桐生「アイドルの……プロデューサー?」 社長「うむ」

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504 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/27(金) 11:51:54.12 ID:PlUe5smDo
マダー?
505 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/29(日) 03:00:42.74 ID:M8YlAK/v0
龍が如くは戦う敵基本一作で壊滅する事多いからオリキャラ使わざるを得ない部分有るもんなあ。
蛇華もジングォン派も名有りの大物は皆死んでる上に兄さんは敵とは言い難いし
506 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/01/29(日) 23:35:08.98 ID:sUgUqcRXo
遅くなってごめんなさいね
火曜日に一日使って更新できたらします
507 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/30(月) 22:40:05.14 ID:YRDpgHI60
帰還へぺトナス!

…そういえばいわゆる龍が如く恒例無駄に作り込んだ
アナザードラマやカツアゲ君的なのは有るのだろうか?
508 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/01/30(月) 23:30:38.51 ID:qIBUXNfvo
それ思ったんですけど、それより本編進めろって言われそうだなぁと
509 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/30(月) 23:38:46.47 ID:N/qg1GRC0
サブストーリーやミニゲームは気が向いたらときでいいよ
510 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/31(火) 01:04:04.79 ID:g1WD1bq3o
気が向いたらで良いと思うぞ
本当にそうしないと本編と同じくサブストーリーがメインになってしまう
511 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/01/31(火) 15:22:35.31 ID:7dvqKt3Zo



ヒュオオオン……

  三章

  父親



桐生
「(朝になったが……鷹富士が目を覚ます気配が無いな……)」

チラ

桐生
「(仕方がない、とりあえず書き置きだけして仕事に向かおう)」

………………

桐生
「よし……」

バタン、ガチャ

桐生
「(気になることはあるが、今は目の前のことに集中しよう)」

765プロヘ迎え

デンッ、カンッ♪

タタッ……

「このヤロォ!」

桐生
「……ん?」

桐生
「(声……向こうからか?)」
512 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/01/31(火) 15:23:03.19 ID:7dvqKt3Zo
タッタッタ

不良1
「へへ、デカイだけかぁ! オォラ!」バキィッ


「うう……」

桐生
「(ったく、どこも変わらねぇな……)」

桐生
「おい。何をしてる?」

不良2
「あー? 今取り込み中なんですけどぉ?」

桐生
「大勢で一人袋にして恥ずかしくねぇのか?」

不良1
「俺のダチにぶつかって腕の骨折った代金貰ってるだけなんだけど?」

桐生
「……ぶつかった程度で折れる腕なら、無くても困らねぇな」

不良1
「あー……? ナメてんのかテメェ?」

不良3
「あー痛い痛い……うぜぇオッサンのせいで余計痛くなってきたわぁ……」
513 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/01/31(火) 15:23:37.99 ID:7dvqKt3Zo
桐生
「ほう……見せてみろ」

不良3
「あぁ!? 触るんじゃ」

ゴキッ

不良3
「ギャァァァァ!!!」

桐生
「良かったな、折れてないみたいで」

不良1
「こ、このヤロォ!!」

<オンナァ!

<ヒィィィ

<バキギィ!!

<あぎゃぁあ!!!

桐生
「しつけのなってねぇガキが多いな……おい、大丈夫か?」


「うぅ……すいません、助かりました……ありがとうございます……」スッ

立ち上がる男
その身長は軽く2メートルはありそうだった

桐生
「そんなにいい体格をしてる癖に、ガキに良いようにされてたのか?」
514 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/01/31(火) 15:24:49.75 ID:7dvqKt3Zo

「え? あ、はぁ……ボーッとしてたのは、事実ですので……は、はは……。生まれてこのかた喧嘩などはしたことがなく……」

桐生
「そうか……」


「あ、僕……神崎 純太(かんざき じゅんた)と言います……よろしくお願いします」ペコッ

デンデンッ♪

    神 崎 純 太

桐生
「あぁ、桐生一馬だ」

神崎
「その、助けられたお礼……ええと……コーヒーでも飲みますか……? なんて、は、はは……」

桐生
「いや、いい。たまたま見つけただけだからな」

神崎
「優しいんですね、桐生さんは……」

桐生
「いや……」

暗転
515 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/01/31(火) 15:25:16.32 ID:7dvqKt3Zo
神崎
「じゃあ、僕はこれで……どうも、助かりました」ペコペコ

桐生
「(見た目のわりに、随分腰の低い奴だったな……)」

<イテェ! んだテメェ!?

<す、すいません!

桐生
「……おい!」

暗転

神崎
「何度もすいません……」

桐生
「ったく、前見てしっかり歩け。なにか悩みごとでもあるのか?」

神崎
「あ、はぁ……まぁその、そんな感じで……」

桐生
「話してみろ。解決できるとは限らないが、力になれるかもしれないしな」
516 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/01/31(火) 15:25:42.78 ID:7dvqKt3Zo
神崎
「……何から何まで、すいません……。実は……僕の娘が、アイドルになりたい、と言い出しまして……」

桐生
「アイドル?」

神崎
「は、はい……普段から、その……不思議なことをいう子だったんですが……いきなりそんなことを言われまして……しがない喫茶店のマスターでしかない僕はもう、どうしたものかと……」

桐生
「なるほどな、話はわかった。うーむ……もしかしたら、力になれるかも知れないんだが……写真を見せてもらってもいいか?」

神崎
「……それがその……写真は、えーと、なんだったかな……「我が魂を封じ込める呪具か!? 己が娘をも母様と同じように封じるつもりか!」とか、なんとか、言われてしまいまして……」

桐生
「…………悪いが、聞かなかったことにさせてくれ」

神崎
「か、可愛いんですよ!? 本当です! ただその、奇怪な言葉を使うだけで……」

桐生
「…………」

神崎
「よければ、僕の店に来てください! 蘭子はまだ家にいますので!」

桐生
「……わかった」
517 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/01/31(火) 15:26:22.90 ID:7dvqKt3Zo
桐生
「(仕方ない、社長に連絡しておこう……)」

ピッ……

桐生
「もしもし……」

高木
『もしもし、どうかしたかね?』

桐生
「すいません、アイドルの卵がいるかも知れないので、少し遅れさせてもらいます」

高木
『こんな朝早くからスカウトかね!? わかった、思う存分スカウトして来たまえ!』

桐生
「ありがとうございます。終わり次第向かいますので」

高木
『いい報告を期待しているよ!』

ピッ……

桐生
「それじゃあ、案内してくれ」

神崎
「はい」

暗転
518 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/01/31(火) 15:26:49.54 ID:7dvqKt3Zo
カランカラン……

神崎
「ただいまぁ……」

「父様よ! 太陽が地を焦がすこの時間に何故外に出ていたのだ!」

神崎
「え? え?」

「極上の糧も、今やその面影すら無い!」

神崎
「蘭子、お父さんよく分からないや……ごめんよ……」

蘭子
「元魔王であった記憶すらも忘却の彼方……魂のみの存在となった母様があまりに浮かばれない……」

デンデンッ!

    神 崎 蘭 子

蘭子
「む……客人か?」

神崎
「あ、あぁうん、桐生さん……その、まぁ色々助けてもらったから、お礼に……というのと……あれ? 桐生さん?」

桐生
「ティンと来た!」

ティンと来た……(エコー)

  ティンと来た……(エコー)

    ティンと来た……(エコー)

蘭子
「ひっ」
519 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/01/31(火) 15:27:15.96 ID:7dvqKt3Zo
桐生
「俺は765プロダクションのプロデューサーだ。お前をスカウトしに来た」

蘭子
「え? え? ……え、あれ!?」いつの間にか手に持っている桐生の名刺

桐生
「アイドルになりたいと神崎から聞いてな」

蘭子
「アイドル……! あ……! ……ほう、我を偶像として祭り上げたいと言うことか」

桐生
「よくわからないがなんでもいい。すぐに返事をしてもらう必要はない、少しでもその気があるならいつでも連絡をしてくれ」

蘭子
「……ッ! やりたいです!」

桐生
「そうか……神崎、蘭子はこう言ってるが……どうだ?」

神崎
「え? うーん、蘭子がやりたいなら……僕は止める気は無いというか、どうやってアイドルにしてやろうかと悩んでたから千載一遇というか……」
520 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/01/31(火) 15:27:42.31 ID:7dvqKt3Zo
桐生
「わかった。蘭子はこれから学校だな?」

蘭子
「は、はい」

桐生
「ならそれが終わったら765プロに来てくれ。待ってるぞ」

蘭子
「分かりました! よろしくお願いします!」

桐生
「悪いな神崎、社長に報告するからすぐに戻る。良い礼になった、感謝する」

神崎
「……桐生さん、娘をよろしくお願いします」

桐生
「任せろ。蘭子、一枚だけ写真を撮らせて貰うぞ」

蘭子
「う……はい」

暗転
521 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/01/31(火) 15:28:11.03 ID:7dvqKt3Zo
桐生
「(神崎蘭子……すぐに社長に報告をしなければ!)」

タッタッタ

ガチャ

桐生
「遅くなりました! 社長、早速ですが……逸材を発見しました!」

高木
「うむ! 待っていたよ! とりあえず向こうで話をしようか!」

バタン

小鳥
「……ふふ、あの二人、良いコンビみたいね」

ちひろ
「……みたいですね」クス

暗転

桐生
「(話はまとまった。あとは蘭子が来るのを待つだけだな。レッスンを見たりしてくるか……)」
522 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/01/31(火) 15:29:45.48 ID:7dvqKt3Zo
とりあえずここまで
熊本弁難しい……
あと蘭子にオリ設定追加したりしてますのでご注意

