ナツメ「レッドが指名手配!?」

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

494 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/29(日) 01:40:23.70 ID:ucBnkyq90
ナツメ「じゃあつまりそのアクロマってのがレッドを…」

エリカ「許せません!」

キョウ「あともう一つ、リーグのことについてだ」

キョウ「最近だがリーグの最高責任者が変わったんだ、前任がいきなり指名してな」

キョウ「その…かなり美人な女性だ」

キョウ「表では真面目にしているように見えるがども怪しい」

キョウ「アクロマと同じ…いやアクロマ以上に危険な雰囲気だ」

キョウ「忍者の勘でしかないがそいつには注意しろ」

ナツメ「エリカ、それが誰か聞いて、どうせあなた以外の話聞かないから」

キョウ「そいつの名はルザミーネ」

ナツメ「これ答えるのなら最初から答えなさいよ…」
495 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/29(日) 01:41:49.88 ID:ucBnkyq90
10分後

クロイロ「とりあえずここならリーグの者も来ないでしょうし安心でしょう」

ナツメ「そうですね」

ナツメ「……」

ナツメ「エリカは本当に私たちと来ていいのね?」

エリカ「はい」

ナツメ「わかった…」

ナツメ「じゃあコトネとトウヤ君はもう捕まらないように気をつけてね」

コトネ「ナツメさん」

ナツメ「なに?」

コトネ「私もナツメさんと一緒に」

ナツメ「ダメよ」
496 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/29(日) 01:42:50.09 ID:ucBnkyq90
コトネ「早いです」

ナツメ「だってダメだもん」

コトネ「どうしてですか、私もレッドさんに会いたい、あっ違う助けたいです」

ナツメ「どんな理由があってもだめ」

コトネ「どうしてですか」

ナツメ「…私たちがロケット団だから」

コトネ「ロケット団…ナツメさんが…」

ナツメ「そう、だからそんなとこにコトネを入れるわけにはいかないわ」

コトネ「エリカさんもですか?」

エリカ「はい」
497 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/29(日) 01:43:40.55 ID:ucBnkyq90
コトネ「どうしてエリカさんはよくて私はだめなんですか」

ナツメ「エリカは大人だから…私と同い年だし…」

コトネ「私ももう大人です!」

ナツメ「子どもよ、おとなしく言うこと聞きなさい」

エリカ「コトネちゃん、あなたもロケット団がどんな組織かわかってるはずです」

エリカ「ナツメさんはあなたのことを思って止めてるんです」

コトネ「私のため…でも…」

クロイロ「別にいいんじゃないですか」

ナツメ「えっ先生…!?」
498 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/29(日) 01:44:48.39 ID:ucBnkyq90
クロイロ「ロケット団は来るものを拒みません」

ナツメ「だめですよ先生!」

クロイロ「ただ…」

クロイロ「簡単に抜けられると思わないことです」

クロイロ「裏切り者には制裁が与えられます」

クロイロ「たとえ地の果てまで逃げようとも必ず死より重く苦しいものを…」

コトネ「……」

クロイロ「それでもよろしいですか?」にこっ

コトネ「……」コクッ
499 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/29(日) 01:45:39.46 ID:ucBnkyq90
ナツメ「ほんとにいいのね…」

コトネ「ナツメさんちょっとしつこいですよ〜」

コトネ「どうせ私はもうポケモンリーグは信じられないです…」

コトネ「レッドさんや私たちまで捕まえようとしたりして」

コトネ「だったらそこがどんな組織でも信じられる人たちのいる方が私はいいんです」

ナツメ「……」

コトネ「あ、そうそう、トウヤはみんなのとこに戻ってね」

トウヤ「えっ」

コトネ「だってこのことをちゃんと説明してもらわないといけないし、それに二人とも入るのは…ね」

トウヤ「……」

トウヤ「わかった、がんばってね」

コトネ「うん」
500 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/29(日) 01:46:24.02 ID:ucBnkyq90
コトネ「ではこれからどうしましょう隊長!」ピシッ

ナツメ「私に言わないで、誰かっていえば先生が隊長だから」

クロイロ「ナツメですよ」

クロイロ「私はただの天才医師ですから」

クロイロ「そういうことなんで決めちゃってください」

クロイロ「ああ、本部には連絡しましたから、二日後にはカントーに来ます」

ナツメ「エリカ…」

エリカ「たーいちょ、がんばってくださいっ」

ナツメ「あんたそんなキャラじゃないでしょ…」
501 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/29(日) 01:47:48.24 ID:ucBnkyq90
ナツメ「じゃあもう私が決めていいのね!」

クロイロ「はい」

エリカ「ええ」

コトネ「もちろんであります隊長!」

ナツメ「……」

ナツメ「どうせカロスには本部がカントーに来るまで行けないだろうし…」

ナツメ「じゃあレッドがあんな目にあったもともとの原因をつくったアクロマを逆にとっ捕まえてやる」

ナツメ「あとリーグ最高責任者のルザミーネだっけ、そいつも」

ナツメ「その方がその…サ、サカキ…様もお喜びになるはず…」
502 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/29(日) 01:48:57.99 ID:ucBnkyq90
クロイロ「そういえば、ナツメはアクロマとルザミーネの顔を知っているのですか?」

ナツメ「…エ、エリカは?さっきまでリーグ側だったんだし」

エリカ「ごめんなさい、わかりません」

エリカ「私たちジムリーダーには何も伝えられていませんでしたから」

エリカ「キョウさんのような四天王、それ以上の人しか知らないのではないでしょうか…」

ナツメ「四天王以上…か」

クロイロ「誰か聞けそうな人はいますか?」

ナツメ「ヨウ君なら知っているかもしれません」

クロイロ「そういえばチャンピオンでしたからね」

ナツメ「はい、頭の中を見たときもまだキョウの言っていた術をかけられたような感じではありませんでしたし」

ナツメ「場所はわかりますか」

クロイロ「まだカントーにいるのならわかります」

クロイロ「…見つけました、テレポートします」
503 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/29(日) 01:50:26.03 ID:ucBnkyq90
タマムシシティ

ヨウ「よくわかんないですけど、中止になっちゃったんです」

ヨウ「詳しいことはまた後日って言われて…」

ククイ「そうか、じゃあ連絡があるまでまた待機か」

リーリエ「あのヨウさん、暇になるんでしたら私と」

シュン

クロイロ「はい、到着です」

ハウ「うわっ…あっ医者のお姉さん」

ヨウ「…二人増えてる」

リーリエ「……」
504 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/29(日) 01:52:23.75 ID:ucBnkyq90
ナツメ「すいません突然」

ククイ「い…いえ」

ナツメ「少しヨウ君に聞きたいことがあって来ました」

ヨウ「なんですか?」

ナツメ「ヨウ君はチャンピオンよね」

ヨウ「はい」

ナツメ「じゃあリーグの偉い人らしいんだけどアクロマとルザミーネって人知ってる?」

ヨウ「アクロマさんとルザミーネさんならもちろん…」

ヨウ「えっルザミーネさんがリーグの?」
505 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/29(日) 01:53:16.95 ID:ucBnkyq90
ヨウ「どういうことですかそれ」

ナツメ「ど、どういうことって…?」

リーリエ「母様は絶対安静の状態なんですよ」

ナツメ「母様…!?」

ナツメ「それに絶対安静って…そんな人が…?」

ナツメ(キョウが嘘を?でも嘘をつくにしてもなんでこの子の母親の名前を?)

