【咲-saki-】『○○』で『○○』な咲ちゃん in 他校【If】

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1 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/09/18(日) 19:53:55.28 ID:hBc3Dfuv0
原作とは少し違う咲ちゃんが清澄以外の他校に入学するIF物です。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1474196025
2 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/09/18(日) 19:55:08.93 ID:hBc3Dfuv0
数年前…
咲『お姉ちゃん!』
照『…咲』
咲『お姉ちゃん、東京に行くって本当?』
照『うん、母さんの転勤に付いて行く
  母さん一人だと大変だろうし、それに…』ウツムキ
咲『?』クビカシゲ
照『咲に…
  咲に勝ちたいんだ』
咲『お姉ちゃん…』
照『母さんが東京の麻雀名門校に伝手があるらしい
  私はそこに通って今よりももっと強くなる…』
『だから、咲にも麻雀を続けて欲しい…
  そして、強くなった咲に勝ちたい!』
咲『…うん、わかったよお姉ちゃん』
照『あ、でも、これは私のわがままだから
  咲がどうしても麻雀を続けたくないって言うなら私は…』
咲『ふふ、大丈夫だよお姉ちゃん
  一時期は…私も麻雀を嫌いになりかけたけど…
  あの時、お姉ちゃんと本気でぶつかり合って…』
『お姉ちゃんは私の気持ちが…
  私はお姉ちゃんの気持ちが分かったから』
照『咲…』
咲『だからね、今は麻雀が大好きだよ!
  絶対続けていって、お姉ちゃんに負けないくらい強くなる』ニコッ
照『それは楽しみだな』フフ
咲『…ねえ、お姉ちゃん』
照『なんだ?』
咲『今日…、一緒に寝てもいい…?』
照『ああ…』
・・・
・・・・・

ピピピピ ピピピピ ピピp バシン
咲「ふわぁ、朝か…」
(それにしても、懐かしい夢を見たなー
  やっぱり…、お父さんの転勤に付いてきたから色々と思い出したのかな…)ノビー

『麻雀が好き』で『麻雀を続けていた』咲ちゃん in 千里山
3 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/09/18(日) 19:55:59.43 ID:hBc3Dfuv0
一年前…
実況『決まったーーー!!!
   インターミドル個人戦!優勝は長野の宮永選手だーーー!!!』
『宮永選手はこれでインターミドル個人戦を前代未聞の三連覇と言う偉業を成し遂げました!!』
解説『他の選手も決して弱くはありませんでしたが、宮永選手は頭一つ二つ抜けていましたね』

咲『ありがとうございました』ペッコリン スタスタ
和『…強かったですね、宮永さん』
泉『強いなんてもんじゃないわ…
  …けど』
和『けど?』
泉『高校ではうちが勝つ!
  あんたもそのつもりやろ、原村』
和『私は…
  いえ、そうですね高校では勝ちたいです』
・・・
・・・・・

泉(あの日からウチは今まで以上に麻雀に打ち込んだ)
 (部活でも雀荘でも、千里山の特待生が決まってからは千里山でも打たせてもらった…
  全ては宮永に勝つため…)
 「なのに…
  何でお前がここにおんねん!?」
咲「えっと父の転勤で、です…」
セーラ「煩っいわ、泉!
    いきなり大声出すなや!」ボカッ
泉「痛ぁ!」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2016/09/18(日) 19:57:51.67 ID:wafVZMNd0
少し読みにくい。改行頼む
5 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/09/18(日) 19:57:55.80 ID:hBc3Dfuv0
竜華「えー、一年生の皆さん、入学おめでとうございます
   うちの麻雀部は完全実力主義となっています
   一年生でも頑張ればレギュラーになれるので、皆さんレギュラー目指して頑張ってください」
  「えーと、練習に参加して貰う前にうちの練習の仕組みや方針などについて、二年生の方から詳しく説明して貰います」
モブA「では説明します」

