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P「人形の檻」
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540 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/16(火) 02:16:44.34 ID:nr8nnkgjo
回避おめ
541 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/16(火) 02:59:27.62 ID:Msn4g1rJO
00はヤバいなw
さて、これで解決に一歩近づけるか
542 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/16(火) 04:55:03.13 ID:Msn4g1rJO
スゲェ…
543 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/05/17(水) 19:22:06.57 ID:7km03cda0
ゴトッ
仮面「!!」バッ
仮面「……っ」タタタッ
真美「っはっ、はーっ、はーっ」ゼーゼー
真美「な、なに? 真美助かったの……?」ペタン
真美「あ……これ、手鏡」
真美(偶然手鏡が落ちて、それに気付いた兄ちゃんは逃げた……ってことだよね?)
真美「……この為だったんだ」
人形「あんた、運がいいな」
真美「……知ってたの?」
人形「さてね」
人形「そんなことより、早く俺を元に戻してくれよ」
真美「そんなことって、さっきちょーヤバかったっしょ!!?」
人形「はは」
544 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/05/17(水) 19:46:08.12 ID:7km03cda0
真美「まったく」
真美「……」
真美(手鏡、少しひびが入ってる……これ、まだ兄ちゃんに効くのかなぁ)
真美「あ! 兄ちゃん逃げちゃったけど、何処に行っちゃったんだろ」
真美「さっきの感じだとどこかに隠れてまた真美を狙ってくるかも」
真美「対策は鏡って分かったけど、不意をつかれたら真美は……」ゴクリ
真美「扉を開ける時は慎重にならなきゃ、だね」
真美(そういえば兄ちゃんが出てきた何もなかった部屋って、今も何もないのかな?)
真美(あ、でも時間もあまりないし、先に人形との取引を終わらすべきかな?)
真美(ぜんまいもまだ分かってないし、屋根裏部屋のショーケースの台座の穴も……)
真美「うあうあ〜、まだやることがいっぱいあるじゃん!! どうしよう!!」
真美「兄ちゃんにも気をつけなきゃいけなくなったし、むしろマイナスっぽいよ!」
真美「ん〜、とにかく行動しなきゃダメだよね!」
行動安価
>>546
545 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/18(木) 02:21:23.74 ID:+o+17efoO
Pは敵なのか?
546 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/18(木) 08:34:44.56 ID:6QEvGlGGO
んーじゃあ何もなかった部屋を探索
547 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/05/19(金) 06:08:20.11 ID:SPmngCS40
真美「とりあえず、兄ちゃんがいた部屋に入ってみよう」
真美「……やっぱり何もないか」キョロキョロ
真美「仮面なんて落ちてないし、やっぱりあれは真美を騙すための嘘だったんだ……ん?」
真美「何か地面に書かれてる……?」タタッ
真美「前までは無かったよね……えっと」
『オレのことはいいからにげ...』
真美「……」
真美「文字……震えてる」
真美「これ、兄ちゃんが書いたのかな……?」
真美「……兄ちゃん」
548 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/05/19(金) 06:14:28.81 ID:SPmngCS40
真美(本当に兄ちゃんの事、放っておいていいのかな?)
真美(確かに、何処にいるかもう分かんないけど……)
真美「う〜、何が正解か分かんないよ〜!」
真美「かといってこのままここにいても仕方ないし……」
真美「う〜ん……」チラ
人形「ん?」
真美(先に取引を終わらせるべきかなぁ)
真美「それとも……」
行動安価
>>550
549 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/19(金) 08:10:57.78 ID:9VqVo/8no
とりあえず取引終わらせちゃうのがよさげかな
550 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/19(金) 17:25:57.91 ID:PIOC3sF0O
取引を終わらせる!
551 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/05/27(土) 15:51:31.19 ID:0+YoLTQN0
真美「先に取引を終わらせちゃおう」
真美「時間もないし、最後のパスコードも手に入るはずだしね!」
真美「ってことで目指すは地下!!」
―広間
真美「燭台の火は残り二つのまんまだね」
真美「頑張らなきゃ」
ガンッガンッ
真美「ん……? 地下から音がする……?」
真美「……」
真美(すっごく嫌な予感がするんだけど……)
真美「い、一応降りてみよう」
ギッギッギ……
552 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/05/27(土) 15:59:54.84 ID:0+YoLTQN0
―地下
真美「降りていく最中からどんどん音が大きくなっていってたけど……」
ガンガンガンガンッ
真美「うあうあ〜!! 首の無い鬼が檻を壊そうとしてるよ!!」
真美「まだ真美には気付いてないっぽいけど……この中に入るのはむぼーだよね……」
真美「うぅ……でも大分檻も歪んじゃってる」
真美「あ、鍵穴もあんなに……もう鍵じゃ開けらんないかも」
真美「それに、もう少ししたら壊されちゃいそうだよ〜」
真美「ど、どうしよう……」
真美「これってつまり……」
真美(燭台の火が残り一つになったらこの檻が開いて、鬼の身体が出てきちゃうってことだよね)
真美「かといって今檻に入る手段もないし……」
真美(まさかこんなことになってるなんて思ってもみなかったよ)
真美「……う〜ん」
行動安価
>>554
553 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/27(土) 20:30:12.21 ID:KFda6QfHo
st
554 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/27(土) 22:24:07.40 ID:pgHA3uqUO
両隣の檻の中に隠れてやり過ごしてから取引
555 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/05/28(日) 21:55:31.64 ID:cwl5f5GI0
真美「両側にある檻のどっちかに入ってやり過ごせば……って」
真美「どっちも入るための扉が無いよ!!」
真美「んぎぎぎ……はぁっ、やっぱ入れない」
真美「隅っこでちっちゃくなってればいけるかな……?」
真美「でももし見つかった時、逃げ場がないや」
真美「それに出ていくまで待つってことは今ある燭台の火を一つ無駄にしちゃうってことだよね……」
真美「んむむ、それはもったいないぞ」
真美「どうせこの鬼が出てくるなら、今の内に他にしなきゃいけない事をしたほうがよさそうかな?」
真美「あ、でも鬼が何所に行くかはちゃんと見てなきゃいけないから、そこらへんも考えて行動しなきゃ」
真美「たしかゆきぴょんの時は二階に向かって行ってたけど、真美の時はどうなんだろ……」
真美(とにかく、鬼が出てくるまでは取引以外の事をした方がいいっぽいね!)
