【ペルソナ5】9股かけたけどやっぱりたった一人を決めていく・後編【安価SS】

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226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/12(日) 08:00:11.55 ID:eLYSijcCO
べっきぃは怖い怖い言ってるけど春の前では毅然とすると思う
覚醒した春との対決は楽しみだな
227 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/12(日) 20:01:52.02 ID:XZChaJdx0

 3月5日(日)



モルガナ「今の状態は……」


高巻杏
★★★★☆☆☆☆☆☆

新島真
★★★★★★★★☆☆

佐倉双葉
★★★★★★☆☆☆☆

奥村春
※※※※※※※※※※

御船千早
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆

武見妙
★★★★★★★★☆☆

川上貞代
★★★★★★☆☆☆☆

大宅一子
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆

東郷一二三
★★★☆☆☆☆☆☆☆


モルガナ「ちょっと事態がややこしいな」

モルガナ「日記にでも書いてまとめた方がいいんじゃないのか?」


 !!セーブポイント!!

 ※もし条件が満たせなくなった場合でもここに戻れます。
  ただし、これ以降のイベントも繰り返し見ることになると思います。



228 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/12(日) 20:02:35.76 ID:XZChaJdx0

モルガナ「多分、今日はもう春は動かないと思うぜ」

モルガナ「まあ、正直今の春のことはよくわからないんだが……」

モルガナ「元々あいつはこんなことが簡単にできるやつじゃない」

モルガナ「お前だって、その気になれば人を殺せる力はあっても、人を殺せないだろ?」

モルガナ「その気になればできるって言ったって、簡単に一線を越えられるわけじゃない」

モルガナ「一昨日と昨日とで、かなり畳み掛けてきたからな」

モルガナ「今日も仕掛けるってのは春の負担的に考えにくいと思う」

モルガナ「ちょっと、楽観的すぎるかもしれないが……」

モルガナ「なんにしても、できることなんて限られてる」

モルガナ「どうしてもワガハイたちじゃ限度がある。お前やワガハイだけじゃ、春を止められない」

モルガナ「止められなかったら怪盗団の女性陣は分裂して、築き上げてきたものがなくなっちまう」

モルガナ「それを避けるにも、まずは信頼を取り戻して、協力を得ていかないとな」

モルガナ「今日は誰と会う?」


 どうしようか……


1、高巻杏
2、新島真
3、佐倉双葉
4、奥村春
5、御船千早
6、武見妙
7、川上貞代
8、大宅一子
9、東郷一二三

>>230
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/12(日) 20:11:15.61 ID:An/pkzL10
ksk
230 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/12(日) 20:12:09.60 ID:s84wcMTn0
5
231 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/12(日) 20:15:41.15 ID:XZChaJdx0

モルガナ「千早と会うのか」

モルガナ「千早は事情知ってるし、千早の気晴らしにもなるだろうな」

モルガナ「まだスケジュールは入れられるが、どうする?」


1、1日付き合う
2、他に予定を入れる

>>233

232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/12(日) 20:20:39.18 ID:s84wcMTn0
2
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/12(日) 20:33:21.12 ID:juS07yNGO
1
234 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/12(日) 20:37:25.59 ID:XZChaJdx0

モルガナ「どこに誘うんだ?」


1、プラネタリウム
2、美術館
3、ラーメン屋
4、竹ノ子通り
5、秋葉原

>>235、直下で
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/12(日) 20:40:50.67 ID:s84wcMTn0
1
236 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/12(日) 20:43:30.28 ID:XZChaJdx0

モルガナ「何かプレゼントするのはどうだ?」


  所持金
 ¥78994

(以前武見が何か言っていた気がする……)

>>238,千早の好きそうなものプレゼントしちゃってください

237 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/12(日) 20:51:12.52 ID:s84wcMTn0
ネックウォーマー
238 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/12(日) 21:18:29.08 ID:Ol3XAiAUO
毛糸のマフラー
239 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/12(日) 21:22:45.72 ID:An/pkzL10
240 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/12(日) 21:30:27.17 ID:XZChaJdx0

千早『え、お誘いいただけるんですか?』

千早『ありがとうございます。正直、自信失くしてて』

千早『嬉しいです、本当に』



《渋谷地下モール》


店員「今、冬物大決算でお安くなっていますよ」

 −2980円

  所持金
 ¥76014




《プラネタリウム》


千早「すみません、お待たせしましたか?」

(毛糸のマフラーをプレゼントした)

千早「え、いいんですか!?」

千早「ありがとうございます、まだいきなり寒さが戻ったりして外にいると辛い時もあって」

千早「首は温めた方がいいって言いますもんね。えへへ」

 ★+1つ



(昼間見る夜はどこか幻想的だ)

千早「綺麗ですね……」

千早「……なんだか故郷を思い出します」

千早「東京の空は明るくて狭いです。それは人の営みで大事なんですけど」

千早「暗くないと、見えないものもあるんですよね」

千早「故郷にいい思い出はないですけど、でも星空を見るのは好きでした」

千早「何もなかったからですかね。空は広くて、鮮やかでした」

千早「…………」

千早「……、ありがとうございます。誘っていただいて」

千早「でも、あの人の覚悟の前では何もできなかった」

千早「私じゃ足りないんです」

千早「やっぱり、『塔』が見えてしまう……」

千早「運命は変えられると、あなたは証明してくれました」

千早「『崩壊』も変えることができる……そう信じたいです」

千早「ただそれには、彼女の覚悟を否定し、それを証明しなければならない」

千早「正直、私にはその未来が視えません……今のところは」


1、『今のところは』なら希望はあるな
2、変えるためには千早の力が必要だ


>>242
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/12(日) 21:41:42.57 ID:s84wcMTn0
2
242 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/12(日) 21:43:17.88 ID:kIeVe23yO
2
243 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/12(日) 21:48:13.16 ID:XZChaJdx0

千早「……!」

千早「私の、力……」

千早「私にできること……覚悟……」

千早「……はい!」

千早「このまま、あなたが築き上げてきたものを壊されるわけには、いきませんよね」

千早「今度も乗り越えましょう!」

千早「何せ、『死』の運命すら乗り越えたあなたです」

千早「『崩壊』が乗り越えられないなんて、そんなことはありませんよね!」

千早「……少し、春さんの覚悟に心を引き摺られ過ぎていたようです」

千早「でも黙っているわけにはいきません」

千早「拒絶されようと占い師らしく、口出ししちゃいます!」

千早「きっと、それが、私にできる唯一のことで」

千早「私の覚悟です」


(千早の目に光が戻ってきた……)

 ★+3

244 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/12(日) 21:49:10.70 ID:XZChaJdx0

