ナツメ「レッドが指名手配!?」

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45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/23(日) 00:52:28.63 ID:qC8zuApC0
ラムダ「って言って上に行けばいいだけ」

レッド「行かせると思うのか」

ラムダ「止めていいのか?俺が助けを呼ぶことによって倒れてるジムリーダーどもが助かるかもしれないんだぞ」

レッド「ちっ…」

サカキ「レッド、俺たちもひくぞ」

サカキ「助けるのならナツメだけにしておけ」

サカキ「そいつだけはここに置いていくより連れて行った方が助かる確率は高いと思う」

レッド「わかった…」

レッド「行こう」
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/23(日) 00:52:56.84 ID:qC8zuApC0
レッド「おい急げよ」

サカキ「もう着く、あわてるな」

レッド「…これどこにむかってるんだ?」

サカキ「もうすぐわかる、黙って歩け」

サカキ「この辺りか」

サカキ「ニドキングここだ」

サカキ「まずは俺が先に出て様子を見る」

レッド「わかった」
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/23(日) 00:53:32.86 ID:qC8zuApC0
レッド「よっと」

レッド「海?」

レッド「おい、病院じゃねえじゃんか、どうするんだよ!」

サカキ「病院?馬鹿か、今のお前が行けば話を聞いてもらうことなく捕まるだけだ」

レッド「だからって」

サカキ「あれを見ろ」

レッド「…船?」

レッド「こっちに近づいてきてるぞ」

サカキ「あの船に乗る」
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/23(日) 00:54:30.93 ID:qC8zuApC0
レッド「でっけえ船…サント・アンヌ号よりも大きいな」

レッド「なんなんだこの船は?」

アポロ「お待たせしました、サカキ様」

サカキ「ご苦労」

レッド「お、おい、なんなんだって聞いてるだろ」

アポロ「止まれ」

レッド「!?」

サカキ「この船はなんだと言ってたな、答えてやろう」

サカキ「この船はロケット団の新本部」

レッド「なに…」
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/23(日) 00:55:32.34 ID:qC8zuApC0
サカキ「そしてこの船に乗ることができるのはロケット団の者のみ」

レッド「…俺にロケット団に入れっていいたいのか?」

サカキ「察しがいいな、そうだ」

レッド「ふざけてんのかよ、なんで俺が」

サカキ「さっきも言っただろ、お前は病院にすらそいつを連れていくこともできない」

サカキ「この中の医者、施設はそこらの病院よりも上等だ」

サカキ「お前が」

レッド「わかったから早くナツメを助けろ!」

サカキ「本当にいいんだな?ロケット団がどういう組織か知らんわけないだろ」

レッド「いいって言ってんだろ!」

サカキ「…中に入れ」
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/23(日) 00:56:40.96 ID:qC8zuApC0
レッド「ナツメ…」

サカキ「そんなに心配か?」

レッド「……」

サカキ「今担当している医師は通称クロイロ・ジャックと呼ばれている天才外科医だ」

レッド「なんか不安だな…」

サカキ「おそらく心配はないだろう」

レッド「そうか…」

サカキ「まあ会ったこともないやつを信じろというのも無理な話だ」
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/23(日) 00:57:44.02 ID:qC8zuApC0
サカキ「正直なところ俺にはどうでもいいことだがな」

レッド「……」ピクッ

サカキ「我々の話をしよう」

サカキ「お前はこの船に乗る条件としてロケット団に入ってもらったがお前には幹部として動いてもらう」

レッド「幹部!?」

サカキ「それともう一つお前がロケット団としての活動期間はやつらを倒すまででかまわない」

レッド「やつらってのは俺の偽物とかか?」

サカキ「そうだ、そしてやつらの組織をつぶした後はもう我らと関わるな、こちらも関わろうとはしない」

サカキ「それでいいな」

レッド(ナツメが助かるのならなんでも…)

レッド「わかった、それでいい」
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/23(日) 01:01:46.09 ID:qC8zuApC0
数時間後

ガチャ

クロイロ「……」キョロキョロ

レッド(誰だろ…助手のひとかな…)

レッド「あ、あの…ナツメは…」

ピピッ

クロイロ「サカキ様、無事完了しました」

サカキ「ふっ、あれだけの傷で生きているとはな」

クロイロ「はい、一度切ります、また後ほど」

レッド「ナツメはもう大丈夫なのか…」

クロイロ「…あなたがレッドね、私はクロイロ・ジャックと呼ばれている医者だ」

クロイロ「といっても裏社会でしか活動してないが」

レッド「お…女性だったんですね…」

クロイロ「悪いか?」

レッド「いえ…」
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/23(日) 01:02:40.01 ID:qC8zuApC0
レッド「で、あの…ナツメは…」

クロイロ「ナツメナツメとうるさいな、お前の恋人だったか?」

レッド「そ、そういうのじゃないけど…」

クロイロ「あっそう」

クロイロ「さっきもう大丈夫なのかって聞いてきたけど、はっきり言って大丈夫とはいえない」

レッド「え…」

クロイロ「あなたあんまり頭よくなさそうですから簡単に言いますね」

レッド「どうも…」
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/23(日) 01:03:48.23 ID:qC8zuApC0
クロイロ「まず体の方の傷は余計なことしなければまあ大丈夫でしょう」

クロイロ「結構な間無理だと思いますけど、我慢してください」

クロイロ「次に」

レッド「あの我慢って何を…」

クロイロ「セックスです」

クロイロ「次に」

レッド「いやいやいや!」

クロイロ「なんですか、いちいち話を止めるな、進まないだろ」

レッド「だから俺たちはそういうんじゃないって!」

クロイロ「あーはいはい」
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/23(日) 01:04:24.86 ID:qC8zuApC0
クロイロ「えー両足の骨が折れちゃってるんですね」

レッド「足が…!?」

クロイロ「でもどういうわけか、けっこうきれいに折れてたんですね」

クロイロ「これなら後遺症は心配しなくてもいいかもしれませんね」

クロイロ「まあ痛みは全くないとはいいきれないですけど」

レッド「そうですか…」

クロイロ「うれしくないのか?生きていたんだ、もっと喜びな」

レッド「はい…」
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/23(日) 01:05:22.02 ID:qC8zuApC0
クロイロ「じゃっ私は疲れたし寝るわ」

レッド「あの…」

クロイロ「ん?」

レッド「ありがとうございます」

クロイロ「……」

クロイロ「私はサカキ様に言われたからやっただけ」

クロイロ「そんな礼を言われるような…」

レッド「それでも助けてくれたことには変わりない」

クロイロ「あんたは変わってますね…なんだろう、今まで会ったことのないタイプの人間だ」

レッド「そう…ですか」
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/23(日) 01:46:28.44 ID:r9De/Yoo0
おもしろい 期待
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/23(日) 11:29:13.70 ID:d5khlclqo
期待
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/23(日) 12:22:02.57 ID:roDFCnW+o
期待t
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/25(火) 02:27:48.69 ID:VKP4Zonx0
翌日

ナツメ「……」ぱちっ

レッド「ナツメ…!」

レッド「うっ…よかっだ…よがっだよ〜」ガバッ

ナツメ「えっ、ちょっと…いたい、いたいって…」

ナツメ「痛いって言ってるでしょ」びしっ

レッド「あだっ…」

ナツメ「どうしたっての」

レッド「だっで…ううっ…なづべがぢんぢゃうがどぼぼっだがあ…」

ナツメ「泣かないでよ、何言ってるかわかんないから…」
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/25(火) 02:28:39.20 ID:VKP4Zonx0
レッド「大丈夫…ちょっと落ち着いた…」

