【ペルソナ5】9股かけたけどやっぱりたった一人を決めていく・後編【安価SS】

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1 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/03(金) 17:46:08.54 ID:DWtugLYV0

≪このSSはクリア後のネタバレが潜んでいます。ご了承の方のみお読みください≫



ジュスティーヌ「2月(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1483141399/)を終えて、あなたの刑務も佳境に入ってきました」

カロリーヌ「だが、今から入ってきた新人もいるだろう」

カロリーヌ「その為に我々がが軽くおさらいをしてやろう」

ジュスティーヌ「ゲーム本編の日付では私たちは既にあなた方には見えないはずですが、そこはお気になさらずに」

カロリーヌ「貴様の罪状は、9股という大罪だ!」

カロリーヌ「だが慈悲深い我らはお前がきちんと一人を選べばこの罪を許してやることにした」

カロリーヌ「ありがたく思え!」

ジュスティーヌ「ですが女心というものほどうつろいやすいものはありません」

ジュスティーヌ「2月に何があったかをきちんとあなた自身で把握し、正しい選択をしていけば」

ジュスティーヌ「おのずと道は開くのですが」

カロリーヌ「貴様のせいで色々と迷っている女も現れている」

カロリーヌ「懺悔の意味も込めて、今からおさらいしていくぞ!」

ジュスティーヌ「現在の信頼度はこのようになっています」


高巻杏
★★☆☆☆☆☆☆☆☆

新島真
★★★★★★★★☆☆

佐倉双葉
★★★★★★☆☆☆☆

奥村春
★★★★★☆☆☆☆☆

御船千早
★★★★★☆☆☆☆☆

武見妙
★★★★★★★☆☆☆

川上貞代
★★★★★★☆☆☆☆

大宅一子
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆

東郷一二三
★★★☆☆☆☆☆☆☆




SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1486111568
2 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/03(金) 17:47:21.98 ID:DWtugLYV0

『一日の過ごし方と爆弾・デートスポットについて』


ジュスティーヌ「まずは自分が取れる行動は何かということを確認しましょう」

カロリーヌ「いちいちこんな初歩的なことも教えてやらんとわからんのか!」

ジュスティーヌ「愚か者の知性に合わせるにも我々の仕事ですよ、カロリーヌ」

カロリーヌ「ふん! まあいい」

カロリーヌ「お前は基本的には1日に2回行動できる」

ジュスティーヌ「昼と夜のターンと考えればわかりやすいかと」

カロリーヌ「1ターン相手と過ごせば★が1つ上がる、これが基本だ」

ジュスティーヌ「丸一日を相手に費やすこともできます」

ジュスティーヌ「その場合、3つ★が上がります」

カロリーヌ「何事もなければな、くくっ!」

ジュスティーヌ「丸一日を過ごすと誰かの乱入の可能性が非常に高くなります」

カロリーヌ「場合によっては恋敵と鉢合わせ、なんてこともあるわけだ!」

ジュスティーヌ「そう言った小さなイベントをここでは『爆弾』と呼んでいます」

ジュスティーヌ「爆弾が落ちた場合、★が減る可能性もあるわけです」

カロリーヌ「敢えて修羅場を見たいというのならば止めはしないがな!」

ジュスティーヌ「丸一日を相手に費やす場合、デートの場所はこちらである程度指定できます」

ジュスティーヌ「鉢合わせたくない相手が好そうな場所を避ける、という手が使えるという訳です」

カロリーヌ「そして逆もまたしかりってことだ!」

カロリーヌ「ちなみに爆弾の確率は作者の気分しだいだが、基本的には★の数が多いほどということだ」

ジュスティーヌ「そして1ターンのみだけであっても、爆弾がないとは言い切れません」

ジュスティーヌ「ですが確率としては格段に低いでしょう、堅実に行くこともまたあなたの選択です」




『プレゼントと所持金』


カロリーヌ「丸一日を相手に費やす場合、プレゼントを用意することもできる」

カロリーヌ「プレゼントが心に響けば★が1つ上がるぞ」

カロリーヌ「無論、相応の代金は必要だ。それは現世でもどこでも同じだ」

ジュスティーヌ「突発的な予想外の出費というのも時折発生します」

ジュスティーヌ「それに対し手持ちがなければ、信頼は下がるでしょう」

カロリーヌ「無様な姿を晒すのだから当然だな!」

ジュスティーヌ「プレゼントは自由安価です」

ジュスティーヌ「ですのでご自身でお考えください。相手の喜びそうなものと所持金を兼ね合わせて」

カロリーヌ「無論、相手が喜ばなければそのプレゼント代はムダ金に終わるがな!」

3 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/03(金) 17:48:35.00 ID:DWtugLYV0