ヨウ「お姉さんさっきルザミーネさんがリーグの偉い人って言いましたよね」

ナツメ「言ったけど…」

ヨウ「じゃあやっぱりあの時のあれはルザミーネさんだったんだ…」
506 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/29(日) 01:54:35.03 ID:ucBnkyq90
リーリエ「ヨウさん母様を見たのですか!?」

ヨウ「一瞬だけだったけど…」

リーリエ「でもそんな歩き回れるほどになってるのにマサキさんから何も連絡は来てないですし…」

ナツメ「マサキ…?」

ナツメ「どうしてマサキからなの?」

リーリエ「私がカントーに来た理由はマサキさんに母様の症状を治してもらうためなんです」

リーリエ「ですがマサキさんではウツロイドさんの毒を解毒することはできず、代わりになんとかっていう団体を紹介してもらったんです」

リーリエ「そして何かあり次第連絡すると言われたんですが…」

ヨウ「一回マサキさんに連絡してみたら?」

リーリエ「そうですね」
507 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/29(日) 01:55:07.26 ID:ucBnkyq90
『おかけになった電話番号は現在使われておりません』

リーリエ「あれ…」

ヨウ「出ないの?」

リーリエ「いえ、そうではなくて電話番号が使われていないと…」

ヨウ「番号間違えてるんじゃないの?」

リーリエ「登録している番号なんですが…」

『おかけになった電話番号は現在使われておりません』

リーリエ「……」

ヨウ「ほんとだね」

リーリエ「わっ!?」

ヨウ「……」キーン

リーリエ「ヨ…ヨウさん近いです…//」
508 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/29(日) 01:55:53.26 ID:ucBnkyq90
コトネ「いーなー、あーいうの私もレッドさんとやりたい」

エリカ「どうしてレッドさんなんですか、それなら私がレッドさんとやります」

コトネ「先に言ったのは私ですから私がやります」

エリカ「コトネさん、こういうのに順番は関係ありません」

エリカ「私がレッドさんと結婚するからです」

コトネ「はぁ!?」

コトネ「あっごめんなさい、なんでエリカさんがなんですか、私との間違いですよ!」

エリカ「あらあら、ふざけたこと言わない方がいいですよ」

ナツメ「ふざけたこと言ってるのは両方、何くだらないこと話てんの」
509 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/29(日) 01:57:13.53 ID:ucBnkyq90
コトネ「くだらなくなんかないです!私がレッドさんと結婚するのは重要なことですよ!」

エリカ「ナツメさんからも言ってあげてください、そんなわけないって」

ナツメ「そうね」

エリカ「レッドさんと結婚するのは私だと」

ナツメ「なんでそんなこと…」

コトネ「じゃあどっちなんですか、はっきりしてください!」

ナツメ「なんでどっちかなのよ」

エリカ「ではほかに誰かいらっしゃるんですか?」

ナツメ「それは…というかそんなことはレッドが決めるんだし、どうでもいいでしょ」

ナツメ「そんなことよりアクロマとルザミーネの顔わかったしもう行くよ」
510 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/29(日) 01:58:22.05 ID:ucBnkyq90
ヨウ「あの人たち何だったんだろ」

ハウ「みんな綺麗な人たちだったね」

ハウ「もしかしてあの人たちもルザミーネさんみたいに見た目より…」

リーリエ「母様が特別なだけですよ」

ハウ「そっかー」

ヨウ「そのルザミーネさんのこと確かめるためにも直接行かないとね、リーリエ」

リーリエ「マサキさんのところですか?」

ヨウ「そう」

ハウ「二人で行くのー?」

ククイ「ハウはここで俺と留守番だ」

ハウ「ええー」

ククイ「デートの邪魔しちゃ悪いだろ」

ヨ・リ「そ、そんなんじゃないです!」
511 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/29(日) 01:59:31.52 ID:ucBnkyq90
マサキの家付近

リーリエ「見えました、あれがマサキさんの家です」

ドカーン

リーリエ「……」

ヨウ「…爆発した」

リーリエ「な…なにか実験をしてたんでしょう、それで爆発を…」

ヨウ「あれ実験ってレベルじゃないよ、完全なる爆発だよ!」

リーリエ「どどどど…どうしましょう…」

ヨウ「落ち着きなよ、あそこにマサキさんがいるとは限らないでしょ」

リーリエ「じゃあ誰が実験をして爆発を…」

ヨウ「実験とも限らないし…よくわかんないけど…行ってみよう」
512 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/29(日) 02:00:43.95 ID:ucBnkyq90
ヨウ「これはすごいね…」

リーリエ「ヨウさん危ないですよ、離れましょう」

ヨウ「そうだね…」

ヨウ「あれ、誰かいる」

ヨウ「…ねえリーリエ、あれルザミーネさんじゃない…?」

リーリエ「そんなまさか…ほんとですね」

リーリエ「…あんなところにいたら母様が危ない!」

ヨウ「あっリーリエ!」
513 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/01/29(日) 02:01:43.80 ID:ucBnkyq90
リーリエ「母様!」

???「…リーリエ…?」

ヨウ「ルザミーネさん、こんなところで何してるんですか、危ないですよ」

ルザミーネ「…ヨウ君まで…君たちこそこんなところで何をしているの」

ヨウ「マサキさんのところに行こうとしたら、急に爆発して…」

アクロマ「おや、ここに用があったのですか?」

ヨウ「アクロマさん!?なんで火の中から…」
514 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/02(木) 01:18:23.21 ID:iClbEQ4U0
アクロマ「少しやることがあったので」

リーリエ「やることとはここの爆破ですか…?」

アクロマ「…!」

ヨウ「リーリエ何言ってるのさ」

リーリエ「なんだか変です…私にはわかります」

ヨウ「変って何が…」

リーリエ「爆発したのにこんなところに…それも中から出てくるなんておかしいですよ…」

リーリエ「それと母様じゃないです…その人…」
515 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/02(木) 01:19:15.99 ID:iClbEQ4U0
ヨウ「いやでもどう見てもルザミーネさんじゃないか」

リーリエ「うまくは言えないんですが母様の中に別の人がいるようで…」

ヨウ「???」

アクロマ「いや、すばらしいですよ」

アクロマ「わたくしはあなたのような勘のいい子どもは嫌いではありません…が」

アクロマ「彼は…いえ彼女はどうですかね」

ルザミーネ「……」

リーリエ「あなたは誰なんですか、母様を何かで操っているのですか」

ルザミーネ「……」
516 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/02(木) 01:20:34.41 ID:iClbEQ4U0
アクロマ「答えてあげたらどうですか」

ルザミーネ「そうだな…」

ルザミーネ「誰かと聞きましたね、わたくしは間違いなくルザミーネ」

ルザミーネ「あなたとグラジオの親ですよ」

リーリエ「体の方はどうなんですか、毒のせいでまともに動くことすらできなかったじゃないですか」

ルザミーネ「そんなものは見ての通り、完治しています」

リーリエ「ならどうして私に教えてくれないんですか」

ルザミーネ「ふぅ…質問に答えれば次々と質問ばかり」

ルザミーネ「わたくしはまだやることがあるのです、もうあなたに構っていられません」

ルザミーネ「行きますよアクロマ」
517 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/02(木) 01:21:13.71 ID:iClbEQ4U0
ヨウ「待ってくださいよ」

ヨウ「まだ最初の質問にちゃんと答えてもらってない」

ヨウ「ここで何してたのか」

ヨウ「それともう一つ、マサキさんはどこにいるのかも教えてください」

ルザミーネ「……」

リーリエ「母様…」

ルザミーネ「あなたたちにそれを答える…うっ…」

ルザミーネ「くっ…リー…リエ…」ふらっ

リーリエ「母様!」

アクロマ「おっと、近づかないでもらえますか」
518 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/02(木) 01:21:56.18 ID:iClbEQ4U0
ルザミーネ「な…なんだ…今のは…」

アクロマ「おそらく、娘であるあの子がいることで一時的に出て来てしまったのでしょう」

ルザミーネ「娘がいることで…?」

ルザミーネ「ああ…そうか、それで何もしていないのに出てきたのか…」

アクロマ「当然と言えば当然ですが子どもとはとても強い思い出でもあるのでしょう」

アクロマ「あなたは無理やりその体に精神を入れたようなものなんですから」

アクロマ「子どもの前では本体の方が強くなってしまい出てきたということですね」

ルザミーネ「…なら、またこんなこと…くっ…あってはやっかいだ…」

ルザミーネ「やってしまえ」

アクロマ「…了解した」
519 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/02(木) 01:22:28.39 ID:iClbEQ4U0
アクロマ「出てきなさいギギギアル、ギアソーサ―」