また起きたら来ます
523 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/31(火) 16:57:24.90 ID:rIK2Y4/4o

武内Pかと思ったらまさかの蘭子パパ
524 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/31(火) 17:41:52.39 ID:eskN+iR8o
蘭子パッパ不幸そうだなぁw
さぁ熊本弁お勉強の時間だな
...絶対サブイベ始まる
525 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/31(火) 18:05:59.50 ID:LOIxEayB0
桐生ちゃんが出来ない仕事ってあるのかな?
526 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/31(火) 18:50:22.40 ID:XIAsoslxo
>>525
…ヤクザ?
527 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/31(火) 19:15:04.81 ID:rIK2Y4/4o
性別が女性に限定されている仕事はできないんじゃないか
528 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/01/31(火) 22:41:39.68 ID:7dvqKt3Zo
>>525
桐生ちゃんは人を使うより人に使われる方が合ってる
けど桐生ちゃんを使えるレベルの人間はすぐに死ぬから、結局桐生ちゃんが上に行ってしまう
529 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 00:08:52.98 ID:kjLWKS9k0
>>528
そもそも桐生さんが死ぬような修羅場が想像できん
530 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 00:15:40.81 ID:HGTbecGM0
不動産の社長してた時もキャバのオーナーやってた時も、雑務あんまりせずに
街中駆け回って自分の足でビル買ったり社員雇ったりキャバスカウトばかりしてたからなぁ…
531 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 00:36:34.31 ID:t2a8zNeHo
蘭子に目を付けるとは流石桐生ちゃん!
532 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 07:56:22.65 ID:SjOqlxb0o
サブクエがなければヤクザ以外は外見で駄目だろwwwとか笑えたのに、サブクエのせいで全部の職業出来るような感覚がする不思議
533 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 12:02:05.72 ID:lRReUORdO
桐生ちゃんはあれだから...支持する側でも自分しかできないことしか浮かばないから結局自分でやるのが手っ取り早いだけだから...
534 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 16:58:55.36 ID:8ahrHg2h0
>>526
不覚にもワロタ
535 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/02/01(水) 17:08:36.76 ID:PrH607JSo
桐生ちゃんが無理そうな職業を本気で考えてみた
本気で思い付かなかった
宇宙飛行士も何だかんだこなしそうだし軍人なんて今やってることに比べたらイージーモードだし、保育士とか手慣れたもんだし電話対応も余裕でやりきりそう
警察もそういうデカはいっぱいいるだろうし、医者も話聞いてちょっと訓練したら覚えちゃいそう
何ならできないんだ……?(錯乱

少し書いてから投下始めます……桐生ちゃん……
536 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/02/01(水) 17:50:54.88 ID:PrH607JSo
<エーディバディセイ!

<オーィ!

<ハールーカ! オーィ!

桐生
「さて、少し休むか……?」

ニア はい
  いいえ

デンッ

桐生
「よし、少し休憩だ」

………………

…………

……

ガチャ……

ちひろ
「あら? あの、どちら……きゃあ!」

桐生
「千川!? どうした!」

タッタッタ!
537 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/02/01(水) 17:52:06.90 ID:PrH607JSo
桐生
「千川! 無事か!」

ちひろ
「あ、いやあの……神崎さんというかたが」

神崎
「き、桐生さん! 娘が……娘が!」

桐生
「神崎……? 落ち着け、何があった?」

神崎
「これ、これが、郵便受けに……!」

桐生
「手紙……?」

ピラッ……

桐生一馬
ガキは預かった
返してほしければ、一人で埠頭に来い

桐生
「これは……!」

神崎
「蘭子が……蘭子が!」

ちひろ
「誘拐、ですか!?」
538 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/02/01(水) 17:52:59.63 ID:PrH607JSo
桐生
「わからない……だが、どうやら狙いは俺のようだ。すまない、神崎……」

神崎
「蘭子に何かあったら……ぼ、僕は……うぅ……!」

桐生
「待っててくれ、蘭子は必ず助ける。千川、社長への説明は任せた」スッ

ちひろ
「そんな……危険です桐生さん!」

桐生
「だが、行くしかない。罠でもなんでも、蘭子を助けるためには」

パッ……

桐生
「なに?」

横から桐生の手にある手紙を取る時子
それを見て、口を歪めた

時子
「……………………へぇ……」
539 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/02/01(水) 17:53:42.02 ID:PrH607JSo
桐生
「財前?」

時子
「…………」コツ、コツ

窓の側に寄り、ブラインドを指で少しだけ開けると外をチラッと見た

時子
「見られてるようね。いつから監視されてたの、豚?」

桐生
「なんだと……?」タタッ

チラッ……

桐生
「……あいつか……!」ダッ

時子
「待ちなさい。今出て行っても捕まえられる可能性は低いわよ。それに監視が一人とは限らないわよね? 運良く一人を捕まえても、他にいれば……後は空っぽの脳みそでも理解できるわよね?」

桐生
「……! ……そうだな」

ちひろ
「警察に連絡を!」
540 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/02/01(水) 17:54:17.96 ID:PrH607JSo
時子
「相手がどの規模かは分からないけれど、少なくとも【私たちに連日嫌がらせをしても取り締まれない相手】よ? そんなことして何が解決するというのかしら」

ちひろ
「それは……」

桐生
「じゃあやっぱり俺が一人で行くしかないだろ」

時子
「豚。単細胞生物の貴方にも分かりやすく教えてあげるわ」

桐生
「な、なんだ……?」

時子
「そこの……図体ばかり大きい木偶の坊。貴方にも働いてもらうわよ」

神崎
「ふぇ……?」

暗転
541 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/02/01(水) 17:54:46.12 ID:PrH607JSo
―埠頭―

………………ザッ

桐生
「……おい!! 桐生一馬だ!! 蘭子を返してもらいに来た!!」

………………

軽く見積もっても100人……
それほどの数のヤクザ、と思われる男たちが桐生を取り囲む

桐生
「お前ら、どこの組の人間だ……?」

ヤクザ
「………………!」ダダダッ!

桐生
「問答無用ってことか……!」

  ヤ ク ザ

<オンラァ!

<寝てろぉ!

デェェェン!

桐生
「…………はぁ、はぁ……」

「流石、伝説の男じゃのぉ。ウチの若いんがこがぁ簡単にやられるたぁ……」

桐生
「……お前が、俺をここに呼び出したのか?」
542 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/02/01(水) 17:55:43.58 ID:PrH607JSo
やっぱ(方言)つれぇわ……

ちょっと駆け足気味に感じますが、多分戦闘シーンちゃんとゲームやってると考えたら良いくらいの長さになるはずなんで、脳内で遊んでください
543 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 18:32:40.04 ID:NaXNLMgPo
蘭子パパ幼女みたいな声出したぞ!?
544 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 18:41:37.13 ID:SjOqlxb0o
まぁ戦闘抜いたらそうなるよな
蘭子パパなら自然自然

やっぱり桐生ちゃんヤクザ向いてないんじゃないかな、義理と人情大切にしてるし()
545 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/01(水) 22:16:46.51 ID:t2a8zNeHo
>>543
テメェのせいで萌えちゃったじゃあねぇか
546 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/02(木) 15:21:04.83 ID:6qnh7bfvO
桐生ちゃんプログラマーみたいな開発系はキツイだろと思ったが
天啓のごとくカタカタカタッタ-ン!してる光景が浮かんだからダメだわ
547 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/02/03(金) 10:04:41.95 ID:hlISnboOo
何回0と極やっても錦の扱い納得行かない……誰か
「もしも錦山が堂島を殺す直前に桐生が間に合ってたら」
のIF書いてくれ……錦のこと考えると涙が止まらないぜオイィ……
548 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/03(金) 10:31:57.33 ID:GkKm4tGPO
>>547
親殺しは阻止できなかったが錦がムショに入って
逆に桐生ちゃんが組立ち上げて錦を待つ話ならあったな
549 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/02/03(金) 10:38:56.59 ID:hlISnboOo
>>548
そっちは見たことあるんだ……なんか、みんな幸せになってほしい
ヤクザが幸せになっちゃダメなのかよぉ!!(0並感)
550 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/03(金) 11:32:45.71 ID:Ii6mHVxX0
真島の兄さんのニューゲームSSは最高だった…。
真島の兄さんの登場頻度あげて
な?ええやろ?どやねん?
551 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/03(金) 16:53:08.64 ID:drOZZHzN0
真島さんは無理でも、みんなのアイドルゴローちゃんか、神室町ナンバーワンキャストのゴロ美ちゃん
ならワンチャンあるかもね
552 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/03(金) 20:21:33.19 ID:XFkiF6xt0
真島の兄さん視点もあれば、765の双子ちゃんを保護しておもりしてそうだな…
553 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/04(土) 23:36:06.82 ID:xk5etXgC0
お前ら兄さん大好きだなおいww
俺もカラオケ初っ端歌うくらい好きだけどさww
554 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/06(月) 23:34:27.76 ID:a/7XWVBA0
>>548
それ速攻でエタった奴じゃなかったっけ?もしかして完結したの?
555 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/18(土) 07:12:11.07 ID:wm1HmzoS0
皮肉だなと思うのは散々周りは桐生ちゃんや親っさん達を伝説、別格の存在として扱い錦を闇堕ちするまで
軽視し続けた結果、狂った錦により世良さんは死亡、東城会は大幅に弱体化、別格と言われた親っさんも嶋野も皆死に、桐生ちゃんも
実質上極道から足を洗わせる結果になり、柏木さんや風間組は3まで錦山組のクーデターや反発に悩まされる事になる。
こう考えると錦のポテンシャルは凄かったんやなあと。嬉しくもない評価だろうけど
556 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/02/23(木) 02:33:00.81 ID:3M1hswxVo
大分遅れてすいません
明後日一日使って進めます
557 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/23(木) 06:46:15.70 ID:Tw5+Z12UO
待ってるで1の兄貴
558 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/23(木) 10:28:10.69 ID:r7TDavKqo
待ってるでいっちちゃーん!
559 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/23(木) 20:53:55.29 ID:5JZ7K//UO
来たぁ!!
待っております。
560 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/02/23(木) 21:56:04.31 ID:9nKUsu6Po
そういえば6やりました
なんでしょうね……戦闘も爽快感が無くなってて残念でしたけど、リアルに寄せようとしたんだろうなぁと(それにしては吹っ飛びすぎ)
ガードされたらコンボ途切れるって強化したら無くなるとかにしてくれれば良かったのに……
というか桐生ちゃん小牧流はどうしたん?

