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八幡「神樹ヶ峰女学園?」
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1 :
◆JZBU1pVAAI
[saga]:2016/12/06(火) 16:33:06.11 ID:vixu/TuV0
これは「俺ガイル」と「バトガ」のクロスSSです。時間軸は俺ガイルに合わせます。
八幡たち登場人物のキャラ崩壊注意
不定期更新で進めていきます。
バトガキャラはなるべく全員出すけど、俺ガイルはわかりません。
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1481009585
2 :
◆JZBU1pVAAI
[saga]:2016/12/06(火) 16:47:52.24 ID:vixu/TuV0
女子校
それは男子高校生のみならず男子全員が一度は憧れる「秘密の花園」
男子校の汚くてむさくるしいイメージとは真逆の「綺麗」で「清楚」な場所
もちろん、女子ばかりだから人間関係がややこしくなることはぼっちを極める俺じゃなくてもわかりきっていることだが、
俺は男だ。ゆえに女子のめんどくさい人間関係には入らず、すべて外から眺められる。だから女子校最高!と思っていた。
だが
ひなた「八幡くん、HR早く終わらせようよー」
うらら「そうだよ、ハチくん!うららこのあとアイドルグッズの物販に並ばないといけないのに!」
心美「う、うららちゃん、そんなこと言っちゃだめだよぉ」
みき「遥香ちゃん、昴ちゃん、帰りに新しくできたケーキ屋さん寄っていこうよ!」
昴「いいね!あそこのケーキ前からチェックしてたんだぁ、楽しみ〜」
遥香「いちごのタルトもあるかしら」
明日葉「おいみんな、比企谷先生が困ってるだろ。静かにしろ」
蓮華「まぁまぁ明日葉〜、固いこと言わないの、せっかくのかわいい顔が台無しよ?」
八幡「どうしてこうなった…」
3 :
◆JZBU1pVAAI
[saga]:2016/12/06(火) 17:26:39.85 ID:vixu/TuV0
数日前、総武高校、奉仕部部室
静「邪魔するぞ」
雪乃「平塚先生、入るときはノックを」
静「悪い悪い、ちょっと急ぎの大事な連絡があるんだ」
結衣「何々?」
雪乃「それは奉仕部への依頼ということでしょうか?」
静「いや、今回は比企ヶ谷個人へのものだ」
八幡「なんすか」
静「聞いて喜べ比企ヶ谷、明日からお前は神樹ヶ峰女学園で教師をやることになったぞ」
八幡「……は?」
結衣「神樹ヶ峰女学園って星守のいるあの学校!?」
雪乃「待ってください平塚先生、この男が女子校なんて行ったら校舎を見ているだけで警察に捕まってしまいます。
それにこんなぼっちな男が生徒と関わらなければならない教師なんて務まるはずがありません。
神樹ヶ峰女学園の生徒や名誉に多大な損失を与えかねません」
八幡「おい、俺を公害のように扱うな。つかそもそも何がなんだかさっぱりわからないんだが。
いきなり女子校行って教師やれって言われても頭がついていかないんですけど、説明してください平塚先生」
静「説明と言われてもな、神樹ヶ峰女学園の先生に私の顔見知りがいて、この前飲んだ時に面白そうだから交流ということでこちらから生徒を一人送ることになったのだよ」
雪乃「その話だと、向こうに行くのが比企ヶ谷君である必要はないし、教師にもならなくていいんじゃないかしら」
4 :
◆JZBU1pVAAI
[saga]:2016/12/06(火) 17:54:45.61 ID:vixu/TuV0
静「まぁ話は最後まで聞け雪ノ下。当初は生徒として女子を行かせるつもりだったのだが、向こうの理事長が『どうせなら男の子を呼びましょう』と言い出したらしくそれにこちらも同意したわけだよ。だが、女子校に男子生徒が行くのはマズイので、教師という肩書を与えたわけだよ」
結衣「へぇー、なんかすごいねヒッキー!もう先生になっちゃうんだ!」
雪乃「由比ヶ浜さん、この男をそのように調子に乗らせてはダメよ、絶対に良からぬ方向に権力を使うわ」
八幡「使わないし、そんな権力こっちから願い下げだよ。ってかそれなら俺じゃなくてもいいんじゃないですか?葉山とか適任だと思うんですけど」
静「人選に関しては向こうが通達を出してきたのでこっちからは何も提案はしていない。私個人としては君が選ばれてよかったと思っているがね」
八幡「なんでですか?」
静「単純に君が適任だと思ったまでさ。あ、ついでに言うと辞退はできないからな。頑張りたまえ」
結衣「ってか、明日から行くってことはヒッキー奉仕部には来られないの?」
静「あぁ、期間は特に決まってないからな。こっちと向こう、双方が満足すればこの交流は終わりだ。それまでは雪ノ下と由比ヶ浜、二人で活動してもらうことになる。」
雪乃「奉仕部については大丈夫ですが」
静「なら問題ないな。明日からはそういうことで各々頑張ってくれたまえ」
八幡「先生、肝心なことを聞いてないんですけど。」
静「なんだね、比企ヶ谷」
八幡「どうして俺が選ばれたんですか?」
静「『神樹』が君を選んだんだよ」
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/12/06(火) 17:58:15.56 ID:An2nND+Z0
すまんがバトガって何だ?
