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ハルヒ「キョンTUEEEEEEEEEE!!!!!!!!!!」 キョン「憤慨してみたり」
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226 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/25(土) 08:28:06.46 ID:a3zat61sO
>>225
安価の仕方も知らないのか…たまげたなぁ
227 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/25(土) 19:32:07.03 ID:arpcosEV0
>>226
ふれてやるな…みんな察してるさ
228 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2017/02/26(日) 23:40:36.89 ID:f3gdTx8/0
アニメのエンドレスエイト絶許の人は、地上波で消失やるだけの枠があったのにあれで埋めたって思ってるからかね
俺もそう思ってます
229 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/27(月) 00:22:10.39 ID:Mh62IaMTO
逆に許した層ってどう自分を納得させたんだよ
昔「原作もこれぐらいループしてた」とか言ってるやついたけどありもしない記憶捏造したのか?
230 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/27(月) 00:25:17.40 ID:w7BxqmP6O
焼失を映画でやったからじゃない?
231 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/27(月) 17:10:36.95 ID:BF8+GNNFo
アレはアレで良い演出だったと思うけどなあ
232 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/27(月) 17:15:08.17 ID:x8DNIG7uO
流石にあの回数はちょっと…
233 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/28(火) 03:43:44.53 ID:BFZIAxOj0
>>229
長門「情報操作は得意」
234 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/28(火) 21:24:08.88 ID:921j+6LDO
さすがに長くやりすぎなんだよなぁ
エンドレスエイトってタイトルだからとそこまでやるなよ
手抜きじゃねーか
235 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/28(火) 21:59:54.21 ID:5tw/ELDv0
あれはBDの特典映像で間違い探し的な楽しみを持たせるコンテンツとして出すべきだった
236 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/01(水) 21:17:09.24 ID:zAwvuTA+0
特典映像にしては長すぎる気が…
237 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/03(金) 22:43:39.50 ID:Xi0fDcmc0
ここまでほとんどエンドレスエイトの話
そして
ここからほとんどエンドレスエイトの話
238 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/04(土) 02:43:10.22 ID:OTEpMhIF0
まだかなぁ
239 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/04(土) 10:53:09.71 ID:yN2jhevSO
リアルが忙しいんだろうなぁ
240 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/08(水) 23:23:37.31 ID:uB3CGKOSO
まだかな?
241 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/11(土) 14:57:34.40 ID:kdDrbbS+0
お待たせしました。投下しますー
242 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/11(土) 15:02:47.98 ID:kdDrbbS+0
谷口「さっ、やって参りました!! みなさんお待ちかね!!」
谷口「春の北高女子バレー!! いやー、ついに始まりました!!」
谷口「おっと、挨拶が遅れました。今大会のもようは実況わたくし谷口、解説はキョンさん、国木田さんでお送りしていきます!」
キョン「どーも」
国木田「面倒くさいノリだね」
谷口「さて、春の北高女子バレーと題しました今大会」
国木田「別に大会じゃないよ。ただの行事でしょ」
谷口「新学年を来月に控えた1年生女子にとっては最後の晴れ舞台! 活溌溌地の身で頑張っていただきたいですね」
キョン「そうですね。解説のわたしとしましては、普段より知的な谷草さんの方が気になりますね」
国木田「驚天動地だよね」
谷口「谷口です。おっと、そうこうしている間に我らが五組の試合展開が随分一方的なものになってきましたね」
キョン「そうですね。なんといっても、五組には3人のエースがいますからね」
谷口「ほほう、ではその3人のエースとはいったいどの選手を指すのでしょうか?」
キョン「まず一人目。これは素人目から見ても分かりやすいですね。殺人スパイクを放つ―――」
ハルヒ「いよっしゃぁあああぁあああああ!!! ブレイクよブレイク!! ブレイクし続ければ負けることなんてないんだから!」
キョン「涼宮ハルヒ選手ですね」
谷口「やはりと言いますか、間違いなく名前が挙がってきますねこの選手は、ええ」
谷口「個人的には容姿と体には問題ありませんが、いささか言動の方が……」
国木田「あぁ、分かってたけどやっぱりそういう実況なんだね」
243 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/11(土) 15:07:19.34 ID:kdDrbbS+0
キョン「涼宮選手のスパイクで本日どれだけの得点と負傷者が生まれたのでしょうね」
谷口「どちらも、両手では数えきれないほどとの報告です!!」
国木田「前者はともかく、後者はえげつないね。行事の中止を考えるレベルじゃないかな」
キョン「涼宮選手も加減を覚えた方がよさそうですね。今のままでは、ゴリラが混ざっているのと変わりませんしね」
谷口「負傷者に大事がないことを願いつつも、続きまして2人目のエースについて伺ってみましょう!」
キョン「そうですね。派手さはないが、堅実な守備と正確なトスで涼宮選手を上手くアシストしてる―――」
朝倉「…………」チラッ チラッ
キョン「朝倉涼子選手ですね」
谷口「なるほど! 所謂、影から支えるプレーヤーというわけですね! 女房役と言う言葉が良く似合いそうです」
キョン・国木田「「たしかに」」
谷口「この朝倉選手、才色兼備を体現したような人でございまして、わたくしの個人的ランクではAAランクプラスを獲得しております!」
国木田「あの男子から絶大な支持を得たという、ストーカー調べのランキングのことだね」
谷口「謂れのない揶揄は気に致しません! しかし、その朝倉選手ですが、何やら落ち着きがない様子ですね」
国木田「ほんとだ。なんかチラチラ見てるね」
キョン「あぁ、その人こそ3人目のエースですよ。名を―――」
244 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/11(土) 15:12:41.50 ID:kdDrbbS+0
キョン子「いええぇぇぇぇぇぇぇええええい!! ナイッサー!!!」
キョン「…………」
谷口・国木田「「…………」」
キョン「……いやーいい選手ですね」
国木田「名は?」
谷口「キョ、キョンさんが3人目として名を挙げた、失礼。挙げなかった選手ですが! ……あの方は!?」
キョン「助っ人外国人とかじゃないですか?」
国木田「学校行事で?」
谷口「こ、ここからではあまりよく見えませんが、五組の女子に在籍はしていないような……」
国木田「朝倉さんが気にしてたのはあの人のことだったみたいだね……」
ハルヒ「ナイッサー!」パチーン
キョン子「いぇーい!」パチーン
朝倉「いや、いぇーいじゃないぃいいい!! ちょっとターイム!! そこの二人集合っ!!」ビシッ!
ハルヒ「どうしたのよ朝倉さん。ナイッサーだったじゃない、いぇーい」
朝倉「そうだけど! そっちじゃなくてこっち!! あなたキョンくんでしょ!!?」
ハルヒ・キョン子・キョン「「「キョン子だけど?」」」
朝倉「ってなんでキョンくんが!!?」ガーン!
朝倉「だから違うってば!!! キョン子!? それだから結局キョンくんじゃないの!! なにしてるのよ!!!」
ハルヒ「朝倉さん。この子はキョンじゃなくて、キョン子。それと、一つ言っておくわ」
ハルヒ「勝つためには……いかなるイリュージョンも厭わない!」キリッ!
