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ナツメ「レッドが指名手配!?」
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2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/22(土) 02:05:09.12 ID:Ou+/tjRS0
ジムトレ2「えっ!?もう終わったんですか」
ナツメ「ええ、バッジ6つ持ってるって言ってたのにあんな実力じゃ4つ程度だったし」
ナツメ「6つレベルでやったら一方的に終わっちゃったの」
グリーン「なあナツメ」
ナツメ「あ、ごめんね、私に話があったのよね」
ナツメ「ここで話す?それとも奥行く?」
グリーン「あまり大勢に聞かれたくない話なんだ」
ナツメ「わかった」
ナツメ「悪いけど少しの間ジム閉めといてちょうだい」
ジムトレ1「はーい」
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/22(土) 02:05:46.91 ID:Ou+/tjRS0
グリーン「じゃあ早速だけど」
グリーン「レッド覚えてるよな?」
ナツメ「……」ぴくっ
ナツメ「ええ…そういう名前の人いたわね…」
グリーン「あんたの超能力でどこにいるか探してほしい」
ナツメ「携帯か何かないの?」
グリーン「そういうので連絡がとれればわざわざ聞きに来ないだろ」
ナツメ「それもそうね…」
グリーン「シロガネ山にもいなかった」
グリーン「探せそうなのはナツメしかいないんだ」
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/22(土) 02:06:45.24 ID:Ou+/tjRS0
ナツメ「じゃあもう一つ、なんで探してるの?」
ナツメ「レッドは修行中でしょ、邪魔する気?」
グリーン「そういうのいたなって言ってたわりには詳しいな」
ナツメ「別にいいでしょ…」
ナツメ「で、なんで?」
グリーン「…ナツメも最近各地方のいろんな街が破壊されてるのは知ってるよな」
ナツメ「え…ええ」
グリーン「そのことでレッドが指名手配されている」
ナツメ「え…!?」
ナツメ「そ、そんなわけないでしょ!ふざけたこと言ってるとどうなるかわかってるんでしょうね!」
グリーン「…俺だって信じたくねえ」
グリーン「でももう俺にもレッドを捕縛するように言われてる」
ナツメ「あんた!レッドを…!」
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/22(土) 02:07:31.81 ID:Ou+/tjRS0
グリーン「俺だけじゃないすでに国際警察は動いてる」
グリーン「じきに各地方のチャンピオン、四天王、お前を含めたジムリーダー、図鑑所有者、その他実力者たち」
グリーン「それぞれに俺と同じように命令がいくだろう」
ナツメ「証拠はあるの…?レッドがやったっていう証拠は」
グリーン「目撃情報がある」
グリーン「赤い帽子に使用ポケモンはフシギバナ、リザードン、カメックス、カビゴン、ラプラス…」
グリーン「ピカチュウは見られなかったが、どれもレッドのポケモンでしかもかなりの強さ…」
ナツメ「……」
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/22(土) 02:08:16.12 ID:Ou+/tjRS0
グリーン「でもその証拠があってもあいつがやったとは思えない…」
グリーン「俺はあいつの無実を証明したいんだ」
グリーン「そのためにもまずはあいつを連れてこないといけない…」
グリーン「だから頼む!他の誰よりも先にあいつをみつけたいんだ」
ナツメ「…わかった」
ナツメ「……」
グリーン「……」
ナツメ「……」
グリーン「……」
ナツメ「真っ暗…どこかの洞窟かしら…」
グリーン「洞窟…?」
ナツメ「それしかわからない…」
グリーン「そうか…ありがとう助かった」
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/22(土) 02:10:34.45 ID:Ou+/tjRS0
ジムトレ1「ナツメさーん、グリーンさん帰ったんでそろそろジム開けますか?」
ジムトレ1「ナツメさん?」
ナツメ「あ、ごめんね、しばらくジムを休業します」
ジムトレ1「ええっ!?」
ナツメ「それと悪いけどポケウッドの方にも連絡いれといてくれる?」
ジムトレ1「あの、どうしたんですか」
ナツメ「ごめん、理由は言えない…」
ジムトレ2「ナツメさーん、リーグから手紙ですよー、あれ?お出かけですか?」
ナツメ「この手紙…グリーンの言ってた…」
ナツメ「もし、私が戻らなかったら…あとは頼んだわよ」
ジムトレ2「え、ナツメさん…?」
ジムトレ2「どこ行くの?」
ジムトレ1「さぁ…」
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/22(土) 02:11:18.44 ID:Ou+/tjRS0
数時間後 ジョウト地方のどこか
レッド「はぁ…はぁ…」
レッド「国際警察ってのもいっぱいいるとけっこう大変だな…」
レッド「痛っ…くそっちょっとやられちゃってるな…」
レッド「毒技じゃなかっただけマシか」
レッド「あっ帽子がない」
ナツメ「帽子ならそこに落ちてたわよ」
レッド「誰だ…」
ナツメ「やっぱりここにいたのね、レッド」
レッド「ナツメ…なんで…っつ…」
ナツメ「大丈夫!?ケガしてるじゃない!」
レッド「来るな!」
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/22(土) 02:12:28.44 ID:Ou+/tjRS0
ナツメ「レッド…」
レッド「ジムリーダーたちも俺を探し始めたのは知っている」
ナツメ「でも私は…」
レッド「俺は今捕まるわけにはいかない」
レッド「ピカチュウ!」
ピカチュウ「オラアッ」
バチッ
レッド「悪いけどそれ以上近づいたら次は当てる…」
ナツメ「私はあなたを捕まえに来たわけじゃないの!話を聞いて!」
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/22(土) 02:13:05.13 ID:Ou+/tjRS0
ナツメ「……」コロコロ
レッド「なんのつもりだ」
ナツメ「それは私のモンスターボール」
ナツメ「これで私は今手持ちがゼロ、これでも信用できない?」
レッド「……」
ナツメ「なんなら私の服を脱がして確認してもいい」
レッド「いや、それは…」
レッド「わかった…話ぐらいなら…」
レッド「ピカチュウ戻っててくれ」
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/22(土) 02:14:38.94 ID:Ou+/tjRS0
ナツメ「まず止血しないとね」
レッド「……」
ナツメ「ほんとにやってないのよね…?」
レッド「なんだやっぱり疑ってたのか…」
ナツメ「そ、そういうことじゃなくて」
レッド「やってないよ…」
レッド「ただ、犯人の使ってるポケモンたちは俺のだ」
レッド「情けないことに誰かに気絶させられた」
レッド「そしてポケモンをそいつに奪われたんだ…」
レッド「ポケモンセンターに預けてたピカチュウだけは助かった」
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/22(土) 02:15:55.29 ID:Ou+/tjRS0
レッド「俺が話せるのはそれだけ」
レッド「ありがとう…おかげで血はほとんど止まった…」
レッド「じゃあ俺は奪ったやつを探しに行く」
ナツメ「待って」
レッド「何?」
ナツメ「私も一緒に行っちゃ…ダメかな…?」
レッド「だめだ、危険だよ」
ナツメ「私だってジムリーダーよ、必ずあなたの力になれるわ」
レッド「……」
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/22(土) 02:18:32.58 ID:Ou+/tjRS0
レッド「……」
レッド「ありがとう…俺のことを心配してくれただけでもうれしい…」
レッド「でも俺は…俺は…」
レッド「今、誰も信じたくない…ごめんな…」