それはともかく、シナリオ……素人の私でもあれはやっちゃダメって分かるレベルでちょっとなぁ、と思ってしまいましたね
矛盾だったり、んなアホな、って展開はいつもの如くなんで大丈夫なんですけど……
ネタバレになるので深くは言いませんが、いち如くファンとしてとても悲しくなりした
ヤクザは幸せになれない、にしても無理矢理不幸にする必要はないんだぞと

長々と愚痴ってしまいましたが、今作は5からのifとしていますので安心してくださいませ
途中まで面白かったんだけどなぁ……
561 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/23(木) 23:33:26.78 ID:EZH5G3Ie0
禿げ上がるほど同意
562 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/24(金) 21:45:56.22 ID:IUwc0A61O
1の兄貴…わしもそう思うぜよ。
6は本当に残念だったわ。
563 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/24(金) 23:11:39.08 ID:Y8lE9vILO
それでもたけし戦は興奮した
564 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/25(土) 09:05:02.18 ID:HlFKNhfr0
人質取って調子に乗った挙句、負けたら命乞いするラスボスとか…
それはそれとして続き待ってます
565 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/25(土) 10:30:24.05 ID:/PWGO6+J0
街遊びそのものは楽しかったんやけどなあ。街中の?缶飲み漁って腹下したり深く入れる建物探索したりと新鮮な
気持ちにはなれた。流石に5の異常過ぎるボリュームは無かったとはいえ
566 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/02/25(土) 11:50:28.05 ID:JjbHxaPko
出来ないことが出きるようになった、これは良い
ただ今まで出来てて楽しかったことを無くしてまで増やす意味があるのか?
という疑問がね……

夜更新しますのでお待ちを
567 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/25(土) 22:03:18.10 ID:/PWGO6+J0
個人的に6に足りなかったのは堅実性だと思う。2から3に機種変えた時は丁寧だったんだけどなあ…。
ミニゲーム絡みのサブストーリー負けたら2度と挑戦できないのは辛かったが。おのれデスボウラー
568 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/02/26(日) 02:29:36.13 ID:aJIPZvhHo
すまんの、わしゃぁ広島弁わからんけぇ朝まで勉強じゃあ
もうちぃと待ってつかぁさい
569 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/02/26(日) 09:47:01.76 ID:jZYrTxM9o
「おう。わしゃあ村上組の組長、村上 賢司じゃ」

デンデンッ!

陽銘連合会直径村上組組長
    村 上 賢 司

賢司
「よろしくのぅ、桐生さん」

桐生
「…………蘭子をどこにやった?」

「安心せぇ。寝かせとるだけじゃ。危害は加えとらん」

桐生
「……お前は?」

賢司
「わしの娘じゃ」

「村上 巴じゃあ。よろしく」

デンデンッ!

   村 上 巴

桐生
「まだガキじゃねぇか……。まぁ良い。それで、俺になんの用だ?」
570 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/02/26(日) 09:47:38.02 ID:jZYrTxM9o
賢司
「実はのぅ……わしゃぁな、あんたを殺すように上から命令されたんじゃ」

桐生
「……なんだと?」

賢司
「安心せぇ、わしにそん気は無い」


「そもそも、わしらは人質取るんは気に食わんけぇ。今回のも上の勝手な行動じゃ。親父が逆らえんことを良いことに好き放題しよるわ」

桐生
「なるほどな……事情は理解した」

賢司
「じゃが、わしらぁ監視されとるんじゃ。じゃけぇ桐生さんにゃあわしと殺しあいを演じてもらいたいんじゃ」チラ

桐生
「なんだと……?」チラ

数人の男が離れた位置からこちらを見ている

桐生
「なるほどな」


「その間にうちの若いもんに何とかさせる、っちゅうつもりじゃぁ」

桐生
「だが、そんなことをして大丈夫なのか?」


「あくまで親父とは無関係の人間が助けたことにすりゃあええ。それで文句を言われても知らん」

桐生
「俺たちは時間稼ぎということだな……」

賢司
「おう。ほいでも、本気でやらにゃあ意味ないけぇ……覚悟はしてつかぁさい」

そういって、賢司は懐からドスを取り出した
571 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/02/26(日) 09:48:11.62 ID:jZYrTxM9o
桐生
「……手加減はしねぇ……本当に良いんだな?」


「アホ、親父がそがぁに弱いわけないじゃろうが。堂島の龍だなんだ知らんが」

賢司
「……巴、わりゃあ下がってろ。……桐生さん、行くでぇ!!」

巴が下がったのを見届けて、構えたドスを前に突き出して桐生の腹を狙った
桐生はその手を掴んで引っ張ると、賢司に頭突きをかます
そのままお互いにらみ合いの形になった

陽銘連合会直径村上組組長
    村 上 賢 司

二人が一歩下がり、仕切り直し

<オンラァ!
<遅い!
<オオォラァ!
572 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/02/26(日) 09:48:38.10 ID:jZYrTxM9o
デンッ!

殴られた賢司が、踏ん張って倒れることを回避する

賢司
「やるのぅ……!!」

ドスを一突き、桐生は下にかわす
賢司はドスを上に放り投げて回転する
【×】
体勢を立て直そうとする桐生目掛けて、回転の勢いのまま放ったドスを掴み突き出すが、少し後退してそれを避ける
再度賢司はドスを上に放り投げて、回転しながら足払いで桐生の足を狙う
【○】
それを小さく跳んで避けたが、空中にいる無防備な桐生を、落ちてきたドスを掴んだ賢司は突く
【○】
右に避けたが、肩を少し掠めた
賢司は更にドスを上へ放り、体勢を戻そうとした桐生を蹴り飛ばそうとする
【△】
間一髪でそれを避け
【△】
蹴った勢いで回転をかけたまま後ろ手でドスを掴んで突きだしたが、またギリギリで避ける桐生
賢司はパッとドスを離すと、上体を起こそうとした桐生の目の前にドスが来た瞬間に落ちてきたドスの柄頭を殴って刺そうとした

桐生
「勝機……!」

【△連打】

落ちてきたドスを殴って弾き飛ばした桐生はそのまま倒れそうになる
だが、賢司の突きだされた腕を掴んで、倒れる勢いを利用して背後に放り投げた

ザァァァン……

桐生
「……中々やるじゃねぇか」

賢司
「ぐ……! はぁ……はぁ……こがぁに強いたぁ、噂話は役に立たん」
573 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/02/26(日) 09:49:04.18 ID:jZYrTxM9o

「お、親父!」

賢司
「桐生さんは手加減してくれたけぇ、大丈夫じゃ」

桐生
「それより、奴等は……!」キョロキョロ

コツコツ

時子
「あら、終わった?」

桐生
「財前! それに……神崎! 上手く行ったんだな!」

神崎
「え、えへへ……桐生さん、蘭子は無事です……」

桐生
「あぁ……」ウンウン

賢司
「なんじゃあ? 誰じゃ……?」

桐生
「俺の仲間だ。俺が正面で囮をやってる間に蘭子を助け出すって作戦だったんだが……」


「うちの若いのはどこいったんじゃあ?」

時子
「それなら……」
574 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/02/26(日) 09:49:35.71 ID:jZYrTxM9o
〜回想〜

ザザ…………

『じゃが、わしらぁ監視されとるんじゃ。じゃけぇ桐生さんにゃあわしと殺しあいを演じてもらいたいんじゃ』

「なるほど……聞いたわね、豚?」

「うぅ……僕に出来るでしょうか……」

「出来る出来ないなんて誰がいつ聞いたのかしら? ……娘さんの為よ」

「……蘭子……はい、頑張ります……!」

タタッ!!

