【ラブライブ×ポケモン】穂乃果「オトノキ地方を旅する!」真姫「Part2よ!」(再)

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69 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2016/11/15(火) 23:05:49.72 ID:M0CDbCrc0

「っ!!?」バッ!!

ヒデコ「わっ!」

凛「ほ、穂乃果ちゃんが起きたにゃ!」

真姫「穂乃果!大丈夫!?」

穂乃果「ここは……?」ボー…

ヤザワ「私の研究所よ。よかった、目を覚まして……」ホッ

凛「うー!穂乃果ちゃん穂乃果ちゃーーん!!」ギュー!

真姫「もう!心配させないでよね!!」グスッ

穂乃果「二人とも……そっか、私あの人と……」ハッ!

穂乃果「あの!ワニノコ…じゃなくて、オーダイルは!!?」

ヤザワ「オーダイルなら、もうすっかり元気よ。疲労は激しかったけど、怪我は大したことなかったから…」

穂乃果「そっか……よかった――」

真姫「ゼンッッッゼン良くないわよ!!」ガタッ!

穂乃果「わっ!?ま、真姫ちゃん?なんで怒ってるの?」

凛「……」ギューッ

ヒデコ「……穂乃果、あんた三日も寝込んでたんだよ?」

穂乃果「……え?」


70 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2016/11/15(火) 23:09:14.88 ID:M0CDbCrc0

ヤザワ「体のあちこちに軽度の火傷、更に脱水症状も起こしてたわ」

穂乃果「やけど……?」

真姫「でも、あの涼って人、ほのおタイプは使ってなかったけど……」


ヤザワ「……実はね、みんなを追いかけている間。オーダイルと穂乃果ちゃんのバトルパルスに、ある変化が起きていたのよ」

穂乃果「あ、そういえば腕輪付けっぱなしだった…」

Pi!

ヤザワ「これを見て、上が穂乃果ちゃん。下がオーダイルなんだけど……」


Pipipi!pipipi!

真姫「えっ!?」

ヒデコ「穂乃果のバトルパルスが、二つに分かれた?」

ヤザワ「というより、穂乃果ちゃんから別のパルスが生まれたって感じね」

Pipipi!pipipi!

ヒデコ「オーダイルと穂乃果のパルスが重なった……でも今のって」

真姫「まるで新しく出たパルスが、穂乃果のパルスをオーダイルの方へ引っ張ってるみたい……」

ヤザワ「えぇ、でもまるで誰かに無理やり押さえつけられているかのように、パルスが乱れてるわ」

真姫「ということは……あの現象は穂乃果の意志とは関係なく、誰かが意図的に起こしてるってこと?」

ヤザワ「結果だけならそう見れるわね……そもそも、一人から二つのバトルパルスが現れること自体、あり得ないことなんだけど…」

ほのりん「???」←わかってない

ヤザワ「このパルスの結果、もう少し詳しく調べる必要があるわね。今の段階では何もわからないけど、一つだけ確かなのは……この力は使うべきではないということ」

穂乃果「えっ…」

71 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2016/11/15(火) 23:09:42.39 ID:M0CDbCrc0

ヤザワ「おそらく穂乃果ちゃんの体に影響がでたのは、この現象のせいだと思われるわ。この力は危険よ。今回は比較的軽症で済んだけど、下手したら……命に関わるかもしれないわ」


『ワニィィィーーーーーー!!』
穂乃果「っ…」ゾクッ!

ヤザワ「穂乃果ちゃん、この現象が出たらすぐオーダイルはボールに戻しなさい。バトルパルスが関係している以上、オーダイルを戦闘から外せばこの現象は収まるはずよ。いいわね?」

穂乃果「……わかり、ました」

真姫「……」



―――2日後

凛「わぁああ!キーストーンだぁ!」

真姫「本当にもらってもいいんですか?こんな貴重な物3つも……」

ヤザワ「えぇ、その代わり、メガストーンを見つけたら私に報告してね?」

穂乃果「はい!お世話になりました!ヒデコも、またね!」

ヒデコ「うん。穂乃果、ぜったいバッジ8個集めてね!待ってるから!」

穂乃果「もっちろん!」


72 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2016/11/15(火) 23:13:23.71 ID:M0CDbCrc0


穂乃果「えーっと、次の町は……」

真姫「……穂乃果」

穂乃果「ん?なぁに真姫ちゃん」

真姫「……約束して、あの力は、もう使わないって……」

穂乃果「う、うん……」

凛「二人ともー、はやくはやくーー!」

穂乃果「あっ、ま、待ってよ凛ちゃーーん!!」

真姫「……」



TO BE CONTINUED...
73 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2016/11/15(火) 23:13:52.45 ID:M0CDbCrc0

タマゴ判定
コンマ直下

74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/15(火) 23:19:57.40 ID:qEvkLV+B0
75 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2016/11/15(火) 23:22:06.71 ID:M0CDbCrc0

タマゴ判定
40

現在
838/1000
時々動いているようだ。生まれるまでもう少しかな?
76 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2016/11/15(火) 23:26:19.99 ID:M0CDbCrc0

今日は終わり。

ここからかなりのオリジナル展開が始まります。
できるだけわかりやすいように書いていきますので、ついてきていただければ嬉しいです。
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/16(水) 00:03:39.53 ID:X7VAuVUHO
真姫の中の人ホテルに連れ込まれたらしいねおめでとう
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/16(水) 00:28:47.39 ID:uFDynq90o
ホノカオーダイルか

体に「ホ」のラインが入ってそう、胴に十字と腕に1本ずつでホって
79 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2016/11/16(水) 14:16:36.05 ID:18m4bqjM0
人いるかわからないけど、捕獲安価だけやります。



夜霧の道
PM7:00

ヒュウゥゥゥ――……

真姫「ちょっと、本当にここ通らなきゃいけないの……?」

穂乃果「うん。ここ抜ければポケモンセンターがあるみたいだよ」

凛「あれー?真姫ちゃんひょっとしてビビってるにゃー?」ニヤニヤ

真姫「べ、別に、ビビッてなんかな――」

ガサガサッ!!

真姫「ひゃああああ!?」ビックゥ!!

第一世代〜第六世代まで
ゴーストタイプ含むポケモン、未進化限定
ヒトツキ、ヒトモシ以外
安価下2
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/16(水) 14:32:44.55 ID:iWHzE7nnO
ムウマ
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/16(水) 14:32:53.14 ID:MEolEyve0
ミカルゲ
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/16(水) 14:33:46.59 ID:+nKVXcq10
バケッチャ
83 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2016/11/16(水) 16:33:00.09 ID:18m4bqjM0

ミカルゲ「ケケケケー!」フヨ〜

穂乃果「あれは、ミカルゲ……?」図鑑ピコピコ

凛「……」ニヤニヤ

真姫「な、なによ!別にビビッてないわよ!!」

凛「まだ何も行ってないにゃ」ニヤニヤ

穂乃果「よーしっ!いくよ、テッカニン!」ポンッ


―――

ポォンッ!

穂乃果「やったー!ミカルゲ、ゲットだよ!」


穂乃果の手持ち
オーダイル♂
チルタリス♀
レアコイル
ストライク♂
ドテッコツ♀
テッカニン♂
イーブイ♀
ミカルゲ♂
cロトム

ポケモンのタマゴ(838/1000)

84 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2016/11/16(水) 16:33:27.82 ID:18m4bqjM0
来週か再来週あたりに更新します。
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/16(水) 17:12:08.68 ID:mcRfaVrq0
一瞬ミカルゲって性別あったっけと思ってしまった
86 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 09:19:49.02 ID:SzeDYKv7O
やっぱり面白いな…。
87 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2016/11/17(木) 20:29:55.10 ID:epwRuBhyO


次回登場ポケモン

第一〜第六世代
伝説、準伝説、御三家以外

安価下2
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 20:36:58.97 ID:AnGJrpdcO
フカマル
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 20:37:21.43 ID:g0nctbIG0
ビクティニ
90 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2016/11/17(木) 21:39:53.75 ID:epwRuBhyO

すいません、ビクティニの話はどう考えても長編になりそうで、じっくり考えたいので、今回は最安価にさせてください!
絶対いつかはやりますんで!もうほんと!ごめんなさい!