怜「竜華、お疲れさん」
竜華「一年生とは言え、人の前に立って話するのは緊張するわ」
セーラ「しっかし、泉ほどではないにしろ驚いたよな」
竜華「インターミドル三連覇の宮永咲…」
怜「うちのチームで宮永と打ったことある奴おったっけ?」
竜華「うちのチームにはおらんかったはずやね
   姫松の洋榎と三箇牧の憩ちゃんは打ったことあるはずやけど」
怜「あら、セーラは打ってないん?」
セーラ「あの年は徹底マークされて準決勝敗退やったからな
    団体戦で暴れすぎたわ」
咲「…あの」
竜セ怜「「「うわぁ!!!」」」
咲「す、すみません!」
竜華「ああ、いや、大丈夫や
   で、どうかしたん?他の人は打ち始めてるけど」
咲「あ、はい、あの先輩たちがレギュラーメンバーだと聞きまして…」
セーラ「まだ確定やないけどな」
怜「今の成績トップ3ってだけやね」
竜華「茶々入れんな!」
咲「私、どうしてもレギュラーになりたくて…
  …先輩たちに勝てばレギュラーになれますか」
6 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/09/18(日) 19:58:51.32 ID:hBc3Dfuv0
>>4さん
ご指摘ありがとうございます。
次から改行いれます
7 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/09/18(日) 20:01:22.63 ID:hBc3Dfuv0
竜華「へ?」

怜「ほう」

セーラ「はっはっはっ、おもろい事言うやん」

咲「私は本気です…」

セーラ「オレらもちょうど宮永の事話とったところや
    ちょうどええし、ここで一局打とか」

竜華「ちょ、セーラ何言うとん!?」

雅枝「それええな」

竜華「監督!?」

雅枝「いや、うちも悩んどったんよ
   インターミドル三連覇の宮永をどう扱ったらええのか
  「だから丁度ええわ、三人と打って勝つか善戦すれば最初からレギュラー候補、負ければ他の一年と同じ扱い
   これでええやろ」

咲「はい」

泉「監督!
  ウチも、ウチも打たせてください!お願いします!」

雅枝「…まあ、泉は今年の特待生やからな、そら張り合いたくもなるか
   ええやろ、セーラ、怜、泉、宮永で半荘一回勝負や」

浩子「監督、宮永の牌譜取ってもええですか?」

雅枝「おお、頼むわ」
8 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/09/18(日) 20:05:03.74 ID:hBc3Dfuv0
東一局 9巡目
怜「ツモ!」
「リーチ、一発、ツモ、タンヤオ、三色、ドラドラ
  3000・6000や」

セーラ「泉、鳴かなかったんか?
    親被り痛いやろ」チャラ

泉「鳴けなかったんですよ」チャラ

咲(二条さんはデジタル打ち、一発消しはあまりやらないはず…
  それに、園城寺先輩のリーチ牌は…)チャラ


東二局 7巡目
咲(これで聴牌
  次巡、ツモ牌でカンして嶺上開花)タン

泉「…」タン

怜「ポン」タン

泉セ「「…」」ピクッ

咲(さっきリーチ一発をやった園城寺先輩が鳴いてカンできず
  そして、二条さんと江口先輩の反応…)タン

・・・

セーラ「これで流局やな、聴牌や」パタン

咲(江口先輩の手牌と捨て牌から察するに
  私がカンしようとした牌、不要牌をツモってからそれに合わせて手作りをしてる…
  聴牌もしくはそれに近い形からそんな事する理由は…)
9 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/09/18(日) 20:07:06.91 ID:hBc3Dfuv0
東三局 3巡目
咲「カン、もう一個カン」
 「リーチ」タン

泉「…」タン

セーラ(はっや)タン

怜(嘘やろ、次の宮永のツモで暗槓して嶺上開花やって!?)
 「っ!チー!」タン
 (そう言えばフナQが言っとったっけ、『宮永はカンをすると有効牌を引く』って
  配牌にもよるやろうけど、ここまで速い局もあるならあんまりカンさせたくないなぁ)

咲(やっぱり…)タン

泉「…」タン

咲「それです、ロン」パタン

泉「くっ!」


東四局 9巡目
怜(宮永が次のツモでまたカン
  そしてリーチ、か…)
 (この局はうちの手牌よくないし聴牌させんどこ)