ヤクザ
「あ? ……なんだぁ、おどれ?」

神崎
「蘭子!! ……うわぁぁぁ!!!」ダダダッ

ヤクザ
「えっ――へぶっ!?」

神崎がヤクザに体当たりをして、ヤクザは大きく吹っ飛んだ
10メートルは飛んで壁に激突したヤクザは、ピクリとも動かない
575 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/02/26(日) 09:50:20.16 ID:jZYrTxM9o
時子
「なんて力……死んでないわよね?」

ヤクザ
「ど、どこから来たんだこいつら!?」

時子
「ほら、躾のなってない豚がわらわらと来たわよ」

蘭子
「う……おとう、さん……?」

神崎
「蘭子……パパ頑張るからね……」

ヤクザ
「やっちまえ!!」

神崎
「うぉぉぉぉ!!!!」

<ギャァァ!!!
<ウワァァァ!!

ザザ…………

『その間にうちの若いもんに何とかさせる、っちゅうつもりじゃぁ』

時子
「………………」

村上組構成員
「な、なんじゃあ? 誰じゃあ……うぐわぁぁ!!」

神崎
「うわぁぁぁぁ!!!」

ブンブンブンッ!!

時子
「見なかったことにするわ」

〜回想終了〜
576 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/02/26(日) 09:50:54.60 ID:jZYrTxM9o
賢司
「ふっ……ハハハハハ!!」

神崎
「す、すいません! 娘を助けてくれようとしてたのに……」

賢司
「えぇ、えぇ。気にすなや。わしが同じ立場なら、われと同じことするけぇ!」

桐生
「……それで、村上。教えてくれ、お前の上はなんの目的で俺を狙い、お前は何故俺を助けてくれたんだ?」

賢司
「上の目的は分からん。何にも教えんで、ただ殺せちゅうからな、んなもん気に食わんじゃろうが」

桐生
「なるほどな……」

賢司
「それに……わりゃ、あの真島の兄さんのお気にいりじゃろ。わしゃ、真島の兄さんの大ファンなんじゃ」


「わしもじゃ!」

桐生
「ふっ……なるほどな……」

座っている賢司に手を貸す桐生
577 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/02/26(日) 09:51:21.37 ID:jZYrTxM9o
賢司
「桐生さん、困ったことがあったら言ぅてつかぁさい。そんかわり……」

桐生
「なんだ?」

賢司
「……ま、真島の兄さんに紹介してほしいんじゃ……」

桐生
「…………あ、あぁ。それくらいなら」

賢司
「言うたのぅ!? 約束じゃ! 男の約束じゃけぇ、反故は無しじゃ!」


「やったのぅ親父ィ!」

桐生
「(変わった奴らだが……悪いやつらでは無さそうだな)」

桐生
「それじゃあ、帰るか」

賢司
「後始末は任せぇ。ほいじゃ、また!」ブンブン‼

タッタッ
578 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/02/26(日) 09:51:47.44 ID:jZYrTxM9o
―765プロ―

蘭子
「…………う、んん……」

神崎
「蘭子! 大丈夫!?」

蘭子
「お父さん……? あれ、ここは……?」

桐生
「765プロだ。自分に何があったか、覚えているか?」

蘭子
「ん……えぇと……帰ってる最中に……いきなり、後ろから誰かに捕まって……車に乗せられて……」

桐生
「お前の親父さんと、財前が助けてくれたんだ」

時子
「私は倒れた豚どもを縛っていっただけよ」

蘭子
「…………。宴は終焉を迎えたのだな」

桐生
「ん?」

蘭子
「愚かにも魔王に成り代わろうとした者共は、封印されし記憶を解放した父様に滅ぼされた訳か」

神崎
「ら、蘭子?」
579 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/26(日) 09:53:06.66 ID:rdwlTwlvO
バトル解説が丁寧でワロタ
580 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/02/26(日) 09:53:43.11 ID:jZYrTxM9o
蘭子
「フハハハ! 見ているが良い父様よ! 我が世界を統べ、この世を絶望に染めし時を!」

神崎
「えっえっ……」

桐生
「よくわからないが……強い奴だな。怖くなかったのか?」

蘭子
「怖い? そんな感情は地球に降り立った堕天使によって消されたわ。それに……」チラ

神崎
「え?」

蘭子
「……お父さんが、助けてくれるって……思ってたから……」///

桐生
「ティン!」

高木
「ティン!」

桐生
「社長! すいません、少し出てて」

高木
「聞いているから大丈夫だ。君こそ元気そうで良かった。いやそれよりもだ! 君もよくよく逸材を見つけてくるものだね!! 流石私とあの人の見込んだ男だよ!」バシバシッ

桐生
「俺も、出来すぎなくらいだと思っています」
581 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/02/26(日) 09:54:09.07 ID:jZYrTxM9o
高木
「うんうん。それじゃあ、蘭子くん。来てくれるかね?」

蘭子
「契約の儀だな。了解した」

高木
「神崎さんも是非」

神崎
「あ、は、はいぃ……」

蘭子
「記憶再び封印されたか……やはり魔王はまだこの世には望まれないということだな……」

桐生
「(……蘭子が無事で良かった。一時はどうなることかと思ったが……)」

桐生
「(それに……)」

桐生
「今回は、お前に助けられた。ありがとう、財前」

時子
「ようやく私の豚になる気になったのかしら」

桐生
「いや違う。今回はお前の冷静さに助けられたと思ってな」

時子
「ふん。猪は嫌いよ」

桐生
「……ふっ、肝に命じておく」
582 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/02/26(日) 09:57:45.50 ID:jZYrTxM9o
ここまで!!
ようやく終わったのに短くて辛い
正直ここまでかかったのは広島弁と熊本弁を探り探り調べながら書いたからです
方言辛いわ……暇なときに書こう、いや、またにしよう……広島弁難しい……
って悪循環ですわね
次はすぐ来れそうです

>>579
真島の兄さんの極みリスペクトです
あれ5やたら早くなっててビックリ
戦闘描写は勝機とQTEだけはちゃんと書くつもりです
583 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/26(日) 10:49:11.93 ID:dkhqXuBro
おつ
こまかいけど巴の一人称は「うち」だよ
584 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/02/26(日) 11:51:15.33 ID:jZYrTxM9o
>>583
ふぁー
なんだろ、親しい相手の時だけうちになる感じで脳内保管しといてくだちい
585 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/26(日) 12:10:59.01 ID:6ovVU51Q0
兄さんのドス絡みのヒートアクションはタイミングとか位置とか少しでもズレたら成立しないの
多いだけによく出来るよなあの人…と毎回思わされる。
586 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/27(月) 04:08:50.51 ID:oSLKsd4Co
0の極みでドスを蹴り飛ばして敵に刺すのはさすがに爆笑した
しかも強いし
587 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/27(月) 09:12:17.92 ID:jJazn1rU0
6のシナリオに不満を抱きつつも陽銘連合会をちゃっかり取り入れる
>>1の手腕に拍手せざるをえない
588 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/15(水) 05:20:32.11 ID:xUOSW9rU0
まってるで
589 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/03/15(水) 06:38:26.64 ID:iQDFMkt8o
明日から三連休なんで、そこで更新しますのよー
590 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/25(土) 10:13:17.67 ID:0sU7mRoko
三連休とはいったい
591 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/03/25(土) 11:14:20.88 ID:W+JjWOmTo
今日! 今日書きます!
ちょっと色々あって三連休潰れたんです
また夜に!
592 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/03/25(土) 23:10:01.71 ID:6kgneyFfo
ピリリッ、ピリリッ!

ピッ!

真島
『おう桐生ちゃん、生きとるかぁ?』

桐生
「真島の兄さん」

真島
『おう。南に聞いたんやけど、また随分派手にやったみたいやないの桐生ちゃん』

桐生
「まぁな……そうだ、真島の兄さんに紹介したい奴等がいるんだが」

真島
『お? なんやねん』

………………
593 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/03/25(土) 23:11:20.09 ID:6kgneyFfo
真島
『なるほどなぁ、おもろそうな奴らやんけ。ほな、ちょっと挨拶してくるかのぅ』

桐生
「なに? 今からか?」

真島
『善は急げ言うやろぉ? ヒーヒッヒッヒ』

桐生
「兄さん……無茶はしないでくれよ」

真島
『ワシ流の挨拶したるだけや。せや桐生ちゃん、過去に765に在籍してたアイドル達の名前、分かったか?』

桐生
「すまない、そっちはまだだ。今から聞いてみる」

真島
『分かったわ。わかったらメールしてや。ほな』

ピッ

ガチャ

神崎
「それでは、本当にうちの蘭子を……どうかよろしくお願いします」ペコペコ

高木
「色々とある業界ですが、きっと立派なアイドルにしてみせます!」

蘭子
「愚かな僕を作ることなど、造作も無いわ!」

神崎
「失礼します。あ、桐生さんも……今日はご迷惑おかけしました……」ペコペコ

桐生
「あぁ……気を付けてな」
594 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/03/25(土) 23:11:51.07 ID:6kgneyFfo
バタン

高木
「ふふ……面白い親子だな、桐生くん」

桐生
「ふっ……そうですね……そうだ、社長。聞きたいことがあるんです」

高木
「ん? なんだね?」

桐生
「前に話してくれた……移籍したアイドルとプロデューサーについて、教えてもらいたいんです」

高木
「……彼女たちについて、か……。……君が聞くと言うことは、何も理由がないと言うわけでも無いんだろうね……分かったよ、着いてきてくれ」

ガチャ

高木
「…………懐かしいものだ。彼女たちとの日常が、昨日のことのように思い出せる」

桐生
「……プロフィールですか」
595 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/03/25(土) 23:12:17.95 ID:6kgneyFfo
高木
「あぁ、受け取ってくれ。まだここにいた時のものだから、古い情報なのだがね」

