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提督「艦娘の弟になってくる」
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1 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/01/02(月) 22:02:29.17 ID:3lV/EwMQ0
提督「疲れた。というわけで弟になってくる」
大淀「何おっしゃってるんですか提督?」
連続する早出残業徹夜に心身ともにボロボロ
癒しがないと提督続けらんない
提督「思えば姉が欲しいだけの人生だった……ということで弟になってくる」
大淀「提督、話を聞いてください。まあ確かに目の下のクマも酷いですし、お疲れなのはよくわかりますけども、おっしゃていることが唐突過ぎます……ちなみに、どうなさるおつもりなんです?」
提督「クジを作った」
案外こいつも乗り気なんじゃないのか
長女の名前を書いたクジを作った。これをひいて出た艦娘の末弟になってくる
大淀「仕方ありませんね、最近は激務が続いてらっしゃいましたし、協力します。ところでそのクジの中には姉妹がいない娘の名前もあるんですか?」
提督「勿論。大淀の名前もあるぞ。じゃあ、最初のクジをひいてみよう」
大淀「正直提督が弟になるというのも少し戸惑いますけども。最初は
>>2
さんですか。では、連絡してきますね」
↓艦娘安価
各艦型の長女の名前でお願いします(仮に次女以下の名前が出た場合、長女の名前に変換します。)。提督が一日そこの末弟になります。
混乱を避けるため、特型は特1〜3で別々に扱うことを明記しておきます。
既出の艦型が出た場合は安価下で。
よろしくお願いします。
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1483362148
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/01/02(月) 22:03:20.54 ID:3lV/EwMQ0
スレタイに【安価】を入れるのを忘れてました……すみません。
下
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/02(月) 22:03:25.25 ID:VQT0GKLmO
雲龍
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/02(月) 22:03:42.13 ID:azRna171O
阿賀野ん
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/02(月) 22:03:53.25 ID:s7qE63gw0
球磨
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/02(月) 22:04:03.04 ID:PI8i8AxRo
島風みたいに同型艦がいない場合も選んでいいの?
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/01/02(月) 22:07:47.36 ID:3lV/EwMQ0
>>3
雲龍型ですね、了解です。
>>6
はい、その場合二人姉弟になります。
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/02(月) 22:38:57.22 ID:X1262nYfO
雲龍が姉とか最高だな
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/01/02(月) 22:39:59.98 ID:3lV/EwMQ0
大淀「最初は雲龍さんですね。雲龍さんに連絡してきます。」
提督「明日の朝からで頼むな。突然だし、今日はまだ仕事が……」
目の前には書類の山山山
正直うんざりするが、明日から魅惑の弟生活が待っていると思えば気合も入ろうというもの。がんばりますか
大淀「がんばってくださいね、提督。それでは雲龍さんたちのところに行ってきます」
次の日
雲龍「大淀さんから話は伺っております、提督。今日一日よろしくお願いしますね」
葛城「この話を瑞鶴先輩にしたら、爆撃しに行ってやるって聞いてくれなかったんだけど……大淀さんから聞いた話をしたら納得して帰ってくれたわ。あなたも大変なのね」
