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【ガルパン】西住みほ「あの……私、戦車道、やめます……」【劇場版】
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339 :
◆8DlJds//22
[saga]:2016/11/09(水) 23:52:33.72 ID:TD+iJdvg0
ダージリン「会場は大洗。学園艦を奪われた以上、彼女たちが戦車を輸送するのは困難だもの」
まほ「ああ……公開合同訓練。急造チームで大学選抜に勝つのはほぼ不可能だ。ここでなんとか、チームとして動けるようにしなくてはならない」
ダージリン「それに加え、独自の財源確保ね。文科省からの補助金には期待できないものと考えなくてはならないから」
まほ「大規模戦の演習も兼ねたエキシビションマッチ、だな」
ダージリン「三十両どうしの大規模戦の経験があるのなんて、私たちの中ではカチューシャとケイぐらいだもの。二兎を追う者は一兎をも得ずとは言うけれど」
まほ「一石二鳥を狙わなくてはならない時もある。そういうことだろう」
340 :
◆8DlJds//22
[saga]:2016/11/09(水) 23:53:10.36 ID:TD+iJdvg0
〜〜〜〜
千代「ええ。徹底的に叩き潰しなさい。西住流の名が地に落ちるようにね」
辻「失礼いたします……おっと、電話中でしたか」
千代「お気になさらず。……そう。いいわ。徹底的にやりなさい」
辻「娘さんですか。島田愛里寿嬢、彼女こそ文科省の考える、理想的な戦車道選手です」
千代「お褒めに預かり光栄ね……愛里寿には必要なもの全てを与えてきた。無能な選手と一緒に戦車道をするあの子なんて、想像したくもない」
辻「その通り。有能な選手にはふさわしい場所というものがあります」
341 :
◆8DlJds//22
[saga]:2016/11/09(水) 23:53:50.43 ID:TD+iJdvg0
千代「それで?わざわざここまで来たということは、高校選抜との試合、詳細が決まったのかしら?」
辻「はい。形式は互いに30両を用いたフラッグ戦に」
千代「プロリーグを想定して殲滅戦にするという話ではなかったかしら?」
辻「残念ながら、向こうの無理を聞いた形となりました」
千代「フラッグ車は愛里寿のセンチュリオンでいいわね?」
辻「それには及びません。フラッグ車はこちらで用意させていただきます」
千代「愛里寿が信じられないというの?」
辻「そうではありません。この戦いで我々の威信を見せつけるのです。未だ日和見を続ける学校、そして文科省内の各校支援派に圧倒的な力を示す。うまくすれば、計画がさらに早まるでしょう」
千代「それで敗れれば、あなたはこれまで築いたもの全てを失いますよ?」
辻「ありえませんよ。先ほど申し上げたでしょう?向こうの無理を聞いたと。向こうの無理を聞いたのだから、こちらの無理を通すことが可能になったのです。……それに、他にも手は打っていますから」
342 :
◆8DlJds//22
[saga]:2016/11/09(水) 23:55:35.09 ID:TD+iJdvg0
短くてすみません、本日は以上です。
合同訓練編→大学選抜戦です。
343 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/11/10(木) 00:50:08.17 ID:Hj3aBFf8o
乙ー
344 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/11/10(木) 00:55:20.85 ID:R+OQF8IoO
この辻には計り知れない策謀力が有るな。
なお()
345 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/11/10(木) 01:34:59.46 ID:DjSQzSLWo
乙ー
これはアカン事をしましたね……
346 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/11/10(木) 02:10:11.51 ID:1CLaxsTjo
乙〜
許されざることをしたならこいつは眼鏡をわらねばなるまい
347 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/11/10(木) 06:24:29.75 ID:18Eid2O/O
いや、いっその事エロ同人みたく乱暴されるか、ロッカーに顔面ぶち当てられるかのどっちかでしょ
348 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/11/10(木) 08:58:26.42 ID:fYKmopHSO
千代さんから他者を無能と貶める台詞がでるのが、
いと悲し
349 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage ]:2016/11/12(土) 04:57:40.52 ID:y9NwIxP10
千代さん高校戦車道についてボロクソに言っていたように
そこで育った連中も酷いもんだと思ってるんだろうね・・・
どっちが先かわからないけどさ
試合中に飲み食いして大騒ぎやる奴とか片手封じる縛りプレイとか
スポーツでも武道でも芸事ですら普通にねーよ、だよなあ
350 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/11/12(土) 08:52:38.78 ID:r8f1oy4QO
戦車道は大学生や実業団からが本番と言う考えは
ありかも。
351 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/11/12(土) 12:55:14.67 ID:kc4goLOuo
国「戦車道まとめあげるために強豪校潰していくンゴwwwwwwww」
生徒「は?」
これってこういう事だよな?