リーリエ「!?」

ヨウ「危ないっ」

ヨウ「っ…!」

リーリエ「ヨウさん!」

ヨウ「大丈夫…平気だよ、かすっただけだから」

ヨウ「これはどういうことですか、リーリエを攻撃するなんて」

アクロマ「彼女にとってその子は邪魔だそうです」

ヨウ「…リーリエ、もう僕にもわかる」

ヨウ「リーリエのことを邪魔って言うなんて、そんなのはルザミーネさんじゃない」

ヨウ「安心して、リーリエは僕が守るよ
520 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/02(木) 01:23:11.55 ID:iClbEQ4U0
ヨウ「いくよ、ソルガレオ」

ソルガレオ「ああ」

アクロマ「なんだ…あのポケモンは…」

ヨウ「フレアドライブ!」

アクロマ「…!」

アクロマ「すばらしい一撃です、こんなにあっさりと倒されてしまうとは、さすがチャンピオンですね」

アクロマ「なら次はジバコイルです」

ルザミーネ「サザンドラ、悪の波動」

ヨウ「ぐわっ!」
521 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/02(木) 01:24:20.61 ID:iClbEQ4U0
ソルガレオ「ヨウ!」

リーリエ「ヨウさん!」

ヨウ「痛…」

リーリエ「ひどすぎます!トレーナーに直接攻撃をするなんて!」

アクロマ「やれやれ…わたくしもこれからだというところだったのに」

ルザミーネ「お前は昔から興味のないことに対してやることが遅すぎるのです」

ルザミーネ「最初からこうすれば済むことだというのに」

アクロマ「ふん…」

アクロマ「そういうところが嫌いなんですよ…」
522 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/02(木) 01:25:05.48 ID:iClbEQ4U0
リーリエ「ヨウさん立てますか?」

ヨウ「なんとか…」

ヨウ「ソルガレオ、僕なら大丈夫、戦おう」

リーリエ「ヨウさん!?」

ヨウ「もうちょっと待っててリーリエ」

リーリエ「…!」

リーリエ「これは…」

ヨウ「どうしたの?…ってそれ」

リーリエ「私もヨウさんたちと戦います」
523 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/02(木) 01:25:54.72 ID:iClbEQ4U0
ヨウ「でもリーリエ…」

リーリエ「私だってポケモンのこといっぱい勉強したんですよ」

リーリエ「それにこの子となら…心を合わせられます」

ヨウ「そうかもしれないけど…」

ルザミーネ「トレーナーでもないあなたがバトルをする気?」

リーリエ「たしかに私はトレーナーじゃありません」

リーリエ「でも母様のためにも私たちは負けません!」

リーリエ「行きましょうヨウさん」

ヨウ「…うん」

リーリエ「出て来てください!ルナアーラさん!」
524 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/02(木) 01:27:07.30 ID:iClbEQ4U0
ルナアーラ「リーリエ、久しぶりですね」

リーリエ「はい、ルナアーラさん」

ルナアーラ「あなたと共に戦える日がくるとは私はうれしい」

リーリエ「私もです」

アクロマ「ふむ…また謎のポケモンですか…」

ルザミーネ「あれはルナアーラ、アローラ地方の伝説のポケモンだ」

ルザミーネ「なんのためにアローラ地方に行っていたのか」

アクロマ「それはあなたの知識ではないでしょう…」

アクロマ「まるで自分のものかのように言って」

アクロマ「でも伝説のポケモン…つまりあっちもどうりで強いわけだ…」
525 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/02(木) 01:27:59.91 ID:iClbEQ4U0
ルザミーネ「まあワタクシにとっては相手が何であろうと関係はありませんがね」

ルザミーネ「サザンドラ、ルナアーラに悪の波動」

リーリエ「ルナアーラさんの特性はファントムガード」

リーリエ「体力が満タンのときに受けるダメージは半減されます!」

リーリエ「反撃のムーンフォースです!」

ルザミーネ「それぐらい計算済みですとも!」

ルザミーネ「アクロマ!」

アクロマ「わかってますよ」

アクロマ「ジバコイル、サザンドラより先にルナアーラへ10万ボルト」
526 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/02(木) 01:29:04.19 ID:iClbEQ4U0
ヨウ「そうはさせない、フレアドライブ!」

ジバコイル「ギャー」

ヨウ「よし、これで2対1だ」

ルザミーネ「2対1…ふっ…なら一度で倒せばいいだけ」

ルザミーネ「サザンドラ、もう一度悪の波動」

ソルガレオ「ぐうっ」

ルナアーラ「うう…」

ヨウ「ソルガレオ!」

リーリエ「ルナアーラさん!」

ルザミーネ「3つ首があれば2方向への攻撃なんて簡単なことだ」
527 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/02(木) 01:29:36.30 ID:iClbEQ4U0
ソルガレオ「まだだ…まだ我は戦える…!」

ソルガレオ「ヨウ!」

ヨウ「わかった」

ヨウ「メテオドライブだ!」

ソルガレオ「ぬおああっ!」

ルザミーネ「…!」

ルザミーネ「さすがに今のを耐えることはできませんでしたか…」

ルザミーネ「だが…」

バチバチッ

ソルガレオ「ぐお…」ドスーン
528 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/02(木) 01:30:22.84 ID:iClbEQ4U0
ヨウ「なっ…」

ヨウ「どこから…」

アクロマ「こっちですよ」

ジバコイル「ヒャッハー」

ヨウ「そんな…ジバコイルは…」

アクロマ「ジバコイルの特性は頑丈でしてね、さっきの攻撃も耐えていたんですよ」

アクロマ「やられたふりをしていたというだけです」

アクロマ「さて、これにて我々の勝ち」

アクロマ「残念ですがそちらのお嬢さんを消去します」

ヨウ「そんなことはさせない!」

アクロマ「どいてください」

ヨウ「どきません、何があってもリーリエは傷つけさせない!」
529 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/02(木) 01:31:56.44 ID:iClbEQ4U0
アクロマ「それならしかたありませんね…」

アクロマ「罪もない少年…それもチャンピオンを手にかけることになるとは、悲しいですね」

アクロマ「ではあなたごと」

ボフッ モクモク

アクロマ「なんだっ…!」

ルザミーネ「何事ですか」

ヨウ「煙幕…?どこから…ごほっごほっ」

ヨウ「リーリエ…!」

リーリエ「ここにいます…ごほっ」

マサキ「こっちや!」ぐいっ

ヨウ「わっ」

アクロマ「逃げる気ですか…逃がしませんよ、ラスターカノン!」
530 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/02(木) 01:32:34.56 ID:iClbEQ4U0
アクロマ「やっと晴れてきましたか」

アクロマ「…やれやれ逃げられてしまいましたね」

ルザミーネ「まあ構いません…」

アクロマ「いいのですか?」

ルザミーネ「あのようなことにならない方法を思いつきました」

アクロマ「ほう、そうですか」

ルザミーネ「ポケモンリーグへ戻りますよ」

ルザミーネ「レッドのことも考え直さなければなりませんしね」
531 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/02(木) 01:34:53.32 ID:iClbEQ4U0
地下

リーリエ「マサキさんだったんですね…ありがとうございます」

マサキ「いや、礼を言われるようなことやない」

マサキ「こうなってもたんも全部わいのせいなんやから…」

リーリエ「マサキさんの…?」

マサキ「ほんまにすまんリーリエちゃん」

リーリエ「どういうことなんですか、全くわかりません」

マサキ「それは…」

ヨウ「……」ドサッ

リーリエ「ヨウさん!?」

マサキ「おい大丈夫か、しっかりせえ!」

マサキ「これは…えらい出血や!最後の攻撃を腹にくろてもたんか…」

マサキ「はよなんとかせな…!」
532 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/02(木) 01:37:41.72 ID:iClbEQ4U0
リーリエ「早く病院に!」

マサキ「そうしたいのはやまやまなんやが…無理や…」

リーリエ「どうしてですか」

マサキ「もうさっきあの二人と戦った時点でわいらはすべての人を敵に回したようなもんなんや」

マサキ「もしこの子を連れて行っても、どの病院もリーグ側」

マサキ「治療してもらえることはまずない」

リーリエ「でもそのような連絡がどこにも行っていないという場合も…」

マサキ「それもない、攻撃したんはあのアクロマや」

マサキ「あいつは何するにしてもあらゆる可能性を考えてやるやつや」

マサキ「そうなるとこの子を治療するなという連絡が行っていない可能性はほぼない…」

マサキ「そんな連絡が行かへんようなちっさい診療所みたいなとこじゃこれは治せるとは思われへんし…」

リーリエ「そんな…」
533 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/02(木) 01:39:09.85 ID:iClbEQ4U0
マサキ「わいが闇医者みたいなのを一人でも知っとったらよかったんやけどな…」