ナツメ「私からしたらあなたの方が心配よ、目が真っ赤だし、顔色なんてもう…」

レッド「俺のことなら心配ないよ…」

ナツメ「もしかしてずっと起きてて私のこと見てくれてたの?」

レッド「うん…医者のひとはそのうち目をさますって言ってたけど…」ふらっ ばたんっ

ナツメ「レッ…っ〜…!!」

レッド「安心したらちょっと…ナツメはまだ起きちゃだめだからね」

レッド「俺も少し…ね…ぐ〜」
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/25(火) 02:29:28.69 ID:VKP4Zonx0
数時間後

レッド「ふわあああ〜」

ナツメ「起きた?おはよ」

レッド「よかった…夢じゃなかった…」うるっ

ナツメ「なんで泣きそうになるのよ」

レッド「うん、ごめん…」

ナツメ「ねえいくつか聞きたいんだけど」

レッド「なに?」

ナツメ「ここ病院じゃないみたいだけどどこなの?」

ナツメ「外は海みたいだし…まさか船なの?」

レッド「そうだけど…」
63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/25(火) 02:30:37.23 ID:VKP4Zonx0
ナツメ「こんな部屋を用意できて医者に診てもらえるなんてどういうこと?」

レッド「そのー…なんだろ」

レッド「まあ、いいじゃんははっ」

ナツメ「よくない!…あれ…」

レッド「どうしたの?」

ナツメ「足が…」

レッド「足は折れてるらしい…」

ナツメ「ええっ!?…あっぐ…」

レッド「だめだよ、大声だしちゃ」
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/25(火) 02:31:09.69 ID:VKP4Zonx0
レッド「ほんとは体起こすのもなるべくやめた方がいいって言われてたけど、どうしても動くときは車いす借りてるから」

ナツメ「そう…」

レッド「でも俺ができる限りサポートするから何でも言って」

ナツメ「ありがとう、じゃあ早速いいかな」

レッド「うん」

ナツメ「この船何?まだ教えてもらってないけど」

ナツメ「私に隠すほどのことなの?答えてよ」

レッド「わかった…」

レッド「全部話すよ」
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/25(火) 02:32:02.55 ID:VKP4Zonx0
レッド「といっても俺も詳しく話せないけど」

レッド「あっ話す前に言っとかないと、あんまり驚いたりしないでね」

ナツメ「うん」

レッド「そうだな…じゃあまずこの船はロケット団の船だ」

ナツメ「ロケット団って、あのロケット団よね…?」

レッド「そう」

レッド「そんでもってここがロケット団の新しい基地でもあるらしい」

レッド「で、なんで俺たちがここにいるかっていうと、俺ロケット団の幹部になっちゃって」

ナツメ「ええーっ!?なんでそんな!!」ブシュッ

ナツメ「ぎゃー」

レッド「おわっ!?ちょっ血が!」

レッド「せんせー!おいしゃさーん!助けてくださーい!!
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/25(火) 02:33:19.74 ID:VKP4Zonx0
クロイロ「完全に治ってないんだから変に刺激与えたらこうなることぐらいわかるでしょ」

レッド「すいません!あの…説教ならあとで何時間でも受けるんでナ」

クロイロ「はいはい、わかったわかった」

クロイロ「じゃ、なおしまーす」

レッド「えっここでやるんですか」

クロイロ「ここで十分です」

クロイロ「あ、この子のムネが見たかったらこの部屋にいてください」

レッド「え…むね?ムネ…?え?胸って…」

クロイロ「おっぱいです」

レッド「おっぱい…なつめの…」

レッド「ミタイデス」ぶばっ ばたん どくどく

クロイロ「あれ?こっちも出血ですか〜」

クロイロ「まあいいや、とりあえずこっちのほうが重症だし鼻血は後で対処しますね」
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/25(火) 02:34:57.47 ID:VKP4Zonx0
レッド「はっ…」むくっ

クロイロ「起きましたか〜」

レッド「俺は一体…」

クロイロ「妄想で鼻血出して倒れました」

レッド「え?どういうことっすか」

クロイロ「そのままです」

クロイロ「もしかして童貞でした?それとも女性のそういうことに対して極度に耐性がないとか」

クロイロ「妄想だけでこんなこと普通ないですからね」

レッド「…ほっといてください」

クロイロ「あ、ごめんなさい、冗談だったんですけど…」
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/25(火) 02:35:29.20 ID:VKP4Zonx0
クロイロ「それじゃあ私戻りますけど、もう呼ぶようなことはしないように」

レッド「はーい」

ナツメ「ごめんね、また迷惑かけちゃった…」

レッド「いや俺も…できたら忘れてほしい…」

ナツメ「うん…」

レッド「話の続きだったな、どこまで話たっけ」

ナツメ「たしかあなたがロケット団の幹部になったってとこまで聞いたわ」

レッド「そうか、じゃあ続きから」
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/25(火) 02:37:55.78 ID:VKP4Zonx0
レッド「この船はロケット団しか乗れないとか言われて」

レッド「その…ナツメを治せるのはここしかいなかったから」

ナツメ「また…ごめんね、私レッドに迷惑ばっかかけて…」

レッド「い、いや!そんなんじゃいのよ!」

ナツメ「ありがとう、あなたはやさしいね…」

レッド「今こんなことになってるのは俺が最初にやられて…ポケモンとられて…」

レッド「それで…それで…あれ…そういえば俺…そのあとの記憶が…」

レッド「なんでだ」

ナツメ「ほんとにわからないの?」

レッド「うん」
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/25(火) 02:38:28.78 ID:VKP4Zonx0
レッド「そこから何日たったかわからないけど一週間ほどまえから追いかけられてるってのは覚えてる」

ナツメ「一週間前…たしかカントーとジョウトの街や港が壊されてたはず」

レッド「いつの間にかあの偽物がやってたのか、俺の知らないことが多いな」

レッド「ナツメのわかる範囲でいいから今回のことで何があったか教えてくれ」

ナツメ「わかった」

ナツメ「たしか最初は3週間ぐらい前だったかな」

レッド「3週間前!?そんな前から記憶が飛んでたのか…」

ナツメ「その時から2、3日ぐらいでレッドがやったっていう情報があったらしいわ」

ナツメ「もちろん誰も信じなかった、証拠がなかったし、あなたがやるわけないとみんな思ったから」
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/25(火) 02:39:39.64 ID:VKP4Zonx0
ナツメ「でもそのあとからあなたの目撃情報が現場でいくつもあった」

ナツメ「今考えてみると最初の情報も偽物のレッドたちがやったことなんでしょうね」

ナツメ「ちょうどその間あなたの記憶がないってことは無理やり消されたか、本当に何もできない状態だったとか」

ナツメ「一日だけでも記憶を消すってのはかなり難しいわ、それを2週間ほどはあまり考えられない」

レッド「何もできない状態ってのは?」

ナツメ「ずっと気絶してたとか…かな」

ナツメ「そんなことはないか」

レッド「そういえば…」

ナツメ「何か思いだしたの?」
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/25(火) 02:40:10.65 ID:VKP4Zonx0
レッド「ポケモンを奪われたとき気絶させられて…」

