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【咲-saki-】『○○』で『○○』な咲ちゃん in 他校【If】
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26 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/09/25(日) 21:06:05.38 ID:aPuHXE1V0
部活後…
雅枝「ほんなら、今日の部活はここまで」
「後片付けは一、二年生の仕事なので今日は二年生が指示出して後片付けするよーにな」
「それじゃ、お疲れさん」
部員「「「お疲れ様でした」」」
雅枝「おっと、忘れるところやった」
「宮永は後片付け前にちょっと別の部屋来てもらえるか」
咲「?分かりました…」
モブC「それじゃあ、宮永さん以外の一年生は一回集合片付けの説明をしまーす」
セーラ「しっかし、えらい凄かったな」
竜華「凄かったな、って宮永さん?」
セーラ「せや」
怜「ああ、確かに咲の膝枕は凄かったな」
「竜華以来の逸材やった」
セーラ「アホ、そんな事ちゃうわ」
「麻雀の話や、麻雀」ベシッ
怜「分かっとるよ、ただのボケやん」
竜華「んで、凄かったって何が?」
セーラ「最初の半荘、宮永は怜の一巡先を知らんかったはずや」
「それやのに、途中から対応してきたどころか最終的にはオレにも怜にも圧勝した」
竜華「ああ…」
怜「確かに途中から人とやってる気がせんかったなぁ」
セーラ「その後の練習でも全勝やったしな」
「今日だけの結果とは言え、入学したての一年生の出す結果やない、って事や」
竜華「確かに、うちも一回打ったけど1万点以上差つけられたなぁ」
怜「…よし、咲に聞こか」
竜華「聞く、って何を?」
怜「それはあれや、何でそんな強いのかーとか、一巡先がどうして分かったかーとかやね」
セーラ「確かに、オレ達が知りながらも破れなかった一巡先をどうやって破ったかとか気になるな」
竜華「一巡先に気づくのも随分速かったしなぁ…」
27 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/09/25(日) 21:09:20.54 ID:aPuHXE1V0
>>26
トリップ消えてますが1です
ガチャ
咲「…」
怜「お、噂をすればなんとやらやね」
「咲ー、ちょっち話あるんやけど」
咲「え…?」
「あの、私、後片付けが…」
セーラ「ああ、構へん構へん」
「いつもはもっと少ない人数でやっとるんやから宮永が居なくても変わらへん」
浩子「いいわけないやろ!」ポカッ
セーラ「あ痛!」
浩子「いくらレギュラーほぼ確定とは言え、そういう特別扱いはいけません」
「それで後々困るのは先輩たちやなくて宮永だって事分かってます?」
怜「でも、船Qも咲の強さの秘密とか、うちの一巡先に気づいた理由とか、どうやって破ったかとか、気にならへん?」
浩子「むっちゃ気になります!」
「宮永、解説頼むわ」
咲「ええ!?」
「あの…、後片付け…」
浩子「ああ、構へん構へん」
「いつもはもっと少ない人数でやっとるんやから宮永が居なくても変わらへんから」
雅枝「いいわけないやろ!!」バシン
浩子「痛ぁ!」
「おばちゃん、何でまだおるん?」アタマサスリ
雅枝「そんな事どうでもええわ」
「一年をサボりの道に引き込むのは止めぇや」
浩子「麻雀の研究や、サボりやあらへん」
雅枝「片付けの時間以外やったらな!」
「それと怜の一巡先について宮永に聞くのは禁止や」
竜華「何でですか?」
雅枝「怜は一巡先に頼り切ってるからな」
「自分で考えて対策させんと意味ないやろ、と言うわけで、この話はここでしまいや」
「浩子と宮永は片付けに戻り」
浩子「しゃあない戻るか」
「宮永、こっちで片付け教えたるわ」
咲「あ、はい、お願いします…」
雅枝「んで、竜華」
竜華「は、はい」
雅枝「今のは主将のあんたが止めなあかん場面やったよ」
竜華「はい、すんません…」
雅枝「まあ、怜の世話やら、大型新人の扱い方とか、例年に比べて大変かもしれんけど」
怜「うちの世話って竜華の仕事やったん?」
雅枝「私と前主将はあんたならやれると思って主将にしたんや」
「出来ない、のはしゃあないけど、やらない、ってのはなしや、分かるな」
竜華「はい」
雅枝「負担掛けて申し訳ないとは思うけど頼むな」
竜華「はい、すんませんでした」
雅枝「おし、じゃあ私は戻るわ、後よろしくな」
竜セ怜「「「お疲れ様でしたー」」」
竜華(主将の仕事…か)
28 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/09/25(日) 21:12:06.23 ID:aPuHXE1V0
数日後…
セーラ「やっと昼休みや」
「怜、竜華、ご飯いこーや」
竜華「今日は天気もええし、外で食べへん?」
怜「最近暖かくなってきたし、ええんやない」
「食後の膝枕よろしく」
竜華「構わんけど、暖かくなったからって薄着したらあかんよ」
怜「わかっとるよー」
セーラ「ほな、中庭行くでー」スタスタ
竜華(あれ?あそこにいるの宮永さんやん…)
怜「竜華ー?どうかしたん?」
竜華「ああ、何でもあらへんよ」
「ほな、行こか」
翌日…
竜華(あ、宮永さん昨日と同じ場所におる…)
さらに翌日…
竜華(今日もおる)
(てか、いつも一人やな、もしかして…)
(って、失礼な考えはやめんと)
さらにさらに翌日…
竜華(今日も一人…)
(やっぱりそう言うことなんやろうか…)
(でも、だからってどうしたらええんや…)
(そもそも、うちの考えが違うかもしれんし…)
(ああ、もうわけ分からん!)
29 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/09/25(日) 21:12:38.95 ID:aPuHXE1V0
帰路…
竜華(部活中も観察してみたけど、宮永さんが麻雀以外で話してるの全然見なかったなぁ)
(監督から改めて主将の仕事を頼むと言われた以上どうにかしたいけど…)
(どうすればいいか全然分からん)
怜「…か、竜華!」
竜華「うわ!な、何!?」
怜「何、やないやろ」
「最近ボケっとしてる事多いけど何かあったん?って言ってるんやけど」
竜華「いや、何もあらへんよ」
セーラ「今まさにボケっとしてたのにそれはキツイやろ」
怜「まあ、竜華の事やししょうもない事で悩んでるんやろうけど」
竜華「しょうもなくなんてあらへん!」
怜「やっぱり悩んでるんやね」ニヤリ
竜華「あ!」カオマッカ
「怜ぃ、はめよったなぁ」
怜「今のはハマる方が悪いやん」クスクス
竜華「もう!」プンスカ
セーラ「竜華はいっつも考えすぎなんやって」
怜「そうそう、もっとセーラを見習った方がええよ」
セーラ「怜、オレの事考えなしって言っとるんか?」
怜「嫌やなぁセーラ」
「そこまでは言ってへんよ」
竜華(考えすぎ…、セーラを見習って…)
「…せやね」
セーラ「お?」
怜「考えは纏まったん?」
竜華「まだ纏まってへんけど」
「セーラを見習って行動に移してくるわ」
30 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/09/25(日) 21:14:40.30 ID:aPuHXE1V0
翌日…
セーラ「怜ー、竜華ー、ってあら?竜華は?」
怜「なんかチャイムなってすぐ出ていきおった」
セーラ「ふーん、なら二人で食べよか」
怜「せやね、食後の膝枕してくれる?」
セーラ「文句多いから嫌や」
竜華「み、宮永さん隣ええ?」
咲「はあ、私の隣でよければ…」
竜華「し、失礼します」
咲「…」モグモグ ペラッ
竜華「…」モグモグ
咲「…」モグモグ ペラッ
竜華「…」モグモグ
(あかん…、どうやって切り出そう…)
咲「…」モグモグ ペラッ
竜華(とりあえずお昼やしお弁当の話題から)
「み、宮永さんっていつもサンドイッチなん?」
咲「…いつもではないですね」
「私は読書しながら食べれるので好きなんですけど」
「お父さんはお米が食べたいと言うので、サンドイッチとお弁当を交互に作ってますね」
竜華「え?それ手作りなん?」
咲「はい、お父さんと二人暮らしなので家事は基本私が…」
竜華「え!?」
(やっば、裏目ってもうた)
(え、これどうすればええの?)