マサキ「とりあえず、わいができるだけのことはやってみる!」

リーリエ「……」

リーリエ「あっ!」

リーリエ「一人います!ヨウさんを治せるかもしれない人が」

マサキ「ほんまか!?誰なんや」

リーリエ「えっと…あ…名前知らなかったです…」

マサキ「なんやそれ…」

リーリエ「でもきれいな黒髪が特徴でした」

マサキ「ぜんぜんわからん、そんなん世の中に何人おんねん」

リーリエ「触れただけでハウさんの傷を治したり」

マサキ「そんなことできるんはあんまおらんな…」
534 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/02(木) 01:39:47.09 ID:iClbEQ4U0
マサキ「ほ、他ないんかい!?」

マサキ「ちょっとした情報でもなんとか探してみせるから!」

リーリエ「そういえばさっきお会いした時は4人で行動してました」

リーリエ「一人はそのお医者様」

リーリエ「もう一人は少し目つきが怖いですがテレポートが使えるみたいです」

リーリエ「あとお着物を着た黒髪ボブ」

リーリエ「最後に…」

マサキ「ちょっと待て…目つき悪うてテレポート使えるってもしかして」

マサキ「えーと…画像があったはず…」

マサキ「あったあった!こいつとちゃうか!?」

リーリエ「えっと…たしかに顔はそっくりですが髪が違います」

マサキ「ヅラか?…まあ変装しとる場合もあるし…時間もない…」
535 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/08(水) 02:44:55.88 ID:iwIZqwMv0
プルルルル

ナツメ「?」

ナツメ「知らない番号から…」

ナツメ「もしもし…」

マサキ「おっよかった出た」

マサキ「ナツメか?わいや、マサキや!」

ナツメ「…私あなたに用はない、きるね」

マサキ「ちょっ待ち待ち!」

マサキ「わいからかけとんねんから、わいは用があんねん!」

ナツメ「今の私がどういう状況かわかってるはずよね…」

マサキ「わかっとる、でもお前にしか頼めんことなんや」

ナツメ「私にしか…?」

マサキ「たぶん…やけど…」
536 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/08(水) 02:45:47.23 ID:iwIZqwMv0
リーリエ「私に話させてください」

マサキ「え?あれ、ヨウ君は?」

リーリエ「お願いします」

マサキ「あ…ああ、わかった」

マサキ「ナツメ、ちょっと変わるわ」

ナツメ「?」

リーリエ「変わりました、リーリエです、えっとヨウさんと一緒にいた」

ナツメ「ああ、うんどうしたの?」

リーリエ「その…」
537 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/08(水) 02:47:13.52 ID:iwIZqwMv0
リーリエ「…ということなんです」

リーリエ「今すぐお医者様と一緒に来ていただけますか」

ナツメ「…状況はわかったけど」

リーリエ「お願いします!ヨウさんがもし…私は…」

ナツメ「……」

ナツメ「ヨウ君のことがそんなに好きなの?」

リーリエ「大好きです…だからヨウさんには無事でいてほしいんです…」

ナツメ「すごく素直…」

ナツメ「…場所はどこ?」

リーリエ「いいんですか!?えっとここはどこなんですか…」

マサキ「わいの家のところまで来てくれたらええ」
538 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/08(水) 02:48:01.51 ID:iwIZqwMv0
ナツメ「着いたよ」

マサキ「こっちや!はよ来てくれ!」

エリカ「なんですかこれは、まるで爆発後みたいですね」

マサキ「爆発したんや、今はそんなことええねん」

ナツメ「実験で失敗したの?」

マサキ「失敗やしてへん!」

ギイッ

ナツメ「こんなとこに地下への道あったの?」

マサキ「まあな、ここは他にはレッドとグリーンしか知らん場所や、隠れるにはもってこいや」
539 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/08(水) 02:51:41.07 ID:iwIZqwMv0
リーリエ「来てくださったんですね…」

ナツメ「といってもどうにかできるのは先生だけなんだけどね…」

クロイロ「そうですね、やれるだけのことはやりますよ」

マサキ「一応血は止めれたと思うんやけど…」

クロイロ「これひどいですね」

マサキ「ドバドバ出とったからな…」

クロイロ「止血がめちゃくちゃです」

マサキ「……」

クロイロ「私ならこれぐらいはなんとかできますけど、普通はだめですから」

クロイロ「ちょっと手術しないといけませんね」

クロイロ「まあナツメのときよりはマシでしょうか」

クロイロ「腹部を貫いてますが、場所はいいみたいですしなんとかなるでしょう」

クロイロ「ハピナス、ネイティオ、ヤミラミ、手伝って」
540 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/08(水) 02:52:23.90 ID:iwIZqwMv0
マサキ「な、なあ、あの姉ちゃん大丈夫なんか?」

ナツメ「先生は超能力が使える天才医師よ」

ナツメ「どんな傷だろうとすぐ治る」

マサキ「すぐって…腹に穴あいてんねんで」

ナツメ「それはポケモン使ってなんとかするんでしょ、さっき出してたじゃない」

マサキ「そんなことできんのかいな」

ナツメ「私がやるわけじゃないし、わかるわけないでしょ」

ナツメ「だいたい、なんであなたがそんなに心配してるの、あっちの娘ならともかく」

マサキ「それはこのことも…いや、レッドが指名手配されたことから全部わいのせいやからや…」
541 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/08(水) 02:53:38.90 ID:iwIZqwMv0
ナツメ「どういうこと?」

エリカ「それは私も聞きたいですね」

コトネ「そうですね」

コトネ「話によってはマサキさんをボコボコにしますけどね」

マサキ「怖いな…」

ナツメ「冗談に決まってるでしょ、コトネがそんなことするわけないじゃない」

コトネ「さすがナツメさんです、私のことはなんでもわかってらっしゃる」

ナツメ「いや…なんでもってわけじゃないけど…」

コトネ「私はナツメさんのことなんでもわかります!」

ナツメ「今そんなことどうでもいいんだけど…」

エリカ「二人は置いといてどうぞ話てください」

マサキ「お、おう…」
542 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/08(水) 02:54:14.78 ID:iwIZqwMv0
マサキ「リーリエちゃんも聞いといてくれや」

リーリエ「はい」

コトネ「おっぱい〜…!」

ナツメ「やめなさい」

マサキ「ほんまに話していいんか…?」

エリカ「あんな風に育ってはいけませんよ」

リーリエ「き、気をつけます…」

ナツメ「なんで私の方ばかり来るのよ、エリカの方にも行きなさいよ」

コトネ「エリカさんはナツメさんに比べておっぱい小さいですし…」

エリカ「……」ぴくっ

コトネ「いや決して小さいわけじゃないんですけど、ナツメさんと比べるとどうしても…」

エリカ「……」ぴくぴくっ
543 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/08(水) 02:54:49.93 ID:iwIZqwMv0
エリカ「……」スッ

マサキ「お、おい、ちょっ」

エリカ「なんですか?」にこっ

マサキ「い…いや…なんにも…」びくっ

ナツメ「そんなことエリカに聞こえてたら…あっ」

コトネ「大丈夫ですって、こんな小声なんですから」

エリカ「コトネさん」

コトネ「……」

エリカ「少しこちらへ」

コトネ「これ断ることってできるんですか…」

エリカ「できません」
544 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/08(水) 02:55:47.75 ID:iwIZqwMv0
マサキ「えー、約一名負傷者が出てもたけどやっとこれで話せるな」

