【咲-saki-】『○○』で『○○』な咲ちゃん in 他校【If】

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2 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/09/18(日) 19:55:08.93 ID:hBc3Dfuv0
数年前…
咲『お姉ちゃん!』
照『…咲』
咲『お姉ちゃん、東京に行くって本当?』
照『うん、母さんの転勤に付いて行く
  母さん一人だと大変だろうし、それに…』ウツムキ
咲『?』クビカシゲ
照『咲に…
  咲に勝ちたいんだ』
咲『お姉ちゃん…』
照『母さんが東京の麻雀名門校に伝手があるらしい
  私はそこに通って今よりももっと強くなる…』
『だから、咲にも麻雀を続けて欲しい…
  そして、強くなった咲に勝ちたい!』
咲『…うん、わかったよお姉ちゃん』
照『あ、でも、これは私のわがままだから
  咲がどうしても麻雀を続けたくないって言うなら私は…』
咲『ふふ、大丈夫だよお姉ちゃん
  一時期は…私も麻雀を嫌いになりかけたけど…
  あの時、お姉ちゃんと本気でぶつかり合って…』
『お姉ちゃんは私の気持ちが…
  私はお姉ちゃんの気持ちが分かったから』
照『咲…』
咲『だからね、今は麻雀が大好きだよ!
  絶対続けていって、お姉ちゃんに負けないくらい強くなる』ニコッ
照『それは楽しみだな』フフ
咲『…ねえ、お姉ちゃん』
照『なんだ?』
咲『今日…、一緒に寝てもいい…?』
照『ああ…』
・・・
・・・・・

ピピピピ ピピピピ ピピp バシン
咲「ふわぁ、朝か…」
(それにしても、懐かしい夢を見たなー
  やっぱり…、お父さんの転勤に付いてきたから色々と思い出したのかな…)ノビー

『麻雀が好き』で『麻雀を続けていた』咲ちゃん in 千里山
3 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/09/18(日) 19:55:59.43 ID:hBc3Dfuv0
一年前…
実況『決まったーーー!!!
   インターミドル個人戦!優勝は長野の宮永選手だーーー!!!』
『宮永選手はこれでインターミドル個人戦を前代未聞の三連覇と言う偉業を成し遂げました!!』
解説『他の選手も決して弱くはありませんでしたが、宮永選手は頭一つ二つ抜けていましたね』

咲『ありがとうございました』ペッコリン スタスタ
和『…強かったですね、宮永さん』
泉『強いなんてもんじゃないわ…
  …けど』
和『けど?』
泉『高校ではうちが勝つ!
  あんたもそのつもりやろ、原村』
和『私は…
  いえ、そうですね高校では勝ちたいです』
・・・
・・・・・

泉(あの日からウチは今まで以上に麻雀に打ち込んだ)
 (部活でも雀荘でも、千里山の特待生が決まってからは千里山でも打たせてもらった…
  全ては宮永に勝つため…)
 「なのに…
  何でお前がここにおんねん!?」
咲「えっと父の転勤で、です…」
セーラ「煩っいわ、泉!
    いきなり大声出すなや!」ボカッ
泉「痛ぁ!」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/09/18(日) 19:57:51.67 ID:wafVZMNd0
少し読みにくい。改行頼む
5 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/09/18(日) 19:57:55.80 ID:hBc3Dfuv0
竜華「えー、一年生の皆さん、入学おめでとうございます
   うちの麻雀部は完全実力主義となっています
   一年生でも頑張ればレギュラーになれるので、皆さんレギュラー目指して頑張ってください」
  「えーと、練習に参加して貰う前にうちの練習の仕組みや方針などについて、二年生の方から詳しく説明して貰います」
モブA「では説明します」

怜「竜華、お疲れさん」
竜華「一年生とは言え、人の前に立って話するのは緊張するわ」
セーラ「しっかし、泉ほどではないにしろ驚いたよな」
竜華「インターミドル三連覇の宮永咲…」
怜「うちのチームで宮永と打ったことある奴おったっけ?」
竜華「うちのチームにはおらんかったはずやね
   姫松の洋榎と三箇牧の憩ちゃんは打ったことあるはずやけど」
怜「あら、セーラは打ってないん?」
セーラ「あの年は徹底マークされて準決勝敗退やったからな
    団体戦で暴れすぎたわ」
咲「…あの」
竜セ怜「「「うわぁ!!!」」」
咲「す、すみません!」
竜華「ああ、いや、大丈夫や
   で、どうかしたん?他の人は打ち始めてるけど」
咲「あ、はい、あの先輩たちがレギュラーメンバーだと聞きまして…」
セーラ「まだ確定やないけどな」
怜「今の成績トップ3ってだけやね」
竜華「茶々入れんな!」
咲「私、どうしてもレギュラーになりたくて…
  …先輩たちに勝てばレギュラーになれますか」
6 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/09/18(日) 19:58:51.32 ID:hBc3Dfuv0
>>4さん
ご指摘ありがとうございます。
次から改行いれます
7 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/09/18(日) 20:01:22.63 ID:hBc3Dfuv0
竜華「へ?」

怜「ほう」

セーラ「はっはっはっ、おもろい事言うやん」

咲「私は本気です…」

セーラ「オレらもちょうど宮永の事話とったところや
    ちょうどええし、ここで一局打とか」

竜華「ちょ、セーラ何言うとん!?」

雅枝「それええな」

竜華「監督!?」

雅枝「いや、うちも悩んどったんよ
   インターミドル三連覇の宮永をどう扱ったらええのか
  「だから丁度ええわ、三人と打って勝つか善戦すれば最初からレギュラー候補、負ければ他の一年と同じ扱い
   これでええやろ」

咲「はい」

泉「監督!
  ウチも、ウチも打たせてください!お願いします!」

雅枝「…まあ、泉は今年の特待生やからな、そら張り合いたくもなるか
   ええやろ、セーラ、怜、泉、宮永で半荘一回勝負や」

浩子「監督、宮永の牌譜取ってもええですか?」

雅枝「おお、頼むわ」
8 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/09/18(日) 20:05:03.74 ID:hBc3Dfuv0
東一局 9巡目
怜「ツモ!」
「リーチ、一発、ツモ、タンヤオ、三色、ドラドラ
  3000・6000や」

セーラ「泉、鳴かなかったんか?
    親被り痛いやろ」チャラ

泉「鳴けなかったんですよ」チャラ

咲(二条さんはデジタル打ち、一発消しはあまりやらないはず…
  それに、園城寺先輩のリーチ牌は…)チャラ


東二局 7巡目
咲(これで聴牌
  次巡、ツモ牌でカンして嶺上開花)タン

泉「…」タン

怜「ポン」タン

泉セ「「…」」ピクッ

咲(さっきリーチ一発をやった園城寺先輩が鳴いてカンできず
  そして、二条さんと江口先輩の反応…)タン

・・・

セーラ「これで流局やな、聴牌や」パタン

咲(江口先輩の手牌と捨て牌から察するに
  私がカンしようとした牌、不要牌をツモってからそれに合わせて手作りをしてる…
  聴牌もしくはそれに近い形からそんな事する理由は…)
9 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/09/18(日) 20:07:06.91 ID:hBc3Dfuv0
東三局 3巡目
咲「カン、もう一個カン」
 「リーチ」タン

泉「…」タン

セーラ(はっや)タン

怜(嘘やろ、次の宮永のツモで暗槓して嶺上開花やって!?)
 「っ!チー!」タン
 (そう言えばフナQが言っとったっけ、『宮永はカンをすると有効牌を引く』って
  配牌にもよるやろうけど、ここまで速い局もあるならあんまりカンさせたくないなぁ)

咲(やっぱり…)タン

泉「…」タン

咲「それです、ロン」パタン

泉「くっ!」


東四局 9巡目
怜(宮永が次のツモでまたカン
  そしてリーチ、か…)
 (この局はうちの手牌よくないし聴牌させんどこ)

セーラ「…」タン

怜「ポン」
 (これで聴牌阻止)タン

咲「それです」

怜「は?」
 (聴牌、しとったんか…)

咲「ロン
  タンヤオ、三色同刻、三暗刻、ドラ3
  親の倍満は24000です」

泉「怜先輩が振り込んだ…?」
10 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/09/18(日) 20:10:26.33 ID:hBc3Dfuv0
東四局一本場 
怜(宮永がツモってまう、鳴かな)
 「チー」タン

咲「…」タン

泉(宮永がツモるはずだった牌…
  さっきの怜先輩の振り込み、もしあれが宮永が何かしたとしたなら
  これは逆に切れるんちゃう?
  ウチも勝負手、ここで攻めんでいつ攻めるんや!)タン