行動安価
>>556
556 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/05/29(月) 01:53:09.18 ID:EeN5Wk4JO
うーん
じゃあ物置部屋に戻って壊れたマリオネットの修復を試してみる
557 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/14(水) 02:33:43.89 ID:z300jIlCO
続きが気になります…
558 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/06/28(水) 19:54:33.10 ID:wL9MAFrx0
真美「一旦物置部屋に戻ろう」
―
真美「戻ってきたのはいいけど……どうしようか」
真美「パッと思い浮かんだのは壊れちゃってるマリオネットを直そうかと思ったけど」
真美「えっと……この奥の埃かぶった段ボールの一番上が……」
真美「うん、糸が切れてる道具」
真美「でも、この箱に人形は無いんだよね」
真美「この部屋の人形といえば、段ボールに座っている着せ替え人形に」
真美「その側にある段ボールの中の……色んなところが壊れちゃってるこの沢山の人形かな」
真美「でもこの壊れた方の人形は無くなってる部分は何処にもなさそうだから直せないね」
真美「だったら、この座ってる人形しかないけど……そもそも真美に人形を直す技術なんてないんだけどね」スッ
真美「それにこの人形ってマリオネットの人形なのかな……ん?」
559 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/06/28(水) 20:28:14.40 ID:wL9MAFrx0
真美「あれ? この人形継ぎ目かなんかだと思ってたけど、背中あたりが何か……」ペラ
真美「小さい穴がある……! 何で気が付かなかったんだろう」
真美「これって、このぜんまいのどちらかを入れる穴だよね……?」
真美「い、入れるべきかな? でもトラップだったらどうしよう」
真美(ん、でもこの人形に穴があるってことは、向こうの机に座ってた小さな鍵を持ってた人形にも穴がありそうだよね)
真美「何となくだけど、物置に戻ってきてよかったかも」
真美「さて、回すべきか、あっちの人形にも穴があるか確かめに行くか」
真美「はたまた、別の事をしてみるか……残された時間は多くないぞ真美隊員!!」
真美「自分の直感を信じよう!」
行動安価
>>560
560 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/28(水) 21:29:27.34 ID:1HUbVqSxO
おー来たか!
561 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/28(水) 21:30:40.99 ID:1HUbVqSxO
連続すまん
安価だが
もう1つの方も調べるで
562 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/28(水) 22:51:59.13 ID:8XkxVWILO
待ってた
期待
563 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/06/29(木) 04:14:45.45 ID:1ylRK6vd0
真美「もう一つの人形、向こう側の小さな鍵を持ってた人形を調べに行こう!」
―広間
真美「そういえば真美勝手なことしてるけど、大人しいね」
人形「ん? ああ、別に取引が不成立になってるわけでもないしなぁ」
人形「それにここで俺が動くのは、ゴシュジンサマの意向に沿わないからな」
真美「いこーって?」
人形「さてねぇ」
真美「とにかく、あの首の無い鬼がいなくなったらちゃんと戻してあげるかんね!」
人形「ああ、そうしてくれるなら俺は何も言わねえよ」
真美「よかった」
人形「それにしても、俺が何かすることを前提に動いてる節があるな」
人形「それもゲームってやつのお陰かい?」
真美「え? あ、そ、そうだよ!! よく分かったね!!」
真美(危なかった〜……けど真美が皆の夢を知ってる事ってばれたらまずいのかな?)
真美(う〜ん……分かんないし、無駄に危険は冒したくないもんね!)
人形「ほらほら、早く動かないと時間が無いんだろ?」
真美「あ、うん!」
564 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/06/29(木) 04:46:05.86 ID:1ylRK6vd0
―
真美「とーちゃく!」
真美(今のとこ兄ちゃんは見かけなかったけど、どこかに隠れてるのかな?)
真美「っと、それより人形、人形……」スッ
真美「あった……! こっちの人形にも穴がある!!」
真美「この人形の穴は物置の人形よりも少し小さい」
真美「やっぱりこの穴はぜんまい回しを入れる穴なんだ」
真美「これで、謎のぜんまいは解決したよ!!」
真美「あとは回すだけなんだけど……」
真美「いつ回そうか……取引成功させてから? それとも今?」
真美「トラップだったらいけないから回さないって選択肢も一応あるよね」
真美(でも手詰まりになりつつある状況で、この手掛かりは大きいよね)
真美「う〜ん……」
行動安価
>>566
565 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/29(木) 04:53:58.81 ID:tgu6NznOO
まぁ他に出来ることあんまりないし回すか?