桐生
「いえ、ありがとうございます」

パラッ

桐生
「(…………何人か、テレビで最近見たことのある名前がいるな……。天海春香、如月千早、星井美希……こっちの三人は確か……そうだ、竜宮小町じゃないか?)」

桐生
「(高槻、我那覇、菊地、萩原、四条、双海……真美? こっちのは分からないな)」

高木
「すまないね……彼女たちについては、今知っていることはほとんど無いんだ」

桐生
「いえ……これだけでも分かれば、とりあえず何とかしてみます」

高木
「うむ。頼りにしているよ、私にできることがあったらいつでも言ってくれ」

桐生
「はい」
596 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/03/25(土) 23:12:53.92 ID:6kgneyFfo
ガチャ

桐生
「(名前は分かったな、真島の兄さんにメールをしておこう)」

桐生
「(……よし、これでいい。真島の兄さんから連絡が来るまで少し用事を済ませてから休憩でもしよう)」


桐生
「(もうやることはないか?)」

ニア はい
 いいえ

桐生
「(よし、真島の兄さんからの連絡を待とう)」
597 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/03/25(土) 23:13:28.47 ID:6kgneyFfo
やたら短いですがここまで
次回はもっと早く来たいなぁ……
おやすみなさいませ
598 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/26(日) 01:08:50.93 ID:LKNFbxaDo

ゆっくり休んで続き頑張ってくれ
599 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/26(日) 02:21:53.19 ID:pszQVKrjo
おつおつ
無理はせずにゆっくりでいいからまってんよー
600 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/03/27(月) 04:01:28.53 ID:KzrOqWKZo
ふと、桐生ちゃんいつ仕事をしているんだろう、と
まぁ、喧嘩も業務の内……?
601 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/27(月) 07:26:56.23 ID:MMdLimLio
何言ってんだ!カツアゲしてきたやつをカツアゲするのが仕事だろ!
602 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/15(土) 12:42:21.39 ID:1joqjtRFo
期待
603 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/12(金) 16:04:31.12 ID:3fY+GUKvO
604 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/06/05(月) 05:05:36.88 ID:62tvoNlQo
すいません、親父が余命何年だとかごたごたーとしてる内にこのスレを忘れて大分時間経ってました
ちょっと次いつ来れるかっていう保証はできないんですけど、もし来れたら続きやります
みなさんもタバコの吸いすぎには気を付けましょう
605 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/05(月) 18:24:21.66 ID:wqXyoD1KO
だったら落とせよks
606 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/07/11(火) 02:00:25.53 ID:i2n0iJ6do
すいません、大分お待たせしております
ようやく周りが落ち着いてきたので、明日明後日からまた再開していきます
待ってくれていた方、本当にありがとうございます

真島
「おう……今何日や。おどれ、いくら待たせた思うてんねん。ま、ええわ。言い訳なんか聞くつもりもない。……ぶち殺し確定や」ニタァ
607 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2017/07/11(火) 05:44:46.46 ID:VA8OAvig0
面白いSS書いてる人って、何かしら問題を抱え込む星の下にでも生まれているのかな?
デリケートな事でしょうに、大変、お疲れ様です
608 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/11(火) 15:17:08.83 ID:mwe29nr1o
待ってた
609 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/07/13(木) 16:26:55.02 ID:1qU2LI8co
ピリリ、ピリリ
ピッ

桐生
「もしもし……」

真島
『桐生ちゃん、わかったで。天海、如月、星井の三人は今、123プロに所属してるわ。竜宮小町っちゅうグループもそこや。二人のプロデューサーも一緒におったで』

桐生
「123プロ……」

真島
『他に足取り掴めたんわ高槻やよいって嬢ちゃんと、萩原、菊地や。やよいちゃんは元気にアルバイトしとったわ』

桐生
「後の二人は?」

真島
『萩原雪歩……どこかで聞いた名前や思っとったんや。東城会直系萩原組の若頭、それが萩原雪歩の今の肩書きや』

桐生
「なに?」

真島
『菊地はボディーガードの名目で萩原の側におるらしいわ。半端なく強いらしいで』

桐生
「元アイドルその後を聞いてる気分にはなれねぇな」

真島
『萩原組は一応古参やけど、目立ち始めたのはここ数年の話なんや。俺の勘やけど……123プロと繋がっとるかもしれへん』

桐生
「確かに……可能性はあるな」
610 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/07/13(木) 17:56:24.21 ID:1qU2LI8co
真島
『その他は足取り掴めずや。すまんな』

桐生
「いや、十分だ。ありがとう、真島の兄さん」

真島
『桐生ちゃん。萩原組には気ぃつけろや。最近のあいつら、どこかおかしいわ。殺気だってるちゅうか……』

桐生
「わかった、気を付ける」

真島
『何人かそっちにつけるか?』

桐生
「いや、大丈夫だ。イメージを悪くするような記事を書かれかねん」

真島
『お、なんや、プロデューサーの貫禄でてきたやんけ』

桐生
「まぁな」フッ

真島
『うっしゃ、またなんかあったら連絡するわ。今から宴会するんやけど、桐生ちゃんも来るか?』

桐生
「まだ仕事があるから遠慮しておく」

真島
『かー、真面目やのぉ。そんじゃの、桐生ちゃん』

ピッ

小鳥
「あの……桐生さん……」

暗転
611 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/07/13(木) 18:05:29.16 ID:1qU2LI8co
桐生
「ん? なんだ?」

小鳥
「桐生さんの……その……娘を名乗る方がいらっしゃったんですけど……」

桐生
「…………え?」

小鳥
「………………」

小鳥
「いや、俺に娘はいない」

タッタッタ

「お父さん?」

桐生
「お前は……」

「ごめんなさい、職場に来るなって言われてたのに……実はスマホを無くしちゃって……」

桐生
「…………茄子……?」

茄子
「え? どうしたの、お父さん?」

ヒュオオオン!

三章、完
612 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/07/13(木) 18:06:15.08 ID:1qU2LI8co
短いですがここまでです
これからは定期的に来れると思いますがとりあえず1日遅れましたごめんなさい
613 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/14(金) 18:48:18.78 ID:IxmxO25VO
乙です。
待っておりました。
614 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/17(木) 20:54:03.09 ID:on/YnXoq0
保守
615 : ◆I53lPPif0o [sage]:2017/08/26(土) 15:41:28.83 ID:a8j9ZP23o
ぎにゃーまた空いてしまった
一週間以内に投下します
616 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/08/26(土) 17:42:07.86 ID:Tnm+UrEto
待ってるぞ
617 : ◆I53lPPif0o [sage]:2017/09/11(月) 12:01:38.51 ID:R96nINdco


ヒュオオオン…………

  四章

  蠢く影



桐生
「お父さん……ってのは、どういうことだ?」

茄子
「……えーと? どうしたの? もしかして、怒ってる……?」

桐生
「いや、怒っている訳じゃ……」

小鳥
「あの……知り合いですか?」

桐生
「ん、あぁ……」

茄子
「だーかーら、さっきも言ったじゃないですか! 私の名前は桐生 茄子ですって!」

桐生
「何を言ってるんだ? お前の名前は鷹富士 茄子だろ?」

茄子
「たかふじ……ってなんの話? もう! 今日のお父さん、変だよ?」

桐生
「まさか……記憶喪失か……?」
618 : ◆I53lPPif0o [sage]:2017/09/11(月) 12:02:05.67 ID:R96nINdco
茄子
「記憶喪失って……もー、お父さんって一週間に一回くらいは変なこと言うよね?」

小鳥
「失礼します。えーと……茄子ちゃん? 貴女の出身地を教えてくれますか?」

茄子
「出身地、ですか? …………あ、あれ……?」

小鳥
「どこの小学校を出ました? 中学は? 高校は?」

茄子
「………………あ、あの……私……」

小鳥
「覚えてないんですね?」

茄子
「……お、お父さん……?」

桐生
「鷹富士、俺は」

パリンッ

小鳥
「きゃ!?」

シュー……

桐生
「なに!? 音無! 鷹富士を連れて会議室に逃げろ!」

小鳥
「は、はい!」ガタッ
619 : ◆I53lPPif0o [sage]:2017/09/11(月) 12:02:32.24 ID:R96nINdco
桐生
「オンラァ!」ブンッ

パリンッ

桐生
「(ぐ……! 催涙ガスか……!)」

窓の外を見ると、数人の男がこちらに気付いた様子で、慌てて走り去っていった。

桐生
「(……あいつらか!)」

窓から飛び降りようとしたが、すぐに人込みに紛れて消えてしまった。
更に外は自分の投げた催涙ガスで大騒ぎになっている。

………………

………………

………………

高木
「まったく、困ったものだな……やつらの妨害工作にも」

ちひろ
「なんですかさっきの警察の人! 「ま、悪戯でしょう」って! 悪戯で催涙ガスなんて聞いたこともありませんよ!」

桐生
「言っても無駄だ。根本的に潰すしか無い」

高木
「うむ……そうだな」

茄子
「あの……」
620 : ◆I53lPPif0o [sage]:2017/09/11(月) 12:03:50.70 ID:R96nINdco
高木
「うん? ぬぉっ…!? ティ……ティン! と来た!」ガッ

茄子
「え?」

高木
「君! アイドルになる気はないかね!? 君にはトップアイドルになる素質がある!」

茄子
「あ、いえ。私、お父さんのお世話をしなければいけないので……」

茄子はそういって、近寄ってくると俺の腕を掴む。

高木
「え? き、君の……娘さんなのかね!?」

桐生
「あ、いや……」

小鳥
「実は茄子ちゃん、記憶が無くなってしまったみたいで……何故か桐生さんの事をお父さんだと思っているらしいんです」

茄子
「…………」ギュ

高木
「なんと! そ、それは本当なのかね?」

桐生
「はい。名前は鷹富士 茄子と名乗っていたのですが、今は桐生 茄子、と」

茄子
「…………違うよ! 私は、鷹富士茄子なんて名前じゃない! お父さんの娘だもん!」ギュー!