レッド「そういやその後誰かと話したような…」

レッド「……」

レッド「あっ!」

レッド「思い出した!!」

レッド「ゴールドだ…」

ナツメ「え…まさかゴールド君が偽のレッドだったの」

レッド「いやそうじゃない、ていうかこれ携帯みたらこいつにかけた記録あるわ」
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/25(火) 02:41:00.33 ID:VKP4Zonx0
レッド「なんでこんなこと忘れてたんだろ」

レッド「俺は氷漬けになってたんだ」

レッド「シロガネ山の頂上で気絶したままだったらそうなってもおかしくないか、ははっ」

ナツメ「笑いごとじゃないでしょ」

レッド「一か月に何回か勝負しにくるゴールドがその状態の俺を見つけて…」

レッド「それで氷を溶かしてもらって、気がついたんだ」

レッド「何してたか聞かれたから、たしかポケモンとられたみたいなこと言って…」

レッド「そしたら俺が取り返してくるって言って…あっゴールドは今どこにいるかわかる!?」

レッド「そうだ…あいつと連絡がとれなくて困ってたところに国際警察とかが来て…」
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/25(火) 02:41:35.32 ID:VKP4Zonx0
ナツメ「……」

ナツメ「だめ、遠すぎるのかして全くわからない、ごめん」

レッド「いや…」

レッド「あいつのことだからきっと大丈夫だろ」

レッド「そのうちひょっこりでてくるよ」

レッド「ナツメは心配することじゃない…」

ナツメ「……」

レッド「いやーそれにしてもこの船はどこに向かってるんだろうな〜」

ナツメ「…ねえレッド」

レッド「ん?」
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/25(火) 08:14:39.99 ID:vBXgnxSSO
はよ
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/27(木) 01:43:09.79 ID:z4F3LBxo0
ナツメ「私をサカキのところに連れていって」

レッド「どうしたの」

ナツメ「あなたが私をサポートしてくれるのなら私もあなたをサポートする」

レッド「…ありがとう」

レッド「でもそれとあいつに会うのとどういう…」

ナツメ「いいから、私に考えががあるの」

レッド「わかったけど、無理するようなことはダメだよ」

ナツメ「ちょっと話すだけだから」
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/27(木) 01:43:55.15 ID:z4F3LBxo0
コンコン

ナツメ「そこはちゃんとノックするのね」

レッド「一応あいつの部下ってことになってるし、あと人として」

サカキ「誰だ」

レッド「俺だ」

ナツメ「部下ってことじゃなかったの…?」

サカキ「入れ」

ガチャ

サカキ「ナツメも一緒か、どうした、もう問題はないとすでに聞いてるぞ」

レッド「その話じゃなくて…」

ナツメ「私もロケット団にいれて」

レッド「そうそう…えっ!?」
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/27(木) 01:44:25.07 ID:z4F3LBxo0
レッド「ちょっと何言って…」

ナツメ「レッドからなんでここにいるかだいたい聞いた」

ナツメ「それを聞いたうえで私をレッドと同じようにいれてほしいって言ってるの」

サカキ「なぜおまえがそう思うかわからんな」

ナツメ「そもそもこの船ロケット団しか入れないんでしょ」

ナツメ「なのにそうじゃない私がいるってのは私自身も居心地がねぇ」

サカキ「…レッドと同じようにという理由は」

ナツメ「それは…私はいつでもレッドの味方だから」

サカキ「……」

サカキ「…すきにしろ」
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/27(木) 01:44:59.68 ID:z4F3LBxo0
レッド「俺からも一ついいか」

レッド「この船は今どこに向かっている」

レッド「あいつらの基地でもわかったのか?」

サカキ「この船はイッシュ地方に向かっている」

サカキ「イッシュ地方はどういうことか今までで一番被害が少ない」

サカキ「そこに本拠地があるのか、次に狙うつもりなのかそれはわからんがな」

サカキ「どちらにしろやつらに遭遇する確率は高い」

レッド「なるほど、けっこう考えてたんだな」

サカキ「遠回りしているためあと数時間かかる、もう少し待っていろ」

レッド「…わかった、失礼する」
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/27(木) 01:46:40.49 ID:z4F3LBxo0
レッド「よかったの?」

ナツメ「うん」

レッド「でもジムリーダーから犯罪組織の一員になっちゃうなんて」

ナツメ「いいのいいの、どうせあなたが助けてくれなかったら一生牢の中か偽のレッドにやられちゃってたもの」

ナツメ「これが今一番いい選択だと思ってる」

レッド「なんだかちょっとうれしそうだね」

ナツメ「あ、ごめんなさい…ほんとは笑ってなんかいられないのよね」

レッド「いやいやいや、笑って笑って」

レッド「俺は昔の笑ったナツメが好きだったからさ」

レッド「最初ナツメと会った時はちょっと怖そうな人だなと思ったけどバッジを渡すときの一瞬の笑顔がめちゃくちゃかわいくて」

レッド「…って何で本人の目の前で言ってんだ」
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/27(木) 01:47:41.03 ID:z4F3LBxo0
ナツメ「ねえ…そ、その…昔のじゃなくて…い、いいい今の私はどうかな…//」

レッド「え?」

ナツメ「今の私のことは…す…すすき…」

レッド「薄?」

クロイロ「おーう、どうしたラブラブカップル」

レッド「え…ああ、先生か、だからそういうのじゃないって」

クロイロ「え…ああってどういうことだ」

レッド「だっていつも髪まとめてるのにおろしてて、マスクだってつけてなかったから」

レッド「あれ、今の先生誰かにそっくり…誰だったかな」

クロイロ「さあ…よくある顔だからね…」

レッド「うーん…先生みたいな美人そうそういはずないんですよ…誰だろ…」
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/27(木) 01:48:22.90 ID:z4F3LBxo0
レッド「ナツメはわかる?」

ナツメ「……//」

レッド「ナツメ?」

クロイロ「お〜、ど〜した〜顔が真っ赤じゃないですか〜」

クロイロ「目もなんだかぐるぐる〜」

クロイロ「熱かぁ〜?」にやっ

レッド「えっ熱あるの!?」

ナツメ「いやっ…熱は別に…」

クロイロ「これは横になってた方がいいかもしれませんね〜」にやにや

クロイロ「あんたは横で話聞いてあげててください」

レッド「わかりました!」

ナツメ「ちょっ…私熱なんか…」
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/27(木) 01:48:51.82 ID:z4F3LBxo0
レッド「布団かぶせてあったかくして…」

ナツメ「そんなことしなくてもいいよ」

レッド「いいからいいから、困ってるのにほっとけないでしょ」

レッド「そういやさっき先生が来る前何を言ってたっけ?」

ナツメ「えっそのー…い、今はいいかな」

レッド「えー気になるじゃん」

ナツメ「恥ずかしい…」

レッド「?」

レッド「嫌ならいいけど…」
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/27(木) 01:49:20.16 ID:z4F3LBxo0
数時間後

コンコン ガチャ

クロイロ「お楽しみ中失礼しまーす」

クロイロ「もうすぐイッシュ地方につきます」

クロイロ「ここからは数人が小型艇で行くことになり私とお前が組むことになりました」

レッド「え、なんで俺が先生と?」

レッド「それに先生がいなくなったら誰がナツメを」

クロイロ「別に医者は私だけじゃないし、その子専属ってわけでもないからね」

クロイロ「私が出ている間は別の女性の医者が代わりに来ます」

レッド「じゃあなんで先生も出るんですか」

クロイロ「最初私はトレーナーとしてサカキ様に認めてもらいここに入ったんです」

クロイロ「そこらのジムリーダーより強いと自負しています」
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/27(木) 01:50:00.90 ID:z4F3LBxo0
レッド「…ここに入ったからには従うしかないか」

