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桐生「アイドルの……プロデューサー?」 社長「うむ」
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494 :
◆I53lPPif0o
[saga]:2017/01/10(火) 13:34:47.19 ID:1zGXNHheo
桐生
「チッ、降ってきたか……」
タタタッ
桐生
「……ん?」
寮の前、雨の降る中、壁に背をつけて座り俯く女の姿があった。
近づいてみると、顔をあげる。
桐生
「……鷹富士? なにやってるんだ、こんなところで」
茄子
「……え……あ、桐生……さん?」
桐生
「風邪ひくぞ。どうした?」
茄子
「……あ、はは……ここ、桐生さんの家なんですか……?」
桐生
「おい……顔が青いぞ?」
495 :
◆I53lPPif0o
[saga]:2017/01/10(火) 13:35:13.98 ID:1zGXNHheo
茄子
「…………ごめんなさい、迷惑かけて……」
桐生
「とことんついてねぇやつだな……濡れたままにしておくのもなんだから、部屋に来てくれ」
茄子
「…………はい」
(暗転)
サァァァァァ……(シャワーと雨の音)
煙草をふかす桐生
パタッ……
桐生
「温まったか? 飯、出来てるぞ」
茄子
「……」
俯いて、その場から動こうとしない茄子
496 :
◆I53lPPif0o
[saga]:2017/01/10(火) 13:36:12.00 ID:1zGXNHheo
桐生
「……何があった?」
茄子
「…………」
桐生
「話すだけ話してみたらどうだ? なにか、力になれるかもしれないだろ?」
茄子
「……いえ。これは……私の、家のことなので……」
桐生
「親と揉めたとか、そういうことか。……分かった、今夜は泊まっていけ」
茄子
「……え?」
桐生
「帰りにくいんだろ? なら、ここに居てもいい。……あぁ、安心しろ、ガキに手ぇ出す程餓えてねぇ」
茄子
「…………は、い……ありがとう、ございます」
桐生
「布団は……と、一人ぶんは揃えてもらっただけだったな……。仕方ない、買ってくるか」
497 :
◆I53lPPif0o
[saga]:2017/01/10(火) 13:36:39.22 ID:1zGXNHheo
茄子
「そんな……大丈夫です、私はどこでも……」
桐生
「そういうわけにもな……なら、俺の布団で我慢してくれ。俺はそこのソファで十分だ」
茄子
「…………え、と」
桐生
「ふ……甘えておけば良いんだ、こういう時はな」
茄子
「ありがとう、ございます」
桐生
「それじゃあ、飯にしよう」
茄子
「…………」
(暗転)
桐生
「電気、消すぞ」
茄子
「はい」
カチッ
498 :
◆I53lPPif0o
[saga]:2017/01/10(火) 13:37:05.44 ID:1zGXNHheo
ザァァァァァ…………
………………
………………
…………タッ……
桐生
「……………………」スー……スー……
ソファで眠る桐生
………………闇の中、それを見下ろす茄子
桐生を見るその瞳には、なんの感情も浮かんでいない
ゆっくりと、桐生に近付く
深い眠りの中にいる桐生は、茄子に気付くことはない……
茄子
「……………………ッ……!!」
499 :
◆I53lPPif0o
[saga]:2017/01/10(火) 13:37:31.40 ID:1zGXNHheo
突然、茄子は頭を抱えて蹲った
カランッ!
何かが落ち、高い音が室内に響いた
桐生
「ん……!?」
その音で飛び起きた桐生は、すぐそこに倒れている茄子に気づいた
桐生
「鷹富士……? おい鷹富士! どうした! おい!」
茄子の身体を揺するが、特に異常を感じなかった
落ち着いた寝息をたてている茄子に、とりあえずほっ、と息をつく
桐生
「ん? これは……?」
床に落ちているナイフ
桐生
「(さっきのは、これが落ちた音か……どこにあったものだ? いや、何故これは落ちたんだ……? 見える範囲に……あったか?)」
拾ったナイフを手に取り、眠る茄子を見つめる
桐生
「(鷹富士……お前はいったい、何を……?)」
ヒュオオオン!
二章、完
500 :
◆I53lPPif0o
[saga]:2017/01/10(火) 13:38:43.45 ID:1zGXNHheo
短いですがこれだけ
次回から新章に入っていきます
オリジナルキャラクターとかもちょっとずつ出して行く予定ですが、メインはアイドルと桐生ちゃんなのでご容赦を
それでは、また
501 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/10(火) 14:44:29.34 ID:D0VNeAOEo
おつ
この後の展開楽しみ
502 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/10(火) 16:30:10.58 ID:Fg+eoXzV0
暗闇の中でナイフを…何だか広瀬のおやっさんみたいな戦闘スタイルで戦いそうな茄子さんだな
503 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/13(金) 02:02:07.63 ID:2WRg8UHS0
おつおつ
俺はオリジナルキャラ好きだけどみんなはどうなんだろう…
オリジナル出したら荒れたスレ何度も見てるから不安や…
504 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/27(金) 11:51:54.12 ID:PlUe5smDo
マダー?
505 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/29(日) 03:00:42.74 ID:M8YlAK/v0
龍が如くは戦う敵基本一作で壊滅する事多いからオリキャラ使わざるを得ない部分有るもんなあ。
蛇華もジングォン派も名有りの大物は皆死んでる上に兄さんは敵とは言い難いし
506 :
◆I53lPPif0o
[saga]:2017/01/29(日) 23:35:08.98 ID:sUgUqcRXo
遅くなってごめんなさいね
火曜日に一日使って更新できたらします
507 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/30(月) 22:40:05.14 ID:YRDpgHI60
帰還へぺトナス!