セーラ「…」タン

怜「ポン」
 (これで聴牌阻止)タン

咲「それです」

怜「は?」
 (聴牌、しとったんか…)

咲「ロン
  タンヤオ、三色同刻、三暗刻、ドラ3
  親の倍満は24000です」

泉「怜先輩が振り込んだ…?」
10 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/09/18(日) 20:10:26.33 ID:hBc3Dfuv0
東四局一本場 
怜(宮永がツモってまう、鳴かな)
 「チー」タン

咲「…」タン

泉(宮永がツモるはずだった牌…
  さっきの怜先輩の振り込み、もしあれが宮永が何かしたとしたなら
  これは逆に切れるんちゃう?
  ウチも勝負手、ここで攻めんでいつ攻めるんや!)タン

咲「ロン
  タンヤオ、ドラ1
  3000は3300」

泉「っ!」

・・・
・・・・・

咲「ツモ
  ジュンチャン、平和、ドラ1
  満貫は2000・4000です」

 「これで二条さんの飛び終了ですね」+56300

セーラ「化け物やな」+19800

怜「竜華ー、膝枕ー」+24500

泉「…すんません、顔洗ってきます」-600

咲「あ…」
「…これで、いいんですよね?」

雅枝「ああ、これだけの力見せられたら宮永が嫌がってもレギュラーにしたるわ」

咲「よろしくお願いします」ペッコリン
11 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/09/18(日) 20:11:17.28 ID:hBc3Dfuv0
咲(…二条さん戻ってこないな)キョロ

怜「泉の事が気になるん?」

咲「ひゃう!
  お、園城寺先輩…」

怜「そんな驚かんでええやん
  一緒に打った仲やろ」

咲「す、すみません」

怜(…なんや、打ってる時と印象ちゃうなぁ
  そや!)
 「う、今の大声でくらっとして来たわ
  これはあかんやつやぁ」チラッチラッ

咲「ええ!だ、大丈夫ですか!?保健室に…」アタフタ

怜「いや、そこまでせんくても大丈夫や
  ただ少しそこで膝枕してもろうてええかな」ニヤリ

咲「は、はい、私でよければ」


竜華(また怜がアホやっとる)

モブB(怜の膝枕好きは最上級生になっても相変わらずやな)

モブC(怜先輩、たまにパンツ見ようとしてくるんだよなぁ)

モブD(宮永さんの膝枕いいなぁ)

浩子(後で宮永の膝枕の感想聞かな)

セーラ「なんや怜のやつ、今度は宮永捕まえて膝枕させてるんか」
12 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/09/18(日) 20:12:14.66 ID:hBc3Dfuv0
怜「おおぅ、竜華には及ばんけどなかなかの膝枕や」

咲「あ、ありがとうございます?」

怜「でも、もうちょい肉付きが必要やな
  ご飯ちゃんと食べなあかんよ」

咲「は、はあ」

怜「んで、宮永は泉の事が気になるん?」

咲「…はい、顔洗いに行ったっきり戻ってこないので…」

怜「まあ、泉は宮永…
  んー、咲って呼んでもええ?」

咲「は、はい」

怜「おおきに
  泉は咲に勝ちたくてインターミドル後も頑張ってたみたいやからね」
 「特待生とは言え中学生を練習に参加させたことなんてないんやけど
  泉は何遍も頼み込んで、中学からうちの練習に参加しとったし」

咲「そうなんですか…」

怜「やのに、結果はあれやからな
  落ち込むのもしゃあないやろ」

咲「…」

怜「でもまぁ、落ち込むだけマシちゃう?」

咲「…え?」

怜「『やっぱり勝てないんだ』って諦めるより
  たとえその結果に落ち込んだとしても、現状を受け止めて落ち込む方が次に繋がるやろ」ゴロン

咲「…そうですね、私も二条さんが強くなってくれると信じます」



竜華(なんか怜が良い事言っとる…)

モブB(あれ、怜の偽物ちゃう?)

