まほ「大洗女子学園、西住まほ。短期転校手続きは済ませてきた」

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387 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/11(木) 22:56:28.11 ID:uXut/noSO
これは罠わに!
388 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/05/12(金) 23:03:03.66 ID:s/TuzR340
桃「ぎゃあ!なんだそれは!ワニじゃないか!どうしてワニが学園艦に!」

あけび「校内を徘徊してたんですよ。危ないんでふんづかまえてきました!」フンス

エリカ(うう・・・不覚よエリカ・・・失態よエリカ!この特製ワニさん着ぐるみでワニに扮装して大洗に潜入したっていうのに、あまりにも扮装が完璧すぎて逆に捕まるなんて・・・)ズ〜ン

柚子「野生のワニかしら・・・それにしても大きいわね」

愛里寿「かわいい」

まほ(みんな気付いていない・・・あれはエリカが大事にしているお気に入りのワニさん着ぐるみ。ハロウィーンの時にきていたものだ。その証拠に腰のあたりにタグがあるはず・・・)ソッ・・・

まほ(やはり。タグにしっかり逸見エリカと名前が書かれている。つまりこの着ぐるみの中身はエリカだ。何故大洗に・・・)

杏「いやーワニがウロウロするようじゃこの学園艦も危ないねー。よし、風紀委員に学園艦内のワニを一斉に駆除してもらおっか。もちろん、このデカイワニもね」

エリカ「!」ビクッ

桃「さすが会長!誰かが襲われる前に手を打つその采配!ようし!このワニの駆除は私にお任せください!柚子ちゃん、ワニ革バッグが欲しいと言ってただろう?」

柚子「わーい、ありがとう桃ちゃん」

エリカ「ちょ、ちょっと待った!・・・え、えーっと・・・ぼ、僕は悪いワニさんじゃないワニ!ひどいことしないでほしいワニ!」ワニワニ

桃「ぎゃあ!ワニがしゃべったあ!」ドキィ!

柚子「見せモノにしたら儲かるよ桃ちゃん!」

杏「ミュータントかねぇ」

愛里寿「かわいい」

まほ「落ち着けお前達」
389 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/05/12(金) 23:28:01.91 ID:s/TuzR340
杏「なーんだ、逸見ちゃんだったのかー」

エリカ「くっ!・・・バレてしまったわに!」ギリッ

柚子「いつも語尾にわにつけてるの?」

まほ「エリカ、どうして大洗にいるんだ?それもワニに扮して潜入するとは・・・」

桃「まさか貴様もスパイじゃあるまいな?拷問道具用意!」ザッ!

エリカ「スパイじゃないわよ!・・・仮にも私達は大洗に敗北を喫してしまった。次こそは必ず勝たなければならない。だから大洗に潜入し、戦いに役立つ情報を探っていたわけよ」

杏「なーんだ、そんなことだったのか」

桃「やはりスパイじゃないか!」

エリカ「べ、別にみほ・・・じゃなかった副隊ちょ・・・じゃなかった元副隊長が大洗で元気に楽しくやってるのか気になって忍びこんでた訳じゃないわよ」

柚子「そっちが本音ね」

杏「やっぱ西住ちゃんはモテモテだね〜」

まほ「さすがはみほだ」

愛里寿「さすがみほさん」

桃「ええい!どいつもこいつもポンコツか!マトモな奴はおらんのか!」
390 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/05/12(金) 23:47:48.52 ID:s/TuzR340
忍「あのー、ところでワニに変装した逸見さんを見つけたのは我々バレー部なんですが・・・」

桃「ん?おお、そうだ。忘れていた。報告御苦労。後はこちらで対応しておく」

妙子「いえいえ、大したことではありません」

典子「ところで相談なのですが、今回の我々バレー部の働きを認めてくれるのであれば是非バレー部の復活を――」

 扉<バタン

桃「さて、二人のスパイをどうします会長」

まほ「ちょっと待て。アヒルさんチームに対して冷たすぎないか」

桃「いつもこうだ」

まほ「余計ひどい」

杏「そりゃ本音ではバレー部復活させてあげたいよ。アヒルさんチームめちゃくちゃがんばってくれたし。でもね・・・どうしてもバレー部を復活できない理由があるんだよ」

まほ「っ・・・そ、それは一体・・・」ゴクリ

杏「部員が足りない」

まほ「そりゃ仕方ない」

 エリカ「今のうちよ島田流。こっそり逃げ出しましょう」ソロ〜

 愛里寿「うん。このかくれみの術の布をかしてあげる。これを使えば姿を隠せる」ソロ〜

桃「おい!そこっ!動くな!」ピピー!

 エリカ「!」サッ! 愛里寿「!」サッ!

桃「むむっ!き、消えたぞっ!」キョロキョロ

柚子「やっぱり桃ちゃんが一番ポンコツだね」
391 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/05/13(土) 00:33:36.95 ID:NI4g1L8o0

 ――西住邸――

しほ「ようこそいらっしゃいました。島田流家元」

千代「いえ、今日はお招きいただき、誠にありがとうございます。西住流家元」

しほ「・・・」

千代「・・・」

 ガラ・・・

菊代「失礼します。お茶をお持ちしました」ソッ・・・

しほ「ありがとう、菊代さん」

千代「・・・フフ」

しほ「・・・なにか?」

千代「いえ、別に」フ・・・

しほ「・・・島田流家元、今日はプライベートな顔合わせです。前回そちらのお宅を訪問させてもらった時は、私が西住流を正式に襲名した挨拶もかねてのもの。故に互いの立場を尊重していました」

千代「そうですね」

しほ「しかし今日は違います。私達以外には誰もいない。礼節をとりつくろった挨拶でもない・・・私的な会合です。堅苦しい態度はやめにしましょう」

千代「・・・そうね、わかったわしぽりん」

しほ「途端にそれかちよすけ!その呼び方はやめなさいと言ってるでしょ!」ヤイノ!

千代「あなただって人のことをちよすけだのちよきちだのと!私は千代よ千代!島田千代!」ヤイノ!

 しほ「なにを!」 千代「なによ!」

 \ヤイノヤイノヤイノヤイノヤイノ!/
392 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/13(土) 11:25:47.99 ID:TZnyOMvy0
とうとうエリカもボケ側に。
もはやポンコツという言葉も生ぬるい変人しかおらん……
393 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/13(土) 11:34:19.96 ID:5334Z1FSO
ポンコツがポンコツ呼ばわりする不思議な世界
394 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/13(土) 11:45:25.96 ID:qTD/Na2ZO
類は友を呼ぶ
395 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/13(土) 12:19:59.11 ID:jbNCOyLYo
他人の行動は目に付くけど、自分の行動は人に言われないと分からない
396 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/14(日) 12:42:27.39 ID:CJLao17i0
ステータスが戦車な偏ってるから…
397 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/05/15(月) 19:14:09.87 ID:0IxmUMWt0
しほ「まったく、あなたという人は昔っから子供のように人をおちょくって。いい加減にしなさい」

千代「そういうそっちは学生時代は男口調で格好をつけてたわね。痛々しいのに気付いて女言葉に直したけれど」

しほ「む、昔のことはいいでしょう!やいの!」

千代「やいの!」

 \ヤイノヤイノヤイノヤイノヤイノ!/

菊代「ふふふ」クスクス

しほ「菊代!なにを笑っているの!」

菊代「いえ、お二人共昔から変わってないなーと思って。学生の頃からことあるごとにヤイノヤイノと言い争いばかり・・・本当に仲良いですね」

千代「これのどこが仲良いのよ。菊ちゃん、しぽりんの世話ばかりさせられて少しおかしくなったんじゃない?」

菊代「フフ、かもしれませんね」

 Σしほ<! ガーン

菊代「冗談ですよ。おかしいのは千代さんの方です」

 Σ千代<! ガーン

菊代「フフフ、これも冗談です」
398 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/15(月) 19:34:21.35 ID:cgktjB8SO
そしてこれも冗談だ
399 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/05/15(月) 20:46:28.61 ID:0IxmUMWt0
しほ「・・・まあ、無駄話はさておき、しまちょん、今日は何の用件で来たのかしら?」

千代「冗談はよしこちゃん。しぽぽん、あなたが来るように連絡してきたんじゃないの」

しほ「・・・?」

千代「・・・?」

しほ「・・・まさか」

菊代「いえい」ブイ

しほ「菊代!あなたが仕組んだのね!」

菊代「こうでもしないとお二人が仕事以外のプライベートで会うことがありませんからね。今日集まってもらったのは他でもありません。重大なお話があるのです」

千代「重大な・・・一体どんなお話なの?」ゴクリ

菊代「これです」バサッ

千代「・・・これは・・・・・・『月刊戦車道 西住まほ、みほ――最強姉妹特集号』・・・」

菊代「戦車道雑誌の特集記事・・・まほお嬢様とみほお嬢様のスペシャルインタビューから過去の試合などの徹底分析を記載したものです。問題なのはこの表紙!」バン!