…そういえばいわゆる龍が如く恒例無駄に作り込んだ
アナザードラマやカツアゲ君的なのは有るのだろうか?
508 :
◆I53lPPif0o
[saga]:2017/01/30(月) 23:30:38.51 ID:qIBUXNfvo
それ思ったんですけど、それより本編進めろって言われそうだなぁと
509 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/30(月) 23:38:46.47 ID:N/qg1GRC0
サブストーリーやミニゲームは気が向いたらときでいいよ
510 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/31(火) 01:04:04.79 ID:g1WD1bq3o
気が向いたらで良いと思うぞ
本当にそうしないと本編と同じくサブストーリーがメインになってしまう
511 :
◆I53lPPif0o
[saga]:2017/01/31(火) 15:22:35.31 ID:7dvqKt3Zo
ヒュオオオン……
三章
父親
桐生
「(朝になったが……鷹富士が目を覚ます気配が無いな……)」
チラ
桐生
「(仕方がない、とりあえず書き置きだけして仕事に向かおう)」
………………
桐生
「よし……」
バタン、ガチャ
桐生
「(気になることはあるが、今は目の前のことに集中しよう)」
765プロヘ迎え
デンッ、カンッ♪
タタッ……
「このヤロォ!」
桐生
「……ん?」
桐生
「(声……向こうからか?)」
512 :
◆I53lPPif0o
[saga]:2017/01/31(火) 15:23:03.19 ID:7dvqKt3Zo
タッタッタ
不良1
「へへ、デカイだけかぁ! オォラ!」バキィッ
男
「うう……」
桐生
「(ったく、どこも変わらねぇな……)」
桐生
「おい。何をしてる?」
不良2
「あー? 今取り込み中なんですけどぉ?」
桐生
「大勢で一人袋にして恥ずかしくねぇのか?」
不良1
「俺のダチにぶつかって腕の骨折った代金貰ってるだけなんだけど?」
桐生
「……ぶつかった程度で折れる腕なら、無くても困らねぇな」
不良1
「あー……? ナメてんのかテメェ?」
不良3
「あー痛い痛い……うぜぇオッサンのせいで余計痛くなってきたわぁ……」
513 :
◆I53lPPif0o
[saga]:2017/01/31(火) 15:23:37.99 ID:7dvqKt3Zo
桐生
「ほう……見せてみろ」
不良3
「あぁ!? 触るんじゃ」
ゴキッ
不良3
「ギャァァァァ!!!」
桐生
「良かったな、折れてないみたいで」
不良1
「こ、このヤロォ!!」
<オンナァ!
<ヒィィィ
<バキギィ!!
<あぎゃぁあ!!!
桐生
「しつけのなってねぇガキが多いな……おい、大丈夫か?」
男
「うぅ……すいません、助かりました……ありがとうございます……」スッ
立ち上がる男
その身長は軽く2メートルはありそうだった
桐生
「そんなにいい体格をしてる癖に、ガキに良いようにされてたのか?」
514 :
◆I53lPPif0o
[saga]:2017/01/31(火) 15:24:49.75 ID:7dvqKt3Zo
男
「え? あ、はぁ……ボーッとしてたのは、事実ですので……は、はは……。生まれてこのかた喧嘩などはしたことがなく……」
桐生
「そうか……」
男
「あ、僕……神崎 純太(かんざき じゅんた)と言います……よろしくお願いします」ペコッ
デンデンッ♪
神 崎 純 太
桐生
「あぁ、桐生一馬だ」
神崎
「その、助けられたお礼……ええと……コーヒーでも飲みますか……? なんて、は、はは……」
桐生
「いや、いい。たまたま見つけただけだからな」
神崎
「優しいんですね、桐生さんは……」
桐生
「いや……」
暗転
515 :
◆I53lPPif0o
[saga]:2017/01/31(火) 15:25:16.32 ID:7dvqKt3Zo
神崎
「じゃあ、僕はこれで……どうも、助かりました」ペコペコ
桐生
「(見た目のわりに、随分腰の低い奴だったな……)」
<イテェ! んだテメェ!?
<す、すいません!
桐生
「……おい!」
暗転
神崎
「何度もすいません……」
桐生
「ったく、前見てしっかり歩け。なにか悩みごとでもあるのか?」
神崎
「あ、はぁ……まぁその、そんな感じで……」
桐生
「話してみろ。解決できるとは限らないが、力になれるかもしれないしな」
516 :
◆I53lPPif0o
[saga]:2017/01/31(火) 15:25:42.78 ID:7dvqKt3Zo
神崎
「……何から何まで、すいません……。実は……僕の娘が、アイドルになりたい、と言い出しまして……」
桐生
「アイドル?」
神崎
「は、はい……普段から、その……不思議なことをいう子だったんですが……いきなりそんなことを言われまして……しがない喫茶店のマスターでしかない僕はもう、どうしたものかと……」
桐生
「なるほどな、話はわかった。うーむ……もしかしたら、力になれるかも知れないんだが……写真を見せてもらってもいいか?」
神崎
「……それがその……写真は、えーと、なんだったかな……「我が魂を封じ込める呪具か!? 己が娘をも母様と同じように封じるつもりか!」とか、なんとか、言われてしまいまして……」
桐生
「…………悪いが、聞かなかったことにさせてくれ」
神崎
「か、可愛いんですよ!? 本当です! ただその、奇怪な言葉を使うだけで……」
桐生
「…………」
神崎
「よければ、僕の店に来てください! 蘭子はまだ家にいますので!」
桐生
「……わかった」
517 :
◆I53lPPif0o
[saga]:2017/01/31(火) 15:26:22.90 ID:7dvqKt3Zo
桐生
「(仕方ない、社長に連絡しておこう……)」
ピッ……
桐生
「もしもし……」
高木
『もしもし、どうかしたかね?』
桐生
「すいません、アイドルの卵がいるかも知れないので、少し遅れさせてもらいます」
高木
『こんな朝早くからスカウトかね!? わかった、思う存分スカウトして来たまえ!』
桐生
「ありがとうございます。終わり次第向かいますので」
高木
『いい報告を期待しているよ!』
ピッ……
桐生
「それじゃあ、案内してくれ」
神崎
「はい」
暗転
518 :
◆I53lPPif0o
[saga]:2017/01/31(火) 15:26:49.54 ID:7dvqKt3Zo
カランカラン……
神崎
「ただいまぁ……」
「父様よ! 太陽が地を焦がすこの時間に何故外に出ていたのだ!」
神崎
「え? え?」
「極上の糧も、今やその面影すら無い!」
神崎
「蘭子、お父さんよく分からないや……ごめんよ……」
蘭子
「元魔王であった記憶すらも忘却の彼方……魂のみの存在となった母様があまりに浮かばれない……」
デンデンッ!