次回登場ポケモン
第一〜第六世代
伝説、準伝説、幻、御三家以外

安価下2
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 21:43:04.47 ID:L+tUzY+jo
ポニータ
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/17(木) 21:43:25.84 ID:VqAiL6HNO
カイリキー(♀)
93 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/21(月) 00:05:29.41 ID:JqbNGnsi0
ゾロア
94 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2016/11/29(火) 16:21:10.59 ID:niHBS6zK0

――それは、遠い過去の記憶。
子供の頃、ライフ湖でいつものようにうみちゃんとことりちゃんと遊んでいた時のことだった。かくれんぼで隠れる場所を探していたら、気付いたら知らない場所についてしまった。周りはいつの間にか樹海のように木が生い茂っていた。霧の深い道をすすんでいると、歌が聞こえてきた。
声のする方にかけて行くと、大人のお姉さんが目を閉じて楽しそうに歌っていた。
太陽のように煌めくオレンジ色の長い髪。雪のように白い肌。横顔からだけれど、とても綺麗な人だということが分かる。お姉さんの周りは、まるでその場所だけ別の世界かのように、キラキラと輝いていた。

やがて歌が終わり、お姉さんが私の方を向く。なぜだろう、その人は初めて会うはずなのに、煌めくオレンジ色の髪と、透き通った宝石のような青い瞳には、どこか既視感を覚えた。

『待ってたよ』

まるで、久しぶりに友達に会うような、懐かしむような笑顔でその人は手を振る。後ろを振り向いてみるけど、私以外に人はいない。視線を戻すと、お姉さんは私に笑顔を向けたまま手招きをしていた。
知らない人について行っちゃいけないって、お母さんにいつも言われているけど、何故だか私はこの時、その人のことを知っている気がして、招かれるままに歩いて行った。

お姉さんは、ポンッと、私の頭に手を置く。不意に、その人の手が光を放った。でも、眩しいほどの強い光じゃない。ほんのりと、夕焼けのような温かく優しい光。

『この力は、きっとあなたを助けてくれるから、だから――』






95 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2016/11/29(火) 16:21:48.99 ID:niHBS6zK0





『ほのかちゃん、みーっけ!』

不意に声がして、振り返るとことりちゃんが私を指さしながらパタパタと走ってきた。気付いたら私は周りに隠れるものが何もない。湖のふちにぽつんと立っていて、周りには木も、霧も、お姉さんもいなくなっていた。

夢だったのかな?

撫でられたところに手を置いてみると、かすかに温もりが残っている気がした―――。



96 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2016/11/29(火) 16:24:52.83 ID:niHBS6zK0

オトノキリーグを目指し旅を続ける穂乃果。次の町を目指す途中、今はちょっと休憩して、食事の時間だ。


穂乃果「……えっと、凛ちゃん。これ、なに?」

凛「カレーライスだよ!」

ドス黒いなにか『』ドヨーン

真姫「……じゃあこっちは?」

凛「野菜炒めだよ!」

ドス黒いなにか『』ドヨーン

穂乃果「……じ、じゃあそれは?」

凛「サラダだよ!」

ドス黒いなにか『』ドヨーン

真姫「見分けがつかないわよ!どう料理したらこんなおぞましいものができるわけ!?」

穂乃果「っていうかなんでサラダまで真っ黒なの!焼いたの!?」

凛「むー、だから言ったにゃー!凛に料理は無理だって!!」

真姫「開き直ってんじゃないわよ!」

97 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2016/11/29(火) 16:28:50.91 ID:niHBS6zK0

ギャーギャー!!


ポケモンたち「ガヤガヤ」ポケモンフーズモグモグ

イーブイ「ブイー♪」モグモグ

ガサガサ

イーブイ「ブイ?」チラッ

凛「うぅ……苦いにゃー、まずいにゃー」ジャリジャリ

真姫「タ、タベモノヲソマツニシチャイケナイノヨ……うぷっ」ジャリジャリ

穂乃果「(凛ちゃんに料理はさせないようにしよ)……ん?どうしたのイーブイ」

イーブイ「ブイブイ!」

ガサガサガサ
ゴンベ「ゴンゴーン!」ガサガサ

イーブイ「ブ、ブイ?」

真姫「あれは……ゴンベね」

穂乃果「ゴンベ……へぇ、おおぐいポケモンだって!」図鑑ピコピコ

凛「もしかして、凛の料理のにおいにつられてきたのかな?」

真姫「いや、それはないでしょ」

凛「」ガーン

ゴンベ「ゴン……ゴンッ!」
指さすゴンベ

イーブイ「ブ?」
顔を向けるイーブイ

ゴンベ「ゴーン!!」ガララララ
ポケモンフーズを流し込むゴンベ

イーブイ「ブイイ!?」

穂乃果「あぁ!」

真姫「い、イーブイのご飯を……」

98 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2016/11/29(火) 16:29:30.87 ID:niHBS6zK0



ゴンベ「ゴン……」ゲップ

皿「」カラーン

凛「た、たべちゃったにゃ……」

イーブイ「ブイィ……ブイ!ブイブイブイ!!」

ゴンベ「ゴーンゴーン!」ピューン!

イーブイ「ブイ!?ブイブーイ!」タタタタ!

穂乃果「あっ、ち、ちょっとイーブイ!?」タタタ




コウリュウの村

ラクシャータ「みんなー、ご飯ができましたよー!カイリキー、手伝ってください」

カイリキー「リキッ!」

ポケモンたち「」ワラワラ

ラクシャータ「今日のカレーは上手にできたんですよ。あら?ゴンベがいませんね……」キョロキョロ

カイリキー「リキ?」キョロキョロ

ゴンベ「ゴンゴーン!」タタタ

ラクシャータ「あ、いましたね!あら……?」


99 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2016/11/29(火) 16:30:25.35 ID:niHBS6zK0


イーブイ「ブイブーイ!ブーイッ……ブイィ!!」スピードスター!

ゴンベ「ゴン!?ゴンゴーン!!」ワタワタ

ラクシャータ「いけない!カイリキー!」

カイリキー「リキィ!!」ザッ

インファイト!
ドガガガガガ!!
スピードスターをすべて叩き落とすカイリキー。
イーブイ「ブイ!?」

ゴンベ「ゴン〜……」
カイリキーの後ろに隠れるゴンベ。

カイリキー「リキ……!」ギロッ

イーブイ「ブ、ブイ……」タジッ

ラクシャータ「あなた、どうしてゴンベをいじめるんです?」

イーブイ「ブイー……」

穂乃果「イーブイーー!!」

イーブイ「ブイ!ブイブーイ!」ピョンッ

穂乃果「大丈夫だった?」ナデナデ

凛「真姫ちゃん、はやくはやく!!」

真姫「ち、ちょっとまって……」ゼェゼェ

ラクシャータ「あなたたちは……?」



―――
100 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2016/11/29(火) 16:32:09.56 ID:niHBS6zK0




凛「おいしいにゃー!」

イーブイ「ブイブイー!」モグモグ

穂乃果「うん!このカレー、甘口でとってもおいしい!」

真姫「ほんとね……まともな昼食を食べれてよかったわ」

凛「真姫ちゃんそれどーいう意味!?」

真姫「言葉通りだけど?」

穂乃果「まぁまぁ二人とも……」

ラクシャータ「この度は、うちのゴンベが申し訳ありませんでした」

カイリキー「リキ……」ペコリ

ゴンベ「ゴン……」ペコリ

穂乃果「んーん。わかってもらえたなら!それに、こんなおいしいものごちそうになったんだし!ねっ、イーブイ」

イーブイ「ブイ!ブイブイ!」ニコニコ

ゴンベ「ゴン〜」ポリポリ

穂乃果「それにしてもここって……?」

ポケモンたち「ワイワイ!」

凛「いろんなポケモンたちがいるにゃー!」

真姫「ほんとね。それも、珍しいポケモンもたくさんいるわ……」

ラクシャータ「はい!ここはコウリュウの村。名前の通り、ポケモンたちのコウリュウの村です。ここでは様々な地方から、海を越えて、いろいろなポケモンたちが交流に来る場所なんです」

穂乃果「へえ、他の地方からも……」

真姫「すごい場所ね……でも大丈夫なの?いかにもポケモンハンターに狙われそうな場所だけど」

ラクシャータ「ふふふ、心配はありません。強いポケモンたちもたくさんいますし、なによりこのカイリキーがいますから」

カイリキー「リキッ!」

ラクシャータ「このカイリキーは、もともとここに住むポケモンの母親代わりをしていたんですが、ある人に特訓していただいて、すっごく強いんですよ」

真姫(母親代わりってことは、メスだったのね……)

