穂乃果「私が音ノ木坂のテッペンを取るよ!」

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/14(月) 18:08:48.44 ID:NdWoI8cy0
穂乃果(私、高坂穂乃果! この春から高校二年生!)

穂乃果(……のはずだったんだけど)



穂乃果「嘘…」

穂乃果「この私が…」

穂乃果「……留年なんて嘘だよぉ」ガーン




穂乃果(一年生のときの成績が悪すぎて留年になっちゃったんだ……)

穂乃果(こんなことなら、無理して進学校なんて受験せずに海未ちゃんとことりちゃんと一緒に音ノ木坂に行けばよかったよぉ)ズーン

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1479114528
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/14(月) 18:10:50.66 ID:NdWoI8cy0
穂乃果(そして……二回目の高校一年生もあっという間に一ヶ月が過ぎ、中間テストを受けたんだけど)

担任「高坂さん、このままだと貴女また留年することになるわよ」

穂乃果「えぇ!? 一年生のときよりも点数上がってますよね!?」

担任「……はぁ、貴女ねえ、一桁だったのが二桁に乗っただけで、全部赤点ということには変わりはないのよ」

穂乃果「そんなぁ……中学校のときは補習出てれば卒業できたのに!」

担任「中学校と高校は違うんですよ。しかも貴女の通ってた中学校って不良だらけの底辺学校でしょう? うちは進学校なんですから、同じように行くとは思わないでくださいね」

穂乃果「うぅ……」ズーン
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/14(月) 18:12:04.16 ID:NdWoI8cy0
穂乃果「はぁ……」

穂乃果(やっぱり喧嘩ばっかしてた私が、今さら勉強を頑張ろうとしても無理だったのかな……)

穂乃果(海未ちゃんとことりちゃんと一緒に遊んでた頃が懐かしいや)

「……あら? もしかして穂乃果ちゃん?」

穂乃果「え? あ、ことりちゃんのお母さん! こんにちは!」

理事長「こんにちは、久しぶりね。どうしたのこんな場所で黄昏たりして」

穂乃果「……実は」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/14(月) 18:13:34.63 ID:NdWoI8cy0
理事長「なるほど…進学校は大変なのね」

穂乃果「はい……それで、音ノ木坂に行ってた方が海未ちゃんもことりちゃんも一緒だったし、今よりずっと楽しかっただろうなぁって思ってたところだったんです」

理事長「……」

穂乃果「はぁ……また留年したらどうしよう」

理事長「ねぇ、穂乃果ちゃん」

穂乃果「なんですか?」

理事長「もし良ければなんだけど、うちの学校に転校してみない?」

穂乃果「……え?」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga ]:2016/11/14(月) 18:14:40.15 ID:NdWoI8cy0
穂乃果(そうしてことりちゃんのお母さんに誘われて、私は音ノ木坂に転校することを決めたんだ!)

穂乃果(お母さんとお父さんにも私が無理していたことは見抜かれていたようで、転校したいって相談したら快く受け入れてくれたよ)

穂乃果(前の学校では留年しちゃったけど、音ノ木坂は私と同じレベルの人達がいっぱいいるみたいだから留年する心配はないみたい!)

穂乃果(一年生からやり直すことには変わりはないけど、今度こそちゃんと頑張るぞー!)

穂乃果「頑張るぞー!!」

雪穂「お姉ちゃんうるさい!」
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga ]:2016/11/14(月) 18:17:19.55 ID:NdWoI8cy0
<高坂家、玄関>

穂乃果「おっけー、これで準備よし!」

雪穂「そっか、今日から音ノ木坂だっけ」

穂乃果「うん! 久々に海未ちゃんとことりちゃんに学校で会えるよ〜」

雪穂「一学年上だけどね」

穂乃果「うっ…それは言わないでよ」

雪穂「はいはい、私と同じ学年にならないように頑張ってよ?」

穂乃果「も〜、前の学校とは違うんだから大丈夫だよ!」
雪穂「ならいいんだけどね…あれ? そろそろ時間じゃない?」

穂乃果「あっ、本当だ! それじゃいってきまーす!」


雪穂「……」

雪穂「…まあ、お姉ちゃんなら音ノ木坂でも大丈夫かな…たぶん」
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/14(月) 18:19:12.03 ID:NdWoI8cy0
<音ノ木坂学院高校、校門前>

穂乃果「……あれ? ここで合ってるよね?」

穂乃果(なんだか怖そうな人達ばっかり入ってくんだけど…)

穂乃果(まあ、音ノ木坂は進学校じゃないから、ちょっと不真面目な人が多いだけだよね)

「おい、テメェわざとぶつかってきただろ」

「なによ、アンタがぶつかってきたんでしょ」

「んだと? 喧嘩売ってんのかゴラァ!!」

「上等だわ、ちょっとこっちきなさいよ」

穂乃果(……うん、そういう人達がいてもおかしくないよね!)
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga ]:2016/11/14(月) 18:20:25.02 ID:NdWoI8cy0
<廊下>

