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ナツメ「レッドが指名手配!?」
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615 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/02/24(金) 01:58:57.13 ID:1QorCHhK0
レッド「ああ、そうか…そういうことか…」
ナツメ「……」
レッド「よかったー」
ナツメ「え?」
レッド「俺が無理やりやってナツメに嫌われたのかと思ったから…」
ナツメ「そんなわけないじゃない…普通私が嫌われるものだし」
レッド「なんで?俺ナツメのこと大好きだよ」
ナツメ「…っ!?」
レッド「でもやっぱり、無理やりってのはあんまりよくないよね」
ナツメ「……」
616 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/02/24(金) 02:00:58.24 ID:1QorCHhK0
ナツメ「ごめんなさい…」
レッド「いいよいいよ…そのなんていうか…」
ナツメ「何でもするから…」
レッド「……」ピーン
レッド「何でも…そうか、なんでもか…」
レッド「……」
ナツメ「レッド…?」
レッド「よし、じゃあ決めた」
レッド「確認だけどほんとになんでもしていいんだよね?」
ナツメ「うん…」
ナツメ「え、何する気なの…?」
617 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/02/24(金) 02:02:56.41 ID:1QorCHhK0
レッド「とりあえず答えてよ」
ナツメ「痛くないんだったら…いいかな…」
レッド「それは大丈夫だよ」
レッド「ナツメがやったようなことを俺がやるだけだよ」
ナツメ「え?それってどういう…」
レッド「とりあえず椅子に座って手を後ろで組んで」
ナツメ「…こう?」
レッド「そうそう」
レッド「フシギバナ!」
フシギバナ「ツルノムチ」ピシャッ
ナツメ「!?」
ナツメ「レッド…あの、動けないんだけど…」
レッド「捕まえてんだから動かれたら困るよ」
618 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/02/24(金) 02:04:57.17 ID:1QorCHhK0
レッド「安心してよ、俺を信じて」
ナツメ「う、うん…」
レッド「よし」
レッド「フシギバナ」
フシギバナ「ハッパカッター」ビリビリッ
ぷりんっ
ナツメ「!!?//」
レッド「ぶばっ」
レッド「一回見たとはいえなんておっぱいだ…」
レッド「いかんいかん…俺のやろうとしてることはまだまだこんなもんじゃないんだ」
レッド「今こんなに出してたら血がもたん…」
619 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/02/24(金) 02:07:12.10 ID:1QorCHhK0
ナツメ「ね、ねえレッド」
レッド「何?」
ナツメ「もう…いいんじゃない?」
レッド「えーまだ何にもしてないよー」
レッド「せっかくナツメが何でもやっていいって言ったのに」
ナツメ「それは…」
ナツメ「!」
レッド「ナツメのしか見たことないからわかんないけどきれいなのかな」つんつん
ナツメ「ちょっと何やってんの…」
レッド「……」
ナツメ「な、なんか言ってよ…」
レッド「……」にいっ
レッド「こちょこちょこちょ!」
ナツメ「ひゃっ!?」
レッド「ふふっ」
レッド「今こそ俺のこの20年間全ての知識を使うときがきたな」もみもみ
ナツメ「…っ!」
620 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/02/24(金) 02:07:47.08 ID:1QorCHhK0
数分後
レッド「ナツメにこんなことできるなんて…俺の夢の一つがこんなところで叶うとは」
ナツメ「夢が叶ったのならちょうどいいじゃない…ね!」
レッド「んー…でもまだ満足できないな…」
レッド「そうだ、目隠ししてよ」
ナツメ「ええ?これでもう十分すぎるぐらいじゃない、この上目隠しなんて」
レッド「いいからいいから」
621 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/02/24(金) 02:08:44.49 ID:1QorCHhK0
レッド「これでよしと」
ナツメ(まあ目隠しされても透視すれば意味ないんだけど…)
ナツメ(レッドが何するか楽しみだし黙っとこ)
ナツメ(…ってなんで楽しみなのよ!)
レッド「…ナツメ」
ナツメ「何?」
レッド「いや…なんでもない…」
ナツメ「そう、それなら早いとこやってよ」
レッド「う、うん…」
レッド「じゃあフシギバナ、もういいよ戻って」
ナツメ「よく考えたらさっきまでの全部フシギバナにみられてたのよね…」
レッド「それは言っちゃいけないよ…」
622 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/02/24(金) 02:09:22.05 ID:1QorCHhK0
レッド「まったく…そんなこと言うなんてお仕置きがいるな」
ナツメ「お仕置き!?えっ?私そんな悪いこと言…」
ぐりんっ
ナツメ「わっ」
レッド「足閉じてよ、脱がしにくいじゃんか」
ナツメ「うん…」
レッド「あれ?」
ナツメ「え、何?一応目隠ししてるんだから変なことあったらおしえてよ」
レッド「いや、けっこうパンツ濡れてるなと思って」
ナツメ「!!!」
ナツメ「う、うるさい!そんなの見ないで!」
623 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/02/24(金) 02:10:13.81 ID:1QorCHhK0
レッド「怒られた…」ずーん
ナツメ「え?え?いや…そんな怒ってないからさ」
レッド「ほんと?」
ナツメ「うん」
レッド「よしそれじゃあ足上げて」ぐいっ
レッド「ふっふっふ」むぎゅ
ナツメ「なっ何!?えっ!?」
ナツメ「何する気なの…?」
レッド「ん?電気あんまだよ」
ナツメ「電気あんま…」ぐにぃ
ナツメ「てぇ!?」
624 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/02/24(金) 02:11:03.61 ID:1QorCHhK0
レッド「すごい眺めだよ」ぐりぐり
ナツメ「やあッちょっ…待…やめっ…!」
レッド「こんなナツメもう二度と見ることができないだろうね」ぐちゃぐちゃ
ナツメ「んにゃアっ私…も、もう…っ」
ナツメ「〜〜!!」びくびくっ
レッド「……」ぱっ
どさっ
ナツメ「いたっ…」
ナツメ「はぁ…はぁ…」
レッド「……」
ナツメ「れっど…?」
625 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/02/24(金) 02:12:04.99 ID:1QorCHhK0
ナツメ「あれ…?」
ナツメ「あんなところで何やってんだろ…」
ナツメ「レッド…もう目隠しはずしていい?」
レッド「……」
ナツメ「はずすよ」
レッド「…うん」
ナツメ「なんでそんなところで体育座りしてるの?」
レッド「ごめんなさい…」
ナツメ「?」
626 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/02/24(金) 02:12:42.14 ID:1QorCHhK0
レッド「ナツメが何でもって言うから変なスイッチ入っちゃって…」
レッド「ナツメにひどいことしちゃった…」
ナツメ「ひどいことだなんて…」
ナツメ「元々は私が悪いんだし、そんなふさぎこまないでよ」
レッド「うん…」
ナツメ「もう…今日のレッド不安定すぎるわよ」
レッド「うん…」
ナツメ「……」