咲「ロン
  タンヤオ、ドラ1
  3000は3300」

泉「っ!」

・・・
・・・・・

咲「ツモ
  ジュンチャン、平和、ドラ1
  満貫は2000・4000です」

 「これで二条さんの飛び終了ですね」+56300

セーラ「化け物やな」+19800

怜「竜華ー、膝枕ー」+24500

泉「…すんません、顔洗ってきます」-600

咲「あ…」
「…これで、いいんですよね?」

雅枝「ああ、これだけの力見せられたら宮永が嫌がってもレギュラーにしたるわ」

咲「よろしくお願いします」ペッコリン
11 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/09/18(日) 20:11:17.28 ID:hBc3Dfuv0
咲(…二条さん戻ってこないな)キョロ

怜「泉の事が気になるん?」

咲「ひゃう!
  お、園城寺先輩…」

怜「そんな驚かんでええやん
  一緒に打った仲やろ」

咲「す、すみません」

怜(…なんや、打ってる時と印象ちゃうなぁ
  そや!)
 「う、今の大声でくらっとして来たわ
  これはあかんやつやぁ」チラッチラッ

咲「ええ!だ、大丈夫ですか!?保健室に…」アタフタ

怜「いや、そこまでせんくても大丈夫や
  ただ少しそこで膝枕してもろうてええかな」ニヤリ

咲「は、はい、私でよければ」


竜華(また怜がアホやっとる)

モブB(怜の膝枕好きは最上級生になっても相変わらずやな)

モブC(怜先輩、たまにパンツ見ようとしてくるんだよなぁ)

モブD(宮永さんの膝枕いいなぁ)

浩子(後で宮永の膝枕の感想聞かな)

セーラ「なんや怜のやつ、今度は宮永捕まえて膝枕させてるんか」
12 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/09/18(日) 20:12:14.66 ID:hBc3Dfuv0
怜「おおぅ、竜華には及ばんけどなかなかの膝枕や」

咲「あ、ありがとうございます?」

怜「でも、もうちょい肉付きが必要やな
  ご飯ちゃんと食べなあかんよ」

咲「は、はあ」

怜「んで、宮永は泉の事が気になるん?」

咲「…はい、顔洗いに行ったっきり戻ってこないので…」

怜「まあ、泉は宮永…
  んー、咲って呼んでもええ?」

咲「は、はい」

怜「おおきに
  泉は咲に勝ちたくてインターミドル後も頑張ってたみたいやからね」
 「特待生とは言え中学生を練習に参加させたことなんてないんやけど
  泉は何遍も頼み込んで、中学からうちの練習に参加しとったし」

咲「そうなんですか…」

怜「やのに、結果はあれやからな
  落ち込むのもしゃあないやろ」

咲「…」

怜「でもまぁ、落ち込むだけマシちゃう?」

咲「…え?」

怜「『やっぱり勝てないんだ』って諦めるより
  たとえその結果に落ち込んだとしても、現状を受け止めて落ち込む方が次に繋がるやろ」ゴロン

咲「…そうですね、私も二条さんが強くなってくれると信じます」



竜華(なんか怜が良い事言っとる…)

モブB(あれ、怜の偽物ちゃう?)

モブC(怜先輩のあの体勢…)

モブD(宮永さんのあんよにほっぺたすりすりしたいよぉ)

浩子(それのデータも後で聞かな)

セーラ「怜、熱でもあるんか?」
13 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/09/18(日) 20:12:54.49 ID:hBc3Dfuv0
ガラッ
泉「すんません、今戻りました」

咲「二条さん…」

泉「宮永…」
 「…」スー、ハー
 「宮永!」

咲「う、うん」ビクッ

泉「絶対、絶対お前を倒したる
  このまま自動的にレギュラーになれるなんて思うなよ!」

咲「…うん!
  また打とう二条さん」

泉「おう…ところで、怜先輩はなにやってるんですか?」

怜「薄桃色の桃源郷を見とる」

咲「ふぇ?
  ひゃあ!」ガタン

怜「おわ!」ドサッ

咲「ああ、だ、大丈夫ですか」アタフタ



竜華(自業自得や)

モブB(自業自得やな)

モブC(宮永さんもセクハラ被害者入りやな)

モブD(ああああ!宮永さんの薄桃色のパンツクンカクンカああああ!!)

浩子(宮永のパンツは薄桃色、っと)

セーラ「いや、怜の自業自得やろ」
14 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/09/18(日) 20:14:32.48 ID:hBc3Dfuv0
とりあえず、今日はここまで
書き溜め出来たらまた投稿します

来週投稿できるよう頑張ります
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/18(日) 21:33:54.48 ID:n6XgJdLf0
乙です
モブDェ……

次も期待してます
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/18(日) 21:44:53.37 ID:8H+XCJa2O
こういうの待ってた!珍しい絡みをガンガン頼む!乙
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/18(日) 23:34:46.71 ID:bhuNWPipO
モブDとフナQはアウト
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/18(日) 23:40:32.59 ID:99o+P3tg0
>>8
リーチ、一発、ツモ、タンヤオ、三色、ドラドラだったら倍満で4000・8000じゃないのか
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/19(月) 00:18:49.76 ID:SF1Sfiylo
文章の途中で改行するくらいなら句点使った方がいいよ
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/19(月) 22:13:41.67 ID:7jc9rSUjO
つまらん!やっぱり清澄のが良いわ
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/09/20(火) 00:48:43.31 ID:KfpJoUncO
先鋒は予知で他校エースを完封する怜
次鋒は高一最強火力で他を圧倒する泉
中堅は次鋒までの結果と後のバランスを考慮して点数調整する咲
副将は本来先鋒レベルの得点能力を持つセーラ
大将は予知と火力と点数調整と得点能力を枕神で使い分ける竜華
そして船Qはマネージャーに専念することでより細かい分析と戦術を立てて貰う

正に完璧な布陣だわ
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/20(火) 14:34:36.92 ID:JGY9loF6O
>>21
妄想乙
他所でやれ
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/22(木) 00:28:31.29 ID:mAKzxGj1O
咲さん可愛い
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/09/24(土) 21:46:05.85 ID:jTkNb+5/0
続けてほしいなあ
25 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/09/25(日) 21:04:39.32 ID:aPuHXE1V0
ああ、皆さん感想ありがとうございます!

>>18さん
その通りです、三色を一翻で計算してました
脳内補完お願いします

>>19さん
台本形式では一行を長くしたくない、と言う考えによるものです
一応、文章の流れを考えて改行しているのですが、もし読みにくいようであればコメントください改善します

全レスはしませんが感想はとてもありがたいです、見るだけで力になります

それでは続きを投下します
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/09/25(日) 21:06:05.38 ID:aPuHXE1V0
部活後…

雅枝「ほんなら、今日の部活はここまで」
  「後片付けは一、二年生の仕事なので今日は二年生が指示出して後片付けするよーにな」
  「それじゃ、お疲れさん」

部員「「「お疲れ様でした」」」

雅枝「おっと、忘れるところやった」
  「宮永は後片付け前にちょっと別の部屋来てもらえるか」

咲「?分かりました…」

モブC「それじゃあ、宮永さん以外の一年生は一回集合片付けの説明をしまーす」



セーラ「しっかし、えらい凄かったな」

竜華「凄かったな、って宮永さん?」

セーラ「せや」

怜「ああ、確かに咲の膝枕は凄かったな」
 「竜華以来の逸材やった」

セーラ「アホ、そんな事ちゃうわ」
   「麻雀の話や、麻雀」ベシッ

怜「分かっとるよ、ただのボケやん」

竜華「んで、凄かったって何が?」

セーラ「最初の半荘、宮永は怜の一巡先を知らんかったはずや」
   「それやのに、途中から対応してきたどころか最終的にはオレにも怜にも圧勝した」

竜華「ああ…」

怜「確かに途中から人とやってる気がせんかったなぁ」

セーラ「その後の練習でも全勝やったしな」
   「今日だけの結果とは言え、入学したての一年生の出す結果やない、って事や」

竜華「確かに、うちも一回打ったけど1万点以上差つけられたなぁ」

怜「…よし、咲に聞こか」

竜華「聞く、って何を?」

怜「それはあれや、何でそんな強いのかーとか、一巡先がどうして分かったかーとかやね」

セーラ「確かに、オレ達が知りながらも破れなかった一巡先をどうやって破ったかとか気になるな」

竜華「一巡先に気づくのも随分速かったしなぁ…」
27 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/09/25(日) 21:09:20.54 ID:aPuHXE1V0
>>26 トリップ消えてますが1です