レッド「何日ぐらいで戻ってくるんですか」

クロイロ「たしか3日ほどです」

レッド「わかった先生、行きましょう」

レッド「じゃあ行ってくるよ」

ナツメ「気をつけてね」

レッド「うん、戻ったらあの話の続き聞かせてね」

ナツメ「え、あの話?」

レッド「そう、サカキの部屋から出た後に言ってたあれだよ」

レッド「結局恥ずかしいって言ってて聞いてなかったからさ」
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/27(木) 01:50:38.88 ID:z4F3LBxo0
クロイロ「はい、じゃあこの船で行くから、乗って」

レッド「あの…俺たち二人だけで行くんですか」

クロイロ「そうだけど、どうかしましたか」

レッド「いや、俺一応幹部って聞いてたんですけど」

クロイロ「はい」

レッド「下っ端とかいないんですか…」

クロイロ「いないです」

クロイロ「早く乗ってください、私が運転しますから」

レッド「……」
87 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/27(木) 01:51:45.34 ID:z4F3LBxo0
レッド「俺たち以外にもいっぱい行ってるんですね」

クロイロ「ええ、私たちの方がたまたま二人だったというだけです」

レッド「そーですか…」

クロイロ「あっ、あれです見えますか?」

クロイロ「あそこが私たちの目的地のサザナミタウンです」

レッド「なんていうか、まるでリゾート地みたいだな」

レッド「さすがにこんなところ狙わないんじゃないか」

クロイロ「いえ、昼間ならバカンスの人が多く集まります」

クロイロ「そんなところを襲えば被害は大きいです」

クロイロ「イッシュ地方自体の被害が少なかったから狙われなかっただけでしょうね」

レッド「……」
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/27(木) 01:52:41.85 ID:z4F3LBxo0
クロイロ「さて、早いところホテルを決めましょう」

レッド「あの、俺今回の作戦何も聞いてないんですけど」

クロイロ「簡単に言えば監視です」

クロイロ「3日後には交代が来てそのまた3日後に交代…これの繰り返しです」

レッド「それだけ?」

クロイロ「はい、ですがこの街が次のターゲットの可能性が一番高いです」

レッド「大丈夫なのかな…」

クロイロ「捜索の方は別の部隊がやってます、安心してください」

レッド「そうですか…」
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/27(木) 01:54:02.60 ID:z4F3LBxo0
レッド「じゃあ早いとこ探しましょう」

クロイロ「いえ、その前に面倒なのが来たみたいですね」

シロナ「ドラゴンダイブ」

ドーン

レッド「っぶねえー」

クロイロ「シンオウチャンピオンシロナ、それにイッシュ四天王カトレア」

クロイロ「たぶんお前の指名手配の件でしょう、こんなに早く見つかるなんて」

シロナ「レッド君、おとなしく捕まりなさい、これ以上罪を重ねないで」

レッド「なんでシンオウのシロナがここにいるか知らねえけど、捕まるわけにはいかねえんだよ」
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/27(木) 01:55:06.00 ID:z4F3LBxo0
クロイロ「この街に別荘もってるからたまに来てるんですよ」

クロイロ「春夏はほとんどここで過ごしてるし、しかも理由は片づけなくていいからというバカみたいな理由」

クロイロ「カトレアと共有の別荘だから毎日執事さんたちが掃除してくれるって言ってるんですよ」

レッド「詳しいんですね…」

カトレア「もしかしてあなたクロナねえさまですか…?

シロナ「クロナ!?あんたクロナなの!?」

レッド「あの…クロナって?」

クロイロ「私の名前よ」

レッド「そんな名前だったんですか」
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/27(木) 01:55:34.73 ID:z4F3LBxo0
レッド「で、あの二人とはどういう関係で」

クロイロ「シロナとは姉妹、私が妹です」

レッド「誰かに似てると思ったらシロナか…どうりで…」

クロイロ「カトレアとは同じところで超能力を学びました」

レッド「へー…」

レッド「あの、超能力って」

クロイロ「ナツメだって使うでしょ、あれですよ」

レッド「いや、そうじゃなくて、先生が超能力を使うなんて初耳なんですけど」

クロイロ「それは言ってないからですよ、当然です
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/27(木) 01:56:38.59 ID:z4F3LBxo0
シロナ「クロナ、あんた今までどこ行ってたのよ!」

シロナ「おばあちゃん心配してたよ」

クロイロ「おばあちゃんにはたまに電話してるわよ」

クロイロ「それよりもおばあちゃんが心配してるのはお姉ちゃんのほうでしょ」

クロイロ「お姉ちゃんは昔っからほんっとなんにも変わってない、特にだらしないところが」

クロイロ「見た目は大人、頭脳はまあ大人、精神年齢は幼稚園ぐらいだもんね」

シロナ「そんなわけないでしょ、もっと上よ!」

クロイロ「初めておあばちゃんの親戚の家に行ったときなんか私が姉でお姉ちゃんが大きい妹だって思われてたぐらいだったし」

クロイロ「カトレアも最初そう思ったでしょ」

カトレア「えっ」

カトレア(姉妹で言い合ってると思ったのに巻き込まれた…)
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/27(木) 01:57:08.24 ID:z4F3LBxo0
シロナ「私の方がどう見ても上だったでしょ、ねえカトレア」

クロイロ「いやいや、お姉ちゃん子どもっぽいもん間違えてもしょうがないよ、ねえカトレア」

カトレア「そのー…た、立ち話もなんですし、とりあえず中に入って話ませんか」

シロナ「そうね…」

クロイロ「いいでしょう…」

レッド「…あの、俺は」

クロイロ「お前も来るんですよ」

レッド「はい…」
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/27(木) 01:58:11.59 ID:z4F3LBxo0
2時間後

シロナ「あれ〜もう空じゃらいの〜、新しいの持ってきれ〜」

クロイロ「お姉ちゃんはおしゃけよわいにょに、いっぱいにょんで、まったくこどもみたいね〜」

シロナ「あに〜、あんたの姉だぞ〜」

クロイロ「でたそれ!お姉ちゃんいっつもわらしが姉らからって、わらしになんでも押し付けて」

クロイロ「8さいぐらいのときに留守番してたときに料理をおしつけてきたり」

クロイロ「片づけなんてお姉ちゃんやっらことないでしょ、全部わらしがやってあげれらし〜」

シロナ「私らっれあんたに勉強おしえらり、ポケモンのことらんれれんぶ私からじゃないの」
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/27(木) 01:58:52.58 ID:z4F3LBxo0
レッド「まあまあ二人ともちょっと落ち着きなよ」

シロナ「だいたいれ〜れっろ君があんらことやらなからっね〜」

レッド「酒くさっ、何言ってるかほとんどわかんないし」

レッド「それに先生あんたまでそんなになって」

クロイロ「いーらないれすか、私はお姉ちゃんと違って強いんですから〜」

レッド「あんたも十分酔ってるよ」

クロイロ「よってらいれすよ、ためしにベッド行きますか〜?」

レッド「なんでだよ!」

シロナ「じゃあわらしとは〜」

レッド「なんで入ってくんだよ!」
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/27(木) 01:59:28.50 ID:z4F3LBxo0
ポカッ ポコッ  ドサドサ