『!!モルガナTALK!!』


モルガナ「千早が元気になってよかったな」

モルガナ「千早の運命が視える力ってのは、きっと辛いだろう」

モルガナ「分からないからこそ動ける時はきっとある」

モルガナ「でも滅茶苦茶な方向に行っちまったら元も子もない」

モルガナ「千早はきっと、ワガハイたちのコンパスになるはずだ」

モルガナ「……そう言えば明日、川上が春と話をするって言ってたな」

モルガナ「川上はかなり春に苦手意識持っているみたいだが……」

モルガナ「まあ今の春は相手にしたくないよな、誰でも」

モルガナ「明日の放課後は川上も春も時間取れないと思うぜ」

モルガナ「川上を信用して、お前は他の行動をとった方がいいだろうな」

モルガナ「今日はもう寝ようぜ」




高巻杏
★★★★☆☆☆☆☆☆

新島真
★★★★★★★★☆☆

佐倉双葉
★★★★★★☆☆☆☆

奥村春
※※※※※※※※※※

御船千早
★★★★★☆☆☆☆☆

武見妙
★★★★★★★★☆☆

川上貞代
★★★★★★☆☆☆☆

大宅一子
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆

東郷一二三
★★★☆☆☆☆☆☆☆

245 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/12(日) 21:49:50.96 ID:XZChaJdx0

 3月6日(月) 放課後


(川上は春と話してくると告げて教室を出て行った)

(二人とも、夜まで会えないだろう)


モルガナ「これからどうする?」



1、高巻杏
2、新島真
3、佐倉双葉

5、御船千早
6、武見妙

8、大宅一子
9、東郷一二三


>>247
246 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/12(日) 21:51:12.19 ID:s84wcMTn0
8
247 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/12(日) 21:52:06.27 ID:Ol3XAiAUO
5
248 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/12(日) 21:56:08.78 ID:XZChaJdx0

モルガナ「千早と会うのか」


御船千早
★★★★★☆☆☆☆☆


モルガナ「今なら相談できそうだな」

モルガナ「千早ならお金を払えば占ってもくれる」

モルガナ「どうする?」


1、遊びに行く
2、相談する(春)
3、相談する(武見)
4、占ってもらう

>>250
249 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/12(日) 22:04:48.30 ID:s84wcMTn0
1
250 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/12(日) 22:05:46.63 ID:Ol3XAiAUO
3
251 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/12(日) 22:07:53.90 ID:XZChaJdx0

モルガナ「まだスケジュールが入れられるな」

モルガナ「その頃には川上と春も話は終わってると思うぜ」

モルガナ「どうする?」


1、高巻杏
2、新島真
3、佐倉双葉
4、奥村春
5、御船千早
6、武見妙
7、川上貞代
8、大宅一子
9、東郷一二三

>>253
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/12(日) 22:13:19.64 ID:s84wcMTn0
8
253 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/12(日) 22:14:36.59 ID:CMMub2xJ0
8
254 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/12(日) 22:18:05.04 ID:XZChaJdx0

モルガナ「大宅にはまだワガハイたちのこと知らせてないよな?」


大宅一子
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆


モルガナ「信頼されてない状態でこんな話聞かされるとさらに信頼が下がるぞ」

モルガナ「どうするんだ?」


1、怪盗団の現状を話す
2、普通に過ごす

>>256
255 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/12(日) 22:19:32.26 ID:CMMub2xJ0
2
256 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/12(日) 22:25:57.24 ID:Ol3XAiAUO
2
257 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/12(日) 22:52:48.15 ID:XZChaJdx0
お疲れ様でした。
久しぶりに修羅場のないデート書けてこっちは気がだいぶ楽です。
明日はべっきぃvs春の第二ラウンド(もっと胃が痛いと思われる)がありますけどね!

みんな星をあげることに集中してるのでしょうか? それもまた選択の一つです

あと、春が何を考えているのかは惣治郎だったりべっきぃがいろいろ推察してますが、当たっているとは限りません。
後から出た推理が正しいとは限らないのです。攻略には直接関係ありませんが、ピースを当てはめるのも面白いかもしれませんね。

にしても千早スナイパーが現れたことに驚いた……バッドエンドが尾を引いているのでしょうか?

ではまた次回の更新でお会いしましょう!
258 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/13(月) 20:05:47.64 ID:xXTusmpD0

千早『え、あ、相談ですか?』

千早『大丈夫ですよ。いつもの場所にいますから』


大宅『おお、久しぶり』

大宅『久しぶりに一杯やる? って冗談冗談!』

大宅『ララちゃんとこで待ってるよ』



《新宿・路上》


千早「武見さんですか?」

千早「はい、チャットで話聞いてもらったりしてます」

千早「そう言えば、診察室でかける音楽に悩んでるって言ってました」

千早「以前は無音だったみたいなんですけど、患者さんにお子さんが増えて」

千早「雰囲気柔らかくしたいけど、武見さん、音楽の趣味がちょっと偏っているからって自分で言ってました」

千早「普段何聴くんでしょう? 私、ロックとパンクとメタルの違いがわからないです……」

(武見はいい音楽を探しているらしい……)

千早「…………」

千早「武見さんと何かありました?」

千早「うーん。いや、表立ってという感じじゃないですね」

千早「武見さん、そう簡単に心さらけ出す人じゃありませんし」

千早「…………」

千早「タロットで視てないので漠然としてますけど」

千早「断ち切った方が楽……と考えてるのかも」

千早「……あまり人付き合いを好む人ではないので」

千早「媚びるぐらいだったら一人でいたいと感じている」

千早「でもやっぱり、一人にはなりたくないんですよ」

千早「……プライドが邪魔してる感じなのでしょうか」

千早「これは、はい。相談されたら答えますけど」

千早「多分、武見さんは相談しないでしょうね……」

千早「弱み見せたら負けと考える方ですから」

千早「とは言っても、武見さんは強い人ですから」

千早「答えは出せると思います。多少時間はかかるかもしれませんけど、きっと大丈夫」

(千早はある種の信頼を武見に感じているようだ)

モルガナ(ワガハイたちの方が今は問題だろうな)

モルガナ(武見に時間が必要なら、こっちもその間やるべきことをやっちまおうぜ)

259 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/13(月) 20:06:47.32 ID:xXTusmpD0

《バー・にゅぅカマー 》


大宅「よ! あれ、なんかやつれた?」

大宅「もうすぐ実家帰るんでしょ? 大丈夫それで」

大宅「あー、ネタ元が消えるかあ」

大宅「まあこっちは問題ない、多分だけど」

大宅「なんとかなるって、大体のことは」


1、なんとかしないといけないことが?
2、多分っていうのは?