レッド「少し寝ててくれ」プシュー
レッド「ん?」
男「おい、こっちから人の声がするぞ!」
男「なに?レッドか!?」
レッド「ちっ…逃げるか…」
レッド「…本当にごめんナツメ」
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/22(土) 02:19:54.29 ID:Ou+/tjRS0
数時間後
レッド「ふぅ…」
レッド「こんなケガじゃ戻ってくるのも一苦労だ」
レッド「ったく、地下なんだから全部電気つけろよな」
レッド「自分のとこだけつけやがって」
サカキ「節約だ、ここの施設はおおきいからな」
レッド「ああ、でもオンボロ、何年も使われてなかったしな」
サカキ「ふっ誰のせいだと思ってるんだ」
レッド「知らね」
15 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/22(土) 02:20:22.28 ID:Ou+/tjRS0
レッド「包帯と傷薬もらうぞ」
サカキ「ん?なんだ、やられたのか」
レッド「ちょっとだけだよ」
レッド「あいつら加減ってもんを知らねえ」
サカキ「お前相手に加減なんかしたら捕まえられねえからだろ」
レッド「まあ何人相手でも大丈夫だけどな」
サカキ「おい忘れたのか?チャンピオンたちもお前を探してるって教えただろ」
レッド「覚えてるよ」
サカキ「それにしてはずいぶん余裕だな」
レッド「だって、協力してくれるんだろ?」
16 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/22(土) 02:21:30.98 ID:Ou+/tjRS0
翌日
レッド「さすがすごいキズぐすりだな、だいぶきずがふさがってる」
レッド「おーい、何かわかったことあったか?」
サカキ「ようやく起きたか」
サカキ「一時間ほど前アサギシティでお前の目撃情報があった」
サカキ「ジムリーダーを含めた何人かのトレーナーが立ち向かったが歯が立たなかったそうだ」
サカキ「そして街は壊滅、無事な人間の方が少ないだろうな」
レッド「そうか…」
サカキ「それともう一つ、これは表に出てない情報だがヤマブキのナツメが捕まってるらしい」
レッド「え!?どういうことだよ…」
17 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/22(土) 02:22:32.56 ID:Ou+/tjRS0
サカキ「お前昨日ナツメに会ったのか?」
レッド「え?ああ…」
サカキ「おそらくそれだろうな」
サカキ「お前とナツメが通じてるという可能性ありということらしい」
レッド「何を証拠に…」
サカキ「もしかしてだがナツメがお前の帽子を持ってたんじゃないか?」
レッド「あ…」
サカキ「そうか…」
サカキ「これも推測だが実際関係なくてもナツメはかなり重い罪に問われるだろうな」
レッド「なに!?」
サカキ「ジムリーダーを捕まえてしまった以上引き返せないだろう」
サカキ「解放するようなことがあればリーグ上層部の威信が失墜することにつながる」
サカキ「やつらは自分たちに不都合なことは徹底的に消そうとするからな」
サカキ「ナツメは無事じゃ済まんだろう」
18 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/22(土) 02:23:54.28 ID:Ou+/tjRS0
レッド「俺のせいか…」
サカキ「そうだな」
サカキ「そしてお前もだ」
サカキ「元チャンピオンを指名手配しておいて、本当は偽物でした」
サカキ「元チャンピオンは悪くないです…なんてやつらは認めないだろうな」
レッド「……」
サカキ「お前の仲間のグリーンといったか、そいつや何人かがお前の無罪を訴えてるが無駄なことだろう」
サカキ「俺もお前もナツメもリーグの関係者であった以上無罪となることはないだろうな」
レッド「めちゃくちゃだな…ひどいもんだ」
19 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/22(土) 02:25:07.15 ID:Ou+/tjRS0
ピピッ ピピッ
レッド「何の音だ?」
サカキ「どうやらここもバレたらしいな」
レッド「なんだと?」
サカキ「今モニターに映してやる」
レッド「グリーンとワタルか…面倒だな」
レッド「この施設がばれたならもう捨てるしかないか、別のところに拠点を移すしかないな」
サカキ「倒すぞ」
レッド「えっ?逃げるんじゃないのか?」
サカキ「出入り口はやつらのいるところ一つだけだ」
レッド「なんでもっと作っとかねえんだよ…」
20 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/22(土) 02:26:03.76 ID:Ou+/tjRS0
ワタル「カイリュー、ドラゴンクロー」
バゴンッ
ワタル「真っ暗だな」
グリーン「当たり前だろ、ここはもう何年も前につぶしたロケット団のアジトの一つだ」
グリーン「こんなとこにレッドがいるとは思えないが」
ワタル「マツバがこの街のどこかにいると言ってたんだ、一番怪しいのはここだろ」
グリーン「そんなのができるならレッドの無実を証明してほしいけどな…」
グリーン「どこかにスイッチねえかな」
ワタル「いや、このアジトを一気につぶす、電気をつける必要はない」
グリーン「へ?」
ワタル「カイリュー、破壊光線」
グリーン「ば、ばか!」
ドーン
21 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/22(土) 02:27:45.62 ID:Ou+/tjRS0
レッド「おいおい、いきなり攻撃してきたぞ」
サカキ「出ろニドキング、冷凍ビームだ」
レッド「はぁ…やるしかねえか」
レッド「ピカチュウ、10万ボルト」
バチバチッ
グリーン「電撃がきたぞ、本当にここにレッドがいるみたいだな…」
ワタル「そういうことだ、お前も早く反撃しろ」
グリーン「はいはい」
グリーン「かき消せウインディ」
ワタル「おい」
グリーン「ん?」
ワタル「『はい』は一回だ」
グリーン「うるせえばか」
22 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/22(土) 02:28:41.15 ID:Ou+/tjRS0
グリーン「レッド!いるんだろ、出てこい!」
レッド「よくここがわかったな…」
レッド「どうやったんだ?」
グリーン「……」
ワタル「答える必要はない」
ワタル「それと、後ろにいるやつもでてこい、姿を現せ」
サカキ「……」
グリーン「サカキ…」
ワタル「ロケット団の首領か、そんなやつと手を組んでいるとは」
レッド「組んでたらどうなるんだ?」
ワタル「いや…どうもしない、どうせ君は逮捕しなければならないからな」
ワタル「標的が二人になっただけだ」
23 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/22(土) 02:29:39.33 ID:Ou+/tjRS0
グリーン「待てワタル」
グリーン「レッド、どうしてだ」
レッド「俺の無実を証明するため」
グリーン「それなら俺が…」
レッド「いや、これは俺の問題だ」
レッド「これは俺自身で解決する、そこをどけ、俺は行かなくちゃならない」
ワタル「解決もなにも君が捕まればそれで終わりだ、おとなしくしろ」
ワタル「捕まらないというのなら消すだけだ」
ワタル「破壊光線!」
24 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/22(土) 02:31:16.39 ID:Ou+/tjRS0
グラグラ
グリーン「このバカ…こんな狭いとこでやるから…
グリーン「あっ…レッドとサカキがいない!?」
ワタル「なんだと?どこへ消えた」
グリーン「おい、ここももう崩れる、とりあえず外に出るぞ」
ワタル「ああ…」
レッド「……」
レッド「出て行ったみたいだな…」
サカキ「よし、ニドキング掘り進めろ」
レッド「なあ、ナツメはどこにいるんだ?」
サカキ「なんだ、助けたいのか?」
サカキ「放っておけばいいものを」
レッド「そうはいかねえよ…頼む…」
サカキ「…ニドキング、進路変更だ」