(突っ込むのもあれやし、かと言って話し逸らしたら気を使わせたと思わせてしまうし…)アタフタ
31 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/09/25(日) 21:16:01.39 ID:aPuHXE1V0
咲「ぷっ…」
「部長、慌てすぎです」クスクス
竜華「や、いや、これは慌てるやろ!」カオマッカ
咲「ふふっ、ご期待に沿えなくて申し訳ありませんが重々しい理由はないですよ」
「両親が仕事人間なので転勤の関係で別居になっただけです」クスクス
竜華「あ、そう言う理由なん?」ホッ
「てか、笑い過ぎちゃう?」ジトー
咲「すいません」
「でも慌てる部長は可愛らしかったですよ」ニコリ
竜華「なっ!」カオマッカ
咲「ああ、そう言う感情が分かりやすい所も可愛いですね」ニコニコ
竜華「…ちょ、ちょっとやめてーな」
(なんやねんこの空気!もしかしてからかわれて…)チラッ
咲「…ん?」クビカシゲ
竜華(天然っぽいな…)
(てか、さっきの笑顔とか今の首をかしげる動作とか)
(あんたも十分可愛いっちゅうねん!)ミモダエ
咲「ちょ、部長大丈夫ですか!?」
竜華「あ、ああ大丈夫やで」スー ハー
咲「そうですか?じゃあ私も一つ聞きたいんですけど…」
竜華「ん?何?」
(やっぱり何か悩んどったんかな?)
(ここは部長としてしっかり答えたらんと…)
咲「私に何か言いたい事があるんじゃないですか?」
竜華「ってなんでそっち(私の事)やねん!」
咲「どっちですか!?」ビクー
竜華「ああ、すまんこっちの話や」ゼーハー
咲「は、はあ」
竜華「で、なんやったっけ?怜があそこまで膝枕好きな理由やったっけ?」ニコッ
咲「いえ、部長が私に言いたい事って何なのかな、と…」
竜華「そこは流して!」
咲「うえ!」ビクー
「す、すいません」
竜華「あ、す、すまん…」アタフタ
「…えっと、何で分かったん?うちが宮永に話があるって…」
咲「…えっと」
「部長たちはいつも三人一緒なのに今日は一人な事、私以外いない奥まった場所に来た事、私に話しかけた時の顔色、冷や汗、隠しきれていない緊張、食べ始めてからの箸の進み具合、話す機会を伺うようにチラチラと向けられる目線、他には…」
竜華「勘弁してください!」カオマッカ
(うそー、うちってそんな分かりやすかったっけ?)
怜「竜華は結構、と言うかかなり分かりやすいで」
セーラ「…分かるけど、いきなりなしたん?」
怜「いや、言わないけない気がしたんや」
32 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/09/25(日) 21:17:07.29 ID:aPuHXE1V0
咲「それで、部長の要件を聞きたいんですけど…」
竜華「ちょ、ちょっと待ってーな」
(あかん、どうしよう考えが全然纏まらへん…)
咲「あ、もしかしてあれですか?」
「生意気な後輩をシメに来たとかですか?一年坊主の癖にレギュラーなりたいとか舐めてんじゃねぇぞ!って」
竜華「ちゃうちゃうちゃう!」
「てか、何時の時代のヤンキーやねん!男子にもおらんわそんな奴!」
咲「じゃあ、何ですか?」クビカシゲ
竜華「えっと…その…」
(セーラ『竜華はいっつも考えすぎなんやって』)
(怜『そうそう、もっとセーラを見習った方がええよ』)
「…宮永は」
咲「はい?」
竜華「宮永は友達とかおるん!」
咲「………」プルプル
竜華「み、宮永?」
咲「…すみません」プルプル
竜華(やば、もしかして怒らせ…)
咲「あははははははは」ハラカカエー
竜華「!?」
「ちょ、何わろてんねん!」
咲「あははははははは」
竜華「宮永ーー!!」
33 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/09/25(日) 21:17:31.28 ID:ltwrGvpSO
咲にも膝枕すれば枕神ときちゃんさきちゃんで無敵竜華になるで!
34 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/09/25(日) 21:18:10.73 ID:aPuHXE1V0
数分後…
咲「すいませんでした、どうしても抑えきれなくて」ハー ハー
竜華「いや、それはもうええけど」
「まさか、あそこまで大笑いされるとは思わんかったわ…」カオマッカ
咲「だって部長があんな事聞くから…」クスクス
竜華「そら、うちかてあんな事聞きたなかったけど」
「宮永、いっつもお昼一人みたいやし、部活中もあんま雑談してないみたいやったから…」
「気になってしまったんよ」
咲「ふふ、すみませんご心配おかけして」
「引っ越しの関係で読めてない本がたくさんあったので」
「静かに本が読める場所でお昼をとってただけすよ」
竜華「じゃあ…」
咲「ええ、お昼を一緒に食べるくらいの友達はいますよ」
竜華「はーーーーー」
「なんか取り越し苦労っちゅうか、うちの独り相撲やったな」
咲「でも…」
竜華「ん?」
咲「心配して貰ったのは、純粋に嬉しいです」
「ありがとうございます」ニコリ
竜華「…っ!」カァア
(花が咲くような笑顔、ってこう言う事やんな…)
咲「部長?」
竜華「…その部長ってのやめへん?」
咲「へ?」クビカシゲ
竜華「いや、なんか偉そうやん」
咲「実際、偉いじゃないですか…」
竜華「いや、そうなんやけど…」
「せっかく仲良うなったんやし…」カオマッカ
咲「やっぱり可愛いですね」
竜華「何ですぐそう言うこと言うん!?」
35 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/09/25(日) 21:18:40.25 ID:aPuHXE1V0
咲「じゃあ、苗字と名前どっちで呼びましょうか?」
竜華「名前で…」
咲「ふふっ」クスクス
竜華「笑うなや…」カオマッカ
咲「すみません」クスクス
「あ、じゃあ竜華先輩も私の事名前で呼んでくださいね」
竜華「はあ!?」
咲「だって、私だけ名前で呼ぶのって変じゃないですか?」
竜華「いや、そうかもしれへんけど…」
咲「ならいいじゃないですか」
竜華「いや、宮永は宮永でええやろ」
咲「竜華先輩は部長呼び嫌がるのにですか?」
竜華「いや、そう、部長として他の一年生と区別するのはよくないやろ」
咲「二条さんも名前で呼ばれてますよね?」
竜華「…」
咲「竜華先輩?」
竜華「………咲」カオマッカ
咲「はい」ニコニコ
36 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/09/25(日) 21:19:35.59 ID:aPuHXE1V0
放課後…
怜「ほーん、竜華は咲の事で悩んどったんやね」
竜華「うちの独り相撲やったけどね」
セーラ「悩みが解消されたならええやろ」
「最近、心ここに有らずって感じやったし、これで練習に集中できるやん」
竜華「せやね」
「そういうえば、うちって分かりやすいん?」
怜セ「「うん(おう)」」
竜華「…ほんま?」
怜セ「「ほんま」」
竜華「…」カオマッカ
セーラ「やっぱ気づいとらんかったみたいやな」
怜「竜華のチャームポイントの一つなんやけどね」
咲「…あの」
セーラ「ん?どした?」
咲「えっと…、竜華先輩にお話が…」
怜「…!」
竜華「あ、うち?ええよ、何?」
咲「この書類なんですけど…」
怜「ずっる!」
咲「ふえ!?」
竜華「怜、なしたん?」
怜「なしたん?やないやろ!それはずるやろ!なんやねん、竜華先輩って!幼気な一年生に先輩呼び強要とか竜華はいつからそんな子になったん!?」
竜華「ちょ、ちょちょっと待って、怜が何言いたいか分からないんやけど」
「怜やって先輩呼びされてるやん…」
怜「うちも名前+先輩呼びがええねん」
竜華「よく分かったわ」
37 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/09/25(日) 21:20:13.46 ID:aPuHXE1V0
怜「咲、怜先輩って呼んでくれへん?」
咲「え、えっと…、怜先輩?」コンワク
怜「…おっし」ガッツポーズ
「これから怜先輩でええから、と言うか園城寺先輩って呼んだら拗ねるで」
セーラ「じゃあオレはセーラ先輩やな」
咲「…せ、セーラ先輩」
モブB「私も、私も」
咲「…モブB先輩」
モブC「私もいいかな?」
咲「…モブC先輩」
モブ‘s「いいなー」
「私も呼んでー」
「私もー」
モブD「ハニーって呼んでください!」
「あ、ダーリンでも可です!」
雅枝「そこぉ!練習せんかい!」
38 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/09/25(日) 21:25:20.54 ID:aPuHXE1V0
とりあえず、今日はここまでです
一応、今日の分は竜華編と言う扱いです
来週は泉編を予定しています
各メンバーが終了したら簡単なエピローグやって千里山編終了予定です
と言うか1レスの文章量多すぎますかね?
特に
>>27
とか
>>31
とか
また来週投稿できるように頑張ります
39 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/09/25(日) 21:29:08.23 ID:aPuHXE1V0
あ、『○○』で『○○』な咲ちゃん in 他校 のネタを随時募集中です
(自分で考えるとどうしてもブレーキをかけてしまうので…)
全部のネタをやることはできませんが、ピンと来た奴は書きたいと思います
40 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/09/25(日) 22:19:53.86 ID:ipoP8pBaO
乙
竜咲いい感じだね
『お姉ちゃん嫌い』で『妹欲しがり』な
『人嫌い』で『臆病』な
こんな感じで良いのかな?