627 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/02/24(金) 02:14:08.19 ID:1QorCHhK0
ナツメ「うーん…どうしたら元気になってくれるのかな…」
ナツメ「そうだ、こんなときは」ガサゴソ
ナツメ「あった、シェイミ出てきて」
シェイミ「俺様になんか用か?」
ナツメ「レッドがあんなことになっちゃったの、お願いあなたの力で笑顔にしてあげて」
シェイミ「ふむふむ…」
シェイミ「状況から見て、レッドが早すぎたってことか」
シェイミ「服脱ぐ前に出ちゃったとかそんなところだな」
ナツメ「あなたは何を言ってるの」
628 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/02/24(金) 02:15:20.99 ID:1QorCHhK0
シェイミ「あーあ、めんどくせえやつだな」
シェイミ「昨日は寝てるナツメのムネをモミモミして今日は早すぎて落ち込むのか」
レッド「!」
レッド「ちょっとお前それ…」
シェイミ「いや…あんなこと昨日だけじゃないだろうな、同じ部屋だし」
レッド「それは言わないって…」
シェイミ「言うなよ、絶対に言うなよって言ってたじゃん」
レッド「わかってんだったらなんで言うの!」
シェイミ「それって言えってことじゃんか」
レッド「どこの世界の言葉だよ!」
629 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/02/24(金) 02:16:05.01 ID:1QorCHhK0
ナツメ「……」
レッド「ナツメ!?」
レッド「ま、毎晩なんてやってない!ほんとだよ!昨日だけ!昨日初めてだから!」
ナツメ「私何も言ってないんだけどやったのね」
レッド「…うす」
ナツメ「いつ?」
レッド「ナツ、メ、が、きぜ、つしちゃっ、た、とき、か、な」
ナツメ「ふーん…」
レッド「へへ…どうも…」
ナツメ「シェイミありがと戻っていいわよ、レッドもちょっと元気が出たみたいだし」
シェイミ「うーす」
630 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/02/24(金) 02:16:56.28 ID:1QorCHhK0
レッド「じゃあ俺はトイレに…」
ナツメ「待ちなさい」
レッド「いやー…もれちゃうよ」
ナツメ「漏らしなさい」
レッド「えっ」
ナツメ「ここでしなさい」
レッド「えー…そのー、なんていうか…おさまりました…」
ナツメ「そう」
レッド「じゃあ仕事しなきゃ、ロケット団はいそがしいなー」
ナツメ「別にいいでしょ」
レッド「いや、それはさすがに…」
ナツメ「あなたなら大目に見てくれるでしょ」
レッド「それは…」
ナツメ「レッド」
レッド「はいっ!」びくっ
ナツメ「そんなびびらなくても」
631 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/02/24(金) 02:17:41.79 ID:1QorCHhK0
ナツメ「当たり前だけど私怒ってなんかないの」
ナツメ「私もやったことだし…」
レッド「そうなんですか」
ナツメ「そうなんです」
ナツメ「あなたは怒ってるかもしれないけど」
レッド「怒ってないです」
ナツメ「よかった」
ナツメ「まあ問題はここからなんだけど」
レッド「なんでしょうか」
ナツメ「そんな構えないでって」
632 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/02/24(金) 02:18:39.93 ID:1QorCHhK0
ナツメ「やられっぱなしってのはどうも私に合わないのよね」
レッド「は…?どういうことでしょうか?」
ナツメ「あなたが先にやってきたのだから順番としてはレッド→私→レッドよね」
レッド「そうですね」
ナツメ「あなた一回多い」
レッド「そうでしょうか?同じじゃないですかね?」
ナツメ「違うでしょ」
レッド「ひっごめんなさい!」
レッド「でも時間とかは…」
ナツメ「順番よ、なんでも」
ナツメ「私のターンね」
633 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/02/24(金) 02:19:21.30 ID:1QorCHhK0
レッド「お、お手柔らかにお願いします…」
ナツメ「まずそこのベッドに座って」
レッド「はい」
ナツメ「……」にいっ
ナツメ「フーディン、かなしばり」
レッド「がっ…!?」
ナツメ「あ、やりすぎ、首から上は自由にしてあげて」
レッド「あの…なんでかなしばりを…」
ナツメ「なんとなくわかるでしょ?」
レッド「…はい」
ナツメ「よしオッケー、フーディンはもどって」
634 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/02/24(金) 02:20:17.41 ID:1QorCHhK0
ナツメ「さてと…それで隠してるつもり?」
ナツメ「まあ手は動かないんだからそれ以上なんとかしろって言われても無理だろうけど」
レッド「なんのことでしょうか」
ナツメ「これよこれ!」ガシッ
レッド「にゃっ!?」
ナツメ「最初っからずっとでかくして、ズボン突き破りそうじゃない」
レッド「こんなの俺の意思とは関係なくなるんだから、ほっといてくれよ」
ナツメ「そうは言ってもレッドのここ苦しそうだし私が脱がして自由にさせてあげるわよ」
レッド「や、待って!そんなことしなくても…」
635 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/02/24(金) 02:22:23.81 ID:1QorCHhK0
レッド「……」
ナツメ「レッドのってさ…」
ナツメ「なんていうか…その…大きい…よね//」
レッド「そんなこと言ったらナツメのおっぱいも大きい」
レッド「それに俺のが大きいとかどうかわかんの?」
ナツメ「……」たぷっ ぎゅっ
レッド「!?」
ナツメ「私のではさんでもこんなに飛び出てる、誰が見ても大きいとは思うけど」
ナツメ「まあ…あなたのもの以外見たことはないから私個人の感想だけど…」
レッド「ほんとに誰も?」
ナツメ「どこかの誰かが山からぜんっぜん降りて来なかったからね」
ナツメ「元々人付き合いは上手い方じゃないから仲のいい男の人もいなかったし」
636 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/02/24(金) 02:23:33.10 ID:1QorCHhK0
レッド「じゃあこんなことどこで覚えたのさ」
ナツメ「首から上しか動かないのによくそんな質問できるわね、話し方も戻ってるし」
レッド「ちょっと気になって、ナツメもこんなことするんだなって」
レッド「それと俺の思ったことをやるわけじゃなかったから少し楽になったからね」
ナツメ「……」
ナツメ「昔カスミに…」
ナツメ「男の人が喜ぶにはどうしたらいいかって聞いて…」
レッド「カスミってこれできないんじゃ…」
ナツメ「それ本人の前で言わないようにね」
レッド「うん…」
ナツメ「レッドは嫌い…?」
レッド「いや…ただかなしばりがなかったら最高なんだけどな」
ナツメ「それはだめ、これでも緊張してるんだから一応…」
レッド「いらないでしょ…」
637 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/02/24(金) 02:24:54.81 ID:1QorCHhK0
ナツメ「……」
レッド「どしたの、俺が見てると無理か?」
レッド「もうやめとくか?」
ナツメ「あら、やめていいの?」
レッド「……」
ナツメ「ふふっ」レロレロ
レッド「!」
レッド「やぁっ!?やめっナツメ!やばいって…」
ナツメ「ああ、それは大変やめなきゃ」
レッド「えっ、そんなつもりじゃ…」
ナツメ「あーあ、レッドがそういうなら従うしかないわね」
ナツメ「お風呂に入ってトレーニングルームにでも行こうかな」
