紗南「仮面ライダーサナ」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/15(火) 19:42:47.90 ID:ZTyGLDnn0
仮面ライダーエグゼイド×シンデレラガールズSS
ギャグ要素は基本ないです。シリアスな展開。仮面ライダーエグゼイド要素は変身アイテムくらいで別にクロスものというわけでもありません、あしからず

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1479206567
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/15(火) 19:43:46.49 ID:ZTyGLDnn0
「うぐっ、げほぉっ」

スーツ姿の男が、大きくむせて尻餅をついた。
彼は先程まで、5メートルは手前にいたはずだった。そして今その場には、赤いリボンが様々に巻き付いた怪物が掌を突き出した姿勢で立っている。

「弱い…」

怪物は、反響する女性の声で呟いた。

「『まゆは俺が守る』…?あなたたちは所詮私たちに成り代わるだけの卑小な存在…非力を知りなさい…」

「おごっ…げほぁ…」

スーツ姿の男…アイドル事務所「御白(ミシロ)プロダクション」のプロデューサーは、フラフラと立ち上が…ろうとして

「ぐぅぅ…」

どさ、と再び崩れ落ちた。体の丈夫さだけが取り柄で、若い頃といえば喧嘩負けなしの「鬼神」と呼ばれた男だったが
眼前の怪物は文字通り「人外の強さ」であった。

(すまん…まゆ…俺は、お前を…大切な担当アイドルの一人も、守れない男だ…)

プロデューサーの歪んだ視界には、怪物の後ろ、桃色のワンピースに身を包んだ少女に向けられていた。
佐久間まゆ。彼の担当するアイドルの一人…彼に好意を抱き、彼を追ってアイドルになった少女。
そして彼もまたその少女の好意に答えるように、精一杯守り、プロデュースしてきた。
…なのに今は、薄汚れた地面に横たわりピクリとも動かない。

「私にはわかる…お前の死によって、私は完全な姿になる…」

リボンの怪物はゆっくりとした足取りで、プロデューサーににじみ寄っていく。
まるで彼を…そして虚ろな目でそれを見つめるしかできない少女を絶望させるかのように
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/15(火) 19:44:16.26 ID:ZTyGLDnn0
(いや…プロデューサーさん…いや…!)

「ま、ゆ…!」

まゆの心の叫びが、プロデューサーの手に取るように分かった。

「さぁ…これで…」

「…!」

怪物が腕を振りかざした。
プロデューサーは、思わず目を強く閉じた。夢なら覚めてくれ、と浅はかな希望に縋って

「……」

5秒、10秒…体感時間が伸びていく。何も起きない

「夢…?」

浅はかな希望が叶ったのか、しかし確かな痛みが現実であることを伝えている。
プロデューサーは目を開いた。
眼前に、ショッキングピンク色の、もう一人の怪物…否、人型が立ち塞がっていた。

「えっ…?」

思わず声を上げた。当然だ、その人型は、振り下ろされた怪物の腕を、クロスした両腕で見事に受け止めていた。
その両足は、軽くアスファルトに沈み込み、衝撃の強さを物語っている。しかし…

「…フンッ!」

人型が力を込めると、バシッ!と怪物の腕が弾き返された。
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/15(火) 19:46:07.63 ID:ZTyGLDnn0
「…貴様、何者」

リボンの怪物は数歩後ずさり、怪訝な声を上げた。

「…仮面ライダー」

「仮面…ライダー?」

今度はプロデューサーが怪訝な声を上げる番だった。

「仮面ライダー…って、日曜の朝にやってる特撮の…あれか…?げほっ」

彼は再び咳き込み、地面に手を付いた。

「…大丈夫か?立てるか?」

人型は、眼前の怪物を見据えたまま彼を労わるように話しかけた。

「…ああ、ああ、大丈夫…体の硬さだけは、自信がある」

フラフラとしながらも、プロデューサーは立ち上がる。

「まゆさんを、早く安全な場所へ」

「…ああ、分かった」

フラフラとしながらも、彼は自分のアイドルの元へと歩みを進める。
怪物は、生気のない瞳でそれを睨みつけたが、しかし動きはしなかった。

「邪魔をするな…」

再び眼前を睨みつける怪物。その目線の先に立つ"仮面ライダー"が、ゆっくりと拳を構えた。

「いいや、するね。それにこれは邪魔なんかじゃない。"正義"だ」

プロデューサーはまゆを抱え、建物の影へと消えていった。

「さあ、『ノーコンテニューでクリアしてやるぜ!』」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/15(火) 19:47:54.66 ID:ZTyGLDnn0
――――数週間後

