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ナツメ「レッドが指名手配!?」
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115 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/30(日) 00:58:15.17 ID:8oQWW+6M0
シロナ「今までリーグのチャンピオンについてたのにあの子の言ってることが本当かどうかも判断できないなんて」
シロナ「あの子を信用してないわけじゃないけど…」
シロナ「リーグの偉いやつらか…ここで考えてるよりは…」
シロナ「……」ピッピッピ プルルルル
男「もしもし」
シロナ「もしもしシロナです、レッド君のことについてなんですが」
男「どうした、見つけたのか?」
シロナ「はい、見つけはしましたが、どうやら事件はレッド君の偽物が起こしていたようです」
シロナ「すぐに偽物の方を見つけだし…」
男「いや、本物を見つけたというならそちらを拘束しろ」
シロナ「えっ…本物を!?なぜですか、偽物とわかったんですから本物のレッド君には協力してもらった方が…」
116 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/30(日) 00:59:38.49 ID:8oQWW+6M0
男「そもそも君は偽物と言ってるが、そんなものは存在しないんじゃないのか」
男「レッドが複数人いるとは聞いていない」
シロナ「私を信用できないんですか!私だけじゃありません、他にも目撃者はいます」
男「では誰が見たのかね」
シロナ「誰が見たか…なぜそれを言う必要が、私が嘘をついてるとでも…」
シロナ「とにかく私は偽物の方を」
男「シロナ君、これでも私は忙しいんだ、本物偽物に関わらず捕まえろ、以上だ」プチッ ツーツー
シロナ「あっもしもし!?もしもし!」
117 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/30(日) 01:00:14.54 ID:8oQWW+6M0
シロナ「3人に電話して3人ともレッド君を…」
シロナ「でもおかしい…あんな答え方したら誰でもリーグに対して不思議を持つのに」
シロナ「私にそう思われても問題ないと…?」ガチャ
レッド「あ」
シロナ「えっ」
レッド「……」ぶりぶりっ
レッド「……」
シロナ「……」バタンッ
シロナ「何も見てないから!」ダダダッ
118 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/30(日) 01:00:56.61 ID:8oQWW+6M0
クロイロ「お姉ちゃんどうしたの?珍しく難しい顔して」
シロナ「珍しくってのは余計よ、これでも難しい考え事はよくするんだから」
プルルルルル
シロナ「あ、ごめんね」
シロナ「…理事長」
シロナ「はい、シロナです…」
男「シロナ君、私だ」
シロナ「なんでしょうか」
男「君今どこにいるのかね?」
シロナ「イッシュ地方です」
119 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/10/30(日) 01:02:00.53 ID:8oQWW+6M0
男「イッシュか…そうか、ではすぐにイッシュのリーグに向かってくれんか」
男「イッシュ以外の者は画面越しになるが理事会のメンバーが話したいそうだ」
シロナ「わかりました…」
ガチャ
シロナ「あっ」
シロナ(そうか、私から情報を聞き出して、そして口止めをする気か…)
シロナ「私ちょっとポケモンリーグ行ってくるね」
カトレア「シロナさん、今の電話理事長って何があったんですか」
シロナ「うん…呼び出されちゃった」
シロナ「クロナ、カトレアをお願いね」
シロナ「あとレッド君によく見えなかったから気にしないでって言っておいて」
120 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/10/31(月) 21:23:17.94 ID:sGqzRnmso
唐突なボーボボ
121 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/11/02(水) 01:22:22.18 ID:sZIwULMl0
イッシュリーグ
アイリス「あれ、もしかしてシロナさん?」
シロナ「アイリスひさしぶりね、大きくなって」
アイリス「今日はどうしたの?」
シロナ「大人のお話をしにね」
アイリス「大人のお話?」
シロナ「そう」
男「お待ちしておりましたシロナ様、さあこちらへ」
アイリス(あの人、普段出てこないはずなのに…なんでシロナさんと?)
アイリス(ちょっと見てみよー)
122 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/11/02(水) 01:22:54.57 ID:sZIwULMl0
男「こちらの部屋でみなさんがお待ちです」
アイリス(あの部屋は!…なんの部屋だっけ?)
男「その前に今所持しているボールをすべて預からせていただきます」
男「それと」ガチャン
シロナ「手錠…?」
シロナ「こんな女一人にずいぶんと用心なことですね」
男「念のためです」
アイリス(えー!なんなの!シロナさん一体何したの!)
男「では中へどうぞ」
アイリス(聞こえるかな…)こそこそ
123 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/11/02(水) 01:24:13.81 ID:sZIwULMl0
男「よく来たねシロナ君」
男「わざわざ呼び出してすまないね」
シロナ「いえ、話なら短くお願いします」
男「まあそうあわてるな」
シロナ「私も暇ではないんです」
男「怒るな、何が不満だ」
シロナ「せっかく来たというのにボールをとられたうえにこんなものをつけられればそうなります」
男「えらく強気だな、今君はどういう状況かわかっているのかね」
男「いや、シロナ君の言うことも確かだ、余計なことを話す必要もないしな」
シロナ「あと発言回数も減らしてください」
シロナ「私以外は『男』になってるんで誰が話しているかよくわかりません」
124 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/11/02(水) 01:24:56.30 ID:sZIwULMl0
男「では私が話そう」
シロナ(結局『男』…)
男「君はレッドを見つけたのかね」
シロナ「はい」
男「君がレッドの偽物も見つけたと言っていたらしいね」
シロナ「はい」
男「先に見つけたのは本物か?偽物か?」
シロナ「本物の方です」
男「戦ったのか?」
シロナ「いいえ」
125 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/11/02(水) 01:25:40.35 ID:sZIwULMl0
男「我々の命令はレッドを捕まえること」
男「見つけたのならすぐに戦い、倒せばいいだろう」
男「今のやつはピカチュウのみ、君なら勝てるはずだろ」
男「なぜその時点でそうしなかった」
シロナ「レッド君があのようなことをするとは思えなかったので」
男「我々を疑っているのか?」
シロナ「はい、私はあなたがたよりレッド君を信じます」
男「我々の命令は絶対、それに逆らうとは重罪だぞ」
シロナ「構いません、あなたたちはもう信用するに値しませんし」
126 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/11/02(水) 01:27:43.25 ID:sZIwULMl0
シロナ「今回の事件もすべてあなたたちの仕業だとわかりましたから」
男「なに?」
シロナ「報告にあったレッド君はフシギバナなどのピカチュウを除いた5匹を使っている」
シロナ「なのにピカチュウのみを持ったレッド君を倒すというのはおかしいんじゃないでしょうか?」
男「ふぅん、たしかにそうだ」
男「まあ君をここに呼んだ時点で消すことになっている、気づいたとこで関係ない」
シロナ「まあ電話しただけで消すなんて、物騒なこと」