41 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/09/25(日) 23:08:22.43 ID:GcvQyAx7o
乙
咲のキャラクター性ガン無視していいなら
ネット中毒で睡眠不足な
東京で女家族三人暮らしな
とか?
42 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/09/25(日) 23:13:33.30 ID:MRJDNIZLO
おつ
東京ならありきたりな白糸より珍しい臨海が見たいから
日本人で留学生な
43 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/09/26(月) 13:15:35.79 ID:ETXtJAdCo
竜咲めちゃ好き、何回も読み返す。
あえて、イタズラ好き小悪魔な咲ちゃんとか読んでみたい。
ついでにみんなをメロメロにする的な?
攻められると弱いってのは王道すぎかな?
咲ちゃんかわいい!
44 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/09/26(月) 15:49:26.74 ID:uNNd6sp+O
乙
龍門なら庶民派でお嬢様な
鶴賀なら心配性で過保護な
姫松なら強気でちょっと偉そうな
有珠山なら信者で敬虔な
>>43
もいいね
とにかくここまで面白いし、千里山編も他校編も早く続き見たいぜ
45 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/09/27(火) 23:39:33.40 ID:6k7waYF90
『スポーツ少女』で『僕っ子』な咲ちゃんin阿知賀とかどうやろか?
46 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/09/28(水) 01:21:21.94 ID:DWhHSpHOO
「その強さ故に神々しすぎるの」で「チームメイトから崇め奉れてるよう」な咲さんイン有珠山とか
47 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/10/01(土) 20:51:09.12 ID:f8TWo8QM0
それでは今日の分、投下します。
48 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/10/01(土) 20:51:46.72 ID:f8TWo8QM0
とある日の練習中…
咲「監督、C卓終わりました」
雅枝「じゃあ次の面子C卓入りー」
竜華「はい」
怜「えー、竜華行ってまうん?」
竜華「当たり前や」
「咲、すまんけど怜の事頼むわ」
咲「あ、はい…」
(いつの間にか怜先輩係の一人にされてる…)
怜「咲ー、膝枕はよー」
咲「…今行きます」ハァ
49 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/10/01(土) 20:52:23.13 ID:f8TWo8QM0
浩子「咲、園城寺先輩」
咲「浩子先輩…、何ですか?」
浩子「二人は次に空いた卓やって、モブB先輩とモブAが同卓や」
咲「あ、わざわざすいません…」
「ありがとうございます」ペッコリン
怜「フナQサンキューなー」
「それにしても咲…」
咲「何ですか?」
怜「お辞儀しても何も当たらんかったな」
咲「…」
「…っ!」カァア
「何、言ってるんですか!叩きますよ!」バシッ
怜「叩いてから言わんといてーな」ケラケラ
浩子「何やってるんですか…」
50 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/10/01(土) 20:52:48.60 ID:f8TWo8QM0
浩子「ところで咲、さっきの半荘なんやけど」
「カン一回もせんかったのは何か理由あるんか」
怜「え〜、咲舐めプやったん?」ケラケラ
咲「舐めプなんかじゃないです!」
「確かに、そう取られるような打ち方かもしれませんけど…」
「勝つための打ち方であって、手を抜いたわけではないです…」
浩子「ん、分かった、後は自分で考えるわ」
「園城寺先輩はあんまり後輩いじめたらあきまへんよ」
怜「いじめとらんよ、スキンシップや」
咲「はた迷惑なスキンシップですね…」
泉「………」ジーッ
51 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/10/01(土) 20:53:30.83 ID:f8TWo8QM0
部活後…
雅枝「ほんじゃ、今日もお疲れさん」
部員「「「「お疲れ様でした」」」」
モブA「じゃあ一、二年生は片付けするよー」
一、二年生「「「はーい」」」
泉「あの、監督」
雅枝「ん、なした?泉」
泉「今日って誰か宮永の牌譜取ってました?」
雅枝「ああ、多分宮永の牌譜なら誰かしら取っとったと思うで?」
泉「ちょっとコピーしていってもいいですか?」
雅枝「ああ、ええよええよ」
「ファイルの場所は分かるな?」
泉「はい」
雅枝「じゃあ、自分でコピーしていき」
「他校に流したらあかんよ」
泉「はい、分かってます」
「ありがとうございました」
雅枝「おう、お疲れさん」
52 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/10/01(土) 20:54:09.09 ID:f8TWo8QM0
帰宅後…
泉(普段の宮永はカンする前提で打っているから、デジタル打ちのウチからみたら対処法が見つけられん、けど…)
(カンしないで打ってる牌譜を見たら癖の一つでも見つかるかもしれん!)
「待っとれよ宮永、絶対にギャフンと言わせたるからな!」
咲「ぎゃふん!」
界「い、いきなりどうした?」
咲「いや、くしゃみ…」
界「今のが?」
咲「うん、何か変だったけど…」
53 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/10/01(土) 20:54:54.11 ID:f8TWo8QM0
泉「なんやこれ…」
(ハイレベルなデジタル打ち…)
(かと思えば広い待ちを捨ててわざと狭い待ちを選んでる時もある…)
(しかも、そう言う待ちに限って相手に直撃取っとる…)
泉「相手の捨て牌が分かるとでも言うんか…」ギリッ
(デジタル打ちでありながらも…)
(確率だけに寄らず、状況に応じて臨機応変に対応する…)
泉「ウチの理想形やん…」ギュッ
54 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/10/01(土) 20:56:37.91 ID:f8TWo8QM0
数日後...
泉(あかん、今日もマイナス…)
(レギュラー選抜も始まっとるのに…)ハァ
浩子「泉」
泉「船久保先輩、どうかしました?」
浩子「いや、もうみんな片付け終わっとるで」
泉「え?あ!すんません、すぐ終わらせます」
浩子「いや、そんな焦らんでええけど…」
「ここ数日そんな感じやな」
泉「そ、そんな感じとは…」ビクッ
浩子「何やってもぼーっとしてる感じやな」
「対局中も集中しきれてへんし、成績も振るっとらんやろ」
泉「…先輩は自分の理想の打ち方ってありますか?」
浩子「まあない事はないな」
「なんや?理想の打ち方が出来んくて悩んどるんか?」
泉「ちゃいます」
浩子「それなら…、理想の打ち方が揺らいだか…」
「もしかして、自分の理想の打ち方する奴にでも会うたん?」
泉「…はい」
浩子「いや、泉はデジタル打ちなんやし、理想の打ち方が被ることやってあるやろ」
泉「そら、普通なら自分の目標が出来た思います」
「けど…」ウツムキ
浩子「普通なら…」
「…もしかして、咲か?」
55 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/10/01(土) 20:58:04.13 ID:f8TWo8QM0
泉「はい」コク
「本当ずるいですわ、あんなアホみたいな打ち方出来る癖に…」
「それをやめてもハイレベルなデジタル打ちを、ウチの理想の打ち方を出来るなんて…」ギリッ
浩子「泉…」
泉「『宮永に勝つ』って息巻いて打ってきたのに…」
「宮永は途方もないほど先を行っていて…」
「最初は…、少しでも追いつこうと牌譜を何度も見直しました」
「けど、どれだけ見直しても『なんでこのタイミングでこの牌が切れるのか』って場面があって…」
「これが、ただのデジタル打ちの限界なんか、って…」
「『牌に愛された者』じゃないと分からない領域なんか、って…」
浩子「そうか…」
泉「すんません、愚痴言ってしもうて…」
浩子「いや、それは構へんけど…」フム
「泉、片付け終わったら大通りのマクド行かへん」
泉「は?ええですけど…」
浩子「決まりやな、うちはちょっと寄るとこあるから先行っとって」
泉「はい、分かりました」
56 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/10/01(土) 20:58:42.98 ID:f8TWo8QM0
マクド…
泉「いきなりマクド行こうって、なんやろ?」
(…思いがけなく愚痴ってもうたし、それ関係やろなぁ)
(ウチの分からんって言ったところ一緒に考えてくれるとかやろうか?)ズズッ
浩子「泉、待たせたなー」
泉「あ、先輩遅かったですn…」クルッ
浩子「おっす」
咲「…」アセアセ
泉「な、なんで宮永がおんねん!?」ガタタッ
浩子「うちが呼んだ」
泉「先輩ぃ!」
浩子「煩いで泉、周りに迷惑やろ」
57 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/10/01(土) 20:59:56.77 ID:f8TWo8QM0
泉「…で、どうして宮永を呼んだんですか」
浩子「泉が言うっとったんやん、咲の打ち方で分からないところがある、って」
泉「そら、そうですけど…」
咲「…」モグモグ
浩子「…これは、うちの意見やけど」