「よっし!クリアー!」

「…むぅ、本当にすごいですね紗南さん。私が何度も挑戦してようやく突破したところを、こんなにもあっさりと」

アイドル事務所「御白プロダクション」の1ルーム。二人の少女が携帯ゲーム機をそれぞれ手に、楽しげにはしゃいでいた。

「パズルゲームっていうのはさ、全体を素早く見てどれを動かしたらつながるかを把握するのが大事なんだよ。
 ありすちゃんは頭もいいんだし、すぐ出来るようになるって!」

「橘です。…そう簡単に言わないでください、勉強ができるのと、ゲームが出来るのは違うんですよ」

ありすと呼ばれて不満げな顔をした少女は、再びゲーム画面に向き直る。

「ほら、ここはこうすれば…」

「黙っていてください。私だって……」

もう一人の三つ編みの少女、紗南は、ありすのゲーム画面をなぞって攻略法を教えるが、素直じゃない彼女は受け入れない。
しかし、他の解法は見つからない。

「…むぅ」

渋々といった様子で、ありすは先ほど紗南がなぞった通りにパズルのドロップを動かした。
ビシビシバシッ!
小気味良い音が響き、カラフルなドロップが次々消えていく。

『ステージクリアー!』ピロピロリーン

「やった!」

「…なんだか飽きました」

「えっ!?」

紗南が喜んだのも束の間、ありすはゲーム機をぽいとテーブルに放ってしまった。

「紗南さんが教えてくれるんじゃ、パズルの意味ないじゃないですか。自分で考えなきゃ楽しくないです」

「そっか、そうだよね…ごめん」シュン

「別に…そんなに落ち込まなくてもいいです」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/15(火) 19:48:56.12 ID:ZTyGLDnn0
ありすは再び放ったゲーム機を手に取り、側面に刺さっていたカセットを抜いた。
大きなグリップのついたカセットには『パズル&ウィッチーズ』と書かれている。

「紗南さんの持ってるゲーム、貸してくれませんか」

「え?」

「私が得意そうなのでお願いします」

「…うん!いいよ!どれがいいかな〜」

紗南は先ほどの落ち込みようもどこへやら、自分のポーチをゴソゴソと探り始めた。
と、その時だ。

ゴトンッ

「…ん?」

部屋の入り口で、何かが落ちるような音がした。

「何でしょう…?」

「なんか落ちるようなものあったかなあ?」

二人はソファから立ち上がり、入口へ
そこには、なんとも形容しがたい、派手な色をした物体と

「…ゲームガシャット?」

大きなグリップの付いた、先ほどと同じ形状のゲームカセットが落ちていた。

「これ、パズル&ウィッチーズのガシャットですね…私のじゃありませんよ?」

「分かってるよ、こっちは…ゲームセンター14(フォーティーン)じゃん!今日発売の!」

「…確か、14種類のレトロゲームが収録されたガシャットでしたよね」

「うん!私欲しかったんだー!ねえねえ、これやろうよ!」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/15(火) 19:49:57.14 ID:ZTyGLDnn0
「えっ…ダメですよ!誰かの落し物なんですから、プロデューサーさんに届けないと…」

「ちょっとだけ!お願いっ!」

「…まあ、プロデューサーさんもまだ帰ってきませんし、それまでなら」

「やった!ありがとうありすちゃん!」

「だから橘です!」

紗南はウキウキした様子でソファに戻ると、ガシャットをゲーム機に差し込んだ。

「…あれ?」

「どうかしましたか?」

「…始まんない、おかしいなー接続が悪いのかな?」

紗南は一旦ガシャットを抜くと、端子にフッと息を吹きかける。

「…それやると錆びるからダメなんですよ?」

「えー、でもこれ効くよ?」ガシャッ

「…やっぱりつかない」

「故障品でしょうか…」

「そっちのパズウィチも貸して」

「パズ…?ああこれですか」

ありすは手に持っていたパズル&ウィッチーズのガシャットを渡す。

「んー、こっちもダメだ。動かない」

「…あ、あれが関係あるんじゃないですか」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/15(火) 19:50:19.92 ID:o8Ri6RhTo
このスレは南条ちゃんに監視されています
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/15(火) 19:50:47.30 ID:ZTyGLDnn0
ありすは再び入口へ行き、一緒に落ちていた形容しがたい形状の塊を拾う。

「…ほら、ここに端子があります。差さりそうです」

「…でもこれ、どう見てもゲーム機には見えないよ?」

「でも、一緒に落ちてたんですし…何か関係あるはずです」

「ま、やってみればわかるか」

紗南はくるりとゲームセンター14のガシャットを回す。その時、ガシャットの隅がカチリと凹んだ。

「ん?」

『ゲームセンター14(フォーティーン)!』ピロピロパローン!

