【オリキャラ注意】加賀「ガガガロンパ!」城須賀「リゲインモード…です…」

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19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/19(木) 01:32:53.96 ID:+BwW4pnT0
自分は全滅したからの救済措置だと思った。
どっちでも良いけど。
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/19(木) 07:22:35.43 ID:+n1cdp4yo
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/19(木) 07:35:28.16 ID:+V3aPrPBO
くっさ
22 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/01/19(木) 23:13:10.89 ID:Z/6aoPNJ0
83 古代ツアーチケット
51 光線銃ズリオン
75 万力
28 赤いマフラー
88 アゴドリル
71 乙女キャリーバッグ
01 ミネラルウォーター
96 無効
43 愛蔵リアクション芸集
16 子猫のヘアピン


加賀「十回回したのに九個しか出てこなかった…」

加賀「…まあいいや、どこかに…って言っても行く当てが…」
























新島「…あら、目が覚めたのね」

加賀「…新島さん」
23 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/01/19(木) 23:19:32.26 ID:Z/6aoPNJ0
新島「露寺さんから何も連絡がないからてっきりまだ眠っているものだと思っていたわ…」

加賀「…なんかごめんね」

新島「謝る事はないわ。…でも、これは…急がなくてはならないわね」

加賀「何を急ぐの?」

新島「…貴女に関係しているかどうか判断しかねるわ。貴女が関心を持っていないのなら…」

新島「巻き込むのは気が引けるしね」

加賀「関心…」

新島「何か思い当たる節でもあるのかしら」

加賀「ひょっとして、新島さんが急がなくちゃならないのって」





1 城須賀君の捜索
2 授業における私の代理立て
3 購買部のストック補充
4 他の十一名を一箇所に集めること


↓1
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/19(木) 23:20:08.76 ID:+n1cdp4yo
25 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/01/20(金) 00:00:12.49 ID:zHBD40gQ0
加賀「…城須賀君の捜索の事?」

新島「…驚いたわ。彼にあれだけの仕打ちを受けておきながら彼の安否を心配するなんて」

加賀「…そうだけど」

新島「でも確かに私の心配事はその点…彼は何故行方を眩ませているのか」

加賀「…あれだけのことをしたから、忘れられたいんじゃないのかな」

新島「だとしたら妙よ。彼に関する記憶は不知火さんにも貴女にも残っている」

新島「本当に忘れられたいのなら、自らに関する記憶を抹消すべき」

加賀「…あ、確かに」

新島「つまり彼は望まぬ形で行方を眩ませている」

新島「そしてもしまだ"意識が戻っていない"のなら…」

加賀「…なら?」

新島「非常に言いづらいのだけれど…私の形成した別世界には欠陥があるのよ…」

加賀「欠陥って…」

新島「申し訳ないと思っているわ。でも…時間が無かったのよ」

新島「…あの世界で最後まで生命活動を続けていた人物は」

新島「早急に外部から強い刺激を与えなければ…」

新島「例え脳が正常に稼働していたとしても」

新島「…意識を取り戻す事はない」

加賀「…!」

新島「所謂バグに分類されてしまうもので…当然仮想世界内で別個に生命体を形成して実験したのだけれど」

新島「時間が無くて対処出来ないまま実行へと移してしまった…」

加賀「…ちょっと待って、話に付いていけない…」

新島「細かい事を説明している場合ではないわ。それに、先程強い刺激を与えれば意識を取り戻すと言ったけれど」

新島「…"外部からの刺激"の定義が不明瞭なのよ。それは本人さえ分からないのかも知れない」

新島「加賀さんが起きたとき何か刺激は加えられたかしら」

加賀「いや…」

新島「…だとするとやはり最後の一人は彼になるわ」

新島「"早急"という言葉も…データにおいては約二日が限度だった…」

新島「いつ頃目覚めたのかしら」

加賀「ほんのついさっき…三十分前かな?」

新島「…猶予期間は二日」

加賀「私も手伝おうか?」

新島「…いえ。貴女の手を煩わせる訳にはいかない」

新島「私と露寺さんで何としてでも居場所を突き止めるわ」

加賀「…そっか」







とは言われたけど…ちょっとは捜した方がいいよなぁ…。



1 東棟(研究棟+学園、分岐)
2 南棟(寄宿舎 内分岐)

↓1
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/20(金) 00:02:14.98 ID:FIoiOhbDO
27 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/01/20(金) 00:15:23.07 ID:zHBD40gQ0
          AM 11:43  South Wing


加賀「…変わらないね」

見慣れたような風景。ただ最後の記憶と違うのは…。

加賀「ペンキの文字はない、し…鍵は指紋認証じゃなくて普通にロック式か…」

…そんなことはどうでもいい。

加賀「…どこにいそうだろうか…」



1 各個人の部屋
2 食堂,厨房,倉庫
3 大浴場,サウナ
4 トラッシュルーム(ここまで一階)
5 学園長の個室(ここから二階)
6 ロッカールーム

↓1 コンマ76以上で生徒11名の中からランダムにエンカウント
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/20(金) 00:16:11.19 ID:FIoiOhbDO
29 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/01/22(日) 00:13:43.72 ID:nVOcBvX60
加賀「男子の方に入るのは気が引けるなぁ…まず女子から攻めるしかないか…」






加賀「いない」

というか城須賀君が居たら大問題だよな。うん。

加賀「そもそも風呂場にどうやって居るんだよって話だよね…」

…この調子じゃ、男子の方も収穫はなさそうだなぁ。











加賀「ほらね?」

いない。やっぱりサウナにもいなかった。

加賀「やむを得ない理由が逆上せてるとかそういうのじゃないのは確かだよね…」

それしか分かっていないのはまずい気もするけど。











0 東棟(研究棟+学園)へ移動
1 各個人の部屋
2 食堂,厨房,倉庫
3 トラッシュルーム(ここまで一階)
4 学園長の個室(ここから二階)
5 ロッカールーム
6 捜索を諦め誰かを捜す(対象も指定)


↓1 0,6以外の場合コンマ76以上で生徒11名の中からランダムにエンカウント
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/22(日) 00:17:07.19 ID:omhwIu6f0
31 :12:43 ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/01/22(日) 00:32:35.86 ID:nVOcBvX60




加賀「…おっかしいなぁ」

いつもなら食堂には大江さんが…いやあの世界のいつもがここで適用される訳じゃないと思うけれど…。

加賀「もうお昼時なのになぁ」

それとも食堂はここだけじゃないのかな。とりあえず城須賀君が居そうなのは冷凍庫の中くらい…?

加賀「凍るどスリープ…」

…違う、コールドスリープか…。







加賀「…あ、そっかここから倉庫に行けるのか」

暫く大江さんの城だった所為で忘れてた…いや別に忘れてても良いとは思うんだけど…。

加賀「失礼しまーす…」

…そりゃ誰もいないよね。厨房で物音立てた時点で誰も来ないんだから。

加賀「というか皆どこにいるの…」















0 東棟(研究棟+学園)へ移動
1 各個人の部屋
2 トラッシュルーム(ここまで一階)
3 学園長の個室(ここから二階)
4 ロッカールーム
5 捜索を諦め誰かを捜す(対象も指定)


↓1 0,5以外の場合コンマ71以上で生徒11名の中からランダムにエンカウント
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/22(日) 00:36:42.86 ID:BlQZQ3F7o
3
33 :13:13 5番目 ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/01/22(日) 01:07:40.92 ID:nVOcBvX60



加賀「…二階あったんだね、ここ」

全く気が付かなかった。そもそも解放されていたかどうかすら怪しいんだけどな…。

加賀「洞察力欠いてるなぁ…」

加賀「それでここは…なんだここ」

加賀「…"Private room of Principal  Do not Enter without Permission"…」

加賀「…?」

プリンシパルって…?王子様?