神 崎 蘭 子
蘭子
「む……客人か?」
神崎
「あ、あぁうん、桐生さん……その、まぁ色々助けてもらったから、お礼に……というのと……あれ? 桐生さん?」
桐生
「ティンと来た!」
ティンと来た……(エコー)
ティンと来た……(エコー)
ティンと来た……(エコー)
蘭子
「ひっ」
519 :
◆I53lPPif0o
[saga]:2017/01/31(火) 15:27:15.96 ID:7dvqKt3Zo
桐生
「俺は765プロダクションのプロデューサーだ。お前をスカウトしに来た」
蘭子
「え? え? ……え、あれ!?」いつの間にか手に持っている桐生の名刺
桐生
「アイドルになりたいと神崎から聞いてな」
蘭子
「アイドル……! あ……! ……ほう、我を偶像として祭り上げたいと言うことか」
桐生
「よくわからないがなんでもいい。すぐに返事をしてもらう必要はない、少しでもその気があるならいつでも連絡をしてくれ」
蘭子
「……ッ! やりたいです!」
桐生
「そうか……神崎、蘭子はこう言ってるが……どうだ?」
神崎
「え? うーん、蘭子がやりたいなら……僕は止める気は無いというか、どうやってアイドルにしてやろうかと悩んでたから千載一遇というか……」
520 :
◆I53lPPif0o
[saga]:2017/01/31(火) 15:27:42.31 ID:7dvqKt3Zo
桐生
「わかった。蘭子はこれから学校だな?」
蘭子
「は、はい」
桐生
「ならそれが終わったら765プロに来てくれ。待ってるぞ」
蘭子
「分かりました! よろしくお願いします!」
桐生
「悪いな神崎、社長に報告するからすぐに戻る。良い礼になった、感謝する」
神崎
「……桐生さん、娘をよろしくお願いします」
桐生
「任せろ。蘭子、一枚だけ写真を撮らせて貰うぞ」
蘭子
「う……はい」
暗転
521 :
◆I53lPPif0o
[saga]:2017/01/31(火) 15:28:11.03 ID:7dvqKt3Zo
桐生
「(神崎蘭子……すぐに社長に報告をしなければ!)」
タッタッタ
ガチャ
桐生
「遅くなりました! 社長、早速ですが……逸材を発見しました!」
高木
「うむ! 待っていたよ! とりあえず向こうで話をしようか!」
バタン
小鳥
「……ふふ、あの二人、良いコンビみたいね」
ちひろ
「……みたいですね」クス
暗転
桐生
「(話はまとまった。あとは蘭子が来るのを待つだけだな。レッスンを見たりしてくるか……)」
522 :
◆I53lPPif0o
[saga]:2017/01/31(火) 15:29:45.48 ID:7dvqKt3Zo
とりあえずここまで
熊本弁難しい……
あと蘭子にオリ設定追加したりしてますのでご注意
また起きたら来ます
523 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/31(火) 16:57:24.90 ID:rIK2Y4/4o
乙
武内Pかと思ったらまさかの蘭子パパ
524 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/31(火) 17:41:52.39 ID:eskN+iR8o
蘭子パッパ不幸そうだなぁw
さぁ熊本弁お勉強の時間だな
...絶対サブイベ始まる
525 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/31(火) 18:05:59.50 ID:LOIxEayB0
桐生ちゃんが出来ない仕事ってあるのかな?
526 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/31(火) 18:50:22.40 ID:XIAsoslxo
>>525
…ヤクザ?
527 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/31(火) 19:15:04.81 ID:rIK2Y4/4o
性別が女性に限定されている仕事はできないんじゃないか
528 :
◆I53lPPif0o
[saga]:2017/01/31(火) 22:41:39.68 ID:7dvqKt3Zo
>>525
桐生ちゃんは人を使うより人に使われる方が合ってる
けど桐生ちゃんを使えるレベルの人間はすぐに死ぬから、結局桐生ちゃんが上に行ってしまう
529 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/01(水) 00:08:52.98 ID:kjLWKS9k0
>>528
そもそも桐生さんが死ぬような修羅場が想像できん
530 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/01(水) 00:15:40.81 ID:HGTbecGM0
不動産の社長してた時もキャバのオーナーやってた時も、雑務あんまりせずに
街中駆け回って自分の足でビル買ったり社員雇ったりキャバスカウトばかりしてたからなぁ…
531 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/01(水) 00:36:34.31 ID:t2a8zNeHo
蘭子に目を付けるとは流石桐生ちゃん!