352 :
◆8DlJds//22
[saga]:2016/11/13(日) 21:32:00.71 ID:Ar1lmN9T0
〜〜〜〜
――合同訓練初日・大洗――
ワイワイ ガヤガヤ
沙織「うわー、すっごい人だね……」
優花里「結成宣言があれだけ大きく取り上げられましたからね。それに初日のエキシビションは、戦車道ファンなら絶対に見逃せない組み合わせですし」
麻子「客寄せにはちょうどいい組み合わせというわけだ」
華「プラウダ・サンダースの『連合』チームとと黒森峰・アンツィオの『枢軸』チームですか……どちらが勝つのでしょうね?」
優花里「ネットでは連合有利の声が強いです。なんでも、アンツィオ分の9両はハンデとか言われているそうでありますよ」
沙織「えー!ひっどい!」
353 :
◆8DlJds//22
[saga]:2016/11/13(日) 21:32:42.03 ID:Ar1lmN9T0
優花里「とはいえ、アンチョビ殿の率いるアンツィオも一筋縄ではいきません。どちらが勝つかはわからないと言えるでしょう」
沙織「うんうん!きっと活躍してくれるって!あー、でもカチューシャさんとケイさんも強いし……やっぱり最後まで分かりそうにないなぁ……」
華「そうですね。大学選抜との試合も近いのですし、私たちも観戦から何かを学ばなくては……あら?」
沙織「華、どうしたの?」
華「あちらの方から、何かおいしそうな香りがします」
354 :
◆8DlJds//22
[saga]:2016/11/13(日) 21:34:49.76 ID:Ar1lmN9T0
沙織「あっちは……屋台が出てるみたいだね」
優花里「屋台ということは……アンツィオですか?」
沙織「うん。でも今日はアンツィオだけじゃなくってサンダースやプラウダも出店してるんだって」
華「朝から準備で何も食べられていませんし、そこでお昼にしませんか?」
優花里「賛成です!」
麻子「戦車道グッズ目当てだろう」
優花里「うっ……べ、別にいいじゃないですかぁ!」
沙織「じゃ、そうしよっか!」
355 :
◆8DlJds//22
[saga]:2016/11/13(日) 21:35:54.10 ID:Ar1lmN9T0
〜〜〜〜
華「ホットドッグにヴルスト、ピロシキ……どれも美味しそうで、目移りしてしまいますね」
沙織「目移りって、華は全部食べてるじゃん」
華「次に何を食べようか迷ってしまうんです」
沙織「そ、そうなんだ……あ、アンツィオの屋台だ!」
ペパロニ「さあさあお兄さんお姉さん!アンツィオ名物鉄板ナポリタンだよー!美味しくってボリューム満点だよー!」
356 :
◆8DlJds//22
[saga]:2016/11/13(日) 21:37:06.75 ID:Ar1lmN9T0
優花里「ペパロニ殿、お久しぶりであります!」
ペパロニ「おお!大洗のみんなじゃん!どう?鉄板ナポリタン、食べてかない?」
華「それでは、5つ頂けますか?」
ぺパロニ「はいはい、5つね!ちょっと待っててねーっと」
沙織「ちょっと華、私たち4人なんだけど」
華「はい、そうですね」
沙織「ああ、華が2つ食べるんだ……」
357 :
◆8DlJds//22
[saga]:2016/11/13(日) 21:37:59.67 ID:Ar1lmN9T0
ペパロニ「ナポリタンお待ち!はい、1500万リラ!」
麻子「1500円だな。安い」
優花里「相変わらずの美味しさです!」
華「ほんと、何皿でも食べられそうですね」
ペパロニ「だろー?」
沙織「ところで、試合には行かなくて大丈夫なの?」
358 :
◆8DlJds//22
[saga]:2016/11/13(日) 21:38:35.20 ID:Ar1lmN9T0
ペパロニ「試合?だいじょぶだいじょぶ!まだまだ時間もあるしさ!」
アンチョビ「ペ、ペパロニ!やっと見つけたぞ!」
沙織「アンチョビさん」
ペパロニ「姐さん、そんなに焦ってどうしたんすか?」
アンチョビ「どうしたもこうしたもあるかー!お前、試合が近くなったら戻って来いって言ったじゃないか!」
ペパロニ「試合って4時からっすよね?まだあと3時間もあるじゃないっすか」
アンチョビ「バカ!試合は14時からだ!」
359 :
◆8DlJds//22
[saga]:2016/11/13(日) 21:40:16.68 ID:Ar1lmN9T0
ペパロニ「14時ってことは、えーっと……なんだ、1時間もあれば余裕じゃないっすか」
アンチョビ「黒森峰と作戦の打ち合わせをしたり準備したりしなくちゃいけないだろ!ほら、早く行くぞ!」
ペパロニ「ちょ、ちょっと待ってください!これだけの人出で屋台を片しちゃうなんてもったいないっすよ!P40の修理費用だって1日で稼げるかもしれないっすよ!」
アンチョビ「それはもったいないけど……しょうがないだろ」
沙織「あ、あのー、私たち、手伝いましょうか?」
アンチョビ「ホントか!?」
優花里「レシピを教えてもらえれば、恐らくはなんとか……」
アンチョビ「すまん!恩に着る!ペパロニ、ほら!」
ペパロニ「これレシピっす!ソースは用意してあるんで、その通りにやれば大丈夫だから!んじゃ、アリーヴェデルチー!」
360 :
◆8DlJds//22
[saga]:2016/11/13(日) 21:40:57.68 ID:Ar1lmN9T0
沙織「行っちゃったね」
優花里「行っちゃいましたね」
華「で、どうします?」
沙織「やるしかないよ!華は洗い物を、麻子は会計をお願い!愛想よくね!」
麻子「なぜ私たちまで……」
361 :
◆8DlJds//22
[saga]:2016/11/13(日) 21:42:17.89 ID:Ar1lmN9T0
沙織「つべこべ言わない!終わったらきっとジェラートとかティラミスとかいっぱい食べさせてもらえるからさ!」
麻子「むぅ……そういうことなら……」
優花里「レシピの再現は……こんな感じでしょうか?」
「すいませーん、ナポリタン一つ!」
沙織「はい!ただいま!みんな、頑張るよ!」
362 :
◆8DlJds//22
[saga]:2016/11/13(日) 21:43:02.59 ID:Ar1lmN9T0
〜〜〜〜
アンチョビ「すまない!遅れた!」
エリカ「あんた達ねえ……やる気がないなら帰ってもらえるかしら?」
アンチョビ「本当にすまない!私の責任だ、許してくれ!」