朝倉「これイリュージョンじゃなくてただの不正ぇぇえええぇええええええ!!!!」
245 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/11(土) 15:16:57.58 ID:kdDrbbS+0
キョン子「案ずるな朝倉、すでに情報操作はしてある」
ハルヒ「そう、既に催眠術によってキョン子はウチのクラスの一員であるとみんな思い込まされている」
朝倉「た、たかがクラス行事のために……」
ハルヒ「あたしがいる限りいかなる勝負ごとにおいても負けは許されないのよッ!」
朝倉「キョンくんに色々とよく負けてるくせに」ボソッ
ハルヒ「ノーカン! ノーカン!」
朝倉「(それ団長じゃなくて班長でしょ……)」
キョン子「まあまあ、楽しくやれてるんだし俺も混ざてくれたっていいじゃないか。一応、今は女子だし」
朝倉「いや……でも……だってねぇ……」ジィ
キョン子「………………別に胸だけが女である証明にはならないだろッッ!!!」クゥ!
ハルヒ「朝倉さん!! 酷い!! 酷いわよ!!! キョン子だって悩んでるのよッ!!」
朝倉「ち、ちがっ! 別に胸見てただけじゃ……ってなんであたしが気を使わなきゃならないのよ!!」
キョン子「まーまー。細かいことは置いといて、ここいらでウチらの一致団結見しとかね?」
朝倉「キャラも定まってないし……はぁ、もういいわ。これ以上試合を止めるのも悪いし」
ハルヒ「朝倉さんも納得してくれたみたいだし、さくっとこの試合勝つわよっ!!」
国木田「あっ、なんか揉めてたみたいだけど試合再開するみたいだよ」
谷口「結局彼女が何者であるのかは分かりかねますが……なんとなく、わたくしの好みのタイプではありそうです!」
キョン「おぇ」
谷口「さぁ! キョンさん曰く3人のエースを擁する5組の快進撃はどこまで続くのでしょうかッ!!」
キョン「国木田ー。このノリも飽きたし、飲みもの買いにいこ―ぜ」
国木田「いいよ。ちょうどのど渇いてたところだしね」
246 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/11(土) 15:21:11.98 ID:kdDrbbS+0
部室
ハルヒ「完っ全勝利!! まっ、当然の結果よねっ!!」
キョン子「よねー!」キャッキャ
朝比奈「(またキョンくん女の子になってる……)」ゴクリ
朝倉「あなたはいつまでいるのよ……できればキョンくんとは同じ空間にいてほしくないんだけど。違和感がすごいから」
キョン・キョン子「「そうか?」」
古泉「ええと……まぁ」
ハルヒ「まあまあ、キョン子だって活躍してたしいいじゃないの! 朝倉さんだって後半はノリノリでトス出してたじゃない」
朝倉「あ、あれは、その……クラス委員だからそりゃクラスを勝利に導かないといけないわけで……」
ハルヒ「そう! だからつまり勝てばなんでもいいのよ!!」
ハルヒ・キョン子「「ねー?」」
朝倉「キョンくん、それやめて。腹立つから」イラッ
キョン「俺じゃないって。キョン子だからそいつ」
キョン子「そうだぞ朝倉。間違えるなよ」
朝倉「あぁぁああっぁあぁああぁあああぁああ!! ありえない状況に対する拒否反応がすごいぃいいぃいい!!!」
古泉・朝比奈「「(それはまた随分今更のような……)」」
キョン子「まぁ、確かに。これ以上の長居は無用だな。それじゃ、ここらでおいとまするか」
ハルヒ「そんなッ! キョン子!! あたしたち……やっと分かり合えたじゃないっ!!」グッ!
キョン子「悪いなハルヒ、でも仕方がな―――」フッ
朝倉「情報結合の解除を申請」ボソッ
長門「」ピクッ
キョン子「―――いがぁぁあぁああぁあぁぁぁあぁあああ!!!」キラキラッ
ハルヒ・キョン「「キョン子ーーーーーーー!!!!!」」
朝倉「いつまでやるのよこの小芝居は!!!!」
247 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/11(土) 15:25:39.70 ID:kdDrbbS+0
キョン「なんてことするんだ朝倉!! 殺人! 殺人だぞこれは!」プンスカ
朝倉「虚を無に還しただけよ」
キョン「な、なんだその言い回し……」
ハルヒ「まぁ、キョン子にはまた会えるでしょ! それより、五組の男子の情けなさったらないわよね。期待はしてなかったけど」
朝倉「一回戦負けだっけ? それこそキョンくんがいてなんで負けるのよ」
キョン「ファールとろうとしてずっと痛いフリしてたら試合が終わってた」テヘ
ハルヒ「うわぁ……愚の骨頂ね」
朝倉「スポーツマンシップの欠片もないわね」
キョン「勝つための行為が負けに繋がるとは……くっ」
朝倉「課題だらけね」
古泉「しかし、この球技大会が終わり、春が訪れるといよいよ新学年ですか」
朝比奈「あー……わたしはもう3年生になるんだぁ……早いなぁ」
朝倉「早いですね……でも色々と濃い1年だったなぁ……」
長門「味付けなら今のままで問題ない」
朝倉「いやそんな話じゃなくて」
ハルヒ「1年が経つということは、SOS団が1周年を迎えるということよ!! 盛大に祝わなきゃいけないわねっ!」
朝比奈「お祝いですかぁ? 紅茶かなにか仕入れてた方がいいのかなぁ……」
古泉「今の内から会場を押さえておきましょうか?」
ハルヒ「大丈夫よ古泉くん! ここでやるから!!」
キョン「またかよ」
ハルヒ「またよ!! SOS団の祭事はSOS団の部室でやる決まりなんだから!!!」
朝倉「……ほんと、忙しないことね。この団は」
248 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/11(土) 15:30:41.25 ID:kdDrbbS+0
コンコン
ハルヒ「ん? 誰かしら? どーぞー!!」
古泉「うちに訪問者とは珍しいですね」
朝倉「あたしや鶴屋先輩以外で来る人いたんだ……って」
阪中「ど、どうもなの」
ハルヒ「あれ? 阪中さんじゃない。さっきぶりだけど……どうしたの?」
朝倉「意外な来客だわ」
古泉「お知合いですか?」
朝倉「あたしたちと同じ五組の生徒よ。SOS団には縁のない大人しい子のはずだけど……」
阪中「ここって……その、え、SOS団? の部室でいいのね? 朝倉さんもいるみたいだけど……」
キョン・長門「「よかろう」」ドンッ
阪中「えっ、あ、はい」
古泉「(引っ張りますね。よほど気に入ったのでしょうか)」
ハルヒ「てことは、ここがSOS団の部室と知ってあなたは来たわけね。阪中さん」
阪中「うん。実は、相談したいことがあってここに来たの」
キョン・ハルヒ・朝倉「「「相談っ!!?!?」」」ガタッ
阪中「うえっ!? そ、そうなの」
朝倉「こんなトコに!!?」
ハルヒ「ちょっと! 朝倉さん!! 聞き捨てならないわよ!! こんなトコってどういう意味よ!!」
朝倉「そのままの意味よ! 阪中さん。もしその相談事があなたの人生に関わるようなものなら、むしろこの団には関わらない方が……」
ハルヒ「スト―ップ!! これ以上は名誉棄損で出るトコ出るわよ!! それでっ! 阪中さん! 相談事っていうのは!?」
阪中「そ、それは……その。あの……」
キョン「相談しにくい状況をつくってどうする」
249 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/11(土) 15:34:19.20 ID:kdDrbbS+0
ハルヒ「幽霊が出るっ!!?」
阪中「なの」
長門「……」
キョン「そりゃまた突飛な。んでどうして幽霊が出たらウチに相談に来るシステムになってるんだ?」
阪中「えっと、SOS団ってある意味有名だし」
古泉・朝比奈「「(ある意味……)」」
阪中「オカルトとかホラー系の……なんでしょ?」
ハルヒ「うんうん! あたらずとも遠からずよ阪中さん!! ここにきたあなたの判断は間違ってないわ!!」
朝倉「いつからオカルト同好会になったのよ……」
阪中「朝倉さんがSOS団だとは知らなかったけど……」
朝倉「あぁ、あたしは違うわよ? たまに部室に来たりするだけで……」
キョン「そう、これがホントの『幽霊』部員ってな!!」ナハハ
ハルヒ・古泉・朝比奈・長門「「「「……」」」」
阪中「……え、っと」
キョン「……幽霊よりも冷ややかな視線だぜ」
朝倉「そもそも部員じゃないし……」
ハルヒ「バカは放っておいて、阪中さん! 詳しく聞かせてもらえる!?」
阪中「うん。あのね―――」
250 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/11(土) 15:35:33.97 ID:kdDrbbS+0
ここまでー
251 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/11(土) 15:38:08.82 ID:QFmi6b/uO
お疲れです
252 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/11(土) 18:18:03.95 ID:ku1ex99yo
乙!