それであの正規空母は昨日の報告のときに俺のことを憐れみの目で見てきたのか……
天城「姉が弟にすることってよくわかりませんけど、この天城、がんばりますね、提督。朝餉はお召し上がりになりました?」
雲龍「天城、姉が弟に対して敬語ってのはおかしいんじゃない?」
天城「あら、それもそうですね……では、失礼して、提督、朝餉は食べた?」
提督「ううん、まだ。腹減った!」
葛城「(こころなしか提督の口調も変わっているような……)天城姉のご飯は絶品なのよ?」
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/02(月) 22:44:15.40 ID:XihIa2ilO
改行してくれ頼む
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/01/02(月) 22:46:05.74 ID:3lV/EwMQ0
そういえば天城に飯を作ってもらったことってない
提督「前に葛城姉に作ってもらった握り飯も美味しかったし、その葛城姉が言うなら相当期待できるよ。楽しみだ」
葛城「葛城姉って……少し照れるわね、でも私妹っていないから少し新鮮ね。楽しくなってきたわ♪」
雲龍「本当に天城の作る食事は美味しいのよ?」
もうほとんど出来上がっていたらしく、すぐに朝飯は出てきた。たしかにうまそうだ
天城「どう、提督?お味のほうはいかが?」
提督「うん、美味しい。この味噌汁のだし汁なんて本当に美味しいな?」
天城「気に入ってもらえて何よりです♪」
雲龍「提督はこのあとは執務?」
提督「うん雲龍姉。姉さんたちは今日は出撃なかったよね?」
葛城「うん、でも代わりに、午後から瑞鶴先輩に艦載機発艦の稽古をつけてもらうことになっているの!本当に楽しみだわ♪」
天城「私や雲龍姉様は弓を使った発艦シークエンスではないから、主に葛城がみてもらうことになるんだけど……」
提督「じゃあ、執務が一段落したら見に行くな?」
雲龍「お待ちしております……あ、間違えた。待ってるわ、提督」
ちなみに昼飯も天城お手製の和風カレーだった。めちゃくちゃうまかったから今度教えてもらおう
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/02(月) 22:51:00.68 ID:tY5uAhFu0
うーん読みにくい…同じく改行求む
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/02(月) 23:00:15.79 ID:DFwxI2DXO
漢字が所々平仮名になってて読み辛い
作者は外国人なのか?
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/01/02(月) 23:12:26.79 ID:3lV/EwMQ0
演習場にて
瑞鶴「あ、提督じゃん!葛城と大淀さんから話は聞いたけど、大丈夫?爆撃してあげよっか?」
提督「瑞鶴よ、どういう話を聞いたかは知らんが、俺は大丈夫だ。それはそうと、姉さんたちの調子はどうだ?」
瑞鶴「本当に弟になりきってんのね……本当に大丈夫?まあ翔鶴姉に近づかなかったらなんでもいいけど、葛城たちは来た頃よりはかなり良くなった。三人共実戦で少し自信が足りないところもちょっと前まではあったけど、最近は随分自信がついてきたみたいだし。あ、今のはあの子たちには内緒よ?」
雲龍「あ、提督じゃない」
葛城「あなた、今日の執務は終わったの?」
提督「いや、なんか大淀が妙に優しくってな……今日はもういいから姉さんたちのところに行ってこいって」
天城「あ、提督、お疲れ様♪どう、天城たちの訓練は?」
提督「うん、最初見たときに比べてすごく上手くなったと思ったよ。最初はなあ……特に葛城姉なんて酷かったしなあ」
葛城「あ、あの頃の話は無しなんだから!まあ、姉として弟にみっともないところを見せるわけにはいかないじゃない?」
雲龍「瑞鶴先輩達先輩方のおかげです。瑞鶴先輩、いつもありがとうございます」
瑞鶴「そ、そう?照れるわね……あ、私そろそろ翔鶴姉と約束があるから、行くね?提督、ほどほどにしなさいよ?葛城たちに何かしたら、墳式強襲しちゃうんだから!」
ちなみに夕飯は葛城が作った。雲龍姉が用意するとほとんど戦闘糧食になってしまうので、食事当番は天城と葛城の二人で回しているらしい。
>>10
>>12
すいません、確かに読みにくいですね。こんな感じで良いでしょうか?