566 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/29(木) 06:05:39.93 ID:WyoaAfxHO
回してみる
567 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/06/30(金) 18:53:11.24 ID:YLtFxrfkO
出来れば真美救ってあげたいけど
わかってない伏線まだ何個かあるし厳しいかな?
568 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/03(月) 18:32:58.51 ID:5m3ftY7Io
デストラップはだいたい分かってきたしなんとかなりそうだけどもどうだろ
569 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/05(水) 10:37:06.47 ID:Re8FBEvhO
このゼンマイでどんなけ話が動くかやな
もうある程度部屋回ってるし後これくらいしか現状出来ること無いし…多分…
570 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/13(木) 06:01:23.79 ID:KIP/7LUx0
真美「回そう」
真美「ここで引いたら真美が滑るってやつだね!」
真美「ん? なんか違う気がするけど……ま、いっか!」
真美「どっちから回そうかな……? う〜ん」
真美「決めた! この部屋にあった鍵を持ってた方の人形から入れてみよう」
真美「えっと、こっちの人形は小さい方を……っと」スッ
真美「……ふぅ、入れるよ」スッ
カチッ キリ、キリ、キリ……カチン
真美「……」ドキドキ
『こんにちは わたしのなまえは××× よろしくね』
真美「わっ、喋った……!」
『あなたの おなまえは ?』
真美「……え?」
571 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/13(木) 06:21:50.95 ID:KIP/7LUx0
真美(もしかしてこれもトラップなの?)
真美(でも機械的というか、真美に対して聞いてる感じじゃなさそうっぽいけど……)
『ふふ すてきな おなまえね』
真美「……」
『ねぇ おはなし しましょう』
『わたし あなたとたくさん おはなししたいの』
真美「……これって」
真美(決められた台詞を喋ってるだけっぽいよね……?)
真美(この首だけの人形みたいに自立して動いてる感じじゃないし)
真美(表情……なんてないけど、よくよー? っていうのかな……そんなのが伝わって来ない)
真美(現実によくある喋る人形みたいに……てかそのものだよね)
『うふふ たのしいわ とっても たのしいわ』
真美(ここに来ておかしな人形ばっかに会ってたから真美の感覚が変になってたけど)
真美(これが普通……なんだよね? でもそれが逆に不気味)
572 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/13(木) 06:48:12.71 ID:KIP/7LUx0
真美(目の前の人形は話し続けてる……)
『おおきなにわに たくたんのおはなが さいていて――……』
真美(そこにいるはずの誰かに向って)
『あ そろそろ じかんだわ』
『たくさん おはなしできて よかったわ』
『とっても たのしかったわ』
『これからも なかよくしてね』
『わたしと あなたは ともだちよ』
『ずっと ずーっと ともだちよ』
真美「……」
真美「……終わった?」
真美「……みたいだね」
真美(でも何の収穫もなかったなぁ)
真美(あとはもう一つの人形だけど……)
「そこにだれかいるの?」
真美「!!」ビクッ
573 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/13(木) 07:20:30.68 ID:KIP/7LUx0
ギギ……ギギギ
真美(うあ……さっきまで喋ってたからくり人形が動き出した!!?)
「あなたがぜんまいをまわしたの?」
真美「……っ」コク
「そう、だれかとはなすのはひさしぶりだわ」
真美「えっと……」
「あなた、あまりじかんがないわね……」
真美「え?」
「ごめんなさい、わたしにはどうすることもできないわ」
真美「あ、あの」
「でもわたしのじかんもあまりないの」
「だからきいてくれる?」
真美「う、うん……」
真美(思わず返事しちゃったよ……どうしよう)
「ありがとう」
574 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/13(木) 07:46:13.03 ID:KIP/7LUx0
「……」
真美「……?」
「そう、あなたはもうきづいてるのね」
真美「え? 何を?」
「かめんをかぶったこは、あやつりにんぎょうなの」
真美「あ……兄ちゃんの事」
「あのこはかがみがにがて」
真美「うん」
「なまえをしられてはいけない」
真美「う、うん」
真美(知られちゃったけど)
「かめんをつけられたら、あなたがあやつりにんぎょうよ」
真美「それもなんとなく分かってた」
「なら、だいじょうぶ」
「そのてかがみをだいじにしてね」
真美「え?」
真美(手鏡が直ってる)
575 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/13(木) 07:55:26.03 ID:KIP/7LUx0
真美「ね、ねぇ! 兄ちゃんは……あ、えと仮面の人はどうやって助けたらいいの!?」
「……」
真美「あ、多分鏡の間に連れていけばいいんだろうけど」
真美「逃げられちゃって何処にいるか分かんないし……」
「あのこはいま、とりのえのへやにいるわ」
真美「鳥の絵の部屋……? え!? ホント!!?」
「かぎがかかってるわね」
フッ
真美「わっ、暗く……何かした!?」
「じかんがない」
真美(燭台の火があと一個ってことだよね)
「……かぎはあけたわ」
「どうするかはあなたしだい」
真美「……」
576 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/13(木) 08:11:23.70 ID:KIP/7LUx0
「こまったときは、しょさいのちかくへいきなさい」
「きっとちからになるものがあるわ」
真美「力になるもの……?」
真美(何のことだろう)
「……でもねがわくばあのこをたすけてほしい」
「ここにとらわれつづけている、あのこを」
真美「あの子って……兄ちゃん?」
「かってなねがいよね、ごめんなさい」
「でも、もう……」スゥ
真美「あ!」
真美(人形が透けて……)
「ごめんなさい○○、だめなままでごめ――…」カラン
真美「……」
真美(人形が消えると同時に、小さな赤い玉が転がった)
577 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/13(木) 08:25:04.64 ID:KIP/7LUx0
真美「……」スッ
真美「これ、ショーケースの土台にはめる玉だよね」
真美「それじゃ、もう一つの人形もそういう事だよね」
真美(ママって言ってたよね、あの人形)
真美(この館の主人、女の子のお母さんってことだよね)
真美(ならこっちはお父さんかな?)