25 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/22(土) 02:31:56.11 ID:Ou+/tjRS0
ポケモンリーグ・地下
ナツメ「……」
ナツメ「ここは…?何も見えない…」
エリカ「気がつきましたか」
エリカ「申し訳ありませんが目と手足を拘束、ポケモンをすべて没収しました」
ナツメ「…そこにいるのはエリカとカスミ、タケシもいるわね」
カスミ「ええ」
ナツメ「悪いけど私透視できるから目をふさいでも意味ないと思うよ」
タケシ「わかった、視界だけでも自由にしよう」
カスミ「だめよ…そういう命令だから…」
タケシ「でもいくらなんでもレッドと通じてる可能性があるというだけでこれはやりすぎじゃないのか!?」
タケシ「そもそもレッドがあんなことするはずもない、二人もそう思うだろ!」
カスミ「それは…」
26 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/22(土) 02:32:24.00 ID:Ou+/tjRS0
エリカ「だめです…」
エリカ「私だって本当はこんなことしたくないですし、レッドさんがやったとは信じたくなかった…」
エリカ「でもタマムシシティは…あの時見たのは間違いなく」
ナツメ「違う!それはレッドじゃない!」
ナツメ「それはレッドの偽物よ!」
カスミ「それならいいんだけど」
ナツメ「レッドは何者かにポケモンを奪われたの、その奪ったやつがこの事件の犯人なのよ」
エリカ「ナツメさん…それは誰から?」
ナツメ「レッドから」
エリカ「やはりレッドさんと接触していたんですね」
ナツメ「そ、そうだけど」
27 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/22(土) 02:32:53.20 ID:Ou+/tjRS0
エリカ「何をしようと会ったのですか?」
ナツメ「話をしに会いに行っただけ」
エリカ「レッドさんを捕まえようという気はありましたか?」
ナツメ「…なかった」
エリカ「そうですか…ではそのまま上に伝えておきます…」
カスミ「待ってよ!それじゃあナツメが…」
カスミ「エリカはナツメとレッドがどうなってもいいの!?」
エリカ「よくありません…」
エリカ「でもこうしないと私が…いえ、私たちが…」
28 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/22(土) 02:33:52.68 ID:Ou+/tjRS0
ナツメ「そうね、エリカが正しいわ」
エリカ「すいません、ナツメさん…」
ナツメ「あなたが正しいって言ったでしょ、なんで謝るのよ」
エリカ「ですが…」
男「た、大変です!」
タケシ「どうした、また…レッドなのか?」
男「いえ、何者かがここに…」
グシャッ
男「ぐわっ!」
タケシ「お、おい!」
29 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/22(土) 02:35:19.35 ID:Ou+/tjRS0
エリカ「誰ですか」
カスミ「そのリザードン…まさか」
レッド「火炎放射…」
カスミ「スターミー、ハイドロポンプ!」
レッド「ふっ…」
カスミ「そんな…水が押し負けてる!?」
タケシ「捨て身タックルだ!」
カスミ「ありがと、タケシ」
エリカ「あれだけの攻撃…顔を隠してももうわかりました…」
エリカ「何が目的ですかレッドさん」
30 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/22(土) 02:36:05.55 ID:Ou+/tjRS0
レッド「なんだもうバレちゃったか」
レッド「せっかく変装したのに」
エリカ「質問に答えてください、何をしに来たんですか」
レッド「…まあそう構えるなよ」
レッド「ナツメを解放してやってくんないかな」
エリカ「なぜですか」
レッド「なぜってそりゃナツメは関係ないからだよ」
レッド「いちいち怖い顔するなよ、俺は笑ってるエリカの方が好きだよ」
エリカ「えっ…い、いや、そんなこと言ってもだめですよ」
31 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/22(土) 02:36:55.28 ID:Ou+/tjRS0
レッド「さて、じゃあナツメは出さしてもらうからな」
レッド「リザードン、牢を壊すんだ」
タケシ「そうはさせん!イワーク!」
レッド「邪魔しないでくれよ」
リザードン「フンッ」
タケシ「ぐわあああああ」
カスミ「タケシ!」
カスミ「レッド、どうしてこんなことを…」
カスミ「いえ、これだけじゃない、何を考えてるの!?」
レッド「リザードン、手足の枷も壊せ」
32 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/22(土) 02:37:48.79 ID:Ou+/tjRS0
レッド「はい、これナツメのポケモンだろ」
ナツメ「……」
カスミ「動かないで!」
エリカ「そこから動けば一斉に攻撃します」
レッド「おいおい、いくらジムリーダーのとはいえたくさん出したからってこのリザードンに勝てると思ってんのか?」
エリカ「なら、リザードンではなく直接あなたを狙います」
レッド「そうか…じゃあ俺も直接お前らを狙うとするか」
ナツメ「エルレイド、サイコカッター」
レッド「ぐっ!?」
エリカ「ナツメさん!?」
33 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/22(土) 02:39:38.60 ID:Ou+/tjRS0
レッド「いって…なにすんだよ」
ナツメ「何か問題でもあるの?偽物さん」
カスミ「偽物!?」
エリカ「どういうことですか…」
レッド「何を根拠に言ってるんだ…」
ナツメ「レッドは仲間を傷つけるようなことはしない」
ナツメ「それに本物のレッドは今ピカチュウしかいない」
ナツメ「何者かに奪われた、そしてそのリザードンは」
リザードン「ダマレッ」
カスミ「ナツメ危ない!」
ガシャンッ
34 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/22(土) 02:40:50.64 ID:Ou+/tjRS0
レッド「牢に入れてたやつをかばうなんて変わってるね」
カスミ「くっ…」
レッド「うーん、そういやナツメは本物に会ってたんだったな」
レッド「失敗失敗」
レッド「じゃあどうしようかな〜」
エリカ「確かにこのレッドさんが私の知っているレッドさんと同一人物とは思えません」
エリカ「遠慮する必要はありませんね…」
レッド「本気で来たところで俺に勝てるとは思えないけど〜」
35 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/10/22(土) 06:40:18.63 ID:YNM5124FO
みてるぞ
36 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/10/22(土) 16:51:53.10 ID:jM7CbGb2o
面白い
37 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/23(日) 00:44:31.19 ID:qC8zuApC0
レッド「そうだお前は草ポケモンの使い手だったな」
レッド「せっかくだからこいつで相手してやろう」
レッド「フシギバナ、やれ」
フシギバナ「ヒャッハー」
エリカ「はや…」
ドスッ
エリカ「がふっ…」
ナツメ「エルレイド!」
レッド「おっと、そっちも直接きたか」
38 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/23(日) 00:45:22.11 ID:qC8zuApC0
ナツメ「エリカ!しっかりしなさい!」
エリカ「だ…だいじょうぶ…です」
レッド「あれ、生きてたのか?わり〜な〜苦しめちまって」
レッド「でもそっちが悪いんだよ〜自分のポケモン使ってでも止めないと〜」
ナツメ「…だんだん本性が出てきたわね偽物、レッドの話方と違ってきてる」
レッド「おっといけね、これは俺の悪いところだな」
レッド「わざわざ俺の欠点を教えてくれたお礼にどっちでやられたいか選ばしてあげるよ」