加賀「何かプライベートな部屋なのは分かったけど…パーミッションって指令ってこと?」

加賀「指令抜きに入ってはいけません…?」

意味が分からない。

イモニア「…Oh、カガ!When did you get up?」

加賀「あー…二三時間前かな…」

何か起きたのにそこまで驚かれてない。若干辛い。

加賀「…あ、そうだ!」

イモニア「…Umm?」

加賀「これ読んでよ、この部屋がなんなのか分かんなくて…」

イモニア「…"Private room of Principal Do not enter without permission"…読んだネ」

加賀「訳してほしいな」

イモニア「ココは学園長の個室だから許可なく入るな、と書かれているネ」

イモニア「学園長の許可なのかそうでないのかはUnknownネ」

加賀「…入っちゃって良いかな?」

イモニア「拙者は学園長じゃないから断言しかねるネ…まあ見つかったのなら何かいいexcuseを考えておくネ」

加賀「…そうだね」








加賀「…何だろこれ」

イモニア「Note?Contentは?」

加賀「…人間観察帳みたいな感じ」

イモニア「Observation…いかにも怪しいネ」

加賀「…いやでも、例えば飯田君だと…『活発でがさつ 妙に拘りが強く結構思想が偏っている 歩き方…』…歩き方まで観察するのか…」

イモニア「…正直disgustingネ」

加賀「まあ、ね…一体学園長は何のために…?」

その前にまず学園長を捜すべきなのかな…?いや、当てはないけど……。






0 東棟(研究棟+学園)へ移動 (分岐あり)
1 各個人の部屋
2 トラッシュルーム(ここまで一階)
3 ロッカールーム(ここだけ二階)
4 捜索を諦め誰かを捜す(対象も指定)


↓1 0,4以外の場合コンマ71以上で生徒13名の中からランダムにエンカウント
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/22(日) 03:13:39.22 ID:omhwIu6f0
1
35 :14:03  ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/01/22(日) 11:34:57.33 ID:nVOcBvX60
加賀「…いや、まあ当然だよねそりゃ」

寄宿舎の部屋を捜索しようとしたが…案の定、私と城須賀君の部屋の他は施錠されていた。

加賀「今までが異常だっただけだ…まあいいよ、とりあえず城須賀君の部屋を捜してみるかな」





加賀「…あれ?」

パーカーと黒シャツが何着もある…替えなのかな。

加賀「本人がいないからどうにも分からないけど…」

ベッドで寝ているという訳でもなかった。本当にどこにいるのか。




0 東棟(研究棟+学園)へ移動 (分岐あり)
1 トラッシュルーム(一階)
2 ロッカールーム(二階)
3 捜索を諦め誰かを捜す(対象も指定)


↓1 1,2の場合コンマ74以上で生徒13名の中からランダムにエンカウント
行動時限は原則22:00
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/22(日) 11:40:15.13 ID:2maQZJkDO
37 :14:23 東棟じゃなくて東「地区」でしたすみません ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/01/22(日) 12:01:04.14 ID:nVOcBvX60
加賀「ロッカールームってこんな感じなんだ…」

よくドラマかなんかで観るのとはちょっと違うような…。

加賀「この感じだと中に入ってるくらいしか考えられないよなぁ…しょうがない、全部開けるか…」








加賀「時間返せ…!」

何にもなかった。

加賀「ここ捜すと決めた私も悪いけどさぁ…」

加賀「生活感なさすぎでしょ…いや夏期休暇か…」

多分端から見たらよくわからない独り言を呟く気味の悪い女だと思われているだろう。しょうがない。






加賀「このまま南地区に留まっても成果を上げられそうにないなぁ」

加賀「…東地区に戻るか」

戻るという言葉が適切かどうかは判断できないけど、粗方捜し尽くしたような気もする。

場所を変えるのも愚策ではないだろう。
38 :14:40  ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/01/22(日) 12:08:13.01 ID:nVOcBvX60
            Eastern District


加賀「…えーっと確か…」

学園本体がここにあるのと、あと研究棟…だっけ?

加賀「…まあ私が捜さなくても新島さんとか露寺さんがなんとか捜してくれるかな…」

…とはいえ、そんな悠長なことも言っていられない。

加賀「…捜してみるかな」



1,2,3,4,5  学園1,2,3,4,5階(順対応)
6 研究棟 人間学科
7 研究棟 芸術科
8 研究棟 理工学科
9 研究棟 文学・環境学科
10 研究棟 総合学科
11 研究棟 心理学科
12 捜索を諦め誰かを捜す(対象も指定)


↓1 1,2,3,4,5の場合コンマ58以上で、6から11の場合コンマ45以上で生徒13名の中からランダムにエンカウント
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/22(日) 12:13:35.77 ID:Ps9qNxh2o
40 :15:40  ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/01/22(日) 12:56:48.34 ID:nVOcBvX60
加賀「…文学と環境学って…そんな親密な物なの?」

一応両方とも文系に分類されそうな専攻だけど…。

加賀「…なんかヒントがあるかもしれない…」







加賀「…なんかすごいなぁ」

研究室の数が多いんだけど…妙に外観が派手なものばかりだ。

加賀「…自己顕示欲?」

そもそもここに来た時点でそういう類のものの塊である気もするけど。

加賀「…在校生だけじゃなくて卒業生も使ってるのかな。そうじゃないと数が…」

希望ヶ峰関係者なら入れそうな雰囲気だし、きっとそういうことなんだろう。




加賀「…あ、でもこの研究室は質素だ」

自己顕示欲的な何かは感じ取れないけど…一体誰の…
















??「…何をしている」

加賀「あっ、えっと…」

聞き覚えのある声。

??「…お前か。目覚めたとの連絡は受けていないが」

加賀「それは私が悪いのかな…」

加賀「…でもなんでここに?」

??「…」










芦本「ここは俺の研究室だ」

芦本「俺が来ることに理由は要らぬ」

加賀「そ、そうなんだ…」

芦本「…何か用でもあるのか?」




A 研究室に入れてもらう(時間消費)
B 入れてもらわない


↓1
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/22(日) 13:07:49.25 ID:omhwIu6f0
42 :15:45  ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/01/22(日) 13:20:05.72 ID:nVOcBvX60
加賀「ああいや別に、そういう訳じゃないんだよ」

加賀「ちょっとだけ探索しようかなあって思っただけだからさ…」

芦本「…そうか」







加賀「…あの棟にはいなかったなぁ」



1,2,3,4,5  学園1,2,3,4,5階(順対応)
6 研究棟 人間学科
7 研究棟 芸術科
8 研究棟 理工学科
9 研究棟 総合学科
10 研究棟 心理学科
11 捜索を諦め誰かを捜す(対象も指定)


↓1 1,2,3,4,5の場合コンマ64以上で、6から10の場合コンマ52以上で生徒12名の中からランダムにエンカウント
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/22(日) 13:23:29.26 ID:BlQZQ3F7o
7
44 :17:15  ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/01/22(日) 15:26:26.67 ID:nVOcBvX60
加賀「芸術科って、ものすごい派手だ…」

さっきの文学科よりも派手…。

加賀「これは…抽象芸術?あ、こっちは彫刻…」

分かりやすくて結構なんだけど…今絵画はお求めじゃないんだよな…。

加賀「しかもこの棟大きいし…絶対時間かかるヤツだ…」 

お目当ては城須賀君の研究室だが…。

















加賀「…長いよ!」

現在三階。棟を隅から隅まで捜した所為で一時間かかった。


恐らく不知火さんの研究室(単純に花火の絵が描かれていただけだが)と狭野さんの研究室(一面緑だった事以外ヒントがない)と思われる物はあったが、お目当ては全く見つからない。


加賀「な…何でこんなに広いの…しかもまだもう一階…」

一息吐き、窓から外を眺める。

夏だからまだ落ちていないものの陽は赤みを増し、日没の時刻がそう遠くないことを指し示していた。
 
加賀「ここって電気付くのかな…?」

もし付かないとなると…暗闇の中階段を下ることになるよね…。

加賀「いやいやいやそれは危険すぎるよ…早く四階に行こう…」

流石に暗闇で一人は命の危険を感じる。

故に、歩を進めねばならない。

45 :17:20  ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/01/22(日) 15:53:05.52 ID:nVOcBvX60
加賀「うっわー…」

この階も広い。とりあえずここにあることを祈るしかない。

加賀「急ごう」







加賀「…これかな?」

扉にはカチンコとスポットライト…。

…見ると妙に首筋と四肢が痛む。

加賀「…というかもうここじゃなかったら諦めるよ…」

四階の、一番奥。芸術科棟の最後の研究室。

『演劇』を芸術の枠組みに組み込んでよいものか悩ましいが…。

加賀「…お願い!」

誰に願うでもない言葉を呟き、扉を開ける。








…あ、開いてる。



46 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/01/22(日) 16:21:23.68 ID:nVOcBvX60





加賀「…当たりだ」






彼の部屋と踏み、踏み込んだその部屋で。
 










見慣れぬ機械と、積まれた紙。そして。







  



加賀「…城須賀君!」











白いベッドの上、眠る彼。











…でも、見つけたけど…どうするの…?