ガチャ
咲「…」

怜「お、噂をすればなんとやらやね」
 「咲ー、ちょっち話あるんやけど」

咲「え…?」
 「あの、私、後片付けが…」

セーラ「ああ、構へん構へん」
   「いつもはもっと少ない人数でやっとるんやから宮永が居なくても変わらへん」

浩子「いいわけないやろ!」ポカッ

セーラ「あ痛!」

浩子「いくらレギュラーほぼ確定とは言え、そういう特別扱いはいけません」
  「それで後々困るのは先輩たちやなくて宮永だって事分かってます?」

怜「でも、船Qも咲の強さの秘密とか、うちの一巡先に気づいた理由とか、どうやって破ったかとか、気にならへん?」

浩子「むっちゃ気になります!」
  「宮永、解説頼むわ」

咲「ええ!?」
 「あの…、後片付け…」

浩子「ああ、構へん構へん」
  「いつもはもっと少ない人数でやっとるんやから宮永が居なくても変わらへんから」

雅枝「いいわけないやろ!!」バシン

浩子「痛ぁ!」
  「おばちゃん、何でまだおるん?」アタマサスリ

雅枝「そんな事どうでもええわ」
  「一年をサボりの道に引き込むのは止めぇや」

浩子「麻雀の研究や、サボりやあらへん」

雅枝「片付けの時間以外やったらな!」
  「それと怜の一巡先について宮永に聞くのは禁止や」

竜華「何でですか?」

雅枝「怜は一巡先に頼り切ってるからな」
  「自分で考えて対策させんと意味ないやろ、と言うわけで、この話はここでしまいや」
  「浩子と宮永は片付けに戻り」

浩子「しゃあない戻るか」
  「宮永、こっちで片付け教えたるわ」

咲「あ、はい、お願いします…」

雅枝「んで、竜華」

竜華「は、はい」

雅枝「今のは主将のあんたが止めなあかん場面やったよ」

竜華「はい、すんません…」

雅枝「まあ、怜の世話やら、大型新人の扱い方とか、例年に比べて大変かもしれんけど」

怜「うちの世話って竜華の仕事やったん?」

雅枝「私と前主将はあんたならやれると思って主将にしたんや」
  「出来ない、のはしゃあないけど、やらない、ってのはなしや、分かるな」

竜華「はい」

雅枝「負担掛けて申し訳ないとは思うけど頼むな」

竜華「はい、すんませんでした」

雅枝「おし、じゃあ私は戻るわ、後よろしくな」
竜セ怜「「「お疲れ様でしたー」」」

竜華(主将の仕事…か)
28 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/09/25(日) 21:12:06.23 ID:aPuHXE1V0
数日後…
セーラ「やっと昼休みや」
   「怜、竜華、ご飯いこーや」

竜華「今日は天気もええし、外で食べへん?」

怜「最近暖かくなってきたし、ええんやない」
 「食後の膝枕よろしく」

竜華「構わんけど、暖かくなったからって薄着したらあかんよ」

怜「わかっとるよー」

セーラ「ほな、中庭行くでー」スタスタ

竜華(あれ?あそこにいるの宮永さんやん…)

怜「竜華ー?どうかしたん?」

竜華「ああ、何でもあらへんよ」
  「ほな、行こか」



翌日…
竜華(あ、宮永さん昨日と同じ場所におる…)

さらに翌日…
竜華(今日もおる)
  (てか、いつも一人やな、もしかして…)
  (って、失礼な考えはやめんと)

さらにさらに翌日…
竜華(今日も一人…)
  (やっぱりそう言うことなんやろうか…)
  (でも、だからってどうしたらええんや…)
  (そもそも、うちの考えが違うかもしれんし…)
  (ああ、もうわけ分からん!)
29 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/09/25(日) 21:12:38.95 ID:aPuHXE1V0
帰路…
竜華(部活中も観察してみたけど、宮永さんが麻雀以外で話してるの全然見なかったなぁ)
(監督から改めて主将の仕事を頼むと言われた以上どうにかしたいけど…)
(どうすればいいか全然分からん)

怜「…か、竜華!」

竜華「うわ!な、何!?」

怜「何、やないやろ」
 「最近ボケっとしてる事多いけど何かあったん?って言ってるんやけど」

竜華「いや、何もあらへんよ」

セーラ「今まさにボケっとしてたのにそれはキツイやろ」

怜「まあ、竜華の事やししょうもない事で悩んでるんやろうけど」

竜華「しょうもなくなんてあらへん!」

怜「やっぱり悩んでるんやね」ニヤリ

竜華「あ!」カオマッカ
  「怜ぃ、はめよったなぁ」

怜「今のはハマる方が悪いやん」クスクス

竜華「もう!」プンスカ

セーラ「竜華はいっつも考えすぎなんやって」

怜「そうそう、もっとセーラを見習った方がええよ」

セーラ「怜、オレの事考えなしって言っとるんか?」

怜「嫌やなぁセーラ」
 「そこまでは言ってへんよ」

竜華(考えすぎ…、セーラを見習って…)
  「…せやね」

セーラ「お?」

怜「考えは纏まったん?」

竜華「まだ纏まってへんけど」
  「セーラを見習って行動に移してくるわ」
30 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/09/25(日) 21:14:40.30 ID:aPuHXE1V0
翌日…
セーラ「怜ー、竜華ー、ってあら?竜華は?」

怜「なんかチャイムなってすぐ出ていきおった」

セーラ「ふーん、なら二人で食べよか」

怜「せやね、食後の膝枕してくれる?」

セーラ「文句多いから嫌や」



竜華「み、宮永さん隣ええ?」

咲「はあ、私の隣でよければ…」

竜華「し、失礼します」

咲「…」モグモグ ペラッ

竜華「…」モグモグ

咲「…」モグモグ ペラッ

竜華「…」モグモグ
  (あかん…、どうやって切り出そう…)

咲「…」モグモグ ペラッ

竜華(とりあえずお昼やしお弁当の話題から)
  「み、宮永さんっていつもサンドイッチなん?」

咲「…いつもではないですね」
 「私は読書しながら食べれるので好きなんですけど」
 「お父さんはお米が食べたいと言うので、サンドイッチとお弁当を交互に作ってますね」

竜華「え?それ手作りなん?」

咲「はい、お父さんと二人暮らしなので家事は基本私が…」

竜華「え!?」
  (やっば、裏目ってもうた)
  (え、これどうすればええの?)
  (突っ込むのもあれやし、かと言って話し逸らしたら気を使わせたと思わせてしまうし…)アタフタ
31 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/09/25(日) 21:16:01.39 ID:aPuHXE1V0
咲「ぷっ…」
 「部長、慌てすぎです」クスクス

竜華「や、いや、これは慌てるやろ!」カオマッカ

咲「ふふっ、ご期待に沿えなくて申し訳ありませんが重々しい理由はないですよ」
 「両親が仕事人間なので転勤の関係で別居になっただけです」クスクス

竜華「あ、そう言う理由なん?」ホッ
  「てか、笑い過ぎちゃう?」ジトー

咲「すいません」
 「でも慌てる部長は可愛らしかったですよ」ニコリ

竜華「なっ!」カオマッカ

咲「ああ、そう言う感情が分かりやすい所も可愛いですね」ニコニコ

竜華「…ちょ、ちょっとやめてーな」
  (なんやねんこの空気!もしかしてからかわれて…)チラッ

咲「…ん?」クビカシゲ

竜華(天然っぽいな…)
  (てか、さっきの笑顔とか今の首をかしげる動作とか)
  (あんたも十分可愛いっちゅうねん!)ミモダエ

咲「ちょ、部長大丈夫ですか!?」

竜華「あ、ああ大丈夫やで」スー ハー

咲「そうですか?じゃあ私も一つ聞きたいんですけど…」

竜華「ん?何?」
  (やっぱり何か悩んどったんかな?)
  (ここは部長としてしっかり答えたらんと…)

咲「私に何か言いたい事があるんじゃないですか?」

竜華「ってなんでそっち(私の事)やねん!」

咲「どっちですか!?」ビクー

竜華「ああ、すまんこっちの話や」ゼーハー

咲「は、はあ」

竜華「で、なんやったっけ?怜があそこまで膝枕好きな理由やったっけ?」ニコッ

咲「いえ、部長が私に言いたい事って何なのかな、と…」

竜華「そこは流して!」

咲「うえ!」ビクー
 「す、すいません」

竜華「あ、す、すまん…」アタフタ
  「…えっと、何で分かったん?うちが宮永に話があるって…」

咲「…えっと」
 「部長たちはいつも三人一緒なのに今日は一人な事、私以外いない奥まった場所に来た事、私に話しかけた時の顔色、冷や汗、隠しきれていない緊張、食べ始めてからの箸の進み具合、話す機会を伺うようにチラチラと向けられる目線、他には…」

竜華「勘弁してください!」カオマッカ
  (うそー、うちってそんな分かりやすかったっけ?)



