桐生「アイドルの……プロデューサー?」 社長「うむ」

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642 : ◆I53lPPif0o [saga sage]:2017/10/01(日) 12:30:11.60 ID:kr2Dk4vWo
そういえば鉄拳に桐生ちゃんが来る来ないなんて話があるみたいですね
個人的な話を言えば
「来てほしい鉄拳で使いたいけど負けた姿を見たくない」
であります
643 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/10/01(日) 22:41:39.51 ID:qMP59MVUo
スタスタ

桐生
「(……やり残した事は無いか?)」

→はい
 いいえ

桐生
「(大丈夫だな。夜まで休むか)」


22時 埠頭 第4番倉庫

ガラガラッ!

スタスタ……

桐生
「…………そこにいるのは分かってる。隠れてないで出てこい」

………………スッ

月明りもほとんど入ってこない倉庫
その闇から音もなく出てきたのは、まだ幼さの残る少女だった

少女
「突然の御呼びだし、申し訳ありませんでした……桐生 一馬さん」

桐生
「お前が俺を呼んだ……? 目的はなんだ」

あやめ
「私の名はあやめ……浜口 あやめと申します。掃除屋のようなことをしている者です。……この意味、分かっていただけますね?」

桐生
「……悪いが、ガキの遊びに付き合う気は無い。家に帰れ」

スタスタ

スッ……カァン
644 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/10/01(日) 22:42:24.79 ID:qMP59MVUo
桐生が左に体を傾ける、桐生が今まで立っていた場所を手裏剣が飛んでいき、入り口の扉にぶつかる
桐生はあやめを睨む

桐生
「遊びにしてはやりすぎだな」

あやめ
「遊びのつもりはありませんので」

桐生
「なるほどな」

ゆっくりと構える桐生
あやめも小刀をスッ、と抜いた

あやめ
「本来ならば名乗りあげることもせずに死んでいただくのですが、貴方からは武人の気を感じ取りました。それ故……私が真に正しいのかどうか……天に委ねることに致しました」

桐生
「……覚悟はできてるな?」

あやめ
「元より……」

あやめの小刀が薄く入って来た月明りに照らされて、光った

あやめ
「……覚悟ッ!!」
645 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/10/01(日) 22:43:04.19 ID:qMP59MVUo
小刀を構えて走り出すあやめ、直前まで迎え撃とうとしていた桐生は、瞬きをした瞬間にあやめを見失った
タンッ、と音が聞こえ咄嗟に身を屈める桐生、その桐生の頭を横に小刀が通り過ぎた

  浜 口 あ や め

前転して即座に体勢を立て直す桐生

あやめ
「よく見切りました」

桐生
「耳はいいんでな」

<オンラァ!!

<くっ……

<オオオンラァ!

デンッ!

あやめがバク転しながら手裏剣を三つ投げたが、桐生は全て避ける

あやめ
「これは見切れますか!?」

あやめが間髪いれず駆け出す
と、瞬間移動のように桐生の視界の右、左、右と現れるあやめ
【×】
突き出された刀を右に避け、足を引っかけようとしたが飛び込み前転でそれをかわす

あやめ
「次!」

再び瞬間移動、左、右、真中左右と先程よりも高速になった
【×】
これを背中から倒れながら避けて、勢いのついたあやめの腹部に両足で蹴りつけ、勢いを殺さずにそのままあやめを浮かせ、蹴りあげて背中から地面に叩きつけた

あやめ
「…………ッ見事!」

(あやめ、赤ヒート)

<オンラァ!!

<ハァ!!

<来いよ
646 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/10/01(日) 22:44:50.12 ID:qMP59MVUo
デンッ!

下から桐生の顎を狙う刀
【△】
それを皮一枚で避け
【×】
サマーソルトキックも上体をそらして避ける
あやめの姿を見失いすぐに辺りを探したその時

あやめ
「覚悟!!」

あやめの声が上から聞こえ、すぐにそちらを見る
落ちながら手裏剣を顔面に投げ
【□】
それを避けた桐生は落ちてきたあやめを掴もうと手を伸ばした
ボンッ!! と煙が上がり、桐生の手が掴んだものが丸太になっていた