0 露寺を呼ぶ
1 新島を呼ぶ
2 呼ばずに部屋をくまなく漁る
3 二人とも呼ぶ


↓1から3の多数決 同率の場合呼ぶ人数が少ないもの(露寺→新島 の順)
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/22(日) 16:27:57.73 ID:Ps9qNxh2o
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/22(日) 16:29:58.31 ID:2maQZJkDO
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/22(日) 16:40:24.65 ID:omhwIu6f0
3
50 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/01/22(日) 17:20:42.77 ID:nVOcBvX60
加賀「…二人を呼ばなきゃ」

加賀「まず探すところからだけど…」









加賀「一時間かかるのは流石に想定してなかったよ…」

散り散りになっていた二人を見つけるのにはそれくらい必要だった。ただてっきり一緒に行動していると思ってたから…。

加賀「…30分で見つかる予定だったんだけど!」

新島「貴女の予定を私達に言われても困るわ」

露寺「そーだそーだ!」

加賀「そして急ぐ気がない二人」

新島「急いだところで強い刺激の定義が解明するわけではないのよ」

露寺「死なない程度に強い刺激だからねぇ…」

加賀「…電気ショック?」

新島「…水の分布状態を測定した上でやらなくてはならないわね、何がいいかしら」

露寺「電気ショックはちょっとねぇ…とりあえず言ってみないことにはわかんないんじゃない?」

新島「…仕方ないわね。急ぎましょうか」

加賀「最初から急いでほしかったよ…」
51 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/01/22(日) 17:38:29.42 ID:nVOcBvX60
加賀「…どう?」

露寺「綺麗な顔してるね…」

新島「…まだ死んでないわよ」

露寺「そこまで言ってないよ…アスちゃんどうする?」

新島「…脳波測定器と…そうね、焼き鏝を」

加賀「待って」

新島「どうかしたかしら」

加賀「今焼き鏝って言ったよね…?どうする気なの…」

新島「脚や腕に当てるのよ。死にはしないけれど強い刺激でしょう?」

加賀「いやいやいやいや!」

新島「勿論手荒な真似は極力避けるべき。でもそうも上手く行かないわよ」

新島「脚や腕に跡を残し生きるか、そうせずに死ぬか。究極の選択を迫ったのなら答えは自明でしょう?」

加賀「…」

手荒すぎるんだって…!

新島「まずは脳波測定器からお願いするわ」

露寺「オッケー。…えーと、コテは様子見ながらかな?」

新島「ええ。生存反応が確認されてからでも問題はないと思うわ」

露寺「ん、了解」

加賀「…」

焼き鏝は回避しなきゃ…!何としてもヒントを…!



↓1 コンマ51以上で測定器到着前に手掛かり発見
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/22(日) 17:39:49.15 ID:Ps9qNxh2o
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/22(日) 17:39:55.21 ID:BlQZQ3F7o
54 :まだチャンスはあるぞい ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/01/22(日) 17:52:53.96 ID:nVOcBvX60
露寺「ほいな!測定器!」

新島「助かるわ…それじゃ確認から入ろうかしら」

加賀(ヒントがない…まずいよ…!)

新島「…やっぱりね」

露寺「意識はあるんだよねぇ…こて?」

新島「…そうね」

加賀「ちょっと待った」

新島「…一刻を争うのよ。待つ余裕はないわ」

加賀「そんな急がなくても二日あるんでしょ…?」

新島「最大、ね。最短は半日」

加賀「うっ…だ、だとしても焼き鏝は流石に乱暴だって!もう少し平和的解決を」

新島「代案なしに意見を言うのは聡明ではないわよ」

露寺「そうだよ…別のアイデアがあるならいいけど…」

加賀「それは…」

新島「ないのでしょう?…露寺さん」

露寺「分かったよ」

加賀「えっいやちょっと!」


↓1 コンマ42以上で手掛かり発見 7の倍数なら手掛かり抜きに妙案を思いつく
それ以外で素数の場合ある人物の介入で…
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/22(日) 17:53:57.65 ID:2maQZJkDO
発見
56 :有 能 ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/01/22(日) 18:15:50.11 ID:nVOcBvX60
加賀「…なんとかして捜さなきゃ捜さなきゃ…あれ?」

台本帳の一番上…。

新島「どうかしたかしら」



『クレイジー・ニクソンの〆で僕を殺して』



加賀「…はい?」

ニクソンの狂気の終わりで…ぇ?

新島「何かあったの?」

加賀「…これなんだけど…」

新島「クレイジーの〆?」

新島「…ニクソンは人名よね。私には誰のことか分からないけれど…」

加賀「…クレイジー…クレイジー…」

クレイジー・ニクソンってどこかで聞いたことあるような…誰が言ってたっけ…。

加賀「…ねえ新島さん。誰かに連絡ってできる?」

新島「ええ。尤も相手が携帯を携帯していなければ無理だけれど」

加賀「…貸して」

新島「何をするの?」

加賀「あの人に聞きたいことがあるんだ」



↓1 聞く相手を指名(チャンス二回)
※クレイジー・ニクソンは本編中に誰かが言っています
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/22(日) 18:20:32.46 ID:omhwIu6f0
亜堂
58 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/01/22(日) 18:37:16.67 ID:nVOcBvX60
加賀「…あ、もしもし亜堂君?」

亜堂「…なんだ紅香さんかよ」

加賀「なんだってなんだよ!」

亜堂「何の用だ?」

加賀「ちょっと聞きたいことがあってね」

加賀「クレイジー・ニクソンのことなんだけど」

亜堂「おおっ!とうとう紅香さんもプロレスオタデビューか…にしてもニクソンから入るとは分かってるな!」

加賀「違うよ!ニクソンの技のことで…」

亜堂「…技?勝利の方程式のことか?」

加賀「…なのかなぁ」

亜堂「まず相手をマットに押し倒す!」

亜堂「このときにニクソンが巧いのはラリアット中の脚をど真ん中で引っ掛けて方程式に繋げるところだな」

亜堂「どの攻撃からでもこの初手に繋げてくるから…ニクソンが一流と呼ばれるのはまずそこに」

加賀「語りは後で聞くよ!〆だけでいい!」

亜堂「〆だけ?その後相手の上に乗ってぶん殴って…背を向けたらチョーク!これで終いだよ」

加賀「…」

チョーク…。

加賀「…首か!亜堂君ありがと!」

亜堂「あっ俺飛鳥さんとはな」ブチッ

新島「…今のは切るべきではなかったと思うのだけれど」

加賀「…城須賀君をチョークしよう」

加賀「といってもそこまで力がないから…普通に首絞めでいいかな…?」

新島「平和的解決を望んでいるんじゃなかったかしら」

加賀「心臓を止めない程度にするから大丈夫だよ」

新島「…まあいいわ」




59 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/01/22(日) 19:00:18.97 ID:nVOcBvX60
加賀「じゃ…行くよ」

立った状態では力が入りにくいので、彼の上に乗ることにした。

…既視感。

加賀「…デジャビュ…噛んだ…」

新島「デジャヴでもデジャビュでも問題はないのよ。外来語を日本語に直すときの誤差のようなもの…」

加賀「ありがとう全然フォローになってないよ!」

新島「…そうね」

加賀「…お願い!」

祈るような思いで、彼の首を絞める。

これは…お返しでも、救命でもある。

あの台本帳がヒントなのかどうかは分からない。でも今は藁にも縋る思いで…首を絞めるしかない。













加賀「まだ…まだ…!」

露寺「ごめんアスちゃんコテの場所ってどこってええええええ!?コウちゃん何してんの!?」

加賀「お願い…お願いだから…っ!」

露寺「え、ちょっとコウちゃん!暴!力!反!対!」

加賀「ちょっとやめ…やめてって…!」

彼女が手を掴んでくる。無理矢理に引き剥がそうとしている。

露寺「そんなことしたらツバやん死んじゃうよ!というかアスちゃんもなんで止めないのさ!」

新島「可能性を一つでも潰しておくのが問題解決の基本よ」

露寺「だあーっもう!とにかく降りろーっ!」

加賀「うわちょっと…!」

バランスを崩し、彼女の上に被さる形になる。

加賀「いてて…」

露寺「逆に首を絞める程度の刺激じゃ…」

加賀「それは分かってるけど…」

露寺「分かってるならな――」









――一つの咳きが、空気を切り裂く。





城須賀「…ゲホゲホゲホッ!ハアッ…ハッ…」

加賀「…城須賀君!」

露寺「えぇ…どういうことなの…」

新島「…信じがたいわね」
60 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/01/22(日) 19:48:03.48 ID:nVOcBvX60
加賀「よかった…よかった…!」

新島「そうね…メカニズムが全く理解できないけれど…」

城須賀「はっ、はっ…あ…の…」

加賀「どうかした…?」

城須賀「…ゆでら…んと……じまさ…いち…でて…らえま…か…?」

露寺「…なるほど、あたしとアスちゃんは一旦抜けた方がいいのかな?」

加賀「よく聞き取れたね…」

露寺「…だよね、ツバやん?」

城須賀「え…え…」

新島「仕方がないわね…用が終わったのなら呼んで頂戴」

加賀「私が?」

新島「…ええ。私も彼と話したいことがあるのよ」

新島「…内通者と黒幕として、ね」

加賀「…」

完全に忘れていた。でも確かに…そうだよね。

新島「…それじゃ」

加賀「あ…うん」


61 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/01/22(日) 20:08:29.77 ID:nVOcBvX60
加賀「…えーと…何かな?」