532 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/01(水) 07:56:22.65 ID:SjOqlxb0o
サブクエがなければヤクザ以外は外見で駄目だろwwwとか笑えたのに、サブクエのせいで全部の職業出来るような感覚がする不思議
533 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/01(水) 12:02:05.72 ID:lRReUORdO
桐生ちゃんはあれだから...支持する側でも自分しかできないことしか浮かばないから結局自分でやるのが手っ取り早いだけだから...
534 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/01(水) 16:58:55.36 ID:8ahrHg2h0
>>526
不覚にもワロタ
535 :
◆I53lPPif0o
[saga]:2017/02/01(水) 17:08:36.76 ID:PrH607JSo
桐生ちゃんが無理そうな職業を本気で考えてみた
本気で思い付かなかった
宇宙飛行士も何だかんだこなしそうだし軍人なんて今やってることに比べたらイージーモードだし、保育士とか手慣れたもんだし電話対応も余裕でやりきりそう
警察もそういうデカはいっぱいいるだろうし、医者も話聞いてちょっと訓練したら覚えちゃいそう
何ならできないんだ……?(錯乱
少し書いてから投下始めます……桐生ちゃん……
536 :
◆I53lPPif0o
[saga]:2017/02/01(水) 17:50:54.88 ID:PrH607JSo
<エーディバディセイ!
<オーィ!
<ハールーカ! オーィ!
桐生
「さて、少し休むか……?」
ニア はい
いいえ
デンッ
桐生
「よし、少し休憩だ」
………………
…………
……
ガチャ……
ちひろ
「あら? あの、どちら……きゃあ!」
桐生
「千川!? どうした!」
タッタッタ!
537 :
◆I53lPPif0o
[saga]:2017/02/01(水) 17:52:06.90 ID:PrH607JSo
桐生
「千川! 無事か!」
ちひろ
「あ、いやあの……神崎さんというかたが」
神崎
「き、桐生さん! 娘が……娘が!」
桐生
「神崎……? 落ち着け、何があった?」
神崎
「これ、これが、郵便受けに……!」
桐生
「手紙……?」
ピラッ……
桐生一馬
ガキは預かった
返してほしければ、一人で埠頭に来い
桐生
「これは……!」
神崎
「蘭子が……蘭子が!」
ちひろ
「誘拐、ですか!?」
538 :
◆I53lPPif0o
[saga]:2017/02/01(水) 17:52:59.63 ID:PrH607JSo
桐生
「わからない……だが、どうやら狙いは俺のようだ。すまない、神崎……」
神崎
「蘭子に何かあったら……ぼ、僕は……うぅ……!」
桐生
「待っててくれ、蘭子は必ず助ける。千川、社長への説明は任せた」スッ
ちひろ
「そんな……危険です桐生さん!」
桐生
「だが、行くしかない。罠でもなんでも、蘭子を助けるためには」
パッ……
桐生
「なに?」
横から桐生の手にある手紙を取る時子
それを見て、口を歪めた
時子
「……………………へぇ……」
539 :
◆I53lPPif0o
[saga]:2017/02/01(水) 17:53:42.02 ID:PrH607JSo
桐生
「財前?」
時子
「…………」コツ、コツ
窓の側に寄り、ブラインドを指で少しだけ開けると外をチラッと見た
時子
「見られてるようね。いつから監視されてたの、豚?」
桐生
「なんだと……?」タタッ
チラッ……
桐生
「……あいつか……!」ダッ
時子
「待ちなさい。今出て行っても捕まえられる可能性は低いわよ。それに監視が一人とは限らないわよね? 運良く一人を捕まえても、他にいれば……後は空っぽの脳みそでも理解できるわよね?」
桐生
「……! ……そうだな」
ちひろ
「警察に連絡を!」
540 :
◆I53lPPif0o
[saga]:2017/02/01(水) 17:54:17.96 ID:PrH607JSo
時子
「相手がどの規模かは分からないけれど、少なくとも【私たちに連日嫌がらせをしても取り締まれない相手】よ? そんなことして何が解決するというのかしら」
ちひろ
「それは……」
桐生
「じゃあやっぱり俺が一人で行くしかないだろ」
時子
「豚。単細胞生物の貴方にも分かりやすく教えてあげるわ」
桐生
「な、なんだ……?」
時子
「そこの……図体ばかり大きい木偶の坊。貴方にも働いてもらうわよ」
神崎
「ふぇ……?」
暗転
541 :
◆I53lPPif0o
[saga]:2017/02/01(水) 17:54:46.12 ID:PrH607JSo
―埠頭―
………………ザッ
桐生
「……おい!! 桐生一馬だ!! 蘭子を返してもらいに来た!!」
………………
軽く見積もっても100人……
それほどの数のヤクザ、と思われる男たちが桐生を取り囲む
桐生
「お前ら、どこの組の人間だ……?」
ヤクザ
「………………!」ダダダッ!
桐生
「問答無用ってことか……!」
ヤ ク ザ
<オンラァ!
<寝てろぉ!
デェェェン!