エリカ「そうですね、やっと落ち着きました」

ナツメ「全部コトネが悪い」

マサキ「リーリエちゃんがわいのところに来て数日たったころや」

マサキ「どうにかして毒を治そうといろんな方法を調べた、でも無理やった」

マサキ「そんな時や、どこで知ったんかアクロマが来た」

マサキ「ここの記憶は曖昧やけど、あいつらにわいの研究の全てを教えてもた…」

マサキ「なんで教えたんかはわからん…」

マサキ「まあ…なんも覚えとらんねんけどな」
545 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/08(水) 02:57:54.70 ID:iwIZqwMv0
ナツメ「なんにも覚えてないぃ!?」

エリカ「じゃあこれまでの時間はなんだったんですか!」

ナツメ「あなたがレッドのことは自分のせいだって言うから聞いてたのに」

エリカ「マサキさん…覚悟はいいですか?」パキポキ

マサキ「ちょ…ちょい待ち!ちゃんと覚えとることもあるんや!」

ナツメ「何なの?」

エリカ「まじめなことをお願いしますね、もしそうでなかったらそれが最期の言葉になりますからお気をつけて」

マサキ「な、なんでころされなあかんねん!」

ドンッ バキッ

エリカ「これはレッドさんに関係のあることですから、私大真面目ですよ」

マサキ「うっす…」
546 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/08(水) 02:59:15.17 ID:iwIZqwMv0
エリカ「さあなんですか、言ってください」にこっ

ナツメ「中途半端なことならやめた方がいいわよ」

ナツメ「じゃないとああなる」

コトネ「……」ぴくぴく

マサキ「まともなことやって!」

マサキ「リーリエちゃんには言ったな」

リーリエ「え…何をですか?」

マサキ「あいつらの本当の組織の名前や」

リーリエ「えー…はい…たしかに聞いたような…」

エリカ「さっきから思ってたのですがスッと言ってくださいよ」

マサキ「あ、ああ…組織の名前はプラズマ団や」

ナツメ「プラズマ団…」

マサキ「なんや知っとるんか?」

ナツメ「知ってるっていうか…私が女優やってたとき聞いたことがあるぐらい」

ナツメ「でもそれ解散したんじゃ…」

マサキ「わいも調べた限りそうや、たしかに解散しとるはずなんや」

マサキ「でも確かに言うたんや、アクロマとおったもう一人の男が『我らプラズマ団のため』って」
547 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/08(水) 03:02:05.83 ID:iwIZqwMv0
マサキ「そのもう一人の男はワタルやった」

マサキ「本部のチャンピオンがプラズマ団やなんて…」

ナツメ「ほんとうにそうとは限らないわ」

マサキ「でもあれは本物のワタルやったで」

ナツメ「四天王のキョウが言ってた、アクロマは術でリーグ上層部のほぼ全員を操っているって」

マサキ「そうなんか?…でもそれやったらリーグ上層部のほぼ全員はプラズマ団の手下やないか」

マサキ「悪の組織が世界トップの機関を操っとるって大問題やで…」

ナツメ「元ジムリーダーの私からしたら本当の敵がリーグじゃなくて別のものってわかっただけでも少しは気が楽になるだけいいわよ…」

クロイロ「ロケット団VSポケモンリーグではなく、ロケット団VSプラズマ団だったということですか」

ナツメ「あれ、もう終わったんですか?」

クロイロ「はい、終わりましたよ」

リーリエ「ヨウさんは無事なんですか!」

クロイロ「私にかかればどんな傷でもすぐ治りますよ、もう数時間もすれば目が覚めるでしょう」
548 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/08(水) 03:06:40.57 ID:iwIZqwMv0
ポケモンリーグ

ルザミーネ「……」むくっ

ルザミーネ「ここは…」

ルザミーネ「……」バチッ

ルザミーネ「…っ!」

ルザミーネ「なにこれ…電気?…に囲まれてる…」

アクロマ「お目覚めですか」

ルザミーネ「あなたは…たしかアクロマさん…」

アクロマ「はい、そうです」

ルザミーネ「これはどういうことですか」
549 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/02/08(水) 03:08:22.54 ID:iwIZqwMv0
アクロマ「残念ですが、あなたには消えてもらうことになりました」

ルザミーネ「消える…?わたくしが…?」

アクロマ「他に誰がいるというのです」

ルザミーネ「リーリエはどこですか」

アクロマ「さあどこなんでしょうか、逃げられてしまいましたからね」

ルザミーネ「…ならこんなところで消えるわけにはいきませんね」

ルザミーネ「こんな電気の檻なんてわたくしのポケモンなら…」

アクロマ「今から消すというのにわざわざ武器になりえるものを持たせているわけないじゃないですか」

ルザミーネ「くっ…」

ルザミーネ「!…これは」
550 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/08(水) 03:09:36.73 ID:iwIZqwMv0
ルザミーネ「まだ一つ残ってたみたいね」スッ

アクロマ「ほう…でも知ってますよ、それ」

アクロマ「ウツロイド、国際警察ではPARASITEと呼ばれていたウルトラビースト」

ルザミーネ「知っているのなら持たせたままなのはミスじゃないかしら」

アクロマ「いえいえミスじゃありません、わざとですよ」

ルザミーネ「わざと…?」

アクロマ「そのボールはなぜかあなた本人でないと手に持つことすら不可能だったのです」

アクロマ「なのでそのままにしておきました」

アクロマ「使ってもらってもかまいませんが、使えばどうなるかあなた自身が一番よくわかっているはずですよ」

ルザミーネ「……」
551 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/08(水) 03:10:49.21 ID:iwIZqwMv0
ルザミーネ「使う…リーリエやグラジオ…あの人にもう一度会うため」

ルザミーネ「こんなとこでしぬわけにはいかない」

ルザミーネ「出てきなさいウツロ…」

ルザミーネ「!…ど、どういうこと…腕に力がはいらない…」ぽろっ

アクロマ「やっとそのボールを離しましたね」

アクロマ「本当に使われていたら再びあなたの体に毒が入るところでしたよ」

アクロマ「もうその体はあなたのものではないんですから」

ルザミーネ「わたくしの体ではない?それは…」

ルザミーネ「こういうことですよ」ガッ

ルザミーネ「かはっ…!?手が勝手に首を…」
552 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/08(水) 03:13:58.03 ID:iwIZqwMv0
ルザミーネ「ウツロイドを取ってくれてありがとうございます」

ルザミーネ「これでもうあなたに用はない」

ルザミーネ「あなたを心の奥に封印してこの体はワタクシがいただきます!」

ルザミーネ「このゲーチスがね!」

ルザミーネ「ゲー…チス…?」

ルザミーネ「どうしてわたくしとは別の…うぐっ」

ゲーチス「もう黙りなさい」

ゲーチス「この体はもうワタクシのものです」

ゲーチス「あなたはもうこの体で手を動かすことも話すことも不可能ですよ」

ルザミーネ(リーリエ、グラジオ…モーン…わたくしは…)
553 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/02/08(水) 03:27:02.12 ID:Xq/s1Q+Uo

よくこれだけ歴代のキャラ覚えてるな…すげえ
554 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/12(日) 01:09:37.58 ID:ZJFyU4Dk0
カロス地方

イベルタル「ゼル」

イベルタル「ゼ〜ル」

イベルタル「ねえゼルってば!ゼルネアス!」

ゼルネアス「うるさい」ゲシッ

イベルタル「ふにゃっ」

ゼルネアス「石化をとくには集中力がいるのです」

ゼルネアス「邪魔をするな」

イベルタル「邪魔じゃないよ、応援だよ〜」
555 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/12(日) 01:10:09.78 ID:ZJFyU4Dk0
ジガルデ「なんじゃまだ終わっとらんかったのか」ぴょこぴょこ

イベルタル「ほらジガルデにも言われてるよ」ぷちっ

ジガルデ「ふぎゃっ」

イベルタル「あれぇ?ジガルデどこ行ったの?」

ジガルデ「ここじゃここじゃ!」

イベルタル「声は聞こえるんだけどなぁ」

ゼルネアス「足元見てごらんなさい」

イベルタル「ん?」

イベルタル「なんで俺の足の下にいるのさ」

ジガルデ「そちが踏んだのじゃろうが!」

イベルタル「そうなの?」
556 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/12(日) 01:10:46.13 ID:ZJFyU4Dk0
ゼルネアス「ジガルデ、そのバカ鳥を引き付けておいてください」

