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【ガルパン】みほ「大洗あんこう物語V」 AsufB
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177 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/12(月) 19:53:35.60 ID:3Whivfya0
シュタイナー少佐のところは黒騎士中隊よりやばいじゃないですkァァ
178 :
◆v/LK4luEPU
:2018/02/13(火) 22:18:02.24 ID:EGZ3wppWO
みほ「…あ、あの。わ、私はどうすれば?」
ブルクハイト「…君は私の車両の装填手をやってもらう」
みほ「…装填手…」
ブルクハイト「硬式仕様とは言え、50mmだ。君でも扱えるだろ」
179 :
◆v/LK4luEPU
[sage]:2018/02/13(火) 22:29:46.76 ID:EGZ3wppWO
シュルツ「…今日は我が校のチームの対抗部隊役だ。損害に構わず前進し、死ぬ気でやりあえ」
コワルスキー「…けっ。戦車道が聞いてあきれるぜ」
シュルツ「…反省がたらんようだな?授業時間をプラスしてやってもいいんだぞ?」
コワルスキー「けっ。」
VOO
ブルクハイト「…前進!」
180 :
◆v/LK4luEPU
[sage]:2018/02/13(火) 22:40:05.99 ID:EGZ3wppWO
VOOO
Quuuu-dokaan!
みほ「…キャアアア」
アッシュ「落ち着けよ。重砲の爆発だ。俺達が怠けないようにって、いつもの嫌がらせだ」
みほ「い、嫌がらせって、そんな…」
ブルクハイト「…こんな思いするぐらいなら、真面目に学校生活を送るように反省さすのが、奴ら なりの課外授業だ…」
みほ「…だけど、こんなの流石に危ないんじゃ…」
アッシュ「…一応授業の名目だから、安全には配慮してんだとよ」
「怯むな、前進しろ!」
みほ「……」(レイプ目)
181 :
◆v/LK4luEPU
[sage]:2018/02/13(火) 22:51:33.36 ID:EGZ3wppWO
Dom Dom
ブルクハイト「…11時方向に敵戦車」
Dom! Kan!
アッシュ「だめだ、この距離じゃ跳ねちまう」
ブルクハイト「…接近して回り込め 」
VOOOO
Bam Bam! Bakoom
「やられた、戦車猟兵のやつらだ 」
みほ「あっ、味方が…」
ブルクハイト「pakを先に片付ける、榴弾装填 」
みほ「は、はいっ」
ブルクハイト「撃てっ」
182 :
◆v/LK4luEPU
[sage]:2018/02/13(火) 22:55:14.16 ID:EGZ3wppWO
ブルクハイト「…命中。次だ… 」
Bakoom! シュッパ!
みほ「…キャア。やられた?!」
ブルクハイト「畜生、脱出だ!」
みほ「えっ、こ、こんな中でですか? 」
アッシュ「安心しろ、死にやしないさ」
Dom! Dom!
コワルスキー「おい、こっちだ!」
183 :
◆v/LK4luEPU
[sage]:2018/02/13(火) 23:04:05.66 ID:EGZ3wppWO
コワルスキー「ここに、隠れてりゃ安全だ」
みほ「……」
シュタイナー「…こんな所で何をしている?」
みほ「…戦車がやられて。それで…」
シュタイナー「戦車がなくとも戦えるだろ。お前たちに関しては、乗員の判定は一度は免除される。まだ試合は継続できる筈だ」
みほ「……でも、武器も無いのにどうやって…」
シュタイナー「……君がした罰にたいて誠意を見せたまえ」
みほ「…私のケツをなめろ!」
シュタイナー「…責務をはたせ。話しはそれからだ」
184 :
◆v/LK4luEPU
[sage]:2018/02/13(火) 23:11:41.64 ID:EGZ3wppWO
みほ「……」
ブルクハイト「…パンツァーファウストが転がってた。こいつは扱えるな?」
みほ「……」(無言で受けとる)
VOOOO
ブルクハイト「……よく狙えよ……撃てっ」
Vhyum! Bakoom シュッパ!
みほ「……やった。中尉、もう1発ないんですか?」
ブルクハイト「ち、ちょっと待て…」
みほ(…早くこの試合を終わらせて、私のこれが、ミスだって分かって、文句の1つでも言わないと!)
コワルスキー「なんだ?急にやる気になりやがった」
185 :
◆v/LK4luEPU
[sage]:2018/02/13(火) 23:12:18.35 ID:EGZ3wppWO
今回はここまで
186 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/14(水) 20:42:50.72 ID:6HllP/HpO
嗚呼、真正黒騎士・みほが爆誕してしまった・・・( ̄□ ̄;)
187 :
◆v/LK4luEPU
:2018/02/14(水) 22:53:45.45 ID:DXoegDEAO
Vhyum Bakoo!
