手を見つけ次第気絶させてブロンズと共に階段から逃げる、で
388 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/08(水) 19:22:21.66 ID:pUn3eZ+K0
きてたか、気付かんかった
389 : ◆1WEjI0bkj6 [sage]:2017/03/09(木) 11:11:19.34 ID:t1hwUhWM0
訂正です。
>>383の「顔の割れているジンジャー」→「顔の割れているブロンズ」
390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/19(日) 21:13:38.34 ID:WkzfRWeO0
エタったかな?
391 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/03/20(月) 22:00:02.85 ID:xCBcotbM0
ssを再開します。
392 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/03/20(月) 22:19:24.60 ID:xCBcotbM0
ヴォルトが、メンバー達を目隠しとして、こっそりと非常ベルを押すとビル内に大きな音が響いた。

平時であれば、ざわめきつつも店員の案内があるまで動かない客も多かっただろうが、今回は先のエレベーターの故障も相まって
多くの客が不安を感じたようだ。

押し合い圧し合い、というほどではないものの、かなりの人数が下へ降りる階段へと向かった。

そして、ヴォルト達は計画通り、人の流れに乗じて北の階段を下りる。

ヴォルトとジンジャーは先行し、好機があれば追手の念能力者を無力化。

他のメンバーは不測の事態に対応できるように少し遅れて二人を追った。

このビルの階段は、一階毎に途中の踊り場で折り返しながら降りる形式をとっている。

ヴォルトは、四階と三階の間の踊り場で、三階の気配を伺う。

・・・少なくとも階段の周辺は大丈夫のようだ。

電機メーカーの暢気な宣伝音声が響いているのみで、特に異常は感じない。

次に、三階から二階・・・。

先程と同じように踊り場から、二階のフロアを見下ろしたとき、それはヴォルトの目に飛び込んだ。

水色のワンピースに、黒縁の眼鏡、ピンクの花飾りのついた白い鞄。

ブロンズから、聞いた通りの服装をした女性が、こちらに向けて片手でリボルバー式の拳銃を構えていた。

周りにいる一般人の客は、彼女の方をちらりと見るのみで特に驚いた様子はない。

だが、隣でジンジャーが息を飲む音が聞こえた。

【ヴォルトの推理】
『依存ステータス』
知力 4

『補正項目』
なし

目標値 4 >>↓1コンマ一桁

【ジンジャーの推理】
『依存ステータス』
ジンジャーの知力 5

『補正項目』
なし

目標値 5 >>↓2コンマ一桁
393 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/20(月) 22:21:24.20 ID:U1GtxQpCO
394 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/20(月) 22:28:40.50 ID:qp75f9Byo
395 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/03/20(月) 22:32:45.52 ID:xCBcotbM0
【ヴォルトの推理】
目標値 4
 出目 0 大失敗!

【ジンジャーの推理】
目標値 5
 出目 0 大失敗!
396 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/03/20(月) 22:43:53.88 ID:xCBcotbM0
(と、とにかく隠れないと!)

隣を見てみるとジンジャーも同様に慌てていた。

前もって警戒はしていたが、まさか白昼堂々と拳銃を構えているとは彼も予想していなかったのだろう。

何故、周りの人間は特に騒いでいないのか。

それについて考えを巡らす間もなく動揺してしまったのは、二人にとって大きな失策だった。

明らかに自分を見て動揺した。

二人の様子を確認した女は、拳銃の引き金を二度引いた。

ヴォルトとジンジャーに、一つづつ光弾が向かっていく。

【ヴォルトの回避】
『依存ステータス』
技術 9

『補正項目』
混雑 -2
動揺 -1

目標値 6 >>↓1コンマ一桁

【ジンジャーの回避】
『依存ステータス』
ジンジャーの技術 7

『補正項目』
混雑 -2
動揺 -1

目標値 4 >>↓2コンマ一桁
397 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/20(月) 22:51:34.83 ID:YZlHCN/e0
a
398 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/20(月) 22:52:45.81 ID:UnCj/4LD0
399 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/03/20(月) 22:55:59.19 ID:xCBcotbM0
【ヴォルトの回避】
目標値 6
 出目 3 成功

【ジンジャーの回避】
目標値 4
 出目 1 大成功!
400 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/03/20(月) 23:17:50.55 ID:xCBcotbM0
不意打ちに近い形で放たれた攻撃だったが、幸い距離はそれなりに離れている。