『相談コマンド』


ジュスティーヌ「プレゼントについて何がいいかわからないという愚か者もいるでしょう」

カロリーヌ「そういう時は相談を選ぶといい」

カロリーヌ「といっても、★が5以上ある女にのみでるコマンドだがな」

カロリーヌ「1ターン使って相手がヒントをくれる」

ジュスティーヌ「ですが当然、相手がその方の事を知らない場合、何もアドバイスのしようがないので」

ジュスティーヌ「それは選択肢に出てきません」

カロリーヌ「あと、相談した相手には何も★が上下しない。そういうことになった」

ジュスティーヌ「途中から湧いて出たアイデアなので作者の無計画性がここで露呈していますね」

ジュスティーヌ「ですが★が上がらないからといって何もないという訳ではありません」

ジュスティーヌ「その方が相手の事をどう思っているのかを知ることができるわけですから」

カロリーヌ「後々の選択肢に生かされる可能性が出るわけだ」



『★の数で……?』


カロリーヌ「★の数で相手の返答が変わるということがある」

カロリーヌ「お前がどれだけ信頼を得ているかということだ!」

ジュスティーヌ「信頼を得ていない状態で行動を起こしても、結果は見えています」

カロリーヌ「★の数についてはどのような選択になるかということにもよるが」

カロリーヌ「作者が必ず事前に決めた数に従って行動するとのことだ」

ジュスティーヌ「その事前に決めた数というのは、あなたには知らされません」

ジュスティーヌ「ですが我々がその点はしっかり見張っておくのでご安心を」



『エンディングは……?』


ジュスティーヌ「全てを乗り越え、ホワイトデーを迎えた時、★がMAXの女性を伴侶にすることができます」

カロリーヌ「いない場合はゲームオーバーだ、くくっ!」

カロリーヌ「複数いた場合は安価を複数取って最も多い者が伴侶となるぞ」

ジュスティーヌ「あなたの中のあなたが一人で頑張っても無駄ということです」

カロリーヌ「連投や明らかな不正行為は見逃さないからな! すれば刑に直接反映されるぞ!」

ジュスティーヌ「真面目にやってこそ、ゲームは楽しいもの……そういうことです」

4 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/03(金) 17:49:49.37 ID:DWtugLYV0

カロリーヌ「だいたいこんなところだ。わかったか!?」

ジュスティーヌ「作者が安価を投下するのは大体20〜21時の間を予定している、とのことです」

ジュスティーヌ「あなたが更生し、一人の女性をきちんと選択できるよう、私達は見守りましょう」

カロリーヌ「そしてひとつ言っておく」

ジュスティーヌ「選択はあなたの意思でするものであって、させられるものではありません」

カロリーヌ「我々からの忠告は以上だ」

カロリーヌ「せいぜい足掻けよ、囚人!」

ジュスティーヌ「それでは。できれば私達の出番がない事を祈りましょう」


 …………

 ………

 ……

 
5 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/03(金) 20:03:12.49 ID:DWtugLYV0

 3月1日(水) 放課後


杏「あ、うん。よかった」

杏「誰にも聞かれない場所がいい、かな。いつものファミレスでいい?」


《ファミレス》


杏「…………」

(いつもの快活さとは打って変わって、今日は言葉が少ない……)

杏「あのさ」

杏「最近の私達、どう思う?」


1、旅行は楽しかった
2、どう思うって?


>>7

6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/03(金) 20:13:05.80 ID:hZegGniVo
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/03(金) 20:16:29.63 ID:u44mB1tDO
1
8 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/03(金) 20:21:52.04 ID:DWtugLYV0

杏「うん。楽しかった。私も、楽しかったよ。だけど」

杏「…………」

杏「わかって、ないんだ」

杏「……いや、うん……」

杏「本当はさ、君に言うのは違うって思う」

杏「なんかズルいじゃん。陰口みたいでさ」

杏「だから、何も言いたくは……なかったけど……」

杏「…………」

杏「怖いんだよね」

杏「私さ、モデルとかやってて、君も見たけど……ミカみたいな子っているんだよ、女子って」

杏「女子ってさ、表情と感情を切り分けられるんだよね」

杏「そういうのが上手い子っていうのは、やっぱりいる」

杏「そういう子は怖い。何考えてるかわからなくて」

杏「私がそういうの、苦手だっていうのもあるけど」

杏「表情と感情を分けることができるってのは、それ自体は……悪くないんだけど」

杏「うん。悪いことではない……んだと思う」

杏「それでバランス保ってるとこあるし」

杏「ただ、本音を言えなくなってて」

杏「……訊ねるのも怖くて」

杏「もしかしたら、だけど」

杏「…………」

杏「なんだろう、見ててすごく、危ういっていうの?」

杏「普通にしてたら全然平気そうな顔してるのに、ふとした瞬間に簡単に壊れそうで」

杏「……私じゃ、何もできないのかもしれないなって……」


1、それは誰の事?
2、話せば何とかなる?

>>10
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/03(金) 21:02:01.05 ID:7l0qVaN1O
難しい
1
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/03(金) 21:02:32.32 ID:tq5Rj2y80
1
11 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/03(金) 21:07:32.70 ID:DWtugLYV0

杏「……言えない」

杏「さっきも言ったけど、今こうしているだけでも陰口みたいで気分はよくないから」

杏「名前まで出したら、フェアじゃないと思う」

杏「ごめん、曖昧なことばっかり言ってて」

杏「私も何が問題なのか、よくわかってなくて」

杏「単純に不安なだけなのかもだし」

杏「気のせいならいいのに、マジで」

杏「けどさ。……不安でさ」

杏「志帆にね、ちょっとだけ相談したんだ」

杏「そうしたら、一回話した方がいいって」

杏「でもその前に、ワンクッション置く意味でも君と話した方がいいかもねって言われてさ」

杏「ごめんね、君を混乱させるようなこと言って」

杏「もっとはっきり言いたいんだけど……」

杏「……あー、もう!」

杏「よし! 決めた! 話す! 多分!」

杏「このまま悩んでたって何も事態は変わらないんだしね」

杏「やっぱり直接話さないとね!」

杏「…………」

杏「でももし、それで君にとって良くない事になったら……」


1、自分でまいた種だ
2、杏が気にすることじゃない
3、大丈夫

>>13

12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/03(金) 21:12:28.49 ID:Nom3bvpko
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/03(金) 21:12:44.74 ID:ZPeJ2jaKO
1
14 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/03(金) 21:16:47.23 ID:DWtugLYV0

杏「いや本当そうだからね!? よくよく考えたら!」

杏「…………」

杏「うん。話してみる」

杏「なんか、曖昧な話ばっかりになって君にはよくわかんないかもしれないけど」

杏「私は、話して少し、楽になったかな」

杏「誰にも話せなかったからさ」

(杏は苦笑いを浮かべている)

