【ラブライブ×ポケモン】穂乃果「オトノキ地方を旅する!」真姫「Part2よ!」(再)

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1 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2016/10/18(火) 21:27:12.74 ID:ttLBJWqd0

【ラブライブ×ポケモン】穂乃果「オトノキ地方を旅する」【安価あり】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1444299300/
【ポケモン×ラブライブ】穂乃果「オトノキ地方を旅する」真姫「Part2ね!」【安価】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1450193448/
登場キャラクター

・穂乃果(トレーナー) :オトノキチャンピオンを目指してバッジを集めている。
オーダイル♂Lv.36
チルタリス♀Lv.34
ストライク♂Lv31
ドテッコツ♀Lv.32
cロトムLv29
テッカニンLv.28
レアコイルLv33
イーブイ♀Lv20
ポケモンのタマゴ

・真姫(考古学者見習い) :有名な考古学者、ニシキノ博士の娘。古代文字を読むことが出来るので、UTX団に狙われている。 穂乃果、凛と一緒に旅している。
エルレイド
シャンデラ
バタフリー
タテトプス
マルマイン

・凛(???) :5年前の海難事故にて行方不明になったはずの少女。ポケモンの技を使えるらしいが……?
穂乃果、真姫と一緒に旅している。
マッギョ?


・花陽(トレーナー) :ポケモンマスターになるため、旅をしている。現在、5年前に行方不明になった幼馴染の凛に会うため、リッピー湖を目指している。
ベトベトン
スターミー
ペリッパー
ジュカイン
メタモン

・海未(トレーナー) :オトノキリーグで穂乃果を倒し、チャンピオンになるため旅をしている。
リザードン
ハクリュー
ニダンギル
ペンドラー
フラエッテ
ライボルト

・ことり(コーディネーター→トレーナー) :穂乃果に勝てないと言うコンプレックスから、英玲奈の下でトレーナーの修行をしている。
ベイリーフ
ヒノヤコマ
バンギラス

・絵里(???) :氷タイプを使う、とても強いトレーナー。UTX団所属。
デリバード
オニゴーリ
ツンベアー
トドゼルガ

・希(???) :チャンピオンのツバサや、絵里と仲がいい。 穂乃果や真姫に、旅の助けになるものを色々与えたりと、謎の多い少女
ソーナンス

・にこ(四天王『夢幻』) :オトノキの四天王でもあり、トップコーディネーターでもある。夢特性のポケモンを持つ。 UTX団を潰そうとしている。
バシャーモ

・ツバサ(チャンピオン) : オトノキ地方チャンピオン。にこと共にUTX団を潰すべく動いている。
ボーマンダ

・英玲奈(四天王『鉄血』):四天王の一角。その実力はツバサに並ぶほど。鋼タイプを繊細かつ豪快に操るその姿から、『鉄血』と呼ばれている。
エアームド

・あんじゅ(???):海未の師匠。穂乃果や真姫にも戦い方を教えた、因みに修業はかなりのスパルタ。ポケモンに技を教えたりなど、ポケモンの育成に関して人一倍秀でている。


・UTX団 :プレートを集めたり、古代の宝石を奪おうとしたり。目的は謎。

復活しました。
前回の続きからやり直します。



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1476793632
2 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2016/10/18(火) 21:28:32.17 ID:ttLBJWqd0

バッドスメル『……』



にこ「……なんかこっち見てるわよ。舐めてるわね」

花陽「あっ!せ、せいれいプレート持ってますよ!」

にこ「じょーとーじゃない!ドア開いた瞬間、最大火力でぶっ飛ばして――」カチッ

花陽「いや、バッドスメルは部屋に監禁するんじゃ……」

にこ「……ふっ、演技よ演技!あんたが目的を見失なってないか試したのよ!」

花陽「な、なるほど!さすがオトノキクイーン、本当に忘れてたのかと思いました!流石です!!」

にこ「と、とーぜんよ……アハハ……」

にこ(それにしても、いったいどうやって……)



命「どうやって入ったんでしょう?」

イヤミ「ふんっ、そんなことは捕まえてから取り調べで吐かせればいい。さっさとバッドスメルを閉じ込めろ」

命「は、はい!」ポチッ

ガシャアーーン!!

千鶴子「……」



花陽「や、やった!扉が閉まりました!」

にこ「そうね。っていうか私何の為に呼ばれたのかしら」

花陽「あっ、見てください。バッドスメルに動きが……」

3 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2016/10/18(火) 21:31:48.54 ID:ttLBJWqd0

バッドスメル「やれ、マルノーム」

ポンッ

マルノーム「マールノー」ボシュッ

じゅわぁぁぁぁ———



にこ「なっ!か、壁が溶けて……!?」

花陽「マルノームのいえき・・・・・・まさか、脱出する気じゃあ———」

花陽(あれ?)

イヤミ『にこさん、すぐに突入を!』

にこ「やれるもんならやってるわよ!でもドア鉄板で塞がられてんじゃない!!」ガチャガチャ

イヤミ『ぐっ……!』

命『そ、そんな……!』

にこ「っ...こうなったら扉をぶっ壊して……!」

花陽「にこさん!モニター貸してください!!」バッ

にこ「ち、ちょっと花陽!?」

花陽「メタモン!へんしん解除!!」

にこ「……へ?」



部屋の中
壁「」グニュグニュグニュ!

メタモン「め〜た〜」

バッドスメル「なにっ!?」

メタモン「メ〜タ〜」カチッ

ポンッ

ベトベトン「ベートー!」

花陽『ベトベトン、がんせきふうじ!!』

ベトベトン「べトォォ!」ドゴォ

バッドスメル「ぐっ、溶かした壁が塞がれた……!」

4 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2016/10/18(火) 21:32:19.71 ID:ttLBJWqd0



花陽「やった!ここからでも声は届くみたいです!」

にこ「……メタモンを壁にへんしんさせてたのね」

花陽「はい!メタモンには私の合図でボールを開けるように言っておいたんです!下水道を住み処にするベトベトンなら、スカンプーの悪臭にだって耐えられます!」

にこ(この子……!)

花陽「さらにメタモン、ベトベトンにへんしん!」

メタモン「メ〜」カッ
メタベトン「べ〜ト〜ベ〜ト〜!」

花陽「バッドスメル、洋服の恨みです。すこし痛い目にあってもらいます!!」

ベトベトン「ベートー!」

メタベトン「ベ〜ト〜!」

バッドスメル「っ……」



命「花陽さん……」

イヤミ「A班は部屋の周りを包囲!B班は至急にこさんの所へ!コラッタ1匹逃がすな!!」

千鶴子「……」

ギリッ

5 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2016/10/18(火) 21:35:55.75 ID:ttLBJWqd0

にこ「こっちは扉を壊してみるわ。なんとか時間稼いで!」ポンッ

バシャーモ「シャモォォォ!」ゴォォォ!