桐生
「お、おい」
621 : ◆I53lPPif0o [sage]:2017/09/11(月) 12:05:33.41 ID:R96nINdco
高木
「うむ。そういうことなら桐生くん、彼女の面倒を見てあげたまえ。このまま放り出す訳にもいかないからね」

桐生
「いや……しかし……」

高木
「それに君は困っている人間を見捨てることなど出来ない男だと、私は思っているからね。丁度良いだろう」

桐生
「…………」

茄子
「……お父さん……」

桐生
「……分かりました。悪かったな、茄子。怖がらせちまって」ナデナデ

茄子
「あ……もう、本当に怖かったんだから……」ビシッ

コンコン……

ガチャッ

明らかにヤクザのような顔の男
「…………失礼します」

小鳥
「きゃっ!?」
622 : ◆I53lPPif0o [sage]:2017/09/11(月) 12:06:37.76 ID:R96nINdco
桐生
「またか……次から次へと良く飽きねぇもんだな」コキッコキッ

明らかにヤクザのような顔の男
「……え?」

桐生
「死にてぇなら……かかって来い!」

明らかにヤクザのような顔の男
「あ、あの……どういうことでしょうか……?」

高木
「あぁ! 違うんだ桐生くん!」

桐生
「……え?」

(暗転)

桐生
「……なに!? じゅ……十九歳、だと!?」

小鳥
「というか新しいプロデューサーですって!?」

武内
「はい……以前、就職活動をしていた時に、偶然お会いしまして……」

高木
「昨日彼から電話が来たのだよ。雇ってほしいとね」

桐生
「うーむ……。とてもまだ10代とは思えねぇな……貫禄だけならそこいらのゴロツキなんて目じゃねぇ」

高木
「本当に来てくれてありがとう。……電話で伝えた件は……」
623 : ◆I53lPPif0o [sage]:2017/09/11(月) 12:07:04.33 ID:R96nINdco
武内
「……はい、問題ありません。私は……こうですから」

高木
「……分かった。君を歓迎するよ」

桐生
「話は聞いているみたいだな。良いのか? 危険な仕事になるぞ。場合によっては身体ぁ張ってアイドルを守らなきゃならねぇ。もちろん自分もだ」

武内
「そう、ですね……私は、生まれてから今日まで一度も喧嘩をしたことがありません。もしかしたらお役に立てないかも知れませんが……でも」

桐生
「でも?」

武内
「……彼女達の……アイドルの笑顔は、素敵です」

桐生
「なに?」

武内
「……憧れです。一緒に笑顔を育んで行きたいな、と」

桐生
「……フッ、そうか」ウンウン

高木
「うむ! 頑張ってくれたまえ! 彼は桐生くんだ、君の先輩になる」

武内
「桐生先輩ですね。よろしくお願いいたします」

桐生
「あぁ、よろしく頼む」
624 : ◆I53lPPif0o [sage]:2017/09/11(月) 12:07:30.12 ID:R96nINdco
小鳥
「私は音無小鳥です! もう一人、今日はいないんですけど事務員のちひろさんもいますよ!」

高木
「では早速だが桐生くん、彼に先輩プロデューサーとして指導してあげてくれないかね?」

事務所にいる武内Pに話しかけることによって、指導・営業・レッスンを選択することができます
指導は武内Pにプロデューサーとしての心得を教え、武内Pのスカウトレベルを上げることができます
営業は武内Pと一緒に営業に行き、営業レベルを上げることができます
レッスンは武内Pと一緒にアイドルを見て、武内Pのレッスンレベルとアイドル達の能力を少しだけ上げることができます
それぞれのレベルが一定以上になると、武内Pに仕事を頼むことができるようになります
仕事は武内Pのレベルが上がると終了までの時間が短くなります

桐生
「分かりました」

武内P
「先輩、よろしくお願いします」ペコッ

桐生
「(後輩か……懐かしいな。よし、武内にプロデューサーとしての心得を教えてやるか)」

武内Pに指導しろ

デンッ、カンッ♪
625 : ◆I53lPPif0o [sage]:2017/09/11(月) 12:08:02.52 ID:R96nINdco
間がかなり空いたくせに短くて申し訳ない
今度も近いうちに来れるように努力します
626 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/11(月) 15:58:53.84 ID:tJwYi4Avo
おつ、ゆっくり更新してどうぞ
627 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/09/11(月) 18:55:29.36 ID:PU82Y7sNO
おつおつ
待ってるよ
628 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 09:11:32.48 ID:kr2Dk4vWo
書き貯め無しで申し訳ないですが、今から12時くらいまでゆっくり進めていきます
書いたら順次投下してきます
629 : ◆I53lPPif0o [sage]:2017/10/01(日) 10:30:45.50 ID:kr2Dk4vWo
→指導
 営業(まだ選べないようだ)
 レッスン(まだ選べないようだ)

桐生
「それじゃあまずは……基本的な仕事について教える」

武内P
「分かりました」

…………

桐生
「とまぁ、こんなところだな。分からないことがあれば随時聞いてくれ」

武内P
「分かりました」

桐生
「……勿論今教えた基本的な仕事も大切だ。だがプロデューサーには、もっと大事なことがある」

武内P
「……それは?」

桐生
「アイドルを守ることだ。どんなときでも自分の身を呈して守らなければいけない。それは精神的なことでもだ」

武内P
「なるほど……」

桐生
「例えば目の前に暴漢が現れ、アイドルに接触をしようとした時……どうすれば良いと思う?」

武内P
「彼女達の前に出て、盾となります」

桐生
「例えばアイドルがインターネットで中傷されている時……どうする?」

武内P
「手に負える範囲のことなら話をつけます。それが無理なら……可能な限り目につかないようにし、それができなければメンタルケアを怠らないようにします」

桐生
「そうだ。俺たちプロデューサーとアイドルは二人三脚で頑張らなければいけない。決してアイドルは商品でも食い物でもねぇ。大切なパートナーだ。それを忘れず、信頼関係を築いていけ」

武内P
「……はい!」
630 : ◆I53lPPif0o [sage]:2017/10/01(日) 10:33:42.56 ID:kr2Dk4vWo
思ったんですけど、投稿するときってsage無い方が良いんですかね
631 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 10:42:15.32 ID:heGtnmlIo
投下乙
読者目線だと更新あったの分かりやすいからageて欲しいとかあるけど
専ブラ使ってる俺からしたらどっちでも更新わかるしなぁ

ageると新規が増えやすいのもあるけど
荒らしも来やすくなるから
この辺は>1に任せる

ただ saga はいれておいた方が勝手な変換されなくていいかと
eじゃなくてaだからな
632 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/10/01(日) 10:55:48.09 ID:kr2Dk4vWo
なるほど。一応sageは消しておきます
あとsaga忘れてましたありがとう


桐生
「もちろん仕事でやっている以上は、ダメなときは叱ることも大事だ。甘やかすんじゃなく、アイドルを導いてやる……それがプロデュースだ」

武内P
「……分かりました」

桐生
「(……早速こいつにアイドルを担当させてみるのも面白いかも知れないな)」

桐生
「武内、お前恋人はいたことはあるか?」

武内P
「え……!? いえ、ありませんが……」

桐生
「そうか。それじゃあこの雑誌でお前の思う可愛いアイドルを教えてくれ」

週刊アイドル

武内P
「はあ……分かりました。………………そう、ですね……この子とか……この子も可愛いと思います」

桐生
「(一般的な感性はあるようだな)」

桐生
「よし、武内。今から一人でスカウトをしてこい」

武内P
「えっ……!? 一人で、ですか!?」

桐生
「そうだ。お前がこれだ! と思った女の子を見つけ出してくれ」

武内P
「そう言われましても……」
633 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/10/01(日) 10:56:22.03 ID:kr2Dk4vWo
桐生
「大丈夫だ。きっとお前にも才能がある。ティンと来る才能がな」

武内P
「ティン……あ、ですが僕はまだ、名刺を持っていなくて……」

桐生
「あ……そうだったな」

ガチャ

高木
「そう来るだろうと思ってね! 作っておいたよ君の名刺! まだ10枚だけだが、問題はないだろう?」

桐生
「社長!」

高木
「君は必ず我が765プロに来る……そう信じていたからね。用意しておいたのだよ、勝手に!」

武内P
「あ、ありがとうございます!」

桐生
「よし……これで大丈夫だな。武内、お前のティンと来た奴を……探してこい!」

武内P
「行ってきます……!」

スタスタ、ガチャ

高木
「……桐生くん」

桐生
「フッ……分かっています」

桐生
「(流石にいきなり一人も難しいだろう。隠れて様子を伺おう)」

武内を尾行しろ

デンッ、カンッ♪
634 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/10/01(日) 11:10:34.93 ID:kr2Dk4vWo
ガチャ

