ハルヒ「キョンTUEEEEEEEEEE!!!!!!!!!!」 キョン「憤慨してみたり」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/24(土) 14:42:36.58 ID:YpJ9xjQ20

朝比奈「……」ドキドキ

ハルヒ「……みくるちゃん、これは……」

朝比奈「は、はい! どうですか……?」

ハルヒ「没よ没! 全っ然全然ダメね。なんていうか、もっとこう……そう! 刺激が欲しいのよ読者は!」

朝比奈「し、刺激ですか……刺激……」ウーン

キョン「ん? なんだ刺激が欲しいのか? どれ、かつて神々の戦いを終わらせた一撃を……」ガタッ

古泉「物理的な刺激はおやめください。というかそれはもはや刺激のレベルではありません」

キョン「口動かしてねぇで手ぇ動かせ手ぇ! 俺みたいに!!」ブンブン!

古泉「僕はあなたほど口も手も回りませんので。あなたも振り回している手をタイピングに使えばどうです?」

ハルヒ「古泉くんの言う通りよキョン! あんたさっきから何一つ作業が進んでないじゃない! さっさと書き始めなさい!」

朝比奈「刺激、刺激……」

長門「…………」カタ カタ

キョン「っつってもよぉ……」

ハルヒ「言い訳無用!! いーい? これはSOS団創立以来、幾度となく対面してきた負けられない戦いよ!!」

キョン「そんなにあったっけ? 例えば?」

ハルヒ「野球大会とかあったじゃない!」

キョン「それ負けたじゃねえか」

ハルヒ「…………とにかく!!」

キョン「流すなよ」























ハルヒ「中途半端な作品は『編集長』のあたしが許さないんだからねっ!!!」






















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2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/12/24(土) 14:47:14.37 ID:Bi+XlFySO
待ってたぜ!
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/24(土) 14:48:50.03 ID:YpJ9xjQ20

キョン「やれやれ……随分張り切ってやがりますなぁ。編集長殿は」

古泉「曰く、負けられない戦いですからね。僕たちSOS団にとっても」

古泉「文芸部にとっても、ね」チラッ

長門「…………」

キョン「また厄介なことになっちまったもんだな」

古泉「しかし、涼宮さんにとっては願ってもないイベントですよ?」

キョン「あいつは自分が楽しけりゃなんでもいいのさ。その苦労が誰にかかってるかも知らねえで」ハァ

古泉「辛苦を分かち合う我々だからこそ、困難を共に乗り越えることができるのですよ」

キョン「やかましい。面倒事を持ってきておいて自分は悠々と書き進めやがって」

古泉「んふっ、僕の場合はほとんど体験談みたいなものですから」

古泉「そういうあなたも、ただの体験談をノベライズするだけでいいではありませんか」

キョン「誰が興味あるんだそんなもん」

朝比奈・長門・ハルヒ「「「…………」」」ジーッ

キョン「……」チラッ

朝比奈「あ、えっ、し、刺激刺激……」アセアセ

長門「…………」スッ

ハルヒ「は、早く書きなさいよね! ふん!」プイッ!

キョン「…………」

古泉「……割と皆様興味があるみたいでなによりじゃありませんか。あなたの―――」

古泉「恋愛体験、というものにね」ニヤニヤ

キョン「……どーしてこうなったんだっけなぁ」ハァ







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4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/24(土) 14:53:47.06 ID:YpJ9xjQ20

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キョン「ほう、ゴミ出し……今日は可燃ごみの日だな。あとで谷口を捨てておくよ」

古泉「違います。呼び出しです。谷口さんにはご容赦の程を」

キョン「呼び出しだぁ? 誰に? 生徒会長だぁ? いつだ? 放課後だぁ? 分かった」

古泉「何を一人で解決しているんですか。話す手間が省けて結構ですが、もう少し僕に話させてくださいよ」

キョン「分かった分かったみなまで言うな。俺に台本はいらんから、うまくやってやるから」

古泉「こういう時に、うまくいったためしがないのでわざわざあなたに釘を刺しに来たのですが……」

キョン「杞憂だ」

古泉「それを判断するのは僕です」

キョン「大丈夫だって、何を心配する必要がある。俺も長門もいるんだぞ?」

キョン「いざとなったらもう……アレだよ、アレ。な? 長門」

長門「…………」コクリ

古泉「その意味深なやりとりを怖れて釘を刺しに来たんですよ!! くれぐれも! 危険な真似はしないでいただきたいものです」

キョン「なんだよ。SOS団や文芸部が不利になりそうになったら生徒会長の自宅を……」

古泉「聞きたくありません」

キョン「スラム街にワープさせようと……」

古泉「なんてこと考えているんですか! いいですか? くれぐれも! くれぐれも!」

古泉「突飛な行動、発言は控えていただきたいですね」

キョン「分かったって。夏も冬もお前の予定通りにいかなかったからって拗ねてんのか?」

古泉「拗ねているわけではありません。ただ単に、拗れた状況を作りたくないだけです」

キョン「じゃあなんで俺まで呼び出す必要があるんだ?」

古泉「…………涼宮さんがっ、そう、望んだからです……っ!」ギリッ

キョン「そ、そんなとてつもなく悔しそうな顔で言われると流石に俺も傷つくぞ!」

古泉「……面倒事は、回避したいでしょう? 互いにね」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/24(土) 14:58:34.70 ID:YpJ9xjQ20