凛「へー、かっこいーにゃー!」

トテトテ
真姫「……ん?」



安価直下
第七世代・御三家のどれか



101 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/29(火) 16:34:47.50 ID:E5SjVShIo
ハリテヤマ
102 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2016/11/29(火) 16:39:04.30 ID:niHBS6zK0
言い方が悪かったですね、再安価します。

安価直下
第七世代(サンムーン)
御三家
モクロー
ニャビー
アシマリ

のうちどれか。

該当しない場合安価下。
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/11/29(火) 17:18:47.26 ID:l9a4r/cU0
ニャビー

なんかカイリキーと聞くとハウオリ霊園の謎イベント思い出しちゃう
104 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2016/11/29(火) 17:45:32.42 ID:niHBS6zK0


ニャビー「ニャービー!」トテトテ

真姫「見たことのないポケモンね……」

穂乃果「ニャビーだって、かわいー!」

凛「わー猫だにゃー!こっちおいでー!」

ニャビー「ニャ……ニャクシッ!」ボフッ

真姫「きゃっ!」

凛「わっ!火吹いたにゃ!」

穂乃果「えーっと、毛づくろいで体内に溜まった毛玉を火の玉にして飛ばすんだって」

ラクシャータ「すいません。この子ちょっと風邪気味みたいで……」

真姫「そ、そうなの……驚かさないでよね、もう」ナデナデ

ニャビー「ニャーン」ゴロゴロ


105 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2016/11/29(火) 17:46:51.40 ID:niHBS6zK0

今日はここまで、
凛ちゃん猫アレルギーですが、ポケモンは平気です。

106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/12/17(土) 01:06:33.66 ID:uP7z0PsP0
新しいパート2のスレ立ててたのか(今さら)
107 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2016/12/28(水) 20:19:19.56 ID:hfIkXhDHO
修論がおわらねぇぇぇ!!
年明けたら投下する!
108 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/05(木) 19:23:41.88 ID:ke2ROsAKo
年明けてるんだが?
109 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2017/01/28(土) 21:20:55.55 ID:ed41rAIn0

ラクシャータ「ふふっ、どうやら懐かれたようですね。その子、どうやらトレーナーに捨てられたようなんです」

穂乃果「えっ、捨てられたって」

真姫「……勝手な奴もいるのね」ナデナデ

凛「こんなかわいいのにねー」

ラクシャータ「ふふふっ、みなさんが優しい方でよかったです。よろしければ今日は止まっていきませんか?」

穂乃果「え、で、でも……」

真姫「いいじゃない穂乃果。ジムは逃げないわよ」ナデナデ

凛「真姫ちゃんデレデレにゃー。あっ、凛もみんなと遊びたーい!」

ラクシャータ「穂乃果さんはチャンピオンを目指してるんですよね?それならここのポケモンたちとのバトルはとても参考になると思いますよ」

穂乃果「う〜ん……そういうことなら!」

110 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2017/01/28(土) 21:21:25.93 ID:ed41rAIn0

穂乃果「ミカルゲ、あくのはどう!」

ミカルゲ「ケケケー!」ドゥンッ!

リングマ「グマァァア!!」ストーンエッジ!


凛「いっくよー、それー!」ポーンッ!

ハーデリア「ワンワン!」
イーブイ「ブイブーイ!」
ゴンベ「ゴーン!」
キャッキャ!


真姫「そういえば、ラクシャータ。あの石像は?」

村の中心に位置する、武装した騎士とエルレイドの石像。

ラクシャータ「このコウリュウの村の創設者、白騎士様です」

真姫「えっ。白騎士って、あの英雄の?」

真姫(白騎士。最強の剣であり盾である相棒、エルレイドとともに、かつてロータ地方のアーロンと共に戦争を止めるべく尽力した英雄。アーロン同様、波導を使うことができたと言われている)

ラクシャータ「去る大戦で白騎士様は命を落としてしまった白騎士様の遺骨は、彼の遺言により、この地下にある神殿に納められています。死してなお、この村を見守ってくれているのです」

真姫「そうなの……素敵な人ね」







111 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2017/01/28(土) 21:21:57.74 ID:ed41rAIn0


ピピピ!ピピピ!

??「あれがターゲットね……」

??「でも美咲ちゃん。この村、ポケモンがいっぱいだよ?大丈夫なのかな……?」

??「私たちなら余裕よ。これも、私たちの目指す新世界のためよ、小雪」

??「うん。そうだね……涼ちゃんとの新世界のために……!」

??「えぇ、とりあえず明日の襲撃に備えて、仕込みをするわよ」



112 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2017/01/28(土) 21:23:08.88 ID:ed41rAIn0




穂乃果「ふへぇ……疲れたぁ……ここのポケモンたち、ほんと強いよ」

真姫「お疲れ様」ニャビーナデナデ

ニャビー「ニャー」ゴロゴロ

ラクシャータ「穂乃果さん、もう少しで晩御飯の準備ができますので、先にお風呂に入ってきてください」

穂乃果「あ、ありがとうございま―――」

凛「穂乃果ちゃん!真姫ちゃん!ここのお風呂すっごいよ!天然の温泉でお肌つるつるだにゃー!!」スッポンポーン

ラクシャータ「り、凛さん!?」

穂乃果「ちょっ凛ちゃん!だから人前で裸にならないでって――」

真姫「まったく……」ナデナデ

真姫(あら?なにかしらこれ……)プチッ

ニャビー「ニャ!?」ビクッ

真姫「あっ、ごめんなさい。痛かった?」ナデナデ

真姫(小石?それにしてはなんか機械っぽいような……)

凛「真姫ちゃーん、早くはいろーよー!」

真姫「はいはい……」ポイッ

113 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2017/01/28(土) 21:24:08.23 ID:ed41rAIn0
夜明け前
ラクシャータ「……」カタカタ

穂乃果「ラクシャータさん?」

ラクシャータ「あら、穂乃果さん。起こしてしまいましたか?」

穂乃果「んーん。穂乃果はちょっとトイレに……それ、カレーですか?」

ラクシャータ「はい。私のカレーは長時間煮込む必要があるので」

穂乃果「あっ、じゃあ穂乃果も何か手伝いますよ!」

ラクシャータ「あ、ありがとうございます。では穂乃果さんはお米を――」

寝室

凛「にゃ〜……」zzZ

真姫「……」スゥスゥ



??「小雪、準備はいい?」

??「うん。大丈夫だよ」

??「そう。なら、いくわよ……」


カチッ―――





ドゴォォオオン!!
114 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2017/01/28(土) 21:25:13.91 ID:ed41rAIn0


穂乃果「わぁ!?」

ラクシャータ「きゃあ!?」

突如、小屋の壁が破壊される。
カイリキー「……」

ラクシャータ「か、カイリキー?な、なにをして――」
カイリキー「リキィィイイ!!」ダッ!

穂乃果「あぶない!チルタリス、コットンガード!!」ポンッ

チルタリス「チルゥッ!!」モコモコモコッ!

カイリキー「リッッキイイイイイイ!!」ゴォォォオオ!

ほのおのパンチ

ドゴォオオオ!!
チルタリス「チッ……ルゥッ……!!」グググッ

カイリキー「リイィィィイイキイイイイイイ!!」ブオォン!

チルタリス「チルゥウ!?」ドゴオオン!!

穂乃果「ち、チルタリス!!」

ラクシャータ「や、やめてくださいカイリキー!どうしたんですか!?」

真姫「ちょっと、なんの音!?」

凛「二人とも、大丈夫!?」

カイリキー「リキイイイイイイイイイイ!!!」バリバリッ!

凛「!? 真姫ちゃん凛に捕まって!!」

―――かみなりパンチ!!

ドガァ―――ン!!