 杏+★2つ



《ルブラン》


 カランコロン

惣治郎「いらっしゃい」

春「こんにちは、おじ様。コーヒーお願いします」

惣治郎「あいよ」

双葉「春! あのコレクション譲ってくれ!」

春「双葉ちゃんがそんなに食いつくとは思わなかったな」

春「いいよ。お父様の遺品になるけど私の趣味じゃないし、双葉ちゃんなら一緒に見られそうだしね」

春「よかったらあのシアターセットも譲ろうか?」

双葉「マジでか!?」

惣治郎「嬢ちゃん、あんまり双葉を甘やかさないでやってくれ。はい、コーヒー」

春「すみません。ですけどSFは私の趣味じゃないので」

春「やっぱり、好きな人に譲るのが父も喜ぶと思うんです」

惣治郎「いや、そっちはともかく、シアターセットとやらの方なんだが……」

惣治郎「話聞く限り、何百万もするんだろう……?」

春「引き取り手、探してるんですけどね。その方面は私詳しくなくて」

双葉「状態も良かったし、なんなら私が代わりにネットオークションで売ってやろうか?」

双葉「中古買取よりも高く売れると思うぞ」

春「うーん。考えておくね」

15 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/03(金) 21:17:21.60 ID:DWtugLYV0

惣治郎「……あいつ、帰ってこねえな」

双葉「どっかで遊んでるんだろ」

春「今日は彼がいないことを知っていましたから、大丈夫ですよ」

春「おじ様のコーヒーが飲みたくなったんです」

惣治郎「嬉しいこと言ってくれるねえ」

春「あと双葉ちゃんにも会いに来たんだけどね」

春「時間が空いちゃったから。そうだ、お洋服一緒に買いに行かない?」

双葉「へ? ふ、服?」

春「双葉ちゃんのいつものファッションも双葉ちゃんらしくて素敵だけど」

春「お出かけ用のお洒落な服を何着か持っていていいと思うの」

双葉「け、けど……」

春「そうと決まったらマコちゃんも誘うね」

双葉「いや私まだ何も言ってないぞ!?」

春「…………」

春「マコちゃんから返事来ないな」

双葉「この時間で返事来ないのか? 学校は終わってるだろ?」

春「…………」

春「学校でも様子がなんとなくおかしかったし、昨日何かあったのかもね」

双葉「何かって、大丈夫なのか?」

春「多分大丈夫だよ」

春「本当に駄目な時はきっと話してくれるだろうし」

春「しばらく様子見ればいいと思うな」

双葉「そうだな。真ならきっと大丈夫だな」

春「…………」

春「何かあったにしても」

春「これからの方がもっと大変だろうしね」

双葉「そうだなー、春も真も大学行っちゃうしな」

春「そうだね」

春「…………」

春「双葉ちゃんは、いい子だね」

双葉「へ?」

春「そのままでいてほしいな」

双葉「?」

春「じゃあ、二人で行こうか」

双葉「え、春みたいなゆるふわな服着るのか!?」

春「試着だけでもしてみようよ。おじ様、双葉ちゃんお借りしますね」

惣治郎「あいよー、頼むわ。けど嬢ちゃんみたいにあんまり高い奴は勘弁してくれな」

春「今日は見るだけにしとくので大丈夫ですよ、双葉ちゃん行こ?」

双葉「そ、惣治郎! 裏切り者!」


16 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/03(金) 21:18:34.37 ID:DWtugLYV0

 …………

 ………

 ……



モルガナ「まだ半日空いてるな」

モルガナ「御主人の話では双葉と春はどっかにショッピングに行ったようだから、誘うのは難しいだろうな」

モルガナ「あと、真が調子悪そうだとも言ってたな」

モルガナ「…………」

モルガナ「誘うなら、怪盗団以外のメンバーになるが、どうする?」


 どうしようか……

1、誘う
2、今日はもう休む


>>18
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/03(金) 21:20:34.57 ID:tq5Rj2y80
1
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/03(金) 21:21:30.88 ID:DWtugLYV0
1
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/03(金) 21:22:35.49 ID:DWtugLYV0
違う!安価下!
誤爆した……
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/03(金) 21:28:53.46 ID:vX3+TEIDO
1にしとくか
爆弾処理はチームを組んでやるものだ。巻き添えは多い方が気が楽だし
21 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/03(金) 21:32:09.46 ID:DWtugLYV0

モルガナ「誰を誘うんだ?」


1、御船千早
2、武見妙
3、川上貞代
4、大宅一子
5、東郷一二三

>>23
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/03(金) 21:43:10.05 ID:vX3+TEIDO
3
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/03(金) 21:44:23.28 ID:tq5Rj2y80
2
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/03(金) 21:45:02.38 ID:Nom3bvpko
25 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/03(金) 21:49:34.12 ID:DWtugLYV0

モルガナ「武見を誘うのか」

武見妙
★★★★★★★☆☆☆


モルガナ「武見には相談できるぞ」

モルガナ「武見が面識あるのは千早だけだな」

モルガナ「どうする?」


1、普通に誘う
2、千早について相談する

>>27
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/03(金) 21:55:57.55 ID:vX3+TEIDO
千早は爆弾じゃないと思うが、2
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/03(金) 21:59:33.26 ID:6de2C7mY0
1
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/03(金) 22:01:38.61 ID:tq5Rj2y80
相談はこないたしたから
1で
29 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/03(金) 22:20:57.92 ID:DWtugLYV0

《武見医院》


武見「助かったよ、手が足りなくてね」

(何故か書類の整理を手伝わされている……)

武見「患者がいきなり増えたからね。前は楽だったんだけど」

武見「新薬の報告書も出さないといけないし、書類だけは本当に面倒」

武見「…………」

(武見は仕事に集中し始めた)

(黙々と作業を続ける)

子供の声「せんせー! こほこほ」

武見「まずは手を洗いなさい。喉の調子はだいぶ良くなったようですね」

母親「はい、ありがとうございます」

武見「君、256番のカルテとって」

(武見は子供と一緒に診察室に入っていった)

母親「ここ受付雇ったんですね」

母親「先生、一人で忙しそうでしたし、これで楽になりますね、きっと」

母親「最初は若いし近寄りがたくてどうかなと思ったんですけど」

母親「あ、今のは先生に内緒にしてくださいね」

母親「にしても最近の先生は本当に忙しそうですね」

母親「目も充血してるし、クマもできてますし」

母親「上手くメイクで隠してますけど、まだインフルエンザも流行っていますし」

母親「武見先生が倒れたら困りますね」

(かなりおしゃべり好きのようだ)

武見「お母さん。診察室へどうぞ」

母親「あ、はい」

 …………、

武見「ふう」


1、お疲れ様
2、コーヒー飲む?