638 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/02/24(金) 02:26:15.92 ID:1QorCHhK0
レッド「待って…」
ナツメ「何?」
レッド「…このままってのはひどい」
レッド「だしたい…」
ナツメ「いいわよ」
ナツメ「ただし、ここにね」
レッド「お腹の上?わかった」
ナツメ「……」
レッド「いやでもそれって…いろいろと…」
レッド「俺はそうしたいってのがどっかにあるけど
レッド「もしかしたらってこともあるしそうなったら責任はとるつもり…っていうかとりたいけど…」
レッド「ナツメが…」
639 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/02/24(金) 02:28:10.34 ID:1QorCHhK0
ナツメ「……」ぐいっ
レッド「ナツメ、これ…」
ナツメ「あなたは今動けないんだから私が上になるしかないでしょ」
レッド「待て待て」
ナツメ「やめるの?」
レッド「違う、俺はナツメの口から本当にいいか聞いてない」
レッド「確認だ、本当にいいんだな」
ナツメ「うん…」
レッド「よし…わかった…」
640 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/02/24(金) 02:29:28.24 ID:1QorCHhK0
ナツメ「ん…っ」ぬぷっ
レッド「ナツメ…」
レッド「俺はこれが初めてだけど初めてじゃないんだよな…」
ナツメ「え?」
レッド「昨日ナツメにやられたんだもんな、ふふっ」
ナツメ「それは…謝ったし、あなたも仕返ししたじゃない…」
ナツメ「あなたに嫌われたと思ったけど、あなた以外考えられなかったから…」
ナツメ「最低よね私…」
レッド「何言ってんだよ、俺だってナツメ以外考えられない」
レッド「俺にはナツメが最高なんだよ、だから自分のこと最低とか言わないでよ」
ナツメ「レッド…」
レッド「ところでさ、もう出そうなんだけど」
レッド「あ、出た…」
641 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/02/24(金) 02:31:41.56 ID:1QorCHhK0
レッド「なんか…俺だけ先に気持ちよくなっちゃって…」
ナツメ「レッドがよかったのなら、私は気にしなわよ」
レッド「ごめん…」ぴくっ
レッド(あれ、手が動く…いや手だけじゃない、かなしばりが解けたのか)
ナツメ「そんなことで謝んなくていいよ」
レッド「そう、だったら…」がばっ
ナツメ「えっ!?」
レッド「今度は俺ががんばるからさ」
ナツメ「な、なんで!?かなしばりが解けるには早すぎる…!」
ナツメ「フーディンが解かない限り一日近くは持つはずなのに…」
ナツメ「!?…まさかフーディン、めちゃくちゃ弱くかなしばりを!?どうして…」
レッド「フーディンもわかってたんじゃねえの?こうなることを」
ナツメ「ま、まあ…いいんだけど」
レッド「そんなに中に出してほしいなら何回も出してやるよ」
レッド「どっちかが倒れるまでやり続けてやるからな」
642 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/02/24(金) 02:32:30.91 ID:1QorCHhK0
翌日
団員たち「……」ひそひそ
ナツメ「なんか私たちの方見てひそひそしてない?」
レッド「ん?気のせいじゃないの?」
シロナ「おっはよ〜お二人さん!」
レッド「なんだシロナか」
シロナ「なんだはないでしょ、おはように対してはおはようでしょ」
ナツメ「おはようシロナ」
シロナ「さすがナツメ、ちゃんとしてるじゃない」
643 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/02/24(金) 02:33:31.36 ID:1QorCHhK0
シロナ「で、どうだったの?」
レッド「何が?」
シロナ「ゆうべはお楽しみだったじゃない」
レッド「えっ」
レッド「なんのことだか…」
シロナ「一応この船の部屋には防音系のことはしてあるにはしてあるんだけど、そんなにいいってわけじゃないからね」
シロナ「あれだけ大きかったらたぶんこのフロアの8割ぐらい聞こえてたんじゃない」
シロナ「まあそれはちょっと言い過ぎかもね」
644 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/02/24(金) 02:35:00.54 ID:1QorCHhK0
レッド「そうか…みんなのひそひその内容は…」
ナツメ「やっぱり私たちのことだったみたいね」
レッド「別に構わないんだけど、なんていうか、居心地が…」
シロナ「別にいいんじゃない」
レッド「よかねーよ」
シロナ「ユクシー使う?みんなの記憶消しちゃえばいいじゃない」
シロナ「ナツメなら使えるでしょ?」
ナツメ「使える使えないじゃなくてそれ時間かかるし、怪しすぎるでしょ」
ナツメ「それに誰が知ってるかわからないでしょ、本当に知らない人にユクシーなんて使っちゃったらどうなることか…」
シロナ「それはあなたの超能力で心読めるでしょ」
ナツメ「そんな体力持たないわよ…」
645 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/02/24(金) 02:36:02.94 ID:1QorCHhK0
シロナ「だったらもう一度ホウエン地方に行くようにサカキ様に言ってみましょう」
レッド「ホウエン地方?」
ナツメ「どうして?」
シロナ「目的は伝説のポケモンたち」
シロナ「まだ集めきってないしね」
シロナ「その中でもあなたたちは願い事ポケモンジラーチを捕まえるの」
シロナ「説明はいらないよね、そのままよ、願い事をなんでも叶えてくれるポケモン」
シロナ「このポケモンに頼めばいいじゃない」
レッド「なんかもったいない気がするけど…」
シロナ「どうせ捕まえるんだからいいじゃない、この世界のポケモンは全てロケット団のものになるんだし」
646 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/02/24(金) 02:39:17.68 ID:1QorCHhK0
コンコン
シロナ「失礼します」
シロナ「あれ、アポロさん、サカキ様は?」
アポロ「サカキ様なら今トレーニング中です」
シロナ「あー…そういえばそんな時間か」
レッド「トレーニング?」
アポロ「ええ、サカキ様はあるトレーナーに負け、ロケット団を解散したその日からトレーニングを続けています」
アポロ「組織をより強くするためにね」
レッド「へー」
647 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/02/24(金) 02:40:38.30 ID:1QorCHhK0
アポロ「ところでサカキ様に何か用があったのでしょう、シロナさん」
アポロ「私がサカキ様に伝えておきましょう」
シロナ「次の目的地をホウエン地方にしてほしいのです」
アポロ「ほう、なぜですか」
シロナ「以前ホウエン地方に行ったときは全然捕まえてないじゃないですか」
アポロ「たしかに…ですがここカントーやジョウトの後でもいいのでは?」
シロナ「今はレッド君のことなどでリーグの監視が強くなっていると思います」
シロナ「カントー、ジョウトで活動するのは今はよろしくないかと」
アポロ「…ですが」
サカキ「いや、いいこれよりホウエンに向かう」
648 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/02/24(金) 02:41:21.70 ID:1QorCHhK0
アポロ「サカキ様…」
サカキ「何をしている、早くホウエンに向かうと伝えに行け」
アポロ「はっ…」
シロナ「サカキ様ありがとうございます」
サカキ「かまわん。用が済んだのなら下がれ」
シロナ「はい」
サカキ「…レッド」
レッド「ん?」
サカキ「私が言えたことではないが、将来ガキができたら大切にしてやることだ」
レッド(な、なんでお前も知ってんだよ!)