真美「う〜、考える時間が欲しいけど、もう時間が無いよ!!」
真美「あ! 燭台の火がもう最後の一個になったってことは」
真美「あの鬼が登ってくるかも!」
真美「何処に行くか見に行かなくちゃ」
真美「先に取引するか、ぜんまい回すかは見てから決めよう!!」
578 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/13(木) 08:41:12.74 ID:KIP/7LUx0
―広間(書斎側扉)
真美「まだ上がってきてないよね?」キィイ
真美(出来るだけ音をたてないように)
ギッギッギッ
真美「!」
真美(きた……!)
鬼「……」
真美(こっちには来ませんように!!)ガタガタ
鬼「……」スッ
真美(あ、鏡の間の方に行った)
真美(よかった、こっちには来なかった……って)
真美(あっちって兄ちゃんもいる側だよね!?)
真美(ママが言ってる事が本当だったら、だけど)
579 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/13(木) 08:46:58.52 ID:KIP/7LUx0
真美「……」
真美「まあ、どの道兄ちゃんは後回しだよね」
真美「先に真美がすべきことは」
真美「取引を終わらせることと、この多分だけどパパ人形のぜんまいを回すこと」
真美「……くらいかな?」
真美「他に何かあるっけ……」
真美「ってか、鬼の向かった方って確か……」
真美「……ううん、とにかく行動あるのみ!!」
真美「時間は少ないけど、やるぞ! 真美隊員!!」
行動安価
>>581
580 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/13(木) 16:50:49.33 ID:qvTiFZj0O
鬼の向かった方向って
鏡の間と倉庫、スタート地点,ベニヤ板で封鎖された部屋(荒らされてる)があったと記憶してるけど何か特別なものあったかな?
581 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/13(木) 22:32:59.24 ID:+SC43aoSO
取り引きを終わらせる
582 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/14(金) 23:01:34.29 ID:FtuOBwLd0
時間空きすぎてもうどうなってんのか覚えてない
583 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/19(水) 19:51:09.35 ID:lV2sexe80
全員出てくる(かどうか分からないけど)何年掛かってもいいから完結させてくれ
584 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/20(木) 02:11:56.50 ID:r5B5B6DZO
もうだいぶ終盤なんじゃないかと(勝手に)思ってるんだけど
まだ出ていないの半分以上いるよな…
まぁそこは仕方ないとしても何とかして謎を全部解きたいな〜
気になってしかないな
585 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/21(金) 05:09:50.84 ID:LDblY4l40
真美「取り引きを終わらせちゃおう」
真美「もう燭台の火は残り一個になっちゃったし」
真美「それに今のうちにやっとかないと、鬼が来ちゃうかもしれないもんね!」
―地下
真美「よし、到着」
真美「わわっ!? 檻がひん曲がっってる」
真美「……まあ、あんだけ暴れてればそうなるよね」
真美「って人形の身体は大丈夫かな!?」
人形「そんなやわにできてねぇさ」
真美「あ、ホントだ……よかったぁ」
人形「さぁ、早く俺を元に戻してくれよ」
真美「あ、う、うん!!」
真美が人形の首を身体にあてがうと、光に包まれた
人形は身体を取り戻し、動きだした
586 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/21(金) 05:28:21.32 ID:LDblY4l40
人形「助かったぜ、ありがとよ嬢ちゃん」
真美「すっごく時間かかっちゃってごめんね」
人形「いやいや、気にすんな」
人形「何にせよ身体を戻してくれたことにはちげぇねぇ」
人形「取引成立だ」
人形「いいかい、嬢ちゃん」
人形「あんたに伝える真実は”パスコードは四桁の数字”だ」スッ
真美「!」
真美(ひびきんと一緒だ!!)