エリカ「だいたい、そんな……」
まほ「エリカ、そのくらいにしておけ。すまないな。非礼を詫びさせてもらう」
363 :
◆8DlJds//22
[saga]:2016/11/13(日) 21:43:38.67 ID:Ar1lmN9T0
アンチョビ「いや、元はと言えばこっちが悪いんだ」
まほ「そうか。それでは早速作戦を決めるとしよう」
カルパッチョ「相手はプラウダが20両、サンダースが10両……」
エリカ「A1タイプがメインとはいっても、サンダースのシャーマンじゃ私たちと正面から戦うには力不足。いくら17ポンド砲があるといってもね」
まほ「当然、それは向こうもわかっているだろう。となると、向こうの作戦としてはプラウダがこのゴルフ場で我々と正面からの戦いを挑み、サンダースが側面を衝いてくる……といったところか」
364 :
◆8DlJds//22
[saga]:2016/11/13(日) 21:45:01.44 ID:Ar1lmN9T0
アンチョビ「まあ、そんなところだろうな。私たちはどうすればいいんだ?」
まほ「アンツィオには迂回してくるサンダースを食い止めてもらいたい。正面からの戦闘ならプラウダに負けることはない」
エリカ「隊長、アンツィオの戦力では力不足では?」
ペパロニ「なんだとぉ!」
エリカ「事実を言ったまでよ」
アンチョビ「確かに私たちはCVが6両、セモヴェンテが3両だしなぁ。せめてP40があれば何とかならないこともないんだろうけど」
まほ「こちらから1両援軍を出す。それで何とかしてほしい」
365 :
◆8DlJds//22
[saga]:2016/11/13(日) 21:46:38.62 ID:Ar1lmN9T0
アンチョビ「まあ、そんなところだろうな。私たちはどうすればいいんだ?」
まほ「アンツィオには迂回してくるサンダースを食い止めてもらいたい。正面からの戦闘ならプラウダに負けることはない」
エリカ「隊長、アンツィオの戦力では力不足では?」
ペパロニ「なんだとぉ!」
エリカ「事実を言ったまでよ」
アンチョビ「確かに私たちはCVが6両、セモヴェンテが3両だしなぁ。せめてP40があれば何とかならないこともないんだろうけど」
まほ「こちらから1両援軍を出す。それで何とかしてほしい」
366 :
◆8DlJds//22
[saga]:2016/11/13(日) 21:48:40.29 ID:Ar1lmN9T0
アンチョビ「おお!ティーガーか?エレファントか?それともヤークトティーガーか?確かにそれならなんとか」
まほ「いや、パンターG型だ」
アンチョビ「パンターか……そりゃ強い戦車だけど」
まほ「優秀な車長を付ける。話し合って戦術を練ってほしい。入ってくれ」
みほ「し、失礼します!」
ペパロニ「あれ?あんた、確か……」
アンチョビ「2回戦の時に大洗と一緒にいた……」
みほ「西住みほです!アンツィオの皆さん、よろしくお願いします!」
367 :
◆8DlJds//22
[saga]:2016/11/13(日) 21:49:37.29 ID:Ar1lmN9T0
〜〜〜〜
アンチョビ「いやー、チームに復帰できたんだな!よかったじゃないか!」
みほ「ありがとうございます。それで、作戦なんですけど……」
ペパロニ「まー、今回もいつもみたくノリと勢いでいけばどうにかなるんじゃないっすか?」
カルパッチョ「ペパロニさん、それじゃどうにもならないから黒森峰から援軍が来てるんですよ?」
アンチョビ「まったくだ!何かいい案はあるか?」
368 :
◆8DlJds//22
[saga]:2016/11/13(日) 21:50:42.12 ID:Ar1lmN9T0
みほ「確認ですが、2回戦で使ったあの看板……今日は持ってきてますか?」
ペパロニ「マカロニのことか?そりゃもちろん!」
カルパッチョ「CV用もセモヴェンテ用も、用意してきています」
アンチョビ「マカロニ作戦か?」
みほ「いえ。ただ看板……マカロニをまとめて配置するよりも、有効に使いましょう。サンダースの予想進路ですが、ゴルフ場西の108号線を北上、市街地を通過して回り込んでくると思います」
カルパッチョ「市街戦で足止めするんですか?」
みほ「はい。ですがそれは向こうも予想しているはずです。そこで市街地に入る前……108号線で1回攻撃をかけます」
アンチョビ「正面からサンダースと戦うのか!?」
みほ「あくまで市街戦に持ち込む前の布石です。市街地に入ったら、こちらにも手はありますから、どうかお願いします」
369 :
◆8DlJds//22
[saga]:2016/11/13(日) 21:51:24.01 ID:Ar1lmN9T0
〜〜〜〜
審判「試合開始!」
370 :
◆8DlJds//22
[saga]:2016/11/13(日) 21:53:06.50 ID:Ar1lmN9T0
〜〜〜〜
ケイ「それじゃカチューシャ、こっちは任せたわよ!」
カチューシャ「任せなさい!あんまり遅いようなら、プラウダだけで突破してやるわ!」
ケイ「それじゃ、全速力でいかないとならないわね!」
カチューシャ「稜線の手前で待ち構えなさい!不注意に越えてくる車両がいたら、一斉射撃で撃破してやるのよ!重戦車が突出してきたらいったん後退してからの包囲、分かったわね!」
ニーナ「ちびっこ隊長、ずいぶん燃えてら」
アリーナ「大会じゃ黒森峰とは戦えながったからなぁ」
カチューシャ「この戦いで勝って、本当の優勝校がどこかを知らしめてやるわよ!」
371 :
◆8DlJds//22
[saga]:2016/11/13(日) 21:53:53.20 ID:Ar1lmN9T0
〜〜〜〜
ペパロニ「サンダース部隊、発見!」
みほ「小隊編成はどうなってますか?」
ペパロニ「えっと……3両ひとまとまりの小隊が3つっすね。そんで一番後ろにファイアフライガ1両」
みほ「わかりました。小回りを活かして接近、ある程度挑発したらすぐに後退してください」
ペパロニ「了解!いくぜお前ら、当たるなよ!」
372 :
◆8DlJds//22
[saga]:2016/11/13(日) 21:54:32.22 ID:Ar1lmN9T0
「わかってますよ、ペパロニ姐さん!」
アリサ「アンツィオのCVが接近?正面から?」
ペパロニ「スパーラ!機銃をおみまいしてやれ!」
カカカカン!