649 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/02/24(金) 02:42:32.26 ID:1QorCHhK0
2週間後・ホウエン地方付近
レッド「やっとかついたか…」
シロナ「上陸はまだ明日だけどね」
レッド「いくらばれないためとはいえ遠回りしすぎだろ」
ナツメ「あ、そういえば肝心なことを聞いてなかった」
ナツメ「ジラーチってどこにいるの?」
シロナ「一番目撃記録が多いのはファウンスってとこね」
ナツメ「ファウンス…?」
レッド「聞いたこともない」
シロナ「特に何かあるわけでもないからね、知らないのも当然よ」
シロナ「はい地図、場所はここね」
650 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/02/24(金) 02:43:51.15 ID:1QorCHhK0
コトネ「それじゃあ早く行きましょう」
レッド「……」
ナツメ「……」
コトネ「どうしたんですか?」
ナツメ「部屋の鍵はかけてたと思うんだけど」
コトネ「針金で開けました」
レッド「そういうのはいくら悪の組織だからといってもやめた方がいいよ」
コトネ「すいません…」
コトネ「でもいつもは鍵を開けてもなぜかドアが開かなかったのに、今日は開いたからOKかなと」
ナツメ「だから鍵がかかってないことがあったのね、念のために超能力の壁で部屋を囲っておいたの」
コトネ「どうしてですか?」
ナツメ「ぼ…防音のため…」
651 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/02/24(金) 02:46:35.11 ID:1QorCHhK0
コトネ「何やってるんですか」にやにや
ナツメ「……//」
レッド「ゲ、ゲームだよ」
コトネ「じゃあ今日から私もいれてくださいよ、3(ピー)でいいですから」
ナツメ「ふ…二人用だから…エリカのところにでも行ってなさい」
コトネ「えー、お願いしますよー」
コトネ「私もナツメさんやレッドさんとやりたいんです!」
ナツメ「何言ってんのこの子…」
コトネ「それにエリカさんは最近…なんていうか…うーん、何かに夢中であまり相手してくれないんですよ」
ナツメ「エリカが夢中になるもの?」
レッド「なんだろ、それは気になる」
652 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/02/24(金) 02:49:00.48 ID:1QorCHhK0
コトネ「そういうわけでエリカさんはだめなんです」
コトネ「だからレッドさん、ナツメさんいいじゃないですか」
ナツメ「だからの意味がわからないんだけど…」
ナツメ「コトネにはトウヤ君がいるじゃない」
コトネ「……」ピタッ
コトネ「トウヤは今いないですし…」
ナツメ「と、とにかく無理だから、レッドも私もいそがしいから」
シロナ「それだったらコトネちゃん今夜私のとこに来なさいよ」
コトネ「えっいいんですか?」
レッド「それはそれで危ない気がする…」
653 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/24(金) 03:46:29.19 ID:m8x9sgKA0
伏せ字が伏せ字になってない
>>614
催眠術で誘拐やらかす野生のポケモンもいるしねぇ
654 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/04(土) 01:31:14.09 ID:RwAjT1O80
翌日
レッド「俺たちは本当にジラーチだけ狙えばいいんだな?」
シロナ「いいわよ」
シロナ「だってホウエン図鑑の伝説のポケモンはあと5体だけだから」
シロナ「その中の1体デオキシスは正直ホウエンにいるとは思えないから実質4体」
シロナ「こうなるとジラーチ、カイオーガ、グラードン、レックウザ」
シロナ「余裕でしょ?」
ナツメ「余裕かどうかはやってないからわからないけど…」
シロナ「まあ、まかせときなさいってことよ」
655 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/04(土) 01:32:06.27 ID:RwAjT1O80
レッド「シロナがそう言うんだったらまかせといてもいいか」
シロナ「あ、でもレックウザだけは手伝ってほしいかな」
シロナ「前言ったことあると思うけど3匹合わせればアルセウス以上の力になると言われているうちの一匹だからね」
ナツメ「そういえば言ってたっけ、たしか一体はレジギガスだったよね」
シロナ「そうよ」
レッド「ほんとに強いのか?」
シロナ「本気を出されたらね」
シロナ「たぶん出されないと思うけど」
レッド「…まあわかった、行けたら行く」
団員「シロナ様、そろそろ出発しませんか?」
シロナ「そうね…行きましょっか」
シロナ「じゃあ行ってくるから二人もがんばってね」
656 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/04(土) 01:33:26.61 ID:RwAjT1O80
レッド「じゃあそろそろ俺たちも行くか」
ナツメ「シロナにもらった地図だと煙突山の近くね」
レッド「…いや、ここから行く」
ナツメ「カナズミシティ?何かあるの?」
レッド「たぶん何もない…」
ナツメ「?」
ナツメ「…レッドがそう言うなら別にいいけど」
レッド「よし、リザードン出てこい」
657 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/04(土) 01:34:52.92 ID:RwAjT1O80
クロイロ「待ってください」
レッド「どうしたんですか?」
クロイロ「…お姉ちゃんはもう行っちゃったんですか」
ナツメ「さっき行きましたよ」
クロイロ「…まあそれなりの人数だしそっちはいいか」
クロイロ「二人ともこれを見てください」
レッド「…俺の手配書だね」
クロイロ「懸賞金の額を見てください」
レッド「一、十、百、千、万、十万、百万、千万、一億…」
レッド「これポケモンですよね」
レッド「海賊漫画じゃねえのに、なんでこんな…」
658 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/04(土) 01:36:06.73 ID:RwAjT1O80
クロイロ「ちなみにナツメのはこれです」
ナツメ「レッドほどじゃないけどまあそれなりの額ね」
クロイロ「こんなのがあるのにそのまま外に出歩いて何もないと思いますか?」
クロイロ「ましてや二人はもともとそれなりに有名なんですよ」
レッド「じゃあどうしたらいいんです?」
ナツメ「また変装ですか…」
クロイロ「はい、そうです」
ナツメ「……」
レッド「あれ、嫌なの?」
ナツメ「嫌じゃないけど…」
クロイロ「今回は私は選びませんよ、二人で自由に決めてください」
クロイロ「ただしホウエン地方の服装で、ナツメはサイキッカーはダメですよ」
659 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/04(土) 01:37:45.73 ID:RwAjT1O80
15分後
ナツメ「レッドはまだなんですか?」
クロイロ「今お手洗いに行ってます」
クロイロ「それにしても二人ともさすがですね」
ナツメ「なにがですか?」
クロイロ「だって二人とも同じ服装なんですから」
ナツメ「え…レッドもブリーダーなんですか」
レッド「おまたせー」
レッド「お、ナツメもブリーダーにしたんだ、おそろいじゃん」
ナツメ「うん…//」
クロイロ「お二人ともこっちを見てください」カシャッ カシャッ
クロイロ「一応偽の身分を証明するものを作っておきます、名前や住所など全てデタラメなのでむやみに使わないように」
レッド「あの、頭巾つけてんすけど」
クロイロ「超能力で消しておきます」
レッド「便利すぎるだろ」
660 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/04(土) 01:39:00.17 ID:RwAjT1O80
レッド「俺たちがこうやって変装するならシロナも変装うればよかったのに」
レッド「なんかこれだけでだいぶ気分が違うよな」
ナツメ「レッド、これ遊びじゃないのよ」
レッド「わかってるよ、でもなんか楽しいじゃん」
クロイロ「それは置いておいてお姉ちゃんが変装した方がよかったっていうのは確かですね」
クロイロ「このとおりお姉ちゃんも手配書ありますからね」
ナツメ「めっちゃ笑顔」
クロイロ「チャンピオンのときのをそのまま使ってるみたいですから」
レッド「なっ…俺より懸賞金が高い…」
クロイロ「元と現役の差じゃないですかね」
661 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/04(土) 01:40:09.95 ID:RwAjT1O80
レッド「くそ〜シロナに負けるとは」
ナツメ「こんなの別に高ければいいってもんじゃないんだから勝ち負けなんてないでしょ」
レッド「…そうだけど」
ナツメ「そうそう、そもそもこんな手配されること自体よくないんだし」
クロイロ「ナツメの言うとおりですよ」
クロイロ「私もけっこう苦労しました」
ナツメ「先生もされてたんですか」
クロイロ「はい、私はロケット団に入る前からでしたけどね」
クロイロ「追われていたところをサカキ様に助けていただきロケット団に入ったのです」
クロイロ「それ以来私はロケット団…サカキ様のために命をかけてます」
クロイロ「お二人もサカキ様のためにがんばってくださいね」
662 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/04(土) 01:41:12.98 ID:RwAjT1O80
レッド「それじゃあそろそろ」
レッド「リザードン」
レッド「よっと」
レッド「ほらナツメも」
ナツメ「う、うん…」
レッド「よしリザードン行くぞ」ポンポン
リザードン「ウッス」ふわっ
ナツメ「……」
663 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/04(土) 01:42:09.10 ID:RwAjT1O80
レッド「〜♪」
ナツメ「……」
レッド(ナツメさっきから黙りっぱなしだな…)
レッド(つまんないのかな?)