男「安心したまえ表から消えてもらうだけだよ、くさい飯を食ってもらうことになるがな」
男「シロナ、君はチャンピオンの称号剥奪のうえ地下監獄最下層…」
男「待ってくれ」
127 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/11/02(水) 01:28:36.78 ID:sZIwULMl0
男「なんだ、今は私が話しているのだぞ」
男「まあいいではないか、シロナ君の罪をなしにしてもよいぞ」
シロナ「えっ?」
男「ただし、一生私のペットになってもらうがな」
男「断れば、そうだな…薬漬にしてAVにでも出すか?」
男「はは、それはいい、なら私のとこに来るといい、餌もいいものを出してやるぞ」
男「しかし刑を勝手に変えるというのは…」
男「ならお前はいらんというのだな」
男「いや、ほしい」
128 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/11/02(水) 01:29:59.25 ID:sZIwULMl0
サザナミタウン
クロイロ「大変!このままじゃお姉ちゃんの大事なものが」
レッド「盗聴器なんていつの間に」
クロイロ「お姉ちゃんがトイレに行く前」
クロイロ「私助けに行く、お姉ちゃんをほっとけない!」
カトレア「アタクシも行きます」
クロイロ「それはだめ、お前も危険な目にあう」
カトレア「ですが」
レッド「じゃあ俺が一緒に行くよ、俺はもう指名手配されてるし今更あいつらに歯向かったとこでなんも変わらんしな」
レッド「カトレアちゃん、だから…」
クロイロ「テレポート」
129 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/11/02(水) 01:30:26.19 ID:sZIwULMl0
イッシュリーグ
アイリス(詳しくはわかんないけど、シロナさんが)
アイリス(とにかくこんなことやめさせないと)
男「そこで何をしておいでですかな」
アイリス「うわっ」
男「レパルダス、取り押さえろ」
ガタンッ
アイリス「いたっ」
男「なにごとだ」
男「申し訳ありません、立ち聞きをしていた者がいましたゆえ」
130 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/11/02(水) 01:30:56.40 ID:sZIwULMl0
シロナ「アイリス!」
アイリス「へへ、シロナさんを助けようとしたら捕まっちゃった」
男「アイリス君、そこで何を?」
アイリス「さっき立ち聞きって言ってたじゃん」
男「レパルダス!」
アイリス「いたた!ごめんなさい!立ち聞きしてました!」
アイリス「それよりこれはなんですか!さっきまでの話は…」
男「やれやれイッシュのチャンピオンにまで知られてしまったか」
男「そっちも拘束しろ」
131 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/11/02(水) 01:31:52.70 ID:sZIwULMl0
シロナ「待ってください、アイリスは関係ないでしょ!」
男「では先ほどの条件をのめばアイリス君は見逃してやろう」
シロナ「くっ…わかりました…」
シロナ「どうぞ好きにしてください…」
男「よし、ではシロナ君は私が」
男「何を言う私がもらうと言ったであろう」
レッド「まあまあ喧嘩しないで、ここは俺がもらうってことで」
男「なんだと、あとから入ってきておいて…って貴様はレッド!」
132 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/11/02(水) 01:32:42.00 ID:sZIwULMl0
男「レッドと…シロナ!?」
シロナ「二人ともなんで?」
クロイロ「お姉ちゃんピンチだったでしょ」
シロナ「いやでも」
クロイロ「いいからお姉ちゃんは下がってて」
レッド「これってシロナのボールだよね」
男「っな!お前いつの間に!」
男「何をしているレッドがいるのだぞ!はやくなんとかしろ!」
レッド「これさっき見つけた爆発寸前のマルマイン」ぽいっ
クロイロ「はーいみんな集まってーテレポートしまーす」
133 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/11/02(水) 01:34:00.41 ID:sZIwULMl0
サザナミタウン
アイリス「ここは…?」
カトレア「みなさん、よかった」
シロナ「戻ってきたのね…」
アイリス「あの…なにがなんだか、それにシロナさんが二人」
クロイロ「えーとアイリスちゃんですね、説明がめんどうなのでお前はカトレアと行動してください」
クロイロ「そして二人とも隠れておくように」
クロイロ「お姉ちゃんはどうする?チャンピオンじゃなくなって投獄刑寸前だったよね」
シロナ「…すきにしなさい」
クロイロ「はーい」ビシッ
シロナ「え…」
134 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/11/02(水) 01:34:37.35 ID:sZIwULMl0
シロナ「ええーーーっなんで縛られてんの!それにこの縛り方…」
クロイロ「だってお姉ちゃん実はかなりのドMでしょ、縛られてる方がうれしいかと思って」
クロイロ「ちょうど手錠もつけてるし」
シロナ「何がちょうどなの…」
シロナ「レッド君助けてよ〜」
レッド「いーんじゃない?似合ってるよ」
シロナ「誰も似合うか聞いてないでしょ!」
クロイロ「じゃあ私たちは一度本部に戻ります、レッドお姉ちゃんを運ぶの手伝ってください」
レッド「はーい」
135 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/11/02(水) 01:35:25.05 ID:sZIwULMl0
ロケット団本部
シロナ「おっきな船ねー、中もきれいだし」
クロイロ「ここ、サカキ様に失礼のないようにね」
シロナ「あのね、私だって一般常識ぐらいもってるわよ」
コンコン
サカキ「誰だ」
クロイロ「クロナです」
サカキ「入れ」
クロイロ「失礼します」
ガチャ
136 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/11/02(水) 01:36:09.18 ID:sZIwULMl0
サカキ「レッドの偽物…ラムダと戦ったようだな、報告は聞いている」
サカキ「成果を聞こう」
クロイロ「はっ捕虜を一人」
シロナ「捕虜?」
レッド「捕虜…」
シロナ「え、もしかして私…?」
クロイロ「それ以外誰がいるの」
シロナ「いや捕虜って!」
クロイロ「好きにしなさいって言ってなかったっけ?」
137 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/11/02(水) 01:39:05.25 ID:sZIwULMl0
クロイロ「はい、お姉ちゃんの団員服」
シロナ「え?なんで私だけ」
クロイロ「何が?」
シロナ「だってあんたもレッド君も着てないじゃん」
クロイロ「そりゃ私は医者だから白衣なの」
シロナ「それ白衣じゃなくて私の服の白バージョン…」
レッド「俺はなんか…うん」
シロナ「理由ないじゃん」
レッド「じゃあシロナ着替えるみたいだし、俺ナツメのとこいるわ」
クロイロ「あ、レッド、取り返したラプラスとカビゴンを検査しておくのを忘れてました、機械で操られていたので何かあるかもしれませんから」
レッド「じゃあお願いします」
138 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/11/02(水) 01:40:54.74 ID:sZIwULMl0
コンコン ガチャ
レッド「ナツメー?」
ナツメ「レッド!おかえりー!」がばっ
レッド「えっ動いて…って浮いてね?」
ナツメ「だって私超能力者だよ、浮翌遊ぐらい簡単よ」
レッド「そうなんだ…あのそれより、なんていうかひっつきすぎじゃ…」
レッド「胸が…」ぼそっ
ナツメ「ん?」
レッド「いやなんでも…」
139 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/11/02(水) 01:43:15.66 ID:sZIwULMl0