>>261

260 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 20:42:02.71 ID:uYLSlusQ0
2
261 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 21:26:32.24 ID:7ulKUHopO
1
262 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/13(月) 21:30:23.41 ID:xXTusmpD0

大宅「なんとか……」

大宅「いや、何とかじゃなく、絶対にやってやりたいこと」

大宅「相棒の医療費がね」

大宅「廃人化の被害者であるとの認定がすごく難しいんだよ」

大宅「なんとか力にならなきゃって思ってさ、獅童の立件ができたことだし相棒の廃人化の件も加えたいんだけど」

大宅「そしたら医療費も請求できるようになる」

大宅「でも立件自体を結構邪魔してくる奴がいてね」

大宅「少しでも暗部をさらけ出したくない奴らがいるんだよ、獅童の取り巻き連中の中にはさ」

大宅「ま、今更負けるつもりはないけどね」

大宅「よし、景気づけに一杯やるか!」

大宅「ララちゃーん、一杯……」

ララ「…………」

大宅「未成年にはお酒出しちゃダメ、やっぱり?」

(大宅の目はまだ諦めてはいない……)

 大宅+★1つ

263 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/13(月) 21:32:37.75 ID:xXTusmpD0

『!!モルガナTALK!!』


モルガナ「千早の相談も大宅の様子も悪くはなかったな」

モルガナ「ただ、川上と春は結局どうなったんだろうな……」

 プルルルルル……

 !

(川上から着信だ……!)

川上『あー、もしもし?』

川上『うーん、やっぱり私奥村さん苦手だわ……ってか修羅場が無理なんだわ……』

川上『もう精神的に疲れてさ、家帰って少し寝ようと思ったらこの時間になったワケ』

川上『文章じゃ長くなるしさ、今大丈夫だよね?』


 ……

 ………

 …………


《放課後・空き教室》


川上「はあ。憂鬱すぎる……」

春「私は構いませんけど」

川上「こっちが構うの」

川上「だいぶ派手にやらかしてるって聞いてさ、ちょっと話聞こうかななんて思ったりしたわけ」

春「話を聞いているならそれ以上のことは説明しようがないですよ」

川上「あのさ、奥村さんの動機自体はわからなくはないんだけど」

川上「やってることはちょっと過激すぎない?」

春「そうですか?」

春「敵に対しては徹底的に」

春「基本だと思いますけど」

川上「そんな白黒はっきり分けられるものじゃないでしょ、人間関係って」

川上「みんなのこと、嫌いになったわけじゃないんでしょ?」

春「まあそうですね」

春「でもそれとこれとは別ですし」

春「先生のことも嫌いじゃないです、私」

春「かつての生徒の為に副業して、お金を払い続けて」

春「教師としての責任感がなければ、簡単にできることじゃないと思います」

264 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/13(月) 21:34:54.37 ID:xXTusmpD0

川上「……私、副業してたなんて言った?」

春「教師のお給料だけでお金渡せるとは思えませんから」

春「副業も、まあ大体予想はつきます」

川上「…………」

川上「あー、もしかして脅迫する気でいる?」

春「以前は質問でしたね」

春「もう一度同じ問いをします」

春「彼への想いと教師としての立場、二つに一つしか選べないならどっちをとりますか?」

川上「…………」

川上「……あー、来たその問い」

川上「もうこれ明らかに脅迫だよね」

春「ふふっ」

春「教師と生徒の恋って物語としてはロマンティックだなって思いますよ」

春「でも現実は、違いますよね」

川上「で、奥村さんは恋の方をとるわけだよね」

川上「全てを敵に回す覚悟は素直に凄いと思うよ」

春「だって両方を手に入れるなんて都合がよすぎると思いません?」

川上「まあ難しいのは確かだね」

川上「だからと言って簡単に脅迫に屈するわけにもいかないんだけど」

春「へえ……」

春「教師の立場を失うつもりということですか?」

川上「前も言ったでしょ、私は教師を辞めるつもりはないよ」

川上「確かにメンバー自体は知らなかったけど」

川上「怪盗団が奪い返してくれた志を、私はまた捨てる訳にはいかないから」

春「…………」

春「先生の考えを聞かせてくれますか?」

春「何も考えなしで呼び出したわけじゃないですよね」

川上「うーん。一応ね」

川上「まずさ、私の場合はその二択は脅迫として成立してない」

春「……どういう意味ですか?」

川上「金銭とかが目的なら継続的に弱みを握り続ける必要はあるわけだけど」

川上「奥村さんはそんなものが欲しいわけじゃないでしょう?」

川上「私が教師の立場を失ったら、彼への想いを邪魔するものは何もなくなるわけで」

川上「確かに強力ではあるけど、一発しか撃てない銃みたいなもの」

川上「むしろ撃てば失うものが何もなくなって、なりふり構わずに彼へアタックできるわけだから」

川上「奥村さんが欲しいモノが彼である以上は、その脅迫は無意味だよ」

春「…………」


265 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/13(月) 21:35:20.09 ID:xXTusmpD0

春「考えましたね」

川上「どうも。まあ予習の期間は長かったからね」

川上「この答えは奥村さんの採点ではどう?」

春「うーん」

春「60点ぐらいですかね」

川上「どうしよう、思ったより低かった……」

春「一回しか撃てないという点に気付いたのは素直に凄いなって思いました」

春「でも私だって、考える時間はありましたしね」

春「ねえ、先生……?」

春「先生は、自分の大切なものをいつ壊されるかわからない状態で」

春「どれくらい耐えられますか?」

川上「…………」

春「引き金は私がいつでも引けるわけです」

春「常に銃口をこめかみに突き付けられている状態を、何か月、何年?」

春「その状態で平然と過ごせますか?」

春「私が折れるのが先か、先生が折れるのが先か」

春「根競べになりますね。どうなるかはわかりませんけど」

春「先生の大事な教師としての立場は、私の気まぐれでいつでも壊せるんですよ」

川上「…………」

川上「あー、もう胃が痛くなってきた。奥村さん、私に胃潰瘍できたら医療費出してくれない?」

春「それで彼の事を諦めてくれるならいくらでも」

川上「それは安すぎるかな」

春「ですね」

川上「ま、でも非現実的な方の答えから言ったよね」

春「あれ? もしかして気付いてたんですか?」

川上「あんまり気付きたくはなかったけどね……」

春「一応1対1を意識しました。でも私と先生だけならそんなまどろっこしいことはする必要はないんですよね」

川上「……ま、彼がそんな脅迫を許すはずがないよね」

川上「でも奥村さんは絶対に引かない」

川上「唯一引くことがあるなら、彼が奥村さんを選ぶことだけ、か」

春「そこまで考えてたなら100点ですよ」

川上「私勝ち目ないじゃん、これ。あー……」

川上「わかったわかった。私の負けだよ」

266 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/13(月) 21:37:04.16 ID:xXTusmpD0