レッド「よし、それなら」
レッド「リザードン、ぶっとばせ!」
ナツメ「え…?」
リザードン「オイッス」ドンッ
レッド「いやっほーっ!」
664 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/04(土) 01:42:47.55 ID:RwAjT1O80
ナツメ「……」ふらっ
レッド「おいおいナツメ、いくらなんでも捕まってないと…」
ナツメ「……」ぷらんぷらん
レッド「!!?」
レッド「リリリリザードンストップ!!」
リザードン「!?」キキイッ
レッド「ナツメ!ナツメ!…気絶してる」
レッド「白目むいてよだれ出てるし…」
レッド「やべーよ、女の子がしていい顔じゃねえよ…」
レッド「…いや、これはこれで」
665 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/04(土) 01:43:46.50 ID:RwAjT1O80
ナツメ「…んっ」ぱちっ
レッド「あ、起きた」
ラプラス「オハヨー」
ナツメ「…ラプラス?」
ナツメ「あれ…リザードンは…」
レッド「リザードンはナツメが気絶しちゃったから」
レッド「速いのは苦手だっけ?」
ナツメ「いや速いじゃなくて…高いところが…」
レッド「えっ高いところダメだったの!?」
ナツメ「うん…」
レッド「ご、ごめん!俺そんなこと知らなくて」
ナツメ「言わなかった私が悪いんだし、気にしなくていいよ」
666 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/04(土) 01:44:39.31 ID:RwAjT1O80
カナズミシティ
ナツメ「ずいぶんと荒れた町ね」
ナツメ「どこ見ても工事してるし、開発中の町なの?」
レッド「……」
ナツメ「レッド?」
レッド「ここは見るだけでいい、余計なことは考えるな」
ナツメ「……」
レッド「行こう、もういい…」
667 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/04(土) 01:46:17.90 ID:RwAjT1O80
夜
レッド「あれだ、フエンタウン」
ナツメ「すっかり夜になっちゃったわね…」
ナツメ「私がリザードンに乗れたらもっと早かったんだろうけど…」
レッド「いやいやいや、どうせ今日はここに泊まるつもりだったんだし遅くても早くても関係ないよ」
レッド「ここは温泉地だから来たかったってのもあるけど…」
ナツメ「温泉…ってそれだと変装が」
レッド「それは問題ない」
レッド「今日泊まる宿は部屋にもちゃんと温泉がついてるところだ」
レッド「他の温泉に入れないのは残念だけど、最低限は楽しめる」
668 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/04(土) 01:46:52.43 ID:RwAjT1O80
宿
レッド「ふー…やっと変装とける」
ナツメ「最初はけっこうノリノリだったのに」
レッド「やってみるとけっこう窮屈なもんだ」
レッド「ル●ンはすごいな」
ナツメ「それと比べちゃうとだいぶちゃちだけどね」
レッド「俺ってわからないぐらいだから十分っちゃ十分だよ」
レッド「そんなことよりさ、ほら」
ナツメ「?」
レッド「温泉入ろうよ」
669 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/04(土) 01:47:48.22 ID:RwAjT1O80
ナツメ「そうね」
ナツメ「じゃあレッド先いいよ」
レッド「先?何が?」
ナツメ「何がって先に入ってってことじゃない」
レッド「え?一緒に入らないの?」
ナツメ「い、一緒!?」
レッド「思ったより広いし一人一人って入るよりは…ね」
ナツメ「……」
ナツメ「まあ…せっかくだし…」
670 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/04(土) 01:49:01.02 ID:RwAjT1O80
翌日
レッド「長く楽しい夜だった…」
ナツメ「レッドが元気すぎるのよ」
レッド「でも俺の記憶の後半じゃナツメが…」
ナツメ「さっ、そろそろ行きましょ」
レッド「やー、ナツメは一日中強引だな
ナツメ「……」むすっ
レッド「ふふっ、怒ったナツメもかわいい」
ナツメ「もうかわいいなんて言われる年じゃないわよ…」
レッド「そんなことない、なんなら俺はナツメがおばあちゃんになっても言い続けてやるよ」
ナツメ「…それなら私がおばあちゃんになるまで私といてもらわないとね」
レッド「うん、そうだな」
ナツメ「……」
671 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/04(土) 01:49:36.04 ID:RwAjT1O80
ファウンス
レッド「ここがファウンスなのか…」
レッド「こんな窪地だとは思わなかったな、それにだいぶ広い」
ナツメ「うん…」
レッド「こんなところからジラーチ探すのか…」
レッド「あっ、ナツメ超能力でどこいるかわかんない?」
ナツメ「さすがに何の情報もなくて来たこともないところでなんて無理よ」
レッド「そうか…」
レッド(ナツメはああ見えて高所恐怖症みたいだからリザードンで一気に降りるってのは無理そうだな…)
レッド「どこか降りれるようなところがあると思うんだけどな…」
ナツメ「あそこじゃない?」
ナツメ「人がいるし」
672 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/04(土) 01:50:21.63 ID:RwAjT1O80
男「ようこそファウンスへ」
男「大人一人25000の二人だから50000ね」
レッド(金とんのかよ、しかもけっこうするし…)
レッド「しかたねえか…」
男「それと二人とも身分証明のできるものあるかい?」
レッド「はい」
男「……」
男「ここへは何をしに?見たところブリーダーのようだけど」
レッド「えっと…」
ナツメ「ポケモンの観察をしに来ました」
673 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/04(土) 01:51:19.76 ID:RwAjT1O80
男「ふーん…観察ねえ…」
男「二人はどういう関係で?」
レッド「あの、質問多くないですか」
男「あー、悪いね、最近何かと物騒だからね、わけのわからないやつを入れるわけにはいかないんだ」
男「特にロケット団だったり、凶悪犯の元チャンピオンとかが活動してるって聞くし」
レッド(完全俺のことじゃねえか…)
男「だからこうしてある程度質問して答えてもらって、問題なしとわかれば入れるんだ」
レッド(ど、どうしよう…)ちらっ
ナツメ【大丈夫、あの人の考えてることはわかってるから、怪しくなれば私がなんとかする】テレパシー
レッド(わかった)コクッ
男「無理やり入ろうとするとトラップにかかってこの世とおさらばってことになるけどな、ハハハ」
レッド(そっちの方がよっぽど物騒に思うけど…)
674 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/04(土) 01:52:26.97 ID:RwAjT1O80
男「じゃあ質問再開」
男「二人はどういう関係?」
レッド「し、仕事仲間…」
男「仕事仲間?」
男「……」
ナツメ「!」
男「さっきの身分証明のには二人とも同じ苗字で同じ住所なんだけど」
レッド「えっ…」
男「これ…」
ナツメ「ふ、夫婦です!でも今は仕事中なので」
ナツメ「仕事とプライベートは分けてますんで…」
男「ああ、なるほど…」
レッド(夫婦って…)
ナツメ【それしか思いうかばなかったのよ!】
675 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/04(土) 01:53:18.85 ID:RwAjT1O80
男「……」
男「まあ…特に問題はなさそうだし、いいかな」
男「いいよ入って」
レッド「あざーす」
ナツメ「……」
レッド「……」
ナツメ【本当に私たちのことを疑ってないみたいね】
レッド(それはよかった)
レッド「…ってもうだいぶ離れてるし普通に話してよくない?」
ナツメ「それもそうね」
676 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/08(水) 02:41:57.05 ID:mVgb9Rvp0
レッド「さて、下についたはいいけど…」
ナツメ「どこ行けばいいのかしら」
レッド「ナツメ」
ナツメ「何かあったの?」
レッド「ポケモンいっぱいいる」
ナツメ「…そういうところだからね」