115 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2017/01/28(土) 21:26:04.28 ID:ed41rAIn0



すんません、今日はここまでです
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/28(土) 22:39:12.06 ID:7hss9ZN90
久しぶりの更新
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/01/28(土) 23:59:50.56 ID:mFNJ4K+pO
一度おとしたってことはやる気ないんだろ?
どうせまた落とすんだし無駄なことするなよ
118 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/02(木) 15:38:30.15 ID:H1ELR/Weo
119 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2017/03/06(月) 21:30:12.38 ID:Mwl15sEa0


シュッ!
凛「お、重いにゃ……」

ラクシャータ「あ、ありがとうございます。凛さん」

真姫「よく三人担いで動けるわね……」
背中に真姫、右腕に穂乃果、左腕にラクシャータを抱える凛。

チルタリス「ち、チル……」

穂乃果「い、一撃で小屋が吹き飛んじゃった……」

カイリキー「リキ……」ズシンッズシンッ

ラクシャータ「カイリキー……!」

穂乃果「……真姫ちゃん、凛ちゃん。ラクシャータさんをお願い!」

真姫「なっ、なに言ってんのよ!?」

穂乃果「穂乃果は、あのカイリキーを食い止めるから、みんなは安全な場所へ!」カチッ

凛「……安全な場所なんて、無いにゃ」

穂乃果「えっ…… !?」


120 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2017/03/06(月) 21:30:50.82 ID:Mwl15sEa0


村のポケモンたち「」ゾロゾロ

真姫「か、囲まれてる…」

ラクシャータ「み、みんな、いったい何が……?」

??「はぁい♪」

穂乃果「!」

??「はじめまして、私はUTX団幹部の美咲よ」

??「同じく。UTX団幹部の小雪です……」ペコッ

穂乃果「UTX団……こんなところにまでっ!」

凛「もー、ほんっとしつこいにゃー!!」

ラクシャータ「あなた達……みんなになにをしたんですか!?」

美咲「ふふふ、ちょっとウチの科学者がつくった装置で操らせてもらってるの。」

穂乃果「な、なんてこと……!」

美咲「安心して、UTX団の方針に従って、この子たちを人質にとるようなことはしないわ」

小雪「でも、大人しく捕まってくれないなら……」

ポケモンたち「」ジリジリ

穂乃果「ぐっ……」

ラクシャータ「み、みなさん……」

美咲「さぁ、真姫ちゃんと凛ちゃん。こっちへ――」

121 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2017/03/06(月) 21:32:20.62 ID:Mwl15sEa0


「ゴ オ オ オ オ オ オ オ オ ンッ!!!!!」
ハイパーボイス!!

穂乃果「えっ?」

ドゴォォオオン!!

美咲「きゃあ!?」

小雪「わわっ!」

凛「な、なになに!?」

ゴンベ「ゴンゴーーーン!!」

ラクシャータ「ご、ゴンベ……?」

ニャビー「ニャビッ!」ボフッ!!
ひのこ!

ひのこがカイリキーの頭に当たる。
カイリキー「カイッ……!!」グラッ

ドシィィンッ!!

凛「か、カイリキーが!」

穂乃果「ひのこ一撃で……?」

ニャビー「ニャー!」ヒョイッ

真姫「? なにそれ……?」

真姫(黒焦げになってるけど、これって昨日ニャビーについてた石…?)

真姫「まさか、これで操ってる……?」

122 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2017/03/06(月) 21:33:07.27 ID:Mwl15sEa0


ラクシャータ「これを、村のポケモン中につけたというのですか!?」

美咲「……はぁ、まさかこんな早くばれちゃうなんてね」

小雪「うぅぅ……で、でも、ポケモンたちはたくさんいるし、装置は小さいし、簡単には……」

穂乃果「でも、突破口は見えた……凛ちゃんと真姫ちゃんは村のポケモンをお願い!」

真姫「えっ……」

凛「ガッテンにゃ!」

ラクシャータ「わ、わたしもお手伝いします!」
ニャビー「ニャビッ!」
ゴンベ「ゴン!」

穂乃果「私は、この二人の相手をする……行くよ、ストライク!チルタリス!」ポンッ

真姫「ほ、ほのk」
リングマ「グマアアアアアア!!」
真姫「!!?」


123 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2017/03/06(月) 21:34:30.00 ID:Mwl15sEa0


美咲「へぇ、あなた一人で私たち二人に勝つっていうの?」

穂乃果「はい……真姫ちゃんと凛ちゃんは私が守ります!」

美咲「ふふふっ、いいわねその目……私ね、あなたのような人、好きよ」カチッ

小雪「み、美咲ちゃん……?」ビクッ

美咲「自信と、信念に満ちた瞳……その目が、その顔が、絶望に染まる様を見るのが、すっごく好きなの♡」ウットリ

穂乃果「っ……!」ゾッ

美咲「さぁ出番よ、ピジョット」ポンッ

小雪「また美咲ちゃんの悪癖が出ちゃった……おいで、ユキノオー」ポンッ

穂乃果(勝たなきゃ、二人を守るためにも!もしもの時は、あの力で……!!)

美咲「小雪、わかってるわね?最初からフルパワーで叩き潰すわよ」スッ

小雪「う、うん。えっと、ごめんね?」スッ

穂乃果「!! (あれって、キーストーン……まさか!)」


124 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2017/03/06(月) 21:35:30.36 ID:Mwl15sEa0




美咲「天を統べる大いなる翼、戦場を駆けよ!」カッ




小雪「永久凍土の波、抗うもの全てに結氷の裁きを!」カッ




「「メガシンカ!!」」

125 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2017/03/06(月) 21:39:58.89 ID:Mwl15sEa0




ギュオオオォォォォ―――!!



穂乃果(そ、そんな!二人ともメガシンカなんて……!!)



メガピジョット「ピジョォォオオオオオ!!」

メガユキノオー「ノオオオオオオオオ!!」



小雪「ちょっと卑怯な気もするけど……お仕事だから」

美咲「ふふふっ♪いいわねその顔。もっと、絶望をみせて……♡」

126 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2017/03/06(月) 21:41:13.07 ID:Mwl15sEa0


店舗の悪さに定評のあるどうも>>1です。

先の展開は考えてあるので、落とさないよう頑張ります。
今日はこれまで
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/03/06(月) 22:16:18.79 ID:3VmXxFNo0
128 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2017/04/11(火) 20:33:44.11 ID:LdQ4NNyN0
来週投稿します。
129 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/18(火) 01:32:06.55 ID:UGz+Q9FkO
待ってるb
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/04/20(木) 00:02:21.79 ID:N8E9PjH00
はよ
131 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2017/04/26(水) 21:59:24.12 ID:FjuH2iVD0
うわ気づいたら2週間たってる。社会人パネェ
投下ー
132 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2017/04/26(水) 22:04:30.31 ID:FjuH2iVD0



シンシン――

ノクタス「ノクーーー!!」ドヒュン!ドドドド!

真姫「ミサイルばり…!エルレイド、接続(コネクト)!!」
エルレイド「エルッ!」キィンッ!

ドドドド!!

「上!」
「エル!」ギンッ
「左下!!」
「エルッ!!」ギンッ
「後ろぉ!!!」
「エルゥウッ!!!」ギィンッ
ギンギンギンギンギンギンッ!!

ノクタス「ノクッ!?」

キラッ
真姫「見えた!エルレイド、左膝にサイコカッター!」「エルッ!」シュンッ

ズバァッ!
ノクタス「ノクゥ……」バタンッ

ビシッビシッ!
エルレイド「エルッ……!」

真姫「っ……メンドウなあられね……!」

ラクシャータ「すごい、真姫さん……」


ラクシャータ(エルレイドと息がぴったり……でも、なにかしらこの違和感)

ラクシャータ(真姫さんが指示を出してからの、エルレイドの動きが速すぎる……声を出すのと、初動がほぼ同時……あれはもしかして―――)


ドゴォォオオン!!

「「!!?」」
133 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2017/04/26(水) 22:25:23.91 ID:FjuH2iVD0

ラクシャータ「な、なんの音です!?」

真姫「あの方向は……穂乃果!?」ダッ

ギャラドス「ギャオォオオオ!!」

ラクシャータ「真姫さん!!」

真姫「っ――!!」

バリバリバリッ!!
ギャラドス「ギャォ……」プスプス

凛「真姫ちゃん行って!穂乃果ちゃんのところへ!」

真姫「凛、ありがと!」ダッ

真姫(穂乃果……今度は私が――!!)



穂乃果「ロトム、リーフストーム!ミカルゲ、あくのはどう!!」

ロトム「キシシシシシ!!」ヒュゴォオオオ!!
ミカルゲ「ケケケケケ!!」バシュゥウウウ!!