城須賀「…どう、して……さな、かった…です?」

加賀「…えっ?」

城須賀「ゲホゲホゲホッ…さっきは…新島さんも、露寺さんもいらっしゃったから…」

城須賀「…遠慮したのかも…しれませんけど…」

加賀「遠慮って何を…?」

城須賀「僕は…殺してくれと…書いたはずです…」

城須賀「あのまま殺してくれても…よかった…のに…」

城須賀「それとも…いま、から…ころし、ますか…?」

加賀「…なんでそんなことを」

城須賀「…ころ…して…ほしいん…ですよ…」

城須賀「どうして…殺してくれない…んですか…」

加賀「…」




1 昔は仲間、だったんでしょ。
2 黒幕から何も聞かずに殺せるわけないじゃんか
3 死にたい理由は一体何なの?言ってくれたら考えるよ
4 …好きな人にそんなこと出来ないよ
5 (任意)

↓1
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/22(日) 20:10:55.39 ID:omhwIu6f0
5
仲間だから、例え城須賀君には一緒にいた日々が演技だったとしても、私が城須賀君といて楽しかったのは本当だから。
だから、もっとちゃんとあなたを知りたい。
63 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/01/22(日) 20:50:20.82 ID:nVOcBvX60
加賀「…仲間だから。例え城須賀君にとって、一緒にいた日々が演技だったとしても…」

加賀「…私があなたといて楽しかったのは本当だから」

加賀「だから、もっとちゃんと…あなたを知りたい」

城須賀「…」

加賀「…城須賀君?」

城須賀「…優しい方ですね、本当に。だからこそ僕はここまで…」

城須賀「…でも、ここまでやった甲斐がありましたよ」

加賀「…甲斐?」

城須賀「…なんでもありませんよ。新島さんを呼んでくれますか?」

加賀「…あ、うん。分かったよ…」

加賀「新島さん、呼び出しだよ」

新島「あら、早いのね。分かったわ」

加賀「…じゃ城須賀君、また…」

城須賀「加賀さん」

加賀「…何?」

城須賀「僕は…嘘吐きですからね」

加賀「どういうこと…?」

城須賀「ふふっ、さあ?」

加賀「さあ、って…」

本当にどういうことだろう…。




結局新島さんは城須賀君の部屋に入ったまま話し込んでいたし、露寺さんに至っては姿が見られなくなっていた。どこ行った。





本日の自由行動 残り1回

↓1 行動する相手を指名(芦本 イモニア 城須賀 露寺 新島は不可)
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/22(日) 20:51:03.86 ID:Ps9qNxh2o
65 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/01/22(日) 21:21:44.25 ID:nVOcBvX60
紡「…あ…紅香さん…」

紡「…起きたんだ…よかった…よかった…!」

加賀「あ、うん…城須賀君も…」

紡「…!あ…よかった…!」

加賀「…あれ?紡さんの研究室ってこの棟?」

紡「…そ、そうだよ…二階にある…」

加賀「うっそ全然気が付かなかった」

紡「…存在感消してるからね…」

加賀「なんでそんなこと…」

紡「派手なのは…ちょっと…」

加賀「へえ…」

紡「…紅香さん、私の部屋来る?」

加賀「えっ」

紡「あ…嫌ならいいよ…もうそろそろ戻ろうかと思ってたんだ…」

加賀「…うーん…」

 



1 甘える(二質問完遂可)
2 断る(最大一質問)

↓1
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/22(日) 21:23:02.85 ID:2maQZJkDO
67 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/01/22(日) 21:51:31.55 ID:nVOcBvX60
加賀「…じゃあ甘えさせてもらおうかな…」

紡「嫌じゃないんだね…よかった…」

加賀「…あっでも校則…」

紡「…紅香さん、もうクマはいないんだよ…?」

加賀「…そうだったね」








          PM 10:55   Tsumugi′s room



加賀「いやこのベッド一人用だよね?」

紡「頑張れば…入れるよ…」

加賀「うーん…まあ…いいけどさ」

寝相が悪いと突き落とされそうなんだよな…信頼はしてるけど…。

加賀「…」

この機に何か聞いておこうかな…。




1 別世界で二人を殺した理由
2 こっちに戻ってからの出来事
3 (任意)

↓1 二つまで選択可
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/22(日) 21:52:25.60 ID:omhwIu6f0
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/22(日) 21:55:16.67 ID:BlQZQ3F7o
2
70 :今はこのかたまりだけ ごめんなさい ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/01/24(火) 05:58:16.32 ID:nI54rnqi0
加賀「…ねえ、紡さん」

紡「な…何?」

加賀「…すごい聞くのが憚られるんだけど、どうしてあの世界で…」

加賀「…飯田君と因幡君を殺したの?」

加賀「殺した行為の理由は知ってても、何であの二人だったのか…」

紡「…国大君は、現場を…見られちゃったから…」

紡「あの時…隠れてて…それで…見つかっちゃうかもって思って…」

紡「典羽矢君は…なんでだっけ…」

紡「何も…考えてなかった…けど…」

紡「自分が文化系の女子に…殺される訳ないって…高を括ってたし…」

紡「…だから、だったのかな…あんまり覚えてない…ごめんね…」

加賀「どうして刺したの?」

紡「…証拠が…隠滅できたら…なんでもよかった…」

紡「…飛鳥さんに…やられちゃったもん。よく見てるよ…」

紡「でも…よかったのかなって…思うんだ…」

紡「もし私一人生き残っても…生きられない…」

加賀「…」

…だから、新島さんは…内通者だった…。
71 :寝落ちするかもしれません ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/01/26(木) 00:18:05.46 ID:pXPA8xs00
加賀「…この世界に戻ってきてからって…何かあった?」

紡「…特にない…みんなバラバラに過ごしてた…」

紡「…あ…でも…」

加賀「でも?」

紡「ちゃんと…二人に謝った…」

紡「すぐには…謝りにいけなかった…けど…」

紡「明美さんが…手助けしてくれたから…」

紡「許されないと…思ったけど…なんとか…許してもらえた…」

加賀「…」

紡「…みんな生きてて…本当に…よかったよ…」

加賀「そう…だね」



その後たわいない会話をしていると、いつの間にか眠ってしまっていた。
72 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/01/26(木) 00:40:07.89 ID:pXPA8xs00
          Day 1


紡「あ…私ご飯作ってくるね…」

加賀「手伝おっか?」

紡「遠慮する…紅香さん、あまり上手じゃ…ないし…」

加賀「…それもそうだね。それじゃ食堂で座って待ってるよ」





紡「どう…かな…?」

加賀「…美味しい!」

大江さんの料理も樫月さんの料理も美味しいけど…。

紡さんの料理も美味しい。三者三様といった感じだ。

加賀「これが俗に言う女子力ってヤツですか…」

紡「女子力は…料理の上手さじゃないよ…」

紡「料理だけできても…意味ない…」

加賀「…やっぱりそうだよねえ…」

…はーあ、上手くなりたいなぁ。料理。






本日の自由行動 残り4回 

12芦本0/7
14亜堂0/6
14飯田0/6
14因幡0/6
14イモニア0/6
14大江0/6
14樫月0/6
14栗須0/6
12狭野0/7
14不知火0/6
11城須賀0/7
14谷0/6
14紡0/6
14露寺0/6
14新島0/6
(左端の数字をコンマが下回った場合汎用イベント その内ぞろ目の場合据え置きゲーム、名簿順にぞろ目の数だけ前後に揺らして残るメンバー二人を選定 0は10と見なす)
(右端は終了したイベント数/存在するイベント数)






↓1  相手を指定
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/26(木) 00:41:53.34 ID:ZiVkju/p0
不知火
74 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/01/26(木) 23:06:08.94 ID:pXPA8xs00
          AM 9:33    Shiranui′s laboratory


不知火「…あ、コウだ!」

加賀「あ…えっと…」

…言い出しにくい。

不知火「どうしたの?」

でも…言わなきゃなぁ。

加賀「…不知火さん、ごめんね」

不知火「なんのこと?」

加賀「その…最後まで守ってあげられなくて…」

加賀「注射まで打って、不知火さんを苦しめちゃって…」

不知火「…きにしてないよ!」

不知火「さいごのさいごまでコウはまりかをまもってくれたじゃん」

不知火「くすりだってコウのごはんにぜんぶいれたのはまりかだもん」

不知火「コウはきにしなくていいんだよ!」

加賀「でも…」

不知火「しつこい!それにね、まりかがいきのこってたらきっとツバもころしちゃってた」

不知火「そしたらずーっとかえってこられなかったんだよ?」

不知火「それをかんがえたらコウのしたことはまちがってないよ!」

加賀「…そう、かな」

不知火「そうだよ!さいごまでいきてたまりかがいうんだからまちがいないよ!」

加賀「…うん、ありがとうね」

…嫌み無き、純粋なる励まし。

励ましと形容するのは相応でないか。

…そうすると叱咤激励、なのかな。
75 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/01/26(木) 23:08:13.13 ID:pXPA8xs00
不知火「…それでなにはなしにきたのー?」