ゼルネアス「その間に私は石化をときます」

ジガルデ「うむ」

イベルタル「バカって失礼だな〜」

ゼルネアス「私はあなたにぴったりだと思いますけど」

イベルタル「うるさい、さっさとやれ」

ゼルネアス「……」ゲシゲシ

イベルタル「痛い痛い!」
557 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/12(日) 01:11:19.56 ID:ZJFyU4Dk0
ゼルネアス「それでは始めます」

ゼルネアス「ラミパスラミパスルルルルル〜」

ボンッ

レッド「……」

レッド「……」キョロキョロ

レッド「なんだここ…俺は…」

イベルタル「おはよーございます(小声)」

レッド「うわっ」

レッド「な、なんだお前は!」
558 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/12(日) 01:12:11.93 ID:ZJFyU4Dk0
イベルタル「なんだかんだと聞かれたら」

ゼルネアス「……」

イベルタル「何ボサッとしてんの!」

イベルタル「もう一回やるよ!」

イベルタル「なんだかんだと聞かれたら」

ゼルネアス「……」

イベルタル「なんでやらないのさ!」

ゼルネアス「何をですか?」

イベルタル「何をってこれに決まってんでしょ!」スマホ

ゼルネアス「……」

イベルタル「わかった?じゃあやるよ」
559 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/12(日) 01:12:50.08 ID:ZJFyU4Dk0
イベルタル「なんだかんだと聞かれたら」

ゼルネアス「……」

イベルタル「やれよ!」

ゼルネアス「嫌です」

イベルタル「ゼルのバカっ!何よ意気地なしっ!」

イベルタル「ゼルなんかもう知らない!」

イベルタル「ジガルデかわりにやって」

ジガルデ「オロ?イベルタルよ、こんなことに何の意味があるというのじゃ」

レッド(なんだあの小さいの…)

イベルタル「名前覚えてもらうためじゃんか、レッドも何にもわからないままじゃ混乱しちゃうでしょ」

レッド「いや、名前はだいたいわかったけど…」

イベルタル「ええーーーーーっ!なんで!?」

レッド「さっき名前言ってたから」
560 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/12(日) 01:13:47.56 ID:ZJFyU4Dk0
ジガルデ「もうよい、改めて名乗ろう、余はジガルデ」

ゼルネアス「私はゼルネアス」

イベルタル「俺…我が名はイベルタル」

ジガルデ「我らの名前より知りたいこともあるかもしれぬが、今そちの質問に答えておる暇はない」

レッド「なんか体がダルイな…」

イベルタル「今まで石になってたからだよ…なってたからだ」

ゼルネアス「おいバカ鳥、もうあなたがバカだということはバレでいます、無理な話し方をするものではありません」

イベルタル「かっこよくありたいんだよ」

レッド「ここどこ?」

ゼルネアス「カロス地方です」

レッド「カロス…?」
561 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/12(日) 01:15:32.17 ID:ZJFyU4Dk0
ジガルデ「こら!聞いておるのか!」

イベルタル「聞いてるよ〜」

ジガルデ「では何を話していたか言ってみい」

イベルタル「あれでしょ…裁判員制度についてだっけ?」

ゼルネアス「1ミリも関係ないです」

イベルタル「ゼルはわかんのかよ!」

ゼルネアス「ジガルデはなぜレッドをここにつれてきたのかを言っていたのです」

ゼルネアス「バカ鳥であるあなたにもわかるように」

ゼルネアス「でも私たちが話してた声よりも小さかったため誰にも伝わってないということです」

レッド「なんで俺こんなとこにいるんだよ〜!」
562 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/12(日) 01:20:20.85 ID:ZJFyU4Dk0
ジガルデ「そちはアルセウスを呼び出すために生贄になるところだったのだ」

レッド「生贄?アルセウスって…」

ジガルデ「あの人間たちにアルセウスを呼び出させるわけにはいかんかったのでな」

ジガルデ「イベルタルの石化により一度そなたの生命を絶った」

ジガルデ「そしてそのままイベルタルに石化を解くことができるゼルネアスの元へ連れてこさせ今にいたるのじゃ」

ジガルデ「今から再びカントーに戻る」

レッド「今から?なんで」

ジガルデ「そなたのポケモンとそなたを待つ者がいるためだ」

レッド「俺のポケモンはたしかに今いないけど俺を待ってる人…?」

ジガルデ「今は記憶を失っておるのだから、言ってもわからぬだろう」
563 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/12(日) 01:21:31.34 ID:ZJFyU4Dk0
ジガルデ「話すことはこれぐらいでいいだろう」

ジガルデ「カントーでもやることがある、すぐ出発するぞ」

イベルタル「そんじゃー行くよー」ヒョイ

イベルタル「あらよっと」ポイッ

レッド「いって…人をゴミみたいに投げやがって」

イベルタル「我の前では命など一瞬で散るもの、人などゴミ同然だ」

レッド「何言ってんだこいつ」

ゼルネアス「私も何を言ってるかわかりません」

イベルタル「きゃーっイベルタルかっこいいーとか言ってくれてもいいじゃん」

ゼルネアス「そんなこと一度も思ったことありません」
564 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/12(日) 01:22:52.42 ID:ZJFyU4Dk0
ジガルデ「いいから早く飛ばぬか!」

レッド「おいなんでお前は俺のカバンに入ってんだよ」

ジガルデ「余もそなたについて行くからな」

レッド「ついて来んのかよ」

ゼルネアス「ジガルデの意思はこの世界では絶対です、文句を言わないように」

レッド「このナメクジみたいなのが!?」

ジガルデ「ナメクジだと!?」

イベルタル「ぎゃははははは!ナメクジだってよ!」

ジガルデ「ええい、うるさい!早く行け!」
565 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/12(日) 01:23:31.71 ID:ZJFyU4Dk0
カントー上空

レッド「だいぶ高いところ飛んでるな」

レッド「あの下の方に見えるの飛行機だろ」

ジガルデ「余とイベルタルはともかく、なぜそちは平気なのじゃ」

レッド「いや、ちょっと苦しいよ」

レッド「ていうかこの高さわざとか!ふざけんなよ、人間が平気な高さを飛べ!」

ジガルデ「さわぐな…お、この辺じゃイベルタル」

イベルタル「おっけ〜」くるっ

レッド「え…?」

イベルタル「いってらっしゃ〜い」

レッド「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおちてるうううううううううううううううううううううう!!」

ジガルデ「やかましいのぉ」
566 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/12(日) 01:24:32.72 ID:ZJFyU4Dk0
レッド「なっ…なっ…!これ…!し…!」

ジガルデ「何言っとるかわからん」

レッド「しぬだろおおおお!」

ジガルデ「なんのために余が来てやったと思っておる」

レッド「なんかできんのか!?」

ジガルデ「もちろんじゃ」

ジガルデ「今後のために余の力の半分だけでも見せておこうと思ってな」

ジガルデ「余に捕まれ」

レッド「お、おう」ガシッ

ジガルデ「握るな」

レッド「こんなのに捕まれって言われても…」
567 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/12(日) 01:25:40.83 ID:ZJFyU4Dk0
ジガルデ「見るいい!」ピカッ

レッド「おお…」

ジガルデ「50%フォルム」ジャキーン

レッド「でっかくなった…」

ジガルデ「もうすぐ地面じゃ!離れるなよ!」

レッド「お、おう…」

ドスーン

レッド「…っ」

レッド「……」

レッド「…なんとか生きてるみたいだな」
568 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/12(日) 01:26:31.52 ID:ZJFyU4Dk0
レッド「なんか暗いなここ…洞窟?」

ジガルデ「そうじゃ…ただ…」

レッド「ただ?」

ジガルデ「ここにはやつがおる」

レッド「?」

ミュウツー「来るころだと思っていたレッド」

レッド「ミュウツー…」

レッド「?」

レッド「なんだミュウツーって?」

ジガルデ「そなたが記憶を失っても頭のどこかにあり、ふと出たのだろう」

ミュウツー「お前の記憶がなくなっていることは知っている、そんなことは気にせん」
569 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/12(日) 01:28:11.49 ID:ZJFyU4Dk0
マサキの地下室