バッドスメル「出てこい、マタドガス!」ポンッ

マタドガス「マータドガース!」

マルノーム「ノーム!」

花陽「行くよ!ベトベトン、メタモン!」

ベトベトン「べトォ!」

メタベトン「ベ〜トォ!」

バッドスメル「悪いが遊んでる暇はない。マタドガス、シャドーボール!」

マタドガース「ドガー!」シュバァ!

花陽「ベトベトン、ヘドロばくだん!」

ベトベトン「べートー!」ドドドド

ドゴォ!

花陽「メタモン、マタドガスにかなしばり!」

メタベトン「ベトベ〜!」ギィンッ

マタドガス「ドガッ!?」バギィンッ!

バッドスメル「くっ、うっとうしい……マルノーム、のしかかり!」

マルノーム「ノーーム」ノシィッ

メタベトン「ベトッ……!」ズシリッ

花陽「負けないでメタモン、れいとうパンチ!」

メタベトン「ベ〜ト〜〜!」パキパキッ

ドゴォッ
マルノーム「マルゥ!?」

花陽「そこです!ベトベトン、かなしばり!!」

ベトベトン「べートー!」ギィンッ

バッドスメル「なっ……!」

花陽「やった!」



命「す、すごい。花陽さん……」

イヤミ「離れた場所から指示してるのに、バッドスメルを押している……」

千鶴子「……えぇ、本当。すごいですわね」

6 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2016/10/18(火) 21:36:56.57 ID:ttLBJWqd0

にこ「へぇ、なかなかやるじゃない。チャモにー、私たちもいいとこ見せないとね!」

バシャーモ「シャモォォォオ!!」ドゴッドガァッ



花陽(ポケモンに攻撃しながら、バッドスメルの動きを封じる!)

花陽「ダブルがんせきふうじ!」

ベト・メタ「べ〜—ト〜—!!」ドドドドドドド

マタドガス「ドガァッ!!」

マルノーム「ノムゥゥ!」

バッドスメル「ぐっ……!」

花陽「よし!あと一息……!」

バッドスメル「……マタドガス、どくガス」

マタドガス「ドガー!」ボシュゥゥ!

花陽「えっ!」

バッドスメル「……」

花陽(どくガス?ベトベトンには効かないのに、なにを考えて……)

命「花陽さん!」

イヤミ「バッドスメルは!?」

警察「」ゾロゾロ

花陽「あっ、みなさん。今——」

ガシャンッ!

花陽「えっ!?」

にこ「な、なに、なんの音?」

花陽「……あっ!と、扉を塞いでいた鉄の壁が無くなってます!」

イヤミ「な、なに!?命ぉ!」

命「え!い、いや、私は何も……!」

にこ「はんっ、好都合じゃない!さっさと突入してとっつかまえてやるわ!」ズカズカ

花陽「あ、にこさん。今部屋の中にどくガスが充満してるから、マスクを……」

バッドスメル「……マルノーム、ほのおのパンチ」

マルノーム「ノーーーム!!!!」ボォォォ!

花陽「っ! あぶない!!」ダッ

にこ「へ?」ガチャッ



———ドゴォォォォーーーーン!!


7 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2016/10/18(火) 21:38:37.95 ID:ttLBJWqd0

警察「わぁ!?」

命「きゃあ!!?」

イヤミ「と、扉が吹き飛んで……!」

花陽「に、にこさぁぁん!」

にこ「なによ?」背後から

花陽「ぴやぁ!」ビクゥ

バシャーモ「シャモッ!」ダキッ

にこ「ありがとチャモにー、助かったわ」トッ

千鶴子「…マタドガスのどくガスに引火させたのですね」

命「で、でも、こんな大爆発、バッドスメルも無事じゃないんじゃ……」

花陽「め、メタモン……ベトベトン……!」ダッ

にこ「ちょ、花陽!」

バチバチッ

命「な、なんの音……?」

バチバチバチッ

イヤミ「部屋の煙が……」


そこにいたのは―――


バッドスメル??「ギギ、ギギギ」バチバチバチ

花陽「ひっ!?」


爆発によってガスマスクも服も全て吹き飛ばされ、右腕を失ったバッドスメルの姿。しかし――


命「な、なんですかあれ!?」

にこ「あれが・・・・・・バッドスメルの正体?」


右腕の断面から見えるのは、様々なコードからバチバチと音を立てながら火花を散らす精密機械の断片――


イヤミ「ロボット・・・・・・!?」

8 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2016/10/18(火) 21:39:53.88 ID:ttLBJWqd0

バッドスメル「スカン、プー」ポンッ

スカンプー「プゥゥ!」ピュッ

花陽「ぴゃああ!?」サッ

プ〜〜ン

命「ふがっ!?」

にこ「ま、マスクマスク……!」

バッドスメル「くろい……きり」

スカンプー「プゥゥゥ!」ブシュゥゥ!

花陽「うっ!し、視界が……!」

イヤミ「逃がすか!ダーテング、きりばらい!!」ポンッ

ダーテング「ダーテーン!!」

シュバァ


命「い、いない!?」

イヤミ「くっ、どこに……!」

警察「ぐわぁ!」

命・イヤミ「!?っ」

警察「こ、この!まて!!」

バッドスメル「ジジ、ジジジ……」

イヤミ「いつの間にあんなところまで!」

にこ「はん!ロボットなら手加減しないわよ!!チャモにー、ブレイズキック!!」

バシャーモ「シャモォォ!!」ヒュンッ

ドゴォォォ!