みほ「やった……」
「練習終了、練習終了」
みほ「…これで、いい…」
シュタイナー「…10分後に練習再開だ。支度しろ」
みほ「……えっ?」
シュタイナー「……」(ギロッ)
みほ「…まだやるんですか?休憩も無しに?」
シュタイナー「…死んで(補習が全て終わって)から休めばいい。君らは自分の戦車を取ってこい」
188 :
◆v/LK4luEPU
[sage]:2018/02/14(水) 22:59:05.65 ID:DXoegDEAO
コワルスキー「…ヒデエな。何処を直しやがったんだ?」
整備班長「…ここを何処だと思ってンだ?」
コワルスキー「おもしれぇ……」
Baki doka
整備班「…お前も仲間か? 」
みほ「…えっ?」
整備班「…この!」
みほ「……あっと、待って…ちょっと…」(華麗に回避)
189 :
◆v/LK4luEPU
[sage]:2018/02/14(水) 23:03:55.24 ID:DXoegDEAO
整備班「…うらぁぁ! 」
みほ「…落ち着いて、話し合いまし……キャア」(ツルッ)
整備班「なっ!?うわぁぁ」
みほ「えっ?」
整備班長「…なっ」
コワルスキー「こいつらみんな転んじまったみたいだぜ。あんたも足元には気をつけるんだな……行こうぜ」
みほ「…は、はいっ」
190 :
◆v/LK4luEPU
[sage]:2018/02/14(水) 23:10:14.37 ID:DXoegDEAO
シュタイナー「…陣地攻略戦の訓練だ。お前の部隊が、先頭で攻撃しろ。奪取後は直ちに、防御の陣形をとれ」
ブルクハイト「了解しました」
みほ「……取って守るだけ…」
ブルクハイト「言うは簡単だが、そうは上手くはいかん。V号で突っ込むなんざ、無謀もいいとこだ」
シュタイナー「後続に主力が続く。それまで引き付ければ、それでいい」
191 :
◆v/LK4luEPU
[sage]:2018/02/14(水) 23:21:23.50 ID:DXoegDEAO
ブルクハイト「前進!」
VOOOO
みほ「……」
アッシュ「どうした?」
みほ「…何でもないです」
アッシュ「…気持ちは解るが、あんな機械みた いな奴に何を言っても無断だ。大人しく補習を終わらすしかないよ」
みほ「…何時まで続くんですか?」
コワルスキー「……知るかよ。奴の気分次第だろうよ」
みほ「…そんな…」
アッシュ「グダグダ言ってもしょうがない。悪い事が続いてりゃ、その内、福が降ってくるさ。たっく、俺の守護天使は何処にいんだか…」
Bakoom Bakoom
ブルクハイト「来たぞ。歓迎委員会だ」
192 :
◆v/LK4luEPU
[sage]:2018/02/14(水) 23:22:17.68 ID:DXoegDEAO
今回はここまで
193 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/14(水) 23:53:21.69 ID:bdADG9X00
誤字脱字が多いし状況描写が少なくて何がどうなってるのかわかりづらい
194 :
◆v/LK4luEPU
:2018/02/17(土) 21:32:07.58 ID:qHQEGO60O
VOOOO
ブルクハイト「…来たぞ、W号だ。数2、距離800。」
アッシュ「…W号相手じゃ、もう少し接近しなきゃ無理だ。」
ブルクハイト「」
195 :
◆v/LK4luEPU
[sage]:2018/02/17(土) 21:41:42.45 ID:qHQEGO60O
VOOOO
ブルクハイト「…来たぞ、W号だ。1時方向、数2、距離800。」
アッシュ「…W号相手じゃ、もう少し接近しなきゃ無理だ。」
ブルクハイト「(…相手はまだ気づいてないな)2号車、3号車、散開しろ間隔を取れ、突っ込むぞ、接近して一気に仕留める」
VOOOO
みほ「装填完了」
アッシュ「…よし、この距離なら。いただき…」
Bakoom
196 :
◆v/LK4luEPU
[sage]:2018/02/17(土) 21:52:28.22 ID:qHQEGO60O
ブルクハイト「!なんだ?!何処から」
みほ「!!…3時方向から新たに2両」
ブルクハイト「…くそっ。2号車、3号車は新たな敵に対処しろ。我々は前の奴を仕留める」
アッシュ「…いただきだ。」
Bam kan!
アッシュ「駄目だ、跳ねちまう、もっと接近しろ」
VOOO
197 :
◆v/LK4luEPU
[sage]:2018/02/17(土) 22:04:47.51 ID:qHQEGO60O
アッシュ「…喰らえ!」
Bam! Bakoom シュッパ!
アッシュ「やったぜ、次だ」
ブルクハイト「隣を仕留めたら、反転して、2号車、3号車と…」
Bakoom Bakoom
ブルクハイト「ちっ、また増援だ!」
みほ「…し、主力は?」
コワルスキー「駄目だ、うんともすんとも言わねえ」
みほ「…そんな」
ブルクハイト「…ともかく、正面の奴を片付ける。フォイ…」
Bakoom!
198 :
◆v/LK4luEPU
[sage]:2018/02/17(土) 22:11:46.46 ID:qHQEGO60O
2号車「…やられた!」
ブルクハイト「…まずい2号車がやられた。囲まれるぞ、アッシュ、早く仕留めろ」
アッシュ「…畜生」
Bakoom!
ブルクハイト「……うおぉぉ」(メガネが割れる)
アッシュ「…被弾したぞ。脱出だ」
みほ「……」(無言で照準席へ)
アッシュ「おい!?何する気だ?」
みほ「今撃ってきた奴だけでも仕留めないと、今脱出するのは危険すぎます……フォイア!」
Bam! Bakoom シュッパ!
みほ「…やった」
199 :
◆v/LK4luEPU
[sage]:2018/02/17(土) 22:27:19.20 ID:qHQEGO60O
ブルクハイト「今だ、脱出するぞ。急げ!」
VOOOO
アッシュ「!?なんだ、奴等反転してくぞ…乗員の判定も確認しないとは、もう勝ったと思ってやがるのか?」
みほ「……」
Bam! Dom! Dom
コワルスキー「…攻撃目標の丘の方だ」
3号車車長「…おい!無線で丘に突撃したと言ってるぜ、どうなってんだ?」
ブルクハイト「……まさか」
Pan!
コワルスキー「……信号弾の反応なし。車両も見当たりません」
ブルクハイト「あの野郎、騙しやがったな。俺らを囮にしやがったんだ」
みほ「……」
200 :
◆v/LK4luEPU
[sage]:2018/02/17(土) 22:44:50.22 ID:qHQEGO60O
3号車車長「…あの野郎!……チッ,突撃に成功したんで、次の防御の為に集結しろだとよ。フザケやがって、だけど逆らったらまた、補習時間を増やされちまう…そいつは、動けるのか?」
コワルスキー「…フェンダーと履帯をやられただけだ。履帯修理すれば、行けるかもしれん」
ブルクハイト「…直したら行くぞ」
ガチャ…ガチャ
みほ「……」(無言で作業 )
コワルスキー「…大分お怒りみたいだな」
アッシュ「…流石、あの黒騎士中隊で戦ってきただけあるな。無言のプレッシャーがすごいぜ」
201 :
◆v/LK4luEPU
[sage]:2018/02/17(土) 22:45:36.47 ID:qHQEGO60O
今回はここまで
202 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/18(日) 00:39:20.62 ID:Z6sYM9kQO
・・・この怒りをぶつけられる大学選抜は、ペンペン草すら生やすことを許されんだろうな・・・( ̄▽ ̄;)
203 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/19(月) 10:11:41.89 ID:IJO/tglf0
みぽりんがお怒りになってる……
204 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/23(金) 11:50:08.94 ID:E4ZCHb2wO
むしろ前世紀に戻ったと言うべきか…
205 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/23(金) 11:50:56.90 ID:E4ZCHb2wO
前世紀→全盛期
206 :
◆v/LK4luEPU
:2018/02/25(日) 00:51:37.14 ID:KgGkK2mY0
ブルクハイト「よしっ、出発するぞ、乗車」
BROO
生徒A(やられた対戦相手)「…あのまま、次は防御戦闘の相手役だろう、災難な連中だな」
生徒B「校則違反の罰とかでああなってんだから、しかたねぇけど。流石に可哀想に思えるぜ…ん?」
みほ「……」
生徒B「おい今三号に乗ったのって…」
生徒A「あぁ…」
207 :
◆v/LK4luEPU
[sage saga]:2018/02/25(日) 01:02:44.41 ID:KgGkK2mY0
丘の上(防御陣地)
ブルクハイト「…第1小隊、到着いたしました」
シュタイナー「…ご苦労、作戦が変更になったが、連絡できなかたんだ」
みほ「……」(チャキッ)
コワルスキー「…!!」(BOKO)
みほ「…あうっ…」
シュタイナー「どうした?」
コワルスキー「貧血みたいです」
シュタイナー「そうか」
208 :
◆v/LK4luEPU
[sage saga]:2018/02/25(日) 01:06:32.16 ID:KgGkK2mY0
シュルツ「…お前ら、後で生徒手帳を渡してやってもいいぞ」
アッシュ「そりゃ、どうも」
みほ「…な、何するんですか!?」
コワルスキー「気持ちはわかるが、落ち着け。アイツにまともに楯突いたっていいことねぇよ。下手すりゃ、卒業までここにいる羽目になるぞ」
ブルクハイト「おそらく君ぐらいの罰則の程度なら、この練習が終わったぐらいで何もなきゃ、解放してくれるはずだ。それまで、待て」
みほ「……」
DARM!