春「……本当にそう言ってますか?」

川上「彼の心の動きまで利用するつもりなら適いっこないよ」

川上「私はそこまでできない」

川上「そこまで徹底的には、できたとしてもやれないよ」

春「…………」

川上「はあ、これでも結構考えたつもりだったんだけどな」

川上「言っとくけど私こういうの本当にダメなんだからね?」

川上「いきなり言われたら絶対パニクるから」

春「けど正直、先生は手強かったです」

川上「いやもう、奥村さんに言われても説得力ない……」

川上「はあ……」

川上「どうやったって彼は私を選べないのがわかったし」

川上「だからここからは、女同士じゃなくて、教師として話すから」

川上「あなたも生徒として聞きなさい」

春「…………」

川上「あのさ、こういうやり方で彼を手に入れたとしてもさ」

川上「彼はあなたのこと好きになってくれると思う?」

春「嫌いには絶対になれないですよ」

春「彼だって、自分が原因なのはわかっているでしょうし」

春「嫌いになれないなら、一緒にいればいくらでも心は変わります」

川上「…………」

川上「私はそうは思えないけどね」

春「…………」

春「彼が私を嫌うとしても」

川上「違う、後者の方」

川上「一緒にいれば心は変えられるって方ね」

春「…………」

川上「奥村さんが彼のこと本気で好きなのはわかる」

川上「その為ならたとえ卑劣と言われる手であっても、他の全てを失っても、躊躇う気がない覚悟もわかる」

川上「でもそれで、奥村さんが本当に全てを失ったら」

川上「彼は一生、悲しみ続けると思うよ」

川上「たとえ一緒になれたとしても、彼から罪悪感が消えることは絶対にない」

川上「更に言うなら、奥村さんも幸せにはなれない」

川上「犠牲の果て、そんなやり方で幸せになるなんて、絶対にないよ」

春「それが何か?」

川上「あー、即答しちゃうのか、ここで……」

川上「なんでこんなやり方を選んだの?」

春「なんで、とはなんですか?」

267 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/13(月) 21:37:32.91 ID:xXTusmpD0

川上「怪盗団のメンバーだった以上は、奥村さんは正義感も強い人のはず」

川上「芯の通った強さを持っているはず」

川上「そうじゃないと、世直しなんてやらないよ」

春「…………」

川上「なにかあるんでしょ?」

川上「奥村さんはこういうことができる子じゃない」

春「実際にできているじゃないですか」

川上「考えることはできるかもしれない。実際考え付いてるわけだしね」

川上「でもさ、実際に行動を起こせるかは別の話」

川上「私は奥村さんの直接の担任じゃないけど、それでも今の奥村さんが普通の状態じゃないのはわかるよ」

川上「自分でその理由はわかってる?」

川上「こんな破滅的なやり方を選んでる奥村さんが、歪んでること」

川上「その原因は、自覚してる?」

春「…………」

春「わかりません」

川上「……そっか」

川上「認めたくない、か」

川上「あなたみたいに賢い子が、自分で気付いてないとは思ってないよ」

春「……話はそれで終わりですか?」

川上「私の方はね」

川上「奥村さんが話したくなったらまたいつでもおいで」

川上「もう女同士の話する必要はなくなったわけだから」

川上「耐え切れなくなったら、いつでも来ていいよ」

川上「誰にも言えなくて一人で抱え込む辛さは、私にもわかるから」

春「…………」

春「必要ないです」

川上「必要あるなしを決めるのはあなたじゃない」

川上「私は先生であなたは生徒」

川上「このまま壊れていく生徒を黙ってみているつもりはないから」

川上「嫌でも話は聞かせてもらうからね」

春「…………」

春「私には彼しか必要ないので」

春「その為に私は全てを差し出すんです」

春「失礼します」


268 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/13(月) 21:38:26.37 ID:xXTusmpD0

 …………

 ………

 ……



川上『分かる!? この胃のキリキリ感!?』

川上『私基本安定重視なんだよね、もう無理だからこんな駆け引き!』

川上『副業の話出た時の心臓のバクバク具合は本気で死ぬかと思ったわ!!』

川上『あんなことやってたなんて知られてたらと思ったら、もう……!!』

川上『怪盗団は君を筆頭に問題児しかいないわけ!? ちょっと!?』

モルガナ「春との会話がよっぽど堪えたんだな……申し訳ない」

モルガナ「メイドの話は春は知らないんだけどな」

(しばらく怒鳴られ続けた……)

川上『はあ……』

川上『うーん、なんというのか』

川上『このやり方をしないといけないっていう思い込みを奥村さんから感じたかな』

川上『君を手に入れるためには全てを差し出さなければならないって言ってたし』

川上『それがなんでまでかはわからないけど』

川上『まあでも、奥村さんかなりヤバいとこまでキテるよね』

川上『これ、単なる恋愛と友情どっちをとるかだけの話なのかな……』

川上『やっぱり別に何かを抱えてる気がする、単なる視野狭窄ってだけじゃなくて』

川上『まあ、教師の勘?』

川上『注意して見てみるけど……』

川上『あの子、簡単に表に出すタイプではないしね』

川上『とりあえず、一筋縄ではいかないことだけはまあ、言わなくてもわかってるだろうけど改めて伝えとくね』

川上『あと胃潰瘍になったら君が医療費払ってね。じゃあ』

(通話が切れた……)

269 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/13(月) 21:39:28.50 ID:xXTusmpD0

モルガナ「思い込み、か」

モルガナ「確かに何か思い込まないとここまで極端な行動は出ないだろうな」

モルガナ「ただそれが何かがわからないな……」

 !

モルガナ「どうした?」

(春からチャットが来ている……!)



春『明日の夜、デートしない?』

春『そうだね、あまり断ってほしくはないかな』

春『断られたらちょっと過激な行動しちゃうかもね?』



モルガナ「…………」

モルガナ「送られた時間を見る限り、川上との話の直後だろうな」

モルガナ「川上とのやり取りが刺激になっちまったんだろう」

モルガナ「文章もかなり攻撃的だ」

モルガナ「どうする?」


1、断る
2、OKする


↓3レスで多い方
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 21:40:28.14 ID:SWl/l6D80
2
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/13(月) 21:55:13.61 ID:0TBz0yL20

272 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/13(月) 22:11:50.68 ID:xXTusmpD0

(いい予感はしないが、明確に脅しと取れる言葉を使っているのを放置するのは危険だろう……)

(了承の返信をした)


春『楽しみだな』

春『じゃあ、明日ね』


モルガナ「…………」

モルガナ「杏殿や真、最近チャットの連絡がつかないことが多いよな」

モルガナ「心労が溜まっているんだと思う。今の状態は知らせない方がいい」

モルガナ「知らせてどうにかなるなら知らせるが、どうにもならないからな……」

モルガナ「明日は放課後すぐなら空いてるだろう」

モルガナ「今日はもう寝ようぜ。明日の春の様子はちゃんと見とかないとな」



高巻杏
★★★★☆☆☆☆☆☆

新島真
★★★★★★★★☆☆

佐倉双葉
★★★★★★☆☆☆☆

奥村春
※※※※※※※※※※

御船千早
★★★★★☆☆☆☆☆

武見妙
★★★★★★★★☆☆

川上貞代
★★★★★★☆☆☆☆

大宅一子
★★☆☆☆☆☆☆☆☆

東郷一二三
★★★☆☆☆☆☆☆☆

273 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/13(月) 22:17:41.36 ID:xXTusmpD0
ジョーカー相手には愚痴を吐くけど春の前ではきりっとするべっきぃは教師の鑑だと思うのです
そろそろ春の問題に気付く人も出てきそうですね