>>31
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/03(金) 22:37:47.39 ID:6de2C7mY0
ksk
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/03(金) 22:41:54.73 ID:tq5Rj2y80
2
32 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/03(金) 22:48:01.24 ID:DWtugLYV0

武見「ん、ありがと」

 武見+★1つ

武見「…………」

(また仕事に集中し始めた)

モルガナ(言われてみると確かに無理しているように見えるな)

モルガナ(医者にとって忙しい時期だと言ったらそれまでなんだが)


 …………、


(数人の患者が来て診察の時間が終了した)

武見「ちょっと」

(武見が財布からお金をこちらに差し出した)

武見「これ。今日のバイト代」

武見「3千円あったらいいでしょ」

武見「労働に対する対価なんだからきちんと受け取っておいて」

(半ば無理矢理に渡された)

  +3000円

  所持金
 ¥83994


武見「…………」

(今日の武見は不可解だ……)



33 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/03(金) 22:48:43.19 ID:DWtugLYV0

『!!モルガナTALK!!』


モルガナ「杏殿の懸念は気になるな」

モルガナ「杏殿は勘が鋭いところがあるからな」

モルガナ「話をしてみる、か」

モルガナ「…………」

モルガナ「武見も今日は妙といえば妙だったな」

モルガナ「無理矢理に手伝わせたり、かと思えばバイト代渡したり」

モルガナ「らしいといえばらしいんだが、行動が一貫してない気がするんだよな」

モルガナ「真と鉢合わせた件で、お前とどう接していいのかわからなくなってるのかもな」

モルガナ「信頼も揺らいでいるみたいだ。このままじゃ武見の方から三行半突きつけられるかもな」

モルガナ「三行半の使い方あってるか?」

モルガナ「とにかく、誰か相談できる相手がいるといいんだが……」

モルガナ「疲れただろ。今日はもう寝ようぜ」



高巻杏
★★★★☆☆☆☆☆☆

新島真
★★★★★★★★☆☆

佐倉双葉
★★★★★★☆☆☆☆

奥村春
★★★★★☆☆☆☆☆

御船千早
★★★★★☆☆☆☆☆

武見妙
★★★★★★★★☆☆

川上貞代
★★★★★★☆☆☆☆

大宅一子
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆

東郷一二三
★★★☆☆☆☆☆☆☆


34 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/03(金) 22:49:39.54 ID:DWtugLYV0

 3月2日(木) 放課後


モルガナ「今日はどうするんだ?」

 どうしようか……



1、高巻杏
2、新島真
3、佐倉双葉
4、奥村春
5、御船千早
6、武見妙
7、川上貞代
8、大宅一子
9、東郷一二三

>>36
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/03(金) 22:50:11.47 ID:Nom3bvpko
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/03(金) 22:51:22.88 ID:8g9LmRzIO
ksk
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/03(金) 22:52:07.34 ID:tq5Rj2y80
5
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/03(金) 22:52:10.14 ID:8g9LmRzIO
下で
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/03(金) 22:53:04.70 ID:6de2C7mY0
5
40 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/03(金) 22:54:25.26 ID:DWtugLYV0
(千早で行きます)


モルガナ「まだスケジュールは入れられるが、どうする?」

1、1日過ごす
2、他にも誘う

>>42
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/03(金) 22:55:22.70 ID:8g9LmRzIO
kskst
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/03(金) 22:59:13.03 ID:tq5Rj2y80
2
43 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/03(金) 23:00:23.73 ID:DWtugLYV0

モルガナ「誰を誘うんだ?」


1、高巻杏
2、新島真
3、佐倉双葉
4、奥村春

6、武見妙
7、川上貞代
8、大宅一子
9、東郷一二三

>>45
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/03(金) 23:01:27.26 ID:tq5Rj2y80
6
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/03(金) 23:02:16.99 ID:Ed7eOfduO
4
春先輩のご機嫌伺いたいです
46 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/03(金) 23:08:12.51 ID:DWtugLYV0

御船千早
★★★★★☆☆☆☆☆


モルガナ「今なら相談できそうだな」

モルガナ「けどうーん、千早は特殊な能力持ってるからな」

モルガナ「そのあたりは一回話聞いておこうぜ」



奥村春
★★★★★☆☆☆☆☆


モルガナ「今なら相談できそうだな」

モルガナ「春なら杏殿、真、双葉、川上について相談できるな」

モルガナ「どうする?」



1、普通に過ごす

2、相談する(杏)
3、 〃  (真)
4、 〃  (双葉)
5、 〃  (川上)


>>48
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/03(金) 23:09:49.97 ID:tq5Rj2y80
3
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/03(金) 23:30:45.56 ID:Nom3bvpko
49 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/03(金) 23:33:01.70 ID:DWtugLYV0
眠気が限界に来たので安価下でお願いします。

皆様お疲れ様でした。

爆弾落ちたことでみんな慎重になってる……! 前は丸一日のデートばっかりだったのに!
ラブラブが見たいのか修羅場が見たいのかよくわからないなこりゃ。
千早に関してはちょっと特殊能力持ってるので、単純な相談にはならないんです、千早自身に説明してもらいます。
武見は一回真と絡んでるんじゃないかと思ったのですが、あれ絡んでるうちに入らないだろうという作者の判断で外しました、すみません