桐生
「…………はぁ、はぁ……」
「流石、伝説の男じゃのぉ。ウチの若いんがこがぁ簡単にやられるたぁ……」
桐生
「……お前が、俺をここに呼び出したのか?」
542 :
◆I53lPPif0o
[saga]:2017/02/01(水) 17:55:43.58 ID:PrH607JSo
やっぱ(方言)つれぇわ……
ちょっと駆け足気味に感じますが、多分戦闘シーンちゃんとゲームやってると考えたら良いくらいの長さになるはずなんで、脳内で遊んでください
543 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/01(水) 18:32:40.04 ID:NaXNLMgPo
蘭子パパ幼女みたいな声出したぞ!?
544 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/01(水) 18:41:37.13 ID:SjOqlxb0o
まぁ戦闘抜いたらそうなるよな
蘭子パパなら自然自然
やっぱり桐生ちゃんヤクザ向いてないんじゃないかな、義理と人情大切にしてるし()
545 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/01(水) 22:16:46.51 ID:t2a8zNeHo
>>543
テメェのせいで萌えちゃったじゃあねぇか
546 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/02(木) 15:21:04.83 ID:6qnh7bfvO
桐生ちゃんプログラマーみたいな開発系はキツイだろと思ったが
天啓のごとくカタカタカタッタ-ン!してる光景が浮かんだからダメだわ
547 :
◆I53lPPif0o
[saga]:2017/02/03(金) 10:04:41.95 ID:hlISnboOo
何回0と極やっても錦の扱い納得行かない……誰か
「もしも錦山が堂島を殺す直前に桐生が間に合ってたら」
のIF書いてくれ……錦のこと考えると涙が止まらないぜオイィ……
548 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/03(金) 10:31:57.33 ID:GkKm4tGPO
>>547
親殺しは阻止できなかったが錦がムショに入って
逆に桐生ちゃんが組立ち上げて錦を待つ話ならあったな
549 :
◆I53lPPif0o
[saga]:2017/02/03(金) 10:38:56.59 ID:hlISnboOo
>>548
そっちは見たことあるんだ……なんか、みんな幸せになってほしい
ヤクザが幸せになっちゃダメなのかよぉ!!(0並感)
550 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/03(金) 11:32:45.71 ID:Ii6mHVxX0
真島の兄さんのニューゲームSSは最高だった…。
真島の兄さんの登場頻度あげて
な?ええやろ?どやねん?
551 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/03(金) 16:53:08.64 ID:drOZZHzN0
真島さんは無理でも、みんなのアイドルゴローちゃんか、神室町ナンバーワンキャストのゴロ美ちゃん
ならワンチャンあるかもね
552 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/02/03(金) 20:21:33.19 ID:XFkiF6xt0
真島の兄さん視点もあれば、765の双子ちゃんを保護しておもりしてそうだな…
553 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/04(土) 23:36:06.82 ID:xk5etXgC0
お前ら兄さん大好きだなおいww
俺もカラオケ初っ端歌うくらい好きだけどさww
554 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/06(月) 23:34:27.76 ID:a/7XWVBA0
>>548
それ速攻でエタった奴じゃなかったっけ?もしかして完結したの?
555 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/18(土) 07:12:11.07 ID:wm1HmzoS0
皮肉だなと思うのは散々周りは桐生ちゃんや親っさん達を伝説、別格の存在として扱い錦を闇堕ちするまで
軽視し続けた結果、狂った錦により世良さんは死亡、東城会は大幅に弱体化、別格と言われた親っさんも嶋野も皆死に、桐生ちゃんも
実質上極道から足を洗わせる結果になり、柏木さんや風間組は3まで錦山組のクーデターや反発に悩まされる事になる。
こう考えると錦のポテンシャルは凄かったんやなあと。嬉しくもない評価だろうけど
556 :
◆I53lPPif0o
[saga]:2017/02/23(木) 02:33:00.81 ID:3M1hswxVo
大分遅れてすいません
明後日一日使って進めます
557 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/23(木) 06:46:15.70 ID:Tw5+Z12UO
待ってるで1の兄貴
558 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/23(木) 10:28:10.69 ID:r7TDavKqo
待ってるでいっちちゃーん!
559 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/23(木) 20:53:55.29 ID:5JZ7K//UO
来たぁ!!
待っております。
560 :
◆I53lPPif0o
[saga]:2017/02/23(木) 21:56:04.31 ID:9nKUsu6Po
そういえば6やりました
なんでしょうね……戦闘も爽快感が無くなってて残念でしたけど、リアルに寄せようとしたんだろうなぁと(それにしては吹っ飛びすぎ)
ガードされたらコンボ途切れるって強化したら無くなるとかにしてくれれば良かったのに……
というか桐生ちゃん小牧流はどうしたん?
それはともかく、シナリオ……素人の私でもあれはやっちゃダメって分かるレベルでちょっとなぁ、と思ってしまいましたね
矛盾だったり、んなアホな、って展開はいつもの如くなんで大丈夫なんですけど……
ネタバレになるので深くは言いませんが、いち如くファンとしてとても悲しくなりした
ヤクザは幸せになれない、にしても無理矢理不幸にする必要はないんだぞと
長々と愚痴ってしまいましたが、今作は5からのifとしていますので安心してくださいませ
途中まで面白かったんだけどなぁ……
561 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/23(木) 23:33:26.78 ID:EZH5G3Ie0
禿げ上がるほど同意
562 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/02/24(金) 21:45:56.22 ID:IUwc0A61O
1の兄貴…わしもそう思うぜよ。
6は本当に残念だったわ。
563 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/24(金) 23:11:39.08 ID:Y8lE9vILO
それでもたけし戦は興奮した
564 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/25(土) 09:05:02.18 ID:HlFKNhfr0
人質取って調子に乗った挙句、負けたら命乞いするラスボスとか…
それはそれとして続き待ってます
565 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/25(土) 10:30:24.05 ID:/PWGO6+J0
街遊びそのものは楽しかったんやけどなあ。街中の?缶飲み漁って腹下したり深く入れる建物探索したりと新鮮な
気持ちにはなれた。流石に5の異常過ぎるボリュームは無かったとはいえ
566 :
◆I53lPPif0o
[saga]:2017/02/25(土) 11:50:28.05 ID:JjbHxaPko
出来ないことが出きるようになった、これは良い
ただ今まで出来てて楽しかったことを無くしてまで増やす意味があるのか?