>>13
どうも変なところで変換しないくせがあるようですみません。気をつけます。
とりあえず日本人です。
15 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/01/02(月) 23:26:32.44 ID:3lV/EwMQ0
天城「雲龍姉様、提督も困ってるからやめましょうね?」
葛城「雲龍姉、提督も困ってるし……」
提督「そうだよ雲龍姉、雲龍姉だけが何もしてないってことはないから、いい加減に諦めて」
雲龍「いや、私だけ提督に何もしていないわ。いいからご飯を食べて頂戴。あーん」
自分だけ何もしていないと言い出した雲龍が食事を食べさせてくれようとしてくる。正直嬉しいが、天城姉と葛城姉も見てるし結構恥ずかしい。助けて
天城「提督、こうなったときの雲龍姉様はテコでも動かないから、ここは大人しく食べてもらうと……」
葛城「本当にごめんね?時雨ちゃんにこの話をしたらしくって、そのときちょうどいた白露ちゃんと村雨ちゃんが面白がって……こうなった雲龍姉は私達じゃ止められないから……」
提督「わ、わかった。では……あーん」
雲龍「あら、いい食べっぷりね。では次も……あーん」
満面の笑みである。正直恥ずかしいが、この笑顔を見てしまうともう断れない。結局全部雲龍姉に食べさせてもらう羽目になった。
16 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/01/02(月) 23:30:56.88 ID:3lV/EwMQ0
大淀「提督、昨日はいかがでしたか?」
提督「雲龍姉、最高だった。明日もやろうそうしよう」
大淀「ではクジを引きますね……
>>17
さんのところですか。では伝えてきますね。既に結構噂になっているようですよ?」
提督「広まった方が大淀も説明の手間が省けて楽だろ。よろしく頼む」
ちょっと早いですが、明日も早いので、安価だけしてここまでにさせていただきます。
17 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/02(月) 23:31:22.71 ID:CjhWg8Sao
陽炎
18 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/02(月) 23:32:38.29 ID:BJaCI3CA0
ビス子
19 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/02(月) 23:49:20.32 ID:3lV/EwMQo
陽炎型、把握です
いかんさん姉妹が多いのでちょっと出て終わりになる娘も出てくるかとは思いますが、全員出すようにはします
20 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/02(月) 23:53:19.20 ID:r1ChHcLGo
おつおつ
21 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/03(火) 00:50:42.50 ID:3I8YyQJ7o
瑞鶴の弟になりたい
22 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/03(火) 17:11:10.26 ID:JxK+1J62O
ザラやアクィラだったら…
23 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/03(火) 22:04:24.14 ID:lvHJ2yPwo
>>1
ですが、今日はちょっと更新が無理そうです。
17人もいると口調とか性格の把握が予想外に大変だったりで、すみません
24 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/03(火) 22:17:25.77 ID:r0KWqO4OO
姉妹の多い艦種なら選出するようにしたら?
把握するのに時間がかかるからのモチベーション下がってエタるのコンボ決めるよりかいいでしょ
25 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/03(火) 22:17:57.45 ID:Ai1Hgys0o
了解
26 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/03(火) 22:25:03.87 ID:lvHJ2yPwo