先生「あ〜、その〜、君もわかってるとは思うんだが」

穂乃果「?」

先生「この学校は、ちょっとヤンチャな子が多くてだね……君は進学校からうちに転校してきたみたいだから……くれぐれも気を付けてね」

穂乃果「はぁ」

穂乃果「……」

穂乃果(もしかして、音ノ木坂って私が通ってた中学校みたいな感じなのかな?)
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/14(月) 18:25:19.30 ID:NdWoI8cy0
<教室内>

先生「え〜、それでは高坂さん、自己紹介を」

穂乃果「はい! 今日からこのクラスに入ります、高坂穂乃果です!」

穂乃果「よろしくお願いします!」

ザワザワ

先生「み、皆さん静かに…」

「おい、転校生」ガタッ

穂乃果「?」

「お前、シンガクコーから来たみてーだけどよ」ツカツカ

「勉強してーなら引きこもってた方がいいぞ?」ズイッ

ギャハハハ

先生「き、君…席に戻って」

「センセーは黙っててくださいよ、新入りにはここのルール教えなきゃいけないんで」

先生「ぼ、暴力はだめですよ」

「……放課後、校舎裏に来い。来なかったら…わかってんだろーな?」

穂乃果「……」

キーンコーンカーンコーン

先生「ほ、ホームルームは終わりです! 解散!」ダッ

穂乃果(……あんな近くでメンチ切られたの久しぶりだなぁ)
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/14(月) 18:28:17.39 ID:NdWoI8cy0
<校舎裏>

穂乃果「さて、と……」テクテク

穂乃果(今日一日過ごして気づいたけど)

穂乃果(この学校、どこを見てもヤンキーしかいないね!)

穂乃果(友達になれそうな人も見つからなかったし……)ズーン

穂乃果(一年間進学校にいたから、こういう雰囲気久々過ぎて慣れないなぁ……ん?)




「よー、小泉ちゃん」

「今日は星空のヤツはいねーのかよ?」

花陽「り、凛ちゃんは先生に呼び出されてて……」

穂乃果(私を呼び出してた人達、他の子も呼んでたのかな?)

「ってことは、今はお前一人なわけだ」

「アタシらよー、こないだ星空にボッコボコにされてさぁ、ちょーどムカついてたとこなんだよね」

花陽「そ、それはあなた達が凛ちゃんに絡みに行ったから……」

「あぁ? 今そういう話はしてねーだろうが!」

「アタシらのストレス解消に付き合えっつってんの」

花陽「そ、そんなぁ」

穂乃果「!」
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/14(月) 18:29:54.85 ID:NdWoI8cy0
穂乃果「ちょっと」ザッ

「!」

穂乃果「なにやってんの、君たち!」

「きたな、転校生」

穂乃果「その子は誰? 私に用があって呼び出したんじゃないの?」

「そうさ、お前にも用があるんだ」

花陽「……」ブルブル

「この怯えてる奴をアタシらと一緒にボコさない?」

穂乃果「!」

花陽「えっ……」

「アタシら、この前別のクラスの星空ってヤツにちょー痛めつけられてさ、ひどい目にあってんだよね」

「で、コイツはその星空のツレでさ」

「だからコイツを痛めつけて星空を誘い出そーってわけ」

「せっかく同じクラスになったんだからさ、協力してくれるよね?」

「ね?」
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/14(月) 18:31:24.21 ID:NdWoI8cy0
穂乃果「……そんなことしないよ!」

「は?」

花陽「!」

「お前マジで言ってんの?」

穂乃果「当たり前だよ!」

「……まー、別にどっちでも良かったんだけどさ」

「転校生もサンドバッグに追加ー」

花陽「あ……わ、私のせいで」

「お前はこっちだよ!」

花陽「ひっ」

花陽「だっ」

花陽「誰か助けてぇ!!」

「助けなんか来ねぇよ!!」ブンッ

花陽「っ」ギュッ

バキィッ
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/14(月) 18:34:00.64 ID:NdWoI8cy0
ドガッバキッズドッ

花陽「……あれ?」

「ぐはっ…」

「んなっ…」

「こ、こいつ…」

「ぐ、くそ…」

穂乃果「…ふぅ」

花陽「えっ!?」

穂乃果「そこの君! 今のうちに逃げるよ!」ダッ

花陽「あっ、は、はい!」ダッ

タッタッタッ……

「あ、あの転校生」

「なんつー動きだ…」

「…とんでもないヤツが来たね」

「あの人に報告だ!」
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/14(月) 18:41:43.03 ID:NdWoI8cy0
書き貯め終わりです
出来次第投下していきます
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/14(月) 21:31:17.35 ID:pqoKtZWxO
期待
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/14(月) 23:27:30.76 ID:G6T+FvQao
期待!
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/15(火) 04:20:54.76 ID:QMjxLBlYO
これは期待
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2016/11/15(火) 22:36:58.61 ID:uJKortGy0
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