カトレア「二人ともふざけすぎです」

カトレア「コクラン、お二人を寝室へ」ポンポン

コクラン「はっ」シュッ

カトレア「さて、レッドさん…あなたは本当にやってないんですか」

レッド「ああ」

カトレア「わかりました、その言葉信じます」

カトレア「コクラン、レッドさんの寝室の用意を」

コクラン「はい、かしこまりました」

レッド「…そんな簡単に信じるのか?」

カトレア「はい、あなたは嘘を言っていません、これでも少しは超能力を使えるんです」
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/27(木) 02:00:10.66 ID:z4F3LBxo0
翌日

コクラン「レッド様、おはようございます」

レッド「あ、おはようございます…」

レッド(寝てる間に捕まえられるんじゃないかとちょっと思ったけど何にもなかったな…)

コクラン「いかがなさいましたか?」

レッド「いえ…何も」

コクラン「でしたら朝食の用意ができております、どうぞあちらへ」
98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/27(木) 02:00:43.52 ID:z4F3LBxo0


レッド「先生が起きてこないと動くに動けねえよな」

カトレア「お二人ともかなりお酒を飲まれていたようなので当分は起きてこられないかもしれませんね」

レッド「似たもの姉妹だな」

カトレア「……」ぴくっ

カトレア「何かきます」

レッド「何かってなに?」

カトレア「おそらくこれは…」

ドーン
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/30(日) 00:35:26.72 ID:8oQWW+6M0
レッド「俺の偽物か」

レッド「よし」

カトレア「アタクシも行きます」

カトレア「コクラン、用意を」

レッド「あっちの方が騒がしい、逃げられないうちに行って俺のを返してもらわねえとな」

カトレア「コクラン、何をしているのです、車を」

コクラン「はい」

レッド「この距離だと走った方が速いと思うけど…」
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/30(日) 00:36:25.15 ID:8oQWW+6M0
ラムダ「ラプラス冷凍ビーム、カビゴンのしかかり」

ラムダ「ふははは、イッシュのジムリーダーもこの程度か」

カトレア「すでに何人かのジムリーダーが戦っているようですがかなり押されてますね」

レッド「よし、いこう」

カトレア「待ってください、今あなたが行けばジムリーダーたちは混乱し、あの偽物には逃げられる可能性があります」

レッド「じゃあどうすれば」

カトレア「二つ作戦があります」

カトレア「一つ目はジムリーダーが全滅するのを待つ」
101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/30(日) 00:38:32.46 ID:8oQWW+6M0
カトレア「ですがこれは普通に考えてなしです」

カトレア「もう一つは最初にアタクシとコクランがいきます」

カトレア「チャンスを見計らって合図を出します」

カトレア「そうですね…偽物という言葉を合図にしましょう」

カトレア「そんなことを言われれば相手は一瞬でもひるむはずです」

カトレア「その瞬間にあなたが攻撃」

カトレア「ひるんだ瞬間なら確実にあなたが勝ちます」

レッド「わかったけど、最初からそれ言って一つ目言う必要なかったんじゃ…」

カトレア「いつ言うかはわからないので油断しないでくださいね」

レッド「…あれ、怒った?」
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/30(日) 00:39:32.28 ID:8oQWW+6M0
カトレア「行きますよコクラン」

コクラン「はっお嬢様」

カトレア「ランクルス・ゴチルゼル、サイコキネシス!」

コクラン「エンペルトォォォォォ、ラスタァァァカノンンンンンンンン!」

ラムダ「ちっ新手か」

ラムダ「まあ誰が来ても意味はないがな」

カトレア「…元リーグ本部チャンピオンレッドさん、なぜこんなことを?」

ラムダ「んーなんていうか、ちょっとやって見たかったんだよ、こういうこと」

カトレア「そうですか、実に偽物らしい言葉ですね」

ラムダ「俺が偽物?」
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/30(日) 00:40:56.92 ID:8oQWW+6M0
ピカチュウ「ウオラァアアアア」

ラプラス「グギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」

ラムダ「なっ…!」

レッド「よっ」

ラムダ「お前…なぜ!?」

レッド「お前を捕まえるためだよ!」

ラムダ「ぐえっ!」

レッド「よっしゃ、やっとつかまえたぜ」

レッド「さあ俺のポケモンを全部返してもらうぞ」
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/30(日) 00:42:19.60 ID:8oQWW+6M0
ラムダ「残念だがそれはできねえな」

ラムダ「お前のポケモンは超強力なためある人が作った機械で強制的に操っている」

ラムダ「だがその機械はもとは伝説のポケモンを操るために作られたもの、そう何個もつくれるわけではない」

ラムダ「現在あるのは2個、つまり俺が同時に操れるポケモンは2匹しかいない」

レッド「じゃあ他のポケモンはどこだ」

ラムダ「おいおい、そんなこというわけないだろ」

ラムダ「仕方なくその二匹は返してやるが、俺は逃げさせてもうらうぜ」

レッド「逃がすわけないだろ」

ラムダ「そいつはどうかな」ボムッ

レッド「うっ…くっっさ…おえっ」
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/30(日) 00:43:29.73 ID:8oQWW+6M0
コクラン「お嬢様!」

レッド「あ、執事…俺も助けて…なんか体がしびれてきた…」

ラムダ「はーっはっは、次はこうはいかんからな!」

レッド「待て…!」

シロナ「逃がさないわよ、ガブリアス」

クロイロ「ゲンガー」

ラムダ「うっ…くそ」

クロイロ「もうあきらめておとなしく捕まりなさい…」

ラムダ「こうなったら俺自身の…」

ラムダ(いや…まずこいつらに勝てる気はしねえ、逃げることが優先だ)
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/30(日) 00:44:15.16 ID:8oQWW+6M0
シロナ「おとなしくなったわね、ガブ…うっ」

シロナ「おろろろろろろ」

クロイロ「お姉ちゃんんん!」

シロナ「まだお酒が…気持ち悪い…」

クロイロ「あーもう、ガブリアスはお姉ちゃんをなんとかしてあげて」

クロイロ「私たちだけで…ごめんゲンガー…あとおねがぼぼぼぼぼぼぼぼぼ」

レッド「おい、出てきたはいいけど、姉妹そろって吐いてんぞ」

コクラン「お嬢様、見てはいけません」

レッド「いやお嬢様より、あの二人なんとかしてあげてよ」

コクラン「申し訳ありません、どうやら私もしびれてしまっていて思うように動けないのです」
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/30(日) 00:50:26.09 ID:8oQWW+6M0
ラムダ「しめた、トレーナーのついていないポケモンならなんとか」

ゲンガー「チッチッチ」

クロイロ「あれはゲンガーのゆびをぶる…うっお姉ちゃんのゲロ臭い…」

シロナ「当たり前でしょ…いい匂いがすると思ったの…?」

ラムダ「いけぇマタドガス!」

ゲンガー「BGMフウインサレシキセキ」ピーン パカッ ニョキ

???「『オシリスの天空竜』を召喚するぜ!!!!」ドン☆

レッド「なんかゲンガーの口から人が出てきた!」

???「超伝導波サンダー・フォース」

ラムダ「ぐわあああああああ」
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/30(日) 00:51:30.30 ID:8oQWW+6M0
レッド「なんだったんだ今の…」