菊代「見てください!まほお嬢様とみほお嬢様のツーショット写真・・・なのになんですかこの小洒落た衣装は!都会のイマドキ女子高生がオシャレした私服風の衣装なのです!」

菊代「制服でもパンツァージャケットでもなく私服姿を表紙にするのはいいです!しかしお二人はこんな服を着ません!お二人はもっと子供っぽいというか女子高生としてはダサめの服を着ます!」

菊代「撮影する際に用意された衣装なのでしょうが、こんなものはお嬢様達の本当の姿ではありません!こんなことでは世界中のまほみほファンの方々に対して申し訳が立ちません!」バァン!

菊代「そこでどうか西住流家元のしほさんと島田流家元の千代さんのお二人から出版社に写真の撮り直しと雑誌の再発行をするように圧力をかけてもらいたいのです!」キリッ

千代「あなたねぇ!そんなフザけた――」

しほ「わかったわ」

千代「しぽりぃん!」
400 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/05/15(月) 21:07:38.31 ID:0IxmUMWt0
しほ「まずはこんな衣装を用意したスタイリストをブッ潰します」ザッ

千代「待ちなさいよ!あなた達、子煩悩にもほどがあるわよ・・・」

しほ「まほとみほは世界一可愛い姉妹だから仕方ないわ」

菊代「完全に同意」

千代「はあ・・・これだから西住流は時代遅れなのよ。世界一可愛いのは愛里寿なのに、それを認めようとしないなんて」

しほ「耳に薬莢でも詰まったのかもしれない。今、ちよちよ丸がおかしなことを口にしたように聞こえたわ。まほみほよりも可愛い子が地球上に存在するはずがないのに」

千代「おほほほ、老いたわねしぽりーぬ。耳は聞こえてるのに頭がボケちゃってるわ。愛里寿のかわいらしさを脳で認識できていないのね」

しほ「まほとみほの方がかわいいわ」

千代「いーえっ、愛里寿の方がかわいい」

しほ「まほみほ!」クワ!

千代「愛里寿!」クワ!

菊代「まあまあお二人共、私もまほお嬢様とみほお嬢様が宇宙一かわいいとは思いますが、どこの親も自分の子が一番と思うもの・・・千代さんの言い分も理解できます」

千代「言い方」

菊代「しかし今日千代さんを招いたのは雑誌の表紙を差し替える援護をさせるため。とりあえず今日のところはおだてておきましょう。はいはい、千代さん家の子もかわいいですねー」

千代「あなたいつからそんな意地悪になったの」
401 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/05/15(月) 22:03:25.09 ID:0IxmUMWt0
千代「まったく・・・でも、せいぜい今のうちに調子に乗っているといいわ。今に見ていなさい。すぐに島田流は西住流よりもはるかに人気になってみせるんだから」

しほ「菊代、ちよきちが寝言を言っているわ」

菊代「千代さんはご冗談がお上手」

しほ「鼻で笑ってやりましょう。フォヒホホホホホ」

千代「ぐぬぬ・・・バカにして。何も知らないのね。今、まさにこの時、世界一可愛いウチの愛里寿が大洗女子学園に潜入し、その人気のエッセンスを盗みだしているとも知らずに」

 スマホ<シマァダ!シマァダ!シマァダ!

千代「あら、噂をすればなんとやら。愛里寿から定時連絡がきたわ」スッ


愛里寿ちゃん
 <お疲れ様です。大洗潜入大作戦の進行度の報告の連絡をします。

                                   はいは〜い☆愛里寿ちゃんが今日どんな楽しいことしたのか、ママに教えて〜♪(((≧▽≦)))♪>

愛里寿ちゃん
 <大洗学園の学園艦に到着した後、道に迷いました。

                 えっ!?Σ(゜Д゜;)大丈夫なの!?ママが渡した地図じゃわからなかった?やっぱりまだ愛里寿ちゃんにおつかいは早かったわね・・・(´Д`;)>

愛里寿ちゃん
 <その後、大洗女子の生徒会の方に保護してもらいました。

                                                   よかったー(*^∀^*)きっと愛里寿ちゃんがいいこでかわいいからね♡>

愛里寿ちゃん
 <現在、大洗女子の捕虜となっています。また、一時間後に連絡します。お疲れさまでした。

愛里寿ちゃん さんが写真を送信しました

                                                                         ゜ ゜    (Д )>
402 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/05/15(月) 22:32:52.27 ID:0IxmUMWt0
千代「 ゜゜   (Д )」

しほ「どしたんな」

千代「・・・あ、愛里寿が送ってきた写真・・・」プルプル

しほ「ん?」スッ・・・

菊代「わ・・・まほお嬢様とお友達の皆さんの写真ですね。こちらは黒森峰の逸見さん、こっちは大洗の生徒会の方々、これは千代さん家のお子さんですね」

しほ「まほがピースしてるわ。すごくかわゆい」

千代「・・・ま、まずいわ・・・」プルプル

菊代「?」

千代「愛里寿ちゃんが大洗の生徒会に捕虜にされちゃったのよ!廃校を免れたとはいえ大洗はまだまだ資金難と聞くわ!愛里寿を人質にして身代金をせしめるつもりなのよ!」ワー!

菊代「こんなに笑顔でピースしてますけど」

千代「でも大洗女子の捕虜となってるって文に書いてるわ!これは平然を装ったSOS信号なのよ!愛里寿SOS!今日もまた誰か乙女のピンチなのよ!」ホ〜ラホラヨンデイルワ〜

菊代「考えすぎでは・・・」

しほ「・・・それよりも菊代さん」

菊代「あ、しほさんが私のことを菊代さんと呼ぶ時は仕事の時かマジメな話の時だけ。つまりこれはマジメな話ですね」

しほ「・・・どうしてまほが大洗にいるのかしら?」
403 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/05/16(火) 00:09:32.69 ID:FQgPLn370

愛里寿「よし、いい写真が遅れた」マンゾクー

杏「スパイなのにみんなで集合写真とらせてほしいなんて根性据わってるねー。さすがは島田流の後継者だよ」ハハハ

エリカ「まったく、どうして私まで・・・」ブツブツ

愛里寿「この写真、あとで送るから連絡先教えて。ほら、西住まほさんが笑顔だよ」スッ

エリカ「ありがとうございまぁす!」ザン

 スマホ<アアアンアン♪アアアアンアン♪

柚子「あ、会長ケータイ鳴ってますよ」

杏「んー。お、西住ちゃんから電話だ」ピッ

 まほ&エリカ&愛里寿「「「 ! 」」」

杏「はいはーい西住ちゃんー?どしたのー?」

まほ「角谷、変わってくれ。お姉ちゃんだから。私お姉ちゃんだから」

エリカ「いえ隊長は大洗のポンコツ達に振り回されてお疲れでしょうからここは私が代わりに電話にでます」

愛里寿「いやいや共通の趣味を持つ私が代わるべき。二人ともこわい人だからみほさんも嫌がるはず。みほさんも私とおしゃべりしたいはず。みほさんの一番の友達だから」

エリカ「聞き捨てならないわね!中学の頃から同じ釜の飯を食って同じ屋根の下で過ごしてきた私が一番に決まってるじゃない!私は別にみほのことなんかなんとも思ってないけど!」

まほ「私はお姉ちゃんだ」

愛里寿「みほさんと一緒にボコグッズ買いに行ったりボコごっこしたりお泊まり会したりしたよ。だから私が一番」

エリカ「私なんか一緒に汗水流して練習したし一緒に必死こいて勉強したし一緒に・・・もっと一緒にいたかったわよ!」

まほ「私はお姉ちゃんだ」
404 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/16(火) 00:25:22.94 ID:lg03eXdyo
みほは魔性
405 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/05/16(火) 00:48:28.68 ID:FQgPLn370
杏「おっけー、わかった。じゃ、そう伝えとくねー」ピ