バッドスメル「ガ、ガピ……」バラバラ

命「ば、バラバラに……なんて威力……!」

にこ「どんなもんよ!」

イヤミ「……まて、せいれいプレートは……?」

命「へ?そ、そういえば、どこにいったんでしょう……?」

イヤミ「さ、さがせ!全員でくまなくさがせー!!」

9 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2016/10/18(火) 21:42:28.31 ID:ttLBJWqd0

花陽「メタモン!ベトベトン!大丈夫?」

メタモン「メタ〜」ボロッ

ベトベトン「ベトー」ボロッ

花陽「ま、待っててね、すぐにポケモンセンターに……」

花陽(あれ?なんかベトベトンの体についてる……?)スッ

花陽「これって……」


その後、花陽はポケモンたちをポケモンセンターへ
警察たちの懸命な捜索にもかかわらず、せいれいプレートは見つからなかった。

数時間後……
別室
イヤミ「技術班によると、遠隔から操作するタイプの機械のようでした。」

花陽「遠隔って事は……遠くから本物のバッドスメルが操作して立ってことですか?」

にこ「そう考えるのが妥当でしょうね……」

千鶴子「あの、それでせいれいプレートの方は?」

命「現在捜索中ですが、有力な情報はまだ……」

千鶴子「そうですか・・・まぁ盗まれてしまったものは仕方ありませんわね」

花陽「……」

にこ「それにしても、バッドスメルのやつ、どうやってあの部屋に入ったのかしらね?」

花陽「はい……脱出の時にマルノームのいえきで壁に穴をあけてましたけど…」

命「その時に空けた穴以外には、いえきによる穴は見つかりませんでした。くろいきりがはれたら、まるで最初からそこにいたかのように……」

花陽「……最初から?」ガタっ

にこ「花陽?」

花陽「……なるほど、そういうことだったんですね」

命「ど、どうしたんですか?」

花陽「謎は、全て解けました。バッドスメルがどうやって侵入したか、そして……せいれいプレートがどこにあるか……バッドスメルが、誰なのか!」

千鶴子「なっ……!?」

イヤミ「……本当ですか?」

花陽「はい!みなさん、10分後、コレクション部屋に集合してください!」
10 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2016/10/18(火) 21:45:55.70 ID:ttLBJWqd0

10分後
にこ「だいぶ匂いがましになったんじゃない?」

千鶴子「スカンプーの液がかかったところに蓋をかぶせることで、なんとかなったようですわね」

命「…あの蓋の中には、においが充満しているんですね……」ブルッ


花陽「お、おまたせしました!」タタタッ!

にこ「遅いわよ花陽!」

イヤミ「…それで、わざわざここに連れてきてどうするつもりですか?」

花陽「あ、ちょっと待ってください。えーっと……」キョロキョロ

千鶴子「あらあら、どうかしましたか?」

花陽「たぶん、この鎧の置物……」

千鶴子「ち、ちょっと!?」

命「花陽さん?」

花陽「えい!」

ガシャーン!

命「ええええ!?」

イヤミ「おい、なにして——!!?」

にこ「ち、ちょっと、それ……」

千鶴子「っ……」

命「鎧の中に、せいれいプレートが!?」

花陽「千鶴子さんので間違いないですよね?」

千鶴子「……えぇ、間違いなく私のせいれいプレートですわ」

イヤミ「し、しかし、なぜそこにあると?」

花陽「単純に、この部屋だと隠せるのはここしかなかったので」

命「隠せる?」

花陽「はい、バッドスメルは、爆発の煙がはれたとき、既にプレートを持っていませんでしたから、この部屋の中に隠したんだって思ったんです。自分と同じ様に…」

命「同じ様に……?」

にこ「ってことは、まさか…!」

花陽「はい。くろいきりが部屋にあふれたとき、バッドスメルは突然現れたんじゃありません、最初からこの部屋にいたんです。この鎧の中に…」

命「そ、そんな…い、いったいいつから!?」

花陽「そ、それは分かりません…というか、全部私の推測でしかないんですけど…」

にこ「ちょっ…急に自身なくさないでよ…」

千鶴子「……でも少し突飛な発想なのではなくって?最初から鎧にいたなんて」

イヤミ「いや、そうでもないですよ」

千鶴子「え?」

イヤミ「確かに普通なら考えつきません。だからこそ、警察も鎧の中までは調べなかった…確証はなくても、可能性はあります。」

にこ(意外ね、花陽のこと目の敵にしてると思ってたけど…)
11 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2016/10/18(火) 21:47:30.91 ID:ttLBJWqd0

命「で、でももし、それが本当だとしたら…!」

イヤミ「あぁ、そういうことになるな…」

にこ「えっ、なに、なんなのよ?」

花陽「バッドスメルは、ロボットでしたよね?それを鎧の中に仕込めるのは…」

千鶴子「捜査に協力して頂いた方…つまり、警察の方の誰かってことですわね」

にこ「なっ…!?」

花陽「…そう、ですね……つまり———」





花陽「犯人(バッドスメル)は、この中にいます!」


12 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2016/10/18(火) 21:48:59.05 ID:ttLBJWqd0

命「は、花陽さん?」

にこ「こ、この中って、あんた…!」

イヤミ「それはつまり、私か命のどちらかがバッドスメルということですか?」ギロッ

花陽「そ、そういうわけではなくってですね…」

にこ「どっちなのよ…」

花陽「わ、私はそもそも…い、いや、それより命さん!ハチちゃんに、せいれいプレートについている、バッドスメルの匂いを辿らせてください!」

命「えっ、で、でも……」

イヤミ「バッドスメルの破片から調べてみましたが、特になにも見つからなかったぞ?」

花陽「でもこのせいれいプレートは、バッドスメルが直接触ったものです。なにか、新しい手掛かりが見つかるかもしれません!!」

イヤミ「……まぁ、そういうことなら」

命「…わかりました!」



命「ハチ、頑張って、あなたなら絶対できます!」

ハチ「ワン!」

命「かぎわける!」

ハチ「ワゥ!」クンクン

にこ「…ねぇ、ほんとにうまくいくの?」

花陽「はい、絶対大丈夫です。あの二人なら……」チラッ

千鶴子「……」

花陽「そういえば、保険金の方はどうなるんですか?」

千鶴子「……そうですね。見つかったなら、保険金はおりないでしょうね」

花陽「なるほど、それは残念ですね……」

にこ「ち、ちょっと…」

ウインディ「ワン!」タタッ

命「あっ、ハチ!」

イヤミ「突然動き出したぞ?」

花陽「追いかけましょう!」

13 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2016/10/18(火) 21:51:16.84 ID:ttLBJWqd0

ウインディ「……」クンクンッ

命「この部屋って……」

花陽「……千鶴子さんの部屋、ですよね?」

千鶴子「え、えぇ、そうですけど……」

ウインディ「ワンッ!」尻尾パタパタ

命「? ハチ、そのクローゼットがどうかしたの?」

イヤミ「開けても構いませんか?」

千鶴子「はい、構いませんよ?」ホッ

ガチャ

イヤミ「……特に何もないようだ「ワンッ!!」……ん?」

花陽「……」カチッ


クローゼットの奥をゴソゴソと漁るハチを誰もが注目する中、花陽だけが悟られないよう、千鶴子に目を向けていた。
やがて、ハチが何かを咥えて顔を出した。それは、その場にいた誰もが既視感を持つもの。