「うちはどうしても越えられん壁があったら、形振り構わん」
「自分だけの力で壁が越えられんのなら他人の力をいくらでも借りるわ、必要なら壁自身からやって力を借りる」
「うちに取って大事なのは自分のプライドを守ることやなくて、その壁を越えることやからな」
泉「っ!」
浩子「ま、強制はせんよ」
「今言ったのもあくまでうちの意見やし」
「帰る、言うんなら待たせた分金払うわ」
泉「いえ、すんません、ありがとうございます船久保先輩」ペコッ
浩子「構へん構へん、来年以降のためにも泉には強うなってほしいって気持ちもあるしな」
58 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/10/01(土) 21:01:13.89 ID:f8TWo8QM0
咲「…」モグモグ ゴクン
「えっと…、私は結局どうしたらいいんでしょう…?」
浩子「おう、じゃあさっそく聞こか」
「泉、牌譜は持っとるんやろ?」
泉「はい」ガサガサ
「…これです、宮永がカンをしなかった日の牌譜」
「この東四局」
浩子「咲が西家から上がっとるな」
泉「はい、この宮永の打牌がどうしても分からんくて…」
「西家の捨て牌に萬子はリーチ牌だけ…」
「普通は萬子の染め手を警戒するところですけど、宮永は西家のリーチ後に雀頭の萬子を捨てて手を作り直してます」
「ここが一番訳分からなくて…」
浩子「確かにうちはこんな打ち方出来んな…」
「咲、解説できるか?」
59 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/10/01(土) 21:02:26.51 ID:f8TWo8QM0
咲「えっと、まずこの局に関しては牌譜だけじゃ説明が出来なくてですね…」
泉「っ!」
(やっぱり凡人じゃあかんのか…)
(宮永や怜先輩みたいな特別な何かを持ってないとあかんのか…)ギリッ
咲「この局で重要な場面は三巡目何ですけど…」
浩子「三巡目って言うと西家は一筒を出してるな」
咲「はい、この一筒何ですけど手牌の左から二番目にあったんです…」
泉「…は?」
浩子「理牌か!」ハッ
咲「はい、高校麻雀を含むアマチュアでは初心者にも上がり形が分かりやすいようにするのと不正行為を防止するために理牌するルールになっています」
「そして、この局の西家は左から萬筒索字牌の順で並べる癖がありました、つまり…」
泉「…萬子を元々持っていなかった?」
60 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/10/01(土) 21:03:50.98 ID:f8TWo8QM0
咲「はい、それに三巡目までの私の牌16牌と西家を除く他家の捨て牌を見ても萬子の割合が多かったので、気まぐれで理牌の順番を変えたわけでもないだろう、と推測しました…」
「他家への振り込みの心配はありましたが、西家の染め手を警戒してか他家の聴牌気配が感じられなかったので西家の危険牌を取り込んだ上で、西家から零れてきそうな萬子待ちにしました」
泉「…」
浩子「ほー、手出しぐらはうちも気にしとったけどな…」
咲「まあ…、普通はそれで充分ですよね…」
泉「…」
浩子「でも、これって三人分やろうと思たらすっごい大変ちゃう?」
咲「うーん、私はもう慣れてしまっているのでなんとも…」
「まあ、一番危険な人をピンポイントで狙うのもありですよ」
「特に初めて打つ人は理牌の癖とかも分かりませんし…」
泉「…かった」ボソッ
61 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/10/01(土) 21:04:26.16 ID:f8TWo8QM0
咲「へ?」
泉「すまんかった…」アタマサゲー
咲「え、ええ!?」
「す、すまないって何のこと」オロオロ
泉「ウチは、宮永の事、バカにしとった…!」
咲「バカに…?」
泉「宮永みたいに特別な打ち手は、読みとかもそう言うのに頼っとるんやろう、って勝手に思っとった!」
「だから追いつけないのは仕方ないって、負けるのはその特別なもんのせいやって、それがなければ勝てるって無意識のうちにそう思っとった…」プルプル
「ウチは…、ウチは情けない!」ボロボロ
62 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/10/01(土) 21:05:33.90 ID:f8TWo8QM0
咲「怜先輩が言ってた…」
泉「?」グスッ
咲「『『やっぱり勝てないんだ』って諦めるより』」
「『たとえその結果に落ち込んだとしても、現状を受け止めて落ち込む方が次に繋がるやろ』って」
「私もそう思うんだ、だからね二条さんはきっと強くなれるよ」
泉「みやなが…」グスッ
浩子「ほら、顔洗って来い」
「分からんところはまだあるんやから、これから長いで」
泉「はい…」
63 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/10/01(土) 21:06:10.70 ID:f8TWo8QM0
数日後…
泉「宮永ー」
咲「二条さん…、何かあった?」
泉「この局なんやけど」
咲「うん」
怜「なんや最近あの二人仲ええなぁ」
竜華「ギスギスしとるより断然ええやん」
怜「いや、そうなんやけど…」
竜華「何か引っかかることでもあるん?」
怜「んー…」
「ちょう、そこの二人こっち来てくれへん」チョイチョイ
64 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/10/01(土) 21:07:01.72 ID:f8TWo8QM0
泉「ん?園城寺先輩どうかしました?」
怜「いや、仲良さそうやのに何で苗字呼びなんやろって思て」
竜華「怜、あんたそんな事のためにわざわざ呼んだん…」ハァ
怜「ええー、重要な事やろ」ブーブー
咲「あはは…、まあちょっと変えるタイミングを逃したというか…」
「あんまり気にしていなかったというか…」
泉「ウチとかこないだまで目の敵にしとりましたし…」
雅枝「卓空いたでー、次のグループ入り」
咲「あ、私たちの番だ」
泉「ほな、行こか」
「先輩方失礼します」
咲「失礼します」ペッコリン
泉「…なあ」
咲「ん?」クビカシゲ
泉「次は負けへんで、咲」
咲「…うん、私も負けないよ、泉ちゃん」ニコッ
65 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/10/01(土) 21:14:35.88 ID:f8TWo8QM0
今日の分は以上になります。
投下してみると意外と少なかったですが泉編終了です
次回は怜編、怜にトラウマを植え込まんとする咲ちゃんのお話です
皆さんの○○ネタとてもありがたいです
すでにいくつか書きたいなと思えるアイディアもあったりします(上手く書けるかは分かりませんが)
どうぞこれからもお付き合いください
(『○○』で『○○』な咲ちゃん in 他校 のネタは随時募集中です)
66 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/10/01(土) 23:19:45.24 ID:8q6tOVpLo
おつおつー
今回も濃厚で面白かった!
論理的な咲さんかっこいい
周りに興味ないけど、好きなことになると凄く積極的になるおたく気質な咲さんとか、中二病な咲さんとかどうですか!
67 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/10/05(水) 04:29:18.36 ID:KqXxi4XDO
乙です
皆から一人だけの後輩として、同時に妹として可愛がられるけど
来年の事を考えると切なくもなる宮守in咲さんとか
豊音と一緒のとこに住み込んだりシロの家に下宿してお世話してたりとかどうすか
68 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/10/05(水) 13:40:09.17 ID:jC2lktw+O
続きお願いしますなのだ
69 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/10/14(金) 00:44:53.74 ID:/NTfqVgn0
おつー待ってるよ
70 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/10/23(日) 22:40:24.49 ID:CfWf7c3a0
(待ってた人がいるか知りませんが)3週間もお待たせしてすみません
投下します
71 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/10/23(日) 22:41:06.18 ID:CfWf7c3a0
レギュラー選抜戦最終日…
東四局17巡目
咲(49戦中1位49回 2位0回 3位0回 4位0回、トップ率10割、+1345ポイント)
「…」タン
セーラ(49戦中1位26回 2位17回 3位6回 4位0回、トップ率5割3分、+962ポイント)
「…」タン
竜華(49戦中 1位21回 2位26回 3位2回 4位0回、トップ率4割3分、+611ポイント)
「…」タン
怜(49戦中1位32回 2位15回 3位2回 4位0回、トップ率6割5分、+1088ポイント)
「…」タン
「流局やな、聴牌」パタン
セーラ「聴牌」パタン
竜華「ノーテン」パタン
咲「聴牌、竜華先輩の一人ノーテンですね」パタン
竜華(当然のごとく怜とセーラの当たり牌を抱えて聴牌維持か…)
(トップ率10割は伊達じゃないなぁ…)
セーラ(でも、さすがに一年に負けっ放しってのもあかんやろ)
怜(一戦ぐらいは負かしたいけど、普通にやっても無理やな…)
(…あれ、使おか)
72 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/10/23(日) 22:41:44.91 ID:CfWf7c3a0
南一局8巡目
怜(聴牌った…、なら、ここやろ!)