「敵襲ー!」
ブルクハイト「…乗車しろ、戦闘配置!」
209 :
◆v/LK4luEPU
[sage saga]:2018/02/25(日) 01:16:21.77 ID:KgGkK2mY0
ブルクハイト「…攻撃用意」
BARM! BAKKOM!
ブルクハイト「命中、次、11時の敵戦車…なんだと!?」
アッシュ「…なっ、冗談じゃねぇよ。ティーガーまでいるじゃねぇか!?あの野郎、ドンだけハードなことさせりゃ気が済むんだ」
ブルクハイト「…ティーガー相手に正面から撃ち合っても勝負にならん、移動するぞ」
コワルスキー「…!!エンジンがかからん、バッテリーが上がっちまった。クソッタレが、どこ直しやがったんだ!」
みほ「手動クランクでまわします」
アッシュ「気をつけろよ、西住」
210 :
◆v/LK4luEPU
[sage saga]:2018/02/25(日) 01:20:29.04 ID:KgGkK2mY0
ガッチャ
みほ「…準備よしっ」
ブルクハイト「いいぞ、回せ!」
みほ「……!!」(クランクを回しだす)
DARM! BAKKKOM!
ブルクハイト「くそっ、今のは危なかったな…」
アッシュ「早く、移動しよう。西住、早くクランクを…」
みほ「……」
アッシュ「西住ー!」
211 :
◆v/LK4luEPU
[sage saga]:2018/02/25(日) 01:26:26.46 ID:KgGkK2mY0
大洗
エルヴィン「…うーん、参りました…」
佐衛門座「…だろうな」
キーン(何か金属が落ちる音)
佐衛門座「ん?何か落ちたか?」
カエサル「えっ?テントの金具が外れたか?」
エルヴィン「あぁ!」
おりょう「どうしたぜよ?」
エルヴィン「隊長から貰った、戦車突撃章が」
212 :
◆v/LK4luEPU
[sage saga]:2018/02/25(日) 01:33:12.35 ID:KgGkK2mY0
カエサル「金属疲労じゃないのか?」
エルヴィン「いやっ、そんな劣化で折れるほど古くないんだが…急に止めてたピンが折れるとは」
佐衛門座「もしや、虫の知らせというやつじゃ無いのか?」
おりょう「不吉ぜよ」
カエサル「縁起でもない!あの隊長が簡単にくたばる訳ないだろ!」
エルヴィン「…隊長も、私たちと同じ普通の女子高生だぞ。簡単にくたばらないとか、何気にひどい事言ってないか?」
カエサル「……」
佐衛門座「…私たちを普通と言っていいのだろうか?」
おりょう「…だめぜよ」
213 :
◆v/LK4luEPU
[sage saga]:2018/02/25(日) 01:40:55.74 ID:KgGkK2mY0
みほ「……」
アッシュ「おい!西住、大丈夫か!?しっかりろ!」
みほ「……」
アッシュ「おいっ、返事しろ!」
ブルクハイト「…センサーの判定がある以上、直撃はしてないはずだが。どっか破片を食らったか?!」
シュタイナー「…何をしている?反撃しろ」
214 :
◆v/LK4luEPU
[sage saga]:2018/02/25(日) 02:03:35.41 ID:KgGkK2mY0
アッシュ「反撃だ!?今それどころじゃないだろ!」
シュタイナー「…安全に配慮されてる戦車道では死亡判定はあれど、死人は出ん」
アッシュ「ふざけるな!貴様のせいだ、本当に西住が死んだらどうすんだ!」
みほ「…あ…あの人には絶対に死人が出ないって保障があるの」
アッシュ「西住!こいつめ。大丈夫か?」
みほ「…ちょっとショックで気絶してただけですから」
215 :
◆v/LK4luEPU
[sage saga]:2018/02/25(日) 02:08:59.19 ID:KgGkK2mY0
ブルクハイト「…今は気がついたばかりで何も感じないかしれんが、後々わからん。お前はそっちの影で休んでろ、何か異常があったらすぐに言え。アッシュ、回せ」
アッシュ「……」
VOOOO
ブルクハイト「よしっ、かかった。いくぞ」
みほ「……」
216 :
◆v/LK4luEPU
:2018/02/25(日) 02:18:04.02 ID:KgGkK2mY0
HYUUM BAKKOM!
ZBV生徒(以下生徒)「いくらなんでも、無茶だ。いくら防御役とはいえこんなの無茶苦茶だ撤退したほうがいい」
シュタイナー「撤退は問題外だ、死守せよ」
生徒「死守!?俺たちに[
ピーーー
]って言うんですか?」
シュタイナー「……」
BARM BAKKKOM!
戦車猟兵科生徒「くそっ、やられちまった…」
BARM
ブルクハイト「……次だ」
アッシュ「…くそっ、もう弾がないぜ」
みほ「……」
217 :
◆v/LK4luEPU
[sage saga]:2018/02/25(日) 02:19:45.60 ID:KgGkK2mY0
HYUUUU BARM
みほ(…懲罰だなんて…あの時は本気で思ってなかったのに…澤さんだって…なのにこんな事になるなんて…)
BARM BAKKOM!