真美「これは……」
『1605』
真美(1605……四桁の数字、これもひびきんの時と同じ)
人形「渡すものも渡したし、真実も伝えたな」
人形「それじゃ、残り少ないが頑張ってくれよ」
587 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/21(金) 05:51:43.73 ID:LDblY4l40
真美「うぇ!? ま、まってよ!!」
人形「なんだ? もう俺は用なんかないぜ?」
真美「せっかく取引成功させたんだよ? もっとボーナス的なものくれてもいいじゃん!!」
真美「ずっと連れまわした仲でしょ! ほら、旅は靴ずれってやつっしょ!!」
人形「はは、浅ましい嬢ちゃんだ」
人形「その意地汚さ嫌いじゃないぜ」
真美「だ、だったら!」
人形「ああ、仕方のない嬢ちゃんだ」
人形「そうだな……ん? なるほど」パチン
真美「?」
人形「いいか? 嬢ちゃん、逃げる時は”静かに”だ」
真美「え?」
人形「残り少ないんだ、せめてアイツからは逃げ切ってみせなよ」
588 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/21(金) 05:59:30.97 ID:LDblY4l40
真美「え? え? なんのこと!? アイツって??」
人形「すぐ分かるさ」
人形「ま、俺に出来るのはそれくらいなもんだ」
人形「じゃ、せいぜいもがいてくれよ、嬢ちゃん」
フッ
真美「あ、待っ……むぅ、いなくなっちゃった」
真美「アイツって鬼の事かな……? それとも兄ちゃん?」
真美「……それより燭台はどうなったんだろ」
真美「見に行ってみよう」
―広間
真美「……え? 増えてない」
真美「うそうそ!? 一個のまんまだよ!!」
真美「なんで!? ひびきんの時は増やしてあげてたじゃん!!」
真美「真美だけ嫌がらせ? でも手助けしてくれるって言ってたし……」
589 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/21(金) 06:07:10.25 ID:LDblY4l40
バァンッッ
真美「!!?」
鬼「何処だ、小娘!!」
真美「え……? あ……」サー
真美(そういや鏡の間に頭を置いたまんまだったっけ?)
真美(だからあいつは鏡の間の方に行ってたんだ)
真美(あれ? これ真美やばくない?)カタカタ
鬼「出てこい! 首を刎ねてやる」
真美「……?」
真美(あれ? 絶対見えてるはずなのに、真美気付いてない?)
真美(あ、もしかして人形の言ってたことってこれ?)
真美(いま、こいつは真美の姿が見えてないんだ)
真美(……静かに動けば気付かれないってこと、だよね)
590 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/21(金) 06:13:26.56 ID:LDblY4l40
真美(少なくとも、ここにいたら危ないよね)
真美(どこかに逃げなくちゃ……)
真美(でも何処に行けばいいんだろ……?)
鬼「隠れても無駄だぞ」
鬼「必ず見つけ出してやる」
真美「……」ゾク
真美(早く、この場から離れなきゃ)
戦慄 人形の加護
行動安価
>>592
591 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/21(金) 12:39:48.97 ID:PPozYAjcO
成る程
ここにきて同じパスワードがきたか!
ってことはこの4桁は信じていいのかな?
592 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/21(金) 20:53:24.78 ID:TRrMcq7kO
とりあえず静かにゆっくり書斎の近くに移動
回りにヒントとなるものが無いか調べる
593 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/26(水) 08:08:27.60 ID:flYh3vri0
真美(静かに、そーっと……)ドキドキ
真美(あ、扉……真美が通れるくらいの隙間なら……)
鬼「がぁあああああああああああっ!!!!!!」ガン
真美「!!」ビクッ
鬼「こうなれば虱潰しだ」
鬼「小娘、必ず……ワシが……」ノシノシ
真美(二階に上がっていく……)ドッドッ
真美(今のうちに……)キィィ
―
真美「書斎の近くに来たけど、何かあるのかな……?」キョロキョロ
真美「特に何もないっぽいよ」
594 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/26(水) 08:20:33.68 ID:flYh3vri0
真美(ママは何が伝えたかったんだろう)
真美(書斎の近くって言っても、兄ちゃんがいた何もない部屋と、武器庫くらいしかないよね?)
真美(うん、特に何も落ちてもないし、廊下に変化もない)
真美(ん〜、でもここに来てママが意味の無い事を言うとも思えないし)
真美(誰かに相談しようにも取引が終わってあの人形もいないし……)
真美「うあうあ〜!! そもそももう時間が無いんだったよ!!」
真美「うう、今から真美に出来ることといえば……」
真美「もう一つの人形、この人形のゼンマイを回してみること」
真美「鬼は二階にいったから、兄ちゃんのとこに行ってみる」
真美「天井部屋にも行きたいけど、今は鬼が行っちゃってるから無理っぽいよね」
真美「あ、パスコード! 四桁の数字ってのはひびきんとも同じだったし、もらった数字も四桁だった」
真美「一か八か広間に行って入力してもいいかも!」
真美「鬼もめちゃかんかんだったからあんまり考えてる時間はないかも」
真美「そーきゅーに判断きゃっ!!」
行動安価
>>596
595 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/26(水) 22:29:46.37 ID:DdAS5Gb6O
st
596 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/27(木) 04:16:44.79 ID:OdSamp6RO
えーいままよ
人形に教えてもらったパスワード打ってみる
597 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/27(木) 06:54:17.15 ID:fAB9MG1W0
真美「……ここまで来たら、パスコードを入力してみよう」
真美「まだ誰もパスコードは入力してみたことないもんね!」
―広間
真美「鬼は……うん、いないね」
真美「広間の中心、この大きな柱の前にある機械」
真美「これに触れたら……」スッ
『パスコードを入力してください』パッ
真美「でた」
真美「えっと、人形から貰った数字は……んしょ」
『1605』
真美「1、6、0、5……うん、間違ってないよね」
真美「よし……えいやっ!!!」ピッ
カチ……ガガッ……ガ―ッ
598 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/27(木) 07:01:37.35 ID:fAB9MG1W0
真美「……開いた」
真美(でも確か、書斎にあった手記もパスコード入力して全部開いてたんだよね……?)