竜司と祐介の出番がどうしよう、出る幕がないのです。
怪盗団の問題として絡ませたいけど、この二人に恋愛相談って無理な話じゃないですか……
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/13(月) 22:38:54.63 ID:SWl/l6D80
べっきぃ春苦手って言ってるけど今一番親身に春に接してるのはべっきぃだと思うんだよな
あと副業の詳細な内容知らなくてよかったな…知ってた時の反応も見たかったけど
春の謎の行動…修羅場だろうなあ
そして>>1でも竜司祐介は恋愛相談させるのは無理か…!
275 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/14(火) 10:49:16.86 ID:m8fRKlQv0
病院で流す音楽か、ジブリのインスト流してる所はあったな
双葉たんは★8以上は無いと失敗しそうだね
春ちゃん、、、
ジョーカーに特定の誰かを選ばせようとしてるのか?
自分が嫌われれば他の怪盗団メンバーは仲違いせず済むと思ってる?


276 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/14(火) 13:11:41.49 ID:uMaiWnxJ0
いや絶対誰かにジョーカー渡すのは考えてないだろ
一回身体で誘ってるし
どうせ壊れるなら自分の手で徹底的にって感じだと自分は推測してる
277 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/14(火) 20:06:56.73 ID:nMwhxFK30

 3月7日 昼休み


(竜司に昨日の経緯を話してみた……)

竜司「あのさ」

竜司「川上お前に甘すぎね?」

竜司「まあ俺らのこと考えてくれるのは助かるんだけどよ」

モルガナ「川上は春以外にも、杏殿や真、双葉も4月からここに入るし」

モルガナ「恋敵としてよりは生徒として見てるんだろう、きっと」

竜司「やる気なさそうなイメージしかねえから、ぶっちゃけ意外」

竜司「で、杏や真には言ったのか?」

モルガナ「杏殿も真もどうも不安定だからな……」

モルガナ「今日のことは言っていない。言ってどうなるものかとも思うしな」

竜司「むっずかしいな……」

竜司「ん?」

竜司「あれ、真じゃね?」

(窓から見える景色の下に真がいる)

モルガナ「……春もいるな」

(ここから見る限りでは、どうやら真の方から春に話しかけているようだ)

竜司「何話してんだ、あいつら……?」

モルガナ「ワガハイたちが聞いていない以上、特にジョーカーに聞かれたくない話だろうな」

竜司「杏は大丈夫か?」

モルガナ「教室では普段通りに見せていたが……」

モルガナ「どこかやっぱり、ジョーカーのこと避けてる気がするな」

竜司「うーん」

竜司「杏が折れるなんて全然想像つかねえんだけどな」

モルガナ「同感だが」

モルガナ「今の春は本当に何をしても不思議じゃない」

モルガナ「……真も不安だな」

竜司「春に何言ってるんだろうな」

(春と真が分かれていく様子が見えた)

モルガナ「……嫌な予感しかしないな」

竜司「春もそうだし、杏も真も意見違うみたいだし、双葉にいたってはまだ話してないんだろ?」

竜司「こんだけバラバラで、本当に大丈夫か?」

竜司「収拾つくのかよ、これ」

モルガナ「……つけないと、いけない」

モルガナ「お前がまいた種だ、ジョーカー」

モルガナ「きっちり答えは出すんだ」


278 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/14(火) 20:07:37.76 ID:nMwhxFK30

 放課後


モルガナ「春の約束の時間までまだ間があるな」

モルガナ「誰かと会ってみないか?」

モルガナ「まだ現状を知らせてない女もいるし、双葉にも話してないだろう?」


 どうしようか……



1、高巻杏
2、新島真
3、佐倉双葉

5、御船千早
6、武見妙
7、川上貞代
8、大宅一子
9、東郷一二三


>>280

279 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/14(火) 20:12:44.61 ID:m8fRKlQv0
3
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/14(火) 20:16:48.79 ID:ich13nM0O
3
281 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/14(火) 20:46:04.19 ID:nMwhxFK30

《ルブラン》


双葉「おー、今日は早いな」

双葉「惣治郎、コーヒー」

惣治郎「はいはい」

(久しぶりにゆったりした時間を過ごした気がした……)

双葉「そうそう、カナちゃんから手紙来た!」

双葉「カナちゃんはPCもスマホも持ってないらしいからな」

双葉「でも高校行けば親が買ってくれるって言ってた!」

双葉「通信料払うためにバイトもするって言ってた」

双葉「だから今な、いいスマホ探してるとこなんだ」

双葉「格安SIMとかも今は揃ってきてるからな」

双葉「高ければいいってもんじゃないしな、スペックは必要な分だけでいいんだ」

双葉「カナちゃんがスマホ買ったら、毎日チャットしようなって」

双葉「今それが一番楽しみなんだ!」

双葉「お前も実家帰るし、みんなも卒業したりして会う回数は減っても」

双葉「繋がりは消えない。ネットでおしゃべりできるっていうのもあるけど、それだけじゃなくて」

双葉「怪盗団は役目を終えても、永久に不滅ってことだ」

双葉「うん、だから寂しくない。大丈夫」

双葉「強がりじゃない。本当にそう思ってる」

双葉「私はみんながいつ来てもいいように、ここを守っていくんだ!」

(双葉の声からは、怪盗団が崩壊するという事態は一切想像してないのがわかる……)

 双葉+★1つ


佐倉双葉
★★★★★★★☆☆☆


モルガナ(どうする?)

モルガナ(双葉に春のことを話すか?)


1、話す
2、今はまだ止めておく

>>283

282 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/14(火) 20:59:01.71 ID:OarRzMScO
2
283 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/14(火) 21:16:24.57 ID:PRC5mbKP0
2
284 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/14(火) 21:25:27.91 ID:nMwhxFK30

(まだ早いと感じる)

(避けられはしないが、もう少し時機を見る必要があるだろう……)

双葉「どうした?」

双葉「ははーん、お前は寂しいんだな?」

双葉「ふふん、いつでも戻ってきていいからな!」

(…………)

(早く何とかしなければ……)

285 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/14(火) 21:26:39.05 ID:nMwhxFK30

《お台場海浜公園》


(春の指定した場所と時間通りに着いた……)

春「時間通りだね」

(以前と同じく、普段の私服よりも意識したコーディネートだ)

春「一回ね、夜のデートってしてみたかったの」

春「大人っぽいよね、こういうの」

春「憧れてたんだ」

春「ちょっと歩こう?」

(モルガナは以前と同じく姿を隠している)

(春はこちらの袖をわずかに摘まんで後ろから歩いている)

春「夜景、きれいだね……」

春「あれ全部が人の営みなんだね」

春「だからかな、光って暖かいよね」

春「暗闇も嫌いじゃないよ。想像力とか、そういうのは暗闇の中で生まれると私は思ってる」

春「それがカタチになったのが、あの光なんだよ」

春「私も、君と一緒に」

春「あの光の一つになりたいな」

春「…………」

(言葉が途切れた……)

春「…………」

春「そろそろかな」

春「ねえ」

(突然、袖を引っ張られた)

(身体の向きを強引に変えられる――)


 !?