(二巡先、ダブル!)キィィイイン
「ぐっ…」フラ
「これや…」タン
咲(今、変なプレッシャーが…)ピクッ
「…」タン
セーラ「…」タン
竜華(怜!?今、何かしたやろ!)アイコンタクト
怜(何のことか分からんわー)アイコンタクト
竜華(もう、後で説教やからな!)アイコンタクト
「…」タン
怜(何やかんや言うときながらうちの意見を優先してくれる、竜華のそんな処好きやで)
「…」タン
咲(ツモ切り…、ダマテンで一発ツモではなかったか…)
(さっきのプレッシャー、気のせいではなかったと思うんだけど…)
「…」タン
怜「それや、ロン」パタン
「タンピン三色一盃口ドラドラの親ッパネ、18000や」
セ竜((咲が振り込んだ!?))
咲「…はい」チャラ
(二巡前の捨て牌、あれを残していたら5面張だったはず…、それに怜先輩の消耗具合…)
73 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/10/23(日) 22:42:12.29 ID:CfWf7c3a0
南一局一本場
咲「すいません、靴脱いでいいですか」
竜華「?ええけど…」
咲「ありがとうございます」ヌギヌギ
「…」スー ハー
ゴッ!
竜華(嘘やろ…!)ブルッ
怜(まだ上があるんか…)ブルッ
セーラ(は、おもろいやん)ブルッ
74 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/10/23(日) 22:43:06.07 ID:CfWf7c3a0
3巡目
咲「チー」タン
怜(チー?)
竜華(咲が鳴くこと自体珍しい上にチーなんて初めてやん…怖いわぁ)
5巡目
咲「ポン」タン
セーラ(また鳴きよった、自暴自棄になっとる…わけはないよなぁ)
「…」タン
竜華(そう言うタイプやないと思うけど…)
「…」タン
怜(理由は分からんけど、ナイスな鳴きや)
(暗槓で槓ドラもろ乗り+有効牌ツモ、ええやん)
「カン、嶺上はならずやな」タン
セーラ「槓ドラもろ乗りとかやめてーな」タン
8巡目
怜(…何やこれ、こんなこともあるんやな)フフッ
「…」タン
咲「…」タン
怜「カン、そしてもう一個カンや」タン
咲「チー」タン
セーラ「三槓子ドラ4確定か…」タン
竜華(いつもの怜の打ち方と違う、なんや気持ち悪いなぁ…)
「…」タン
怜「それもカンや!」
(一巡先ではカンしてなかったけど、これで…)
セ竜((四槓子!!))
75 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/10/23(日) 22:43:56.91 ID:CfWf7c3a0
咲「…」タン
セーラ「さすがに役満相手には突っ張れんわ」タン
竜華「…」タン
怜(ツモ和了ならず、と…)
(さっき未来を変えたから一巡先は見えんか…)
「どっち切っても変わらんわ」タン
咲「…」ニヤ
「ロン」パタン
怜「…は?」
咲「タンヤオにドラが8つ乗って倍満、16000の一本場は16300ですね」
セーラ「うわっ、おっしかったなぁ」
怜「は、はは…」
「…こんなん、惜しくなんかないわ」
セーラ「いや、惜しいやろ四槓子聴牌まで言ったんやから」
怜「…」パタン
セーラ「ん?」
「…あ!?」ギョッ
竜華「これって…、怜がどっち切っても咲の上がり牌やん」
セーラ「いや、さっきツモ切りした嶺上牌があるやろ、それなら…」
竜華「…それも、当たり牌や」
怜「結局、あそこで四槓子狙いに行った事が間違えやったんやな」フゥ
咲「…」ニコッ
76 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/10/23(日) 22:44:29.29 ID:CfWf7c3a0
・・・
咲「ツモ、トップなので和了止めです」
セーラ「…トップ率10割やられてもうたな」
竜華「ほんま強いわぁ…」
怜「…咲」
咲「はい?」
怜「さっきの四槓子の局、あれ狙ってやったんか?」
咲「…はい」
怜「そうか…」
咲「ありがとうございました」ペッコリン
77 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/10/23(日) 22:45:08.48 ID:CfWf7c3a0
南四局
12巡目
モブB(49戦中1位13回 2位24回 3位11回 4位1回、+565ポイント、暫定7位)
「…」タン
モブC(49戦中1位15回 2位14回 3位9回 4位11回、+445ポイント、暫定8位)
「…」タン
浩子(49戦中1位9回 2位40回 3位0回 4位0回、+591ポイント、暫定5位)
「…」タン
泉(49戦中1位16回 2位16回 3位12回 4位5回、+570ポイント、暫定6位)
「…」タン
モブE「接戦だね」
モブF「モブC以外の3人全員にチャンスがあるからね」
モブE「25000点の30000点返し、ウマ無し、オカ有りのルールだから…」
モブF「モブBは船久保に7000点以上の差を付けて1位」
「二条は船久保に2000点以上の差を付けて1位」
「が必要だね」
78 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/10/23(日) 22:47:15.50 ID:CfWf7c3a0
咲(泉ちゃん…)
モブD「あ、咲ちゃん」
咲「モブDちゃん…」
モブD(ふぉぉおおおおおお、咲ちゃんに自然に喋りかけれた!!)
「二条さんの応援?」
咲「まあ、そう言うところかな…」
「点数は?」
モブD「船久保先輩が28900、モブB先輩が26900、二条さんが23200、モブC先輩が21000だね…」
咲(…泉ちゃんの手は絶好のチャンス手!)
(高目満貫ならどこから出ても上がれるし、安目4000でも浩子先輩に直撃なら逆転トップ)
(…泉ちゃん!)
79 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/10/23(日) 22:47:57.08 ID:CfWf7c3a0
16巡目
モブC「…」タン
咲(泉ちゃんの当たり牌!)
(でも…)
泉(モブC先輩からの安目じゃ上がれん…)
(まだ当たり牌は1枚残ってる、ここはスルーや!)
浩子「…」タン
泉「…」タン
モブB(さっきから不要牌しか来ない…)
(私は親だから連荘したいってのに…)グヌヌ
「…」タン
泉「っ…」ギリ
「ここで出てくるなら上がるしかないですわ…」
「…ロン」パタン
モブB「山越し!?」
浩子「…泉、それ上がっても半荘トップも選抜5位も取れんぞ」
泉「分かってます…、でも上がるしかないんです」
「…だって、ウチの高目、先輩が握り潰してるでしょう?」
浩子「気づいとったか」フッ
モブD「え?どういうこと?」
咲「泉ちゃんの当たり牌は高目が2枚、安目がさっき泉ちゃんがスルーしたのも含めて3枚見えてる」
「浩子先輩は泉ちゃんの当たり牌、少なくとも高目の方は読み切った上で手牌の中に握り潰していた…」
「つまり、泉ちゃんが上がるには安目の牌を浩子先輩が自模った上で切らなきゃいけなかったんだよ…」
80 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/10/23(日) 22:48:32.96 ID:CfWf7c3a0
モブD「でも、だからって最後の牌で上がらなくても親のモブB先輩に差し込んだりとか…」
咲「それもありだけど…」
「モブB先輩は親だから満貫に振り込めばモブB先輩の上がり止めで終わっちゃうし…」
「それに…、多分モブB先輩は聴牌してないんじゃないかな…」
モブB「宮永の言う通り私はノーテンだ…」パタン
咲「三向聴…、これじゃあ鳴かせて聴牌させるのも厳しい…」
モブD「そっか…うちのルールだと流局時の親続行は聴牌のみだから…」
浩子「結局、泉の立場からすれば最後の安目牌で上がるのが正解っちゅう事やな」
泉(1,2日目の不調がなければ…)
(いや、あれはウチのメンタルの弱さが原因やった、言い訳にしかならん)
(結局、ここが今のウチの実量なんやな)フゥ
咲(…泉ちゃん?)