愛里寿「あっ・・・切っちゃった」ショボン

杏「西住ちゃんのお姉ちゃんに伝言だよー。西住ちゃんの家にきてほしいってさ。短いけどお姉ちゃんの亀さんチーム体験入隊はここまでだね」

まほ「みほの家」

エリカ「隊長、お供します」ザッ

愛里寿「昨日の敵は今日の友」ザッ

桃「おっと、そうはいかないぞ。密航者には校内の清掃が課せられる」

 エリカ&愛里寿「「えぇ〜!そんなぁ〜!」」

桃「これからお前達二人には体育館とうさぎ小屋と戦車倉庫の清掃をしてもらう」

 エリカ&愛里寿「「鬼〜!」」

桃「ええいうるさいっ!スパイのクセに生意気だぞっ!」

柚子「ごめんねまほさん、ずっとあわただしくって。もーウチの学園艦って毎日毎日ドッタンバッタン大騒ぎなの」

まほ「いや、構わないさ。この学校なら、みほも楽しいだろう」

杏「それは保障するよ」ニカッ

 愛里寿「私にいい作戦がある。このえんまく玉で目くらましをするから、その隙に逃げよう」

 エリカ「さすが島田流ね。頭がいい」

 桃「おいっ!何をコソコソやっている!」

 愛里寿「えいっ」ボワン

 桃「うわわっ!目が〜!目がァ〜!」アァー!

 愛里寿「わー、前が見えないー」

 エリカ「なにやってるのよ!失敗忍術じゃないの!煙が晴れるまで危ないから私の手を握ってなさい!まったく!」

 愛里寿「うん、ありがとう」

 桃「かいぢょおぉ!ゆずじゃぁ〜ん!だずげで〜!」ビエー
406 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/05/16(火) 00:50:20.74 ID:FQgPLn370
今回はここまでで
公式ではしほさんと千代さんと菊代さんが昔馴染みかどうか不明ですが所詮SSなので大目にみてください
407 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/16(火) 00:51:29.00 ID:J/rRH9flo
おつ
イッチもフレンズか
408 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/16(火) 00:58:13.78 ID:lg03eXdyo
桃は可愛いなあ
409 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/16(火) 01:00:54.23 ID:tpHgjJ3uo
乙です
410 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/16(火) 09:48:41.47 ID:tDE4eNSj0

菊代さんがぼけに回るSSは新鮮
411 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/05/18(木) 19:15:35.01 ID:CH9dha++0
>>407
すまんがアニメ見たことないのですじゃ。そういうフレーズだけ知ってるだけで。だからこれ以上は踏み込まないのじゃ


菊代さんなんてキャラガルパンにいたっけ?って人もいるかもしれないけど、本編前日談の漫画に出てた人です
412 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/18(木) 19:22:59.96 ID:qcFlP+vx0
リトルアーミーにも目を通してる辺り流石イッチやでぇ中須賀エミちゃんぐぅかわ
413 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/05/18(木) 19:23:49.76 ID:CH9dha++0
 ―西住みほ宅

まほ「来た」

 ピンポ〜ン

 <ハーイ

 ガチャ!

みほ「いらっしゃいお姉ちゃん!」パァー

まほ「ああ、お邪魔するぞみほ」

みほ「おねえちゃん!おねえちゃん!」ミッホミッホ

まほ「みほみほ」マッホマッホ

沙織「玄関先で二人してピョンピョン飛び跳ねるのもそこまでにして、中に入ったら?」

華「良いではありませんか。姉妹の久々の再会なのですから」アラアラ

麻子「こないだ聖グロに二人で短期転校したんじゃなかったのか」

優花里「まあまあそう言わずに〜。なんてったってあの最強無敵の西住姉妹の仲睦まじい姿!ファンにとってはヨダレものですぅ〜!」ズビッ

 みほ「お姉ちゃんちゃんお姉ちゃん♪」ミッホイミッホイ♪ まほ「みっほほみほほ」マッホイマッホイ♪

沙織「最強無敵ねえ・・・」
414 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/05/18(木) 21:37:10.11 ID:CH9dha++0
みほ「ようこそ私の部屋へー」ジャーン

まほ「これは・・・」

沙織「私達、今までお姉さんの歓迎パーティーの準備してたんですよ。折り紙でいっぱい装飾作ったり、料理の準備したり・・・」

華「まほさんがいつ大洗に来てもいいように準備していたのですが、いざ来られるとなると飾り付けやリハーサルに手間取ってしまいました」

まほ「花が部屋中に・・・綺麗だな」

みほ「華さんのアイデアだよ」

優花里「結果的にとはいえ、他のチームを順番に周ってくれていたおかげでこのように完成しました。あとはさっきサンダース隊長のケイさんから差し入れでもらったお肉を焼くだけです!」

沙織「それにしてもケイさんって太っ腹だよね〜。急にきたと思ったらこんな大きなお肉をヒョイっとくれるんだもん。それも『マホと一緒に食べてね♪』な〜んて、いい人すぎだよ」

優花里「先日、姉住殿と私は一緒にサンダースに短期転校していたので、その縁もあるんでしょうね。しかしみてくださいこの巨大牛肉!」ドーン

麻子「重量感あるな」

みほ「せっかくもらったんだし、いただいちゃおう。ね、お姉ちゃん」

まほ「ああ。みんな、わざわざありがとう」

みほ「どういたしまして。さ、お肉を焼いて・・・・・・あれ?しまった、調理用の油を切らしちゃってた・・・」

まほ「みほ、燃料の残りは常に意識しておけ。試合中にガス欠など冗談にもならないぞ。今後、二度と同じミスが起きないように反省レポート三枚分書いて提出するように」

みほ「ごめんなさいお姉ちゃ・・・隊長、申し訳ありません。お母さんには報せないで・・・」

沙織「ちょっとちょっと!急につらい過去再現しないでよ!」

まほ「冗談だ」

みほ「冗談だよ」

沙織「リアルすぎて笑えないよ!」
415 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/18(木) 22:16:23.38 ID:Bxv3KpqSO
ゴリラのようなまほ
416 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/05/18(木) 22:22:45.50 ID:CH9dha++0
沙織「麻子、戦車出して。ひとっ走りして調理油買いに行こっ」

麻子「面倒だなぁ〜・・・今あるもので代用してくれ・・・」

華「と言っても、油の代わりになるようなものは・・・」キョロキョロ

優花里「私に任せてください!いざという時にために戦車用のオイルを持参してるんです!このスキットルの中に!」バーン

まほ「それは『荒廃した世界で古びたコートを着た男が中身を飲もうとするが何も入って無くて逆さに振った後「チッ・・・」って投げ捨てるヤツ』・・・スキットルというのか」

沙織「ねえねえ、雑誌で見たんだけど男子って料理上手な女子が好きで、特に強火で派手に焼く料理がハートを射止めるって書いてたんだー。だからさ、このお肉もド派手に焼こうよ!」

華「いいですねぇ」

優花里「それも任せてくださいぃ!隠し味に不凍液をかけてー」バシャバシャ

まほ「えっ」

優花里「ナパームの薬莢をふりかけて一気に焼きあげます!」パッパッパッ

華「いいですねぇ!」

沙織「さっすがゆかりん!」

麻子「大地もろとも焼きつくせー」

優花里「さあお肉をひっくり返しますよー!ウェルダーン!」グルン

 \ ボ ワ オ ア ア ア ア ア !!! /

みほ「わあ!大爆発!」

沙織「ああ〜っ!飾り付けの花に火が〜!」

まほ「ドッタンバッタン大騒ぎ」
417 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/19(金) 04:07:40.28 ID:hHuatd0Ho
焼肉焼いても家焼くな
418 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/19(金) 15:29:17.24 ID:LU+UYiUw0

ラジオでは、(さすがにこんな感じではないけど)梓の中の人がボヤ起こしてたな
419 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/20(土) 00:49:54.53 ID:5UVlLu4SO
不凍液、不凍液を使う
420 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/05/20(土) 23:23:46.45 ID:ZGZ6PVcc0
 プシュ〜