怜「竜華は結構、と言うかかなり分かりやすいで」

セーラ「…分かるけど、いきなりなしたん?」

怜「いや、言わないけない気がしたんや」
32 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/09/25(日) 21:17:07.29 ID:aPuHXE1V0
咲「それで、部長の要件を聞きたいんですけど…」

竜華「ちょ、ちょっと待ってーな」
  (あかん、どうしよう考えが全然纏まらへん…)

咲「あ、もしかしてあれですか?」
 「生意気な後輩をシメに来たとかですか?一年坊主の癖にレギュラーなりたいとか舐めてんじゃねぇぞ!って」

竜華「ちゃうちゃうちゃう!」
  「てか、何時の時代のヤンキーやねん!男子にもおらんわそんな奴!」

咲「じゃあ、何ですか?」クビカシゲ

竜華「えっと…その…」
  (セーラ『竜華はいっつも考えすぎなんやって』)
  (怜『そうそう、もっとセーラを見習った方がええよ』)
  「…宮永は」

咲「はい?」

竜華「宮永は友達とかおるん!」

咲「………」プルプル

竜華「み、宮永?」

咲「…すみません」プルプル

竜華(やば、もしかして怒らせ…)

咲「あははははははは」ハラカカエー

竜華「!?」
  「ちょ、何わろてんねん!」

咲「あははははははは」

竜華「宮永ーー!!」
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/25(日) 21:17:31.28 ID:ltwrGvpSO
咲にも膝枕すれば枕神ときちゃんさきちゃんで無敵竜華になるで!
34 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/09/25(日) 21:18:10.73 ID:aPuHXE1V0
数分後…
咲「すいませんでした、どうしても抑えきれなくて」ハー ハー

竜華「いや、それはもうええけど」
  「まさか、あそこまで大笑いされるとは思わんかったわ…」カオマッカ

咲「だって部長があんな事聞くから…」クスクス

竜華「そら、うちかてあんな事聞きたなかったけど」
  「宮永、いっつもお昼一人みたいやし、部活中もあんま雑談してないみたいやったから…」
  「気になってしまったんよ」

咲「ふふ、すみませんご心配おかけして」
 「引っ越しの関係で読めてない本がたくさんあったので」
「静かに本が読める場所でお昼をとってただけすよ」

竜華「じゃあ…」

咲「ええ、お昼を一緒に食べるくらいの友達はいますよ」

竜華「はーーーーー」
  「なんか取り越し苦労っちゅうか、うちの独り相撲やったな」

咲「でも…」

竜華「ん?」

咲「心配して貰ったのは、純粋に嬉しいです」
「ありがとうございます」ニコリ

竜華「…っ!」カァア
  (花が咲くような笑顔、ってこう言う事やんな…)

咲「部長?」

竜華「…その部長ってのやめへん?」

咲「へ?」クビカシゲ

竜華「いや、なんか偉そうやん」

咲「実際、偉いじゃないですか…」

竜華「いや、そうなんやけど…」
  「せっかく仲良うなったんやし…」カオマッカ

咲「やっぱり可愛いですね」

竜華「何ですぐそう言うこと言うん!?」
35 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/09/25(日) 21:18:40.25 ID:aPuHXE1V0
咲「じゃあ、苗字と名前どっちで呼びましょうか?」

竜華「名前で…」

咲「ふふっ」クスクス

竜華「笑うなや…」カオマッカ

咲「すみません」クスクス
 「あ、じゃあ竜華先輩も私の事名前で呼んでくださいね」

竜華「はあ!?」

咲「だって、私だけ名前で呼ぶのって変じゃないですか?」

竜華「いや、そうかもしれへんけど…」

咲「ならいいじゃないですか」

竜華「いや、宮永は宮永でええやろ」

咲「竜華先輩は部長呼び嫌がるのにですか?」

竜華「いや、そう、部長として他の一年生と区別するのはよくないやろ」

咲「二条さんも名前で呼ばれてますよね?」

竜華「…」

咲「竜華先輩?」

竜華「………咲」カオマッカ

咲「はい」ニコニコ
36 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/09/25(日) 21:19:35.59 ID:aPuHXE1V0
放課後…
怜「ほーん、竜華は咲の事で悩んどったんやね」

竜華「うちの独り相撲やったけどね」

セーラ「悩みが解消されたならええやろ」
   「最近、心ここに有らずって感じやったし、これで練習に集中できるやん」

竜華「せやね」
  「そういうえば、うちって分かりやすいん?」

怜セ「「うん(おう)」」

竜華「…ほんま?」

怜セ「「ほんま」」

竜華「…」カオマッカ

セーラ「やっぱ気づいとらんかったみたいやな」

怜「竜華のチャームポイントの一つなんやけどね」

咲「…あの」

セーラ「ん?どした?」

咲「えっと…、竜華先輩にお話が…」

怜「…!」

竜華「あ、うち?ええよ、何?」

咲「この書類なんですけど…」

怜「ずっる!」

咲「ふえ!?」

竜華「怜、なしたん?」

怜「なしたん?やないやろ!それはずるやろ!なんやねん、竜華先輩って!幼気な一年生に先輩呼び強要とか竜華はいつからそんな子になったん!?」

竜華「ちょ、ちょちょっと待って、怜が何言いたいか分からないんやけど」
  「怜やって先輩呼びされてるやん…」

怜「うちも名前+先輩呼びがええねん」

竜華「よく分かったわ」
37 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/09/25(日) 21:20:13.46 ID:aPuHXE1V0
怜「咲、怜先輩って呼んでくれへん?」

咲「え、えっと…、怜先輩?」コンワク

怜「…おっし」ガッツポーズ
 「これから怜先輩でええから、と言うか園城寺先輩って呼んだら拗ねるで」

セーラ「じゃあオレはセーラ先輩やな」

咲「…せ、セーラ先輩」

モブB「私も、私も」

咲「…モブB先輩」

モブC「私もいいかな?」

咲「…モブC先輩」

モブ‘s「いいなー」
    「私も呼んでー」
    「私もー」

モブD「ハニーって呼んでください!」
   「あ、ダーリンでも可です!」

雅枝「そこぉ!練習せんかい!」
38 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/09/25(日) 21:25:20.54 ID:aPuHXE1V0
とりあえず、今日はここまでです

一応、今日の分は竜華編と言う扱いです
来週は泉編を予定しています
各メンバーが終了したら簡単なエピローグやって千里山編終了予定です

と言うか1レスの文章量多すぎますかね?
特に>>27とか>>31とか

また来週投稿できるように頑張ります
39 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/09/25(日) 21:29:08.23 ID:aPuHXE1V0
あ、『○○』で『○○』な咲ちゃん in 他校 のネタを随時募集中です
(自分で考えるとどうしてもブレーキをかけてしまうので…)

全部のネタをやることはできませんが、ピンと来た奴は書きたいと思います
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/25(日) 22:19:53.86 ID:ipoP8pBaO

竜咲いい感じだね
『お姉ちゃん嫌い』で『妹欲しがり』な
『人嫌い』で『臆病』な
こんな感じで良いのかな?
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/25(日) 23:08:22.43 ID:GcvQyAx7o

咲のキャラクター性ガン無視していいなら

ネット中毒で睡眠不足な
東京で女家族三人暮らしな

とか?
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/25(日) 23:13:33.30 ID:MRJDNIZLO
おつ
東京ならありきたりな白糸より珍しい臨海が見たいから
日本人で留学生な
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/26(月) 13:15:35.79 ID:ETXtJAdCo
竜咲めちゃ好き、何回も読み返す。

あえて、イタズラ好き小悪魔な咲ちゃんとか読んでみたい。
ついでにみんなをメロメロにする的な?
攻められると弱いってのは王道すぎかな?
咲ちゃんかわいい!
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/26(月) 15:49:26.74 ID:uNNd6sp+O

龍門なら庶民派でお嬢様な
鶴賀なら心配性で過保護な
姫松なら強気でちょっと偉そうな
有珠山なら信者で敬虔な
>>43もいいね
とにかくここまで面白いし、千里山編も他校編も早く続き見たいぜ
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/27(火) 23:39:33.40 ID:6k7waYF90
『スポーツ少女』で『僕っ子』な咲ちゃんin阿知賀とかどうやろか?
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/28(水) 01:21:21.94 ID:DWhHSpHOO
「その強さ故に神々しすぎるの」で「チームメイトから崇め奉れてるよう」な咲さんイン有珠山とか
47 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/10/01(土) 20:51:09.12 ID:f8TWo8QM0
それでは今日の分、投下します。
48 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/10/01(土) 20:51:46.72 ID:f8TWo8QM0
とある日の練習中…

咲「監督、C卓終わりました」

雅枝「じゃあ次の面子C卓入りー」

竜華「はい」

怜「えー、竜華行ってまうん?」

竜華「当たり前や」
  「咲、すまんけど怜の事頼むわ」

咲「あ、はい…」
 (いつの間にか怜先輩係の一人にされてる…)

怜「咲ー、膝枕はよー」

咲「…今行きます」ハァ
49 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/10/01(土) 20:52:23.13 ID:f8TWo8QM0
浩子「咲、園城寺先輩」