加賀「えっ!?い、いや…特に考えて…」

不知火「じゃはなびのはなしする?」

加賀「そうしよっかな…あっ」

不知火「どうかした?」

加賀「不知火さんってさ…金属の匂いが分かるの?」

加賀「向こうの世界で言ってて少し気になったんだけど」

不知火「んー…きんぞくのにおいよりかやくになれそうなにおいかな?」

不知火「たとえばじしょのきんいろのにおいとか」

加賀「…炎色反応を完全に覚えてるってことかなそれは」

…それにしても、匂いだけで金属の種類を判別する能力は異常だけど…。

不知火「…えんしょくはんのう?なにそれ?」

加賀「えっ」

不知火「においのいろはわかるけどそんなのしらないよ」

…匂いの色が感知できる方がすごいよ。

不知火「きいたことはあるけど」

加賀「覚えたりはしないの?」

不知火「うん」

不知火「だってあかのしゅるいがなんこもあるのにいちいちおぼえるのめんどうだもん!」

不知火「それにさー」

不知火「にんげんがかってにつけたなまえをおぼえるのって」

不知火「かやくにたいするぼうとくだよ!」

加賀「冒涜って…」

不知火「えごだよ!えご!」



1 それは言い過ぎだと思うよ…
2 でも色の名前だって人間が決めたものだよね?
3 まあ言われてみればそうだよね…


↓1
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/26(木) 23:11:50.52 ID:dsJpElow0
77 :寝落ち、故に今投下 ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/01/27(金) 07:31:27.17 ID:YZ4yTtpV0
加賀「それは言い過ぎだと思うよ…」

不知火「えー?」

加賀「火薬に対する冒涜だなんて言っちゃったら、不知火さんの言ってることも科学に対する冒涜だよ」

加賀「火薬に元の金属がある以上、それを基盤に考えるのは至極当然のことじゃないかな」

加賀「それに同じ赤でも濃い赤だったり薄い赤だったり…言葉じゃ定義できない部分もあるよ」

加賀「元素名は便宜的に名付けられたものかもしれないけど、それでも国際的なものだから」

加賀「やっぱり覚えるに越したことはないと思うよ」

不知火「…うー」

不知火「でもみわけつかないのもある」

加賀「それは…」

不知火「ほら!やっぱりぼうとくだよ!かがくによるぼ…」

不知火「…ぼ…」

不知火「や、やっぱりいまのはなしはなし!」

加賀「今の話は無し?どこから?」

不知火「ぼうとくから!」

加賀「すごい遡るね…えっ、なんで?」

不知火「…なんとなくだよ!ちょっとおもいだした…」

加賀「思い出した?何を?」

不知火「い、いわない!」





『通信簿 不知火真理華 1/6』

『彼女だけが嗅げる金属の匂いであの時助けられたけれど、彼女自身は炎色反応を覚える気はないみたい』

『なんでも金属に名前を付けて覚えることは火薬に対する冒涜らしいんだけど…』

『定められた名前を覚えないのも、科学に対する冒涜なんじゃないのかなぁ』

『そう言ったら何故か今までの話をなかったことにされた。何かあったのかな?』
  



本日の自由行動 残り3回 

12芦本0/7
14亜堂0/6
14飯田0/6
14因幡0/6
14イモニア0/6
14大江0/6
14樫月0/6
14栗須0/6
12狭野0/7
28不知火1/6
11城須賀0/7
14谷0/6
14紡0/6
14露寺0/6
14新島0/6
(左の数字をコンマが下回った場合汎用イベント その内ぞろ目の場合据え置きゲーム、名簿順にぞろ目の数だけ前後に揺らして残るメンバー二人を選定 0は10と見なす)
(右は発生したイベント数/存在するイベント数)


↓1 更新は今夜予定
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/27(金) 07:34:58.35 ID:BPXKNACdo
樫月
79 :申し訳ありません ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/01/28(土) 17:05:29.92 ID:N1hyLTt80
                 AM11:44


樫月「あら、紅香さん。おはようございます」

不知火さんの研究室から出たところ、すぐ近くに樫月さんがいた。

加賀「おはよう…でももう昼だよ?」

樫月「…あら、そうでしたか…私が研究室を出たのは九時前でしたから…」

樫月「まだ一時間も経っていないと思ったのですが…」

加賀「…もう昼だよ…南中時刻だよ!」

加賀「三時間も何してたの?捜し物?」

樫月「…何かを捜していたのは事実です。ですが…物ではありません」

加賀「…不知火さん?」

樫月「ええ」

だからここにいたのか…。

加賀「私を気にせずに入れば良かったのに」

樫月「紅香さんと真理華さんの会話を阻害するような野暮ったい真似はしませんよ」

樫月「彼女を傷つけることにもなってしまいますからね」

加賀「…は…はは…」

盲信…?

加賀「えーと…他にすることはなかったの?」

樫月「ありますよ。でもやはり…」

加賀「不知火さんを見ないと手が付かない?」

樫月「…ええ」

加賀「ちょっと思ったんだけどさ…その…」

加賀「幼児愛者とかじゃないよね…?」

樫月「…はて、どうしてそのようなことを?」

加賀「いやー…あまりにも不知火さんに固執してるからさ…」

樫月「保育士としての役目を遂行したいまでですよ?」

樫月「保育士は皆幼児愛者だとおっしゃるのなら、それは…偏見ですよ」

加賀「そこまでは言ってないよ。でも…」

樫月「心配なのですから、仕方ありませんよ」

加賀「うーん…」



1 不知火さんが迷惑してるって可能性は考えないの?過保護じゃないかなぁ
2 そういうのを幼児愛者って言うんだよ…
3 まあ…樫月さんらしいね


↓1
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/28(土) 17:07:27.72 ID:Tbol6nAp0
3
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/28(土) 17:07:48.90 ID:BKmexYcXo
82 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/01/28(土) 18:12:42.38 ID:N1hyLTt80
加賀「まあ…樫月さんらしいね」

樫月「でしょう?」

加賀「…ここに別の幼児がいても平等に扱うならの話だけどね」

樫月「何か?」

加賀「いや、何も?」

樫月「勿論平等に扱いますよ。保育士ですから」

加賀「…」

聞こえてんじゃん。

というか不知火さんと幼児を同列に扱ってる事実が色々とまずいよ…。

樫月「では、私はこれで」

加賀「…不知火さん?」

樫月「ええ、勿論」

…好きが顔に出過ぎてるんだって。口振り冷静だけど。





『通信簿 樫月明美 1/6』

『保育士という職業柄、不知火さんに対する執着の強い樫月さん』

『三時間彼女を待つ精神力の強さはすごいとは思うけど、ちょっと狂気的な気もする』

『不知火さんに対する執着は幼児に対しても向けられるから自分は問題ない、そう思ってる感じだけど』

『…幼児と不知火さんが同列な時点で危ないってことは黙っておこう…』



本日の自由行動 残り2回 

12芦本0/7
14亜堂0/6
14飯田0/6
14因幡0/6
14イモニア0/6
14大江0/6
28樫月1/6
14栗須0/6
12狭野0/7
28不知火1/6
11城須賀0/7
14谷0/6
14紡0/6
14露寺0/6
14新島0/6
(左の数字をコンマが下回った場合汎用イベント その内ぞろ目の場合据え置きゲーム、名簿順にぞろ目の数だけ前後に揺らして残るメンバー二人を選定 0は10と見なす)
(右は発生したイベント数/存在するイベント数)


↓1  不知火 樫月は不可
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/28(土) 18:16:03.68 ID:BKmexYcXo
栗須
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/28(土) 18:16:52.58 ID:WkU4Nx1A0
85 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/01/28(土) 18:53:55.48 ID:N1hyLTt80
          14:33   Gymnasium


加賀「…えぇ…」

栗須君を見つけたのは体育館。彼と会うのは一月ぶりなのだけれど…。

栗須「…ん?あ!紅香さん!」

加賀「ちょっと待ってそこから降りる気!?」

…何故か天井の骨組みにぶら下がっている。

栗須「?床は抜けませんよ?」

加賀「問題はそこじゃないの!降りたら骨が…」

栗須「よっと」

…あ、降りた。

加賀「うわああああああああああっ!」










栗須「…ボクの才能が冒険家だってこと、紅香さん忘れてらっしゃいません?」

加賀「それは知ってるよ…知ってるけどさぁ…!」 

ピンピンしている。…何故だ。

栗須「高々15mから落ちたくらいでどうってことないですよ」

加賀「…」

訳が分からない。

加賀「5階建てのビルから落っこちてるのと同じだよね…?」

栗須「下が木の床だから何ともないだけで、人工のコンクリートだと砕けますよ」

加賀「…」

人間なのか…?