ペパロニ「よーっし、逃げるぞ!」
アリサ「ああもう、うっとうしいわね!」
373 :
◆8DlJds//22
[saga]:2016/11/13(日) 21:56:51.65 ID:Ar1lmN9T0
ケイ「アリサ、どうするー?」
アリサ「……豆戦車がこっちをおびき寄せて、黒森峰の戦車かセモヴェンテが待ち伏せをしている可能性が高いと思われます。無視しましょう」
アンツィオ生「姐さん、追ってこないっすね」
ペパロニ「挑発が足りないのかなぁ……もう一回戻ってみるか?」
みほ「そのままで構いません。市街地まで後退してください」
ペパロニ「まあ、ああ言ってるし止めとくか!お前ら、さっさと引き上げるぞ!」
374 :
◆8DlJds//22
[saga]:2016/11/13(日) 21:58:02.41 ID:Ar1lmN9T0
みほ(さすがに乗ってこない、よね)
小梅「みほさん、どうしますか?」
みほ「姿を見せたあと、一発撃ったら後退してください。こちらに黒森峰が戦力を送っていることがわかれば十分です」
小梅「了解!」
みほ「アンチョビさん、指定のポイントに移動をお願いします。カルパッチョさんはマカロニの用意を」
アンチョビ「わかった!」
375 :
◆8DlJds//22
[saga]:2016/11/13(日) 21:59:52.99 ID:Ar1lmN9T0
ドオン!
サンダース生「砲撃!正面にパンターです!」
アリサ「やっぱり黒森峰がいたのね!伏兵に気づかれたから痺れを切らしたってわけ……いい、いいわ……今日の私、冴えてるじゃない」
ケイ「アリサの勘、当たったわね!ナオミ、狙える?」
ナオミ「はい」
376 :
◆8DlJds//22
[saga]:2016/11/13(日) 22:00:32.48 ID:Ar1lmN9T0
みほ「ファイアフライの攻撃、来ます。急停止の後反転!」
ドオン!
みほ(危なかった……ファイアフライであの距離から正確に狙ってくるなんて)
みほ「路地に入ってください。アンツィオと合流します。アンチョビさん、準備は大丈夫ですか」
アンチョビ「ああ!『カテナチオ作戦』、開始だ!」
377 :
◆8DlJds//22
[saga]:2016/11/13(日) 22:01:22.48 ID:Ar1lmN9T0
〜〜〜〜
エリカ「ラング3号車、パンター2号車撃破されました!」
まほ「やるな……突撃を受け流し、二重包囲に持ち込んでくるか」
エリカ「隊長、側面の防御に回している戦力を攻撃に回しましょう」
まほ「いや、サンダースが突破してくる懸念が無くなるまでそれはできない」
378 :
◆8DlJds//22
[saga]:2016/11/13(日) 22:02:23.49 ID:Ar1lmN9T0
エリカ「み……元副隊長ならこちらが突破するまでの時間を稼ぐぐらいは可能なはずです。ヤークトティーガーを回せば間に合うはずです」
まほ「いや、違う」
エリカ「ではなぜ?」
まほ「サンダースの部隊が撃破されればカチューシャの指揮にもわずかな動揺が見られるだろう、その時に勝負をかける。側面の戦力はそのための予備兵力だ」
379 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2016/11/13(日) 22:07:07.19 ID:DO6ptliW0
サンダース、30両中10両なのか
サンダースは戦車保有数NO.1なんだから半数の15両出して欲しかったかも
380 :
◆8DlJds//22
[sage]:2016/11/13(日) 22:08:02.43 ID:Ar1lmN9T0
本日は以上です。
あんこう祭りまでに終わらなかった…
381 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/11/13(日) 22:15:05.43 ID:CPB9atWUo
乙…
フフフ、楽しそうでなにより(涙)
382 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/11/14(月) 22:15:04.57 ID:Q0g23UTrO
乙乙
383 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/11/15(火) 02:39:32.84 ID:hA/SnDBqo
乙です。
それと
>フラッグ車はこちらで用意させていただきます
今更ながら、役人コレ原作以上に無茶な代物用意してるわぁ…
384 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/11/16(水) 03:01:37.73 ID:1JEa96Yzo
乙乙
385 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/11/22(火) 15:28:08.21 ID:nWe7CCth0
続き頑張って下さい。応援してます。
386 :
◆8DlJds//22
[saga]:2016/12/03(土) 21:49:40.99 ID:BTUuga1EO
〜〜〜〜
ペパロニ「お前ら、少しでも距離を取ったら撃たれるぞ!絶対に離れるなよ!」
アリサ「こいつら、豆洗車のくせに邪魔よ!」
ペパロニ「スパーラ!」
カカカカン!