という疑問がね……
夜更新しますのでお待ちを
567 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/25(土) 22:03:18.10 ID:/PWGO6+J0
個人的に6に足りなかったのは堅実性だと思う。2から3に機種変えた時は丁寧だったんだけどなあ…。
ミニゲーム絡みのサブストーリー負けたら2度と挑戦できないのは辛かったが。おのれデスボウラー
568 :
◆I53lPPif0o
[saga]:2017/02/26(日) 02:29:36.13 ID:aJIPZvhHo
すまんの、わしゃぁ広島弁わからんけぇ朝まで勉強じゃあ
もうちぃと待ってつかぁさい
569 :
◆I53lPPif0o
[saga]:2017/02/26(日) 09:47:01.76 ID:jZYrTxM9o
「おう。わしゃあ村上組の組長、村上 賢司じゃ」
デンデンッ!
陽銘連合会直径村上組組長
村 上 賢 司
賢司
「よろしくのぅ、桐生さん」
桐生
「…………蘭子をどこにやった?」
「安心せぇ。寝かせとるだけじゃ。危害は加えとらん」
桐生
「……お前は?」
賢司
「わしの娘じゃ」
「村上 巴じゃあ。よろしく」
デンデンッ!
村 上 巴
桐生
「まだガキじゃねぇか……。まぁ良い。それで、俺になんの用だ?」
570 :
◆I53lPPif0o
[saga]:2017/02/26(日) 09:47:38.02 ID:jZYrTxM9o
賢司
「実はのぅ……わしゃぁな、あんたを殺すように上から命令されたんじゃ」
桐生
「……なんだと?」
賢司
「安心せぇ、わしにそん気は無い」
巴
「そもそも、わしらは人質取るんは気に食わんけぇ。今回のも上の勝手な行動じゃ。親父が逆らえんことを良いことに好き放題しよるわ」
桐生
「なるほどな……事情は理解した」
賢司
「じゃが、わしらぁ監視されとるんじゃ。じゃけぇ桐生さんにゃあわしと殺しあいを演じてもらいたいんじゃ」チラ
桐生
「なんだと……?」チラ
数人の男が離れた位置からこちらを見ている
桐生
「なるほどな」
巴
「その間にうちの若いもんに何とかさせる、っちゅうつもりじゃぁ」
桐生
「だが、そんなことをして大丈夫なのか?」
巴
「あくまで親父とは無関係の人間が助けたことにすりゃあええ。それで文句を言われても知らん」
桐生
「俺たちは時間稼ぎということだな……」
賢司
「おう。ほいでも、本気でやらにゃあ意味ないけぇ……覚悟はしてつかぁさい」
そういって、賢司は懐からドスを取り出した
571 :
◆I53lPPif0o
[saga]:2017/02/26(日) 09:48:11.62 ID:jZYrTxM9o
桐生
「……手加減はしねぇ……本当に良いんだな?」
巴
「アホ、親父がそがぁに弱いわけないじゃろうが。堂島の龍だなんだ知らんが」
賢司
「……巴、わりゃあ下がってろ。……桐生さん、行くでぇ!!」
巴が下がったのを見届けて、構えたドスを前に突き出して桐生の腹を狙った
桐生はその手を掴んで引っ張ると、賢司に頭突きをかます
そのままお互いにらみ合いの形になった
陽銘連合会直径村上組組長
村 上 賢 司
二人が一歩下がり、仕切り直し
<オンラァ!
<遅い!
<オオォラァ!
572 :
◆I53lPPif0o
[saga]:2017/02/26(日) 09:48:38.10 ID:jZYrTxM9o
デンッ!