咲「浩子先輩…、何ですか?」

浩子「二人は次に空いた卓やって、モブB先輩とモブAが同卓や」

咲「あ、わざわざすいません…」
「ありがとうございます」ペッコリン

怜「フナQサンキューなー」
 「それにしても咲…」

咲「何ですか?」

怜「お辞儀しても何も当たらんかったな」

咲「…」
 「…っ!」カァア
「何、言ってるんですか!叩きますよ!」バシッ

怜「叩いてから言わんといてーな」ケラケラ

浩子「何やってるんですか…」
50 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/10/01(土) 20:52:48.60 ID:f8TWo8QM0
浩子「ところで咲、さっきの半荘なんやけど」
  「カン一回もせんかったのは何か理由あるんか」

怜「え〜、咲舐めプやったん?」ケラケラ

咲「舐めプなんかじゃないです!」
 「確かに、そう取られるような打ち方かもしれませんけど…」
 「勝つための打ち方であって、手を抜いたわけではないです…」

浩子「ん、分かった、後は自分で考えるわ」
  「園城寺先輩はあんまり後輩いじめたらあきまへんよ」

怜「いじめとらんよ、スキンシップや」

咲「はた迷惑なスキンシップですね…」



泉「………」ジーッ
51 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/10/01(土) 20:53:30.83 ID:f8TWo8QM0
部活後…
雅枝「ほんじゃ、今日もお疲れさん」

部員「「「「お疲れ様でした」」」」

モブA「じゃあ一、二年生は片付けするよー」

一、二年生「「「はーい」」」

泉「あの、監督」

雅枝「ん、なした?泉」

泉「今日って誰か宮永の牌譜取ってました?」

雅枝「ああ、多分宮永の牌譜なら誰かしら取っとったと思うで?」

泉「ちょっとコピーしていってもいいですか?」

雅枝「ああ、ええよええよ」
  「ファイルの場所は分かるな?」

泉「はい」

雅枝「じゃあ、自分でコピーしていき」
  「他校に流したらあかんよ」

泉「はい、分かってます」
 「ありがとうございました」

雅枝「おう、お疲れさん」
52 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/10/01(土) 20:54:09.09 ID:f8TWo8QM0
帰宅後…
泉(普段の宮永はカンする前提で打っているから、デジタル打ちのウチからみたら対処法が見つけられん、けど…)
 (カンしないで打ってる牌譜を見たら癖の一つでも見つかるかもしれん!)
 「待っとれよ宮永、絶対にギャフンと言わせたるからな!」



咲「ぎゃふん!」

界「い、いきなりどうした?」

咲「いや、くしゃみ…」

界「今のが?」

咲「うん、何か変だったけど…」
53 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/10/01(土) 20:54:54.11 ID:f8TWo8QM0
泉「なんやこれ…」
 (ハイレベルなデジタル打ち…)
 (かと思えば広い待ちを捨ててわざと狭い待ちを選んでる時もある…)
 (しかも、そう言う待ちに限って相手に直撃取っとる…)

泉「相手の捨て牌が分かるとでも言うんか…」ギリッ
 (デジタル打ちでありながらも…)
 (確率だけに寄らず、状況に応じて臨機応変に対応する…)

泉「ウチの理想形やん…」ギュッ
54 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/10/01(土) 20:56:37.91 ID:f8TWo8QM0
数日後...

泉(あかん、今日もマイナス…)
 (レギュラー選抜も始まっとるのに…)ハァ

浩子「泉」

泉「船久保先輩、どうかしました?」

浩子「いや、もうみんな片付け終わっとるで」

泉「え?あ!すんません、すぐ終わらせます」

浩子「いや、そんな焦らんでええけど…」
  「ここ数日そんな感じやな」

泉「そ、そんな感じとは…」ビクッ

浩子「何やってもぼーっとしてる感じやな」
  「対局中も集中しきれてへんし、成績も振るっとらんやろ」

泉「…先輩は自分の理想の打ち方ってありますか?」

浩子「まあない事はないな」
  「なんや?理想の打ち方が出来んくて悩んどるんか?」

泉「ちゃいます」

浩子「それなら…、理想の打ち方が揺らいだか…」
  「もしかして、自分の理想の打ち方する奴にでも会うたん?」

泉「…はい」

浩子「いや、泉はデジタル打ちなんやし、理想の打ち方が被ることやってあるやろ」

泉「そら、普通なら自分の目標が出来た思います」
 「けど…」ウツムキ

浩子「普通なら…」
  「…もしかして、咲か?」
55 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/10/01(土) 20:58:04.13 ID:f8TWo8QM0
泉「はい」コク
 「本当ずるいですわ、あんなアホみたいな打ち方出来る癖に…」
「それをやめてもハイレベルなデジタル打ちを、ウチの理想の打ち方を出来るなんて…」ギリッ

浩子「泉…」

泉「『宮永に勝つ』って息巻いて打ってきたのに…」
 「宮永は途方もないほど先を行っていて…」
 「最初は…、少しでも追いつこうと牌譜を何度も見直しました」
 「けど、どれだけ見直しても『なんでこのタイミングでこの牌が切れるのか』って場面があって…」
 「これが、ただのデジタル打ちの限界なんか、って…」
 「『牌に愛された者』じゃないと分からない領域なんか、って…」

浩子「そうか…」

泉「すんません、愚痴言ってしもうて…」

浩子「いや、それは構へんけど…」フム
  「泉、片付け終わったら大通りのマクド行かへん」

泉「は?ええですけど…」

浩子「決まりやな、うちはちょっと寄るとこあるから先行っとって」

泉「はい、分かりました」
56 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/10/01(土) 20:58:42.98 ID:f8TWo8QM0
マクド…
泉「いきなりマクド行こうって、なんやろ?」
 (…思いがけなく愚痴ってもうたし、それ関係やろなぁ)
 (ウチの分からんって言ったところ一緒に考えてくれるとかやろうか?)ズズッ

浩子「泉、待たせたなー」

泉「あ、先輩遅かったですn…」クルッ

浩子「おっす」

咲「…」アセアセ

泉「な、なんで宮永がおんねん!?」ガタタッ

浩子「うちが呼んだ」

泉「先輩ぃ!」

浩子「煩いで泉、周りに迷惑やろ」
57 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/10/01(土) 20:59:56.77 ID:f8TWo8QM0
泉「…で、どうして宮永を呼んだんですか」

浩子「泉が言うっとったんやん、咲の打ち方で分からないところがある、って」

泉「そら、そうですけど…」

咲「…」モグモグ

浩子「…これは、うちの意見やけど」
  「うちはどうしても越えられん壁があったら、形振り構わん」
  「自分だけの力で壁が越えられんのなら他人の力をいくらでも借りるわ、必要なら壁自身からやって力を借りる」
  「うちに取って大事なのは自分のプライドを守ることやなくて、その壁を越えることやからな」

泉「っ!」

浩子「ま、強制はせんよ」
  「今言ったのもあくまでうちの意見やし」
  「帰る、言うんなら待たせた分金払うわ」

泉「いえ、すんません、ありがとうございます船久保先輩」ペコッ

浩子「構へん構へん、来年以降のためにも泉には強うなってほしいって気持ちもあるしな」
58 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/10/01(土) 21:01:13.89 ID:f8TWo8QM0
咲「…」モグモグ ゴクン
 「えっと…、私は結局どうしたらいいんでしょう…?」

浩子「おう、じゃあさっそく聞こか」
  「泉、牌譜は持っとるんやろ?」

泉「はい」ガサガサ
 「…これです、宮永がカンをしなかった日の牌譜」
 「この東四局」

浩子「咲が西家から上がっとるな」

泉「はい、この宮永の打牌がどうしても分からんくて…」
 「西家の捨て牌に萬子はリーチ牌だけ…」
 「普通は萬子の染め手を警戒するところですけど、宮永は西家のリーチ後に雀頭の萬子を捨てて手を作り直してます」
 「ここが一番訳分からなくて…」

浩子「確かにうちはこんな打ち方出来んな…」
  「咲、解説できるか?」
59 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/10/01(土) 21:02:26.51 ID:f8TWo8QM0
咲「えっと、まずこの局に関しては牌譜だけじゃ説明が出来なくてですね…」

泉「っ!」
 (やっぱり凡人じゃあかんのか…)
 (宮永や怜先輩みたいな特別な何かを持ってないとあかんのか…)ギリッ

咲「この局で重要な場面は三巡目何ですけど…」

浩子「三巡目って言うと西家は一筒を出してるな」

咲「はい、この一筒何ですけど手牌の左から二番目にあったんです…」

泉「…は?」

浩子「理牌か!」ハッ

咲「はい、高校麻雀を含むアマチュアでは初心者にも上がり形が分かりやすいようにするのと不正行為を防止するために理牌するルールになっています」
 「そして、この局の西家は左から萬筒索字牌の順で並べる癖がありました、つまり…」