ナツメ「やられるのはあなた一人だけで十分よ」
レッド「…一番つまらない回答だ」
レッド「そうだ!フシギバナとリザードンにどちらが早く仕留めるか競争させよう」
39 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/23(日) 00:46:25.41 ID:qC8zuApC0
レッド「さあお前ももう一匹出せ、このままじゃ2対1だろ」
レッド「フェアじゃねえよ」
レッド「レッドは正々堂々と勝負するやつなんだろ?」
ナツメ「レッドはまずこんなことしない…」
レッド「だろうな、これはちょっと俺の好みが入ってるし」
レッド「さ、おしゃべりはこれぐらいにして早く出しな」
ナツメ(早く助けを呼ばないと…戦ってる場合じゃない…)
ナツメ(特にエリカは危ない、なんとかしないと…)
ナツメ「わかった、出すわ…でもその前に」
レッド「その前に助けをよんで、そいつらを手当てさせろってのはなしだぜ、さあなんだ?」
ナツメ「……」
40 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/23(日) 00:48:04.82 ID:qC8zuApC0
ナツメ(もうあいつを倒すしか…)
ナツメ「出てきてフーディン!サイコキ…」
グシャッ ドスッ
ナツメ「!?」
ナツメ「…そんな…ごふっ」バタッ
レッド「お〜わずかにリザードンの方が早かったか〜」
レッド「飛び道具がある分フシギバナがちょっと有利かと思ったが、さすがの素早さだな」
レッド「じゃあフシギバナはフーディンとエルレイドをやれ」
レッド「リザードンはこっちにこい」
41 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/23(日) 00:48:59.18 ID:qC8zuApC0
ナツメ「フーディン…エルレイド…」
レッド「おいおい、自分の心配した方がいいと思うぜ」
レッド「もうそろそろかわいそうだな〜時間もねえし」
ナツメ「はぁ…ぐっ…」
レッド「やっぱりもうちょっとやるか」
レッド「リザードン両腕両足を踏み折れ、まずは足からだ」
レッド「気絶されても面白くねえし、あんまり痛めつけるのもよくねえ、きれいに折れよ」
リザードン「アーイ」バキッ バキッ
ナツメ「あああああっ!!!」
42 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/23(日) 00:49:58.58 ID:qC8zuApC0
レッド「うーん、いい声だ」
レッド「このままやるのももったいなく思えてきたな」
レッド「どうだい?やられる前に俺と一発やってみないか?」
ナツメ「がっ…や、やるやるうるさいっての…この偽物…」
レッド「拒否か…残念だ」
レッド「リザードン、次は腕だ」
レッド「やれ」
バーン
レッド「なんだっ!?」
43 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/23(日) 00:51:13.91 ID:qC8zuApC0
サカキ「ついたぞ」
レッド「ケホッ…ったくもうちょっと丁寧に掘れねえのかよ」
レッド「ここにナツメが…」
レッド「なんだ…これ…!」
レッド「ナツメ…エリカ…カスミ…タケシ…」
ナツメ「レ…ド…」
レッド「ナツメ…おいナツメ!何があったんだ!」
サカキ「無理にしゃべらそうとするな」
レッド「…これ全部お前がやったのか?偽物野郎」
レッド「そうだ」
レッド「以外と冷静だね」
レッド「……」
44 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/23(日) 00:51:50.78 ID:qC8zuApC0
サカキ「こんなことをしてどういうつもりだ、ラムダ?」
ラムダ「…ふふっ、さすがサカキ様、簡単にばれてしまいましたか」
ラムダ「ですが、質問にはお答えすることはできません」
ラムダ「そして二人を相手にする気もありません」
ラムダ「逃げさせてもらいます」
ラムダ「へ〜んしん!」
ラムダ「俺はニビジムリーダータケシ!」
ラムダ「おい!誰か来てくれ!レッドだ!レッドがいるぞー!」
45 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/23(日) 00:52:28.63 ID:qC8zuApC0
ラムダ「って言って上に行けばいいだけ」
レッド「行かせると思うのか」
ラムダ「止めていいのか?俺が助けを呼ぶことによって倒れてるジムリーダーどもが助かるかもしれないんだぞ」
レッド「ちっ…」
サカキ「レッド、俺たちもひくぞ」
サカキ「助けるのならナツメだけにしておけ」
サカキ「そいつだけはここに置いていくより連れて行った方が助かる確率は高いと思う」
レッド「わかった…」
レッド「行こう」
46 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/23(日) 00:52:56.84 ID:qC8zuApC0
レッド「おい急げよ」
サカキ「もう着く、あわてるな」
レッド「…これどこにむかってるんだ?」
サカキ「もうすぐわかる、黙って歩け」
サカキ「この辺りか」
サカキ「ニドキングここだ」
サカキ「まずは俺が先に出て様子を見る」
レッド「わかった」
47 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/23(日) 00:53:32.86 ID:qC8zuApC0
レッド「よっと」
レッド「海?」
レッド「おい、病院じゃねえじゃんか、どうするんだよ!」
サカキ「病院?馬鹿か、今のお前が行けば話を聞いてもらうことなく捕まるだけだ」
レッド「だからって」
サカキ「あれを見ろ」
レッド「…船?」
レッド「こっちに近づいてきてるぞ」
サカキ「あの船に乗る」
48 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/23(日) 00:54:30.93 ID:qC8zuApC0
レッド「でっけえ船…サント・アンヌ号よりも大きいな」
レッド「なんなんだこの船は?」
アポロ「お待たせしました、サカキ様」
サカキ「ご苦労」
レッド「お、おい、なんなんだって聞いてるだろ」
アポロ「止まれ」
レッド「!?」
サカキ「この船はなんだと言ってたな、答えてやろう」
サカキ「この船はロケット団の新本部」
レッド「なに…」
49 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/23(日) 00:55:32.34 ID:qC8zuApC0
サカキ「そしてこの船に乗ることができるのはロケット団の者のみ」
レッド「…俺にロケット団に入れっていいたいのか?」
サカキ「察しがいいな、そうだ」
レッド「ふざけてんのかよ、なんで俺が」
サカキ「さっきも言っただろ、お前は病院にすらそいつを連れていくこともできない」
サカキ「この中の医者、施設はそこらの病院よりも上等だ」
サカキ「お前が」
レッド「わかったから早くナツメを助けろ!」
サカキ「本当にいいんだな?ロケット団がどういう組織か知らんわけないだろ」
レッド「いいって言ってんだろ!」
サカキ「…中に入れ」
50 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/23(日) 00:56:40.96 ID:qC8zuApC0
レッド「ナツメ…」
サカキ「そんなに心配か?」
レッド「……」
サカキ「今担当している医師は通称クロイロ・ジャックと呼ばれている天才外科医だ」
レッド「なんか不安だな…」
サカキ「おそらく心配はないだろう」
レッド「そうか…」
サカキ「まあ会ったこともないやつを信じろというのも無理な話だ」
51 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/23(日) 00:57:44.02 ID:qC8zuApC0
サカキ「正直なところ俺にはどうでもいいことだがな」
レッド「……」ピクッ
サカキ「我々の話をしよう」
サカキ「お前はこの船に乗る条件としてロケット団に入ってもらったがお前には幹部として動いてもらう」
レッド「幹部!?」