レッド「けっこうめずらしいポケモンも多いな」
ナツメ「そうね」
レッド「ジラーチもあんな感じでいるのかな?」
ナツメ「さすがにそんな簡単にはいないでしょ…」
677 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/08(水) 02:42:36.47 ID:mVgb9Rvp0
レッド「そもそも俺はジラーチというポケモンをよく知らない」
ナツメ「…私も」
レッド「エスパーじゃん」
ナツメ「私はエスパー専門だけど知らないことだってあるわよ」
レッド「……」
ナツメ「……」
レッド「調べるか」
ナツメ「何か出るの?」
レッド「……」
レッド「願い事ポケモン」
ナツメ「それシロナも言ってた」
レッド「1000年の間7日間だけ目を覚ます…」
ナツメ「7日間だけ…!?」
678 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/08(水) 02:43:40.33 ID:mVgb9Rvp0
レッド「……」
レッド「またフライゴンだ、よく飛んでるな」
ナツメ「さっきから飛んでるフライゴンって全部違う個体ね」
レッド「そうなの?」
ナツメ「うん」
レッド「あっちにフライゴンの巣でもあるのかな」
ナツメ「それはたぶん違うと思う」
ナツメ「フライゴンの特徴からしてあっちより向こうの方がいいはず」
ナツメ「ナワバリ争いでもしてるなら別だけど、ここのポケモンはみんな仲がいいみたいだし」
ナツメ「…行ってみましょ、何かあるかも」
679 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/08(水) 02:44:27.57 ID:mVgb9Rvp0
レッド「まだつかないの?もう日が暮れちゃったよ」
レッド「そろそろ出ないと閉園っていうの?そういう時間になっちゃうよ」
ナツメ「関係ないわよ」
レッド「え」
ナツメ「私たちロケット団でしょ、ルールなんて関係ない」
レッド「ナツメがそういうこと言うとは」
ナツメ「あなただってそう考えるでしょ」
レッド「まあ…いちいち出て入ってってのは…」
ナツメ「バレなきゃいいのよ」
680 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/08(水) 02:45:21.94 ID:mVgb9Rvp0
レッド「真っ暗になっちゃった」
ナツメ「レッドレッド、あそこ」
レッド「洞窟みたいだな、あの辺は特にポケモンがいっぱいいる」
こちょこちょ
レッド「ナツメ、何やってんのさ」
こちょこちょ
レッド「ナツメってば」
ナツメ「私ここなんだけど…何のこと?」
レッド「あれ…?」
681 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/08(水) 02:46:18.14 ID:mVgb9Rvp0
レッド「今たしかに…」
ジラーチ「おい人間、ここだよ」
レッド「……」
ジラーチ「やっと人間が来てくれたんだ、うれしいな」
レッド「え…」
ナツメ「ねえあなたジラーチよね…」
ジラーチ「うん、ボクジラーチ」
レッド「マジか…」
レッド「え…わけわかんねえ」
ジラーチ「君たちも早くおいでよ」
レッド「どこに?」
682 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/08(水) 02:47:06.54 ID:mVgb9Rvp0
ジラーチ「明日はボクがここを旅立つ日だから最後のお祭りだよ」
ジラーチ「みんなが祝ってくれるって」
レッド「旅立つってどこか行くのか?」
ジラーチ「ボクを連れて行ってくれる人間がここに来るんだ」
ジラーチ「それって君たちだよね」
ナツメ「…たしかにあなたを仲間にしに来たけどなんでそんなことを知ってるの?」
ジラーチ「ボクの予知さ」
ジラーチ「レッド、ナツメ待ってたよ」
ジラーチ「君たちも今夜は参加してってよ」
683 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/08(水) 02:47:51.78 ID:mVgb9Rvp0
翌日
ジラーチ「起きろーー!朝だぞーー!」ペチペチペチペチ
レッド「ん…起きるって…」
ジラーチ「あーさーだーぞー!」バシバシバシ
レッド「起きてるって!」
ジラーチ「おっす!」
レッド「…ああ」
レッド「なあジラーチ、お前7日間だけしか起きないんだよな…」
ジラーチ「そんなわけないじゃん」
レッド「えっ」
684 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/08(水) 02:50:23.88 ID:mVgb9Rvp0
ジラーチ「そんなポケモンいるわけないじゃん」
レッド「いや、でも図鑑には…」
ジラーチ「どれどれ…」
ジラーチ「ありえないね」
ジラーチ「1000年も寝てたらお腹ペコペコで死んじゃうだろ」
レッド「そりゃそうだけど…」
ジラーチ「だいたいボクは早寝早起きがモットーなんだ、1000年って寝坊助にもほどがあるだろ!」
レッド「まあそれはわかったわ」
レッド「でもなんでこんな説明文になってるんだ?何かしらあるからこんなのになってんじゃないのか」
ジラーチ「あるわけないだろ、バーカ」
レッド「……」
ジラーチ「ボククラスのポケモンになると人間どもが想像ですごくしようとしてんだろ」
ジラーチ「お前はこんなの信じてたのか?1000年生きてる人間なんていないだろ、こんなの誰も確かめられねえ、勝手な想像だ」
685 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/08(水) 02:51:03.48 ID:mVgb9Rvp0
レッド「この説明が間違ってるのだとしたら、まさか願い事を叶えるってことも…」
ジラーチ「お願い事をかなえる力はあるよ」
ジラーチ「ボクから願い事をとったらかわいいとかかっこいいとかしか残らないじゃないか」
レッド「……」
レッド「でも安心した、本当に7日間しか起きないってならいろいろ困るしな」
ジラーチ「例えば?」
レッド「そうだな…」
ナツメ「…んんーっふわあ…」むくっ
ナツメ「れっどおはよー」
レッド「ん…ああ」
ナツメ「どうしたの、あんまり元気ないね」
レッド「そんなことないと思うけど」
686 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/08(水) 02:52:21.53 ID:mVgb9Rvp0
ジラーチ「ナツメナツメ!起きたなら早く行こーよ」
ナツメ「あなたは元気ね」
ナツメ「行くってどこか行きたいところがあったの?」
レッド「いや俺も知らん」
ジラーチ「早く早く!」
ナツメ「なんで急いでんの、どこ行くかもわかんないのに」
ジラーチ「ナツメがのんびり寝てたからだよ」
ナツメ「ああ…ごめんね」
レッド「そんなことねえよ。俺もさっきまで寝てたし」
ナツメ「…ジラーチはどこか行きたいところあるの?」
ジラーチ「ロケット団のアジト!」
レッド「……」
ナツメ「って言ってるけど…」
レッド「い、いいんじゃないの…?どうせ戻るんだし」
ジラーチ「やったー」
レッド「変わってるな、ほんと…」
レッド「じゃあナツメ、ゲットして」
ナツメ「私が?」
レッド「だってエスパーはナツメの専門じゃん」
ナツメ「わかった」
687 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/08(水) 02:53:16.33 ID:mVgb9Rvp0
ナツメ「おいでジラーチ」
ジラーチ「うん」
カチッ
ナツメ「ジラーチゲット」
ナツメ「出てきてジラーチ」
ジラーチ「いえーい」
ナツメ「ロケット団のところに行く前にお願い一ついい?」
ジラーチ「いいよー」
ナツメ「じゃあ…」
688 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/08(水) 02:54:15.05 ID:mVgb9Rvp0
ジラーチ「愛と勇気と希望の名のもとに、マジカルプリンセス、ホーリーアップ!」
ピカッ
ジラーチ「はい、これで二人のやらしいことに関しての記憶が団員たちから消えたよ」
レッド「やらしいって…」
ナツメ「レッドのことを考えたらほんとのことだし、これでヒソヒソされないのならどんな言われ方でも構わないわよ」
レッド「たしかにそうだけど…いや、俺のことを考えたらってどういうことだよ」
ナツメ「さて、帰りましょ」
ナツメ「テレポートで帰るけど、途中の街をいくつか経由するから」
レッド「ナツメさん…」