みほ「ふう・・・なんとかおおごとにならずに済んだ・・・消化器ちゃんと置いといてよかった」

優花里「すみません・・・私がハリきってやりすぎてしまったばっかりに・・・」ショボン・・・

沙織「ゆかりんのせいじゃないよ。私が火力を求めたりしなければ・・・」シュン

華「いいえ、私が部屋に花を飾り付けたりさえしなければ火が燃え広がることはありませんでした・・・」ヨヨ・・・

麻子「・・・私がめんどくさがらずに調理油を買いに行っていれば・・・」ズーン

みほ「ううん、そもそも私がちゃんと油を買い置きしておけばこんなことにはならなかったんだよ」

まほ「・・・」

みほ「ごめんねお姉ちゃん。せっかく料理を用意したのに、全部ボヤっちゃった・・・」

まほ「・・・冷蔵庫を見せてもらう」ガキョ

みほ「え?・・・あ、うん・・・」

まほ「・・・ふむ、手つかずの具材がまだあるな・・・よし、皆、顔を上げろ。これより、諸君ら大洗あんこうチームと西住まほの共同戦線を張る」

沙織「え?なになにどゆこと?」

優花里「なにがはじまるんです?」

まほ「カレーを作ろう」
421 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/05/20(土) 23:41:54.01 ID:ZGZ6PVcc0

まほ「よし、では秋山装填手、その具材を鍋へ投下してくれ」

優花里「了解であります!ジェロニモー!」ボタボタボタ

まほ「武部通信手、ルーを投入後、すみやかに鍋内を旋回」

沙織「ラジャー!恋はダイナマイトー!」ボタボタボタ グルグルグル

まほ「五十鈴砲撃手、お味噌汁の方はどうだ?」

華「なんだかブクブクされているのですが」ブクブクブク

まほ「吹いてる吹いてる。火をゆるめて」カチチ・・・

麻子「隊長、サラダ盛ったぞ。ゆでたまごも添えた」ジャーン

まほ「よし、配置に」

沙織「隊長!カレーがいい感じにいい感じです!」ビシッ

まほ「うむ。みほ」

みほ「お皿にご飯を盛って、カレーの絨毯爆撃だね」

まほ「ふ・・・その通りだ」
422 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/05/21(日) 00:15:06.71 ID:Nf6Jrks20
沙織「せーのっ」

 「「「 いただきやーす! 」」」

優花里「おいしいいい!姉住殿の指揮の下に作ったあんこうチーム特製カレーライス!普通においしいです!」ングング

華「絶品の味・・・というわけではありませんが、普通においしいですね」モグモグ オカワリ

沙織「うんうん。こういう庶民の味が男子にはウケるんだよねー」モフモフ

麻子「さすがは西住流後継者。私達が失敗して落ち込んでいたところを上手く先導し、持ち直してくれるとは」

みほ「ありがとうお姉ちゃん」

まほ「いや、大したことはしていないさ。ただカレーが食べたかった。それだけのことさ」モグモグ

優花里「それにしても姉住殿は料理もお上手だったとは。やはり何をやらせても完璧なお方ですね!」

まほ「アンツィオに短期転校した際、アンチョビから手ほどきを受けたんだ」

沙織「へー、さっすがアンチョビさんだね。私もアンツィオで花嫁修業でもしてくるかなー」

華「沙織さんもアンツィオに見学に行ったことがありましたね。本格的に料理を教えてもらいに行くのもいいかもしれませんね」モグモグ オカワリ

まほ「それはいい。アンツィオでは一日五食、おやつが二回、夜食もあるからな。食事についてはかなり勉強になるぞ」

みほ「えぇー・・・ものすごく食べるんだぁ・・・」

麻子「行ってこい沙織」

沙織「絶対行かないから!絶ッッッ対に行かないから!」

華「私、短期転校の手続きをしてきますわ」モグモグ オカワリ
423 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/21(日) 00:56:32.77 ID:yljkHnP00
実は食事回数を多くし、血糖値が下がらないようにした方がダイエット効果は高い。
ドゥーチェやペパロニのボディは、そうやって育まれているのだ!一回の食事量については触れるな!
424 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/21(日) 09:21:09.58 ID:g26yxUiOO
乙です。

華さんがアンツィオに行ったらアンツィオの食費が1.5倍になりそう(汗)
425 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/21(日) 12:36:27.44 ID:QdE1fIdSO
消化器で消すみほは狂気
426 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/21(日) 13:25:55.18 ID:UEzLT+K4o
部屋中粉まみれ
427 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/21(日) 16:25:17.52 ID:yljkHnP00
>>425
エイリアンの如く口から大量の胃酸を吐き出して火を消すみほ……これが西住流……
428 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/05/21(日) 22:58:33.02 ID:493yC6gZ0
>>425
消火器使うのってもしかして情弱か何かなのか?・・・と思ったらなるほど消化器・・・そりゃあ狂気ですわな
429 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/05/21(日) 23:31:38.38 ID:493yC6gZ0
沙織「おいしかった」ゴッツァンデス

優花里「しかし・・・この惨状は後片付けが大変ですね。部屋中消火器の粉だらけ」

麻子「大丈夫だ。そど子に言えば全部片付けてくれる。部屋の風紀が乱れてる〜と言えば無償で掃除してくれるぞ」

沙織「風紀委員って便利ぃ」

麻子「ケータイで連絡入れとく。今日はもう日が暮れるから明日にでも来るだろう」ピピッ

みほ「なんだか悪いなぁ・・・」

麻子「向こうは好きでやってるんだ。誰も損はしない」

みほ「お姉ちゃんに今日ここに泊まってもらうつもりだったんだけどどうしよっかなぁ」

まほ「ふむ・・・そうだな。ここにいる皆でキャンプをするというのはどうだ?継続高校でサバイバル術を学んだんだ」

みほ「キャンプ?」

優花里「すごい!楽しそう!友達とキャンプするなんて初めてですぅ!」

華「いいですねぇ。私、お布団以外で寝るの初めてです

沙織「外の空気に触れて眠るとマイナスイオンが云々で美容にもいいかも!」

麻子「ハンモックは私がもらうぞ」

みほ「大丈夫なのかなぁ・・・」

まほ「安心しろ。私は外部と連絡も取れない無人島で野宿して生き延びたんだ。お前達もきっと無事に生き延びられるさ」

沙織「ちょっと待って私達がやるのってただのキャンプだよね?」
430 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/21(日) 23:37:15.06 ID:UEzLT+K4o
粉臭い部屋で飯が食えるのは戦車道の訓練の賜物
431 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/22(月) 00:01:38.34 ID:bvDtpNz50
戦車道は淑女を育てる武道です。
……ガルパン世界における淑女の定義とはなんぞや。
432 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/22(月) 00:55:05.02 ID:KlekRhWSO
どこでも飯を食えるようになる度胸
433 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/05/22(月) 00:58:14.57 ID:DB2EWHsX0

 ―――・・・・・・

アンチョビ「いやー!儲かった儲かった!今日も大入りだったな!」

ペパロニ「これなら新調したピザ窯台稼げるのも案外スグかもしれないッスね!」

カルパッチョ「これもたかちゃん達が大洗の生徒の皆さんに口コミで評判を広めてくれたおかげですね。さ、そろそろ引き上げましょうか。たかちゃんも帰っちゃったし」

アンチョビ「そうだな。最後に自分達用に作ったイタリアンを食べて帰ろう!」イタリア〜ン



ダージリン「あら、どこからかいい匂いがするわね」

オレンジペコ「どこかで料理でも作っているんでしょうか?」

ローズヒップ「おいしそうな匂いがしますわ!わたくしお腹と背中がガッチャンコしそうですの!我慢なりませんの〜!」タタター

アッサム「あ、コラローズヒップ!待ちなさい!」

ルクリリ「ご安心くださいアッサム様!このルクリリがローズヒップの暴走を止めてみせてしんぜます!くぉらローズヒップゥ!一人だけ食べるのは許るさーん!」グオー


 スンスン・・・

カチューシャ「カチュッ」ピククッ

ノンナ「どうしましたカチューシャ」

カチューシャ「いいニオイがする・・・あっちからよ!ノンナ!クラーラ!行くわよ!」

クラーラ「スゲーナスゴイデス」

ノンナ「『おいしそうな匂いに敏感なカチューシャ様くぁわいいんじゃあ〜』と、クラーラは言っています」
434 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/05/22(月) 01:18:07.55 ID:DB2EWHsX0