加賀「…足がだよね?」

栗須「そこで地面が砕けるのでしたらボクは冒険家の肩書きじゃなく生存力の肩書きを貰えるくらいですよ」

加賀「だよね…」

…流石に期待しすぎた。ここは現実だ…。

…現実でもあり得ないよ…。

加賀「何で天井に登ったの?」

栗須「あー…えっとですね、天井に何か引っかかってるのが見えたので」

栗須「何が引っかかっているのか確認しようとしました」

加賀「…」

えぇ…。




1 死に急ぎ過ぎだよ…
2 よくもまあそんな勇気があるね
3 …ホントは人間じゃなかったりして


↓1
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/28(土) 18:57:58.25 ID:WkU4Nx1A0
3
87 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/01/28(土) 20:00:35.76 ID:N1hyLTt80
加賀「…ホントは人間じゃなかったりして」

栗須「…?」

加賀「うーん…例えばロボットとか?」

栗須「ロボットと仮定するならもう少し落下音が大きそうなものですが?」

加賀「じゃあ超軽量ロボット…」

栗須「…どういう技術を持ってすれば、そのようなことが可能なのでしょうね」

栗須「少なくともボクはロボットではありませんよ?」

栗須「ロボットに人権が与えられるなんて聞いたことありませんし」

加賀「だ…だよね…」

栗須「冒険するロボットと言われれば響きは悪くはないですが…」

栗須「メンテナンスやエネルギーを考慮すると、管理者も付き添う必要があります」

栗須「その体力があるのなら、初めからロボットを要しませんし」

栗須「自給自足での活動を可能にするのなら…人間の身体には程遠い重量になるかと」

加賀「すごい熱弁するね…」

栗須「よく研究者がボクの行動を模倣したロボを創ろうと同伴してくるので」







加賀「…ところで何が引っかかってたの?」

栗須「紙飛行機でした」

加賀「…えぇ…」



『通信簿 栗須鐘太 1/6』

『衝撃的な再会を果たした彼と私。元気そうなのはよかったけど…』

『15mの高さから平気で降りて無傷だったり、物を見つけてすぐ確認しに行ったり
…』

『冒険家らしく向こう見ずなところが目立つし、あまりにも人間離れしている』

『ロボットじゃないかと冗談で言っても真面目に考察されるし…なんなんだろう、一体』






本日の自由行動 残り1回 

12芦本0/7
14亜堂0/6
14飯田0/6
14因幡0/6
14イモニア0/6
14大江0/6
28樫月1/6
28栗須1/6
12狭野0/7
28不知火1/6
11城須賀0/7
14谷0/6
14紡0/6
14露寺0/6
14新島0/6
(左の数字をコンマが下回った場合汎用イベント その内ぞろ目の場合据え置きゲーム、名簿順にぞろ目の数だけ前後に揺らして残るメンバー二人を選定 0は10と見なす)
(右は発生したイベント数/存在するイベント数)


↓1  不知火 樫月 栗須は不可

88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/28(土) 20:01:48.13 ID:vp1quKDXo
新島
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/28(土) 20:02:00.93 ID:fMwxMlsDO
城須賀
90 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/01/28(土) 20:39:05.69 ID:N1hyLTt80
汎用A 


新島「…あら、加賀さん」

加賀「…新島さんか」

…昨日は城須賀君と何話してたんだろう。

加賀「…あ、あのさ」


(カチッ)


加賀「うえっ!?」

新島「…停電かしら」

加賀「それっぽいけど…」

…しまった、暗闇に目が慣れてないから…何も見えない…!

新島「…加賀さん、とりあえずそこから動かないでくれるかしら」

加賀「あ…うん…」

動くのは確かに聡明じゃないよね。

新島「…」

加賀「ひあっ!」

…顔に妙な感触。

新島「あ…ごめんなさい、距離感が…」

加賀「あ、いやうん大丈夫…大丈夫だよ…」

新島「座りましょう。電気が復旧するまで動けないわ」

加賀「そうだね…あ、近く寄っていいかな?」

新島「…いいけれど、貴女…警戒しないのね」

加賀「警戒?」

新島「別世界とはいえ私は内通者だったのよ?」

加賀「…まあでも、今ここで私を殺す理由なんかないじゃん?」

新島「…」

加賀「いつまでもぎくしゃくしてたらずっと仲違いしたままだと思うし」

加賀「それに、本当に悪い人だったらさ」

加賀「停電した瞬間問答無用で仕留めるでしょ?」

新島「…」 

加賀「私は信じてるよ。新島さんも城須賀君も悪い人じゃないって」

新島「…」

加賀「…新島さん?」

新島「…はっ…ごめんなさい、寝てたわ…」

加賀「そんなぁ…」

折角カッコ良く決めたのに…。
91 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/01/28(土) 20:45:52.24 ID:N1hyLTt80


加賀?「…はっ!」

いつの間にか寝てた…あれ?

加賀?「私がいる…」

私の隣で私が私の肩に凭れて眠っている…。

加賀?「…胸がある」

白衣もある。待望の胸もある。

加賀?「…えっこれって」

新島?「…私?」

新島?「…っ!胸とメガネが…ないわ…」 

加賀?「…やっぱりこれ」








加賀(中身は新島)「入れ替わってるのかしら…」

新島(中身は加賀)「入れ替わってる!?」









加島(加賀の身体に新島)「どうして入れ替わりなんか…信じがたいわ…」

新賀(新島の身体に加賀)「胸だ…胸だーっ!」

加島「私の身体ではしゃがないで頂戴…イメージが崩れるわ」

新賀「胸があるんだよ!?あれだけ待ち望んだ胸だよ!?」

加島「胸に飢えすぎよ…」

新賀「後はこれが夢じゃないことを祈って頬を抓るだけーー」









92 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/01/28(土) 21:10:29.89 ID:N1hyLTt80






加賀「…はっ!夢か!」

新島「急に何よ…」

加賀「胸、胸…ない…ない…!」

新島「元々ないじゃない」

加賀「根も葉もない!ないけど!」

加賀「…夢だったのかぁ」

新島「どんな夢を見ていたのよ…」

加賀「新島さんの名は。」

新島「…答え出てるじゃない…」

加賀「…あ、確かに」

新島「…はぁ」







その後呆れながら新島さんが朝食を作ってくれた。

流石に三人には劣るけど…私よりは美味しい。

…巧くなりたい。



本日の自由行動 残り4回 


12芦本0/7
14亜堂0/6
14飯田0/6
14因幡0/6
14イモニア0/6
14大江0/6
28樫月1/6
28栗須1/6
12狭野0/7
28不知火1/6
11城須賀0/7
14谷0/6
14紡0/6
14露寺0/6
07新島0/6
(左の数字をコンマが下回った場合汎用イベント その内ぞろ目の場合据え置きゲーム、名簿順にぞろ目の数だけ前後に揺らして残るメンバー二人を選定 0は10と見なす)
(右は発生したイベント数/存在するイベント数)


↓1 
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/28(土) 21:11:09.98 ID:YJx6QXaD0
城須賀
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/28(土) 21:11:25.33 ID:fMwxMlsDO
城須賀
95 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/01/29(日) 00:22:26.51 ID:c+qplwMD0
               Day 2   AM 9:55


城須賀「…あ、加賀さん」

加賀「もう動けるように?」

城須賀「ええ。元々そこまで重症ではなかったので」

加賀「…そっか」

加賀「それにしても…ごった返してるよね」

彼の研究室は様々なもので溢れかえっている。

木材、ウィッグ、カチンコ、衣装、台本…。

城須賀「ええまあ…研究室、というよりも倉庫みたいになってしまってますね…」

城須賀「代わりに研究室にありそうな物は大抵寄宿舎に移してしまってるので」

加賀「ふうん…あ、これって何て名前なの?」

城須賀「これはクランプです。万力に近い働きをするんです」

加賀「万力…えーと、じゃこれは?このベニヤ板みたいなのにも名前が?」

城須賀「ベニヤですが…用途を考えると蹴込み板と呼ばれますね」

加賀「…これは?」

城須賀「これは平台です。これと足場を組み合わせてクランプで固定して舞台装置を造るんです」

城須賀「組み立てた後に蹴込み板を蹴込んで完成させるんです」

城須賀「まあ…一人なので滅多に使いませんでしたけど」

加賀「…そういうもんなの?」

城須賀「独り舞台だと素舞台の方がやりやすいですよ。舞台装置に上ることで何かを表現する…」

城須賀「例えば他の人物との断絶だとか、心中描写だとか…」

城須賀「相手のいない舞台に、断絶だなんてことは起き得ませんよ」

加賀「…あー」
 
何となくしか分からない。

城須賀「演劇って、奥が深いんですよ」

城須賀「例えば殆どのスポーツは一人でやることを想定していません」

城須賀「カヌーは一人ですし、長距離走も切り取り方次第では一人でやるものなのかもしれませんけど」

城須賀「メジャーなスポーツは必ず、フィールド上に『相手』が想定されています」

城須賀「演劇は相手を想定するのが『舞台上』と『観客席』の二方向」

城須賀「歴史はギリシア神話まで遡るのに、今も独り舞台というジャンルが確立されている」

城須賀「どうです?奥深いでしょう。…尤も、僕は独り舞台しか知らないので」

城須賀「どこかで集団演劇に携わりたいと思ってはいるのですが…」



1 私も演劇やってあげようか?勿論経験はないけど…
2 どうやって演技力を磨いたの?
3 寂しかったのかもしれないけど…だったら誰かを誘うって勇気はなかったの?