サカキ「それともう一つお前がロケット団としての活動期間はやつらを倒すまででかまわない」
レッド「やつらってのは俺の偽物とかか?」
サカキ「そうだ、そしてやつらの組織をつぶした後はもう我らと関わるな、こちらも関わろうとはしない」
サカキ「それでいいな」
レッド(ナツメが助かるのならなんでも…)
レッド「わかった、それでいい」
52 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/23(日) 01:01:46.09 ID:qC8zuApC0
数時間後
ガチャ
クロイロ「……」キョロキョロ
レッド(誰だろ…助手のひとかな…)
レッド「あ、あの…ナツメは…」
ピピッ
クロイロ「サカキ様、無事完了しました」
サカキ「ふっ、あれだけの傷で生きているとはな」
クロイロ「はい、一度切ります、また後ほど」
レッド「ナツメはもう大丈夫なのか…」
クロイロ「…あなたがレッドね、私はクロイロ・ジャックと呼ばれている医者だ」
クロイロ「といっても裏社会でしか活動してないが」
レッド「お…女性だったんですね…」
クロイロ「悪いか?」
レッド「いえ…」
53 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/23(日) 01:02:40.01 ID:qC8zuApC0
レッド「で、あの…ナツメは…」
クロイロ「ナツメナツメとうるさいな、お前の恋人だったか?」
レッド「そ、そういうのじゃないけど…」
クロイロ「あっそう」
クロイロ「さっきもう大丈夫なのかって聞いてきたけど、はっきり言って大丈夫とはいえない」
レッド「え…」
クロイロ「あなたあんまり頭よくなさそうですから簡単に言いますね」
レッド「どうも…」
54 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/23(日) 01:03:48.23 ID:qC8zuApC0
クロイロ「まず体の方の傷は余計なことしなければまあ大丈夫でしょう」
クロイロ「結構な間無理だと思いますけど、我慢してください」
クロイロ「次に」
レッド「あの我慢って何を…」
クロイロ「セックスです」
クロイロ「次に」
レッド「いやいやいや!」
クロイロ「なんですか、いちいち話を止めるな、進まないだろ」
レッド「だから俺たちはそういうんじゃないって!」
クロイロ「あーはいはい」
55 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/23(日) 01:04:24.86 ID:qC8zuApC0
クロイロ「えー両足の骨が折れちゃってるんですね」
レッド「足が…!?」
クロイロ「でもどういうわけか、けっこうきれいに折れてたんですね」
クロイロ「これなら後遺症は心配しなくてもいいかもしれませんね」
クロイロ「まあ痛みは全くないとはいいきれないですけど」
レッド「そうですか…」
クロイロ「うれしくないのか?生きていたんだ、もっと喜びな」
レッド「はい…」
56 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/23(日) 01:05:22.02 ID:qC8zuApC0
クロイロ「じゃっ私は疲れたし寝るわ」
レッド「あの…」
クロイロ「ん?」
レッド「ありがとうございます」
クロイロ「……」
クロイロ「私はサカキ様に言われたからやっただけ」
クロイロ「そんな礼を言われるような…」
レッド「それでも助けてくれたことには変わりない」
クロイロ「あんたは変わってますね…なんだろう、今まで会ったことのないタイプの人間だ」
レッド「そう…ですか」
57 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/10/23(日) 01:46:28.44 ID:r9De/Yoo0
おもしろい 期待
58 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/10/23(日) 11:29:13.70 ID:d5khlclqo
期待
59 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/10/23(日) 12:22:02.57 ID:roDFCnW+o
期待t
60 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/25(火) 02:27:48.69 ID:VKP4Zonx0
翌日
ナツメ「……」ぱちっ
レッド「ナツメ…!」
レッド「うっ…よかっだ…よがっだよ〜」ガバッ
ナツメ「えっ、ちょっと…いたい、いたいって…」
ナツメ「痛いって言ってるでしょ」びしっ
レッド「あだっ…」
ナツメ「どうしたっての」
レッド「だっで…ううっ…なづべがぢんぢゃうがどぼぼっだがあ…」
ナツメ「泣かないでよ、何言ってるかわかんないから…」
61 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/25(火) 02:28:39.20 ID:VKP4Zonx0
レッド「大丈夫…ちょっと落ち着いた…」
ナツメ「私からしたらあなたの方が心配よ、目が真っ赤だし、顔色なんてもう…」
レッド「俺のことなら心配ないよ…」
ナツメ「もしかしてずっと起きてて私のこと見てくれてたの?」
レッド「うん…医者のひとはそのうち目をさますって言ってたけど…」ふらっ ばたんっ
ナツメ「レッ…っ〜…!!」
レッド「安心したらちょっと…ナツメはまだ起きちゃだめだからね」
レッド「俺も少し…ね…ぐ〜」
62 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/25(火) 02:29:28.69 ID:VKP4Zonx0
数時間後
レッド「ふわあああ〜」
ナツメ「起きた?おはよ」
レッド「よかった…夢じゃなかった…」うるっ
ナツメ「なんで泣きそうになるのよ」
レッド「うん、ごめん…」
ナツメ「ねえいくつか聞きたいんだけど」
レッド「なに?」
ナツメ「ここ病院じゃないみたいだけどどこなの?」
ナツメ「外は海みたいだし…まさか船なの?」
レッド「そうだけど…」
63 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/25(火) 02:30:37.23 ID:VKP4Zonx0
ナツメ「こんな部屋を用意できて医者に診てもらえるなんてどういうこと?」
レッド「そのー…なんだろ」
レッド「まあ、いいじゃんははっ」
ナツメ「よくない!…あれ…」
レッド「どうしたの?」
ナツメ「足が…」
レッド「足は折れてるらしい…」
ナツメ「ええっ!?…あっぐ…」
レッド「だめだよ、大声だしちゃ」
64 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/25(火) 02:31:09.69 ID:VKP4Zonx0
レッド「ほんとは体起こすのもなるべくやめた方がいいって言われてたけど、どうしても動くときは車いす借りてるから」
ナツメ「そう…」
レッド「でも俺ができる限りサポートするから何でも言って」
ナツメ「ありがとう、じゃあ早速いいかな」
レッド「うん」
ナツメ「この船何?まだ教えてもらってないけど」
ナツメ「私に隠すほどのことなの?答えてよ」
レッド「わかった…」
レッド「全部話すよ」
65 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/25(火) 02:32:02.55 ID:VKP4Zonx0
レッド「といっても俺も詳しく話せないけど」
レッド「あっ話す前に言っとかないと、あんまり驚いたりしないでね」
ナツメ「うん」
レッド「そうだな…じゃあまずこの船はロケット団の船だ」
ナツメ「ロケット団って、あのロケット団よね…?」
レッド「そう」
レッド「そんでもってここがロケット団の新しい基地でもあるらしい」
レッド「で、なんで俺たちがここにいるかっていうと、俺ロケット団の幹部になっちゃって」
ナツメ「ええーっ!?なんでそんな!!」ブシュッ
ナツメ「ぎゃー」
レッド「おわっ!?ちょっ血が!」
レッド「せんせー!おいしゃさーん!助けてくださーい!!