ミカ「おやおや、なんだか美味しそうな香りがするね。風が運んでくれたのかな?」

アキ「すんごいおいしそうなニオイ!たぶんイタリア料理屋さんでご飯作ってるんだよ!行ってみようよ!」

ミッコ「でもさぁ、私達お金なんてないぞ。イタ飯屋なんて高そうじゃね?」

ミカ「平気さ。人間、目の前で土下座されれば少しは慈悲の心が芽生えるものだからね」

アキ「プライドっちゅうもんがないのミカには」


西「ヤヤヤ!ケッタイな!どこからか涎が垂れてしまいそうな香りが!」

細見「西隊長!これは恐らく炊き出しをされているのでは!?」

西「うむ!おそらくそれで間違いないということで確実だ!よし!せっかくなので我々も御相伴にあずかろう!」

玉田「よーし!知波単学園!西隊長を先頭に全速前進突撃吶喊ー!」

 \ワーーー!/ \ギブミーチョコレート!/ \ヨミセデタンメン!/


ケイ「HAHAHA!今日はゲームをたくさんして運動もたくさんしたわね!それにしてもあのアリクイさんチーム、いいセンいってるわね。ナオミのシゴキについてくるなんて」

ナオミ「今度サンダースに招待しよう。20倍重力室でのトレーニングを試してみたい」

アリサ「はあ・・・なんで私までナオミズブートキャンプに付き合わされなきゃなんないのよ・・・あっ、なんか美味しそうなイタリアンの匂いがしますよ。行ってみましょう」

ナオミ「せっかく運動したのにまた食べるのか」

ケイ「インフィニティループってフィアーね」


エリカ「ふぅ〜〜〜っ・・・やっと掃除終わったわ・・・しっかし、スパイに対して掃除をさせるだけなんて、やっぱり大洗って甘ちゃんよね」

愛里寿「優しい良い人達だよ」

エリカ「ハッ!そんなんじゃ全国大会覇者校としての威厳も何もないわね。アンタも子供だからわかんないかもしれないけど、王者ってのは風格と気品が重要なの。ビシっとしないとダメよ」

愛里寿「なるほど」

エリカ「まったく、これで大学選抜の隊長なんてね。それよりお腹空いてない?掃除なんかさせられて疲れたでしょ。ご飯おごってあげるわ。あっちからいい匂いがするから行きましょ」

愛里寿「ありがとう」
435 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/05/22(月) 01:37:58.23 ID:DB2EWHsX0

     \ バッタリ! /

 アンツィオ「あ」   知波単「あ」

 聖グロ「あ」   サンダース「あ」

 プラウダ「あ」  エリカ&愛里寿「あ」


カチューシャ「イツミーシャ!」 エリカ「地吹雪のカチューシャとブリザードのノンナ、むちゃくちゃなロシア語のクラーラ」

愛里寿「ドゥーチェのアンチョビ!」 アンチョビ「愛里寿!愛里寿じゃないか!それにそっちは継続一家!」

ミカ「アンツィオの三人娘だね。それにそっちはサンダースの皆さん」 ケイ「HA!無人島で遭難してた継続ズ!それにチハタンズも!」

西「雷洲(さんだぁす)の盟友の皆さん!そちらは薔薇尻殿!?」 ローズヒップ「突撃学校の皆さま!お久しゅうございますわ!」


ダージリン「どうやら、偶然ばったり各校の皆さんと出会ったみたいね。こんな言葉があったわ。『8時だヨ!全員集合』」

オレンジペコ「ダージリン様・・・もはや格言でもなんでもありません」
436 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/05/22(月) 01:39:20.64 ID:DB2EWHsX0
今回はここまでで
437 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/05/22(月) 01:42:17.14 ID:DB2EWHsX0
>>431
聖グロに短期転校する回で淑女修行したからみほもまほも淑女
438 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/22(月) 04:36:46.95 ID:bzrpFVDuo
乙です
439 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/22(月) 09:11:54.90 ID:3dk7Su7A0

なんかシリーズの締めにはいった感じ


>>エリカ「まったく、これで大学選抜の隊長なんてね。それよりお腹空いてない?掃除なんかさせられて疲れたでしょ。ご飯おごってあげるわ。あっちからいい匂いがするから行きましょ」


さすが、カチューシャの肩車できる権利を持つ女(意味不明)
440 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/22(月) 12:13:46.22 ID:VAHbchkyo
ろりに好かれる女、エリカ
441 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/22(月) 18:09:57.66 ID:MrzzudfuO
西さんの台詞の冒頭…
ゴーストバスターズの訳詞かな?
いや まさかそんなはずは
442 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/22(月) 21:37:24.02 ID:WZk4233bo
なんだっけ、戸田とかいうばばあの訳だっけ
443 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/22(月) 21:51:39.39 ID:5WGFCqtZ0
最後は学園艦が四方に分解するのかな?
444 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/23(火) 11:16:36.11 ID:HzCCx1kSO
マシュマロマンが来るのか…
445 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/23(火) 18:35:29.93 ID:CDJdEO53o
で、交差させると世界が滅びるビームでおばけをつかまえるんだな
446 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/05/23(火) 22:15:50.65 ID:lgkasU350
 ♪デレレ〜レッ デ〜レッ デケデケデンデン♪ \ガールズパンツァーッ!/
447 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/05/23(火) 22:39:07.37 ID:lgkasU350
西「これは奇遇ですなぁ!このような地で皆さんとお会いできるとは、早朝の乾布摩擦をしている頃には思いもしませんでした!」

ミカ「戦車乗りは引かれ合う・・・こうして私達が出会ったのも、偶然という名の必然なのかもしれないね。風に舞い散る花弁にも、道端に転がる小石にも、全てに意味があるのさ」

ダージリン「誰かが言っていたわ。『運命に従うも運命なら、運命に抗うも運命』だってね。どうせなら私は懸命に抗う方を選ぶわ」

ミカ「フ・・・それもまた人生さ。同じゴミなら、どうせ燃えるゴミでいたい・・・賢いとは言えないけれど、間違いとも言えない選択さ」

ダージリン「世の人間全てが賢ければ、とっくに人類は滅んでいるわ」

西「おお!言葉の意味はわからんがとにかくすごい事を言ってそうですな!」

カチューシャ「日本語で話しなさいよ!格好つけてそれっぽい言葉並べたててるけど全然会話になってないじゃない!」

エリカ「聖グロと継続の隊長を会わせちゃダメって高校戦車道界の掟があるけど、こういうことだったのね」


 <―――・・・・・・バババババ

エリカ「?・・・・・・!・・・この音は!」バッ

ケイ「WHAT?どうしたのエリー。ガスの元栓締め忘れてたの?」

エリカ「・・・音よ・・・この音・・・」ジッ・・・

ケイ「音?・・・ナオミ」

ナオミ「・・・」ジッ


 西住ヘリ<バババババ・・・

ナオミ「ヘリだ。黒いヘリが近づいてくる。ここから10分ほどの距離だ」

エリカ「やっぱり!間違いない!西住流家元のヘリよ!」
448 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/24(水) 00:55:10.97 ID:x2zAoWASO
カプコン製なら落ちる…落とさなきゃ
449 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/24(水) 08:57:16.77 ID:I8OMpAZro
ナオミさん音聞いて色までわかるんすか……
450 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/24(水) 16:28:51.13 ID:/79Yl9ww0
しほさん降臨間近…
西住姉妹(特に姉)ピンチ?
451 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/24(水) 18:29:04.58 ID:3YQWx4P60
ワルキューレの行進と共にスーパー西住着地をするのか
452 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/05/24(水) 21:49:46.33 ID:UIn8ojA80
愛里寿「西住ヘリが大洗に来た、ということは、みほさんのお母さんがに会いにきたのかな」

ローズヒップ「ミシシッピヘビさんですの?」

アッサム「ローズヒップ、にしずみヘリ、ですよ」

ローズヒップ「ごめんあしゃーせー!」

エリカ「まさか・・・さっき島田流家元に送った、愛里寿達や隊長と撮った写真・・・なんらかの経緯であの写真を見たのでは・・・マズイ・・・マズイわ!マズすぎる!」ガタガタブルブル

ローズヒップ「ダージリン様の手作り料理を食べましたの?」

ダージリン「んっふ、ローズヒップ、エリカさんは何も食べていないわ。マズイというのは、西住ヘリが大洗に来たことがマズイということよ」

ローズヒップ「ごめんぁしゃっせっ!」

西「逸見殿、何がそのように不味いのですか?西住さんの母上が来られるのは良いことではありませんか」

エリカ「いいえ・・・おそらく隊長が大洗にいることを知って飛んできたのよ。文字通りね。隊長が他校に短期転校していることを厳格な西住流家元が知れば、どうなるかは火を見るより明らか」