クロイロ「レッド、入ります」
レッド「あっ」
シロナ「ほんとにナツメも…ってナツメもこの服着てないじゃん」
シロナ「ていうか抱きついて、二人ってそういう関係だったの?」
ナツメ「いやっそういうわけじゃ…」
ナツメ「な、なんでシロナがここにいるの」
クロイロ「はい、もういいです」
クロイロ「ナツメ、あなた安静にしてろって言いましたよね」
クロイロ「浮翌遊までして、治す気あるんですか」
ナツメ「ごめんなさい…」
140 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/11/02(水) 01:44:37.19 ID:sZIwULMl0
シロナ「あんたの超能力ならパッと治せるんじゃないの」
クロイロ「素人は黙っとれ」
シロナ「!」ガーン
シロナ「この子はこんなこと言う子じゃないかったのに…」ぼそぼそ
クロイロ「ナツメはわかってると思うけどいくら私の超能力はないものを出すことはできません」
クロイロ「そしてお前を完全に治すにはお前の体力も完全である必要があります」
クロイロ「なのに浮翌遊とかしてー!寝てろ馬鹿者!」
ナツメ「すいません、すいません」
141 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/11/02(水) 01:46:02.35 ID:sZIwULMl0
レッド「あの先生、何かあったんじゃ?」
クロイロ「ああ、そうそう」
クロイロ「レッドの部屋お姉ちゃんに貸してあげてもらえませんか」
レッド「え?」
クロイロ「お願いします」
レッド「まあいいですけど…あれ、じゃあ俺シロナと同じ部屋?」
クロイロ「それはやめた方がいいと思います」
クロイロ「お姉ちゃんはかたづけが全くできない人だからです」
クロイロ「子どものときから片づけしているの見たことないぐらいです、全部私にやらせてました」
シロナ「違うわよ、かたづけようと思うのが遅いだけで、そう思う前にかたづけちゃうんじゃない」
クロイロ「この女は嘘をついてます、現に自宅は常に散らかってます」
142 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/11/02(水) 01:47:15.34 ID:sZIwULMl0
クロイロ「お姉ちゃんがせめて人並に整理整頓ができれば私と同じ部屋でいいのですが」
クロイロ「部屋の半分は医務室でもあるのでお姉ちゃんみたいな人が生活すると困るんです」
レッド「わかりました、で俺の新しい部屋は?」
クロイロ「ここを使ってください」
レッド「でもここナツメの…」
クロイロ「こんなこともあろうかと実はこの部屋少し広いんです」
クロイロ「二人ともお互いが大嫌いだというのなら、人が寝泊りできるような部屋があるか探してみますけど」
レッド「お、俺に問題はないけど…ナツメは…?」
ナツメ「私も…レッドが嫌じゃないなら…一緒の部屋でも…」
143 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/11/02(水) 01:48:16.19 ID:sZIwULMl0
レッド「……」
ナツメ「……」
レッド「ケガ痛まなかった?」
ナツメ「うん」
レッド「ごはんちゃんと食べてた?」
ナツメ「うん」
シロナ「レッドのことずっと考えてた?」
ナツメ「うん…え?」
レッド「なんでいんの」
シロナ「暇だったからーてへ」
144 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/11/02(水) 01:48:56.72 ID:sZIwULMl0
シロナ「だってクロナは一応あれでも医者だから、その仕事しないといけないし」
シロナ「一人でもいるのも退屈だし」
シロナ「勝手に部屋に入ってもよさそうなのはどこかな〜ってかんがえたら、ここだったわけ」
ナツメ「いや勝手に部屋に入ってもいいってそんなとこ自分の部屋以外ないでしょ」
シロナ「まあ本人も反省してるみたいなんで許してあげてくださいな」
レッド「お前のことだろ」
レッド「…こいつ酒飲みすぎてゲロはいてたんだよ」
ナツメ「えぇ…」
シロナ「それ確実に今言う必要ないよね!?」
145 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/11/02(水) 08:27:09.08 ID:kfPi31n70
メール欄にsaga(sageじゃない)って入れると浮翌遊にならなくなるはず
146 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/11/05(土) 23:15:36.73 ID:r58Yrym80
>>145
ありがとうございます
147 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/11/05(土) 23:16:11.84 ID:r58Yrym80
3日後
クロイロ「うん、これなら完全回復できますね」
ナツメ「よかった」
クロイロ「そうですね、もっとおとなしくしてれば、早く治せたんですけどね」
ナツメ「それは…すいません…」
クロイロ「……」ピーン
クロイロ「はい、もういいですよ」
ナツメ「えっもう…」
クロイロ「はい、足も使えますし、体の傷もすべて消えました」
ナツメ「先生の超能力すごいですね…」
148 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/11/05(土) 23:16:53.30 ID:r58Yrym80
ナツメ「あれ、普通に動ける」
クロイロ「あたりまえです」
ナツメ「いや、けっこう寝たきりだったからちょっと衰えたりするのかなと思って」
クロイロ「私が治療するからには完全回復させます」
クロイロ「どんな怪我でもリハビリとかさせません」
クロイロ「ただでさえ時間がないんですからそんなことに時間をかけれません」
ナツメ「そんなこと…」
ナツメ「あ、とにかくありがとうございました、私レッドのとこに戻りますね」
149 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/11/05(土) 23:17:24.74 ID:r58Yrym80
クロイロ「待ってください」
クロイロ「これを、忘れるところでした」
ナツメ「これってレッドの…」
クロイロ「はい、取り付けられてた機械もすべて取り除くことができました」
クロイロ「レッドに返しておいてください」
ナツメ「わかりました」
150 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/11/05(土) 23:18:15.32 ID:r58Yrym80
レッド「もう大丈夫みたいだね」
ナツメ「うん」
ナツメ「あとこれ」
レッド「おおカビゴンにラプラス!」
レッド「ありがとうナツメ」
ナツメ「お礼なら先生に言って、私届けただけだし」
レッド「せんせー!ありがとー!だいすきー!」
ナツメ「……」
151 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/11/05(土) 23:18:52.00 ID:r58Yrym80
シロナ「呼んだ?」
ナツメ「呼んでない」
レッド「どっちかていうと先生の方だから」
シロナ「まあまあ」
レッド「まあまあじゃねえよ、当たり前のように毎日きやがって」
シロナ「だって暇なんだもん」
ナツメ「たしかに暇ね、ロケット団って何するのかしら」
レッド「人のポケモン奪う…いや今は違うのか…?」
ナツメ「そんなことしてたの!?」
シロナ(そうか、ジムリーダーたちはロケット団に関わらないようにされてたから何も知らないのか…)
シロナ「私も知らないけど」ぼそっ
152 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/11/05(土) 23:20:08.23 ID:r58Yrym80
ナツメ「でも少なくともあなたみたいに酒ばっか飲むことではないわね」
シロナ「お酒の何が悪いっての!」
シロナ「こういうのはね昼間っからのむのが一番おいしいのよ」
レッド「この前はそれで吐いてたじゃねえか」