美咲「あら、なかなかいい攻撃ね。でもダメよ。そんな別々の攻撃じゃ……お手本を、見せてあげるわ。小雪」

小雪「う、うん。えっとユキノオー、こおりのつぶて!」
美咲「ピジョット、かぜおこしよ!」

ユキノオー「ユキノォオオオオオオ!!」
ピジョット「ピジョオオオオオオオ!!」

ゴッッ!!!

穂乃果「なっ……!(二つの技が合体して……!!)」

ゴォォオオオオオオ!!
ボヒュゥウ!!

穂乃果「(こっちの技を簡単にかき消した……!)ロトム、ミカルゲ!躱して――」

美咲「無駄よ。メガピジョットの特性はノーガード。敵の攻撃を堂々と受けるその王者の風格は、敵にも影響させて無意識に躱すという選択肢を無くすわ」

ドゴォオオオオオオン!!

穂乃果「わっ……!!」
134 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2017/04/26(水) 22:30:25.29 ID:FjuH2iVD0


シュゥゥゥゥ……

ロトム「キシ……」パタン
ミカルゲ「ケケ……」パタン

穂乃果「そ、そんな、まとめてやられちゃうなんて……!」

美咲「うふふふっ、いいわぁその顔♡」

小雪「も、もう美咲ちゃん……あの、二人掛りで申し訳ないんですけど、あなたのポケモンはあと一体ですし、もう諦めた方が……」

穂乃果「っ……」ポンッ

オーダイル「ダイッ!」

小雪「ま、まだやるんですか……?」

美咲「ふふっ、いいじゃない。そうこなくっちゃ♪」

穂乃果「(……もう、これしかない)お願いオーダイル、力をかし「スピードスタァーー!!」

135 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2017/04/26(水) 22:31:34.97 ID:FjuH2iVD0

ドゴゴゴゴゴ!!
ピジョット「ピジョ!?」ユキノオー「ユキッ!?」

マルマイン「マルゥ!」
真姫「……穂乃果、なにしようとしてたの?あの力は使わないでって、約束したでしょ!?」

穂乃果「真姫ちゃん……でも、このままじゃ真姫ちゃんと凛ちゃんが……!」

真姫「っ……私は………」

小雪「えっと……、仲間割れ?」

真姫「……私は!あんたに守られなきゃならないほど、弱くないわよ!!マルマイン、スピードスター!!」

マルマイン「マルルルゥ!!」ドドドドド!

美咲「……なるほど、すこしはやるみたいね……小雪、私がやるわ」

小雪「う、うん……」

美咲「ふふっ、あなたも素敵な顔見せてね……ピジョット!」

ピジョット「ピジョォオオ!!」バサァッ!
ビュオォォオオ!!
グググッ

真姫「なっ……(まさか……!?)」

ビュオォオオオオ!!
ドゴゴゴゴゴ!!
マルマイン「マルゥ!?」

真姫「わ、技でもない、羽ばたきだけで、スピードスターを押し返した……!?」

真姫(でも……!)

マルマイン「マ、ルゥ……!」ブルブルブル

真姫「ごめんなさい、マルマイン……!」

真姫(せめて、だいばくはつであの二体を道ずれに……!)

美咲「かぜおこし!」

ピジョット「ピジョッットォ!!」バサッ
ビュォオッ

真姫「!?」

マルマイン「マルゥウウ!!」

ドゴォォオオオオオオオン!!

136 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2017/04/26(水) 22:52:50.37 ID:FjuH2iVD0


マルマイン「ま、るぅ……」プスプス

美咲「あぶないあぶない……よくやったわピジョット」

ピジョット「ピジョッ」

真姫(そんな……だいばくはつのエネルギーを、ただのかぜおこしで防ぎきるなんて……!)

真姫(格が、違いすぎるっ……!!)ギリッ

美咲「あぁぁぁ……! いぃ。いいわぁその表情!!やっぱり、ちょっと生意気そうな娘の悔しそうな顔は格別ねぇ♡」

小雪「美咲ちゃぁん……」

真姫「っ……このっ―――」


ボシュゥゥウウウウウ!!

「「「!!??」」」

穂乃果「……」

オーダイル?「ダイィィ……!」シュゥゥゥ……

小雪「な、なにそれぇ!?」

美咲「オーダイルの色がオレンジに? これって……」

真姫「ち、ちょっと穂乃果!?」

穂乃果「……真姫ちゃん、凛ちゃんと一緒に逃げて」

真姫「なっ……!?」

真姫(穂乃果、もう汗をかいて……!)

穂乃果「オーダイル、こうそくいどう!!」

オーダイル?「ダイッ!!」シュンッ

メガユキノオー「ユキッ!?」

小雪「わっ!?」

穂乃果「たぁあああああ!!」バッ!

オーダイル?「ダイルァアアアアア!!」ボシュゥゥウウ!!

ドゴォオオ!!
メガユキノオー「ノオォォォォーー!!?」ズザザザザッ!

小雪「ゆ、ユキノオー!!」

137 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2017/04/26(水) 23:04:32.95 ID:FjuH2iVD0


ボボッ!!
メガユキノオー「ノオッ!!」ボボッ!!

小雪「や、やけど……なんで?い、今の技、ほのおのパンチ……?」

美咲「炎っていうよりは熱って感じね。蒸気も噴出してたし……きっとあのオーダイルにしか使えない、特別な技……」

穂乃果「みずのはどう!!」

オーダイル?「ダイィッ!!」ドヒュンッ

メガピジョット「ピジョォ!」バシャァッ!

美咲「……考えてる暇はなさそうね。ピジョット、でんこうせっか!」

メガピジョット「ピジョットォォオオオオ!!」ギュォオ!

穂乃果「受け止めて!!」

オーダイル「ダイルァア!!」ガシィッ!!

ズザザザザザザッ!!
メガピジョット「ピッ……!!」

オーダイル?「ダイッ……!!」グググッ
穂乃果「ぐぅっ……!!」

真姫「ほ、穂乃果!?」

穂乃果「だ、いじょうぶ……!!」ポタポタ

美咲「畳み掛けなさい、小雪!」

小雪「う、うん!ユキノオー、じならし!」

メガユキノオー「ユキィィイイ!!」ドシィンッ

ゴゴゴゴゴ!!

オーダイル「ダイ!?」

穂乃果「わぁ!」

真姫「きゃあっ!?」

ボゴォッ!

真姫「!?」

真姫(さっきのだいばくはつと、じならしの衝撃で足場が……! 落ち……!!)

真姫「穂乃果―――!!」

穂乃果「まきちゃ―――!!」

ドドドドドドドドド!!


138 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2017/04/26(水) 23:15:23.20 ID:FjuH2iVD0


嘲笑にも似た笑いが口から洩れる。実際それは何もできない自分を嘲笑った声なのだろう。

(情けない、本当に……)

ギュッと握りしめた拳が小さく震えている。

理不尽に狙われる怒りもある
力の差を見せられた恐怖もある。

しかし、それ以上に、
自分はただ、守られているだけの存在で、
何もできないという悔しさ。

―――あの日、にこちゃんと勝負をした日から、いつかこんな時が来る気がしていた。

『真姫ちゃんは、私が守るから』

旅を続けたい、穂乃果の旅についていきたい。
……それは、私のわがままでしかない。

けど、きっと穂乃果はそんなこと思っていない。
『私だって真姫ちゃんと旅を続けたいもん!』
自惚れかもしれないけど、たぶんそう言ってくれると思う。
だからこそ自分の身も削って、あの力の反動も考えずに……いや、考えた上でなお、私を守ろうとしてくれている。

でも……

「守られるだけなんて、そんなの嫌よ……!」
「エル……」

(もっと、もっと強くなりたい。もっと―――)

フツフツ、フツフツ
悔しさが内側で煮えたぎり、熱い雫となって目からこぼれる。

そしてそれは一直線に白い床へと吸い込まれ―――

突如、涙の跡から光の波紋が広がった。
139 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2017/04/26(水) 23:18:04.00 ID:FjuH2iVD0


それは神殿全体をなぞるように走ると、中心に位置する白騎士の石像が眩い輝きを放つ。

「エルッ……!?」
「な、なに……?」

不可思議な現象に、エルレイドは真姫を庇うように前に立つ。
神々しくすらある光は、やがて二人の前で人の形へと収束していく。
そして光が収まり、現れたその姿に思わず真姫は息を飲んだ。


