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シン「俺がIS学園に転入・・・で、ありますか」
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56 :
◆y210ZVlxiQHI
:2016/11/12(土) 23:35:46.36 ID:LBpsytuW0
ハルート最終決戦仕様のガレキを買って見ましたが、思った以上に難物でした。とりあえず頭部を塗ってみたり。ヒケやらで歪んでるしガンプラ感覚で買う物ではありませんね。
>>55
劇中の白式の描写だと零落白夜以外にも荷電粒子砲やイグブやらでエネルギーを消費してるので効率の良さげなインパルスでは余り気にならないかと。あとフェイズシフトはあくまで装甲特性でインパルスのワンオフアビリティーではないです。つまりシンの所属してる部隊相手だと鈴やシャルなど実体系武器しか無い機体は絶好のカモになり得るというシャレにならない新型さんです。
とりあえず風呂入ってからちまちま書いて行きます
57 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/11/13(日) 00:04:59.83 ID:2HKWn419O
舞ってる
58 :
◆y210ZVlxiQHI
:2016/11/13(日) 00:51:39.99 ID:CQZ7Z+yQ0
放課後。いよいよ一夏との試合だ。ピットに入ると既にセシリアが居た。つか、なんで居るんだ、速すぎだろ。
セシリア「シンさん、応援に参りましたわ!」
やたら輝いて見える。何故に。
シン「そ、そっか、サンキュー。勝てる様に頑張る」
セシリア「シンさんは私を破ったんですもの、余裕ですわ!」
シン「油断大敵だぞ?相手の戦力がわからないんだしな。」
セシリア「流石シンさんですわね。私も見習わないといけませんわ」
シン「そんじゃ、行ってくる。」
インパルスを装着する。まずはバランスの良いフォースを選択。相手の出方を見るには最適だろう。ピットから飛び立ち、一夏を待つ。
59 :
◆y210ZVlxiQHI
:2016/11/13(日) 01:03:00.13 ID:CQZ7Z+yQ0
一夏は少し遅れてやって来た。常に装甲が変化し続けていることが見て取れた。一次移行前に見られる現象だ。
シン「よ、一夏。まだ一次移行前だろ?待とうか?」
いくらなんでも一次移行前に叩くのはフェアじゃない。それに勝っても何も嬉しくは無いのだが。
一夏「いや、良いよ。シンはやってのけたんだし、格好位は付けさせてくれよ。」
近接ブレードを展開して向けてきた。やる気みたいだ。なら、その想いに真っ向から応えてやるだけだ。
シン「待った無しだからな。後悔すんなよ?」
試合開始のブザーが鳴る。俺と一夏は同時にスラスターを吹かして急速に接近した。
60 :
◆y210ZVlxiQHI
:2016/11/13(日) 01:21:14.43 ID:CQZ7Z+yQ0
ビームサーベルを抜いて一夏の機体ーー白式と鍔迫り合いになる。最新鋭機同士、馬力は互角に近い。だが、扱いの差は歴然だった。近接ブレードを押し返して距離が離れた瞬間、ライフルに持ち替えてビームを見舞う。回避にもたつく白式に何発か吸い込まれていく。
シン「こんなんで終わるなよ、一夏!」
次々とビームをかましてやる。が、機体に慣れてきたのかビームを上手く避け始めた。そうでなくては。
一夏「今だっ!」
ビームの射線を見切ったのか突っ込んできた。対応がなかなか早い。・・だが、こちらの迎撃がライフルだけだと思っているなら、間違いだ。
シン「ブラストシルエット!」
その呼び声とともに、瞬時にフォースシルエットが外れて消え、代わりにグリーンを基調としたシルエットが装備される。ブラストシルエットの色に合わせて、インパルスの色も変更される。邪魔になるシールドを縮小し、ビーム砲を構え、引き金を引いた。
61 :
◆y210ZVlxiQHI
:2016/11/13(日) 01:57:50.79 ID:CQZ7Z+yQ0
一夏「うわああっ!?」
白式に見事に直撃した。シールドエネルギーをかなり削れた筈だ。
シン「待ったなしだって行っただろ!」
体勢を崩した白式に更にミサイルを撃ち込む。爆煙に白式が飲み込まれた。距離を取り構える。まだ試合終了にはならない以上まだ白式は健在なはず。
晴れた爆煙から現れたのは、先ほどまでとは様相を変えた白式。ーギリギリ、一次移行によりダメージを軽減されたのか。
一夏「・・俺は世界で最高の姉さんを持ったな、まったく。」
一夏がなにやら語り始めた。黙って聞いてやる。
一夏「俺も、俺の家族を守らないとな。とりあえずは、千冬姉の名前を守る!」
良い意気込みだ。素直にそう思った。
一夏「というか、逆に笑われるだろ」
シン「なんでいきなり自己完結してんだよっ!?」
思わずずっこける。
62 :
◆y210ZVlxiQHI
:2016/11/13(日) 02:19:18.31 ID:CQZ7Z+yQ0
とりあえず様子見にミサイルを放つ。白式は流石の反応を持って回避、または斬り捨てた。一気に加速して近付いてくる。フォースに切り替え、サーベルを抜き応戦する。白式の近接ブレードが展開して、ビームサーベルを発振させた。インパルスに対応したのだろう。鍔迫り合いに持ち込みーービームサーベルが一瞬消失して、斬られた。しかもごっそりとゲージが削られた。咄嗟に回避してこれだ、まともに受けていたら負けていただろう。
シン「なんだよ、その武装、っ」
距離を取りライフルを使う。牽制がわりになれば十分。白式は回避に移り、隙を見て一気に接近してきた。同じ手は食わない。シールドで受け止め、逆に斬り返す。咄嗟に回避され、掠めた程度だがそれなりの損害の筈だ。逃げに転じた隙にライフルを撃つ。白式に掠める。
一夏「うおおおっ!」
気合いと共に射線を避けながら肉薄してくる。シールドで受け止めーようとして、慌ててバックブーストする。シールドとは反対側に瞬時に構え直して斬り込んで来たのだ。不味い、避けきれない。
当たる直前にブザーが鳴った。試合の決着が告げられる。
「試合終了、勝者ーシン・アスカ」
負けた、と思っていた。一夏が斬り込む前にVPSでエネルギーが尽きたのだと思った。目の前の一夏がぽかんとした顔をしていた。
63 :
◆y210ZVlxiQHI
:2016/11/13(日) 02:40:43.08 ID:CQZ7Z+yQ0
すごすごと一夏がピットに戻っていった。なんだか哀愁を感じさせる後ろ姿だった。無理もない、あんな大見栄を切った挙句、攻撃ではなく自分のエネルギー消費で敗北したのだ。締まらないにも程があるのだろう。とりあえずピットに戻る。セシリアがまたすっごく嬉しそうな顔をしてた。
セシリア「お見事ですわ、シンさん!」
キラキラしてる。ーまあ、自分に勝った奴が初心者に負けたら余計プライドが傷付くんだろうし、嬉しいんだろうな。
シン「サンキュー、でもギリギリだったよ。もう少し一夏にエネルギーがあったら負けてたんだし。」
多分、あの特殊なサーベルが原因だろう。絶大な威力を発揮する反面、エネルギー消費が激しいのだろう。
64 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/11/13(日) 13:56:47.25 ID:2HKWn419O
乙
65 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/11/13(日) 18:53:41.29 ID:vfKqlBis0
乙です。
まぁ、色々言ってる社会の屑以下の価値もないような連中の事なんて気にしないで頑張ってください。
66 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/11/14(月) 19:56:03.24 ID:Gf6cfKv7O
種の設定とかと掛け合わせると書きにくくなると思うけど頑張って
67 :
◆y210ZVlxiQHI
:2016/11/23(水) 20:35:50.66 ID:oDYGVW6N0
とりあえずそのままセシリアと飯を食いに行く。この学園の食堂の飯は最高にうまい。
セシリア「今更なのですが、お疲れではありませんの?食事を挟むとはいえ連戦は大変なのでは・・」