689 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/08(水) 02:55:47.41 ID:mVgb9Rvp0
ロケット団本部
ジラーチ「ほうほう、これがロケット団の本部か〜」
ジラーチ「豪華だね〜」
レッド「ああ、ただ豪華すぎてこんな船、すぐバレると思うんだけどな」
クロイロ「この船は特殊なバリアーが張ってあるため団員以外は外から見れば気づかれないって言いませんでしたか?」
レッド「うわっびっくりした…後ろから声をかけないでください」
ナツメ「そんな話聞いたことないですけど」
レッド「ナツメは冷静だね…」
クロイロ「聞いてませんでしたか…そういえばあなたたちに言った覚えないですね」
レッド「バリアーで見えないんだったらわざわざ遠回りしなくていいんじゃ…」
クロイロ「それはだめです、たまにですがレーダー等にひっかかることがあるんです」
クロイロ「少しでも可能性があれば、それを避けなければなりませんから」
690 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/08(水) 02:56:20.31 ID:mVgb9Rvp0
クロイロ「ところで気になってたんですが、これはジラーチですよね」
ナツメ「そうですよ」
クロイロ「なんともかわいいポケモンですね」
ジラーチ「お前なかなか見る目あるな、ほめてやる」
クロイロ「こういうところがますます…」
クロイロ「どちらがゲットしたんですか?」
ナツメ「私です」
クロイロ「やはりナツメ…」
クロイロ「……」じーっ
ナツメ「?」
クロイロ「……」ちらっ
レッド「?」
クロイロ「ふふっ」にこっ
691 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/08(水) 03:09:37.39 ID:mVgb9Rvp0
ナツメ「なんだったんだろう、先生」
レッド「ジラーチが見たかったんじゃないの?」
ナツメ「そう…かな…」
ナツメ「でも最後の笑顔はそういうのじゃなさそうだったけど」
レッド「あれ可愛かったな」
ジラーチ「うむ、なかなかの美人だった」
レッド「先生もあんな顔ができるとは知らなかった…」
ナツメ「……」
692 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/08(水) 03:10:08.73 ID:mVgb9Rvp0
レッド「あ、そうだシロナに連絡しとかないと」
レッド「助けがいるかどうか聞いとかないとな」
プルルルル
レッド「あ、もしもしレッドだけど」
レッド「こっちは終わったよ」
レッド「ふーん…ああ、そうなんだ、大変だね」
レッド「ええ…!?マジでか…」
レッド「わかったよ…仕方ねえな…」
レッド「それじゃ」プチッ
693 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/08(水) 03:10:43.79 ID:mVgb9Rvp0
ナツメ「なんて言ってたの?」
レッド「まだ出会えてすらないんだって」
レッド「でも俺たちは終わってるから先に空の柱に行ってくれって」
ナツメ「空の柱…レックウザのいるところよね?」
レッド「そうだよ、俺たちで捕まえろって言ってんだよ、ひでーよな」
ナツメ「二人だけでか…」
クロイロ「二人だけで大丈夫ですか?」
レッド「わっ!もう…また…」
ナツメ「そんな驚くことないでしょ」
クロイロ「そうですよ、ただ後ろから声をかけただけです」
レッド「それが普通にびっくりするんですよ」
694 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/14(火) 02:29:37.91 ID:5/WMNsQ30
クロイロ「空の柱へは私も行きますよ」
ナツメ「でも先生は」
クロイロ「私は大丈夫ですよ」
クロイロ「それよりナツメに無理させるわけにはいきませんからね」
ナツメ「私に?」
クロイロ「ふふっ」
ナツメ「?」
695 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/14(火) 02:30:15.37 ID:5/WMNsQ30
レッド「先生ってたまに何考えてるかわかんない時あるよな」ボソボソ
ナツメ「うん…」
レッド「何考えてるか見てみてよ」
ナツメ「読心は私と同じかそれ以上の力がある人にはできないの」
ナツメ「先生は私と同じぐらいの超能力者だから無理よ」
レッド「へー」
ナツメ「私と先生からはあなたの考えてることは丸見えだけどね」
クロイロ「そうですよ、女性の考えてることを見ようとするなんてどうかと思いますよ、レッド」
レッド「…気をつけます」
696 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/14(火) 02:30:53.92 ID:5/WMNsQ30
クロイロ「今日は私やることがありますので、明日出発しましょう」
クロイロ「後は休んでいてください」
クロイロ「では私はこれで」
レッド「さっき起きたばっかなんだけどな」
ナツメ「休んでいいって言ってくれてるんだから、今日はもういいじゃない」
ナツメ「ジラーチもそれがいいよね?」
ジラーチ「うん」
ナツメ「ジラーチもそう言ってるし」
ナツメ「それに昨日お風呂入ってないから…」
レッド「そうだったね…」
697 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/14(火) 02:31:35.00 ID:5/WMNsQ30
部屋
レッド「……」
ジラーチ「なあレッドレッド!」
レッド「む…」
ジラーチ「何やってんだ?」
レッド「何もやってないよ」
レッド(こいつがいると覗きができないな…)
ジラーチ「うそだー、なんか見てただろ」
ジラーチ「ナツメの入浴シーンか?」
レッド「ぶっ」
レッド「そんな…俺がのぞきなんかすると思ってるのか」
698 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/14(火) 02:32:15.82 ID:5/WMNsQ30
ジラーチ「……」
レッド「……」
ジラーチ「なーんて冗談だよ、そんなことするわけないよね」
レッド「な、なんだよ、当たり前じゃねえか」
ジラーチ「そうだよね」
レッド(くそっ)
ジラーチ「ねえ、ボク遊び相手がほしいよ、レッドのポケモン見せてよ」
レッド「遊び相手か…こんな船の中じゃピカチュウぐらいしか出せないな」
ジラーチ「うん、いいよ」
レッド(そうだ…ジラーチとピカチュウが遊んでる間に…)
レッド「わかった、出てこいピカチュウ」
699 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/14(火) 02:33:02.25 ID:5/WMNsQ30
レッド「……」こそこそ
レッド「……」そーっ
ガチャ
ドンッ
レッド「がっ!?」
ナツメ「?」
ナツメ「何やってんの?」
レッド「コ…コンタクト落とした…」
ナツメ「あなたコンタクトなんてしたことないでしょ」
700 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/14(火) 02:34:21.67 ID:5/WMNsQ30
レッド「コン…タクト…じゃなかったかもしれない」
レッド「ピアス…そう、ピアスを」
ナツメ「ピアスもしたことないでしょ」
レッド「えっとその…じゃあ…」
ナツメ「覗こうとしてたの?」
レッド「そそそそそんなわけないじゃないか、俺がのぞきなんて…」
ナツメ「そう…残念」
ナツメ「正直に言えばちょっと許してあげようと思ったのに」
レッド「すいませんでした、ナツメさんの言うとおり覗こうとしました」
701 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/14(火) 02:35:22.12 ID:5/WMNsQ30
ナツメ「そう…」
レッド「お、お許しを…」
ナツメ「……」
ナツメ「レッド」
レッド「はい、なんでしょう」
ナツメ「このドライヤー壊れてるみたいなの、新しいのもらってきて」
レッド「はい、わかりました」
ナツメ「30秒ね」
ナツメ「それ以上は許さないから」
レッド「はいぃ!?」
ナツメ「あと25秒」
702 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/14(火) 02:36:54.34 ID:5/WMNsQ30
ジラーチ「なんだケンカか?」
ナツメ「なんでもないわよ」
ナツメ「コソコソしなくても見たいって言えば見せるのに…」
ジラーチ「なんか言ったか?」