「白騎士……!?」

140 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2017/04/26(水) 23:19:01.68 ID:FjuH2iVD0


人型だった光は小さく、さらに小さく球状に姿を変え、真姫の目の前に浮かぶ。

「これは―――」

『君なら、きっと正しく使ってくれるだろう。私と、相棒の魂を、君に託そう』

頭の中に直接響く声に戸惑いながら、真姫は光る玉を手のひらに乗せる。
光はより一層大きくなり、エルレイドと真姫を包み込んだ―――。


141 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2017/04/26(水) 23:21:43.85 ID:FjuH2iVD0



「っ――!」

たまらず穂乃果は膝をついた。
正体不明の力、オレンジ色のオーダイル。
まるで砂漠に薄着で放り出されたような感覚。白熱灯に至近距離で周囲を囲まれたように、ジリジリと焼けるような熱が体中にまとわりつく。さらに、オーダイルがダメージを受けるたびに、穂乃果も同じ個所に鈍い痛みが走っていた。

しかし、今回は何とか意識を保っていられる。それは不幸中の幸い、相手がこおりタイプだということ。降り続けるあられと凍えるような冷気は、発熱する体には心地よい。

「あら残念。もう終わりなの? せっかく楽しくなってきたのに」
「あ、あの、大丈夫ですか?」

方やつまらなそうに、方や心配そうに声をかける二人の敵をにらみつける。
UTX団幹部の涼は、その力をメガシンカと同等か、もしかしたらそれ以上かもしれないと評価した。
しかし、今回相手はメガシンカ2体。しかもトレーナーはUTX団幹部でダブルバトルも手馴れている。
穂乃果のポケモンを5体倒し、さらにパワーアップしたオーダイルを相手にして、メガユキノオーとメガピジョットはようやく疲労の色を見せ始めた。しかしそれでもまだ余力は残しているようだ。
確かに相手はUTX団で、悪党だが、トレーナーとしての腕は穂乃果より上だった。その事実に穂乃果はギュッと胸元を抑える。

ドォォオン!
雷が落ちたような音が聞こえる。向こう側では凛とラクシャータがポケモンたちを戻すために奮闘している。

……そうだ、こんなところで座っている場合じゃない。

足がふらつきそうになるのをこらえながら、再び立ち上がる。


UTX団が何を考えているかなんてわからないけど、二人を渡すわけにはいかない!


(私が、守らなきゃ……!!)

「う、ああぁぁあああああああああああああ!!!」










ベシンッ!!

穂乃果「あだぁっ!?」

142 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2017/04/26(水) 23:35:20.44 ID:FjuH2iVD0


後ろからの衝撃により、間抜けな声とともに穂乃果は前に倒れる。
痛む後頭部を抑えながら振り返ると、真姫が腕を組んで仁王立ちしていた。

「ま、真姫ちゃん……?」

「ほぉのぉかぁ……!!」

ゴゴゴゴ……
真姫は背後に般若のオーラを浮かばせながら、穂乃果をにらんでいる。つまりは怒っていた。激おこマキマキ丸である。

「……」

「え、えっと……真姫ちゃ――」

バチィイインッ!!

「ぶへぇっ!?」

「「!!??」」

突然、真姫の腰の入ったビンタが穂乃果の頬にクリーンヒットする。これには修羅場を潜り抜けてきたUTX団幹部も唖然とする。


「な、なにするの真姫ちゃん!!」

「うるさい!約束破った罰よ!」

鬼気迫る表情で詰め寄る真姫に、穂乃果は後ずさりながらギュッと両手に力を込める。こうしてる今も体に帯びる熱は穂乃果の体力を奪っていく。

「だ、だって……私はただ、真姫ちゃんと、凛ちゃんを―――」

「それが腹立つって言ってんのよ!!」

143 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2017/04/26(水) 23:36:24.07 ID:FjuH2iVD0


まるで、悪いことをした子供が言い訳をする時のような、泣きそうな弱々しい顔に、真姫は容赦なく感情をぶつける。

「あんたの中で、いつから私は『守らなきゃいけない』ような存在になったの?私のこと見下して、勝手に私よりも強い気になって、自分だけ傷ついて……ヒーローでも気取ってるわけ?!」

真姫の言っていることは、ほとんど言いがかりに近かった。しかし、穂乃果は何も言い返せない。
『二人は私が守らなきゃ』
その責任感はつまり、自分が二人よりも強いという自信から来るものに他ならない。
もちろん穂乃果はそんなつもりはなかった。しかし――

「そんなの……私が望む友達の形じゃないわ!!」







「真姫ちゃん……」

「まったく、年上だからって何様よ!私より頭悪い癖に!!」

「酷くない!?今言うことじゃないよね!!?」

144 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2017/04/26(水) 23:36:51.61 ID:FjuH2iVD0


「とにかく!……私だって戦えるんだから、あんたは少し休んでなさい!!」

「……」

キュゥウウン――

穂乃果が目を閉じると、オーダイルが淡い光を放ちながら元の姿に戻っていく。
力を完全に制御できたわけではないが、発動と解除のコントロールはきくようだ。

「―――わかった。少しだけお願いね」

「……えぇ」

穂乃果と入れ違いになるように、美咲と小雪に対峙する。

「うふふ、見せつけてくれるじゃない♪」

「あ、あの、真姫ちゃん。別に、私たち真姫ちゃんに酷いことするわけじゃないよ?ちょっとプレートを読むお手伝いして欲しいだけで……」

「お断りよ」

和解というにはあまりにも一方的な条件を、きっぱりと一刀両断する。
モンスターボールからエルレイドを出しつつ、二人をにらみつける。

「聞き分けのない子ね……」
まるで我儘な子供にあきれるような溜息を吐きつつ、しかし美咲は違和感を覚える。圧倒的な差を見せられ、戦意喪失してきた者は何人も見てきたが、さっきの真姫はそれと同じ目をしていた。
しかし今は戦意喪失どころか、むしろ自信に満ち溢れている。
不審に思いながらエルレイドに目を向けると、あるものに気づき、美咲の顔色が一変した。

真姫のエルレイドの首。鉄製のチョーカーに飾られた純白の宝玉。

「……なるほど、そういうことね」


145 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2017/04/26(水) 23:50:29.46 ID:FjuH2iVD0


真姫(もう、怖くない。)
確かな意思とともに左腕のメガバンクルの中心、キーストーンに触れる。瞬間、圧倒的な光量が放出される。それに呼応するように、エルレイドの宝玉――メガストーン、エルレイドナイトが神秘的に輝く。

「清廉なる白銀の意志。守護の魂よ!その力、今ここに示しなさい!」

エルレイドのメガストーンと、真姫のキーストーンが、互いの絆を光として具現化し、一つにつなぐ。

「メガシンカ―――!!」

絆の光はエルレイドの体を包み込み、その姿を変えていく。

背中のマントは穢れを知らない純白。
両腕の刃は情熱が宿ったような紅蓮。

それは、守るための力。

――もう私は、穂乃果の後ろで守られるだけの存在じゃない。

友を守るための盾。
敵を斬るための剣。



真姫「穂乃果も凛も、この場所も……全部全部私が、私たちが守って見せる!!さぁ、いくわよ。エルレイド!!」

メガエルレイド「エルゥァアアアアアアアア!!!」

146 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2017/04/26(水) 23:51:18.30 ID:FjuH2iVD0
今日はここまで!
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/05/18(木) 21:22:49.56 ID:yylKeE930
真姫ちゃんイケメンあいうえお
148 : ◆EvBfxcIQ32 [sage]:2017/05/31(水) 16:57:54.23 ID:+gOxeqC80
>>139と140の間抜けてました。


「な、なんで……? いったいこれは……?」

『君は、なんの為に力を望む?』

突然の事に半ばパニックに陥る真姫に、白騎士は鋭い声で質問を投げる。
思わずその迫力に押し黙りそうになるが、自分の全てを見透かされそうな、宝石のように綺麗な瞳は、自然と真姫に心の内を打ち明けさせた。