>>24
なるほどおっしゃるとおりだと思うので、安価した娘のエピソード×3って形にさせてもらいます
長女の陽炎は出したいので、
下1と下2の艦娘と陽炎のエピソードを書きます
お題があったらついでに書いてもらえると幸いです
いずれにせよ明日も早いのと、夜は用事があるので、更新は明後日になりそうです
27 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/03(火) 22:30:27.98 ID:RNgovhjwo
浜風
28 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/03(火) 22:31:54.07 ID:wsJaZpC6O
天津風
29 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/03(火) 22:34:42.27 ID:lvHJ2yPwo
浜風と天津風、了解です
30 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/05(木) 11:30:41.46 ID:f4sB7kRoO
陽炎型はyaggy+親潮、四駆、十六駆、十七駆くらいに分割でもよかったかもしれんね
31 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/05(木) 11:31:25.78 ID:f4sB7kRoO
あ、オークラ先生は夕雲型に編入で
32 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/01/06(金) 22:48:50.46 ID:CY/gkfam0
木曜といいつつ気がつけば金曜になってました。すみません。
そして陽炎型、長すぎる……次からはもう少し短くしたいと思います。
33 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/01/06(金) 22:49:33.31 ID:CY/gkfam0
大淀「陽炎さんに伝えてきました。既に知っていたようで、歓迎するから期待しててくれ、と言ってましたよ」
提督「陽炎たちも最初は4人だったのが今や17人か……すごい大所帯だ、仲良くやってるのか」
大淀「神通さんや阿武隈さんから聞く限りですと仲良くやっているみたいですけども。まあ、そのあたりは提督がご自身で確かめられたらいかがです?そういえば、陽炎さんと話したあと黒潮さんとも話したんですけど、明日のマルロクマルマルに駆逐艦寮の前に来てくれ、と」
提督「そういえば駆逐艦寮は駆逐艦の許可なしに入っちゃいけないんだったな。ん?陽炎型の弟になるってことは俺も駆逐艦なのか?」
大淀「さあ?確か明日は十七、十八駆逐隊が神通さんの訓練ですから、提督も一緒に参加してこられたらいかがです?」
提督「いやいや、俺艤装付けられないじゃん」
大淀「さっき神通さんとも話したんですが、明日は訓練海域が空いてないから陸上での訓練にする、と言ってましたよ」
マジか。なんとか上手く立ち回らないと俺死ぬやつじゃん。一回見たことあるけど、死体の山だったぞ。
提督「まあなんとかなるだろ……マルロクマルマルに駆逐艦寮の前な、了解した」
34 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/01/06(金) 22:50:24.12 ID:CY/gkfam0
と言ったものの普段起きるのはマルナナサンマル、そこから1時間ほどかけて支度してからマルハチサンマルから執務だから明日はいつもより早起き
残業して終わらせるわけにもいかないし、早く終わらせないと。
翌朝、駆逐艦寮前
陽炎「司令、陽炎型一同、歓迎します!今日一日よろしくね!」
提督「おう、よろしく頼むな、陽炎」
陽炎「『陽炎お姉ちゃん』でしょ?司令?」
提督「お、おう……陽炎お姉ちゃん」
陽炎「みんな私のことお姉ちゃんって呼んでくれないから、憧れだったのよねー」
不知火「陽炎はしっかりと姉をやっているとは思いますが、最初から陽炎と呼んでいましたから……」
黒潮「今更お姉ちゃんって呼ぶ気もせーへんな。あ、司令はん、今日一日よろしゅうな」
親潮「黒潮さん、司令は今日一日あたし達の弟になるということですから、『司令はん』というのはおかしいのではないですか?」
黒潮「そうか?ほな、『司令』、よろしゅうな!あと、うちのことも『お姉ちゃん』って呼んでくれてええんやで!」