モブC(怜先輩のあの体勢…)

モブD(宮永さんのあんよにほっぺたすりすりしたいよぉ)

浩子(それのデータも後で聞かな)

セーラ「怜、熱でもあるんか?」
13 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/09/18(日) 20:12:54.49 ID:hBc3Dfuv0
ガラッ
泉「すんません、今戻りました」

咲「二条さん…」

泉「宮永…」
 「…」スー、ハー
 「宮永!」

咲「う、うん」ビクッ

泉「絶対、絶対お前を倒したる
  このまま自動的にレギュラーになれるなんて思うなよ!」

咲「…うん!
  また打とう二条さん」

泉「おう…ところで、怜先輩はなにやってるんですか?」

怜「薄桃色の桃源郷を見とる」

咲「ふぇ?
  ひゃあ!」ガタン

怜「おわ!」ドサッ

咲「ああ、だ、大丈夫ですか」アタフタ



竜華(自業自得や)

モブB(自業自得やな)

モブC(宮永さんもセクハラ被害者入りやな)

モブD(ああああ!宮永さんの薄桃色のパンツクンカクンカああああ!!)

浩子(宮永のパンツは薄桃色、っと)

セーラ「いや、怜の自業自得やろ」
14 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/09/18(日) 20:14:32.48 ID:hBc3Dfuv0
とりあえず、今日はここまで
書き溜め出来たらまた投稿します

来週投稿できるよう頑張ります
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/18(日) 21:33:54.48 ID:n6XgJdLf0
乙です
モブDェ……

次も期待してます
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/18(日) 21:44:53.37 ID:8H+XCJa2O
こういうの待ってた!珍しい絡みをガンガン頼む!乙
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/18(日) 23:34:46.71 ID:bhuNWPipO
モブDとフナQはアウト
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/18(日) 23:40:32.59 ID:99o+P3tg0
>>8
リーチ、一発、ツモ、タンヤオ、三色、ドラドラだったら倍満で4000・8000じゃないのか
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/19(月) 00:18:49.76 ID:SF1Sfiylo
文章の途中で改行するくらいなら句点使った方がいいよ
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/19(月) 22:13:41.67 ID:7jc9rSUjO
つまらん!やっぱり清澄のが良いわ
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/09/20(火) 00:48:43.31 ID:KfpJoUncO
先鋒は予知で他校エースを完封する怜
次鋒は高一最強火力で他を圧倒する泉
中堅は次鋒までの結果と後のバランスを考慮して点数調整する咲
副将は本来先鋒レベルの得点能力を持つセーラ
大将は予知と火力と点数調整と得点能力を枕神で使い分ける竜華
そして船Qはマネージャーに専念することでより細かい分析と戦術を立てて貰う

正に完璧な布陣だわ
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/20(火) 14:34:36.92 ID:JGY9loF6O
>>21
妄想乙
他所でやれ
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/22(木) 00:28:31.29 ID:mAKzxGj1O
咲さん可愛い
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/09/24(土) 21:46:05.85 ID:jTkNb+5/0
続けてほしいなあ
25 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/09/25(日) 21:04:39.32 ID:aPuHXE1V0
ああ、皆さん感想ありがとうございます!

>>18さん
その通りです、三色を一翻で計算してました
脳内補完お願いします

>>19さん
台本形式では一行を長くしたくない、と言う考えによるものです
一応、文章の流れを考えて改行しているのですが、もし読みにくいようであればコメントください改善します

全レスはしませんが感想はとてもありがたいです、見るだけで力になります

それでは続きを投下します
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/09/25(日) 21:06:05.38 ID:aPuHXE1V0
部活後…