ひな祭りがもうすぐだ女の子の祭りわっしょいわっしょい!
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/03(金) 23:50:45.37 ID:ypH/31ISO
乙です
春へ相談して、その答えは果たして信用できるのか……
武見スナイパーは見ていて面白いが、焦るな爆弾可能性高まるぞこれww
千早はゲーム本編で好感度上げるチート能力持ってるから、どう落とし込むのかな
個人的に双子看守がチュートリアルでも出してくれて嬉しかった
修羅場は星が揃ってからかな、今は集めることに集中、自分はな
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/04(土) 01:10:20.47 ID:Ee2gKfBA0
春ちゃんへ他の人のことを相談すること自体が爆弾なのではと一瞬考えてしまった・・・
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/04(土) 05:16:26.03 ID:82ruNBEhO
ジョーカーやモルガナは春の不審な部分に気付いてないのかね?
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/04(土) 08:06:05.60 ID:ldIk4xMAO
春ちゃんサシで話した方がよかったんじゃね?
54 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/04(土) 20:01:02.11 ID:fcsIcEJF0

《新宿・路上》


千早「あ、こんにちは」

(相談の件について話した)

千早「えっと」

千早「それはつまり、私に占ってほしいということでしょうか?」

千早「……すみません、難しいです」

千早「以前みたいに、あなたの想いを相手に届けるってことができなくなりました」

千早「多分、私があなたに……特別な感情を抱いたから」

千早「その思念が邪魔をしてるんだと思います」

千早「キーワードを見つけるぐらいならできると思うんですが……」

千早「ただ、以前と同じく代金はいただきます」

千早「あ、あのですね? これはつまり、貸し借りは0にしないといけないのです」

千早「無償で占うと、あなたは私に借りができるでしょう?」

千早「その借りは悪縁となって、あなたの心を縛ります」

千早「悪用しようと思えば、いくらでもできる力なんです」

千早「だから私みたいな力を持つ人間は、必ず報酬をとります」

千早「そうやって対価が払われることによって、縁が消えます」

千早「そうやって、自分の力が他者に及ぶことを防いでいるんです」

千早「対価は人それぞれですが、やっぱり金銭が一番わかりやすいんです」

千早「というわけで、代金は必要なんです」

モルガナ(わかるようなわからないような理屈だな)

モルガナ(まあ、千早もそれで食ってるわけだしな)

モルガナ(普通に相談はできるのか訊いてみろよ)

(占いなしに相談できるか訊いてみた)

千早「あ、それは大丈夫です! 私の知ってる範囲でしか無理ですけど」

千早「それはもう、目一杯力になります!」

(相談は他の人間と同じようにできるようだ)

千早「占料は以前と同じく5000円です。心に思い浮かべた人の事を占います」

千早「相談ならいくらでも乗りますよ」

 どうしようか

 所持金
 ¥83994

1、占ってもらう
2、相談に乗ってもらう


>>56
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/04(土) 20:12:35.86 ID:lOwLgNxN0
1
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/04(土) 20:19:36.79 ID:5ULHAXvDO
1
57 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/04(土) 20:36:35.65 ID:fcsIcEJF0

千早「誰の事を占いますか?」


1、高巻杏
2、新島真
3、佐倉双葉
4、奥村春
5、御船千早
6、武見妙
7、川上貞代
8、大宅一子
9、東郷一二三

>>60
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/04(土) 20:40:57.95 ID:5ULHAXvDO
1
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/04(土) 20:55:26.26 ID:lOwLgNxN0
4
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/04(土) 21:19:32.59 ID:r5BB5f/cO
4
61 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/05(日) 01:13:36.51 ID:kyE835q/0

千早「では、その人を思い浮かべてください」

(千早がカードを引いた)

千早「――――」

千早「…………」

千早「『狭量』『自覚』『破滅の覚悟』」

千早「…………」

千早「説明していきますね」

千早「本来は、穏やかな時間を好む母性と包容が本質の方です」

千早「ですが一方で自分とその周りを害するものに対しては、酷く冷徹になれる」

千早「そういう相反する性質を持っている方です」

千早「そして今、その方の自分と周りというのが、酷く狭くなっている」

千早「そしてそれをその方は自覚しているはずです」

千早「自分自身と、あなただけになっていることを」

千早「自覚しているからこそ安易に表には出さないでしょう」

千早「それだけの自戒は持っている方です」

千早「ですが破滅の覚悟と出ている以上、いずれ行動を起こします」

千早「えっと……質問は……」

千早「どうやって助けるかですよね、わかっています」

千早「ですけどその、言いにくいんですけど」

千早「非常に難しいと言わざるを得ないです」

千早「以前の私だったらすぐに諦めるように言っていたと思います」

千早「自分自身で破滅を覚悟している人間を助けられるわけがないからです」

千早「…………」

千早「ただ、自覚がある分、不条理な行動は起こさないでしょう。言動には必ず理由が存在するはずです」

千早「なので対話や駆け引きが可能な相手ではありますし、基本は誠実な方なので誰の言葉も真剣に聞くと思います」

千早「真剣に聞いて尚、破滅の覚悟を決めてしまっているのが問題なんですけど……」

千早「えっと、以上です」

千早「事態が変わったらまた違う結果になるかもしれませんけど、今はこれが限界ですね」

  −5000円

  所持金
 ¥78994


モルガナ「……千早じゃなかったらそんな馬鹿なって思うような結果だな」

モルガナ「春のやつ、本当にそこまで思い詰めてるのか……?」

モルガナ「……旅行ではあんなに楽しそうに笑っていたじゃないか……」


62 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/05(日) 01:19:12.58 ID:kyE835q/0
すみません、寝落ちしてました。
占いの結果は選択肢を選ぶヒントになるはずです。
5000円の価値のある占いになったでしょうか? なってるかな? では失礼します。
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/05(日) 01:35:41.93 ID:avszoTn7O
春はヤンデレというより、自爆を躊躇しない策士って感じか、、、
感情的にならず冷静に話せそうだな、それが怖いけど現実だと話通じない方が厄介だからな、、、
そしてやっぱり怪盗団の崩壊は免れそうにない、、、
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/05(日) 11:57:56.74 ID:BxlMfzorO
春ラスボスじゃんこれ
65 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/05(日) 20:08:15.58 ID:kyE835q/0

《ビッグバン・バーガー》


春「なんだかここに来るのも久しぶりな気がするな」

春「私にとって一番身近な場所の筈なんだけどね」

春「それで、相談って?」

(切りだし方が難しい……)