泉「…萬子を元々持っていなかった?」
60 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/10/01(土) 21:03:50.98 ID:f8TWo8QM0
咲「はい、それに三巡目までの私の牌16牌と西家を除く他家の捨て牌を見ても萬子の割合が多かったので、気まぐれで理牌の順番を変えたわけでもないだろう、と推測しました…」
 「他家への振り込みの心配はありましたが、西家の染め手を警戒してか他家の聴牌気配が感じられなかったので西家の危険牌を取り込んだ上で、西家から零れてきそうな萬子待ちにしました」

泉「…」

浩子「ほー、手出しぐらはうちも気にしとったけどな…」

咲「まあ…、普通はそれで充分ですよね…」

泉「…」

浩子「でも、これって三人分やろうと思たらすっごい大変ちゃう?」

咲「うーん、私はもう慣れてしまっているのでなんとも…」
 「まあ、一番危険な人をピンポイントで狙うのもありですよ」
 「特に初めて打つ人は理牌の癖とかも分かりませんし…」

泉「…かった」ボソッ
61 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/10/01(土) 21:04:26.16 ID:f8TWo8QM0
咲「へ?」

泉「すまんかった…」アタマサゲー

咲「え、ええ!?」
 「す、すまないって何のこと」オロオロ

泉「ウチは、宮永の事、バカにしとった…!」

咲「バカに…?」

泉「宮永みたいに特別な打ち手は、読みとかもそう言うのに頼っとるんやろう、って勝手に思っとった!」
 「だから追いつけないのは仕方ないって、負けるのはその特別なもんのせいやって、それがなければ勝てるって無意識のうちにそう思っとった…」プルプル
 「ウチは…、ウチは情けない!」ボロボロ
62 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/10/01(土) 21:05:33.90 ID:f8TWo8QM0
咲「怜先輩が言ってた…」

泉「?」グスッ

咲「『『やっぱり勝てないんだ』って諦めるより』」
 「『たとえその結果に落ち込んだとしても、現状を受け止めて落ち込む方が次に繋がるやろ』って」
 「私もそう思うんだ、だからね二条さんはきっと強くなれるよ」

泉「みやなが…」グスッ

浩子「ほら、顔洗って来い」
  「分からんところはまだあるんやから、これから長いで」

泉「はい…」
63 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/10/01(土) 21:06:10.70 ID:f8TWo8QM0
数日後…
泉「宮永ー」

咲「二条さん…、何かあった?」

泉「この局なんやけど」

咲「うん」



怜「なんや最近あの二人仲ええなぁ」

竜華「ギスギスしとるより断然ええやん」

怜「いや、そうなんやけど…」

竜華「何か引っかかることでもあるん?」

怜「んー…」
 「ちょう、そこの二人こっち来てくれへん」チョイチョイ
64 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/10/01(土) 21:07:01.72 ID:f8TWo8QM0
泉「ん?園城寺先輩どうかしました?」

怜「いや、仲良さそうやのに何で苗字呼びなんやろって思て」

竜華「怜、あんたそんな事のためにわざわざ呼んだん…」ハァ

怜「ええー、重要な事やろ」ブーブー

咲「あはは…、まあちょっと変えるタイミングを逃したというか…」
 「あんまり気にしていなかったというか…」

泉「ウチとかこないだまで目の敵にしとりましたし…」

雅枝「卓空いたでー、次のグループ入り」

咲「あ、私たちの番だ」

泉「ほな、行こか」
 「先輩方失礼します」

咲「失礼します」ペッコリン

泉「…なあ」

咲「ん?」クビカシゲ

泉「次は負けへんで、咲」

咲「…うん、私も負けないよ、泉ちゃん」ニコッ
65 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/10/01(土) 21:14:35.88 ID:f8TWo8QM0
今日の分は以上になります。

投下してみると意外と少なかったですが泉編終了です
次回は怜編、怜にトラウマを植え込まんとする咲ちゃんのお話です

皆さんの○○ネタとてもありがたいです
すでにいくつか書きたいなと思えるアイディアもあったりします(上手く書けるかは分かりませんが)

どうぞこれからもお付き合いください
(『○○』で『○○』な咲ちゃん in 他校 のネタは随時募集中です)
66 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/01(土) 23:19:45.24 ID:8q6tOVpLo
おつおつー
今回も濃厚で面白かった!
論理的な咲さんかっこいい

周りに興味ないけど、好きなことになると凄く積極的になるおたく気質な咲さんとか、中二病な咲さんとかどうですか!
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/05(水) 04:29:18.36 ID:KqXxi4XDO
乙です
皆から一人だけの後輩として、同時に妹として可愛がられるけど
来年の事を考えると切なくもなる宮守in咲さんとか
豊音と一緒のとこに住み込んだりシロの家に下宿してお世話してたりとかどうすか
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/05(水) 13:40:09.17 ID:jC2lktw+O
続きお願いしますなのだ
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/14(金) 00:44:53.74 ID:/NTfqVgn0
おつー待ってるよ
70 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/10/23(日) 22:40:24.49 ID:CfWf7c3a0
(待ってた人がいるか知りませんが)3週間もお待たせしてすみません

投下します
71 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/10/23(日) 22:41:06.18 ID:CfWf7c3a0
レギュラー選抜戦最終日…

東四局17巡目
咲(49戦中1位49回 2位0回 3位0回 4位0回、トップ率10割、+1345ポイント)
 「…」タン

セーラ(49戦中1位26回 2位17回 3位6回 4位0回、トップ率5割3分、+962ポイント)
   「…」タン

竜華(49戦中 1位21回 2位26回 3位2回 4位0回、トップ率4割3分、+611ポイント)
  「…」タン

怜(49戦中1位32回 2位15回 3位2回 4位0回、トップ率6割5分、+1088ポイント)
 「…」タン
 「流局やな、聴牌」パタン

セーラ「聴牌」パタン

竜華「ノーテン」パタン

咲「聴牌、竜華先輩の一人ノーテンですね」パタン

竜華(当然のごとく怜とセーラの当たり牌を抱えて聴牌維持か…)
  (トップ率10割は伊達じゃないなぁ…)

セーラ(でも、さすがに一年に負けっ放しってのもあかんやろ)

怜(一戦ぐらいは負かしたいけど、普通にやっても無理やな…)
 (…あれ、使おか)
72 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/10/23(日) 22:41:44.91 ID:CfWf7c3a0
南一局8巡目
怜(聴牌った…、なら、ここやろ!)
 (二巡先、ダブル!)キィィイイン
 「ぐっ…」フラ
 「これや…」タン

咲(今、変なプレッシャーが…)ピクッ
 「…」タン

セーラ「…」タン

竜華(怜!?今、何かしたやろ!)アイコンタクト

怜(何のことか分からんわー)アイコンタクト

竜華(もう、後で説教やからな!)アイコンタクト
  「…」タン

怜(何やかんや言うときながらうちの意見を優先してくれる、竜華のそんな処好きやで)
 「…」タン

咲(ツモ切り…、ダマテンで一発ツモではなかったか…)
 (さっきのプレッシャー、気のせいではなかったと思うんだけど…)
 「…」タン

怜「それや、ロン」パタン
 「タンピン三色一盃口ドラドラの親ッパネ、18000や」

セ竜((咲が振り込んだ!?))

咲「…はい」チャラ
 (二巡前の捨て牌、あれを残していたら5面張だったはず…、それに怜先輩の消耗具合…)
73 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/10/23(日) 22:42:12.29 ID:CfWf7c3a0
南一局一本場
咲「すいません、靴脱いでいいですか」

竜華「?ええけど…」

咲「ありがとうございます」ヌギヌギ
 「…」スー ハー

ゴッ!

竜華(嘘やろ…!)ブルッ

怜(まだ上があるんか…)ブルッ

セーラ(は、おもろいやん)ブルッ
74 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/10/23(日) 22:43:06.07 ID:CfWf7c3a0
3巡目
咲「チー」タン

怜(チー?)