春「――――」


(春が背伸びして、唇と唇を重ねてきた――)

(あまりに唐突過ぎて、反応ができなくなる……)

春「んっ……」

 がしゃん

 !?

春「……気分はどうかな、杏ちゃん」

杏「…………!!」

286 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/14(火) 21:28:36.05 ID:nMwhxFK30

春「ふう。今でもドキドキしてる……」

春「……ファーストキスが君で、本当に嬉しい……」

杏「……春、なんで……?」

(状況がわからない……!)

春「彼の意思が関係ないのは、一応言っておくよ」

春「私がしたいから、したんだよ」

杏「春!!」

杏「わざわざ呼び出して、なんで!?」

春「現実を教えてあげようと思って」

春「杏ちゃん、今どんな気分?」

春「好きな人が別の女性とキスしている姿を見るのって」

春「言ったよね、私たちは彼を巡っての敵同士になってる」

春「杏ちゃんはそれを否定しようとしてる、私を仲間に連れ戻すことで」

春「それ、今でも同じこと思える?」

杏「…………」

杏「春……?」

杏「それだけ?」

杏「見せつける為だけに、こんな真似したの?」

春「そうだよ」

春「ねえ、これでもまだ」

春「彼が杏ちゃん以外の人を選んでも、祝福できるのかな」

春「もう想像できるよね」

春「彼が、他の女性と――こういうことをする姿が」

春「自分が選ばれなかった時が」

杏「春……!」

春「ねえ、今でもまだ」


 パシン!


(杏が春の頬を叩いた……!)

杏「そんなことの為に、こんなことしたの!?」

杏「なんで、意味わかんない……!?」

春「…………」

春「今叩いたのは、仲間の為に怒ったんじゃないよね?」

杏「…………!!」


287 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/14(火) 21:29:48.53 ID:nMwhxFK30

春「気付いてるでしょ? 自分の中の暗い感情に」

春「嫉妬とかそういう気持ち」

春「今、杏ちゃんは仲間に対して怒ったんじゃない」

春「女の子として、私に暗い感情を抱いてる」

春「わかるよ」

杏「違、違……」

春「認めていいんだよ」

春「杏ちゃんは私を敵として見てるんだよ」

春「何もおかしいことじゃない。自然な感情だよ」

杏「違う!!」

春「うーん」

春「まあこれ以上言う必要はなさそうかな」

春「これだけ動揺してるんだもん。もう完全に自分でわかってるよね」

杏「――――!!」

(杏が走り去った――!)

(反射的に追いかけようと身体が動く)

春「駄目」

(春が思いのほか腕を強く掴んで止めた――)

春「追いかけて追いついて、君は杏ちゃんに何を言うのかな?」

春「今ね、杏ちゃんが何を一番許せてないと思う?」

春「私に対してじゃない。私のことを許せなかった自分自身に対して」

春「醜い感情に溺れそうな自分自身が許せないんだよ」

春「そんな杏ちゃんに、同情で追いかけたって、惨めさが増すだけだよ」

 …………、

(春の目は、仲間を気遣うものになっている気がする……)

(春が手を離した)

春「まあこれも私の作戦かもしれないけどね」

春「追いかけられたら困るからこんなことを言ってるのかもしれないよ?」

春「私は私の好きにした」

春「だから君も、好きにすればいいよ」


 …………、

 自分がするべき行動は――


1、追いかける
2、ここに留まる


288 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/14(火) 21:30:19.70 ID:nMwhxFK30
↓3レスで多い方

今日はここまで
なんで自分はバレンタインにこんな修羅場を書いているんでしょうか……?

289 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/14(火) 21:32:24.43 ID:m8fRKlQv0
2
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/14(火) 21:45:09.38 ID:OarRzMScO
2
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/14(火) 21:55:57.64 ID:h6CMOdRxO
2
292 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/14(火) 22:00:59.15 ID:nMwhxFK30
BADEND回避しました。まあこれは分かりやすいですよね。
今まで言葉での応酬ばっかりだったので、もっとわかりやすい修羅場……となったらこうなりました。
何故バレンタインにこんなことを考えて書いているのでしょうか。

ジョーカーサイドから見ると状況がわからないと思いますが、次回春が説明してくれます。
エンジン暖まってきたようです。多分このまま暴走していきます。止めることができるのでしょうか。
それは皆さんの選択次第です。あと春ファンは本当にすみません。
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/14(火) 22:06:38.40 ID:YxKhTecU0
きつい……春もこんなやり方選ばざるをえないといけないくらい追い詰められてるのか
割り切れる性格じゃないだろうになぁ、杏殿は立ち直れるかな
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/15(水) 01:14:42.95 ID:cVTkPvLa0
バッドエンドは回避したが、だからハッピーエンドまっしぐらって訳にはいかないよな
ここのバッド回避は「何とか人死にが出ませんでした」レベルだし
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/15(水) 04:51:24.89 ID:ZOJYI4uL0
けど杏の気持ち考えてる辺り、春も壊す気ではあっても未練はあると思う
なんか無意識に止めてしまったのを、なんてね、って感じするし
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/15(水) 12:11:04.09 ID:3wDCVL4OO
大宅とひふみんに相談する事で春の止め方がわかるのかな?
春ちゃんスナイパーがいるとしたら、一度春ちゃん止めて崩壊を防いだのちならまた春ちゃん落とせるの?
297 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/15(水) 20:22:41.36 ID:CJeW+BSK0


(確かに杏にかけるべき言葉が、少なくとも今の自分にあるとは思えない……)

春「行かないんだ」

(春がバッグからハンカチを取り出した)

春「リップが付いてる。拭いた方がいいよ」


1、大胆にやってくれたな
2、これで本当に嬉しいのか?