命「なっ、それって!」

イヤミ「バッドスメルがつけていた、スカタンクのガスマスク!」

にこ「な、なんでそんなところに…!」

ほとんどの者が驚愕を露わにする中、明らかに動揺を隠せないものが一人。

千鶴子「そ、そんなはずは……!!」

そう呟くと、ちらりと、部屋の奥にある金庫に目を向ける。花陽はその瞬間を見逃さなかった。

花陽「ジュカイン、リーフブレード!!」

即座にモンスターボールを投げると同時に指示を出す花陽。ボールから飛び出したジュカインは即座に両腕の緑刃で、金庫を×字に切り裂いた。
ガラガラと崩壊する金庫の扉。その中から現れたのは、大量のスカタンクのガスマスクとバッドスメルの着ていたライダースーツさらには色とりどりの大量の宝石……今までバッドスメルに盗まれた財宝たちだった。

しんと静まり返る室内、命がハッと我に返りすべてを理解したように溜息を吐く。そしてゆっくりと千鶴子に近づいて、口を開いた。

命「千鶴子さん、あなたがバッドスメルなんですね」


14 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2016/10/18(火) 21:52:23.75 ID:ttLBJWqd0

千鶴子は、強欲なコレクターだった。

バッドスメルとして数々の宝石を窃盗し、さらに元々持つ資金で様々な骨董品を買い占めた。
だが、その資金が底をつき始めたらしい。普通の生活もままならないほどの金欠となってしまった千鶴子。こうなれば自分のコレクションを売るしかない、しかし、千鶴子のコレクターとしての意地がそれを躊躇させた。

そんな千鶴子の元に、とある女性が現れた。

「せいれいプレートを高額で売ってほしい。」

その額は、ある科学者が買い取ると言って提示してきた値段の約十倍。
せいれいプレートは学術的な価値もあり、コレクションお気に入りの一つだったが、背に腹は代えられず、渋々その女性の提案に乗った。

そして、千鶴子に欲が生まれる。

せいれいプレートをバッドスメルに盗まれたことにすれば、さらに保険金を受け取ることができる。と……

そのため、精巧なせいれいプレートのレプリカを作り、あえて警察の前で盗みを成功させるつもりだったのだが……

千鶴子「クローゼットにマスクなんて、しまった覚えはないのですが……」

ぼやくようにそう呟いて連行されていく千鶴子をよそに、花陽は気付かれないように一人こっそりと別の部屋へと移動する。その手には、ハチがクローゼットから見つけたスカタンクのマスクが握られていた。

花陽「……メタモン、へんしん解除」

マスク「」グニョーン

メタモン「メタ〜」

花陽「ありがとう。怪我してるのにごめんね…」ナデナデ

にこ「ふーん、そういうことだったのね」

花陽「ぴゃあ!?に、ににににこさん!?」

にこ「……そのメタモンの持ってるの、バッドスメルの服の一部?」

花陽「は、はい。バッドスメルとのバトルの後、ベトベトンの体についてたので……」

にこ「なるほど、それでわざわざウインディに探し当てさせることで、千鶴子の動揺を誘ったのね」

花陽「はい、正直賭けでしたけど……あ、あの!こ、このことは内緒に……」

にこ「いや、別に私はいいけど……。あんたは、それでいいの?これ、ほとんどあんたの手柄みたいなもんじゃない」

花陽「い、いえ、そんなことはありませんけど……私は――」

15 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2016/10/18(火) 21:56:11.91 ID:ttLBJWqd0

言いかけて、花陽は窓の外に目を向ける。その視線の先には、嬉しそうにハチに抱き着く命の姿がある。ふと、自分が初めてバトルに勝った時のことを思い出した。穂乃果に会って、ポケモンを信じること、ポケモンが信じる自分を信じることを教えてもらい、初めてつかんだ勝利。
命がイヤミに責められているときも、花陽は自分と重ねていた、まだ穂乃果と出会う前の、まだポケモンも自分も信じれなかった自分自身。
自分のやったことは、他人から見ても自分から見ても、ただの偽善の自己満足でしかないんだろう。


それでも、私は———

彼女のように、教えてあげたかった。
私のように、知ってほしかった。
自分と、ポケモンの可能性を、そのすばらしさを。


花陽「……これでいいんです。これで―――」



翌日
にこ「そういや、あんたリッピー湖に用があるのよね?」

花陽「はい、そうですけど……」

にこ「私もちょっとリッピー湖で調べたいことがあるから、一緒に行きましょ?」

花陽「ほ、本当ですか!?是非!」パアァッ

命「花陽さーん、にこさーん!」

花陽「あっ、命さん!」

にこ「見送りに来てくれたの?」

命「はい!お二人とも、捜査にご協力、本当にありがとうございました!」

花陽「い、いえ、私はなにも……」

にこ(まぁ、にこは本当に特になんもしてないけど)

命「私、もっと頑張って、いつかオトノキ地方一の警察官になってみせます!ハチと一緒に!」

ウインディ「ワンッ!」

命「花陽さんも、オトノキリーグ頑張ってください!」スッ

花陽「はい!命さんも!」グッ

16 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2016/10/18(火) 22:09:18.42 ID:ttLBJWqd0

見事バッドスメルを捕まえることで、自分に自信を持つことができた命。
彼女はきっとこれからも、立派な警察官として成長していくことだろう。

そして、ついにリッピー湖の近くまで来た花陽。
そこで、彼女が目にするものとは…?


にこ「そういえば、あんたいつ千鶴子がバッドスメルだって思ったの?」

花陽「千鶴子さんって最初にハグされた時、色々な香水の匂いに混ざって微かにスカンプーのにおいがしたんです。数時間後には消えてましたけど。」

にこ「つまり最初からってわけ・・・っていうかあんたの鼻どうなってんのよ。ポケモンよりすごいんじゃないの?」


TO BE CONTINUED...