放課後


キョン「ふぅーーー。何とか睡魔との戦いも49時間を無事経過したぞ」フィー

ハルヒ「なんでそんな無駄な戦いしてんのよ。そんなことしてる時点でもう頭は無事じゃないわよ」

ハルヒ「さっ、団活に行きましょうか」

キョン「あー先に行っててくれ、俺はちっとやることがある」

ハルヒ「何よやることって、団活より優先すること?」

キョン「まぁ団活に関わることだな」

ハルヒ「何よそれ、だったら団長であるあたしにも関わることじゃない!」

キョン「あぁ、まぁだからあとで来い。ていうかそうなるだろうから心配すんな」

ハルヒ「??? どういうこと?」

キョン「だから俺は先に団活には行かないが、お前より先に行って待っとくから。な?」

ハルヒ「……???」

キョン「じゃあ俺は先に行ってるから、あとでな」

ハルヒ「ちょ、ちょっと! なに? 結局先に団活行くの? 行かないの?」

キョン「行かないから俺は先に行ってるぞー。あとでなー」

ハルヒ「??? な、なぞなぞ? あたしは団活に行けばいいの? 行かない方がいいの!?」

キョン「未来で待ってるぞー」ガラッ

ハルヒ「どういう意味ッ!!?!? ちょ、あたしの未来にあんたがいるの!? どこにっ!!?」ガーン

ハルヒ「待ちなさいよ!! キョーーーーーン!!!」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/24(土) 15:05:15.45 ID:YpJ9xjQ20

キョン「ここが生徒会室か。初めて来たな」

鶴屋「おやキョンくんじゃないかっ!」

キョン「ん? 鶴屋さんではありませんか。なんとなく随分久しぶりな感じですね」

鶴屋「だねだねっ! ウチの学校進学校でもないのに2年生は特別補講や模擬試験で忙しいんだよねー」

キョン「その割には朝比奈さんは毎日団活に来ていますけど」

鶴屋「あははっ! みくるはああ見えて優秀だからねぇ。勉学に置いて困ることはないんじゃないかなっ!」

キョン「それは鶴屋さんにも言えることでしょうに」

鶴屋「うわお! よっ、キョンくんおだて上手!! 憎いねぇこのこのっー!」

キョン「おだてついでに1000万ぐらい恵んでください!」

鶴屋「うーむ。それはあたしが次期当主になったら考えてあげるっ!! そん時キョンくんがいい男だったらねっ!」

キョン「よっ! いい女っ!!」

鶴屋「あーっはっはっは! 苦しゅうないぞー!! ところで、キョンくんは生徒会室になんの用事だい?」

キョン「どうやら長門のやつが生徒会長に呼びだしをくらっちまったもんで……」

鶴屋「おおっ! それでキョンくんは有希っこの付き添いって訳だ!」

キョン「長門はキレたら手が付けられねー女ですから。お目付け役で……」

鶴屋「有希っこが!? それは意外や意外っ!! 一度でいいから見てみたい、有希っこブチギレするところ!!」

キョン「やめておきましょう。真剣に死者が出そうだ」

鶴屋「だねだねっ。にしても今噂の生徒会とSOS団の対決かー。燃えるねっ!」

キョン「今噂の生徒会というと?」

鶴屋「ふふん。実は今の生徒会長は裏で色々あくどいことをやって今のポストまで上り詰めたんじゃないかって話っさ」

キョン「ほう、そんな噂が……。そんなことをする暗躍好きな奴を俺は1人知っていますよ」

鶴屋「あたしもあたしもっ!! はてさて、この対決は一体誰の掌で踊らされているのやら〜なんちゃって!」

キョン「……やっぱり、その勘の良さは『あいつ』の直系親族らしいですね」

鶴屋「ん? なになにっ? なんの話?」

キョン「大したことない話ですよ。さて、俺は生徒会長と腹割って話してくるので、これで失礼します」

鶴屋「おおっ! 頑張るんだよっキョンくん! また面白い話聞かせてよっ! そんじゃっ!!」

キョン「……面白い『話』か。とんだダブルミーニングだぜ、鶴屋さんよ」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/12/24(土) 15:08:39.17 ID:YpJ9xjQ20

「入りたまえ」

キョン「こいつッ……直接脳内にッ……!」

「……」

古泉「それをやるのはあなたでしょう。早く入ってください」ガチャ

キョン「(おぉ古泉先に来てたのか)」

古泉「(直接脳内に話しかけないでください!!!)」

キョン「長門もいるってことは、これで呼び出された奴は全員揃ったわけだ」

長門「そう」

古泉「では、そろそろ本題に入り……」

キョン「あれ、あれあれあれ? あなたは、喜緑さんではありませんか?」

喜緑「……どうも、お久しぶりです」

キョン「古泉、こりゃどういうこった? なんでコンピ研の部長の彼女である喜緑江美里さんが生徒会室なんぞに?」

古泉「彼女が生徒会書記だからですよ」

キョン「ん? おっかしーな、俺の記憶じゃ確か生徒会書記『だった』人の名前は―――」

喜緑「オッホン!! 本題に入りましょう」ニコッ

キョン「はい、すいませんでした」ペコリ

古泉「彼女は、からかうと痛い目をみそうですね」コソッ

キョン「ああ、笑顔が怖いタイプの人だ。俺苦手なんだよなぁそういうタイプ」

喜緑「会長。人員は全て揃いました。始めましょう」

会長「……よかろう」クルッ

キョン「よかろうて。長老かお前は」ビシッ

古泉「余計なツッコミは控えるように」
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