↓1
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/29(日) 00:26:20.61 ID:xPsXecOI0
97 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/01/29(日) 01:00:17.45 ID:c+qplwMD0
申し訳ありません 本日ここまでとさせていただきます
答えられる範囲の質問でしたら返答したいと思います
98 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/01/30(月) 21:16:55.29 ID:9nu/J9RS0
加賀「寂しかったのかもしれないけど…だったら誰かを誘うって勇気はなかったの?」

城須賀「…誰も僕の思想を理解してくれませんでしたから」

城須賀「思想と言うよりも…演劇に対する情熱ですけれどね」

城須賀「誰も理解してくれる人は居ませんでした。教師でさえ…白い目で見る始末」

城須賀「勇気だけあっても、受け入れる人が居なければ…その勇気は無駄ですよ」

加賀「…そっか」

城須賀「妥協することも幾度か考えました。けれど…それじゃ僕の目指す演劇には辿り着けない」

城須賀「寂しさを押し殺してでも…僕は演劇をしたかった」

城須賀「ただそれだけです。それ以上でも、それ以下でもない」

加賀「…」

城須賀「…やけに神妙な顔ですね」

加賀「えっ!?あ、いや…そうかな?」

…演劇、好きなんだなぁ。好きだからきっと色々ひねくれてるんだろう。

…まあ、他の人たちに比べればまだ捻くれてない方なのかな。






『通信簿 城須賀翼 1/7』

『…黒幕とはいえ、やっぱり悪い事をするようには思えない彼』

『研究室は改めて見ると演劇道具で埋め尽くされていて、彼の演劇への愛が感じられる』

『私に対して熱く演劇を語る彼、その姿は夢追う少年のようだったけど…』

『その情熱を誰にも理解されない故に、交友より演劇を選んだのは…正解、なのかな?』










本日の自由行動 残り3回 


12芦本0/7
14亜堂0/6
14飯田0/6
14因幡0/6
14イモニア0/6
14大江0/6
28樫月1/6
28栗須1/6
12狭野0/7
28不知火1/6
22城須賀1/7
14谷0/6
14紡0/6
14露寺0/6
07新島0/6
(左の数字をコンマが下回った場合汎用イベント その内ぞろ目の場合据え置きゲーム、名簿順にぞろ目の数だけ前後に揺らして残るメンバー二人を選定 0は10と見なす)
(右は発生したイベント数/存在するイベント数)


↓1  城須賀は不可
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/30(月) 21:17:53.06 ID:IKgjjRuM0
栗須
100 :汎用 ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/01/30(月) 23:29:29.35 ID:9nu/J9RS0
                       PM 1:14       Dining room


加賀「結局あの後も熱論に付き合わされた…」

正直専門用語の応酬で訳が分からなかったよ…バミリとかシーリングとか言われても困る…。

加賀「うーむもう昼時…食堂に来たのはいいけど…誰もいない」

…下手な料理で切り抜けるしかないかぁ。しょうがないか…。

栗須「…あれ?紅香さんも食事ですか?」

加賀「あ…栗須君か」

…しめた。押し付けよう。

加賀「あ、うんそうなんだけど…」

栗須「作らないのですか?」

加賀「あーいや…腕に自信がないからさ…栗須君作ってくれる?」

栗須「…」

加賀「…?」

栗須「…お断りします」

加賀「えぇ…」

栗須「自分で作らないと始まりませんよ?自信が無くともそれに託けて料理をしないのは間違っています」

加賀「…自信が無いだけならいいけど味も酷いんだよ…」

栗須「はぁ」

加賀「…だからお願い!」

栗須「…はぁ、分かりましたよ」

加賀(よしっ)






加賀「えっ何これ」

栗須「食事ですよ?」

加賀「…」

鶏の丸焼きって…。

栗須「作ってくれと言ったのは紅香さんの方ですよ。内容まで指定された覚えはありません」

加賀「…はい」

内容指定すればよかった…。いやそもそも作れるようになるのが早いか…。



本日の自由行動 残り2回 

12芦本0/7
14亜堂0/6
14飯田0/6
14因幡0/6
14イモニア0/6
14大江0/6
28樫月1/6
23栗須1/6
12狭野0/7
28不知火1/6
22城須賀1/7
14谷0/6
14紡0/6
14露寺0/6
07新島0/6
(左の数字をコンマが下回った場合汎用イベント その内ぞろ目の場合据え置きゲーム、名簿順にぞろ目の数だけ前後に揺らして残るメンバー二人を選定 0は10と見なす)
(右は発生したイベント数/存在するイベント数)

↓1  城須賀 栗須は不可
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/30(月) 23:31:08.02 ID:57JauU6qo
102 :汎用二連 ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/01/30(月) 23:53:39.67 ID:9nu/J9RS0
                    PM 3:55      Tsumugi's room


紡「…え…紅香さんどうしたの…?」

加賀「特に用と言った用はないんだ」

紡「な…ないの…」

加賀「ちょっと駄弁りに来ただけで…あ、そうだ」

紡「?」

加賀「紡さんってさ…露寺さんと前から仲良かったの?」

紡「…あ」

加賀「?」

紡「前って言うのは…あの世界の話?それとも…ここ?」

加賀「…ここかな」

紡「…悪くは…なかったよ…」

紡「でも…」

加賀「でも?」

紡「美緒ちゃ…美緒さんは…飛鳥さんとか…紅香さんと…」

紡「仲が良かったかな…確か…」

加賀「…へぇ」

…やっぱりあの写真、本物なんだろうな。







本日の自由行動 残り1回 

12芦本0/7
14亜堂0/6
14飯田0/6
14因幡0/6
14イモニア0/6
14大江0/6
28樫月1/6
23栗須1/6
12狭野0/7
28不知火1/6
22城須賀1/7
14谷0/6
07紡0/6
14露寺0/6
07新島0/6
(左の数字をコンマが下回った場合汎用イベント その内ぞろ目の場合据え置きゲーム、名簿順にぞろ目の数だけ前後に揺らして残るメンバー二人を選定 0は10と見なす)
(右は発生したイベント数/存在するイベント数)

↓1  城須賀 栗須 紡は不可
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/30(月) 23:54:52.94 ID:xqUVKJeFo
104 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/01/31(火) 00:23:53.21 ID:8L1BDyFs0
                    PM 7:39    Audio-visual room


谷「…」

加賀「…」

谷君だ。何か画面に見入っているようだけど…。

谷「…クソッ」

加賀「…おーい」

谷「…」

気付いてない…?

加賀「おーい!」

谷「…」

…ダメだ、完全に自分の世界か…。

加賀「…」

ヘッドホン外すか。

加賀「よいしょ」

谷「うおっ!…加賀かよびっくりさせんなよ…」

加賀「あ、ごめん…何観てたの?」

谷「…何だって良いだろ」

加賀「…バレーの映像?」

谷「…」

加賀「…これって!」

画面に映っていたのは…スパイクを決めている谷君。

谷「…」

加賀「…研究?」

谷「…もうここまで跳べねえんだよ」

加賀「…えっ」

谷「最高点が下がってきてるんだ。振り抜く力も、左右に打ち分ける技術もまだ衰えちゃいないけど」

谷「高さのあるスパイクはもう打てない」

谷「…これでも今までは代表のエース張ってたんだぜ?それが今じゃ裏エースだよ」

加賀「裏でもエースなら十分すごいんじゃ…」

谷「…皆そう言うよ。でもな…エースはチームの顔なんだよ」

谷「裏に回った瞬間、人気は下がる。知名度も下がる。そういうもんだ」

谷「名声だけ求めてバレーやってた訳じゃないけど、一度名声の味を知るとそれ無しじゃやる気が出ないんだよ」

谷「…って、こうやってかこつけてここに来てから努力を怠ってきた俺が悪いんだけどな?」

加賀「…」





1 過去の名声に縋り続けるのも良くないと思うよ
2 それでも昔はスターだったんでしょ?まだ間に合うんじゃない?
3 …本当に努力不足だけが原因なのかな

↓1
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/31(火) 06:46:55.12 ID:b4IDCspDO
106 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/02/01(水) 00:00:19.36 ID:unHin7KR0
加賀「…本当に努力不足だけが原因なのかなぁ」

谷「…何が言いたいんだ?」

加賀「その…例えばさ、どこかの慢性的な疲労だったり」

加賀「努力でカバーしきれない身体機能の低下だったり」

加賀「別世代の躍進に対する焦りだったり」

加賀「『超高校級』の肩書きに対する強迫観念だったり…」

加賀「勿論、可能性にすぎないから聞き流してもらっていいけど…」

谷「…」

加賀「…谷君?」

谷「…どうだろうな。そんなこと考えもしなかった」

谷「ただまあ…どれであれ、どうにもならねえよな今頃…」









『通信簿 谷拝登 1/6』

『私が入ってきたのも、声をかけているのにも気が付かないほど集中して過去の映像を振り返っていた谷君』

『彼に突然昔ほどの力がもうないとカミングアウトされた。昔を知らないけれど。』

『それでも思い悩む彼に何も言わないのは非道に思えて、何とか言葉を絞り出す』

『努力不足以外の問題を指摘したらぼやかされた。本人が分からないことを私が分かろうとするだなんて無理なのかも』
107 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/02/01(水) 00:07:30.93 ID:unHin7KR0
             Day 3 AM 8:33