81 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/10/23(日) 22:49:35.11 ID:CfWf7c3a0
雅枝「みんな今日はお疲れさん」
「明日は完全休養日、部室は開けへんから1年は特に気を付けるように」
「そんで、レギュラー選抜試験、5位争いは中々熾烈やったみたいやけど…」
「例年通り、レギュラーメンバーは試験の1〜5位」
「リザーバーは選抜試験の結果を考慮して1名、私が決める」
咲「リザーバー?」
セーラ「要するに補欠や」コゴエ
「まあ、運動部じゃあらへんし普通は使われん制度ではあるけどな」コゴエ
怜「千里山(うち)の場合、うちが病弱やから誰でもいいってわけにはいかないんよ」コゴエ
竜華「病弱アピールやめ!」コゴエ
「あとまだ監督の話終わっとらんで!」コゴエ
雅枝「ま、そこで小声でしゃべっとる奴らの言う通りや」
「とにかく、レギュラーのポジションとリザーバーに関しては明後日の練習前に発表する」
「以上や、お疲れさん」
部員「「「お疲れ様でした」」」
咲(リザーバー…)
・・・
麻雀部ミーティングルーム
ドア「コンコン」
雅枝「どうぞ」
咲「失礼します」
雅枝「咲か、何かあったか?」
咲「はい…」
82 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/10/23(日) 22:50:14.84 ID:CfWf7c3a0
翌々日
雅枝「おはようさん」
部員「「「おはようございます」」」
雅枝「それじゃあ、一昨日言っていた通り、レギュラーのポジションから発表していくで」
「先鋒、宮永咲」
咲「はい」
雅枝「先鋒はエース級が集まるところや、期待しとるで」
咲「はい」コクン
雅枝「次鋒、船久保浩子」
浩子「はい」
雅枝「ま、咲の後やし気張らんで好きに打ってきたらええわ」
浩子「はい」
83 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/10/23(日) 22:51:11.88 ID:CfWf7c3a0
雅枝「中堅、江口セーラ」
セーラ「…オレ?」
雅枝「何や、嫌なんか?」
セーラ「いや、怜やと思っとったから…」
雅枝「自力はあんたの方が上なんやから弱気になんな」
「先鋒に次いでエース級が集まるところや任せたで」
セーラ「うす」
雅枝「副将、園城寺怜」
竜華「え?」
雅枝「今度はお前か…」
竜華「いや、中堅じゃなかったら大将かなって思って…」
雅枝「副将は点数調整が上手い選手や、防御が上手い選手が多く配置される」
「怜の能力を攻めに使うならここがいい、って話になってな」
怜(話になって?)
雅枝「あと、次鋒、副将はエース級が比較的少ないポジションやから怜の負担も減らせるしな」
竜華「なるほど…」
雅枝「頼むで、怜」
怜「はーい」
84 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/10/23(日) 22:51:42.75 ID:CfWf7c3a0
雅枝「そんで大将、清水谷竜華」
竜華「はい」
雅枝「点数は他が集めるからあんたらしく打てばええ、集中狙いにだけ気を付けてな」
竜華「はい」
雅枝「以上がレギュラーのポジションや、次にリザーバーやけど…」
「二条泉」
泉「…へ?」ポカン
雅枝「二条泉」
泉「え?は、はい」
85 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/10/23(日) 22:52:11.04 ID:CfWf7c3a0
雅枝「何や?嬉しくないんか?」
泉「いや、そりゃ、嬉しい、ですけど」チラッ
モブB「…」
雅枝「何やならええやろ」
泉「でも…」
雅枝「はぁ、モブB」
モブB「はい?」
雅枝「あんたは私の選択になんか言う事あるか?」
モブB「あ、いいと思いますよ、二条さんがリザーバーで」
泉「軽っ!!」
86 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/10/23(日) 22:52:55.23 ID:CfWf7c3a0
モブB「元々千里山は実力主義ですから、ほぼ同レベルの3年生と1年生なら、来年以降の事を考えて1年生を選ぶのは普通ですわ」
泉「…」
モブB「それに…、千里山はここ数年優勝を逃してますけど」
「怜が強うなったり、宮永さんが来たり、今年は優勝を狙えると思ってます」
雅枝「せやな、私もそう思うわ」
モブB「そんで二条さんが強うなったら、来年以降も優勝を狙えますよね」
雅枝「もちろんや」
モブB「二条さん」
泉「は、はい」
モブB「監督は指導能力があるのに後援会なんかの評価は低い」
「私たちの力不足や、と言われたら受け止めざるを得ないんやけど…」
「監督がすごいんやって事、証明してや」
「これは宮永さんじゃなくて、二条さん、あんたにしかできんことや」
泉「っ!」ゴクリ
「はいっ!」
87 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/10/23(日) 22:53:30.32 ID:CfWf7c3a0
雅枝「よし、以上が大会メンバーや」
「ま、大会メンバー入ったからって怠けとったら何時でも入れ替えるから」
「メンバーは気を抜かんように、それ以外はメンバーの座を奪い取るつもりで練習に励むように」
部員「「「はい!」」」
雅枝「次に特別コーチの紹介や」
泉(あれ?咲、どこ行った?)
雅枝「先生、お願いします」
ガラッ
咲「…」スーツスガタ
「…」スタスタ
「えー、特別コーチに任命されました宮永咲です」カオマッカ
「よろしくお願いします」ユデダコ
部員「「「なんでやねん!!!」」」
88 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/10/23(日) 22:54:05.51 ID:CfWf7c3a0
雅枝「何や?何か文句あるんか?」
竜華「文句っていうか、何で生徒にコーチやらせるんですか!?」
雅枝「実力だけなら咲の方が上やらかなぁ、私があんたらと50局打ってトップ率10割は無理やし」
セーラ「てか、咲めっちゃ顔真っ赤やん…」ニガワライ
浩子「スカートはいてる時の江口先輩みたいですね」
セーラ「いや、オレでもあそこまで赤くならんやろ」
雅枝「コーチの件は交渉に交渉を重ねて引き受けてもらったからな」
「単純に恥ずかしいんやろ」
浩子「交渉?」
雅枝「ああ…」
89 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/10/23(日) 22:54:40.29 ID:CfWf7c3a0
・・・
・・・・・
雅枝『咲か、何かあったか?』
咲『はい、リザーバーの件ですが』
『二条泉さんを推薦します』
雅枝『…リザーバーは私が決めるって言ったの聞いとらんかったか?』
咲『聞きました』
『聞いた上での推薦です』
雅枝『ほう、そこまで言うなら一応理由くらいは聞いとこうか』
(ま、元々泉にするつもりやったけど)
90 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/10/23(日) 22:55:14.38 ID:CfWf7c3a0
咲『伸びしろ、です』
雅枝『伸びしろ?』
咲『はい、単純に二条さんは1年生で伸びしろがあります』
『それに加えて、成長速度も速いです』
雅枝『…その根拠は?』
咲『少し前に私は二条さんに相手の手牌の読み方を教えました』
『それは通常の捨て牌から読むものではなくて、各牌を入れた場所、抜いた場所から読むものです』
雅枝『あー…、それは何や端から抜いた牌よりも上、もしくは下の牌はないって言うものか?』
『それを手牌の全部でやるんか?』
咲『はい』
雅枝『いや、いやいや、そら無理やろ』ニガワライ
咲『はい、私は慣れてるので問題ないのですが』
雅枝(出来るんかい!)
91 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/10/23(日) 22:55:52.99 ID:CfWf7c3a0
咲『二条さんは、いえ二条さんに限らずこれを教えても最初は頭がついて行かないはずです』
『実際、船久保先輩にも教えていたのですが、先ほど「まだまだ使いこなせない」と言われてました』
『でも、二条さんは今日の最終戦、確信を持って船久保先輩の手牌を当ててました…』
『だから、もっと打てばもっと強くなれるんです…』
雅枝(浩子は観察眼は結構いい、その浩子よりも上か…)フム
『でも、それなら別にリザーバーにじゃなくてもええやろ』
『レギュラーとリザーバーに選ばれなかったら練習できない訳ちゃうし』
咲『はい…、それでももっと上のレベルで、大きな舞台で打てばそれだけ成長は速くなります…』
『リザーバーじゃ、出る機会がないかもしれないですけど…』
『出るチャンスを上げたいんです!』
雅枝『咲の言いたい事は分かった』
『けど、一つ聞きたい』
咲『何ですか?』
92 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/10/23(日) 22:56:22.72 ID:CfWf7c3a0
雅枝『咲が泉を推すのは、同情か?』
咲『いえ、勝利のためです』
『今年は勿論、来年再来年のための…』
雅枝(同情じゃないなら、まあ聞く価値はあるか)
(元々リザーバーは泉にしよう思っとったし…、せや!)