雅枝「ほんなら、今日の部活はここまで」
  「後片付けは一、二年生の仕事なので今日は二年生が指示出して後片付けするよーにな」
  「それじゃ、お疲れさん」

部員「「「お疲れ様でした」」」

雅枝「おっと、忘れるところやった」
  「宮永は後片付け前にちょっと別の部屋来てもらえるか」

咲「?分かりました…」

モブC「それじゃあ、宮永さん以外の一年生は一回集合片付けの説明をしまーす」



セーラ「しっかし、えらい凄かったな」

竜華「凄かったな、って宮永さん?」

セーラ「せや」

怜「ああ、確かに咲の膝枕は凄かったな」
 「竜華以来の逸材やった」

セーラ「アホ、そんな事ちゃうわ」
   「麻雀の話や、麻雀」ベシッ

怜「分かっとるよ、ただのボケやん」

竜華「んで、凄かったって何が?」

セーラ「最初の半荘、宮永は怜の一巡先を知らんかったはずや」
   「それやのに、途中から対応してきたどころか最終的にはオレにも怜にも圧勝した」

竜華「ああ…」

怜「確かに途中から人とやってる気がせんかったなぁ」

セーラ「その後の練習でも全勝やったしな」
   「今日だけの結果とは言え、入学したての一年生の出す結果やない、って事や」

竜華「確かに、うちも一回打ったけど1万点以上差つけられたなぁ」

怜「…よし、咲に聞こか」

竜華「聞く、って何を?」

怜「それはあれや、何でそんな強いのかーとか、一巡先がどうして分かったかーとかやね」

セーラ「確かに、オレ達が知りながらも破れなかった一巡先をどうやって破ったかとか気になるな」

竜華「一巡先に気づくのも随分速かったしなぁ…」
27 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/09/25(日) 21:09:20.54 ID:aPuHXE1V0
>>26 トリップ消えてますが1です

ガチャ
咲「…」

怜「お、噂をすればなんとやらやね」
 「咲ー、ちょっち話あるんやけど」

咲「え…?」
 「あの、私、後片付けが…」

セーラ「ああ、構へん構へん」
   「いつもはもっと少ない人数でやっとるんやから宮永が居なくても変わらへん」

浩子「いいわけないやろ!」ポカッ

セーラ「あ痛!」

浩子「いくらレギュラーほぼ確定とは言え、そういう特別扱いはいけません」
  「それで後々困るのは先輩たちやなくて宮永だって事分かってます?」

怜「でも、船Qも咲の強さの秘密とか、うちの一巡先に気づいた理由とか、どうやって破ったかとか、気にならへん?」

浩子「むっちゃ気になります!」
  「宮永、解説頼むわ」

咲「ええ!?」
 「あの…、後片付け…」

浩子「ああ、構へん構へん」
  「いつもはもっと少ない人数でやっとるんやから宮永が居なくても変わらへんから」

雅枝「いいわけないやろ!!」バシン

浩子「痛ぁ!」
  「おばちゃん、何でまだおるん?」アタマサスリ

雅枝「そんな事どうでもええわ」
  「一年をサボりの道に引き込むのは止めぇや」

浩子「麻雀の研究や、サボりやあらへん」

雅枝「片付けの時間以外やったらな!」
  「それと怜の一巡先について宮永に聞くのは禁止や」

竜華「何でですか?」

雅枝「怜は一巡先に頼り切ってるからな」
  「自分で考えて対策させんと意味ないやろ、と言うわけで、この話はここでしまいや」
  「浩子と宮永は片付けに戻り」

浩子「しゃあない戻るか」
  「宮永、こっちで片付け教えたるわ」

咲「あ、はい、お願いします…」

雅枝「んで、竜華」

竜華「は、はい」

雅枝「今のは主将のあんたが止めなあかん場面やったよ」

竜華「はい、すんません…」

雅枝「まあ、怜の世話やら、大型新人の扱い方とか、例年に比べて大変かもしれんけど」

怜「うちの世話って竜華の仕事やったん?」

雅枝「私と前主将はあんたならやれると思って主将にしたんや」
  「出来ない、のはしゃあないけど、やらない、ってのはなしや、分かるな」

竜華「はい」

雅枝「負担掛けて申し訳ないとは思うけど頼むな」

竜華「はい、すんませんでした」

雅枝「おし、じゃあ私は戻るわ、後よろしくな」
竜セ怜「「「お疲れ様でしたー」」」

竜華(主将の仕事…か)
28 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/09/25(日) 21:12:06.23 ID:aPuHXE1V0
数日後…
セーラ「やっと昼休みや」
   「怜、竜華、ご飯いこーや」

竜華「今日は天気もええし、外で食べへん?」

怜「最近暖かくなってきたし、ええんやない」
 「食後の膝枕よろしく」

竜華「構わんけど、暖かくなったからって薄着したらあかんよ」

怜「わかっとるよー」

セーラ「ほな、中庭行くでー」スタスタ

竜華(あれ?あそこにいるの宮永さんやん…)