>>299

298 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/15(水) 20:36:06.05 ID:RI0ggNOH0
1
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/15(水) 20:53:48.24 ID:Pv4EJhgFo
1
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/15(水) 20:58:35.10 ID:2U+9YDQB0
1
ジョーカーキレてるな
301 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/15(水) 21:04:09.67 ID:XWfFmDUG0

春「……そうだね」

春「私が私の本質に気付くまで、きっとできなかった」

春「もし出会わなければ一生無理だったかもしれない」

春「元々、恋愛なんて諦めてた」

春「会社の為の政略結婚、一度は受け入れてたから」

春「だから初めてが君で嬉しいのは、本当だよ」

春「勿論、もっと理想のシチュエーションとか、考えたことがないわけじゃないけど……」

春「理想を求めすぎて、失敗したら意味がないから」

春「……まだ訊きたいことがありそうだね。座らない?」

(ベンチに座って話を聞くことにした)

春「もう説明する必要もないと思うんだけど」

春「今日のデートは杏ちゃんの心を折る為だったんだ」

春「もし誘いに乗らなかったらね。別のやり方を試してみたと思うけど」

春「時間はずらして杏ちゃんを誘っておいたの」

春「杏ちゃんの容姿って目立つからね。カーブミラーもあるし、タイミングを計るのは難しくなかった」

春「……さすがにドキドキしてる。今もまだ」

春「それが君とキスできた嬉しさなのか、杏ちゃんに対する罪悪感なのか」

春「或いは杏ちゃんに言ったような、暗い感情からの優越感や悦びなのか……」

春「本当を言うと、自分でもわかってないの」

春「どういう感情だったとしても、関係ないんだけどね」


302 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/15(水) 21:04:57.09 ID:XWfFmDUG0

春「…………」

春「『何故かつての仲間に対してここまでするのか?』」

春「そう訊きたそうだね」

春「川上先生にも言われたな。なんでそんな破滅的なやり方をするのかって」

春「そうだね。今日は付き合ってくれたし、私の方は上手くいってるし」

春「ヒントは教えてあげる」

春「怪盗団を、かつての居場所を壊すのはね」

春「君に私を選ばせるのに、絶対に必要なことなんだよ」

(…………)

(以前も感じたが、春は確実に自分が春を選ぶと信じて疑っていないように感じる)

(ただそれが怪盗団を壊すこととどう繋がるのか……)

(何らかの思い込みがあると川上やモルガナは言っていたが、ただ無根拠に思い込んでるだけとも思えない……)

春「君を利用したことを謝るつもりはないよ」

春「私は君を奪う。何を差し出してでも、何を犠牲にしてでも」

春「君を裏切ってでも、私は君を手に入れる」

春「そう言ったよね」

(口調は普段と変わらないのが、逆に覚悟を表している……)

春「さて、と」

春「次は双葉ちゃんだね。双葉ちゃんはどうしようかな」


1、真はどうした?
2、双葉は後回しじゃなかったのか?

>>304
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/15(水) 21:13:06.87 ID:HGImPMT+0
2
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/15(水) 21:21:41.66 ID:l9do17cR0
2
305 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/15(水) 21:24:50.74 ID:XWfFmDUG0

春「そのつもりだったんだけど」

春「マコちゃんはね」

春「君のこと諦めるって」

 !?

春「だから排除する必要が無くなったの」

春「だから次は双葉ちゃんになる」

春「嘘だと思うなら、マコちゃんに直接確かめればいいよ」

春「言っておくけど、私はマコちゃんに対してはまだ何もしてなかったよ」

春「何かする前にマコちゃんの方から言ってきたから」

春「私としては気楽でよかった」

春「…………」

春「どういう感情であっても、君が私のことを考えてくれると嬉しい……」

春「もうそんなところまで来ちゃった」

春「ねえ、もうちょっとだけ歩きたいな」

春「もう少し、もう少しだけ、ね」

春「憧れのシチュエーションを、感じさせてほしいから……」


 …………

 ………

 ……


306 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/15(水) 21:25:54.79 ID:XWfFmDUG0

 同時刻


杏「…………」

モルガナ「杏殿」

杏「……モルガナ」

杏「…………」

杏「どうしよう……」

杏「わかんない」

杏「胸の中のグチャグチャ、消えない」

杏「春に対してどう接するのか、わかんない」

杏「カッコ悪い……!」

杏「まんまと春の思い通りになってることも」

杏「それなのに何もできない自分も」

杏「リーダーに対しても」

杏「悔しい……!!」

杏「悔しいよ……!!」

モルガナ「杏殿……」

杏「私、このまま春のこと許せないまま終わっちゃうのかな……っ!」

杏「そんなカッコ悪いのなんて、大嫌いなのに」

杏「モルガナ、どうすればいい?」

杏「誰か、教えて……!」

モルガナ「…………」

杏「…………」

杏「…………」

杏「…………」

杏「……もう、大丈夫」

杏「大丈夫じゃないけど、春に対してどうすればいいかなんてわかんないけど」

杏「それでも、座り込んで……泣き叫んでなんとかなるとは、思えない」

杏「……リーダーにこんな顔見られてたら、本当に終わってるとこだった」

杏「絶対立ち上がれなくなってた」

杏「……志帆は立てなくても立ち上がろうとしてる」

杏「だったら私も、立てなくても立ち上がらないと」

杏「今は意地でも無理でも何でも、立ち上がって……必ず決着つける」

杏「モルガナ、力を貸して……!」

モルガナ「ああ」

モルガナ「それでこそ杏殿だ」

モルガナ「明日会議をしよう」


307 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/15(水) 21:26:37.46 ID:XWfFmDUG0

『!!モルガナTALK!!』


モルガナ「ってはあ!?」

モルガナ「真が諦めた!?」

モルガナ「春がそう言ったのか?」

モルガナ「…………」

モルガナ「メンバーを集めて会議をしようと思ったが」

モルガナ「お前はいない方がいいかもな」

モルガナ「杏殿と真、竜司と祐介とワガハイ」

モルガナ「とりあえずこの5人で集まって話を聞くことにする」

モルガナ「真の話を聞くにも、お前がいると話しにくいだろうしな」

モルガナ「お前は別の方向から動いてみろ」

モルガナ「まだできてないことが残ってるだろ?」

モルガナ「そうチャットを回せ」

(まずは杏に、真が諦めたという話を伝えた)

(それから自分抜きで話を聞くようにチャットを回すよう頼んだ)

杏『わかった』

杏『話聞いてみる』

モルガナ「真……そもそも自信がなさそうだったしな」

モルガナ「……状況は順調に悪い方に進んでるな」

モルガナ「春が双葉をどうするつもりなのか……」

モルガナ「もう寝ようぜ。体力は回復しておかないとな……」



高巻杏
★★★★☆☆☆☆☆☆

新島真
★★★★★★★★☆☆

佐倉双葉
★★★★★★★☆☆☆

奥村春
※※※※※※※※※※

御船千早
★★★★★☆☆☆☆☆

武見妙
★★★★★★★★☆☆

川上貞代
★★★★★★☆☆☆☆

大宅一子
★★☆☆☆☆☆☆☆☆

東郷一二三
★★★☆☆☆☆☆☆☆

308 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/15(水) 21:29:21.78 ID:XWfFmDUG0

 3月8日(水) 放課後


(杏と真は竜司や祐介、モルガナと一緒に話し合っているだろう)