17 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2016/10/18(火) 23:17:14.19 ID:ttLBJWqd0

その頃
オトノキ地方一の温泉街、イヤシティ

穂乃果「はぁ〜、気持ちよかったね〜」ホクホク

真姫「えぇ、温泉なんていつぶりかしら」ホクホク

凛「ねぇねぇ穂乃果ちゃん真姫ちゃん!温泉卵だって、食べたいにゃー!」

穂乃果「いいねー!食べよ食べよー!」

真姫「ちょっとー、ポケモン捕まえに行くんじゃなかったのー?」

穂乃果「あとであとでー!」

真姫「まったくもう・・・」

グゥ〜・・・

真姫「・・・わ、私も食べようかしら///」

復活記念
タマゴ判定
コンマ直下の2倍
ゾロ目の場合更に倍
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/18(火) 23:18:21.79 ID:axGbOEFz0
19 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2016/10/18(火) 23:20:38.55 ID:ttLBJWqd0

タマゴ判定
79×2=158

現在798
時々動いているようだ。生まれるまでもう少しかな?
20 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2016/10/18(火) 23:21:21.28 ID:ttLBJWqd0
今日はここまで、今月中にもう一度更新する予定。
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/18(火) 23:26:43.47 ID:qSCuMRU60
待ってたよ!
22 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2016/10/21(金) 13:40:40.13 ID:FvbWGl5B0
こんな時間に人がいるかわからんが、投下してくよ
23 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2016/10/21(金) 13:42:01.53 ID:FvbWGl5B0

トクイシティ
公園

「いあいぎり!」「シザークロス!」

ガギィィンッ!!

色違いカイロス「カイロォォォ!!」グォンッ!

ストライク「ストッ……!」ズザァッ

ヒデコ「よーし、カイロス!そのまま角ではさんじゃえ!」

色違いカイロス「ロォス!」グァッ!

穂乃果「飛んで躱して!」

ストライク「ストォッ!」ヒュンッ

穂乃果「旋回してつばめがえし!!」

ストライク「ストラー!」ビュゥンッ!

ヒデコ「角で受け止めて!」

ガギンッ!!

ストライク「スッ!?」ギギギッ

カイロス「カイッ……!」ギギギッ

穂乃果「なっ……!?」

真姫(弱点のつばめがえしを、あえて受け止めた!?)

ヒデコ「ハサミギロチン!!」

穂乃果「やばっ!か、かげぶんしん!!」

ストライク「スト!」シュンシュンシュンッ!

カイロス「カイィ!!」スカッ

穂乃果「あ、あっぶなー……」

真姫(モブシティのフミコ。さすが、既にバッジ8個集めてるだけのことはあるわね……)

24 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2016/10/21(金) 13:42:53.30 ID:FvbWGl5B0

真姫(見たところ、パワーはカイロスの方が上だけど、スピードはストライクに分がある。でも、気になるのは……)

凛「ねぇねぇ真姫ちゃん、あのカイロスの角についてる石、綺麗だねー!」

真姫「えぇ、そうね……(あれってもしかして…)」

ヒデコ「いやー強いね穂乃果」

穂乃果「フミコこそ!でも、まだまだこれからだよ!」

ヒデコ「ふふっ、そうだね。それじゃあこっちも全力でいかせてもらおうかな」スッ

穂乃果「? (なに、あの腕輪……)」

ヒデコ「いっくよーカイロス!メガシンカ!!」カッ

カイロス「カイィィィ!!!」カッ

キィィィィンッ!!

メガカイロス「カイローース!!」

穂乃果「か、カイロスに……」

凛「羽が生えたにゃ……」

真姫「やっぱり、キーストーンとメガストーンだったのね・・・・・・!」

ヒデコ「さぁ、本当の勝負はこれからだよ!」


25 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2016/10/21(金) 13:44:54.78 ID:FvbWGl5B0

ヒデコ「カイロス、いあいぎり!!」

穂乃果「それならこっちは、シザークロス!」

メガカイロス「カイッ!」ヒュッ

ストライク「ストッ!」シュンッ

ガギィィンッ

ストライク「スト!?」ズザァッ

穂乃果「なっ!?」

真姫「いあいぎりにシザークロスが押し負けるなんて・・・・・・!」

凛「さっきよりパワーが上がってるにゃ!」

穂乃果「ぐっ……つばめがえし!」

ヒデコ「シザークロス!!」

ストライク「ストッ―――ラァァァァァ!!」ビュゥンッ!

メガカイロス「カイ!」シュガァ!

ドゴオオオ!!

ストライク「ストォ!?」ギィィンッ!

真姫「つ、つばめがえしまで・・・!」

穂乃果「ま、まずい・・・ストライク!空中でいったん距離をとって!」

ストライク「スッ・・・!」ヒュッ

穂乃果「つるぎのまい———」

ヒデコ「させないよ!カイロス、こっちも飛んで接近!」

カイロス「カイローーース!!」シュンッ

ストライク「ラッ———!?」

ヒュンッ!ヒュンヒュンヒュン!!

凛「ふ、振り切れないにゃ!」

真姫「スピードは全くの互角のようね」

穂乃果「っ・・・それなら、かげぶんしん!」

ストライク「ストラーーー!!」シュンシュンシュン!

真姫「よし!これなら———」

ヒデコ「かげぶんしん全部にいあいぎり!」

メガカイロス「カイローース!!」ヒュガッ

26 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2016/10/21(金) 13:49:51.02 ID:FvbWGl5B0

ズバズバズバズバ————

凛「は、はやい・・・!」

ズバァッ!!

ストライク「ストァ!?」

真姫「当たった!」

穂乃果「そ、そんなっ…! ストライク!立て直し「遅いよ!カイロス、捕まえて!」」

メガカイロス「カイッ――」

ヒュゥンッ!

ストライク「ストッ!?」」

真姫(一瞬でストライクを掴んだ…!)

ヒデコ「ちきゅうなげ!」

メガカイロス「カイッ!」ドゴォオ!

ストライク「ラアァア!!」

穂乃果「ス、ストライク!大丈夫!?」

ストライク「スト・・・!」グググッ

ヒデコ「へぇ、なかなか頑丈だね。でも、これで決めるよ!ハサミギロチン!!」

カイロス「カイロォォォォォオオオオオオ!!」ギュゥゥンッ

穂乃果「ストライク躱して!かげぶんしん!!」

ヒデコ「遅いよ!いっけーーーーー!」

ストライク「ストッ・・・!」

メガカイロス「カイッロォォォォォォォォス!!」

ズバァァァンッ!!







ストライク「ス、と……」ドシャッ


真姫「・・・ストライク、戦闘不能よ」


27 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2016/10/21(金) 13:53:23.22 ID:FvbWGl5B0

穂乃果「ストライク、お疲れさま。ゆっくり休んでね」チューンッ

ヒデコ「やったねカイロス!メガシンカばっちり!」

メガカイロス「カイ!」

シュウゥゥゥ

カイロス「カイロッ!」

穂乃果「すごいねヒデコ!メガシンカ、私初めてみたよ!」

ヒデコ「穂乃果のストライクも、なかなかやるね。メガシンカがなきゃ危なかったよ!」

真姫(相変わらずすぐ仲良くなるわね・・・)

凛「ねぇねぇヒデコちゃん、その石ってどこでもらったの?」

真姫(凛まで!?)