アリサ「こいつらー!どこに黒森峰の戦車がいるかわからないってのに!」
ペパロニ「どーだ!こうして足元でまとわりついてりゃ、同士討ちが怖くて撃てないだろー!」
みほ「ペパロニさん、今どこの地点ですか?」
ペパロニ「今!?えーと、タバコ屋の前を通過したっす!」
みほ「わかりました、B25ですね。カルパッチョさん!その次のT字路、アンブッシュの準備は大丈夫ですか?」
カルパッチョ「はい、セモヴェンテ二両、準備完了しました!」
387 :
◆8DlJds//22
[saga]:2016/12/03(土) 21:50:44.65 ID:BTUuga1EO
ペパロニ「よーしお前ら、次の角を左!」
アンツィオ生「はいっす!」
アリサ「しめた、距離を取ったわね!撃てっ!」
ドオン! ……シュパッ!
サンダース生「やりましたね、このまま追いかけて残りも仕留めましょう!」
アリサ「こんなの待ち伏せに決まってるじゃない!そこの角を曲がったところにセモヴェンテが隠れてるはずよ。1号車は右、2号車は左を警戒しつつ前進!」
サンダース生「イエス、マム!」
ペパロニ「よし、頼んだぞカルパッチョ!」
カルパッチョ「はい!」
388 :
◆8DlJds//22
[saga]:2016/12/03(土) 21:53:32.65 ID:BTUuga1EO
サンダース生「セモヴェンテ発見!」
サンダース生「こっちもです!」
アリサ「両側から挟み撃ちにするつもりだったのね……先制攻撃で潰しなさい!」
ドオン! バキイッ!
サンダース生「看板!?」
カルパッチョ「今よ!」
バキイッ!
アリサ「塀の裏側にですって!?」
サンダース生「マズい、背後に……」
カルパッチョ「発射!」
ドオン! ドオン! ……シュパッ! シュパッ!
389 :
◆8DlJds//22
[saga]:2016/12/03(土) 21:54:56.81 ID:BTUuga1EO
アリサ「な、なんですって!後退!後退よ!」
ペパロニ「すげーや!この調子で残りも……」
カルパッチョ「ダメですよペパロニさん!」
ペパロニ「うーん……そういや深追いはするなって言われてたな……」
カルパッチョ(CVが小回りを活かして敵戦車をマンツーマンでマーク、注意力を削いでセモヴェンテの待つ『門』まで誘導する……『カテナチオ作戦』、こんなに上手くいくなんて)
390 :
◆8DlJds//22
[saga]:2016/12/03(土) 21:57:11.37 ID:BTUuga1EO
ケイ「アリサ!どうしたの!?」
アリサ「す、すいません!2両やられました!敵はCVとセモヴェンテ2両ずつ、現在後退中です!」
ケイ「2両やられた!?マズいわね……」
アンチョビ「撃て撃て!撃ち負けるな!アンツィオの意地を見せてやれ!」
みほ「慎重に狙ってください。A1ならパンターの装甲を抜けますから」
アリサ「た、隊長!」
ケイ「うーん……ナオミ、そっちは?」
ナオミ「フリーです。敵の姿は見えません」
ケイ「そうねぇ……一旦合流して、体勢を立て直しましょう。ナオミはチャーリー小隊と一緒に指定のポイントに移動。オーケイ?」
アリサ「イ、イエスマム!」
391 :
◆8DlJds//22
[saga]:2016/12/03(土) 21:58:24.23 ID:BTUuga1EO
ナオミ「イエス、マム」
アンチョビ「おお!敵が下がってくぞ!追いかけるか?」
みほ「恐らくほかの小隊と合流するつもりです。あのファイアフライならパンターにも対抗できますから」
アンチョビ「どうするんだ?正面から戦ったら私たちの戦車じゃ勝てないぞ」
みほ(……目的は足止め、一か所に集まって守りを固めてくれればそれは果たせるけど……)
392 :
◆8DlJds//22
[saga]:2016/12/03(土) 21:59:14.09 ID:BTUuga1EO
みほ「アンチョビさんとカルパッチョさんはそのまま正面の敵を追ってください。ただしあくまで距離を取って、慎重にお願いします。ペパロニさんはT字路を西に直進、パンターと合流を。私たちでファイアフライを抑えます」
ペパロニ「了解!」
アンチョビ「待ってくれ、パンターが消えたら反撃されるんじゃないか?」
みほ「この状況でパンターが目の前からいなくなれば、敵は罠を警戒するはずです。それは恐らくありません」
アンチョビ「そうか……わかった、頼んだぞ!」
みほ「はいっ!」
393 :
◆8DlJds//22
[saga]:2016/12/03(土) 22:00:02.86 ID:BTUuga1EO
〜〜〜〜
カチューシャ「まだ突破できないの!?」
ケイ「Sorry! ちょっと手こずってる。一旦部隊を集結して、戦力を立て直すわ」
カチューシャ「大丈夫なんでしょうね?」
ケイ「戦力ではこっちが勝ってる。問題ないわ!」
カチューシャ「……そう。任せたわよ」
394 :
◆8DlJds//22
[saga]:2016/12/03(土) 22:02:01.85 ID:BTUuga1EO
〜〜〜〜
ペパロニ「敵車両発見したっす!シャーマン3両、ファイアフライ1両!」
みほ「わかりました、そのまま後退してください。小梅さん、私たちはそこの木の陰に隠れて停止」
小梅「はい!」
みほ(敵の位置、他の小隊の後退していく方向から集結点は絞れるから……)
みほ「敵は正面の曲がり角を、シャーマンを先頭に出てくるはずです。姿を見せたら即攻撃を。残りの車両の進路を塞ぎます」
黒森峰生「了解!」
395 :
◆8DlJds//22
[saga]:2016/12/03(土) 22:02:58.26 ID:BTUuga1EO
キュラキュラ……
黒森峰生「来た!」
みほ「発射!」
ドオン! ……シュパッ!