シン「大丈夫だって。むしろ、インパルスに乗ってないと感覚が錆つきそうだしな。」
豚カツに味噌を掛ける。俺の中では最高の食い方だ。
セシリアは魚のフライのようだ。
セシリア「タフですわね。私でも最初からそんな気概はありませんでしたわ。」
シン「圧倒的に経験が不足してるからな。まして、インパルスは形態で特性がガラリと変わるからな。ドンドン訓練してかないと一夏に抜かされそうだし」
セシリア「そういえば私と戦った高機動形態とは別の形態を出していらっしゃいましたわね、あれはなんですの?」
68 :
◆y210ZVlxiQHI
:2016/11/23(水) 20:46:33.45 ID:oDYGVW6N0
シン「あー、あれはブラストシルエット。高機動のがフォース。一応もう一つ近距離格闘型があるんだけど、一夏のISとは極端に相性悪いんだよな。」
セシリア「ビームサーベルが消失して斬られてしまいましたものですから驚きましたわ。もしや、その近距離格闘型もビーム主体で?」
シン「ああ。更にパワーに特化したようなもんだから取り回しのいいあの刀とは相性悪いんだ。フォースならまだやり合えるし。」
セシリア「そういう事でしたのね。シンさんはかなりインパルスの事を理解していらっしゃいますわね」
シン「まだまださ。もっと、強くならないと。」
シンさんの顔に少し暗い陰が差した気がした。
69 :
◆y210ZVlxiQHI
:2016/11/23(水) 20:57:47.54 ID:oDYGVW6N0
食べ終えると別のアリーナへ。セシリアと一旦別れて準備をする。
後ろからいきなり目隠しをされた。
???「だーれだ?」
シン「誰だよっ!?」
聞いた覚えが無い声・・いや、一度だけある。
???「あはは、そういえば自己紹介してなかったわねー。まあ、まだ早いし秘密。頑張れ男の子」
以前食堂で話しかけて来た人だ。なんだったんだ・・っと、セシリアを待たせる訳にはいかない。インパルスを装備、フォースシルエットを選択。そのままアリーナへ飛び立つ。
70 :
◆y210ZVlxiQHI
:2016/11/23(水) 21:36:08.26 ID:oDYGVW6N0
セシリア「では、行きますわよ!」
セシリアが早速仕掛けてくる。ビットとライフルの同時攻撃。流石代表候補生、前回の轍は踏まない。だが、変わったのはセシリアだけじゃない。
フォースの機動力を活かして難なく回避してビットをライフルで狙う。今までのパターンにはない動きをしているが、問題無い。ビットを一つ、撃ち落とす。
セシリア「射撃の腕上がり過ぎですわよっ!?」
セシリアが狼狽する。その隙に付け入る。
シン「ブラストシルエット!」
換装してすぐさまミサイルを放つ。あえてばら撒く様に広範囲に撃ち込み、直撃ルートにビーム砲を撃ち込む。
セシリア「やってくれますわね、っ」
セシリアがミサイルをギリギリで避けながらビームを回避する。目論見通りだ。・・撃ち出したミサイルをビームが掠めて一気にミサイルが誘爆する。セシリアが爆炎に飲まれて行く
セシリア「きゃああああっ!?」
吹き飛ばされたであろう予測位置にレールガンとビームを叩き込む・・当たった気配がない。避けられたか。間髪入れずにビームが飛んで来てレールガンを片方吹き飛ばされる。
71 :
◆y210ZVlxiQHI
:2016/11/23(水) 21:51:21.00 ID:oDYGVW6N0
煙からセシリアが躍り出る。爆発でライフルとビットを一機喪失したらしい、だが諦めるつもりはなさそうだ。
セシリア「まだまだ、これからですわ!」
ミサイルとビットの同時攻撃。ーセシリアが近接ブレードを展開して斬りかかってきた。リスクを負うのを承知でビットとミサイルを利用して斬り込んで来たのだ。
ミサイルをバルカンで迎撃、ビットのビームをシールドで弾く。サーベルを抜いてセシリアを迎撃する。鍔迫り合いに持ち込まれた瞬間、背後に回ったもう一機のビットのビームをモロに食らう。が、そのままセシリアにバルカンを叩き込み、体勢が崩れた瞬間を狙いサーベルを突き刺す。一気にエネルギーが削れたはずだが、即座に距離を取られる。ビットの動きも厄介だ。機動が読み辛い。
ビットを生かしておけば余計削られかねない。フェイズシフトを活かしてセシリアとミサイルを無視する。ビットを一機ずつ、確実に落としーービットを破壊し尽くしたところで、セシリアが降参の意思を示した。
72 :
◆y210ZVlxiQHI
:2016/11/23(水) 22:00:47.65 ID:oDYGVW6N0
セシリア「流石ですわね。インパルス相手にビーム兵器を失ったのでは勝ち目はありませんわ」
シン「でも、セシリアも前回とは全然違ったじゃないか。正直ヤバかった」
セシリア「私とて、そうそう負けてはいられませんもの」
ニッコリと楽しそうに笑う。
シン「じゃ、お疲れ。結構勉強になったよ、サンキューな」
セシリア「いえいえ、こちらも勉強させていただきましたわ。それでは、また明日」
シン「おう、また明日」
セシリアと別れて、部屋に戻る。途中、何処からか竹刀を全力で振り下ろした様な音が聞こえたが、気にしない方が良さそうだ。
73 :
◆y210ZVlxiQHI
:2016/11/23(水) 22:04:58.31 ID:oDYGVW6N0
今日はここまで。まだ一巻も終わってないんですよねー。色々展開とか考えてると筆が進まないのでなかなか書けないのは許してください。早くフルパッケージデスティニー欲しいです。
次回、みなさんお待ちかね二組さんとソードインパルス回に・・出来たらいいなぁ
74 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/11/24(木) 07:52:35.71 ID:mHtbNCeiO
乙
75 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/11/25(金) 17:26:14.62 ID:tZCPLvjT0
今更だけどブラストシルエットにはサーベルはないぞ、あるのはジャベリン
76 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/11/25(金) 17:54:21.91 ID:DMcUxGpD0
クロスssだしこまけえこたあ
77 :
◆y210ZVlxiQHI
:2016/11/27(日) 00:39:27.95 ID:1ot++g2r0
あああしまった、またフォースに換装してるって脳内保管お願いしますっ
メタルビルドデスティニーがいよいよ来ました。何これかっこいい。ってあそんでたらこんな時間でした。とりあえずこれからちまちま書いて来ます
78 :
◆y210ZVlxiQHI
:2016/11/27(日) 00:51:42.87 ID:1ot++g2r0
山田「皆さんご存知、アスカ君の二連勝でクラス代表はシン・アスカ君に決定です。頼もしいですね!」
そんなに持ち上げられると恥ずかしいです、山田先生。
千冬「期待のニューフェイスという奴だな。勿論、異存は無いな?お前達。」
俺以外のクラスメイトが揃って返事を返す。なんかむず痒い。
実技授業。織斑先生の授業だけあって、軍の訓練並みにハードだ。
千冬「ではこれよりISの基本的な飛行操縦を実践してもらう。織斑、オルコット、アスカ。試しに飛んでみせろ。」
指示通り、インパルスを呼び出す。左腕の時計がインパルスの待機状態だ。セシリアは左耳のイヤーカフス、一夏は右腕のガントレット。・・どう
79 :
ミスったあああ
◆qCFVRZat2oln
:2016/11/27(日) 01:02:48.08 ID:1ot++g2r0
続き
・・どう考えても一夏と俺のはアクセサリーじゃないよな。男はそうなるのだろうか。
インパルスを展開してフォースを付ける。飛ぶならフォースが最適だからだ。
千冬「もっと早くしろ。熟練した操縦者は一秒掛からんぞ」
三人揃って小言を言われる。まあ、仕方ないか。
千冬「よし。飛んでみせろ」
セシリアのブルー・ティアーズが一番に上昇していく。続く形でインパルスと白式が飛び立つ。やはりフォースは早い。途中でセシリアを追い抜き、上昇する。白式はまだ上昇しきらない。
セシリア「シンさん、もう操縦に慣れて来てますわね・・」
複雑そうな表情で話しかけてくる。