レッド「あいつは…?」

カトレア「どうやら今の攻撃でふきとんでしまったようですね」

レッド「せっかくつかまえられる寸前までいったのに」

カトレア「たしかに今のは大きなチャンスでしたが、最後のチャンスというわけではありません」

レッド「そう…だな」

レッド「で、どうすんの」

レッド「俺たち痺れて動けないし、ゲロ姉妹はもうあんなだし」

カトレア「しびれがなくなるまで待ちましょう」

カトレア「どうやら一時的なもののようですし」
109 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/30(日) 00:52:13.55 ID:8oQWW+6M0
2時間後

カトレア「逃がしてしまいましたが被害を最小限にできたのでまだよかった方でしょう」

シロナ「うん、みんながんばったんだし」

クロイロ「お姉ちゃん何もしてないでしょ」

クロイロ「そもそもお姉ちゃんが吐かなかったら捕まえられたかもしれないのに」

シロナ「おこんないの、クロナだって吐いたじゃない」

クロイロ「あれはもらいゲロだもん」

クロイロ「お姉ちゃんには責任とってこっちで協力してもらうから、ロケット団で」

シロナ「えっ何?私を入れる気なの!?」

クロイロ「うん」
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/30(日) 00:53:12.73 ID:8oQWW+6M0
シロナ「私これでもシンオウチャンピオンなのよ」

クロイロ「知ってるけど?」

シロナ「知ってるんだったら」

クロイロ「お姉ちゃんがロケット団入ってくれたらロケット団の戦力があがって、サカキ様も喜んでくれるはずだから」

シロナ「何ふざけてるの!あんたこそ早くそんな犯罪組織から抜けなさい!」

シロナ「私がリーグに頼んで、なんとかあなただけでも」

クロイロ「リーグねぇ…」

クロイロ「お姉ちゃんポケモンリーグがどんなとこだかほんとにわかってるの?」

シロナ「どういうこと…」
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/30(日) 00:54:05.61 ID:8oQWW+6M0
クロイロ「そのままだけど」

クロイロ「お姉ちゃんはポケモンリーグってものに今まで何の疑問もなかったの?」

シロナ「疑問…?なんでそんな、何もおかしいとこなんか」

クロイロ「まあ、そうかもね…」

クロイロ「関わってるのはチャンピオンよりも上だろうしね」

クロイロ「何人かはジムリーダーやチャンピオンにもいるみたいだけど」

シロナ「も、もっと詳しく教えてよ…」
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/30(日) 00:55:29.71 ID:8oQWW+6M0
クロイロ「そうね…もう昔のことになっちゃうけど、なぜロケット団のボスだったサカキ様がジムリーダーをやめさせられなかったのか」

クロイロ「リーグほどの組織ならなぜサカキ様がジムを一度やめロケット団をつくったのか」

クロイロ「もしそのことをわかってなくてもロケット団のボスがサカキ様だってことはあいつらが本気で調べればわかるはずだし」

クロイロ「なぜサカキ様をやめさせて新しいジムリーダーを用意しなかったのか」

シロナ「…ん?どういうこと?」

クロイロ「なんでロケット団のサカキ様をジムリーダーのままにしておいたのかってこと」

シロナ「それは…わからなかったからじゃないの?」

クロイロ「話聞いてた?リーグがその気になって調べればわからないことはないの」

クロイロ「なのに調べることも潰そうともしなかった」

クロイロ「レッドがやるまではリーグも警察も動かないなんて普通おかしいでしょ」

シロナ「まぁー…そうね」
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/30(日) 00:56:20.08 ID:8oQWW+6M0
クロイロ「理由はロケット団とリーグの偉いやつらがつながってたからなんだけどね」

シロナ「でもその三年後にはチャンピオンのワタルが動いてたじゃない」

クロイロ「形だけでしょうね」

クロイロ「サカキ様の考えだとお姉ちゃんみたいに何もしらない人はほんとに利用されてるだけ」

クロイロ「でもさっき言った何人かは全て知って動いてるでしょうね」

シロナ「…その何人かのうちわかってるのはいるの?それならワタルは…」

クロイロ「お姉ちゃんは本気でレッドを捕まえようとした?」

シロナ「いや…レッド君がそんなことするはずないと思ったから本気では…」

クロイロ「今までのレッドのことを知っていたら普通そう」

クロイロ「だから今回のレッドの件で最初から本気でレッドを捕まえようとしたやつらはほぼ間違いないかな」
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/30(日) 00:57:00.27 ID:8oQWW+6M0
シロナ「もしかしてレッド君のことはリーグがやったの?」

クロイロ「そう」

シロナ「でもなんで…」

クロイロ「それはサカキ様に聞いた方がいいかな〜」

シロナ「……」

シロナ(なんでリーグがレッド君を…そもそもそんなことするわけ…)

シロナ(この子が嘘を…?でもこの子はそんなこと)

クロイロ「お姉ちゃん?」

シロナ「ごめん、ちょっとトイレ」
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/30(日) 00:58:15.17 ID:8oQWW+6M0
シロナ「今までリーグのチャンピオンについてたのにあの子の言ってることが本当かどうかも判断できないなんて」

シロナ「あの子を信用してないわけじゃないけど…」

シロナ「リーグの偉いやつらか…ここで考えてるよりは…」

シロナ「……」ピッピッピ プルルルル

男「もしもし」

シロナ「もしもしシロナです、レッド君のことについてなんですが」

男「どうした、見つけたのか?」

シロナ「はい、見つけはしましたが、どうやら事件はレッド君の偽物が起こしていたようです」

シロナ「すぐに偽物の方を見つけだし…」

男「いや、本物を見つけたというならそちらを拘束しろ」

シロナ「えっ…本物を!?なぜですか、偽物とわかったんですから本物のレッド君には協力してもらった方が…」
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/30(日) 00:59:38.49 ID:8oQWW+6M0
男「そもそも君は偽物と言ってるが、そんなものは存在しないんじゃないのか」

男「レッドが複数人いるとは聞いていない」

シロナ「私を信用できないんですか!私だけじゃありません、他にも目撃者はいます」

男「では誰が見たのかね」

シロナ「誰が見たか…なぜそれを言う必要が、私が嘘をついてるとでも…」

シロナ「とにかく私は偽物の方を」

男「シロナ君、これでも私は忙しいんだ、本物偽物に関わらず捕まえろ、以上だ」プチッ ツーツー

シロナ「あっもしもし!?もしもし!」
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/30(日) 01:00:14.54 ID:8oQWW+6M0
シロナ「3人に電話して3人ともレッド君を…」

シロナ「でもおかしい…あんな答え方したら誰でもリーグに対して不思議を持つのに」

シロナ「私にそう思われても問題ないと…?」ガチャ

レッド「あ」

シロナ「えっ」

レッド「……」ぶりぶりっ

レッド「……」

シロナ「……」バタンッ

シロナ「何も見てないから!」ダダダッ
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/30(日) 01:00:56.61 ID:8oQWW+6M0
クロイロ「お姉ちゃんどうしたの?珍しく難しい顔して」

シロナ「珍しくってのは余計よ、これでも難しい考え事はよくするんだから」

プルルルルル

シロナ「あ、ごめんね」

シロナ「…理事長」

シロナ「はい、シロナです…」

男「シロナ君、私だ」

シロナ「なんでしょうか」

男「君今どこにいるのかね?」

シロナ「イッシュ地方です」
119 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/30(日) 01:02:00.53 ID:8oQWW+6M0
男「イッシュか…そうか、ではすぐにイッシュのリーグに向かってくれんか」

男「イッシュ以外の者は画面越しになるが理事会のメンバーが話したいそうだ」

シロナ「わかりました…」

ガチャ

シロナ「あっ」

シロナ(そうか、私から情報を聞き出して、そして口止めをする気か…)

シロナ「私ちょっとポケモンリーグ行ってくるね」

カトレア「シロナさん、今の電話理事長って何があったんですか」

シロナ「うん…呼び出されちゃった」

シロナ「クロナ、カトレアをお願いね」

シロナ「あとレッド君によく見えなかったから気にしないでって言っておいて」
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/31(月) 21:23:17.94 ID:sGqzRnmso
唐突なボーボボ
121 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/02(水) 01:22:22.18 ID:sZIwULMl0
イッシュリーグ

アイリス「あれ、もしかしてシロナさん?」

シロナ「アイリスひさしぶりね、大きくなって」

アイリス「今日はどうしたの?」

シロナ「大人のお話をしにね」

アイリス「大人のお話?」

シロナ「そう」

男「お待ちしておりましたシロナ様、さあこちらへ」

アイリス(あの人、普段出てこないはずなのに…なんでシロナさんと?)