6 :
◆JZBU1pVAAI
[saga]:2016/12/06(火) 18:02:53.08 ID:vixu/TuV0
書き忘れましたけど、地の文は八幡の考えてることとして読んでください
7 :
◆JZBU1pVAAI
[saga sage]:2016/12/06(火) 18:04:02.68 ID:vixu/TuV0
バトガは「バトルガールハイスクール」というソシャゲです
http://colopl.co.jp/battlegirl-hs/index.php
8 :
◆JZBU1pVAAI
[saga]:2016/12/06(火) 18:21:44.68 ID:vixu/TuV0
まだ先ほどの話を受け入れられないまま帰宅すると、愛しの妹が玄関まで飛び出してきた
小町「お兄ちゃん!神樹ヶ峰女学園で先生やるって本当!?」
八幡「あぁ、なんかさっき学校で平塚先生に言われた。てかなに?なんでもう知ってるの?情報伝達早すぎない?」
小町「早いも何も、もともと知ってたし。お父さんもお母さんも知ってたよ。二人ともお兄ちゃんの意志に任せるって」
あれぇ、おかしいな。なんで当事者の俺だけ事後報告なんだ?ホウ、レン、ソウはしっかりやってもらわないと、これ社会の常識だよ?
小町「でも小町驚いたなぁ、まさかお兄ちゃんがこの話を受けるなんて思わなかったよ」
八幡「もともと俺に拒否権はなかったからな。仕方なくだ」
小町「ふーん、ま、頑張ってね!」
八幡「決まったもんはしょうがないが、明日からどうすればいいのかさっぱりわからないんだが……」
小町「お兄ちゃんあての神樹ヶ峰女学園からの封筒が来てたよ。そこにいろいろ書いてあったよ」
八幡「小町ちゃん?勝手に人の郵便見ちゃダメでしょ、てかその封筒どこ」
小町「そこの机の上。でもお兄ちゃんのこと心配してるから封筒開けちゃったんだよ?あ、今の小町的にポイント高い!」
八幡「はいはい、高い高い」
9 :
◆JZBU1pVAAI
[saga]:2016/12/07(水) 00:21:26.84 ID:G7Np97Dd0
八幡「しかし、ここまでとんとん拍子で事が進んでいくと逆に怖いな。何か裏を感じる」
小町「大丈夫だよお兄ちゃん。そんなことは絶対ないから」
八幡「小町……」
さすが我が妹。兄を元気づけるなんてできた子
小町「お兄ちゃんをだましても相手側になんの得もないもん。だからお兄ちゃん安心して」
八幡「小町、さすがにそこまで言われるとお兄ちゃん傷つく」
とはいえ小町の言うことももっともなので少し安心して封筒の中身を見る
入っていたのは一枚の紙
「比企ヶ谷八幡君。この手紙を読んでくれているということは神樹ヶ峰女学園に来てくれるということですね。ありがとうございます。とりあえず初日は9時に校門で待ち合せましょう。詳しいことはお会いしてからお話しします。神峰牡丹」
これだけ?え、ほんとに?あっさりしすぎてない?
八幡「ずいぶん簡単な指示しか書いてないな」
小町「着いてからのお楽しみってことでしょ?楽しみだねお兄ちゃん!」
八幡「何言ってんだ小町、こんなよくわからない指示だけで何が楽しみになるんだ。逆に行きたくなくなったまである」
実際のとこ気乗りしてないしな。なんでぼっちの俺が女子校に行かなきゃならないんだ……ぼっちはぼっちらしい生活というものがあるのに。例えば?寝るとか読書とか妄想とか?