小梅「やった!」
みほ「このままもう一両……撃てっ!」
ドオン! ……シュパッ!
ナオミ(先頭のシャーマン2両が一撃で……この破壊力、パンターか)
サンダース生「ふ、副隊長!?ど、どうするんですか!?」
ナオミ「……3号車、停止」
396 :
◆8DlJds//22
[saga]:2016/12/03(土) 22:09:05.66 ID:BTUuga1EO
小梅「さすがに後続は来ませんね……」
みほ「先制で2両倒しました。あとはファイアフライを叩けば私たちの勝利です。アンチョビさん、そちらの状況は」
アンチョビ「敵の合流を許したが、合流ポイントで反包囲に持ち込んだぞ!お互いに1両ずつ失って、なんとか互角ってとこだな」
みほ「……わかりました。そこでそのまま食い止めていてもらえますか?」
アンチョビ「ああ、任せろ!」
397 :
◆8DlJds//22
[saga]:2016/12/03(土) 22:13:37.14 ID:BTUuga1EO
ナオミ(くっ……どう来る、パンター)
ナオミ「3号車は後方を警戒。パンターの相手はファイアフライが……」
みほ「全速、突撃!」
ナオミ「正面から……いい度胸ね」
みほ「撃てっ!」
ドオン!
黒森峰生「す、すいません!」
398 :
◆8DlJds//22
[saga]:2016/12/03(土) 22:14:59.00 ID:BTUuga1EO
みほ「小梅さん、右に回避を!」
小梅「はいっ!」
キキィッ!
ナオミ「……甘い!」
ウィィィン……
みほ「読まれてた!?」
ナオミ「good bye、パンター」
ドオン!
399 :
◆8DlJds//22
[saga]:2016/12/03(土) 22:22:35.84 ID:BTUuga1EO
ドオン!
ペパロニ「させるかーっ!」
みほ「ペパロニさん!?」
ガアン! ……シュパッ!
ナオミ「割り込まれた!?」
ペパロニ「今だっ!」
みほ「……発射!」
ドオン! ……シュパッ!
黒森峰生「や、やりました!」
小梅「ファイアフライ撃破ですね、みほさん!」
サンダース生「ふ、副隊長が!? 逃げ……」
ドオン! ……シュパッ!
みほ「こちらパンター。敵小隊の撃破に成功しました」
400 :
◆8DlJds//22
[saga]:2016/12/03(土) 22:26:09.60 ID:BTUuga1EO
ケイ「what's!? ナオミ、やられちゃったの!?」
ナオミ「すみません、隊長」
ケイ「……やむを得ないわね。一か八か、敵が薄い方から突破を図るわよ!」
アリサ「でも、包囲されてますよ!?」
ケイ「無理は承知!全車、私に付いてきなさい!」
カルパッチョ「ドゥーチェ、敵が動きました!」
アンチョビ「絶対通すな、すぐにパンターが駆けつけてくれる!CVはカテナチオの態勢を取れ!」
カルパッチョ「了解!」
みほ「突破する敵に追いつきます。全速で向かってください!」
小梅「はい!」
ドオン! ドオン! ……ガアン! ドオン! シュパッ! ドオン!……
401 :
◆8DlJds//22
[saga]:2016/12/03(土) 22:27:26.35 ID:BTUuga1EO
〜〜〜〜
アンチョビ「や、やった……サンダースに勝ったぞ!」
みほ「皆さん、ありがとうございます!」
カルパッチョ「残ったのはCVが1両、セモヴェンテ1両……ずいぶんやられてしまいましたね」
アンチョビ「それでも勝ちは勝ちだ!」
みほ「アンチョビさん。まだいけますか?」
アンチョビ「もちろん!」
みほ「では、このまま南に進撃します。逆に私たちでプラウダの側面を付きましょう」
アンチョビ「ああ!どこまでだって付いて行くぞ!」
カルパッチョ「二人とも、武運を!」
402 :
◆8DlJds//22
[sage]:2016/12/03(土) 22:58:11.20 ID:BTUuga1EO
今回は以上です。
更新が遅くなってすみません…
403 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/12/03(土) 23:44:23.55 ID:p0+eosGaO
乙です。
404 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/12/04(日) 14:15:20.51 ID:UyJvS3SeO
乙乙
405 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/12/04(日) 14:33:46.02 ID:ujG73+eu0
乙です!