怜「竜華ー?どうかしたん?」

竜華「ああ、何でもあらへんよ」
  「ほな、行こか」



翌日…
竜華(あ、宮永さん昨日と同じ場所におる…)

さらに翌日…
竜華(今日もおる)
  (てか、いつも一人やな、もしかして…)
  (って、失礼な考えはやめんと)

さらにさらに翌日…
竜華(今日も一人…)
  (やっぱりそう言うことなんやろうか…)
  (でも、だからってどうしたらええんや…)
  (そもそも、うちの考えが違うかもしれんし…)
  (ああ、もうわけ分からん!)
29 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/09/25(日) 21:12:38.95 ID:aPuHXE1V0
帰路…
竜華(部活中も観察してみたけど、宮永さんが麻雀以外で話してるの全然見なかったなぁ)
(監督から改めて主将の仕事を頼むと言われた以上どうにかしたいけど…)
(どうすればいいか全然分からん)

怜「…か、竜華!」

竜華「うわ!な、何!?」

怜「何、やないやろ」
 「最近ボケっとしてる事多いけど何かあったん?って言ってるんやけど」

竜華「いや、何もあらへんよ」

セーラ「今まさにボケっとしてたのにそれはキツイやろ」

怜「まあ、竜華の事やししょうもない事で悩んでるんやろうけど」

竜華「しょうもなくなんてあらへん!」

怜「やっぱり悩んでるんやね」ニヤリ

竜華「あ!」カオマッカ
  「怜ぃ、はめよったなぁ」

怜「今のはハマる方が悪いやん」クスクス

竜華「もう!」プンスカ

セーラ「竜華はいっつも考えすぎなんやって」

怜「そうそう、もっとセーラを見習った方がええよ」

セーラ「怜、オレの事考えなしって言っとるんか?」

怜「嫌やなぁセーラ」
 「そこまでは言ってへんよ」

竜華(考えすぎ…、セーラを見習って…)
  「…せやね」

セーラ「お?」

怜「考えは纏まったん?」

竜華「まだ纏まってへんけど」
  「セーラを見習って行動に移してくるわ」
30 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/09/25(日) 21:14:40.30 ID:aPuHXE1V0
翌日…
セーラ「怜ー、竜華ー、ってあら?竜華は?」

怜「なんかチャイムなってすぐ出ていきおった」

セーラ「ふーん、なら二人で食べよか」

怜「せやね、食後の膝枕してくれる?」

セーラ「文句多いから嫌や」



竜華「み、宮永さん隣ええ?」

咲「はあ、私の隣でよければ…」

竜華「し、失礼します」

咲「…」モグモグ ペラッ

竜華「…」モグモグ

咲「…」モグモグ ペラッ

竜華「…」モグモグ
  (あかん…、どうやって切り出そう…)

咲「…」モグモグ ペラッ

竜華(とりあえずお昼やしお弁当の話題から)
  「み、宮永さんっていつもサンドイッチなん?」

咲「…いつもではないですね」
 「私は読書しながら食べれるので好きなんですけど」
 「お父さんはお米が食べたいと言うので、サンドイッチとお弁当を交互に作ってますね」

竜華「え?それ手作りなん?」

咲「はい、お父さんと二人暮らしなので家事は基本私が…」

竜華「え!?」
  (やっば、裏目ってもうた)
  (え、これどうすればええの?)
  (突っ込むのもあれやし、かと言って話し逸らしたら気を使わせたと思わせてしまうし…)アタフタ
31 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/09/25(日) 21:16:01.39 ID:aPuHXE1V0
咲「ぷっ…」
 「部長、慌てすぎです」クスクス