1、最近変わったことはなかった?
2、旅行の時はありがとう
3、杏の事で相談がある

>>67
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/05(日) 20:18:30.29 ID:PTbYSDi7O
2
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/05(日) 21:12:43.03 ID:aICWUWPX0
2
68 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/05(日) 21:21:24.60 ID:kyE835q/0

春「ふふっ、楽しかったね」

春「うん。楽しかった。こっちこそありがとね」

春「うーん」

春「そういえば別荘でね、杏ちゃんが、お肌で悩んでるって言ってたんだ」

春「私から見たら十分綺麗だと思うんだけどな」

春「モデルって撮影の時期と実際の季節、相当ずれるみたいで」

春「今からもう夏物を撮影してたりするんだって」

春「だからね、外でも今の時期に露出多い恰好するから寒い以上に身体全体が乾燥しちゃうんだって」

春「モデルも大変だなって思うよ。杏ちゃんもすごいよね」

春「みんな、すごいよね」

(プレゼントのヒントは得られたかもしれない……)

春「…………」

(春は遠くを見つめている……)

春「……最近、この言葉が思い浮かぶんだ」

春「『配られたカードで勝負するしかない、それがどういう意味であっても』」

春「君に配られたカードはジョーカーだった」

春「君はたくさん助けてくれる人を作る事ができて、ジョーカーはやっと機能した」

春「ジョーカーって、力を発揮できなければどんなゲームでも無意味なカードなんだよね」

春「その力を発揮するのに必要だったのが、君を助けてくれる人だったんだと思う」

春「それを絆っていうのかな」


1、どういう意味?
2、何が言いたい?

>>70


69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/05(日) 21:37:01.67 ID:aICWUWPX0
2
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/05(日) 21:39:21.26 ID:K8sR83G9O
1
71 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/05(日) 21:45:55.23 ID:kyE835q/0


春「あはは、そんなに真面目に考えなくていいよ」

春「特に深い意味なんてないし」

春「女の子の言葉を真に受ける必要なんてないんだよ?」

(本当にそうなのだろうか……?)

春「こんなふうにね、他愛もないおしゃべりが楽しいの」

春「それじゃ、駄目かな?」

(春はいつも通りのにこやかな笑顔を浮かべている……)




『!!モルガナTALK!!』


モルガナ「うーん」

モルガナ「正直、混乱する情報ばかりだな」

モルガナ「千早の能力を疑ってるわけじゃないが、今日の春を見る限りとてもそんなふうには思えん」

モルガナ「杏殿の話が出ても普通だったしな」

モルガナ「…………」

モルガナ「千早の言葉を信じるなら、明日何かが起こるはずだ」

モルガナ「今日はもう寝ようぜ」



高巻杏
★★★★☆☆☆☆☆☆

新島真
★★★★★★★★☆☆

佐倉双葉
★★★★★★☆☆☆☆

奥村春
★★★★★☆☆☆☆☆

御船千早
★★★★★☆☆☆☆☆

武見妙
★★★★★★★★☆☆

川上貞代
★★★★★★☆☆☆☆

大宅一子
★☆☆☆☆☆☆☆☆☆

東郷一二三
★★★☆☆☆☆☆☆☆

72 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/05(日) 21:46:44.20 ID:kyE835q/0

 3月3日(金) 放課後

《教室》


杏「…………」

モルガナ「……さて、どうするか」

モルガナ「とりあえず杏殿に話しかけてみ」

??「杏ちゃん!」

(春が教室の扉の前にいる……!)

杏「春……!」

春「ちょっと屋上でお話ししない?」

春「マコちゃんもいるんだけど」

春「あ、君はついてきちゃダメだよ? 女の子同士の秘密のお話なんだから、ね?」

杏「……わかった」

(杏は春についていった)

モルガナ「…………」

モルガナ「ワガハイ、ちょっと三人の様子を見てくる」

モルガナ「お前は駅のあたりででも待ってろ。見つかったら絶対ややこしくなるからな」

モルガナ「心配すんな。きっと大丈夫さ」


73 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/05(日) 21:48:21.38 ID:kyE835q/0

《屋上》


杏「…………」

真「話って?」

春「うん。単刀直入に訊くね」

春「彼の事、好き?」

真「……唐突ね」

春「そうかな。いずれ来ることだと杏ちゃんは気付いてたみたいだけど」

杏「まあ、避けられないよね。どうしても」

春「うん。そうだね、もうちょっと突っ込んだ話を訊くとね」

春「『怪盗団の居場所と彼の隣ならどっちをとる?』かってこと」

真「……意味が分からないんだけど」

春「分からない振りをするのはよそうよ、マコちゃん」

真「…………」

春「ねえ、二人は、例えば彼が私でもいいし他の女性でもいいけど、自分以外の誰かを選んだとして」

春「それを純粋に祝福できる?」

杏・真「……っ!」

春「私はね、できない」

春「そんなふうに諦めるには、私の中で彼の存在は大きすぎるから」

春「だからね、私は――怪盗団を捨てる事に決めたよ」

杏「……春、アンタマジで言ってるの?」

春「冗談に見えるのかな」

春「彼が私達の中から誰かを選んだら、私達は以前のようにはならないよ」

春「もう怪盗団自体の役目は終わってる。単なる仲良しごっこになるだけ」

真「……春。私は彼のことも大切だけど、あなたも含めて仲間の事も大切に思ってる」

真「あなたもそうだと思ってた」

春「大切だよ。怪盗団は、あのアジトは、とても大切な居場所」

春「でも、それを壊してでも、私は彼の隣にいたい」

春「壊さないと一緒にいられないというなら、私は怪盗団を壊すことを選ぶよ」

杏「……そこまで考えてるんだ」

春「ああ、でもね。両方を手に入れることができるなら、それが何よりも幸せだと思う」

春「だからね、二人にお願いに来たの」

春「彼のこと、諦めてくれないかな?」

74 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/05(日) 21:49:16.48 ID:kyE835q/0