みほ「いくら戦車道は安全に配慮されているとは言っても、これは危ないんじゃ…」
生徒「やってられっか!おいっ、あんた。逃げようぜ…」
みほ「えっ、あの…あっ」
シュタイナー「…俺の指揮下(授業)で裏切りは許さん。持ち場に戻れ」
みほ(…軽はずみで、あんな事言わなきゃよかった…)
218 :
◆v/LK4luEPU
[sage saga]:2018/02/25(日) 02:22:53.49 ID:KgGkK2mY0
みほ「…だけど、今はこの状況を何とかしなきゃ…」
シュタイナー「…何たるざまだ」
みほ「……(あと1両ぐらい撃破して文句のひとつでも言ってやるんだから)」
近くにあったパンツァーファウストを手に取るみほ
みほ「……あのW号がもう少し近づいてきたら」
VOOOO
みほ「…えっ」
219 :
◆v/LK4luEPU
[sage saga]:2018/02/25(日) 02:25:38.57 ID:KgGkK2mY0
みほ「…なんで、横からティーガーが!?回り込まれた!?」
VOOO
みほ「……(やられる)」
ガチャッ
「…やっぱり、君はバウアーのところに居た」
みほ「…えっ?」
220 :
◆v/LK4luEPU
[sage saga]:2018/02/25(日) 02:35:34.01 ID:KgGkK2mY0
みほ「…あ、貴方は?」
「あぁ、そうか…俺は川島正徳、この学校の3年生だ。とは、言ってもバウアーとの交換留学でドイツに行ってたから会うのは初めてだな。だけど、話はバウアーから聞いてたよ」
みほ「…大尉から?」
ゾーレッツ「…バートル。どうだ?やっぱり彼女だったか?」
バートル「あぁ、話を聞いたときはまさかと思ったが、そうみたいだな。ったく、うちの先生方は何を考えてんだか」
ゾーレッツ「…なら、彼女を拾って撤収だ。客人をこんなところに置いとくわけにはいかん」
みほ(助かったって、ことかな?)
221 :
◆v/LK4luEPU
[sage saga]:2018/02/25(日) 02:38:41.73 ID:KgGkK2mY0
今回はここまで
222 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/25(日) 07:17:10.48 ID:qnbzRkPXO
まさかのハッピータイガーで乙。
カレーでフラグを
223 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/02/25(日) 18:41:41.47 ID:ia7HorgC0
乙です
小梅が福虎に乗ってたっていうのこのSSだったけ?
224 :
◆v/LK4luEPU
:2018/02/25(日) 18:59:38.78 ID:qh28/S1D0
みほ「待ってください。また、この試合が終わってません。皆さん、頑張ってるのに私だけ抜けるなんてできません」
ゾーレッツ「何っ?」
バートル「だが、しかし…」
シュルツ「おい!何してんだ?」
ゾーレッツ「…ちっ、面倒な奴が出てきやがった」
225 :
◆v/LK4luEPU
[sage saga]:2018/02/25(日) 19:03:14.04 ID:qh28/S1D0
ゾーレッツ「彼女はミスで、ZBV行きになったんだ、開放してもらうぞ」
シュルツ「勝手な事を抜かすな!」
バートル「第一にもううちの生徒じゃないだろ」
シュルツ「決めるのはうちらだ、グダグダ騒ぐなら貴様らもぶち込むぞ」
ゾーレッツ「何を?!」
みほ「あっ、いい加減に…」
「いたぞ、ここだここだ」
みほ「えっ?」
226 :
◆v/LK4luEPU
[sage saga]:2018/02/25(日) 19:09:28.63 ID:qh28/S1D0
クルツ「…軍曹、じゃなかった。西住さん無事ですか?」
マイヤー「大丈夫か?また、えらく災難な目にあったな」
ハンス「助けに来てやったぜ」
シュルツ(黒騎士中隊の方)「お前はどこに行っても人気もんだな」
ゲルべ小隊クルー「在学中はお世話になりました。その借りをお返しにまりました」
「サンダースとの試合では助けられました」「戦車猟兵としてともに戦った仲間のピンチと聞いて飛んできた!」「俺もだ!」(ざわざわ)
シュルツ(ZBVの方)「な、なんだ貴様ら!?」
227 :
◆v/LK4luEPU
[sage saga]:2018/02/25(日) 19:14:11.20 ID:qh28/S1D0
みほ「…皆さん」
シュルツ「貴様ら、これ以上近づいてみろ。お前ら罰としてZBV送りにしてやるからな」
ハンス「面白れぇ。俺たち全員ぶち込めるかやってみろよ」
「「そうだー!、そうだー!やってみろよ!」」
一同「……」(にらみ合いが続く)
エミール「やめないか、何の騒ぎだ」
シュルツ「学園長!?」
みほ「学園長!」
228 :
◆v/LK4luEPU
[sage saga]:2018/02/25(日) 19:18:16.59 ID:qh28/S1D0
エミール「久しぶりだな、西住さん。私の指導不足でこんなことになってしまって申し訳ない」
みほ「…いえっ、そんなことないです!もとは私の軽はずみな行動が原因ですし…」
エミール「今回の件については、直ちに解除する。君はもう自由の身だ。…おいっ、試合中でまだこの辺りは危険だ。その戦車で安全なところまで送ってやれ」
ゾーレッツ「はっ」
みほ「……」
エミール「!?どこへ行くのかね?」
229 :
◆v/LK4luEPU
[sage saga]:2018/02/25(日) 19:23:43.67 ID:qh28/S1D0
みほ「…もう、自由だとの事でしたので、試合途中でしたので、復帰します」
エミール「ちょっと待ちたまえ、ケガをしているようだし…」
みほ「…少し擦りむいただけですから…擦り傷は子供の頃から慣れっこです…それに、硬式の戦車乗りとしては、戦友(チームメイト)を見捨てることなんてできませんから」
エミール「…ふっ、頑固者め…。まったく、あいつの教育の賜物だな」
シュルツ(黒騎士の方)「まったくですな」
230 :
◆v/LK4luEPU
[sage saga]:2018/02/25(日) 19:26:25.07 ID:qh28/S1D0
エミール「…もう、彼女は懲罰部隊で罰を受けている生徒じゃない、わが校の客人だ」
バートル「ゾーレッツ行くぞ、客人に怪我でもされたら大変だ」
ゾーレッツ「そうだな。PANZER VOR!」
VOOOO
シュルツ「行くぞ諸君、元とはいえ中隊の仲間に傷をつけるな」
一同「はっ!」
231 :
◆v/LK4luEPU
[sage saga]:2018/02/25(日) 19:29:05.74 ID:qh28/S1D0
ブルクハイト「何だ?急に戦況が逆転したぞ!?」
コワルスキー「いつの間にこんなに味方が増えたんだ!?」
アッシュ「…彼女のせいみたいだ」
BAKKOM! シュパッ!