66 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/25(火) 02:33:19.74 ID:VKP4Zonx0
クロイロ「完全に治ってないんだから変に刺激与えたらこうなることぐらいわかるでしょ」
レッド「すいません!あの…説教ならあとで何時間でも受けるんでナ」
クロイロ「はいはい、わかったわかった」
クロイロ「じゃ、なおしまーす」
レッド「えっここでやるんですか」
クロイロ「ここで十分です」
クロイロ「あ、この子のムネが見たかったらこの部屋にいてください」
レッド「え…むね?ムネ…?え?胸って…」
クロイロ「おっぱいです」
レッド「おっぱい…なつめの…」
レッド「ミタイデス」ぶばっ ばたん どくどく
クロイロ「あれ?こっちも出血ですか〜」
クロイロ「まあいいや、とりあえずこっちのほうが重症だし鼻血は後で対処しますね」
67 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/25(火) 02:34:57.47 ID:VKP4Zonx0
レッド「はっ…」むくっ
クロイロ「起きましたか〜」
レッド「俺は一体…」
クロイロ「妄想で鼻血出して倒れました」
レッド「え?どういうことっすか」
クロイロ「そのままです」
クロイロ「もしかして童貞でした?それとも女性のそういうことに対して極度に耐性がないとか」
クロイロ「妄想だけでこんなこと普通ないですからね」
レッド「…ほっといてください」
クロイロ「あ、ごめんなさい、冗談だったんですけど…」
68 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/25(火) 02:35:29.20 ID:VKP4Zonx0
クロイロ「それじゃあ私戻りますけど、もう呼ぶようなことはしないように」
レッド「はーい」
ナツメ「ごめんね、また迷惑かけちゃった…」
レッド「いや俺も…できたら忘れてほしい…」
ナツメ「うん…」
レッド「話の続きだったな、どこまで話たっけ」
ナツメ「たしかあなたがロケット団の幹部になったってとこまで聞いたわ」
レッド「そうか、じゃあ続きから」
69 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/25(火) 02:37:55.78 ID:VKP4Zonx0
レッド「この船はロケット団しか乗れないとか言われて」
レッド「その…ナツメを治せるのはここしかいなかったから」
ナツメ「また…ごめんね、私レッドに迷惑ばっかかけて…」
レッド「い、いや!そんなんじゃいのよ!」
ナツメ「ありがとう、あなたはやさしいね…」
レッド「今こんなことになってるのは俺が最初にやられて…ポケモンとられて…」
レッド「それで…それで…あれ…そういえば俺…そのあとの記憶が…」
レッド「なんでだ」
ナツメ「ほんとにわからないの?」
レッド「うん」
70 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/25(火) 02:38:28.78 ID:VKP4Zonx0
レッド「そこから何日たったかわからないけど一週間ほどまえから追いかけられてるってのは覚えてる」
ナツメ「一週間前…たしかカントーとジョウトの街や港が壊されてたはず」
レッド「いつの間にかあの偽物がやってたのか、俺の知らないことが多いな」
レッド「ナツメのわかる範囲でいいから今回のことで何があったか教えてくれ」
ナツメ「わかった」
ナツメ「たしか最初は3週間ぐらい前だったかな」
レッド「3週間前!?そんな前から記憶が飛んでたのか…」
ナツメ「その時から2、3日ぐらいでレッドがやったっていう情報があったらしいわ」
ナツメ「もちろん誰も信じなかった、証拠がなかったし、あなたがやるわけないとみんな思ったから」
71 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/25(火) 02:39:39.64 ID:VKP4Zonx0
ナツメ「でもそのあとからあなたの目撃情報が現場でいくつもあった」
ナツメ「今考えてみると最初の情報も偽物のレッドたちがやったことなんでしょうね」
ナツメ「ちょうどその間あなたの記憶がないってことは無理やり消されたか、本当に何もできない状態だったとか」
ナツメ「一日だけでも記憶を消すってのはかなり難しいわ、それを2週間ほどはあまり考えられない」
レッド「何もできない状態ってのは?」
ナツメ「ずっと気絶してたとか…かな」
ナツメ「そんなことはないか」
レッド「そういえば…」
ナツメ「何か思いだしたの?」
72 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/25(火) 02:40:10.65 ID:VKP4Zonx0
レッド「ポケモンを奪われたとき気絶させられて…」
レッド「そういやその後誰かと話したような…」
レッド「……」
レッド「あっ!」
レッド「思い出した!!」
レッド「ゴールドだ…」
ナツメ「え…まさかゴールド君が偽のレッドだったの」
レッド「いやそうじゃない、ていうかこれ携帯みたらこいつにかけた記録あるわ」
73 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/25(火) 02:41:00.33 ID:VKP4Zonx0
レッド「なんでこんなこと忘れてたんだろ」
レッド「俺は氷漬けになってたんだ」
レッド「シロガネ山の頂上で気絶したままだったらそうなってもおかしくないか、ははっ」
ナツメ「笑いごとじゃないでしょ」
レッド「一か月に何回か勝負しにくるゴールドがその状態の俺を見つけて…」
レッド「それで氷を溶かしてもらって、気がついたんだ」
レッド「何してたか聞かれたから、たしかポケモンとられたみたいなこと言って…」
レッド「そしたら俺が取り返してくるって言って…あっゴールドは今どこにいるかわかる!?」
レッド「そうだ…あいつと連絡がとれなくて困ってたところに国際警察とかが来て…」
74 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/25(火) 02:41:35.32 ID:VKP4Zonx0
ナツメ「……」
ナツメ「だめ、遠すぎるのかして全くわからない、ごめん」
レッド「いや…」
レッド「あいつのことだからきっと大丈夫だろ」
レッド「そのうちひょっこりでてくるよ」
レッド「ナツメは心配することじゃない…」
ナツメ「……」
レッド「いやーそれにしてもこの船はどこに向かってるんだろうな〜」
ナツメ「…ねえレッド」
レッド「ん?」
75 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/10/25(火) 08:14:39.99 ID:vBXgnxSSO
はよ
76 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/27(木) 01:43:09.79 ID:z4F3LBxo0
ナツメ「私をサカキのところに連れていって」
レッド「どうしたの」
ナツメ「あなたが私をサポートしてくれるのなら私もあなたをサポートする」
レッド「…ありがとう」
レッド「でもそれとあいつに会うのとどういう…」
ナツメ「いいから、私に考えががあるの」
レッド「わかったけど、無理するようなことはダメだよ」
ナツメ「ちょっと話すだけだから」
77 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/27(木) 01:43:55.15 ID:z4F3LBxo0
コンコン
ナツメ「そこはちゃんとノックするのね」
レッド「一応あいつの部下ってことになってるし、あと人として」
サカキ「誰だ」
レッド「俺だ」
ナツメ「部下ってことじゃなかったの…?」
サカキ「入れ」
ガチャ
サカキ「ナツメも一緒か、どうした、もう問題はないとすでに聞いてるぞ」
レッド「その話じゃなくて…」
ナツメ「私もロケット団にいれて」
レッド「そうそう…えっ!?」
78 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/27(木) 01:44:25.07 ID:z4F3LBxo0
レッド「ちょっと何言って…」
ナツメ「レッドからなんでここにいるかだいたい聞いた」
ナツメ「それを聞いたうえで私をレッドと同じようにいれてほしいって言ってるの」
サカキ「なぜおまえがそう思うかわからんな」
ナツメ「そもそもこの船ロケット団しか入れないんでしょ」
ナツメ「なのにそうじゃない私がいるってのは私自身も居心地がねぇ」
サカキ「…レッドと同じようにという理由は」
ナツメ「それは…私はいつでもレッドの味方だから」