加賀「…にっが!」

食堂には誰もいなかったので、仕方なく自分で料理を作ったのだが…。

加賀「こんなことなら無理にでも誰かを呼ぶべきだった…!」

大失敗だ。口の中が苦い。

加賀「朝からテンションが下がる…下がる…」

動く気力も…下がる。




本日の自由行動 残り3回 

12芦本0/7
14亜堂0/6
14飯田0/6
14因幡0/6
14イモニア0/6
14大江0/6
28樫月1/6
23栗須1/6
12狭野0/7
28不知火1/6
22城須賀1/7
28谷1/6
07紡0/6
14露寺0/6
07新島0/6
(左の数字をコンマが下回った場合汎用イベント その内ぞろ目の場合据え置きゲーム、名簿順にぞろ目の数だけ前後に揺らして残るメンバー二人を選定 0は10と見なす)
(右は発生したイベント数/存在するイベント数)

↓1  谷は不可
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 00:15:34.40 ID:22isSDrEo
大江
109 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/02/02(木) 00:01:59.30 ID:cU8HszOv0
          AM 10:35   


加賀「…あ」

大江さんだ。

加賀「おはよう大江さん」

なんでマスクしてるんだろう。

大江「…」

加賀「…大江さん?」

大江「…私綺麗?可愛い?」

加賀「…えぇ…」

口裂け女かよ…。

加賀「あのね大江さん、マスク付けたままその質問されるのは心臓に悪いよ…」

大江「…?」

加賀「…あー、えっとね…」

大江「べっこう飴?」

加賀「…そうだよ!」

大江「あ、確かにね…マスク外してっと…」

加賀「…」

裂けてない。裂けてたら怖いか。

大江「…よし!改めて聞くよ?」

大江「私可愛い?」

加賀「そこは変わらないんだね…」

大江「いやー漸く私も自らの可愛さに気付いて」

大江「晴れて可愛さを全面に押し出そう!って思ってるんだ」

加賀「へぇ…」

大江「なんか地味な反応…」

加賀「相槌打ってるだけだから…」

大江「ふうん…で、どう?どう!?絶世のナイスバディな美少女が目の前にいるんだよ!?」

大江「ほらほらどうよどうよ?可愛い?ん?可愛い!?」

…イメチェン…?それにしては変わりすぎてるよね…




1 いつも通り可愛いよ
2 …誰かに触発されたの?
3 格好は可愛いけど…発言はそうでもない、かな

↓1
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/02(木) 00:04:23.77 ID:iObGOSFw0
2
111 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/02/02(木) 20:48:29.18 ID:cU8HszOv0
加賀「…誰かに触発されたの?」

大江「えっ?」

加賀「いや…大江さんちょっと変わったなあって」

加賀「それで誰かに影響受けたのかなあって」

大江「…変わった?そんなことないよ?」

大江「夢の中じゃ猫かぶってただけだよ!」

加賀「うっそだぁ。だってすごい必死だよ?」

加賀「本当に猫かぶってたならもっと自然に振る舞えると思うんだけど…」

大江「…」

加賀「…大江さん?」 

顔がどんどんぐしゃぐしゃになってく…

大江「うわあああああああああん!!」

加賀「なんで泣くのおおおおお!」











加賀「狭野さんの受け売りって…あの子貞操観念が人と違うんだから参考にしちゃダメだよ…」

大江「知ってるよぉ…」

加賀「…」

知ってるなら何で参考にしたんだ…。

大江「だってぇ…由地夜ちゃんに可愛く思われる方法聞いたら自分を騙せって…」

大江「だからそうしたのに…紅香ちゃんに可愛くないって言われちゃうし…」

加賀「別にそこまでは言ってないよ…」

大江「うっ…そこまでってことは可愛くないとは思ってるんたね…」

加賀「…あっ」

失言した…。

大江「いいもん…どうせ可愛くない…うわあああああああああん!!可愛くなりたいよおおおおおお!」

加賀「…」

面倒くさい…。



『通信簿 大江杜麩果 1/6』

『数日ぶりに会ったけれど、何故か性格ががらりと変わって可愛さを全面に押し出すようになった大江さん』

『無理してる感半端なかったし、きっと誰かの入れ知恵だろうと探ってみたらビンゴだった』

『自分に自信が持てないならまず自分から欺け!と狭野さんに言われたらしいんだけど…』

『…変なことしなくても、大江さんは可愛いと思うけどなぁ』
112 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/02/02(木) 20:49:32.94 ID:cU8HszOv0



本日の自由行動 残り2回 

12芦本0/7
14亜堂0/6
14飯田0/6
14因幡0/6
14イモニア0/6
28大江1/6
28樫月1/6
23栗須1/6
12狭野0/7
28不知火1/6
22城須賀1/7
28谷1/6
07紡0/6
14露寺0/6
07新島0/6
(左の数字をコンマが下回った場合汎用イベント その内ぞろ目の場合据え置きゲーム、名簿順にぞろ目の数だけ前後に揺らして残るメンバー二人を選定 0は10と見なす)
(右は発生したイベント数/存在するイベント数)

↓1  谷 大江は不可
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/02(木) 20:50:53.67 ID:pH2QbEr1o
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/02(木) 20:51:43.77 ID:JK7L3nuso
亜堂
115 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/02/03(金) 00:31:50.55 ID:/tySaNQu0
             PM 1:44


紡「…あ…」

加賀「…どうかした?」

紡「ううん…何も…」

加賀「…そっか」

紡「話す気で…いた…?」

加賀「あ、うん。ちょっとだけ…」

紡「じゃ、じゃあ…立ち話も…なんだし…部屋に入る…?」

加賀「…お言葉に甘えさせてもらうね」









紡「…」

加賀「…」

気まずい…付き合い始めのカップルかよ…。

加賀「…ちょっと聞きにくいこと聞いちゃってもいいかな?」

紡「…いい…よ…」

加賀「…紡さんの手首のことなんだけど」

加賀「言いにくいかもしれないけど…どうしてそんな風になったのか、詳しく教えてくれないかな」

紡「…分かった…」

紡「あのね…子どもの…頃に…お母さん…出て行っちゃって…」

紡「父と…お姉ちゃんと…私だけで…暮らしてて…」

紡「中一の…時に…父が暴れて…」

紡「中華包丁で…家の中の物を壊して回って…」

紡「止めた私の手首を…切り落として…」  

紡「お姉ちゃんは…ちょっと遅れて帰ってきたから…襲われずに…済んだんだけど…」

紡「お姉ちゃんが…私の近くにきて…名前を呼んで…」

紡「…ごめん…そのあとは…覚えてないの…」

紡「気が付いたら…ベッドで寝てて…」

紡「…」

紡「お姉ちゃんとは…離れ離れになっちゃったんだけどね…」

紡「どこにいるのかも…分かんない…」

加賀「…」



1 …なんだか、想像もしたくない…ね…
2 どうして無理に止めようとしたの…?
3 お姉さん、見つかるといいね

↓1
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/03(金) 00:33:04.89 ID:dGNvgAEso
117 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/02/03(金) 01:02:31.89 ID:/tySaNQu0
加賀「…何だか、想像もしたくない…ね…」

加賀「意識があった状態で…切り落とされたんでしょ…?」

紡「…うん…」

加賀「…なんかごめんね」

紡「…なんで…?」

加賀「いや…思い出したくないようなことを思い出させちゃったなぁって…」

加賀「きっと…辛かっただろうし…ずっと忘れたい過去な筈なのに…」

紡「忘れたくても…忘れられない…だから…話して…気を紛らすしか…」

紡「…忘れられても…手首を見たら…思い出しちゃう…から…」

紡「…辛さより…諦めの方が…強い…」








『通信簿 紡紫葉莉 1/6』

『折角の機だし、前々から気になっていた手首の事件について聞いてみることにした私』

『彼女の口から飛び出してきた現実は、私が予期していた物よりも遥かに残酷だった』

『私は彼女の境遇に同情するとともに、一件を聞いたことを後悔した』

『紡さんはそこまで辛くなく、諦観の念が強いと言っていたけれど…いや、本当はきっと…辛いんだろうな』
118 : ◆MHdQKyTE3k [saga]:2017/02/03(金) 01:03:46.11 ID:/tySaNQu0
本日ここまでとさせていただきます
質問ありましたらどうぞ。 

生存組六人のオシオキは頃合いを見計らい投下する予定です
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