シン「いや、フォースが速いからさ。むしろ、まだまだ引き出しきれてないよ。」
セシリア「そうでしたの・・・でしたら、放課後に指導して差し上げますわ。もちろん、二人きりでー
千冬「いつまで上で遊んでいる。さっさと降りてこい。・・アスカ、オルコット、織斑。急降下と完全停止をやってみせろ。目標は地表10センチだ。」
80 :
◆y210ZVlxiQHI
:2016/11/27(日) 01:16:21.20 ID:1ot++g2r0
織斑先生の指示を受けて、セシリアが降下していく。流石代表候補生、扱いが上手い。
続いて降下、インパルスを地表スレスレで停止を掛ける。・・やはり、まだ甘い。精進しないとな・・
シン「うわあああっ!?」
一夏が墜落して来た。俺の上に。[
ピーーー
]気か。
ギリギリで避ける。真横にクレーターが出来た。
千冬「馬鹿者が、誰が地上に激突しろと言った。グラウンドに穴を開けてどうする」
セシリア「大丈夫ですか、シンさんっ」
セシリアが駆け寄ってくる。
シン「ギリギリ避けれたからな。大丈夫」
千冬「まったく・・アスカ、武装を展開してみろ。」
シン「了解」
ライフルを取り出す。インパルスの各シルエット共通のベーシックな装備だ。
千冬「遅い、0.5秒で出せるようにしろ。」
スパルタ過ぎる。
81 :
◆y210ZVlxiQHI
:2016/11/27(日) 01:17:21.50 ID:1ot++g2r0
あ、風呂入ってねえ。風呂入って来ます
82 :
◆y210ZVlxiQHI
:2016/11/27(日) 02:04:40.45 ID:1ot++g2r0
千冬「セシリア、武装を展開しろ」
セシリア「はい」
左手を横に突き出し、一瞬巨大な光を生み出す。それだけで、狙撃銃スターライトmkIIIが握られていた。
千冬「流石だな、代表候補生。だが、そのポーズはやめろ。横に向けて何を撃つつもりだ。正面に展開出来るようにしろ。」
セシリア「・・はい」
不服そうだが、頷くセシリア。
千冬「セシリア、近接武装を展開しろ。」
セシリア「了解しました。」
ライフルを格納、次の武器を出そうとする。が、先ほどとは違う。格段に遅い。
千冬「遅い。咄嗟に展開出来ん近接武装など役に立たんぞ。」
セシリア「は、はい。精進致しますわ」
やはりスパルタだな。
83 :
◆y210ZVlxiQHI
:2016/11/27(日) 02:36:54.22 ID:1ot++g2r0
千冬「・・時間か。今日の授業はここまで。織斑、自分の開けた穴を埋めておけよ。」
一夏「シン、頼みがあるんだけど・・」
シン「手伝えって言うんだろ?」
一夏「悪い、頼むよっ」
仕方ないか。手伝おう。
シン「貸しひとつだからな」
一夏「恩に着るぜっ」
二人で穴埋め作業を行う。女子に力仕事をさせるわけにもいかないからな。
84 :
◆y210ZVlxiQHI
:2016/11/27(日) 03:57:05.24 ID:JAXEWMWG0
クラスメイト「アスカ君、クラス代表決定おめでとう!」
乱射されるクラッカー。一組のメンバーが勢揃いしていた。かなりの盛り上がりである。壁には巨大なシン・アスカクラス代表就任パーティーと書かれた紙が付けてある。だが、何故だろう。明らかにクラス以上の人数が居る。誰も気にしない、気にしたら負けだろうか。
セシリア「人気者ですわね、シンさん」
何故かふくれっ面だ。
シン「目立ちたい訳じゃないんだけどな。別に」
黛「はーい、新聞部でーす。シン・アスカ君と織斑一夏君に特別インタビューに来ました!」
盛り上がる一同、てか間違いなく一組以外も入り込んでる。
黛「私は二年の黛薫子。よろしくー。新聞部の副部長だよ。これ名刺ね。」
やたら難しい漢字だ。昔日本に居た経験があるからなんとか読めたが。
85 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/11/27(日) 09:10:55.26 ID:E/xkz5wZO
オーブって公用語は日本語じゃなかったっけ?
86 :
◆y210ZVlxiQHI
:2016/11/27(日) 12:24:32.34 ID:j4Nd71pe0
国家構成はIS準拠です。オーブとかは何処がオーブ、大西洋連邦などはわかりづらいので。
ZAFTは存在してますが人員以外はまるっきり別物です。義勇兵なのは一緒ですが国家に属してる訳ではなく国連のIS関連軍みたいな感じです。敵としてロゴスとかは出すかもしれませんけど。
ちまっちま書いていきます
87 :
◆y210ZVlxiQHI
:2016/11/27(日) 13:16:59.73 ID:j4Nd71pe0
黛「ではっ、アスカ君!代表就任の挨拶をどうぞ!」
いきなりだな。
シン「えっと、ZAFT軍人として、恥ないように頑張ります。」
黛「お堅いわねー。もっと良いのちょうだいよ。俺に敗北の二文字は無い!とか」
シン「そこまで自信過剰じゃありませんよ。」
黛「んじゃ次織斑君、アスカ君へのエールを」
一夏「ええっ!?あー、いや、シンなら大丈夫だよ。強いし」
黛「おー、信頼感溢れるセリフね。もしかして二人って・・これ?」
シン「なんですかそのポーズ。そんな訳ありませんよ。」
同性愛者にされても困る。
88 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/11/27(日) 14:40:48.36 ID:GcY9bcd1o
一夏はホモだしシンのアスカがやばい
89 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/11/27(日) 19:44:54.92 ID:0U4URRGco
そう言えばこの世界だと家族生きてるのかね
90 :
◆y210ZVlxiQHI
:2016/11/27(日) 22:04:21.84 ID:KxmayGGy0
>>89
実はかなり悩んでます。健在にすれば家族との描写も書けるんですが、それだと後々不都合な点も産まれたり。逆に健在ではない場合だとそれはそれで話が重くなったり、いろいろと不味い部分もあったり。構想はどちらも練ってるんですがね。
とりあえず皆さんはどちらが見たいですか?
またちまちまスペエディ見ながら書いてきます
91 :
◆y210ZVlxiQHI
:2016/11/27(日) 22:16:47.87 ID:7j1shbLm0
黛「まあ、そこらは脚色するから良いとして・・」
良くない、絶対良くない。
黛「セシリアちゃんも専用機持ちだしコメント貰えるかな?」
セシリア「シンさんは才覚溢れる、まさにクラス代表に相応しい方ですわ!換装型という難度の高い機体を扱いこなしー
黛「うあ、長そうだしいいや。写真だけ撮らせて。」
セシリア「最後まで聞かないんですかっ!?」
黛「いいよ、アスカ君に惚れた事にしとくから」
セシリアが赤くなって言葉を失う。仕方ない、助け船を出すか。
シン「そんな簡単な奴じゃないでしょう、セシリアは。そんな事書かれたらセシリアにも迷惑でしょうからやめてください」
セシリア「い、いえそんな、迷惑という程では・・」
シン「えっ」
セシリア「なんでもありませんわっ!」
何故だろう、怒らせてしまったみたいだ。
92 :
◆y210ZVlxiQHI
:2016/11/27(日) 22:33:34.80 ID:7j1shbLm0
黛「はいはい、とりあえず三人並んで。専用機持ちの集合なんかなかなか撮れないし」
一夏、俺、セシリアで並ぶ。なんかセシリアが近いような。
黛「それじゃ撮るよー。35×51÷24は?」
一夏「えっ、えっと、・・2?」
適当にも程があるような。
黛「ぶー、74.375でしたー。」
訳がわからない。そのままシャッター音が響く。・・いつの間にか一組のメンバー全員が入っていた。何がしたいんだ。
セシリア「あなたたち、何をっ」
クラスメイト「セシリアだけ抜け駆けはないでしょー」「思い出になるじゃんか、クラスの」
セシリアが丸め込まれる。そんな調子でパーティーは夜遅くまで続いた。
93 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/11/27(日) 23:07:42.43 ID:1CQDovLh0
ISのメインキャラは両親離婚な鈴がまだマシなレベルで家族の問題あるし
シンも死別してないにしても問題抱えててもいいんじゃない?