『うーん、でもなぁ、例年は多少力量が同じなら3年をリザーバーにしとるんや』ニヤッ
『理由は、まあ言わんでも分かるやろ?』ニヤニヤ
咲『…はい』
雅枝『でもまぁ、熱心に力説してもらったし無下にするのも可哀想やな』ニヤニヤ
咲『じゃあ…』
雅枝『待った』ニヤニヤ
咲『っ!』ビクッ
雅枝『そんかわし、咲にもやってもらいたい事があるんや』ニヤニヤ
『それをやってくれるっちゅうなら咲の意見聞き入れてもええよ』ニヤニヤ
咲『…私に出来ることなら』
93 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/10/23(日) 22:56:52.16 ID:CfWf7c3a0
・・・
・・・・・
雅枝「っちゅう事や」
怜竜セ「「「せこっ」」」
雅枝「せこくあらへん、大人の交渉術や」
咲「…元から泉ちゃんをリザーバーにするつもりだったなんて」
「私は何のためにこんな格好に…」ズーン
泉「いや、ウチは嬉しかったで、咲にそこまで評価されてるって聞いて」
咲「泉ちゃーん」ダキッ
94 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/10/23(日) 22:59:26.36 ID:CfWf7c3a0
今日はここまでです
本当はここから怜編の本題に入る予定だったんですけど
予想以上に長くなってしまいまして…
また、来週投稿できるように頑張ります
95 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/10/23(日) 23:00:33.57 ID:CfWf7c3a0
(『○○』で『○○』な咲ちゃん in 他校 のネタは随時募集中です)
96 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/10/23(日) 23:03:18.11 ID:uVvyoZA2O
乙
コーチ咲さんは熱い展開
泉咲も良いね
97 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/10/23(日) 23:37:53.69 ID:2kGOrUlA0
乙乙乙
この切り口面白い。
注目。
『天然タラシ』で『無自覚魔王』
な咲。
学校は
>>1
の任意で。
つかコーチになったら不純な理由で指導の取り合いを一部がしそう。
98 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/10/25(火) 15:18:58.53 ID:mPl29f5ZO
乙
続き期待
99 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/11/06(日) 23:23:42.16 ID:sbMVDYRX0
また2週間空いちゃいましたね
今日の分、投下します
100 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/11/06(日) 23:24:39.94 ID:sbMVDYRX0
数日後…
怜「…」シーン
セーラ「…怜、大丈夫か」
怜「大丈夫やあらへん…、死んでまう…」
咲「…怜先輩」ヌッ
怜「ヒィッ!」ビクッ
咲「休憩終わりですから、卓についてください…」
「次は千里山(うち)の中でも速攻派の面子と東風×5戦、火力派の面子と東風×5戦です」
「あ、一巡先を使ったらペナルティですからね」ニコッ スタスタ
セーラ「…咲もすっかり鬼教官やな」
101 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/11/06(日) 23:25:26.22 ID:sbMVDYRX0
・・・
・・・・・
レギュラー発表日…
咲『…以上が今後の全体の練習方針になります』
雅枝『咲から説明あった通り、レギュラー面子は腑抜けた打ち方しとったらすぐ外したるから気抜くんやないで』
咲『…では、最後に怜先輩の練習方針について説明します』
怜『…へ?』ポカン
咲『練習プランとしては2つありまして…』
『1つ目は牌を触るプラン…、2つ目は牌を触らないプランなんですけど…』
『どちらがいいですか…?』
102 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/11/06(日) 23:25:52.92 ID:sbMVDYRX0
怜『いや、そら、その2つなら牌を触る方がええけど…』
『ちなみに、触らない方を選んだらどんなプランになるん?』
咲『毎日倒れるまで走り込みです』
部員『『『…は?』』』
咲『毎日倒れるまで走り込みです』
怜『…牌を触るプランでお願いします』ヒヤアセ
竜華『ちょ、怜、あんたなんか怒らせるようなことしたん!?』コゴエ
怜『いや、そんな覚えはあらへんよ…』コゴエ
咲『いえ、怜先輩…、私は怒っています』ゴゴゴ
怜『うぇ!?』ビクッ
103 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/11/06(日) 23:26:52.63 ID:sbMVDYRX0
・・・
咲『…と言う事で、いくら勝ちたいからと言って無茶をするのはやめてくださいね!』プンスカ
怜『すみませんでした』セイザ
竜華『そう言えば無茶したことについて説教するの忘れ取ったわ…』
浩子『つまり、咲の言ってたプラン2の方は園城寺先輩が安定して二巡先を見れる体力を付けるプランっちゅう事やな』
咲『そう言うことです…』
竜華『それじゃプラン1の方は普通にうちらと一緒のメニューなん?』
咲『いえ、そちらも特別メニューです』
怜『え゛!?』
104 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/11/06(日) 23:27:44.46 ID:sbMVDYRX0
咲『…怜先輩の牌譜を見せて貰いましたけど、基本が出来ていなさすぎですので、そこの改善と…、一巡先の強化ですね』
竜華『どういうメニューでやるん?』
咲『基礎能力の向上は単純ですね…、一巡先を禁止にして何局も打って貰います』
『一巡先を使っているかは何となく分かるので、こっそり使ったらペナルティを与えます』
セーラ『おおう、厳しいな』
咲『一巡先の強化は…、二巡先を見るのは体力的に厳しいので、同時に複数の未来を見れることを目標に特訓ですね』
浩子『さらっと言うたけど、そんな簡単にできるようになるんか?』
咲『?なりませんよ』キョトン
『怜先輩にそう言うことを意識してもらった上で何度も何度も打つしかないです』
『この手の物は数打つ以外に鍛える方法がないので…』
泉『咲も特訓とかしたんか?』
咲『私の場合は小さいころから使えたから…、打ち続けている内に自然とコントロール出来るようになってた、って感じかな』
『…まあ、私の事はどうでもいいです』
竜華『でも、大変ちゃう?基礎能力と一巡先の同時訓練って…』
セーラ『なんや怜、随分静かやな?』
怜『うち、初めて麻雀以外で一巡先見えそうな気がするわ…』ドンヨリ
セーラ『は?何言うとるん?』
105 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/11/06(日) 23:28:22.05 ID:sbMVDYRX0
咲『当然、大変ですよ』
竜華『じゃあ、どっちかに絞った方がええんちゃう?』
『うちも普段「病弱アピールやめ!」と言うとるけど、怜病弱やし…』
咲『どっちかに絞らなくても怜先輩が他の2倍、3倍努力すれば事足りますよ』
『大丈夫です、私が全力でサポートしますし…』
『…それに、麻雀の打ち過ぎで死ぬようなことはありませんから』ニッコリ
竜華『…はい?』
怜『やっぱりそうなるんか…』ガクッ
106 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/11/06(日) 23:29:11.60 ID:sbMVDYRX0
・・・
・・・・・
怜(あの日から、うちの地獄は始まった…)
(放課後は当然休みなく打たされ続け…)
(帰る前には赤ペンの入った牌譜と何切る問題を大量に渡され…)
(朝練はその答え合わせの後、始業ギリギリまで打ち…)
(昼休みは咲が教室までやってきて昼食片手に延々と何切る問題…)
「パトラッシュ、もう疲れたわ…」グッタリ
竜華「怜ー、帰るd」
「怜!怜!?死んだらあかーん!」
咲「どうかしました?」
怜「…」グッタリ
咲「あー、これは本格的に限界ギリギリの奴ですね…」
竜華「大丈夫なん!?これ、大丈夫なん!?」ヒザマクラチュウ
咲「はい、大丈夫ですよ…」
「ただ、精神的に結構参っている状態ですね…、これは竜華先輩にお渡ししておきます」スッ
竜華「あ、ああ、怜の宿題やね」
怜「…」ビクン
107 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/11/06(日) 23:29:51.80 ID:sbMVDYRX0
竜華「宿題って言葉に反応しとるし…」ニガワライ
「…あれ、牌譜だけ?」
咲「…さすがにこの状況で何切る問題まで渡すほど鬼畜じゃないですよ」ハハハ
竜華(そっちの教科書くらい厚みのある束は何切る問題やったんや…)ヒヤアセ
咲「明日はお休みですし、ゆっくり休ませて回復してから牌譜のチェックつけたところだけ確認させてください」
竜華「分かったわ…」
咲「それじゃあ、お先に失礼します」ペッコリン
竜華「ああ、お疲れさん」
怜「…」シーン
セーラ「竜華ー怜ー帰るでー、って怜、生きてるん?」
108 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/11/06(日) 23:30:35.90 ID:sbMVDYRX0
翌日、放課後…
怜「死ぬかと思ったわ…」
竜華「お疲れさん」ヒザマクラチュウ
「しっかし、咲ちゃんのスパルタっぷりはすごかったなぁ」
怜「ごめん、今日だけは麻雀の事思い出させんといて…」
竜華「あ、ごめん」
「…じゃあ、どこか出かけよか?家にこもっとると思い出しそうやない?」
怜「せやね、じっとしてると頭に牌譜とか何切るとか浮かんでくるねん」ムクッ
竜華「それはまた、きっついなぁ…」ニガワライ
怜「ここ数日、夢でも麻雀出てくるからなぁ、本当休まらんわ」ノビー
竜華「セーラは自主練行く言うとったし、二人で出かけよか」
怜「せやな、デートやな」
竜華「デート!?」アタフタ
