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志希「それじゃあ、アタシがギフテッドじゃなくなった話でもしよっか」
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以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/11/04(金) 16:24:50.70 ID:WQnYZoeU0
新しい自分に「ハロー」と挨拶したのは、着慣れた白衣で過ごすティータイムのときだった。
午前中の実験を終えたアタシが、プロデューサーにもらった台本を読んでいたとき。
お気に入りのカップから漂うカモミールの香りに酔いしれながら、いつもどおり紙面に目を走らせていく中、アタシは微かな違和感を覚えた。
そのほんの些細な違和感は、徐々に色濃くなり、思わず眉間に皺を寄せる。
「えーっと、あれー? おっかしいなあ……」
まるでそれは濁りのように思えた。綺麗な湖の中に汚泥が溜まっていくかのように。
頭はすっきりしてるのに、なぜだか台本の内容が入ってこない。もういちど、アタシはあれー? と声を漏らす。
おかしい。なにかがおかしい。
ボソボソと呟いて、こめかみに人差し指を当てる。
ポコポコとフラスコの中で煮沸された液体の音がいやに耳に届いた。
何度読んでもアタシは台本の内容が暗記できないでいた。
……ちがうな、暗記は出来る。
だけど、何度も読み返して、声に出して覚えないと忘れてしまいそうになるってだけ。
パタリと本を閉じて、呆然と宙を眺める。
ふと、自分自身の人生を振り返ってみて。紐を手繰り寄せるかのように、少しずつ記憶をたどっていく。
けれど、この短い18年の時間で、そんなことを経験した記憶は一切なかった。そう、まったくなかったのだ。
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