94 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/11/28(月) 00:03:50.90 ID:86zzkiWq0
そうなるとなんでザフトに入隊したとかいう疑問も持ち上がるよなとか言うのは野暮だからあれだな。
こまけぇこたぁいいんだよって事だよな
95 :
◆y210ZVlxiQHI
:2016/11/28(月) 01:09:37.98 ID:eQ67XBDO0
翌日。いつもの事だが、今日はやけに騒がしい。
一夏「シン、聞いたか?二組に転校生だってよ。」
シン「こんな時期にか?変だな、そりゃ」
一夏「なんでも中国の代表候補生だとか」
セシリア「代表候補生・・シンさんが私を打ち破った事を危ぶんだのでしょうか。」
箒「隣のクラスなのだろう、そう騒ぎ立てる必要はないだろう」
セシリア「まあ、なんにせよ専用機持ちである私とシンさんが訓練に邁進すれば敵にはなり得ませんわ」
シン「やってやるさ。俺を送り出してくれた皆の為にもな」
セシリア「その意気ですわ」
クラスメイト「アスカ君が勝つとクラスメイト皆が幸せになるよー」
そういえばクラス対抗戦の優勝クラスには学食デザートの半年フリーパスが付くんだっけか。
クラスメイト「アスカ君、ふぁいとー」「フリーパスの為に頑張って!」「専用機持ちのクラス代表は一組と四組だけだから楽勝だよー。」
「その情報、古いわよ」
教室の入り口からそんな声が聞こえた。
96 :
◆y210ZVlxiQHI
:2016/11/28(月) 01:56:09.68 ID:eQ67XBDO0
鈴「二組も専用機持ちがクラス代表になったのよ。そう簡単には優勝なんてさせないわ」
一夏「鈴・・?お前、鈴か?」
知り合いなんだろうか。やたら格好付けてるが。
鈴「そうよ。中国代表候補生、鳳鈴音。今日は戦線布告に来たって訳よ」
一夏「何格好つけてんだよ、すげえ似合わないぞ」
鈴「んなあっ!?なんてこというのよアンタは!」
化けの皮、剥がれたり。・・あ、
千冬「おい」
鈴「なによっ!?」
鈴、という少女の頭に容赦無い出席簿攻撃が入った。
千冬「もうSHRの時間だ、教室に戻れ」
鈴「ち、千冬さん・・」
千冬「織斑先生と呼べ。さっさと戻れ。そして入り口を塞ぐな。邪魔だ。」
威圧感満載な我等が担任に気圧され、一夏に逃げるな、と伝えながらダッシュしていった。
97 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/11/28(月) 08:20:41.25 ID:291LwKEcO
ザフト入隊の理由をプリンを食べた、食べられたみたいな下らない理由にすれば健在でもええんでね?作者のやりたいようにやるのが一番だけど
98 :
◆y210ZVlxiQHI
:2016/12/04(日) 19:18:24.77 ID:eBgTR+Rf0
セシリア「シンさん、お食事に参りましょう?」
昼になるなりセシリアが速攻で開口一番誘って来た。どんだけ早いんだ。とりあえず、一夏と箒も誘ってみる。それに何人かクラスメイトも追従する。大名行列か。
鈴「待ってたわよ、一夏!」
立ち塞がる転入生。鳳鈴音、だったか。
シン「ごめん、そこどいてくれるか?食券出せないし、皆通れない」
鈴「あ、ごめんなさい」
素直にどいてくれた。格好付けたがりなだけなようだ。
一夏「ラーメン、伸びるぞ?」
鈴「アンタを待ってたんでしょうがっ!もっと早く来なさいよ!」
無茶振りである。
99 :
◆y210ZVlxiQHI
:2016/12/04(日) 19:39:33.87 ID:eBgTR+Rf0
一夏「それにしても久しぶりだなー、一年ぶりくらいか。元気だったか?」
鈴「元気にしてたわよ。アンタこそたまには怪我病気しなさいよ。」
ひどい言い草だ。
シン「二人は知り合いなんだな。」
一夏「幼なじみなんだよ。」
テーブルにつきながらそう返された。
箒「幼なじみ・・?」
一夏「箒が引っ越したのが小四の終わりで、鈴が転校して来たのが小五の最初の方なんだよ。で、中二の終わりに国に帰ったから会うのは一年ぶりなんだよ。・・で、こっちが前に話した小学校からの幼なじみで剣道場の娘の箒」
鈴「へー、そうなんだ。初めまして。これからよろしくね」
箒「ああ、こちらこそ」
なんで睨み合ってんだよ、無駄に眼力有って怖いわ
100 :
◆y210ZVlxiQHI
:2016/12/04(日) 19:56:18.14 ID:eBgTR+Rf0
鈴「一夏ー、アンタクラス代表なんだって?」
一夏「違うぞ。俺じゃなくてシンだ。」
鈴「えっ!?だって男子が・・代表だって」
シン「俺も男子だからなっ!?」
鈴「なんでアンタなのよ、全部台無しじゃない!」
シン「なんだよそれ!?文句なら負けた一夏に言えよっ」
鈴「あーもー、絶対コテンパンにしてやるんだから!!」
理不尽過ぎる発言をされる。
鈴「とにかく、一夏。アンタ放課後暇よね?久しぶりにどっか行こうよ。駅前のファミレスとか。」
一夏「あそこは去年潰れちまったよ。」
鈴「そ、そっか・・なら、学食でも良いわ。いろいろ話したいし。」
箒「あいにくだが、一夏は私とISの特訓をするのだ。放課後は埋まっている。」
鈴「ならそれが終わったら行くから。空けといてね、一夏」
そのままラーメンのスープを飲み干して鈴は片付けをして出て行った。
セシリア「嵐のような方でしたわね。」
全くだ
101 :
◆y210ZVlxiQHI
:2016/12/04(日) 20:13:38.05 ID:eBgTR+Rf0
放課後。第三アリーナで、二対二の訓練をする事になった。発案者はセシリアだ。曰く、連携も学べる上に多角的に対処出来る様になるから一石二鳥なんだとか。組み分けは俺とセシリア、一夏と箒。
セシリア「張り切って参りましょう!」
上機嫌なお嬢様だ。
一夏「今度は負けねえぜ、シン!」
セシリアの合図と共に模擬戦が始まる。セシリアを一気に後退させ、インパルスで前に出る。装備はフォースを選択する。
箒「せいっ!」
箒が俺の前に近接ブレードを構えて突っ込んで来る。サーベルを抜き、鍔迫り合いに応じる。
箒「今だ、一夏!」
その隙に俺を抜けてセシリアの所に向かう一夏。戦術は悪くない。だが、セシリアに集中し過ぎだ。
シン「行かせない!」
箒と鍔迫り合ったまま、肩越しにライフルで一夏の背中を狙う。一夏にモロに直撃した。ISは人の目を補い、真後ろでも見る事が出来る。だからこそ出来る芸当だ。
102 :
◆y210ZVlxiQHI
:2016/12/04(日) 21:45:41.20 ID:eBgTR+Rf0
一夏「くそっ、それなら!」
一夏が向かって来る。二人掛かりで俺を倒すつもりか。
セシリア「させませんわ!」
すかさずセシリアの援護が飛ぶ。一夏が進路を変えて避ける。ー一夏に気を取られた箒に胸部のバルカンを撃つ。数発被弾した箒が距離を取る。
シン「ブラストシルエット!」
距離が空いた二人にセシリアと共に射撃を行う。ビットからのビームの隙間を潰す様にミサイルとケルベロスの高出力ビームを叩き込む。逃げ場を失い被弾する二人。
一夏「まだまだっ!」
一夏が突っ込んでくる。換装は間に合わない。ビームジャベリンを取り出して一夏に突き出す。
避けようとした先にレールガンを撃ち込んでおく。ー掠めただけだが、換装の時間は出来た。すぐさまフォースに切り替え、サーベルを抜いて一夏に斬り込む。
103 :
◆y210ZVlxiQHI
:2016/12/04(日) 22:21:12.43 ID:eBgTR+Rf0
正面から斬り結ぶのではなく、雪片をシールドで受け止める。出来た隙に一夏にサーベルを叩き込む。
よろける一夏を庇う様に箒が突っ込んで来る。両者から離れるとセシリアからの援護射撃が二人に走る。インパルスのライフルで二人の被弾箇所に追撃を加える。
一夏「うおあっ!?」
箒「ぐああっ、」
二人のシールドエネルギーがとうとう尽きた。
セシリア「私とシンさんに勝つにはまだまだでしたわね」
得意げな表情だ。満足しているようで何よりだ。
鈴「なかなかやるわね、あいつ・・」
何処かの物陰から覗く中華娘がそう呟いた。
104 :
◆y210ZVlxiQHI
:2016/12/04(日) 22:30:57.76 ID:eBgTR+Rf0
今日はここまでです。シン目線だと知らない事や省かないといけない事が多いのでだんだん大変になって来るという。
今週昼勤務、来週ヤキン・ドゥーエ勤務なので次の土日には大量に書ける・・と良いなあ。
それではまた。
105 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/12/04(日) 23:47:56.93 ID:A1l7pKP4O
乙
酢豚可愛い
106 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/12/05(月) 01:33:07.65 ID:wdAZfAtEO
乙!