ヒデコ「この町にいる、メガシンカについて研究しているヤザワ博士って人からだよ。今その人のところで修行させてもらってるんだ」

穂乃果「へぇーいいなー!メガシンカかぁ・・・私のオーダイルもメガシンカできるのかな?」

ヒデコ「いや、確かオーダイルは・・・そうだ!貴女たちも来てみない?ヤザワ研究所!」

凛・穂乃果「いいの!?」

ヒデコ「うんっ!っていうか、流れでバトルになっちゃったけど、元々は穂乃果に研究所に来て欲しかったんだった」テヘヘ


穂乃果「へ?私・・・?」

28 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2016/10/21(金) 14:07:34.93 ID:FvbWGl5B0

ヤザワ研究所
「貴女が穂乃果ちゃんと真姫ちゃんね。待ってたわ」

穂乃果「は、はい。はじめまして・・・?(この人、どこかで・・・?)」

真姫(っていうかどう見てもあの人の母親よね・・・)

凛「むー、凛もいるよー!」

「あら、元気な子ね。ごめんなさい。そしてはじめまして、私は———」スッ

穂乃果・真姫・凛「?」

「にっこにっこにー!でおなじみ!『夢幻のにこ』の母、ヤザワ博士です♪」

・ ・・・・・

ヤザワ「あ、あれ?」

穂乃果・真姫(・・・なに今の?)

凛「ちょっと寒くないかにゃー?」

ヤザワ「」グサッ

ヒデコ「ちょっ!?」


29 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2016/10/21(金) 14:11:53.61 ID:FvbWGl5B0


穂乃果「そ、それでヤザワ博士。私を待ってたって・・・」

ヤザワ「えぇ、まずはこれを見てもらえる?」pi!


にこ『ぼやぼやしてる暇ないわよ?とびひざげり!』

バシャーモ『シャモオオ!』


穂乃果「これって・・・」

真姫「穂乃果とにこちゃんが戦ったときのビデオ?」

ヤザワ「フカヤマ博士の助手がこっそり撮ってたらしいわよ」

凛「相手の子、ヤザワ博士にそっくりだにゃー!」

ヤザワ「えぇ!私の自慢の娘よ!!」ドヤッ

ヒデコ(出た、親バカ・・・・・・)


にこ『ブレイズキックよ!』


凛「わわっ!穂乃果ちゃんが負けちゃうよ!」

穂乃果「いや、既に負けちゃってるんだけど・・・」

真姫「あれは引き分けでしょ?」ムッ


穂乃果『オーーーダイルゥーーーーー!!!!』


オーダイル『ダッ————イッッッッルァァァァアアアアア!!!!』

pi(ストップ)!
凛「あっ、いいところだったのに!」

ヤザワ「ここ。ここのオーダイルを見てちょうだい」


穂乃果「オーダイル、ですか?」

真姫「これって・・・」

30 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2016/10/21(金) 14:17:04.06 ID:FvbWGl5B0

ヒデコ「なんか、オーダイルの色が・・・赤?いや、オレンジ色に光ってませんか?」

凛「わー、ホントだにゃー!」

真姫「(あの時見たのは、気のせいじゃなかったのね)でも、これって一体・・・」

穂乃果「まさか、メガシンカ?!」

ヤザワ「いや、それは無いわ。メガシンカには、メガストーンとキーストーンが必要だし、そもそもオーダイルはメガシンカできないわ・・・まだ発見されてないだけかもしれないけどね」

穂乃果「そうなんだ・・・」シュンッ

ヒデコ「でもメガシンカじゃないなら、これっていったい・・・」

真姫「・・・まだ確認されてない、新しい現象?」

ヤザワ「えぇ、おそらくは・・・ねぇ穂乃果ちゃん、この時のこと何か覚えてない?ポケモンの技を受けたような痛みがあったとか、オーダイルの見ているものが見えたとか!」

穂乃果「え、えーっと・・・この時のことはただバトルに夢中で、あんまり覚えてなくって・・・」

真姫「この時に限らず、あなたバトル中のことなんてほとんど覚えて無いじゃない」

穂乃果「もぉ〜真姫ちゃーん!!」ジタバタ

凛「穂乃果ちゃんらしいにゃー」

ヤザワ「そう・・・ねぇ穂乃果ちゃん。しばらくこの研究所で修行してみない?」

穂乃果「へ?」

ヤザワ「この最後のアクアテール、げきりゅうのパワーアップを考慮しても威力が強すぎる。きっとこの現象が起因してるわ。研究者としてこれを調べたいということもあるけど、この力を制御できるようになれば、きっと貴女はもっと強くなれる。・・・そしてそれはきっと、この先あなたたちに襲いかかる大きな脅威から、きっと守ってくれる」

穂乃果「えっ、それってどういう・・・」

ヤザワ「どうする、穂乃果ちゃん?」

穂乃果「あっ、私は・・・・・・」



にこ『その子のこと、頼んだわよ』



穂乃果「・・・断る理由はありません。にこちゃんとも約束したんです。私は、強くなりたい。強くならなくちゃいけないんだ!」


真姫「穂乃果・・・」

穂乃果「修行、よろしくお願いします!」

31 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2016/10/21(金) 14:20:10.55 ID:FvbWGl5B0

次の日
ヒデコ「穂乃果ー、準備はいいー?」

穂乃果「ち、ちょっと待って!え、えーっと、これをこうして・・・」アセアセ

オーダイル「だ、ダイ・・・」アセアセ

真姫「腕輪つけるだけなのに何を手間取ってるのよ・・・」

ヤザワ「悪いわねフミコちゃん。自分の修行だってあるのに・・・」

フミコ「いえ、私も穂乃果とのバトルは楽しいし、色々勉強になるので!」

ヤザワ「そういってもらえると助かるわ」

凛「ねぇねぇ博士。あの機械って何なんですか?」

ヤザワ「あれはバトルパルス測定器。バトル中の脳波や心拍数をまとめてデータ化した物をパルス信号にまとめて、この画面に映し出してくれるの。」

凛「パル?パルシェン・・・?」

ヤザワ「よ、ようするに、バトル中に穂乃果ちゃんとオーダイルがどういう状態かを知ることができるのよ!」

凛「へー、すごいにゃー!」←なんかすごいことだけは分かった

穂乃果「・・・よしっ、用意できましたー!」

オーダイル「ダイー!」

ヤザワ「それじゃあヒデコちゃんよろしく!」

ヒデコ「はーい!いっくよー!!」ポンッ


ヒデコの手持ち
安価下2
防御種族値120以上
伝説・準伝説・御三家以外

32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/21(金) 14:22:36.93 ID:UXfQGDz9o
グライオン
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/21(金) 14:27:23.60 ID:pdyxW9ziO
ギガイアス
34 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2016/10/21(金) 15:11:18.20 ID:FvbWGl5B0

ギガイアス「ギガー!!」

ヒデコ「穂乃果、特訓っていっても本気で行くよ!」

穂乃果「もちろん!じゃないと意味がないからね!」

ヤザワ「それじゃあ、バトルスタート!」

穂乃果「オーダイル、みずのはどう!」

オーダイル「オーダイー!」ドォンッ!