シロナ「あれはまあ…クロナとも久しぶりに会ったし…飲みすぎたっていうか…」
シロナ「そんなことより二人ものみなさいよ」
ナツメ「いらないわよ」
レッド「俺一応まだ未成年だから」
シロナ「それじゃあレッド君は仕方ないか」
シロナ「ナツメだけでものみなさい」
ナツメ「だからいらないって」
153 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/11/05(土) 23:20:49.37 ID:r58Yrym80
シロナ「なんで?」
ナツメ「今はそういう気分じゃないだけ」
ナツメ「逆になんでそんな呑気なの?」
ナツメ「チャンピオンじゃなくなって、ロケット団に入ってるのよ」
シロナ「そーねー…チャンピオンじゃなくなったからこそ、こんな呑気なのかもしれない」
シロナ「私はねあんなことがあったからもうリーグのことを正しいとは思えないの」
シロナ「かといってロケット団も正しいとは思わない」
シロナ「二人はどう思う?」
レッド「……」
ナツメ「……」
154 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/11/05(土) 23:23:10.14 ID:r58Yrym80
シロナ「二人もよくわかんないでしょ」
シロナ「はっきり言ってどうでもいい」
シロナ「そういう考えしてるからかもね」
シロナ「そして暇で何をしようかと思って、そうだお酒をのもうってなったの」
レッド「なったのじゃねえよ」
シロナ「あんたたちも難しいことは考えなくていいと思うよ」
シロナ「ボスの最終的な目的が何かは知らないけど今のリーグと戦わないといけないのは確か」
シロナ「そうなったらそうなったで、その時考えればいいんだから」
シロナ「だらだらと言ったけど要約すると、とりあえずのめ!」
レッド(駄目だこいつ…早くなんとかしないと…)
155 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/11/05(土) 23:23:48.18 ID:r58Yrym80
シロナ「ほれほれ」
ナツメ「わかったわかった、一口だけよ」
シロナ「レッド君にはミックスオレ」
レッド「俺のジュースなら冷蔵庫入ってるからいいよ」
シロナ「遠慮しないの!」
レッド「なんでやたらとそれすすめるんだよ」
ナツメ「あれ?」
レッド「どうしたの?」
ナツメ「いや…なんだろ、これ普通のお酒よね?」
シロナ「普通じゃないお酒って何よー、あんまり好みじゃなかったー?」
156 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/11/05(土) 23:25:06.16 ID:r58Yrym80
シロナ「私トイレ行ってくる、これすきに食べてていいから」
レッド「この部屋の使えよ、どこ行くんだ?」
シロナ「これは自分の部屋で」
レッド「自分の部屋って元は俺の部屋じゃねえか」
レッド「なあ?」
ナツメ「……」
レッド「どうしたの、顔真っ赤だよ、そんなに酒に弱かったっけ?」
ナツメ「わからない…なんだか体がアツい…//」
レッド「熱いの?じゃあ冷房つけようか」
157 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/11/05(土) 23:26:11.43 ID:r58Yrym80
レッド「えーっとリモコンは…」
ナツメ「ねえレッド…」
レッド「ん?」
ナツメ「……」ぺろっ
レッド「うわわっ」どさっ
レッド「いた〜…なにすんのさ…」
ナツメ「…ごめん…じゃあお詫びに」ガバッ チュッ クチュ レロレロ
レッド「んんっ!?んーーーっ!」
レッド「んんん!!」バシバシ
158 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/11/05(土) 23:27:02.22 ID:r58Yrym80
レッド「ぷはっ…」
レッド「……」
レッド「あっ…ど、どうしたんだよ!?急に」
ナツメ「嫌だったの…?ごめんなさい…」
レッド「そそ…そうじゃなくて…初めてだったから、ちょっと驚いて…」
ナツメ「レッドのはじめてになれた…」
レッド「てか、なんでこんな…」
ナツメ「…脱いで」
レッド「へ…?」
ナツメ「服脱いで」
レッド「???」
159 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/11/05(土) 23:27:37.95 ID:r58Yrym80
ナツメ「いいから脱ぎなさいっての!」グイッ
レッド「おいおいおい!やめ…おかしい!おかしいって!」
レッド「ナツメ酔ってるの!?」
ナツメ「もーレッドが脱がないなら私が」
レッド「それもダメ!やめなよ!どうしちゃったんだよ!」
レッド「はっ…」チラッ
シロナ「……」にやっ
シロナ(一発やっとけ!)グッ
レッド(クッ…クソババアァァー!なんかナツメにやりやがったな!)
レッド「もしかしてさっきの酒か?いや…そんなこと今はどうでもいい、ナツメを止めないと」
160 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/11/05(土) 23:28:28.78 ID:r58Yrym80
レッド「一回落ち着こ!こんなことやったら絶対後悔するから!」
ナツメ「私のこと嫌いなの…」
レッド「そんなわけない、むしろ大好きだからこそ止めてるの!」
ナツメ「……」
レッド(止まった?わかってくれたのかな…)
ナツメ「私が脱いだらあなたも脱ぐよね?」
レッド「全然わかってなかったー!」
レッド「絶対だめだから!」
ナツメ「服ひっぱんないでよー、脱げないでしょ」
レッド「だから脱がさないようにしてんの!」
161 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/11/05(土) 23:29:17.64 ID:r58Yrym80
ナツメ「もー、こうなったらスリーパー!」
ナツメ「レッドを眠らせて襲うわよ」
スリーパー「リョーカイ」
レッド「ちょっと待て、お前なら今のナツメが普通じゃないってわかるだろ」
スリーパー「タシカニ」
レッド「眠らせるのはナツメの方だ!」
ナツメ「あなたは私のポケモンでしょ、レッド方よ」
レッド「ナツメ」
ナツメ「レッド」
レッド「ナツメ!」
ナツメ「レッド!」
スリーパー「エエット…モウドッチモネムレ!」
スリーパー「ソシテジブンデモドル」シュポン
162 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/11/05(土) 23:30:06.44 ID:r58Yrym80
シロナ「これで二人はくっついたわね」
シロナ「クロナとの勝負は私の勝ち、ロケット団入って初めて楽しかった」
シロナ「こういうのは素早く直接やるのが一番いいのよね」
シロナ「ん?」
ハンサム「……」こそこそ
シロナ「ねえそこで何してるの?私の部屋なんだけど」
ハンサム「うわっ」びくっ
163 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/11/05(土) 23:32:12.95 ID:r58Yrym80
ハンサム「シ、シロナさん!?」
ハンサム「シンオウチャンピオンのシロナさんですよね」
シロナ「あなたは?」
ハンサム「わたしですよ、国際警察のハンサムです」
シロナ「はんさむ…?」
ハンサム「ちょっと待ってください、変装ときますから…」
ハンサム「ほら」
シロナ「ああ、ギンガ団のときの!」
ハンサム「はい」
164 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/11/05(土) 23:32:50.91 ID:r58Yrym80
ハンサム「あのロケット団が再び動き出しているという情報が入り、わたしが潜入捜査しているというわけです」
シロナ「そうなんですか」
ハンサム「あなたも潜入捜査ですか?ロケット団のマークをつけているようですが」
ハンサム「しかしあなたほどの有名人が変装もしないで…」
シロナ「ああ、これは私だけ特別にマークだけ」