ヤキンは大変だよな…俺も明日から。落とされないように注意するんだぞ!
107 :
◆y210ZVlxiQHI
:2016/12/09(金) 17:44:54.90 ID:2jVuQdI/0
定時の日なのに定時で帰れない定期。とりあえずデスティニーの動画見てたら乗りたくなったのでフルブして来ます。10時くらいから更新しますも
108 :
◆y210ZVlxiQHI
:2016/12/09(金) 23:57:01.86 ID:2jVuQdI/0
訓練試合後。飯を食って部屋で試合データを見直しているとまた何か隣が騒がしい。一夏がまたやらかしたんだろうか。
翌日、廊下に貼り出されたクラス対抗戦日程表。一回戦は一夏の幼なじみの鈴だった。何故か俺にやたら敵対心を向けて来る。朝なんか結構イラついていたみたいだったし。
訓練とデータ収集をしていると、いつの間にか五月だった。相変わらず鈴と一夏は険悪、というか鈴が怒ってるだけみたいだが、何故かその矛先が俺にも向いている。解せない。
セシリア「アリーナの調整が試合用にされてしまいますから、模擬戦は今日で最後ですわね。」
シン「ま、色々やったからな。組み合わせ変えたり、装備変えたり。」
一夏「そういや、まだ隠してる装備あるんだろ?近接格闘用のー
鈴「待ってたわよ、一夏!」
鳳鈴音が居た。
109 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/12/10(土) 14:15:53.06 ID:xbLWEfJwo
ほう
110 :
◆y210ZVlxiQHI
:2016/12/10(土) 16:06:57.22 ID:H7YSWGJn0
展開を考えてたらいつの間にか寝てた件。
本日忘年会ですので帰った時間次第で書けるかもです。
111 :
◆y210ZVlxiQHI
:2016/12/11(日) 22:54:37.02 ID:pqNnINBTO
そして一夏を連れて奥に引っ込んだ。なんだ?
しばらくして戻って来た。鈴は怒髪天を衝くと言わんばかりの感じで、逆に一夏は申し訳無さそうだった。何故か、俺に。
鈴「アンタなんかボッコボコにしてやるんだから」
すれ違い様に告げられた。何故に。・・そのままアリーナを出て行った。
一夏「シン、すまんっ」
頭を下げられた。なんなんだ?
どうやら、鈴と口喧嘩になったらしく、その過程で失言したらしい。更に俺なら絶対負けない云々で鈴の怒りを買ったとか。
シン「とばっちりじゃないかよ、まったく、」
波乱の幕開けの予感がした。
112 :
◆y210ZVlxiQHI
:2016/12/11(日) 23:12:02.04 ID:pqNnINBTO
試合当日。アリーナは席はおろか通路まで人がびっしりだ。まるで人がごm・・げふんげふん。
前にはISを展開した鈴が試合開始を待ち侘びた様子だ。なんかやたら刺々しい、パワータイプ。名を甲龍と言うようだ。
アナウンスに促された位置へ。甲龍との距離は五メートル。
鈴「ボッコボコにしてやるんだから、覚悟しなさい!」
シン「簡単にやられると思うなよ、舐めて掛かると痛い目みるぞ」
試合開始のアナウンスと共にブザーが鳴る。同時に鈴と俺は動く。フォースを装備し、急上昇。わざわざ相手の土俵で戦う必要は無い。上からの射撃で制圧してしまえば良いのだ。
対して、鈴の動きは速かった。俺の意図を察し、射撃を掻い潜りながら追従してくる。やはり一筋縄では行かないか。
113 :
◆y210ZVlxiQHI
:2016/12/11(日) 23:48:52.04 ID:NssRYGq+0
シン「てやあああっ!」
インパルスのシルエットを換装。装備された大剣、エクスカリバーを二本引き抜く。・・ソードインパルス。赤を基調とした近接格闘戦装備。VPSは高出力で展開されているが故に実体剣、実弾ではダメージをほとんど与えられなくなっている。
高度差を活かしつつ急降下する事でエクスカリバーの質量を最大限利用して甲龍に叩き付ける。
鈴「くうっ、!ちょこまかしてた癖にパワータイプですって!?」
実体剣二振りでエクスカリバーを防いだが、勢いを消しきれず鈴は弾き飛ばされて行った。致命的な損害ではないだろう。
鈴「この、吹っ飛びなさいっ!」
エクスカリバーと実体剣で鍔迫り合う。・・突如、衝撃を受けて吹き飛ばされる。損害はほぼ皆無だが。
鈴「今のはジャブ・・って全然ダメージ受けてないじゃない!?まさかフェイズシフトだっての?あれは消費エネルギーデカすぎてISには・・っ」
鈴が苦虫を噛み潰したような顔をする。どうやら不利な状況なのを悟ったのだろう。
114 :
◆y210ZVlxiQHI
:2016/12/12(月) 00:17:27.99 ID:X5YKRFf70
インパルスのVPS・・ヴァリアブルフェイズシフト装甲には、出力にもよるがビーム兵器以外では殆ど有効打を与えられない。つまり、先ほどの衝撃波と実体剣しか武装の持ち得ていない様子の甲龍では、インパルスのエネルギーを尽きるのを待つしかないという理不尽な戦闘になってしまっているのだ。
鈴「聞いてないわよ、そんなのがあるなんてっ」
シン「悪いけど一気に終わらせるっ!」
エクスカリバーを連結させ、アンビデクストラスモードにする。回転させながら斬り込み・・掛けた瞬間、アリーナに極大の衝撃が走る。どう考えても鈴の衝撃波攻撃ではない、桁が違いすぎる。ステージ中央にアンノウンを確認。こいつがシールドを突き破り突入した衝撃らしい。
シン「なんなんだよ、一体・・」
鈴が狙われているのに気付いた。
シン「ぼーっとすんな、この馬鹿っ!」
鈴を突き飛ばして飛んで来たビームをシールドで受け流す。デタラメな威力だ。
鈴「あ、ありがと・・」
シン「なんなんだよコイツ!」
改めてアンノウンを確認する。異形の、全身装甲。インパルスですら、顔や関節は露出しているのに対して、完全に装甲に覆われている。その上、かなりの大型機。全身にはスラスター、腕にはビーム砲が複数。・・直撃すれば、ひとたまりもなさそうだ。
シン「何者だ!?戦争でもしに来たのかよっ!」
応答は無かった。
115 :
◆y210ZVlxiQHI
:2016/12/12(月) 00:51:20.93 ID:X5YKRFf70
山田「アスカ君、鳳さん!即時アリーナから脱出してください!すぐに教師部隊で制圧に向かいます!」
得策ではないだろう。敵はアリーナの防壁を易々と突破して来たのだ。ならば、観客席にいる生徒達も危険だ。
シン「部隊到着まで時間を稼ぎます。下手に無差別攻撃されたら怪我じゃ済まない人が出る。鈴、良いな?」
鈴「う、うん。」
山田「無茶ですっ!生徒さんに何かあったらー
アンノウンが突撃してくる。推力もとてつもないクラスだ。軽く回避する。
エクスカリバーを振るう。だが、その軌跡をかわされる。厄介なスピードだ。
シン「くそッ、なんて火力とパワーだよ」