ローズヒップ「アッサム様、火ぃー貸してくださいませ」

アッサム「しーっ」シズカニ

西「して、西住さんの母上が来られれば、一体何が始まるんです?」

エリカ「大惨事な大変なことよ!」

ミカ「おやおや」
453 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/05/24(水) 21:50:55.66 ID:UIn8ojA80
>>449
あれや描写不足だけどジっと目を凝らしてるってことなんですわ。ヘリで10分離れた距離を
454 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/05/24(水) 22:32:40.87 ID:UIn8ojA80
カチューシャ「つ、つまりマホーシャが遊び呆けてるから叱りに来たってこと!?」

ケイ「今、マホはミホと一緒にいるはずよ。さっきオッドボールから『お肉爆発させちゃいましたすみません』ってメールと一緒に大惨事状態のミホの部屋の写真が来たもの」

アンチョビ「爆発?」

エリカ「・・・みんな、私のわがままを聞いてほしい。せめて・・・せめて隊長がみほとの時間を満喫するまで、どうにかして家元を食い止めるのを手伝ってほしいの」

カチューシャ「!」

エリカ「姉と妹が一緒に過ごすことが、あの二人にとってどれだけ貴重なことか私にはわかるわ・・・今だけは・・・みほにも隊長にも、西住の名に縛られずに自由でいさせてあげたいの」

愛里寿「・・・」

エリカ「私一人じゃ到底無理・・・だけど皆が力を貸してくれればなんとかなるかもしれないの!みんな、隊長とみほを守るのに協力して!」

ケイ「OK」ビッ

エリカ「!」

西「そのようなことは尋ねるまでもありません!あたり前田のくらっかーでございまする!」

ダージリン「『踊る阿呆に見る阿呆。同じ阿呆なら踊らにゃ損々』・・・人生は踊らないとね」

カチューシャ「仕方ないわね・・・その代わり、報酬としてお菓子のシベリアをたっくさん買いなさいよね!」

ミカ「ここで反対するなんて野暮なことはできないさ」

アンチョビ「マルゲリータのためならエンヤコラだ!」
455 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/24(水) 22:37:35.27 ID:/79Yl9ww0
おお!カッコいい展開になってきた!
456 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/25(木) 01:00:51.66 ID:S+OSIP5SO
お菓子のシベリアか…食ったことないな…
457 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/25(木) 01:49:39.71 ID:QS5fEeEgo
見た目通りのひねりのない味だった
見た目でおいしそうだと思うんならお勧めするけどやや重ため
458 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/25(木) 07:22:46.10 ID:aEBbTCI4o
乙ー
459 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/27(土) 06:35:53.11 ID:pm1Hj2nlO
緑茶か牛乳無いと一切れでいっぱいになる
460 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/27(土) 11:43:50.51 ID:paqIKjWDo
シベリアって映画の風たちぬに出てた菓子?
461 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/27(土) 18:15:09.66 ID:1EWXn8I60
カステラでようかんをサンドしたあれだぞ
462 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/27(土) 20:48:59.93 ID:FW1lwqQSo
風立ちぬででてたあれだよ
俺的にはあり
463 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/05/27(土) 22:28:42.71 ID:c0V8w4990
風立ちぬで出てたアレだけど、それ以外に何かのマンガかコントか何かでやたらシベリア推してたのがあった気がするんだけど全く思い出せん
食べたことはありません
464 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/05/27(土) 22:45:30.67 ID:c0V8w4990
 ―生徒会室

しほ「突然の来訪にも関わらず、受け入れてくれてありがとう」

杏「いえいえ。生徒の保護者が学校に来るのは何もおかしなことではないですから」

桃「あわわ・・・あ、あの高さのヘリからジャンプして着地するなんて・・・」ガクガク

柚子「あれが噂のスーパー西住着地なのね。地面に激突するパワーを着地と同時に下へ放つことで衝撃をゼロにするという・・・」

しほ「それで・・・今回来た用件なのだけれど、ま――」

杏「まあそう焦らずに、長旅でお疲れでしょう。干し芋おかきでもどうぞ。小山、お茶淹れて」

柚子「!・・・は、はい、ただいま」ソチャチャッ

しほ「・・・そうね。いただくわ」

杏「いやー、それにしても家元さんも大変ですねー。プロリーグのなんやかんやで大忙しでしょー」

しほ「む・・・たしかにね。ところで、今この学園艦にま――」

杏「今日はもう日が暮れますし、お休みになったらどうですかね。かーしま、宿に連絡して部屋を確保してくれる?」

桃「えっ?・・・あ・・・え、ええっと・・・は、はい!すぐに手配します!」サササッ

しほ「待ちなさい。私はここへゆっくりするために来たのではないわ。私には目的があって来たの」

杏「・・・」

しほ「私は――」

 ガチャ!

エリカ「おや家元!奇遇ですね!私達も!偶然!あ、偶然!大洗にきてたのですよ!」

杏「!」

しほ「・・・」
465 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/27(土) 23:15:56.93 ID:T2qBte8iO
>柚子「あれが噂のスーパー西住着地なのね。地面に激突するパワーを着地と同時に下へ放つことで衝撃をゼロにするという・・・」

TFマイクロン伝説のアストロブラスター初登場回を思い出したわ
466 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/05/27(土) 23:17:01.35 ID:c0V8w4990
 ―西住姉妹防衛戦線指令本部(アンツィオ屋台車輌内)―

カチューシャ「ちょっとイツミーシャ!ワザとらしすぎるわよ!もっと自然にしなさい!ナチュラルにカチュラルに!」

 エリカ【うっ・・・わ、わかってるわよ】ボソボソ

カチューシャ「いい!?このカチューシャが指示を出すから、あなた達は怪しまれないようにちゃんとしなさい!まずはイツミーシャとサンダースで口火を切るの!いいわね!?」

ノンナ「各校の皆さんをアンツィオの屋台車輛内からカチューシャが指揮し、西住家元を足止めする作戦・・・うまくいきますかね」

カチューシャ「うまくやってみせるわ。マホーシャとミホーシャの邪魔をさせないためにも、私達でイエモトフを抑え込むのよ!」

クラーラ「アイアムグルート」

ノンナ「『シホーシャでいいじゃん』と、クラーラは言っています」


 ―生徒会室

ケイ「ワオ!西住マムじゃない!大学選抜との試合の反省会を大洗で行った日に偶然にもマムと遭遇するなんて、ディスティニーを感じるわね〜!ねっ、アンジー?」

杏「うんうん」

しほ「大学選抜戦の反省会・・・研究熱心で良い姿勢ね」

エリカ「そうですそうなんです!他の学校の隊長達も集まってるんですよ!もちろんウチの隊長も!だから決して大洗に遊びにきたわけではないのですはい!」

ケイ「エリー、ここは私が話すわ。あなたは大人しくしてて」
467 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/05/27(土) 23:45:19.49 ID:c0V8w4990
しほ「そう・・・実はまほが大洗にいると知って来たのだけれど、試合の反省会をしていたのね。納得したわ」

エリカ「ホッ・・・」

しほ「しかしまほに会いに行く」ザッ

エリカ「まままままま待ってください家元!も、もう夕暮れですし隊長は別件でちょっとアレがコレしてソレなんで・・・きょ、今日のところはゆっくりされては?」

しほ「そんな暇はないわ。まほに話があるの。みほにも――」

ケイ「もうここまで来たらバラしちゃうしかないわね。西住マム、実は私達であなたの歓迎会を準備していたんです」

しほ「私の・・・?」

杏「そうそう。反省会してる最中に、家元へお礼をしないとねーって話になったんですよ。なにせ家元が文科省との間を取りもってくれたから試合にこぎつけられたんですから」

しほ「・・・」

ケイ「だから感謝の気持ちとしてサプライズパーティーを企画してたってわけですよ!まっ、こんなに早く来られるなんて、こっちがサプライズだったけどね。HAHAHA!」

杏「ウチのかーしまが今、宿を押さえてるんで、そこを会場にします。大至急宴会準備を進めてるんで、もう少しここでお待ちになってもらえますかね」

しほ「そんなことをしてもらうほど、大したことをしていないわ」

杏「そう言わんでくださいよ。お礼くらいさせてもらわないと気がすみませんから」

しほ「・・・むう・・・そうね・・・あなた達の顔も立たせないとね。わかったわ」

杏「やったぁ」ニカッ
468 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/05/28(日) 00:02:02.43 ID:nhfVwqJ30