シロナ「やっぱり私このコートが似合ってるかなと思って、これボスみたいでちょっとかっこよくないですか?」
ハンサム「似合ってますが…その…」
クロイロ「おねーちゃーん、ちょっと手伝ってほしーんだけどー」
165 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/11/05(土) 23:33:32.85 ID:r58Yrym80
シロナ「あー、いいとこにきた」
ハンサム「シ、シロナさんが二人!?」
クロイロ「ん?誰この人、こんな人ロケット団にいたっけ」
シロナ「ああ、国際警察のハンサムさん、今潜入捜査でロケット団に侵入してるんだって」
ハンサム「ちょっと、シロナさん」
シロナ「大丈夫ですよ、この子は私の妹ですから」
ハンサム「妹…どうりでそっくりなわけか」
クロイロ「てかそんなこと話してる場合じゃないでしょ」
クロイロ「侵入者なんでしょ、はやく捕まえないと」
シロナ「それもそうね」
ハンサム「えっ!?ちょっとシロナさん!これは一体…」
シロナ「ごめんなさいね、私見ての通りのロケット団員なの」
ハンサム「ええーーーっ!!」
166 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/11/05(土) 23:34:12.07 ID:r58Yrym80
コンコン ガチャ
シロナ「失礼しまーす、ボス侵入者を捕まえましたー」
クロイロ「お姉ちゃん、それじゃサカキ様に失礼でしょ」
クロイロ「すいませんサカキ様」
サカキ「そんなことはいい、侵入者とはどいつだ」
シロナ「こいつです」
ハンサム「くっ…ロケット団ボスサカキ…本当に」
サカキ「…お前国際警察か…何かの役に立つかもしれん」
サカキ「見張りと監視カメラをつけて部屋に閉じ込めておけ」
167 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/11/05(土) 23:35:04.32 ID:r58Yrym80
サカキ「それとレッドとナツメを呼んでくれ」
クロイロ「はい」
シロナ「あ、ちょっとそれは…やめた方が」
クロイロ「どうして?」
シロナ「理由は別にいいでしょ」
クロイロ「いや、よくないけど…」
シロナ「とにかく!レッド君とナツメでできることなら私とクロナでやりますから!」
クロイロ「え、私!?」
サカキ「む…わかった」
クロイロ「サカキ様!?」
168 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/11/05(土) 23:35:45.77 ID:r58Yrym80
翌日
クロイロ「はぁ〜お姉ちゃんが強かったからすぐに終わったけど、なんで私まで一緒にやらされなきゃいけないんだか…」
クロイロ「あれ、そういえばあれからレッドもナツメも見てませんね」
クロイロ「何してるんだろ」ガチャ
レッド「ぐー…」
ナツメ「すやすや」
クロイロ「……」
クロイロ「ああ、そうか…」
クロイロ「そういや昨日お姉ちゃんが『黒、僕の勝ちだ』とか言ってたけどこれのことかな」
クロイロ「ただ一緒に寝てるだけじゃん、こ…これで勝ちなんて言われてもね…」
169 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/11/05(土) 23:36:55.92 ID:r58Yrym80
クロイロ「放水開始!」
ヤドラン「ヤドジルブシャー」
レッド「ぶぱっ」
ナツメ「ぶっ」
レッド「うわっもう…なんだ…」
クロイロ「おはようございます…」
レッド「おはようご…あれ」
ナツメ「ん…」
レッド「あの…これは一体…?」
クロイロ「二人仲良く抱き合って寝ていたということですよ…」
170 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/11/05(土) 23:38:03.85 ID:r58Yrym80
レッド「俺なんも覚えてないんだけど…」
ナツメ「私も…」
クロイロ「体が治ったからさっそくやろうって考えですか…」
クロイロ「体勢からいってナツメが攻めですね…」
ナツメ「だから何も覚えてなくて…」
レッド「なんでさっきから声が小さいんですか、怖いんですけど」
クロイロ「なにか文句でも…」
レッド「ありません!すいませんでした!」
171 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/11/05(土) 23:38:36.30 ID:r58Yrym80
クロイロ「二人とも何も覚えてないというんですね」
レッド「はい」
クロイロ「ではなぜあんな寝方をしていたかというのもわからないと」
ナツメ「はい」
クロイロ「じゃあ二人はまだくっついてないんですか?」
レッド「はぁ!?」
クロイロ「付き合ってないんですか?」
ナツメ「そ…そそそういう関係じゃないですよ//」
クロイロ「いい大人が顔真っ赤にすることじゃないでしょ、そんなことで」
172 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/11/05(土) 23:39:31.80 ID:r58Yrym80
クロイロ(たぶんお姉ちゃんが何かしたんだろうけど、どうやら失敗してみたいね)
クロイロ「まだこの勝負私にチャンスがあるわ…」
レッド「何か言いました?」
クロイロ「いえ…」
クロイロ「ところで二人はお互いのことはどうなんですか」
クロイロ「何があったかわからないとはいえ抱き合うほど仲がいいんですか?」
レッド「…そんなこと言う必要ないじゃないですか」
クロイロ「ナツメのこと嫌いなんですか?」
レッド「そんなわけないでしょ…ごにょごにょ…」
クロイロ「ん?」
レッド「それより何しにきたんですか」
173 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/11/05(土) 23:40:48.16 ID:r58Yrym80
クロイロ「仕事です」
レッド「あの偽物が出たんですか?」
クロイロ「お前の偽物の組織をつぶすだけがロケット団の仕事ではありません」
ナツメ「じゃあ何を」
クロイロ「お前たちにはロケット団の戦力強化のために行ってもらいます」
クロイロ「今この船はシンオウ地方に来ています、ここで伝説・幻のポケモンを捕獲してきてください」
レッド「そんな簡単に言ってますけど」
クロイロ「まだ不確かなことですが、ポケモンリーグは今それらのポケモンを集めているそうです」
クロイロ「それを阻止し、対抗するためにも必要なのです」
174 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/11/05(土) 23:41:51.87 ID:r58Yrym80
ナツメ「でも伝説のポケモンを捕まえられたとしても操るのは難しいんじゃ…」
クロイロ「はい、ですがそんなことを言ってる間に先を越されてはこの作戦の意味がありません」
クロイロ「だからこそお前たち実力者に行ってもらうんです」
レッド「誰々が行くんですか?」
クロイロ「お前を含めた幹部ほぼ全員行きますよ」
クロイロ「連れていきたい団員の希望があれば言ってください」
レッド「…じゃあ、ナツメ」
クロイロ「と言ってますが、いいですか?」
ナツメ「うん」
クロイロ「他に希望は?」
レッド「いや、特にないです」
クロイロ「じゃあ適当に団員つけときますね、出発は今から約2時間後です」
175 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/11/05(土) 23:45:19.05 ID:r58Yrym80
2時間後
レッド「これがシンオウ地方か…」
ナツメ「伝説のポケモンって簡単に言うけどどこにいるのかしら」
シロナ「ふっふっふ、その疑問には私がお答えしましょう」
レッド「なんだシロナも行くのか?」
シロナ「そうよ、ねえねえ見て見て、私昨日の働きで認められて幹部になったの、ほら」
ナツメ「それ喜んでいいの…?」
シロナ「私はもう完全にロケット団員なの、だったら昇進は喜ぶべきことなのよ」
レッド「で、伝説のポケモンっていってもどいつを捕まえて、どこにいんの」
シロナ「じゃあレッド君たちにはギラティナをお願いしようかしら」