「うわっ!」

「きゃあっ!」

その途端、ガシャットからタイトル音声が流れ始めた。思わず持っていたもの取り落とす紗南とありす。
ガシャットの端子は黄色に発光し、そして差し込み口もまた、呼応するように明滅し始める。

「…!紗南さん、後ろ!」

「えっ?」

目を見開いて後ろを指差すありす、振り向く紗南。
紗南の背後の空中に、「GAME CENTER 14」のタイトル画面が浮かび上がっていた。

「何、ですか、これ…」

「新型の、ゲームガシャット…?」

「まさか!何もなしに空間に映像を映し出す技術なんて聞いたことありません!そもそもどうやってプレイするんですか!」

「…これだ!」

紗南は足元にあるデバイスと、ガシャットを拾い上げる。
途端に、紗南の脳内にイメージが流れ込んできた。使い方のイメージだ。
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/15(火) 19:52:16.87 ID:ZTyGLDnn0
「…説明書ってわけね」

紗南がニヤリと笑う。

「ちょっと、紗南さん…?」

怪訝な顔をするありすをよそに、紗南はそのデバイスを腰に当てた。
シュイイン、ガチッ

「えっ?」

デバイスからベルト帯が伸び、紗南の腰に固定される。
紗南はガシャットを構えた、自然と口から言葉がこぼれた。

「…変身!」

そして、ガシャットをスロットに差す!

『ガシャット!』
『レッツゲーム!メッチャゲーム!ムッチャゲーム!ワッチャネーム!?』

『アイムア…アイドル!』

「きゃっ!?」

まばゆい光が、紗南を包み込んだ。

「紗南さん!?」

一人事態の飲み込めないありすだけが、紗南の安否を気遣う。

「大丈夫、使い方はわかるから!」

紗南の声が聞こえ、光が収束していく
その中から現れたのは

「…紗南、さん?」

「うん!」

「…なんですか、その姿」

「…うわ!なんだこれ!」チョーン

紗南の姿はありすよりも背の低い3頭身の姿になっていた。
衣服も先ほどとは違う、まるでアイドル衣装のようだ。
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/15(火) 19:53:29.55 ID:PYnUNdoJ0
レベル1はぷちデレラ状態なのか
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/15(火) 19:53:45.35 ID:ZTyGLDnn0
「と、いうか…本当に大丈夫なんですか…?これ、生きてるんですか…!?」

ありすは目を白黒させっぱなしだ。

「う、うん…体は何ともないよ。あ、というかそうだ、ゲーム!これはゲームなんだから…敵はどこだー!?」

「え、え?何言ってるんですか!ここは現実です!敵なんているはず…」

「きゃああああああっ」

とその時、外から悲鳴が聞こえた。

「ああもう!今度は何ですか!」

ありすはもう付いていけないとばかりに窓から外を、広いプロダクションの敷地を見渡して

「…もうイヤ」

そのまま崩れ落ちた。

「ありすちゃん!?大丈夫?」

3頭身のままの紗南がそれを支える。そして紗南も外を見た。
奇妙なでこぼこしたオレンジ色の球体が、そこにあった。

「なんなんですか…さっきから訳のわからないことばかり…ゲームのしすぎですか?これは現実ですか?」

「大丈夫、現実だよありすちゃん。待ってて、今終わらせるから」

「えっ…?終わらせるって、何を」

ありすが顔を上げたとき、すでに紗南は窓から飛び出していくところだった。

「…っちょ、ここ5階!」

ありすが慌てて下を覗く。
紗南は着地と同時に前転、そのままスタッと立ち上がった。
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/15(火) 19:56:05.93 ID:ZTyGLDnn0
「おいそこの!」

紗南はそのまま、オレンジ色の物体を指さし呼びかけた。

「このゲーマーアイドル、紗南が相手だ!」

「…紗南?なのか?」

すぐそばから声がした。紗南が振り向くと、スーツ姿の偉丈夫がそこにいた。

「あ、Pさん…ちょっと待ってて、これクリアしたら説明する…からっ!」

「うおっ!?」

オレンジの球体が泡だったかと思うと、一瞬にして拳が生え、紗南を殴りつけんとした。
紗南は素早く前転し回避。

「それっ!」

そのままの勢いで殴りつける。オレンジの物体は苦し気にうごめいた。

「そらそらそらそら!」

畳みかけるようなジャブ。
それはさながら、ゲームセンター14に収録された「シティファイト」の技「マシンガンジャブ」を彷彿とさせた。

「ここでドラゴンアッパー!」

「からの↓↑←+P!地殻割り!」

強烈なアッパーカットからの、急降下での蹴り。シティファイトの鉄板コンボだ。

「おまけに、覇気弾!」

これは彼女のオリジナルコンボ。素早いコマンドでさらに衝撃波を浴びせかける。大ダメージ!