ハンチョウwww
253 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/11(土) 19:42:14.46 ID:HgPfXll0o
キョン子www
254 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/11(土) 22:13:05.98 ID:lLMZLARp0
乙です!
よかった…そろそろ禁断症状が出るところだった…
255 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/11(土) 23:27:29.97 ID:Q3ydGS1fo
乙!
256 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/12(日) 10:11:13.22 ID:LShxEWr8o
乙です
今回も笑わせてもらった
257 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/14(火) 14:41:37.68 ID:AlSEsWJx0
待ってたぜ!
今回も面白そうだな
258 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/14(火) 15:16:08.98 ID:oe/BsV2so
乙です
259 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/16(木) 17:18:51.30 ID:kKvTbMIp0
ありがとう…待ってたんだよ…
260 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/19(日) 15:32:03.31 ID:1g75IOsJ0
とうかーしますー
261 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/19(日) 15:33:49.60 ID:rVI6508ao
糖化されちゃう?
262 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/19(日) 15:37:13.59 ID:1g75IOsJ0
キョン「ふむふむなるほど。近所の犬が一斉に近寄らなくなった場所がある、と……」
阪中「えっ? そ、そうだけど……あたしまだなにも言ってないの……」
朝倉「阪中さん。気にしたらダメ」
ハルヒ「読心術みたいなもんよ! ただのトリックよトリック!」
阪中「そ、そうなんだ……」
キョン「しかしなぜそれが幽霊につながる?」
阪中「うん。あたしの家の近所の人達は犬を飼ってる人が多いんだけど、その飼い犬たちもみんな近寄らなくなって」
阪中「それどころかノラ犬やノラ猫までいなくなってるの」
阪中「いままでは何ともない普通の散歩コースだったのに……」
ハルヒ「ふんふん!」カキカキ
阪中「でね、よく聞かない? 犬や猫には人間には見えないものが見える、って」
朝比奈「ひ、ひえぇ……」ビクビク
古泉「なるほど……ね」
阪中「それに、多頭飼いしてる樋口さんて人がいるのよ。その飼い犬の一匹が昨日から具合を悪くしてるんだって」
ハルヒ「つまり、それが……」
阪中「幽霊の仕業じゃないか……って」
朝倉「……ふぅん」
長門「……」
阪中「どう思う? これって幽霊の仕業かな? 涼宮さん」
ハルヒ「うーん……正直現時点ではなんとも。百聞は一見に如かずと言うし、現場に急行する方が正しいわね!」
朝比奈「い、今からですかぁ?」
ハルヒ「そうよ! 早くしないと幽霊が逃げちゃうかもしれないでしょ! とっ捕まえて色々尋問したいのに!!」
朝倉「趣旨が違うでしょーに」
263 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/19(日) 15:41:42.58 ID:1g75IOsJ0
ハルヒ「ではっ! しゅっぱーつ!」
朝比奈「あ、あの! 涼宮さん! やっぱりこの格好で行く意味は……」
ハルヒ「みくるちゃん! 霊にはお祓いって相場が決まってるのよ! ちょうどいいじゃない! 衣装のリユースができて!」
朝比奈「うぅ……」
阪中「す、すごいの……なんていうか本格的……」
朝倉「形から入るタイプというか、形に拘るタイプなのよ。で、なんで長門さんまでコスプレしてるわけ?」
長門「……」ギュルリーーーン!!
ハルヒ「いやー! 懐かしいでしょ!? 有希の魔女っ子コス!! あまりに似合ってたから有希のクラスの人にもらっておいたのよ!」
朝倉「今長門さんが着る理由になってないんだけど」
ハルヒ「たまには日の光を浴びなきゃ! 服は着るために作られたんだから! よかったら朝倉さんと阪中さんの分の衣装もあるけど?」
朝倉・阪中「「遠慮します」」
ハルヒ「そ? まぁ、いいけど! さあ出発出発ー!!」
古泉「いやぁ、思いの外賑やかなパーティになりましたね」
キョン「主に巫女と魔女のおかげでな。ハロウィンと勘違いしてんじゃねぇか?」
古泉「どうです? 我々も袈裟や法衣で身を固めてみますか?」
キョン「ハルヒー! バリカンー!! 古泉が出家したいって―――」
古泉「ほんの冗談ですよ!! 涼宮さん! ジョークです! 少し早めのエイプリルフールですよ!!」
ハルヒ「なんだぁ……冗談か」シュン
キョン「冗談の通じんやつだな」
古泉「あなたが言いますか……」
264 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/19(日) 15:45:46.90 ID:1g75IOsJ0
古泉「時に、あなたは幽霊の存在を信じてはいらっしゃいますか?」
キョン「俺自身が幽霊みたいなもんだろ」
古泉「……ええっと、そうなんですか?」
キョン「そうじゃないのかなぁ。何を持ってして幽霊というのかは知らんけど」
古泉「そんなあやふやな……一応、あなたは人間だとカテゴリしておきますよ」
キョン「そうかい。で、お前はどうなんだ? 幽霊を信じてるのか?」
古泉「申し上げますと、霊魂の存在は信じてはいません。が、信じざるを得ないこともまた事実です」
キョン「……ファンタジー慣れしてる奴はこれだから」
古泉「そう仰らずに。しかし、あなたの仰る通り宇宙人や未来人、超能力者等はヘタをすれば幽霊やUMAと一括りにされてもおかしくないですからね」
古泉「僕たちの存在が、幽霊の有無を立証してると言っても過言ではありません、と僕は考えていますが……」
古泉「実際、その辺の事実はどうなのです? 全知と言っても過言ではないあなたにだからこそお聞きしますが……」
キョン「それでいいんじゃねぇの」ポケー
古泉「おやおや……相手にしていただけませんか」
キョン「朝倉も言ってたろ。SOS団はオカルト同好会じゃねぇ」
古泉「ですが、幽霊騒動の原因を突き止めるためには、オカルトについて少しばかり知っておいてもいいのでは?」
キョン「……じゃあこれだけは言っておいてやるよ」
キョン「今回の件に関して言えば、オカルト要素はまったくねぇよ」
キョン「あるのはいつも通り。常識という偏見から生まれた『SF』って要素ぐらいさ」
古泉「……そうですか」
ハルヒ「キョーン! 古泉くーん! もっとせかせか歩きなさーい!!」
キョン「へーへー」スタスタ
古泉「……今回の件に関して言えば、ですか」
265 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/19(日) 15:51:11.13 ID:1g75IOsJ0
阪中「ここなの」
ハルヒ「はーっ!」
朝倉「へぇー」
朝比奈「おっきぃ……」
古泉「豪奢ですね」
長門「立派」
キョン「……お、俺の番か? えーっと……う、うわぁ! デカすぎるっ!」ガーン!