桐生
「(さて、武内を探すか。まだそう遠くには行っていないだろう……)」

タタッ

桐生
「(む……いたな)」

電柱にかくれる桐生
少し先に、道行く人を見ている武内がいる

桐生
「(人間観察をしているようだな。見つからないように着いていくか)」

タタッ

桐生
「む……」

警察に話しかけられている武内

桐生
「サツか……確かに見た目の印象はあまり良くないからな……」

ヒソヒソ……ヒソヒソ……

電柱の影に隠れる桐生を遠巻きに見ている人達がいる

桐生
「(俺もかなり怪しいか……)」

警察に解放された武内が、また歩いていく

桐生
「(よし、行こう)」

タタッ
635 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/10/01(日) 11:15:12.15 ID:kr2Dk4vWo
桐生
「む……」

武内が黒髪の女の子に声をかけている

桐生
「あれは……!(いや……あれは武内のティンだ……俺は見守ろう。もしあいつが失敗したときは俺も声をかけるがな)」

スッ、と胸ポケットから名刺を出す桐生
武内は名刺を差し出している、女の子はそれを受け取った

桐生
「……印象は悪くなさそうだな。ん?」

二人の男が武内と女の子の方に歩いて来た
片方が武内に因縁をつけて、もう片方が女の子の腕を掴もうとしたが、その間に武内が割り込んだ
そして武内が殴り飛ばされる

桐生
「チッ!」

タタッ

柄の悪い男1
「ったくよぉ、なに俺らの邪魔してくれてんの? 先に、目つけてたのはこっちなんだけど?」

柄の悪い男2
「ほんとほんと。さてと、邪魔物は消えたし……俺らと話しようぜ?」

黒髪の女
「なんなの、あんたら……! いきなり!」

柄の悪い男2
「悪いようにはしないから。君可愛いからさ、前から狙ってたんだよね? どう? 俺らん所でアイドルやらない? すぐにデビューさせてあげるからさ!」

黒髪の女
「いきなり人のこと殴るような奴のいる所になんて行くわけ無いじゃん!」
636 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/10/01(日) 11:36:03.49 ID:kr2Dk4vWo
柄の悪い男1
「俺ら普段は優しいお兄さんだよー? な、絶対損させないから!」

黒髪の女
「来ないで!」

武内P
「っ、この子に……乱暴な事はしないでください……」

柄の悪い男2
「まだ邪魔する気かぁ? オラ!」

パシッ!

武内を殴ろうとした男の腕を掴む桐生
そのまま捻り上げる

柄の悪い男2
「いででで!!」

武内P
「先輩!」

桐生
「上出来だ、武内。ただ……こういう奴らは口でなに言っても無駄だからな」

手を離す桐生

柄の悪い男2
「て、テメェ!? なにしやがる!」

桐生
「少しくらい痛い目見せた方が良いぜ。行くぞ武内」

武内P
「……はい!」

  柄 の 悪 い 男

<オンラァ!!

<行くぞ武内! <はい、先輩! <プロデューサーの極み

<寝てろォ! <オオォ!

デェェェン!

ヒィィィィ
637 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/10/01(日) 11:36:35.08 ID:kr2Dk4vWo
桐生
「大丈夫か? けっこう戦えるじゃねぇか、お前」

武内P
「その、暴力は好きではないので……」

桐生
「フッ、良いことだ。だが、これからはこういうことも増えるかも知れない。それを忘れるなよ?」

武内P
「はい」

黒髪の女
「……大丈夫?」

武内P
「あ、はい。そちらも怪我はありませんでしたか?」

黒髪の女
「……アンタが助けてくれたから、平気だよ。……そっちの人は?」

桐生
「俺はこういうものです」

いつ取り出したのか、名刺を差し出す桐生

黒髪の女
「……ああ、武内さんの上司か」

桐生
「ほら、武内」
638 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/10/01(日) 11:51:39.71 ID:kr2Dk4vWo
武内P
「は、はい。……少しゴタゴタとしましたが改めて言わせていただきます。私と……トップアイドルを目指しませんか?」

黒髪の女
「……悪くないかな。うん、良いよ。……これからよろしくね、武内プロデューサー」

武内P
「……! あ、ありがとうございます!」

渋谷
「私の名前は渋谷凛。アイドルなんて興味なかったけど……やるなら、本気でやるから」

武内P
「はい。頑張りましょう!」

桐生
「(フッ……なかなかやるな、武内。こいつに追い抜かれる日もそう遠くねぇかもな……)」ウンウン

武内P:レベル1
■■■■■■■□□□(適当です)

桐生
「じゃあ一度事務所に行こうか。渋谷を社長に会わせなきゃならないからな」

武内P
「分かりました」

ピリリ、ピリリ

桐生
「……非通知? すまない、先に帰っててくれ」

武内P
「はい、分かりました」

スタスタ
639 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/10/01(日) 11:52:08.77 ID:kr2Dk4vWo
ピッ

桐生
「もしもし」

変声機を使ったような声
『桐生一馬さん、ですね?』

桐生
「……誰だ? 何故俺のケータイの番号を知っている?」

変声機を使ったような声
『今夜10時、一人で埠頭まで来てください。詳しい場所は改めて連絡します』

桐生
「どういうことだ!」

変声機を使ったような声
『もし時間を過ぎても来ないようなら、貴方の大切な人がどうなるか……分かっていますね?』

桐生
「なんだと……? おい!」

変声機を使ったような声
『お待ちしています。それでは』

ピッ……ツーツー……

ピーピーピー!

桐生
「(……メール……地図か。……十中八九罠だ……だが、行くしかねぇな)」

桐生
「(社長に連絡して、今日は夜まで休ませてもらおう)」

カタカタ

桐生
「(よし。準備を済ませて寮に戻ろう)」

寮へ戻れ

デンッ、カンッ♪
640 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/10/01(日) 11:52:48.68 ID:kr2Dk4vWo
今日はここまでですね
二時間使ったのに全然進まなかったよ……
641 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/01(日) 12:09:31.96 ID:L+C/PElBo
たまたま見つけて一気に読んだけど面白いなwww
続き期待してますわ
642 : ◆I53lPPif0o [saga sage]:2017/10/01(日) 12:30:11.60 ID:kr2Dk4vWo
そういえば鉄拳に桐生ちゃんが来る来ないなんて話があるみたいですね
個人的な話を言えば
「来てほしい鉄拳で使いたいけど負けた姿を見たくない」
であります
643 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/10/01(日) 22:41:39.51 ID:qMP59MVUo
スタスタ

桐生
「(……やり残した事は無いか?)」

→はい
 いいえ

桐生
「(大丈夫だな。夜まで休むか)」


22時 埠頭 第4番倉庫

ガラガラッ!

スタスタ……

桐生
「…………そこにいるのは分かってる。隠れてないで出てこい」

………………スッ

月明りもほとんど入ってこない倉庫
その闇から音もなく出てきたのは、まだ幼さの残る少女だった

少女
「突然の御呼びだし、申し訳ありませんでした……桐生 一馬さん」

桐生
「お前が俺を呼んだ……? 目的はなんだ」

あやめ
「私の名はあやめ……浜口 あやめと申します。掃除屋のようなことをしている者です。……この意味、分かっていただけますね?」

桐生
「……悪いが、ガキの遊びに付き合う気は無い。家に帰れ」

スタスタ

スッ……カァン
644 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/10/01(日) 22:42:24.79 ID:qMP59MVUo
桐生が左に体を傾ける、桐生が今まで立っていた場所を手裏剣が飛んでいき、入り口の扉にぶつかる
桐生はあやめを睨む

桐生
「遊びにしてはやりすぎだな」

あやめ
「遊びのつもりはありませんので」

桐生
「なるほどな」

ゆっくりと構える桐生
あやめも小刀をスッ、と抜いた

あやめ
「本来ならば名乗りあげることもせずに死んでいただくのですが、貴方からは武人の気を感じ取りました。それ故……私が真に正しいのかどうか……天に委ねることに致しました」

桐生
「……覚悟はできてるな?」

あやめ
「元より……」

あやめの小刀が薄く入って来た月明りに照らされて、光った

あやめ
「……覚悟ッ!!」
645 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/10/01(日) 22:43:04.19 ID:qMP59MVUo
小刀を構えて走り出すあやめ、直前まで迎え撃とうとしていた桐生は、瞬きをした瞬間にあやめを見失った
タンッ、と音が聞こえ咄嗟に身を屈める桐生、その桐生の頭を横に小刀が通り過ぎた

  浜 口 あ や め

前転して即座に体勢を立て直す桐生

あやめ
「よく見切りました」

桐生
「耳はいいんでな」

<オンラァ!!

<くっ……

<オオオンラァ!

デンッ!

あやめがバク転しながら手裏剣を三つ投げたが、桐生は全て避ける

あやめ
「これは見切れますか!?」

あやめが間髪いれず駆け出す
と、瞬間移動のように桐生の視界の右、左、右と現れるあやめ
【×】
突き出された刀を右に避け、足を引っかけようとしたが飛び込み前転でそれをかわす

あやめ
「次!」

再び瞬間移動、左、右、真中左右と先程よりも高速になった
【×】
これを背中から倒れながら避けて、勢いのついたあやめの腹部に両足で蹴りつけ、勢いを殺さずにそのままあやめを浮かせ、蹴りあげて背中から地面に叩きつけた

あやめ
「…………ッ見事!」

(あやめ、赤ヒート)

<オンラァ!!