対戦相手「おいっ、どうなってんだ!?話が違うぞ!」
ブルクハイト「…これでは、どっちが罰を受けてんだかわからんな」
232 :
◆v/LK4luEPU
[sage saga]:2018/02/25(日) 19:30:56.52 ID:qh28/S1D0
「試合終了、試合終了!」
みほ「…終わった…」
シュタイナー「……」
みほ「…学園長の許可もいただきましたので、これで失礼します!文句はないですよね?」
シュタイナー「…好きにしろ」
みほ「…では、失礼します」
シュタイナー「……」
233 :
◆v/LK4luEPU
[sage saga]:2018/02/25(日) 19:33:21.49 ID:qh28/S1D0
しばらくの後、学園艦内、カレーショップ「ハッピータイガー」
みほ「…いたっ…」
ゾーレッツ「消毒が染みるのは仕方ないことだ。大人くしてろ」
みほ「…はっ、はいっ…あうっ…」
ゾーレッツ「…本当にさっきまで懲罰部隊にいたとは思えんな…まるで別人みたいだ…」
234 :
◆v/LK4luEPU
[sage saga]:2018/02/25(日) 19:35:06.30 ID:qh28/S1D0
バートル「…はい、どうぞ。ビルマ風カレーお待ちどう」
「あぁ、ありがとう」
バートル「っと、これは君の分だ、特別サービスだ」
みほ「あっ、ありがとうございます」
ゾーレッツ「よしっ、あとは絆創膏でも貼っとけばいいだろう」
みほ「…すいません」
235 :
◆v/LK4luEPU
[sage saga]:2018/02/25(日) 19:40:46.90 ID:qh28/S1D0
バートル「…しかし、転校先が廃校になった上に偶々うちによったらZBVに放り込まれるとは、つくづくついてないな、君は」
みほ「…アハハ…」
ゾーレッツ「…そうだな…そうだ、君も呪いをしたらどうだ?」
みほ「お呪いですか?」
ゾーレッツ「そうだ。俺たちの戦車も前は試合のたびに散々だったんが、バートルが呪いをしてからというものS33号車には一発も当たらん」
みほ「へぇー」
バートル「…呪いといってもこの福を張っただけなんだけどな」
236 :
◆v/LK4luEPU
[sage saga]:2018/02/25(日) 19:42:57.16 ID:qh28/S1D0
バートル「君もどうだ?何か持ち物に貼ったら福が舞い込んでくるかもしれんぞ?」
みほ「そうですね…じゃあ、せっかくなんで小さいやつを携帯電話にでも」
バートル「まいどあり」
みほ「…えっ、売り物だったんですか?」
バートル「…冗談だよ、冗談」
237 :
◆v/LK4luEPU
[sage saga]:2018/02/25(日) 19:47:44.30 ID:qh28/S1D0
ペタッ
みほ「…これでよしっ…あっ」
ゾーレッツ「どうした?」
みほ「…携帯の充電が…これじゃあ誰とも連絡できない…」
ゾーレッツ「…まいったな。試合の最中に航路の変更があったから九州から遠ざかったから、定期便は出なくなっちまうし、大洗は廃校のせいか連絡取れないし…俺のとは型が違うから充電も無理だしなぁ…」
バートル「…俺のやつとも違う」
みほ「…そんな…」
238 :
◆v/LK4luEPU
[sage saga]:2018/02/25(日) 19:52:33.98 ID:qh28/S1D0
バートル「学園長に事情を説明して何とかしてもらうか…時間はかかるが…」
ゾーレッツ「だが、転校手続きもあるから早く戻らんとまずいのだろ?」
みほ「……はいっ」
バートル「…まいったな…せっかく呪いをしたというのに」
ゾーレッツ「…戦車道の女子に知り合いでもいればいいんだが、俺らは硬式しかやらんからな…待てよ」
バートル「どうした?」
ゾーレッツ「…お前が留学した後、短期間だがうちにも一人居た。あいつが、知ってれば…」
239 :
◆v/LK4luEPU
[sage saga]:2018/02/25(日) 19:55:53.28 ID:qh28/S1D0
バートル「君も隅におけないな」
ゾーレッツ「…そんなんではない。番号が変わってなければ…もしもし、久しぶりだな、元気か?」
みほ「私以外にも女子で硬式を経験した人いたんだ…」
ゾーレッツ「…あぁ、そうだ。そんな災難な娘がいてな……大洗女子学園ってとこの生徒なんだが…名前?えっと、」
みほ「西住みほです」
ゾーレッツ「西住みほって名前なんだが……!!電話口でそんな大声を出すな!何っ、今はバートルの家だが…おいっ…切っちまいやがった」
240 :
◆v/LK4luEPU
[sage saga]:2018/02/25(日) 19:58:43.78 ID:qh28/S1D0
ゾーレッツ「…今度は出やしない」
バートル「…知ってたのかい?」
ゾーレッツ「あぁ、みたいだが…君の名前を聞いた瞬間驚いたのか、切っちまった」
みほ「…えっ」
ゾーレッツ「…まぁ、知ってるようだったから何とかしてくれるだろう」
バートル「知り合いだといいんだが…。西住流といえば戦車道界隈じゃ有名なところだから、単にそれで驚いただけかもしれないぞ」
ゾーレッツ「さすがにそんな事はないだろう」
241 :
◆v/LK4luEPU
[sage saga]:2018/02/25(日) 20:00:47.29 ID:qh28/S1D0
みほ「…あのー、とりあえずどうしたら」
バートル「…そうだな。知ってるなら後々連絡が来るだろうし…とりあえず、飯を食おう。せっかくのカレーが冷めちまう」
みほ「あっ、すいません。せっかく作っていただいたのに…いただきます」
バートル「どうぞ、うちの新メニューなんだ」
みほ「…美味しい!」(もぐもぐ)
242 :
◆v/LK4luEPU
[sage saga]:2018/02/25(日) 20:02:29.74 ID:qh28/S1D0
「すいませーん。カレーもう1つください」
バートル「あっ、少々お待ちを…」
みほ「……」(もぐもぐ)
ドタドタドタ!