小町「ごちゃごちゃうるさいなぁ、いいから明日はその手紙の時間に遅れないようにね!わかった?」
八幡「……はい」
10 :
◆JZBU1pVAAI
[saga]:2016/12/07(水) 01:00:14.32 ID:G7Np97Dd0
翌日、なぜかテンションが高い小町にせかされ家を追い出された俺は時間より少し早く校門に着いてしまった
八幡「ここが神樹ヶ峰女学園か。確かにでかい木があるな。」
校門からでもはっきり見えるほど大きな樹が校舎の真ん中から生えていて、校舎全体を覆うように枝を伸ばしている。
八幡「ここにこれから通うのか。しかも教師として。考えるだけで憂鬱になってきたな……」
今頃総武高校では何が行われているのだろう、朝のHRの時間か、まぁ俺はいてもいなくても変わらないしどうでもいいか
「あのー、」
あ、でも今日の朝は戸塚としゃべれなかったなぁ、戸塚の天使の笑顔を見ないと一日が始まる気がしない、むしろ終わるまである
「あのー、すみません」
いや待てよ、よく考えたら毎日朝からここに通うとなると俺は戸塚と会えなくなるってことにならないか!?これは非常に重要な問題だ。俺の心のオアシスである戸塚成分が補給できなくなるということは俺の生死にかかわってくる、なんとかしてこの交流を早く終わらせなければ、
「あのー!すみません!」
あぁ、意識したら戸塚に会いたくなってきた、戸塚の笑顔が見たい、戸塚の声が聴きたい、戸塚戸塚
「あの!!すみません!!」
八幡「戸塚!」
「うわぁ!びっくりした!いきなり大きな声出さないでくださいよ、比企ヶ谷くん」
いきなり名前を呼ばれたので声のした方を見てみると赤い髪のボブカットの美少女がいた。
なんでこんな可愛い子が俺の名前知ってるの?新手の詐欺?「触らぬ神に祟りなし」だ、ひとまず無視するに限る
「ちょっとー!聞こえてますよね?無視しないでくださいよ比企ヶ谷くん!」
間違いない、向こうは俺のことを知っている。でも俺はこの子のことを知らない、こんな可愛い子と関わりがあるなら覚えてるはずなのにな、むしろ自分の人間関係薄すぎてすべての関係を覚えてるまである。我ながら今のは気持ち悪いな……
八幡「あぁ、ごめん。で、君誰?何してるの?」
みき「私は星月みきです!比企ヶ谷くんを迎えに来ました!ようこそ、神樹ヶ峰女学園へ!これから私がこの学校のことをいろいろ教えてあげますね!」
11 :
◆JZBU1pVAAI
[saga sage]:2016/12/07(水) 01:15:23.15 ID:G7Np97Dd0
比企ヶ谷ではなく比企谷でしたね。今気づきました。今後直します
12 :
◆JZBU1pVAAI
[saga]:2016/12/07(水) 11:46:25.20 ID:G7Np97Dd0
八幡「お、おう」
いきなりこんなにフレンドリーに話しかけてくるなんて、こいつカースト上位層の人間だな。普段なら関わらないでいたいところだが、今は彼女に頼らなければどうしようもない
みき「じゃあ早速行きましょう!」
ということで星月みきに連れられ学校の中を案内してもらうことに
みき「さっきはびっくりしましたよ!私が話しかけても全然反応しないのにいきなり大きな声出すんだもん」
八幡「あ、あぁ、すまん」
みき「でも比企谷くんも大変ですね、交流とはいえ1人で、しかも女子校に来ることになるなんて。」
八幡「あ、あぁ」
みき「でも心配はいらないですよ!ここのみんなはとっても明るくて優しくていい人たちばかりだから!」
八幡「あ、あぁ」
なにこの地獄、見知らぬ女の子と2人で歩きながら会話をするなんてぼっちにとっては苦行でしかない。現に、「あぁ」と「すまん」しか言えてない。
みき「さ、着きましたよ!まずは先生に挨拶してください!」
あ、これはまずい。確か平塚先生が顔見知りとか言ってたよな。あの人と飲みに行くような関係、しかもその場のノリでこの交流を決めるような人がまともなわけがない。
八幡「ちょ、ちょっと待てくれ、少し心の準備をだな」
みき「八雲先生!御剣先生!比企谷くんが来ましたよ!」ガラッ