「私は……強くなりたい。もう、後ろで守られるだけなんて嫌!私はーーー!!」

感情の爆発とも呼べる叫びが、神殿内で反響する。
それを受けてなお、白騎士は凛とした態度を崩す事なく、しかし真姫を見ながら花が咲いたような笑みを浮かべた。

149 : ◆EvBfxcIQ32 [sage]:2017/05/31(水) 16:58:28.26 ID:+gOxeqC80
続きは来週投下予定
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/06/14(水) 17:19:04.46 ID:tvGYjMiG0
来週とは
151 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2017/07/10(月) 11:15:15.17 ID:5JSwZASa0
あれ?もう1ヶ月も経ってる……(吐血)

もうみんな見てないだろうけど投下しまーす。
152 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2017/07/10(月) 11:16:15.99 ID:5JSwZASa0


小雪「メガエルレイド……」

美咲「へぇ、貴女もメガシンカを……けど、貴女一人で私達に勝つつもり?」

真姫「……一人じゃ、ないわ。私には、穂乃果が、凛が……みんながついてるもの」

美咲「あら、かっこいいわね……それじゃあお姉さん達が、現実を教えてあげるわ♪想いだけじゃどうにもならないってことをね!エアスラッシュ!」

小雪「こおりのつぶて!」

ピジョット「ピジョォォオオオー??!!」

ユキノオー「ユキィィイイイイー??!!」

美咲「さぁ、全方位からの無数の攻撃、防げるかしら?」

真姫「……エルレイド。サイコブレード展開」

メガエルレイド「エルッ!」ズバシィッ!!

真姫「いくわよ……接続(コネクト)!!」キィィィイイイン---


小雪「? なに、コネ??」

ギュォォオオオーーー!!

真姫「っ????!!」

メガエルレイド「エルァァアアア!!」

ズガガガガガガガガ!!

美咲「なっ!?あの量の攻撃を……!」

小雪「ぜ、全部捌いて……!?」


153 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2017/07/10(月) 11:17:21.68 ID:5JSwZASa0



美咲(しかも、明らかに死角からの攻撃も瞬時に反応している……!!)

ガガガ!ガッ!ガガガガガガ!!

真姫「??テレポート!!「エルッ!!」」シュンッ!!

メガユキノオー「ユキッ!?」

小雪「わっ!?」

真姫「インファイト!!「エルゥゥゥァアアア!!!」」ドガガガガガガガ!!

メガユキノオー「ユッーーーキィィイ!!」

小雪「ゆ、ユキノオー!」

美咲「(速い……いや、早い!) でんこうせっか!!」

ピジョット「ピジョォオオオ!!」

真姫「テレポート!「エルッ!」」バッズシッ

メガピジョット「ピジョォ!?」

美咲「なっ!? ピジョットの背中に……! それならもう一度でんこうせっかで振り落としなさい!」

真姫「させないわ!かみなりパンチ「エルウウウ!!」!」バリバリバリ!!
ドゴォォオ!!

ピジョット「ピ!?ジョォォオオオ!!」ズシャァアア!

美咲「ぐっ……!(指示を受けてからの動きが段違いだわ……なんなの、あの初動の早さは……!!)」

154 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2017/07/10(月) 11:18:19.92 ID:5JSwZASa0



??エルレイドは本来、相手の考えを敏感にキャッチし、相手より先に攻撃することができる能力を持っている。

しかし、ポケモンバトルにおいて、基本的にポケモンはトレーナーの支持に従い動く。そのため敵の考えをキャッチしても、トレーナーの戦術を崩しかねないため、ほとんどのエルレイドはこの能力を使うことはない。

しかし、仮に。
この能力を敵ではなく、自身のトレーナーへと使うことができたなら。

トレーナーの指示、考えを即時に理解し、敵よりも早く動くことができる!



真姫(もちろん、そう簡単には行かなかった。エルレイドは目の前の敵と背後の私、2つ同時に意識を向けながら戦わなきゃいけないし、私自身も指示からの初動が早い分、エルレイドの動きを最大限に活かせる指示を即断しなければならない)

真姫「連続テレポート!!」

メガエルレイド「エルルルルル!!」シュバババババ!!

真姫(まだ練習の域を出なかったけど、メガシンカでエルレイドのサイコパワーが上がったからか、いつもより上手くシンクロできてる)

真姫「インファイト「エルァァァアアア!!!」!」ドガガガガガ!!

メガユキノオー「ユキィィ!!」

メガピジョット「ピジョォ!!」

真姫(いける!これならっ??!)











美咲「勝てる。とでも思っているのかしら?」


155 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2017/07/10(月) 11:21:00.75 ID:5JSwZASa0
-??
156 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2017/07/10(月) 11:23:52.72 ID:5JSwZASa0
なんかダッシュが?になっちゃう……
書き直して再度投下
――――
157 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2017/07/10(月) 11:24:45.64 ID:5JSwZASa0



小雪「メガエルレイド……」

美咲「へぇ、貴女もメガシンカを……けど、貴女一人で私達に勝つつもり?」

真姫「……一人じゃ、ないわ。私には、穂乃果が、凛が……みんながついてるもの」

美咲「あら、かっこいいわね……それじゃあお姉さん達が、現実を教えてあげるわ♪想いだけじゃどうにもならないってことをね!エアスラッシュ!」

小雪「こおりのつぶて!」

ピジョット「ピジョォォオオオー??!!」

ユキノオー「ユキィィイイイイー??!!」

美咲「さぁ、全方位からの無数の攻撃、防げるかしら?」

真姫「……エルレイド。サイコブレード展開」

メガエルレイド「エルッ!」ズバシィッ!!

真姫「いくわよ……接続(コネクト)!!」キィィィイイイン---


小雪「? なに、コネ??」

ギュォォオオオ――――!!

真姫「っ――――!!」

メガエルレイド「エルァァアアア!!」

ズガガガガガガガガ!!

美咲「なっ!?あの量の攻撃を……!」

小雪「ぜ、全部捌いて……!?」


158 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2017/07/10(月) 11:27:53.57 ID:5JSwZASa0



美咲(しかも、明らかに死角からの攻撃も瞬時に反応している……!!)

ガガガ!ガッ!ガガガガガガ!!

真姫「―――テレポート!!「エルッ!!」」シュンッ!!

メガユキノオー「ユキッ!?」

小雪「わっ!?」

真姫「インファイト!!「エルゥゥゥァアアア!!!」」ドガガガガガガガ!!

メガユキノオー「ユッ―――キィィイ!!」

小雪「ゆ、ユキノオー!」

美咲「(速い……いや、早い!) でんこうせっか!!」

ピジョット「ピジョォオオオ!!」

真姫「テレポート!「エルッ!」」バッズシッ

メガピジョット「ピジョォ!?」

美咲「なっ!? ピジョットの背中に……! それならもう一度でんこうせっかで振り落としなさい!」

真姫「させないわ!かみなりパンチ「エルウウウ!!」!」バリバリバリ!!
ドゴォォオ!!

ピジョット「ピ ジョォォオオオ!!」ズシャァアア!

美咲「ぐっ……!(指示を受けてからの動きが段違いだわ……なんなの、あの初動の早さは……!!)」


159 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2017/07/10(月) 11:29:25.56 ID:5JSwZASa0



―――エルレイドは本来、相手の考えを敏感にキャッチし、相手より先に攻撃することができる能力を持っている。

しかし、ポケモンバトルにおいて、基本的にポケモンはトレーナーの支持に従い動く。そのため敵の考えをキャッチしても、トレーナーの戦術を崩しかねないため、ほとんどのエルレイドはこの能力を使うことはない。

しかし、仮に。
この能力を敵ではなく、自身のトレーナーへと使うことができたなら。

トレーナーの指示、考えを即時に理解し、敵よりも早く動くことができる!



真姫(もちろん、そう簡単には行かなかった。エルレイドは目の前の敵と背後の私、2つ同時に意識を向けながら戦わなきゃいけないし、私自身も指示からの初動が早い分、エルレイドの動きを最大限に活かせる指示を即断しなければならない)

真姫「連続テレポート!!」

メガエルレイド「エルルルルル!!」シュバババババ!!

真姫(まだ練習の域を出なかったけど、メガシンカでエルレイドのサイコパワーが上がったからか、いつもより上手くシンクロできてる)

真姫「インファイト「エルァァァアアア―――!!!」!」ドガガガガガ!!

メガユキノオー「ユキィィ!!」

メガピジョット「ピジョォ!!」

真姫(いける!これならっ??!)