提督「おう、わかった、黒潮お姉ちゃん」
初風「提督がおかしなことを始めたって聞いたけど、まさか私達のところに来るとは……」
雪風「雪風はこういうの、楽しくていいと思います!しれぇ、よろしくおねがいします!」
時津風「雪風、しれーは弟なんだから、その話し方はおかしいよ!ね、しれー?よろしくね!」
天津風「時津風、司令は司令なんだから、それはわきまえなければ駄目よ?」
提督「いや、天津風、いいんだ。そういう堅苦しいのが嫌でこういうことをやってるんだから、天津風も俺を適当に扱ってくれて良いんだぞ。」
天津風「そうなの?分かったわ。あなた、よろしくね」
35 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/01/06(金) 22:51:32.62 ID:CY/gkfam0
浦風「こんなわやなこと始めるなんて、よっぽど疲れとったんじゃね?うちがお姉さんとして癒やしちゃるけ、楽しみにしときんさい」
谷風「おう、谷風お姉さんにお任せだよ!困ったことがあったらなんでも言いな!」
浜風「提督、よろしくお願いしますね。敬語を使うな、というのもなかなか難しいですが、普段磯風が提督に接しているようにすればよいのでしょうか?」
提督「うーん……まあ、どういう接し方をしてくれても構わんぞ。別に普段から磯風みたいな感じでもいいわけだし」
浜風「そのようなものなのでしょうか……磯風はどう思う?」
磯風「磯風は武人としてふさわしくしているだけだ。それにしても司令が弟か。よくわからないが、楽しくなってきたぞ。よろしく頼む。今日の食事はこの磯風が腕を振るうから、楽しみにしておいてくれ」
浦風「うちらがちゃ〜んと見とくけえ、提督は心配せんでええよ?磯風も練習して、前よりはうまくなってきとるんよ」
舞風「提督と家族なら、ずーっと一日中一緒に踊っていられますね?」
野分「舞風、興奮しているところ悪いんだけど、昨日言ったとおり、第四駆逐隊は今から遠征だから……」
野分「そうだったあ!誰か替わってくれる人は……いないよねえ、残念!提督、また今度一緒に踊ろうね!」
提督「そうだな、この前踊ったときは散々だったし、あのときよりはまともに動けるように努力するよ」
萩風「司令は普段から無理をなさっていると聞きますから、健康に配慮した食事を振る舞って差し上げたいと思っていたのですが……」
嵐「実は今日遠征って聞いて萩が一番落ち込んでたからな!司令、またよろしく頼むぜ!」
野分「さて、そろそろ行かないと」
舞風「ええ〜まだいいじゃん、のわっち〜!」
萩風「舞風、那珂さんに少し待っていただいているだから、急がないと」
嵐「というわけだから、俺達は行ってくるな!」
提督「そういえば秋雲は?」
陽炎「それがねー、一応呼び出したんだけど、これは多分寝てるわね。巻雲の悲鳴が聞こえたし、遅くまで何かやってたんじゃないの?」
不知火「あとで不知火の方から注意しておきます」
提督「艦隊運営に支障がなければ非番の時は何をやっててもいいんだけどなあ……まあ今日のはお遊びみたいなもんだし、何も言わなくていいよ。ちゃんと起きてはくるんだろ?」
陽炎「そうね、朝食の時間にはだいたい起きてくるわ」
提督「ならそのとき話をすればいいか」
36 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/01/06(金) 22:53:40.82 ID:CY/gkfam0
・第十七駆逐隊と訓練
提督「さて、朝飯も食ったことだし、何をしようかな?確か十七駆が午前中訓練、十八駆が午後訓練だったはずだから、その逆になるようにすればいいな。よし、午前中は天津風のところか陽炎お姉ちゃんのところに行こうそうしよう」
浜風「提督、いろいろ算段を立てているところ悪いのだけど、神通さんが是非訓練に参加してもらいたいって……」
提督「そういえばそんなことを大淀が言っていたような言ってなかったような」
磯風「まあ司令、普段我々がやっている訓練をやってみる、というのも指揮官として必要な経験ではないか?」
提督「でもなあ……普段から鍛えている姉さんたちが耐えられても、机にしか向かってない俺がなんとかなるのか?」
神通「ええ、提督の限界はわかりますから大丈夫ですよ」
浜風達「神通先輩!お疲れ様です!」
神通「はい、お疲れ様です。私、嬉しかったんですよ……提督は演習ならともかく、こういった基礎訓練はご覧にならないでしょう?ですから、一回はご覧になってもらって、艦隊運営のご参考にしてほしかったんですけども……まさかご自分で参加なさるなんて……昨日は遅くまで練習メニューを考えてしまいました。提督だけではなく、浜風さん達の分も普段より限界に近いメニューなっていますから、頑張ってくださいね?」