ガチャっ
「はぁ…はぁ…」
ゾーレッツ「何だ、お前自ら来たのか?」
243 :
◆v/LK4luEPU
[sage saga]:2018/02/25(日) 20:07:45.64 ID:qh28/S1D0
ゾーレッツ「久しぶりだな。さっそくだが、彼女が西住みほさんだ」
みほ「…西住みほで…す…」
「みほさん!」(抱きつき)
みほ「えっ、こ、小梅さん!?」
ゾーレッツ「何だ、お前ら友達だったのか。赤星」
みほ「えっ、なんで?小梅さんが、ゾーレッツさんと?えっ、えっ!?」
「…赤星!それに…みほ!?」
みほ「えっ、お、お姉ちゃん!?」
バートル「はいっ、お替りお待ちどう…ん?なんだ、貴女方知り合いかい?」
244 :
◆v/LK4luEPU
[sage saga]:2018/02/25(日) 20:08:14.14 ID:qh28/S1D0
今回はここまで
245 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/26(月) 22:11:41.87 ID:1yeB8UXb0
先公をZBVに送ろうぜ、いい加減
246 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/28(水) 02:11:55.55 ID:7Ke8AwW00
そりゃあ元黒騎士中隊の仲間にこんな仕打ちをしたらなぁ
教師も対象になるのかな?
247 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/02/28(水) 22:20:27.87 ID:hbtKIXcp0
>>246
だって、書類をろくに確認せずに硬式戦車道やってるバウアーの学校に送ったんだぜ(第一期)
248 :
◆v/LK4luEPU
:2018/03/09(金) 22:28:17.29 ID:DZwHbvtN0
まほ「……そうか、みほにそんな扱いを…」(ギリッ)
バートル「…コップを割らんでくれよ」
ゾーレッツ「まぁ、学園長のあの様子なら罰として君の代わりにZBVの担当に鞍替えだろうな」
みほ「…そうですね。ぜひ体一つでT-34辺りとやりあってほしいですね」(ニコッ)
小梅「…ヒッ!」
ゾーレッツ「…経験者は語るって奴だな」
249 :
◆v/LK4luEPU
[sage saga]:2018/03/09(金) 22:38:47.86 ID:DZwHbvtN0
みほ「…そういえば、小梅さんはどうしてここに?」
小梅「曹長にみほさんの事聞かれて…それで」
みほ「…曹長?そういう呼び方をするって事は小梅さん、もしかして…」
小梅「……」
みほ「…その沈黙は肯定って事でいいのかな?」
小梅「…実は、あの決勝戦の時…」
250 :
◆v/LK4luEPU
[sage saga]:2018/03/09(金) 23:01:25.15 ID:DZwHbvtN0
第62回戦車道全国大会決勝戦
V号が落ちた川の岸
みほ「…よしっ、後は小梅さんだけ…掴まって」
小梅「みほさん、ありがと…きゃああああ」
突如の濁流に流される小梅
みほ「赤星さーん!」
小梅「…ゴボッ、ゴボッ…」
251 :
◆v/LK4luEPU
[sage saga]:2018/03/09(金) 23:35:20.07 ID:DZwHbvtN0
しばらく下った下流
小梅「……ぅぅ…」
……
じいさんA「…どうだい?なんかかかったか?」
じいさんB「ZZZ」
じいさんA「あぁ、また寝てるよ…。まったく、年だね…(しかし、なんだろうな、この辺はあの時、力尽きたと思ったノモン…)おや?」
小梅「……」
じいさんA「あんた、大丈夫かい?」
252 :
◆v/LK4luEPU
[sage saga]:2018/03/10(土) 01:10:01.95 ID:dX6187E00
バートル「で、うちの爺さんが連れてきたんだ」
ゾーレッツ「パンツァージャケットと生徒手帳で身元は分かったんだが、大分弱ってたんでな。下手に黒森峰まで送っていくのも負担になるとマズイんで、先方と親御さんは連絡を入れて預かるというか、看病する事になったんだが…まぁ、看病と言っても意識はあったし怪我も無かったからな。飯を運んでやったりする程度で2、3日で元気になったんだが…今のまま学園艦には戻れないとか言い出してな…まぁ、その辺の話は長くなるだが、後で本人から聞いてくれ」
小梅「……」
みほ「……」
253 :
◆v/LK4luEPU
[sage saga]:2018/03/10(土) 01:15:16.36 ID:dX6187E00
まほ「…話ずらいなら無理に話さなくてもいい。だが、学園に戻って来てからの小梅の様子を見ていればなんとなくはわかる。強くなってみほに迷惑をかけなくてもいいようになりたかったんだな」
小梅「……はいっ」
みほ「…小梅さん」
小梅「…だけど、あの後みほさんはあんな事になってしまって…それに、今だって…」
まほ「……確かにな。みほの話を聞くに、文科省のやり方には疑問を感じる…」
一同「……」
ガヤガヤ
バートル「やけに今日は騒がしいな」
254 :
◆v/LK4luEPU
[sage saga]:2018/03/10(土) 01:31:14.57 ID:dX6187E00
ガチャ
「驚いた、本当に西住みほだ」「…回の試合の時には助けられたんだ」「…俺は小隊は違ったが試合の時はすごかったぜ」
みほ「!?」
バートル「…噂を聞きつけて集まってきやがったな」
みほ「えっ、えぇ!?あ、あのー一体何の騒ぎ…」
ゾーレッツ「君が戻ってきたというから一目見ようと集まったんだろう。黒騎士中隊はうちの学校が誇る精鋭チーム。歴代の隊長含め、中隊長車のクルーってのは憧れの的でもあるからな。特に、君は女子でありながら選抜され数々の功績を遺したからな」
バートル「その上に、書類のミスだったんで短期で転校しちまったからその活躍の短さもあってか、伝説の英雄みたいな扱いされてるからな。遭遇したら死ぬだの、会って倒せたら単位が200倍もらえるとか、変な噂までたつ始末だし」
みほ「……」
255 :
◆v/LK4luEPU
[sage saga]:2018/03/10(土) 01:36:18.34 ID:dX6187E00
小梅「…みほさんてやっぱりすごいんですね…」
まほ「…あぁ、だが去年まではあんなにかわいかったのに…ゲフン、ゲフン。戦車道に関しては両方を経験したのもあってもはや西住流という型では制御できないほどになってしまった…」
みほ「…私を化け物みたいに言わないでほしいんだけど…」
まほ「…い、いやっ。そういうわけでは…」
生徒A「転校先の学園艦を役人に潰されたそうですね」
みほ「えっ、廃校になっただけで…沈められたってわけでは」
256 :
◆v/LK4luEPU
[sage saga]:2018/03/10(土) 01:47:43.99 ID:dX6187E00
生徒B「ニュース見ましたけど、ありゃひどいわ。殴り込みかけるなら手伝いますぜ」
生徒C「俺もだ。あんたにはデカい借りがある、さっきの試合だけじゃ足りない。借りを返させてくれ」
「俺もだ!」「行くなら援護は任せろ」
小梅「すごい、大隊が組めそう…」
みほ「あ、あのー。お気持ちはありがたいんですけど。これは、私の…いえっ、大洗の問題ですから。皆さんを巻き込むわけにはいきません」
一同「……」
みほ「…私は大丈夫ですから。心配してくれてありがとうございます」
257 :
◆v/LK4luEPU
[sage saga]:2018/03/10(土) 02:38:40.64 ID:dX6187E00
一同「ヤボール!」
みほ「…ふうっ…」
まほ「…本気でつぶしにかかるかとひやひやしたが…。いい判断だ」
みほ「…これ以上迷惑かけるわけにはいかないから…」
まほ「…そうだな。それに私たちだけで安易に行動しても効果がない。下手に問題を起こしたりしたら私たちの方が不利になる…。パンツァーカイルを組んで陣地をつぶすのもいいが。ここはヴィレル・ボカージュよろしく、単独で行こう」
みほ「単独でって…。どうやって、いくら私でもヴィットマンのようには…もしかして?」
まほ「…あぁ。ヴィットマンは私たちじゃない…熊本に帰るぞ、みほ」
258 :
◆v/LK4luEPU
[sage saga]:2018/03/10(土) 02:39:35.85 ID:dX6187E00
今回はここまで
259 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2018/03/10(土) 11:50:50.40 ID:k2gjD5ls0
たぶん今までずっとそうしてきたんだろうけど「話ずらい」じゃなくて「話づらい」だよ?