13 :
◆JZBU1pVAAI
[saga]:2016/12/07(水) 14:38:19.92 ID:G7Np97Dd0
開いたドアの先にはやたらとたくさんの難しそうな機械が大きな木を囲むように並んでいて、その機械の1つのところに二人の教師がいた。1人は青髪ショートカットで赤い縁のメガネをかけた、いかにも真面目そうな人。もう1人は長い金髪で白衣を着たちょっと怖そうな人。
樹「みき、ありがとう。それであなたが比企谷八幡くんね。初めまして、私は八雲樹です。これから、よろしくお願いしますね。」
風蘭「あんたが比企谷八幡か。アタシは御剣風蘭、よろしくな」
八幡「総武高校から来ました比企谷八幡です。よろしくお願いします」
風蘭「しかし、あんたも災難だったな、アタシたちの思いつきからこんなことに巻き込まれてな」
八幡「あ、いえ、別にそんなことは」
樹「そうよ、風蘭。その言い方だと罰ゲームのように聞こえてしまうわ」
風蘭「でもあの時の雰囲気はそんな感じだったろ。静が比企谷の話ばかりするからそんなに言うならアタシたちも見てみたいってなったからこうなったわけだろ?」
樹「あ、あの時は3人ともだいぶ酔っ払ってたから軽いノリになったけど、そのあとは真面目に計画を立ててたわ」
これ2人とも平塚先生の知り合いなのかよ。つか飲みの場でも俺の話をするのやめてくれないかな平塚先生、この2人に何をしゃべったのかすごく気になるが、怖いから聞くのはやめておこう
樹「では比企谷くん。さっそくここの説明をしますね。ここは神樹ヶ峰女学園の「ラボ」という場所です。ここでイロウスの探知や、武器の作成、神樹の管理など星守をサポートする場所です。」
八幡「はぁ」
ようするにここがこの学校の重要拠点なわけか。まぁ普通の学校にはこんな場所なんてないから当たり前だが
14 :
◆JZBU1pVAAI
[saga]:2016/12/07(水) 15:08:51.52 ID:G7Np97Dd0
八幡「つかイロウスってなんですか?初めて聞いたんですけど」
樹「イロウスというのは詳しいことはわかっていない謎の生命体よ。そのイロウスがこの地球を制圧しようと人間たちを襲っているの。そのイロウスを倒せる力を持ってるのがこの学校の星守と呼ばれる少女たちよ。彼女たちのおかげでこの地球はイロウスに支配されなくてすんでいるの」
なるほど、状況はだいたいわかった。けど
八幡「なんで星月が今の話で満足そうにしてるんだよ」
御剣「そりゃ、そいつが星守だからに決まってるだろ」
え、なんだって?この子が星守?こんなか弱い子でも務まるの?もっとゴリゴリな霊長類最強女子とかがやるんじゃないの?
と、疑惑に思っていたことが顔に出ていたらしく、
みき「あぁー、比企谷くん信じてないでしょ!私だってちゃんと星守として戦えるんですよ!」
八幡「いや、だってそんなよくわからないものと戦うんだからもっと強そうな人を想像するだろ普通……」
樹「いえ、みきは星守としてかなりの力を持っていることは本当ですよ、比企谷くん」
みき「えへへ〜」
こうやって褒められて素直に照れてるこの子がよくわからない生物と戦うなんてやはり想像できない、などと思っていた時、
ブーブーブーブー
突然警報音のようなものが鳴り始めた。なにこれどうなってんの?
樹「イロウスの反応だわ!」
風蘭「あぁ、すぐに転送装置の準備を始める。2人も準備しろ!」
みき「はい!」
おぉ、みんなさっきまでとはまるで別人だな。
みき「比企谷くん!はやくこっちに!」
八幡「え、俺も?」
15 :
◆JZBU1pVAAI
[saga sage]:2016/12/07(水) 15:15:45.46 ID:G7Np97Dd0
補足です。
時代は俺ガイルと同じで現代ということにしてください。ただ、バトガの世界観は第二章がすべて終わって、詩穂も花音も仲間になっている状況で、地球に現れるイロウスを倒していくという本編とは離れた設定でやっています。
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