提督「お、おう……なあ浜風姉、なんか神通が物騒なこと言ってるが大丈夫か?」
浜風「え、ええ、どんなに訓練がきつくなっても浜風は大丈夫……大丈夫」
提督「大丈夫じゃないな……」
磯風「ああ、誰も司令のせいで訓練が増えたとかそういうことは考えてないから安心しろ」
提督「超根に持ってるじゃないか……」
谷風「いやいや、神通先輩は時々練習メニューきつい方に見直すからね、仕方ねえってこった」
浦風「というわけじゃけえ、頑張ろうね、提督」
37 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/01/06(金) 22:54:31.17 ID:CY/gkfam0
神通の訓練は死ぬほどきつかった。鬼かこいつは。誰だ訓練任せているのは。俺か。
ひと足先にぶっ倒れ、青空とにらめっこしていると、全員が帰ってきた。時計を見るともう11時。磯風が料理の練習をするらしく、浦風、谷風と一足先に駆逐艦寮に戻っていった。
浜風「提督、お疲れ様。どうでした、訓練は?」
提督「本気で死ぬかと思った。もう絶対やらない。」
浜風「フフッ、提督も慣れればあれくらいはできるようになります。やってみる?」
提督「艦隊運営を全部大淀がやってくれれば出来なくもない気がするけど……それじゃあ俺の存在意義がどっかいっちゃうしなあ、まあ、折を見て訓練をしてみようとは思ったよ」
浜風「もし自主トレしようということなら、この浜風がお付き合いしますよ。姉としてね」
提督「浜風姉が姉さんなのは今日だけなんだけどなあ……まあ、よろしく頼むよ」
浜風「弟の教育の姉の務めですからね。任せて。提督もだいぶ楽になった?私はもう少し走ろうと思うんだけど、どうする?」
提督「そうだな、昼間では少し時間があるし、走ろうかな。でも速さは抑えめで頼むな?」
しかし、浜風と走っているとどうしても目がある特定の部分に吸い寄せられてしまう。いやはやすごい。目が離せない。浦風もすごかったが、やはり浜風のほうがすごいな。今度は第七駆逐隊の訓練にでも参加してみようか
浜風「提督?さっきからどこを見てるんですか?」
あちゃーばれてたか。
浜風「まあ私はお姉さんとして怒りませんけど、潮に同じことをやると曙にぶっ飛ばされますから、気をつけてくださいね?」
心まで読まれていた。恐るべし浜風姉。
38 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/01/06(金) 22:56:05.54 ID:CY/gkfam0
・天津風とお話
磯風謹製の焼き魚定食を食べ(なかなか美味かった。魚を焼いたのは磯風とのこと。他は教えてくれなかった)、さっき時津風と雪風に呼ばれていたなと思い、今度は十六駆逐隊の部屋に。
提督「雪風、時津風、いるか?」
天津風「あらあなた、雪風と時津風なら寝ちゃったわ。少し前まであなたを待とうとしていたんだけど、睡魔に勝てなかったみたい」
提督「二人と遊ぶ約束をしてたんだけどな、寝ちゃったのか」
天津風「どうする?起こす?」
提督「いや、いいよ。起きるまで天津風と話でもしたい」
天津風「あら、私は雪風達の代用品?」
提督「そ、そんなことはないが。天津風とも話がしたかったし……」
天津風「冗談よ、冗談。それと、今は私があなたのお姉さんなんだから、『天津風お姉ちゃん』でしょ?」
提督「おや、天津風もこのごっこ遊びに乗ってきてくれるのか。じゃあお言葉に甘えて、『天津風お姉ちゃん』」
天津風「うん、なんだか照れくさいわね。姉妹艦からもそんな呼ばれ方しないから」
提督「では、遠慮なく何回でも。『天津風お姉ちゃん』」
天津風「やめなさいって!」
39 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/01/06(金) 22:57:58.66 ID:CY/gkfam0
天津風「それにしてもあなた、相当疲れてるみたいね?こんなこと思いつくのもアレだし、前回の大規模作戦のときもたまに会うたびにどんどん疲れが溜まっていたようだし、皆心配していたわよ?」
提督「それなあ、作戦の実施自体はみんな頑張ってくれてるからそんなに大変でもないんだけど、上との折衝とか報告書の作成とかがなあ……普段は書類の作成を大淀が手伝ってくれてるから俺も楽できるんだけど、大規模作戦だと大淀も出撃するだろ?」