176 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/11/05(土) 23:46:50.94 ID:r58Yrym80
レッド「ギラティナ…」
クロイロ「これです」
ナツメ「この世の裏側にある破れた世界に生息…ってこんなポケモンどうやって」
クロイロ「ギャーギャー言わないでください」
クロイロ「お姉ちゃんは昨日時間と空間の神ディアルガ、パルキアを捕まえました」
クロイロ「お姉ちゃんにもできたんです、お前もできるでしょ」
レッド「シロナが…どうやって…」
シロナ「数年前とある組織がやったのと同じようにね…」
クロイロ「まあ、それはおいといてとにかく行きましょう、場所は私が案内します」
レッド「え、先生も俺たちと行くんですか」
クロイロ「嫌ですか?」
レッド「そんなんじゃないです…」
177 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/11/06(日) 04:56:12.98 ID:xfp/O5kV0
面白くて一気読みしてしまった。
期待してます
178 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/11/06(日) 07:54:59.85 ID:BoO/WcEtO
乙
179 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/11/09(水) 01:49:38.67 ID:Y6P3pHCd0
隠れ泉への道
クロイロ「この先の洞窟にギラティナがいるとされている洞窟があります」
クロイロ「ただその洞窟では空間が捩じれているそうです」
レッド「…じゃあこっからは俺一人で行きます」
レッド「ぞろぞろと大勢で行って全員一緒に行けるかっていうとそうじゃないだろうし」
レッド「他のみんなはここの周辺を閉鎖」
レッド「誰も近づけないように」
クロイロ「わかりました、お気をつけて」
180 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/11/09(水) 01:50:42.78 ID:Y6P3pHCd0
クロイロ「お前は行かなくてよかったのですか?」
ナツメ「私ですか?」
クロイロ「それ以外に誰がいると」
ナツメ「いいんですよ、レッドなら心配ないでしょうし…」
ナツメ「チャンピオンをやめてどこかへ行っちゃったときも一人、こんなことぐらいなら」
クロイロ「あ、戻ってきました」
ナツメ「え?」
レッド「捕獲用のボール持っていくの忘れてた」
ナツメ「やっぱり心配だから私も行くわ…」
レッド「あ、悪いね、ありがと」
181 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/11/09(水) 01:51:29.28 ID:Y6P3pHCd0
戻りの洞窟
レッド「この奥にいるのかな〜ギラティナ」
レッド「なんか感じる?」
ナツメ「わかんないけど…なんだか見たこともない奇妙な景色ね…」
レッド「うん…慎重に行かないとね…」
レッド「よし、行こう//」ギュッ
ナツメ「え?」
レッド「ど…どうしたの?」
182 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/11/09(水) 01:52:53.40 ID:Y6P3pHCd0
ナツメ「くっつきすぎじゃないかなーと思って…//」
レッド「だ、だってこの洞窟って空間がねじれてるって言ってたじゃん」
ナツメ「言ってた」
レッド「俺の考えだと一緒に入ったからといって同じ空間につくとは限らないんじゃないかなと思って」
レッド「だったらこうやって洞窟に入る前から一つとして行動すれば、そんなことは起こらないだろうって考えたんだよ」
レッド「……」
ナツメ「……」
レッド「う、動きにくいね…手をつなぐぐらいでいいかな…」
ナツメ「くっつき方が悪いだけだと思う…」
183 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/11/09(水) 01:54:28.29 ID:Y6P3pHCd0
1時間後
レッド「また戻ってきちゃった…」
ナツメ「何回目だろうね…」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
クロイロ「まだ戻ってこないようですね…」
クロイロ「そもそもギラティナのところへたどり着けているのかどうか」
団員「ぐわあっ」
クロイロ「何事ですか」
ヒカリ「だから私はここを通りたいだけだって言ってるでしょ」
クロイロ「お前何者ですか?」
ヒカリ「シロナさん!?」
184 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/11/09(水) 01:56:36.80 ID:Y6P3pHCd0
ヒカリ「シロナさん…なんで…」
ヒカリ「何してたんですか、みんな心配してましたよ!」
クロイロ「…お前ら、この子にやられたんですか?」
団員「す、すいません!」
クロイロ「はぁ…お前はこいつらに通さないとか言われたんじゃないですか?」
ヒカリ「い、言われましたけど、私はこの先に行かないといけないんです」
クロイロ「通さないって言われましたよね…?」
185 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/11/09(水) 01:57:29.77 ID:Y6P3pHCd0
クロイロ「ゲンガー!」
ヒカリ「シロナさん、どういうつもりですか…」
クロイロ「選ばせてあげます、何もせずこのまま帰るか、私にやられてポケモンセンターへ直行するか」
ヒカリ「いくらシロナさんでもそんなこと聞けません」
ヒカリ「エンペルト、ハイドロポンプ!」
クロイロ「指をふる」
団員「うわっ、また人が出てくるぞ」
団員「全員下がれ!」
ゲンガー「チッチッチ」
ゲンガー「コレデイッカ」ピーン パカッ ニョキ
???「―――卍解」
???「千本桜景厳」
186 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/11/09(水) 01:58:00.56 ID:Y6P3pHCd0
ヒカリ「エンペルト!!」
クロイロ「悪いことは言いません、お前じゃ私に勝つことは無理です」
クロイロ「すぐに帰りなさい」
ヒカリ「まだ帰るわけにはいかないんです…」
クロイロ「……」
クロイロ「お前は自分が傷つかないからそんなことを言うのですか?」
クロイロ「傷つくのは自分のポケモンだけだから、平気で帰るわけにはいかないと言う」
ヒカリ「そ、そんなんじゃ…」
クロイロ「じゃあお前も傷ついてみますか…?」
187 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/11/09(水) 01:58:59.86 ID:Y6P3pHCd0
クロイロ「ゲンガー」
ゲンガー「チッチッチ」
ゲンガー「トウコンチュウニュウ」ピーン パカッ ニョキ
???「お腹に力いれて…」
ヒカリ「えっ」
???「いくぞっ!ていっ!」パーンッ
ヒカリは目の前が真っ黒になった
クロイロ「さっきの子ポケモン図鑑を持っていた…」
クロイロ「今図鑑所有者はリーグの命令で動くし、リーグが伝説ポケモンを集めているというのは本当なのかもしれませんね」
クロイロ「そうわかった以上レッドとナツメにはもっと急いでもらわないと」
188 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/11/09(水) 01:59:46.93 ID:Y6P3pHCd0
レッド「この部屋にもいないのかー」
レッド「じゃあ次いこ」
ナツメ「あっ待って、部屋の真ん中になにか…」
ナツメ「なにかしらこれ」
レッド「あな…かな?」
レッド「もしかしてこれが破れた世界へ通じてるのかな」
ナツメ「え…んーでも違うとは思えないし…」
レッド「あ、そこになんか書いてある」
ナツメ「ここは…やくも…うしなった…ふたつのせかいがまじるばしょ」
ナツメ「かすれてるけど最後の文だけみると今いる世界と破れた世界がまじる場所ってことでいいのかな」