竜華(咲が鳴くこと自体珍しい上にチーなんて初めてやん…怖いわぁ)

5巡目
咲「ポン」タン

セーラ(また鳴きよった、自暴自棄になっとる…わけはないよなぁ)
   「…」タン

竜華(そう言うタイプやないと思うけど…)
  「…」タン

怜(理由は分からんけど、ナイスな鳴きや)
 (暗槓で槓ドラもろ乗り+有効牌ツモ、ええやん)
 「カン、嶺上はならずやな」タン

セーラ「槓ドラもろ乗りとかやめてーな」タン

8巡目
怜(…何やこれ、こんなこともあるんやな)フフッ
 「…」タン

咲「…」タン

怜「カン、そしてもう一個カンや」タン

咲「チー」タン

セーラ「三槓子ドラ4確定か…」タン

竜華(いつもの怜の打ち方と違う、なんや気持ち悪いなぁ…)
  「…」タン

怜「それもカンや!」
 (一巡先ではカンしてなかったけど、これで…)

セ竜((四槓子!!))
75 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/10/23(日) 22:43:56.91 ID:CfWf7c3a0
咲「…」タン

セーラ「さすがに役満相手には突っ張れんわ」タン

竜華「…」タン

怜(ツモ和了ならず、と…)
 (さっき未来を変えたから一巡先は見えんか…)
 「どっち切っても変わらんわ」タン

咲「…」ニヤ
 「ロン」パタン

怜「…は?」

咲「タンヤオにドラが8つ乗って倍満、16000の一本場は16300ですね」

セーラ「うわっ、おっしかったなぁ」

怜「は、はは…」
 「…こんなん、惜しくなんかないわ」

セーラ「いや、惜しいやろ四槓子聴牌まで言ったんやから」

怜「…」パタン

セーラ「ん?」
   「…あ!?」ギョッ

竜華「これって…、怜がどっち切っても咲の上がり牌やん」

セーラ「いや、さっきツモ切りした嶺上牌があるやろ、それなら…」

竜華「…それも、当たり牌や」

怜「結局、あそこで四槓子狙いに行った事が間違えやったんやな」フゥ

咲「…」ニコッ
76 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/10/23(日) 22:44:29.29 ID:CfWf7c3a0
・・・

咲「ツモ、トップなので和了止めです」

セーラ「…トップ率10割やられてもうたな」

竜華「ほんま強いわぁ…」

怜「…咲」

咲「はい?」

怜「さっきの四槓子の局、あれ狙ってやったんか?」

咲「…はい」

怜「そうか…」

咲「ありがとうございました」ペッコリン
77 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/10/23(日) 22:45:08.48 ID:CfWf7c3a0
南四局
12巡目
モブB(49戦中1位13回 2位24回 3位11回 4位1回、+565ポイント、暫定7位)
   「…」タン

モブC(49戦中1位15回 2位14回 3位9回 4位11回、+445ポイント、暫定8位)
   「…」タン

浩子(49戦中1位9回 2位40回 3位0回 4位0回、+591ポイント、暫定5位)
  「…」タン

泉(49戦中1位16回 2位16回 3位12回 4位5回、+570ポイント、暫定6位)
 「…」タン


モブE「接戦だね」

モブF「モブC以外の3人全員にチャンスがあるからね」

モブE「25000点の30000点返し、ウマ無し、オカ有りのルールだから…」

モブF「モブBは船久保に7000点以上の差を付けて1位」
   「二条は船久保に2000点以上の差を付けて1位」
   「が必要だね」
78 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/10/23(日) 22:47:15.50 ID:CfWf7c3a0
咲(泉ちゃん…)

モブD「あ、咲ちゃん」

咲「モブDちゃん…」

モブD(ふぉぉおおおおおお、咲ちゃんに自然に喋りかけれた!!)
   「二条さんの応援?」

咲「まあ、そう言うところかな…」
 「点数は?」

モブD「船久保先輩が28900、モブB先輩が26900、二条さんが23200、モブC先輩が21000だね…」

咲(…泉ちゃんの手は絶好のチャンス手!)
 (高目満貫ならどこから出ても上がれるし、安目4000でも浩子先輩に直撃なら逆転トップ)
 (…泉ちゃん!)
79 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/10/23(日) 22:47:57.08 ID:CfWf7c3a0
16巡目
モブC「…」タン

咲(泉ちゃんの当たり牌!)
 (でも…)

泉(モブC先輩からの安目じゃ上がれん…)
 (まだ当たり牌は1枚残ってる、ここはスルーや!)

浩子「…」タン

泉「…」タン

モブB(さっきから不要牌しか来ない…)
   (私は親だから連荘したいってのに…)グヌヌ
   「…」タン

泉「っ…」ギリ
 「ここで出てくるなら上がるしかないですわ…」
 「…ロン」パタン

モブB「山越し!?」

浩子「…泉、それ上がっても半荘トップも選抜5位も取れんぞ」

泉「分かってます…、でも上がるしかないんです」
 「…だって、ウチの高目、先輩が握り潰してるでしょう?」

浩子「気づいとったか」フッ

モブD「え?どういうこと?」

咲「泉ちゃんの当たり牌は高目が2枚、安目がさっき泉ちゃんがスルーしたのも含めて3枚見えてる」
 「浩子先輩は泉ちゃんの当たり牌、少なくとも高目の方は読み切った上で手牌の中に握り潰していた…」
 「つまり、泉ちゃんが上がるには安目の牌を浩子先輩が自模った上で切らなきゃいけなかったんだよ…」
80 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/10/23(日) 22:48:32.96 ID:CfWf7c3a0
モブD「でも、だからって最後の牌で上がらなくても親のモブB先輩に差し込んだりとか…」

咲「それもありだけど…」
 「モブB先輩は親だから満貫に振り込めばモブB先輩の上がり止めで終わっちゃうし…」
 「それに…、多分モブB先輩は聴牌してないんじゃないかな…」

モブB「宮永の言う通り私はノーテンだ…」パタン

咲「三向聴…、これじゃあ鳴かせて聴牌させるのも厳しい…」

モブD「そっか…うちのルールだと流局時の親続行は聴牌のみだから…」

浩子「結局、泉の立場からすれば最後の安目牌で上がるのが正解っちゅう事やな」

泉(1,2日目の不調がなければ…)
 (いや、あれはウチのメンタルの弱さが原因やった、言い訳にしかならん)
 (結局、ここが今のウチの実量なんやな)フゥ

咲(…泉ちゃん?)
81 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/10/23(日) 22:49:35.11 ID:CfWf7c3a0
雅枝「みんな今日はお疲れさん」
  「明日は完全休養日、部室は開けへんから1年は特に気を付けるように」
  「そんで、レギュラー選抜試験、5位争いは中々熾烈やったみたいやけど…」
  「例年通り、レギュラーメンバーは試験の1〜5位」
  「リザーバーは選抜試験の結果を考慮して1名、私が決める」

咲「リザーバー?」

セーラ「要するに補欠や」コゴエ
   「まあ、運動部じゃあらへんし普通は使われん制度ではあるけどな」コゴエ

怜「千里山(うち)の場合、うちが病弱やから誰でもいいってわけにはいかないんよ」コゴエ

竜華「病弱アピールやめ!」コゴエ
  「あとまだ監督の話終わっとらんで!」コゴエ

雅枝「ま、そこで小声でしゃべっとる奴らの言う通りや」
  「とにかく、レギュラーのポジションとリザーバーに関しては明後日の練習前に発表する」
  「以上や、お疲れさん」

部員「「「お疲れ様でした」」」

咲(リザーバー…)

・・・

麻雀部ミーティングルーム
ドア「コンコン」

雅枝「どうぞ」

咲「失礼します」

雅枝「咲か、何かあったか?」

咲「はい…」
82 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/10/23(日) 22:50:14.84 ID:CfWf7c3a0
翌々日
雅枝「おはようさん」

部員「「「おはようございます」」」

雅枝「それじゃあ、一昨日言っていた通り、レギュラーのポジションから発表していくで」
  「先鋒、宮永咲」

咲「はい」

雅枝「先鋒はエース級が集まるところや、期待しとるで」

咲「はい」コクン

雅枝「次鋒、船久保浩子」

浩子「はい」

雅枝「ま、咲の後やし気張らんで好きに打ってきたらええわ」

浩子「はい」
83 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/10/23(日) 22:51:11.88 ID:CfWf7c3a0
雅枝「中堅、江口セーラ」

セーラ「…オレ?」

雅枝「何や、嫌なんか?」

セーラ「いや、怜やと思っとったから…」

雅枝「自力はあんたの方が上なんやから弱気になんな」
  「先鋒に次いでエース級が集まるところや任せたで」

セーラ「うす」

雅枝「副将、園城寺怜」

竜華「え?」

雅枝「今度はお前か…」

竜華「いや、中堅じゃなかったら大将かなって思って…」

雅枝「副将は点数調整が上手い選手や、防御が上手い選手が多く配置される」
  「怜の能力を攻めに使うならここがいい、って話になってな」

怜(話になって?)