竜華「や、いや、これは慌てるやろ!」カオマッカ

咲「ふふっ、ご期待に沿えなくて申し訳ありませんが重々しい理由はないですよ」
 「両親が仕事人間なので転勤の関係で別居になっただけです」クスクス

竜華「あ、そう言う理由なん?」ホッ
  「てか、笑い過ぎちゃう?」ジトー

咲「すいません」
 「でも慌てる部長は可愛らしかったですよ」ニコリ

竜華「なっ!」カオマッカ

咲「ああ、そう言う感情が分かりやすい所も可愛いですね」ニコニコ

竜華「…ちょ、ちょっとやめてーな」
  (なんやねんこの空気!もしかしてからかわれて…)チラッ

咲「…ん?」クビカシゲ

竜華(天然っぽいな…)
  (てか、さっきの笑顔とか今の首をかしげる動作とか)
  (あんたも十分可愛いっちゅうねん!)ミモダエ

咲「ちょ、部長大丈夫ですか!?」

竜華「あ、ああ大丈夫やで」スー ハー

咲「そうですか?じゃあ私も一つ聞きたいんですけど…」

竜華「ん?何?」
  (やっぱり何か悩んどったんかな?)
  (ここは部長としてしっかり答えたらんと…)

咲「私に何か言いたい事があるんじゃないですか?」

竜華「ってなんでそっち(私の事)やねん!」

咲「どっちですか!?」ビクー

竜華「ああ、すまんこっちの話や」ゼーハー

咲「は、はあ」

竜華「で、なんやったっけ?怜があそこまで膝枕好きな理由やったっけ?」ニコッ

咲「いえ、部長が私に言いたい事って何なのかな、と…」

竜華「そこは流して!」

咲「うえ!」ビクー
 「す、すいません」

竜華「あ、す、すまん…」アタフタ
  「…えっと、何で分かったん?うちが宮永に話があるって…」

咲「…えっと」
 「部長たちはいつも三人一緒なのに今日は一人な事、私以外いない奥まった場所に来た事、私に話しかけた時の顔色、冷や汗、隠しきれていない緊張、食べ始めてからの箸の進み具合、話す機会を伺うようにチラチラと向けられる目線、他には…」

竜華「勘弁してください!」カオマッカ
  (うそー、うちってそんな分かりやすかったっけ?)



怜「竜華は結構、と言うかかなり分かりやすいで」

セーラ「…分かるけど、いきなりなしたん?」

怜「いや、言わないけない気がしたんや」
32 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/09/25(日) 21:17:07.29 ID:aPuHXE1V0
咲「それで、部長の要件を聞きたいんですけど…」

竜華「ちょ、ちょっと待ってーな」
  (あかん、どうしよう考えが全然纏まらへん…)

咲「あ、もしかしてあれですか?」
 「生意気な後輩をシメに来たとかですか?一年坊主の癖にレギュラーなりたいとか舐めてんじゃねぇぞ!って」

竜華「ちゃうちゃうちゃう!」
  「てか、何時の時代のヤンキーやねん!男子にもおらんわそんな奴!」

咲「じゃあ、何ですか?」クビカシゲ

竜華「えっと…その…」
  (セーラ『竜華はいっつも考えすぎなんやって』)
  (怜『そうそう、もっとセーラを見習った方がええよ』)
  「…宮永は」

咲「はい?」

竜華「宮永は友達とかおるん!」

咲「………」プルプル

竜華「み、宮永?」

咲「…すみません」プルプル

竜華(やば、もしかして怒らせ…)

咲「あははははははは」ハラカカエー

竜華「!?」
  「ちょ、何わろてんねん!」

咲「あははははははは」

竜華「宮永ーー!!」
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2016/09/25(日) 21:17:31.28 ID:ltwrGvpSO
咲にも膝枕すれば枕神ときちゃんさきちゃんで無敵竜華になるで!
34 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/09/25(日) 21:18:10.73 ID:aPuHXE1V0
数分後…
咲「すいませんでした、どうしても抑えきれなくて」ハー ハー

竜華「いや、それはもうええけど」
  「まさか、あそこまで大笑いされるとは思わんかったわ…」カオマッカ

咲「だって部長があんな事聞くから…」クスクス

竜華「そら、うちかてあんな事聞きたなかったけど」
  「宮永、いっつもお昼一人みたいやし、部活中もあんま雑談してないみたいやったから…」
  「気になってしまったんよ」