ポムッポムッ(モンスターボールが開いた音)

ナツメ「え?」

ピカチュウ「カンジル」

フシギバナ「レッドノケハイ」

リザードン「イカナクテハ」

カメックス「オレニツイテコイ」

カビゴン「アッチダ」

ラプラス「イソギマショウ」

エリカ「ナツメさん何をしてるんですか」

ナツメ「いや、勝手にボールが…」

ピカチュウ「オセエ、ハヤクコイ」
570 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/12(日) 01:29:22.68 ID:ZJFyU4Dk0
マサキ「ちょっ、どっか行きよるで!」

マサキ「カビゴンとラプラス無理やろ、そこ出るん」

カビゴン「ツッカエタ」

ラプラス「ナニヤッテンダ」

マサキ「ほらつっかえた!」

ナツメ「どうしたの、何があったの?」

カビゴン「イカナキャダメナノニ…」

ナツメ「どこか行くところがあるの?」

ラプラス「ウン」コクッ

ナツメ「じゃあ私が連れて行ってあげる」

ナツメ「一度ボールに戻って」
571 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/12(日) 01:30:56.32 ID:ZJFyU4Dk0
コトネ「ナツメさん、私も行きますよ」

ナツメ「復活してる…」

ナツメ「いや、いいよ私一人で」

ナツメ「行ってくるね、テレポート」シュン

スタッ

リザードン「!?」

ナツメ「急にごめんね」

ナツメ「こうしないとカビゴンとラプラスがあなたたちについて行けないから」

リザードン「ワカッタ」コクッ

ナツメ「あと…もうちょっと低いところ飛んでもらってもいい…?」
572 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/12(日) 01:33:38.11 ID:ZJFyU4Dk0
ハナダの洞窟

ジガルデ「何が起こっておるかはそちもわかっておるはず」

ジガルデ「手をかしてはくれぬか?」

ミュウツー「断る」

ジガルデ「なぜだ!?」

ミュウツー「私はお前のことが大嫌いだからだ、アルセウス以上にな」

ミュウツー「そんなお前の言うことを私が聞くと思っているのか?」

レッド「まあまあそう言わずに、よくわかんないけど頼むよ」

ミュウツー「お前もだ、レッド」

ミュウツー「たしかにお前は世界で最強といってもおかしくないトレーナーだ」

ミュウツー「だが、今はポケモンを一匹もつれていないただの人間だ」

ミュウツー「そんなやつの言うことも聞く必要はない」

ミュウツー「消えろ」ボンッ
573 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/12(日) 01:34:53.14 ID:ZJFyU4Dk0
ピカチュウ「セイッ」バチッ

フシギバナ「オラッ」バシュッ

リザードン「ファイアッ」ボウッ

カメックス「カメジル」ブシャッ

ミュウツー「…!」

レッド「!?」

レッド「お前ら…こんなとこにいたのか!?」

ナツメ「レッド…!?レッドじゃない!どうしてここに…」

ナツメ「そうか…レッドがいるってわかったからみんな急に…」

レッド「…?」
574 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/12(日) 01:39:44.22 ID:ZJFyU4Dk0
レッド「えっと…そのー…」

ナツメ「どうしたの?」

レッド「!」

レッド「お、お前こそ、こんなところでどうしたんだ?」

ナツメ「あなたのポケモンが急に飛び出してついて来たらここに」

レッド「へぇ〜…」

レッド「……」

レッド(やばい…話すことがなくなった…相手の態度からして俺と親しい人なんだろう…)

レッド(黙ったままってのはさすがに…)

ナツメ「?」
575 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/12(日) 01:41:13.27 ID:ZJFyU4Dk0
ミュウツー「ふん…」

ミュウツー「レッド…」

レッド(ナイスタイミング!よく声をかけた!)

レッド「なんだ」

ミュウツー「私はジガルデを信用していない」

ミュウツー「だがトレーナーとしてのお前は信用している」

ミュウツー「いずれ私の力が必要になったときお前には力をかしてやる」

ミュウツー「そのときにまた会おう」

レッド「え?どっか行くの?」

ミュウツー「I'll be bacK」シュン

レッド「消えた…」

レッド「なんだったんだあいつ…わけわからん」
576 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/12(日) 01:42:00.23 ID:ZJFyU4Dk0
レッド「なあジガルデ…結局どういう…あれ?ジガルデ?」

ジガルデ「ここじゃ、ここ」

レッド「あ、またナメクジモードに」

ジガルデ「ナメクジではない!」

レッド「ああ、悪い」

ジガルデ「すまんが余は少し眠る、力を使った後は休息が必要なのじゃ」

レッド「わかった…」

ナツメ「レッド…」

レッド「ん…?」

ナツメ「これあなたのモンスターボール」

レッド「ああ…ありがとうございます」

レッド「じゃあみんなお疲れさん、戻ってくれ」
577 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/12(日) 01:42:56.60 ID:ZJFyU4Dk0
ナツメ「でもよかった…本物のレッドで…」

レッド「本物…?それはどういう…いや」

ナツメ「?」

ナツメ「どうしたの?」

レッド「な、なんでもないです」

ナツメ「やっぱりおかしいわよ」

レッド「そ、そんなことないですよ〜やだな〜もう」

ナツメ「正直に何があったか話してよ」

レッド「いや、ほんと何も…」

ナツメ「私は本当にあなたのことを心配したのよ…」ギュッ

レッド「あ…その…わかった、話します…」

レッド(ムネが…やわらけえ…)
578 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/12(日) 01:44:04.43 ID:ZJFyU4Dk0
レッド「実は記憶がなくなってて…」

ナツメ「記憶がない…記憶喪失ってこと…?」

レッド「まあそうです」

ナツメ「……」

レッド「い、今は思い出せないですけど必ずあなたのことも思い出します」ガシッ

ナツメ「…!//」

レッド「ごめんなさい、本当…」

ナツメ「あ…ああ、謝ることなんてないわよ、私もきょ…協力…協力できることならなんでもするから…」

レッド「ありがとうございます…えっと…」

ナツメ「ナツメよ、それとそんな敬語なんていらないから、いつもそんな話し方じゃないし」

ナツメ「とりあえずみんなのところに戻りましょうか」

レッド「みんな?」
579 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/12(日) 01:45:43.46 ID:ZJFyU4Dk0
マサキの地下室

ドッスーン

マサキ「こ…今度はなんや!?」

エリカ「何かいます!」

ガブリアス「ギャオオオオオオ!」

シロナ「きったぞきたぞシロナちゃん」

シロナ「キィーンキンキンキンキンキーンテケテケテッテンテーン」

シロナ「ピッピピピプッペッポーガ(ブリアス)ッちゃんもっと」

シロナ「みーつけた」

マサキ「チャ…チャンピオンのシロナ!」

クロイロ「お姉ちゃん!」

マサキ「お姉ちゃん!?」
580 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/12(日) 01:46:41.71 ID:ZJFyU4Dk0
エリカ「誰かに似てるとは思いましたが…」

マサキ「シンオウチャンピオンのシロナの妹やったんか」

シロナ「クロナ〜、電話ぐらい出なさいよね」

クロイロ「電話?あっ、さっきまで手術してたから切ってたんだった」

クロイロ「お姉ちゃんがここにいるってことはもう来たの?」

シロナ「うん、それでナツメはどこ?」

クロイロ「もうすぐ戻ってくると思うけど…」

シロナ「あんまりサカキ様待たせるのもどうかと思うのよね」

クロイロ「ああ、そうそう、この二人新入りね」

シロナ「あれ?どこかで見たことあるような」

エリカ「タマムシでジムリーダーをしてましたエリカです」

シロナ「あーそうそう!エリカね!知ってる知ってる!」

シロナ「それとこっちは…」

コトネ「コトネです!好きなものはレッドさんです!」

シロナ「あら、ナツメとかぶってるじゃない」

コトネ「ナツメさんも好きです!」
581 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/12(日) 01:47:52.69 ID:ZJFyU4Dk0
シロナ「じゃあ改めて、私は幹部のシロナ、これからよろしくね」