ナツメ「あなたには何も言ってない」
ナツメ「ピカチュウと遊んでたんでしょ、そっち行ってなさい」
レッド「もらってきました!」
ナツメ「わあさすがレッド、ありがとう」
ナツメ「でも30秒って言ったよね」
レッド「ひえ…」
703 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/14(火) 02:38:00.30 ID:5/WMNsQ30
ジラーチ「レッドレッド」
ナツメ「レッドは今ちょっといそがしいから後でね」
ジラーチ「じゃあナツメでいいや」
ジラーチ「レッドのバッグさぐったらこんなのがいたんだけど」
ジガルデ「……(汗)」
ナツメ「何これ?」
ナツメ「ぷにぷにね」つんつん
ジラーチ「生きてるみたいだけど、動かねえ」
ジラーチ「というより動こうとしない」
ナツメ「レッドに聞いてみましょうか、ちょっとかして」
704 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/14(火) 02:39:44.38 ID:5/WMNsQ30
ナツメ「ねえレッド」
レッド「何?」
ナツメ「これ何?あなたのバッグにいたらしいんだけど」
ジガルデ「……(汗)」
レッド「あ…」
レッド「ごめん、お前のこと忘れてた」
レッド「悪い悪いジガルデ」
ナツメ「ジガルデ?」
ジガルデ「……」
レッド「…なんか言えよ」
ジガルデ「……」
レッド「あ、そっか」
レッド「かして」
ナツメ「はい」
レッド「ちょっと出るわ」
ナツメ「え、どこ行くのよ」
705 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/14(火) 02:40:40.29 ID:5/WMNsQ30
レッド「いやー悪い悪い、すっかり忘れてた」
ジガルデ「そんなところだろうと思っておった」
レッド「なんか声かけてくれればよかったのに」
ジガルデ「余は世界を監視する者、監視するだけで余計な口は出さん」
レッド「でもさっきみたいな時は話せよ、俺としか話す気ないのか?」
ジガルデ「…必要なら話すようにしよう」
レッド「……」
レッド「なあ関係ないことなんだが、お前ずっと俺のバッグの中いたんだよな」
ジガルデ「おったぞ、お前の行動の一部始終を見とった」
706 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/14(火) 02:41:58.42 ID:5/WMNsQ30
ジガルデ「人間を増やすためには当然の行為じゃ、何も恥じることはない」
レッド「何も言ってねえだろ…」
ジガルデ「それとついでに教えてやろう」
ジガルデ「レックウザ…もう少しで捕まえられてしまうかもしれんぞ」
レッド「え?」
レッド「どういうことだよ」
ジガルデ「そのままじゃ」
707 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/14(火) 02:42:59.93 ID:5/WMNsQ30
レッド「ナツメナツメナツメ!」
レッド「大変だよ、レックウザが…」
ナツメ「レックウザがどうかしたの?」
レッド「捕まえられそうなんだって」
ナツメ「誰に?」
レッド「…誰に?」
ジガルデ「……」
ジガルデ「余が言うより、そなたたちが見た方がわかりやすかろう」
ジラーチ「キェェェェェェアァァァァァァシャァベッタァァァァァァァ!!!」
ナツメ「驚きすぎ…」
ジガルデ「…余のことは今はよい」
ジガルデ「全員目を閉じよ」
ジガルデ「わかりやすいように今より少し前から見せてやる」
708 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/14(火) 02:44:31.21 ID:5/WMNsQ30
空の柱
ミクリ「ここへは何をしに来たんだい?」
ダイゴ「わかっているくせに、その質問に答える意味はないよ」
ダイゴ「ユウキ君、言ったとおりミクリは僕が止める」
ダイゴ「君は今のうちに頂上へ」
ユウキ「わかりました」
ミロカロス「トオサン」
ユウキ「!」
ミクリ「ここで行かせたら私がここにいる意味がないじゃないか」
ダイゴ「メタグロス、ミロカロスをぶっとばせ」
メタグロス「ラジャー」
709 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/14(火) 02:45:01.96 ID:5/WMNsQ30
ミクリ「ダイゴ、それにユウキ君」
ミクリ「君たちは本当にそれでいいのか?」
ダイゴ「なんのことだ」
ミクリ「今ここで私と敵対するということはポケモンリーグにはむかうということだよ」
ダイゴ「ポケモンリーグ…か」
ダイゴ「違うだろ」
ダイゴ「プラズマ団って言ったらどうだ」
ミクリ「……」
ミクリ「ふっ…そうだね」
710 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/14(火) 02:46:38.51 ID:5/WMNsQ30
ユウキ「ダイゴさん、プラズマ団ってなんですか」
ダイゴ「かつてイッシュ地方で暗躍していた組織だ」
ダイゴ「数年前に解散したはずなんだけどね」
ミクリ「解散なんてしてないさ」
ミクリ「私たちがチャンピオンにつく前から今もずっとポケモンリーグの裏にいるよ」
ミクリ「ダイゴ、君はわかっていたからチャンピオンをやめて私に押し付けたのじゃないのか」
ダイゴ「違う、たしかにわかっていた…でも僕は」
ミクリ「もういいよ」
ミクリ「君は考えなしに行動するようなやつじゃないってことはわかってる」
ミクリ「でも今の君は敵だ、君の考えていることをさせるわけにはいかない」
ミクリ「悪いとは思っている…消えてくれ、やれミロカロス」
711 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/14(火) 02:47:40.61 ID:5/WMNsQ30
ユウキ「ジュカイン!」
ジュカイン「リーフブレェェド!」
ミロカロス「ゲフッ」
ユウキ「ダイゴさん、どうして突っ立ってるんですか」
ダイゴ「ああ…すまない…」
ダイゴ「ユウキ君作戦再開だ」
ダイゴ「レックウザを手懐けることができるのは君しかいないんだからね」
ユウキ「…はい」
ミクリ「退いてはくれないんだ…」
712 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/14(火) 02:49:26.44 ID:5/WMNsQ30
ジガルデ「少しとばす、この少年は今レックウザの元で戦っておる、そこを見せてやろう」
レッド「いや、もういい」
ジガルデ「なんじゃ?まだオープニングしか見せとらんぞ」
レッド「お前が言うんだったらたぶんそのうちレックウザはユウキが捕まえてんだろ」
レッド「そもそもこれ見る必要あったのかどうか謎だ」
ジガルデ「ふむ…そうか」
レッド「まあトイレ行きたいってのが本心なんだけど」
レッド「もれそうだ」
ナツメ「早く行きなさいよ」
レッド「あ、ナツメは先生にレックウザのこと言いに行ってよ」
ナツメ「わかった」
713 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/14(火) 02:49:56.08 ID:5/WMNsQ30
陸の洞窟
シロナ「やっとグラードンのいる場所を見つけたってのに邪魔者がいたなんてね」
ゴールド「邪魔者なんてやだなあ」
ゴールド「俺はただここを誰も通さないようにしてるだけですよ」
シロナ「それが私たちにとって邪魔だって言うの」
シロナ「せっかく連れてきた団員何人もやられちゃったじゃない」
ゴールド「言ってるでしょ、誰も通さないって」
ゴールド「通ろうとするなら強制的に帰ってもらうためにやってんすよ」
シロナ「邪魔」
ゴールド「帰ってください」
シロナ「邪魔」
ゴールド「帰ってください」
714 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2017/03/14(火) 02:53:19.18 ID:5/WMNsQ30
コトネ「ゴールド、もうやめなさいよ」
コトネ「あんたがシロナさんに勝てるわけないんだから、ケガするだけよ!」
ゴールド「コトネ、敵にそんなこと言うもんじゃねえ」
コトネ「敵ってあんた…」
シロナ「そうよコトネちゃん、敵に情けをかける必要なんてない」
シロナ「下がってなさい」
シロナ「こんな言い合いしないで最初からこうすればよかったのよ」
シロナ「出てきなさい、ディアルガ、パルキア」
ディアルガ「……」
パルキア「……」
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