桐生
「勝機……!」

【△】

桐生
「オンラァ!!」

着地音も出さなかったあやめは桐生の腹部を突き刺そうとしたが、丸太をそのまま下に叩きつけ、そこにいたあやめの背中に直撃する

ザァァァン……

あやめ
「が、ふ……!」

桐生
「恐ろしいガキだな……素早さだけなら小牧の爺さん並だ」

あやめ
「……お見事、です。……何故、私が下にいると……?」

桐生
「音だ。さっき背後に回られた時、一瞬だが踏み込むような音が聞こえた。だが今それはなかった」

桐生
「さっきのはハッタリだな? お前の姿が見えなくなった時、相手に背後の警戒をさせるための」
647 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/10/01(日) 22:46:00.80 ID:qMP59MVUo
とりあえず今日はここまでに
また数日中に来ます

あやめちゃんPの方に、ごめんなさい
648 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/02(月) 19:46:01.72 ID:iB1Up2Qao
おつ、まぁしゃあない
ちかころ!
649 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/10/04(水) 14:31:10.30 ID:ig2EZaryo
あやめ
「ふふ……ご名答……。あんなものは所詮児戯。無警戒か初見でも無い限りは、ある程度修行した人間ならば回避することも容易です。無警戒の初見で避けられるのは、真の兵の証……流石です」

桐生
「……手加減はした、身体は動かせるな? 知ってることを話してもらおうか。誰に命令されて俺を狙った?」

あやめ
「……敗者はただ黙して去るのみ。それが忍の掟……御免!」

あやめが何かに火をつけた

桐生
「ッ!?」

あやめ
「あっ」

咄嗟に桐生はそれを奪い取り、ぶん投げて外へ放り投げてあやめを抱き締める
ドォン!! と爆音が響き窓が割れた
桐生はあやめを抱えたまま転がる

桐生
「ぐ……!」

あやめ
「な、何故……」

桐生
「……馬鹿野郎。目の前で誰かが死のうとしてたら、助けるに決まってんだろうが」

あやめ
「桐生殿……」

桐生があやめを抱き上げる
650 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/10/04(水) 14:31:37.32 ID:ig2EZaryo
桐生
「とりあえずここから出るぞ。話はそれからだ」

あやめ
「お待ちください……! 今ここを出るのは危険です……!」

桐生
「なに?」

あやめ
「……私が桐生殿の暗殺に失敗した時のため、この辺り一帯に伏兵が隠れています……本当は混乱に乗じて逃げていただくつもりでしたが……」

桐生
「……教えてくれ、浜口。お前に俺の暗殺を依頼したのは……誰だ」

あやめ
「…………。……蛇華……祭汪会……ジングォン派……」

桐生
「なに……!? 蛇華に、ジングォン派……だと!?」

あやめ
「……申し訳ありません。私は正確には依頼主を知らないのです。その三つの組織は、最近父の口から出たもの……どれも危険な組織です。桐生殿はご存知ですよね?」

桐生
「あぁ……祭汪会ってのは知らねぇが、蛇華とジングォン派は昔戦ったことがある」

暗転
651 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/10/04(水) 14:32:24.99 ID:ig2EZaryo
バッ!
窓から一斉に目が眩む程の光が入ってくる

桐生
「くっ……!」

桐生はその場に伏せる

あやめ
「桐生殿……私は、今回の暗殺任務には本当は反対でした。我々の一族は代々、世界に蔓延る悪を人知れず暗殺することを生業としてきました。ですが、最近の任務はまるで悪人とも思えぬものを対象としてきました。桐生殿もその一人です」

桐生
「…………」

あやめ
「貴方はこの世の不正を正す力を持っています。今までどんな相手が来ても必ず桐生殿は退けて来ました。……桐生殿をこんなところで死なせる訳にはいきません故、私が時間を稼ぎます。その隙に」

無言であやめを抱え直し、立ち上がる

あやめ
「き、桐生殿……?」

桐生
「ガキに守られる程弱いつもりは……ねぇな!」

桐生が割れた窓ガラスから外に出て、走り出す
何人か中華風の服を着たいて、追いかけてきた

桐生
「しっかり捕まっていろ!」

……ギュッ

暗転
652 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/10/04(水) 14:33:03.33 ID:ig2EZaryo
 走 れ !

  3

  2

  1

<マテ!

<フンッ!

タンタンッ!