アイリス(ちょっと見てみよー)
122 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/02(水) 01:22:54.57 ID:sZIwULMl0
男「こちらの部屋でみなさんがお待ちです」

アイリス(あの部屋は!…なんの部屋だっけ?)

男「その前に今所持しているボールをすべて預からせていただきます」

男「それと」ガチャン

シロナ「手錠…?」

シロナ「こんな女一人にずいぶんと用心なことですね」

男「念のためです」

アイリス(えー!なんなの!シロナさん一体何したの!)

男「では中へどうぞ」

アイリス(聞こえるかな…)こそこそ
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/02(水) 01:24:13.81 ID:sZIwULMl0
男「よく来たねシロナ君」

男「わざわざ呼び出してすまないね」

シロナ「いえ、話なら短くお願いします」

男「まあそうあわてるな」

シロナ「私も暇ではないんです」

男「怒るな、何が不満だ」

シロナ「せっかく来たというのにボールをとられたうえにこんなものをつけられればそうなります」

男「えらく強気だな、今君はどういう状況かわかっているのかね」

男「いや、シロナ君の言うことも確かだ、余計なことを話す必要もないしな」

シロナ「あと発言回数も減らしてください」

シロナ「私以外は『男』になってるんで誰が話しているかよくわかりません」
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/02(水) 01:24:56.30 ID:sZIwULMl0
男「では私が話そう」

シロナ(結局『男』…)

男「君はレッドを見つけたのかね」

シロナ「はい」

男「君がレッドの偽物も見つけたと言っていたらしいね」

シロナ「はい」

男「先に見つけたのは本物か?偽物か?」

シロナ「本物の方です」

男「戦ったのか?」

シロナ「いいえ」
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/02(水) 01:25:40.35 ID:sZIwULMl0
男「我々の命令はレッドを捕まえること」

男「見つけたのならすぐに戦い、倒せばいいだろう」

男「今のやつはピカチュウのみ、君なら勝てるはずだろ」

男「なぜその時点でそうしなかった」

シロナ「レッド君があのようなことをするとは思えなかったので」

男「我々を疑っているのか?」

シロナ「はい、私はあなたがたよりレッド君を信じます」

男「我々の命令は絶対、それに逆らうとは重罪だぞ」

シロナ「構いません、あなたたちはもう信用するに値しませんし」
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/02(水) 01:27:43.25 ID:sZIwULMl0
シロナ「今回の事件もすべてあなたたちの仕業だとわかりましたから」

男「なに?」

シロナ「報告にあったレッド君はフシギバナなどのピカチュウを除いた5匹を使っている」

シロナ「なのにピカチュウのみを持ったレッド君を倒すというのはおかしいんじゃないでしょうか?」

男「ふぅん、たしかにそうだ」

男「まあ君をここに呼んだ時点で消すことになっている、気づいたとこで関係ない」

シロナ「まあ電話しただけで消すなんて、物騒なこと」

男「安心したまえ表から消えてもらうだけだよ、くさい飯を食ってもらうことになるがな」

男「シロナ、君はチャンピオンの称号剥奪のうえ地下監獄最下層…」

男「待ってくれ」
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/02(水) 01:28:36.78 ID:sZIwULMl0
男「なんだ、今は私が話しているのだぞ」

男「まあいいではないか、シロナ君の罪をなしにしてもよいぞ」

シロナ「えっ?」

男「ただし、一生私のペットになってもらうがな」

男「断れば、そうだな…薬漬にしてAVにでも出すか?」

男「はは、それはいい、なら私のとこに来るといい、餌もいいものを出してやるぞ」

男「しかし刑を勝手に変えるというのは…」

男「ならお前はいらんというのだな」

男「いや、ほしい」
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/02(水) 01:29:59.25 ID:sZIwULMl0
サザナミタウン

クロイロ「大変!このままじゃお姉ちゃんの大事なものが」

レッド「盗聴器なんていつの間に」

クロイロ「お姉ちゃんがトイレに行く前」

クロイロ「私助けに行く、お姉ちゃんをほっとけない!」

カトレア「アタクシも行きます」

クロイロ「それはだめ、お前も危険な目にあう」

カトレア「ですが」

レッド「じゃあ俺が一緒に行くよ、俺はもう指名手配されてるし今更あいつらに歯向かったとこでなんも変わらんしな」

レッド「カトレアちゃん、だから…」

クロイロ「テレポート」
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/02(水) 01:30:26.19 ID:sZIwULMl0
イッシュリーグ

アイリス(詳しくはわかんないけど、シロナさんが)

アイリス(とにかくこんなことやめさせないと)

男「そこで何をしておいでですかな」

アイリス「うわっ」

男「レパルダス、取り押さえろ」

ガタンッ

アイリス「いたっ」

男「なにごとだ」

男「申し訳ありません、立ち聞きをしていた者がいましたゆえ」
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/02(水) 01:30:56.40 ID:sZIwULMl0
シロナ「アイリス!」

アイリス「へへ、シロナさんを助けようとしたら捕まっちゃった」

男「アイリス君、そこで何を?」

アイリス「さっき立ち聞きって言ってたじゃん」

男「レパルダス!」

アイリス「いたた!ごめんなさい!立ち聞きしてました!」

アイリス「それよりこれはなんですか!さっきまでの話は…」

男「やれやれイッシュのチャンピオンにまで知られてしまったか」

男「そっちも拘束しろ」
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/02(水) 01:31:52.70 ID:sZIwULMl0
シロナ「待ってください、アイリスは関係ないでしょ!」

男「では先ほどの条件をのめばアイリス君は見逃してやろう」

シロナ「くっ…わかりました…」

シロナ「どうぞ好きにしてください…」

男「よし、ではシロナ君は私が」

男「何を言う私がもらうと言ったであろう」

レッド「まあまあ喧嘩しないで、ここは俺がもらうってことで」

男「なんだと、あとから入ってきておいて…って貴様はレッド!」
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/02(水) 01:32:42.00 ID:sZIwULMl0
男「レッドと…シロナ!?」

シロナ「二人ともなんで?」

クロイロ「お姉ちゃんピンチだったでしょ」

シロナ「いやでも」

クロイロ「いいからお姉ちゃんは下がってて」

レッド「これってシロナのボールだよね」

男「っな!お前いつの間に!」

男「何をしているレッドがいるのだぞ!はやくなんとかしろ!」

レッド「これさっき見つけた爆発寸前のマルマイン」ぽいっ

クロイロ「はーいみんな集まってーテレポートしまーす」
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/02(水) 01:34:00.41 ID:sZIwULMl0
サザナミタウン