ヒデコ「アイアンヘッドで打ち消して!」

ギガイアス「ギガーー!」ガキーン!バシャッ!

凛「直撃にゃ!」

真姫「でも、大したダメージにはなってないわ」

穂乃果「こうそくいどうで回り込んで!」

オーダイル「ダイルッ!」シュンシュンッ!

ギガイアス「ギガ!?」

穂乃果「アクアテール!」

オーダイル「オーーダイーーー!!」シュバァッ!

ドガゴォオ!!

ギガイアス「ギッ―――!!」ズガァァ!

ヒデコ「うわっ、すっごい威力・・・!」

35 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2016/10/21(金) 15:38:06.37 ID:FvbWGl5B0

ヤザワ「すごいわね、穂乃果ちゃんとオーダイル。バトルパルスを見る限り、息ぴったり!」

真姫「と、とーぜんでしょ!」カミノケクルクル

凛「なんで真姫ちゃんがうれしそうなの?」

ヤザワ「けど・・・データだけをみるならヒデコちゃんの方が上ね」

凛・真姫「えっ・・・?」

ヒデコ「よーし、私たちも気合入れていくよ!ギガイアス、すなあらし!」

ギガイアス「ギガァァァ!!」ヒュゥゥゥゥゥ――

ヒュゴォォォオオオ!!

真姫「きゃっ!」

凛「わわっ!!」

ヤザワ「ギガイアスの得意なフィールドを作り上げた・・・ここからのヒデコちゃんは強いわよ」


ヒデコ「さぁ、いくよギガイアス!ストーンエッジ!」

ギガイアス「ギガアアアアア!!」ヒュドドドドド!!

穂乃果「っ―――」
36 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2016/10/21(金) 15:45:15.16 ID:FvbWGl5B0

・・・・・・・

・・・・

・・

四日後

穂乃果「」ズーンッ↓↓↓

ヒデコ「あちゃー・・・」

ヤザワ「ほ、穂乃果ちゃん、元気出して!」

凛「なーんにも起こらなかったね。しかも五連敗にゃ」

穂乃果「」グサッ

真姫「ちょっと凛!」

ヤザワ(バトルパルスを見る限り二人の息はぴったりだけど、そこから何か変化が起こる兆しがなかった・・・あれは偶発的に起こったもので、穂乃果ちゃんは関係ないのかしら・・・)

ヤザワ「まぁ、今日はここまでにして、明日は条件を変えてやってみましょう」

穂乃果「はい・・・」

凛「穂乃果ちゃーん、元気出すにゃー!美味しいもの食べてまた明日———」

———ゴ

凛「っ———!」バッ

真姫「凛、どうかした?」

凛「みんな、早くここから離れて!」

ヒデコ「な、なに、どうしたの?」

凛「いいから早く!」グイグイ


———ゴゴゴゴゴゴ!

真姫「きゃあ!」

穂乃果「じ、地震!?」

ヤザワ「違う、これは・・・・・・!」


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!


凛「下から、何か来る・・・!!」



ドゴォーーーーーン!!

37 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2016/10/21(金) 15:48:37.70 ID:FvbWGl5B0

ヒデコ「わああ!?」

ヤザワ「あれは、ドリュウズ?いえ、大きすぎるわ。ロボット・・・?」

穂乃果「あ、あのマークは・・・!」

真姫「・・・また来たってのね」

ウィーン

「ハロー!癖毛ちゃんにサイドテールちゃん♪」

「やあ。また会えてうれしいよ」

真姫「あ、あんたたちは!」

穂乃果「ラブカ遺跡で会った・・・!」

涼「赤髪の君を迎えにきたよ」カチッ

レベッカ「あのちびっ子もいないし、今度こそ連れてっちゃうんだから!」

38 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2016/10/21(金) 16:38:42.60 ID:FvbWGl5B0

真姫「確か、涼とレベッカ・・・」

レベッカ「ベッキーって呼んでちょうだい♪」ウインクパチンッ

ヤザワ「あのマーク、まさかUTX団!」

凛「う〜、また出たにゃ・・・」

穂乃果「あれ、凛ちゃんUTX団を知ってるの?」

凛「うん。凛も追いかけ回されたことあるにゃ・・・」

涼「おや?君は・・・」

レベッカ「あら?電気猫ちゃんまでいるじゃない!涼、二人とも頂いちゃいましょ!『二ホビット追うものは一ホビットも得ず』よ!」ポンッ

ナッシー「ナッシィーー!」

涼「レベッカ、それは意味が真逆なんだが・・・。しかし、鉄血の手柄を私たちが奪うというのも、悪くはない」ポンッ

デスカーン「デースー!」

穂乃果「そんなことさせない!いくよ、チルタリス!」ポンッ

真姫「おとなしく捕まるわけないじゃない!バタフリー!」ポンッ

凛「凛だって!」パチパチッ

ヒデコ「な、なんだかよくわからないけど、私も助太刀するよ!ギガイアス!」ポンッ

真姫(いくらあいつらが強いっていっても、四人がかりなら・・・!)

涼「四人がかりなら勝てる。と思っているのかな?」指パチンッ

UTX団したっぱ×10「」ズラッ

穂乃果「そ、そんな・・・!」

レベッカ「ソーリー。でも私たちもあとがないのよ。あなた達は癖毛ちゃんと猫ちゃんを捕えなさい!」

UTX団下っ端「はっ!」シュザッ!

39 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2016/10/21(金) 16:39:13.60 ID:FvbWGl5B0

真姫「くっ!」

ヤザワ(・・・)ザッ

涼「デスカーン、くろいまなざし!」

デスカーン「デスッ!」クワッ

ヤザワ「きゃあっ!?」ギシッ

涼「申し訳ないが、助けを呼びにいけないよう、動きを封じさせてもらったよ」

ヒデコ「博士!このっ・・・博士に何すんのよ!ギガイアス、ロックブラスト!」

ギガイアス「ギガァッ!」ドンドンッ!