オレンジの球体は苦し気に泡立ちながら、分解、消滅していく。

「よっしクリアー!楽勝だね!」ブイ

「紗南さん!」

「ありす、オイこりゃどういう事だ」

息を切らしてプロダクションビルから出てきたありすにプロデューサーは駆け寄った。
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/15(火) 19:58:58.22 ID:ZTyGLDnn0
「私だって知りたいですよ!急に…急にあの、紗南さんが腰につけてるのが入り口に落とされて、それで…」

ありすは咳き込み、頭を抱えた。まだ混乱しているのだ

「クッソ…話はあとで聞く、とりあえず避難だ。おい紗南!お前も!その姿も後で聞く!」

「まだだよ!」

「…ハァ!?」

「第二ラウンド…あるみたい」

紗南は分解消滅したオレンジ色の物体を見据えた。
オレンジ色の粒子が、人の形を取っていく。

「ああ…全く、二度と邪魔だては入らないと聞いていたのに…」

粒子が固まり形作られたのは、カウボーイハットのような意匠を持つ、ガンマン風の怪物だった。

「…あれは」

プロデューサーは思い出す。数週間前の事を
リボンの怪物に襲われた時のことを

「…クソ、もう二度と俺のアイドルをあんな目に合わせてたまるかよ…!」

プロデューサーは走り出そうとした。だが、袖を掴まれてたたらを踏んだ。

「…ありす」

「嫌です…プロデューサーさんがいなくなるのは、嫌です。
 また、まゆさんの時みたいにボロボロになって帰ってくるんですか?もう、あんな姿のプロデューサーさんは見たくないんです」

「……すまん、でも」

「大丈夫だよPさん」

紗南が怪物を見据えたまま言った。

「あたしは、最強のゲーマーアイドル、三好紗南だよ!」
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/15(火) 20:00:16.10 ID:ZTyGLDnn0
「おい、何言って…」

「おいおい、レベル1で歯向かう気か?」

プロデューサーの言葉をさえぎって、ガンマン風の怪物は腰のホルスターから二丁拳銃を取り出すと、クルクルと弄んだ。

「レベル…?ああ、なるほどこれね」

紗南はベルト中央、ピンク色のレバーに手をかけた。

「くく…戦いはフェアで行こうじゃないか。それがオレの流儀だ」

「へえ、物分かりいいじゃん。じゃ、遠慮なく!」

紗南はレバーを右へと開く。

『ガッチャーン!』
『レベルアップ!』
『2(トゥー)!4(フォー)!8(エイト)!16(シックスティーン)!ゲームセンター14(フォーティーン)!』

開かれたベルトから光と音声があふれ出し、それとともに紗南の姿がギュン!と切り替わる。
以前と同じ頭身に戻り、伸びた腕に、足に、新たな衣装のディテールが組み込まれる。

「さあ、第二ラウンド開始だ!」

「ハハハッ!いいぜェ!」
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/15(火) 20:01:48.80 ID:PYnUNdoJ0
ゲームパフォーマーみたいな感じか
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/15(火) 20:02:38.27 ID:ZTyGLDnn0
「クソ…何がどうなってやがるんだ…ありす、大丈夫か?」

紗南とガンマン怪人の戦いから逃げるように、プロデューサーはありすの手を引いて広場を横切っていく。

「…少し、落ち着いてきました。
 ! プロデューサーさん、あれ!」

ありすが戦いあう二人の後方、倒れた人影を指さした。
桃色のパーカー、ハネっ毛。

「あれは…未央!?」

自分の担当ではないが、同じプロダクションのアイドル。
それも、最近で一番人気のユニット「ニュージェネレーションズ」のリーダーを務めるアイドルだった。

「クソ…巻き込まれたのか…?ちょっとここで待ってろありす!」

「えっ!プロデューサーさん!?」

プロデューサーはありすの手をほどき、未央のもとへ走り寄る。

「未央!おい未央!」

「プロ、デューサー…?」

「ああ、あ、いや、お前のプロデューサーではないが」

「へへ…同じプロデューサー、じゃん…」

「おい、しっかりしろ…!どうしたんだ、どっか怪我は!?」

「無い…と思う。でも、体が重くって…」

「待ってろ、安全なところに…」

「おっとお!ソイツは置いていってもらおうか?」

「!」

未央を抱えたプロデューサーの眼前に、ガンマン怪人が立ち塞がった。

「くそ…俺は、もう二度とアイドルを傷つけないって、決めたんたぞ…」

「ハッ!なら守ってみせなァ!うごあ!?」

ピストルを構えたガンマン怪人の腕に、光の矢が突き刺さった。

「あんたの相手はあたしだよ!」
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