美咲「勝てる。とでも思っているのかしら?」


160 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2017/07/10(月) 11:33:57.72 ID:5JSwZASa0


ガクッ

メガエルレイド「エル!?」

真姫「!? (なに?急にエルレイドが膝を……!?」

小雪「こおりのつぶて!」

美咲「エアスラッシュ!」

真姫「っ! エルレイド、もう一度撃ち落とすわよ!サイコブレード展開「エルッ!」」ズバシィッ!!

---パリッ

真姫「―――え?」

バリバリバリバリ!!!

メガエルレイド「エ ル ウ ウ ウ ァ ア ア !?」

真姫「え、エルレイド!?」

真姫(なに今の!?エルレイドから電気が……!)

美咲「ほらほら、ボサッとしてていいのかしら?」

真姫「! しまっ―――」

―――ド ガ ガ ガ ガ ガ ガ ガ ガ ガ!!!

メガエルレイド「ルッ―――!!」ズシャァア!


161 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2017/07/10(月) 11:34:38.23 ID:5JSwZASa0


真姫「エルレイド! い、いったいなにが……?」

美咲「大方、かみなりパンチの暴発、といったところかしらね?」

真姫「なっ! そんな、指示もしてないのになんで……!」

小雪「えっと、メガシンカは確かに強力です。ポケモンに体が変化するほどの過剰なエネルギーを送り込みます。だけど……」

美咲「そんな力を急に手に入れて、すぐに使いこなせると思う?メガシンカのパワーを扱うには、それなりの訓練が必要なのよ。貴女、見たところだとさっきメガストーンを手に入れたばかりでしょ?むしろ今までよく戦えた方だわ」

真姫「そんなっ………!」

メガエルレイド「エルッ……!」グググッ

美咲「さてお嬢さん、これが最後よ。私達と一緒に来なさい。そうすれば少なくとも怪我をしないで済むわ」

真姫「………」

バサァッ

メガエルレイド「エルッ!!」

真姫「……えぇ、わかっているわ。エルレイド………そんなの、オコトワリシマス!!」


162 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2017/07/10(月) 11:35:13.71 ID:5JSwZASa0

美咲「……そう、残念ね。小雪、あれやるわよ」

小雪「うん……ごめんね真姫ちゃん、ちょっと痛いかもしれないけど……」

真姫「……エルレイド、サイコブレード最大展開!!」

メガエルレイド「エルレ―――イ!!」ズッッッ!!!!

ギュォォオオオ―――!!

真姫「制御するのが難しいなら、この一撃にメガシンカのエネルギーを全部込めて、あんた達を倒す!!」

美咲「やってみなさい。最後に面白いものを見せてあげるわ。メガシンカを極め、鍛錬の先にたどり着いた私達の合体技、食らいなさい!ピジョット、ぼうふう!」

小雪「ユキノオー、ふぶき!」

メガピジョット「ピジョォォオオオオ!!」

メガユキノオー「ユッキノォォオオオオオオ!!」

暴風と吹雪。
共に天候を連想させる2つの技。訓練を重ね洗練されたそれらは、打ち消し合う事なく融合し、1つの技として姿を変える。

名を豪雪嵐(ごうせつあらし)。

豪快に荒れ狂う風に舞い踊る雪は、氷の刃となって飲み込んだ者をズタズタに切り裂く。

163 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2017/07/10(月) 16:01:09.03 ID:cYzBtJJKO

対して、メガエルレイドのサイコブレードはエルレイドの身体の5倍以上にまで広がっていた。
バリィ!!とはじける様な音がして、サイコブレードは雷を纏った。それは先にあったかみなりパンチの暴発。自身にもダメージがかかるが、その身を焦がすような激痛に耐えながらも、エルレイドはサイコブレードを展開し続ける。


真姫「いっけーーエルレイド!!サイコカッタァーーー―――!!!」


「エ ル レ イ ィ ィ ィ イ―――!!」

電撃を纏った膨大なサイコエネルギーを放出したその一撃は、十字を描くように重なり、エルレイドの刃から離れ、豪雪嵐と真っ向から衝突する。

エルレイドはメガシンカが解けてしまっていた。それは真姫が言った通りに、一撃に全てのメガシンカエネルギーを込めた代償。

エルレイド「エルッ……!」

それでも、その一撃は、豪雪嵐に圧されていた。後退しながら徐々にその形を崩していく。

美咲(さぁ、新しい力を手に入れて、それでも勝てない絶対的な力の差の前に、貴女はどんな顔を見せてくれるのかしら?)

勝利を確信した美咲は、期待を込めて真姫の方へ視線を移す。


164 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2017/07/10(月) 16:01:53.01 ID:cYzBtJJKO







「―――言わなかったかしら?」




その顔は、美咲が望んでいたものとはかけ離れていた。

絶望するでもなく、虚勢をはるのでもない。まるで高らかに勝利を宣言するかのような、大胆不敵で、挑発的な笑み。

「『私達が』守ってみせるって!!」



165 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2017/07/10(月) 16:02:43.80 ID:cYzBtJJKO


「たきのぼり!!」

「ダイルァァアア!!」ゴゴォッ!!

エルレイドの隣を青い閃光が駆け抜ける。
それは、特性「げきりゅう」の光を帯びたオーダイル。重力に抗い、奔流を掻き分けて進む技「たきのぼり」の勢いを持って、サイコカッターを押すように後ろから激突する。

美咲「オーダイル!?いつの間に……!」

ほのまき「いっけぇぇぇえええええええ!!!」

「ダ イ ル ア ア ア ア ア ア ア ア ――――――!!!」

咆哮と共に、オーダイルはたきのぼりを維持したまま両腕をサイコカッターに叩きつける。勢いを増したサイコカッターは押し出されるようにグンッと前に進み、豪雪嵐を切り裂いた。

小雪「豪雪嵐が……!?」

美咲「負けたっていうの?こんな子供に!?」

合体技が破られたことに動揺を隠せない2人。そしてそれは決定的な隙となった。
まだ、攻撃は終わっていない。

オーダイル「オォォ―――ダイィィイイ!!」

メガユキノオー「ユキ!?」

メガピジョット「ピジョォ!?」

爆音が鳴り響いた。オーダイルのたきのぼりによって強化されたサイコカッターがメガユキノオーとメガピジョットに直撃する。

吹き飛ばされたユキノオーは光を発するとメガシンカが解除され、目を回して気絶してしまった。

ユキノオー、戦闘不能。

166 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2017/07/10(月) 21:08:52.56 ID:5JSwZASa0


穂乃果「やった!」

真姫「待って、ピジョットは………!!」

バサァッ!!

力強い羽ばたきの音と共に風が巻き起こり、土煙を吹き飛ばす。あの攻撃を受けてなお、メガピジョットはまだ動けていた。

美咲「残念だったわね。これでトドメよ!!
ピジョット、ぼうふう―――」


―――かみなりのやり!!

ドゴォォオオオオン!!

雷鳴が轟く。

メガピジョット「ピジョォオオオオオオ!!!」

美咲「なぁっ!?」

でんきタイプ最強の技「かみなり」を、巨大な槍の形として凝縮した一撃は、メガピジョットを貫くだけではなく、その巨大さをもって飲み込んだ。

バリバリバリと炸裂する雷光に包まれるメガピジョット。フラフラと地面に倒れ、雷光が収まるとメガシンカが解けた元の姿に戻っていた。

ピジョット、戦闘不能。


凛「凛だって……助けてられてばっかじゃないよ!」

167 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2017/07/10(月) 21:09:46.91 ID:5JSwZASa0


真姫「まさか、今更3対2が卑怯なんて言わないわよね?」

美咲「(いつの間にか、操ってたポケモン達も倒されてる……でも)……ふふ、貴女たち、これで終わったとでも思ってるの?」ポンッ

小雪「わ、私達、まだ戦えるポケモンはいるよ……?」ポンッ


ドードリオ「アーー!!」

ルージュラ「ジュラァ!!」


美咲「3人でも10人でもかかってくればいいわ。実力の差を教えてあげる」

真姫「上等よ……!!」

穂乃果「諦めない、絶対に………!!」

凛「っ―――!」バチッバヂッ



ヒュォォ―――


「―――……」ボソッ

168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2017/07/12(水) 08:58:54.18 ID:NrLbBR6SO
にゃ↑ー↓
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