シロナ「ところでそっちの二人は?」

クロイロ「いろいろあって居合わせただけ」

クロイロ「ロケット団とは関係ないわ」

シロナ「ふーん」

マサキ「お、おい…サカキ様にその胸のRの文字…まさかあのロケット団か」

シロナ「どのロケット団か知らないけど、たぶんそのロケット団よ」

マサキ「な、なんでチャンピオンがロケット団なんかに…」

シロナ「元!チャンピオンね」

シロナ「いずれ世界を征する組織よ、ロケット団なんかって言い方はないでしょ」

シロナ「それともそんなロケット団が嫌い?」

マサキ「当たり前や!」

シロナ「ふーん、残念」
582 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/12(日) 01:48:35.43 ID:ZJFyU4Dk0
シロナ「ねえナツメまだなの?」

シロナ「あんたのテレポートでナツメのとこまで行けないの?」

クロイロ「はぁー…ちょっとぐらい待てばいいのに」

シュン

クロイロ「ほら戻ってきた」

ナツメ「なに?天井穴空いてるじゃない」

シロナ「私がやっちゃったの」

ナツメ「シロナ…ってことは本部がカントーに来てるの?」

シロナ「そうよ」

シロナ「あ、レッド君!?」

レッド「こ、こんちは…」
583 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/12(日) 01:49:10.11 ID:ZJFyU4Dk0
コトネ「レッドさ〜ん!」ダキッ

ナ・エ「!?」

レッド「あ、コトネちゃん」

コトネ「そうです、あなたのコトネです!」

ナツメ「ちょ、ちょっと!なんでコトネのことは覚えてるの、記憶がないんじゃなかったの」

エリカ「記憶がない!?」

コトネ「記憶がなくても私のことは覚えてるなんてさすがです」

レッド「いや、一回会ったよね」

ナツメ「コトネ、もういいから離れなさい」

エリカ「そうです、離れてください」

コトネ「えーっ、レッドさんはこのままがいいですよね?」

レッド「えっと…」
584 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/12(日) 01:49:58.85 ID:ZJFyU4Dk0
シロナ「そこ3人、うるさい」

シロナ「レッドのことなら私がなんとかしたげるから」

ナツメ「何かいい方法があるの?」

シロナ「ふふ、でてきなさいユクシー」

ユクシー「お呼びでしょうか?」

シロナ「レッド君が記憶喪失になっちゃってるみたいなんだけど元に戻すことできる?」

ユクシー「はい、簡単です」

シロナ「じゃあお願い」

ユクシー「かしこまりました」

レッド「え、なに?」

プンッ

レッド「……」ふらっ どさっ

ナツメ「レッド!?」
585 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/12(日) 01:51:02.56 ID:ZJFyU4Dk0
ユクシー「目が覚めれば記憶は元通りです」

シロナ「ポケモンの力ってほんとすごいよね、ありがとう」

シロナ「じゃあ本部に戻りましょ」

クロイロ「そうね」

クロイロ「みなさん、捕まってください、テレポートしますよ」

マサキ「ちょっと待て!」

シロナ「またあなた?今度は何?」

マサキ「レッドをどうする気や!」

シロナ「ロケット団の本部に連れて帰るんだけど」

マサキ「なんやと…」

シロナ「だってレッド君はロケット団の幹部の一人よ」

マサキ「ふ、ふざけんな、お前らも本気でロケット団なんかに…」

ナツメ「シロナの言ってることは全部本当のこと、私はそのレッドの力になるためロケット団にいるの」
586 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/12(日) 01:51:48.52 ID:ZJFyU4Dk0
マサキ「嘘や!わいは騙されんぞ!」

シロナ「しつこいわね…」

シロナ「そんなにいうのならレッド君本人から聞いてみれば」

シロナ「ってどれぐらいで目が覚めるの?」

ユクシー「5時間ほどかと」

シロナ「あ、そんな待ってられない」

シロナ「もういいわ、あなたと話してると時間の無駄でしかない」

シロナ「クロナ、テレポートして」

クロイロ「あ、その前に」

クロイロ「手術した子についてですが、あまり無理させないようにお願いしますね、では」シュン

マサキ「レッドが…ロケット団やと…」ガクッ
587 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/12(日) 01:53:01.53 ID:ZJFyU4Dk0
翌日 ロケット団本部

ナツメ「……」ぱちっ

ナツメ「んー朝かー…」

ナツメ「!」

ナツメ「レッド!」

レッド「なあに?」

ナツメ「……」

ナツメ「レッド…」うるっ

レッド「わわっ…ど、どうしたの!?」

ナツメ「ううん…なんでもない…よかった…」
588 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/12(日) 01:54:28.07 ID:ZJFyU4Dk0
レッド「なんだかこの船も久しぶりな気がするなぁ」

ナツメ「そうね」

ナツメ「こうしてあなたと一緒にいることも本当に久しぶり」にこっ

レッド「……」

レッド「そ、そうだな…//」

ドンドンドンドンドン ガチャ

コトネ「レッドさ〜ん!」ぴょーん がばっ

レッド「おわっ」ドサッ

ナツメ「レッド!何やってのコトネ!」

コトネ「おはようのハグです」

ナツメ「しなくていい!」
589 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/12(日) 01:55:23.16 ID:ZJFyU4Dk0
エリカ「あらあら、朝から騒がしいですね」

ナツメ「何当たり前のように入ってきてんの」

コトネ「レッドさんがいるからですよ」

エリカ「私も同じ理由です」

ナツメ「いや、理由になってない」

コトネ「だいたいなんでナツメさんだけレッドさんと同じ部屋なんですか!」

ナツメ「それはあれ…シロナのせい」

シロナ「人のせいにしないでくれる」

ナツメ「だからなんで当たり前のように…」
590 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/12(日) 01:57:19.61 ID:ZJFyU4Dk0
ナツメ「とにかく!ここは私とレッドの部屋なんだから!他は出ていきなさい!」

ドンッ バタンッ 

コトネ「閉め出されましたね」

シロナ「何も悪いことしてないのに怒らせちゃったね」

エリカ「今は仕方ないですね…」

シロナ「そうそう、二人とも一応ロケット団なんだからいたずらばっかしないでちゃんと働いてね」

エリカ「もちろんわかってますよ」

コトネ「何すればいいんですか?」

シロナ「そうね…じゃあ3階のトレーニングルームで他の団員鍛えてあげて」

シロナ「ジムリーダーなんだし簡単でしょ」

コトネ「私違うんですけど」

シロナ「似たようなもんでしょ、いいじゃない」
591 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/17(金) 03:21:12.75 ID:CwKnLaNe0


コトネ「ごごぼっごぼぼぼ!」

ナツメ「……」ぽいっ

コトネ「ノー」

バタンッ 

コトネ「また追い出された…」

ナツメ「はぁ…」

レッド「またコトネちゃん来たんだ、そんな追い出すようなことしなくていいのに」

ナツメ「追い出さなきゃいけないようなことあの子がしてるからよ」

レッド「俺に抱き着いたりしてくるだけじゃん、かわいいもんだよ」

ナツメ「そ、それがその…!もにょもにょ…」
592 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/17(金) 03:22:14.64 ID:CwKnLaNe0
レッド「まあナツメが心配するのも無理ないか」

レッド「だってエリカもコトネちゃんもロケット団になっちゃったんだもん」

レッド「仕方ないよ」

ナツメ「え…?いや…心配というより…とりあえずそういうことじゃないんだけど…」

レッド「あ、そうだ、俺先生のところ行かなきゃいけないんだった」

レッド「じゃあ行ってくる」

レッド「あっと…ナツメ悪いけど俺の帽子と上着洗濯に出しといて」

ナツメ「ああ…もう…勝手なんだから…」

ナツメ「ほんとに…」
593 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2017/02/17(金) 03:22:54.44 ID:CwKnLaNe0
ナツメ「これね、レッドの…におい…」

ナツメ「久しぶり…」くんくん

ナツメ「…ってまるで変態じゃない!」

ナツメ「……」ドキドキ

ナツメ「誰もいないし…ちょっとだけなら…」

ナツメ「……」

ナツメ「ほんとにいないよね…?」

ナツメ「……」

ナツメ「…ん」くちゅ
510.38 KB Speed:0.2   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)