<ハァ!!

<来いよ
646 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/10/01(日) 22:44:50.12 ID:qMP59MVUo
デンッ!

下から桐生の顎を狙う刀
【△】
それを皮一枚で避け
【×】
サマーソルトキックも上体をそらして避ける
あやめの姿を見失いすぐに辺りを探したその時

あやめ
「覚悟!!」

あやめの声が上から聞こえ、すぐにそちらを見る
落ちながら手裏剣を顔面に投げ
【□】
それを避けた桐生は落ちてきたあやめを掴もうと手を伸ばした
ボンッ!! と煙が上がり、桐生の手が掴んだものが丸太になっていた

桐生
「勝機……!」

【△】

桐生
「オンラァ!!」

着地音も出さなかったあやめは桐生の腹部を突き刺そうとしたが、丸太をそのまま下に叩きつけ、そこにいたあやめの背中に直撃する

ザァァァン……

あやめ
「が、ふ……!」

桐生
「恐ろしいガキだな……素早さだけなら小牧の爺さん並だ」

あやめ
「……お見事、です。……何故、私が下にいると……?」

桐生
「音だ。さっき背後に回られた時、一瞬だが踏み込むような音が聞こえた。だが今それはなかった」

桐生
「さっきのはハッタリだな? お前の姿が見えなくなった時、相手に背後の警戒をさせるための」
647 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/10/01(日) 22:46:00.80 ID:qMP59MVUo
とりあえず今日はここまでに
また数日中に来ます

あやめちゃんPの方に、ごめんなさい
648 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/02(月) 19:46:01.72 ID:iB1Up2Qao
おつ、まぁしゃあない
ちかころ!
649 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/10/04(水) 14:31:10.30 ID:ig2EZaryo
あやめ
「ふふ……ご名答……。あんなものは所詮児戯。無警戒か初見でも無い限りは、ある程度修行した人間ならば回避することも容易です。無警戒の初見で避けられるのは、真の兵の証……流石です」

桐生
「……手加減はした、身体は動かせるな? 知ってることを話してもらおうか。誰に命令されて俺を狙った?」

あやめ
「……敗者はただ黙して去るのみ。それが忍の掟……御免!」

あやめが何かに火をつけた

桐生
「ッ!?」

あやめ
「あっ」

咄嗟に桐生はそれを奪い取り、ぶん投げて外へ放り投げてあやめを抱き締める
ドォン!! と爆音が響き窓が割れた
桐生はあやめを抱えたまま転がる

桐生
「ぐ……!」

あやめ
「な、何故……」

桐生
「……馬鹿野郎。目の前で誰かが死のうとしてたら、助けるに決まってんだろうが」

あやめ
「桐生殿……」

桐生があやめを抱き上げる
650 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/10/04(水) 14:31:37.32 ID:ig2EZaryo
桐生
「とりあえずここから出るぞ。話はそれからだ」

あやめ
「お待ちください……! 今ここを出るのは危険です……!」

桐生
「なに?」

あやめ
「……私が桐生殿の暗殺に失敗した時のため、この辺り一帯に伏兵が隠れています……本当は混乱に乗じて逃げていただくつもりでしたが……」

桐生
「……教えてくれ、浜口。お前に俺の暗殺を依頼したのは……誰だ」

あやめ
「…………。……蛇華……祭汪会……ジングォン派……」

桐生
「なに……!? 蛇華に、ジングォン派……だと!?」

あやめ
「……申し訳ありません。私は正確には依頼主を知らないのです。その三つの組織は、最近父の口から出たもの……どれも危険な組織です。桐生殿はご存知ですよね?」

桐生
「あぁ……祭汪会ってのは知らねぇが、蛇華とジングォン派は昔戦ったことがある」

暗転
651 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/10/04(水) 14:32:24.99 ID:ig2EZaryo
バッ!
窓から一斉に目が眩む程の光が入ってくる

桐生
「くっ……!」

桐生はその場に伏せる

あやめ
「桐生殿……私は、今回の暗殺任務には本当は反対でした。我々の一族は代々、世界に蔓延る悪を人知れず暗殺することを生業としてきました。ですが、最近の任務はまるで悪人とも思えぬものを対象としてきました。桐生殿もその一人です」

桐生
「…………」

あやめ
「貴方はこの世の不正を正す力を持っています。今までどんな相手が来ても必ず桐生殿は退けて来ました。……桐生殿をこんなところで死なせる訳にはいきません故、私が時間を稼ぎます。その隙に」

無言であやめを抱え直し、立ち上がる

あやめ
「き、桐生殿……?」

桐生
「ガキに守られる程弱いつもりは……ねぇな!」

桐生が割れた窓ガラスから外に出て、走り出す
何人か中華風の服を着たいて、追いかけてきた

桐生
「しっかり捕まっていろ!」

……ギュッ

暗転
652 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/10/04(水) 14:33:03.33 ID:ig2EZaryo
 走 れ !

  3

  2

  1

<マテ!

<フンッ!

タンタンッ!

あやめ
「桐生殿!」

桐生
「ぬ!?」

【△】

桐生が付せると、その頭上を銃弾が飛んでいく
そしてあやめが何かを数個投げた

【□】

積んであった段ボールを蹴った桐生
崩れた段ボールで足止めを喰らった敵は、いきなり現れた煙に包まれた

<マテ!

<ニゲルナ!

桐生
「はぁ、はぁ……ここまで来れば……」

あやめ
「……はい。追撃は止んだようです」

桐生
「怪我はないな?」

あやめ
「桐生殿のおかげで。……流石は伝説の男ですね。噂にたがわぬ豪傑振りでした」

桐生
「とりあえず着いてきてくれ。安全な場所まで逃げるぞ」

あやめ
「……はい!」

神室町へ
653 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/10/04(水) 14:35:59.59 ID:ig2EZaryo
「あの〜、ちょっと良いですか?」

桐生
「……なんだ?」

声をかけられて振り向いた桐生
そこにいたのは、谷村だった

谷村
「ってあれ? 桐生さん!?」

桐生
「谷村……久しぶりだな」

谷村
「えぇ、本当に久しぶりですね! っていうかなんでここに!?」

桐生
「あぁまぁ、ちょっと野暮用でな……お前は?」

谷村
「あーいや……ヤクザが小さい女の子つれ回してるって連絡が、ね」

桐生
「……ヤクザ、か」

あやめ
「桐生殿は怪しい人では」

桐生
「いや、大丈夫だ。こいつは知り合いなんだ」

谷村
「桐生さんで安心しましたよ。かなりヤバそうなヤクザだからって俺が呼ばれたもんでビビってました」ハハッ

桐生
「よく言うぜ」
654 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/10/04(水) 14:36:57.36 ID:ig2EZaryo
谷村
「そんなことより、伊達さんから聞いてますよ。また厄介なことに巻き込まれたって」

桐生
「お前にも迷惑をかけたな……遥はどうしてる?」

谷村
「ちゃんと安全な場所に匿ってますよ。会っていきますか?」

桐生
「いや、今はそんな場合じゃねぇんだ」

谷村
「…………また厄介事……ですか」

桐生
「あぁ、悪いな。そのうち連絡する」

谷村
「っと、ちょっと待ってください。俺も行きますよ。一人よりは一緒の方が安全でしょ」

桐生
「……だが」

谷村
「今更水くさいですよ! 殴りあった仲じゃないですか!」

桐生
「…………すまん、ありがとう谷村」

谷村
「で、どこに行くんですか?」

765プロ
655 : ◆I53lPPif0o [saga]:2017/10/04(水) 14:38:27.27 ID:ig2EZaryo
ようやく引っ越しが一段落して、ゆっくりした時間が取れ始めました
たぶん今後は一週間以上は空けないと思います

それはそうと765プロは大田で神室町は新宿ですが多分765が新宿に近付いてるということで適当に流してください
656 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/04(水) 19:33:32.07 ID:1i2jsy//o
おーたにむー絡むのか!
おつおつ
657 : ◆I53lPPif0o [saga sage]:2017/10/04(水) 23:00:13.09 ID:EXLp5n4yo
やっぱり大分時間空いたのであまり見てる人いなさそうだなー
もしかしたらそのうち別のSSサイトに引っ越すかも知れません
658 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/05(木) 00:56:16.36 ID:j8z7PfAjo
りょーかいです
まぁ定期的にできないと離れるから仕方ないね
659 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/05(木) 06:26:49.95 ID:Z9cJvcROo
ワイはみとるで!
引っ越し先は告知してくれるんか?
660 : ◆I53lPPif0o [saga sage]:2017/10/05(木) 21:33:38.88 ID:aIf+8kkRo
現在以降作業中
引っ越し先はハーメルンという場所です
661 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/10/05(木) 23:06:43.00 ID:5S47Ak0y0
マジか!?
662 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2024/01/07(日) 20:30:36.33 ID:xT9CJP1QO
『極道に就職します。初日』
▽龍が如く極:第1章「親56しの宿命」
(19:44〜)

https://www.twitch.tv/kato_junichi0817
663 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [age]:2024/01/12(金) 20:33:36.83 ID:k49cc59fo
『堂島の純vs堂島の錦。最終回』
「龍が如く1極」初見ハードモード

▽第11話「仁義」
▽第12話「再会」
▽最終話「戦いの果て」
(19:16〜)

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