攻撃を避けたら必ず反撃を行うのがアンノウンのパターンだった。コマの様に回転しながら突撃しつつ、ビームをばら撒く。鈴が苛立ちながら衝撃波を撃ち込むがそれを腕で正確に叩き落とす。
鈴「どうすんのよ、あの怪物!」
シン「・・なんかコイツ、あまりにパターン化してないか?行動が殆ど同じだ。人間が乗ってんならもっと臨機応変だろ、あのスペックならなおさらだ。どうなってんだよ」
鈴「知らないわよ・・?コイツ、話してる時は攻撃して来ないわね。会話を聞いてる・・」
シン「無人機、の可能性も捨て切れない。何にしても、避難も援軍もやけに遅い。コイツを何とかしないといけないんだからな。」
話しながらフラッシュエッジ・・ビームブーメランを投げる。アンノウンは回避する・・が、戻って来たブーメランにスラスターが破壊された。
シン「コイツ、予想外の武装や軌道には対処し切れないのか?」
再び、今度は二つフラッシュエッジを投げる。掠めた程度にとどめられた。
鈴「本当に機械じみてるわね・・」
116 :
◆y210ZVlxiQHI
:2016/12/12(月) 01:21:51.79 ID:X5YKRFf70
シン「なら・・」
何処かに居るであろう一夏とセシリアに、プライベートチャンネルで頼み事をする。勝つための、皆を守る為の布石。
シン「鈴、同時に攻め込むぞ。連携して追い込む!」
鈴「了解ッ!」
エクスカリバーを連結、突撃。避けられた所に甲龍の衝撃波。それに対応して出来た隙にフラッシュエッジを投げ込む。フラッシュエッジを紙一重でかわしたアンノウン。・・そのスラスターに、五本のビームが突き刺さる。バランスを崩し、大きく推力が削がれる。その瞬間、頭の中で何かが砕けた様な感触とともに、一気に頭がクリアになる。全てがスローに見えた。
シン「今だっ!」
フォースに換装して、急速に接近する。アンノウンが反撃しようと両腕のビーム砲からビームを放射する。シールドで弾き・・シールドが、弾き飛ばされる。が、既に間合いだ。逆手に持ったビームサーベルを両手で頭から深々と突き刺して、抉る。アンノウンは内部で盛大に火を噴いて墜落していく。
シン「ナイス狙撃だ、セシリア。」
セシリア「ギリギリでしたわ。」
シン「セシリアなら大丈夫って信じてた」
一夏の白式にアリーナのバリアに穴を開けさせ、アンノウンの反応範囲外からセシリアのブルー・ティアーズのフルバーストを撃ち込ませる。それで仕留め切れなくても、出来た隙を突いて落とす。想定外のエリアからの攻撃。機械には対応し切れないと踏んでの作戦だった。
117 :
◆y210ZVlxiQHI
:2016/12/12(月) 01:51:00.14 ID:X5YKRFf70
千冬「無茶をしおって、馬鹿共が。・・だがまあ、良くやった。お前達のおかげで、怪我人も無く切り抜けられた。」
一応の検査に訪れた保健室で、真っ先にそう声を掛けられた。
シン「あの無人機、何処の機体なんです?こんな風に仕掛けて来るなんて・・」
千冬「不明、としか言えん。技術的には何処の国のISよりも水準は高く、似通った技術も見受けられん。出どころを探るには時間が掛かる。」
つまり、あんなのが量産される危険も視野に入れなくてはならない。最悪の事態だ。
シン「軍の知り合いにも、情報を当たってみます。」
千冬「すまない、そうしてくれ。」
その後、メディカルチェックを受けて部屋に戻る・・と、セシリアが待っていた。
セシリア「本日は大変でしたわね。シンさんを労う為に私、手料理をお持ちしましたの。是非お食べになってください!」
部屋に招き入れると広げられる数々の料理。
シン「すごいな、流石はお嬢様。匂いも美味そうだ。彩り鮮やかだし。」
セシリア「さ、召し上がれ」
118 :
◆qCFVRZat2oln
:2016/12/12(月) 01:51:58.99 ID:X5YKRFf70
今回はここまで。睡魔ヤバいです。次回、シン・アスカの安否や如何に。
119 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/12/12(月) 02:07:09.88 ID:FB4XzkRM0
乙!
120 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/12/12(月) 02:27:13.19 ID:Zi4d0IPU0
糞キラとかすアスランはしね
121 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/12/12(月) 08:42:09.98 ID:ouw3kCTDO
軍人としての使命を全うしたシンになんて仕打ちだセシリア!修正してやる!
122 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/12/12(月) 14:57:22.65 ID:hnQJ4PVuo
乙
123 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/12/13(火) 03:48:49.94 ID:/C/6ovZ/O
次回『シン・アスカ死す!』
デュエルスタンバイ!
124 :
次回作予告
◆y210ZVlxiQHI
:2016/12/17(土) 23:47:55.54 ID:4GuzIeA5O
「 ようこそ、人類の砦、フェンリルへ」
「ようこそ、クソッタレな職場へ」
「待ちたまえ、僕の事は無視なのかい!?華麗なる僕を!?」
「俺が・・」
刹那「俺たちが、ゴッドイーターだ!」
刹那「刹那でぇーす、よろしちょりーっす」
アリサ「・・ドン引きです」
刹那「この世界に神は居ない・・」
とりあえ今週中にリセマラで黒ジャンヌ引けたら来週から番外編クリスマス、並びに新年編をお送りします。時系列飛ぶので後々と矛盾したりするかもですが御容赦を。来たれ黒ジャンヌ
125 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/12/18(日) 19:55:24.90 ID:4SSnw3+/o
お、おう
126 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/12/18(日) 20:49:10.75 ID:/YuP1JKT0
リセマラなんて無駄かつくだらない事に時間を使ってる暇があったらそれ以外の事に使えば良いのに…(ボソ)
127 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/12/18(日) 21:25:50.62 ID:ACnwpZtCo
グラブってるほうなら出るだろうな
菌糸類がシナリオ書いてる方なら諦めろん
128 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/12/25(日) 17:04:02.95 ID:m5A7JAMc0
さて、
>>124
のクソ野郎は次はどんな言い訳を並べてくれるか待つとしようか?