260 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2018/03/13(火) 01:41:02.12 ID:oLIEa+300
久しぶりに見に来たら最近更新されてたのか乙ー
261 :
◆v/LK4luEPU
:2018/03/18(日) 17:20:34.31 ID:wN9pHJ290
戦車道連盟
理事長「…文科省が一度決定したことは、我々にもそう簡単には覆せないしなぁ…」
杏「向こうのメンツが立たないということですか?」
理事長「…そういうことになるかなぁ…」
亜美「メンツと言うのであれば、優勝するほど実力のある学校をミスミス廃校にしては、それこそ戦車道連盟のメンツが立ちません」
理事長「…蝶野君も連盟の強化委員の一人だろう…なら…」
亜美「ですが、戦車道に力を入れるという国の方針とも矛盾しますし、何よりイメージが下がります!」
理事長「…はぁ…」
262 :
◆v/LK4luEPU
[sage saga]:2018/03/18(日) 17:26:11.38 ID:wN9pHJ290
杏「…私たちは優勝すれば廃校は撤回されると信じて戦ったんです。信じた道が実は最初からなかったと言われ、引き下がるわけにはいきません」
理事長「…だけどねぇ、文科省には…」
亜美「理事長!」
理事長「…君たちの気持ちはよーくわかるよ。だけどねぇ、今文科省に強く言うのはまずいんだよ。ほら、あの決勝戦でパンツァーファストを硬式ルールでもないのに使用した件で、何とか発煙よろしくトリックだと何とかごまかして穏便に済ませたばかりなのは、蝶野君も覚えているだろう」
蝶野「…あっ」
杏「…あちゃー…」
263 :
◆v/LK4luEPU
[sage saga]:2018/03/18(日) 17:31:04.45 ID:wN9pHJ290
理事長「…こちらとしても何とかしたいんだけどねぇ」
杏&亜美「……」
理事長「…それでなくても、文科省は2年後に開催される世界大会の事で頭がいっぱいだからね。誘致するためにプロリーグを発足させようとしている位だし、とりつく暇がないよ」
杏「…‼プロリーグ…」
亜美「…!!プロリーグと言えば…ここは超信地旋回で行きましょうか?」
杏「…いいですねぇ」
理事長「…えっ?」
264 :
◆v/LK4luEPU
[sage saga]:2018/03/18(日) 17:34:13.12 ID:wN9pHJ290
熊本
みほ「…久しぶり…」
まほ「…そうか、そういえば転校以来だな」
犬「…わん!」
みほ「よしよし」(なでなで)
しほ「…まほ?お客様なの?」
まほ「…あっ」
265 :
◆v/LK4luEPU
[sage saga]:2018/03/18(日) 17:39:03.25 ID:wN9pHJ290
まほ「…はいっ、学校の友人…」
みほ「…お邪魔してます」
まほ「…あっ、みほ?!」
しほ「……勝手に我が家の敷居をまたいで言いとは、言った覚えがないのだけれど?」
みほ「…お久しぶりです。西住師範。本日は、大洗女子学園、戦車道チーム隊長として戦車道の件でお願いしたいことがあり伺いました。まさかとは思いますが、大洗だけ差別はされませんよね?」
しほ「……」
みほ「……」
まほ「……」(オロオロ)
266 :
◆v/LK4luEPU
[sage saga]:2018/03/18(日) 17:51:03.98 ID:wN9pHJ290
しほ「……全く、誰に似たんだか…若い時のあの人にそっくりね」
みほ「…昔からいたずらしては、お父さんみたいだってよく怒られてましたから」
しほ「…はぁ…立ち話もなんだから、お上がりなさい」
みほ「…失礼します」
しほ「……実家なんだから、そんなに硬くならなくても」
みほ「…こんな空気じゃ簡単には崩しずらくて…」
しほ「…不器用な娘ね…」
みほ「…こういう所は、誰に似たんですかね?」
しほ「…全く、この娘は」(げんこつ)
みほ「…いたっ!…ひどい!昔はもっと優しかのに」
267 :
◆v/LK4luEPU
[sage saga]:2018/03/18(日) 18:00:56.93 ID:wN9pHJ290
しほ「…いつまでも甘ったれるじゃありません!これでも手加減してるのですよ」
みほ「…はーい」
しほ「…それで、何の用ですか?小言を言って、げんこつされに来たわけではないでしょう」
みほ「そうだ…実は…(ぐぅ〜)あっ///」
しほ「…全く、この娘は……まぁ、腹が減っては戦はできぬと言うし、あり合わせのものしかないのだれど、準備させます。少し待っていなさい」(袖をまくる)
みほ「あっ、ありがとうございます」
まほ「……ふうぅ…喧嘩になるかとおもったぞ」
みほ「…私も、試合より緊張したよ…」
まほ「よく言う…。しかし、何か懐かしいな…昔はよくやんちゃしてはお母様にああやって怒られていたな、みほは」
みほ「……お母さんもああいう所は変わってないんだね」
268 :
◆v/LK4luEPU
[sage saga]:2018/03/18(日) 18:05:17.80 ID:wN9pHJ290
……
みほ「……」
しほ「…急なお客様だから、あり合わせの物しかないけれど、どうぞ」
みほ「…すごい…」
まほ(…見事にみほの好物ばかり…しかも見るからに手作り…お母様も素直じゃないなぁ)
しほ「…まほ?何がおかしいのかしら?」
まほ「い、いえっ!な、なんでもありません!」
みほ「!!おいしい〜!」
しほ「…そう」
まほ(あっ、お母様喜んでる)
269 :
◆v/LK4luEPU
[sage saga]:2018/03/18(日) 18:14:23.83 ID:wN9pHJ290