雅枝「あと、次鋒、副将はエース級が比較的少ないポジションやから怜の負担も減らせるしな」

竜華「なるほど…」

雅枝「頼むで、怜」

怜「はーい」
84 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/10/23(日) 22:51:42.75 ID:CfWf7c3a0
雅枝「そんで大将、清水谷竜華」

竜華「はい」

雅枝「点数は他が集めるからあんたらしく打てばええ、集中狙いにだけ気を付けてな」

竜華「はい」

雅枝「以上がレギュラーのポジションや、次にリザーバーやけど…」
  「二条泉」

泉「…へ?」ポカン

雅枝「二条泉」

泉「え?は、はい」
85 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/10/23(日) 22:52:11.04 ID:CfWf7c3a0
雅枝「何や?嬉しくないんか?」

泉「いや、そりゃ、嬉しい、ですけど」チラッ

モブB「…」

雅枝「何やならええやろ」

泉「でも…」

雅枝「はぁ、モブB」

モブB「はい?」

雅枝「あんたは私の選択になんか言う事あるか?」

モブB「あ、いいと思いますよ、二条さんがリザーバーで」

泉「軽っ!!」
86 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/10/23(日) 22:52:55.23 ID:CfWf7c3a0
モブB「元々千里山は実力主義ですから、ほぼ同レベルの3年生と1年生なら、来年以降の事を考えて1年生を選ぶのは普通ですわ」

泉「…」

モブB「それに…、千里山はここ数年優勝を逃してますけど」
   「怜が強うなったり、宮永さんが来たり、今年は優勝を狙えると思ってます」

雅枝「せやな、私もそう思うわ」

モブB「そんで二条さんが強うなったら、来年以降も優勝を狙えますよね」

雅枝「もちろんや」

モブB「二条さん」

泉「は、はい」

モブB「監督は指導能力があるのに後援会なんかの評価は低い」
   「私たちの力不足や、と言われたら受け止めざるを得ないんやけど…」
   「監督がすごいんやって事、証明してや」
   「これは宮永さんじゃなくて、二条さん、あんたにしかできんことや」

泉「っ!」ゴクリ
 「はいっ!」
87 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/10/23(日) 22:53:30.32 ID:CfWf7c3a0
雅枝「よし、以上が大会メンバーや」
  「ま、大会メンバー入ったからって怠けとったら何時でも入れ替えるから」
  「メンバーは気を抜かんように、それ以外はメンバーの座を奪い取るつもりで練習に励むように」

部員「「「はい!」」」

雅枝「次に特別コーチの紹介や」

泉(あれ?咲、どこ行った?)

雅枝「先生、お願いします」

ガラッ
咲「…」スーツスガタ
 「…」スタスタ
 「えー、特別コーチに任命されました宮永咲です」カオマッカ
 「よろしくお願いします」ユデダコ

部員「「「なんでやねん!!!」」」
88 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/10/23(日) 22:54:05.51 ID:CfWf7c3a0
雅枝「何や?何か文句あるんか?」

竜華「文句っていうか、何で生徒にコーチやらせるんですか!?」

雅枝「実力だけなら咲の方が上やらかなぁ、私があんたらと50局打ってトップ率10割は無理やし」

セーラ「てか、咲めっちゃ顔真っ赤やん…」ニガワライ

浩子「スカートはいてる時の江口先輩みたいですね」

セーラ「いや、オレでもあそこまで赤くならんやろ」

雅枝「コーチの件は交渉に交渉を重ねて引き受けてもらったからな」
  「単純に恥ずかしいんやろ」

浩子「交渉?」

雅枝「ああ…」
89 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/10/23(日) 22:54:40.29 ID:CfWf7c3a0
・・・
・・・・・

雅枝『咲か、何かあったか?』

咲『はい、リザーバーの件ですが』
 『二条泉さんを推薦します』

雅枝『…リザーバーは私が決めるって言ったの聞いとらんかったか?』

咲『聞きました』
 『聞いた上での推薦です』

雅枝『ほう、そこまで言うなら一応理由くらいは聞いとこうか』
  (ま、元々泉にするつもりやったけど)
90 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/10/23(日) 22:55:14.38 ID:CfWf7c3a0
咲『伸びしろ、です』

雅枝『伸びしろ?』

咲『はい、単純に二条さんは1年生で伸びしろがあります』
 『それに加えて、成長速度も速いです』

雅枝『…その根拠は?』

咲『少し前に私は二条さんに相手の手牌の読み方を教えました』
 『それは通常の捨て牌から読むものではなくて、各牌を入れた場所、抜いた場所から読むものです』

雅枝『あー…、それは何や端から抜いた牌よりも上、もしくは下の牌はないって言うものか?』
  『それを手牌の全部でやるんか?』

咲『はい』

雅枝『いや、いやいや、そら無理やろ』ニガワライ

咲『はい、私は慣れてるので問題ないのですが』

雅枝(出来るんかい!)
91 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/10/23(日) 22:55:52.99 ID:CfWf7c3a0
咲『二条さんは、いえ二条さんに限らずこれを教えても最初は頭がついて行かないはずです』
 『実際、船久保先輩にも教えていたのですが、先ほど「まだまだ使いこなせない」と言われてました』
 『でも、二条さんは今日の最終戦、確信を持って船久保先輩の手牌を当ててました…』
 『だから、もっと打てばもっと強くなれるんです…』

雅枝(浩子は観察眼は結構いい、その浩子よりも上か…)フム
  『でも、それなら別にリザーバーにじゃなくてもええやろ』
  『レギュラーとリザーバーに選ばれなかったら練習できない訳ちゃうし』

咲『はい…、それでももっと上のレベルで、大きな舞台で打てばそれだけ成長は速くなります…』
 『リザーバーじゃ、出る機会がないかもしれないですけど…』
 『出るチャンスを上げたいんです!』

雅枝『咲の言いたい事は分かった』
  『けど、一つ聞きたい』

咲『何ですか?』
92 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/10/23(日) 22:56:22.72 ID:CfWf7c3a0
雅枝『咲が泉を推すのは、同情か?』

咲『いえ、勝利のためです』
 『今年は勿論、来年再来年のための…』

雅枝(同情じゃないなら、まあ聞く価値はあるか)
  (元々リザーバーは泉にしよう思っとったし…、せや!)
  『うーん、でもなぁ、例年は多少力量が同じなら3年をリザーバーにしとるんや』ニヤッ
  『理由は、まあ言わんでも分かるやろ?』ニヤニヤ

咲『…はい』

雅枝『でもまぁ、熱心に力説してもらったし無下にするのも可哀想やな』ニヤニヤ

咲『じゃあ…』

雅枝『待った』ニヤニヤ

咲『っ!』ビクッ

雅枝『そんかわし、咲にもやってもらいたい事があるんや』ニヤニヤ
  『それをやってくれるっちゅうなら咲の意見聞き入れてもええよ』ニヤニヤ

咲『…私に出来ることなら』
93 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/10/23(日) 22:56:52.16 ID:CfWf7c3a0
・・・
・・・・・

雅枝「っちゅう事や」

怜竜セ「「「せこっ」」」

雅枝「せこくあらへん、大人の交渉術や」

咲「…元から泉ちゃんをリザーバーにするつもりだったなんて」
 「私は何のためにこんな格好に…」ズーン

泉「いや、ウチは嬉しかったで、咲にそこまで評価されてるって聞いて」

咲「泉ちゃーん」ダキッ
94 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/10/23(日) 22:59:26.36 ID:CfWf7c3a0
今日はここまでです
本当はここから怜編の本題に入る予定だったんですけど
予想以上に長くなってしまいまして…

また、来週投稿できるように頑張ります
95 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/10/23(日) 23:00:33.57 ID:CfWf7c3a0
(『○○』で『○○』な咲ちゃん in 他校 のネタは随時募集中です)
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/23(日) 23:03:18.11 ID:uVvyoZA2O

コーチ咲さんは熱い展開
泉咲も良いね
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/23(日) 23:37:53.69 ID:2kGOrUlA0

乙乙乙

この切り口面白い。
注目。


『天然タラシ』で『無自覚魔王』
な咲。
学校は>>1の任意で。


つかコーチになったら不純な理由で指導の取り合いを一部がしそう。

98 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/10/25(火) 15:18:58.53 ID:mPl29f5ZO

続き期待
99 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/11/06(日) 23:23:42.16 ID:sbMVDYRX0
また2週間空いちゃいましたね
今日の分、投下します
100 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/11/06(日) 23:24:39.94 ID:sbMVDYRX0
数日後…
怜「…」シーン

セーラ「…怜、大丈夫か」

怜「大丈夫やあらへん…、死んでまう…」

咲「…怜先輩」ヌッ

怜「ヒィッ!」ビクッ

咲「休憩終わりですから、卓についてください…」
 「次は千里山(うち)の中でも速攻派の面子と東風×5戦、火力派の面子と東風×5戦です」
 「あ、一巡先を使ったらペナルティですからね」ニコッ スタスタ

セーラ「…咲もすっかり鬼教官やな」
101 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/11/06(日) 23:25:26.22 ID:sbMVDYRX0
・・・
・・・・・

レギュラー発表日…
咲『…以上が今後の全体の練習方針になります』

雅枝『咲から説明あった通り、レギュラー面子は腑抜けた打ち方しとったらすぐ外したるから気抜くんやないで』

咲『…では、最後に怜先輩の練習方針について説明します』

怜『…へ?』ポカン

咲『練習プランとしては2つありまして…』
 『1つ目は牌を触るプラン…、2つ目は牌を触らないプランなんですけど…』
 『どちらがいいですか…?』
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