咲「ふふ、すみませんご心配おかけして」
 「引っ越しの関係で読めてない本がたくさんあったので」
「静かに本が読める場所でお昼をとってただけすよ」

竜華「じゃあ…」

咲「ええ、お昼を一緒に食べるくらいの友達はいますよ」

竜華「はーーーーー」
  「なんか取り越し苦労っちゅうか、うちの独り相撲やったな」

咲「でも…」

竜華「ん?」

咲「心配して貰ったのは、純粋に嬉しいです」
「ありがとうございます」ニコリ

竜華「…っ!」カァア
  (花が咲くような笑顔、ってこう言う事やんな…)

咲「部長?」

竜華「…その部長ってのやめへん?」

咲「へ?」クビカシゲ

竜華「いや、なんか偉そうやん」

咲「実際、偉いじゃないですか…」

竜華「いや、そうなんやけど…」
  「せっかく仲良うなったんやし…」カオマッカ

咲「やっぱり可愛いですね」

竜華「何ですぐそう言うこと言うん!?」
35 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/09/25(日) 21:18:40.25 ID:aPuHXE1V0
咲「じゃあ、苗字と名前どっちで呼びましょうか?」

竜華「名前で…」

咲「ふふっ」クスクス

竜華「笑うなや…」カオマッカ

咲「すみません」クスクス
 「あ、じゃあ竜華先輩も私の事名前で呼んでくださいね」

竜華「はあ!?」

咲「だって、私だけ名前で呼ぶのって変じゃないですか?」

竜華「いや、そうかもしれへんけど…」

咲「ならいいじゃないですか」

竜華「いや、宮永は宮永でええやろ」

咲「竜華先輩は部長呼び嫌がるのにですか?」

竜華「いや、そう、部長として他の一年生と区別するのはよくないやろ」

咲「二条さんも名前で呼ばれてますよね?」

竜華「…」

咲「竜華先輩?」

竜華「………咲」カオマッカ

咲「はい」ニコニコ
36 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/09/25(日) 21:19:35.59 ID:aPuHXE1V0
放課後…
怜「ほーん、竜華は咲の事で悩んどったんやね」

竜華「うちの独り相撲やったけどね」

セーラ「悩みが解消されたならええやろ」
   「最近、心ここに有らずって感じやったし、これで練習に集中できるやん」

竜華「せやね」
  「そういうえば、うちって分かりやすいん?」

怜セ「「うん(おう)」」

竜華「…ほんま?」

怜セ「「ほんま」」

竜華「…」カオマッカ

セーラ「やっぱ気づいとらんかったみたいやな」

怜「竜華のチャームポイントの一つなんやけどね」

咲「…あの」

セーラ「ん?どした?」

咲「えっと…、竜華先輩にお話が…」

怜「…!」

竜華「あ、うち?ええよ、何?」

咲「この書類なんですけど…」

怜「ずっる!」

咲「ふえ!?」

竜華「怜、なしたん?」

怜「なしたん?やないやろ!それはずるやろ!なんやねん、竜華先輩って!幼気な一年生に先輩呼び強要とか竜華はいつからそんな子になったん!?」

竜華「ちょ、ちょちょっと待って、怜が何言いたいか分からないんやけど」
  「怜やって先輩呼びされてるやん…」

怜「うちも名前+先輩呼びがええねん」

竜華「よく分かったわ」
37 : ◆wO/nvCSPi. [saga]:2016/09/25(日) 21:20:13.46 ID:aPuHXE1V0
怜「咲、怜先輩って呼んでくれへん?」

咲「え、えっと…、怜先輩?」コンワク

怜「…おっし」ガッツポーズ
 「これから怜先輩でええから、と言うか園城寺先輩って呼んだら拗ねるで」

セーラ「じゃあオレはセーラ先輩やな」

咲「…せ、セーラ先輩」

モブB「私も、私も」

咲「…モブB先輩」

モブC「私もいいかな?」

咲「…モブC先輩」

モブ‘s「いいなー」
    「私も呼んでー」
    「私もー」

モブD「ハニーって呼んでください!」
   「あ、ダーリンでも可です!」

雅枝「そこぉ!練習せんかい!」
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