(自分がやれることは……)



3、佐倉双葉
4、奥村春
5、御船千早
6、武見妙
7、川上貞代
8、大宅一子
9、東郷一二三


>>310



今日はここまで。お疲れ様でした。
眼鏡が割れました。何か呪いでもかけられているのでしょうか
春が確実にジョーカーを奪う方法、わかった人いたらちょっと作者は哀しくなります。頑張って考えたのに……と
でも考察見る方が嬉しいので、是非書いてほしいです。
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/15(水) 21:45:15.18 ID:RI0ggNOH0
3
とりあえず双葉の★あげて伝えなきゃ

春、序盤で自分には何もないって、自信なくしてたしな
ジョーカーは絶対自分を選ばないと思って、だったらいっそのことって感じなのかな
310 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/15(水) 21:49:27.52 ID:XWfFmDUG0
スケジュール半日か一日かとか細かいこと訊くの忘れてました。
安価下でもう少し安価細かくとっていきます
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/15(水) 21:58:31.88 ID:2U+9YDQB0
3
一番最初の安価で春は「自分一人でできたことがなにもない」みたいなこと言ってるな
伏線なら素直に凄いな、一人でもやれるって思いたいのか
でも怪盗団壊す意味は正直わからん
312 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/15(水) 22:05:08.22 ID:XWfFmDUG0
(双葉と一日過ごすか、他のスケジュールも入れるべきか……)

1、一日過ごす
2、他のスケジュール入れる(奥村春)
3、他のスケジュール入れる(御船千早)
4、他のスケジュール入れる(武見妙)
5、他のスケジュール入れる(川上貞代)
6、他のスケジュール入れる(大宅一子)
7、他のスケジュール入れる(東郷一二三)


>>315


攻略に関しては、モルガナが割とまとめてくれてるのでそんなに難しくはないと思います。
何か質問あったら受け付けます。基本はアドリブですのであんまり深くは考えていませんが
313 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/15(水) 22:32:10.49 ID:RI0ggNOH0
6か7じゃん?
314 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/15(水) 22:37:38.00 ID:5/4ykFzPo
敢えて2を入れて牽制もあるかも
315 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/15(水) 22:56:32.11 ID:3wDCVL4OO
7
プレゼント付きで過ごしたら★2個上がってひふみんに話できるよね
316 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/15(水) 23:05:58.21 ID:XWfFmDUG0
7ですが、半日過ごす場合はプレゼント無理なのです。
プレゼントは一日だけなのです。

放課後は双葉と、夜はひふみんと過ごして帰ったら自宅で会議の報告を聞いて、それでおしまいになるかと

春がどうやってジョーカーを奪うのか、みんなの推理聞いてみたいです。よければ考えてみてください。
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/16(木) 03:46:10.90 ID:A3tmh+Gu0
人は配られたカードで生きていくしかないとかもあったな、スヌーピーの言葉だけど意味ありげな発言だと
思い込みってある意味パレスだよな
今春の心でどんな認知世界が広がってるんだろ
真は話聞くしかないな、何となくわかるけど
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/16(木) 11:46:15.93 ID:/Cr5f4j80
誰か挿絵かいてくれたらいいのに
319 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/16(木) 20:02:41.62 ID:aEqgDLZ60

《秋葉原》


双葉「うう、人混みが、ごみのようだ……」

(双葉のお願いでPCのパーツを見に来た)

(人混みに辟易しているが、テンションは高い)

双葉「お、お?! あそこのジャンク品すごい!!」

双葉「うーん、何度見ても、コスプレって実際に目の前で見ると不思議だな……」

双葉「あ、有名な牛丼のお店がある!」

双葉「なあなあ、一回食べてみたい!」


1、入るか
2、アキバ名物だな
3、ヘッドフォンは取っておけ

>>321
320 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/16(木) 20:36:21.87 ID:vWleLGT70
1
321 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/16(木) 20:49:04.77 ID:/Cr5f4j80
1
322 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/16(木) 21:02:57.41 ID:aEqgDLZ60

店員「らっしゃーせー」

(牛丼並みと大盛りを注文した)


  −1040

  所持金
 ¥74974


双葉「おお、量多い……」

双葉「お前はやっぱりよく食べるんだな」

双葉「うーん」

双葉「やっぱり食べないと、杏みたいに胸おっきくはなれないのか……」

(…………)

(昨日のことが胸に痛い……)

双葉「……?」

双葉「どうした? 気分悪いのか?」

双葉「なんか最近、お前おかしいぞ」

双葉「まあもうすぐ帰るし、不安はわかるけどな」

双葉「お前ならどこでだって大丈夫だって」

双葉「どんなことがあっても、きっと道ってあると思うんだ」

双葉「お前が教えてくれたことだ」

双葉「な? お前にはみんながいる」

双葉「だから、大丈夫」

(双葉は純粋に応援している……)


 双葉+★1つ


佐倉双葉
★★★★★★★★☆☆


(双葉に春のこと、怪盗団の現状を伝えるべきだろうか?)

1、伝える
2、まだ止めておく


>>324
323 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/16(木) 21:11:48.65 ID:/icKI0XWo
8あるし1
324 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/16(木) 21:18:54.43 ID:vWleLGT70
1
325 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/16(木) 21:25:02.22 ID:aEqgDLZ60

《カラオケ》


(モルガナ、杏、真、竜司、祐介で相談する――)

杏「真、諦めるって……ホント?」

真「…………」

真「何だろ、どう考えても無理だなって思って……」

真「なんかさ、世界を敵に回してもとか、そういうのって春好きそうだなって納得しちゃったし」

真「…………」

真「なんで乗っかれないのか考えてた」

真「私、負けるのも怖いけど」

真「勝つのも怖い」

真「……お姉ちゃんのこと考えちゃうんだよね」

真「一回勝ったら、勝って手に入れたものを守るために勝ち続けないといけない」

真「一回負ければ全部失ってしまう」

真「同じ次元で話していいことだとは思ってないけど……」

真「私、勝ち続ける為に、その為だけに、春みたいに覚悟決めれない」

真「お姉ちゃんみたいに、手段と目的が入れ替わってしまって」

真「歪んでしまうと思う」

真「春はね、きっとずっと考えてた」

真「自分が歪んでしまうこともわかってたと思う」

真「でも、それを覚悟してたなら、わかっていてもそれを選んだなら」

真「少しでも、歪みを少なくしたかった」

真「私は……できないと思ったから」

真「そこまで自分の心、賭けること……どうしてもできなかった」

杏「…………」

杏「……モルガナ、ごめん」

杏「昨日のこと、説明してくれない?」

杏「……見てたんだよね」

モルガナ「……わかった」

(昨夜の春の振る舞いについて説明していく……)


全員「…………」


杏「…………」

竜司「……え、それマジで春?」

祐介「そういうことには羞恥を覚えるタイプだと思っていたが……」

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