しょせん、ソシャゲなんて無駄な事に時間使うような社会のゴミに期待するだけ無駄だけどな
129 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/12/25(日) 17:06:47.41 ID:HlQOqnY1o
クリスマスのネット弁慶は余りに痛々し過ぎて
可哀想になってくる
130 :
◆y210ZVlxiQHI
:2016/12/26(月) 01:05:31.90 ID:YQALBW+50
体調悪い土日とか最悪ですね。あと先週のは忘れてください。酔っぱらって勢いで書いた次回作予告ですので。
水曜日の夜から長期休みに入るので一気にイベント編を進めようかと思います。もう少しだけお待ちを。
131 :
◆y210ZVlxiQHI
:2016/12/29(木) 01:26:56.82 ID:XmOYhxgQ0
楯無「さあ皆、レッツパーリーよっ!!」
シン「いきなりなんなんですか、つか俺しか居ないですよね?」
いきなり俺の部屋に来てはそんな事を宣う楯無さん。破天荒度高めの人だ。
楯無「だってクリスマスよ?騒がなきゃ、祝わなきゃ」
シン「クリスマスって宗教関連の人の誕生日だかなんだかでしたよね?誕生日にどんちゃん騒ぎされる人が不憫でしょう」
この人のイベントはロクな事にならないのはもう十分学んだ。なんとか回避しないと。
楯無「なーに言ってるのよ。誕生日なら盛大にお祝いしないとかわいそうじゃない。」
ダメだ、逃げられそうにない。腹をくくるしかないのか・・
楯無「ちゃーんとサービスしてあげるから、ね?」
なんのサービスだ、なんの。
132 :
◆y210ZVlxiQHI
:2016/12/29(木) 01:57:37.04 ID:XmOYhxgQ0
しぶしぶ楯無さんに着いて行く事になる。なんだかんだ世話になっている以上、あまり無碍にはできない。
食堂に着くと、既に飾り付けがされまくっていた。
ラウラ「遅いぞ、嫁よ。この女に変な事をされているのかと思ったではないか。」
楯無「あら、失礼ね。そんな節操なしでは無いわよ?」
サービスとか言ってたのは誰だったか。
シャル「まあまあ、その辺にしないとパーティーの時間が無くなっちゃうから、ね?」
鈴「そうそう。さっさと座りなさいよ、アンタ達」
一夏の隣に鈴が座っていた。一夏を挟んで箒も居る。一夏の向かい側には何故か悔しげな表情の簪だ。・・大方、一夏の隣を奪い合い、ダブル幼なじみに敗れたのだろう。一夏の鈍感ぶりには呆れるしかなさそうだ。
楯無「ほーら、シン君も座って座って」
空いていた端に座る。俺の隣に楯無さんが座った途端に緊張が走った・・・気がした。
133 :
◆y210ZVlxiQHI
:2016/12/29(木) 02:13:20.50 ID:XmOYhxgQ0
シャル「なんで楯無さんの隣に座るのかな?端っこを選んでまで」
シン「いや先に座ったの俺だよな?第一、あと空いてんのど真ん中しかないだろ。あんまり目立ちたくないんだよ」
セシリア「主役が端っこでどうしますのっ!?さあさあ、どうぞ真ん中にっ」
ラウラ「そうだぞ嫁。嫁ならば夫の横に控えるべきだ。さあ来い」
シン「だから目立ちたくない・・つかさらっと主役とか言わなかった?なんで俺が主役なんだよ」
楯無「この一年、クラス代表だからなんてレベルじゃないくらいに働いて貰ってるじゃない?機体のスペックによらずともたった8ヶ月で代表候補生並みになるとか努力し過ぎよ。どうせ、パーティーが無かったら自主訓練するつもりだったでしょ?」
シン「そりゃ、今の状況じゃそうなりますよ。あの連中を倒し切れてない以上、いつまた襲撃して来るか。」
楯無「だーかーら、根を詰め過ぎ。たまには息抜き息抜き、ね?」
そう言われては、是非も無いか。
134 :
◆y210ZVlxiQHI
:2016/12/29(木) 02:31:09.65 ID:XmOYhxgQ0
楯無「それじゃあ皆、せっかくのクリスマスよ。楽しみましょーね。かんぱーい」
テーブルに用意されたグラスを掲げる。中身は各々の好みの飲み物だ。
テーブルにはずらりと豪勢な食事が並んでいる。・・年末には国に帰省する生徒が多い都合上、もう冬休みに入っているんだから食堂の職員の物ではない筈だが。
箒「この唐翌揚げは私が作ったんだ。一夏、食べるがいい」
なるほど、各々が作ってきた物らしい・・
シン「俺、なんにも用意してない、つか手伝いすらしてない・・」
シャル「いやいや、シンに内緒にしてたのボク達だからね?気にしないで、どんどん食べてよ」
一夏「そうそう。シンには相当助けられてんだから、気にすんなって」
シン「皆・・ありがとな」
料理に手をつける。過去に食べたどんな料理よりも、美味く感じた。
135 :
◆y210ZVlxiQHI
:2016/12/29(木) 03:33:47.87 ID:LEe7aXpd0
楯無「さて、盛り上がって来た所で。お待ちかねのー、プレゼントターイムっ!」
シン「楯無さん、俺なんにも用意して無いんだけど・・」
楯無「審査員なんだから良いの。」
シン「審査員っ!?なんのだよっ!?」
セシリア「なんでもありませんわよー。さあさあ、まずは私、セシリア・オルコットですわ。お受け取りくださいなっ」
青い箱を手渡される。
シン「・・開けても良いのか?」
セシリア「もちろんですわっ」
中身は・・青のネックレス。相当に精緻な物だ。
シン「すっげえ、綺麗な青だ。カッコイイな」
セシリア「私のブルー・ティアーズの待機状態と同型ですのよ」
シン「って、事は特注品かよ!?良いのかよ、そんなに貴重なの貰っても」
セシリア「もちろん。その為に用意しましたのよ」
シン「そ、そっか。ありがとう。大切にするよ」
普段は絶対着けない事にしよう。下手に汚したりしたく無いし。
136 :
◆y210ZVlxiQHI
:2016/12/29(木) 03:55:45.98 ID:LEe7aXpd0
シャル「次はボクだねー。開けてみて、シン」
オレンジの箱。中身は・・マフラーだ。オレンジと赤、青に彩られている。どうみても既製品ではない。
シン「手作りだよな。わざわざ作ったのか」
シャル「この前寒そうにしてたからね。編んでみたんだ」
シン「よく見てたなー。ありがとな、シャル」
このマフラー、多分俺とシャルの機体カラーを模しているんだろう。手が込んでる。すっげえ暖かそうだ。
137 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/12/29(木) 04:05:53.35 ID:c+0EtOjtO
なんでいきなり話飛んでるん?
138 :
◆y210ZVlxiQHI
:2016/12/29(木) 04:35:54.85 ID:hymkyjFz0
ラウラ「次は私だ。受け取るがいい」
今度は黒い箱。中身は黒のブレスレット。メカニカルなディテールが施されていてなかなかにカッコイイ仕様だ。
シン「これもそこらにあるもんじゃないよな・・」
ラウラ「それだけではない。裏面を見てみろ」
裏には・・・ラウラと、俺のイニシャルだ。
ラウラ「しかもお揃いだ」
ドヤ顔のラウラの右腕にも同じブレスレットがされている。
シン「気に入ったよ。ありがとな、ラウラ」
早速嵌めてみる。左腕の待機状態のISと対象的でなかなかにバランス良くなっている。
139 :
◆y210ZVlxiQHI
:2016/12/29(木) 04:52:22.02 ID:hqZ1/xzh0
楯無「最後はお姉さんね。はいこれ」
本・・?包装を取ってみる。
楯無「私の写真集、シン君にだけの特別制作よ。水着とか下着とか」
シン「アンタは何考えてんだよっ!?」
楯無「冗談よ、世界中のISデータ集よ。亡国とかのも調べられる限りのデータが集めてあるからシン君垂涎の一品じゃないかしら」
さらっととんでもないもんを用意して来た。わざわざ表紙を偽装してまで。何処に向かってるんだ、この人は。・・中身は確かに細かなデータまで揃えてある。あらゆる武装まで。おまけに専用カスタマイズタイプのデータまである。
シン「どうやって調べたんですか、こんなの」
楯無「企業機密よ♪」
140 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/12/31(土) 22:48:38.99 ID:IO1WYXTn0
こう言うのはあれだけどさ。
種運命関連が冒頭のやり取り以外、殆ど皆無なのはどうなんだ?