406 :
◆8DlJds//22
[saga]:2016/12/11(日) 23:03:50.74 ID:TvX2kYb50
〜〜〜〜
カチューシャ「はあ!? アンツィオにやられたって言うの!?」
ケイ「Sorry、カチューシャ……あのパンター、只者じゃないわ。気を付けて」
ノンナ「カチューシャ、側面の防御を考えなくては」
カチューシャ「……ノンナ、前方に移動しなさい!」
ノンナ「カチューシャ!?」
カチューシャ「同志ニーナ、聞こえてるわね!?カーベーたんも前方へ!」
ニーナ「りょ、了解ですだ!」
ノンナ「カチューシャ、まさか……」
カチューシャ「『ビーフストロガノフ作戦』!新しいカチューシャ戦術のお披露目よ!」
407 :
◆8DlJds//22
[saga]:2016/12/11(日) 23:04:40.01 ID:TvX2kYb50
〜〜〜〜
絹代「プラウダが動き出しましたね!」
ダージリン「あのパンターに側面を衝かれる前に、黒森峰を正面から叩く気ね」
オレンジペコ「プラウダの得意戦術は偽装退却からの包囲ですが……」
ダージリン「いいえ、あれは違うわね……IS−2とKV−2が中央に移動している。カチューシャは中央突破を仕掛ける気かしら」
408 :
◆8DlJds//22
[saga]:2016/12/11(日) 23:05:06.87 ID:TvX2kYb50
絹代「わかりました!突貫ですね!」
オレンジペコ「黒森峰と正面から撃ち合う気なのでしょうか?」
絹代「それでこそ戦車道でしょう!きっと黒森峰も正面から応じるはずです!」
ダージリン「さあ、どうかしら。残りの車両は偶然にも双方14両。一体どうなることやら」
409 :
◆8DlJds//22
[saga]:2016/12/11(日) 23:05:43.96 ID:TvX2kYb50
〜〜〜〜
みほ「隊長、セモヴェンテ一両とともにそちらの戦線に移動を開始しました」
まほ「わかった。そのまま国道を南下して、こちらの指示を待ってくれ」
みほ「了解!」
まほ「ほら、言った通りだろう?」
エリカ「はい……まさかサンダースを全滅まで追い込むなんて」
まほ「プラウダも動きを見せている。短期決戦に持ち込む気だろうが、思い切ったな」
410 :
◆8DlJds//22
[saga]:2016/12/11(日) 23:07:08.94 ID:TvX2kYb50
エリカ「正面から戦えば、私たちが遅れを取るはずがありません!」
まほ「その通りだ。ヤークト及びエレファント、前進。陣形『マイスタージンガー』!」
エリカ「了解!いいわね!?ここで去年の雪辱を果たすのよ!」
まほ「PANTER VOR!」
411 :
◆8DlJds//22
[saga]:2016/12/11(日) 23:07:48.80 ID:TvX2kYb50
〜〜〜〜
カチューシャ「ノンナ!そっちはどう?」
ノンナ「今のところ大きな抵抗はありません。同志クラーラ?」
クラーラ「Мешает тяжелый танк, вперед на фронт(前面に重戦車、前進を阻まれています)」
ノンナ「左翼の前進は重戦車に食い止められているようです」
カチューシャ「日本語で話しなさいよ!……左翼はそのままでいいわ。こっちにも重戦車、両翼を固める気ね」
412 :
◆8DlJds//22
[saga]:2016/12/11(日) 23:08:45.10 ID:TvX2kYb50
ノンナ「どうしますか?」
カチューシャ「変更なし!このまま作戦続行!」
ノンナ「ダー、カチューシャ」
エリカ「隊長。両翼のエレファント、ヤークトティーガーが接敵しました」
まほ「わかった。敵の戦力は?」
エリカ「右翼はT−34が3両、左翼には2両です」
まほ「中央に縦深陣を敷く気か。いいだろう、前進!中央を食い破れ!」
413 :
◆8DlJds//22
[saga]:2016/12/11(日) 23:09:58.77 ID:TvX2kYb50
ドオン! ドオン!
ニーナ「隊長、敵が来ますだぁ!」
ノンナ「ティーガーを先頭にした、教本通りのパンツァーカイル。ティーガーの後ろにキングティーガー……本隊を差し向けてきたようです」
カチューシャ「何としても、そのまま持たせなさい!」
ノンナ「ダー!……中央全車、先頭に狙いを集中しなさい!」
414 :
◆8DlJds//22
[saga]:2016/12/11(日) 23:10:52.50 ID:TvX2kYb50
ドオン!
エリカ「隊長、危険です!先頭は私に任せて隊長は後方に」
まほ「心配ない。指揮官先頭が黒森峰の戦いだ」
エリカ「ですが、丘の向こうにダックインした重戦車の砲撃が……」
まほ「エリカ、パンター2両を率いてIS−2と、その後方のT−34を駆逐、丘を奪え。残りはこのまま前進」
エリカ「了解!」
415 :
◆8DlJds//22
[saga]:2016/12/11(日) 23:11:57.77 ID:TvX2kYb50
ノンナ「正面からティーガーU……」
ドオン! ギイン!
エリカ「いくら122mmでも、正面装甲で受ければ!」
ノンナ「くっ……同志ニーナ、私はティーガーUを。残りを任せます」
ニーナ「そ、そんな!無理ですだぁ!」
ドオン! ドオン!
まほ「カーベーの榴弾……だが、よほど運が悪くない限りは」
416 :
◆8DlJds//22
[saga]:2016/12/11(日) 23:12:39.61 ID:TvX2kYb50
エリカ「私が露払いになるわ。パンターはT−34の相手をしなさい!」
ノンナ「小隊各車、迎え撃ちなさい」
まほ(IS−2の率いる小隊はエリカが抑えている。あとは後方の防衛線を突破すれば……)
エリカ「丘を奪い取るわよ!ここさえ取れれば、死命を決せるわ!」
ノンナ「ここを渡してはなりません!」
ノンナ(とは言え、KV−2だけで黒森峰の突破を防ぐのは……)
417 :
◆8DlJds//22
[saga]:2016/12/11(日) 23:13:56.55 ID:TvX2kYb50
ニーナ「ちゅ、中央を抜かれますだぁ!」
まほ「無理にKVの相手をするな。突破すれば追いつかれることはない。砲撃もとまりさえしなければまず当たることはない」
ドオン!