朝倉「誰もそんなリアクション大会なんて開催してないから。にしてもホントに大きなお家だこと」
ハルヒ「さてさて、では問題のワンコはどこにいるのかしら?」キョロキョロ
阪中「も、問題になってるのはどっちかと言うと散歩コースのほうなの。あと、ルソーは室内飼いしてるの」
朝倉「ルソー?」
阪中「あ、ウチの犬の名前なの」
ハルヒ「ジャン・ジャック……J・Jね!」
朝比奈「ジャン……ジャック?」
ハルヒ「ジャン・ジャック・ルソー……一般意志、自己愛、自尊心、人間本性、児童中心主義教育、市民宗教など。
一般意志の概念を提出したことによって国民主権概念の発展に強い影響を与えた他
自由主義思想史においては積極的自由を掲げた思想家と位置づけられる」
キョン「うおっ! Wiki宮がでたぞ!! 捕縛しろ!!」
朝倉「なんでよ」
阪中「あはは。涼宮さん、それ、あたしのお父さんと同じ呼び方」ガチャ
ルソー「わわんっ」ピョン
朝比奈・朝倉「「わぁ……!」」
阪中「この子がルソー。可愛いでしょ」
朝比奈「か、可愛いですっ!! ふかふかー!!」キャッキャ!
キョン「可愛いものを愛でる朝比奈さんを愛でる俺は……果たして可愛いのか……試してみる価値は―――」グッ
古泉「ないです」
266 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/19(日) 15:55:54.22 ID:1g75IOsJ0
ハルヒ「じゃ、その問題の場所にしゅっぱーつ!! 行くわよっJ・J!!」ダッ!
ルソー「わんっ!」
阪中「すっ、涼宮さーん!! そっちじゃないの!! こっち! こっちが散歩コース」
朝倉「それに走っちゃったら散歩じゃなくてジョギングになっちゃうじゃない」
長門「ペース的には徒競争のレベル」
朝比奈「は、はえぇ……」
キョン「ところで朝倉よ、お前はのん気に俺たちに付き合っていてもいいのか? 夕飯の買い出しとか大丈夫なのか?」
朝倉「あら、心配してくれてるの? それとも単にお邪魔だったかしら?」
キョン「いや、朝倉がこのまま付き合ってくれるならボケの調子をペースアップしようと……」スッ
朝倉「誰がツッコミ要因よ!!! 言ったそばからポケットに手を突っ込まない!! 何を出す気よ」
長門「これはツッコミと手を突っ込まないとをかけた朝倉涼子の高度な―――」
朝倉「長門さんも解説しない!!! そんなんじゃないから!! まったくもう……」
朝倉「あたしだって気になるもの。幽霊騒ぎの正体ってやつがね。もっとも……」
朝倉「ある程度、目星はついてるみたいね。お互いに」
キョン「そうなのか?」クルッ
古泉「僕ではなくあなたのことだと思いますが……」
朝倉「……まっ、あたしはあたしでただついてきてるだけだから。お構いなく」シラー
キョン「うわっ、スルーしだした。ダメな時の朝倉だ。古泉なんとかしろ!」
古泉「えぇ……」
朝倉「おーよしよし。かわいいわねぇ」クシャクシャ
ルソー「わんっ!」
キョン「ならば……っ! あのワン公と俺との位置をチェンジして―――!」
古泉「最悪心臓に鋭いツッコミが入りますが、よろしいのですか?」
267 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/19(日) 16:00:38.18 ID:1g75IOsJ0
ルソー「くぅん……」ピタッ
阪中「あっ、やっぱりここで止まっちゃうのね」
ハルヒ「きた? きた!? ここね!? ここなのね阪中さん!?」
阪中「そうなの。先週まではここをまっすぐ行くコースだったんだけど、今はルソーが川に近寄らなくなって……」
ハルヒ「キョン!! 川よ!! 川が怪しいわ!! 飛び込みなさい!!!」
キョン「ハルヒ!! 川だ!! 川が怪しいぞ!! 飛び込むんだ!!!!」
朝倉「そんな安直な……」
阪中「それがね、川の上流とかもっと下流なら問題なく散歩できるみたいなのね。近所の人も言ってた」
古泉「ふむ、特別なにか違和感を覚えるようなこともありませんね。川が汚染されてるわけでもありませんし」
ハルヒ「うーん、なんで嫌がるのかJ・Jに直接話を聞けたらいいんだけど……」
キョン「ははっ! 超能力者じゃあるまいしそんなことできるやつがいるはず……」
ハルヒ「いた!!!!」ガーン!
キョン「ほんとだ!!!」ガガーン!
古泉「す、涼宮さんが仰っているのはあなたのことです。僕を見るのはやめてください」
朝倉「(とんでもないネタバレしようとしてきたわねキョンくん)」ゴクリ
ハルヒ「キョン! キョン! あんたならJ・Jと会話するぐらいできるでしょ!? なんて言ってるか聞いてみなさい!」
阪中「そ、そんなことができるの?」
ハルヒ「ふっふっふ、意外とウチのキョンを見くびってはいけないわ!! 雑用にかけてキョンの右に出る者はいないわ!!」ドーン!
朝比奈「ど、動物とお話しすることは雑用じゃない気が……」
キョン「ふん……ふん! なにぃ! うん、うん……なんだってぇ!」
ハルヒ「ほら!! 見て阪中さん!! 会話してる!! 意思疎通ができるのよ!!!」
阪中「そ、それでルソーはなんて言ってるの?」
キョン「『oh,I think so……』」
朝倉・朝比奈・ハルヒ・阪中「「「「英語っ!!?!?!?」」」」ガガガーン!!
古泉「……あぁ、ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアはスコットランド原産の犬でしたね」
268 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/19(日) 16:05:05.66 ID:1g75IOsJ0
ハルヒ「J・J……あんた英語喋れたのね」ゴクリ
朝倉「落ち着いて涼宮さん。一応喋ってはいないから」
朝比奈「も、もしかして『わんっ!』って『one!!』って言ってたんじゃ……」アワワ
朝倉「落ち着いてください朝比奈先輩。意味が分からないことを言っています」
長門「……わたあめ」
朝倉「……長門さん。犬を見て食を思い出すのはやめて、って……」
朝倉「だからあたしにツッコミをさせないでってばぁあぁあぁあああああ!!!!」アァ!!
阪中「あ、朝倉さん……大丈夫?」オロオロ
ハルヒ「キョン! まどろっこしい英語はいいわ! つまりJ・Jはなんて言ってるのか教えなさい!!」
ルソー「わんっ!」
キョン「『だまれ小娘!!』」
ハルヒ・阪中「「嘘だっ!!」」ガーン!
阪中「う、ウチのルソーはそんなに口が悪い子じゃないの!!」
朝倉「いや阪中さん、口が悪いも何もルソー喋ったことないわよね?」
キョン「なんとなく嫌な感じがするから近づきたくないんだとよ、なぁジャンバルジャン?」
阪中「ジャンバルジャン違うの」
ルソー「…………」
キョン「このワン公俺をシカトしやがった……っ!」グルル
ハルヒ「あんたが名前間違ってること分かってるのよ!! 賢いわねJ・J!」
朝倉「J・Jも間違ってるからね? ルソーだからね本名」
古泉「しかし、あなたの言うことが事実なら、ルソー氏も近づきたくない本質的な原因が分かっていないことになりますね」
ハルヒ「本能が伝えてるのよ! この場所に近づいてはならぬ……っ! って! ねーJ・J?」
ルソー「くぅん……」
キョン「『ジャンバルジャンに改名したいワン!』」
ハルヒ・阪中・朝倉「「「嘘だっっ!!!!!!」」」
269 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/19(日) 16:06:12.61 ID:1g75IOsJ0
ここまでー
270 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/19(日) 17:34:40.17 ID:+WdrYob3o
乙!