これじゃ、シンと言う名前のオリ主が出張ってるだけで面白みが全くない。
141 :
◆y210ZVlxiQHI
:2017/01/02(月) 02:18:55.32 ID:ngsQfk3E0
>>140
基本骨子がISですんで、下手な矛盾が出ない様にしようとするとあまりちょくちょく程度にしか挟ませづらかったりします。今後は一気にデスティニー関連も混ぜる予定ですので生暖かい目で見守ってくださると嬉しいです。
あけましておめでとうございます、遅れて申し訳ないですがちまちま書いて来ます
142 :
◆y210ZVlxiQHI
:2017/01/02(月) 02:29:14.01 ID:ngsQfk3E0
楯無「さて。審査員長ことシン君。誰のプレゼントが一番だった?」
シン「わざわざ優劣つけさせるつもりですか!?」
楯無「それが今回のメインイベントだからよ。さあさあ決めちゃいなさ・・?」
ロケットでも突っ込んで来るかの様な音が聞こえて来て楯無さんの言葉が途切れる。まさか、まさか・・
数秒と置かずして、食堂のすぐ外に人参の様な巨大物がぶっ刺さる。こんな事をするのは、あの人しか居ない。予想に違わぬ声が、笑い声として辺りに響く。そして開かれるロケットのハッチ。
束「やっほーみんな〜、メリクリーっ。サン束さんだよー」
サンタのつもりがあるのか疑いたくなる様な登場とそんな気はさらさらない様な服装。何処から突っ込めばいいんだ、本当。
束「シーンちゃーん、ひっさしぶりー。元気だった?」
タックルの如き抱擁に辛うじて耐える。相変わらずな人だ。
143 :
◆y210ZVlxiQHI
:2017/01/02(月) 02:59:38.66 ID:ngsQfk3E0
シン「てか、何してんですか。織斑先生に怒られますよ、マジで」
束「へーきへーき、なんとかなるよー。それよりー、シンちゃんにクリスマスプレゼントなのだー!」
突き出された紙切れを受け取る。・・これは、
シン「なんで婚姻届なんですかっ!?何を考えてんですか束さんっ!?」
束「束さんがプレゼントだよ、的な?」
シン「そんな軽いノリでこんな重要なモン渡さないでくださいよっ!」
慌てて婚姻届を突きかえす。まだ結婚も出来ない訳だし。・・ロケットから、もう一人フラフラと出て来た。見知った顔だ。
クロエ「束さま、悪ふざけはそこまでにしましょう。シンが困惑してます・・」
顔が青ざめてる。よほどロケットの運転?は荒かった様だ。かわいそうに。
束「束さんはわりと本気だったりするんだけどなー。まあ、ムードは大事だよねー。はいこれ、束さんお手製ハイパークッキーだよっ☆」
シン「ハイパーってなんなんですか。怪しい匂いしかしないんですが」
束「ふっふー、食べてからのお楽しみだよ」
クッキーを渡すと、箒を探してダッシュしていった。箒の奴、ロケットを見るなり猛ダッシュで逃げてったみたいだからな。残されたクロエ以外の面子は呆然としている。
144 :
◆y210ZVlxiQHI
:2017/01/02(月) 03:24:13.94 ID:ngsQfk3E0
クロエ「私からも、プレゼントです。」
可愛らしくラッピングされた袋。菓子だろうか。
クロエ「不出来ですが、チョコレートです。メリークリスマスです、シン」
シン「ああ、メリークリスマス」
チョコレートを渡すとすごすごとロケットに戻って行った。大丈夫なんだろうか。帰り道の無事を祈らざるを得ない。
束さんは程なくして帰って行った。残されたのは怪しげなクッキーとチョコレート。そして巨大なクレーターだった。織斑先生がブチ切れてたのは、言うまでもないだろう。次に来る時は穏便に来て欲しいと無駄と知りながらも願ってみる。なんだかんだで、悪くないクリスマスではあったが。
145 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/02(月) 11:31:29.62 ID:c4WKLmu+0
ちょっと違うんだよな。
プラントでは15歳で成人扱いになる訳だから一応、結婚はできる。
そこらへん、ちゃんと調べてないのに調べたって矛盾してるよね
146 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/02(月) 14:58:54.14 ID:3ItasaDCo
SEEDサイドの成分増すほど小姑じみた茶々入れ増えると思う
この手のガンダム博士は常駐する事多いから気を強く持って頑張れ
147 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/03(火) 15:24:59.91 ID:krMvMVZ7O
あれこれ言われる前に、さっさと書き上げるのが吉
148 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/01/07(土) 01:13:55.31 ID:wQXje9tv0
まぁ、とりあえず上げといてやるか
時間とあれの無駄だろうけど
早く掻けよ。鈍足鈍間
149 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/07(土) 07:16:47.05 ID:76xxi1KEo
な、小姑みたいだろ?
150 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/07(土) 13:04:47.60 ID:dGzWwkhmO
ここもなんかやべーのが憑りついてるな
151 :
◆y210ZVlxiQHI
:2017/01/27(金) 20:20:33.83 ID:7Jxw58y70
車のタイヤパンクするわ仕事は長引くわて最近しんどいです。
明日の夜からちまちま書いてきます
152 :
◆y210ZVlxiQHI
:2017/01/28(土) 23:16:51.93 ID:rYp+5TZE0
1月1日。新しい年の始まる日。俺は家族の元に戻っていた。遠く離れてしまっているが、新年くらいは家族と過ごさないとな。
父「どうだ、学園生活は。辛くないか?」
シン「全然。仲間も多いし、楽しいよ。」
母「もう一人の子以外、女の子ばっかりなのよねー。彼女とか居ないのかしら?」
シン「なんでそんな話になるんだよっ!?」
勘弁してほしい話題だ。色んな意味で。
父「なんだ、まだ彼女も居らんのか。俺が若い頃はモテて仕方なかったんだがなあ」
母「貴方、その話じっくり聞かせてくださいね?」
母さん、笑ってるが笑ってない。地雷を踏んだ父さんの顔が青ざめた。新年早々なにしてんだ。
マユ「おにーちゃん、今度マユも日本に行きたい!」
シン「やめとけよ。最近テロリストとか居るから危ないぞ?」
去年の様々な出来事が脳裏に浮かぶ。巻き込まれでもしたら大変だ。
153 :
◆y210ZVlxiQHI
:2017/01/28(土) 23:36:06.24 ID:rYp+5TZE0
父「久しぶりにレイ君やルナちゃん達に顔を見せて来たらどうだ?まだ挨拶してないんだろう?」
シン「後で行くさ。久しぶりに帰ったんだから少しはゆっくりさせてくれよ」
母「議長さんにも失礼がないようにね?お世話になってるんだから」
シン「わかってるっての。」
マユ「おにーちゃん、出かける時に買い物に連れてってよ。ついでに学園の話も聞かせて」
シン「りょーかい。何処に行きたいんだ?」
マユ「もー、そういうのはおにーちゃんが考えないとダメだよっ」
シン「そんなもんなのか?」
マユ「当たり前でしょー、おにーちゃんてば」
兄妹での買い物の行く先も考えないといけないのか。まあ、長い間家を空けていて寂しい思いをさせてるんだし、それくらいはしてやろう。
154 :
◆y210ZVlxiQHI
:2017/01/29(日) 00:01:52.81 ID:0wgNwB/A0
シン「それじゃ、行ってくる。」
マユ「行って来まーす」
母「行ってらっしゃい。軍のみなさんにもよろしくねー」
我が家からZAFT軍基地まではそう遠くはない。徒歩で五分もかからないのは、俺のIS適正があったが故だ。様々な策謀から家族を守り易くする為に基地の近くに居を構える事となった。おかげでレイやルナが時折遊びに来てはマユの相手をしてくれて居るのでありがたいのだが。
マユ「久しぶりにおにーちゃんとお出掛けだからねー。ちゃんとエスコートしてよ?」
シン「はいはい。久しぶりだからな、とことん付き合ってやる」
マユ「やったー」
ゲートにIDを通し、中に入る。マユも特別入場者のIDを通して付いて来る。守衛の方も見慣れているのか笑顔で送り出してくれた。
シン「久しぶりだな。やっぱ学園とは雰囲気が違う。一年も経ってないのにすっげー懐かしい。」
マユ「おにーちゃんなんかおっさん臭い。早く行こうよ」
シン「あんまりはしゃぐなよ、まったく」
155 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/29(日) 02:06:16.19 ID:i+InX7EVO
久々に来たと思ったら番外編か…
本編はまだ時間かかるのかね
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