BABABABABA
「……家元、蝶野様がお見えです」
しほ「…わかっている…ちょうどいいわ、あなたも一緒に来なさい。そのために来たのでしょう」
みほ「はいっ!」
書斎
亜美「……」
しほ「…来年の戦いに、大洗女子学園が出てこなければ、黒森峰が叩き潰すことができなくなるわね」
亜美「…はいっ、それに……」
みほ「…あっ…」
しほ「…その件についても承知はしています。全く…」
みほ「…ごめんなさい」
しほ「…邪道な事ではあるとはいえ、戦術としてみれば悪いことではない…まったく、変な所まであの人に似て…」
廊下
常夫「……」(ギクッ)
270 :
◆v/LK4luEPU
[sage saga]:2018/03/18(日) 18:15:06.01 ID:wN9pHJ290
今回はここまで
271 :
◆v/LK4luEPU
:2018/03/24(土) 21:39:08.10 ID:mjeKgfPA0
文科省
しほ「…若手の育成なくしてプロの育成は成しえません。こうも意見の隔たりがあっては、プロリーグの設置委員会の委員長を私が勤めるのは無理があります」
みほ「……」
杏(西住親子がそろうとこうも威圧感があるもんなのかぁねぇ…)
役人「…うっ…世界大会誘致のためには今年中にプロリーグを発足させないと間に合わないのは、先生もご存知でしょう…」
しほ「優勝するような学校を廃校にするのは、文科省の教育理念に反するのでは?」
役人「…しかしまぐれで優勝した学校ですから…」
ガン!
みほ「…えっ?今なんて言いました?」
しほ「戦車道にまぐれなし!あるのは実力のみ」
役人「ひっ!」
272 :
◆v/LK4luEPU
[sage saga]:2018/03/24(土) 21:45:00.59 ID:mjeKgfPA0
理事長「…お、おぅ…」
杏(…ひぇーっ。さすがの私もこりゃ参るね…)
亜美(…さすが西住師範と…あの硬式でしごかれたみほさんだけあるわ……少し…チビッたかも…)
しほ「…どうしたら認めていただけますか?」
役人「……うぅ(…なんて威圧だ、決勝の件ではぐらかそうと思ったがこれでは……!!)」
みほ「…どうしたら私たちのことを認めてくれますか?」
役人「……だ…だn…強化選手に勝ちでもしたら…」
杏「…!!わかりました、勝ったら廃校を撤回してもらえますね」
役人「へっ?」
杏「…今ここで覚書を交わしてください。噂では口約束は約束ではないそうですから」
273 :
◆v/LK4luEPU
[sage saga]:2018/03/24(土) 21:53:33.76 ID:mjeKgfPA0
役人「…これでよろしいですか?」
書類を差し出す
杏「…確かに。これで試合に勝ったら廃校は撤回していただけますね?」
役人「は、はいっ」
杏「…行こうか西住ちゃん。帰ってみんなに知らせないとねぇ」
みほ「はいっ、会長。では、お母…家元失礼します」
バタン
しほ「……(…まったく、変な所は私に似て…)では、私もこれで。大学戦車道連盟の理事長のほうには私からもお願いしておきますので」
役人「…ん?なぜ島田流家元のところへ?」
しほ「……どういうことです?」
274 :
◆v/LK4luEPU
[sage saga]:2018/03/24(土) 21:59:17.61 ID:mjeKgfPA0
杏「……大丈夫?西住ちゃん?」
みほ「…何がですか?」
杏「……大学強化チームってことはあの、ほら、島田愛里寿との試合だし…向こうは大学選抜の隊長上に、西住ちゃんの事はいろいろ知ってる相手だだし」
みほ「……そうですね。今回はかなり厳しい戦いになるかと思います…だけど、私たちの戦いはいつもそうだったじゃないですか。だから、あきらめない限りきっと今回も大丈夫です」
杏「…そうだね……皆にこのことを伝えたらどんな反応するかな?」
みほ「…そうですね、河島先輩は驚いて気絶しちゃうんじゃないですか?…(…皆に連絡してなかったけど、大丈夫かな?)」
275 :
◆v/LK4luEPU
[sage saga]:2018/03/24(土) 22:04:00.11 ID:mjeKgfPA0
泊っている学校の近く
ももがー「…なんか、学校を守るためとか、戦車道やってるからとかで気に入ったからと、トレーニングしてくるのはありがいたももが…」
ぴよたん「…はぁ、はぁ…まだつづくなりか?」
散歩中のおじさん「…おら、もう100回だ」
ぴよたん&ももがー「ひぇー!」
VOOOO
ねこにゃー「…も、もうやめてくれにゃー」
同じく通りすがりのおじさん「…逃げるな、戦車にに向かってこいー」
276 :
◆v/LK4luEPU
[sage saga]:2018/03/24(土) 22:16:14.67 ID:mjeKgfPA0
島田流 屋敷
千代「…家元就任おめでとうございます」
しほ「…ありがとうございます。今回の件については無茶を言って申し訳ありません」
千代「…確かにこれはなかなかの無茶ね。だけれど、高校生チームの下地がないと大学戦車道連盟も成り立ちませんもの。それに、今回の件で戦車道の評価が落ちるのはこちらとしてもあまりいい気分はしないもの」
しほ「…ありがとうございます」
千代「…けれど、この借りは高いわよ?どうやって払ってもらうかしら?」
しほ「…あら、学生時代にフラれた腹いせにやけ酒飲んで道端でつぶれてた貴方を運んであげたのは誰だったかしらね?」
千代「…うっ…それは、肝心な所で怖気づいて話しかけらなかった、誰かさんと旦那さんが話すきっかけを作ってあげたのでチャラよ」
しほ「…ぐっ、なら…」
千代「…そ、それは…」
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