ルソーwww
271 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/19(日) 18:30:14.90 ID:zUTFjzgW0
乙
どれがホントかわかんねぇwwww
272 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/20(月) 09:20:27.05 ID:muftc2Gi0
乙!
黙れ小娘は本当にルソーの発言だったりして…
273 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/27(月) 17:29:18.91 ID:FOTIGi/j0
出来れば今日中にはとうかしますー。
あと、言い訳ではないのですが、最近の投下頻度の低下は
この次の次の……所謂、分裂〜驚愕の展開の方を優先して書いてしまってるせいでございまして……
辻褄合わせ等に奔走しているため投下頻度の低下に……
という言い訳です。すいません。もう少しお付き合いの方をよろしくお願いします!
274 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/27(月) 17:33:56.92 ID:RG4HR+olO
いつまでも待つから無問題
275 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/27(月) 21:10:06.35 ID:FOTIGi/j0
とーかしていきますー
276 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/27(月) 21:14:37.08 ID:FOTIGi/j0
古泉「とりあえず、別の散歩コースを回ってみましょう。何か違いが分かるかもしれません」
ハルヒ「よしっ! J・J!! ついてきなさいっ!!」ダッ!
ルソー「わんっ!」タッ!
キョン「『くははっ!! ものの2秒で肉片に変えてくれるわっ!! 小娘ぇ!!』」
朝倉「だからなんで意味のない嘘つくのよ。ルソーのキャラが定まってないじゃない」
古泉「談笑中のところ申し訳ありません」
キョン「違うぞ古泉。漫才中」
朝倉「……」
キョン「ほら、否定しないだろ?」
朝倉「ツッコミって思われたくないだけだから」
古泉「そのように、会話に夢中になられる程度には、この場所に異変は感じませんか?」
朝倉「まあね。ほんの少し、足がかり程度の情報ぐらいしかここにはないわ」
古泉「なるほど。となると、気になるのは……飼い犬の一匹が体調を崩している、樋口さんでしょうか」
朝倉「……さすが副団長ね。できればその聡明な頭脳を怪しい団内だけで活かすことはやめてほしいわ」
古泉「ここが僕のホームグラウンドですから。しかし、そうなると現場の散策はあまり意味を成しませんが……」チラッ
ハルヒ「ふんふふんふふーん♪」
朝比奈「ぴょこぴょこしててかわいいなぁー」ポワポワ
古泉「……水を差すのも野暮でしょう。しばしルソー氏の散歩に付き合うとしましょう」
朝倉「ま、そういうことよね」
キョン「大変だぞ古泉、朝倉。ルソーのマーキング開始まであと―――」
朝倉「言わなくていいから!!!」
277 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/27(月) 21:18:42.14 ID:FOTIGi/j0
ルソー「くぅん」ピタッ
ハルヒ「おっと。ここもなのね、J・J」
長門「3ヶ所目」
ハルヒ「1、2ヶ所目からそんなに離れてないわよね? だとしたらそこまで広くない範囲で何かが起きてる、ってことね!」
古泉「涼宮さん、これを見ていただけますか?」スッ
ハルヒ「なになに?」ズイッ
キョン「古泉の秘蔵コスプレ特集」ボソッ
ハルヒ「!!?」ズザザッ!
古泉「違いますから!! そんなに後ずさられますと堪えるものがありますよ……」
ハルヒ「ごめんごめん! それで、見てほしいものっていうのは?」
古泉「ルソー氏が立ち止まったポイントを地図上に記してみました」
ハルヒ「1、2、3……! これって……!」
古泉「お気づきになりましたか?」
阪中「これがどういう……?」
ハルヒ「阪中さん! これみて! J・Jが止まった位置を曲線で結ぶと弧になるでしょ? これはつまり―――!」
キョン「この角度をそのままに1周させると円になる。その円の中心に何かがあるんじゃないかってことだ」
ハルヒ「―――ってことなのよ!! それに、中心はやっぱり川沿いだしね!!!」バシバシ!!
キョン「分かった分かった。セリフとったのは悪かったから。ノールックで叩くな。せめて視界に入れてくれ」
阪中「わー……すごい。探偵みたいなの。感心しちゃう」
ハルヒ「よし! 場所がわかったならそこに急行よ!! 阪中さんはJ・J連れて家まで戻ってて!! あたしたちで原因解決してくるから!」
ハルヒ「行くわよっ! SOS団!!」ダッ!
ルソー「わんっ!」フリフリ
朝倉「……ルソーは何て?」
キョン「『がんばってくださいワン!』」
朝倉「……嘘ばっかし」クスッ
278 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/27(月) 21:24:07.19 ID:FOTIGi/j0
ハルヒ「とーちゃく!」ドンッ
キョン「全速だったな」
朝比奈「は、はひぃ……」
朝倉「大丈夫ですか? 朝比奈先輩」
朝比奈「だ、だいじょ、ふぅ、はぁ……」
ハルヒ「みくるちゃん! 有希! 出番よ!!」
長門「……」ジュララララァアアアアン
朝比奈「ふぅ……ふへぁっ!?」
ハルヒ「お化け退治よお化け退治!! なんのために巫女と魔女のコスプレしてきたと思ってんのよ!」
朝倉・キョン「「(涼宮さん)ハルヒの趣味(でしょ)だろ」」
ハルヒ「ちっがーう! お祓いよお祓い!! 言ったでしょ! 霊にはお祓いって決まってるのよ!!」
朝比奈「で、でもわたし、何をしたら……」
ハルヒ「大丈夫!! 般若心経のカンペもってきたから!! 古泉くん! これもってて!」
古泉「かしこまりました」
朝倉「長門さんは何するの?」
ハルヒ「魔法陣!!」ドンッ!
朝倉「え?」
ハルヒ「魔女といったら魔法!! 魔法といったら魔法陣じゃない! 常識よ? 朝倉さん」
朝倉「えぇ……」
ハルヒ「有希はこのチョークでそれっぽい魔法陣を書いてちょうだい! はい!」スッ
長門「了解した」
ハルヒ「それじゃ! SOS団式除霊術を開始するわよー!!」オーッ!
朝倉「神道に仏教にオカルトって……幽霊より問題じゃない?」
キョン「それがSOS団だ」
279 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/27(月) 21:28:30.73 ID:FOTIGi/j0
朝比奈「かんじ? ざいぼ……ざつぎょ……?」
ハルヒ「うんうん! それっぽいわよみくるちゃん!」
朝倉「どれっぽいんだか……それでこっちは」チラッ
キョン「ククク……顕現せよ。煉獄門より出し我が僕……その清火をもって奴を消し去れ!!」ゴゴゴ!
長門「……神の泉よ。我に力を授け給え。その激流で混濁と晦冥を浄化せよ―――」ゴゴゴ!
朝倉「除霊関係なくなってるし……なにごっこよそれ」
ハルヒ「聴け! 天からの使者!! わたしは―――!!」バッ!