真美「……う〜ん」
真美「中はただのエレベーターっぽいけど」
真美「ボタンとかは何もなさそう」
真美「……ん?」
『10』
真美「10……? なんの数字だろ」
『9』
真美「えっ!? これってカウントダウン!!?」
真美「まってこれ0になったら閉まっちゃう感じ!?」
『8』
真美「うあうあ〜!! ちょっと待ってよ〜!!!」
真美「どどど、どうしよう!!」
『7』
599 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/27(木) 07:06:35.29 ID:fAB9MG1W0
真美(あと7秒しかないよ〜!!)
真美「乗るか乗らないか……だよね」
真美「ううう〜」
真美「どの道あと少しで真美も人形になっちゃうんだよね」グスッ
『6』
真美「もう何が正解か分かんないよ〜っ!!」
真美「兄ちゃん!! 亜美ぃ!! 助けてよー!!!」
『5』
真美「ううっ」
真美「もう時間が無い……」
真美「真美は……真美は……」
『4』
行動安価
>>601
600 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/27(木) 08:10:07.04 ID:TFD8LZr7O
これってスルーしたらもうダメなやつだっけか
601 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/27(木) 10:25:17.10 ID:UEu+w4GNO
乗るしかない
602 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/27(木) 11:10:27.21 ID:H44JrYA5O
このビッグウェーブに
603 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/27(木) 12:16:41.69 ID:EVbnlBXwO
まぁここまで来たら乗るしかないよね
ついに大きかったエレベーターの謎が進展するのか?
604 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/27(木) 22:44:25.15 ID:fAB9MG1W0
真美「……っ」バッ
真美「はぁはぁ……乗っちゃった」
『3』
真美「あ、中もちょうど階数が出るとこにカウントが出るんだ」
真美「本当にエレベーターみたい」
『2』
真美「……」
真美「うぅ」
『1』
真美「……あ」
『0』
カチッ……ガガッ……ズズズ
真美「閉まっちゃった」
真美「これで、後戻りは……できない」
605 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/27(木) 23:13:57.05 ID:fAB9MG1W0
真美「……」ドキドキ
ウン……ウィーン
真美「わっ、動き……だした?」
真美「……」
真美「これ、下に向かっていってる感じがする」
真美「!?」
真美「ああ……周りがだんだん暗く……」ジワ
真美「じゃあ……真美は……っく」
真美「真美、頑張ったよね……」グスッ
真美「きっと真美が人形になっちゃっても次の皆が……きっと、きっと」
真美「やだぁあああああああああああ!!!」
真美「怖いよ!! やだやだ!! 誰か助けてっ!! うぇぇっ……!!」ポロポロ
真美「兄ちゃん!! 亜美!! 皆ぁああああっ!!!!」
真美「うわぁあああああああああああ!!!!」
606 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/27(木) 23:38:37.21 ID:fAB9MG1W0
真美「だれか……かみさま」
真美「だれか……うくっ……にいちゃ……」
真美「おねが―……
真美を乗せた箱は深く深く沈んでいく
光を失い、境界を失っても深く深く
暗い闇の底で哀色の悲鳴が響き続けた
……悲しまなくても大丈夫よ、仲良くしてあげるから……
―BAD END―
607 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/27(木) 23:42:18.88 ID:YHPqRbWio
えぇ・・・
608 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/28(金) 02:49:42.90 ID:hRTxtBFaO
どこに行くかもわからぬままやん…
609 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/28(金) 04:14:34.62 ID:51pOsI+0O
改めて見返すと
響頑張ってたな…
次は妹の亜美の番か?
610 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/28(金) 06:45:46.58 ID:PbpCPxmc0
―コンティニュー
アイドル選択
※既出キャラ下
>>612
611 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/28(金) 07:13:15.39 ID:QYOkcZaUo
踏み台
612 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/28(金) 07:48:16.73 ID:/mBYPU9JO
ミッキ
613 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/28(金) 08:56:51.14 ID:YgUPWmH8o
これは
>>1
から何かしらのヒントとか無いのか……
614 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/28(金) 21:29:58.68 ID:O9fxGvEuO
亜美ェ…
615 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/29(土) 09:28:38.78 ID:x0ABEMVno
これエレベーターが死亡フラグってわけじゃないよな?
616 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/07/29(土) 14:00:13.80 ID:ESpyAvlK0
美希「んぅ……?」
美希「……」ボー
美希「次はミキってこと?」
美希「めんどくさいの」
美希「こういう頭を使うのは律子とか、千早さんがやるべきだと思うな」
美希「それに、ミキがやんなくたって、きっと誰かが頑張ってくれるの」
美希「……でも真美達も頑張ってたからミキだけがやんないのも違う、かな?」
美希「さっさと終わらせて、一眠りするの!」
行動安価
>>618
美希 睡眠有効
幸運
617 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/29(土) 14:17:07.53 ID:GXVemEEA0
↓
618 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/29(土) 17:02:18.66 ID:x0ABEMVno
人形との取引を引き伸ばす理由はなくなったし、まずはそこからかな?
時間消費してなかったらボーナスつきそうだし
619 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/30(日) 03:25:25.61 ID:emkQOlvEO
いきなり取引しに行くんか
620 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/30(日) 03:26:49.73 ID:emkQOlvEO
まぁ、その後で色々回収すればいいかな?