レッド「思い切って行ってみるか…」
ナツメ「うん」
189 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/11/09(水) 02:00:43.95 ID:Y6P3pHCd0
破れた世界
レッド「なんだここは…」
ナツメ「ずいぶんと変わったところね」
レッド「!?」
ナツメ「どうしたの?」
レッド「今なにか…」
ナツメ「ギラティナ!?」
レッド「いや…そういうのよりもなんていうか…人っぽかった」
ナツメ「人…?」
190 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/11/09(水) 02:01:41.13 ID:Y6P3pHCd0
レッド「こっちだ」
ナツメ「追いかけるの?」
レッド「当然」
ナツメ「ちょっ…前前!」
レッド「え?…うわっ道がない…」
ナツメ「というかこの世界って上や横に道がある…」
レッド「どうにかしてあそこに行けないかな…」
レッド「でも行けたとこであんなとこ立てないか…」
ナツメ「こんな時こそ私の出番ね」
191 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/11/09(水) 02:02:37.47 ID:Y6P3pHCd0
ナツメ「んんーっ!んー…ん?」
ナツメ「超能力が使えない…?」
ナツメ「そんな…せっかくレッドの役に立てると思ったのに…」ガーン
レッド「落ち込むことじゃないよ」
レッド「俺とこんなとこにまで来てくれただけでも十分だよ」
ナツメ「あなたはやさしいのね…」
ナツメ「でも私だってジムリーダーだったんだから、絶対役に立ってみせる!」
レッド「無理しないでね…」
192 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/11/09(水) 02:03:25.91 ID:Y6P3pHCd0
ナツメ「何か…何かないかな」キョロキョロ
ナツメ「あっ!」
ナツメ「見て、あれ人じゃない?」
レッド「人?じゃあ俺の見たのはやっぱり…」
ナツメ「でもあの人さかさま…もしかして」
ナツメ「……」
ナツメ「やっぱり」
レッド「え?なになに」
ナツメ「行くよレッド」
レッド「ちょちょっ!落ち…」
レッド「ない…?」
193 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/11/09(水) 02:03:56.11 ID:Y6P3pHCd0
ナツメ「たぶんだけどこの地面の方向に重力があるみたい」
レッド「おお…」
ナツメ「さあさっきの人追うわよ」
ナツメ「ここにいるってことはギラティナについて何か知ってるかもしれないし」
レッド「まだこの世界のことすらよくわかってないんだから慎重にいかないと」
レッド「あせっちゃだめだよ」
ナツメ「うん…」
194 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/11/09(水) 02:04:31.56 ID:Y6P3pHCd0
レッド「おーい」
レッド「ふぅおいついた」
アカギ「……」
ナツメ(やっぱり人だった…)
アカギ「なんだお前たちは」
レッド「えっと俺はレッド、こっちはナツメ」
レッド「二人ともトレーナー」
アカギ「トレーナーが私になんの用だ」
195 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/11/09(水) 02:05:37.14 ID:Y6P3pHCd0
ナツメ「あなたはどうしてここにいるんですか」
アカギ「その質問に答えて私に何があるというのだ」
レッド「あのな、聞いてるのはこっちなんだよ」
ナツメ「まあまあ人には答えたくないこともあるわよ」
レッド「でもあんな質問ぐらい…」
ナツメ「じゃあ質問を変えて」
ナツメ「この世界にギラティナがいるんですか」
アカギ「……」
アカギ「ああ、ギラティナはこの世界の王…神として存在している」
196 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/11/09(水) 02:06:15.45 ID:Y6P3pHCd0
レッド「じゃあここが本当に破れた世界だったんだ」
ナツメ「ギラティナは今どこに?」
アカギ「……」
アカギ「この世界にいればいずれ会える」
レッド「…なんかあんた」
ギラティナ「ギゴガゴーゴーッ!」
レッド「なんだ?」
アカギ「来るぞ」
レッド「ギラティナか!?」
197 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/11/09(水) 02:06:53.55 ID:Y6P3pHCd0
ギラティナ「おーい、ボールがこっちの世界に来てたみたい」
ギラティナ「今日はサッカーしようぜ〜」
ギラティナ「あっ」
レッド「え?」
ナツメ「なんか今…」
ギラティナ「…ごほんっ」
ギラティナ「なんだ貴様らは…人間か…」
ギラティナ「我が世界に何の用だ」
レッド「なんでだろう…あんまり怖くない」
ナツメ「最初の一言聞いちゃったからかな」
198 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/11/09(水) 02:07:21.39 ID:Y6P3pHCd0
ギラティナ「ねえねえ、やり直していい?」
ギラティナ「僕がもう一回出てくるから驚いてよ」
ナツメ「僕!?」
レッド「いや、驚けねえよ」
ナツメ「本当にこれがギラティナなんですか、アカギさん」
アカギ「…!?」
アカギ「なぜ私の名前を」
ナツメ「あ、ごめんなさい、つい」
199 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/11/09(水) 02:07:58.37 ID:Y6P3pHCd0
ナツメ「あなたは私の会った中で最も大きな心を持っていたので、無意識のうちに読んでしまいました…」
アカギ「私が…心を…!?」
アカギ「そうか…ふっ…ふふふ…はっはっはっはっは」
ギラティナ「おいおい、どうしたんだー?」
レッド「そんな話し方するから驚けねえんだよ」
ギラティナ「あっ」
レッド「あっじゃねえよ」
200 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/11/09(水) 02:08:51.53 ID:Y6P3pHCd0
アカギ「私がなぜこの世界にいるかという質問をしていたな…」
アカギ「私はかつて新世界をつくろうとした」
アカギ「その途中、ギラティナにこの世界に引きずり込まれた」
アカギ「この世界で私は私を追ってきた者と戦い敗北した」
アカギ「その後も私はまだここより新世界を作ろうとしていたがもうそんなことはどうでもいい」
アカギ「私の考えていた完全な世界は…心なき世界は完全でないと知った」
アカギ「私が表の世界に出れば、無駄とわかりつつもその不完全な世界を再び作ろうとしてしまうだろう」
アカギ「そうならぬためにも表の世界の常識が通じぬこの世界で私は生きることにした…」
レッド「新世界…!?」ざわ…ざわ…
ナツメ「常識が通じない…」ざわ…
ギラティナ「ギラティナに引きずり込まれた」ざわ…ざわ…
ギラティナ「ってギラティナって僕じゃんかーてへっ」
ナツメ「なんか思ってたのと違う…」
レッド「威厳がないな…」
201 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/11/09(水) 02:09:55.24 ID:Y6P3pHCd0
アカギ「それともこのギラティナの作った世界がもしかしたら私の目指していた世界であり」
アカギ「この世界を見たからこそあきらめがついたのかもしれんな」
ギラティナ「おい、デュエルしろよ」
レッド「お前少し黙ってくんない?」
アカギ「…いや、それでいいんだ」
アカギ「ギラティナこそ私の目指したものそのものなのかもしれんからな」
レッド「ええっ!?」
202 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/11/09(水) 02:10:24.12 ID:Y6P3pHCd0