朝倉「あなたまで一緒になって遊んでどうするの!! 注意するところでしょここは!!」
ハルヒ「っとと、そうだったわ。こら有希! キョン! ダメじゃない遊んでちゃ」
キョン「すまん。あまりに魔法陣の出来が良くてつい男心をくすぐってな。なー長門」
長門「くすぐった」
朝倉「長門さんは女の子でしょ」
ハルヒ「……確かに。あたしが子供の頃書いたのより上手いわね」ボソッ
キョン「書いたのは俺だろ」
ハルヒ「え?」
キョン「んっ?」
朝倉「あ、あー! 見て涼宮さん!! ゆ、幽霊っぽい何かが!!」
ハルヒ「どこっ!!? 現れた!!? 幽霊!!?」バッ!
朝倉「あ。と思ったらただのニホニウムだったわ。うっかり」
ハルヒ「なぁんだ。ただのニホニウム…………見えるのっ!!?!?」ガーン!
280 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/27(月) 21:32:35.45 ID:FOTIGi/j0
朝比奈「り、りん。ぴょう、とう、しゃ……かい、じん……れつ?」
朝倉「道教まで……」
ハルヒ「くっくっく、ありとあらゆる邪気払いを試すことでこの地に凄う悪霊を確実に葬りさるのよ!!」クワッ
キョン「ぐあぁぁああああぁああ!!!や、やめてください朝比奈さん!! そ、その術は俺に効く……っ!」シュウゥ!!
朝比奈「ひ、ひえぇぇえぇえ!!?!? ごごご、ごめんなさいぃいぃいいぃいい!!!」
ハルヒ「! チャンスよみくるちゃん!! その調子!!!」グッ!
朝倉「団長としてどうなのその発言」
古泉「今更、邪気払い程度であなたが……おや?」
朝倉「あら」
「…………」タッタッタ
キョン「いやだわ古泉さん。走りゆく殿方に熱視線を送るだなんて」アラアラ
朝比奈「えっ!?」
古泉「ち、違います。僕が見ていたのはあの方が連れている―――」
ハルヒ「犬っっ!!! 犬がいるわっ!!!! この辺に犬は入れないはずなのに!!! ねぇどういうこと!!?」
朝倉「さあ。なんで入れたか直接聞いてみれば、って」
ハルヒ「ねぇ!! あなたのトコのワンちゃんなんでここ走れてるの!? 特殊な能力を持った犬なの!!?」
朝倉「行動に移すのが早いわね」
「能力? 君たちは一体なにを言ってるんだ?」
ハルヒ「キョン! 説明するのがめんどくさいからいっきに伝えなさい!! テレパシー的なあれで!」
キョン「よし分かった。お兄さん実はですね……かくかくしかじか!」ドーン!
朝倉・古泉「「そんな漫画的表現で!!?!?!??」」ガガーン!
281 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/27(月) 21:36:13.41 ID:FOTIGi/j0
「ああ、そのことか」
朝倉「しっかり伝わってるし……」
「確かに先週ぐらいはコイツも嫌がってたんだけど……」チラッ
ハルヒ「それがどうして今こんな元気にここを走っているの!!? 気になる! 気になるわ!!」
キョン「わたし気になります!!」
「でも、ここのコースは走るのに最適だから引っ張り上げて走らすように促したんだ」
古泉「ほう」
朝倉「(まぁ、阪中さんにはできそうにないわね。あの調子じゃ)」
「そしたら一昨日か、三日前ぐらいかな? この通り、またこのコースを走れるようになったんだ」
「バウッ!!」
長門「……そう」
朝倉「え? 長門さんもなんて言ったか分かったの?」
長門「……ばうっ」
朝倉「……………………うん」キュン
「きみたちの友達の犬も多少強引に連れてきたら戻ると思うね。きっと熊か何かの匂いでも残ってたんだろう」
ハルヒ「うーん……そうかしら?」
「ま、時間の問題だと思うよ。それじゃ、これでいいかな?」
古泉「どうも、大変貴重なご意見をありがとうございました」
「よし、行くぞっ」
キョン「バウッ!!」
朝倉「絵面がえぐいことになるからやめてくれるかしら」
282 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/27(月) 21:42:32.94 ID:FOTIGi/j0
ハルヒ「……あの場所に、少なくとも今現在は幽霊はいないってことね」ムス
朝倉「そうそう幽霊になんて出会えないわよ」
ハルヒ「だとしたらあの人が言ってた通り熊かなんかの匂いでも残ってたのかしら? でも、うーん……」
古泉「現在、この場に何らかの異変が無いにしろ、過去この場で何かあったことは事実のようです」
古泉「ルソー氏や他の犬たちがこの場に近づきたがらないのは過去の記憶がそうさせていのでしょう」
ハルヒ「異変……異変ねぇ。もう何日か早くここに来てれば幽霊に会えたのかしら。そう思うともったいないわ!!」キィー!
朝倉「だからまだ幽霊と決まったわけじゃ……まぁでもこの場所にもう問題はないことは分かったじゃない」
古泉「まずはそれを阪中さんに伝えるために、戻りましょうか」
ハルヒ「……幽霊ぃ〜」
キョン「ったく……しょうがねぇなぁ」
ハルヒ「幽霊!? 出すの? 呼ぶの!? 出てくるの!!?」
キョン「幽霊を見たいんだろ? だとしたら確実な方法は一つだ」
キョン「お前自身が―――幽霊になることだ―――」ゴッ!
朝倉「なん……ですって……!」
ハルヒ「おぉっ!!…………つまり死ねと!!!?!!?」ガーン!
キョン「お覚悟を!」
ハルヒ「いやよ!! さすがにそこまでの気概は見せられないわ!!! 分かった分かったから! 一旦戻りましょ!!」
ハルヒ「……はぁ〜」
朝比奈「げ、元気出してください涼宮さん。これでワンちゃんが気持ちよく散歩できるようになりますよ!」
ハルヒ「うん……そうよね。そうだけど……いなかったかぁ、幽霊」ハァ
キョン「……古泉」
古泉「……なんでしょう?」
キョン「ハルヒのために男を見せる時が―――」
古泉「まだ早い。まだ早いと思いますよ僕は」
朝倉「食い気味に言ったわね。命掛かってるからね」
283 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/27(月) 21:43:13.23 ID:FOTIGi/j0
ここまでい
284 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/27(月) 21:56:47.67 ID:MgzaXl0TO
乙乙
長門の「……ばうっ」と朝倉さんが可愛すぎて辛くない!
285 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/27(月) 22:53:02.78 ID:0W7cZLH60
次の次まで考えてるとは・・・
書く気力は充分でなにより
頑張ってー
286 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/28(火) 00:10:38.92 ID:GmtflVVJO
朝倉さんキュンじゃないでしょw
相変わらずのカオス度に笑いが止まらない
287 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/28(火) 08:17:21.97 ID:GsdRv2mQo
乙です
ニホニウムwww
288 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/28(火) 16:19:24.63 ID:qW5HTYUY0
長門ええのう…
面白いからゆっくりでも待つやでー
289 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/28(火) 20:47:57.22 ID:KhtEFdic0
乙です
それを聞いて後10年は待てるようになりました!