杏・真「…………」

杏「何言ってんの?」

真「正気?」

春「真面目だよ。二人が自主的に諦めてくれれば、怪盗団を選んでくれれば」

春「私だってわざわざ怪盗団を壊すような真似、しなくて済むから」

杏「都合がよすぎるとは思わない?」

春「じゃあ、もう一度訊くね」

春「二人は私よりも彼を愛してるって言える?」

春「今のぬるま湯のような居心地のいい居場所を壊してでも、彼の隣にいたいって、思える?」

春「彼の隣に立つ為に、どこまで犠牲を払える?」

春「私は居場所も仲間も、犠牲にする覚悟はできてるよ」

真「……本気、なんだ」

杏「けど、させない、って言ったら?」

杏「怪盗団を壊すなんて言われて、黙ってられるわけないよね」

春「つまり二人は」

春「答えられないんだ。私の問いに」

春「…………」

春「中途半端」

真「……っ!」

春「その程度の気持ちなら、配慮する必要もなかったかな」

杏「!」

杏「春、撤回して」

杏「その程度とか勝手に決めつけないで」

杏「ちょっとマジでキレそうだから」

春「いいよキレて。その程度のことなんかどうとでもできるよ」

春「覚悟のない子に負ける道理はないから。違う?」

杏「アンタ、いい加減に……!」

真「無駄よ、杏」

真「今の春を怒鳴ろうが殴ろうが、意味がない」

真「これだけ決めてしまってる人間に言えることなんて、私には……ない」

春「…………」

真「ねえ、春。どうしてそこまでできるの?」

真「口だけじゃないよね。春はそんな言葉だけ並べる子じゃない」

真「どうして……?」

75 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/05(日) 21:50:13.76 ID:kyE835q/0

春「彼を愛しているから」

春「それ以上の理由が、必要なのかな」

春「逆に……それ以外に躊躇う理由って、あるのかな?」

真「…………」

春「時間はあげる」

春「私の覚悟よりも自分の覚悟が上だと思うなら私と同じ舞台に上がればいいし」

春「勝てない、と思うなら諦めればいいだけ」

春「諦めたら少なくとも、仲間の一人としての居場所は守れるよ」

真「…………」

真「……そうね。春の言いたいことはわかった」

真「さほど間違ってもいないと思う。いずれ考えないといけない問題ではあった」

真「あったよ、確かに……」

杏「…………」

杏「春。一つ、言っていい?」

春「うん。何かな」

杏「私、怪盗団を、あの場所を駆け引きの材料にしたこと、本気で怒ってる」

春「……そう」

春「それでどうするの?」

杏「どうもしない。今はね」

杏「ただ絶対に、心から謝らせる」

杏「越えちゃいけないラインを、春は越えた」

杏「そこだけは絶対に許さない。仲間だからこそ許しちゃいけない」

春「そう」

春「杏ちゃんはまだ私のこと、仲間だと思ってくれてるんだ」

春「甘いね。もうそんな話じゃないのに」

杏「させないって言ってるでしょ!?」

春「まだわからないのかな。できるかできないじゃなくて、するかしないかなんだよ」

春「私は“する”って決めたの」

杏「春!」

真「杏。黙って」

真「これ以上、話しても今は……意味がないから」

春「そうだね。もう言うべきことは言ったから」

春「もう私たちは仲間じゃなく、彼を巡っての敵同士だね」

76 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/05(日) 21:51:27.45 ID:kyE835q/0

春「…………」

春「ああ、でも、一ついいかな」

真「……まだ何か?」

春「このこと、双葉ちゃんには内緒にしない?」

春「双葉ちゃんの感情を考えると、いずれは知る事ではあるけど」

春「でもね。双葉ちゃんにとって、あそこは帰る家でもあるから」

真「…………」

真「それは、最後の良心ってやつなの? 春」

春「どう考えるかは自由だよ」

杏「…………」

杏「わかった。今の話は、三人だけの秘密にする」

春「そう。ありがとう」

(春は去っていった……)

杏「……真、どうす――?」

真「…………」

杏「真?」

真「どうして」

真「どうしてかな」

真「どうして私は何も言えなかったのかな」

真「中途半端だ、本当に……!」

杏「真、」

真「杏にはわからないよ!!」

杏「!」

真「春みたいに大切なものを犠牲にしてでも好きな人を選ぶこともできない!」

真「杏みたいに許せないと怒ることもできなかった!」

真「私が彼の隣に立っている姿が、どうしても浮かばない!」

真「わかってた! 私なんかよりずっと相応しい人がいるんだってことぐらい!」

真「私みたいな恋愛オンチなんかより、他の人の方がずっと――!」

真「…………」

真「なんでかなあ……」

真「あ、これだけ覚悟決めた春には負けるなって……悔しさすらなかった」

真「当然だとすら思った。あまりに簡単に納得できた」

真「杏みたいにその覚悟に怯まず、許せないと怒る事が、どうしてもできなかった」

真「それなら諦めて……春の言葉通り、仲間の一人として傍にいる方が、ずっとマシ……」

杏「真……!」

真「…………ごめん」

真「考える時間が……欲しい」
77 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/05(日) 21:52:00.44 ID:kyE835q/0

杏「……真」

杏「春の覚悟は、確かにとても強いのかもしれない」

杏「でも、それでも春の言ったことを許すわけにはいかない」

杏「許したら、私自身を許せなくなる」

杏「怪盗団は、たとえ役目を終えたとしても、私たちの大事な居場所だから」

杏「それを壊すなんて、絶対にさせちゃいけない」

杏「春は敵同士だって言ったけど」

杏「私はまだ、春を仲間だと思ってるから」

真「…………」

真「双葉には、どうする?」

杏「双葉には……確かにきついとは思う」

杏「私達も混乱してるし、今は話せない……」

真「うん……そうだね……」

真「私……どうすればいいのかな……?」

杏「真は、休んでていいよ」

杏「私が考える。真は十分、考えてきたと思うから」

杏「今の真じゃ……春の覚悟に呑まれるだけだと思うから」

モルガナ(…………)