621 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/07/30(日) 06:25:11.89 ID:RsoUEVPHO
幸運?
今後どんな影響が?
今回は取引終わったら
即効エレベーターもアリやな〜
622 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/01(火) 08:30:11.53 ID:/PCc+wVO0
美希「まずは取引ってのをするの」
―広間
美希「あっ! ハニー!!」
美希「そうなの! ハニーを助けるべきなの!!」
美希「ハニーはなんだかここの事をよく知ってそうだし」
美希「ハニーを助けたらこんな所、すぐに脱出出来ちゃうの!」
人形「そいつに話しかけても意味ないぜ?」
美希「あ、取引なの」
人形「ん? 嬢ちゃん、何で取引の事を知ってるんだい?」
美希「え? 取引してくれないの?」
人形「はは、まあ何でもいいか」
人形「嬢ちゃんが知ってるのか知らないのかは分からないが」
人形「取引ってのは、見ての通り首だけの俺を、この館のどこかにある身体のもとへ連れて行って欲しいんだ」
美希「うん、行くよ」
623 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/01(火) 08:38:04.20 ID:/PCc+wVO0
人形「話が早くて助かるねぇ」
人形「もし取引が成立したら、嬢ちゃんにとって大事な大事な真実を一つ教えよう」
美希「あふぅ、わかったの」
人形「マイペースな嬢ちゃんだなぁ」
人形「それじゃ、よろしく頼むぜ」
美希「はーい」
美希「それじゃ先に鍵を取りに行かないとっ」
美希「ハニー、またあとでね!」ヒラヒラ
仮面「……」
美希「鍵は……確か二階にあるんだっけ?」
人形「俺に聞かれてもなぁ」
仮面「……」
624 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/01(火) 08:47:21.30 ID:/PCc+wVO0
―二階
美希「え〜っと、ここら辺に……あ、あったの!」スッ
美希「ん〜、もう見慣れちゃったけど、やっぱり趣味が悪いって思うな」
美希「ミキ的にはもうちょっと可愛い服とか着せて」
美希「部屋全体をもっと明るめにするといいのに」
美希「せっかく広い部屋なのにもったいないって感じ」
美希「……あ、今は取引の最中だったの」
美希「あとは地下に行くだけだよね?」
―広間
美希「あ、やっぱりハニーがどこかに行っちゃってるの」
美希「きっと、何もない部屋に行ってるんだよね?」
美希「ん〜」ウズウズ
美希「我慢我慢、まだ手鏡もないから会いに行っちゃいけないの」
625 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/01(火) 09:00:36.10 ID:/PCc+wVO0
美希「さっさと取引を終わらせちゃうの!」
―地下
美希「皆の夢で見てたより、地下って広く感じるの」
美希「えっと奥の檻だよね?」
美希「あ、これなの!」
人形「おお! これだよ! これ!!」
人形「ささ、嬢ちゃん! 早く俺の身体を元に戻してくれよ」
美希「そんなに焦らなくても分かってるの!」ガチャン……キィイ
美希「身体のとこまで持って行けばいいんだよね?」
人形「ああ、頼むよ」
パァア
美希が人形の身体に首を宛がうと檻全体が光に包まれた
人形は身体を取り戻し、動き始めた
626 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/01(火) 09:12:37.92 ID:/PCc+wVO0
人形「いやぁ、助かったぜ嬢ちゃん!」
人形「まさかこんなに早く戻れるとは思ってもなかったよ」
人形「やるもんだねぇ」
美希「それはよかったの」
人形「取引成立だ」
人形「嬢ちゃん、あんたに伝える真実は”パスコードは四桁の数字”だ」スッ
美希(真美達と同じなの)
美希(それから数字は……)
『1009』
美希(数字自体は違うけど、四桁の数字なの)
美希(でも真美はこの人形から貰った数字でやられちゃってたから)
美希(これはハズレって感じでいいのかな?)