キョンがさらっとえるたそのまねを…
290 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/29(水) 15:03:19.36 ID:uEiP4Jk4O
>>287
ニホニウムしらないの?実際する元素で日本が初めて見つけたんだぞ
291 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/29(水) 15:39:34.52 ID:fu3xEOh6o
>>290
292 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/29(水) 17:01:49.79 ID:KR4v/kyho
>>290
見つけてないよ。
放射性元素は見つけるんじゃなくて作る物です。
293 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/29(水) 17:18:39.71 ID:DT4SSCHFo
>>290
これは造語だと笑ったんじゃなくてたった0.数秒しか持たない新元素を見かけたって言う嘘に笑ったんだ
294 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/29(水) 21:14:01.96 ID:OllK2GEjo
>>290
赤くしときますわ
295 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/30(木) 02:27:48.32 ID:Qt0si09mO
>>292
「発見」なんですが…
296 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/30(木) 06:07:49.84 ID:cbtjQ4P3o
まあ自然界には存在してないからな
粒子に粒子ぶつけまくって新しいの出来ないかなーってやってたらたまたま出来るんだよ
297 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/30(木) 22:43:57.69 ID:8Aiq09ZcO
どうやっても末尾oは発見だと認めたくないのか
テレビでも雑誌でも発見だと言われてるのに
298 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/31(金) 16:12:52.75 ID:pE/AHNe/o
発見か否かはさほど問題ではなく
>>290
に対する
>>293
のほうが重要なんじゃね
誰も「ニホニウムって何?」なんて聞いていないのにわざわざ教えてくる君の滑稽っぷりな
299 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/31(金) 19:20:24.89 ID:/12iw9nrO
ニホニウム「私のために争わないで…!」
300 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/31(金) 20:53:17.44 ID:PuWkeU6+o
ニホニホタマクロー
301 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/31(金) 20:55:14.63 ID:wiMvHSVtO
ジャパニウム「人気者はつらいぜ」
302 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/31(金) 21:29:55.29 ID:gBAu2UWFo
>>301
あなたは!…………確か、ジャポネシウムさん!
303 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/01(土) 03:29:09.78 ID:r6LuPDHFO
>>298
お前の方が滑稽だぞww誰もそんなの聞いてないし重要(笑)とか
304 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/01(土) 07:00:48.49 ID:OMSYhWWcO
末尾Oは頭がいいなー
305 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/02(日) 16:45:12.46 ID:6gNeEj5so
せやろか
306 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/02(日) 22:46:38.48 ID:KC2dFZGNO
せやかてキョン
307 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/03(月) 11:37:37.19 ID:t3bgQSqOO
鹿「せやなぁ」
308 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/03(月) 20:33:36.80 ID:NnorLtAeO
鹿が喋ったアアアアア!
309 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/03(月) 20:38:02.12 ID:RWRdplcAO
鹿たないね
310 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/03(月) 21:16:58.21 ID:ZqSP5bb4O
>>307
馬「俺の横に並ぶなよ」
311 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/03(月) 22:11:40.34 ID:3n4C6ELBo
馬いこというな
312 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/04(火) 01:26:18.74 ID:qBTFrnj4O
>>310
誰が馬いこといえと
313 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/04(火) 04:07:57.80 ID:U6Gbc+uio
なんだこのさっむい流れ
314 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/07(金) 09:53:19.58 ID:dr/b28qTO
取り敢えず可愛い朝倉さんの為に全裸支援
315 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/04/08(土) 10:56:35.69 ID:nfZjf1lZ0
静かに待たれよ
316 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/08(土) 10:59:22.15 ID:hNGd+iAdo
>>315
ageんなks
317 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/04/08(土) 11:05:14.34 ID:nfZjf1lZ0
すまぬ
318 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/04/09(日) 15:12:24.04 ID:eXoHmN0K0
ちょいととうかー
319 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/04/09(日) 15:15:33.34 ID:eXoHmN0K0
ハルヒ「ただいまぁー……」
阪中「おかえりなさいなの。今、お母さんがシュークリーム焼いてくれてるから中で―――」
長門「―――お邪魔します」スッ
朝倉「っざ、残像っ!!? 残像が出るほどの速度で!!?!?」ガーン!
ルソー「わんっ!」
キョン「『ふおっ、ふおっ、ふおっ。あの娘、中々やりおるわい』」
朝倉「だからキャラが……ってこの短時間でえらい老け込んだわねルソー」
阪中「……なるほどなの。つまり原因はまだ分からないけど、もう元の散歩コースは安全なのね」
長門「……」モグモグ
古泉「ええ。といってもルソー氏の過去の記憶が元のルートを本能的に忌避している状態ではありますが」
阪中「うーん。ならやっぱりもう少し時間をおいてこのコや他の犬さんたちが平気で散歩できるようになってからにする」
古泉「その方がよろしいかと」ニコッ
朝倉「てことはこれで解決?」
ハルヒ「まだよ! まだ原因が分かってない!! 幽霊の痕跡探しをしなきゃ!!」
朝倉「闇雲に探しても見つからないわよ。実際今回だって何も分からなかったんだし」
ハルヒ「それは……なんとなくキョンが突き止めてくれるわよ!!」
キョン「えっ、オイラが!?」
朝倉「自分のキャラまで見失ってるじゃないの」
ハルヒ「とにかく! あたしは消化不良なのよ!! 一度幽霊の名を出されたら確かめるまでは気になってしょうがないのよ!」
キョン「まぁまぁハルヒ落ち着け。今回ばかりは仕方ないだろ。もうあの場所に異常がないのは分かったし、時間が解決する問題だ」
阪中「す、涼宮さん、ごめんね。安易に幽霊の名前なんて出して……」
ハルヒ「あっ、いや。阪中さんが謝ることじゃ……ぐうぅ、キョン!!」バシバシ!
キョン「そんな理不尽な。痛い、痛いよハルヒ……」
320 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/04/09(日) 15:18:43.91 ID:eXoHmN0K0
ハルヒ「かゆ。うま……じゃなくて、すご! うま! お店開けるわよこの味!」
キョン「機嫌戻すの早えぇ」
阪中「お母さんのシュークリームは絶品だよ」
長門「朝倉涼子」ボソッ
朝倉「なに、長門さん? シュークリームのこと? 今度家でも作って―――」
長門「養子縁組の情報操作を行ってもいい?」
朝倉「阪中さん家に!!? シュークリームのためだけに!!?!?」ガーン!
ルソー「すぅ……すぅ……」
朝比奈「ふわぁ……いいなぁ、いいなぁ」
古泉「よろしければ、僕の知り合いの愛犬家の方から一匹いただいてきましょうか?」
朝比奈「えっ!? ほ、本当ですか!? あっ、でも……うぅ! 大丈夫ですぅ……」
古泉「何か飼えない理由でも?」
朝比奈「き、禁則事項ですぅ……」
古泉「それはそれは、残念ですね」
朝倉「紅茶もおいしいこと。絵にかいたようなお金持ちの家ね。それで……」カチャ
朝倉「この後はどうするの、キョンくん」
キョン「どうするとは?」
朝倉「分かってるくせに。まだ終わったわけじゃないでしょ、この幽霊騒ぎ」
朝倉「このままだとルソーも……」
キョン「そうだな……そうなんだが……うん」
キョン「…………分かった」
朝倉「何が分かったのよ?」
キョン「ああ、ルソーには悪いが騒ぎの鎮静化に少し時間がかかるんだ」
朝倉「そうなの? ちゃちゃっと終わらせられるのかと」
キョン「……あぁ。もちろん、俺だけでどうにかするならなんとでもなるが、今回は同じ動物のよしみで奴に協力してもらう」
朝倉「奴って……?」
キョン「……みんな覚えてるか―――」
321 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/04/09(日) 15:21:19.86 ID:eXoHmN0K0
シャミセン「なんのようだ人間」
キョン「ウチにもペットがいたことをよ」
シャミセン「我輩はお主らに飼育されているわけではない」キリッ
キョン「ほれ、飯だぞー」
シャミセン「シャアァーッッ! シャァアーッッ!!」ガジガジ!