サカキ「……」
サカキ「…すきにしろ」
79 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/27(木) 01:44:59.68 ID:z4F3LBxo0
レッド「俺からも一ついいか」
レッド「この船は今どこに向かっている」
レッド「あいつらの基地でもわかったのか?」
サカキ「この船はイッシュ地方に向かっている」
サカキ「イッシュ地方はどういうことか今までで一番被害が少ない」
サカキ「そこに本拠地があるのか、次に狙うつもりなのかそれはわからんがな」
サカキ「どちらにしろやつらに遭遇する確率は高い」
レッド「なるほど、けっこう考えてたんだな」
サカキ「遠回りしているためあと数時間かかる、もう少し待っていろ」
レッド「…わかった、失礼する」
80 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/27(木) 01:46:40.49 ID:z4F3LBxo0
レッド「よかったの?」
ナツメ「うん」
レッド「でもジムリーダーから犯罪組織の一員になっちゃうなんて」
ナツメ「いいのいいの、どうせあなたが助けてくれなかったら一生牢の中か偽のレッドにやられちゃってたもの」
ナツメ「これが今一番いい選択だと思ってる」
レッド「なんだかちょっとうれしそうだね」
ナツメ「あ、ごめんなさい…ほんとは笑ってなんかいられないのよね」
レッド「いやいやいや、笑って笑って」
レッド「俺は昔の笑ったナツメが好きだったからさ」
レッド「最初ナツメと会った時はちょっと怖そうな人だなと思ったけどバッジを渡すときの一瞬の笑顔がめちゃくちゃかわいくて」
レッド「…って何で本人の目の前で言ってんだ」
81 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/27(木) 01:47:41.03 ID:z4F3LBxo0
ナツメ「ねえ…そ、その…昔のじゃなくて…い、いいい今の私はどうかな…//」
レッド「え?」
ナツメ「今の私のことは…す…すすき…」
レッド「薄?」
クロイロ「おーう、どうしたラブラブカップル」
レッド「え…ああ、先生か、だからそういうのじゃないって」
クロイロ「え…ああってどういうことだ」
レッド「だっていつも髪まとめてるのにおろしてて、マスクだってつけてなかったから」
レッド「あれ、今の先生誰かにそっくり…誰だったかな」
クロイロ「さあ…よくある顔だからね…」
レッド「うーん…先生みたいな美人そうそういはずないんですよ…誰だろ…」
82 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/27(木) 01:48:22.90 ID:z4F3LBxo0
レッド「ナツメはわかる?」
ナツメ「……//」
レッド「ナツメ?」
クロイロ「お〜、ど〜した〜顔が真っ赤じゃないですか〜」
クロイロ「目もなんだかぐるぐる〜」
クロイロ「熱かぁ〜?」にやっ
レッド「えっ熱あるの!?」
ナツメ「いやっ…熱は別に…」
クロイロ「これは横になってた方がいいかもしれませんね〜」にやにや
クロイロ「あんたは横で話聞いてあげててください」
レッド「わかりました!」
ナツメ「ちょっ…私熱なんか…」
83 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/27(木) 01:48:51.82 ID:z4F3LBxo0
レッド「布団かぶせてあったかくして…」
ナツメ「そんなことしなくてもいいよ」
レッド「いいからいいから、困ってるのにほっとけないでしょ」
レッド「そういやさっき先生が来る前何を言ってたっけ?」
ナツメ「えっそのー…い、今はいいかな」
レッド「えー気になるじゃん」
ナツメ「恥ずかしい…」
レッド「?」
レッド「嫌ならいいけど…」
84 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/27(木) 01:49:20.16 ID:z4F3LBxo0
数時間後
コンコン ガチャ
クロイロ「お楽しみ中失礼しまーす」
クロイロ「もうすぐイッシュ地方につきます」
クロイロ「ここからは数人が小型艇で行くことになり私とお前が組むことになりました」
レッド「え、なんで俺が先生と?」
レッド「それに先生がいなくなったら誰がナツメを」
クロイロ「別に医者は私だけじゃないし、その子専属ってわけでもないからね」
クロイロ「私が出ている間は別の女性の医者が代わりに来ます」
レッド「じゃあなんで先生も出るんですか」
クロイロ「最初私はトレーナーとしてサカキ様に認めてもらいここに入ったんです」
クロイロ「そこらのジムリーダーより強いと自負しています」
85 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/27(木) 01:50:00.90 ID:z4F3LBxo0
レッド「…ここに入ったからには従うしかないか」
レッド「何日ぐらいで戻ってくるんですか」
クロイロ「たしか3日ほどです」
レッド「わかった先生、行きましょう」
レッド「じゃあ行ってくるよ」
ナツメ「気をつけてね」
レッド「うん、戻ったらあの話の続き聞かせてね」
ナツメ「え、あの話?」
レッド「そう、サカキの部屋から出た後に言ってたあれだよ」
レッド「結局恥ずかしいって言ってて聞いてなかったからさ」
86 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/27(木) 01:50:38.88 ID:z4F3LBxo0
クロイロ「はい、じゃあこの船で行くから、乗って」
レッド「あの…俺たち二人だけで行くんですか」
クロイロ「そうだけど、どうかしましたか」
レッド「いや、俺一応幹部って聞いてたんですけど」
クロイロ「はい」
レッド「下っ端とかいないんですか…」
クロイロ「いないです」
クロイロ「早く乗ってください、私が運転しますから」
レッド「……」
87 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/27(木) 01:51:45.34 ID:z4F3LBxo0
レッド「俺たち以外にもいっぱい行ってるんですね」
クロイロ「ええ、私たちの方がたまたま二人だったというだけです」
レッド「そーですか…」
クロイロ「あっ、あれです見えますか?」
クロイロ「あそこが私たちの目的地のサザナミタウンです」
レッド「なんていうか、まるでリゾート地みたいだな」
レッド「さすがにこんなところ狙わないんじゃないか」
クロイロ「いえ、昼間ならバカンスの人が多く集まります」
クロイロ「そんなところを襲えば被害は大きいです」
クロイロ「イッシュ地方自体の被害が少なかったから狙われなかっただけでしょうね」
レッド「……」
88 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/27(木) 01:52:41.85 ID:z4F3LBxo0
クロイロ「さて、早いところホテルを決めましょう」
レッド「あの、俺今回の作戦何も聞いてないんですけど」
クロイロ「簡単に言えば監視です」
クロイロ「3日後には交代が来てそのまた3日後に交代…これの繰り返しです」
レッド「それだけ?」
クロイロ「はい、ですがこの街が次のターゲットの可能性が一番高いです」
レッド「大丈夫なのかな…」
クロイロ「捜索の方は別の部隊がやってます、安心してください」
レッド「そうですか…」
89 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/27(木) 01:54:02.60 ID:z4F3LBxo0
レッド「じゃあ早いとこ探しましょう」
クロイロ「いえ、その前に面倒なのが来たみたいですね」
シロナ「ドラゴンダイブ」
ドーン
レッド「っぶねえー」
クロイロ「シンオウチャンピオンシロナ、それにイッシュ四天王カトレア」
クロイロ「たぶんお前の指名手配の件でしょう、こんなに早く見つかるなんて」
シロナ「レッド君、おとなしく捕まりなさい、これ以上罪を重ねないで」
レッド「なんでシンオウのシロナがここにいるか知らねえけど、捕まるわけにはいかねえんだよ」
90 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/27(木) 01:55:06.00 ID:z4F3LBxo0
クロイロ「この街に別荘もってるからたまに来てるんですよ」
クロイロ「春夏はほとんどここで過ごしてるし、しかも理由は片づけなくていいからというバカみたいな理由」
クロイロ「カトレアと共有の別荘だから毎日執事さんたちが掃除してくれるって言ってるんですよ」
レッド「詳しいんですね…」
カトレア「もしかしてあなたクロナねえさまですか…?