レベッカ「ナッシー、リーフストームよ!」

ナッシ―「ナッシー」ビュゥゥゥゥウウン!!

ギガイアス「ギガァッ!?」ドゴシャァァア!

ヒデコ「ギガイアス!?(ロックブラストごと押し返された!?この人・・・強い!)」

レベッカ「ふふふっ♪」

40 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2016/10/21(金) 16:51:31.22 ID:FvbWGl5B0

穂乃果「ヒデコ!」

涼「それでは、君は私がお相手しよう。デスカーン、シャドーボール!」

デスカーン「デスカーーン!!」ゴッ

穂乃果「! チルタリス、はがねのつばさで弾き返して!」
チルタリス「チルゥ!」ガキーンッ!ドゴッ

デスカーン「デスッ!?」ボゴォッ

涼「ほう、なかなかやるね」

穂乃果(いける、穂乃果だって強くなってるんだもん!これなら・・・!)

涼「だが、まだまだ荒い・・・」カチッ

ポンッ

ゴルーグ「ゴルー・・・」ゴゴゴゴゴ

穂乃果「お、おおきい・・・!」

チルタリス「チ、チル・・・!」

涼「実力の差を教えてあげよう。強大な力に打ちのめされるのも、また成長というものさ」

―――
41 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2016/10/21(金) 17:10:38.32 ID:FvbWGl5B0

―――


穂乃果「・・・」

ヒデコ「そ、んな・・・」

ヤザワ「ふ、二人とも・・・」



ブロロロロ――

レベッカ「ふふふっ、イージーな仕事だったわね」

涼「あぁ、あの二人、なかなかいいものは持っているが、まだまだ私たちの敵ではなかったな」

真姫「・・・」スヤスヤ
凛「・・・」むにゃむにゃ





ガギィィンッ

ゴルーグ『ゴル・・・』

ストライク『スト!?』

穂乃果『そ、そんな・・・(つるぎのまいを積んだストライクのつばめがえしが全く効いてない・・・!)』

涼『そんなものかい?ならば、終わらせてあげよう』

穂乃果『っ・・・ストライク、かげぶんしん!』

ストライク『ストラッ!!』

涼『ゴルーグ、じゅうりょくだ』

ゴルーグ『ゴルー』ズンッ

ストライク『スッ———!?』ズシッ

穂乃果『なっ!?』

涼『やれ、アームハンマー』


ドゴオオオォォォォ————・・・

42 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2016/10/21(金) 17:38:03.78 ID:FvbWGl5B0

穂乃果(チルタリスも、ロトムも、ストライクでさえ・・・)

ヒデコ「ごめん、穂乃果。隙をつかれて二人を連れてかれちゃった・・・」

穂乃果「・・・ヒデコのせいじゃ、ないよ」

穂乃果(にこちゃんに負けてから、いろんな人とバトルして、レベルを上げて・・・強くなったはずだった。でも、調子に乗っていたわけでも、油断していた訳でもなかった。それなのに・・・)

穂乃果(全く歯が立たなかった・・・!!)

穂乃果「ごめん・・・ごめんね、りんちゃん、まきちゃん・・・!!」

ヤザワ「穂乃果ちゃん・・・」




ヒデコ「穂乃果、追いかけよう」

穂乃果「え?」

ヒデコ「確かに、全然敵わなかったかもしれない。でも、それはあきらめていい理由にはならないよ!本当にあの二人が大切なら、見苦しくっても食らいつかなきゃ!」

穂乃果「ヒデコ・・・」

穂乃果(そうだ、落ち込んでいる場合じゃない。バトルじゃ勝てなくたって、真姫ちゃんと凛ちゃんを取り返さなきゃ)

穂乃果(にこちゃんにだって頼まれたんだから———)

穂乃果「あっそういえば・・・・・・!」ゴソゴソ

『どうしても困ったことがあれば、これを使いなさい。だそうよ?』

穂乃果「にこちゃんからもらったこの笛・・・・・・」

ヒデコ「なにそれ、笛?」

ヤザワ「あら?それって・・・」

穂乃果(使えって、普通に吹けってことなのかな・・・・・・笛を吹いたところで、なにが変わるのかは分からないけど・・・・・・)スッ


〜♪


穂乃果(にこちゃんお願い・・・・・・穂乃果に力をかして———!)



〜♪
ビュゥンッ―――!


43 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2016/10/21(金) 17:39:15.42 ID:FvbWGl5B0

ブロロロロ――

真姫「ちょっと!これ解きなさいよーー!!」ギャーギャー

凛「にゃ〜!!」ゴロゴロ

レベッカ「もーシャラァップ!もう一回眠らせちゃうわよ!」

涼「本部まであと一時間か・・・なにも起こらなければいいが・・・」

したっぱ「涼様、何かが高速で接近してきます!」レーダーpipi!

涼「なに・・・?」

レベッカ「ち、ちょっと、これかなりのスピードじゃない!?」

涼「外の映像を映してくれ」

したっぱ「はっ」カタカタッpi!

凛「あっ!穂乃果ちゃんだにゃー!」

真姫「ヒデコもいるわね。二人ともなにかに乗ってるけど・・・?」

涼「あれは、あのポケモンはまさか・・・!」


44 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2016/10/21(金) 17:43:45.30 ID:FvbWGl5B0




―――ビュゥゥゥン!




ヒデコ「見えたよ穂乃果!UTX団の車!」

穂乃果「間に合った・・・!ソラくん、マルちゃん、全速力であの車を追って!」

ラティオス(ソラ)[任せろ!]

ラティアス(マル)[りょうかーい!]

ビュゥゥゥウウンッ!!!



涼「むげんポケモン、ラティオスとラティアス・・・!」

真姫(『むげん』・・・もしかしてあの笛は・・・)

凛「ねぇねぇ真姫ちゃん」ヒソヒソ

真姫「?」

レベッカ「なんであの二匹が・・・!ちょっと、もっとスピードでないの!?」

したっぱ「これが限界です!」

涼「落ち着くんだレベッカ。少し到着が遅くなるが、地面に潜ればいいだけの話だ」



ウィーーン

穂乃果「あっ!ドリルに変形してる!」

ヒデコ「させないよ!」カチッ


ヒデコ手持ち
第6世代まで
攻撃or特攻種族値130以上
伝説・準伝説・御三家以外


45 : ◆EvBfxcIQ32 [saga]:2016/10/21(金) 17:44:34.65 ID:FvbWGl5B0
安価>>47
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/21(金) 17:48:29.53 ID:2QECC7IZO
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