あやめ
「桐生殿!」

桐生
「ぬ!?」

【△】

桐生が付せると、その頭上を銃弾が飛んでいく
そしてあやめが何かを数個投げた

【□】

積んであった段ボールを蹴った桐生
崩れた段ボールで足止めを喰らった敵は、いきなり現れた煙に包まれた

<マテ!

<ニゲルナ!

桐生
「はぁ、はぁ……ここまで来れば……」

あやめ
「……はい。追撃は止んだようです」

桐生
「怪我はないな?」

あやめ
「桐生殿のおかげで。……流石は伝説の男ですね。噂にたがわぬ豪傑振りでした」

桐生
「とりあえず着いてきてくれ。安全な場所まで逃げるぞ」

あやめ
「……はい!」

神室町へ
653 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/10/04(水) 14:35:59.59 ID:ig2EZaryo
「あの〜、ちょっと良いですか?」

桐生
「……なんだ?」

声をかけられて振り向いた桐生
そこにいたのは、谷村だった

谷村
「ってあれ? 桐生さん!?」

桐生
「谷村……久しぶりだな」

谷村
「えぇ、本当に久しぶりですね! っていうかなんでここに!?」

桐生
「あぁまぁ、ちょっと野暮用でな……お前は?」

谷村
「あーいや……ヤクザが小さい女の子つれ回してるって連絡が、ね」

桐生
「……ヤクザ、か」

あやめ
「桐生殿は怪しい人では」

桐生
「いや、大丈夫だ。こいつは知り合いなんだ」

谷村
「桐生さんで安心しましたよ。かなりヤバそうなヤクザだからって俺が呼ばれたもんでビビってました」ハハッ

桐生
「よく言うぜ」
654 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/10/04(水) 14:36:57.36 ID:ig2EZaryo
谷村
「そんなことより、伊達さんから聞いてますよ。また厄介なことに巻き込まれたって」

桐生
「お前にも迷惑をかけたな……遥はどうしてる?」

谷村
「ちゃんと安全な場所に匿ってますよ。会っていきますか?」

桐生
「いや、今はそんな場合じゃねぇんだ」

谷村
「…………また厄介事……ですか」

桐生
「あぁ、悪いな。そのうち連絡する」

谷村
「っと、ちょっと待ってください。俺も行きますよ。一人よりは一緒の方が安全でしょ」

桐生
「……だが」

谷村
「今更水くさいですよ! 殴りあった仲じゃないですか!」

桐生
「…………すまん、ありがとう谷村」

谷村
「で、どこに行くんですか?」

765プロ
655 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/10/04(水) 14:38:27.27 ID:ig2EZaryo
ようやく引っ越しが一段落して、ゆっくりした時間が取れ始めました
たぶん今後は一週間以上は空けないと思います

それはそうと765プロは大田で神室町は新宿ですが多分765が新宿に近付いてるということで適当に流してください
656 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/04(水) 19:33:32.07 ID:1i2jsy//o
おーたにむー絡むのか!
おつおつ
657 : ◆I53lPPif0o [saga sage]:2017/10/04(水) 23:00:13.09 ID:EXLp5n4yo
やっぱり大分時間空いたのであまり見てる人いなさそうだなー
もしかしたらそのうち別のSSサイトに引っ越すかも知れません
658 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/05(木) 00:56:16.36 ID:j8z7PfAjo
りょーかいです
まぁ定期的にできないと離れるから仕方ないね
659 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/05(木) 06:26:49.95 ID:Z9cJvcROo
ワイはみとるで!
引っ越し先は告知してくれるんか?
660 : ◆I53lPPif0o [saga sage]:2017/10/05(木) 21:33:38.88 ID:aIf+8kkRo
現在以降作業中
引っ越し先はハーメルンという場所です
661 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/05(木) 23:06:43.00 ID:5S47Ak0y0
マジか!?
662 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2024/01/07(日) 20:30:36.33 ID:xT9CJP1QO
『極道に就職します。初日』
▽龍が如く極:第1章「親56しの宿命」
(19:44〜)

https://www.twitch.tv/kato_junichi0817
663 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2024/01/12(金) 20:33:36.83 ID:k49cc59fo
『堂島の純vs堂島の錦。最終回』
「龍が如く1極」初見ハードモード

▽第11話「仁義」
▽第12話「再会」
▽最終話「戦いの果て」
(19:16〜)

ttps://www.twitch.tv/kato_junichi0817
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