殴られた賢司が、踏ん張って倒れることを回避する
賢司
「やるのぅ……!!」
ドスを一突き、桐生は下にかわす
賢司はドスを上に放り投げて回転する
【×】
体勢を立て直そうとする桐生目掛けて、回転の勢いのまま放ったドスを掴み突き出すが、少し後退してそれを避ける
再度賢司はドスを上に放り投げて、回転しながら足払いで桐生の足を狙う
【○】
それを小さく跳んで避けたが、空中にいる無防備な桐生を、落ちてきたドスを掴んだ賢司は突く
【○】
右に避けたが、肩を少し掠めた
賢司は更にドスを上へ放り、体勢を戻そうとした桐生を蹴り飛ばそうとする
【△】
間一髪でそれを避け
【△】
蹴った勢いで回転をかけたまま後ろ手でドスを掴んで突きだしたが、またギリギリで避ける桐生
賢司はパッとドスを離すと、上体を起こそうとした桐生の目の前にドスが来た瞬間に落ちてきたドスの柄頭を殴って刺そうとした
桐生
「勝機……!」
【△連打】
落ちてきたドスを殴って弾き飛ばした桐生はそのまま倒れそうになる
だが、賢司の突きだされた腕を掴んで、倒れる勢いを利用して背後に放り投げた
ザァァァン……
桐生
「……中々やるじゃねぇか」
賢司
「ぐ……! はぁ……はぁ……こがぁに強いたぁ、噂話は役に立たん」
573 :
◆I53lPPif0o
[saga]:2017/02/26(日) 09:49:04.18 ID:jZYrTxM9o
巴
「お、親父!」
賢司
「桐生さんは手加減してくれたけぇ、大丈夫じゃ」
桐生
「それより、奴等は……!」キョロキョロ
コツコツ
時子
「あら、終わった?」
桐生
「財前! それに……神崎! 上手く行ったんだな!」
神崎
「え、えへへ……桐生さん、蘭子は無事です……」
桐生
「あぁ……」ウンウン
賢司
「なんじゃあ? 誰じゃ……?」
桐生
「俺の仲間だ。俺が正面で囮をやってる間に蘭子を助け出すって作戦だったんだが……」
巴
「うちの若いのはどこいったんじゃあ?」
時子
「それなら……」
574 :
◆I53lPPif0o
[saga]:2017/02/26(日) 09:49:35.71 ID:jZYrTxM9o
〜回想〜
ザザ…………
『じゃが、わしらぁ監視されとるんじゃ。じゃけぇ桐生さんにゃあわしと殺しあいを演じてもらいたいんじゃ』
「なるほど……聞いたわね、豚?」
「うぅ……僕に出来るでしょうか……」
「出来る出来ないなんて誰がいつ聞いたのかしら? ……娘さんの為よ」
「……蘭子……はい、頑張ります……!」
タタッ!!
ヤクザ
「あ? ……なんだぁ、おどれ?」
神崎
「蘭子!! ……うわぁぁぁ!!!」ダダダッ
ヤクザ
「えっ――へぶっ!?」
神崎がヤクザに体当たりをして、ヤクザは大きく吹っ飛んだ
10メートルは飛んで壁に激突したヤクザは、ピクリとも動かない
575 :
◆I53lPPif0o
[saga]:2017/02/26(日) 09:50:20.16 ID:jZYrTxM9o
時子
「なんて力……死んでないわよね?」
ヤクザ
「ど、どこから来たんだこいつら!?」
時子
「ほら、躾のなってない豚がわらわらと来たわよ」
蘭子
「う……おとう、さん……?」
神崎
「蘭子……パパ頑張るからね……」
ヤクザ
「やっちまえ!!」
神崎
「うぉぉぉぉ!!!!」
<ギャァァ!!!
<ウワァァァ!!
ザザ…………
『その間にうちの若いもんに何とかさせる、っちゅうつもりじゃぁ』
時子
「………………」
村上組構成員
「な、なんじゃあ? 誰じゃあ……うぐわぁぁ!!」
神崎
「うわぁぁぁぁ!!!」
ブンブンブンッ!!
時子
「見なかったことにするわ」
〜回想終了〜
576 :
◆I53lPPif0o
[saga]:2017/02/26(日) 09:50:54.60 ID:jZYrTxM9o
賢司
「ふっ……ハハハハハ!!」
神崎
「す、すいません! 娘を助けてくれようとしてたのに……」
賢司
「えぇ、えぇ。気にすなや。わしが同じ立場なら、われと同じことするけぇ!」
桐生
「……それで、村上。教えてくれ、お前の上はなんの目的で俺を狙い、お前は何故俺を助けてくれたんだ?」
賢司
「上の目的は分からん。何にも教えんで、ただ殺せちゅうからな、んなもん気に食わんじゃろうが」
桐生
「なるほどな……」
賢司
「それに……わりゃ、あの真島の兄さんのお気にいりじゃろ。わしゃ、真島の兄さんの大ファンなんじゃ」
巴
「わしもじゃ!」
桐生
「ふっ……なるほどな……」
座っている賢司に手を貸す桐生
577 :
◆I53lPPif0o
[saga]:2017/02/26(日) 09:51:21.37 ID:jZYrTxM9o
賢司
「桐生さん、困ったことがあったら言ぅてつかぁさい。そんかわり……」
桐生
「なんだ?」
賢司
「……ま、真島の兄さんに紹介してほしいんじゃ……」
桐生
「…………あ、あぁ。それくらいなら」
賢司
「言うたのぅ!? 約束じゃ! 男の約束じゃけぇ、反故は無しじゃ!」
巴
「やったのぅ親父ィ!」
桐生
「(変わった奴らだが……悪いやつらでは無さそうだな)」
桐生
「それじゃあ、帰るか」
賢司
「後始末は任せぇ。ほいじゃ、また!」ブンブン‼
タッタッ
578 :
◆I53lPPif0o
[saga]:2017/02/26(日) 09:51:47.44 ID:jZYrTxM9o
―765プロ―
蘭子
「…………う、んん……」
神崎
「蘭子! 大丈夫!?」
蘭子
「お父さん……? あれ、ここは……?」
桐生
「765プロだ。自分に何があったか、覚えているか?」
蘭子
「ん……えぇと……帰ってる最中に……いきなり、後ろから誰かに捕まって……車に乗せられて……」
桐生
「お前の親父さんと、財前が助けてくれたんだ」
時子
「私は倒れた豚どもを縛っていっただけよ」
蘭子
「…………。宴は終焉を迎えたのだな」
桐生
「ん?」
蘭子
「愚かにも魔王に成り代わろうとした者共は、封印されし記憶を解放した父様に滅ぼされた訳か」
神崎
「ら、蘭子?」
579 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/26(日) 09:53:06.66 ID:rdwlTwlvO
バトル解説が丁寧でワロタ
580 :
◆I53lPPif0o