109 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/11/06(日) 23:31:10.88 ID:sbMVDYRX0
夕方…
怜「んー、いいリフレッシュになったわ」ノビー
竜華「もう日も傾いとるし帰ろか?」
怜「あ、最後にあれ行かん?」
「最近できたっちゅうカフェ」
竜華「ええなぁ、ほな行こか」
竜華「あれ?」
怜「どうかしたん?」
竜華「いや、そう言えばここら辺って…」キョロキョロ
咲「…怜先輩と竜華先輩?」
110 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/11/06(日) 23:31:47.69 ID:sbMVDYRX0
怜「あ、咲やん」
咲「お出かけですか?」
怜「そらもう、どこかの後輩に痛めつけられた心をリフレッシュさせて来たところや」
咲「そうですか…、リフレッシュ出来たなら明日からシゴいても大丈夫そうですね」ニッコリ
怜「生意気な事言うのはこの口やなー」グニグニ ムニムン
咲「いはいでふー、やえてくあはいー」ニコニコ
竜華「咲ちゃんもおでかけなん?」
咲「はひ、こえかあよういがあいまひて」ムニラレチュウ
竜華「これから、怜と近くのカフェいくんやけどよかったらどうや?」
咲「はんゆっふんくあいなあだいじょううでう」ムニラレチュウ
竜華「とりあえず放したりーや、怜」
111 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/11/06(日) 23:32:45.96 ID:sbMVDYRX0
カフェ…
咲「…じゃあ、先輩たちは中学も一緒だったんですね」
竜華「せやね、うちと怜が幼馴染で…」
怜「セーラが中学からの友達やね」
咲「…あ、すいませんそろそろ行かないと」
怜「えー、まだ30分しか経ってないやん」
竜華「いや、さっき『30分くらいなら大丈夫』って言うてたやん」
「これからだと、夕飯の買い物とか?お父さんと二人暮らしって言うとったよね?」
怜「ちょ、なんでそんな事しってるん!?」
咲「いえ、これから雀荘でアルバイトです」
怜「雀荘?」
竜華「ああ、そっちか…」
怜「そっち!?ちょっと竜華!何で咲のプライベートそんな知っとるん!?」
竜華「バイトに関しては、『名前呼び騒ぎ』の時に咲が持ってきた書類がそれに関するものだっただけや」
怜「じゃあ、お父さんと二人暮らしとかそっちの情報はどこで手に入れたん?」
竜華「…しかし、大変やね?今からバイトって」
「…てか、週なんぼで入ってるん?部活もあるし大変やない?」
怜「うちをスルーするとはええ度胸やな竜華ぁ…」
112 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/11/06(日) 23:33:15.25 ID:sbMVDYRX0
咲「だいたい週4で入ってますね…、でも大変だとは思ってませんよ」
「色んなタイプの人と打てますからいい練習になりますし…」
怜「…!」
咲「強い人も弱い人も来ますからね、皆さんが何時間も居座ってくださるように点数をうまい具合に調整するんです」
竜華「商売上手やね…、でもそんな調整とかむっちゃ大変そうやん」
咲「んー…」
「さっきも言いましたけど、大変だとは思ってないです…」
「だって、麻雀が好きですから…」ニコッ
怜「…」
咲「あ!すいません、もう行かないと…」
竜華「ああ、引き留めてすまんね、バイト頑張って」
咲「はい、失礼します」ペッコリン タタタ
113 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/11/06(日) 23:33:48.95 ID:sbMVDYRX0
竜華「んで、さっきから黙っとったけど…、どうかしたん?」
怜「竜華」
竜華「ん?」
怜「麻雀打ってこか…」
竜華「言うと思ったわ」クスクス
「それじゃ、家に電話してから行こか」
怜「咲のバイト先分かるん?」
竜華「書類に書いとったからな」ピポパ
怜「竜華…」
竜華「んー?」prrr
怜「うちも麻雀好きなんよ…」
竜華「…知っとるよ」prrr
114 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/11/06(日) 23:34:17.38 ID:sbMVDYRX0
翌日...
怜「いやー、だからメンバーの咲がな、ごっつ可愛かってん」
竜華「髪を後ろでくくってな、オレンジのエプロン着けて」ウンウン
怜「もう、うちの嫁に来んかい!って思ったわ」リキセツ
浩子「写真とかないんですか?」
咲「何を吹聴してるんですか!!!」バンッ
115 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/11/06(日) 23:37:14.38 ID:sbMVDYRX0
はい、前回と合わせて怜編終了です
次回はセーラ編「でるか、必殺天然タラシ!」です
来週末は投稿できないので、再来週投稿できるように頑張ります
(『○○』で『○○』な咲ちゃん in 他校 のネタは随時募集中です)
116 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/11/07(月) 02:47:12.68 ID:Rob/2MsnO
怜や竜華との絡みも好きだけど、咲さんがチームのためや自分のために頑張ってそれが報われるように仲間に愛されてるという状況が素晴らしく良いね
原作咲さんが殺伐としてて孤立してるからこういうほのぼのしつつ青春してるssは本当に癒しになるわ
次も期待して乙
117 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/11/10(木) 23:29:53.64 ID:/plZ8uCYO
おつおつ
どのキャラも立ってるしモブDが良い味出してる、話の流れも面白いし続き待ってるわ
千里山は勿論だけど他校編も含めてゆっくりで良いから長いこと続けてくれい
118 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2016/11/19(土) 10:25:37.92 ID:1/BuehhnO
http://doujinantena.com
119 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2016/11/26(土) 20:59:19.52 ID:SowPWUJQo
まだ
120 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/11/27(日) 20:34:54.14 ID:HzEx9qM80
今日の分、投下しますが…
ちょっとセーラ編が行き詰まりまして(展開自体は決まってるんですが)
短編を投下します
121 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/11/27(日) 20:35:41.80 ID:HzEx9qM80
『短編:秘められた力』
部活中…
咲「ツモ、満貫は2000・4000です」
モブA「うぅ、親が…」
モブB「咲ちゃんは強いなー」
モブC「サイコロ回しまーす」カチッ
モブB「しかし、もう南場なのに咲ちゃん以外焼き鳥ですよ?」
「完全試合は勘弁していただきたいね」
咲「ふふっ、それはご自身で止めていただかないと…」ザワッ
「っ!」バッ
モブA「宮永さん、後ろがどうかした?」
咲「いえ、何でもないです…」
モブD(さっきの笑った咲ちゃん可愛かったなー)
「あ、ツモ」
モブ‘s「「「げぇ!」」」
122 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/11/27(日) 20:36:23.57 ID:HzEx9qM80
翌日…
咲「っ!」バッ
怜「どうかしたん?」
咲「いえ…」
モブD(咲ちゃんの真っ白なうなじ…、甘噛みしたい…、ぺろぺろしたい…)
「あ、裏ドラ乗って数え役満です」
モブ‘s「「「なにぃ!!」」」
翌々日…
咲「…」ソワソワ
セーラ「さっきから周り気にしとるみたいやけど何かあったか?」
咲「いえ…」
モブD(ああ、咲ちゃんが周りを見た時に揺れるさらさらの髪の毛…、はむはむしたい…)
「あれ、上がってる…」
モブ‘s「「「天和だとぉ!!!」」」
123 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/11/27(日) 20:37:05.74 ID:HzEx9qM80
そのまた翌日…
咲「はぁ…」タメイキ
(最近、変なプレッシャーを感じる、お姉ちゃんと同じくらい強くて、でもなんかすっごい邪なプレッシャーを…)
竜華「…疲れとる?」
咲「いえ…あー、いや、疲れてはいますけど麻雀とか怜先輩の特訓メニュー作成とかではないです…」
竜華「ほんまに?何かあったら遠慮なく言ってええんよ?」
咲「ありがとうございます…」ニコッ
124 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/11/27(日) 20:37:45.48 ID:HzEx9qM80
雅枝「咲、竜華、ちょっとええか?」
咲竜「「はい」」
雅枝「上位下位の入れ替え戦を今日やるから、下位チームの、モブDの打牌を後ろからチェックしてや」
竜華「入れ替え戦!?」
咲「入れ替え戦ってあれですよね?下位チームで成績を大幅に伸ばした人が上位チームとやって勝てば上位チーム入りってやつ」
竜華「せや、でもよっぽど成績伸びんとやらへんはずや、うちが入ってからは1回しか見たことあらへん」
雅枝「モブDは下位チームの中でも中ほどの実力やったけど、ここ数日の成績はトップ率9割、オールプラス収支や」
「1年って事を考えれば早めに上にあげて経験積ますのもありかと思うてな」
竜華「なるほど…」
咲(モブDちゃんも何かオカルトが発現したのかな…?)
125 :
◆wO/nvCSPi.
[saga]:2016/11/27(日) 20:38:18.87 ID:HzEx9qM80
・・・
雅枝「それじゃあ、入れ替え戦始めるで」
モブD(あれ?咲ちゃんは…)キョロキョロ
竜華「ちょっと前失礼するで」
咲「すみません…」
モブD(後ろ!?)バッ
咲「ごめんねモブDちゃん、後ろで見せて貰うね…」
モブD「あ、うん、おっけー、わたしのじつりょくみててよ」ハイライトショウメツ
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