《屋上前・下の階段》


モルガナ「春!」

春「モナちゃん」

モルガナ「悪いな、さっきの三人での会話、聞かせてもらった」

モルガナ「本気なのか、ってのは愚問だな。野暮なことしてるってのも自覚はあるさ」

モルガナ「けどな。それでも今の春をほっとくなら、ワガハイはお前の師匠じゃなくなっちまう」

春「…………」

モルガナ「言ったよな? お前に何かあったら、ワガハイはいの一番に駆けつけてやるってさ」

モルガナ「今はその時だろ?」

春「…………」

春「モナちゃん。私の話、聞いてくれる?」

モルガナ「ああ」

春「…………」

78 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/05(日) 21:52:52.13 ID:kyE835q/0

《駅前》


(モルガナはまだ来ない……)

春「あ、よかった。帰ってなかったんだね」

(春が息を切らせてこちらに走ってきた……)

春「モナちゃん、杏ちゃんやマコちゃんとも話すから先に帰っててくれって」

春「……ねえ、大事な話があるの」

春「ルブランに……君の部屋に寄っても、いいかな?」

(春の目は、真剣だ……)

(頷いて、ルブランに向かった)



《ルブラン》


春「こんにちは、おじ様」

惣治郎「おう、いらっしゃい」

春「おじ様。少し、上をお借りします」

惣治郎「…………」

惣治郎「今の時間なら、客も少ねえしな」

惣治郎「一時間ぐらい買い物してくるわ。看板もcloseedにしとく」

春「……お気遣い、ありがとうございます」

惣治郎「…………」


79 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/05(日) 21:53:35.24 ID:kyE835q/0

《自室》


春「…………」

春「うん。いろいろ考えたんだけどね。決めたよ」

春「私、君たちの仲間を辞める」

 !?

春「杏ちゃんにもマコちゃんにも、モナちゃんにも話したよ」

春「勿論、みんな納得はしてない。でも私は決めたから」

春「…………」

春「どうしてそんなことをするのかって顔をしてるね」

春「そうだね、あえて言葉にするなら」

春「君を手に入れるのに、怪盗団が邪魔になった」

春「そういうことかな」

(春の表情はいつもと変わらず穏やかに笑っている)

春「結局ね、こうなるんだろうとは思ってた」

春「私のペルソナ、知ってるよね?」

春「私のペルソナ、ミラディはね」

春「『裏切り』の象徴だから」

春「私は自由を手に入れるために、お父様を裏切った」

春「なら愛の為に、仲間を裏切っても、何もおかしくはないよね?」

春「…………」

春「君のこと、愛してる」

春「誰にも渡したくない。君の隣にいたい」

春「その為なら、仲間も裏切る。必要なら、君のことも裏切る」

春「そして君を奪ってみせる」

春「…………」

春「ねえ」

(春がこちらの手を握って、春の頬に手を持っていく)

春「君は男の子で、私は女の子だよね」

春「そして今は私たち以外には誰もいなくて、二人きり」

春「この意味、分かるよね……」

(春の手はひどく冷たく、微かに震えている)

春「……怖くない、って言ったら嘘だよ」

春「だけどそれ以上に、君が欲しい」

春「君が私の傍にいてくれるなら、君の望むことはなんだってする」

春「身体が欲しいなら、いくらでもあげるよ……」

(声も震えて、今にも壊れそうだ)

 …………、

 このまま、春と結ばれていいのだろうか?


1、春を傷付けたくない
2、手を握り返す

80 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/05(日) 21:55:15.45 ID:kyE835q/0
↓3レスで多い方を選びます。
今日はこれまで。すごいところで切った気はしますがお疲れ様でした。

なんか色々一気に進みましたけど、なんか言い訳するべき気はしますけど、3日を書き終えてからにします、はい。
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/05(日) 21:59:16.93 ID:wbsua2vXo
2や
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/05(日) 22:04:38.06 ID:h8R9zEEAO
2を選べば楽なんだろうが1
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/05(日) 22:17:46.34 ID:aICWUWPX0
1
84 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/05(日) 22:32:16.72 ID:kyE835q/0
ふう、2が選ばれたらR-18(グロテスクな方ではない)場面に加えてバッドエンド書かないといけないとこだった……

このSSは健全なSSです。
時間をあげると言って相手の待ちの時間の隙を突いてジョーカーに仕掛けるなんて発想は春にしか無理だなと思った
杏と春、役目逆も考えたのですが、杏には絶対こういう卑劣と取れる真似は無理だと思ったのです
えっと、えっと、
修羅場製造機を買って出てくれた春先輩のご活躍をこれからもご期待ください。
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/05(日) 22:39:21.57 ID:yOT0xt2PO
更新来たと思ったらすごいことになってた
べっきぃの時もどっちを選ぶか聞いてたあたり、その頃からずっと考えてたのかね
そう考えるとべっきぃには失望してるかもなあ、春先輩
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/06(月) 00:29:57.04 ID:p2MvavmF0
おおぅ
さすがにここで2はバッドエンドだろうなと思って1にしたけど良かった
待ってこの後もこんなヒヤヒヤするやり取りをしなきゃいけないのか?
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/06(月) 00:53:21.86 ID:51YUn3MK0
春か千早と結ばれさえすれば、バットでもいいやと思ってたり。そして地元に帰ってラヴェンツァと余生を過ごせばいいよ
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/06(月) 05:14:33.93 ID:YOfGr5hDO
元々修羅場を楽しむのが目的だろ? あれ?
バッドは展開と安価の出し方でなんとなくわかったけど、バッドも見てみたかったな
89 : ◆86inwKqtElvs [saga]:2017/02/06(月) 07:37:01.06 ID:MQCWmm8e0
BADEND読みたい方いるんですか?
まあ、春ちゃんはジョーカーと一緒にはなれるけど、幸せにはなれない感じです
希望あったら考えますが、どうしようかな……
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