アイリス「ここは…?」

カトレア「みなさん、よかった」

シロナ「戻ってきたのね…」

アイリス「あの…なにがなんだか、それにシロナさんが二人」

クロイロ「えーとアイリスちゃんですね、説明がめんどうなのでお前はカトレアと行動してください」

クロイロ「そして二人とも隠れておくように」

クロイロ「お姉ちゃんはどうする?チャンピオンじゃなくなって投獄刑寸前だったよね」

シロナ「…すきにしなさい」

クロイロ「はーい」ビシッ

シロナ「え…」
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/02(水) 01:34:37.35 ID:sZIwULMl0
シロナ「ええーーーっなんで縛られてんの!それにこの縛り方…」

クロイロ「だってお姉ちゃん実はかなりのドMでしょ、縛られてる方がうれしいかと思って」

クロイロ「ちょうど手錠もつけてるし」

シロナ「何がちょうどなの…」

シロナ「レッド君助けてよ〜」

レッド「いーんじゃない?似合ってるよ」

シロナ「誰も似合うか聞いてないでしょ!」

クロイロ「じゃあ私たちは一度本部に戻ります、レッドお姉ちゃんを運ぶの手伝ってください」

レッド「はーい」
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/02(水) 01:35:25.05 ID:sZIwULMl0
ロケット団本部

シロナ「おっきな船ねー、中もきれいだし」

クロイロ「ここ、サカキ様に失礼のないようにね」

シロナ「あのね、私だって一般常識ぐらいもってるわよ」

コンコン

サカキ「誰だ」

クロイロ「クロナです」

サカキ「入れ」

クロイロ「失礼します」

ガチャ
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/02(水) 01:36:09.18 ID:sZIwULMl0
サカキ「レッドの偽物…ラムダと戦ったようだな、報告は聞いている」

サカキ「成果を聞こう」

クロイロ「はっ捕虜を一人」

シロナ「捕虜?」

レッド「捕虜…」

シロナ「え、もしかして私…?」

クロイロ「それ以外誰がいるの」

シロナ「いや捕虜って!」

クロイロ「好きにしなさいって言ってなかったっけ?」
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/02(水) 01:39:05.25 ID:sZIwULMl0
クロイロ「はい、お姉ちゃんの団員服」

シロナ「え?なんで私だけ」

クロイロ「何が?」

シロナ「だってあんたもレッド君も着てないじゃん」

クロイロ「そりゃ私は医者だから白衣なの」

シロナ「それ白衣じゃなくて私の服の白バージョン…」

レッド「俺はなんか…うん」

シロナ「理由ないじゃん」

レッド「じゃあシロナ着替えるみたいだし、俺ナツメのとこいるわ」

クロイロ「あ、レッド、取り返したラプラスとカビゴンを検査しておくのを忘れてました、機械で操られていたので何かあるかもしれませんから」

レッド「じゃあお願いします」
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/02(水) 01:40:54.74 ID:sZIwULMl0
コンコン ガチャ

レッド「ナツメー?」

ナツメ「レッド!おかえりー!」がばっ

レッド「えっ動いて…って浮いてね?」

ナツメ「だって私超能力者だよ、浮翌遊ぐらい簡単よ」

レッド「そうなんだ…あのそれより、なんていうかひっつきすぎじゃ…」

レッド「胸が…」ぼそっ

ナツメ「ん?」

レッド「いやなんでも…」
139 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/02(水) 01:43:15.66 ID:sZIwULMl0
クロイロ「レッド、入ります」

レッド「あっ」

シロナ「ほんとにナツメも…ってナツメもこの服着てないじゃん」

シロナ「ていうか抱きついて、二人ってそういう関係だったの?」

ナツメ「いやっそういうわけじゃ…」

ナツメ「な、なんでシロナがここにいるの」

クロイロ「はい、もういいです」

クロイロ「ナツメ、あなた安静にしてろって言いましたよね」

クロイロ「浮翌遊までして、治す気あるんですか」

ナツメ「ごめんなさい…」
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/02(水) 01:44:37.19 ID:sZIwULMl0
シロナ「あんたの超能力ならパッと治せるんじゃないの」

クロイロ「素人は黙っとれ」

シロナ「!」ガーン

シロナ「この子はこんなこと言う子じゃないかったのに…」ぼそぼそ

クロイロ「ナツメはわかってると思うけどいくら私の超能力はないものを出すことはできません」

クロイロ「そしてお前を完全に治すにはお前の体力も完全である必要があります」

クロイロ「なのに浮翌遊とかしてー!寝てろ馬鹿者!」

ナツメ「すいません、すいません」
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/02(水) 01:46:02.35 ID:sZIwULMl0
レッド「あの先生、何かあったんじゃ?」

クロイロ「ああ、そうそう」

クロイロ「レッドの部屋お姉ちゃんに貸してあげてもらえませんか」

レッド「え?」

クロイロ「お願いします」

レッド「まあいいですけど…あれ、じゃあ俺シロナと同じ部屋?」

クロイロ「それはやめた方がいいと思います」

クロイロ「お姉ちゃんはかたづけが全くできない人だからです」

クロイロ「子どものときから片づけしているの見たことないぐらいです、全部私にやらせてました」

シロナ「違うわよ、かたづけようと思うのが遅いだけで、そう思う前にかたづけちゃうんじゃない」

クロイロ「この女は嘘をついてます、現に自宅は常に散らかってます」
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/02(水) 01:47:15.34 ID:sZIwULMl0
クロイロ「お姉ちゃんがせめて人並に整理整頓ができれば私と同じ部屋でいいのですが」

クロイロ「部屋の半分は医務室でもあるのでお姉ちゃんみたいな人が生活すると困るんです」

レッド「わかりました、で俺の新しい部屋は?」

クロイロ「ここを使ってください」

レッド「でもここナツメの…」

クロイロ「こんなこともあろうかと実はこの部屋少し広いんです」

クロイロ「二人ともお互いが大嫌いだというのなら、人が寝泊りできるような部屋があるか探してみますけど」

レッド「お、俺に問題はないけど…ナツメは…?」

ナツメ「私も…レッドが嫌じゃないなら…一緒の部屋でも…」
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/02(水) 01:48:16.19 ID:sZIwULMl0
レッド「……」

ナツメ「……」

レッド「ケガ痛まなかった?」

ナツメ「うん」

レッド「ごはんちゃんと食べてた?」

ナツメ「うん」

シロナ「レッドのことずっと考えてた?」

ナツメ「うん…え?」

レッド「なんでいんの」

シロナ「暇だったからーてへ」
144 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/11/02(水) 01:48:56.72 ID:sZIwULMl0
シロナ「だってクロナは一応あれでも医者だから、その仕事しないといけないし」

シロナ「一人でもいるのも退屈だし」

シロナ「勝手に部屋に入ってもよさそうなのはどこかな〜ってかんがえたら、ここだったわけ」

ナツメ「いや勝手に部屋に入ってもいいってそんなとこ自分の部屋以外ないでしょ」

シロナ「まあ本人も反省してるみたいなんで許してあげてくださいな」

レッド「お前のことだろ」

レッド「…こいつ酒飲みすぎてゲロはいてたんだよ」

ナツメ「えぇ…」

シロナ「それ確実に今言う必要ないよね!?」
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