二人は、混雑した踊り場で多少動きにくそうにしながらも、追手の女の光弾を躱し死角へと逃げ込んだ。

(今のは・・・)

ジンジャーは、光弾を避ける際にあることに気が付いていた。

自分の前を、歩いていた一人の男。

光弾の軌道には、その男の肩が自分との間に入っていた筈だが、弾は男の右肩を貫通してきたのだ。

「ん、あれ?」

先程、弾が肩を貫通した男が声を上げる。

妻らしき女性が、その声に含まれていた動揺に気が付いたようで声をかける。

「どうかしたの?」

「いや、右肩から先の感覚が急に無くなって・・・というか全く動かない?」

「えっ? 動かないって、どんなふうに」

「ほんとに急に感覚が無くなったんだって、ヤバいんじゃないかこれ。 脳梗塞とか、かも」

「・・・不安ね。 とりあえず、早く降りて救急車をよびましょう。 
 流石にこのビルに直接呼んでも迷惑でしょうし、人が多くて分かりづらいから、近くにあった広場に来てもらえばいいわ」

不安げに会話をしつつ、下へと急いだ二人の話を聞き、ジンジャーは自分の中である仮説を組み立てた。
401 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/03/20(月) 23:39:04.73 ID:xCBcotbM0
ジンジャーはヴォルトと一旦、三階まで引き返しながら、早口で考えを説明していく。

「他の人達はあの銃が見えてないね。 奴は恐らく具現化系能力者だと思うよ」

「どういう事? あの銃が具現化したものだったら、念能力者じゃなくても見えるはずだけど」

変化系などで、一時的に固体化したようなオーラとは違い、具現化系は一般人にも念能力者にも、見ることが可能な物体を形成できる。

念の系統について知るものなら、誰でもわかるような基本中の基本だ。

「だけど、例外があるだろ? 具現化系なら隠を使うことで、見えなくすることが出来る」

「えっ? でも私たちには見えたじゃない。 隠を使ったなら、どうして・・・」

その言葉にジンジャーは意外そうな素振りを見せた。

「結構なベテランだと思っていたけど、もしかして念能力者と戦ったり関わることが少なかったのか?」

「うっ・・・、まあ、そうかも」

考えてみれば、私の仕事は地道な捜索が多かった。

たまに厄介な事情を抱えた案件が持ち込まれはするが、念能力者との闘いに発展するケースは、その中でも稀だ。

探知系の能力者に、力を貸して貰うことは有っても、あくまでも取引。

他人と個人的に親しくすることは無かったため、念能力に関する経験値は、日常的に念能力者と闘っているジンジャーの方が上だろう。
402 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/03/20(月) 23:45:42.99 ID:xCBcotbM0
「具現化したものを隠で見えなくすることが出来るのは知っての通りだけど、実はあれ、一般人の場合は念能力者の場合と違って、雑な隠でも
 全く見えなくすることが出来るんだ。 器用な奴なら、それを利用して一般人には見えないが、能力者には見えるように調整することもできる。
 彼女はその技術を使って、念能力者を見分ける踏絵をしたんだろうね」

「なるほどね・・・、私たちはまんまと引っかかっちゃったというわけか。
 能力の方は、弾が当たった部位の感覚を奪うことが出来るってとこかな。 容量的に考えると多分制限時間付き。
 厄介な事に人体を貫通もする」

「ああ、そんなところだろう。 無関係の人間に当たることも気にせず撃って来たから、殺傷性は低そうだが、当たり所が悪ければ
 一撃で戦闘能力を奪われるだろうね」

三階のフロアまで登ってきたヴォルト達は、三階への階段を途中まで降りてきていたブロンズ達を確認した。

相手は先程の場所で待ち構えるつもりのようで、まだ階段は登ってきていない。

仲間にはもう連絡されてしまっただろうけど・・・。

不意打ちでの突破作戦が、失敗に終わった以上次の作戦を考えなくては。

すぐに考え付く作戦としては、三階のフロアを通って別の階段を探す。

応援が来る前に、この階段を強引に突破してしまう。

いや、まだバショウとヴェーゼの顔は下の追手の女にはバレていないから、それを利用することも・・・。

ヴォルトはどうする?
403 : ◆1WEjI0bkj6 [saga]:2017/03/20(月) 23:46:17.98 ID:xCBcotbM0
00:30まで会議時間とします。
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