ギラティナ「ところでお前ら何しにきたのー?」
レッド「えっと…あれ?」ちらっ
ナツメ「ギラティナを捕まえに来たんでしょ」
レッド「そう、それだ!」
ギラティナ「へー」
ギラティナ「がんばれ!」
レッド「……」
ナツメ「……」
ギラティナ「ってギラティナって僕じゃないかー」
レッド「本当にこいつが伝説のポケモンなのか…?」
ナツメ「二回目だし…」
203 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/11/09(水) 02:11:00.56 ID:Y6P3pHCd0
レッド「で、捕まえちゃっていいのか?」
ギラティナ「やだ」ぷいっ
レッド「なんで」
ギラティナ「だって僕がいなくなっちゃうとアカギが寂しくなっちゃうじゃん」
アカギ「そんなわけないだろう」
ギラティナ「またまた〜」
アカギ「本当だ」
ギラティナ「ええーっ!僕と君の仲じゃないかー!」
アカギ「ふんっ」
204 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/11/09(水) 02:11:38.48 ID:Y6P3pHCd0
ギラティナ「えーと、じゃあアカギが僕に出て行ってほしくないみたいだから」
アカギ「そんなことは言っていない」
ギラティナ「君たち二人に僕の力を分けてあげよう」
レッド「力をわける?」
ギラティナ「ちょっとこっち来て」
ギラティナ「せいっ!うおりゃあ!」ぺぬん ぽにょん
レッド「なにしたんだ…?」
ナツメ「どこか変わったような感じはしないけど…」
205 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/11/09(水) 02:12:57.29 ID:Y6P3pHCd0
ギラティナ「貴様らに分け与えた力は我が世界と現の世界を行き来することのできる力」
レッド「さっきまでの言い方で言えよ、変えるな」
ギラティナ「やーだー、こういう時ぐらいビシッといいたいのー」
レッド「じたばたすんな、でかいのがよ!」
ナツメ「レッド、話させてあげてよ」
レッド「うん…」
ナツメ「ねえその力はどうやって使うの?」
ギラティナ「じゃあ今からやるから見ててねー」パヌン
レッド「消えた」
ギラティナ「こんな感じ」モニョモニョ
レッド「わからん…!」
ナツメ「音おかしくない!?どこからでてんの…」
206 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/11/09(水) 02:13:57.19 ID:Y6P3pHCd0
ギラティナ「なんでわかんないかなー」
ギラティナ「アカギは見ただけでできたよ」
レッド「どうやってんの?」
アカギ「見たままだ」
ギラティナ「しかたない、特別にコツを教えてやる」
ギラティナ「まずケツに力をいれて、おならを我慢する感じに」
ギラティナ「この時に表の世界の出たいところをイメージする」
ギラティナ「そして限界まで息をはいて」
ギラティナ「そんでもって我慢していたおしっこを解き放つようにする」
ギラティナ「そうすれば目の前に穴をあけられるから」
ナツメ「やりたくない…」
207 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/11/09(水) 02:14:27.78 ID:Y6P3pHCd0
アカギ「こいつは例えが下手なだけだ」
アカギ「実際はそんなことする必要はない」
アカギ「やればできる」
レッド「やればできるったってな…わかってるのがギラティナの言ったことだけだし…」
ギラティナ「とにかくやれよー」
ギラティナ「それができればいつでも僕を呼び出すことができるんだからさ」
レッド「…じゃあやるか」
ナツメ「う、うん…」
208 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/11/09(水) 02:15:00.19 ID:Y6P3pHCd0
レッド「おりゃああああああああああああああああああ」
レッド「はっ!」
レッド「…あっなんかでた」
ギラティナ「ちっちぇえな」
レッド「うるせえ!」
ギラティナ「こんな穴じゃボールペンしか通らねえだろ」
レッド「でっかい消しゴムぐらいなら入りますー」
ナツメ「ねえ、私もできた」
レッド「でっか!」
ギラティナ「おお、この大きさなら僕でも普通に通れる」
ギラティナ「おなら我慢するのうまいな」
ナツメ「……」
209 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/11/09(水) 02:15:44.53 ID:Y6P3pHCd0
ギラティナ「じゃあ今日のところはもう出た方がいいね」
ギラティナ「なっちーがあれできるようになったし」
ギラティナ「今度からそれして呼んでくれたら僕でるから」
レッド「そうだな…今回はもう出るとするか」
レッド「先生たちも待ってることだし」
ナツメ「そうね」
ナツメ「じゃあ先にレッドから出て」
レッド「はーい」
ナツメ「よいしょっと…」
ナツメ「これどうやって閉じるの?」
ギラティナ「けつの力を抜けばいいんだよ」
210 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/11/09(水) 06:56:39.68 ID:4LAcJ72X0
ひっどいたとえwwwwww
乙乙
211 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/11/13(日) 01:28:02.62 ID:xZK9hMmk0
満月島
シロナ「クレセリア、ゲット」
コウキ「シロナ…さん…」
シロナ「あれ、まだ起きてたの」
シロナ「なあに?コウキ君」
コウキ「なんでこんなことを…」
シロナ「それはもちろんロケット団のため」
コウキ「なら僕が…せめてシロナさんだけでも止める…」
シロナ「あ、私のこと考えてくれるの?うれし〜」
212 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/11/13(日) 01:28:38.62 ID:xZK9hMmk0
シロナ「でも…」
ルカリオ「セイッ」ズン
コウキ「がふっ…」
シロナ「邪魔しないでちょうだい」
コウキ「シ…ロ…」ばた
シロナ「さて」
シロナ「ユクシー、エムリット、アグノム」
シロナ「他の幹部たちのところに行って次に行くところをしめしてあげて」
団員「シロナ様、我々は…」
シロナ「私たちはシンオウリーグに向かいます」
団員「このガキはどうしましょう?」
シロナ「…ほっときなさい」
213 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/11/13(日) 01:29:22.86 ID:xZK9hMmk0
クロイロ「あ、戻ってきましたね」
レッド「いやーおまたせしました」
ナツメ「なんだかこの辺…戦いでもありました?」
クロイロ「ええ…少し」
クロイロ「それよりギラティナは?」
レッド「捕まえたっていうかなんていうかね…」
ナツメ「仲間になりました」
クロイロ「仲間に…?いや、まあならいいでしょう」
クロイロ「さっきお姉ちゃんから連絡が来ました」
クロイロ「次の目的地はシンオウリーグです」
214 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2016/11/13(日) 01:29:58.17 ID:xZK9hMmk0
シンオウリーグ
シロナ「きたきた」
レッド「リーグが捕まえた伝説ポケモンを奪う気か?」
シロナ「いえ、ここはただの入り口よ」
シロナ「ただついでだし、このリーグは潰してもいいかもね」
ナツメ「自分がチャンピオンだったリーグなのにそんなことしていいの?」
シロナ「もう私の城じゃないんだし、どうでもいいの」
シロナ「むしろ敵なんだから、やっちゃった方がボスも喜ぶでしょ」
クロイロ「それなら他の幹部たちは集めなくてよかったの?」
シロナ「アポロさんたちには別のところに行ってもらってるの、それにこんなとこ私たちだけで十分でしょ」
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