天津風「普段より大変、ってわけね?でも、大淀さん以外の人を頼ってもいいんじゃないの?」
提督「みんな出撃とか遠征を普段以上に頑張ってくれてるわけだしなあ……俺1人大変ならそれでいっか、と思ってつい1人でやっちゃんだよ」
天津風「それで倒れたりしたら元も子もないのよ?私に頼ってもいいんだし、他の子に頼ってもいいんだし……」
提督「わかったよ、今度からよろしくな、天津風お姉ちゃん」
天津風「そう?どんどん私を頼りなさい!っていうと雷みたいね。私も陽炎や不知火に色々してもらってるし、妹たちに色々してあげたいと思ってるんだけど、みんなしっかりしてるし、なかなか出来ないのよ。今はちゃんとやれてたかしら?」
提督「ああ、しっかり出来てるよ」
その後雪風と時津風が起きてきて大いに遊んだ。それを聞きつけた島風も参戦してきたので、大騒ぎしていたら妙高のところから帰ってきた初風に怒られた。理不尽だ。
40 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/01/06(金) 23:00:58.49 ID:CY/gkfam0
・陽炎と耳掃除
提督「さて、陽炎型のところにいるのもそろそろ終わりか。最後は自分のところに来てくれって陽炎が言ってたな。陽炎の部屋は、っと」
陽炎「あっ、司令、いらっしゃい!どうだった、陽炎の妹たちは?」
提督「ああ、楽しかったよ。ありがとな、陽炎お姉ちゃん」
陽炎「あら、ちゃんと覚えてたの。ありがとね、司令!お礼に耳かきをしてあげるわ!」
不知火「司令、やめておいたほうがいいですよ」
提督「陽炎お姉ちゃんがせっかくやってくれるって言ってるんだし……」
不知火「まあいいですけど、不知火は止めましたから。少し用事があるので外出してきますね」
陽炎「不知火ったら心配症なんだから。この陽炎お姉ちゃんにお任せ!最近妹たちがさせてくれないのよねえ……久しぶりに腕をふるえるわ!」
提督「え、なに、それは」
陽炎「さあ、いらっしゃい!」
といって膝をポンポンと叩く陽炎お姉ちゃん。これは行くしかないな。不知火の警告が多少気になるが、虎穴に入らずんば虎児を得ず、だ。
41 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/01/06(金) 23:04:37.10 ID:CY/gkfam0
というわけで魅惑の膝枕耳かきである。陸では30分3200円から取るらしいぞ。
陽炎「随分垢が溜まってるわねえ……忙しくて耳かきなんかしてる暇なかったんじゃない?」
提督「ああ……確かに何ヶ月もやれてないかも」
陽炎「でしょ?私も随分やってなかったから、需要と供給が一致したわね!」
提督「随分?」
陽炎「あっ……今のは無しね、決して下手すぎて妹たち全員から嫌がられてるなんてことはないから……あっ」
痛えええええええええええええええええええええ耳かきが!!俺の!!鼓膜を!!死ぬ死ぬ死ぬ
黒潮「明石さん連れてきたで!」
不知火「こうなると思って明石さんを呼んでおいたのですが、本当にこうなるとは……陽炎、これからは耳かきは禁止ですから。やるなら自分でやって下さい」
陽炎「うまくなったと思ったんだけどなあ……ごめんね、司令!お姉ちゃんに免じて許してね!」
死ぬかと思った……明石って俺の怪我もなんとかできるのな。すげえ
42 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/01/06(金) 23:05:21.53 ID:CY/gkfam0
・番外編
秋雲「あ、提督じゃーん!今日は私の弟なんだって?弟なら姉の命令に絶対服従!ということで今度のイベントに出す本を手伝え−!」
提督「秋雲、残念ながらそれはもう終わりだ。やるなら自分でやれよな、巻雲も巻き込むなよ?」
秋雲「今日いっぱいは陽炎型の弟なんでしょ?まだフタサンマルマルじゃん!提督に二言なし!はい急いだ急いだ!」
結局次の日の朝までベタ塗りを徹夜でやらされた挙句遅刻し、大淀にこってり絞られた。
提督「艦娘をお姉ちゃん呼びするのに慣れてきた気がする」
大淀「戻れなくなる前にやめたほうがいい気がします」
提督「いや、俺はまだやるんだ。次は
>>44
のところだ」
43 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/06(金) 23:06:07.37 ID:JIzV5pPS0
金剛
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