カチューシャ「もうっ!無茶なこと言ってくれるわね!各員に通達!イエモトフの歓迎パーティーを開催することに急きょ決まったわ!すぐに準備にとりかかって!」

 【了解であります!】 【また突然な話ね】 【宴会料理ならまかせとけ!】 【お祭りは好きさ】ポロロン

ノンナ「大洗生徒会の河嶋さんから連絡です。歓迎パーティー会場となる宿を確保したとのことです。すぐに準備に取り掛かりましょう」


ケイ「うまくいったわねアンジー。私のでっちあげに上手く合わせるなんて流石ね」ヒソヒソ

杏「サンキューね、おケイ。いきなり家元さんが来てさ、西住ちゃん達に水差すわけにもいかないしなんとか引き留めようとしたんだけど、おケイ達が来てくれて助かったよ」ヒソヒソ

ケイ「ノープロブレム、ビーハッピー♪せっかくマホが大洗に来てるんだから、もう少しくらいミホと一緒にいさせてあげないとね。きっと今頃、姉妹仲良くしてるでしょうから」






まほ「私だ」

みほ「私だよ!」

 まほ「やいの」 みほ「やいの!」

 \ヤイノヤイノヤイノ!/

沙織「ちょっとちょっと!なんで二人でやいのやいのと言い争ってるの!仲良くしてよ姉妹なんだから!」
469 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/05/28(日) 00:45:37.39 ID:nhfVwqJ30
優花里「お待たせしました〜!野営セット持ってきましたよー!・・・って何かもめ事ですか?」

みほ「あのね、キャンプ用のお菓子とか買い出しに行こうって話してたんだけど、お支払いはお姉ちゃんがやるって言うから・・・」

まほ「私はお姉ちゃんだ。それにここにいる皆の先輩なんだ。先輩は下級生に対して優しくせねばならないと知波単で身を持って学んだんだ」

みほ「でも今日はお姉ちゃんはお客さんなんだよ!だから私がお金を払うよ!」

まほ「私はいつでもお姉ちゃんだ」

 みほ「やいの!」 まほ「やいの」

沙織「もーだから言い争いしないでってば〜!仲がよすぎるのも考えもんだよもー」

華「あらあら、優花里さんの家まで戦車で来て、私と優花里さんでキャンプ道具一式を取りに行っている間にそんなことが・・・」

優花里「とりあえず野営セットは車体に積んだんで、冷泉殿、発進してくださいー」

麻子「んー」ガコッ

優花里「ところでキャンプってどこでするんですかぁ?」

みほ「キャンプ場なんてないもんね・・・そうだ!すぐ近くに公園があるけど、どうかな」

沙織「いやいや・・・」

華「みほさんのマンションの屋上、というのはどうでしょう?」

沙織「風情もへったくれもないよね・・・」

麻子「もう日が暮れるし、他に選択肢はない。とりあえずコンビニに寄ってお菓子をたくさん買い込んで、マンションに戻るぞ」ギャラギャラギャラ

まほ「支払いは私に任せろ」

みほ「私が払うよー!」

華「皆で勘定を割るというのはどうでしょう?」

まほ「その発想はなかった」

みほ「さすが華さん!」

沙織「西住姉妹って・・・」
470 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/28(日) 01:46:59.88 ID:kUxRbJ43o
月の小遣いが500円だか300円だかの2人が無理しやがる…
471 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/28(日) 19:39:15.48 ID:n8I2cz6v0


>>杏「サンキューね、おケイ。いきなり家元さんが来てさ、西住ちゃん達に水差すわけにもいかないしなんとか引き留めようとしたんだけど、

さす杏
472 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/05/30(火) 22:26:16.04 ID:s6CpGaQB0
 <パロパン♪パロパン♪ <ラッシャーセー

みほ「コンビニだー」ワーイ

優花里「さあ、キャンプ用の夜食を買いこみましょう!」エーイヤサー!

沙織「今日はキャンプだから特別なんだよね。普段は夜9時以降は食べちゃダメだけど、今日はキャンプだからイイんだよね?今日くらい我慢しなくてもいいんだよね?」ネッ?ネッ?

優花里「?いいですよー?」

みほ「まずポテチー、それにポッキーにー、チョコパイもー」ガサガサ

麻子「買い物カゴがみるみるうちに満タンに」

華「みほさん、ポテトチップスはコンソメがいいです。一人で食べるのならうすしおですが、皆でワイワイ食べるのならコンソメがいいです」

沙織「華、目が怖い」

まほ「これも買おう」ゴトン

麻子「ラムネか。しかも箱買い」

優花里「姉住殿はラムネがお好きなんですか?」

まほ「ああ。継続高校に短期転校した際、我々はラムネのおかげで無人島から脱出できたのだ。命の恩人だ」

優花里「なかなかに波乱万丈な人生送ってますね」

まほ「ちなみにラムネの瓶の中にあるビー玉のようなものはラムネ玉といい、炭酸の圧力でフタをする仕組みになっているそうだ。瓶は再利用されるんだぞ」

華「へぇ〜、エー玉と呼ぶのではないのですね」

沙織「短期転校して何を学んでるの・・・」
473 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/05/30(火) 23:56:10.21 ID:s6CpGaQB0
 <アリヤトーゴザシャー <パロパン♪パロパン♪

みほ「よしっ、ジュースも買ったしアイスも買ったし、買い出しはこれでオッケーかな」ドッチャリ

優花里「クーラーボックス持って来て正解でした」

みほ「それじゃ戦車に乗って帰ろう・・・って、お姉ちゃんは?」キョロキョロ

沙織「さっきレトルトカレーのコーナー見てたよ」

華「まほさんは本当にカレーが好きなお方」

まほ「待たせたな」ザッ

みほ「あっ、お姉ちゃ・・・・・・って!お、お姉ちゃん!そ、それは!」

沙織「ぬいぐるみ?」

まほ「レジの角にひっそりと置かれていた。ボココボコぬいぐるみだ」ジャーン

華「わぁ、かわいらしいぬいぐるみですね。ボコさんの背に子供のボコさんが」

みほ「ボコくじのラストワン賞のボココボコ!もうとっくの昔にくじは終わってたはずなのに、ここではまだ残ってたんだ!」

麻子「誰も買わずに放置され、レジの角に隠れ、誰にも気づかれなかったんだな」

まほ「みほ」スッ

みほ「!・・・お、お姉ちゃん・・・ボココボコぬいぐるみを私に?・・・」

まほ「買い出しの代金を割り勘にした代わりだ。少しくらい姉らしいことをさせてくれ」

みほ「っ・・・ありがとう!」パアー

沙織「まほさんってなんだかんだで頑固というか、格好つけたがるよね」

まほ「実はこっそり君達にも選別を買っておいた。受け取ってくれ。世界戦車コレクションDVDフィクション作品編、快眠アロマオイル、ハム&ウィンナーギフトセット、ゼクシィ特大号」

 優花里「わぁ!ありがとうございます!」 麻子「これで朝もグッスリ眠れる」 華「あらあらこんな高価なものを・・・」 沙織「やったぁ!恋する乙女の必需品!」
474 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/31(水) 00:51:07.00 ID:f8FY1qxSO
>沙織「短期転校して何を学んでるの・・・」

至言
475 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/31(水) 18:27:13.65 ID:YfRmWBQd0
短期転校で学んだこと

・料理
・上下関係と「おん!おん!」、ただし外国語に弱くなった
・ラムネの知識とサバイバル技術
・ロシア語(らしきもの)
・ルー大柴語
・格言

グッバイまほ、ハローまぽりん
476 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/06/01(木) 22:02:00.34 ID:9piLd1om0
 W号<ギャラギャラギャラ・・・

まほ「風が気持ちいいな」ソヨ〜

沙織「いくら6人乗りは窮屈だからってなにも車体の上に座りこまなくても・・・危なくないの?」

みほ「平気だよ。お姉ちゃんのバランス感覚はジャイロコンパスよりも正確だから。それにもし万が一落車しても西住流着地ができるからケガなんてしないよ」

沙織「そうなんだぁ・・・」

みほ「私も上に出よーっと」ガッ ガッ

華「なんだかみほさん、まほさんが来てから少しアグレッシブになってますね」

麻子「昔の血が騒いでいるんだろう」


みほ「わぁ、夕焼けの町並ってキレイだね。毎日見てるはずなのに気付かなかったや」ギャラギャラギャラ・・・

まほ「・・・『雨を感じられる者もいるし、ただ濡れるだけの奴らもいる』・・・何気ない、当たり前のことに素晴らしさを見いだせるのは良いことだ」ギャラギャギャラ・・・

みほ「あ、レゲエ音楽の神ことボブ・マーリーの言葉だね。なんだかお姉ちゃん、ダージリンさんみたいだね」

まほ「ハハハ・・・それはつまり、私がポンコツだと言いたいのか?」

みほ「あははは・・・」

まほ「ハッハハハ」

みほ「はっははは」

まほ「ハハハ・・・・・・そうなのか?」ズイ

みほ「お、お姉ちゃん落ち着いて・・・私は別にダージリンさんのことそんな風に思ってないから・・・」
477 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/01(木) 22:29:53.33 ID:Pg6LxeRSO
ダージリンのことはな
478 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/06/01(木) 22:53:33.35 ID:9piLd1om0

 ―――大洗のとある旅館の宴会場・・・

ダージリン「ダァっしょい!」クシャミー!