[saga]:2017/02/26(日) 09:53:43.11 ID:jZYrTxM9o
蘭子
「フハハハ! 見ているが良い父様よ! 我が世界を統べ、この世を絶望に染めし時を!」
神崎
「えっえっ……」
桐生
「よくわからないが……強い奴だな。怖くなかったのか?」
蘭子
「怖い? そんな感情は地球に降り立った堕天使によって消されたわ。それに……」チラ
神崎
「え?」
蘭子
「……お父さんが、助けてくれるって……思ってたから……」///
桐生
「ティン!」
高木
「ティン!」
桐生
「社長! すいません、少し出てて」
高木
「聞いているから大丈夫だ。君こそ元気そうで良かった。いやそれよりもだ! 君もよくよく逸材を見つけてくるものだね!! 流石私とあの人の見込んだ男だよ!」バシバシッ
桐生
「俺も、出来すぎなくらいだと思っています」
581 :
◆I53lPPif0o
[saga]:2017/02/26(日) 09:54:09.07 ID:jZYrTxM9o
高木
「うんうん。それじゃあ、蘭子くん。来てくれるかね?」
蘭子
「契約の儀だな。了解した」
高木
「神崎さんも是非」
神崎
「あ、は、はいぃ……」
蘭子
「記憶再び封印されたか……やはり魔王はまだこの世には望まれないということだな……」
桐生
「(……蘭子が無事で良かった。一時はどうなることかと思ったが……)」
桐生
「(それに……)」
桐生
「今回は、お前に助けられた。ありがとう、財前」
時子
「ようやく私の豚になる気になったのかしら」
桐生
「いや違う。今回はお前の冷静さに助けられたと思ってな」
時子
「ふん。猪は嫌いよ」
桐生
「……ふっ、肝に命じておく」
582 :
◆I53lPPif0o
[saga]:2017/02/26(日) 09:57:45.50 ID:jZYrTxM9o
ここまで!!
ようやく終わったのに短くて辛い
正直ここまでかかったのは広島弁と熊本弁を探り探り調べながら書いたからです
方言辛いわ……暇なときに書こう、いや、またにしよう……広島弁難しい……
って悪循環ですわね
次はすぐ来れそうです
>>579
真島の兄さんの極みリスペクトです
あれ5やたら早くなっててビックリ
戦闘描写は勝機とQTEだけはちゃんと書くつもりです
583 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/26(日) 10:49:11.93 ID:dkhqXuBro
おつ
こまかいけど巴の一人称は「うち」だよ
584 :
◆I53lPPif0o
[saga]:2017/02/26(日) 11:51:15.33 ID:jZYrTxM9o
>>583
ふぁー
なんだろ、親しい相手の時だけうちになる感じで脳内保管しといてくだちい
585 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/26(日) 12:10:59.01 ID:6ovVU51Q0
兄さんのドス絡みのヒートアクションはタイミングとか位置とか少しでもズレたら成立しないの
多いだけによく出来るよなあの人…と毎回思わされる。
586 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/27(月) 04:08:50.51 ID:oSLKsd4Co
0の極みでドスを蹴り飛ばして敵に刺すのはさすがに爆笑した
しかも強いし
587 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/27(月) 09:12:17.92 ID:jJazn1rU0
6のシナリオに不満を抱きつつも陽銘連合会をちゃっかり取り入れる
>>1
の手腕に拍手せざるをえない
588 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/15(水) 05:20:32.11 ID:xUOSW9rU0
まってるで
589 :
◆I53lPPif0o
[saga]:2017/03/15(水) 06:38:26.64 ID:iQDFMkt8o
明日から三連休なんで、そこで更新しますのよー
590 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/25(土) 10:13:17.67 ID:0sU7mRoko
三連休とはいったい
591 :
◆I53lPPif0o
[saga]:2017/03/25(土) 11:14:20.88 ID:W+JjWOmTo
今日! 今日書きます!
ちょっと色々あって三連休潰れたんです
また夜に!
592 :
◆I53lPPif0o
[saga]:2017/03/25(土) 23:10:01.71 ID:6kgneyFfo
ピリリッ、ピリリッ!
ピッ!
真島
『おう桐生ちゃん、生きとるかぁ?』
桐生
「真島の兄さん」
真島
『おう。南に聞いたんやけど、また随分派手にやったみたいやないの桐生ちゃん』
桐生
「まぁな……そうだ、真島の兄さんに紹介したい奴等がいるんだが」
真島
『お? なんやねん』
………………
593 :
◆I53lPPif0o
[saga]:2017/03/25(土) 23:11:20.09 ID:6kgneyFfo
真島
『なるほどなぁ、おもろそうな奴らやんけ。ほな、ちょっと挨拶してくるかのぅ』
桐生
「なに? 今からか?」
真島
『善は急げ言うやろぉ? ヒーヒッヒッヒ』
桐生
「兄さん……無茶はしないでくれよ」
真島
『ワシ流の挨拶したるだけや。せや桐生ちゃん、過去に765に在籍してたアイドル達の名前、分かったか?』
桐生
「すまない、そっちはまだだ。今から聞いてみる」
真島
『分かったわ。わかったらメールしてや。ほな』
ピッ
ガチャ
神崎
「それでは、本当にうちの蘭子を……どうかよろしくお願いします」ペコペコ
高木
「色々とある業界ですが、きっと立派なアイドルにしてみせます!」
蘭子
「愚かな僕を作ることなど、造作も無いわ!」
神崎
「失礼します。あ、桐生さんも……今日はご迷惑おかけしました……」ペコペコ
桐生
「あぁ……気を付けてな」
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