シロナ「クロナ!?あんたクロナなの!?」
レッド「あの…クロナって?」
クロイロ「私の名前よ」
レッド「そんな名前だったんですか」
91 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/27(木) 01:55:34.73 ID:z4F3LBxo0
レッド「で、あの二人とはどういう関係で」
クロイロ「シロナとは姉妹、私が妹です」
レッド「誰かに似てると思ったらシロナか…どうりで…」
クロイロ「カトレアとは同じところで超能力を学びました」
レッド「へー…」
レッド「あの、超能力って」
クロイロ「ナツメだって使うでしょ、あれですよ」
レッド「いや、そうじゃなくて、先生が超能力を使うなんて初耳なんですけど」
クロイロ「それは言ってないからですよ、当然です
92 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/27(木) 01:56:38.59 ID:z4F3LBxo0
シロナ「クロナ、あんた今までどこ行ってたのよ!」
シロナ「おばあちゃん心配してたよ」
クロイロ「おばあちゃんにはたまに電話してるわよ」
クロイロ「それよりもおばあちゃんが心配してるのはお姉ちゃんのほうでしょ」
クロイロ「お姉ちゃんは昔っからほんっとなんにも変わってない、特にだらしないところが」
クロイロ「見た目は大人、頭脳はまあ大人、精神年齢は幼稚園ぐらいだもんね」
シロナ「そんなわけないでしょ、もっと上よ!」
クロイロ「初めておあばちゃんの親戚の家に行ったときなんか私が姉でお姉ちゃんが大きい妹だって思われてたぐらいだったし」
クロイロ「カトレアも最初そう思ったでしょ」
カトレア「えっ」
カトレア(姉妹で言い合ってると思ったのに巻き込まれた…)
93 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/27(木) 01:57:08.24 ID:z4F3LBxo0
シロナ「私の方がどう見ても上だったでしょ、ねえカトレア」
クロイロ「いやいや、お姉ちゃん子どもっぽいもん間違えてもしょうがないよ、ねえカトレア」
カトレア「そのー…た、立ち話もなんですし、とりあえず中に入って話ませんか」
シロナ「そうね…」
クロイロ「いいでしょう…」
レッド「…あの、俺は」
クロイロ「お前も来るんですよ」
レッド「はい…」
94 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/27(木) 01:58:11.59 ID:z4F3LBxo0
2時間後
シロナ「あれ〜もう空じゃらいの〜、新しいの持ってきれ〜」
クロイロ「お姉ちゃんはおしゃけよわいにょに、いっぱいにょんで、まったくこどもみたいね〜」
シロナ「あに〜、あんたの姉だぞ〜」
クロイロ「でたそれ!お姉ちゃんいっつもわらしが姉らからって、わらしになんでも押し付けて」
クロイロ「8さいぐらいのときに留守番してたときに料理をおしつけてきたり」
クロイロ「片づけなんてお姉ちゃんやっらことないでしょ、全部わらしがやってあげれらし〜」
シロナ「私らっれあんたに勉強おしえらり、ポケモンのことらんれれんぶ私からじゃないの」
95 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/27(木) 01:58:52.58 ID:z4F3LBxo0
レッド「まあまあ二人ともちょっと落ち着きなよ」
シロナ「だいたいれ〜れっろ君があんらことやらなからっね〜」
レッド「酒くさっ、何言ってるかほとんどわかんないし」
レッド「それに先生あんたまでそんなになって」
クロイロ「いーらないれすか、私はお姉ちゃんと違って強いんですから〜」
レッド「あんたも十分酔ってるよ」
クロイロ「よってらいれすよ、ためしにベッド行きますか〜?」
レッド「なんでだよ!」
シロナ「じゃあわらしとは〜」
レッド「なんで入ってくんだよ!」
96 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/27(木) 01:59:28.50 ID:z4F3LBxo0
ポカッ ポコッ ドサドサ
カトレア「二人ともふざけすぎです」
カトレア「コクラン、お二人を寝室へ」ポンポン
コクラン「はっ」シュッ
カトレア「さて、レッドさん…あなたは本当にやってないんですか」
レッド「ああ」
カトレア「わかりました、その言葉信じます」
カトレア「コクラン、レッドさんの寝室の用意を」
コクラン「はい、かしこまりました」
レッド「…そんな簡単に信じるのか?」
カトレア「はい、あなたは嘘を言っていません、これでも少しは超能力を使えるんです」
97 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/27(木) 02:00:10.66 ID:z4F3LBxo0
翌日
コクラン「レッド様、おはようございます」
レッド「あ、おはようございます…」
レッド(寝てる間に捕まえられるんじゃないかとちょっと思ったけど何にもなかったな…)
コクラン「いかがなさいましたか?」
レッド「いえ…何も」
コクラン「でしたら朝食の用意ができております、どうぞあちらへ」
98 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/27(木) 02:00:43.52 ID:z4F3LBxo0
昼
レッド「先生が起きてこないと動くに動けねえよな」
カトレア「お二人ともかなりお酒を飲まれていたようなので当分は起きてこられないかもしれませんね」
レッド「似たもの姉妹だな」
カトレア「……」ぴくっ
カトレア「何かきます」
レッド「何かってなに?」
カトレア「おそらくこれは…」
ドーン
99 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/30(日) 00:35:26.72 ID:8oQWW+6M0
レッド「俺の偽物か」
レッド「よし」
カトレア「アタクシも行きます」
カトレア「コクラン、用意を」
レッド「あっちの方が騒がしい、逃げられないうちに行って俺のを返してもらわねえとな」
カトレア「コクラン、何をしているのです、車を」
コクラン「はい」
レッド「この距離だと走った方が速いと思うけど…」
100 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/30(日) 00:36:25.15 ID:8oQWW+6M0
ラムダ「ラプラス冷凍ビーム、カビゴンのしかかり」
ラムダ「ふははは、イッシュのジムリーダーもこの程度か」
カトレア「すでに何人かのジムリーダーが戦っているようですがかなり押されてますね」
レッド「よし、いこう」
カトレア「待ってください、今あなたが行けばジムリーダーたちは混乱し、あの偽物には逃げられる可能性があります」
レッド「じゃあどうすれば」
カトレア「二つ作戦があります」
カトレア「一つ目はジムリーダーが全滅するのを待つ」
101 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/30(日) 00:38:32.46 ID:8oQWW+6M0
カトレア「ですがこれは普通に考えてなしです」
カトレア「もう一つは最初にアタクシとコクランがいきます」
カトレア「チャンスを見計らって合図を出します」
カトレア「そうですね…偽物という言葉を合図にしましょう」
カトレア「そんなことを言われれば相手は一瞬でもひるむはずです」
カトレア「その瞬間にあなたが攻撃」
カトレア「ひるんだ瞬間なら確実にあなたが勝ちます」
レッド「わかったけど、最初からそれ言って一つ目言う必要なかったんじゃ…」
カトレア「いつ言うかはわからないので油断しないでくださいね」
レッド「…あれ、怒った?」
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