627 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/01(火) 09:20:50.32 ID:/PCc+wVO0
人形「ん〜身体があるってのは幸せだねぇ」
人形「実に気分がいいや」
人形「この気分の良さを嬢ちゃんにも分けてあげよう」パチン
美希「?」
美希「何も変わってないよ」
人形「そりゃ、嬢ちゃんには何もしてないからな」
人形「ただ、嬢ちゃんがここで足掻くなら、悪いようにはしねぇさ」
美希「んん? よく分かんないの」
人形「はは、まあ頑張ってくれよ」
人形「健闘を祈ってるぜ! じゃあな」フッ
美希「あ……消えちゃったの」
美希「何が何だか分かんないの」
628 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/01(火) 09:26:22.40 ID:/PCc+wVO0
―広間
美希「とりあえず広間に戻ってきたけど」
美希「燭台の火はまだ全部ついてるし」
美希「あの人形の言ってた事はなんだったのかな?」
美希「ん〜……」
美希「考えても仕方ないの」
美希「次はどうしようかな?」
美希「ミキ的にはハニーを早く助けたいけど」
美希「他にもやんなきゃいけない事もいろいろあるんだよね?」
美希「う〜ん……」
行動安価
>>630
629 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/01(火) 11:07:48.43 ID:jTU/WtcoO
もしかしてエレベーターに乗る前になんらかの行動が必須?それとも強制的に一個火が消えるとか
630 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/01(火) 11:17:57.84 ID:KTodrRqbO
手鏡入手してPに会いに行く
631 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/01(火) 15:06:03.59 ID:/PCc+wVO0
美希「やっぱりハニーに会いに行くの!!」
―
美希「えっと、書斎側の両開きの扉を開けて、すぐ左の部屋」
美希「この部屋の着せ替え人形が持ってる鍵がいるんだよね?」キィ
美希「いたいた! 鍵貰ってくね?」
美希「……この子がママなんだっけ? 一応この子も物置に連れていった方がいいかな?」
美希「あ、ママの下の紙は……」
『501』
『ダイジナ ダイジナ イノチ ナクストオワリ オニンギョウ』
美希「む〜、結局この数字はなんなのなの」
美希「あ、ついでに引き出しの鍵も取っておくの!」ガラ
『気をつけろ……首だけの人形は……信じるな』
美希「これは、鬼の人形の事で多分間違いないって思うな」
632 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/01(火) 15:27:34.95 ID:/PCc+wVO0
美希「鍵も手に入れたし、物置に移動するの!」
―物置
美希「ママは物置の人形の隣に置いといて……」
美希「けほっ、この埃かぶった箱の一番下の木箱に……」カチ
『きらい きらい かがみは だいきらい』
美希「うん、ハニーは今鏡がとっても嫌いなの!」
美希「よっ、手鏡も手に入れたからハニーの所に行くの!」
美希「待っててね! ハニー」
―
美希(何もない部屋の前まで来たの)
美希(ミキ、ハニーの前で名前言ってないよね?)
美希(手鏡もちゃんと持ったの……!)
美希(じゃあいくよ……)
633 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/01(火) 15:48:58.53 ID:/PCc+wVO0
美希「……」ガチャガチャ
美希「あれ? そっか、閉まってるの!」
「誰だ?」
美希「ハニー!」
「は、ハニー? 君は誰かな?」
「ごめんよ、声だけじゃ分からなくて」
美希「……」
「目が覚めたらここにいてね」
「鍵はかかってるし、気味の悪い仮面しか部屋にはないしで困ってたんだ」
「よかったら、ここの鍵を探してくれないかい?」
「……あれ? 聞こえてるかい?」
「おーい」
美希「聞こえてるの」
634 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/01(火) 15:56:05.80 ID:/PCc+wVO0
「よかった……あ、そうだ君の名前を教えてくれるかい?」
「もし君が鍵を探してくれた時、君である確証が欲しいんだ」
「それにもしかしたら俺達、知り合いかもしれないしね」
美希「……ハニー」
美希「ごめんね、名前は教えてあげられないの」
「え……?」
「あ、もしかしてユキホか?」
美希「ううん」
「じゃあマミか?」
美希「違うの」
ドンッ
美希「!!」ビクッ
「じゃあなんなんだ? お前のナマエは!!」
635 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/01(火) 16:01:46.81 ID:/PCc+wVO0
美希「は、ハニー?」
「教えろ」ドン
「おしえろ」ドンドン
「オシエロ」ドンドンドンドン
美希「ひぅっ!」
仮面「教えないなら……力ずくだ」ガチャ
美希「!!」バッ
仮面「なっ!?」
美希「鏡が苦手なのは分かってるの!!」
仮面「くっ……」ダダダ
美希「あ! 待つのっ!!」タタ
636 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/01(火) 16:10:07.07 ID:/PCc+wVO0
―
仮面「……っ」ダダダ
美希「速いの……!」タタタ
仮面「……!」ガチャ…バタン!!
美希「あ!」ガチャガチャ
美希「ハニー! 開けるの!!」ガチャガチャ
美希「おーい!!」ドンドン
美希「……」ガチャガチャ
美希「むぅ……作戦会議なの」
美希「えっとここは最初に目が覚めた部屋だよね?」
美希「うん、物置の目の前の部屋」
美希「思ったより逃げ足が速くてびっくりしたの」
637 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/01(火) 16:19:48.23 ID:/PCc+wVO0
美希「とにかく分かった事は、名前を知られなければ身体はピンピン動くってこと」
美希「鏡を持ってればハニーは逃げていくってこと」
美希「この二つは間違いないの」
美希「でもアレだけ早く逃げられたら捕まえられないの」
美希「どこかの部屋に逃げ込まれると鍵もかけられちゃうし」
美希「すっごく厄介なの」
美希「この後ハニーがどう動くか分かんないのもモヤモヤするの」
美希「……あ、そういえばママはハニーの居場所も知ってたし、掛ってる鍵も開けれたの」
美希「ママはハニー専用のお助けアイテムってやつなのかも」
美希「でもママはすぐに消えちゃったし、一回しか使えない感じだったよね?」
美希「むむ、しんちょーに使わないといけないの!」
638 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/08/01(火) 16:25:03.72 ID:/PCc+wVO0
美希「あふぅ、沢山考えたからちょっと眠くなったの」
美希「今一番安全なのは、鏡の間かな?」
美希「ん〜、でもどうやってハニーを鏡の間に連れていけばいいんだろう……」
美希「う〜ん……」
美希「先に他の事をやるのも一つかもしれないの」
美希「何かしてたらいい考えが浮かぶかもしれないし」
美希「ここにいるよりかはマシだよね?」
行動安価
>>640
639 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/08/01(火) 16:39:18.57 ID:NcDxGgm+o
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