キョン「たまに野生解放するよな、お前」
シャミセン「ハッ! くっ、本能を利用するなど……卑怯な!」
キョン「所詮は獣なのさ」フッ
シャミセン「ぐぬぬ……人間風情が……!」
キョン「いがみ合いは程々に。さてと、じゃあ本題に入ろうか」
シャミセン「……本題?」
キョン「お前に協力してほしいことがある」
シャミセン「…………話してみるがいい」
322 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/04/09(日) 15:25:18.75 ID:eXoHmN0K0
シャミセン「……なるほど。それで我輩を使うということか」ペロペロ
キョン「使うだなんて人聞き、いや猫聞きの悪い。協力してもらうだけさ」
シャミセン「では我輩が協力する道理はあるのかね?」
キョン「飼ってやってるじゃん」
シャミセン「飼われてるのではない!!! 断じて!!!」
キョン「でもお前ずっとここにいるじゃん」
シャミセン「何度も!!! 何度もこの家から脱走しようと試みた!! だが!!」
シャミセン「あの娘……お主の妹とやらがどこにいても我輩を連れ戻すのじゃ!!!」
キョン「あー……海千山千のシャミセン様でも敵わないんだなぁ……」
シャミセン「上手くない!!! 上手くないぞ!!!! それに我輩には『タマ』という立派な名が―――」シャー!!
キョン「分かった分かった。ともかく、確かに頼んだぞ。了承してくれるな」
シャミセン「…………」
キョン・シャミセン「「よかろう」」ドンッ!
シャミセン「……愚弄しておるのかね?」
キョン「すまん……こればっかりは体質で……」
シャミセン「だがしかし、こちらとしても条件がある。先ほども申した通り我輩は―――」
キョン「あー、出て行かせたいのは山々なんだが、お前も知っての通りウチの妹がだな……」
シャミセン「それをどうにかするのがお主の役目。少なくともお主が協力的な姿勢を見せるならばそれでいい」
キョン「おっ、寛容だねぇ。さすがは『化け猫』様だ。長い間生きてるだけある。よし、それで契約完了だ」
シャミセン「どの口が言うのかね。少なくとも我輩より―――」
キョン妹「シャミーーーー!!!!! キョンくんとお話し終わったぁあ!!?!?」バンッ!
シャミセン「シャァッァアァアアァアアアァアアアアアアアッッッ!!!!!!」ブルルッ!!
キョン「臨戦態勢……っ! お前らいつもこんな感じなの!!?」
323 :
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[saga]:2017/04/09(日) 15:27:46.51 ID:eXoHmN0K0
翌日
ハルヒ「ねえ」
キョン「んあ? なんだ?」
ハルヒ「今日阪中さんが来てないの気づいてた?」
キョン「おっ、ついにお前にもクラスメイトを気にかけるということができるようになったのか。いやぁ、感慨深いなぁ」
ハルヒ「そっ、そんなんじゃないから! 昨日は元気そうで、真面目な阪中さんが休むのは何かおかしいって思っただけだから!」
キョン「まぁ昨日の今日で休んでるとなると気にはなる、か」
朝倉「そのことなんだけど」スッ
ハルヒ「朝倉さん! あなた委員長なんだから何か聞いてるんじゃないの!? どうして阪中さん休んでるの!?」
朝倉「ええ。多分予想はついてると思うんだけど……ルソーのことで、ちょっと……みたいよ」
ハルヒ「早退しますっ!!」ガタッ!
朝倉「早い早い!! まだ昼休みにもなってないから!! 心配なのは分かるけども」
ハルヒ「あたしのJ・Jになにかあったってことでしょ!? いてもたってもいられないじゃない!!」
キョン「お前のではないだろ」
朝倉「阪中さんのよね。だからって急に押しかけても迷惑だわ。ちゃんとアポとって放課後にでも伺いましょ」
ハルヒ「メール……っ!」ポチポチポチ!
朝倉「あら涼宮さん。阪中さんの連絡先知ってたの?」
ハルヒ「昨日聞いといたのよ。念のため。また幽霊見かけたら連絡ちょうだいってね!」
朝倉「へー……ちょっと意外」
キョン「じゃ俺もジャンバルジャンにメールを……」
ハルヒ・朝倉「「できないでしょ!!?」」ガーン!
324 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/04/09(日) 15:29:29.26 ID:eXoHmN0K0
ハルヒ「あ、返信きた。なになに……やっぱり」
ハルヒ「J・Jが体調崩してて心配で心配で学校に来れなかったらしいわ」
朝倉「あの溺愛っぷりじゃそうなるわよね」
ハルヒ「お見舞いの約束を取り付けたから、放課後全員でまた阪中さん家行くわよ!」
ハルヒ「キョン!! それまでにJ・Jの病気を治してあげる方法調べといて!!」
キョン「実はもうある」ドンッ!
ハルヒ「やるじゃない! じゃ今から行ってすぐ治してあげ―――!」
朝倉「まだ授業があるんだってば」
ハルヒ「J・Jが死んじゃうかもしれないのよ!!?!?」
朝倉「そこまで急患なわけじゃないから大丈夫よ」
ハルヒ「でも……うぅー……分かったわよ。放課後までは待つわ」
ハルヒ「キョン、絶対、ぜーったいに完璧にJ・Jを治したげるのよ。いーい?」
キョン「へいへい。分かってるよ。あ、それとハルヒ。ついでに阪中に伝えといてくれないか?」
ハルヒ「何をよ」
キョン「樋口さんだっけか? その人んとこの犬も体調崩してるって言ってたろ? その犬も治してあげるから連れてきといてくれ」
ハルヒ「樋口さん家の犬も……ねぇ、キョン。J・Jもそうだけど、まだ症状も見てないのに安易に治せるとか言って大丈夫なの?」
キョン「安心しろ、俺だぞ?」
ハルヒ「…………」ジィー
ハルヒ「……分かったわよ。メールして樋口さんもよんどいてもらうわ」
キョン「さんきゅ」
朝倉「信頼されてるのね」フフッ
325 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/04/09(日) 15:32:30.56 ID:eXoHmN0K0
放課後
ハルヒ「……というわけなの。だからみんなでJ・Jのトコにお見舞いと治療をしに行くわよ!」
朝比奈「そんな……昨日はあんなに元気だったのに……」シュン
長門「……」
古泉「幽霊騒動はまだ終了していなかったということですか」
キョン「そんなもんは初めから始まっちゃいねぇよ。オカルト的なもんつったろ」
朝倉「とはいえ……もちろんキョンくんを疑ってるわけじゃないけど、解決法は本当に見つかってるの?」
キョン「任せとけ。今回はコイツを使う」
ハルヒ「コイツ?」
キョン「我が家に巣食う魔獣よ、猛る御身を―――!」グググッ!
シャミセン「ニャー」ヌッ
ハルヒ「猫っ!? てか今どっから出てきた!? あんたと融合してなかった今!!?」ガーン!
古泉「おや、シャミセン氏ではございませんか」
朝比奈「あ……冬合宿の時の……?」
ハルヒ「ああ、猫探しの時の子ね。なんだ、キョンが飼ってたんだ」
シャミセン「飼われてるわけで―――!」
ハルヒ「喋っ―――!」クルッ
長門「腹話術」ニャー
シャミセン「……ニャー」
ハルヒ「……そういえば前も有希の腹話術だったわね。もー、わくわくしちゃったじゃないの」
朝倉「……雑すぎる子供だましじゃない?」
キョン「コイツニャーこれぐらいでいい」
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