黒森峰生「後方から攻撃!」
まほ「……何?」
カチューシャ「同志諸君、待たせたわね!」
ニーナ「た、たいぢょう!」
まほ「なるほど、そう来たか」
418 :
◆8DlJds//22
[saga]:2016/12/11(日) 23:14:24.36 ID:TvX2kYb50
〜〜〜〜
オレンジペコ「重戦車で中央に蓋を、本隊は側面のエレファントを避けて後方に迂回……」
ダージリン「速度でT−34を上回る戦車はほとんどない。プラウダの持ち味を存分に活かしてきたわね」
絹代「うーん、これが新しい戦術なのでしょうか」
ダージリン「機動力を活かして敵の外郭防衛線を迂回突破、蓋にした重戦車部隊と協同で包囲を完成させる……プルシーロフ攻勢を参考にしたのかしら」
絹代「……なるほど!わかりました!」
ダージリン「……そう。それはよかったわ」
419 :
◆8DlJds//22
[saga]:2016/12/11(日) 23:14:58.00 ID:TvX2kYb50
〜〜〜〜
ドオン! シュパッ!
黒森峰生「さ、最後尾の13号車がやられました!」
黒森峰生「T−34、速い!追いつかれます!」
黒森峰生「後方に方向転換を……」
エリカ「囲まれた!?でも、ここさえ落とせれば!」
ノンナ「いいえ、させません」
エリカ「こいつ!性能はこっちのが上なのに……射撃が正確すぎる!」
420 :
◆8DlJds//22
[saga]:2016/12/11(日) 23:18:59.78 ID:TvX2kYb50
アンチョビ「お、おいおい!大丈夫なのか!?大変なことになってるみたいだぞ!」
みほ「はい。今までのプラウダとは違う戦術を取ってくるなんて、予想外でした」
アンチョビ「予想外でしたって、いや……」
みほ「でも、心配いりません。黒森峰の隊長はお姉ちゃん……西住まほですから。それに、どちらにしろまだ到着には時間がかかります」
アンチョビ「……わ、わかった」
421 :
◆8DlJds//22
[saga]:2016/12/11(日) 23:19:32.07 ID:TvX2kYb50
黒森峰生「隊長!どうすれば……」
まほ「……落ち着け、狼狽えるな!」
黒森峰生「は、はい!」
まほ「フラッグ車を仕留めれば、それで終わりだ。後方第四小隊は反転、時間を稼げ」
黒森峰生「りょ、了解っ!」
422 :
◆8DlJds//22
[saga]:2016/12/11(日) 23:20:13.63 ID:TvX2kYb50
カチューシャ「向こうのフラッグ車に追い付いて、ここで決めるわよ!」
プラウダ生「ウラー!」
直下「隊長のところには行かせるもんか!」
カチューシャ「パンツァーカイルの後方を切り離した!?方向転換中の車両を優先して狙いなさい!」
シュパッ!
直下「やられたー!」
カチューシャ「もうちょっとで追いつけるわ!何とかして時間を稼ぎなさい!」
423 :
◆8DlJds//22
[saga]:2016/12/11(日) 23:20:50.42 ID:TvX2kYb50
黒森峰生「第四小隊、やられました!」
まほ「第三小隊、反転しろ」
黒森峰生「わかりました」
ニーナ「カチューシャ隊長、先頭のティーガーが止まりませんだぁ!」
まほ「フラッグ車は……あそこだな。バンカーに立てこもっているか」
プラウダ生「隊長、ティーガーが射程範囲に!」
カチューシャ「何やってんのよ!」
まほ「一瞬だけ停止する。上部装甲を狙って一撃で仕留めろ」
ドオン! ……シュパッ!
審判『プラウダ・サンダースフラッグ車、走行不能!よって、黒森峰・アンツィオの勝利!』
424 :
◆8DlJds//22
[saga]:2016/12/11(日) 23:21:40.31 ID:TvX2kYb50
今回は以上です。
お読みいただきありがとうございます。
425 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/12/12(月) 01:02:52.95 ID:lcvjSj+3O
乙です。
プラウダも大洗に負けた事が戦術を変化させたという事ですね。
426 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/12/18(日) 03:46:00.80 ID:RVaYXx5zo
期待
427 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/02(月) 23:41:21.71 ID:74JYvaFm0
乙乙
面白いぞ
428 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/08(日) 13:45:30.12 ID:bVoaQ33M0
乙でございます
429 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/17(火) 10:08:05.37 ID:fVD66WKH0
続き待ってます
430 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/01/30(月) 21:29:33.41 ID:apNKlrrPo
まってる
431 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/12(日) 13:30:00.61 ID:aPeNCVQ80
2か月更新なしだと作者生存報告がほしくなる
432 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/02/26(日) 02:58:32.82 ID:vX2l/GLY0
作者も続きを書くのをやめちゃったのかな
433 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/03/13(月) 00:23:33.11 ID:bOfMNnsW0
まだかな
434 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/13(月) 00:24:29.54 ID:bOfMNnsW0
間違えてあげてしまったすいません
435 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/13(月) 09:56:03.99 ID:Yu9EM5J80
期待させんなやこのクソ野郎が(´;ω;`)
436 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2017/03/13(月) 20:11:06.60 ID:lStA4sZSO
>>435
くそ野郎はお前やで
437 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/13(月) 20:40:34.70 ID:EFp0LAxD0
>>436
クソ野郎でもどっちでもいいがアゲると作者が来たと勘違いして期待して勝手に裏切られたと思った輩が悪態つくからアゲるな
438 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2017/03/14(火) 20:26:47.27 ID:ZR5gWbc/o
何か引っかかると思ったけど分かったわ
>>306
の「門戸を開き続ける」の部分が抽象的過ぎて眉唾にしか感じ取れないんだわ
せめてオリキャラでもなんでもいいから無名校から選ぶべきだったもしくは明瞭な選抜基準(あるいは例え話による無名校からの選抜の具体例などの表現)を設けるべきだった
これだけならはっきり言って文科省の方がきちんとしたビジョンをもった計画を練ってるじゃん
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