オレンジペコ「あー、また誰かがダージリン様のことを噂してるんですかね。はい、チーンしてください」スッ

ダージリン「フフ・・・有名人はつらいわね」チーン

アッサム「ダージリン、そろそろ出番ですよ」

ダージリン「ええ、任せなさい。このダージリン・・・聖グロリアーナの隊長としての“格”というものを見せてあげるわ」ジリッ


柚子「ではこれより、『西住しほさんその節はありがとうございましたおかげさまで廃校回避でたよ謝恩会』を開催いたします」

 \ワー!/ \イエーイ!/ \パチパチパチ!/

しほ「・・・」

柚子「では、乾杯の音頭を聖グロのダージリンさんとオレンジペコさんに取ってもらいます。では皆さん、お飲み物をお手にお取り下さい」スッ・・・

ダージリン「・・・それでは、西住しほさんへの感謝を込めて・・・」ティーカップ スッ・・・

オレンジペコ「かんぱ〜いっ」ワー

ダージリン「ってあなたが言うのか〜〜〜いっ」ズルー

 \どっ!/ \わっははははは!/ \なんとひょうきんな!/

しほ「・・・」
479 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/01(木) 23:12:59.40 ID:kLD/fo9mO
ジャイロコンパスって、トランスフォーマーネタか
480 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/06/02(金) 00:00:19.75 ID:1pG7vAhG0
エリカ「ちょ、ちょっとアンタねぇ!こっち来なさい!」グイッ

ダージリン「わ」グイィ

エリカ「なにをトンチな寸劇をやってるのよ!家元の機嫌を逆なでするようなことしないでよ!」

ダージリン「落ち着きなさい。カッカすると身体によくないわよ。笑いなさい。笑いは健康にいいんだから」

 カチューシャ【ちょっとダージリン!ヘンなジョーク入れないでよっ!カチューシャが指示した通りにスピーチしなさい!指揮官は私なのよ!】

 ノンナ【ダージリンさん、我々は現在、宿の駐車場の車輛から皆さんに無線で連絡をしています。もうすぐ大洗の援軍も到着する手筈ですので、それまで何とか持ちこたえてください】

 カチューシャ【そのためにも妙なアドリブは禁止!聖グロ、サンダース、アンツィオ、知波単、継続、イツミーシャ、アリスタシアの面々で場を盛り上げるのよ!私の指示は絶対だからね!】

オレンジペコ「ダージリン様、西住流家元を刺激しないためにもヘタなことはしないでおきましょう」

ダージリン「いけず」ブー

エリカ「あ、あのねぇ!家元に冗談や洒落なんか通じないのよ!見なさいあの家元の鬼のような形相を!」ビッ

 しほ「・・・」

エリカ「・・・あ・・・機嫌よさそう・・・」

ダージリン「そうなの?あれで?」
481 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/02(金) 01:31:38.63 ID:PMewtlk/0
気づくあたり流石エリカだわ
482 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/02(金) 09:03:59.80 ID:T9y+3UTv0
中学時代から西住流に接してるだけはあるわに
483 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/03(土) 06:54:06.21 ID:g8BUkjySO
聖グロ組のコントは髭男爵にみえる
484 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/06/04(日) 23:35:47.10 ID:5Xp4u7Bl0
柚子「まずはアンツィオの皆さんが用意してくれた絶品料理に舌鼓しましょう。しばしお食事をお楽しみください〜」

アンチョビ「ぅわーっはっはっは!丸いお皿に料理を盛って!みんなで食べようオイシイご飯!アンチョビ高校ドゥーチェアンチョビ!」

カルパッチョ「その右腕のカルパッチョ!」

ペパロニ「右肩のペパロニ!」

アンチョビ「ご期待通りにただいま参上!さあさ!みんな食べた食べた!アンツィオ自慢のイタリアンだよ〜!」ガチャガチャ

カルパッチョ「おかわりもたくさんあるので遠慮なく食べてくださいね〜」ガチャガチャ

アキ「わあすごい!すんごい豪華!こんなに動物性油を含んだ料理が食べられるなんて・・・!」カンゲキ・・・

ミッコ「匂いだけで白飯いけるな」

アリサ「・・・太るわ・・・太るわよアリサ・・・でも・・・せっかくだし・・・」プルプル

西「おおっ・・・こ、これがイタ飯という奴ですか・・・」ゴクリ・・・

細見「国外飯はさんだぁすに短期転校して以来ですな。しかしこれはまたハイカラな・・・」ワクワク

 「まるでうるしを塗ったかのように光輝いておりまする!」ワイワイ 「色鉛筆のように色鮮やかであります!」ガヤガヤ 「今日は法事か何かでありますか!?」ドヤドヤ

カルパッチョ「は〜い、それでは皆さん、お手を拝借」

 \イタ〜ダキィ〜ヤスッ!/

 \パクッ!/

 \・・・・・・/


 \う、うンまぁ〜〜〜いっ!/ \ホッペが落ちるであります!/ \やめられないとまらない!/

\カロリーが胃に効くゥ〜!/ \おん!おん!/ \まさに味のアベンジャーズや〜!/

  \もうデブってもいいわ!おかわりおかわり!/ \おわかりでしょうか!/ \夜店でタンメン!/
485 : ◆t8EBwAYVrY [saga]:2017/06/05(月) 00:10:03.30 ID:1V78MqDY0
アンチョビ「フッフーン!みんな絶賛賞讃雨アラレだな!それも当然だ!我々の料理は世界いちぃー!」ハッハッハー!

愛里寿「さすがドゥーチェのアンチョビ」b

ペパロニ「さささっ、西住のおっかさんもどうぞどうぞ。あたしらが腕にヨリをかけて作った鉄板ナポリタンとマルゲリータピッツァッスよー!」ガタガタ

しほ「・・・」

 エリカ「ちょっと!なんで宴会でイタリアンなのよ!家元は和食しか食べないのよ!こんな油いっぱいで不健康そうな料理なんて西住流ちゃぶ台返しを喰らうのがオチよ!」

 アンチョビ「な”ん”だっでぇ”ぇ”ぇ”!”?”」ガタターン

ペパロニ「ほらほら!エンリョせずにガブーっといっちゃってくださいッス!」ドーゾ!

しほ「・・・」

アンチョビ「ま、待てペパロニ!おこられても知らんぞー!」

しほ「・・・」モグ

ペパロニ「イエーイ!いってるッスいってるッスー!」

しほ「・・・」キッ・・・

エリカ「ヒッ!」ビクッ

しほ「・・・」

しほ「・・・」モグモグ

エリカ「嘘・・・あんなに美味しそうに食事する家元なんて初めて・・・」

ダージリン「あれで?」

アンチョビ「・・・・・・ゎ・・・ゎーっはっはっは!やはりアンツィオ料理はすごいのだー!」

西「おおとも!あんちお高校の食膳は大変おいしゅうございますー!」

 玉田「さすがは美食高校!」 細見「イヨッ!どうーちえ!」 福田「どうーちえ!どうーちえ!」

 \どうーちえ!/ \どうーちえ!/ \どうーちえ!/ \どうーちえ!/ \どうーちえ!/

アンチョビ「ハッハッハー!ドゥーチェだからな!ちっちゃい『う』とちっちゃい『え』だからな。覚えてくれな」
486 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/05(月) 01:38:01.21 ID:sd9i8rR5o
油っぽく見えるのは大体オリーブオイルのせいだしイタ飯は案外健康にいいんだぞ!
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